JP6729347B2 - 通信中継装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、アプリケーションの実行する通信を中継する装置に関する。
複数のアプリケーションがデータ送信を行う構成において、送信するデータ量が増加するとデータの送信が滞る場合がある。特許文献1では、利用する通信回線の最大通信帯域の範囲内で各アプリケーションの最低限の通信帯域を割り当てることで、データ再送が滞ることを抑制する。
特開2014−49905号公報
データ送信が滞ることが非常に好ましくないアプリケーション、例えば車両の走行の安全を担保する走行補助用アプリケーションなどでは、所定期間内のデータ送信の完了が保障されているか否かを知ることが望まれる。仮にデータ送信に遅延が発生しやすい状態であれば、予めアプリケーションの信頼度が低いことを搭乗者に通知したり、アプリケーションを実行しないと判断したりできるためである。
本開示は、所定期間内のデータ送信が保障されているか否かを知ることができる技術を提供する。
本開示の第1の態様は、車両(3)に搭載され、1つ以上のアプリケーション(41)の要求に従って、上記車両の外部の情報受信装置(7a、7b)にデータ送信を行う通信中継装置(11)である。この通信中継装置は、取得部(31)と、判定部(33)と、を備える。
取得部は、通信情報を取得するように構成されている。通信情報は、アプリケーションが1回の送信処理で送信するデータ量のうち最大のデータ量である最大送信データ量と、アプリケーションに設定されるデータ送信の遅延時間として許容される時間である許容遅延時間と、を含む情報である。
判定部は、少なくとも、当該通信中継装置と上記情報送受信装置との間の通信可能な帯域と、上記1つ以上のアプリケーションそれぞれの上記最大送信データ量と、に基づいて、上記データ送信における遅延時間が、上記1つ以上のアプリケーションのうちの少なくとも一部のアプリケーションである対象アプリケーションの上記許容遅延時間を延長し得るか否かを判定する。
このような構成によれば、対象アプリケーションの許容遅延時間を超える可能性があるか否かを知ることができ、所定期間内のデータ送信が保障されているか否かを知ることができる。
本開示の第2の態様は、車両(3)に搭載され、1つ以上のアプリケーション(41)の要求に従って、上記車両の外部の情報受信装置(7a、7b)にデータ送信を行う通信中継装置(11)である。この通信中継装置は、取得部(31)と、算出部(32)と、判定部(33)と、を備える。
取得部は、上述した第1の態様の取得部と同様の構成である。算出部は、当該通信中継装置と上記情報受信装置との間の通信可能な帯域に基づいて、上記1つ以上のアプリケーションそれぞれの最大送信データ量を積算した積算量のデータを送信するために必要な時間である最大送信時間を算出するように構成されている。
判定部は、上記最大送信時間が、上記1つ以上のアプリケーションのうちの少なくとも一部のアプリケーションである対象アプリケーションの許容遅延時間に基づいて定められる閾値を超えるか否かを判定するように構成されている。
このような構成によれば、上述した第1の態様の通信中継装置と同様の効果を奏することができる。
本開示の第3の態様は、車両(3)に搭載され、1つ以上のアプリケーション(41)の要求に従って、上記車両の外部の情報信装置(7a、7b)にデータ送信を行う通信中継装置(11)を構成するコンピュータを、取得部(31)、及び、判定部(33)として機能させるプログラムである。取得部、判定部の構成は、上述した第1の態様と同様の構成である。
このような構成によれば、コンピュータに、上述した第1の態様の通信中継装置と同様の機能を発揮させることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
通信システムの構成を示すブロック図である。 最大送信時間の算出方法と、許容遅延時間を超えるか否かの判定方法と、を説明する図である。 許容遅延時間を超えるか否かの判定方法を説明する図である。 最大送信時間の算出方法と、許容遅延時間を超えるか否かの判定方法と、を説明する図である。 判定処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。
[1.実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す通信システム1は、車両3に搭載して用いられる通信中継装置11と、車両3の外部のセンタ5に設置され、通信中継装置11と通信を行うサーバ7a、サーバ7bと、を含むシステムである。
通信中継装置11は、通信モジュール23を備える。通信モジュール23は、無線通信を実現するデバイスである。通信中継装置11と、サーバ7a及びサーバ7bとは、図示しない、1つ以上の無線通信を実現するための基地局やインターネットサービスプロバイダを通して通信可能に構成されている。
通信モジュール23と基地局との間では、予め定められた通信可能な帯域(以下、通信帯域と記載する)で通信を行う。通信帯域は、例えば1Mbpsといった通信速度と言い換えることができる。また、通信帯域は、無線通信を行うインターネットサービスプロバイダとの契約による設定により定まる。しかしながら、それ以外の要件によって通信帯域が定められていてもよく、例えば、契約以外の事情、具体的には法律や通信規格により予め定められた通信の速度制限や、通信モジュール23の性能に基づいて定まるものであってもよい。
通信中継装置11は、車両3に搭載される1つ以上のアプリケーション41の要求に従って、サーバ7a、サーバ7bにデータ送信を行うと共に、該サーバ7a、サーバ7bから送信されたデータの受信を行うように構成されている。サーバ7a、サーバ7bが、情報受信装置に相当する。
1つ以上のアプリケーション41は、それぞれ、異なる機能を実現するシステムであって、それぞれが機能を実現するためのアプリケーションソフトウェアとハードウェアを備えている。なお、通信中継装置11と一体に構成されていてもよい。以下の説明において、複数のアプリケーション41を区別して記載する場合には、アプリA、アプリB、アプリCとも記載する。
通信中継装置11は、CPU21と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ22)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。通信中継装置11の各種機能は、CPU21が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ22が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、通信中継装置11を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
通信中継装置11は、CPU21がプログラムを実行することで実現される機能の構成として、取得部31と、算出部32と、判定部33と、出力部34と、を備える。通信中継装置11を構成するこれらの要素を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
取得部31は、アプリケーション41それぞれから通信情報を取得する。通信情報は、そのアプリケーション41に関する、最大送信データ量、許容遅延時間、最短送信間隔などの情報を含む。
最大送信データ量とは、アプリケーション41が1回の送信処理で送信するデータ量のうち最大のデータ量である。許容遅延時間とは、アプリケーション41それぞれに予め設定される、データ送信の遅延時間として許容される時間である。なお遅延時間とは、データ送信の要求が発生してから実際に送信が終了するまでの時間である。この許容遅延時間は、データの受信側、即ちアプリケーション41が許容する受信遅延時間に基づいて決定されていてもよい。また、最短送信間隔とは、アプリケーション41がデータ送信を行う最短の間隔である。
算出部32は、最大送信時間を算出する。最大送信時間とは、アプリケーション41それぞれの最大送信データ量を積算した積算量のデータを送信するために必要な時間であって、通信帯域に基づいて算出される。言い換えると、最大送信時間とは、データ送信の開始から終了までの遅延時間が最も大きくなる場合、即ち、全てのアプリケーションが同時にデータ送信を要求した場合に発生し得る遅延時間である。最大送信時間の算出方法を、図2を用いて説明する。
図2において、縦軸は通信可能な帯域を示す。また、横軸は経過時間を示す。
図中の4つのアプリA〜Dが占める範囲の広さは、各アプリごとの、上述した最大送信データ量の大きさを示している。例えば、「アプリA」の場合、最大送信データ量を、通信帯域×t1秒間の面積として示している。同様に、「アプリB」の場合、最大送信データ量を、通信帯域×(t2−t1)秒間の面積として示している。アプリC、アプリDも同様に、通信帯域と通信時間との面積で表すことができる。
図2に示されるt4が、最大送信時間である。4つのアプリケーションが同時にデータ送信の要求を行ったとき、すなわち遅延時間が最大となる状況では、最大送信時間分、データ送信が終了するまでの遅延時間が発生する。
なお、通信帯域が大きい場合、言い換えると通信速度が大きい場合は、データ送信に必要な時間は小さくなり、最大送信時間は小さくなる。反対に、通信帯域が小さい場合は、最大送信時間は大きくなる。
判定部33は、少なくとも、通信中継装置11とサーバ7a、サーバ7bとの間の通信帯域と、1つ以上のアプリケーション41それぞれの最大送信データ量と、に基づいて、データ送信における遅延時間が、対象アプリケーションの許容遅延時間を超え得るか否かを判定する。対象アプリケーションとは、上述した1つ以上のアプリケーション41に含まれる、判定の対象となる一部又は全部のアプリケーションである。対象アプリケーションは1つであってもよいし、複数であってもよい。また、ここでいう遅延時間とは、いずれかのアプリケーションにおいて発生し得る遅延時間である。
判定方法を、図2及び図3を用いて説明する。図2に示される場合では、アプリA、アプリC、アプリDは同じ許容遅延時間TAが設定されており、アプリBがそれよりも短い許容遅延時間TBが設定されているものとする。
許容遅延時間TA、及び許容遅延時間TBは、いずれもt4よりも大きい。この場合は、いずれかのアプリの遅延時間は、仮に最大送信時間となる場合であっても、許容遅延時間TA及び許容遅延時間TBを超えることはない。よって、対象アプリケーションがアプリA〜Dのいずれであったとしても、データ送信における遅延時間が、対象アプリケーションの許容遅延時間を超えない、と判定される。
一方、アプリA〜Dに加えてアプリEも存在する図3の場合では、アプリEについても考慮して最大送信時間を計算すると、最大送信時間はt5となる。これは許容遅延時間TB、及び、アプリEの許容遅延時間TEを超える。この場合、対象アプリケーションがアプリB、アプリEの場合には、データ送信における遅延時間が、対象アプリケーションの許容遅延時間を超え得る、と判定される。
なお、判定部33による上述した判定の閾値は、許容遅延時間そのものである必要はなく、許容遅延時間に基づいて定められる値であればよい。例えば、許容遅延時間よりも所定時間短い時間を閾値として、その閾値を最大送信時間が超えるか否かを判定することにより、遅延時間が許容遅延時間を超え得るか否かを判定してもよい。
ところで、1つ以上のアプリケーションの中にデータ送信の周期が短いアプリケーションが含まれる場合を考える。この場合、全てのアプリケーションが同時にデータ送信の要求をして、それらの全てのデータ送信が終了するまでの間に、上述した周期の短いアプリケーションが次回のデータ送信の要求を行う場合が想定される。その場合、最大送信時間を、各アプリケーションの最大送信データ量を1回ずつ積算して求めた積算量に基づいて算出すると、実際に遅延が発生し得る時間と一致しない可能性がある。
そこで、算出部32は、1つ以上のアプリケーションそれぞれの許容遅延時間のうち最も短い許容遅延時間(以下、最短許容時間と記載する)よりも上述した最短送信間隔が短いアプリケーションが存在する場合には、最大送信時間を次のように算出することができる。まず、最大送信データ量を積算した積算量を算出するにあたり、最短許容時間よりも最短送信時間が短いアプリケーションについては、最短許容時間内に最短送信間隔にて送信し得る回数分、該アプリケーションの最大送信データ量を積算し、積算量を算出する。そして、その積算量に基づいて、最大送信時間を算出する。
図4に示される例では、アプリBの最短送信間隔TLは、最短許容時間であるTCよりも短く、TCの時間中に2回のデータ送信が可能である。そこで、積算量を算出するにあたっては、アプリBの最大送信データ量を2回積算して積算量を求める。これにより、最大送信時間を適切なものとすることができる。
例えば図4の場合では、アプリA〜Dが1回ずつ最大送信データ量を積算した場合は最大送信時間が最短許容時間TCよりも小さいが、実際にはアプリBが2回データ送信を行う可能性があり、最大送信時間は最短許容時間TCを超える。
このように、最短許容時間中にn回のデータ送信が可能であれば、最大送信データ量をn回積算することができる。なお、このn回の積算処理は実行しないように構成されていてもよい。
出力部34は、判定部33の判定結果に基づいて、所定の処理を行うように構成されている。一例としては、(i)判定部33による判定結果を対象アプリケーションに通知するように構成されていてもよい。また、(ii)遅延時間が許容遅延時間を超え得ると判定された対象アプリケーションについて、データ送信の実行を停止するように構成されていてもよい。また、(iii)遅延時間が許容遅延時間を超え得ると判定されていない対象アプリケーションにデータ送信の要求が生じたときに、遅延時間が許容遅延時間を超え得ると判定された対象アプリケーションのデータ送信を中断するように構成されていてもよい。なお、出力部34が、通知部、停止部、及び中断部に相当する。
[1−2.処理]
次に、通信中継装置11のCPU21が実行する判定処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。この処理は、通信中継装置11に接続される1つ以上のアプリケーションのうちの少なくとも1つに機能の変更があったとき、及び、当該通信中継装置11が新たなアプリケーションのデータ送信を行うこととなったとき、の少なくともいずれか一方において開始される。なお、その変更又は追加があったアプリケーションを対象アプリケーションとする。上述した機能の変更は、例えばアプリケーションのソフトウェアをアップデートしたときに為される。
まず、S1では、CPU21は、対象アプリケーションから通信情報を受信する。対象アプリケーションは、通信情報を有しており、CPU21の指令に基づいて通信情報を出力する。通信中継装置11は対象アプリケーションから出力された通信情報を受信して取得する。なお、それ以外のアプリケーションの通信情報は、事前に取得されている。
S2では、CPU21は、S1にて取得した通信情報及び予め取得していた通信情報に基づいて、最大データ送信量の積算を行い、最大送信時間を算出する。
続くS3では、CPU21は、S2において算出された最大送信時間が、最短の許容遅延時間以下であるか否かを判定する。
CPU21は、S3において、上記最大送信時間が最短の許容遅延時間以下でないと判定した場合、即ち、いずれか1つ以上のアプリケーションにおいて遅延時間が許容遅延時間を超える場合には、S4へ移行する。
一方、上記最大送信時間が最短の許容遅延時間以下であると判定した場合、即ち、いずれのアプリケーションにおいても遅延時間が許容遅延時間を超えることがない場合には、S6へ移行する。
S4では、CPU21は、対象アプリケーションへ、通信不可を通知する。
S5では、CPU21は、対象アプリケーションの通信を無効化する。その後、本処理を終了する。
S6では、CPU21は、対象アプリケーションへ、通信可能を通知する。
S7では、CPU21は、対象アプリケーションの通信を有効化する。その後、本処理を終了する。
なお、上記判定処理では、変更や追加が行われたアプリケーションを対象アプリケーションとして判定を行っているが、全てのアプリケーションを対象アプリケーションとして判定を行うように構成されていてもよい。
[1−3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)通信システム1では、通信中継装置11が通信を中継する複数のアプリケーション41の通信情報に基づいて、データ送信の遅延時間が対象アプリケーションの許容遅延時間を超える可能性があるか否か、言い換えると、所定期間内のデータ送信が保障されているか否かを知ることができる。よって、予め車両の搭乗者に対して、アプリケーションの信頼度が低いことを通知したり、アプリケーションを停止したりすることができ、車両のアプリケーションを好適に使用することができる。
(1b)通信中継装置11は、アプリケーションの追加や変更があったときに許容遅延時間を超え得るか否かを判定する。そのため、許容遅延時間を超えるアプリケーションが存在するにもかかわらず、長期間に亘ってその状態を把握できないという危険を低減することができる。
(1c)通信中継装置11は、通信情報としての最大送信データ量及び最短送信間隔と、通信帯域と、に基づいて、想定される最大の遅延時間である最大送信時間を算出し、許容遅延時間と比較することで、上述した判定を行う。よって、精度の高い判定結果を得ることができる。
(1d)通信中継装置11は、対象アプリケーションの許容遅延時間を超え得るか否かの判定結果について、対象アプリケーションに通知する。そのため、対象アプリケーションは、許容遅延時間内のデータ送信が保障されているか否かを知ることができ、アプリケーションごとに適切な処理を取ることができる。例えば、信頼性が低いことを搭乗者に通知したり、動作を停止したりすることができる。
(1e)通信中継装置11は、遅延時間が許容遅延時間を超え得ると判定されたアプリケーションについて、通信を無効化し、データ送信の実行を停止する。そのため、十分な信頼性を得られない状態でアプリケーションが機能してしまうことを抑制できる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(2a)上記実施形態では、取得部31は各アプリケーションから通信情報を受信して取得する構成を例示したが、これ以外の方法により通信情報を取得する構成であってもよい。例えば、各アプリケーションの通信情報を通信中継装置11が予め有しており、取得部31は、接続されているアプリケーションを識別して必要な通信情報を取得するように構成されていてもよい。また、取得部31は、アプリケーションの通信情報を記憶する、車両3の外部のサーバ装置から必要な通信情報を取得するように構成されていてもよい。
(2b)上記実施形態では、アプリケーションの追加や変更が生じたときに図5の判定処理を実行する構成を例示したが、それ以外のタイミングで実行してもよい。例えば、一定の周期で実行する構成としてもよいし、通信中継装置11が起動するタイミングで実行する構成としてもよい。
また、アプリケーションに機能の変更がある場合には、予め、変更後の最大送信時間が許容遅延時間を超えるか否かを判定してもよい。その場合には、次のように構成することができる。
取得部31は、対象アプリケーションに機能の変更があるときには、その変更を実行する前に、該対象アプリケーションの変更後の通信情報を取得するように構成されている。また、判定部33は、上記の変更を実行する前に、変更後の通信情報に基づいて上述した判定を行うように構成されている。さらに、出力部34は、遅延時間が許容遅延時間を超え得ると判定された対象アプリケーションの変更の実行を中止させるための出力を行うように構成されている。この出力部34が、変更中止部に相当する。
このような構成であれば、アプリケーションに機能の変更が生じたことにより、最大送信時間が許容遅延時間を超えてしまい、通信の保証がされなくなってしまう、という危険を低減することができる。
なお、上述した出力部34の出力とは、例えば次のような構成が考えられる。対象アプリケーションは、機能の変更を行う際に、通信中継装置11に対して変更の通知を行う。通信中継装置11の出力部34は、変更を許可するか否かを当該アプリケーションに通知する。当該アプリケーションは、変更を許可された場合にのみ、変更を実行する。
(2c)上記実施形態では、通信中継装置11はセンタ5のサーバ7a、サーバ7bと通信を行う構成を例示したが、それら以外と通信を行う構成であってもよい。例えば、他の車両に搭載された車載装置や、道路近傍に設置された路側機と通信を行う構成であってもよい。
(2d)遅延時間が許容遅延時間を超え得ると判定されていない対象アプリケーションにデータ送信の要求が生じたときには、遅延時間が許容遅延時間を超え得ると判定された対象アプリケーションのデータ送信を中断する処理を行うように構成されていてもよい。このように構成されていれば、許容遅延時間内にデータ送信が完了することを保障されていないが実行されているアプリケーション、即ち、時間的な制限の少ないアプリケーションよりも、時間的な制限のあるアプリケーションのデータ送信を優先的に実行することができる。
(2e)上記実施形態では、各アプリケーションが別個の機能を有する構成を例示した。しかしながら、複数のタスクによって構成されるアプリケーション(以下、統合アプリケーションとも記載する)においては、そのタスクそれぞれを、上記実施形態で説明したアプリケーションに相当するものとして扱うことができる。
即ち、本開示のアプリケーションとは、それぞれが何らかの機能を有しており、データ送信を要求する単位であって、最大送信データ量や許容遅延時間の情報を有するものであればよい。
統合アプリケーションにおけるタスクを本開示のアプリケーションとして考える場合、上記実施形態で説明したアプリケーションへの通知、データ送信の停止などは、統合アプリケーション単位で実行することが考えられる。つまり、いずれかのタスクにおいて、遅延時間が許容遅延時間を超えると判断される場合は、そのタスクが構成する統合アプリケーションの全てのタスクについて、同様に通知や停止を行ってもよい。
(2f)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(2g)上述した通信中継装置11の他、当該通信中継装置11を構成要素とするシステム、当該通信中継装置11としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、通信中継方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
3…車両、7a,7b…サーバ、11…通信中継装置、31…取得部、32…算出部、33…判定部、41…アプリケーション

Claims (10)

  1. 車両(3)に搭載され、1つ以上のアプリケーション(41)の要求に従って、前記車両の外部の情報受信装置(7a、7b)にデータ送信を行う通信中継装置(11)であって、
    アプリケーションが1回の送信処理で送信するデータ量のうち最大のデータ量である最大送信データ量と、データ送信の要求が発生してから実際に送信が終了するまでの時間である遅延時間として許容される時間である許容遅延時間と、を含む情報である通信情報を、前記1つ以上のアプリケーションそれぞれについて取得するように構成された取得部(31)と、
    少なくとも、当該通信中継装置と前記情報受信装置との間の通信可能な帯域と、前記1つ以上のアプリケーションそれぞれの前記最大送信データ量と、に基づいて、前記データ送信における遅延時間が、前記1つ以上のアプリケーションのうちの少なくとも一部のアプリケーションである対象アプリケーションの前記許容遅延時間を超え得るか否かを判定するように構成された判定部(33)と、を備える通信中継装置。
  2. 請求項1に記載の通信中継装置であって、
    前記取得部は、前記1つ以上のアプリケーションのうちの少なくとも1つに機能の変更があったとき、及び、当該通信中継装置が新たなアプリケーションのデータ送信を行うこととなったとき、の少なくともいずれか一方において、前記変更が生じたアプリケーション、及び、前記新たなアプリケーション、のうちの少なくともいずれか一方のアプリケーションから前記通信情報を取得するように構成されており、
    前記判定部は、前記取得部が前記通信情報を取得したときに前記判定を行うように構成されている、通信中継装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の通信中継装置であって、
    さらに、前記1つ以上のアプリケーションそれぞれの前記最大送信データ量を積算した積算量のデータを送信するために必要な時間である最大送信時間を、前記通信可能な帯域に基づいて算出する算出部(32)を備え、
    前記判定部は、前記最大送信時間が前記許容遅延時間に基づいて定められる閾値を超えるときに、前記遅延時間が前記許容遅延時間を超え得ると判定するように構成されている、通信中継装置。
  4. 請求項3に記載の通信中継装置であって、
    前記取得部は、前記通信情報として、さらに、アプリケーションが前記データ送信を行う最短の間隔である最短送信間隔を取得するように構成されており、
    前記算出部は、前記1つ以上のアプリケーションそれぞれの前記許容遅延時間のうち最も短い許容遅延時間よりも前記最短送信間隔が短いアプリケーションが存在する場合には、該アプリケーションの前記最大送信データ量を、前記最も短い許容遅延時間内に該最短送信間隔にて送信し得る回数分、積算した前記積算量を算出し、該積算量に基づいて前記最大送信時間を算出するように構成されている、通信中継装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信中継装置であって、
    さらに、前記判定部による判定結果を、前記対象アプリケーションに通知するように構成された通知部(34)を備える、通信中継装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信中継装置であって、
    さらに、前記遅延時間が前記許容遅延時間を超え得ると判定された前記対象アプリケーションについて、前記データ送信の実行を停止するように構成された停止部(34)を備える、通信中継装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の通信中継装置であって、
    さらに、前記遅延時間が前記許容遅延時間を超え得ると判定されていない前記対象アプリケーションに前記データ送信の要求が生じたときに、前記遅延時間が前記許容遅延時間を超え得ると判定された前記対象アプリケーションの前記データ送信を中断するように構成された中断部(34)を備える、通信中継装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の通信中継装置であって、
    前記取得部は、前記対象アプリケーションに機能の変更があるときに、該変更を実行する前に、該対象アプリケーションの前記変更後の前記通信情報を取得するように構成されており、
    前記判定部は、前記変更を実行する前に、前記変更後の前記通信情報に基づいて前記判定を行うように構成されており、
    さらに、前記遅延時間が前記許容遅延時間を超え得ると判定された前記対象アプリケーションの前記変更の実行を中止させるための出力を行うように構成された変更中止部(34)を備える、通信中継装置。
  9. 車両(3)に搭載され、1つ以上のアプリケーション(41)の要求に従って、前記車両の外部の情報受信装置(7a、7b)にデータ送信を行う通信中継装置(11)であって、
    アプリケーションが1回の送信処理で送信するデータ量のうち最大のデータ量である最大送信データ量と、データ送信の要求が発生してから実際に送信が終了するまでの時間である遅延時間として許容される時間である許容遅延時間と、を含む情報である通信情報を、前記1つ以上のアプリケーションそれぞれについて取得するように構成された取得部(31)と、
    当該通信中継装置と前記情報受信装置との間の通信可能な帯域に基づいて、前記1つ以上のアプリケーションそれぞれの前記最大送信データ量を積算した積算量のデータを送信するために必要な時間である最大送信時間を算出する算出部(32)と、
    前記最大送信時間が、前記1つ以上のアプリケーションのうちの少なくとも一部のアプリケーションである対象アプリケーションの前記許容遅延時間に基づいて定められる閾値を超えるか否かを判定するように構成された判定部(33)と、を備える通信中継装置。
  10. 車両(3)に搭載され、1つ以上のアプリケーション(41)の要求に従って、前記車両の外部の情報受信装置(7a、7b)にデータ送信を行う通信中継装置(11)を構成するコンピュータを、
    アプリケーションが1回の送信処理で送信するデータ量のうち最大のデータ量である最大送信データ量と、データ送信の要求が発生してから実際に送信が終了するまでの時間である遅延時間として許容される時間である許容遅延時間と、を含む情報である通信情報を、前記1つ以上のアプリケーションそれぞれについて取得するように構成された取得部(31)と、
    少なくとも、前記通信中継装置と前記情報受信装置との間の通信可能な帯域と、前記1つ以上のアプリケーションそれぞれの前記最大送信データ量と、に基づいて、前記データ送信における遅延時間が、前記1つ以上のアプリケーションのうちの少なくとも一部のアプリケーションである対象アプリケーションの前記許容遅延時間を超え得るか否かを判定するように構成された判定部(33)と、として機能させるプログラム。
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