JP6721467B2 - マイクロホン - Google Patents

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Description

本発明は、音響計測に用いるマイクロホンに関し、特に振動膜の振動に応じた電気信号を固定電極から出力する構造を有するマイクロホンに関するものである。
従来から、例えば、環境騒音を計測するために、音響計測用として騒音計などが知られている。騒音計は、マイクロホンと、マイクロホンからの電気信号をインピーダンス変換する前置増幅部(プリアンプ)と、プリアンプからの電気信号を演算処理して表示する本体部とにより構成される。特に、音響計測の信頼性はマイクロホンの感度に依拠するため、所定の手順に従ってマイクロホンの感度の校正を行うことが必要とされる。マイクロホンの校正手法としては、音響校正器をマイクロホンに装着して校正を行う外部校正法と、マイクロホンに内蔵した音源を用いて校正を行う内部校正法が知られている。しかし、屋外にマイクロホンを設置して音響計測を行う場合、音響校正器を携帯して持ち運ぶ必要がある外部校正法は取り扱いが煩雑であるため、音響校正器が不要な内部校正法が望ましい。内部校正法の例として、圧力型マイクロホンの背気室(後室)側に、プリアンプと電気的に接続した電気音響変換器(音源)を内蔵し、この音源が出力する校正音を用いてマイクロホンを校正可能な構造が提案されている(特許文献1参照)。
実用新案登録第2504618号公報
上記特許文献1の構造によれば、マイクロホンに内蔵された音源とプリアンプとの間が配線を介して直結されており、分離することができない。そのため、マイクロホンの校正は、マイクロホンにプリアンプが一体的に組み上がった状態で行う必要がある。一方、騒音計の規格(JIS C1516及びIEC61672)には、プリアンプ単体での校正が新たに定められることになった。しかし、マイクロホンとプリアンプが分離できない特許文献1の構造によれば、マイクロホン単体の校正及びプリアンプ単体の校正のいずれも困難である。よって、内部校正法を導入するために上記特許文献1の構造を採用したとしても、音響計測用のマイクロホンの前述の規格に準拠することができないという課題があった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、マイクロホンに音源を内蔵することなく内部校正法を実施可能とし、プリアンプ単体の校正を含む騒音計の規格に準拠したマイクロホンを提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明のマイクロホン(1)は、外部空間の音に応じて振動する振動膜(10)と、前記振動膜の内側に形成された内部空間である後室(22)と、前記振動膜と空隙を介して対向する背極部(21)を一端とし、他端から前記振動膜の振動に応じた電気信号を出力する固定電極(20)とを備えて構成され、前記固定電極の前記他端には、貫通穴(31)を有して前記固定電極と電気的に接続される接続部(30)が設けられ、前記固定電極には、前記後室と前記貫通穴とを連通する連通部(23)が形成され、前記接続部は、校正音を伝搬させる音導部(51)が形成された第1の入力端子(50)と、前記音導部が形成されない第2の入力端子(60)とのそれぞれを着脱自在に係合可能であり、前記接続部に前記第1又は第2の入力端子を係合したときは、前記固定電極から前記接続部及び前記第1又は第2の入力端子を経由してプリアンプに至る前記電気信号の信号経路が構成され、さらに前記接続部に前記第1の入力端子を係合したときは、前記プリアンプ内の音源から前記音導部、前記貫通穴、前記連通部を経由して前記後室に至る前記校正音の伝搬路が構成される。
また、上記課題を解決するために、本発明のマイクロホンは、外部空間の音に応じて振動する振動膜と、前記振動膜の内側に形成された内部空間である後室と、前記振動膜と空隙を介して対向する背極部を一端とし、他端から前記振動膜の振動に応じた電気信号を出力する固定電極とを備えて構成され、前記固定電極の前記他端には、貫通穴を有して前記固定電極と電気的に接続される接続部が設けられるとともに、前記後室と前記貫通穴とを連通する連通部が形成され、前記貫通穴と前記連通部を経由して前記後室に至る音の伝搬経路が構成される。
本発明のマイクロホンによれば、マイクロホンの校正時に第1の入力端子を接続部に係合することにより、プリアンプ内の音源からの校正音は第1の入力端子の音導部から接続部の貫通穴及び固定電極の連通部を順次伝搬して後室に到達し、振動膜を振動させる。このとき、校正音に応じた電気信号が固定電極から接続部を介して第1の入力端子を伝搬し、プリアンプに入力される。一方、音導部が形成されない第2の入力端子を接続部に係合すると、第1の入力端子と同様の電気信号の伝搬経路が構成される。このように、接続部には第1及び第2の入力端子をそれぞれ着脱自在に係合できるので、マイクロホン自体に音源を内蔵することなく、第1の入力端子を用いて容易に内部校正法を実施することができ、マイクロホン単体及びプリアンプ単体の校正を含む規格に準拠することが可能となる。
前記接続部には、前記第1の入力端子と係合する第1の係合部と、前記第2の入力端子と係合する第2の係合部とを設けることができる。この場合の構造例として、前記第1の係合部は前記接続部の先端部分に形成された凹部を含み、前記第2の係合部は前記第1の係合部の内側に形成された凹部を含み、前記第1及び第2の係合部は2段構造の断面形状を有するような構造を挙げることができる。また、他の構造例として、前記接続部に、前記第1及び第2の入力端子の側に突出したリング状の突出部が形成され、前記第1の係合部が前記突出部の外周側を含み、前記第2の係合部が前記突出部の内周側を含む構造を挙げることができる。ただし、第1及び第2の係合部は、第1及び第2の入力端子のそれぞれを着脱自在であれば、基本的に構造は問わない。
前記第1及び第2の係合部を設ける場合には、弾性を有する遮音部材を配置してもよい。これにより、第1の入力端子と第1の係合部の係合部分及び第2の入力端子と第2の係合部の係合部分での音漏れが影響する場合には、ゴム等からなる遮音部材が介在することになり、固定電極の連通部及び接続部の貫通穴を音が伝搬する際の音漏れを有効に防止することができる。
本発明のマイクロホンの構成部材は、多様な形状で構成することができる。例えば、前記貫通穴、前記第1及び第2の入力端子、前記音導部を、中心軸を共通とする円筒状の形状で構成してもよい。これにより、取り扱いが容易なマイクロホンを実現することができる。
前記接続部は前記固定電極と分離可能とすることができる。接続部を固定電極から分離可能とすることで、接続部の構造及び配置の自由度が高くなる。一方、前記接続部は前記固定電極と一体化することができる。接続部を固定電極に一体化することで、全体的に構造が簡素になる。
本発明によれば、固定電極の他端に接続部を設け、後室と固定電極の連通部と接続部の貫通穴とを連通させる構造とし、音導部の有無に応じた2種類の入力端子をそれぞれ接続部と着脱自在に係合可能となる。よって、本発明のマイクロホンと音導部がない第2の入力端子を有する一般的なプリアンプとの使用時には、音響校正器を使用し校正した上で(外部校正法)、通常の音響計測を実施可能とする。また、本発明のマイクロホンと音導部がある第1の入力端子を有するプリアンプとの使用時には、プリアンプに内蔵した音源を使用し校正した上で(内部校正法)、通常の音響計測を実施可能とする。そして、本発明のマイクロホンは一般的なプリアンプ及び音源を内蔵したプリアンプのそれぞれと着脱自在であり、マイクロホン単体及びプリアンプ単体の校正を含む騒音計の規格に準拠することが容易となる。
本発明を適用した第1実施形態に係るマイクロホン1の概略の構造を示す断面図である。 図2(a)は、図1のマイクロホン1のうち、接続部30の断面図であり、図2(b)は、図2(a)を矢印A方向から見た平面図である。 図2(a)の接続部30に対して入力端子50(本発明の第1の入力端子)を取り付けた状態の断面図である。 図2(a)の接続部30に対して入力端子60(本発明の第2の入力端子)を取り付けた状態の断面図である。 本実施形態のマイクロホン1の変形例に関して、図5(a)は、図2(a)に対応する断面図であり、図5(b)は、図5(a)を矢印A方向から見た平面図である。 図5(a)の接続部35に対して入力端子50a(本発明の第1の入力端子)を取り付けた状態の断面図である。 図5(a)の接続部35に対して入力端子60(本発明の第2の入力端子)を取り付けた状態の断面図である。 本発明を適用した第2実施形態に係るマイクロホン1aの概略の構造を示す断面図である。
以下、本発明を適用した実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下に述べる実施形態は本発明の技術思想を適用した形態の例であって、本発明が本実施形態の内容により限定されることはない。
[第1実施形態]
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係るマイクロホン1の概略の構造を示す断面図である。第1実施形態のマイクロホン1としては、例えば、バックエレクトレット型のコンデンサマイクロホンを用いることができる。図1に示すマイクロホン1は、主に、外部空間の音に応じて振動する振動膜10と、エアギャップGを挟んで振動膜10と対向する背極部21を一端とする固定電極20と、固定電極20と接続される分離可能な接続部30と、これらの部材を全体的に収納するハウジング40とを備えて構成される。
振動膜10としては、例えば、チタンやニッケルなどの金属薄膜や、表面に金属を貼り付けた合成樹脂フィルムが用いられる。振動膜10の周辺部は、ハウジング40の内周側の振動膜固定部11に固定されている。振動膜固定部11は、振動膜10に所定のテンションを加えた状態を保つとともに、振動膜10とハウジング40を電気的に導通している。
固定電極20の一端に位置する背極部21は、振動膜10と対向する表面に高分子フィルムが貼り付けられた金属材料からなる。この高分子フィルムは帯電しており、エレクトレット層として機能する。これにより、外部の音が加えられ振動膜10が変位したとき、振動膜10と背極部21(エレクトレット層)の間隔に応じて静電容量が変化するので、容量変化に応じた電気信号を固定電極20から出力することができる。なお、振動膜10からハウジング40はアースとなる。
また、背極部21は、図1の中央軸Cを中心とする円板形状に形成される。そして、背極部21には、エアギャップGと後述の後室22を連通する複数の貫通穴21aが形成されている。背極部21に形成される複数の貫通穴21aは、エアギャップG内の空気抵抗を減少させることで、音響機械系雑音を低減する役割があり、その個数や形状に応じてマイクロホン1の性能調整が可能となる。
固定電極20は、背極部21の背面側において中央軸Cに対称的な円筒形状で形成され、その周囲に空間となる後室22が形成されている。固定電極20には、校正音の伝搬経路の一部である連通部23が形成されている。連通部23は、図1に示すように断面T字型であり、後室22と後述の接続部30の貫通穴31とが連通部23を介して連通している。なお、校正音の伝搬経路について詳しくは後述する。また、後室22とエアギャップGは、前述の背極部21の複数の貫通穴21aを通じて空間的に連結されるので、マイクロホン1の校正時には、後室22に伝搬した校正音はエアギャップGに伝搬して内側から振動膜10を振動させる。
固定電極20の他端には、後述の入力端子を着脱するための部材である接続部30が設けられている。接続部30は、固定電極20と機械的及び電気的に接続することで固定電極20の一部として機能するが、固定電極20と分離可能な別体である。接続部30を固定電極20に取り付けるための構造は限定されないが、例えば、固定電極20の先端の取付部24に接続部30をネジ止めにて取り付け可能な構造を有する。この接続部30は、後述の2種類の入力端子を着脱自在に係合するための係合部32を有するが、係合部32を含む接続部30及び2種類の入力端子の詳細については後述する(図2〜図4参照)。
ハウジング40は、前述の振動膜10、固定電極20、接続部30などの部材を収納する。ハウジング40は、マイクロホン1の外形形状をなし、例えば、全体が円筒形状を有する。
ハウジング40の前面側には、振動膜10を保護するためのグリッド41が設けられている。例えば、グリッド41により、マイクロホン1を取り扱う作業者の指による接触を防止する。また、グリッド41には、振動膜10に外部の音を通過させるための複数の貫通穴が形成されており、その個数や形状に応じてマイクロホン1の性能調整が可能となる。
ハウジング40及び固定電極20に取り付けられた絶縁部材42は、例えば、セラミック材料などの絶縁部材からなり、固定電極20をハウジング40から電気的に絶縁させる役割がある。図1に示すように、絶縁部材42は、後室22側で固定電極20の周囲に突出した部分と接続部30とに挟まれる位置関係で固定される。
次に、図2〜図4を参照して、接続部30とそれに係合する2種類の入力端子について説明する。図2(a)は、図1のマイクロホン1のうち、接続部30の断面図である。また、図2(b)は、図2(a)を矢印A方向から見た平面図である。図2(a)に示すように、接続部30には貫通穴31(31a、31b)が形成され、貫通穴31aは係合部32に連通している。また、貫通穴31bの取付部24で固定電極20とネジ止めする構造を有している。また、接続部30のうち、固定電極20と反対側の先端部分には、後述の2種類の入力端子と係合する2段構造の凹部である係合部32が形成されている。この係合部32は、中央部分が前述の貫通穴31aと連通するとともに、先端部分に形成された凹部32a(第1の係合部)とその内側に形成された凹部32b(第2の係合部)とを含む。
ここで、図3は、図2(a)の接続部30に対して入力端子50(本発明の第1の入力端子)を取り付けた状態の断面図を示している。入力端子50は内部校正法に適応したプリアンプに設けられており、そのプリアンプはマイクロホンからの電気信号を処理する電気回路70や校正用の音源71を内蔵している。図3の入力端子50は、マイクロホン1の通常の音響計測時と内部校正時に用いられ、金属からなる円筒部材の中央部に校正音を伝搬させる音導部51が形成されている。この入力端子50は係合部32の先端部分の凹部32aに係合され、係合した状態では入力端子50の音導部51が係合部32の貫通穴31に連通する構造となっている。また、図3の例では、係合部32において、入力端子50と凹部32aが係合する部分に、弾性を有するゴム等からなる遮音部材33が設けられている。遮音部材33は、入力端子50と凹部32aとの係合に際して音漏れを防止する役割を有するが、音漏れの影響が無視できる場合は遮音部材33を省略することもできる。
図3に示すように、入力端子50は、プリアンプの主要部である電気回路70と電気的に接続されている。また、入力端子50に形成される音導部51は、校正音を発生する音源71の出力側に連通している。従って、マイクロホン1の校正時には、音源71から発生した校正音が入力端子50の音導部51から接続部30の係合部32及び貫通穴31を伝搬し、さらには固定電極20の連通部23を経由して後室22に到達する。これにより、後室22に面する振動膜10が校正音に応じて変位し、静電容量が変化することで、容量変化に応じた電気信号が固定電極20に出力される。この電気信号は、固定電極20から接続部30及び入力端子50を介してプリアンプに送られ、電気回路70により増幅される。
一方、図4は、図2(a)の接続部30に対して入力端子60(本発明の第2の入力端子)を取り付けた状態の断面図を示している。入力端子60は外部校正法に適応したプリアンプに設けられており、そのプリアンプはマイクロホンからの電気信号を処理する電気回路70を内蔵し、校正用の音源を内蔵していない。図4の入力端子60は、マイクロホン1の通常の音響計測時に用いられ、前述の入力端子50とは異なり、音導部が形成されていない。この入力端子60は係合部32の内側の凹部32bに係合される。また、図4の例では、係合部32において、入力端子60と凹部32bが係合する部分に遮音部材34が設けられている。この遮音部材34の役割は前述の遮音部材33(図3)と同様であり、省略することもできる。
図4に示すように、入力端子60は、図3と同様の電気回路70と電気的に接続されている。マイクロホン1の通常の使用時には、外部空間からの音に応じて振動膜10が変位し、静電容量が変化することで、容量変化に応じた電気信号が固定電極20に出力される。この電気信号は、固定電極20から接続部30及び入力端子60を介してプリアンプに送られ、電気回路70により増幅される。
以上説明したように、本実施形態のマイクロホン1の構造を採用することにより、固定電極20の端部に設けた接続部30に、マイクロホン1の使用状況に応じて、音導部51の有無が異なる2種類の入力端子50、60をそれぞれ着脱自在に係合することができる。例えば、音導部が形成されない入力端子60を接続部30に係合すれば、一般的なプリアンプを用いてマイクロホン1を動作させることができる。一方、音導部51を有する入力端子50を接続部30に係合すれば、音源71が出力する校正音を音導部51からの伝搬経路を経て後室22まで伝搬させ、内部校正法に基づいてマイクロホン1の校正を行うことができる。その結果、音響校正器を携帯することなく、簡単な手段でマイクロホン1単体やプリアンプ単体を含む騒音計の規格に準拠したマイクロホン1の校正を行うことができる。なお、入力端子50、60の構造は一例であり、同様の機能を有する限り、異なる構造に変更することができる。例えば、入力端子50、60の先端面形状として、円柱形状のような平坦な形状に加えて、半球面形状、半楕円球面形状などを採用することができる。
図1〜図4に基づき説明した接続部30の構造は一例であって、多様な変形例を適用することができる。図5は、図1〜図4とは異なる構造を有する接続部35を用いる変形例を示している。本変形例に関して、図5(a)は、図2(a)に対応する断面図を示すとともに、図5(b)は、図5(a)を矢印A方向から見た平面図を示している。
本変形例に係る接続部35が図2の接続部30と異なる点は、図2の2段構造の凹部32a、32bからなる係合部32を突出部36で置き換えた点である。具体的には、図5(b)に示すように、接続部35の突出部36はリング状であり、接続部35の先端部分の外径よりも小さい領域に形成され、この突出部36が入力端子50、60の側(図5(a)において下側)に所定の長さだけ突出した構造を有する。ここでは、突出部36の外周側が凹部32aの役割を成し、突出部36の内周側が凹部32bの役割を成す。なお、接続部35のうち、貫通穴31などの突出部36以外の構造については、図2の接続部30と共通である。
図6は、図5(a)の接続部35に対して、図3の入力端子50と同じ機能を持つ入力端子50a(本発明の第1の入力端子)を取り付けた状態の断面図を示している。入力端子50aは、入力端子50と同様に、内部校正法に適応したプリアンプに設けられており、そのプリアンプはマイクロホンからの電気信号を処理する電気回路70や校正用の音源71を内蔵している。入力端子50aは、突出部36の外周側(第1の係合部)に係合され、中央部には図3の音導部51と同様、音導部51aが形成されている。図6の入力端子50aは、図3の入力端子50に比べて、先端部分の径が広がっており、部分的に接続部35と同じ径に形成されている。入力端子50aと突出部36が係合する部分には、図3の遮音部材33と同様の役割を有する遮音部材33aが設けられている。なお、入力端子50aと電気的に接続される電気回路70と音導部51aに向けて校正音を発生する音源71については、図3と共通である。
一方、図7は、図5(a)の接続部35に対して、図4と同様の入力端子60(本発明の第2の入力端子)を取り付けた状態の断面図を示している。入力端子60は、突出部36の内周側(第2の係合部)に係合される。入力端子60と突出部36が係合する部分には、図4の遮音部材34と同様の役割を有する遮音部材34aが設けられている。なお、入力端子60と電気的に接続される電気回路70については、図4と共通である。
[第2実施形態]
図8は、本発明を適用した第2実施形態に係るマイクロホン1aの概略の構造を示す断面図である。既に説明したように、第1実施形態においては、固定電極20とは別体の接続部30を分離可能に構成されるが、第2実施形態では固定電極20の一部として接続部30aを一体化した点で異なっている。すなわち、図8に示すように、固定電極20の円筒形状の部分のうち先端側に相当する接続部30aに対し、図1と同様の2段構造の凹部である係合部32を形成した構造を有する。
第1実施形態の構造では、別体である接続部30と絶縁部材42の位置関係に応じて固定電極20が固定されるが。第2実施形態の構造では、固定電極20に取り付けた固定電極固定部材43と絶縁部材42の位置関係に応じて固定電極20が固定される。図8において、その他の構造に関しては、図1と共通であるため説明を省略する。
なお、第2実施形態において、第1実施形態で説明した図2〜図7に示す構造に関しては、接続部30の部分を図8の接続部30aで置き換えれば、そのまま適用可能である。いずれの構造においても、第2実施形態で得られる作用効果は、基本的に第1実施形態の場合と共通である。
以上、上記各実施形態に基づき本発明の内容を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で多様な変更を施すことができる。例えば、上記各実施形態に示した具体的なマイクロホン1の構造については、図1〜図8の内容には限定されることなく、本発明の作用効果を得られる限り、適宜に変更することで多様な構造を採用することができる。
1…マイクロホン
10…振動膜
11…振動膜固定部
20…固定電極
21…背極部
22…後室
23…連通部
24…取付部
30、30a、35…接続部
31…貫通穴
32…係合部
33、33a、34、34a…遮音部材
36…突出部
40…ハウジング
41…グリッド
42…絶縁部材
43…固定電極固定部材
50、50a…入力端子(第1の入力端子)
51、51a…音導部
60…入力端子(第2の入力端子)
70…電気回路
71…音源

Claims (11)

  1. 外部空間の音に応じて振動する振動膜と、
    前記振動膜の内側に形成された内部空間である後室と、
    前記振動膜と空隙を介して対向する背極部を一端とし、他端から前記振動膜の振動に応じた電気信号を出力する固定電極と、
    を備えたマイクロホンであって、
    前記固定電極の前記他端には、貫通穴を有して前記固定電極と電気的に接続される接続部が設けられ、
    前記固定電極には、前記後室と前記貫通穴とを連通する連通部が形成され、
    前記接続部は、校正音を伝搬させる音導部が形成された第1の入力端子と、前記音導部が形成されない第2の入力端子とのそれぞれを着脱自在に係合可能であり、
    前記接続部に前記第1又は第2の入力端子を係合したときは、前記固定電極から前記接続部及び前記第1又は第2の入力端子を経由してプリアンプに至る前記電気信号の信号経路が構成され、さらに前記接続部に前記第1の入力端子を係合したときは、前記プリアンプ内の音源から前記音導部、前記貫通穴、前記連通部を経由して前記後室に至る前記校正音の伝搬路が構成される、
    ことを特徴とするマイクロホン。
  2. 前記接続部は、前記第1の入力端子と係合する第1の係合部と、前記第2の入力端子と係合する第2の係合部とを有することを特徴とする請求項1に記載のマイクロホン。
  3. 前記第1の係合部は、前記接続部の先端部分に形成された凹部を含み、前記第2の係合部は、前記第1の係合部の内側に形成された凹部を含み、前記第1及び第2の係合部は2段構造の断面形状を有することを特徴とする請求項2に記載のマイクロホン。
  4. 前記接続部には、前記第1及び第2の入力端子の側に突出したリング状の突出部が形成され、前記第1の係合部が前記突出部の外周側を含み、前記第2の係合部が前記突出部の内周側を含むことを特徴とする請求項2に記載のマイクロホン。
  5. 前記第1及び第2の係合部には、弾性を有する遮音部材が配置されることを特徴とする請求項2に記載のマイクロホン。
  6. 前記貫通穴、前記第1及び第2の入力端子、前記音導部は、中心軸を共通とする円筒状の形状を有することを特徴とする請求項1に記載のマイクロホン。
  7. 前記接続部は、前記固定電極と分離可能であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロホン。
  8. 前記接続部は、前記固定電極と一体化されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロホン。
  9. 外部空間の音に応じて振動する振動膜と、
    前記振動膜の内側に形成された内部空間である後室と、
    前記振動膜と空隙を介して対向する背極部を一端とし、他端から前記振動膜の振動に応じた電気信号を出力する固定電極と、
    を備えたマイクロホンであって、
    前記固定電極の前記他端には、貫通穴を有して前記固定電極と電気的に接続される接続部が設けられるとともに、前記後室と前記貫通穴とを連通する連通部が形成され、
    前記貫通穴と前記連通部を経由して前記後室に至る音の伝搬経路が構成されることを特徴とするマイクロホン。
  10. 前記接続部は、前記固定電極と分離可能であることを特徴とする請求項9に記載のマイクロホン。
  11. 前記接続部は、前記固定電極と一体化されていることを特徴とする請求項9に記載のマイクロホン。
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