JP6722422B2 - Vehicle glass, vehicle glass equipment - Google Patents
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Description
本発明は、自動車等の乗り物に用いられる乗り物用ガラス、乗り物用ガラス装置に関するものである。 The present invention relates to a vehicle glass used in a vehicle such as an automobile, and a vehicle glass device.
従来、自動車等の乗り物のフロントガラス等に付着した霜、雪、あるいは水滴(結露乃至曇り)を除去するために、フロントガラス中にニクロム線、タングステン線等の発熱導体を貼りめぐらせて、その発熱導体に電流を流して発熱させることによってフロントガラスに付着した霜、雪を溶かしたり、水滴を蒸発させる技術等が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
Conventionally, in order to remove frost, snow, or water droplets (condensation or cloudiness) attached to the windshield of vehicles such as automobiles, a heating conductor such as a nichrome wire or a tungsten wire is stuck in the windshield, There has been proposed a technique of melting frost and snow adhering to a windshield or evaporating water droplets by passing an electric current through a heating conductor to generate heat (for example,
特許文献1及び特許文献2においては、発熱導体が線条をなしているため、かつ自動車等の乗り物用ガラスとして用いられるフロントガラスや、リアガラス等が、等脚台形状や、扇形状を含む略台形状に形成されているため、そのガラスの中央部の矩形領域における電極間の距離は一定になり、張力をかけて引き出した複数の導電体線条を、バスバー電極間に互いに平行に所定間隔で配置することは容易であり、また、両バスバー電極間の電気抵抗も一定になる。ただし、そのガラスの左右端部の三角形領域においては導電体線状を配置することは製造工程上困難である。かつ、導電体線状を配置したとしても、該三角形領域では両バスバー電極間における各導電体線条の距離は、そのガラスの中央部矩形領域側から左右端部側に向かうにつれて長くなってしまい、それに伴い電極間の電気抵抗も増大してしまう。そのため、上述のメッシュシートは、乗り物用ガラスに付着した霜や雪等を均等に溶かすためには、電気抵抗が一定となる乗り物用ガラスの中央部の矩形領域にのみ配置せざるを得ない。
しかし、このように乗り物用ガラスの矩形領域にのみメッシュシートを配置した場合、ガラスの左右端部に付着した霜や雪等を容易に除去することができず、運転者の視界の妨げになってしまうこととなる。
In
However, when the mesh sheet is arranged only in the rectangular region of the vehicle glass in this way, it is not possible to easily remove frost, snow, etc. adhering to the left and right ends of the glass, which hinders the driver's view. Will be lost.
特許文献1及び特許文献2のフロントガラスは、一対のガラス基板の間にニクロム線やタングステン線等の発熱導体を張りめぐらせているが、その製造工程は、ガラス基板間にニクロム線を一本ずつ張っているため煩雑であり、製造効率を向上させることが困難であった。また、ニクロム線等の発熱導体が乗り物のフロントガラス内に存在する場合、運転者の視界を遮ってしまう場合があった。
そのため、本願出願人は本願出願時点で未公開の先願である特願2013−152984号において、このような問題を回避するために、人間の目には視認されにくい複数の開口部が設けられた微細な導電性のメッシュから構成されたメッシュシートを、一対のガラス基板間に配置して、メッシュシートの上端縁及び下端縁に電源に接続された電極を配置することによって、視界が良好であるとともに、製造効率を向上させた乗り物用ガラスを実現することができる。かかる導電性のメッシュシートを発熱導電体として用いることにより、乗り物用ガラスの三角形領域にも容易に発熱導電体を配置することが可能となることを見出した。更に、該メッシュパターンの開口面積率や、線幅等の工夫により、乗り物用ガラスの三角形領域と矩形領域との均等な加熱も可能であることを見出した。斯くして本願発明に至ったものである。
In the windshields of
Therefore, in order to avoid such a problem, the applicant of the present application, in Japanese Patent Application No. 2013-152984, which is an unpublished prior application at the time of the application of the present application, is provided with a plurality of openings that are difficult to be visually recognized by human eyes. By placing a mesh sheet composed of a fine conductive mesh between a pair of glass substrates and arranging electrodes connected to a power source at the upper and lower edges of the mesh sheet, a good visibility can be obtained. In addition, it is possible to realize glass for vehicles with improved manufacturing efficiency. It has been found that by using such a conductive mesh sheet as the heat-generating conductor, the heat-generating conductor can be easily arranged even in the triangular region of the vehicle glass. Further, it has been found that the triangular area and the rectangular area of the vehicle glass can be uniformly heated by devising the opening area ratio of the mesh pattern and the line width. Thus, the present invention has been achieved.
本発明の課題は、視界が良好であり、かつ、付着した霜、雪、あるいは水滴等を全面において容易に除去することができる乗り物用ガラス、乗り物用ガラス装置を提供することである。 An object of the present invention is to provide a vehicle glass and a vehicle glass device that have good visibility and can easily remove adhered frost, snow, water droplets, and the like on the entire surface.
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、矩形領域(A1)と前記矩形領域の両端に設けられた三角形領域(A2)とから構成される略台形状に形成された一対のガラス基板(11、12)と、一対の前記ガラス基板間に配置され、複数の開口部(E)を有する導電性のメッシュパターンから構成されるメッシュシート(131)とを備え、前記メッシュシートは、前記ガラス基板の前記矩形領域の少なくとも一部と、前記三角形領域の少なくとも一部とに配置されていること、を特徴とする乗り物用ガラス(10)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の乗り物用ガラス(10)において、前記三角形領域(A2)に配置される前記メッシュシート(131)の前記開口部(E)の開口面積率(S2)は、前記矩形領域(A1)に配置される前記メッシュシートの前記開口部の開口面積率(S1)よりも小さい(S1>S2)こと、を特徴とする乗り物用ガラスである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の乗り物用ガラス(10)において、前記三角形領域(A2)に配置される前記メッシュシート(131)の前記メッシュパターンの線幅(d2)は、前記矩形領域(A1)に配置される前記メッシュシート(131)の前記メッシュパターンの線幅(d1)よりも太い(d1<d2)こと、を特徴とする乗り物用ガラスである。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の乗り物用ガラス(10)において、前記メッシュシート(131)に設けられる複数の前記開口部(E)の形状は、それぞれが互いに相違する形状であること、を特徴とする乗り物用ガラスである。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の乗り物用ガラス(10)と、前記乗り物用ガラスのメッシュシート(131)に接続される電源部(20)と、を備える乗り物用ガラス装置(1)である。
The present invention solves the above problems by the following means. It should be noted that, for ease of understanding, reference numerals corresponding to the embodiments of the present invention will be given and described, but the present invention is not limited thereto.
The invention of
According to a second aspect of the invention, in the vehicle glass (10) according to the first aspect, the opening area ratio (S2) of the openings (E) of the mesh sheet (131) arranged in the triangular area (A2). ) Is smaller than the opening area ratio (S1) of the openings of the mesh sheet arranged in the rectangular area (A1) (S1>S2), the vehicle glass.
A third aspect of the present invention is the vehicle glass (10) according to the first or second aspect, wherein the line width (d2) of the mesh pattern of the mesh sheet (131) arranged in the triangular area (A2). ) Is a glass for vehicles characterized by being thicker (d1<d2) than the line width (d1) of the mesh pattern of the mesh sheet (131) arranged in the rectangular area (A1).
The invention of claim 4 provides the vehicle glass (10) according to any one of
A fifth aspect of the invention is a power supply section (20) connected to the vehicle glass (10) according to any one of the first to fourth aspects and a mesh sheet (131) of the vehicle glass. It is a glass device for vehicles (1) provided with.
本発明によれば、視界が良好であり、かつ、付着した霜や雪を全面において容易に除去することができる。 According to the present invention, the visibility is good, and frost and snow that have adhered can be easily removed over the entire surface.
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings and the like. It should be noted that each of the following drawings including FIG. 1 is a schematic view, and the size and shape of each portion are exaggerated as appropriate for easy understanding.
Numerical values such as dimensions of each member and material names described in the present specification are examples of the embodiment, and the present invention is not limited thereto and may be appropriately selected and used.
In the present specification, terms that specify the shape or geometric conditions, for example, terms such as parallel and orthogonal, mean that in addition to strictly meaning, an error that can be regarded as parallel or orthogonal to perform the same function. It also includes the state having.
(実施形態)
図1は、本実施形態の乗り物用ガラス装置1の構成を説明する図である。
図2は、本実施形態の乗り物用ガラス10の詳細を説明する図である。図2(a)は、乗り物用ガラスの分解斜視図であり、図2(b)は、乗り物用ガラスの層構成を説明する図であり、図2(c)は、図2(a)のc部詳細図である。ここで、図1及び図2を含め以下に示す各図において、乗り物用ガラスを通常の使用状態における左右方向をX方向(左側を−X側、右側+X側)とし、上下方向をY方向(上側を+Y側、下側を−Y側)とし、厚み方向をZ方向(表面側を+Z側、裏面側を−Z側)とする。
(Embodiment)
FIG. 1 is a diagram illustrating the configuration of a
FIG. 2 is a diagram illustrating the details of the
乗り物用ガラス装置1は、主に寒冷地等で使用される乗り物のフロントガラスやリアガラス等に使用され、そのガラスに付着した霜や雪、あるいは水滴等を除去する装置である。本実施形態では、乗り物用ガラス装置1は、自動車用のフロントガラスを例にして説明する。
乗り物用ガラス装置1は、図1に示すように、乗り物用ガラス10、電源部20、開閉器30等から構成されている。
乗り物用ガラス10は、上述したように自動車のフロント部分に配置されるフロントガラスである。
乗り物用ガラス10は、図2に示すように、表面ガラス基板11、裏面ガラス基板12、導電性メッシュ層13、電極部14、電極部15、接着層16等から構成されている。
The
As shown in FIG. 1, the
The
As shown in FIG. 2, the
表面ガラス基板11は、自動車の車外側に配置される透明なガラス基板である。裏面ガラス基板12は、自動車の車内側に配置される透明なガラス基板である。表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12には、例えば、厚さ1〜5mm程度のソーダライム硝子(青板硝子)、硼珪酸硝子(白板硝子)、石英硝子が使用される。
表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12は、図1に示すように、略矩形状に形成された矩形領域A1と、矩形領域A1の両端に隣接し、略三角形状に形成された三角形領域A2とから構成される略台形状に形成されている。ここで、略台形状とは、上述のように矩形状の形状と三角形状の形状とが合わさった形状をいい、等脚台形等の台形形状だけでなく、等脚台形の角部(頂点部分)近傍が曲率を有する形状、扇形等の形状も含むものをいう。本実施形態の表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12は、上端縁(+Y側の縁)の長さが、下端縁(−Y側の縁)の長さよりも短く形成されている。
The
As shown in FIG. 1, the
導電性メッシュ層13は、図2(b)に示すように、表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12間に接着層16を介して配置されている。導電性メッシュ層13は、発熱導体から形成されるメッシュシート131と、保持シート132とから構成されており、本実施形態では、図2(a)に示すように、上述の表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12と同様に略台形状に形成されている。
メッシュシート131は、複数の開口部を有する導電性の微細なメッシュパターンが設けられたメッシュ状のシートである。メッシュシート131は、その厚みが1〜50μmの範囲、より好ましくは1〜15μmの範囲で均一の厚さに形成されている。
As shown in FIG. 2B, the
The
メッシュシート131に設けられるメッシュパターンは、図2(c)に示すように、複数の線部Lとそれらをつなぐ接続部Cとから構成されており、この複数の線部Lによって囲まれた部分が開口部Eとなる。
メッシュシート131は、電流が流されることによってメッシュパターン全体がジュール熱(Joule heat)により発熱し、その熱によって表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12が温まり、乗り物用ガラス10に付着した霜や雪を溶かし、或いは水滴を蒸発させることができる。また、メッシュシート131は、複数の開口部Eを有する微細なメッシュパターンを構成することによって、開口部Eを介して所定の可視光の透過性を有しており、フロントガラス等に用いられても運転者の視界が妨げられてしまうのを抑制することができる。メッシュシート131は、乗り物用ガラス10の視界を良好に保つ観点から、十分な発熱特性を発現できる範囲内で開口率(メッシュパターン形成部の全面積に対する開口部の面積の総和の比率)は大きくする。開口率としては、可視光透過率が80%以上であるのが望ましい。
As shown in FIG. 2C, the mesh pattern provided on the
In the
本実施形態のメッシュシート131は、均一な厚みの導電性のある金属膜(例えば、銅)を金属箔として用意し、これを保持シート132上に接着剤層(例えば、ポリエステルポリオールを主剤、ヘキサメチレンジイソシアネートを硬化剤とする2液硬化型ウレタン樹脂から成る)を介して貼り合せて積層した上で、公知のフォトリソグラフィ方式によって、所望のメッシュパターン形状に形成されている。メッシュシート131に使用される導電性の金属は、上述の銅が代表的なものであるが、その他、アルミニウムや、銀、ニッケル、クロム、タングステン、又は、これらの合金等を使用することもできる。
また、保持シート132上へのメッシュシート131を構成する金属膜の形成方法としては、上述の金屬箔の接着剤層による貼り合せの他に、蒸着方式や、スパッタリング方式、箔の転写方式等によって所望のメッシュパターンが保持シート132上に形成されるようにしてもよい。更に、導電性インキ(例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂バインダー中に銀、銅、ニッケル等の導電性金属粒子を分散させたインキ)を保持シート132上に所望のパターンで印刷する方法等の従来既知の方法によって、形成することも可能である。
For the
Further, as a method of forming the metal film forming the
なお、導電性メッシュ層13は、メッシュパターンが形成された転写箔を直接、表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12間に転写して、保持シート132を省略する形態にしてもよい。この場合、導電性メッシュ層13の層構成中の保持シート132を簡略化することができるので、乗り物用ガラス10の薄型化を図ることが可能になる。また、保持シートに樹脂製のシートを用いた場合において、保持シートが経年変化等による変色が生じて乗り物用ガラス10の透明度が低下してしまうのを抑制することも可能である。また、表面及び裏面の両ガラス基板11、12が所定の曲率で湾曲している場合においては、保持シート132に十分な湾曲形状(曲率)への追従性がないと、導電性メッシュ層13(メッシュシート131)を当該湾曲形状に追従させることができない場合がある。保持シート132を省略する形態においては、メッシュシート131の追従性の不足、或いは形状追従性を確保するための保持シート132の選択の制約が低減される点で好ましい形態である。
The
本実施形態のメッシュシート131は、メッシュパターンの複数の開口部Eの形状のそれぞれが、全て同一では無く、少なくとも一部は互いに相違する形状、すなわち、不規則(ランダム)な形状に形成されている。具体的には、図2(c)に示すように、メッシュシート131のメッシュパターンは、該メッシュパターンを構成する多角形開口部の角数(乃至辺数)が分布を持ち、平面視(XY面)における形状が、三角形や、四角形、五角形等の複数種類の多角形状の開口部Eが複数隣接して形成された形状となる。かかるメッシュパターンは、偶然合同な多角形が複数存在する場合はあり得るが、基本的には開口部の多角形の角数及び面積は面内でランダムに分布し、平面内の各方向について配列周期は持たず非周期性である。かかる非周期性メッシュパターンとしては、例えば、特開2013−238029号公報に開示の如き、隣接母点間距離がある上限値及び下限値内に分布するランダム2次元分布した母点から生成されるボロノイ図形が好適に用いることができる。ここで、メッシュシートに設けられるメッシュパターンが格子状のように規則的に形成されている場合、対向車のヘッドライト等の点光源によって十文字状の輝線(「光芒」と呼称される)が発生し易くなってしまい、運転者の視界を妨げてしまう場合がある。
In the
これに対して、本実施形態のメッシュシート131は、上述のように、メッシュパターンが不規則に形成されることによって、上述の輝線が発生してしまうのを抑制することができる。
なお、メッシュシート131は、メッシュパターンにおける上述の輝線や、光の乱反射等を抑制するために、メッシュパターンの線部Lや接続部Cの表面を黒化処理するようにしてもよい。
On the other hand, in the
In the
メッシュシート131は、図1に示すように、上下方向(Y方向)の上端縁(+Y側端縁)、下端縁(−Y側端縁)のそれぞれに電極部14、15が設けられている。該電極部14、15は「バスバー電極」と呼称されることもある。この電極部14、15に電源部20が接続される。開閉器30を閉じることによって、メッシュシート131に電流を流すことができる。乗り物用ガラス10の加熱が不要な時は、開閉器30を開き、メッシュシート131への電流を遮断する。かかる電源部20としては、自動車に設置する場合は、附帯する鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池等の電池を利用することができるが、別途専用の電源(電池、発電機等)を用いてもよい。電動機を動力とする鉄道車両の場合は架線から給電された電力を適宜の電圧及び電流に変換して用いることもできる。
ここで、メッシュシート131の平面視形状(図2においては、Z軸方向から見た形状)は、上述したように表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12と同様に略台形状に形成されており、図2(a)に示すように、表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12の矩形領域A1、三角形領域A2にそれぞれ対応する矩形領域A1’、三角形領域A2’から構成されている。すなわち、矩形領域A1’のメッシュシート131は、各ガラス基板の中央部の矩形領域A1に配置され、三角形領域A2’のメッシュシート131は、各ガラス基板の該矩形領域の両側に1箇所ずつある三角形領域A2に配置される。
As shown in FIG. 1, the
Here, the plan view shape of the mesh sheet 131 (the shape viewed from the Z-axis direction in FIG. 2) is formed in a substantially trapezoidal shape as with the
本実施形態のメッシュシート131は、この矩形領域A1’と、三角形領域A2’とで、メッシュパターンの開口部Eの開口面積率を変化させている。具体的には、メッシュシート131は、三角形領域A2’における開口部Eの開口面積率S2が、矩形領域A1’における開口部Eの開口面積率S1よりも小さくなるように形成されている(S1>S2)。ここで、開口面積率とは、所定の領域内に存在する開口部の開口面積の総和を、所定の領域の面積で割った値であり、例えば、矩形領域A1’の開口面積率は、「矩形領域A1’内の開口部の開口面積の総和/矩形領域A1’の面積」によって求められる。
In the
ここで、厚みが均一なメッシュシートの各開口部の開口面積率を全面において一定にした場合、メッシュシートの矩形領域では、電極部14、15間の距離がほぼ一定であるため、電極部間の電気抵抗値もほぼ一定となるが、三角形領域では、上記電極部間の距離が左右端部に向かうにつれて長くなってしまうため、それに伴い電気抵抗値も増大してしまう。そのため、このメッシュシートに電流を流すと、矩形領域と三角形領域とにおいて、発熱の分布が相違してしまい、ガラス基板に付着した霜や雪等を均等に溶かす、又は、蒸発させることができなくなる。
Here, when the opening area ratio of each opening portion of the mesh sheet having a uniform thickness is made constant over the entire surface, the distance between the
これに対して本実施形態のメッシュシート131は、上述したように、三角形領域A2’におけるメッシュパターンの開口部Eの開口面積率S2が、矩形領域A1’におけるメッシュパターンの開口部Eの開口面積率S1よりも小さくなるように形成されているので(S1>S2)、三角形領域A2’におけるメッシュパターンの線幅(線の太さ)が、矩形領域A1’におけるメッシュパターンの線幅よりも太くなる。これにより、矩形領域A1’における各電極部間の電気抵抗値と、三角形領域A2’における各電極部間の電気抵抗値とを同等もしくは近似させる、すなわち、略等しくすることができる。
これにより、本実施形態のメッシュシート131は、矩形領域A1’と三角形領域A2’とにおける発熱の分布を均一にすることができ、乗り物用ガラス10に付着した霜や雪等を全面において均等に溶かす、又は、蒸発させることができる。
On the other hand, in the
As a result, the
本実施形態では、メッシュシート131は全面において均一の厚みに形成されているので、平面視(XY面)における三角形領域A2’におけるメッシュパターンの線幅d2を、矩形領域A1’におけるメッシュパターンの線幅d1よりも太く(d1<d2)なるようにメッシュシートを形成することによって、矩形領域A1’と三角形領域A2’とにおける開口部Eの開口面積率に差を持たせ、矩形領域A1’と三角形領域A2’とにおける電極部14、15間の電気抵抗値を略等しくしている。
In the present embodiment, since the
メッシュパターンの線幅d1、d2は、運転者に視認されにくくするとともに、霜や雪等を溶かすのに十分な発熱量を確保する観点から、1μm以上、50μm以下の範囲で形成されるのが望ましい。仮に、線幅が50μmよりも太い場合、線幅が太くなりすぎてしまい、導電性メッシュ層13の十分な視認性(透明性)を確保することができないため望ましくない。また、線幅が1μm未満である場合、線幅が細くなりすぎてしまい、断線のおそれが生じ、また、メッシュパターンの製造の難度が高くなってしまうため望ましくない。本実施形態のメッシュシート131の線幅は、例えば、矩形領域A1’においてはd1=10〜20μmに形成され、三角形領域A2’においてはd2=15〜50μm、より好ましくは15〜25μmに形成される。
また、メッシュパターンの開口部は、運転者の視界を良好にする観点から、その平面視(XY面)における最大開口幅寸法が50〜2000μmで形成されるのが望ましい。
The line widths d1 and d2 of the mesh pattern are formed in a range of 1 μm or more and 50 μm or less from the viewpoints of making it difficult for the driver to visually recognize and ensuring a sufficient heat generation amount for melting frost, snow, etc. desirable. If the line width is thicker than 50 μm, the line width becomes too thick and sufficient visibility (transparency) of the
Further, it is desirable that the openings of the mesh pattern have a maximum opening width dimension of 50 to 2000 μm in plan view (XY plane) from the viewpoint of improving the visibility of the driver.
保持シート132は、メッシュシート131のメッシュパターンを保持する透明な樹脂製のシートである。保持シート132は、例えば、厚さ20〜350μmに形成されており、良好な視界を確保する観点から、可視光の透過率が80%以上であるのが望ましい。
保持シート132は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリプロピレン(PP)、環状ポリオレフィン、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の保持シートを用いることができる。必要に応じて、これらフィルムを一軸又は二軸延伸したものを用いる。これらの中でも、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートのシートは、適度な透明性と、紫外線照射処理や加熱処理等に対する耐久性と、を有している点で、保持シート132としての適用に好適である。
また、他の一例として、保持シート132は、その厚みを500μm〜10000μm(1cm)とすることができる。このような厚みの透明材料として、例えば、ソーダ硝子、カリ硝子等の硝子、PLZT等の透明セラミックス、石英の板等を用いることができる。
The holding
As the holding
As another example, the holding
電極部14及び電極部15は、導電性を有する金属材料(例えば、銅や、アルミニウム、銀、又はこれらの合金等)により形成されており、電源部20とメッシュシート131とを中継する電極である。電極部14、電極部15は、それぞれがメッシュシート131の上端縁(+Y側の縁)、下端縁(−Y側の縁)に設けられている。本実施形態では、上述したように、メッシュシート131が略台形状に形成されているため、メッシュシート131の上端縁に配置される電極部14の長さは、メッシュシート131の下端縁に配置される電極部15の長さより短くなる。
接着層16は、導電性メッシュ層13を表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12間に接着する層であり、例えば、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、エチレンビニルアセテート(EVA)樹脂等が使用される。
本実施形態における電源部20は、乗り物用ガラス10のメッシュシート131に電流を流す電源であり、乗り物としてガソリン自動車を用い、自動車に搭載の鉛蓄電池を用いた。図1に図示の開閉器30(ON/OFFスイッチ)によりメッシュシート131への電力の供給/停止を行うことができる。
The
The
The
次に、本実施形態の乗り物用ガラス装置1の使用方法について説明する。
乗り物用ガラス10の表面(表面ガラス基板11側の面)に霜や雪等が付着した場合、電源部20の開閉器30を閉(ON)にして、電極部14及び電極部15を介してメッシュシート131に電流を流す。ここで、メッシュシート131は、電流が流されることによって、メッシュパターンを構成する線部L及び接続部Cが徐々に発熱する。発熱した熱は、メッシュシート131の接着層16を介して表面ガラス基板11や裏面ガラス基板12にも伝達し、乗り物用ガラス10の表面に付着した霜や雪等を溶かし、水滴を蒸発させることとなる。
このとき、メッシュシート131の三角形領域A2’のメッシュパターンの開口部Eの開口面積率S2が、矩形領域A1’における開口部Eの開口面積率S1よりも小さいため、メッシュシートの矩形領域A1’と三角形領域A2’とにおいて、電極部14、15間を流れる電流の電気抵抗値が略等しくなり、乗り物用ガラスの表面に付着した霜や雪等を均等に溶かす、又は、蒸発させることができる。
Next, a method of using the
When frost, snow, or the like adheres to the surface of the vehicle glass 10 (the surface on the
At this time, since the opening area ratio S2 of the openings E of the mesh pattern in the triangular area A2′ of the
以上より、本実施形態の乗り物用ガラス10、乗り物用ガラス装置1は、以下のような効果を奏する。
(1)本実施形態の乗り物用ガラス10は、一対の表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12間に配置され、複数の開口部Eを有する導電性のメッシュパターンから構成され、矩形領域A1の少なくとも一部と、三角形領域A2の少なくとも一部に配置されるメッシュシート131を備えているので、引き出した金属線条を配置する形態に比べて、メッシュシート131を表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12の形状に合わせて裁断して両ガラス基板間に挿入することにより、当該三角形領域にも発熱導体を配置した乗り物用ガラス10の製造が容易である。かつ、視界が良好であるとともに、ガラス表面に付着した霜や雪等を全面において容易に除去することができる。
(2)本実施形態の乗り物用ガラス10は、三角形領域A2’に配置されるメッシュシート131の開口部Eの開口面積率S2が、矩形領域A1’に配置されるメッシュシート131の開口部Eの開口面積率S1よりも小さいので(S1>S2)、メッシュシート131の矩形領域A1と三角形領域A2とにおいて電極部14、15間に流れる電流の電気抵抗値を略等しくすることができ、ガラス表面に付着する霜や雪を均等に溶かす、又は、蒸発させることができる。
(3)本実施形態の乗り物用ガラス10は、三角形領域A2’に配置されるメッシュシートのメッシュパターンの線幅d2が、矩形領域A1’に配置されるメッシュシート131のメッシュパターンの線幅d1よりも太いので(d1<d2)、より具体的に、矩形領域A1’と三角形領域A2’とにおける電極部14、15間に流れる電流の電気抵抗値を略等しくすることができる。
(4)本実施形態の乗り物用ガラス10は、メッシュシート131に設けられる開口部Eの形状のそれぞれが互いに相違する形状であるので、対向車のヘッドライト等の点光源が起因となって十文字状の輝線(光芒)が生じてしまうのを抑制することができる。
From the above, the
(1) The
(2) In the
(3) In the
(4) In the
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。 Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications and changes can be made as in the modifications described later, which are also included in the present invention. It is within the technical scope. In addition, the effects described in the embodiments are merely enumeration of the most suitable effects generated by the present invention, and the effects according to the present invention are not limited to those described in the embodiments. It should be noted that the above-described embodiment and the modification described later can be appropriately combined and used, but detailed description thereof will be omitted.
(変形形態)
図3は、変形形態のメッシュシート131を説明する図である。
(1)上述の実施形態において、メッシュシート131は、略台形状に形成され、表面ガラス基板11及び裏面ガラス基板12の矩形領域A1及び三角形領域A2を1枚で覆う形態で説明したが、これに限定されるものでなく、複数のシートに分離されたメッシュシートにより各ガラス基板の矩形領域A1及び三角形領域A2を覆うようにしてもよい。
例えば、メッシュシート131は、図3(a)に示すように、ガラス基板の矩形領域A1に配置される矩形領域用メッシュシート131aと、三角形領域A2に配置される三角形領域用メッシュシート131bとから構成されるようにしてもよい。この場合、三角形領域用メッシュシート131bの開口部の開口面積率S2を、矩形領域用メッシュシート131aの開口部の開口面積率S1よりも小さくすることによって、乗り物用ガラスに付着した霜等を全面において均等に溶かす、又は、蒸発させることができる。
また、メッシュシート131は、図3(b)に示すように、複数のメッシュシートをストライプ状に配置するようにしてもよい。この場合も、ガラス基板の三角形領域A2に配置されるメッシュシート131bの開口部の開口面積率S2を、矩形領域A1に配置されるメッシュシート131aの開口部の開口面積率S1よりも小さくすることによって、乗り物用ガラスに付着した霜等を全面において均等に溶かす、又は、蒸発させることができる。なお、霜等を均等に溶かすことできるのであれば、ストライプ状に配置される各メッシュシートの幅や間隔は、全面において等しくなるようにしてもよく、また、ガラス基材の位置に応じて不規則に変動するようにしてもよい。
(Variation)
FIG. 3 is a diagram illustrating a modified
(1) In the above-described embodiment, the
For example, as shown in FIG. 3A, the
Further, as shown in FIG. 3B, the
(2)上述の実施形態において、メッシュシート131は、三角形領域A2’の開口面積率S2を、矩形領域A1’の開口面積率S1よりも小さく(S1>S2)するために、三角形領域A2’におけるメッシュパターンの線幅d2を、矩形領域A1’におけるメッシュパターンの線幅d1よりも太く(d1<d2)する例を示したが、これに限定されるものでない。例えば、メッシュパターンの線幅に変化を与えずに、三角形領域A2’のメッシュパターンの密度を、矩形領域A1’よりも大きくすることによって、三角形領域A2’の開口面積率S2を、矩形領域A1’の開口面積率S1よりも小さく(S1>S2)するようにしてもよい。
(2) In the above-described embodiment, the
(3)上述の実施形態において、メッシュシート131は、均一な厚みに形成され、平面視(XY面)における三角形領域A2’のメッシュパターンの線幅d2を、矩形領域A1’のメッシュパターンの線幅d1よりも太くする例で説明したが、これに限定されるものでない。
例えば、三角形領域におけるメッシュシートの厚みを、矩形領域におけるメッシュシートの厚みよりも厚くして、両領域における平面視(XY面)のメッシュパターンの線幅を同等に形成するようにしてもよい。このようにしても、メッシュシート131の矩形領域と三角形領域における電極部間の電気抵抗値を略等しくすることができ、乗り物用ガラスに付着した霜等を全面において均等に溶かす、又は、蒸発させることができる。
(3) In the above-described embodiment, the
For example, the thickness of the mesh sheet in the triangular area may be made thicker than the thickness of the mesh sheet in the rectangular area so that the line widths of the mesh patterns in plan view (XY plane) in both areas are formed to be equal. Even in this case, the electric resistance values between the electrode portions in the rectangular area and the triangular area of the
(4)上述の実施形態において、メッシュシート131に設けられる開口部の形状は、それぞれが互いに相違する形状、すなわち、不規則(ランダム)な形状に形成される例を示したが、これに限定されるものでない。例えば、メッシュシートに設けられる開口部の形状は、対向車のヘッドライト等の点光源による輝線(光芒)の発生のおそれが無ければ、平面視(XY面)において、四角形が規則的に配置されるような、格子状に形成されるようにしてもよく、また、四角形以外の形状(多角形状や、円、楕円等)が規則的に配置される形態としてもよい。
(4) In the above-described embodiment, the shape of the openings provided in the
1 乗り物用ガラス装置
10 乗り物用ガラス
11 表面ガラス基板
12 裏面ガラス基板
13 導電性メッシュ層
131 メッシュシート
132 保持シート
14、15 電極部
16 接着層
20 電源部
30 開閉器
E 開口部
L 線部
C 接続部
1
Claims (3)
一対の前記ガラス基板間に配置され、複数の開口部を有する導電性のメッシュパターンから構成され、前記ガラス基板と同様の略台形状に形成されるメッシュシートと、
前記メッシュシートの上端縁に設けられる上端側電極部と、
前記メッシュシートの下端縁に設けられる下端側電極部と、を備え、
前記メッシュシートは、前記ガラス基板の前記矩形領域の少なくとも一部と、前記三角形領域の少なくとも一部とに配置されており、
前記メッシュシートは、前記三角形領域と同様の形状に形成された三角形領域用メッシュシートと、前記矩形領域と同様の形状に形成された矩形領域用メッシュシートとに分離されており、
前記三角形領域用メッシュシートの厚みは、前記矩形領域用メッシュシートの厚みよりも厚く、
前記三角形領域用メッシュシートのメッシュパターンの線幅は、前記矩形領域用メッシュシートのメッシュパターンの線幅と同等であること、
を特徴とする乗り物用ガラス。 A pair of substantially trapezoidal glass substrates composed of a rectangular area and triangular areas provided at both ends of the rectangular area,
Disposed between a pair of the glass substrate, formed of a conductive mesh pattern having a plurality of openings, and a mesh sheet that will be formed into a substantially trapezoidal shape similar to the glass substrate,
An upper end side electrode portion provided on the upper end edge of the mesh sheet,
A lower end side electrode portion provided on the lower end edge of the mesh sheet ,
The mesh sheet is arranged in at least a part of the rectangular area of the glass substrate and at least a part of the triangular area,
The mesh sheet is divided into a triangular area mesh sheet formed in the same shape as the triangular area, and a rectangular area mesh sheet formed in the same shape as the rectangular area,
The thickness of the triangular region mesh sheet is larger than the thickness of the rectangular region mesh sheet,
The line width of the mesh pattern of the triangular area mesh sheet is equivalent to the line width of the mesh pattern of the rectangular area mesh sheet,
Glass for vehicles characterized by.
前記メッシュシートに設けられる複数の前記開口部の形状は、それぞれが互いに相違する形状であること、
を特徴とする乗り物用ガラス。 The glass for vehicles according to claim 1,
The shapes of the plurality of openings provided in the mesh sheet are different from each other,
Glass for vehicles characterized by.
前記乗り物用ガラスの前記メッシュシートに設けられた前記上端側電極部及び前記下端側電極部に接続される電源部と、
を備える乗り物用ガラス装置。 A vehicle glass according to claim 1 or claim 2,
A power supply unit connected to the said upper side electrode portion provided on the mesh sheet and the lower-side electrode portion of the glass for the vehicle,
A glass device for vehicles equipped with.
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