JP6731322B2 - 可搬型ガス検知装置 - Google Patents

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Description

この発明は、可搬型ガス検知装置に関する。
従来、可搬型ガス検知器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ガス検知器本体(筐体)と、ガスを採取するためのサンプリングチューブ(ガス採取部)とを備えた可搬型ガス検知器が開示されている。このガス検知器は、サンプリングチューブの先端部からガスを採取して検知する構造となっている。地中やタンク内、その他の暗所でもサンプリングチューブの先端部や前方の被検査箇所(ガス漏れ検査箇所)を確認できるようにするため、サンプリングチューブの先端部に発光部(照明)が設けられている。発光部は発光ダイオードなどであり、スイッチ操作によって点灯する。
特開2007−108128号公報
上記特許文献1では、ガス検知器本体(筐体)から離れたサンプリングチューブ(ガス採取部)の先端部や前方の被検査箇所を発光部(照明)によって確認することが可能であるものの、たとえば操作者が把持する筐体の表示部や操作スイッチまでを照らすような照明は困難であるという問題点がある。また、単純にサンプリングチューブ先端部の照明とは異なる別の照明を追加する場合、複数の照明の各々のスイッチ操作が煩雑になり、暗所での使用状況における可搬型ガス検知装置の操作性が悪化するという問題点がある。操作性の悪化は、単に利便性が低下するだけでなく、誤操作の原因にもなるため好ましくない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、暗所での複数箇所への適切な照明を可能にし、かつ、照明点灯の際にも高い操作性を確保することが可能な可搬型ガス検知装置を提供することである。
この発明の一の局面による可搬型ガス検知装置は、操作者により把持可能な筐体と、検知対象ガスを筐体内に採取するガス採取部と、筐体内に採取された検知対象ガスを検知するガス検知部と、第1照明、および、第1照明とは異なる方向に光を照射する第2照明と、操作者の操作入力を受け付ける入力部と、入力部を介した第1操作に基づいて第1照明を点灯する制御を行い、第1操作から継続的に入力される第2操作に基づいて第2照明を追加点灯する制御を行う制御部とを備える。なお、第1照明および第2照明は、所定範囲に光を照射して明るくすることが可能な照明を指し、単なる表示灯(インジケータランプ)は含まない。
この発明の一の局面による可搬型ガス検知装置では、上記のように、第1照明、および、第1照明とは異なる方向に光を照射する第2照明を設ける。これにより、暗所でも、第1照明に加えて第2照明を点灯させることにより十分な光量を確保したり、たとえば第1照明が操作者の手元側を照らし、第2照明がガス採取部の前方側の被検査箇所を照らすように構成することが可能となるので、暗所でも複数箇所への適切な照明が可能となる。さらに、入力部を介した第1操作に基づいて第1照明を点灯する制御を行い、第1操作から継続的に入力される第2操作に基づいて第2照明を追加点灯する制御を行う制御部を設けることによって、操作者は、第1照明を点灯する第1操作の入力から引き続いて、そのまま第2操作の入力(第2照明の点灯)を継続的に行うことができる。その結果、たとえば各々の照明に応じた複数のスイッチを別々に操作する必要がある場合と異なり、一連の継続的な操作(第1操作および第2操作)での照明点灯によって、手元が不確かな暗所でも高い操作性が得られる。以上により、本発明によれば、暗所での複数箇所への適切な照明を可能にし、かつ、照明点灯の際にも高い操作性を確保することができる。
また、本発明によれば、暗所でも高い操作性が確保されるので、第1操作および第2操作を行う際にも誤操作を抑制することが可能となる。さらに、第1操作および第2操作によって、第1照明の点灯、第1照明および第2照明の点灯の順で、照明の光量を段階的に増加させることができるので、第1照明と第2照明とを択一的に点灯させる場合と比較して、容易に光量を確保することができる。そして、第1操作および第2操作を使い分けて、必要に応じた光量での照明が可能となる。
上記一の局面による可搬型ガス検知装置において、好ましくは、第2照明は、筐体からガス採取部の先端側に向けて光を照射する前方照明であり、第1照明は、ガス採取部の先端側とは異なる筐体側に光を照射する筐体照明である。なお、筐体側に光を照射する筐体照明は、筐体の外部から筐体に向けて光を照射するのみならず、筐体自体(内部または表面)において発光することにより筐体の発光部周辺を照らす照明を含む広い概念である。このように構成すれば、暗所でも、前方照明と筐体照明とによって、ガス採取部の前方側の被検査箇所と、操作者の手元側である筐体側とのそれぞれを確認することができる。さらに、第1操作および第2操作によって、筐体照明、筐体照明および前方照明の順で段階的に点灯するので、操作者に近い手元側から順に照明を点灯させていくことができる。その結果、ガス検知装置の状態確認の後、前方の被検査箇所の確認という、操作者の視線の移動(手元から前方へ)に合わせた照明点灯が可能となり、点灯順序が逆の場合と比較して、操作者にとっての使いやすさを向上させることができる。
上記一の局面による可搬型ガス検知装置において、好ましくは、入力部は、1または複数のスイッチを含み、制御部は、同一の1つのスイッチを用いた第1操作および第2操作を受け付けるように構成されている。このように構成すれば、共通の1つのスイッチ操作によって第1操作および第2操作を行うことが可能となるので、より確実に暗所での誤操作を抑制することができる。特に、複数のスイッチがある場合に暗所で手元が見えないと、別々のスイッチを操作する場合には誤操作が発生しやすいが、共通の1つのスイッチを操作するだけで済むので、誤操作を効果的に抑制することができる。また、1つのスイッチを操作するだけでよいので、操作性も容易に向上させることができる。
この場合、好ましくは、第1操作は、第1時間の間、スイッチの入力を継続する操作であり、第2操作は、第1時間よりも長い第2時間の間、第1操作の入力が確定した後も継続してスイッチを入力する操作である。このように構成すれば、スイッチを入力し続けることにより、一連の継続的な操作(第1操作および第2操作)が可能となる。たとえば、所定時間内でのスイッチの入力回数(シングルクリック、ダブルクリック)などの操作の場合、一度スイッチから指を離す必要があり、特に手袋などを装着して行うガス検知作業時には誤操作が発生しやすいが、スイッチを入力し続ける上記構成では誤操作のおそれがなく確実な操作ができる。
上記一の局面による可搬型ガス検知装置において、好ましくは、制御部は、第2照明の点灯後、入力部を介した入力が継続されている間、第1照明および第2照明の両方を点灯させるように構成されている。このように構成すれば、入力操作を継続している間は第1照明および第2照明の点灯状態が継続するので、第1操作および第2操作を何度も繰り返す必要がなくなる。その結果、操作回数を減少させることができるので、誤操作の発生を抑制することができる。
上記一の局面による可搬型ガス検知装置において、好ましくは、制御部は、第2照明の点灯後、入力部を介した入力が解除されてから第1予備時間の経過後に、第1照明および第2照明の両方を消灯させるように構成されている。このように構成すれば、入力部を介した入力操作を解除してからも、しばらく(第1予備時間)の間点灯状態を継続させることができる。その結果、たとえば次の被検査箇所の確認等を行う時間を確保することができるので、暗所での利便性をさらに向上させることができる。
この場合、好ましくは、制御部は、第1照明の点灯後、第2操作が行われなかった場合、第1予備時間よりも短い第2予備時間の経過後に、第1照明を消灯させるように構成されている。このように構成すれば、第2照明を点灯させない場合でも、第2予備時間の間は第1照明の点灯状態が継続するので、たとえば次の操作箇所の確認等を行う時間を確保することができる。ここで、たとえば第1照明が手元側(筐体側)を照らす照明である場合、第2照明を点灯させない時には手元の操作箇所や可搬型ガス検知装置の状態の確認等を行うだけの短時間で済む場合が多いため、第2照明を点灯させた場合の第1予備時間よりも短い第2予備時間だけ点灯を継続させることによって、不必要な電力消費を抑制することができる。
上記一の局面による可搬型ガス検知装置において、好ましくは、制御部は、第1照明の点灯後、第2操作が行われなかった場合、第1照明を消灯させるまでの間、第2操作の受付を行わないように構成されている。このように構成すれば、第1操作が確定した後、操作者が意図せずスイッチ入力をしてしまった場合などに、意図せず第2照明が追加点灯することがなくなる。これにより、手袋の装着時などの誤操作が発生しやすい状況下でも誤操作をさらに抑制することができる。
上記一の局面による可搬型ガス検知装置において、好ましくは、第2照明の光量は、第1照明の光量よりも大きい。このように構成すれば、手元(筐体側)の確認など大きな光量が必要でない場合に第1照明を点灯し、特に光量が必要な前方側の確認などの場合に第2照明を追加点灯させて光量を最大化することができる。また、前方側を照らす第2照明の光量が大きい場合に、手元側を照らす第1照明よりも先に第2照明が点灯されてしまうと、可搬型ガス検知装置の操作箇所やたとえば表示画面などの確認がしづらくなる場合があるが、第1操作および第2操作によって第1照明の点灯後に第2照明が追加点灯される構成によって、操作箇所や表示画面などの視認性が低下することがない。
上記第1照明が、ガス採取部の先端側とは異なる筐体側に光を照射する筐体照明である構成において、好ましくは、筐体に設けられた表示部をさらに備え、筐体照明は、表示部を含む範囲に光を照射する。このように構成すれば、筐体照明によって、暗所でも表示部を確実に視認することができるようになるので、暗所での利便性をさらに向上させることができる。
本発明によれば、上記のように、暗所での複数箇所への適切な照明を可能にし、かつ、照明点灯の際にも高い操作性を確保することが可能な可搬型ガス検知装置を提供することができる。
本発明の一実施形態によるガス検知装置を示す斜視図である。 一実施形態によるガス検知装置の制御的な構成を示すブロック図である。 第2操作によって筐体照明および前方照明が点灯した状態を説明するための模式的な斜視図である。 第1操作によって筐体照明が点灯した状態を説明するための模式的な斜視図である。 表示部および感度インジケータの一例を示した図である。 筐体照明および前方照明の点灯制御処理を説明するためのフローチャートである。 筐体照明の第1変形例を示した模式的な斜視図である。 筐体照明の第2変形例を示した模式的な斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態によるによるガス検知装置100の構成について説明する。ガス検知装置100は、特許請求の範囲の「可搬型ガス検知装置」の一例である。
本実施形態によるガス検知装置100は、検知対象ガスを検知して、検知対象ガスの存在を報知する可搬型のガス検知装置である。より具体的には、図1に示すように、ガス検知装置100は、操作者(ユーザ)が手に把持して使用可能なハンディタイプ(携帯型)のガス検知装置である。
ガス検知装置100は、たとえば屋内外のガス漏れ検査(ガス漏れ箇所の特定)などに好適に用いられる。ガス検知装置100は、たとえば、配管、地面、ガス器具などの被検査箇所に対して使用できる。ガス検知装置100は、夜間の屋外での使用のみならず、屋内の配管設置箇所(シンク下や床下など)の検査など、暗所(暗闇あるいは薄暗い場所)でも使用される。
(ガス検知装置の構成)
図1に示すように、ガス検知装置100は、操作者により把持可能な筐体1を備えている。筐体1には、ガス採取部2と、前方照明3と、筐体照明4と、入力部5とが設けられている。また、図2に示すように、ガス検知装置100は、ガス検知部6と、制御部7とを筐体1内に備えている。筐体照明4は、特許請求の範囲の「第1照明」の一例であり、前方照明3は、特許請求の範囲の「第2照明」の一例である。
図1に示すように、筐体1は、概略で角柱状形状を有している。筐体1の長手方向(Z方向)の一方端面である上面1aには、ガス採取部2および前方照明3が設けられている。以下、筐体1の長手方向(Z方向)を上下方向といい、筐体1のうちで上面1a側を上方(Z1方向)、上面1aとは反対側を下方(Z2方向)という。筐体1の下方側には、操作者に把持される把持部11が設けられている。
筐体1のうち、上面1aと直交する一側面である正面1bにおいて、入力部5および表示部12が設けられている。以下、Z方向と直交する短手方向のうち、入力部5および表示部12が設けられた側(Y1方向)を正面1b側といい、正面1bとは反対側(Y2方向)を背面側という。
ガス採取部2は、検知対象ガスを筐体1内に採取するように構成されている。ガス採取部2は、筐体1の上面1aにおいて、筐体1の内部と連通する取込口2aと、取込口2aに着脱可能に装着される採取管2bとを含む。取込口2aは、筐体1の上面1aから突出した導入管部分である。採取管2bは、筐体1の上面1aから上方(Z1方向)に突出するように設けられており、先端部が開口している。ガス採取部2は、筐体1の内部に設けられた吸引ポンプ13(図2参照)に接続されている。吸引ポンプ13が駆動されることにより、採取管2bの先端部(Z1方向端部)からガスが吸引され、取込口2aを介して筐体1内にガスが採取される。なお、採取管2bを取り外して取込口2aを露出させた状態でも、ガスの採取が可能である。図3に示すように、ガス検知装置100の使用時には、ガス採取部2(採取管2b)の先端部を被検査箇所Pに向けて差し出すようにして、ガスが採取される。以下、使用状態を考慮して、ガス採取部2(採取管2b)の先端方向(Z1方向)を「前方」という。
図2を参照して、ガス検知部6は、筐体1内に採取された検知対象ガスを検知するように構成されている。ガス検知部6は、ガス採取部2により筐体1内に取り込まれたガスと接触可能に設けられた感応部(図示せず)を有するガス検知素子である。ガス検知素子としては、たとえば熱線型半導体式センサ、基板型半導体式センサ、接触燃焼式センサなどが採用される。
検知対象ガスとしては、プロパン、イソブタン、メタン、水素などの可燃成分を含む可燃性ガス、悪臭の原因となる成分(硫黄化合物、アミン類、カルボン酸類、ケトン類、アルデヒド類など)を含む悪臭ガス、アルコールなどの揮発成分を含む揮発ガスなどの種々のガスがある。ガス検知素子は、検知対象ガスの種類に応じて選択される。ガス検知部6は、たとえば熱線型半導体式センサを採用し、可燃性ガス(LPGや都市ガスなど)を検知することが可能である。
図1に戻り、前方照明3は、筐体1からガス採取部2の先端側に向けて光を照射するように構成されている。すなわち、前方照明3は、筐体1の上面1aに設けられ、ガス採取部2の先端部を含むように概ねZ1方向に向けて光を出射する。つまり、ガス検知装置100の使用時に、前方照明3から前方に向けて光が照射される。前方照明3は、中心光軸がZ1方向を向いて、ガス採取部2の先端部を含むように光を拡散させてもよいし、中心光軸がガス採取部2の先端部を向くようにZ1方向から傾斜していてもよい。図3に示すように、暗所での使用時に、操作者は前方照明3を点灯させることにより、ガス採取部2の先端部とともに、被検査箇所Pをガス採取部2の先端部越しに視認できる。前方照明3は、たとえば発光ダイオードにより構成されるが、光源の種類は特に限定されない。本実施形態では、前方照明3の光量は、筐体照明4の光量よりも大きい。また、本実施形態では、前方照明3は、後述するように第2操作に基づいて追加点灯される照明として構成されている。
図1に示すように、表示部12は、ガス検知装置100の各種情報を表示する機能を有する。表示部12は、入力部5の上方(Z1方向)側に隣接するように配置されている。表示部12は、液晶ディスプレイからなり、制御部7の制御により設定情報などを表示することが可能である。また、筐体1の正面1bには、表示部12の側方に隣接するように、ガス検知の感度レベルの設定状況を示す感度インジケータ14が設けられている。
筐体照明4は、前方照明3とは異なる方向に光を照射するように構成されている。本実施形態では、筐体照明4は、ガス採取部2の先端側とは異なる筐体1側に光を照射するように構成されている。より具体的には、筐体照明4は、表示部12を含む範囲に光を照射するように構成されている。図1の構成例では、筐体照明4は、液晶ディスプレイからなる表示部12のバックライトとして機能するように構成されている。すなわち、筐体照明4は、筐体1内で表示部12の背面側に配置され、内部から表示部12を光らせることにより、筐体1の表示部12周辺を照らすように構成されている。図4に示すように、暗所において筐体照明4を点灯させることにより、操作者は、表示部12の画面、表示部12の近傍の入力部5や感度インジケータ14などの操作者の手元部分を視認できる。本実施形態では、筐体照明4は、後述するように第1操作に基づいて点灯される照明として構成されている。
図1に戻り、入力部5は、操作者の操作入力を受け付ける機能を有する。入力部5は、把持部11の上部(Z1側部分)に配置されている。詳細には、入力部5は、把持部11の上端部近傍において、表示部12の下側(Z2方向側)に隣接するように配置されている。入力部5は、操作者が把持部11を把持した状態で、操作者の手指(特に、親指)が入力部5の近傍に位置するように、把持部11に配置されている。
入力部5は、1または複数のスイッチ15を含んでいる。本実施形態では、入力部5は、筐体照明4を点灯させる第1操作の入力と、前方照明3を追加点灯させる第2操作の入力とを受け付ける。図1の構成例では、入力部5は、3つのスイッチ15(15a、15bおよび15c)を含んでいる。図1では、各スイッチ15は、機械式の押しボタンスイッチにより構成されているが、タッチセンサ、トグルスイッチなどの他のスイッチでもよい。
各スイッチ15の配置および機能は特に限定されないが、たとえば図1では、スイッチ15aは電源オンオフおよび感度レベルの切替操作スイッチであり、スイッチ15bは吸引ポンプ13の復帰および照明操作スイッチであり、スイッチ15cが警報ブザー音および操作音の切替操作スイッチである。なお、本実施形態においては、スイッチ15bは、たとえば操作者が把持部11を把持した際に、操作者の親指が配置される位置に設けられている。これにより、スイッチ15cは、操作者が把持した際の手指の位置のまま、照明の操作入力を受け付けることが可能に構成されている。
また、筐体1の上部には、報知ランプ16およびスピーカ17(図2参照)が設けられている。報知ランプ16は、検知対象ガスの検知時に発光することにより検知対象ガスの存在を操作者に報知する。スピーカ17は、検知対象ガスの検知時に報知音を出力する他、スイッチ15の入力時に操作音を出力する。
図2に示すように、制御部7は、ガス検知装置100の全体の動作を制御する。制御部7は、演算処理を行うプロセッサからなり、記憶部8に記憶されたプログラムに従って、表示部12の表示制御、ガス検知部6の出力値に基づく検知判定、検知時の報知制御などを行う。また、本実施形態では、制御部7は、入力部5を介した操作に基づいて前方照明3および筐体照明4の点灯制御を行うように構成されている。点灯制御の詳細については、後述する。
記憶部8には、検知判定を行うための感度レベルの設定情報(閾値)や、前方照明3および筐体照明4の点灯制御に関わる設定情報が記憶されている。制御部7は、ガス採取部2を介して採取されたガスに対するガス検知部6の出力値が設定された感度レベルに対応する閾値を超えた場合に、検知対象ガスを検知したと判定して、報知ランプ16および/またはスピーカ17により警報動作(ランプ点灯、報知音鳴動)を行う。ガス検知部6および制御部7を含む各部は、電池9からの電力供給によって動作する。
(表示部の表示内容)
図5は、表示部12および感度インジケータ14の構成例を示している。表示部12は、たとえば、ガス検知装置100の電池残量情報21を表示する。また、表示部12は、ガス検知装置100の設定情報を表示する。たとえば、表示部12は、検知対象ガスの検知時における報知音(警報ブザー)の出力可否を示す報知音設定情報22、スイッチ15の入力時の操作音の出力可否を示す操作音設定情報23を表示する。スイッチ15cにより報知音の出力や操作音の出力がオフ(出力不可)に設定された場合、報知音設定情報22や操作音設定情報23が非表示となる。また、表示部12は、検知対象ガスの設定情報を表示する。たとえば、表示部12は、検知対象ガスとしての「GAS1」および「GAS2」の各々について、ガスの種類情報24(「LPG」など)を表示する。表示部12には、その他の各種情報が表示可能であり、使用時には、操作者によってこれらの各種情報の確認や設定が行われる。筐体照明4の点灯によって、暗所でも表示部12の表示内容が視認可能である。
感度インジケータ14は、たとえば高感度設定から低感度設定までの複数レベル(図5では5段階)の検知感度設定を表示する。感度インジケータ14は、感度レベル毎に個別の表示ランプ14a〜14e(図2では図示省略)を有し、操作者によって設定された感度レベルに対応する表示ランプを点灯させる。筐体照明4の点灯によって、暗所でもいずれのレベルの表示ランプが点灯中であるか(消灯中の他の表示ランプとの相対位置)が確認可能である。
(前方照明および筐体照明の点灯制御)
次に、前方照明3および筐体照明4の点灯制御について説明する。本実施形態では、入力部5を介した第1操作に基づいて筐体照明4を点灯する制御を行い、第1操作から継続的に入力される第2操作に基づいて前方照明3を追加点灯する制御を行うように構成されている。制御部7は、第1操作が入力されると、図4に示すように筐体照明4を点灯させる。
制御部7は、筐体照明4を点灯させた後(第1操作が入力された後)、途中で操作が中断されずに第2操作が入力された場合に、筐体照明4に追加してさらに前方照明3を点灯(図3参照)させる。このように、ガス検知装置100は、継続して入力される一連の第1操作と第2操作とに応じて、筐体照明4のみが点灯する状態(図4参照)から、筐体照明4および前方照明3の両方が点灯する状態(図3参照)に、段階的に移行するように構成されている。
ガス検知装置100では、共通のスイッチ入力によって第1操作および第2操作を入力することが可能となっている。すなわち、本実施形態では、制御部7は、同一の1つのスイッチ15を用いた第1操作および第2操作を受け付けるように構成されている。図1の構成例では、同一のスイッチ15bによって、第1操作および第2操作が入力される。なお、図1の構成例では、第1操作および第2操作が入力されるスイッチ15bは、照明の点灯制御以外の吸引ポンプ13の復帰制御の操作入力も可能な共用スイッチとして構成されている。制御部7は、吸引ポンプ13の復帰は、ガス採取部2から水等を吸引した場合や、ガス採取部2が塞がれた場合に吸引ポンプ13をエラー停止する。スイッチ15bは、吸引ポンプ13がエラー停止した場合の復帰(リセット)スイッチとしても機能する。
制御部7は、スイッチ15bの入力継続時間に応じて、第1操作と第2操作とを受け付けるように構成されている。具体的には、第1操作は、第1時間T1の間、スイッチ15bの入力を継続する操作であり、第2操作は、第1時間T1よりも長い第2時間T2の間、第1操作の入力が確定した後も継続してスイッチ15bを入力する操作である。
第1時間T1は、特に限定されないが、操作性の観点から十分に短い時間であることが好ましい。本実施形態では、第1時間T1は、たとえば200ミリ秒に設定されている。一方、スイッチ15bの入力直後に直ちに点灯させる場合(T1≒0秒の場合)、誤操作も生じ易くなるため、制御部7は、スイッチ15bが第1時間T1の間継続して入力され続けた場合に第1操作の入力を確定する。操作者は、暗所でもスイッチ15bを200ミリ秒以上押し続ければ、筐体照明4を点灯させて表示部12やその周辺部を視認できる。
第2時間T2は、第1時間T1よりも長ければ特に限定されない。誤操作防止の観点から、第1時間T1と第2時間T2とは、十分に差があることが好ましい。第2時間T2は、たとえば、第1時間T1の2倍以上であり、好ましくは5倍以上である。本実施形態では、第2時間T2は、たとえば1.5秒(1500ミリ秒)に設定されている。一方、第2時間T2が長過ぎると点灯までのタイムラグが大きくなるため、第2時間T2は1〜2秒程度が好ましい。制御部7は、スイッチ15bが第2時間T2の間継続して入力され続けた場合に第2操作の入力を確定する。
制御部7は、前方照明3の点灯後、入力部5を介した入力が継続されている間、筐体照明4および前方照明3の両方を点灯させるように構成されている。すなわち、制御部7は、スイッチ15bが第2時間T2の間継続して入力され続けて第2操作の入力を確定した後、スイッチ15bの入力(押圧)が継続している間は、前方照明3および筐体照明4の点灯状態を維持する。
制御部7は、前方照明3の点灯後、入力部5を介した入力が解除されてから第1予備時間T3の経過後に、筐体照明4および前方照明3の両方を消灯させるように構成されている。すなわち、制御部7は、第2操作の入力を確定した後、スイッチ15bの入力(押圧)が解除されると時間カウントを開始し、スイッチ15bの入力解除からの経過時間が第1予備時間T3に達した時点で前方照明3および筐体照明4を消灯させる。したがって、制御部7は、前方照明3および筐体照明4を時間差で点灯させ、前方照明3および筐体照明4を両方同時に消灯させる。
第1予備時間T3は、スイッチ15bの入力を解除した場合でも、操作者がたとえば次の操作や次の被検査箇所Pに移行するために、予備的に点灯状態が継続していることが好ましい。また、第1予備時間T3を十分に長く設定すれば、長時間の点灯が不要な場合なにおいて、第2操作の入力後に直ちにスイッチ入力を解除しても十分な点灯継続時間が得られる。一方、第1予備時間T3が必要以上に長いと、不必要な電力消費が発生する。そこで、本実施形態では、第1予備時間T3は、たとえば10秒に設定されている。
なお、第1時間T1の間スイッチ入力が継続して第1操作が確定した後(筐体照明4が点灯した後)、第2時間T2の経過前にスイッチ入力が解除されると、第2操作が確定せずに筐体照明4だけが点灯する。つまり、スイッチ15bの入力が第1時間T1以上、第2時間T2未満の間に解除された場合に、筐体照明4だけが点灯する。
制御部7は、筐体照明4の点灯後、第2操作が行われなかった場合、第1予備時間T3よりも短い第2予備時間T4の経過後に、筐体照明4を消灯させるように構成されている。すなわち、制御部7は、前方照明3を点灯させずに筐体照明4を点灯させた場合には、スイッチ入力の解除後に点灯状態を継続させる予備時間を、前方照明3および筐体照明4の両方を点灯させた場合と比べて短くする。この場合、制御部7は、入力部5を介した入力が解除されてから第2予備時間T4の経過後に、筐体照明4を消灯させる。
本実施形態のように2段階(筐体照明4のみ、筐体照明4+前方照明3の2段階)で光量を増大する構成において、筐体照明4のみの1段階の照明が操作者によって選択された場合、大きな光量や長時間の照明が不要である蓋然性が高い。特に筐体照明4が表示部12のバックライトとして機能する場合、たとえば画面表示を確認するために点灯させることがあり、その場合の長時間の点灯は不要である。そのため、電力消費の抑制の観点から、第2予備時間T4を第1予備時間T3よりも短くする。第2予備時間T4は、たとえば第1予備時間T3の半分であり、5秒に設定されている。
なお、制御部7は、筐体照明4の点灯後、第2操作が行われなかった場合、筐体照明4を消灯させるまでの間、第2操作の受付を行わないように構成されている。つまり、制御部7は、スイッチ15bの入力時間が第1時間T1以上、第2時間T2未満の間に解除された場合には、入力が解除されてから第2予備時間T4の経過後までは、第2操作の受付を行わない。このため、筐体照明4だけを点灯させた後、操作者が意図せずにスイッチ15bの再入力を行っても、筐体照明4が消灯するまでは前方照明3が点灯することはない。
(点灯制御処理)
次に、図6を参照して、制御部7による点灯制御処理について説明する。点灯制御処理は、操作者の入力部5(スイッチ15b)を介した入力操作に基づいて、筐体照明4および前方照明3の点灯・消灯を制御する処理である。
図6のステップS1において、制御部7は、スイッチ15bの入力開始から、第1時間T1の間入力が継続したか否かを判断する。スイッチ15bの入力がない場合や、スイッチ15bの入力が開始から第1時間T1(200ミリ秒)の間継続しなかった場合、制御部7は、ステップS1の処理を繰り返す。
第1時間T1の間、スイッチ15bの入力が継続した場合に、第1操作が確定する。すなわち、第1時間T1の間、スイッチ15bの入力が継続した場合、制御部7は、ステップS2に進み、筐体照明4を点灯させる。これにより、操作者は、図4に示したように、暗所でも筐体照明4の光によって表示部12を確認し、ガス漏れ検査の作業前の表示部12の電池残量、感度設定や鳴動設定(警報ブザー音、操作音)を確認できる。そして、必要な場合には、操作者は、入力部5の各スイッチ15を操作して、設定を変更できる。
続いて、ステップS3において、制御部7は、スイッチ15bの入力開始から、第2時間T2の間入力が継続したか否かを判断する。すなわち、筐体照明4を点灯させた後もスイッチ15bの入力状態が継続し、かつ、継続時間が第2時間T2(1.5秒)に達したか否かが判断される。
第2時間T2の間、スイッチ15bの入力が継続した場合に、第2操作が確定する。すなわち、第2時間T2の間、スイッチ15bの入力が継続した場合、制御部7は、ステップS4に進み、前方照明3を点灯させる。これにより、操作者は、図3に示したように、暗所でも前方照明3の光によってガス採取部2の先端部(開口)および被検査箇所Pを確認し、ガス漏れ検査の作業を容易に行うことができる。
ステップS5において、制御部7は、スイッチ15bの入力が解除されたか否かを判断する。スイッチ15bの入力が解除されない場合(入力状態が継続している場合)、制御部7は、筐体照明4および前方照明3を点灯させたままステップS5の処理を繰り返す。
スイッチ15bの入力が解除された場合、制御部7は、ステップS6に進み、スイッチ15bの入力が解除されてから第1予備時間T3が経過したか否かを判断する。すなわち、制御部7は、スイッチ15bの入力が解除された後も筐体照明4および前方照明3の点灯状態を継続させたまま、第1予備時間T3(10秒)をカウントする。第1予備時間T3が経過するまで、制御部7は、ステップS6の処理を繰り返す。これにより、操作者は、たとえば図3の被検査箇所Pの検査が終了してスイッチ15bの入力を解除しても前方照明3の光によって次の被検査箇所の確認などが行える。
第1予備時間T3が経過すると、制御部7は、ステップS7に進み、筐体照明4および前方照明3を消灯して、処理を終了する。
一方、ステップS3において、第2時間T2の経過前にスイッチ入力が解除された場合、第1操作のみが確定して第2操作は確定せずに操作入力が終了する。つまり、第1時間T1の経過後、第2時間T2の経過までスイッチ15bの入力が継続しなかった場合、制御部7は、前方照明3を点灯させずに、ステップS8に処理を進める。
ステップS8において、制御部7は、スイッチ15bの入力が解除されてから第2予備時間T4が経過したか否かを判断する。すなわち、制御部7は、スイッチ15bの入力が解除された後も筐体照明4の点灯状態を継続(前方照明3は消灯)させたまま、第2予備時間T4(5秒)をカウントする。第2予備時間T4が経過するまで、制御部7は、ステップS8の処理を繰り返す。ステップS8では時間カウントが行われるのみであるので、第2予備時間T4が経過するまでの間に再度スイッチ15bが入力された場合でも、制御部7は第2操作の受付を行わない。
第2予備時間T4が経過すると、制御部7は、ステップS9に進み、筐体照明4を消灯して、処理を終了する。これにより、操作者は、図4のように表示部12の表示内容(電池残量など)などを短時間で確認した後、速やかに消灯させることができる。
以上のようにして、本実施形態の点灯制御処理が実施される。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、筐体照明4、および、筐体照明4とは異なる方向に光を照射する前方照明3を設ける。これにより、暗所でも、筐体照明4に加えて前方照明3を点灯させることにより十分な光量を確保したり、筐体照明4が操作者の手元側を照らし、前方照明3がガス採取部2の前方側の被検査箇所Pを照らすように構成することが可能となるので、暗所でも複数箇所への適切な照明が可能となる。さらに、入力部5を介した第1操作に基づいて筐体照明4を点灯する制御を行い、第1操作から継続的に入力される第2操作に基づいて前方照明3を追加点灯する制御を行う制御部7を設けることによって、操作者は、筐体照明4を点灯する第1操作の入力から引き続いて、そのまま第2操作の入力(前方照明3の点灯)を継続的に行うことができる。その結果、たとえば各々の照明に応じた複数のスイッチ15bを別々に操作する必要がある場合と異なり、一連の継続的な操作(第1操作および第2操作)での照明点灯によって、手元が不確かな暗所でも高い操作性が得られる。以上により、本実施形態のガス検知装置100によれば、暗所での複数箇所への適切な照明を可能にし、かつ、照明点灯の際にも高い操作性を確保することができる。
また、本実施形態のガス検知装置100によれば、暗所でも高い操作性が確保されるので、第1操作および第2操作を行う際にも誤操作を抑制することが可能となる。さらに、第1操作および第2操作によって、筐体照明4の点灯、筐体照明4および前方照明3の点灯の順で、照明の光量を段階的に増加させることができるので、筐体照明4と前方照明3とを択一的に点灯させる場合と比較して、容易に光量を確保することができる。そして、第1操作および第2操作を使い分けて、必要に応じた光量での照明が可能となる。
また、本実施形態では、上記のように、筐体1からガス採取部2の先端側に向けて光を照射する前方照明3と、ガス採取部2の先端側とは異なる筐体1側に光を照射する筐体照明4とを設ける。これにより、暗所でも、前方照明3と筐体照明4とによって、ガス採取部2の前方側の被検査箇所Pと、操作者の手元側である筐体1側とのそれぞれを確認することができる。さらに、第1操作および第2操作によって、筐体照明4、筐体照明4および前方照明3の順で段階的に点灯するので、操作者に近い手元側から順に照明を点灯させていくことができる。その結果、ガス検知装置100の状態確認の後、前方の被検査箇所Pの確認という、操作者の視線の移動(手元から前方へ)に合わせた照明点灯が可能となり、点灯順序が逆の場合と比較して、操作者にとっての使いやすさを向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、入力部5に1または複数のスイッチ15bを設け、同一の1つのスイッチ15bを用いた第1操作および第2操作を受け付けるように制御部7を構成する。これにより、共通の1つのスイッチ15bの操作によって第1操作および第2操作を行うことが可能となるので、より確実に暗所での誤操作を抑制することができる。特に、複数のスイッチがある場合に暗所で手元が見えないと、別々のスイッチを操作する場合には誤操作が発生しやすいが、共通の1つのスイッチ15bを操作するだけで済むので、誤操作を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1操作を、第1時間T1の間、スイッチ15bの入力を継続する操作とし、第2操作を、第1時間T1よりも長い第2時間T2の間、第1操作の入力が確定した後も継続してスイッチ15bを入力する操作とする。これにより、スイッチ15bを入力し続けることにより、一連の継続的な操作(第1操作および第2操作)が可能となる。たとえば、所定時間内でのスイッチ15bの入力回数(シングルクリック、ダブルクリック)などの操作の場合、一度スイッチ15bから指を離す必要があり、特に手袋などを装着して行うガス検知作業時には誤操作が発生しやすいが、スイッチ15bを入力し続ける上記構成では誤操作のおそれがなく確実な操作ができる。
また、本実施形態では、上記のように、前方照明3の点灯後、入力部5を介した入力が継続されている間、筐体照明4および前方照明3の両方を点灯させるように制御部7を構成する。これにより、入力操作を継続している間は筐体照明4および前方照明3の点灯状態が継続するので、第1操作および第2操作を何度も繰り返す必要がなくなる。その結果、操作回数を減少させることができるので、誤操作の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、前方照明3の点灯後、入力部5を介した入力が解除されてから第1予備時間T3の経過後に、筐体照明4および前方照明3の両方を消灯させるように制御部7を構成する。これにより、入力部5を介した入力操作を解除してからも、しばらく(第1予備時間T3)の間点灯状態を継続させることができる。その結果、たとえば次の被検査箇所Pの確認等を行う時間を確保することができるので、暗所での利便性がさらに向上する。
また、本実施形態では、上記のように、筐体照明4の点灯後、第2操作が行われなかった場合、第1予備時間T3よりも短い第2予備時間T4の経過後に、筐体照明4を消灯させるように制御部7を構成する。これにより、前方照明3を点灯させない場合でも、第2予備時間T4の間は筐体照明4の点灯状態が継続するので、たとえば次の操作箇所の確認等を行う時間を確保することができる。ここで、たとえば筐体照明4が手元側(筐体1側)を照らす照明である場合、前方照明3を点灯させない時には手元の操作箇所や可搬型ガス検知装置の状態の確認等を行うだけの短時間で済む場合が多いため、前方照明3を点灯させた場合の第1予備時間T3よりも短い第2予備時間T4だけ点灯を継続させることによって、不必要な電力消費を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、筐体照明4の点灯後、第2操作が行われなかった場合、筐体照明4を消灯させるまでの間、第2操作の受付を行わないように制御部7を構成する。これにより、第1操作が確定した後、操作者が意図せずスイッチ15b入力をしてしまった場合などに、意図せず前方照明3が追加点灯することがなくなる。これにより、手袋の装着時などの誤操作が発生しやすい状況下でも誤操作をさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、前方照明3の光量を、筐体照明4の光量よりも大きくする。これにより、手元(筐体1側)の確認など大きな光量が必要でない場合に筐体照明4を点灯し、特に光量が必要な前方側の確認などの場合に前方照明3を追加点灯させて光量を最大化することができる。また、前方側を照らす前方照明3の光量が大きい場合に、手元側を照らす筐体照明4よりも先に前方照明3が点灯されてしまうと、ガス検知装置100の操作箇所(入力部5など)や表示部12の表示画面などの確認がしづらくなる場合があるが、第1操作および第2操作によって筐体照明4の点灯後に前方照明3が追加点灯される構成によって、操作箇所や表示画面などの視認性が低下することがない。
また、本実施形態では、上記のように、筐体1に表示部12を設け、表示部12を含む範囲に光を照射する筐体照明4を設ける。これにより、筐体照明4によって、暗所でも表示部12を確実に視認することができるようになるので、暗所での利便性をさらに向上させることができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、特許請求の範囲の第1照明の一例として前方照明3を設け、特許請求の範囲の第2照明の一例として筐体照明4を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明の第1照明は、ガス採取部2の先端側に向けて光を照射する前方照明3以外の他の照明(他の方向へ光を照射する照明)であってもよいし、本発明の第2照明は、筐体照明4以外の他の照明であってもよい。また、本発明では、第1照明および第2照明に加えて第3照明を設けるなど、3つ以上の照明を設けてもよい。
また、上記実施形態では、筐体照明4が表示部12のバックライトとして機能する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図7に示す第1変形例のように、筐体照明4をバックライト以外の照明として設けてもよい。図7の第1変形例では、筐体照明4が筐体1の上部において、正面1bから突出する突出部101に設けられている。筐体照明4は、突出部101から筐体1の正面1b(表示部12および入力部5)に向けて光を照射するように構成されている。
また、図8に示す第2変形例のように、前方照明3や筐体照明4が、筐体1の一部を利用して光を照射する構成であってもよい。図8の第2変形例では、筐体照明4が筐体1内部に配置され、筐体1の正面1bに設けられた窓部102に光を照射する。窓部102は、透光性を有し、筐体1内の筐体照明4からの光が窓部102を介して正面1bの周囲に照射される。窓部102は、たとえば光拡散材により構成されてもよく、その場合には正面1bの表示部12や入力部5を含む広い範囲に光を拡散させて照らすことができる。
この他、たとえば表示部12として自発光型ディスプレイを採用する場合、表示部12自体が筐体照明4として機能するように構成されてもよい。
なお、上記実施形態では、筐体照明4が表示部12を含む範囲に光を照射する構成例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、筐体照明4が表示部12を含む範囲に光を照射しなくてもよいし、そもそもガス検知装置に表示部を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、同一の1つのスイッチ15bを用いて第1操作および第2操作を入力する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数のスイッチ15を用いて第1操作および第2操作を入力してもよい。本発明では、第1操作と第2操作とが継続的に入力される構成であれば、それぞれの第1操作および第2操作の内容は限定されない。
また、上記実施形態では、第1操作および第2操作を、同一の1つのスイッチ15bの入力を継続する操作とした例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1操作がシングルクリック(スイッチ15の1回入力操作)で、第2操作がダブルクリック(第1操作に継続してもう1回スイッチ15を入力する操作)であってもよい。
また、上記実施形態では、前方照明3の点灯後、入力部5を介した入力が継続されている間は筐体照明4および前方照明3の両方を点灯させる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、前方照明3の点灯後、入力部5を介した入力が継続されていても、所定時間経過後には各照明を消灯させてもよい。
また、上記実施形態では、入力部5を介した入力が解除されてから第1予備時間T3(または第2予備時間T4)の経過後に照明を消灯させる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、照明点灯後(第1操作または第2操作の受付後)、入力部の入力が解除された時点で、直ちに照明を消灯させてもよい。
また、上記実施形態では、前方照明3の光量を筐体照明4の光量よりも大きくした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、前方照明3の光量が筐体照明4の光量以下でもよい。
また、上記実施形態では、入力部5(スイッチ15)を表示部12の下方(Z2方向)に配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、表示部12と入力部5(スイッチ15)とが、上下方向(Z方向)の略同じ位置で、上下方向と直交する左右方向に並んで配置される構成であってもよい。
入力部5の位置に関しては、操作者がガス検知装置100(把持部11)を把持した際に、操作者の手指が届く位置に配置されることが好ましい。このような位置に入力部5を配置することによって、操作者は、ガス検知装置100(把持部11)を把持した際の手指の配置位置のままで、筐体照明4および前方照明3の点灯操作を行うことができる。これにより、暗所での照明操作について高い操作性を確保し、誤操作の発生を抑制することができる。
図1に示した本実施形態のガス検知装置100では、上記のように、照明操作を受け付けるスイッチ15b(入力部5)が、操作者が把持部11を把持した際に、操作者の親指が配置される位置に設けられており、操作者が把持した際の親指位置のまま、照明の操作入力を受け付けることができるため好ましい。親指以外の手指(人差し指など)で操作入力を行う構成の場合、スイッチ15b(入力部5)が表示部12とは反対の背面側に配置されてもよい。
1 筐体
2 ガス採取部
3 前方照明(第2照明)
4 筐体照明(第1照明)
5 入力部
6 ガス検知部
7 制御部
12 表示部
15(15a,15b、15c) スイッチ
100 ガス検知装置(可搬型ガス検知装置)
T1 第1時間
T2 第2時間
T3 第1予備時間
T4 第2予備時間

Claims (10)

  1. 操作者により把持可能な筐体と、
    検知対象ガスを前記筐体内に採取するガス採取部と、
    前記筐体内に採取された検知対象ガスを検知するガス検知部と、
    第1照明、および、前記第1照明とは異なる方向に光を照射する第2照明と、
    操作者の操作入力を受け付ける入力部と、
    前記入力部を介した第1操作に基づいて前記第1照明を点灯する制御を行い、前記第1操作から継続的に入力される第2操作に基づいて前記第2照明を追加点灯する制御を行う制御部とを備える、可搬型ガス検知装置。
  2. 前記第2照明は、前記筐体から前記ガス採取部の先端側に向けて光を照射する前方照明であり、
    前記第1照明は、前記ガス採取部の先端側とは異なる前記筐体側に光を照射する筐体照明である、請求項1に記載の可搬型ガス検知装置。
  3. 前記入力部は、1または複数のスイッチを含み、
    前記制御部は、同一の1つの前記スイッチを用いた前記第1操作および前記第2操作を受け付けるように構成されている、請求項1または2に記載の可搬型ガス検知装置。
  4. 前記第1操作は、第1時間の間、前記スイッチの入力を継続する操作であり、
    前記第2操作は、前記第1時間よりも長い第2時間の間、前記第1操作の入力が確定した後も継続して前記スイッチを入力する操作である、請求項3に記載の可搬型ガス検知装置。
  5. 前記制御部は、前記第2照明の点灯後、前記入力部を介した入力が継続されている間、前記第1照明および前記第2照明の両方を点灯させるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の可搬型ガス検知装置。
  6. 前記制御部は、前記第2照明の点灯後、前記入力部を介した入力が解除されてから第1予備時間の経過後に、前記第1照明および前記第2照明の両方を消灯させるように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の可搬型ガス検知装置。
  7. 前記制御部は、前記第1照明の点灯後、前記第2操作が行われなかった場合、前記第1予備時間よりも短い第2予備時間の経過後に、前記第1照明を消灯させるように構成されている、請求項6に記載の可搬型ガス検知装置。
  8. 前記制御部は、前記第1照明の点灯後、前記第2操作が行われなかった場合、前記第1照明を消灯させるまでの間、前記第2操作の受付を行わないように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の可搬型ガス検知装置。
  9. 前記第2照明の光量は、前記第1照明の光量よりも大きい、請求項1〜8のいずれか1項に記載の可搬型ガス検知装置。
  10. 前記筐体に設けられた表示部をさらに備え、
    前記筐体照明は、前記表示部を含む範囲に光を照射する、請求項2に記載の可搬型ガス検知装置。
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