JP6728580B2 - 積層フィルム、光学表示装置またはタッチパネル - Google Patents
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Description
工程Aは、未延伸フィルムに対して二軸延伸と熱処理を行う。長手方向への延伸は、通常は、ロールの周速差により施される。この延伸は1段階で行ってもよく、また、複数本のロールを使用して多段階に行っても良い。延伸倍率は厚みムラや、後述する横倍率で破れが発生しない範囲で行われる。用いる樹脂によって延伸倍率は異なるが、生産性の点から2.5〜6.5倍の範囲で行われるのが好ましい。また、延伸温度としては積層フィルムを構成する最表層樹脂のガラス転移温度〜ガラス転移温度+60℃の範囲が好ましい。次にこのフィルムをテンターに通して幅方向に横延伸を行う。このときの延伸倍率は、厚みムラや破れが発生しない範囲で、かつ、フィルム幅方向中央部の、屈折率差(Δn:長手方向屈折率−幅方向屈折率)が、以下の式(3)を満たしていることが好ましい。
(3) −0.02>Δn>0.03
Δnがこの範囲にあると、長手方向と幅方向の配向が等方であるために、加熱によりボーイングが顕著に発生しやすくなり、幅方向で配向角30〜60°の範囲が広くなる。図1に、−0.02>Δn>0.03の条件で製膜した厚み15μm、2700mm幅のポリエチレンテレフタレートの、幅方向における位相差と配向角分布を示す(便宜的に幅方向の中心部分を0、右手方向を+、左手方向を−とする)。Δnが−0.02よりも低い場合、加熱によりボーイングが発生しにくくなるため好ましくない(図2)。また、Δnが0.02よりも大きい場合、ボーイングは顕著に発生するものの、幅方向において配向角が60°よりも大きくなる領域が広くなるため好ましくない(図3)。−0.015>Δn>0.015の範囲がより好ましく、ボーイングがより起こりやすい。
L:横延伸終了時の延伸区間長、Ll:延伸区間長
X:横延伸終了時のフィルム幅、X0:横延伸開始時のフィルム幅
X:延伸区間長Ll時のフィルム幅
このとき、定数aは1.1以上が好ましく、より好ましくは1.2以上が好ましい。また、オニオン延伸において、延伸開始時の横延伸温度(T0)と、延伸終了時の横延伸温度(T)が以下の式(5)を満たすことが好ましい。
(3)(4)(5)を満たした二軸延伸フィルムの幅方向の位相差と配向角の分布を図6に示す。図1において、配向角の分布がV字状だったのに対し、(4)(5)を満たすことにより、配向角30〜60°の領域が幅方向で広がっていることからより好ましい。また、このような横延伸方法をとると、その後に熱処理を行っても配向角の分布形状はほとんど変化しないため好ましい。二軸延伸は、同時二軸延伸または逐次二軸延伸のどちらにも限定されないが、逐次二軸延伸の方が図6の配向角分布を形成しやすいことから好ましい。また、結晶性樹脂の場合は、さらにこのフィルムを横延伸温度以上〜融点−20℃の温度で熱処理を行うことにより、フィルムの強度、表面均一性、熱寸法安定性が保たれるため好ましい。熱処理後、均一に徐冷後、室温まで冷やして巻き取られる。
工程Bは、工程Aにて得られたフィルムを裁断してラミネートを行う。図6に示すようなフィルム長手方向に対する主配向軸の傾きが30〜60°の幅方向分布を持つフィルムロールを二つ用意し、一方はフィルムを巻き返しておくことにより、フィルムの進行方向を逆転させておく(便宜的に、ここでは巻き返しのないフィルムをA層フィルム、巻き返したフィルムをB層フィルムと呼ぶ)。この二つのフィルムを図7に示すように、A層フィルムとB層フィルムをロール・トゥ・ロールでラミネートを行う(図7)。この時に使用するラミネート材は特に限定されないが、透明性に優れる部材が好ましい。液状の樹脂で熱や湿気、紫外線等にて硬化させる接着剤(OCR)よりは硬化収縮の影響を受けない光学用透明粘着シート(OCA)で圧着する方式が好ましい。
本発明における特性の測定方法、および効果の評価方法は次のとおりである。
フィルムの層構成は、ミクロトームを用いて断面を切り出したサンプルについて、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察することにより求めた。すなわち、透過型電子顕微鏡H−7100FA型((株)日立製作所製)を用い、加速電圧75kVの条件でフィルムの断面写真を撮影し、層構成および各層厚みを測定した。なお、場合によっては、コントラストを高くするために、RuO4やOsO4などを使用した染色技術を用いた。また、1枚の画像に取り込められるすべての層の中で最も厚みの薄い層(薄膜層)の厚みにあわせて、薄膜層厚みが50nm未満の場合は10万倍、薄膜層厚みが50nm以上500nm未満である場合は4万倍、500nm以上である場合は1万倍の拡大倍率にて観察を実施した。
位相差は、王子計測機器(株)製、「“KOBRA”(登録商標)−21ADH」を用い、フィルムの幅中央部から両端部にかけて200mm間隔で、入射角0°における波長590nmの位相差を測定した。平均位相差とは全測定点の平均値で表す。積層フィルムの全位相差は、積層フィルムをそのまま測定した平均位相差で表す。各層フィルムの位相差は、積層フィルムの各層を剥離して粘着層をメチルエチルケトンなどで除去を行い、単層の状態で位相差測定を行い、その平均位相差で表す。
位相差ムラの測定法は(2)に準じる。フィルムの幅中央部から両端部にかけて200mm間隔で位相差を測定していき、その中で最も大きい値から最も小さい値の差を位相差ムラとする。
配向角の測定法は(2)に準じる。フィルム幅方向が本測定装置にて定義されている角度0°となるように、測定サンプルを装置に設置し、フィルムの幅中央部から両端部にかけて200mm間隔で、入射角0°における波長590nmの配向角を測定した。その中で最も大きい値を最大配向角、最も小さい値を最小配向角とする。また、KOBRAで測定した際、配向角は+90〜−90°の値で出力されるが、すべて正数に変換して表すものとする。
主配向軸の傾きの測定法は(4)に準じる。フィルム長手方向が本測定装置にて定義されている角度0°となるように設定し、A層とB層のフィルムの配向角を測定し、A層とB層の配向角の差の絶対値を主配向軸の傾きとした。一方、ここで測定される配向角は、負数を正数に変換せずに計算するものとする。
示差熱量分析(DSC)を用いてJIS−K−7122(1987年)に従って、測定サンプルのDSC曲線を測定した。試験は、25℃から290℃まで5℃/minで昇温し、その際のガラス転移温度と結晶融解熱量を計測した。40〜140℃の範囲内にある、2か所の変曲点を接線で結び、その中間点をB層のガラス転移温度とした。
装置:セイコー電子工業(株)製”ロボットDSC−RDC220”
データ解析”ディスクセッションSSC/5200”
サンプル質量:5mg。
フィルムをオーブン中で100℃にて24時間処理をした後に室温まで冷却した。熱処理前後のヘイズ値の変化が3%未満である場合を〇、3%以上である場合を×とした。
フィルムロールの幅方向中央部から幅方向150mm、長手方向150mmのフィルム試料を採取した。それぞれの試料の中央部に、長手方向、幅方向それぞれについて、原長(L0)として100mmの間隔となるように一対の印をつけた。試料をオーブン中で150℃にて30分間熱処理をした後に室温まで冷却し、一対の印間の距離を測定し、処理後の長さ(L1)とした。それぞれの位置・方向における熱収縮率は、100×(L0−L1)/L0に従い算出した。得られた結果を長手方向・幅方向それぞれについて平均値を算出し、フィルムの熱収縮率とした。
LEDトレースボード上に、クロスニコルとなるように偏光フィルムを直交させる。その偏光フィルムの間に、積層フィルムを長手方向が偏光フィルムの偏光軸から45°となるように挟み込む。このときの入射角度を真上から観察したときに下記判定方法で判定した。
A:中央部から端部にかけて明度の差がほとんどない。
B:中央部から端部にかけて明度の差がわずかにある。
C:中央部から端部にかけて明度の差がはっきりと確認できる。
(9)と同様の方法でサンプルを用意し、入射角度を真上から観察したときと40°傾けて観察したときの着色を下記判定方法で判定した。
A:真上および40°傾斜観察でも全く着色は見られない。
B:真上から観察したときは着色はないが、40°傾斜観察ではわずかに黄色い着色が見られる。
C:真上から観察したときは着色はないが、40°傾斜観察では黄色から桃色の着色が見られる
D:真上および40°傾斜観察でもはっきりとした着色が見られる。
フィルムを10mm幅×200mm長に切り出し、長手方向にチャックで把持してインストロン型引っ張り試験機(インストロン社製超精密材料試験機MODEL5848)にて引っ張り速度100mm/分で伸長した。n数5で得られた平均値のヤング率を求めた。
アタゴ製アッベ屈折率計NAR−1Tにて、各層フィルムの長手方向(Nm)・幅方向(Nt)・厚み方向(Nz)の屈折率を測定した。Nm>Nz、Nt>Ntの場合は正の屈折率、Nm<Nz、Nt<Ntの場合は正の屈折率を持つと判定する。
融点が258℃、結晶融解熱量40mJ/mgのポリエチレンテレフタレート(PET)を用い、単軸押出機に投入し、280℃で溶融させて、混練し、ダイから押し出した。ダイから押し出した溶融シートを、25℃に冷却された回転ドラムに静電印可により密着固化させ、平滑なキャストフィルムを得た。得られたキャストフィルムを、予熱ロール65℃、延伸ロール85℃に設定したロール群で加熱した後、延伸区間長100mmの間で、フィルム両面からラジエーションヒーターにより急速加熱しながら、フィルム長手方向に3.3倍延伸し、その後一旦冷却した。この一軸延伸フィルムをテンターに導き、100℃の熱風で予熱後、110℃の温度でフィルム幅方向に3.4倍延伸した。ここでの延伸区間は3セクションに分け延伸倍率と延伸温度は表1のパターン1に示す通りとした。延伸したフィルムは、そのまま、テンター内で215℃の熱風にて熱処理を行い、続いて同温度にて幅方向に3%の弛緩処理を施し、その後、室温まで徐冷後、巻きとり、幅2800mm、厚さ25μmのA層フィルムを得た。また、A層フィルムの一部を巻き返して得たフィルムをB層フィルムとする。
横延伸条件を表1のパターン2に示す通りとした以外、実施例1と同じとした。結果を表2に示す。全幅にわたって配向角が30〜52°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。実施例1と比べると、わずかに位相差ムラは良化した。
横延伸条件を表1のパターン3に示す通りとした以外、実施例1と同じとした。結果を表2に示す。全幅にわたって配向角が44〜51°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラもより小さくなった。実施例2と比べると、位相差および位相差ムラは良化した。
横延伸条件を表1のパターン4に示す通りとした以外、実施例1と同じとした。結果を表2に示す。フィルム幅方向のほとんどの配向角が30°未満であるため、このフィルムを貼り合わせても、位相差はほとんど減算されないため、全幅の位相差および位相差ムラは実施例1と比べて大幅に悪化し、視認性も色ムラがひどく使用できないものであった。
横延伸条件を表1のパターン5に示す通りとした以外、実施例1と同じとした。結果を表2に示す。このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラは小さくなったものの実施例1より悪かった。これは配向角が23〜49と、配向角が30°を下回っている部分があるため、その部分の位相差の減算効果が低かったと考えられる。
このフィルムを貼り合わせても、位相差の減算効果が低かった。また、全幅の位相差ムラは比較例2と比べればわずかに良化しているが依然として悪く、視認性も色ムラがひどく使用できないものであった。
縦延伸倍率を3.1倍、横延伸倍率を3.7倍とした以外は実施例1と同じとした。全幅にわたって配向角は0〜7°であるため、このフィルムを貼り合わせると位相差は加算され、全幅の位相差は実施例1と比べて大幅に悪化し、視認性も色ムラがひどく使用できないものであった。
厚みを8μmとした以外、実施例1と同じとした。結果を表2に示す。全幅にわたって配向角が30〜45°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。また、フィルム厚みを薄くすることにより厚み方向位相差も低くなり、視認性も大幅に良化した。
厚みを8μmとした以外、実施例2と同じとした。結果を表2に示す。全幅にわたって配向角が32〜48°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。また、フィルム厚みを薄くすることにより厚み方向位相差も低くなり、視認性も大幅に良化した。
厚みを8μmとした以外、実施例3と同じとした。結果を表2に示す。全幅にわたって配向角が36〜49°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。また、フィルム厚みを薄くすることにより厚み方向位相差も低くなり、視認性も大幅に良化した。
B層フィルムを使用せず、図8に示すように、A層フィルムを2枚貼り合わることによって積層フィルムを得た以外は、実施例7と同じとした。全幅にわたって配向角が36〜49°であるものの、貼り合わせるフィルム同士の配向角がそろっているために位相差は加算され、全幅の位相差は実施例7と比べて大幅に悪化した。
実施例7と同じ条件で製膜した二軸延伸フィルムを、幅2800mmの内、中央部の600mm、両端部をそれぞれ200mmトリミングして除去し、2丁の二軸延伸フィルムを得た。このうち一方をA層フィルム、残りの一方を巻き返して得たフィルムをB層フィルムとする。A層フィルムとB層フィルムを図10に示すように、透明粘着シート(日東電工株式会社製“LUCIACS”(登録商標))でラミネートを行い、積層フィルムを得た。その結果を表2に示す。全幅にわたって配向角が36〜49°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。
B層フィルムを使用せず、図11に示すように、A層フィルムを2枚貼り合わせることによって積層フィルムを得た以外は、実施例8と同じとした。全幅にわたって配向角が36〜49°であるものの、貼り合わせるフィルム同士の配向角がそろっているために位相差は加算され、全幅の位相差は実施例8と比べて大幅に悪化した。
PETと、シクロヘキサンジカルボン酸が28モル%共重合されたPETを用いた(以降PETGともいう)。2台の単軸押出機にそれぞれの樹脂を投入し、280℃で溶融させて、混練した。次いで、それぞれピノールにて3層となるように合流させ、PETが表層、PETGが芯層となるようにした。このときの積層比(PET//PETG)は吐出量にて1になるように調整した。それ以外は実施例7と同じとした。結果を表3に示す。全幅にわたって配向角が46〜54°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。非晶ポリエステルが使用されていることにより、厚み方向位相差も低くなり、視認性もさらに良化した。
PETと、融点194℃のイソフタル酸が25モル%共重合されたPET(以降PET/I−1ともいう)を用いた以外は実施例9と同じとした。結果を表3に示す。全幅にわたって配向角が39〜47°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。また、PET/Iが使用されていることにより、厚み方向位相差も低くなり、視認性もさらに良化した。一方で、PET/Iは加熱により白化するために耐熱白化性は悪化した。
PETと、融点が224℃のイソフタル酸が12モル%共重合されたPET(以降PET/I−2ともいう)を用い、積層比(PET//PET/I−2)を0.5とした以外は実施例9と同じとした。結果を表3に示す。全幅にわたって配向角が36〜51°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。また、熱処理温度がPET/I−2の融点未満でされているため、実施例10と比べると耐熱白化性は良化した。
厚みを25μmとした以外、実施例11と同じとした。厚みを厚くした分、位相差および視認性は悪化するが、同厚みの実施例3と比べると大幅に良化していた。
融点が236℃のイソフタル酸が8モル%共重合されたPET(以降PET/I−3ともいう)とした以外は実施例7と同じとした。結果を表3に示す。全幅にわたって配向角が40〜52°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。また、厚み位相差が低いため、視認性においても全く問題がなかった。一方で、フィルム支持性が低下することから熱収縮率がやや悪化した。
融点264の℃ポリエチレンナフタレート(以降PENともいう)と、シクロヘキサンジメタノール20モル%とイソソルベート14モル%を共重合したPET(以降PET/IS)を用い、積層比(PEN//PET/IS−1)を0.5として280℃で溶融させて混練した。得られたキャストフィルムを、予熱ロール75〜95℃、延伸ロール135℃に設定したロール群で加熱した後、延伸区間長100mmの間で、フィルム両面からラジエーションヒーターにより急速加熱しながら、フィルム長手方向に3.3倍延伸し、その後一旦冷却した。この一軸延伸フィルムをテンターに導き、115℃の熱風で予熱後、110℃の温度でフィルム幅方向に3.35倍延伸した。ここでの延伸区間は3セクションに分け延伸倍率と延伸温度は表1のパターン3に示す通りとした。延伸したフィルムは、そのまま、テンター内で230℃の熱風にて熱処理を行った。それ以外は実施例7と同じとした。結果を表3に示す。全幅にわたって配向角が33〜49°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。また、ガラス転移温度が高い樹脂を使用することにより、熱収縮率も低いものが得られた。
PENと、シクロヘキサンジメタノール15モル%と2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールモル12%を共重合したPET(以降PET/TMCDともいう)を用いた以外は、実施例14と同じとした。結果を表3に示す。全幅にわたって配向角が30〜46°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。また、ガラス転移温度が高い樹脂を使用することにより、熱収縮率も低いものが得られた。
PENと、スピログリコール45モル%を共重合したPET(以降PET/SPGともいう)を用いた以外は、実施例14と同じとした。結果を表3に示す。全幅にわたって配向角が40〜48°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、全幅の位相差および位相差ムラも小さいものであった。また、ガラス転移温度が高い樹脂を使用することにより、熱収縮率も低いものが得られた。
実施例11で得られた8μmのフィルムをA層フィルムに使用し、厚みを12μmとして巻き返しを行ったフィルムをB層に使用した以外は実施例11と同じとした。全幅にわたって配向角が36〜51°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、位相差ムラを抑えつつ、位相差50の積層フィルムを得た。
実施例11で得られたフィルムをA層フィルムに使用し、横延伸倍率を3.45倍、熱処理温度を235℃として、巻き返しを行ったフィルムをB層フィルムに使用した以外は実施例11と同じとした。全幅にわたって配向角が36〜51°であり、このフィルムを貼り合わせることにより、位相差ムラを抑えつつ、位相差30の積層フィルムを得た。
2 位相差フィルム(A層)
3 ITOフィルム
4 ITO基材フィルム
5 位相差フィルム(B層)
6 LCDモジュール
Claims (9)
- フィルム幅方向における位相差ムラが50nm/200mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
- A層とB層が粘着層を介して積層されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層フィルム。
- A層とB層が厚み方向に正の屈折率を持っていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の積層フィルム。
- A層とB層がポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の積層フィルム。
- 偏光子保護フィルムに用いられることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の積層フィルム。
- タッチパネル用の基材フィルムに用いられることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の積層フィルム。
- 請求項1から7のいずれかに記載の積層フィルムを用いることを特徴とする光学表示装置。
- 請求項1から7のいずれかに記載の積層フィルムを用いることを特徴とするタッチパネル。
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