JP6729857B2 - 半導体レーザ光源 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体レーザ光源に関し、特に、光通信分野や光計測分野に用いられる、狭線幅半導体レーザ光源に関するものである。
光通信システムの大容量化、長距離化に向けて、光の位相を用いたデジタルコヒーレント光通信システムの研究開発が盛んに行われている。本デジタルコヒーレント光通信システムでは、光の位相揺らぎを小さくする必要があり、位相揺らぎが小さく、周波数雑音が低い、狭線幅レーザ光源が必要不可欠である。
狭線幅レーザ光源としては、ファイバレーザや外部共振器構成の半導体レーザが用いられている。ファイバレーザは、例えば、非特許文献1に開示されている。
図1は、非特許文献1に開示されたファイバレーザの構成例を示す図である。図1に示されるように、非特許文献1に開示されたファイバレーザは、偏波保持ファイバ03を用いた共振器をリング状に配置し、その一部に偏波保持型λ/4シフト回折格子を有するEr3+ドープファイバレーザ01を配備している。1480nmの波長を持つ励起光源02は、偏波保持WDM(wavelength division multiplex)カプラ04を介して共振器に結合されている。共振器に挿入された偏波保持カプラ05から取り出された光は、偏波保持光アイソレータ06および光バンドパスフィルタ07を介して光出力08として外部へ取り出される。ファイバレーザ01と偏波保持カプラ05との間の共振器にも偏波保持光アイソレータ06が挿入されている。
このような構成のファイバレーザでは、励起光源02により共振器を励起することで特定の波長を選択的に発振できる構成とし、そのリング状の共振器長を長くすることで、狭線幅光を発振することができる。
また、外部共振器構成の半導体レーザにおいては、光増幅媒体として半導体を用いている。そのような外部共振器レーザは、例えば、非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4、および非特許文献5に開示されている。
図2は、非特許文献2に開示された、バルク回折格子を用いた外部共振器レーザの構成例を示す図である。図2に示されるように、非特許文献2に開示された外部共振器レーザは、バルク回折格子ミラー10を外部鏡として用いている。このバルク回折格子ミラー10で反射された光は、図2に示されるように、レンズ11、半導体利得媒体09、レンズ11、光アイソレータ12、およびレンズ11を介して、光ファイバ13に光結合される。
図3は、非特許文献3に開示された、ファイバブラッグ回折格子を用いた外部共振器レーザの構成例を示す図である。図3に示されるように、非特許文献3に開示された外部共振器レーザは、ファイバブラッグ回折格子14を外部鏡として用いている。図3に示されるように、半導体利得媒体09から出射され、ファイバブラッグ回折格子14で反射された光は、光アイソレータ12を介して、光ファイバ13に光結合される。
図4は、非特許文献4に開示された、導波路型回折格子を用いた外部共振器レーザの構成例を示す図である。図4に示されるように、非特許文献4に開示された外部共振器レーザは、導波路型回折格子15を外部鏡として用いている。この導波路型回折格子15で反射された光は、図4に示されるように、レンズ11、半導体利得媒体09、レンズ11、光アイソレータ12、およびレンズ11を介して、光ファイバ13に光結合される。
図5は、非特許文献5に開示された、リングフィルタを用いた外部共振器レーザの構成例を示す図である。図5に示されるように、非特許文献5に開示された外部共振器レーザは、半導体光増幅媒体(半導体利得媒体)09と、外部共振器としての窒素添加シリカ(SiON)をコアとする光導波路を用いた3段リングフィルタ16をSiプラットフォーム17上にハイブリッド集積したレーザである。本構成では、半導体光増幅媒体09は波長選択機能を持たず、発振光の単一モード化のために複数段構成のリング共振器を用いる必要がある。図5に示されるように、3段リングフィルタ16で反射され、半導体光増幅媒体(半導体利得媒体)09で増幅された光は、レンズ11、光アイソレータ12、およびレンズ11を介して、光ファイバ13に光結合される。
また、本発明に関連する他の先行技術文献(特許文献)も種々知られている。
例えば、特許文献1は、単一モード発振するレーザと、このレーザの出力端に配置されて、中心波長が発振波長と一致した狭帯域なフィルタと、から成る「レーザ光源」を開示している。特許文献1において、狭帯域なフィルタとして、例えば多層膜の干渉膜フィルタを用いている。
また、特許文献2は、クリーンな光搬送波を発生させる、エリビウム・ファイバ・レーザを開示している。特許文献2に開示されたエリビウム・ファイバ・レーザは、リング状又は線形のエリビウム・ドーピング・ファイバと、そのエリビウム・ドーピング・ファイバを励起(ポンピング)するポンプレーザとを備える。リング状エリビウム・ドーピング・ファイバは、レーザキャビティとして用いられ、ポンプレーザに結合された光ファイバと出力ファイバとに結合器で接続されている。レーザキャビティは、光アイソレータとファブリペロ・干渉計とを含む。ファブリペロ・干渉計の代わりに格子構造を設けてもよい。線形エリビウム・ドーピング・ファイバは、格子とミラーとの組み合わせを含む。
さらに、特許文献3は、動作保証上限温度から動作保証下限温度までの温度範囲においてファブリペロモードを抑制し分布帰還モードで発振する分布帰還型半導体レーザを開示している。この特許文献3に開示された分布帰還型半導体レーザは、一端面および他端面を有する半導体領域と、反射膜と、反射防止膜とを備える。反射膜は、半導体領域の一端面に設けられ、第1のフィルタ部として働く。反射防止膜は、半導体領域の他端面に設けられ、第2のフィルタ部として働く。半導体領域は、p型クラッド層とn型クラッド層との間に設けられた活性層と、該活性層に光学的に結合されたブラッグ回折格子とを含む。p型クラッド層、n型クラッド層および活性層は、基板上に設けられている。半導体レーザの分布帰還モード(DFBモードにおける発振波長は温度依存性を有している。半導体レーザは、前方光および背面光を出射する。
特許文献4は、単一モード半導体レーザとリング状半導体光導波路とを同一の半導体基板上に集積した「集積型半導体光源」を開示している。特許文献4に開示された集積型半導体光源は、InP基板上に作成された分布帰還型(Distributed FeedBack, DFB)レーザと、その光出力を再度DFBレーザへ帰還するために該InP基板上に作製されたリング状光導波路とを備える。DFBレーザの両端からの出力光を自身へ帰還できる構造となっている。本集積型半導体光源では、光出力導波路を更に配備し、この光出力導波路を光合成分波器により結合することで光出力導波路から光出力を得る構成となっている。光出力導波路の両端、集積型半導体光源の両光出力端面は発振光の反射による不安定動作を防止するために反射防止膜が形成されている。DFBレーザは、電極からの電流注入で発振を行う。DFBレーザの発振光はリング状光導波路を伝搬し、再び自身に戻ってくる構成となっている。DFBレーザ及びリング状光導波路が本光源の共振器を構成することなる。
特開平04−155980号公報 特開平04−287384号公報 特開2007−012691号公報 特開2015−002335号公報
A. Suzukiらによる、IEEE Photonics Technology Letters, vol. 19, no. 19, pp. 1463-1465, 2007 J. O. Binderらによる、IEEE Journal of Quantum Electronics, vol. 26, no. 7, pp. 1191-1199, 1990 F. N. Timofeevらによる、IEE Electronics Letters, vol. 35, no.20, pp. 1737-1739, 1999 G. D. Maxwellらによる、IEE Electronics Letters, vol. 30, no. 18, pp. 1486-1487, 1994 T. Matsumotoらによる、Technical Digest in Conference on Optical Fiber Communication (OFC), OThQ5, 2010
しかしながら、上記非特許文献1〜5に記述したレーザ光源は、外部共振器長を長くすることで共振器の共振特性を高め、加えて外部共振器の波長選択特性を用いて不要な縦モードを除去することでスペクトル線幅を低減している。その結果、共振器の共振特性を向上するために長大な外部共振器が必要不可欠であり、光源が大型になっていた。このため、狭スペクトル線幅を有する小型レーザ光源の実現が必要不可欠となっていた。
また、上記特許文献1〜4に開示された先行技術には、それぞれ、次に述べるような問題点がある。
特許文献1は、単に、単一モード発振するレーザと、このレーザの出力端に配置された狭帯域なフィルタと、から成るレーザ光源を開示しているに過ぎない。すなわち、このような構成では、レーザから出射された光を単にフィルタを介して出力しているだけなので、レーザそれ自身で発生した周波数雑音を低減することが困難である。また、特許文献1に開示されたレーザ光源においては、レーザとフィルタとは別々に分離した個別部品から構成されているので、大型になってしまうという問題もある。
特許文献2は、単に、ポンプレーザでエリビウム・ドーピング・ファイバを励起(ポンピング)するようにした、エリビウム・ファイバ・レーザを開示しているに過ぎない。すなわち、このような構成では、ポンプレーザから出射された光を、エリビウム・ドーピング・ファイバを介して出力しているだけなので、特許文献1と同様に、ポンプレーザそれ自身で発生した周波数雑音を低減することが困難である。また、特許文献2に開示されたエリビウム・ファイバ・レーザにおいても、ポンプレーザとエリビウム・ドーピング・ファイバとは別々に分離した個別部品から構成されているので、大型になってしまうという問題もある。
特許文献3は、単に、分布帰還モードで発振する分布帰還型半導体レーザを開示しているに過ぎない。特許文献3に開示された分布帰還型半導体レーザは、その内部に、第1及び第2のフィルタ部を備えている。このような構成では、上記特許文献1および2と同様に、分布帰還型半導体レーザそれ自身で発生した周波数雑音を低減することが困難である。
特許文献4は、DFBレーザの両端から出射された出力光を、リング状光導波路を介して、自身へ帰還できるようした、集積型半導体光源を開示している。BFBレーザとリング状光導波路との組み合わせによって、集積型半導体光源の共振器を構成している。これにより、共振器の共振特性を向上させている。しかしながら、このような構成では、リング状光導波路が比較的大きくなってしまう。加えて、この集積型半導体光源は、光出力導波路および光合成分波器をも、更に必要とする。その結果、光源が比較的大きくなってしまうという問題がある。
本発明の目的は、上記した課題を解決する、半導体レーザ光源を提供することにある。
本発明の一形態は、互いに対向する第1の端及び第2の端を持つ単一モード半導体レーザと、この単一モード半導体レーザの外部に具備した光フィルタと、を備え、単一モード半導体レーザと光フィルタとは同一のInP基板上に作製され、光フィルタは、単一モード半導体レーザの第1の端の近傍に設けられており、光フィルタは、単一モード半導体レーザの第1の端から出射された原出射光を、単一モード半導体レーザの第1の端へ負帰還する光負帰還用光回路として動作し、単一モード半導体レーザの第2の端からの出力出射光が外部へ出射されるように構成されており、単一モード半導体レーザと光フィルタとが、同一のInP基板上にモノリシック集積され、光結合損失調整器を介してバッドカップリングされている、半導体レーザ光源である。
本発明によれば、超小型でかつスペクトル幅の狭い半導体レーザ光源を提供することが可能となる。
非特許文献1に開示された、ファイバレーザの構成例を示す図である。 非特許文献2に開示された、バルク回折格子を用いた外部共振器レーザの構成例を示す図である。 非特許文献3に開示された、ファイバブラッグ回折格子を用いた外部共振器レーザの構成例を示す図である。 非特許文献4に開示された、導波路型回折格子を用いた外部共振器レーザの構成例を示す図である。 非特許文献5に開示された、リングフィルタを用いた外部共振器レーザの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施例による半導体レーザ光源の構造図である。 図6に示した半導体レーザ光源に使用される、光導波路リング共振器の反射特性 (光負帰還の原理)を示す図である。 本発明の第2の実施例による半導体レーザ光源の構造図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る半導体レーザ光源は、単一モードで発振する半導体レーザに、光フィルタで構成される光負帰還用光回路を直近に結合する光源構成である。このような構成により、単一モード半導体レーザ共振器の共振特性を向上することなく、低周波数雑音特性を有し狭スペクトル線幅な小型半導体レーザ光源を実現した。
図6は、本発明の第1の実施例に係る半導体レーザ光源110を示す構造図である。
図6に示されるように、本発明の第1の実施例による半導体レーザ光源110では、リング光導波路103−1、直線光導波路103−2、および干渉光取出用光導波路103−3からなる光導波路リング共振器103を光負帰還用光回路として用いる。
本第1の実施例に係る半導体レーザ光源110は、InP基板100上に作製された分布帰還型(Distributed FeedBack,DFB)レーザ101と、同一基板100上に作製された光導波路リング共振器103と、光結合損失調整器102と、から成る。DFBレーザ101は、互いに対向する第1の端101aおよび第2の端101bを持つ。光導波路リング共振器103は光フィルタとも呼ばれる。光導波路リング共振器(光フィルタ)103は、DFBレーザ101の第1の端101aの近傍に設けられている。従って、半導体レーザ光源110は、DFBレーザ101と光導波路型リング共振器(光フィルタ)103とが光結合損失調整器102を介して結合(バッドカップリング)される構成となっている。光導波路リング共振器(光フィルタ)103は、DFBレーザ101の第1の端101aから出射された原出射光を、DFBレーザ101の第1の端101aへ負帰還する光負帰還用光回路として動作する。DFBレーザ101の第2の端101bからの出力出射光は、当該半導体レーザ光源110の外部へ出射され、光ファイバ13に光結合される。
光結合損失調整器102は、光フィルタ103がDFBレーザ101の外部共振器とならないように、光フィルタ103からの帰還光量を調整するために用いられる。本調整器102は、半導体材料への電界印加によるバンド端波長変化を原理とした電界吸収効果を用いた構造あるいは電界印加および電流注入時のキャリア密度変動による自由キャリア吸収効果を用いた構造を導入して実現される。
光導波路リング共振器103の直線光導波路103−2のもう一方の出力導波路端面には、反射率が95%の高反射膜104が形成されている。干渉光取出用光導波路103−3の両端は、InP基板100の上部に設置し、フィルタ特性に影響を与える端面での反射を防ぐための反射防止膜105が形成されている。図6における、DFBレーザ101の左端(第1の端)101aから、リング光導波路103−1と直線光導波路103−2の結合部までの長さは、光負帰還用光回路での位相遅延量を低減するために0.5mm (1mm以下)とした。
光導波路リング共振器103のリング光導波路103−1の半径は270μmとし、共振特性のフリースペクトルレンジを50GHzに設定した。リング光導波路103−1で定在波となり得る光周波数を有する光波は、干渉光取出用光導波路103−3へ結合することで反射防止膜105を施した半導体基板側面から放射されるため、レーザ光源110側へは反射しない。このために、光導波路リング共振器103の反射特性は、50GHz間隔で反射率が低下する特性(共振特性)を示す。その中の1本の共振スペクトルを取り出すと、反射率は図7に示すような周波数依存性を示す。
DFBレーザ101の発振周波数を図7の「動作点」に設定することで、以下の工程を経てレーザの周波数雑音低減が実現され、本第1の実施例による半導体レーザ光源110の狭スペクトル線幅特性を実現できる。
1.DFBレーザ101の発振光周波数が高周波数側へシフト
2.光導波路リング共振器103の反射率増加
3.光導波路リング共振器103からの反射光量が増加し、DFBレーザ101への帰還注入光量が増加
4.DFBレーザ101の共振器内の光子密度が増加
5.誘導放出現象によりDFBレーザ101の共振器内のキャリア密度が低下
6.プラズマ効果によりDFBレーザ101の共振器内の屈折率増加
7.DFBレーザ101の発振光周波数が低周波数側へシフト
DFBレーザ101の発振光周波数が低周波数側へシフトした際にも、逆の過程を経て発振光周波数を高周波数側へシフトできる(負帰還動作)。
つまり、本発明の第1の実施例による半導体レーザ光源110を構成する光フィルタからなる光負帰還用光回路(本第1の実施例では光導波路リング共振器103)は、半導体レーザ101の周波数雑音を低減するように動作し、半導体レーザ101の線幅を効率的に低減する光回路として動作することがわかる。
本第1の実施例による半導体レーザ光源110を作製することで、わずか1mm以下の素子サイズの光源で5kHz以下のスペクトル線幅を達成できることが確認できた。
以上説明したように、本発明の第1の実施例による半導体レーザ光源110によって、半導体レーザ101へ光フィルタからなる光負帰還用光回路103を付与して光負帰還動作を導入することで、スペクトル線幅の狭い半導体レーザ光源を実現できることを明らかにした。なお、本第1の実施例では、元光源としてDFBレーザ101を取り上げたが、他の単一モード半導体レーザでも同様の特性を有する光源を実現できることは言うまでもない。
図8は、本発明の第2の実施例に係る半導体レーザ光源120を示す構造図である。
図8に示されるように、本発明の第2の実施例による半導体レーザ光源120では、直線光導波路に高結合定数回折格子106と端面の高反射膜104を形成することで実現した光導波路型ファブリペロフィルタ107を光負帰還用光回路として用いる。図8における、DFBレーザ101の左端(第1の端)101aから、高結合定数回折格子106の右端までの長さは、光負帰還用光回路での位相遅延量を低減するために、0.3mm (1mm以下)とした。
本第2の実施例の半導体レーザ光源120は、InP基板100上に作製されたDFBレーザ101と、同一基板100上に作製された光導波路型ファブリペロフィルタ107と、光結合損失調整器102とから成る。DFBレーザ101は、互いに対向する第1の端101aおよび第2の端101bを持つ。光導波路型ファブリペロフィルタ107は、単に、光フィルタとも呼ばれる。光導波路型ファブリペロフィルタ(光フィルタ)107は、DFBレーザ101の第1の端101aの近傍に設けられている。半導体レーザ光源120は、DFBレーザ101と光導波路型ファブリペロフィルタ107が光結合損失調整器102を介して結合(バッドカップリング)される構成となっている。光導波路型ファブリペロフィルタ(光フィルタ)107は、DFBレーザ101の第1の端101aから出射された原出射光を、DFBレーザ101の第1の端101aへ負帰還する光負帰還用光回路として動作する。DFBレーザ101の第2の端101bからの出力出射光は、当該半導体レーザ光源120の外部へ出射され、光ファイバ13に光結合される。
光結合損失調整器102は、光フィルタ107がDFBレーザ101の外部共振器とならないように光フィルタ107からの帰還光量を調整するために用いられる。本調整器102は、半導体材料への電界印加によるバンド端波長変化を原理とした電界吸収効果を用いた構造あるいは電界印加および電流注入時のキャリア密度変動による自由キャリア吸収効果を用いた構造を導入して実現される。
光導波路型ファブリペロフィルタ107のDFBレーザ101側には、200cm−1の高結合定数を持つ、長さ150μmの回折格子106が形成され、もう一方の出力導波路端面には反射率が95%の高反射膜104が形成されている。
この高結合定数回折格子106と高反射膜104を端面鏡とした光導波路型ファブリペロフィルタ107では、直線導波路長を860μmとすることで、そのフリースペクトルレンジを50GHzに設定した。光導波路型ファブリペロフィルタ107の反射特性は、図7に示したものとほぼ同様な特性を示した。
第2の実施例に係る半導体レーザ光源120の動作原理は、上記第1の実施例に係る半導体レーザ光源110において記載したものと同様であるので、その説明を省略する。
本第2の実施例による半導体レーザ光源120を作製することで、わずか1mm×0.5mm以下の素子サイズの光源で、10kHz以下のスペクトル線幅を達成できることが確認できた。
以上説明したように、本発明の第2の実施例による半導体レーザ光源120によって、半導体レーザ101へ光フィルタ107からなる光負帰還用光回路を付与して光負帰還動作を導入することで、スペクトル線幅の狭い半導体光源を実現できることを明らかにした。なお、本第2の実施例では、元光源としてDFBレーザ101を取り上げたが、他の単一モード半導体レーザでも同様の特性を有する光源を実現できることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明によれば、光フィルタで構成される光負帰還用光回路を単一モード半導体レーザへ付与するだけで、半導体レーザ共振器の共振特性を改善することなく、周波数雑音が低く、狭スペクトル線幅特性を有する半導体レーザ光源を実現できる。共振特性を改善する必要が無いことから、本発明による半導体レーザ光源は超小型な形状で提供できることが特徴となる。
また、本発明の具体的な構成は前述の実施形態(実施例)に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があってもこの発明に含まれる。
以上、実施の形態(実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態(実施例)に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2015年9月28日に出願された日本出願特願2015−189410を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100: InP基板
101: DFBレーザ
101a: 第1の端
101b: 第2の端
102: 光結合損失調整器
103: 光導波路リング共振器(光フィルタ)
103−1: リング光導波路
103−2: 直線光導波路
103−3: 干渉光取出用光導波路
104: 高反射膜
105: 反射防止膜
106: 高結合定数回折格子
107: 光導波路型ファブリペロフィルタ(光フィルタ)
110: 本発明の第1の実施例による半導体レーザ光源
120: 本発明の第2の実施例による半導体レーザ光源

Claims (6)

  1. 互いに対向する第1の端及び第2の端を持つ単一モード半導体レーザと、該単一モード半導体レーザの外部に具備した光フィルタと、を備え、
    前記単一モード半導体レーザと前記光フィルタとは同一のInP基板上に作製され、前記光フィルタは、前記単一モード半導体レーザの前記第1の端の近傍に設けられており、
    前記光フィルタは、前記単一モード半導体レーザの前記第1の端から出射された原出射光を、前記単一モード半導体レーザの前記第1の端へ負帰還する光負帰還用光回路として動作し、
    前記単一モード半導体レーザの前記第2の端からの出力出射光が外部へ出射されるように構成されており、
    前記単一モード半導体レーザと前記光フィルタとが、前記同一のInP基板上にモノリシック集積され、光結合損失調整器を介してバッドカップリングされている、半導体レーザ光源。
  2. 前記単一モード半導体レーザは、分布帰還型半導体レーザから成る、請求項1記載の半導体レーザ光源。
  3. 前記光フィルタは、光導波路により構成されたリング共振器から成る、請求項1又は2に記載の半導体レーザ光源。
  4. 前記リング共振器は、リング光導波路、直線光導波路、および干渉光取出用光導波路からなり、
    前記直線光導波路の一方の出力導波路端面には、反射率が95%の高反射膜が形成されており、
    前記干渉光取出用光導波路の両端には、反射防止膜が形成されており、
    前記単一モード半導体レーザの前記第1の端から、前記リング光導波路と前記直線光導波路の結合部までの長さは、1mm以下である、請求項3に記載の半導体レーザ光源。
  5. 前記光フィルタは、回折格子および高反射膜でミラーを構成した光導波路型ファブリペロフィルタから成る、請求項1又は2に記載の半導体レーザ光源。
  6. 前記単一モード半導体レーザの前記第1の端から、前記回折格子の対向端面までの長さは、1mm以下である、請求項5に記載の半導体レーザ光源。
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