JP6731767B2 - 真空式汚水収集システムに使用される流れ検知装置、真空式汚水収集システム、真空弁監視装置及び監視方法 - Google Patents

真空式汚水収集システムに使用される流れ検知装置、真空式汚水収集システム、真空弁監視装置及び監視方法 Download PDF

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本発明は、真空式汚水収集システムに使用される流れ検知装置、真空式汚水収集システム、真空弁監視装置及び監視方法に関する。
従来、多数の家からの汚水を収集するシステムの一つとして、真空式汚水収集システムがある。一例として、図6に示すように、真空式汚水収集システムは、主に、各家庭1からの汚水(地中の自然流下管2等を通って各家庭から流出する)が貯蔵される真空弁ユニット3と、真空弁ユニット3の汚水が真空管路4を通って収集される真空ステーション7と、を備えている。真空ステーション7は、真空管路4からの汚水を受け入れる集水タンク5及び集水タンク5に負圧を導入する真空ポンプ6を備える。集水タンク5に収集された汚水は、圧送ポンプ8を介して、図示しない排水処理設備に排水される。
各真空弁ユニット3には真空弁9が設けられている。真空弁ユニット3内の汚水が所定の量に達すると真空弁9が開き、汚水が真空管路4を通って集水タンク5に収集されるように構成されている。各真空弁ユニット3には、さらに、真空弁9の開閉状態を検知することのできるセンサ(図示省略)と、真空弁9の開状態継続時間及び閉状態継続時間を計測し、開状態継続時間または閉状態継続時間が設定値を超えると異常状態として通報するための真空弁異常通報装置10と、が設けられている。このようなセンサ及び真空弁異常通報装置は、例えば、特公平6−84640号に記載されている。尚、図6中、11は空気取り入れ管である。
特公平6−84640号に記載される真空弁センサを図7に示す。真空弁センサは、真空弁50のシリンダー51内に設けられたピストンカップ52の所定位置に取り付けられた磁石53と、シリンダー51の所定位置(真空弁50の弁体55が閉状態のときに磁石53と対向する位置)に取り付けられた磁気検知器54により構成される。磁気検知器54は、磁石53が磁気検知器54から一定距離以上離れた場合、すなわち、磁気が磁気検知器54に作用しなくなった場合に弁開信号を発生するように構成されている。
上記真空弁センサにおいて、シリンダー51内の磁石53は経年により錆が発生したり、磁気が低下したりして、劣化する。磁石53と磁気検知器54との間の設置距離(換言すれば、検出距離)が離れているので、磁石53が劣化すると、真空弁50の開閉に対して磁気検知器54が適切に反応しなくなり、不具合が生じる。例えば、磁石53の磁気の低下によって、弁体55が閉じているにも拘らず弁体55が開いていると検知され、弁開信号が誤って発生する場合がある。この場合、管理者・保守点検者がシリンダー51内の磁石53の劣化状況を確認するのに真空弁50を分解する必要がある。さらに、状況調査及び磁石の交換等に手間がかかる。
また、真空弁50内に配置される上記真空弁センサは、磁石53と磁気検知器54の位置関係の微調整を行う手間も煩雑となる。例えば、弁体55が汚水中の異物を噛み込むこと等により真空弁50が完全に閉じることができないと、真空管路4の真空度が低下し、システム全体に悪影響を与える。従って、上記真空弁センサでは、真空弁50の僅かな開きも検知できるようにするため、磁石53と磁気検知器54との間で位置関係についてミリ単位での微調整が必要となる。この微調整は、真空弁50に真空弁センサを取り付ける際、または磁石53の交換を行う度に毎回必要とされる作業である。この磁石53の交換のために、その都度、真空弁の分解・組立を行う必要がある。
誤検知の問題に対処するため、本出願人は、真空弁ユニットから発生する弁開信号と真空ステーションの真空度低下警報等の有無に基づいて、真空弁の異常を判定する手段を提案している(特願2014−227909号)。
特公平6−84640号
真空弁の開閉を適切に検知することができ、且つ、検知部の状況確認及び交換等を簡便に行うことを可能にする検知装置が必要とされている。
本発明の一実施形態によれば、汚水を貯留する貯留槽内に開口し、貯留槽内の汚水を吸引するための真空が導かれる汚水吸引管と、汚水吸引管を開閉する真空弁と、一端が真空弁より上流側で汚水吸引管に連通し他端が貯留槽内の汚水の許容最大水位より上方で開口する空気吸引管と、空気吸引管に取り付けられており、真空弁が開くことによって空気吸引管内へ流入する空気の流れを機械的に検知するように構成される、流れ検知装置と、を備える真空式汚水収集システムが提供される。この構成によれば、汚水吸引管を開閉する真空弁の開閉状態を、空気吸引管内へ流入する空気の流れの有無に基づいて検知することができる。従って、真空弁内に設けられる磁石とシリンダーに取り付けられる磁気検知器とを備える従来の真空弁センサと比較して、誤検知のおそれを著しく低減することができる。また、検知装置のメンテナンス及び交換等を、真空弁を分解する必要なく容易に行うことができる。
本発明の一実施形態によれば、流れ検知装置は、空気の流れを受けて変位する変位部材と、変位部材の変位に応じて作動するスイッチ部と、を備える。
本発明の一実施形態によれば、変位部材は、実質的に水平方向の空気の流れを受けて変位するように構成される。
本発明の一実施形態によれば、変位部材は、実質的に垂直方向の空気の流れを受けて変位するように構成される。
本発明の一実施形態によれば、流れ検知装置は、変位部材のチャタリングを防止するチャタリング防止部を備える。
本発明の一実施形態によれば、貯留槽内の汚水を吸引するための真空が導かれる汚水吸引管を開閉する真空弁を監視する監視装置であって、一端が真空弁より上流側で汚水吸引管に連通し他端が貯留槽内の汚水の許容最大水位より上方で開口する空気吸引管に取り付けられる流れ検知部を備えており、流れ検知部は、真空弁が開くことによって空気吸引管内へ流入する空気の流れを機械的に検知するように構成されており、監視装置は、さらに、真空弁の異常を通報する通報部を備えており、通報部は、流れ検知部から出力される真空弁の開状態を示す弁開信号に基づいて計測される真空弁の開状態継続時間または閉状態継続時間が設定時間を超えたとき、真空弁異常信号を出力するように構成される、監視装置が提供される。この構成によれば、汚水吸引管を開閉する真空弁の開閉状態を、空気吸引管内へ流入する空気の流れの有無に基づいて検知することができる。従って、真空弁内に設けられる磁石とシリンダーに取り付けられる磁気検知器とを備える従来の真空弁セン
サの場合と比較して、誤検知のおそれを著しく低減することができ、適切な通報を行うことができる。また、検知部のメンテナンス及び交換を、真空弁を分解する必要なく容易に行うことができる。
流れ検知部は、空気の流れを受けて変位する変位部材と、変位部材の変位に応じて作動するスイッチ部と、を備える。
変位部材は、実質的に水平方向の空気の流れを受けて変位するように構成される。
変位部材は、実質的に垂直方向の空気の流れを受けて変位するように構成される。
流れ検知部は、変位部材のチャタリングを防止するチャタリング防止部を備える。
本発明の一実施形態によれば、貯留槽内の汚水を吸引するための真空が導かれる汚水吸引管を開閉する真空弁を監視する方法であって、汚水吸引管内に流入する空気の流れの有無に基づいて、真空弁の開状態または閉状態を検知する工程と、前記検知する工程の結果に基づいて、真空弁の開状態継続時間及び閉状態継続時間を計測する工程と、開状態継続時間または閉状態継続時間が設定時間を超えたときに真空弁異常信号を発生する工程と、を含む方法が提供される。この構成によれば、汚水吸引管を開閉する真空弁の開閉状態を、汚水吸引管内に流入する空気の流れの有無に基づいて検知することができる。従って、真空弁内に設けられる磁石とシリンダーに取り付けられる磁気検知器とを備える従来の真空弁センサを使用する方法と比較して、誤検知のおそれを著しく低減することができ、適切な通報を行うことができる。また、検知部のメンテナンス及び交換を、真空弁を分解する必要なく容易に行うことができる。
本発明の一実施形態によれば、検知する工程は、一端が真空弁より上流側で汚水吸引管に連通し他端が貯留槽内の汚水の許容最大水位より上方で開口する空気吸引管内へ流入する空気の流れの有無に基づいて、真空弁の開状態または閉状態を検知することを含む。
本発明の一実施形態によれば、汚水を貯留する貯留槽内に開口し、貯留槽内の汚水を吸引するための真空が導かれる汚水吸引管と、汚水吸引管を開閉する真空弁と、一端が真空弁より上流側で汚水吸引管に連通し他端が貯留槽内の汚水の許容最大水位より上方で開口する空気吸引管と、を備える真空式汚水収集システムに使用される流れ検知装置であって、真空弁が開くことによって空気吸引管内に流入する空気の流れを機械的に検知するように構成される、流れ検知装置が提供される。この構成によれば、汚水吸引管を開閉する真空弁の開閉状態を、空気吸引管内へ流入する空気の流れに基づいて検知することができる。従って、真空弁内に設けられる磁石とシリンダーに取り付けられる磁気検知器とを備える従来の真空弁センサと比較して、誤検知のおそれを著しく低減することができる。また、検知装置のメンテナンス及び交換を、真空弁を分解する必要なく容易に行うことができる。
本発明の一実施形態によれば、流れ検知装置は、空気の流れを受けて変位する変位部材と、変位部材の変位に応じて作動するスイッチ部と、を備える。
本発明の一実施形態によれば、変位部材は、実質的に水平方向の空気の流れを受けて変位するように構成される。
本発明の一実施形態によれば、変位部材は、実質的に垂直方向の空気の流れを受けて変位するように構成される。
本発明の一実施形態によれば、流れ検知装置は、変位部材のチャタリングを防止するチャタリング防止部を備える。
本発明の実施形態によれば、真空式汚水収集システム内における真空弁の開閉を適切に検知することができ、且つ、検知部の状況確認及び交換等を簡便に行うことができる。
本発明の一実施形態による真空式汚水収集システムを構成する真空弁ユニットの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による流れ検知装置の例を示す図である。 本発明の一実施形態による流れ検知装置の他の例を示す図である。 本発明の一実施形態による流れ検知装置の他の例を示す図である。 本発明の一実施形態による監視装置の動作の流れ図である。 本発明の一実施形態による監視装置の動作の流れ図である。 従来技術による真空式汚水収集システムの概略図である。 従来技術による真空弁センサを示す図である。
図1は、本発明の第1実施形態による真空式汚水収集システムを構成する真空弁ユニットの一例を示す図である。真空式汚水収集システムは、各家庭からの汚水を貯留するための複数の真空弁ユニットを備えている。
60は、汚水Qを貯留する貯留槽であり、61は、貯留槽60内の汚水Qを吸引するための真空が導かれる汚水吸引管である。汚水吸引管61の一端は、貯留槽60内に開口し、他端は、図示しない真空ステーションの集水タンクに連通している。62は、汚水吸引管61を開閉する真空弁である。63は、空気吸引管である。空気吸引管63は、一端が真空弁62より上流側で汚水吸引管61に連通しており、他端が貯留槽60内の汚水Qの許容最大水位より上方で開口する空気取り入れ口63bを形成している。
20は、真空弁制御装置である。真空弁制御装置20は大径部21aと小径部21bとからなるケーシング21を備える。大径部21aは隔壁22によって左右室に区分されている。左側の室は中央部に設けられた第2のダイヤフラム25により第1室26と第2室27に区分され、右側の室は中央部に設けられた第1のダイヤフラム28により第3室29と第4室30に区分されている。小径部21bは隔壁31で左右室に区分され左側の室は前記第4室30に連通し、右側の室は隔壁32で第5室33と第6室34に区分されている。
軸24の先端に固定された弁体23が第6室34に配置され、軸24の後端は第2のダイヤフラム25の中央部に固定されている。軸24は隔壁22を貫通し、第1のダイヤフラム28を嵌挿(第1のダイヤフラム28は軸24の後端に固定ネジで固定されている)し、更に隔壁31、隔壁32を貫通している。軸24が隔壁22を貫通する貫通部にはシール機構35が、隔壁31を貫通する貫通部にはシール機構36がそれぞれ設けられ、軸24の隔壁32の貫通部には弁体23で開閉される貫通孔32aが設けられている。37は第1のダイヤフラム28を左側に押すバネである。
ケーシング21の後端壁の軸24の後端(磁性体からなる固定ネジ)に対向する位置には磁石38が設けられている。第6室34は弁体23で開閉され、大気に連通する孔39が設けられている。汚水吸引管61には上下所定の間隔を設けて圧力検出孔66,67が設けられ、圧力検出孔66はパイプ41で第4室30に連通し、圧力検出孔17はパイプ
40で第3室29に連通し、更に圧力センサー管68はパイプ42で第1室26に連通する。また、第2室27は孔43で大気に連通している。また、第5室33はパイプ44で汚水吸引管61に連通し、第6室34はパイプ45で真空弁本体の室62cに連通している。
図1の真空式汚水収集システムは、概ね以下のように動作する。真空弁ユニットの貯水槽60内の汚水Qが所定の水位に達するとセンサー管68の圧力上昇により第2のダイヤフラム25が押圧され、軸24の先端が孔39を閉じる。これにより、真空弁62の上室62c内に真空ステーション(図示せず)からの真空が導かれて真空弁62が開く。このとき、汚水吸引管61から汚水が吸引されると同時に空気吸引管63から空気が汚水吸引管61内に流入する。汚水と空気は混ざり合い、気液混合流となって真空弁62を通り、真空ステーションの集水タンク(図示せず)へ搬送される。圧力検出孔66、67の間に生じる差圧によって汚水Qが吸引され続ける。汚水Qの水位が低下し汚水吸引管61から空気が吸い込まれると上記の差圧がなくなる。これにより、軸24が移動して孔39が開き、上室62c内に空気が吸い込まれる。これにより、真空弁62が閉じる。
第1実施形態では、図1に示すように、流れ検知装置69が空気吸引管63に取り付けられる。流れ検知装置69は、真空弁62が開くことによって空気吸引管63内へ流入する空気の流れを機械的に検知するように構成されている。流れ検知装置69は、空気の流れを受けて変位する変位部材と、変位部材の変位に応じて作動するスイッチ部と、を備える。図2に流れ検知装置69の一例を示す。図2に示される流れ検知装置69は、いわゆるフラッパー式フロースイッチであり、図2は、その構造の一例を概略的に示すものである。図2に示す流れ検知装置69は、変位部材として、空気の流れによって傾くことができるパドル部81を備えており、また、パドル部81の変位に応じて作動するリードスイッチ部82を備えている。図2(b)に示すように、空気の流れによってパドル部81が傾くと、パドル部81に設けられたカム部81aによって、流れ検知装置69の本体内の可動軸部83が上昇する。軸部83には磁石83aが収納されており、この磁石83aの位置が、軸部83の外側に位置決めされたリードスイッチ部82により検知される。磁石83aとリードスイッチ部82が互いに接近して設置されるので、従来技術と比較して、磁石の劣化による誤検知のおそれを低減することができる。また、磁石83aが軸部83に収納されているので、周囲環境による磁石の劣化が生じにくい。
図1の実施形態では、空気吸引管63は実質的に水平方向に延びる横方向延長部63aを含んでおり、横方向延長部63aの空気取り入れ口63bから空気が汚水吸引管61内に流入することができる。流れ検知装置69は、パドル部81の平面が横方向延長部63aを通る空気の流れ方向に面するように、空気吸引管63に取り付けられる。こうして、本実施形態の流れ検知装置69は、真空弁62が開くことによって空気吸引管63内へ流入する、実質的に水平方向の空気の流れを機械的に検知することができる。しかし、本実施形態では、流れ検知装置69は、実質的に水平方向の空気の流れを機械的に検知できるものであれば、フラッパー式フロースイッチに限られない。
また、本発明の第2実施形態によれば、流れ検知装置は、図3に示すような、実質的に垂直方向の空気の流れを機械的に検知するものであってもよい。尚、ここで「垂直方向」とは、水平方向に対して垂直な方向を意味し、図3の上下方向を意味する。図3は、流れ検知装置90として、いわゆるフロート式のフロースイッチを使用する場合の空気吸引管63の周辺を示す概念図である。尚、第1実施形態と異なり、第2実施形態では、空気吸引管63の上端部に空気取り入れ口63dが形成されており、空気吸引管63は、空気取り入れ口63dの近傍で横方向に延びる分岐部63cを含んでいる。第2実施形態におけるその他の構成は、第1実施形態と実質的に同様である。
第2実施形態では、分岐部63cの先端に流れ検知装置90が取り付けられている。流れ検知装置90は、変位部材として、磁石(図示せず)が収納されたフロート部91を備えており、垂直方向に移動可能であるようにケーシング92内に取り付けられている。流れ検知装置90は、また、ケーシング92の外側に取り付けられ、フロート部91の磁石の磁気を検知してオンオフするリードスイッチ部93を備えている。フロート部91の磁石とリードスイッチ部93が互いに接近して設置されるので、従来技術と比較して、磁石の劣化による誤検知のおそれを低減することができる。また、磁石がフロート部91に収納されているので、周囲環境による磁石の劣化が生じにくい。
ケーシング92の上端部は閉鎖されており、下端部は、空気流入のための下部開口92aを有している。
ケーシング92は、また、空気吸引管63の分岐部63cに連通する側部開口92bを備えている。真空弁62が開くと、空気吸引管63の空気取り入れ口63dから空気が流入するが、同時に分岐部63cを介してケーシング92内にも真空が導かれる。これにより、ケーシング92の下部開口92aから上方へ向けての空気の流れが生じるので、フロート部91がケーシング92内を上昇し、側部開口92b及び分岐部63cを介して空気吸引管63内への空気の流れが生じる。このときのフロート部91の位置変化がリードスイッチ部93により検知される。こうして、第2実施形態では、流れ検知装置90は、真空弁62が開くことによって空気吸引管63内へ流入する、実質的に垂直方向の空気の流れを機械的に検知する。尚、第2実施形態では、流れ検知装置90は、実質的に垂直方向の空気の流れを機械的に検知できるものであれば、フロート式フロースイッチに限られない。
複数の真空弁ユニットを備える真空式汚水収集システム内の真空度は、システムの使用状況に応じて変動する。また、真空弁が開き、空気が汚水吸引管内に吸引される間、システム内の真空度に変動が生じる。この場合、吸引される空気の流量にも変動が生じることから、流れ検知装置の変位部材にチャタリングが生じ、流れ検知装置の動作が不安定になるおそれがある。
従って、本発明の第3実施形態では、流れ検知装置は、さらに、変位部材のチャタリングを防止するチャタリング防止部を備えることができる。本実施形態では、チャタリング防止部として、例えば図4に示すような定流量弁70を用いることができる。この定流量弁70は、ばね73により付勢されたダイヤフラム71がオリフィス72の前後の差圧の変化に応じて移動し、流量制御弁74を移動させるように構成されている。これにより、オリフィス72の前後の差圧が一定に維持され、流量設定バルブ75によって予め設定された流量が維持される。従って、システム内の真空度の変動に影響されることなく、流れ検知部を安定して動作させることができる。
尚、図4は、チャタリング防止部が、第1実施形態のフラッパー式フロースイッチ69と共に、空気吸引管63の横方向延長部63aに取り付けられる例を示している。しかし、チャタリング防止部は、例えば、第2実施形態のフロート式フロースイッチ90と共に、空気吸引管63の分岐部63cに取り付けられてもよい。チャタリング防止部の取り付け位置は、空気吸引管63内の流量を一定に維持できる位置であれば、特に限られない。
また、本発明の第4実施形態によれば、流れ検知部としての第1乃至第3実施形態のいずれかの流れ検知装置と、真空弁の異常を通報する通報部とを備える、真空弁監視装置が提供される。図1及び図3に示されるように、通報部100、110は、流れ検知装置69、90のスイッチ部82、93にケーブル101、111によって接続されることができる。通報部100、110の配置場所は特に限られない。通報部100、110は、例
えば、家屋の壁面に取り付けられることができ、または、空気吸引管63の先端部等に取り付けられてもよい。
通報部100、110は、流れ検知部69、90から出力される真空弁62の開状態を示す弁開信号に基づいて計測される真空弁62の開状態継続時間また閉状態継続時間が設定時間を超えたとき、真空弁異常信号を出力するように構成される。真空弁62が閉じている時、空気吸引管63内に空気は流れないので、変位部材81、91の変位は生じず、スイッチ部82、93はオフ状態にある。真空弁62が開き、空気吸引管63内に空気の流れが生じると変位部材81、91が変位し、スイッチ部82、93がオン状態になる。従って、第4実施形態における「真空弁の開状態を示す弁開信号」は、流れ検知部69、90のスイッチ部82、93からのオン信号である。
図5A及び図5Bは、監視装置の動作の流れ図である。図5Aは真空弁62が正常な場合を、図5Bは真空弁62が異常な場合を示す。
図5Aに示すように、通常、真空弁62が閉のとき(このとき、流れ検知部69、90の変位部材81、91は空気の流れを受けない)にスイッチ部82、93はオフ状態であり、従って、流れ検知部69、90は信号を発生しない。真空弁62が開のとき(このとき、流れ検知部69、90の変位部材81、91が空気の流れを受けて変位する)、流れ検知部69、90は信号(すなわち、弁開信号)を発信する。そして、通報部100、110は、流れ検知部69、90からの信号に基づいて真空弁62の閉状態継続時間と開状態継続時間を測定する。尚、通報部100、110は、真空弁62の開閉回数(すなわち、スイッチ部のオンオフ回数)を積算し、この積算値を表示する。この積算値は真空弁62の点検時期の指標として利用される。
一方、図5Bに示すように真空弁62が異常のときは、真空弁62が連続的に閉状態または開状態となる。そして流れ検知部69、90は信号を発信し続けるか又は信号を連続的に発信しない。通報部100、110において計測される閉状態継続時間または開状態継続時間が設定時間を超えたとき、通報部100、110は、真空弁異常信号を出力する(換言すれば、警報を発生する)。警報は、視覚表示及び/または音声によるものであってよい。また、警報は、無線などで監視用サーバーに通報されてもよい。そして、通報を受けた保守点検者等により、必要な点検・修理が行なわれる。
尚、本発明の実施形態が適用される真空式汚水収集システムの真空弁ユニットの具体的構成は、上記のものに限られない。また、空気吸引管63のような、汚水吸引と同時に空気を吸引する空気吸引管が予め設けられていない既存の真空弁ユニットにおいても、適宜、一端が真空弁より上流側で汚水吸引管に連通し他端が貯留槽内の汚水の許容最大水位より上方で開口する空気吸引管を設けることにより、本発明の実施形態を適用することができる。
尚、真空弁ユニット内に、汚水吸引管61内の真空度に応じて自動的に開閉する自動吸気弁が設けられる場合がある。上記実施形態に用いられる流れ検知装置69、90は、自動吸気弁の開閉を検知するように用いられることもできる。
本発明の実施形態は、真空式汚水収集システムに広く適用することができる。
1 家庭
2 自然流下管
3 真空弁ユニット
4 真空管路
5 集水タンク
6 真空ポンプ
7 真空ステーション
8 圧送ポンプ
9 真空弁
10 真空弁異常通報装置
11 空気取り入れ管
20 真空弁制御装置
21 ケーシング
21a 大径部
21b 小径部
22 隔壁
23 弁体
24 軸
25 第2のダイヤフラム
26 第1室
27 第2室
28 第1のダイヤフラム
29 第3室
30 第4室
31 隔壁
32 隔壁
32a 貫通孔
33 第5室
34 第6室
35、36 シール機構
37 バネ
38 磁石
39 孔
40、41、42 パイプ
43 孔
45 パイプ
50 真空弁
51 シリンダー
52 ピストンカップ
53 磁石
54 磁気検知器
55 弁体
60 貯留槽
61 汚水吸引管
62 真空弁
62c 室
63 空気吸引管
63a 横方向延長部
63b 空気取り入れ口
63c 分岐部
63d 空気取り入れ口
66、67 圧力検出孔
68 圧力センサー管
69 流れ検知装置
70 定流量弁(チャタリング防止部)
71 ダイヤフラム
72 オリフィス
73 ばね
75 流量設定バルブ
81 パドル部(変位部材)
81a カム部
82 リードスイッチ部(スイッチ部)
83 可動軸部
83a 磁石
90 流れ検知装置
91 フロート部(変位部材)
92 ケーシング
92a 下部開口
92b 側部開口
93 リードスイッチ部(スイッチ部)
100、110 通報部
101、111 ケーブル
Q 汚水

Claims (9)

  1. 汚水を貯留する貯留槽内に開口し、前記貯留槽内の汚水を吸引するための真空が導かれる汚水吸引管と、前記汚水吸引管を開閉する真空弁と、一端が前記真空弁より上流側で前記汚水吸引管に連通し他端が前記貯留槽内の汚水の許容最大水位より上方で開口する空気吸引管と、前記空気吸引管に取り付けられており、前記真空弁が開くことによって前記空気吸引管内へ流入する空気の流れを機械的に検知するように構成される、流れ検知装置と、を備え
    前記流れ検知装置は、前記空気の流れを受けて変位する変位部材と、前記変位部材の変位に応じて作動するスイッチ部と、前記変位部材のチャタリングを防止するチャタリング防止部と、を備える真空式汚水収集システム。
  2. 前記変位部材は、実質的に水平方向の空気の流れを受けて変位するように構成される、請求項に記載の真空式汚水収集システム。
  3. 前記変位部材は、実質的に垂直方向の空気の流れを受けて変位するように構成される、請求項に記載の真空式汚水収集システム。
  4. 貯留槽内の汚水を吸引するための真空が導かれる汚水吸引管を開閉する真空弁を監視する監視装置であって、
    一端が前記真空弁より上流側で前記汚水吸引管に連通し他端が前記貯留槽内の汚水の許容最大水位より上方で開口する空気吸引管に取り付けられる流れ検知部を備えており、
    前記流れ検知部は、前記真空弁が開くことによって前記空気吸引管内へ流入する空気の流れを機械的に検知するように構成されており、前記監視装置は、さらに、
    前記真空弁の異常を通報する通報部を備えており、前記通報部は、前記流れ検知部から出力される前記真空弁の開状態を示す弁開信号に基づいて計測される前記真空弁の開状態継続時間または閉状態継続時間が設定時間を超えたとき、真空弁異常信号を出力するように構成され
    前記流れ検知部は、前記空気の流れを受けて変位する変位部材と、前記変位部材の変位に応じて作動するスイッチ部と、前記変位部材のチャタリングを防止するチャタリング防止部と、を備える、監視装置。
  5. 前記変位部材は、実質的に水平方向の空気の流れを受けて変位するように構成される、請求項に記載の監視装置。
  6. 前記変位部材は、実質的に垂直方向の空気の流れを受けて変位するように構成される、請求項に記載の監視装置。
  7. 汚水を貯留する貯留槽内に開口し、前記貯留槽内の汚水を吸引するための真空が導かれる汚水吸引管と、前記汚水吸引管を開閉する真空弁と、一端が前記真空弁より上流側で前記汚水吸引管に連通し他端が前記貯留槽内の前記汚水の許容最大水位より上方で開口する空気吸引管と、を備える真空式汚水収集システムに使用される流れ検知装置であって、
    前記真空弁が開くことによって前記空気吸引管内に流入する空気の流れを機械的に検知するように構成され
    前記流れ検知装置は、さらに、前記空気の流れを受けて変位する変位部材と、前記変位部材の変位に応じて作動するスイッチ部と、前記変位部材のチャタリングを防止するチャタリング防止部と、を備える、流れ検知装置。
  8. 前記変位部材は、実質的に水平方向の空気の流れを受けて変位するように構成される、請求項に記載の流れ検知装置。
  9. 前記変位部材は、実質的に垂直方向の空気の流れを受けて変位するように構成される、請求項に記載の流れ検知装置。
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