JP6730058B2 - パワーレンチのための制御システムおよび機器 - Google Patents

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Description

本開示は、一般に、パワーレンチを備えるまたはパワーレンチと相互作用する制御システムおよび機器に関する。より具体的には、本開示は、様々な条件に基づいてパワーレンチのトルク付与プロセスを制御するコントローラを備えたシステムおよび機器に関する。
機械組立体の2つ以上の個々の構成部品、例えば、発電システムに見られる2つ以上の個々の構成部品は、締付け要素の使用によって、例えば、ボルトがねじ山付き締付け具でねじ付けられることによって互いに機械的に結合することができる。従来のプロセスにおいて、これらの締付け要素は、レンチ、ボルト締め装置等などの工具を用いることによって手動で装着することができる。装着中および保守作業中、特定の変数についての許容可能な誤差マージンは、とても小さいものであり得る。「ボルトの伸び」として知られている敏感な変数の1つは、基準構成部品の表面からのボルトの伸長量として定めることができる。ボルトの伸びは、機械組立体の動作および安定性に悪影響を与える変数の一例である。
人為的ミスの可能性を減少させるために、締付け要素を装着するためのいくつかのプロセスステップは、自動化することができる。一例では、超音波計測器は、上述のプロセスの1つなどの装着プロセスのいくつかの部分を一部自動化することができる。しかしながら、この手法は、一部の種類の機械については、適用できるものではないまたは好ましいものではない場合がある。機械組立体の建造中、装着中、および保守中により高い精度および速度を実現することは、特定の用途については技術的課題であり続けている。
米国特許第6912933号公報
本明細書中にはパワーレンチのための制御システムおよび機器が説明されている。本開示の各実施形態は発電システムを参照することで例によって説明されるが、本開示の各実施形態は2つ以上の構成部品を共に接合するためのトルク付与プロセスを制御することに幅広く適用できることが理解される。
本発明の第1の態様は、パワーレンチと、パワーレンチに動作可能に接続されているコントローラとを備えたシステムであって、コントローラは、予め定められた閾値未満である動作ヘッドの圧力角度微分係数に応じて回るようにパワーレンチの動作ヘッドに指示することであって、圧力角度微分係数は、パワーレンチの動作ヘッドの角度位置への変化から生じる動作ヘッドにかかる圧力の変化として定められる、指示することと、動作ヘッドの圧力角度微分係数が予め定められた閾値を超える動作ヘッドの角度位置で原点を定めることと、(a)予め定められた閾値を超える動作ヘッドの圧力角度微分係数、および(b)目標値未満である動作ヘッドの角度差であって、角度差は原点からの動作ヘッドの総回転量を表す、動作ヘッドの角度差に応じて、角度ステップだけ回るように動作ヘッドに指示することと、目標値におおよそ等しいまたはそれよりも大きい動作ヘッドの角度差に応じて、回るのをやめるように動作ヘッドに指示することとを含む動作を実行するように構成されているシステムを提供する。
本発明の第2の態様は、回転可能なワークピースを回すための動作ヘッドを備えるパワーレンチと、パワーレンチに動作可能に接続される圧力センサであって、動作ヘッドにかかる圧力を測定する圧力センサと、パワーレンチに動作可能に接続されているとともに、原点に対しての動作ヘッドおよび回転可能なワークピースのうちの1つの角度位置を決定するように構成されている角度エンコーダと、パワーレンチ、圧力センサ、および角度エンコーダに動作可能に接続されているコントローラとを備えた機器であって、コントローラは、予め定められた閾値未満である動作ヘッドの圧力角度微分係数に応じて回るように動作ヘッドに指示することであって、圧力角度微分係数は、パワーレンチの動作ヘッドの角度位置への変化から生じる動作ヘッドにかかる圧力の変化として定められる、回るように動作ヘッドに指示することを行い、動作ヘッドの圧力角度微分係数が予め定められた閾値を超える動作ヘッドの角度位置で原点を定め、(a)予め定められた閾値を超える動作ヘッドの圧力角度微分係数、および(b)目標値未満である動作ヘッドの角度差であって、角度差は原点からの動作ヘッドの総回転量を表す、動作ヘッドの角度差に応じて、角度ステップだけ回るようにパワーレンチに指示し、目標値におおよそ等しいまたはそれよりも大きい動作ヘッドの角度差に応じて回るのをやめるように動作ヘッドに指示するように構成されている機器を提供する。
本発明の第3の態様は、油圧レンチであって、油圧流体圧力センサ、角度エンコーダ、回転可能なワークピースを回すための動作ヘッドをさらに備える油圧レンチと、油圧レンチに動作可能に接続されているコントローラであって、予め定められた閾値未満である動作ヘッドの圧力角度微分係数に応じて動作ヘッドを用いて回転可能なワークピースを回すことであって、圧力角度微分係数は、パワーレンチの動作ヘッドの角度位置への変化から生じる動作ヘッドにかかる圧力の変化として定められる、回転可能なワークピースを回すことと、動作ヘッドの圧力角度微分係数が予め定められた閾値を超える位置で原点を定めることと、(a)予め定められた閾値を超えるパワーレンチの圧力角度微分係数、および(b)目標値未満である動作ヘッドの角度差であって、角度差は原点からの動作ヘッドの総回転量を表す、動作ヘッドの角度差に応じて、角度ステップだけ動作ヘッドで回転可能なワークピースを回すことと、予め定められた閾値を超える動作ヘッドの圧力角度微分係数、および目標値におおよそ等しいまたはそれよりも大きい原点からの動作ヘッドの角度差に応じて、回転可能なワークピースから動作ヘッドを分離することとを含む動作を実行するように構成されたコントローラとを備えるシステムを提供する。
本発明のこれらおよび他の特徴は、本発明の様々な実施形態を示す添付図面と併せて本発明の様々な態様の以下の詳細な説明を見ることにより容易に理解されよう。
本開示の各実施形態によるパワーレンチの斜視図を示す図である。 本開示の各実施形態によるシステムおよび機器を示す図である。 本開示の各実施形態によるパワーレンチおよび回転可能なワークピースと相互作用するコントローラを含む例示的な環境を示す図である。 本開示の一例の実施形態によるパワーレンチの動作ヘッドにかかる圧力「P」対動作ヘッドの角度位置[a」のグラフである。 本開示の各実施形態によるコントローラを用いて実行されるプロセスステップの典型的な流れ図である。 本開示の各実施形態によるコントローラを用いて実行される別なグループのプロセスステップの典型的な流れ図である。
本発明の図面は必ずしも原寸に比例していないことに留意されたい。図面は、本発明の典型的な態様だけを示すことが意図され、したがって本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではない。図面では、同じ番号は、図面間では同様の要素を表す。
本明細書中に説明される場合、本開示の各態様は、一般に、パワーレンチを備えるまたはパワーレンチと相互作用する制御システムおよび機器に関する。より具体的には、本開示の各態様は、様々な条件に基づいてパワーレンチのトルク付与プロセスを制御するコントローラを備えたシステムおよび機器に関する。
本開示の各実施形態は、一般に、ボルトなどの回転可能なワークピースを自動的に回転させるためのステップを含む特定の動作を実行するようにパワーレンチに指示するためのコントローラを有するシステムおよび機器を含む。用語「パワーレンチ」は、人間の操作者以外の源によって少なくとも一部動力が供給されるレンチとして定義することができ、電気式、機械式、油圧式、および/または空気式動力源などの動力を発生させるための特定の構成部品を含むことができる。一例の実施形態では、パワーレンチは、トルク付与ラチェットなどのパワーレンチの動作ヘッドに動力を供給するための油圧作動式ピストンを有する油圧レンチの形態であり得る。
本開示の各態様は、回転可能なワークピースに作用するための動作ヘッドを備えたパワーレンチに指示するおよび/または他の方法で操作するための構成部品を備えることができる。回転可能なワークピースは、ねじ山付きボルト、ねじまたはねじヘッド、および/または別のタイプの回転可能な結合用構成部品と連係するための例えばナットを含むことができる。本開示の各実施形態は、例えば、圧力センサおよび/または角度エンコーダなどのセンサを参照することによって、回転可能なワークピースの対応する角度位置の変化に対してのパワーレンチの動作ヘッドにかかる圧力の変化が予め定められた閾値に到達するまたはこれを超える角度位置を決定することができる。予め定められた閾値は、例えば、圧力を表すことができ、この圧力未満においてトルク付与動作は角度位置がパワーレンチの動作ヘッドに及ぼされる圧力に有意に関連していない初期トルク付与フェーズを通じて進行することができる。適宜、予め定められた閾値は、複数のワークピース構成の較正によって計算または決定することができる。ボルトの伸びは、基準構成部品の表面からの伸長量として定義することができる。本開示の各実施形態は、予め定められた閾値を超える角度位置に基準点を定めることができる。この基準点は、原点と呼ばれ得る。次いで、本開示の各実施形態は、パワーレンチの動作ヘッドに指示して「角度ステップ」として知られている特定のモーション量だけ、回転可能な構成部品を回すことができる。コントローラは、動作ヘッドにかかる圧力の目標値を満たすまたは超えるまで、動作ヘッドに指示して特定数の角度ステップだけ回し続けることができる。回転可能なワークピースの完全な360度の回転により、回転可能なワークピースを保持固定具に沿って特定の軸方向距離だけ移動させることができる。例えば、ナットの丸一回転により、ナットをねじ付き締付け具に沿って軸方向におよそ3.0ミリメートルだけ移動させることができる。移動、伸びなどの例示的な量が、本明細書中の例によって示されているが、本開示の各実施形態は寸法を変更するために動作について校正できることが理解される。例えば、丸一回転に対応する回転可能なワークピースによる軸方向の移動の量は、1ミリメートルの千分の1(すなわち、約0.001ミリメートル)の大きさの程度であり得ることが理解される。回転可能なワークピースの位置と回転可能なワークピースにかかる圧力との間の知られているまたは予測される関係によって、本開示の各実施形態は、動作ヘッドにかかる目標圧力を定めることができる。目標圧力は、所望の伸び量、および動作ヘッドが回転可能なワークピースを回した量に対応し得る。加えて、回転可能なワークピースが回る特定量から生じる伸び量は、ねじ付き締付け具の知られているピッチ円直径から得ることができる。トルク付与の精度をさらに高めるために、本開示の各実施形態は、動作ヘッドのさらなる移動によって回転可能なワークピースの角度位置を補正するための様々なプロセスを実行することもできる。
図1を参照すると、パワーレンチ30は、例えば、人間の操作者以外の構成部品によって少なくとも一部動力が供給されるトルク付与装置の形態で示すことができる。非限定の例として、パワーレンチ30は、機械式、電気式、油圧式、および/または空気式の動力源によって全体または一部に動力が供給され得る。図1では、パワーレンチ30は、油圧シリンダ32を含む油圧レンチであるとして例により示されている。油圧シリンダ32は、油圧シリンダ32の動作に基づいて機械的トルク付与を行うように動力伝達装置(図示せず)に機械的結合することができる。パワーレンチ30の油圧系34は、加圧された油圧流体を圧縮機から油圧シリンダ32へ供給することができる。パワーレンチ30の本体36は、締付け具38によって油圧シリンダ32に結合することができる。締付け具38は、例えば、ボルト、ねじ、および/または他のタイプのコネクタなどの機械式保持具の形態であり得る。本体36は、例えば、ワークピースに係合し回転させることによって回転可能なワークピースに働きかける動作ヘッド40を備えることができる。一例の実施形態では、回転可能なワークピースは、ねじ山付きボルト上に配置されおよび/またはそれに周方向に係合しているクリンプナットの形態であり得る。動作ヘッド40は、ほぼ六角形の断面を備えているように図1に例によって示されているが、動作ヘッド40はほぼ円形、三角形、四角形、八角形、および/または他のタイプの断面を有する構成部品の形態で与えられてもよいことが理解される。動作時、油圧系34を通じてパワーレンチ30に供給される油圧流体は、動作ヘッド40を回すように油圧シリンダ32を作動させることができる。油圧シリンダ34と動作ヘッド40との間の動力伝達装置(図示せず)は、任意の現在知られているまたは後に開発されるエネルギー変換技法または動力伝達技法によって、油圧シリンダ32の拡張または収縮を動作ヘッド40のトルク付与動作に変換することができる。
図2を見ると、本開示の各実施形態によるシステム50が示されている。システム50は、本明細書中に説明されたように、他の構成部品などに接続されたパワーレンチ30を備えることができる。パワーレンチ30は、レンチとコントローラまたは同様の装置との間で機能する接続の任意の現在知られているまたは後に開発される形態によってコントローラ60に動作可能に接続され得る。例えば、パワーレンチ30は、コントローラ60にネットワークまたは他の機能する接続を介して(例えば、一対になった受信機および送信機によって)電気的にまたは無線で接続することができ、それによって命令、情報などは、両構成部品間で共有または伝達することができる。パワーレンチ30およびコントローラ60は、通常の有線、データ結合などによって接続することもできる。いくつかの機能する接続は、本明細書中の他の所で例によって説明されている。一般に、コントローラ60は、処理コンポーネント(例えば、マイクロプロセッサ)によって動作を実行することができる任意のタイプの計算装置を含むことができ、例として、1つまたは複数のコンピュータ、コンピュータプロセッサ、電気および/またはデジタルの回路、ならびに/あるいは電気入力を計算および処理するために使用される同様の構成部品を備えることができる。コントローラ60の様々なサブ構成部品および動作上の特徴は、本明細書中の他の所でさらに詳細に説明される。
パワーレンチ30が油圧レンチの形態である実施形態では、パワーレンチ30は、ポンプ槽組立体70に結合することができおよび/またはそれと流体連通していることができる。ポンプ槽組立体70は、その構成部品の動作、例えば、動作ヘッド40の動作を制御するためにパワーレンチ30の中にまたはそこから外へ油圧流体を送ることができる。ポンプ槽組立体70は、パワーレンチ30を動作するために供給量の油圧流体を収容する槽72を備えることができる。ポンプ槽組立体70のポンプ74は、パワーレンチ30とポンプ槽組立体70の間の油圧流体の伝達を調整することができる。ポンプ74は、例えば、ポンプ74に回転可能シャフトを介して機械的結合されている電動機などのモータ、燃焼機関等によって動力が供給され得、あるいはエネルギーを発生させるためのまたはエネルギーを伝達するための任意の他の現在知られているまたは後に開発される装置、技法などによって動力が供給され得る。コントローラ60は、パワーレンチ30を直接または間接的に操作することができる。例えば、コントローラ60は、油圧シリンダ32の位置、および/またはポンプ槽組立体70に接続された油圧系34を介してパワーレンチ30の中へまたはそこから外へ流れる電力、燃料、作動液(例えば、油圧流体)などの量を制御するために、パワーレンチ30を稼働させる、停止させる、または他の方法でパワーレンチ30内の値を調整するように命令を中継することができる。
システム50のパワーレンチ30は、回転可能なワークピース80に働きかけることができる。回転可能なワークピース80は、例えば、第1の構成部品84および第2の構成部品86を通じて延びるボルト82に取り付けることができる。一実施形態では、ボルト82はねじ山付きボルトとすることができ、第1および第2の構成部品84、86は、互いに締付けられるように構成されたより大きい組立体の構造的構成部品またはサブ構成部品とすることができる。回転可能なワークピース80は、ボルト82を中心にして回転されるナットとして具体化することができ、より具体的には、回転可能なワークピース80が第1および第2の構成部品84、86から離れるように移動するのを防ぐための突出した固定具を備えたクリンプナットであり得る。パワーレンチ30の動作ヘッド40は、トルクを与えるために回転可能なワークピース80に配置することができる。動作ヘッド40は、ボルト82を中心にして回転可能なワークピース80を回すことができる。最初に、回転可能なワークピース80が回転するにつれて、動作ヘッド40にかかる圧力の変化は約ゼロになり得る。回転可能なワークピース80は、特定量だけ回った後に第1の構成部品84に接触することができる。回転可能なワークピース80と第1の構成部品84の間の物理的接触は、回転可能なワークピース80がボルト82を中心にして回転し続けるにつれて、より大きい圧力を動作ヘッド40に与えることができる。より具体的には、回転可能なワークピース80と第1の構成部品84の間の接触は、反対の引張力を作り出すことができ、それによって回転可能な構成部品80を回し続けるように動作ヘッド40が回転可能な構成部品80により大きいトルクを与えることを必要とする。これらのタイプの力は、「回転防止(anti−rotation)」として知られかつそのように呼ばれ得、要するに、動作ヘッド30によって回転可能なワークピース80を回すことに作用する任意の力であり得る。本明細書中に説明される場合、コントローラ60は、パワーレンチ30に及ぼされる圧力および定められた原点に対しての回転可能なワークピース80の位置に基づいてパワーレンチ30を介して回転可能なワークピース80に適用されるトルク付与の量を決定することができる。
本明細書中に説明された様々な構成部品および装置は、本開示の各実施形態による機器100を共に形成することができる。機器100は、回転可能なワークピース80を回すための動作ヘッド40を有するパワーレンチ30を備えることができる。パワーレンチ30は、コントローラ60、角度エンコーダ90、および圧力センサ92に動作可能に接続することもできる。パワーレンチ30が油圧レンチの形態の場合、機器100は、パワーレンチ30に接続されたポンプ槽組立体70を備えることもできる。
本明細書中にさらに詳細に説明されるように、コントローラ60は、例えば、動作ヘッド40にかかる回転可能なワークピース80によって及ぼされる圧力と動作ヘッド40の角度位置とに基づいて、パワーレンチ30の動作を制御することができる。第1のフェーズまたは最初のフェーズでは、コントローラ60は、予め定められた閾値未満であるパワーレンチ30の圧力角度微分係数に応じて(例えば、動作ヘッド40を回転させることによって)パワーレンチ30に回るように指示することができる。本明細書中に使用される場合、用語「圧力角度微分係数」は、動作ヘッド40に及ぼされる圧力の変化を動作ヘッド40の対応する角度位置の変化で割ったものとして数学的に定義することができる。一例では、圧力角度微分係数は、かなり大きな反作用の力学的な力によって対抗されることなく、動作ヘッド40が回転可能なワークピース80を回す場合に約ゼロ近くまたは約ゼロであり得る。例えば、回転可能なワークピース80が第1の構成部品84に接触する前、動作ヘッド40で回転可能なワークピース80を約10度だけ回すことにより、動作ヘッド40にかかる圧力を一定のままにさせることができる。対照的な例では、動作ヘッド40により回されるとき、圧力角度微分係数は、ボルト82上の回転可能なワークピース80が第1の構成部品84に接触する箇所で増加することができる。特定の正の値(すなわち、予め定められた閾値)を満たすまたは超える圧力角度微分係数は、第1の構成部品84に接触するボルト82に対応することができる。例示的な一例では、圧力角度微分係数の予め定められたものは、回転の1度あたり約30パスカル(Pa)であり得る。
圧力角度微分係数が予め定められた閾値の値を超える場合、コントローラ60は、動作ヘッド40および/または回転可能なワークピース80の原点を定めることができる。原点は、動作ヘッド40の圧力角度微分係数が予め定められた閾値を超える位置に対応することができる。例えば、使用者は、回転可能なワークピース80が第1の構成部品84に接触するところで原点を定めることを望むことができる。この点で、逆の力学的な力、例えば、第1の構成部品84から動作ヘッド40に及ぼされる引張力は、ボルト82に沿った回転可能なワークピース80の回転をより難しいものになるようにし得る。これらの力が圧力角度微分係数に予め定められた閾値(例えば、回転の1度あたり30Pa)を超えさせるとき、コントローラ60は、トルク付与を続ける前にこの位置で原点を定める。原点において、コントローラ60は、動作ヘッド40に予め決定された「角度ステップ」だけ徐々に回るように指示することができる。角度ステップは、約4キロパスカル(kPa)の対応する圧力増加を引き起こすために、特定の圧力増加を与えるための、例えば、回転可能なワークピース80を約120度だけ回すための離散的な回転量であり得る。コントローラ60は、原点に対しての回転可能なワークピース80の角度位置が目標値に到達するまで動作ヘッド40に連続的に角度ステップだけ回転可能なワークピース80を回すように指示することができる。目標値は、原点からの特定の回転量に対応することができる。加えてまたは代替として、目標値は、第1の構成部品84からのボルト82の所望の伸び量に対応することができ、原点からの回転量を参照することによって決定される。例えば、目標位置は、回転可能なワークピース80について原点から約600度の回転とすることができる、これは、ボルト82を回転可能なワークピース80から約3.0ミリメートル伸ばさせることができる。動作ヘッド40および/または回転可能なワークピース80が目標値に到達するとき、コントローラ60は、ワークピース80を回すのをやめるおよび/またはワークピース80を分離するようにパワーレンチ30に指示することができる。
本開示の各実施形態は、例えば、角度エンコーダ90と圧力センサ92とを備えることができる。角度エンコーダ90は、ディスクタイプの角度エンコーダおよび/または 任意の他の現在知られているまたは後に開発されるタイプのエンコーダの形態とすることができ、このエンコーダは、原点に対しての回転要素の角度位置または移動を測定または取得する。より具体的には、角度エンコーダは、回転可能なディスクの角度位置をコントローラ60に供給される電気信号に変換することができる。角度エンコーダ90は、パワーレンチ30に動作可能に接続され得る。より具体的には、動作ヘッド40の回転は、角度エンコーダ90中のディスクタイプの構成部品の回転に機械的に関連し得る。角度エンコーダ90の動作は、例えば、原点に対しての動作ヘッド40の角度位置を測定することができる。定められた原点に対しての回転量を決定するために、コントローラ60は、角度エンコーダ90の位置を原点においてゼロであると定めることができ、動作ヘッド40の圧力角度微分係数は、予め定められた閾値をまず超える。角度エンコーダ90は、パワーレンチ30内にその構成部品として埋め込まれてもよく、またはパワーレンチ30およびコントローラ60の外部にある別個の構成部品として与えられてもよい。
圧力センサ92は、パワーレンチ30の汎用の圧力センサまたは内圧センサとして具体化することができる。非限定の例として、圧力センサ92は、機械式圧力計、電気式圧力変換器、圧電圧力センサ、光学式圧力センサ、共鳴圧力計などの形態であり得る。パワーレンチ30が油圧レンチの形態である場合、圧力センサ92は流体圧力センサを駆動するレンチの形態であり得る。より具体的には、圧力センサ92は、パワーレンチ30の油圧流体(すなわち、水、油、合成の流体など)によって与えられる圧力を直接測定することができる。いずれにしても、圧力センサ92は、回転可能なワークピース80からパワーレンチ30に及ぼされる圧力の量を決定することができる。角度エンコーダ90と同様に、圧力センサ92は、パワーレンチ30内に配置することができ、または外部構成部品として設けることができる。いずれにしても、コントローラ60は、角度エンコーダ90および圧力センサ92に動作可能に接続することができる。コントローラ60は、圧力動作ヘッド40の決定された値を読むおよび/または他の方法で受け取ることができる。
図3は、各実施形態によるパワーレンチ30および回転可能なワークピース80に動作可能に接続されるコントローラ60を含む機器100の概略図を示す。この点で、機器100は、パワーレンチ30ならびに/または関連したシステムおよび構成部品の動作に指示するようにプロセスを実行するためのコントローラ60を備える。パワーレンチ30は、油圧レンチとして本明細書中で例によって説明されるが、パワーレンチ30は、任意の現在知られているまたは後に開発されるタイプのパワーレンチとして具体化されてもよいことが理解される。さらに、コントローラ60を有する機器100は、1つまたは複数の回転可能なワークピース80と共に使用することができることが理解される。コントローラ60は、レンチ制御システム102を含むものとして示されており、レンチ制御システム102は、本明細書中に記載の各実施形態のいずれか/全部を実施するために、本明細書中に説明されたパワーレンチ30ならびに/または関連したシステムおよび工具に指示するように、コントローラ60を動作可能にさせる。動作時、レンチ制御システム102は、電気的な命令を発することができ、これは、特定の条件に応じて機械的動作(例えば、パワーレンチ30の動作ヘッド40を回すこと)に変換することができる。動作ヘッド40を回すための条件は、例えば、回転可能なワークピース80に対してのパワーレンチ30の圧力角度微分係数が予め定められた閾値より大きいまたはそれ未満であること、回転可能なワークピース80が目標位置に到達していること、動作ヘッド40にかかる圧力が圧力の許容範囲帯の外側にあることなどを含み得る。
処理コンポーネント104(例えば、1つまたは複数のプロセッサ)と、メモリ106(例えば、記憶階層)と、入出力(I/O)構成部品108(例えば、1つまたは複数のI/Oインターフェースおよび/またはデバイス)と、通信経路110とを備えるコントローラ60が示されている。一実施形態では、処理コンポーネント104は、レンチ制御システム102などのプログラムコードを実行することができ、これはメモリ106内に少なくとも一部固定される。プログラムコードを実行している間、処理コンポーネント104は、データを処理することができ、これはさらなる処理のためにメモリ106および/またはI/O構成部品108から変換データを読み出し、ならびに/あるいはメモリ106および/またはI/O構成部品108に変換データを書き込むことになり得る。経路110は、コントローラ60中の各構成部品間の通信リンクを示す。I/O構成部品108は1つまたは複数のヒューマンI/Oデバイスを含むことができ、このヒューマンI/Oデバイスは人間またはシステム使用者112がコントローラ60および/または1つまたは複数の通信デバイスと相互作用することを可能にし、それによって使用者112が任意のタイプの通信リンクを用いてコントローラ60と通信することを可能にする。この点で、レンチ制御システム102は、使用者112がレンチ制御システム102とやりとりすることを可能にする一組のインターフェース(例えば、グラフィカルユーザインターフェース)を管理することができる。さらに、レンチ制御システム102は、任意の解決手段を用いて(記録された圧力、角度位置などを含む)システムデータ114などのデータを管理(例えば、記憶、検索、生成、操作、組織化、提示などをする)ことができる。
いずれにしても、コントローラ60は、そこに取り付けられたレンチ制御システム102などのプログラムコードを実行できる1つまたは複数の汎用または専用の計算機製品(例えば、計算装置)を備えることができる。本明細書中に使用される場合、「プログラムコード」は、いずれかの言語、コード、または表記法における何らかに命令の集まりを意味することが理解され、これは、情報処理能力を有する計算装置に直接または以下のいずれかの組み合わせの後に特定の機能を実行させる。すなわち、(a)別の言語、コードまたは表記法への変換、(b)異なる材料の形態における再生、および/または(c)減圧である。この点で、レンチ制御システム102は、システムソフトウェアおよび/またはアプリケーションソフトウェアの任意の組み合わせとして具体化することができる。
さらに、レンチ制御システム102は、一組のモジュール116を用いて実行することができる。この場合、各モジュールは、コントローラ60がレンチ制御システム102によって使用される一組のタスクを実行することを可能にするとともに、レンチ制御システム102の他の部分から別個に開発するおよび/またはそこから離れて実装することができる。比較器モジュールは、測定値および/または事前計算値などの2つ以上の数学量を比較することができる。計算器モジュールは、可算、減算、乗算、除算等などの数学操作をデータに対して実行することができる。決定部モジュールは、コントローラ60を用いて実行された他の動作および/またはアルゴリズムに定められたルールによってもたらされた結果に基づいて決定を行うことができる。処理コンポーネント104を含むコントローラ60のメモリ106内に固定されたとき、モジュールは、機能を実施する構成部品のかなりの部分である。それにもかかわらず、2つ以上の構成部品、モジュール、および/またはシステムは、それらのそれぞれのハードウェアおよび/またはソフトウェアの一部/全部を共有することができることが理解される。さらに、本明細書に説明された機能の一部は実施されなくてもよく、または追加の機能がコントローラ60の一部として含まれてもよいことが理解される。
それにもかかわらず、コントローラ60は複数の計算装置を備えることができ、計算装置は、任意のタイプの通信リンクによって通信することができる。さらに、本明細書中に記載のプロセスを実行する間に、コントローラ60は、任意のタイプの通信リンクを用いて1つまたは複数の他のコンピュータシステムと通信することができる。いずれにしても、通信リンクは、様々なタイプの有線リンクおよび/または無線リンクの任意の組み合わせを含み、1つまたは複数のタイプのネットワークの任意の組み合わせを含み、および/または様々なタイプの伝送法およびプロトコルの任意の組み合わせを使用することができる。他の実施形態では、システム50および/または機器100の使用によって、(例えば、1人または複数人の技師などの使用者112による)コントローラ60の手動操作、あるいはコントローラ60に動作可能に接続された1つまたは複数のコンピュータシステムの介入によるコントローラ60の自動操作を実現することができる。コントローラ60は、限定するものではない検査、保守、修理、交換、テストなどを含むパワーレンチのための制御システムまたは機器の提供を越えた他の状況における技術的な目的に供することができると理解される。
コントローラ60が複数の計算装置を備えるとき、各計算装置は、そこに固定されたレンチ制御システム102の一部(例えば、1つまたは複数のモジュール)だけを有することができる。しかしながら、コントローラ60およびレンチ制御システム102は、本明細書中に記載のプロセスを実行することができる様々な可能性のある同等のコンピュータシステムの典型にすぎないことが理解される。この点で、他の実施形態では、コントローラ60およびレンチ制御システム102によって与えられる機能は、プログラムコードを用いてまたは用いずに汎用および/または専用のハードウェアの任意の組み合わせを含む1つまたは複数の計算装置によって少なくとも一部実行することができる。各実施形態では、ハードウェアおよびプログラムコードは、含まれている場合、標準的なエンジニアリングおよびプログラミング技法を用いてそれぞれ生成することができる。
レンチ制御システム102は、少なく対とも1つのコンピュータ可読媒体内に固定されたコンピュータプログラムの形態であり得、これは実行されるときにコントローラ60にパワーレンチ30の動作に指示することを可能にする。この点で、コンピュータ可読媒体は、本明細書中に記載のプロセスおよび/または実施形態の一部または全部を実施するプログラムコードを含む。用語「コンピュータ可読媒体」は、現在知られているまたは後に開発される任意のタイプの有形の表現媒体の1つまたは複数を含み、そこからプログラムコードのコピーは、認識され、複製され、または他の方法で計算装置によって通信され得ることが理解される。例えば、コンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の携帯用記憶装置製品、計算装置の1つまたは複数のメモリ/記憶構成部品、紙などを含むことができる。
図4を参照すると、パワーレンチ30(図1〜図3)の動作ヘッド40(図1〜図3)に及ぼされる圧力「P」対動作ヘッド40の角度位置「a」のグラフの一例が、さらなる例示として示されている。図4の例では、回転可能なワークピース80は、鋲に回して取り付けられているナットの形態であり、この鋲が構造の2つの構成部品(例えば、第1および第2の構成部品84、86(図2))を接合している。最初、回転可能なワークピース80を回している最中に動作ヘッド40にかかる圧力は、回転可能なワークピース80が回転し続けるときも増加しない値PCTQを有することができる。動作ヘッド40にかかる圧力が角度a1に到達する前にあまり大きく増加しないこのプロセス段階は、知られているとともに「初期トルク付与」と呼ばれ得る。初期トルク付与の間、(dP/daと表される)圧力角度微分係数は、回転可能なワークピース80が動作ヘッド40およびボルト82だけに接触するのでゼロとなり得る。動作ヘッド40がボルト82に沿って回転可能なワークピース80を移動させ続けるとき、他の源(例えば、ボルト82と回転可能なワークピース80の間の摩擦)から動作ヘッド40にかかる力は、無視できるものであり得る。
回転可能なワークピース80が「荷重をかけられる」(すなわち、本例では、回転ナットの形態の回転可能なワークピース80が第1の構成部品84に接触する)場合、圧力角度微分係数は、ゼロよりも大きくなり、予め定められた閾値を満たす。一例では、回転可能なワークピース80は、第1の構成部品84に接触することができ、回転可能なワークピース80がボルト82に沿って移動させ続けるときにボルト力を与える。トルク付与のこの段階は、知られているとともに、「回転角度操作(angle of turn operation)」と呼ばれ得る。コントローラ60のレンチ制御システム102(図2〜図3)は、角度a1で超えられる圧力角度微分係数に応じて回転可能なワークピース80のさらなるトルク付与のために原点を定めることができる。動作ヘッド40が回転可能なワークピース80を回し、角度a1から角度a2へ至り角度a3へ連続して移動し、最終的にaFへとなるとき、動作ヘッド40に及ぼされる圧力は、動作ヘッド40が回転可能なワークピースを回すにつれて増加することができる。動作ヘッド40に及ぼされる圧力の増加は、回転可能なワークピース80を介して動作ヘッド40にかかる第1の構成部品84よって及ぼされる対抗する力から得られ得る。対抗する力は、互いに接触する第1および第2の構成部品84、86から生じ、回転可能なワークピース80によって互いに押し付けられ、それによって圧力角度微分係数をゼロより大きくなるようにさせることができる。動作ヘッド40の各ラベル付きの角度の変化は、単一の「角度ステップ」に対応することができる。角度afは、回転可能なワークピース80が原点(a1)に対しての角度差(aF−a1)に到達する目標位置を表すことができる。角度afにおいて、回転可能なワークピース80は、目標位置にあることができる。図4に示された例では、動作ヘッド40にかかる圧力は、圧力の許容範囲帯内であり得る。本明細書に説明された他の実施形態では、コントローラ60は、動作ヘッド40にかかる圧力が許容範囲帯の外側にあるとき、回転可能なワークピース80の位置を補正するように動作ヘッド40に命令することができる。図4に示されるように、本開示の各実施形態におけるコントローラ60は、パワーレンチ30の動作ヘッド40に、本明細書中に記載のプロセスステップに従って回転可能なワークピース80を回して回転可能なワークピース80の自動的なトルク付与を実現するように指示することができる。
図3および図5を共に参照すると、本開示の各実施形態による例示的な方法の流れ図が示されている。図6にも、異なるプロセスの流れが示されている。図5および図6に示されたプロセスの流れは、例えば、回転可能なワークピース80が発電システムのクリンプナットの形態である場合、トルク付与動作に当てはまり得る。しかしながら、本明細書に説明された例示のプロセスの流れは、代替の応用例に適合するように修正することができると理解される。本開示によるプロセスは、タービンシステムの2つの構成部品のためのトルク付与動作の一例を参照することによって本明細書中に記載されており、本例におけるトルク付与動作のグラフは図4に示されている。より具体的には、プロセスの流れは、ボルト82に沿って回転可能なワークピース80のトルク付与を行うことができ、それによってタービンシステムの第1および第2の構成部品84、86を接合する。しかしながら、本明細書に説明された本例は非限定であり、本開示の各実施形態は修正してまたは修正なしで他の状況に適用することができることが理解される。
プロセスP1では、特定の例の場合、レンチ制御システム102は、パワーレンチ30の圧力角度微分係数(dP/da)の値を計算することができる。本明細書中の他の所に説明されるように、圧力角度微分係数は、一般に、パワーレンチ30の動作ヘッド40の角度位置への対応する変化に対するパワーレンチ30にかかる圧力の変化を参照する。圧力角度微分係数は、圧力対角度位置のグラフの傾斜として図4にグラフで表される。一実施形態では、モジュール116は、角度エンコーダ90を用いて測定された角度位置の対応する変化に対しての圧力センサ92からの圧力の値からプロセスP1における圧力角度微分係数を計算することができる。一例によれば、モジュール116は、圧力センサ92を用いて測定された動作ヘッド40にかかる圧力の変化を、角度エンコーダ90を用いて測定された動作ヘッド40の角度位置の対応する変化で割ることによって圧力角度微分係数を計算することができる。
プロセスP2では、モジュール116は、プロセスP1において計算された圧力角度微分係数を予め定められた閾値と比較することができる。比較が、圧力角度微分係数を予め定められた閾値未満として示す(すなわち、プロセスP2における「いいえ」である)場合、流れはプロセスP3に進むことができ、そこでコントローラ60は動作ヘッド40に回転可能なワークピース80を回すように指示する。プロセスP3中で回転可能なワークピース80を回すために、コントローラ60は、特定の時間量にわたって一定速度で回り、特定の角度距離にわたって回り、および/または特定の回転量だけ動作ヘッド40を回すための他の命令を与えるように動作ヘッド40に命令することができる。コントローラ60がプロセスP3において回転可能なワークピース80を回すように動作ヘッド40に指示する場合、流れは、レンチ制御システム102が圧力角度微分係数を再び計算することができるプロセスP1に戻ることができる。プロセスP1における各比較およびプロセスP2における決定の後に、プロセスP3は連続的に実行することができるが、プロセスP3はプロセスP1およびP2と同時にまたはそれらとほぼ同時に行われることができることが理解される。一例の実施形態では、回転可能なワークピース80は、第1の構成部品84にまだ接触していなくてもよい。この場合、モジュール116は、回転可能なワークピース80が約10度だけ回転していることに応じて約ゼロの圧力角度微分係数を計算することができ、それによって動作ヘッド40にかかる無視できる圧力の増加(例えば、1Pa未満の圧力増加)を引き起こす。予め定められた閾値が約ゼロである場合、無視できる(すなわち、回転の1度あたり30Paの予め定められた閾値未満である)圧力角度微分係数は、予め定められた閾値を超えない。
圧力角度微分係数が予め定められた閾値を超える(すなわち、プロセスP2における「はい」)場合、流れは、動作ヘッド40についての角度変位の基準位置として原点を定めるためのプロセスP4に進むことができる。予め定められた閾値を超える圧力角度微分係数は、回転可能なワークピース80が別の構成部品(例えば、第1の構成部品84)に接触している場合を示すことができる。この接触は、回転可能なワークピース80がさらに回ることを阻止するように第1の構成部品84から及ぼされる引張力を引き起こすことができる。加えて、回転可能なワークピース80と第1の構成部品84の接触面間の摩擦などの他の力がさらなるトルク付与を妨げることができる。一例によれば、モジュール116は、回転可能なワークピース80が約10度だけ回転した後に約330Paだけ増加している動作ヘッド40にかかる圧力に基づいて1度あたり33Paの圧力角度微分係数を計算することができる。予め定められた閾値が約1度あたり30Paである場合、1度あたり33Paの圧力角度微分係数は、1度あたり30Paの予め定められた閾値を超える。
プロセスP4では、レンチ制御システム102のモジュール116は、例えば、圧力角度微分係数が予め定められた閾値を超える角度エンコーダ90の位置を記録することによって原点を定めることができる。コントローラ60を用いて定められた原点は、角度回転操作の始まりにおいて、動作ヘッド40のゼロ角度変位の値を示すことができる。圧力角度微分係数が超えている結果として、レンチ制御システムは、角度回転操作に切り替えることができ、そこでとりわけコントローラ60は、特定量だけ、すなわち予め決定された角度ステップだけ回転可能なワークピース80を回転させるようにパワーレンチ30を命令することができる。明細書中に開示された例によれば、レンチ制御システム102は、約120度の角度ステップだけ回転可能なワークピース80を回すように動作ヘッド40を命令することができる。
プロセスP5では、コントローラ60は、予め決定された角度ステップの量だけ回転可能なワークピース80を回すようにパワーレンチ30の動作ヘッド40に指示することができる。角度ステップは、動作ヘッド40にかかる圧力の少しずつ増える増加を与える(例えば、度、ラジアン、センチメートル等における)ある量だけ測定される角度移動の例を指し得る。動作ヘッド40にかかる圧力の少しずつ増えるこの増加は、圧力差として知られ、圧力差と呼ばれることができる。角度ステップは、使用者112によって定められおよび/または(例えば、システムデータ114として)コントローラ60のメモリ106内に記憶されることができる。例示的な一例では、角度ステップは、約4.0キロパスカル(kPa)の対応する圧力差で約120度の回転であり得る。
プロセスP6では、モジュール116は、動作ヘッド40の現在位置とプロセスP4において定められた原点の間の角度差を計算することができる。例えば、モジュール116は、動作ヘッド40の現在位置を表す角度測定値から原点の角度測定値を差し引くことができる。一例の実施形態では、データ交換モジュール122は、角度エンコーダ90から角度位置データを、例えば、システムデータ114として読み取るおよび/または他の方法で受け取ることができる。本明細書中に開示された例によれば、モジュール116は、動作ヘッド40が第3の時間の間に角度ステップだけ(すなわち、120度だけ)回転可能なワークピース80を回した後、約360度(すなわち、丸一回転)の角度差を計算することができる。
プロセスP7では、モジュール116は、プロセスP6おいて計算された角度差が、目標位置についての角度差にほぼ等しいまたはさもなければそれよりも大きいか比較することができる。目標位置は、動作ヘッド40が特定量だけ定められた原点から回転しており、動作ヘッド40が所望の圧力量を受け得る所望の位置を指す。目標ロケーションは、回転可能なワークピース80が第1の構成部品84からのボルト82の対応する伸長を示す位置であり得る。一実施形態では、目標位置は、回転可能なワークピース80の位置が所望の伸び量、例えば、ボルト82の(図2)の予め決定されたボルトの伸びを作り出す位置であり得る。所望の伸び量は、回転可能なワークピース80を回すことと伸び量の変化との間の相関に基づいて計算することができる。例えば、ボルト82に沿って移動する特定の回転可能なワークピース80は、例えば、回転可能なワークピース80が回る100度ごとに約0.50ミリメートルだけ伸びを増加させることができる。角度差が目標位置についての角度差に達していない(すなわち、プロセスP7における「いいえ」)の場合、流れは、角度ステップの値だけ動作ヘッド40を用いて回転可能なワークピース80を再び回すプロセスP5に戻ることができる。例示的なシナリオでは、コントローラ60のメモリ106に記憶された回転可能なワークピース80についての目標位置は、原点から約600度とすることができ、これは約3.0ミリメートルのボルトの伸びに対応し得る。角度差が600度未満である場合、コントローラ60は、別の角度ステップだけ回るように動作ヘッド40を命令することができる。
角度差が目標位置におおよそ等しいまたはそれよりも大きい(すなわち、プロセスP7における「はい」である)場合、流れは、レンチ制御システム102が動作ヘッド40にかかるように及ぼされる圧力の量を計算するプロセスP8に進むことができる。一実施形態では、モジュール116は、圧力センサ92を用いて得られた測定値を参照することによって動作ヘッド40に及ぼされる圧力を計算することができる。より詳細には、圧力センサ92は、動作ヘッド40に及ぼされる圧力量を測定し、これらの値をレンチ制御システム102に送ることができる。この例では、目標位置にある(すなわち、原点から約600度の角度差である)回転可能なワークピース80は、動作ヘッド40に、回転可能なワークピース80から例えば約25kPaの圧力をかけさせることができる。この場合、25kPaの圧力は、目標位置における動作ヘッド40にかかる予測されるまたは所望の圧力量よりも大きいものであり得る。
プロセスP9では、モジュール116は、プロセスP8において計算された動作ヘッド40にかかる圧力を、他の場合に「許容範囲帯」として知られている最高および最低の許容可能圧力の範囲と比較することができる。許容範囲帯と比較される圧力値は、圧力センサ92を用いて測定するおよび/または圧力センサ92から受信することができ、あるいは任意の現在知られているまたは後に開発されるプロセスによってコントローラ60に送ることができる。許容範囲帯は、回転可能なワークピース80のトルク付与についての許容可能な誤差マージンを表すことができ、特定の応用の制約または使用者の好みによって決定され得る。例えば、許容範囲帯は、例えば、目標圧力の上下の10パーセントまでパーセント点の観点で実際の圧力と目標圧力における最大差を表すことができる。例に戻ると、モジュール116は、目標位置における動作ヘッド40にかかる所望の圧力を約20kPaであるとして計算することができ、ここで、許容範囲帯は、この圧力の上下2.0kPa(すなわち、約18kPaと約22kPaの間)である。
動作ヘッド40にかかる圧力が許容範囲帯の外側(すなわち、プロセスP9において「いいえ」)である場合、コントローラ60は、プロセスP10における角度補正を適用するようにパワーレンチ30に指示することができる。角度補正は、一般に、例えば、プロセスP4において定められた原点に対して正または負の方向に特定度数だけ動作ヘッド40を回すことによって回転可能なワークピース80のさらなる調整を含むことができる。このようにして、プロセスP10は、パワーレンチ30の動作ヘッド40が目標位置に到達したときに、所望の圧力と実際の圧力の間のずれを補正することができる。本例によれば、約25kPaの圧力は、約3.0kPaだけ許容範囲帯よりも上であり得る。プロセスP10におけるコントローラ60は、動作ヘッド40にかかる圧力が許容範囲帯内に(すなわち、約18kPaと約22kPaの間に)なるまで、回転可能なワークピース80を反対(すなわち、負の)方向に所望の量だけ、例えば30度の増加分だけ回るように動作ヘッド40に指示することができる。
動作ヘッド40にかかる圧力が許容範囲帯内である(すなわち、プロセスP9における「はい」である)場合、流れは、コントローラ60がパワーレンチ30に回るのをやめるように指示するプロセスP11に進むことができる。プロセスP11の後、適宜、流れは、回転可能なワークピース80から動作ヘッド40を分離するようにコントローラ60がパワーレンチ30に指示するプロセスP12に進むことができる。この例では、コントローラ60は、動作ヘッド40にかかる圧力が約18kPaと約22kPaの間にある後、回転可能なワークピース80から分離するようにパワーレンチ30に指示することができる。代替として、この方法は、対応するファントムプロセスの流れによって示されるようにプロセスP12において分離することなく成し遂げる(すなわち、「完了する」)ことができる。動作ヘッド40がプロセスP12において回転可能なワークピース80から分離される場合、プロセスの流れは、分離した後に終了する(すなわち、「完了する」)ことができる。
手短に図6を見ると、代替のプロセスの流れの技法が示されている。ここで、プロセスP8からP10における補正作業は、完全に省くことができる。より具体的には、角度差が目標位置におおよそ等しいまたはそれよりも大きい場合、コントローラ60は、回るのをやめるようにパワーレンチ30の動作ヘッド40に直ちに命令することができる。図6に示されたプロセスの流れは、補正プロセスが望まれていない、または回転可能なワークピース80が目標位置に到達した後に、動作ヘッド40にかかる圧力が直ちに許容範囲帯内にある場合、応用例に適用することができる。例えば、図6のプロセスの流れは、動作ヘッド40が目標位置に到達する(すなわち、原点から約600度の角度差に到達する)とき、動作ヘッド40にかかる圧力が約18kPaと約22kPaの間にある場合に適用され得る。
本開示の機器および方法は、発電システムで行われる設置作業または保守作業に限定されず、他の機械に適用可能であり得る。発電システムの場合には、本開示の実施形態は、任意の一システム内、例えば、いずれかの特定のガスタービン、蒸気タービン、発電システム、または他のシステム内の構成部品のトルク付与に限定されず、他の発電システムおよび/またはシステム(例えば、複合サイクル、単純サイクル、原子炉など)と共に使用することができる。加えて、本発明の機器は、本明細書中に記載のない他のシステムと共に使用することができ、本開示の各実施形態によってもたらされる動作範囲、効率、耐久性、および信頼性の増加からからの利益であり得る。
本開示の技術的効果は、ボルト締め、締付け、ならびに/あるいは他のトルク付与プロセスおよび/または他の締付けプロセス中のパワーレンチの完全自動化を含むことができる。一部だけ自動化されている複数ステッププロセスとは対照的に、本開示の各実施形態は、統合手段を与えることができ、それによって回転可能なワークピースは、まず、角度回転操作が開始される前に固定具に回して取り付けられる。角度回転操作は、自動的に決定された原点箇所を参照することによって実行することができる。加えて、本開示の各実施形態は、変化の割合(例えば、圧力角度微分係数)を参照することによってボルトの伸びを測定するおよび/または回転可能なワークピースの原点箇所を特定する機能を導入する。本開示の各実施形態は、トルク付与プロセスに必要とされる時間を減少させるとともに、特定のアルゴリズムまたはアルゴリズムの群の適用の繰り返しによってトルク付与についてより高い一貫性を実現しこともできる。
本明細書中に使用される用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、本開示を限定していることが意図されるものではない。本明細書中に使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、分脈上他のことが明確に示されていない限り、複数形を同様に含むことが意図される。用語「備える、含む(comprising)」および/または「含む、備える(including)」は、包括的であることが意図され、挙げられた要素以外に追加の要素が存在し得ることを意味する。用語「備える、含む(comprise)」および/または「備えている、含んでいる(comprising)」は、本明細書中に使用されるとき、述べた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成部品の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成部品、および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないことをさらに理解されよう。
本明細書は、最良の形態を含む本発明を開示するために例を用いており、任意の装置またはシステムを作製および使用し、任意の組み込まれた方法を実行するなど当業者が本発明を実施することを可能にもする。本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって定められ、当業者が思いつく他の例を含み得る。そのような他の例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構成要素を有する場合、またはそれらが特許請求の範囲の文言からわずかに異なる均等な構成要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることが意図される。
30 パワーレンチ
32 油圧シリンダ
34 油圧系
36 本体
38 締付け具
40 動作ヘッド
50 システム
60 コントローラ
70 ポンプ槽組立体
72 槽
74 ポンプ
80 回転可能なワークピース
82 ボルト
84 第1の構成部品
86 第2の構成部品
90 角度エンコーダ
92 圧力センサ
100 機器
102 レンチ制御システム
104 処理コンポーネント
106 メモリ
108 入出力(I/O)構成部品
110 通信経路
112 使用者
114 システムデータ
116 モジュール
P1 圧力角度微分係数を計算する
P2 圧力角度微分係数が閾値を超えるか
P3 回転可能なワークピースを回す
P4 動作ヘッドの原点を定める
P5 回転可能なワークピースを角度ステップだけ回す
P6 原点からの動作ヘッドの角度差を計算する
P7 角度差が目標位置に到達したか
P8 動作ヘッドにかかる圧力を計算する
P9 許容範囲帯内の圧力
P10 角度補正を動作ヘッドに適用する
P11 動作ヘッドを回すのをやめる
P12 ワークピースから動作ヘッドを分離する

Claims (16)

  1. パワーレンチ(30)と、
    前記パワーレンチ(30)に動作可能に接続されているコントローラ(60)と
    を備えたシステム(50)であって、
    前記コントローラ(60)は、
    予め定められた閾値未満である動作ヘッド(40)の圧力角度微分係数に応じて回るように前記パワーレンチ(30)の前記動作ヘッド(40)に指示することであって、前記圧力角度微分係数は、前記パワーレンチ(30)の前記動作ヘッド(40)に及ぼされる圧力の変化を前記動作ヘッド(40)の対応する角度位置の変化で割ったものとして定められる、指示することと、
    前記動作ヘッド(40)の前記圧力角度微分係数が前記予め定められた閾値を超える前記動作ヘッド(40)の角度位置で原点を定めることと、
    記原点からの前記動作ヘッド(40)の総回転量を表す、前記動作ヘッド(40)の角度差が目標値に達しない場合、角度ステップだけ回るように前記動作ヘッド(40)に指示することと、
    記動作ヘッド(40)の前記角度差が前記目標値におおよそ等しいまたはそれよりも大きい場合、回るのをやめるように前記動作ヘッド(40)に指示することと
    を含む動作を実行するように構成されており、
    前記コントローラ(60)は、
    前記角度差が前記目標値におおよそ等しいまたはそれよりも大きい場合、前記動作ヘッド(40)にかかる前記圧力が許容範囲帯の外側にあるのか判断することと、
    前記許容範囲帯の外側にある前記動作ヘッド(40)にかかる前記圧力に応じて、角度補正だけ回るように前記動作ヘッド(40)に指示することと
    を含む動作を実行するようにさらに構成されているシステム(50)。
  2. 前記許容範囲帯は、目標圧力からせいぜい約10パーセントの圧力差を含む、請求項1に記載のシステム(50)。
  3. 前記パワーレンチ(30)は、油圧レンチを含む、請求項1または2に記載のシステム(50)。
  4. 前記コントローラ(60)は、複数の角度ステップで回るように前記動作ヘッド(40)に指示するように構成され、各前記複数の角度ステップにおいて予め決定された圧力差前記パワーレンチ(30)に与えられる、請求項1乃至3のいずれかに記載のシステム(50)。
  5. 回転可能なワークピースは、タービン組立体のクリンプナット含む、請求項1乃至4のいずれかに記載のシステム(50)。
  6. 前記動作ヘッド(40)にかかる前記圧力を決定するために前記パワーレンチ(30)に動作可能に接続される圧力センサ(92)をさらに備える、請求項1乃至5のいずれかに記載のシステム(50)。
  7. 前記原点に対しての前記動作ヘッド(40)の前記角度位置を決定するために前記パワーレンチ(30)に動作可能に接続される角度エンコーダ(90)をさらに備える、請求項1乃至6のいずれかに記載のシステム(50)。
  8. 前記パワーレンチ(30)は、油圧シリンダ(32)を含む油圧レンチであり、
    前記油圧レンチは、加圧された油圧流体を圧縮機から前記油圧シリンダ(32)へ供給する油圧系(34)を備える、請求項1乃至7のいずれかに記載のシステム(50)。
  9. 回転可能なワークピースを回すための動作ヘッド(40)を備えるパワーレンチ(30)と、
    前記パワーレンチ(30)に動作可能に接続される圧力センサ(92)であって、前記動作ヘッド(40)にかかる圧力を測定する圧力センサ(92)と、
    前記パワーレンチ(30)に動作可能に接続されているとともに、原点に対しての前記動作ヘッド(40)および前記回転可能なワークピースのうちの1つの角度位置を決定するように構成されている角度エンコーダ(90)と、
    前記パワーレンチ(30)、前記圧力センサ(92)、および前記角度エンコーダ(90)に動作可能に接続されているコントローラ(60)とを備えた機器(100)であって、前記コントローラ(60)は、
    予め定められた閾値未満である前記動作ヘッド(40)の圧力角度微分係数に応じて回るように前記動作ヘッド(40)に指示することであって、前記圧力角度微分係数は、前記パワーレンチ(30)の前記動作ヘッド(40)に及ぼされる圧力の変化を前記動作ヘッド(40)の対応する角度位置の変化で割ったものとして定められる、回るように前記動作ヘッド(40)に指示することを行い、
    前記動作ヘッド(40)の前記圧力角度微分係数が前記予め定められた閾値を超える前記動作ヘッド(40)の角度位置で原点を定め、
    記原点からの前記動作ヘッド(40)の総回転量を表す、前記動作ヘッド(40)の角度差が目標値に達しない場合、角度ステップだけ回るように前記パワーレンチ(30)に指示し、
    前記動作ヘッド(40)の前記角度差が前記目標値におおよそ等しいまたはそれよりも大きい場合、回るのをやめるように前記動作ヘッド(40)に指示する
    ように構成されており、
    前記コントローラ(60)は、さらに前記予め定められた閾値を超える前記動作ヘッド(40)の前記圧力角度微分係数、および前記角度差が前記目標値におおよそ等しいまたはそれよりも大きい場合、前記回転可能なワークピースから分離するように前記動作ヘッド(40)に指示し、
    前記角度差が前記目標値におおよそ等しいまたはそれよりも大きい場合、前記動作ヘッド(40)にかかる圧力が許容範囲帯の外側にあるのか決定し、
    前記許容範囲帯の外側にある前記動作ヘッド(40)にかかる前記圧力に応じて、前記動作ヘッド(40)が前記分離する前に、角度補正だけ回るように前記動作ヘッド(40)に指示する
    ように構成されている、機器。
  10. 前記パワーレンチ(30)は、油圧レンチを含む、請求項9に記載の機器。
  11. 前記回転可能なワークピースは、タービン組立体のクリンプナット含む、請求項9または10記載の機器。
  12. 前記コントローラ(60)は複数の角度ステップで回るように前記動作ヘッド(40)に指示するように構成され、各前記複数の角度ステップにおいて予め決定された圧力差前記動作ヘッド(40)に与えられる、請求項9乃至11のいずれかに記載の機器。
  13. 前記圧力センサ(92)は、前記パワーレンチ(30)の内圧センサを含む、請求項9乃至12のいずれかに記載の機器。
  14. 前記パワーレンチ(30)は、油圧シリンダ(32)を含む油圧レンチであり、
    前記油圧レンチは、加圧された油圧流体を圧縮機から前記油圧シリンダ(32)へ供給する油圧系(34)を備える、請求項9乃至13のいずれかに記載の機器。
  15. 前記許容範囲帯は、目標圧力からせいぜい約10パーセントの圧力差を含む、請求項9乃至14のいずれかに記載の機器。
  16. 油圧レンチであって、油圧流体圧力センサ(92)、角度エンコーダ(90)、回転可能なワークピースを回すための動作ヘッド(40)をさらに備える油圧レンチと、
    前記油圧レンチに動作可能に接続されたコントローラ(60)であって、
    予め定められた閾値未満である前記動作ヘッド(40)の圧力角度微分係数に応じて前記動作ヘッド(40)を用いて前記回転可能なワークピースを回すことであって、前記圧力角度微分係数は、パワーレンチ(30)の動作ヘッド(40)に及ぼされる圧力の変化を前記動作ヘッド(40)の対応する角度位置の変化で割ったものとして定められる、前記回転可能なワークピースを回すことと、
    前記動作ヘッド(40)の前記圧力角度微分係数が前記予め定められた閾値を超える位置で原点を定めることと、
    記原点からの前記動作ヘッド(40)の総回転量を表す、前記動作ヘッド(40)の角度差が目標値に達しない場合、角度ステップだけ前記動作ヘッド(40)で前記回転可能なワークピースを回すことと、
    前記予め定められた閾値を超える前記動作ヘッド(40)の前記圧力角度微分係数、および前記角度差が前記目標値におおよそ等しいまたはそれよりも大きい場合、前記回転可能なワークピースから前記動作ヘッド(40)を分離することと
    を含む動作を実行するように構成されたコントローラ(60)と
    を備え
    前記コントローラ(60)は、
    前記角度差が前記目標値におおよそ等しいまたはそれよりも大きい場合、前記動作ヘッド(40)にかかる前記圧力が許容範囲帯の外側にあるのか判断することと、
    前記許容範囲帯の外側にある前記パワーレンチ(30)にかかる前記圧力に応じて、前記動作ヘッド(40)が前記分離する前に、前記動作ヘッド(40)を角度補正だけ回すことと
    を含む動作を実行するようにさらに構成されているシステム(50)。
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