JP6726614B2 - コントロールケーブル連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、コントロールケーブル連結構造に関する。
コントロールケーブルは、ブレーキなどの種々の操作対象を遠隔操作するために、操作力を伝達する長尺部材として用いられる。このようなコントロールケーブルは、一方の端部に操作レバー等の操作部材が接続され、他方の端部に操作対象が接続されて、所定の経路を通るように、操作部材と操作対象とが設置される装置全体等の基体に配索されることができる。
このコントロールケーブルの配索構造は、装置全体の組立の容易さのために、予め、操作部材と操作対象とをコントロールケーブルにそれぞれ接続しておいて、組立時にコントロールケーブル同士を連結したり、予め、操作部材か操作対象かのいずれか一方にコントロールケーブルを接続しておいて、組立時にコントロールケーブルを他方へ連結して、配索構造を完成させることがよく行われる。
このような、コントロールケーブルを連結させるための構造としては、例えば、特許文献1においては、操作部に繋がれる第1索側に設けられた連結片と被操作部に繋がれる第2索側に設けられた連結片とが係合して、第1の索側の連結体と第2の索側の連結体とが連結した構造の内部に摺動可能に嵌っている、コントロールケーブルの連結構造が開示されている。
また、特許文献2においては、ランプ側ワイヤである第1長尺部材と室内側ワイヤである第2長尺部材とに設けられた係合手段が、可動保護筒と固定保護筒とが連結した保護体によって、被覆されて保護される連結構造が開示されている。このような、インナーケーブルの端部に設けられた連結部が他の部材の連結部と連結する連結構造には、係合構造を形成するための大きさが必要なために、配索経路の近くにある部材と接触しやすいので、係合構造を被覆して接触を避けるための保護部材が用いられている。
実開昭61−045614号公報 特開2009−228841号公報
しかし、インナーケーブルの端部に設けられた連結部は、操作部に与えられた操作力を被操作部に伝達できるように、保護部材に対して相対移動ができるように設けられなければならない。そのため、連結部は、他の連結部と係合させる際に、他の連結部等の他部材によって押圧されて保護部材の内側に後退しないように、一時的な移動の規制をする必要がある。連結部の保護部材に対する相対移動を規制する手段としては、一時的な移動規制であるために規制とその解除の作業が容易であることから、連結部が設けられた側とは反対側のインナーケーブルの端部に接続する動作部材を一時的に動作しないように仮固定することが考えられる。この作動部材の仮固定は、簡単な操作であるが、作動部材が作動できるスペースを確保するために、作動部材とアウターケーシングとを離間して配置すると、アウターケーシングから延出した部分のインナーケーブルが、インナーケーブルが有する可撓性のために湾曲してしまい、連結部材が保護部材に対して相対移動をすることを抑制することはできない。
つまり、簡単な方法によって、インナーケーブルの一端に接続した連結部が保護部材に対して相対移動することを抑制することができるコントロールケーブルの連結作業をすることができる連結構造が望まれる。
本発明の目的は、簡単な構造により、インナーケーブルの一端に接続した連結部が保護部材に対して相対移動することを抑制することができるコントロールケーブルの連結をすることができる連結構造を提供することにある。
本発明のコントロールケーブル連結構造は、
動作可能に設けられた動作部材と、
前記動作部材と接続する一端側エンド部材と他端側エンド部材とを有するインナーケーブルと、前記インナーケーブルが挿通されたアウターケーシングとを含むコントロールケーブルと、
前記アウターケーシングの外側に位置される第一開口部と、内側に前記他端側エンド部材を収容できる空間を有する保護部と、前記他端側エンド部材が前記保護部から入出可能な第二開口部とを有する保護部材と、
前記インナーケーブルの他端側が接続するコントロールケーブル側連結部と、前記保護部材が連結する保護部材側連結部とを有する接続対象部材と、
前記動作部材と前記コントロールケーブルとの位置関係を規定する位置固定部材と、を備えたコントロールケーブル組付構造であって、
前記コントロールケーブルは、前記動作部材と前記アウターケーシングの他端側端部との間に、前記インナーケーブルが前記アウターケーシングから延出した状態となるインナー延出領域を配索経路に有し、
前記インナーケーブルがプルケーブルであり、
前記インナーケーブルは、前記他端側エンド部材が前記保護部材の前記第二開口部から突出した状態で仮固定部材によって前記動作部材を一時的に動作不能な状態とした際に、前記インナー延出領域において前記インナーケーブルの湾曲を抑制し、前記インナーケーブルが移動することによる前記他端側エンド部材が前記保護部材の前記保護部に後退することを抑制可能な剛性を有する剛性部が設けられている。
本発明によれば、簡単な構造により、インナーケーブルの一端に接続した連結部が保護部材に対して相対移動することを抑制することができるコントロールケーブルの連結を行うことができる。
本発明の実施の形態に係るコントロールケーブル連結構造の全体図であり、図1Aは、動作部材を示す側面図であり、図1Bは、接続対象部材を示す斜視図である。 図2Aは図1のコントロールケーブル連結構造の連結機構部を軸方向に沿って縦方向に切断した部分断面図であり、図2Bは図2AのA―A線断面図である。 図1のコントロールケーブル連結構造の連結機構部についての分解斜視図である。 図2の連結機構部についての第1コントロールケーブルと接続対象部材とを連結する動作を示す斜視図である。 図5Aは、図2の連結機構部について第1コントロールケーブルと接続対象部材とを連結する前の状態を示す部分断面図であり、図5Bは、図5Aの連結機構部についての連結した状態の部分断面図である。 図2の連結機構部について第1コントロールケーブルと接続対象部材とを連結した状態の連結機構部を下方から見た図である。 第1コントロールケーブルと接続対象部材とを連結できなかった状態の連結機構部を下方から見た図である。 仮止固定部材により一時的に固定されていない動作部材の動作を示す図であり、図8Aは同動作部材の常態を示す図であり、図8Bはインナーケーブルの移動により動作部材が回動した状態を示す図である。 本実施の形態のインナー延出領域を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明に際し、図中に示した上下左右等の空間配置を参照するが、本実施の形態の連結構造は、実空間における取付姿勢に関わりなく用いることができる。
<コントロールケーブル連結構造の全体構成>
図1に示す本実施の形態に係るコントロールケーブル連結構造(以下、「連結構造」という」)1は、動作可能に設けられた動作部材10に接続された第1コントロールケーブル2と、操作対象側の接続対象部材3の第2コントロールケーブル32とが連結が連結されている。第2コントロールケーブル32は、被操作部31に接続される。連結構造1において、動作部材10の動作(矢印D1方向)により、第1コントロールケーブル2を介して、保護部材5内で第1コントロールケーブル2に連結される操作対象の被操作部31の第2コントロールケーブル32が操作される。動作部材10は、図示されていない操作部材を操作することによって作動させることができるが、他の実施形態として、第2コントロールケーブル側から操作するように構成されてもよい。
連結構造1は、例えば、自動車におけるパーキングブレーキをコントロールするコントロールケーブルの配索に適用される。この場合、連結構造1の被操作部31は、接続されるケーブルの引き動作により操作されるブレーキシュー等を含む。被操作部31は、接続される第2コントロールケーブル32の動作により操作され、対象とする物体に押圧されることにより、物体との摩擦により制動力を得ることができる。
連結構造1は、動作部材10と、第1コントロールケーブル2と、接続対象部材3と、保護部材5と、位置固定部材11と、剛性部9と、を有する。接続対象部材3は、第2コントロールケーブル32及び固定部材7を有している。また、位置固定部材11は、支持軸12及び突辺部16を含む。連結機構部4は、保護部材5を含む。
<第1コントロールケーブル2>
第1コントロールケーブル2は、動作部材10から接続対象部材3側に、動作部材10の操作力を伝達する。
第1コントロールケーブル2は、動作部材10と接続する一端側エンド部材20aと他端側エンド部材20bとを有する第1インナーケーブル20と、第1インナーケーブル20が摺動可能に挿通された第1アウターケーシング21とを含む。なお、第1コントロールケーブル2と連結される第2コントロールケーブル32は、第1コントロールケーブル2と同様に、第2インナーケーブル33と、第2インナーケーブル33が挿通される第2アウターケーシング34とを含む。
<第1インナーケーブル20>
第1インナーケーブル20は、動作部材10と接続対象部材3とに接続し、動作部材10から接続対象部材3へ操作力を伝達する。
第1インナーケーブル20は、第1アウターケーシング21の他端側端部21aから延出する端部に、一端側エンド部材20aを有する。一端側エンド部材20aは、動作部材10に接続される。一端側エンド部材20aは、例えば、第1インナーケーブル20の一端に金属の鋳込み成形により設けられる。第1インナーケーブル20の一端への一端側エンド部材20aの固定は、例えば、予め成形した一端側エンド部材20aを加締め加工や接着剤等により固定することで行われてもよい。一端側エンド部材20aは、第1インナーケーブル20が動作部材10の動作を阻害することを抑制するために、動作部材10に対して相対回転できるように固定されてもよい。一端側エンド部材20aは、本実施の形態では、支持軸12を中心に揺動可能な動作部材10の一端部10aに係合されており、揺動する動作部材10の一端部10aに伴って主に前後方向に進退動する。
第1インナーケーブル20の第1アウターケーシング21から延出する他端は、保護部材5内に収容される。第1インナーケーブル20は、他端に、他端側エンド部材20bを有する。他端側エンド部材20bは、第1インナーケーブル20の他端に、例えば、金属の鋳込み成形により設けられる。第1インナーケーブル20の他端への他端側エンド部材20bの固定は、例えば、予め成形した他端側エンド部材20bを加締め加工や接着剤などにより固定することで行われてもよい。なお、第1コントロールケーブル2を保護するために、第1アウターケーシング21の外周に、第1アウターケーシング21の全長に渡って、筒状のプロテクターを設けてもよい。
他端側エンド部材20bは、接続対象部材3に接続される。他端側エンド部材20bは、本実施の形態では、接続対象部材3における第2コントロールケーブル32のコントロールケーブル側連結部33aに接続される。
他端側エンド部材20bは、保護部材5の保護部52(図2参照)に収容されることが可能で、保護部52内でコントロールケーブル側連結部33aに接続した状態とすることができる。
第1インナーケーブル20は、第1アウターケーシング21内を摺動し、動作部材10から接続対象部材3へ操作力を伝達する。
第1インナーケーブル20は、プルケーブルであり、引き方向の力を遠隔地点へ伝達し、第1インナーケーブル20のストロークに応じて遠隔地点での対象物を移動させることができる。第1インナーケーブル20は、操作部材(図示略)の操作などによる動作部材の動作に応じて、引き方向に引っ張られると、引き方向の力を、遠隔地点に位置する被操作部31へ伝達する。これにより、被操作部31は、伝達された力に従って、第1インナーケーブル20のストローク量に応じて、引き方向に移動する。
第1アウターケーシング21は、第1インナーケーブル20を囲繞するように配置され、第1インナーケーブル20を保護する。第1アウターケーシング21の一端側端部21bは、保護部材5に接続し、挿通或いは挿入されることもできる。本実施の形態では、第1アウターケーシング21は、第1アウターケーシング21の内部と保護部材5の内部とが連通するように接続されている。第1アウターケーシング21の一端側端部21bは、保護部材5の第一開口部51内に挿入された状態で固定することもできる。第1アウターケーシング21は、内部から延出する第1インナーケーブル20が保護部材5へ導入されるように、例えば固定用のブラケットを介して、基体(例えば、車体)に取り付けられてもよい。
第1アウターケーシング21の他端側端部21aからの第1インナーケーブル20の延出量が所定の量となる位置に、第1アウターケーシング21が固定される。第1アウターケーシング21は、位置固定部材11に固定されることができ、例えば、他端側端部21aを固定されることができるが、位置固定部材として基体(例えば、車体)に固定されることもできる。第1アウターケーシング21の他端側端部21aは、本実施の形態では、位置固定部材としての突辺部16に固定されている。
第1コントロールケーブル2は、動作部材10と第1アウターケーシング21の他端側端部21aとの間に、第1インナーケーブル20が第1アウターケーシング21から延出した状態となるインナー延出領域Rを配索経路に有する。
配索経路は、第1コントロールケーブル2が配置される経路である。
<インナー延出領域R>
本実施の形態では、第1アウターケーシング21の他端側端部21aは、基体(例えば、車体)に取り付けられている固定プレート14の突辺部16に固定されている。第1アウターケーシング21の他端側端部21aから延出する第1インナーケーブル20の部位が位置する領域Rが、インナー延出領域Rである。第1インナーケーブル20の一端側エンド部材20aは、第1アウターケーシング21の他端側端部21aから延出する第1インナーケーブル20の部位の先端部に設けられている。
インナー延出領域Rは、動作部材10と第1アウターケーシング21の他端側端部21aとの間に配置され、第1インナーケーブル20が第1アウターケーシング21から延出した状態となる領域である。インナー延出領域Rの長さは、他端側端部21aからの第1インナーケーブル20の延出長である。第1インナーケーブル20の進退動によりインナー延出領域Rの長さは変化する。インナー延出領域Rの長さの変化量は、第1コントロールケーブル2を介して接続された接続対象部材3と動作部材10との間で伝達されるストローク量を規定する。
<動作部材10>
動作部材10は、本実施の形態では、例えば、固定プレート14を介して連結構造1の取付対象である基体(例えば車体等)に、動作可能に設けられるものであり、第1の状態と、第1の状態とは異なる第2の状態とに変化する。
動作部材10は、動作可能状態においては、第1の状態と第2の状態との間で遷移できるように構成される。動作部材10は、取り外し可能に取り付けられた仮固定部材18によって、状態の遷移が規制されて動作不能になる。動作部材10は、第1状態と第2状態との間で、動作部材10と第1アウターケーシング21の他端側端部21aとの間が離間した状態と近接した状態となる。例えば、動作部材10と第1アウターケーシング21の他端側端部21aとを、近接した状態で接触しないように構成すると、動作部材10と第1アウターケーシング21の他端側端部21aとが離間した状態においては、インナー延出領域Rにおいて第1インナーケーブル20が湾曲可能なスペースが生じることになる。また、作業性により、動作部材10と第1アウターケーシング21の他端側端部21aとの間を離間することが必要な場合もある。図1では、動作部材10が第1の状態時に、動作規制状態である、仮固定部材18が取り付けられた状態を示している。動作部材10は、仮固定部材18を外すことにより動作可能となる。仮固定部材18についての詳細は後述する。
動作部材10には、第1コントロールケーブル2の第1インナーケーブル20の一端側エンド部材20aが接続される。
動作部材10は、第1の状態と第2の状態の間を遷移する動作部材10の動作に応じて、動作部材10と接続する第1インナーケーブル20を長手方向に移動させる。本実施の形態では、動作部材10が動作するとき、接続される第1コントロールケーブル2の第1インナーケーブル20が摺動し、一方、動作部材10が停止するとき、第1インナーケーブル20の摺動は停止する。
動作部材10は、例えば、ユーザに操作される図示しない操作部に接続される場合、操作部からの操作力を第1コントロールケーブル2に伝達する。
本実施の形態では、動作部材10が操作部側に設けられた構成を採用したが、本発明は、動作部材が被操作側に設けられた構成を採用する他の実施の形態を採用することができ、この他の実施の形態では接続対象部材が操作部側となる。動作部材が、被操作側に含まれる場合には、操作部側からの操作力が第2コントロールケーブルを介して接続対象部材側から伝達される。
動作部材10は、本実施の形態では、動作が回動である回動部材であり、支持軸12を中心に回動自在に設けられるレバーとして構成されている。レバーである動作部材10は、固定プレート14に支持軸12を中心に回動自在に取り付けられ、回動することにより第1の状態と第2の状態との間を遷移する。本実施の形態では、図1および図8Aに図示された状態を第1の状態とし、図8Bに図示された状態を第1の状態から動作部材10が回動した状態を第2の状態とする。第1の状態と第2の状態との間で第一インナーケーブルの一端側エンド部材20aが支持軸12に対して回動するために、第1アウターケーシング21の他端側端部21aの位置は、第1インナーケーブル20が第1の状態と第2の状態との間での動作部材10の一端部10aの移動に追随できるように、動作部材10との距離が所定の距離を空けて設定される必要がある。
動作部材10に接続された操作部材(図示略)を介したユーザの操作等により、動作部材10が第1の状態から第2の状態に遷移する場合、動作部材10は、支持軸12を中心に回動して、第1インナーケーブル20を移動させる。
<位置固定部材11>
位置固定部材11は、動作部材10と第1コントロールケーブル2との位置関係を規定する。位置固定部材11によって、動作部材10と、第1インナーケーブル20が延出する第1アウターケーシング21の他端側端部21aの位置関係が規定される。これにより、位置固定部材11は、動作部材10の動作に対応して第1コントロールケーブル2の位置を規定し、第1コントロールケーブル2が動作部材10の動作を阻害することがないように、動作部材10と第1コントロールケーブル2との位置関係を規定する。
位置固定部材11は、本実施の形態では、固定プレート14と、固定プレート14に設けられて動作部材10を回動自在に支持する支持軸12と、第1アウターケーシング21の他端側端部21aを固定する突辺部16と、を有する。
突辺部16は、第1コントロールケーブル2の配索路上に配置される。突辺部16は、第1コントロールケーブル2の配索方向に交差する一面と、一面側から動作部材10側に開口して形成され、一面側から配索方向に貫通する導出部161とを有する。突辺部16は、一面側でアウターケーシング21の他端側端部21aを突き合わせて固定し、導出部161を介して、第1アウターケーシング21の端部21a内の第1インナーケーブル20を動作部材10側に導出する。
本実施の形態では、動作部材10の一端部10aが、一端側エンド部材20aと接続する。支持軸12に対して動作部材10の一端部10aが揺動することにより、第1インナーケーブル20も揺動するので、第1インナーケーブル20は、第1アウターケーシング21内から導出部161を介して動作部材10側に円滑に導出する。
<仮固定部材18>
仮固定部材18は、動作対象に対して係合と係合解除が可能な部材である。仮固定部材18は、動作対象に取り付けられることで、動作部材10を一時的に動作不能な状態とする。また、仮固定部材18は、動作対象から取り外されることで、動作部材10を動作可能な状態とする。
仮固定部材18は、動作部材10の動作を一時的に動作不能にする、動作規制状態とすることができる部材であれば、どのように設けられても良い。連結構造1は、仮固定部材18が装着された状態である動作規制状態とすることができる部材であれば、どのように設けられても良い。連結構造1は、仮固定部材18の着脱によって、動作部材10の動作が可能な動作可能状態と動作部材10が動作規制された動作規制状態とを遷移することができる。
<剛性部9>
剛性部9は、コントロールケーブルの配索経路に配置される。剛性部9は、第1インナーケーブル20の他端側エンド部材20bが保護部材5の第二開口部53から突出した状態で仮固定部材18によって動作部材10を一時的に動作不能な状態とした際に、インナー延出領域Rにおいてインナーケーブル20の湾曲を抑制する。
剛性部9は、インナー延出領域Rにおける第1インナーケーブル20の撓みを防止する。これにより、第1アウターケーシング21内での第1インナーケーブル20の、インナー延出領域Rにおける第1インナーケーブル20の撓み分の移動が抑制される。したがって、第1インナーケーブル20の他端側エンド部材20bは、保護部材5の第二開口部53(図2A参照)から突出した状態で移動しにくくなり、コントロールケーブル側連結部33aとの連結作業をさらに行い易くする。また、インナー延出領域Rの第1インナーケーブル20が撓むことで湾曲しないので、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとが連結しない状態で保護部材5の接続対象部材3への接続を抑制する。
詳細には、剛性部9は、第1インナーケーブル20が動作部材10側に移動することにより他端側エンド部材20bが保護部材5の保護部52に後退することを抑制可能な剛性を有する。他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとが連結する前に他端側エンド部材20bが保護部材5の保護部52内に後退すると、他端側エンド部材20bが保護部材5の保護部52(図2A参照)内に入る。他端側エンド部材20bの保護部52内に後退した状態においては、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとが連結していなくても、保護部材5の接続対象部材3への接続が可能となる。
他端側エンド部材20bが保護部52内に後退することを抑制可能な剛性とは、少なくとも他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結が後退によって阻害されない程度に、インナー延出領域Rにおける第1インナーケーブル20の撓みを抑制する剛性である。剛性部9は、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとが連結する際に、コントロールケーブル側連結部33aが他端側エンド部材20bに当たる等して、他端側エンド部材20bを押圧して保護部52内に後退させようとする場合に、インナー延出領域Rにおける第1インナーケーブル20の撓みを抑制するので、他端側エンド部材20bの後退を抑制することができる。
本実施の形態では、剛性部9は、インナー延出領域Rの第1インナーケーブル20に外挿されたパイプ部材である。剛性部9であるパイプ部材によって、第1インナーケーブル20の湾曲が阻害される。剛性部9としてのパイプ部材は、パイプ部材におけるアウターケーシング21の他端側端部21a側の端部を、第1アウターケーシング21の他端側端部21aと対向させて、配置される。パイプ部材は、本実施の形態では、インナー延出領域Rにおける第1インナーケーブル20に対して、摺動自在に外挿された構成としたが、第1インナーケーブル20に固定されてもよい。剛性部9は、インナー延出領域Rにおいて設けられ、上述の第1インナーケーブル20の湾曲を抑制することができれば、パイプ部材に限定されるものではなく、樹脂部材を塗布することにより設けてもよい。
剛性部9は、動作部材10による第1インナーケーブル20の引き動作を妨げなければ、どのように設けられてもよく、第1インナーケーブル20に摺動自在に外挿される場合には、一端部を、一端側エンド部材20aに追従して動作するように、動作部材10に取り付けても良い。
第1インナーケーブル20の他端側エンド部材20bが保護部材5の第二開口部53から突出した状態は、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとを連結する際に生じる。
<連結機構部4>
連結機構部4は、本実施の形態では、動作部材10に接続された第1コントロールケーブル2の第1インナーケーブル20の他端側エンド部材20bと、操作対象側の第2コントロールケーブル32の第2インナーケーブル33のコントロールケーブル側連結部33aとを連結する。
連結機構部4は、図1〜図3に示すように、第1コントロールケーブル2と接続対象部材3との連結部分Jを保護する保護部材5と、保護部材5の内部にあって連結部分Jを案内する補助部材6とを有する。
また、連結機構部4は、接続対象部材3として、連結機構部4を取付ブラケットB(図1参照)に固定することで、保護部材5を固定する固定部材7と、連結部分Jを保護部材5中に密封する封止用のパッキング81,82と、保護部材5を固定部材7に固定する係合バネ部材83とを備える。
<他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結部分J>
他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとは互いに係合可能に形成される。他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aは、それぞれ第1コントロールケーブル2及び第2コントロールケーブル32の一端に設けられている。他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとが互いに係合することにより、第1インナーケーブル20と第2インナーケーブル33とを連結した部分、つまり、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結部分J(以下、「連結部分J」という)を構成する。連結部分Jを介して、動作部材10の動作によって図中の前後方向に第1インナーケーブル20が移動されることにより、第2インナーケーブル33が図中の前後方向に移動される。この第1インナーケーブル20及び第2インナーケーブル33の移動により、動作部材10に与えられる操作力を被操作部31に伝達することができる。また、他端側エンド部材20bは、第1インナーケーブル20の延在方向に端面を有している。
なお、本実施の形態では、他端側エンド部材20bは、上面を湾曲面とした直方体状の形状を有している。他端側エンド部材20bは、凹部202を有し、凹部202は、コントロールケーブル側連結部33aと、他端側エンド部材20bの軸方向に対して垂直方向に係合する。凹部202は、下面側に開口した後側凹部2021、及び、前側凹部2022を有する。前側凹部2022は、下面側に開口した下面側開口と第1インナーケーブル20の前側に開口した前側開口とを有し、後側凹部2021よりも前側に位置して、後側凹部2021と前後方向で連通している。後側凹部2021の下面側から上面側までの長さ(以下、深さという。前側凹部においても同じ)は、前側凹部の深さよりも深くなるように形成されている。そのため、後側凹部2021の前方側には、係合部側当接面2023が形成されている。
コントロールケーブル側連結部33aは、それぞれ円柱形状の頭部331と首部332と胴部335とを互いに接続した形状を有する。ここでは、各部331、332、335は、同軸上に配置されている。頭部331は、他端側エンド部材20bの凹部202に挿入される部分であり、後側凹部2021に収容される。頭部331は、首部332の軸に垂直な方向に突出し、後側凹部2021と当接する当接面を有する突状部を備えている。
首部332は、係合片となる頭部331の外径より小さな外径を有する部分であり、頭部331と胴部335とを接続する。首部332は、後側(第2インナーケーブル33より延在側)の部分が、前側凹部2022に収納される。頭部331の径が首部332の径よりも大きいことで、頭部331の第2インナーケーブル33側に当接面334が形成される。胴部335は、頭部331の外径と略同径の部分であり、第2インナーケーブル33が固定される部分である。
胴部335は、本実施の形態では、中心軸に同軸の挿入穴を有し、挿入穴に挿入された第2インナーケーブル33の他端部に対し、加締め加工によって固定されている。頭部331と首部332の一部とが凹部202に収納されることで、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとが係合し、連結部分Jが構成される。第2インナーケーブル33の一端へのコントロールケーブル側連結部33aへの固定は、予め成形したコントロールケーブル側連結部33aを接着剤などにより固定したり、他端側エンド部材20bと同様に、鋳込み成形によって第2インナーケーブル33の一端に形成して固定した構成としてもよい。
なお、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとが係合する形状を逆にして係合することにより、第1インナーケーブル20と第2インナーケーブル33とを連結するようにしてもよい。本実施の形態では、他端側エンド部材20bと、コントロールケーブル側連結部33aとが、他端側エンド部材20bに対して、コントロールケーブル側連結部33aを周方向から挿入して係合し、保護部材5内に位置することが可能であり、軸方向での互いの相対移動が規制される関係であれば、どのように形成されてもよい。
<保護部材5>
保護部材5は、本実施の形態では、図2に示すように、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとが連結された状態においては、第1インナーケーブル20の他端側エンド部材20bと、接続対象部材3における第2インナーケーブル33のコントロールケーブル側連結部33aとを移動可能に収容して保護する。
保護部材5は、第1アウターケーシング21の外側に位置される第一開口部51と、内側に他端側エンド部材20bを収容できる空間を有する保護部52と、他端側エンド部材20bが保護部52から入出可能な第二開口部53と、を有する。保護部材5は、本実施の形態では、第一開口部51、保護部52及び第二開口部53を有した筒状に形成されている。
第一開口部51は、保護部52の一端に設けられ、保護部材5の一端側の開口を構成する。第一開口部51は、その内径が第1アウターケーシング21の外径と同じか、もしくは第1アウターケーシング21の外径よりも大きくなるように形成され、第1アウターケーシング21を挿通できるように設けられている。第一開口部51は、保護部材5が接続対象部材3の固定部材7に固定される際に第1アウターケーシング21に沿って移動可能な内径を有している。第一開口部51内には、第1コントロールケーブル2の第1アウターケーシング21の一端側端部21b側が配置され、第一開口部51は、第1アウターケーシング21の径方向外側に位置する。第一開口部51は、第1アウターケーシング21の外周と対向しており、第1アウターケーシング21は第一開口部51から導出されるように配置される。第一開口部51には、第1インナーケーブル20が、保護部材5と相対移動可能に挿通されることになる。
保護部52は、内側空間を構成する、保護部材5の中間部であり、第一開口部51と第二開口部53とを接続する。保護部52は、第1インナーケーブル20の他端側エンド部材20bを収容して保護するとともに、他端側エンド部材20bに連結するコントロールケーブル側連結部33aを収容して保護する。なお、保護部52は、本実施の形態では、円筒状に形成しているが、これに限らず、角筒状であってもよい。
第二開口部53は、保護部材5の他端に設けられ、保護部材5の他端側の開口を構成する。第二開口部53は、第一開口部51を挿通して保護部52内に配置される他端側エンド部材20bが保護部52から入出可能となるように形成される。
第二開口部53は、第1インナーケーブル20と第2インナーケーブル33とを連結する際には、第1インナーケーブル20の他端側エンド部材20bを、保護部52の内側から外方に導出可能にする。
第二開口部53の内径は、保護部材5の外部において他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとが連結する位置まで、他端側エンド部材20bが保護部52の内側から移動することが可能であって、コントロールケーブル側連結部33aが通過することが可能な大きさである。
第二開口部53は、第1インナーケーブル20の他端側エンド部材20bと第2インナーケーブル33のコントロールケーブル側連結部33aとを保護部材5の外部で連結した後、これら連結部分Jを外部から保護部材5内に収容可能に形成される。
第二開口部53には、第二開口部53側から離脱不能に第2インナーケーブル33と遊嵌する固定部材7の嵌合部が嵌合し、保護部52内の中空部は閉鎖されている。
嵌合部は、第二開口部53に嵌合する嵌着部と、第二開口部53と係合する嵌合部材側係合部とを有し、本実施の形態では、後述する固定部材7における内側筒状部材71、胴部材72及び係合バネ部材83により構成される。
第二開口部53側で、保護部材5は係合バネ部材83によって固定部材7に固定される。保護部材5は、第二開口部53側において、内部空間に連通する係合用開口5cを有する。係合用開口5cに、係合バネ部材83のバネ片が進入して係合することにより、保護部材5が固定部材7から相対的に前後方向に移動してしまうことが規制され、保護部材5が固定部材7に固定される。
<補助部材6>
補助部材6は、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結を行い易くする。
補助部材6は、他端側エンド部材20bを覆うとともに、他端側エンド部材20bと共に保護部材5に覆われる。補助部材6は、保護部材5内側に、保護部材5と摺動可能に配置される。
補助部材6は、本実施の形態では、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの接続後において、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結部分Jの移動を案内する。
補助部材6は、本実施の形態では、図2及び図3に示すように、アウターケーシング21が接続する筒状部61と、筒状部61が接続する一端面部62と、筒状部61より大きな外径を有し、筒状部61と反対側で一端面部62側に接続される案内本体部63と、を有する。
筒状部61は、補助部材6の後側の部分を構成し、その開口61aから挿入されたアウターケーシング21の一端側端部21b側に、例えば、加締め加工によって固定されている。筒状部61は、前側が保護部材5の内部に収納され、後側が外部に露出する。連結構造1は、筒状部61の外周面と第一開口部51の辺縁との間に、パッキング81を配置してパッキング81により保護部材5の第一開口部51側が閉じられる構造とすることもできる。
一端面部62は、第1インナーケーブル20が挿通される挿通孔62aを有する。挿通孔62aに、第1インナーケーブル20が挿通され、他端側エンド部材20bが案内本体部63の対向する壁部間を移動可能となっている。一端面部62は、円盤状に形成され、その後側が筒状部61の前側と繋がるように構成される。一端面部62には、挿通孔62aが形成され、挿通孔62aの大きさはアウターケーシング21の外径より小さく、一端面部62の後側は、第1アウターケーシング21を筒状部61に挿入して固定する際の当て止めとして機能する。
案内本体部63は、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結部分Jを摺動可能に案内する中空部材である。
案内本体部63は、図2Aに示すように、補助部材6の前側の部分を構成する。案内本体部63は、一対の案内壁部63aを有し、一対の案内壁部63aは、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結部分Jを挟むように対向して配置され、当該連結部分Jを長手方向に案内する。
案内壁部63aは、左右方向に一定間隔で離間して前後方向に延びるように構成され、保護部材5の保護部52内に収納される。案内本体部63は、本実施の形態では、保護部材5の内壁に沿って配置される外径を有する筒状体の下側部分の一部を、長手方向に切り欠いて、ケーブル延在方向からみてU字状の形状を有する。U字状の内周面において、左右で互いに対向する壁部分で一対の案内壁部を構成する。
案内本体部63において対向する案内壁部63aの内壁面は、図2Bに示すように、互いに平面である。案内本体部63の内壁面はU字状であり、他端側エンド部材20bの外形に対応する。
これにより、案内本体部63は、他端側エンド部材20b、更には、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aの連結部分Jを、回転することなく、前後方向に移動させることができる。ここで、軸方向は、保護部材5の中心軸方向であり、保護部材5の内部における第1インナーケーブル20及び第2インナーケーブル33の中心軸と略一致する方向である。
<接続対象部材3>
接続対象部材3は、第1インナーケーブル20の他端側が接続するコントロールケーブル側連結部33aと、保護部材5が連結する保護部材側連結部とを有する。
接続対象部材3は、第1コントロールケーブル2の接続対象であり、コントロールケーブルケーブル側連結部33aに接続された第1コントロールケーブル2を介して動作部材10から操作力が伝達される。接続対象部材3は、保護部材5に連結することで、保護部材5を固定するとともに、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結部分Jを囲繞し、連結部分Jを保護する。なお、接続対象部材3は、第1コントロールケーブル2を介して接続対象部材3側からの操作力を動作部材10に伝達するようにしてもよい。
コントロールケーブル側連結部33aは、本実施の形態では、第2コントロールケーブル3が有する第2インナーケーブル33の端末部材である。接続対象部材3の保護部材側連結部は、本実施の形態では、固定部材7に設けられる係合バネ部材83が相当する。
接続対象部材3は、本実施の形態では、コントロールケーブル側連結部33aを備える第2コントロールケーブル32と、保護部材5に連結される嵌合部を有する固定部材7と、連結機構部4の係合バネ部材83と、第2コントロールケーブル32に接続される被操作部31と、を含む。以下では、接続対象部材3において保護部材側連結部である係合バネ部材83は、係合バネ部材83を有する固定部材7の構成とともに説明する。
<固定部材7>
固定部材7は、接続対象部材側の部材であり、保護部材5と接続し、保護部材5を連結機構部4が取り付けられる取付対象に固定する。
固定部材7は、固定板部材74を用いて取付ブラケットBに固定される(図1参照)。 本実施の形態では、固定部材7は、保護部材5に収納される内側筒状部材71と、内側筒状部材71の前側に接続された胴部材72と、胴部材72の前側に接続された外側筒状部材73と、胴部材72からその軸に直交して互いに逆の2方向に延出した固定板部材74とを備えている。
内側筒状部材71は、コントロールケーブル側連結部33aの胴部335が進入可能なように形成される凹部7aを有する。胴部335は、凹部7aの底面7dに当接するまで凹部7a内に進入する。内側筒状部材71の外周面には、パッキング82が納められるOリング溝と、係合バネ部材83が納められる凹部とが周設されている。胴部材72は、中心軸を通る挿通孔7bを有し、その挿通孔7bには、第2インナーケーブル33が挿通されている。外側筒状部材73は、前側に開口7cを有し、開口7cには、第2アウターケーシング34の一端側が挿入され、例えば、加締め加工によって固定されている。
パッキング82と係合バネ部材83とは、連結部分Jによって第1及び第2コントロールケーブル2、32が連結される前までは、いつでも固定部材7に取り付けることができる。パッキング82は、一般に周知のOリングであり、内側筒状部材71の外周面の後側に嵌められる。係合バネ部材83は、円環形状のリング片83cと、3つの位置決め片83aと、3つのバネ片83bとを有する。位置決め片83aとバネ片83bとは、リング片83cの前側から立設し、位置決め片83aとバネ片83bとがリング片83cの径方向に交互に配置されている。位置決め片83aは、軸方向に対して略平行となるように立設し、バネ片83bは、前側が後側よりも径方向外側に広がるように立設している。位置決め片83aが、胴部材72の後側の外周面に設けられた溝部に嵌められることで、係合バネ部材83の軸方向を中心とした回転及び軸方向への移動が規制される。バネ片83bが保護部材5の係合用開口5cに進入して係合することで、保護部材5の後方向への移動が規制され、保護部材5が固定部材7から外れてしまうことを防止する。
<第1コントロールケーブル2と接続対象部材3との連結>
次に、第1コントロールケーブル2と接続対象部材3の連結について、図4〜図6を参照して説明する。
第1コントロールケーブル2と、接続対象部材3の第2コントロールケーブル32との連結は、図4及び図5Aに示すように、連結機構部4において、保護部材5を補助部材6に対して、動作部材10側である後側に摺動して、保護部材5の第二開口部53から補助部材6の他端部側を外部に臨ませて、他端側エンド部材20bを外部に位置させる。補助部材6の案内本体部63の第二開口部53側の端部は、他端側エンド部材20bを覆った状態で外部(図4及び図A5では補助部材6の前方)に位置する。また、動作部材10に仮固定部材18を取り付けて、動作部材10を一時的に動作不能にする。
第2コントロールケーブル32側のコントロールケーブル側連結部33aに、補助部材6に覆われた他端側エンド部材20bを上方から係合させる(図5B及び図6参照)。その後、保護部材5を前方(図5B及び図6の矢印D方向)に移動する。その際、図3に示す係合バネ部材83のバネ片83bが、保護部材5の係合用開口5cに進入して係合し、保護部材5が固定部材7から相対的に前後方向に移動することを規制され、保護部材5は固定部材7に固定される。また、保護部材5の内部に、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結部分Jが収納されることで、コントロールケーブル連結構造1が組み立てられる。
コントロールケーブル連結構造1は、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結部分Jが形成された際に、第1及び第2インナーケーブル20、33にはそれぞれ張力がかかった状態となっている。
本実施の形態では、連結部分Jを形成する前においても、第1及び第2インナーケーブル20、33にはそれぞれ張力がかかる。このため、第2インナーケーブル33側のコントロールケーブル側連結部33aは、張力によって凹部7a(図2参照)の内部に引き込まれた位置に位置している。そして、連結部分Jを形成する際には、補助部材6内の第1インナーケーブル20側の他端側エンド部材20bを、作業者が張力に抗してコントロールケーブル側連結部33a側に移動させて、コントロールケーブル側連結部33aに係合させる必要がある。
また、連結部分Jを構成する他端側エンド部材20b及びコントロールケーブル側連結部33aを収容する連結機構部4が固定される場所としては、車体の下側等のように目視しにくい場所が想定される。このような場所での連結部分Jの形成を含む連結機構部4の固定作業は、視認できずに手作業だけで行わなければならない場合も多い。その際、連結作業を誤って、図7に示すように、コントロールケーブル側連結部33a等の接続対象部材3で、第1インナーケーブル20の他端側エンド部材20bを、一端側エンド部材20a側に押圧してしまうことがある。他端側エンド部材20bを押圧すると、他端側エンド部材20bを有する第1インナーケーブル20が第1アウターケーシング21内で一端側エンド部材20a側に移動し、これにより、他端側エンド部材20bも保護部材5内へ移動しようとする。
仮固定部材18が動作可能状態にある場合や剛性部9の無い構造の場合では、他端側エンド部材20bを押圧すると、他端側エンド部材20bを有する第1インナーケーブル20が第1アウターケーシング21内で一端側エンド部材20a側に移動しようとする。図8Aに示すように、インナー延出領域Rの第1インナーケーブル20は、他端側エンド部材20b側から押されると、一端側エンド部材20a側に移動しようとする。一端側エンド部材20aに接続される動作部材10は、その回動を規制する部材により規制されていないため、図8Bに示すように、動作部材10が動作可能状態にある場合には、一端側エンド部材20a側からの力により動作部材10が回動するので、第1インナーケーブル20全体が動作部材10側に移動して、他端側エンド部材20bは、保護部材5内に押し込まれる。これにより、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとを連結しにくくなる。
さらに、図8に示す構造では、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとが連結されていない状態であっても、コントロールケーブル側連結部33aで押圧される他端側エンド部材20bは、動作部材10側、つまり、後側に移動する。この移動に伴い、コントロールケーブル側連結部33aも他端側エンド部材20bを後側に押圧しつつ、他端側エンド部材20bと同一軸状に配置された状態となり、保護部材5内に侵入する。これに伴い、保護部材5は、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとを覆うように、固定部材7の嵌合部側に相対移動する。そして、固定部材7の篏合部に嵌合して、保護部材5が組み付けられてしまう。
また、本実施の形態と異なり、図8に示す動作部材10の動作を、本実施の形態で用いた仮固定部材18により動作不能にしても、剛性部9の無い構造では、図9の想像線で示すように、インナー延出領域Rに位置する第1インナーケーブル20が、他端側エンド部材20b側から押されて撓むことで湾曲する。
このように、第1インナーケーブル20が一端側エンド部材20a側のインナー延出領域Rで湾曲することで、他端側エンド部材20bは、湾曲した長さの分の一端側エンド部材20a側に移動可能になり、一端側エンド部材20a側に移動する。すると、第1インナーケーブル20の他端側エンド部材20bと、第2インナーケーブル33のコントロールケーブル側連結部33aとが同一軸状に配置された状態で、他端側エンド部材20bが、保護部材5内に押し込まれる。これにより、コントロールケーブル側連結部33aを覆うように保護部材5が固定部材7の嵌合部に嵌合して、保護部材5が組み付けられてしまう。
これらの構造に対し、本実施の形態のコントロールケーブル連結構造1では、図1及び図9に示すように、インナー延出領域Rの第1インナーケーブル20に剛性部9としてのパイプ部材が外挿されている。
これにより、他端側エンド部材20bが動作部材10側、つまり、後側に押圧され、その押圧力がインナー延出領域Rの第1インナーケーブル20に伝達されても、インナー延出領域Rの第1インナーケーブル20は剛性部9により剛性を有するため、湾曲しない。これにより、他端側エンド部材20bが、動作部材10側、つまり、後側に押圧されても、第2インナーケーブル20自体が、動作部材10側、つまり、後側に移動することがない。また、他端側エンド部材20bも後側に移動して保護部材5内、つまり、保護部52内に入ることがない。このように、他端側エンド部材20bが保護部材5内に押し込まれて後退することがないので、保護部材5の外部に露出した状態が維持され、外部に露出した状態で維持される他端側エンド部材20に、コントロールケーブル側連結部33aを連結できる。したがって、他端側エンド部材20とコントロールケーブル側連結部33aとの連結を確実に行って連結部分Jを形成し、双方を同一直線状に配置して保護部材5により被覆可能な状態にした後で、連結部分Jを保護部材5で覆うことができる。また、保護部材5は、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結部分Jを覆いつつ、固定部材7若しくはブラケットBに固定される。
このように、本実施の形態では、剛性部9によって、インナー延出領域Rの第1インナーケーブル20は撓むことがない。すなわち、第1インナーケーブル20の他端側エンド部材20bが、コントロールケーブル側連結部33aと衝突し、動作部材10側、つまり、後側に押圧されても、動作部材10側に移動することがなく、他端側エンド部材20b自体が保護部材5内へ移動、つまり後退することを抑制される。これにより、他端側エンド部材20bとコントロールケーブル側連結部33aとの連結を確実に且つ容易に行うことができる。
また、第1コントロールケーブル2と、接続対象部材3との連結が接続不良のまま、保護部材5に覆われることが無く、第1コントロールケーブル2と接続対象部材3とを接続不良の状態で保護部材5により保護されることを防止できる。また、剛性部9がパイプ部材であるので、インナー延出領域Rの第1インナーケーブル20に外挿するだけで、上記効果を得ることができるコントロールケーブル連結構造1を実現できる。
なお、コントロールケーブル連結構造1は、ケーブル同士を連結するものでなくてもよく、例えば、ケーブルの一端と上述したロッド部材のようなその他の部材とを連結するものであればよい。また、ケーブルはコントロールケーブルに限られず、ロープなどの操作力を伝達するために用いられるものであってもよい。さらに、ケーブルがコントロールケーブルの場合、アウターケーシングを備えないケーブルであってもよい。また、係合部と非係合部の用語は、互いに相対的であり、相互に交換することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明に係る開閉体開閉機構は、一方の開閉体の開作動と、他方の開閉体の閉状態の維持とを簡単な操作によって交互に行うことができる効果を有し、引き違いの複数の開閉体を有する窓等の建具に用いるものとして有用である。
1 コントロールケーブル連結構造
2 第1コントロールケーブル
3 接続対象部材
4 連結機構部
5 保護部材
6 補助部材
7 固定部材
7a 凹部
7b 挿通孔
7c 開口
7d 底面
9 剛性部
10、10A 動作部材
10a 一端部
11 位置固定部材
12 支持軸
14 固定プレート
16 突辺部
18 仮固定部材
20 第1インナーケーブル
20a 一端側エンド部材
20b 他端側エンド部材
21 第1アウターケーシング
21a 他端側端部
21b 一端側端部
31 被操作部
32 第2コントロールケーブル
33 第2インナーケーブル
33a コントロールケーブル側連結部
34 第2アウターケーシング
51 第一開口部
52 保護部
53 第二開口部
61 筒状部
61a 開口
62 一端面部
62a 挿通孔
63 案内本体部
71 内側筒状部材
72 胴部材
73 外側筒状部材
74 固定板部材
81、82 パッキング
83 係合バネ部材
83a 位置決め片
83b バネ片
83c リング片
161 導出部
202 凹部
331 頭部
332 首部
334 当接面
335 胴部
2021 後側凹部
2022 前側凹部
2023 係合部側当接面

Claims (5)

  1. 動作可能に設けられた動作部材と、
    前記動作部材と接続する一端側エンド部材と他端側エンド部材とを有するインナーケーブルと、前記インナーケーブルが挿通されたアウターケーシングとを含むコントロールケーブルと、
    前記アウターケーシングの外側に位置される第一開口部と、内側に前記他端側エンド部材を収容できる空間を有する保護部と、前記他端側エンド部材が前記保護部から入出可能な第二開口部とを有する保護部材と、
    前記インナーケーブルの他端側が接続するコントロールケーブル側連結部と、前記保護部材が連結する保護部材側連結部とを有する接続対象部材と、
    前記動作部材と前記コントロールケーブルとの位置関係を規定する位置固定部材と、を備えたコントロールケーブル連結構造であって、
    前記コントロールケーブルは、前記動作部材と前記アウターケーシングの他端側端部との間に、前記インナーケーブルが前記アウターケーシングから延出した状態となるインナー延出領域を配索経路に有し、
    前記インナーケーブルがプルケーブルであり、
    前記インナーケーブルは、前記他端側エンド部材が前記保護部材の前記第二開口部から突出した状態で仮固定部材によって前記動作部材を一時的に動作不能な状態とした際に、前記インナー延出領域において前記インナーケーブルの湾曲を抑制し、前記インナーケーブルが移動することによる前記他端側エンド部材が前記保護部材の前記保護部に後退することを抑制可能な剛性を有する剛性部が設けられた、コントロールケーブル連結構造。
  2. 前記剛性部は、前記インナー延出領域に位置するインナーケーブルが挿通されるパイプ部材を有する、請求項1に記載のコントロールケーブル連結構造。
  3. 前記仮固定部材は、
    動作対象に取り付けられることで、前記動作部材を一時的に動作不能な状態とし、
    前記動作対象から取り外されることで、前記動作部材を動作可能な状態とする、請求項1または請求項2に記載のコントロールケーブル連結構造。
  4. 前記他端側エンド部材を覆う補助部材を有し、
    前記補助部材は、前記他端側エンド部材と共に前記保護部材に覆われる、
    請求項1から請求項3に記載のコントロールケーブル連結構造。
  5. 前記動作部材が支持軸を中心に回動する回動部材であり、
    前記接続対象部材が第2のコントロールケーブルであり、
    前記コントロールケーブル側連結部が、前記第2のコントロールケーブルが有する第2のインナーケーブルに固定された端末部材である、請求項1から請求項4に記載のコントロールケーブル連結構造。
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