JP6731299B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、通路の内側を流れる内流気体と通路の外側を流れる外流気体との間で熱交換を行う熱交換器に関する。
室内空気を取り入れて温風を吹き出す温風暖房機には、熱交換器を搭載したものがある。熱交換器の通路の内側には、バーナでの燃焼によって生じた高温の燃焼排気が流れており、取り入れた室内空気が熱交換器の通路の外側を流れると、通路の内側を流れる燃焼排気との熱交換で加熱される。そのため、取り入れた室内空気が熱交換器を通過すると、温風が吹き出されて室内を暖めることが可能となる。
こうした熱交換器では、複数の筒状ユニットを直列に連結して通路を形成した構造が知られている(例えば、特許文献1)。各筒状ユニットは、燃焼排気の流入口を有する第1殻部材と、燃焼排気の流出口を有する第2殻部材との間に、燃焼排気の流通口を複数有する仕切板を挟み込んだ状態で、第1殻部材および第2殻部材の周縁部分がカシメ加工などで気密に接合されている。そして、一の筒状ユニットの流出口に対して次の筒状ユニットの流入口が気密に連結されている。筒状ユニット内に設置された仕切板は、熱交換器の通路の内側における燃焼排気の流れを、第1殻部材および第2殻部材の内面に沿わせる流れと、次の筒状ユニットに向けて通す流れとに振り分ける機能を有している。
特開平7−318280号公報
しかし、第1殻部材と第2殻部材との間に仕切板を挟み込んだ構造の熱交換器では、燃焼排気の流通の開始あるいは停止に伴って、「カンカン」といった異音が発生するという問題があった。特に、第1殻部材および第2殻部材と仕切板とで異種の金属材料を用いた場合に異音が発生し易いことから、熱膨張あるいは収縮の違いによる軋みが異音の原因と考えられる。もちろん、仕切板と第1殻部材および第2殻部材との間に隙間を設けて、仕切板を挟み込まない構造とすれば、こうした熱膨張あるいは収縮に伴う異音は発生しないものの、その代わりに、燃焼排気の流れを受けるなどして仕切板が第1殻部材と第2殻部材との間で動くので、接触音が発生してしまう。
この発明は従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、第1殻部材と第2殻部材との間に仕切板を設置する構造の熱交換器で、熱膨張あるいは収縮に伴う異音の発生を抑制することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の熱交換器は次の構成を採用した。すなわち、
通路の内側を流れる内流気体と、該通路の外側を流れる外流気体との間で熱交換を行う熱交換器において、
前記通路は、
前記内流気体の流入口を有する第1殻部材と、
前記内流気体の流出口を有する第2殻部材と、
前記第1殻部材および前記第2殻部材とは異なる材料で形成されて、前記内流気体の流通口を有する仕切板と
を備え、
前記第1殻部材と前記第2殻部材との間に前記仕切板を配置した状態で、該第1殻部材および該第2殻部材が気密に接合されており、
前記第1殻部材および前記第2殻部材の少なくとも一方は、前記仕切板の外縁端部に接しておらず、且つ、該外縁端部を避けた位置で該仕切板を押さえる支持部を有する
ことを特徴とする。
仕切板が第1殻部材および第2殻部材とは異なる材料で形成されていると、材料によって熱膨張率(温度当たりの膨張の割合)が異なるので、内流気体の温度変化に伴って、仕切板と第1殻部材および第2殻部材との間で熱膨張あるいは収縮の違いが生じることがある。そして、第1殻部材と第2殻部材との間に仕切板が挟み込まれた構造の熱交換器では、こうした熱膨張あるいは収縮の違いによって、仕切板の特に外縁端部(エッジ部分)が第1殻部材および第2殻部材と強くこすれ合うことで、軋みによる異音が発生する。これに対して、本発明の熱交換器では、例えば、第1殻部材および第2殻部材の何れか一方が仕切板の外縁端部に接していないことにより、熱膨張あるいは収縮しても仕切板の外縁端部が第1殻部材および第2殻部材の何れか一方とこすれ合うことがない。加えて、この場合は、第1殻部材および第2殻部材の何れか他方が外縁端部に接しているものの、第1殻部材および第2殻部材の両方が外縁端部に接している(外縁端部を両側から挟んでいる)場合に比べて、外縁端部とこすれ合う力は弱まる。そのため、異音の発生を抑制することができる。また、第1殻部材および第2殻部材の両方が仕切板の外縁端部に接していないことにより、熱膨張あるいは収縮しても仕切板の外縁端部が第1殻部材および第2殻部材の何れに対してもこすれ合うことがないので、異音の発生を更に抑制することができる。
そして、本発明の熱交換器では、仕切板の外縁端部を避けた位置で支持部が仕切板を押さえていることにより、内流気体の流れなどを受けても仕切板が動くことはないので、仕切板と第1殻部材および第2殻部材との間での接触音の発生を回避することができる。
上述した本発明の熱交換器では、仕切板に、外周から径方向の外側に突き出た複数の突出部を設けると共に、第1殻部材および第2殻部材の少なくとも一方に、突出部の突出方向の端部を避けた位置で突出部を押さえる複数の支持部を設けることとしてもよい。
このように、第1殻部材と第2殻部材とで仕切板を支える位置を、仕切板の全周ではなく、突出部に限定することにより、熱膨張あるいは収縮の際に異音が発生する部分を減らすことができるので、仕切板の全周を支える場合に比べて異音を低減することが可能となる。
また、上述した本発明の熱交換器の仕切板には、突出部に隣接する径方向の内側の箇所に流通口を設けておいてもよい。
このように突出部と流通口との位置関係を対応させることにより、例えば、第1殻部材および第2殻部材に比して仕切板が大きく膨張しても、流通口が変形する(開口面積が小さくなる)ことで膨張を吸収することが可能なので、突出部と流通口との位置関係が対応していない場合に比べて、突出部に伝わる膨張を小さくする(突出部の突出方向の端部における移動量を小さくする)ことができる。また同様に、第1殻部材および第2殻部材に比して仕切板が大きく収縮しても、流通口が変形する(開口面積が大きくなる)ことで収縮を吸収することが可能なので、突出部に伝わる収縮を小さくすることができる。その結果、熱膨張あるいは収縮に伴って突出部で生じる異音を低減することが可能となる。
本実施例の熱交換器5を搭載した温風暖房機1の内部構造を示す説明図である。 本実施例の熱交換器5の構造を示す説明図である。 本実施例の筒状ユニット6を分解した状態を示した斜視図である。 従来例の熱交換器5における仕切板50の設置構造を示した説明図である。 本実施例の熱交換器5における仕切板50の設置構造を示した説明図である。 第1変形例の筒状ユニット6を分解した状態を示した斜視図である。 第1変形例の仕切板50が熱膨張する様子を示した説明図である。 第2変形例の熱交換器5における仕切板50の設置構造を示した説明図である。
図1は、本実施例の熱交換器5を搭載した温風暖房機1の内部構造を示す説明図である。図示した温風暖房機1は、機器全体を覆うハウジング2の内側に、室内から取り入れた空気を加熱するための加熱室3が区画されている。この加熱室3の内部には、燃料ガスを燃焼させるバーナ10を内蔵した燃焼筒4や、燃焼筒4の上方に設置された熱交換器5や、熱交換器5の上方に設置されて下方に向けて気流を発生させる気流ファン9などが設けられている。
燃焼筒4は、横方向に設置されて一端が加熱室3の側面の隔壁を貫通しており、貫通側の端部にバーナ10が内蔵されている。バーナ10には、ガス配管11を介して燃料ガスが供給され、ガス配管11には、ガス配管11を開閉する電磁弁12と、ガス配管11を通過する燃料ガスの流量を調節する比例弁13とが設けられている。
また、燃焼筒4には、バーナ10側の端部に、バーナ10に向けて燃焼用空気を送る燃焼ファン14が接続されている。燃焼ファン14には、内部に羽根車14aを備えた遠心式ファンを採用しており、屋外から空気を導く給気管15が吸気部14bに接続され、吐出部14cが燃焼筒4に接続されている。羽根車14aを回転させると、屋外から給気管15を介して取り入れた空気がバーナ10に送られる。こうして燃焼用空気を供給しながら、電磁弁12および比例弁13を開弁して燃料ガスを供給すると共に、図示しない点火プラグで火花を飛ばすと、燃焼筒4内のバーナ10で燃料ガスの燃焼が開始される。
熱交換器5は、燃焼筒4と略平行に横方向に設置されており、一端が上流連結ボックス16を介して、燃焼筒4のバーナ10とは反対側の端部と接続されており、他端が下流連結ボックス17を介して、屋外に排気を導く排気管18と接続されている。尚、本実施例の給気管15および排気管18は、ハウジング2の内部から屋外に突出する部分が一体となっており、給気管15の内側に排気管18が配置された二重管構造になっている。
バーナ10での燃料ガスの燃焼によって生じる高温(600〜700度)の燃焼排気は、燃焼ファン14の送風で燃焼筒4から熱交換器5へと送られる。そして、熱交換器5の内側を通過した燃焼排気は、排気管18を介して屋外に排出される。尚、本実施例の熱交換器5の構造については、後ほど別図を用いて説明する。また、本実施例の燃焼排気は、本発明の「内流気体」に相当している。
気流ファン9は、いわゆるクロスフローファンが採用されており、熱交換器5と略平行に横方向に設置されている。ハウジング2の背面上部には、図示しない吸込口が形成されており、気流ファン9を駆動すると、室内空気が吸込口から加熱室3に取り入れられて、加熱室3内の下方に向けて室内空気の流れが生じる。そして、熱交換器5の外側を通過する室内空気は、熱交換器5の内側を通過する燃焼排気との熱交換によって加熱された後、燃焼筒4の外側を通過しながら更に加熱される。ハウジング2の前面下部には、図示しない吹出口が形成されており、加熱室3を通過した温風が吹出口から吹き出して、室内を暖める。尚、本実施例の加熱室3に取り入れられた室内空気は、本発明の「外流気体」に相当している。
図2は、本実施例の熱交換器5の構造を示す説明図である。図示されるように熱交換器5は、複数(図示した例では7つ)の筒状ユニット6を直列に連結して蛇腹状に通路が形成されている。前述したように熱交換器5は内側に燃焼排気が流れるようになっており、燃焼排気の流通方向の上流側(図中の左側)の筒状ユニット6には、上流連結ボックス16と連通する流入管7が接続され、下流側(図中の右側)の筒状ユニット6には、下流連結ボックス17と連通する流出管8が接続されている。尚、本実施例の筒状ユニット6は、本発明の「通路」に相当している。
複数の筒状ユニット6は、基本的には同様の構造になっており、第1殻部材30と第2殻部材40とを接合して中空円盤状に形成されている。また、図2では、一部の筒状ユニット6について内部が見えるように表しており、各筒状ユニット6の第1殻部材30と第2殻部材40との間には仕切板50が設置されている。
図3は、本実施例の筒状ユニット6を分解した状態を示した斜視図である。尚、図中の一点鎖線は、筒状ユニット6の連結の中心線を表している。図示されるように第1殻部材30は、燃焼排気が流入する流入口31を有し、燃焼排気の流通方向(図中の手前側)に拡径する形状に形成されると共に、大径側に円環状のフランジ部32が設けられている。一方、第2殻部材40は、第1殻部材30のフランジ部32と向かい合うフランジ部42が設けられており、燃焼排気の流通方向に縮径する形状に形成されると共に、小径側に燃焼排気が流出する流出口41を有している。
第1殻部材30および第2殻部材40は、第1殻部材30のフランジ部32の周縁部分を、第2殻部材40のフランジ部42を包み込むように折り返して、カシメ加工で気密に接合される。また、流入口31は、第1殻部材30の小径側を筒状ユニット6の内側に向けて折り返して形成されているのに対して、流出口41は、第2殻部材40の小径側を筒状ユニット6の外側に向けて突出させて形成されており、一の筒状ユニット6の流出口41を次の筒状ユニット6の流入口31に挿入してカシメ加工で気密に連結される。
第1殻部材30と第2殻部材40との間に設置される仕切板50は、中央部分に第1殻部材30側へ膨らんだ曲面部51が形成されると共に、曲面部51の周辺部分に円環状の平面部52が形成されている。そして、曲面部51には、燃焼排気が流通する流通口としての複数(図示した例では4つ)の中央孔53が等間隔に設けられており、平面部52には、流通口としての複数(図示した例では8つ)の周辺孔54が等間隔に設けられている。
本実施例の筒状ユニット6では、第1殻部材30のフランジ部32の内周に、浅い円形の凹部33が形成されていると共に、第2殻部材40のフランジ部42に、第1殻部材30側に向けて突出した円環状の凸部43が形成されている。仕切板50は、平面部52の周縁部分を第1殻部材30の凹部33に収容した状態で、第1殻部材30と第2殻部材40とが接合されると、第2殻部材40の凸部43によって平面部52が押えられて固定される。尚、本実施例の凸部43は、本発明の「支持部」に相当している。
第1殻部材30の流入口31から流入した燃焼排気の流れは、仕切板50によって中央孔53を通過する流れと、周辺孔54を通過する流れとに振り分けられる。中央孔53を通過しなかった燃焼排気は、曲面部51の形状に従い外周方向(第1殻部材30の内面側)に向けて流れる。そして、第1殻部材30の内面に沿って流れる燃焼排気は、周辺孔54を通過すると、第2殻部材40の内面に沿って流れ、中央孔53をそのまま通過した燃焼排気と合流した後、流出口41から流出して次の筒状ユニット6に流入する。
このような熱交換器5では、複数の筒状ユニット6を直列に連結して蛇腹状に形成することで通路の表面積を確保することができると共に、各筒状ユニット6内に仕切板50を設置することで、熱交換器5の内側に第1殻部材30および第2殻部材40の内面に沿った燃焼排気の流れができるので、熱交換器5の外側を流れる室内空気との熱交換を促進することが可能となる。
尚、本実施例の第1殻部材30および第2殻部材40は、仕切板50とは異なる金属材料を用いて形成されている。すなわち、熱交換の効率を高めるために、第1殻部材30および第2殻部材40には、仕切板50に比べて熱伝導率の高い材料(例えば、アルミニウムの鍍金を施した鋼板)を用いている。一方、仕切板50には、第1殻部材30および第2殻部材40に比べて耐食性の高い材料(例えば、ステンレス鋼板)を用いている。
以上のように第1殻部材30と第2殻部材40との間に仕切板50を設置する構造の熱交換器5では、従来、燃焼排気の流通の開始あるいは停止に伴って、「カンカン」といった異音が発生することがあった。本実施例の熱交換器5では、こうした異音の発生を抑制することが可能であり、以下では、この点について説明するが、まず、比較として異音が発生し易い従来例の熱交換器5について簡単に説明する。
図4は、従来例の熱交換器5における仕切板50の設置構造を示した説明図である。図4では、筒状ユニット6の連結の中心線を含む平面で筒状ユニット6を切断した断面を表しており、特に第1殻部材30と第2殻部材40との接合部分の付近を拡大している。図示されるように従来例の熱交換器5の筒状ユニット6では、第1殻部材30のフランジ部32と第2殻部材40のフランジ部42との間に仕切板50の平面部52の周縁部分を挟み込んだ状態で、第1殻部材30のフランジ部32の周縁部分を、第2殻部材40のフランジ部42を包み込むように折り返して、カシメ加工で気密に接合されている。
燃焼排気の流通の開始に伴い、筒状ユニット6に流入した燃焼排気の流れが仕切板50に当たることにより、仕切板50は加熱されて熱膨張する。特に、第1殻部材30および第2殻部材40と仕切板50とで異種の金属材料を用いていると、材料によって熱膨張率(温度当たりの膨張の割合)が異なるので、例えば、第1殻部材30および第2殻部材40よりも熱膨張率が大きい材料を用いた仕切板50では、第1殻部材30および第2殻部材40に比べて大きく膨張する。
このとき、第1殻部材30のフランジ部32と第2殻部材40のフランジ部42との間に挟み込まれている仕切板50の平面部52は、特に外縁端部(以下、エッジ部分)が第1殻部材30のフランジ部32の面および第2殻部材40のフランジ部42の面と強くこすれ合うので、軋みによる異音が発生する。同様に、燃焼排気の流通の停止に伴い、仕切板50が放熱して収縮する際にも、平面部52のエッジ部分が第1殻部材30のフランジ部32の面および第2殻部材40のフランジ部42の面と強くこすれ合って異音が発生する。
もちろん、仕切板50の平面部52と第1殻部材30のフランジ部32および第2殻部材40のフランジ部42との間に隙間を設けて、仕切板50の平面部52を挟み込まない構造とすれば、仕切板50が熱膨張あるいは収縮しても平面部52のエッジ部分が第1殻部材30のフランジ部32の面および第2殻部材40のフランジ部42の面とこすれ合うことはないので、異音の発生を防ぐことが可能である。ただし、これでは、仕切板50が燃焼排気の流れを受けると第1殻部材30と第2殻部材40との間で動くので、接触音が発生してしまう。
図5は、本実施例の熱交換器5における仕切板50の設置構造を示した説明図である。図5では、図4と同様に、筒状ユニット6の連結の中心線を含む平面で筒状ユニット6を切断した断面を表しており、図5(a)では、特に第1殻部材30と第2殻部材40との接合部分の付近を拡大している。前述したように本実施例の熱交換器5の筒状ユニット6では、第1殻部材30のフランジ部32の内周に凹部33が形成されており、第2殻部材40のフランジ部42に凸部43が形成されている。そして、第1殻部材30の凹部33に仕切板50の平面部52の周縁部分を収容した状態で、第1殻部材30のフランジ部32と第2殻部材40のフランジ部42とがカシメ加工で気密に接合されており、第2殻部材40の凸部43が、仕切板50の平面部52の外縁端部(エッジ部分)ではなく、平面部52の面を押さえるようになっている。
このように本実施例の熱交換器5では、第2殻部材40のフランジ部42が、仕切板50の平面部52のエッジ部分に接していないことにより、仕切板50が熱膨張あるいは収縮しても平面部52のエッジ部分が第2殻部材40のフランジ部42の面とこすれ合うことはない。また、第1殻部材30は、凹部33の面が仕切板50の平面部52のエッジ部分と接しているものの、平面部52のエッジ部分を第1殻部材30および第2殻部材40の両側から挟んでいる場合に比べて、平面部52のエッジ部分とこすれ合う力は弱くなるので、従来例の熱交換器5よりも異音の発生を抑制することができる。
そして、本実施例の熱交換器5では、第2殻部材40の凸部43が、仕切板50の平面部52のエッジ部分を避けて、平面部52の面を押さえていることにより、燃焼排気の流れを受けても仕切板50が動くことはないので、仕切板50と第1殻部材30および第2殻部材40との間での接触音の発生を回避することができる。
尚、仕切板50を剪断加工によって形成すると、図5(b)に拡大して示されるように、平面部52の切り口の一方のエッジ部分には「ダレ」と呼ばれる丸みができ、他方のエッジ部分には「バリ」と呼ばれる突起ができることがある。この場合は、第1殻部材30の凹部33に平面部52のダレ側の面を収容するようにすれば、バリ側の面を収容するのに比べて、第1殻部材30の凹部33の面に対する平面部52のエッジ部分の引っ掛かりが少ないので、異音の発生を抑制することができる。
上述した本実施例の熱交換器5には、次のような変形例も存在する。以下では、上述の実施例とは異なる点を中心に変形例について説明する。尚、変形例の説明では、上述の実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図6は、第1変形例の筒状ユニット6を分解した状態を示した斜視図である。図示されるように第1変形例の仕切板50には、平面部52の外周から径方向の外側に突き出した複数(図示した例では8つ)の突出部55が設けられている。このことと対応して、第1変形例の第1殻部材30のフランジ部32の内周には、仕切板50の突出部55を収容する複数(図示した例では8つ)の凹部33が形成されている。尚、図6では、第1殻部材30の凹部33に仕切板50の突出部55を収容した状態を表している。
また、第1変形例の第2殻部材40のフランジ部42には、凸部43が全周ではなく、仕切板50の突出部55の位置に対応して複数(図示した例では8つ)形成されている。そして、第1殻部材30のフランジ部32と第2殻部材40のフランジ部42とがカシメ加工で気密に接合されると、第2殻部材40の凸部43が、仕切板50の突出部55の突出方向の端部(エッジ部分)を避けて、突出部55の面を押さえるようになっている。
このように第1変形例の熱交換器5では、第1殻部材30の凹部33と第2殻部材40の凸部43とで仕切板50を支持する位置を、全周ではなく、突出部55に限定することにより、仕切板50が熱膨張あるいは収縮する際に異音を発する部分(仕切板50と第1殻部材30および第2殻部材40との接触部分)を減らすことができるので、仕切板50の全周を支持する場合に比べて異音を低減することが可能となる。
また、図7は、第1変形例の仕切板50が熱膨張する様子を示した説明図である。図7では、第2殻部材40側から見た仕切板50を、平面部52の一部を拡大して表している。図示されるように第1変形例の仕切板50では、突出部55と周辺孔54とが対応して設けられており、突出部55に隣接する径方向の内側の箇所に周辺孔54が開口している。
これにより、仕切板50が熱膨張しても、周辺孔54が変形する(孔の面積が小さくなる)ことで膨張を吸収することが可能なので、突出部55の径方向の内側に周辺孔54が開口していない場合に比べて、突出部55に伝わる膨張を小さくする(突出部55のエッジ部分の移動量を小さくする)ことができる。また同様に、仕切板50が収縮しても、周辺孔54が変形する(孔の面積が大きくなる)ことで収縮を吸収することが可能なので、突出部55に伝わる収縮を小さくすることができる。その結果、仕切板50の熱膨張あるいは収縮に伴って突出部55で生じる異音を低減することが可能となる。
図8は、第2変形例の熱交換器5における仕切板50の設置構造を示した説明図である。図8では、筒状ユニット6の連結の中心線を含む平面で筒状ユニット6を切断した断面を表しており、特に第1殻部材30と第2殻部材40との接合部分の付近を拡大している。前述した実施例の熱交換器5(図5(a)参照)では、第2殻部材40のフランジ部42にだけ凸部43が形成されていたのに対して、第2変形例の熱交換器5では、第1殻部材30のフランジ部32にも第2殻部材40側に向けて突出した凸部35が形成されている。そして、第1殻部材30の凸部35および第2殻部材40の凸部43は、何れも仕切板50の平面部52の外縁端部(エッジ部分)を避けて、仕切板50の平面部52の面を両側から押さえるようになっている。尚、第2変形例における第1殻部材30の凸部35および第2殻部材40の凸部43は、本発明の「支持部」に相当している。
このような第2変形例の熱交換器5では、第1殻部材30および第2殻部材40の何れも、仕切板50の平面部52のエッジ部分に接していないことにより、仕切板50が熱膨張あるいは縮小しても平面部52のエッジ部分が第1殻部材30および第2殻部材40の何れに対してもこすれ合うことはないので、前述した実施例よりも更に異音の発生を抑制することができる。また、第2変形例の熱交換器5では、第1殻部材30の凸部35と第2殻部材40の凸部43とで仕切板50の平面部52の面を両側から押さえることにより、仕切板50が動くことはないので、仕切板50と第1殻部材30および第2殻部材40との間での接触音の発生を回避することができる。
以上、本実施例および変形例の熱交換器5について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例および変形例では、温風暖房機1に搭載された熱交換器5を例に、燃焼排気を内流気体とし、室内空気を外流気体として説明した。しかし、内流気体および外流気体は、これに限定されず、通路の内側と外側とで温度差のある気体が流れる熱交換器5であれば、本発明を好適に適用することができる。
1…温風暖房機、 2…ハウジング、 3…加熱室、
4…燃焼筒、 5…熱交換器、 6…筒状ユニット、
7…流入管、 8…流出管、 9…気流ファン、
10…バーナ、 11…ガス配管、 12…電磁弁、
13…比例弁、 14…燃焼ファン、 15…給気管、
16…上流連結ボックス、 17…下流連結ボックス、 18…排気管、
30…第1殻部材、 31…流入口、 32…フランジ部、
33…凹部、 35…凸部、 40…第2殻部材、
41…流出口、 42…フランジ部、 43…凸部、
50…仕切板、 51…曲面部、 52…平面部、
53…中央孔、 54…周辺孔、 55…突出部。

Claims (3)

  1. 通路の内側を流れる内流気体と、該通路の外側を流れる外流気体との間で熱交換を行う熱交換器において、
    前記通路は、
    前記内流気体の流入口を有する第1殻部材と、
    前記内流気体の流出口を有する第2殻部材と、
    前記第1殻部材および前記第2殻部材とは異なる材料で形成されて、前記内流気体の流通口を有する仕切板と
    を備え、
    前記第1殻部材と前記第2殻部材との間に前記仕切板を配置した状態で、該第1殻部材および該第2殻部材が気密に接合されており、
    前記第1殻部材および前記第2殻部材の少なくとも一方は、前記仕切板の外縁端部に接しておらず、且つ、該外縁端部を避けた位置で該仕切板を押さえる支持部を有する
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器において、
    前記仕切板は、外周から径方向の外側に突き出た複数の突出部を有し、
    前記第1殻部材および前記第2殻部材の少なくとも一方は、前記突出部の突出方向の端部を避けた位置で該突出部を押さえる複数の前記支持部を有する
    ことを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項2に記載の熱交換器において、
    前記仕切板には、前記突出部に隣接する径方向の内側の箇所に前記流通口が設けられている
    ことを特徴とする熱交換器。
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