JP6721177B2 - 自動測定システム及び自動測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は自動測定システム及び自動測定方法に関し、特に、モータのトルク制御の開始に先立って、モータに供給する電流の電流値及び位相角をトルク指令値に応じた値に設定するために必要となるN−Tマップを作成するための自動測定システム及び自動測定方法に関する。
モータのトルクには、磁界中に電流が流れることによって発生するマグネットトルク(Magnetic Torque)と、電磁石の吸引力によって発生するリラクタンストルク(Reluctance Torque)とがあることが知られている。近年、このマグネットトルクとリラクタンストルクの両方を利用することのできるIPM(Interior Permanent Magnet)モータが注目されている。非特許文献1には、このIPMモータについての詳細な解説が記載されている。
図16(a)はIPMモータの構造の一例を示す模式図であり、図16(b)は、IPMモータで得られる正味のトルクNTを示す図である。図16(b)には、IPMモータで発生するマグネットトルクMT及びリラクタンストルクRTも図示している。図16(a)に示すように、IPMモータは、ロータの内部に複数の磁石Mが埋め込まれた構造を有している。この構造により、図16(b)からも理解されるように、IPMモータで得られる正味のトルクNTがマグネットトルクMTとリラクタンストルクRTの合計値となるので、IPMモータによれば、マグネットトルクとリラクタンストルクのいずれか一方のみを利用する従来のモータに比べて高いトルクを得ることが可能になる。
IPMモータの運用の一形態では、IPMモータの回転軸に所望のトルク(トルク指令値)が得られるよう、フィードバック制御(以下、「トルク制御」という)が行われる。このトルク制御を行うのは、IPMモータに供給する三相交流電圧を生成するインバータとその制御装置である。制御装置は、トルク指令値とトルクの実測値との間の差分に基づき、インバータに対して供給する電流指令値(インバータからIPMモータに供給される電流の実効値の指令値)及び位相角指令値(インバータからIPMモータに供給される電流の位相角の指令値)を制御する。インバータは、制御装置から供給される電流指令値及び位相角指令値に基づいて三相交流電力を生成し、IPMモータに供給する。このように、制御装置とインバータとが協働することによって、IPMモータのトルク制御が実行される。
ところで、上記制御装置は、トルク指令値と回転速度の組み合わせごとに電流指令値及び位相角指令値を予め記憶しておき、トルク指令値又は回転速度が変化した直後には、変化後のトルク指令値と回転速度の組み合わせに対応付けて記憶している電流指令値及び位相角指令値をインバータに対して供給するように構成される。これはトルクが安定するまでの時間を短縮するための構成であり、電流指令値及び位相角指令値は、「N−Tマップ」と呼ばれる表の形式で制御装置内に格納される。N−Tマップに設定するための電流指令値及び位相角指令値を得るためには対象の供試モータの回転軸に負荷モータの回転軸を結合したシステムで、負荷モータから回転軸を所望の回転速度で回転させた状態で、供試モータに電流値と位相角を指令しながら出力されるトルクを観測して、所望のトルクを出力する最適な電流指令値と位相角指令値を求める。
武田 洋次他3名共著、「埋込磁石同期モータの設計と制御」、オーム社、2001年10月
しかしながら、従来、N−Tマップに設定するための電流指令値及び位相角指令値を得るために多大な時間(1週間〜1ヶ月以上)が必要となっており、その短縮が求められていた。以下、詳しく説明する。
現時点で最も高い精度でN−Tマップを作成できる方法は、実際に測定してみることである。具体的には、回転速度を一定にした状態で電流値と位相角を少しずつ変化させ、電流値と位相角の組み合わせごとにトルクを測定する。そして、こうして測定したトルクの値から回転速度とトルクの組み合わせごとの電流値及び位相角を逆算して、N−Tマップに設定する、という方法である。この方法では、実際に測定しているのであるから高い精度でN−Tマップを作成できるが、一方で、回転速度、電流値、及び位相角の組み合わせが膨大な数に上ること、電流値及び位相角を設定してからトルクが安定するまでにある程度の時間を要することなどから、上記のように、N−Tマップの作成に1週間〜1ヶ月以上の時間を要することとなる。
一方、理論的な計算により、回転速度とトルクの組み合わせごとの電流値及び位相角を計算することもでき、この計算により得られた値(理論値)に基づいてN−Tマップを作成するのであれば、1分以内でN−Tマップを作成することができる。しかしながら、上記したように正味のトルクNTがマグネットトルクMTとリラクタンストルクRTの合計となるIPMモータは一般に個体差もあり、モータの構造により理論値と実測値の乖離が激しいことから、この方法でN−Tマップを作成することは実質的に困難である。
したがって、本発明の目的の一つは、実用に足る精度を維持しつつ、高速にN−Tマップを作成することを可能にする自動測定システム及び自動測定方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明による自動測定システムは、モータのトルクを指定するトルク指令値、及び、前記モータの回転速度を指定する回転速度指令値を取得する指令値取得部と、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせがN−T特性図上の所定領域に含まれるか否かを判定する領域判定部と、前記領域判定部の判定結果が否定的である場合に、前記モータに供給する電流の電流値及び位相角のそれぞれについて、前記モータを前記回転速度指令値により指定される回転速度で回転させた状態で前記モータが前記トルク指令値により指定されるトルクを発生するために必要な理論値を算出し、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記電流値及び前記位相角としてN−Tマップに設定する第1の設定部と、前記領域判定部の判定結果が肯定的である場合に、前記モータを前記回転速度指令値に応じた回転速度で回転させた状態で、前記モータに供給する電流の電流値と位相角を調整しながら前記モータのトルクを測定することにより、前記トルク指令値に応じたトルクを発生する前記電流値及び前記位相角を求め、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記電流値及び前記位相角としてN−Tマップに設定する第2の設定部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、N−T特性図上の特に精度に影響を与える領域(具体的には、各回転速度に対応する最大トルクの近傍領域及び各トルクに対応する最大回転速度の近傍領域)に限り、トルクの実測結果に基づいてN−Tマップに設定する電流値及び位相角を求め、その他の領域については、理論値をN−Tマップに設定することができる。したがって、実用に足る精度を維持しつつ、高速にN−Tマップを作成することが可能になる。
上記自動測定システムにおいて、前記所定領域は、前記モータの回転速度と最大トルクの関係を示すものとして前記N−T特性図上に描かれるN−T曲線の近傍領域を含むこととしてもよい。これによれば、N−T特性図上の特に精度に影響を与える領域であるN−T曲線の近傍領域について、トルクの実測結果に基づいてN−Tマップに設定する電流値及び位相角を求めることが可能になる。
上記自動測定システムにおいて、前記指令値取得部は、前記N−Tマップに含まれるトルク及び回転速度の複数の組み合わせのそれぞれを順次、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値として取得することとしてもよい。これによれば、N−Tマップの全体について、電流値及び位相角を設定することが可能になる。
上記自動測定システムにおいて、前記第2の設定部は、前記モータを前記回転速度指令値により指定される回転速度で回転させ、かつ、前記モータに供給する電流の電流値を第1の値とした状態で、前記モータに供給する電流の位相角を互いに異なる第1乃至第3の角度のそれぞれに順次設定し、前記第1乃至第3の角度のそれぞれについて測定された前記モータのトルクに基づく補間計算により、最大トルクを得ることのできる第4の角度を算出し、前記第4の角度に基づき、前記トルク指令値に応じたトルクを発生する前記電流値及び前記位相角を求めることとしてもよい。これによれば、補間計算により、N−Tマップに設定する電流値及び位相角を求めることが可能になる。
上記自動測定システムにおいて、前記第2の設定部は、前記モータを前記回転速度指令値により指定される回転速度で回転させ、前記モータに供給する電流の電流値を前記第1の値とし、かつ、前記モータに供給する電流の位相角を前記第4の角度に設定した状態で得られる前記モータのトルクが前記トルク指令値により指定されるトルクと一致する場合に、前記第1の値及び第4の角度を、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記電流値及び前記位相角として前記N−Tマップに設定することとしてもよい。これによれば、補間計算により求めた第4の角度がトルク指令値により指定されるトルクを発生させるものであるか否かを確認したうえで、第1の値及び第4の角度をN−Tマップに設定することが可能になる。
上記自動測定システムにおいて、前記第2の設定部は、前記モータを前記回転速度指令値により指定される回転速度で回転させ、前記モータに供給する電流の電流値を前記第1の値とし、かつ、前記モータに供給する電流の位相角を前記第4の角度に設定した状態で得られる前記モータのトルクが前記トルク指令値により指定されるトルクと異なる場合に、前記モータに供給する電流の電流値を前記第1の値とは異なる第2の値に設定することとしてもよい。これによれば、モータに供給する電流の電流値を変えて、再度、N−Tマップに設定する位相角を求めるためのトルクの実測処理を行うことが可能になる。
上記自動測定システムにおいて、前記第2の設定部は、前記モータに供給する電流の電流値を第1の値とした状態で前記モータに供給する電流の位相角を複数の角度に順次設定した結果、前記モータが動作不可となる状態が発生した場合に、前記モータに供給する電流の位相角を、前記複数の角度のうち前記モータを運転不可状態とする1以上の角度の中で最大のものと、前記複数の角度のうち前記モータを運転可状態とする1以上の角度の中で最小のものとの間に位置する角度に設定し、前記モータに供給する電流の位相角として設定を試みた複数の角度のうち前記モータに最大のトルクを発生させたものによって得られるトルクが前記トルク指令値により指定されるトルクと異なる場合に、前記モータに供給する電流の電流値を前記第1の値とは異なる第2の値に設定することとしてもよい。これによれば、モータが動作不可となる状態が発生する場合であっても、モータに供給する電流の電流値を変えつつ、N−Tマップに設定する電流値及び位相角を求めることが可能になる。
上記自動測定システムにおいて、前記第2の設定部は、前記モータに供給する電流の位相角として設定を試みた複数の角度のうち前記モータに最大のトルクを発生させた角度に対応するトルクが前記トルク指令値により指定されるトルクと一致する場合に、前記最大のトルクを発生させた角度を、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記位相角として前記N−Tマップに設定することとしてもよい。これによれば、より好適な角度をN−Tマップに設定することが可能になる。
また、上記目的を達成するための本発明による自動測定方法は、モータのトルクを指定するトルク指令値、及び、前記モータの回転速度を指定する回転速度指令値を取得するステップと、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせがN−T特性図上の所定領域に含まれるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果が否定的である場合に、前記モータに供給する電流の電流値及び位相角のそれぞれについて、前記モータを前記回転速度指令値により指定される回転速度で回転させた状態で前記モータが前記トルク指令値により指定されるトルクを発生するために必要な理論値を算出し、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記電流値及び前記位相角としてN−Tマップに設定する第1の設定ステップと、前記判定ステップの判定結果が肯定的である場合に、前記モータを前記回転速度指令値に応じた回転速度で回転させた状態で、前記モータに供給する電流の電流値と位相角を調整しながら前記モータのトルクを測定することにより、前記トルク指令値に応じたトルクを発生する前記電流値及び前記位相角を求め、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記電流値及び前記位相角としてN−Tマップに設定する第2の設定ステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、N−T特性図上の特に精度に影響を与える領域(具体的には、各回転速度に対応する最大トルクの近傍領域及び各トルクに対応する最大回転速度の近傍領域)に限り、トルクの実測結果に基づいてN−Tマップに設定する電流値及び位相角を求め、その他の領域については、理論値をN−Tマップに設定することができる。したがって、実用に足る精度を維持しつつ、高速にN−Tマップを作成することが可能になる。
本発明による自動測定システム1のシステム構成を示す図である。 図1に示した供試モータ10のN−T特性を示す図である。 (a)は、図1に示した供試モータ10のN−Tマップのうち、回転速度とトルクの組み合わせごとに電流値を記憶する部分を示す図であり、(b)は、図1に示した供試モータ10のN−Tマップのうち、回転速度とトルクの組み合わせごとに位相角を記憶する部分を示す図である。 図1に示した制御装置30、供試モータ駆動用インバータ21、及び負荷モータ駆動用インバータ23の機能ブロックを示す略ブロック図である。 図4のN−T特性図上に設定される領域Aを示す図である。 図1に示した制御装置30が行う処理のフロー図である。 図1に示した制御装置30が行う処理のフロー図である。 図1に示した制御装置30が行う処理のフロー図である。 図1に示した制御装置30が行う処理のフロー図である。 図1に示した制御装置30が行う処理の説明図である。 図1に示した制御装置30が行う処理の説明図である。 図1に示した制御装置30が行う処理の説明図である。 図1に示した制御装置30が行う処理の説明図である。 図1に示した制御装置30が行う処理の説明図である。 図1に示した制御装置30が行う処理の説明図である。 (a)はIPMモータの構造の一例を示す模式図であり、(b)は、IPMモータで得られる正味のトルクNTを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態による自動測定システム1のシステム構成を示す図である。同図に示すように、自動測定システム1は、供試モータ10と、負荷モータ11と、信号プロセッサ15と、供試用AC/DCコンバータ20と、供試モータ駆動用インバータ21と、負荷用AC/DCコンバータ22と、負荷モータ駆動用インバータ23と、制御装置30と、記憶装置31とを備えて構成される。自動測定システム1は、試験対象としての供試モータ10について、上述したN−Tマップを作成するためのシステムである。
供試モータ10及び負荷モータ11はそれぞれ、上述したIPMモータである。ただし、負荷モータ11はIPMモータでなくてもよく、例えば、誘導モータ(IM:Induction Motor)やSPM(Surface Permanent Magnet)モータであってもよい。供試モータ10と負荷モータ11とは回転軸12を共有しており、したがって、供試モータ10と負荷モータ11とでは、回転速度が常に同一である。回転軸12の中ほどには、トルクセンサ13が設けられる。トルクセンサ13は、回転軸12のまわりの力のモーメントであるトルクを検出するもので、トルクセンサ13によって検出されたトルクTは、供試モータ駆動用インバータ21及び制御装置30のそれぞれに供給される。
供試モータ10及び負荷モータ11に対しては、供試モータ駆動用インバータ21内の後述する電流取得部50(図4参照)により、電流の位相角を大きくして供試モータ10の界磁力を打ち消し、誘起電圧EMOTを下げる制御(弱め界磁制御)が実行される。この弱め界磁制御は、高速領域で供試モータ10の誘起電圧EMOTが供試モータ駆動用インバータ21の入力電圧EINVを超え、供試モータ駆動用インバータ21が運転不可になる現象を避けるために行われる。以下で説明する各処理は、弱め界磁制御の概念を含んでいる。
信号プロセッサ15は、回転軸12の位置POSを連続的に検出するために供試モータ10に設置される位置センサ14から位置POSを受け取るとともに、受け取った位置POSに基づいて、供試モータ10の現在の角度θ及び回転軸12の現在の回転速度Sを算出する役割を果たす。信号プロセッサ15によって算出された角度θは供試モータ駆動用インバータ21に供給され、回転速度Sは負荷モータ駆動用インバータ23に供給される。
供試用AC/DCコンバータ20は、系統電源2から供給される三相交流電力から直流電力を生成し、供試モータ駆動用インバータ21に供給する回路である。また、供試モータ駆動用インバータ21は、制御装置30から供給される電流指令値I及び位相角指令値θ並びに信号プロセッサ15から供給される角度θに基づき、供試用AC/DCコンバータ20から供給される直流電力から三相交流電力を生成する回路である。生成された三相交流電力は、供試モータ10に供給される。供試モータ駆動用インバータ21の詳細については、後ほど図4を参照しながら説明する。供試モータ10は、こうして供給される三相交流電力に応じたトルクを回転軸12に与える役割を果たす。供試用AC/DCコンバータ20及び供試モータ駆動用インバータ21のいずれも、複数のスイッチング素子を備えるスイッチング電源により構成することが好適である。
負荷用AC/DCコンバータ22は、系統電源2から供給される三相交流電力から直流電力を生成し、負荷モータ駆動用インバータ23に供給する回路である。また、負荷モータ駆動用インバータ23は、負荷用AC/DCコンバータ22から供給される直流電力から三相交流電力を生成し、負荷モータ11に供給する回路である。負荷モータ駆動用インバータ23は、信号プロセッサ15から供給される回転速度Sが制御装置30から供給される回転速度指令値Sに等しくなるように、自身の出力電流の電流値及び位相角を制御する(以下、この制御を「回転数制御」という)ことによって、三相交流電力の生成を行う。負荷用AC/DCコンバータ22及び負荷モータ駆動用インバータ23のいずれも、複数のスイッチング素子を備えるスイッチング電源により構成することが好適である。
制御装置30は例えば汎用のノートパソコンであり、図示していないが、パソコンが通常備える各種装置を備えて構成される。この各種装置として具体的には、CPUなどの処理装置と、キャッシュメモリやハードディスクなどの記憶装置と、キーボードやマウスなどの入力装置と、ディスプレイやスピーカなどの出力装置と、外部と通信を行うための通信インターフェイスを含む通信装置とが含まれる。なお、図面上では制御装置30とは別に描いている記憶装置31も、ここでいう制御装置30内の記憶装置に含まれる。以下で説明する制御装置30の各種動作は、制御装置30内の記憶装置に記憶されるプログラムを制御装置30内の処理装置が読み出して実行することによって、実現される。
制御装置30は、トルクセンサ13によって検出されるトルクTの指令値であるトルク指令値Tと、信号プロセッサ15によって算出される回転速度Sの指令値である回転速度指令値Sとを取得可能に構成される。これらの指令値は、制御装置30の内部処理によって自動的に設定されるか、又は、制御装置30の外部から入力される。
制御装置30は、上記通信インターフェイスを介して、上述したトルクセンサ13、供試モータ駆動用インバータ21、及び負荷モータ駆動用インバータ23のそれぞれと通信可能に構成される。制御装置30は、この通信を介してトルクセンサ13からトルクTを受け取り、受け取ったトルクTと、取得しているトルク指令値Tとが等しくなるような電流指令値I及び位相角指令値θを生成するよう構成される(上述した「トルク制御」)。ただし、トルク指令値T又は回転速度指令値Sが変化した当初には、新たなトルク指令値T及び回転速度指令値Sに対応する電流値及び位相角を記憶装置31内のN−Tマップから読み出し、電流指令値I及び位相角指令値θとする。生成された電流指令値I及び位相角指令値θは、上記通信を介して供試モータ駆動用インバータ21に供給され、供試モータ駆動用インバータ21において三相交流電力に変換されたうえで供試モータ10に供給される。また、制御装置30は、取得した回転速度指令値Sを負荷モータ駆動用インバータ23に供給する役割も果たす。
記憶装置31には、供試モータ10のN−T特性を示すデータと、供試モータ10のN−Tマップとが格納される。
図2は、供試モータ10のN−T特性を示す図である。同図に示すように、供試モータ10のN−T特性は、供試モータ10の回転速度と最大トルクの関係を示すものとしてN−T特性図上に描かれるN−T曲線TMによって表される。このN−T曲線TMから理解されるように、供試モータ10の最大トルクは、回転速度が0rpm〜4000rpmの間では200Nmの一定値であり、回転速度が4000rpmを超えると、回転速度に反比例して低下する。供試モータ10の最大回転速度は13000rpmであり、この場合の最大トルクは60Nmとなる。
図3は、供試モータ10のN−Tマップを示す図である。N−Tマップは、図2に示した網掛けの領域X(N−T曲線TMより小トルク(ただし、0Nm以上)の領域)に含まれる回転速度とトルクの組み合わせごとに電流値及び位相角を記憶する表形式の情報であり、図3(a)には電流値(単位はArms)を記憶する部分、図3(b)には位相角(単位はdeg)を記憶する部分をそれぞれ示している。
ここで、N−Tマップに設定する回転速度とトルクの組み合わせの数は、精度を高くするためにはできるだけ多くすることが好ましいが、一方で多いほどN−Tマップの作成時間が長くなる。したがって、精度と作成時間の両方を考慮して、最適な組み合わせの数を決定することが好ましい。また、N−Tマップには、上述した領域Xに含まれる回転速度とトルクの組み合わせだけでなく、さらに広い範囲に含まれる回転速度とトルクの組み合わせを設定しておくこととしてもよい。例えば、領域Xには含まれないが、後述する図5に示す領域Aには含まれる回転速度とトルクの組み合わせを設定することとしてもよい。
記憶装置31に格納されるN−Tマップは、初期状態では回転速度とトルクの組み合わせのみが記入され、電流値及び位相角が何も設定されていない空の状態である。制御装置30は、実際に供試モータ10を運転し、又は、理論値を計算することによって、N−Tマップの空白部分を埋める役割を果たす。以下、この点について具体的に説明する。
図4は、制御装置30、供試モータ駆動用インバータ21、及び負荷モータ駆動用インバータ23の機能ブロックを示す略ブロック図である。同図には、N−Tマップの作成に関連する機能ブロックを示している。同図に示すように、制御装置30は、指令値取得部40と、領域判定部41と、第1の設定部42と、第2の設定部43とを備えて構成され、供試モータ駆動用インバータ21は、電流取得部50,53と、三相交流電圧取得部51と、PWM(Pulse Width Modulation)インバータ52とを備えて構成され、負荷モータ駆動用インバータ23は、速度制御部60と、PWMインバータ61とを備えて構成される。
指令値取得部40は、供試モータ10のトルクを指定するトルク指令値T、及び、供試モータ10の回転速度を指定する回転速度指令値Sを取得する機能部である。指令値取得部40は、N−Tマップを作成する際、これらの指令値を記憶装置31内のN−Tマップから取得する。より具体的に言えば、指令値取得部40は、N−Tマップに含まれるトルク及び回転速度の複数の組み合わせのそれぞれを順次、トルク指令値T及び回転速度指令値Sとして取得するよう構成される。このように指令値取得部40を構成するのはN−Tマップ内のすべての空白部分を処理の対象とするためであり、こうすることで、N−Tマップの全体について電流値及び位相角を設定することが可能になる。
領域判定部41は、指令値取得部40によってトルク指令値T及び回転速度指令値Sの組み合わせが取得される都度、取得されたトルク指令値T及び回転速度指令値Sの組み合わせがN−T特性図上の領域Aに含まれるか否かを判定する機能部である。
図5は、図2に示したN−T特性図上に領域Aを記載したものである。同図に示すように、領域Aは、図2に示した領域Xの境界の近傍領域(つまり、各回転速度に対応する最大トルクの近傍領域及び各トルクに対応する最大回転速度の近傍領域)である。領域Xの境界がN−T曲線TMにより規定されているところでは、領域AはN−T曲線TMの近傍領域となる。「近傍」の範囲は特に限定されないが、例えば上下方向に±5Nm、横方向に±200rpmとすればよい。詳しくは後述するが、領域Aは、制御装置30がトルクの実測結果に基づいて電流値及び位相角を決定する領域である。したがって、領域Aが広いほどN−Tマップの精度が高くなる一方でN−Tマップの作成時間が長くなるので、領域Aの具体的な範囲については、精度と作成時間の両方を考慮して決定することが好ましい。なお、これも詳しくは後述するが、制御装置30は、領域Aに含まれない回転速度とトルクの組み合わせについては、トルクの実測をする代わりに理論式によって電流値及び位相角を算出し、N−Tマップに設定する。
図4に戻る。第1の設定部42は、領域判定部41の判定結果が否定的である場合(つまり、トルク指令値T及び回転速度指令値Sの組み合わせが領域Aに含まれない場合)に、供試モータ10に供給する電流の電流値及び位相角のそれぞれについて、供試モータ10を回転速度指令値Sにより指定される回転速度で回転させた状態で供試モータ10がトルク指令値Tにより指定されるトルクを発生するために必要な理論値を算出し、トルク指令値T及び回転速度指令値Sの組み合わせに対応する電流値及び位相角としてN−Tマップに設定する処理を行う。この処理ではトルクの実測を実施せず、理論値を算出しているだけなので、高速に、N−Tマップに電流値及び位相角を設定することができる。ただし、上述したように、IPMモータは一般に個体差もあり、モータの構造により理論値と実測値の乖離が激しいことから、第1の設定部42により設定された電流値及び位相角の精度は高くない。
第2の設定部43は、領域判定部41の判定結果が肯定的である場合(つまり、トルク指令値T及び回転速度指令値Sの組み合わせが領域Aに含まれる場合)に、供試モータ10を回転速度指令値Sに応じた回転速度で回転させた状態で、供試モータ10に供給する電流の電流値と位相角を調整しながら供試モータ10のトルクTを実際に測定することにより、トルク指令値Tに応じたトルクを発生する電流値及び位相角を求め、トルク指令値T及び回転速度指令値Sの組み合わせに対応する電流値及び位相角としてN−Tマップに設定する処理を行う。供試モータ10に供給する電流の電流値と位相角の調整は、具体的には供試モータ駆動用インバータ21に供給する電流指令値I及び位相角指令値θを調整することによって行う。この処理ではトルクの実測を行っているので、時間はかかるものの、高い精度で電流値及び位相角を設定することができる。第2の設定部43が行う処理については、後ほどより詳しく説明する。
電流取得部50は、制御装置30から供給される電流指令値I及び位相角指令値θをdq座標空間の電流指令値i 及びi に変換して出力する。三相交流電圧取得部51は、電流取得部50から出力される電流指令値i と電流取得部53から出力される電流値iの差分、電流取得部50から出力される電流指令値i と電流取得部53から出力される電流値iの差分、及び、信号プロセッサ15から供給される角度θに基づき、三相交流電圧指令値v ,v ,v を取得する。PWMインバータ52は、三相交流電圧取得部51によって取得された三相交流電圧指令値v ,v ,v に基づいて図示しないPWM信号を生成し、それに基づいて供試モータ10に供給する三相交流電力を生成する。電流取得部53は、PWMインバータ52の出力電流i ,i ,i を、信号プロセッサ15から供給される角度θに基づいてdq座標空間の電流値i及びiに変換して出力する。
速度制御部60は、制御装置30から供給される回転速度指令値Sと、信号プロセッサ15から供給される回転速度Sとの差分に基づいて三相交流電圧指令値を生成し、PWMインバータ61に対して供給する。PWMインバータ61は、この三相交流電圧指令値に基づいて図示しないPWM信号を生成し、それに基づいて負荷モータ11に供給する三相交流電力を生成する。これにより、信号プロセッサ15によって算出される回転速度Sは、回転速度指令値Sと等しい値に収束する。
図6〜図9は、制御装置30が行う処理のフロー図である。以下、これらの図を参照しながら、図4に示した各部の処理について、より詳しく説明する。
制御装置30はまず、図4に示した指令値取得部40により、N−Tマップ内に含まれるトルク及び回転速度のすべての組み合わせをトルク指令値T及び回転速度指令値Sの組み合わせとして順次取得し、それぞれについてステップS2〜S7の処理を行う(ステップS1)。
続いて、領域判定部41により、トルク指令値T及び回転速度指令値Sが図5に示した領域Aに含まれるか否かの判定を行う(ステップS2)。この判定の結果、領域Aに含まれないとされた場合、第1の設定部42によりトルク指令値T及び回転速度指令値Sの組み合わせに対応する電流値及び位相角の理論値を算出し、算出した理論値をN−Tマップに設定する(ステップS3)。一方、領域Aに含まれるとされた場合には、ステップS4〜S7の処理が実行される。
ステップS4においては、第2の設定部43により、まず負荷モータ11の運転が開始される。なお、負荷モータ11の運転とは、制御装置30から負荷モータ駆動用インバータ23に対して回転速度指令値Sを供給し、それに基づいて負荷モータ駆動用インバータ23が負荷モータ11の回転数制御を実行していることをいう。これにより負荷モータ11の回転速度が回転速度指令値Sに等しい値となり、共通の回転軸12を通じて、供試モータ10の回転速度も回転速度指令値Sに等しい値となる。続いて、第2の設定部43によりトルク指令値T及び回転速度指令値Sの組み合わせに対応する電流値の理論値(第1の値)が算出され、電流指令値Iに設定される(ステップS5)。この電流指令値Iは、図1に示したように供試モータ駆動用インバータ21に供給され、その結果として、供試モータ駆動用インバータ21から出力される電流の電流値が電流指令値Iに等しい値となる。その後、第2の設定部43により自動測定処理が実行される(ステップS6)。
図7〜図9は、ステップS5において第2の設定部43が実行する自動測定処理の詳細を示している。初めに図7に示すように、第2の設定部43はまず、トルク指令値T及び回転速度指令値Sの組み合わせに対応する位相角の理論値(第1の角度)を算出し、位相角Pに設定する(ステップS11)。そして、供試モータ駆動用インバータ21に供給する位相角指令値θに位相角Pを設定し、供試モータ10の1回目の運転を行う(ステップS12)。なお、供試モータ10の運転とは、制御装置30から供試モータ駆動用インバータ21に対して電流指令値I及び位相角指令値θを供給し、これらに基づいて供試モータ駆動用インバータ21が供試モータ10に供給する三相交流電力の生成を実行していることをいう。N−Tマップの作成時には、制御装置30によるトルク制御(トルクセンサ13により検出されたトルクTと、トルク指令値Tとが等しくなるような電流指令値I及び位相角指令値θを生成する処理)は行われない。
ここで、供試モータ駆動用インバータ21は、供試用AC/DCコンバータ20から入力されるDC電圧EINVを変換して供試モータ10に供給する役割を果たすが、その出力電圧の大きさは、供試モータ10の速度と比例してその内部で発生する誘起電圧EMOTによって制限される。その結果、高速領域で電圧EMOTが大きくなり、電圧EINVに対する電圧EMOTの比(=EMOT/EINV。以下、「変調率」という)が所定の変調率リミット値以上になる(EMOT/EINV≧変調率リミット値)と、供試モータ10から供試モータ駆動用インバータ21に向かって電流が逆流して供試モータ駆動用インバータ21からの供試モータ10の制御が不可能になり、トルクが発生しなくなる。このように運転不可となる電流値及び位相角の組み合わせはN−Tマップに設定するものとしては不適格なので、除外して考える必要がある。そこで、第2の設定部43は、ステップS12で1回目の運転を開始した後、供試モータ10が運転不可の状態になったか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13で運転不可の状態になっていないと判定した場合、第2の設定部43は、位相角Pに位相角Pの1/2の値(=P/2。第2の角度)を設定する(ステップS14)。一方、ステップS13で運転不可の状態になったと判定した場合、第2の設定部43は、位相角Pに位相角Pと90の合計値の1/2の値(=(90+P)/2)を設定する(ステップS15)。このように位相角Pを設定することの意味については、後ほど図10〜図14を参照しながら詳しく説明する。
続いて第2の設定部43は、供試モータ駆動用インバータ21に供給する位相角指令値θに位相角Pを設定し、供試モータ10の2回目の運転を行う(ステップS16)。その後、まず1回目及び2回目の運転で供試モータ10が一度だけ運転不可になったか否かを判定し(ステップS17)、一度だけ運転不可になったと判定した場合には、位相角Pに位相角Pと位相角Pの合計値の1/2の値(=(P+P)/2)を設定する(ステップS18)。一方、そうでないと判定した場合には、次に1回目及び2回目の運転ともに供試モータ10が運転不可になったか否かを判定し(ステップS19)、ともに運転不可となった場合には、位相角Pに位相角Pと90の合計値の1/2の値(=(90+P)/2)を設定する(ステップS20)一方、そうでないと判定した場合には、位相角Pに位相角Pと90の合計値の1/2の値(=(90+P)/2。第3の角度)を設定する(ステップS21)。このように位相角Pを設定することの意味についても、後ほど図10〜図14を参照しながら詳しく説明する。その後、第2の設定部43は、供試モータ駆動用インバータ21に供給する位相角指令値θに位相角Pを設定し、供試モータ10の3回目の運転を行う(ステップS22)。
3回目の運転を終えた後、第2の設定部43は、図8に示すように、1回目〜3回目の運転で供試モータ10が一度も運転不可にならなかったか否かを判定する(ステップS31)。その結果、一度も運転不可にならなかったとの判定結果を得た場合、第2の設定部43は、位相角P〜Pのそれぞれについて測定された供試モータ10のトルク及び位相角90°のときのトルクの値(=0Nm)に基づく補間計算により、最大トルクとなる位相角P(第4の角度)を算出する(ステップS32)。
ステップS32の処理について、図10を参照しながら詳しく説明する。図10は、横軸を位相角指令値θ、縦軸をトルクT(トルクの実測値)とする座標平面上に、上述した3回の運転のそれぞれで得られたトルクTをプロットしたものである。同図では、点Aが1回目の運転、点Bが2回目の運転、点Cが3回目の運転にそれぞれ対応している。
第2の設定部43は、点A〜点Cを制御点とするスプライン曲線Sを導出する。なお、ここではスプライン曲線を導出する例を説明するが、他の種類の補間曲線を用いてもよい。こうして導出されるスプライン曲線Sは、理想的には、図16(b)に示した正味のトルクNT(のうち正の位相角及び正のトルクに対応する象限内の部分)と同じ形の曲線になる。したがって、極大値を1つだけ有しており、その極大値に対応するトルクが最大トルクとなる。図10では、最大トルクに対応するスプライン曲線Sの点を点Mとして図示している。第2の設定部43は、点Mに対応する位相角を算出し、上述した位相角Pとする。
図8に戻り、ステップS32で位相角Pを算出した第2の設定部43は、算出した位相角Pを位相角指令値θに設定したうえで、再度、供試モータ10の運転を行う(ステップS33)。そして、その結果として運転不可にならなかったか否かを判定する(ステップS34)。
ステップS34で運転不可にならなかったと判定した場合、第2の設定部43は、位相角PとステップS33での運転で得られたトルクT(θ=Pでの測定トルク)を追加の制御点とする補間計算を行うことにより、再度、位相角Pと算出する(ステップS35)。そして、算出した位相角Pを位相角指令値θに設定したうえで、再度、供試モータ10の運転を行い(ステップS36)、その結果として運転不可にならなかったか否かを判定する(ステップS37)。ここで運転不可にならなかったと判定した場合、第2の設定部43は、N−Tマップに設定する位相角(以下、「設定位相角」という)として位相角Pを仮決定する(ステップS39)。一方、運転不可になったと判定した場合、第2の設定部43は、ステップS35に戻って処理を繰り返す。ステップS35〜S38の処理は、より最適な位相角Pを得るために実行されるものである。
ステップS31において1度以上運転不可になったとの判定結果を得た場合、又は、ステップS34において運転不可になったとの判定結果を得た場合、第2の設定部43は、ステップS40の処理を行う。具体的には、これまでに運転を試みた位相角の中から運転不可領域に入ったものを選択し、その中で角度が最大のもの(運転不可領域中の最大位相角)を取得するとともに、これまでに運転を試みた位相角の中から運転可領域に入ったものを選択し、その中で角度が最小のもの(運転可領域中の最小位相角)を取得する。ただし、運転可領域に入ったものがひとつもない場合には、運転可領域中の最小位相角に代えて90°を取得する。そして、取得した運転不可領域中の最大位相角と運転可領域中の最小位相角(又は90°)との中点に相当する位相角を位相角指令値θに設定して、供試モータ10の運転を行う。
第2の設定部43は、ステップS36の処理を所定回数にわたって繰り返した後(ステップS41)、運転を試み、かつ、運転不可とならなかった位相角のうち最も大きなトルクを生じたものを、設定位相角として仮決定する(ステップS42)。なお、ステップS37の所定回数は1に設定してもよいが、2以上とすることが好ましい。これは、1〜2°の違いでトルクが大きく変わる場合もよくあるので、できるだけ多く繰り返すことが好ましいことによる。ただし、繰り返し回数が多くなると処理時間が長くなるので、要求する測定時間とトルク精度の仕様に合わせて回数を設定すればよい。
ここで、運転不可となる位相角が生じた場合の処理について、図11〜図14に示す具体例を参照しながら、詳しく説明する。なお、以下の例では、ステップS37の所定回数を1に設定している。また、図中に示す位相角Pは、ステップS36で位相角指令値θに設定される位相角を表している。
図11は、位相角Pに対応する点Bが運転不可領域に入る一方、位相角Pに対応する点A、位相角Pに対応する点C、位相角Pに対応する点Dがいずれも運転可領域に入った場合の例である。この場合、位相角Pとしては位相角Pの1/2の値(=P/2)が設定され(図7のステップS14)、位相角Pとしては位相角Pと位相角Pの合計値の1/2の値(=(P+P)/2)が設定され(図7のステップS18)、位相角Pとしては位相角Pと位相角Pの合計値の1/2の値(=(P+P)/2)が設定される(図8のステップS36)。そして、運転を試み、かつ、運転不可とならなかった位相角P,P,Pの中では位相角Pが最も大きなトルクを生ずるので、ステップS38では、位相角P(=(P+P)/2=5P/8)が設定位相角として仮決定されることになる。
図12は、点Aが運転不可領域に入る一方、点B、点C、点Dがいずれも運転可領域に入った場合の例である。この場合、位相角Pとしては位相角Pと90の合計値の1/2の値(=(90+P)/2)が設定され(図7のステップS15)、位相角Pとしては位相角Pと位相角Pの合計値の1/2の値(=(P+P)/2)が設定され(図7のステップS18)、位相角Pとしては位相角Pと位相角Pの合計値の1/2の値(=(P+P)/2)が設定される(図8のステップS36)。そして、運転を試み、かつ、運転不可とならなかった位相角P,P,Pの中では位相角Pが最も大きなトルクを生ずるので、ステップS38では、位相角P(=(P+P)/2=(90+7P)/8)が設定位相角として仮決定されることになる。
図13は、点A及び点Bが運転不可領域に入る一方、点C及び点Dが運転可領域に入った場合の例である。この場合、位相角Pとしては位相角Pと90の合計値の1/2の値(=(90+P)/2)が設定され(図7のステップS15)、位相角Pとしては位相角Pと90の合計値の1/2の値(=(90+P)/2)が設定され(図7のステップS20)、位相角Pとしては位相角Pと位相角Pの合計値の1/2の値(=(P+P)/2)が設定される(図8のステップS36)。そして、運転を試み、かつ、運転不可とならなかった位相角P,Pの中では位相角Pが最も大きなトルクを生ずるので、ステップS38では、位相角P(=(P+P)/2=(450+3P)/8)が設定位相角として仮決定されることになる。
図14は、点A、点B、点Cがいずれも運転不可領域に入る一方、点Dが運転可領域に入った場合の例である。この場合、位相角Pとしては位相角Pと90の合計値の1/2の値(=(90+P)/2)が設定され(図7のステップS15)、位相角Pとしては位相角Pと90の合計値の1/2の値(=(90+P)/2)が設定され(図7のステップS20)、位相角Pとしては位相角Pと90の合計値の1/2の値(=(90+P)/2)が設定される(図8のステップS36)。そして、ステップS38では、位相角P(=(90+P)/2=(630+P)/8)が設定位相角として仮決定される。
処理フローの説明に戻る。第2の設定部43は、図8のステップS35又はステップS38で設定位相角を仮決定した後、図9に示すように、その仮決定した設定位相角で得られるトルクTがトルク指令値Tに等しいか否か(一致するか否か)を判定する(ステップS51)。なお、この判定は完全に等しいことを要求するものでなくてよく、例えばトルクTとトルク指令値Tの差が0より大きい所定値以内であれば、等しい(一致する)と判定することとしてよい。
ステップS51で等しいと判定した場合、第2の設定部43はその処理をステップS59に移し、仮決定した設定位相角を設定位相角として(本)決定するとともに、現在の電流指令値I(図6のステップS5で設定したもの)を設定電流値として決定する。そして、図6のステップS6に示した自動測定処理を終了し、ステップS59で決定した設定位相角及び設定電流値を、現在のトルク指令値T及び回転速度指令値Sの組み合わせに対応する位相角及び電流値として、N−Tマップに設定する(ステップS7)。
一方、ステップS51で等しくないと判定した場合の第2の設定部43は、最大トルクがトルク指令値Tに等しくなる電流値を探すべく、電流指令値Iを別の値に変更して自動測定処理を繰り返す。具体的には、まず電流指令値Iの更新回数が所定回数未満であるか否かを判定する(ステップS52)。なお、図9ではこの所定回数を3としているが、2又は4以上であってもよい。
ステップS52で所定回数未満であると判定した場合、第2の設定部43はまず、電流増減値ΔIを算出する(ステップS53)。電流増減値ΔIの具体的な算出方法は特に限定されないが、例えば、次の式(1)を使用して算出することが好適である。式(1)は経験式であり、θは現時点で仮決定されている設定位相角、Kは誘起電圧係数、K,Kは調整係数をそれぞれ表している。
Figure 0006721177
第2の設定部43は続いて、算出した電流増減値ΔIを現在の電流指令値Iに加算することにより新たな電流指令値I(第2の値)を取得するとともに、現時点で仮決定している設定位相角を位相角Pに設定する(ステップS54)。そして図7のステップS12に戻り、新たな電流指令値I及び新たな位相角Pにより自動測定処理を再実行する。
ステップS52で所定回数未満でないと判定した場合、第2の設定部43は、トルク指令値Tが前回実測された最大トルクと今回実測した最大トルクとの間にあるか否かを判定する(ステップS55)。そして、その結果が肯定的なものであれば、前回の電流増減値ΔIの半分の値の符号を反転させてなる値(=−(前回のΔI)/2)を電流増減値ΔIに設定し(ステップS56)、否定的なものであれば、前回の電流増減値ΔIと同じ値を電流増減値ΔIに設定する(ステップS57)。
ステップS56で電流増減値ΔIを設定した場合、第2の設定部43はさらに、設定した電流増減値ΔIが所定の基準値を下回るか否かを判定する(ステップS58)。そして、下回ると判定した場合には、ステップS59に処理を移し、上述したようにして、設定位相角及び設定電流値の決定と、N−Tマップへの設定とを行う(図6のステップ7)。
ステップS58で設定した電流増減値ΔIが所定の基準値を下回らないと判定した場合、及び、ステップS57で電流増減値ΔIを設定した場合には、ステップS54に処理を移し、上述したようにして、新たな電流指令値I及び新たな位相角Pにより自動測定処理を再実行する。
図15は、図7〜図9を参照して説明した自動測定処理の概念を説明する図である。同図に示すように、本自動測定処理は、位相角を調整する段階AJ1(図7及び図8の処理に相当)と、電流値を調整する段階AJ2(図9の処理に相当)とにより構成される。すなわち、まず電流値を固定して位相角を変化させ、最大トルクとなる位相角を見つける(段階AJ1)。その位相角で得られる最大トルクがトルク指令値Tに等しければそこで処理を終了し、等しくなければ電流値を変更した後(段階AJ2)、再度、段階AJ1から処理を繰り返す。このようにすることで、本実施の形態による自動測定システム1によれば、図5に示した領域Aに関して、N−Tマップに設定する電流値及び位相角を高い精度で求めることが可能になる。
図6に戻る。N−Tマップ内に含まれるトルク及び回転速度のすべての組み合わせについてステップS2〜S7の処理が終了すると、制御装置30は、ステップS1のループを抜ける。この時点で、図3に示したN−Tマップは、空白部分がすべて埋められた状態となる。ここで処理を終えてもよいが、この後制御装置30は、N−Tマップ内に設定した電流値及び位相角をさらに調整することとしてもよい(ステップS7)。例えば、図5に示した領域Aに関して設定した値に基づいて、他の領域に関して設定した値(理論値)を調整することとしてもよい。より具体的な例を挙げると、領域Aに関して設定した値と、その理論値との差分に基づき、領域A以外に関して設定した値を調整することとしてもよい。こうすることで、より精度の高いN−Tマップを得ることが可能になる。
以上説明したように、本実施の形態による自動測定システム1によれば、N−T特性図上の特に精度に影響を与える領域A(N−T曲線TMの近傍領域を含む領域)に限り、トルクの実測結果に基づいてN−Tマップに設定する電流値及び位相角を求め、その他の領域については、理論値をN−Tマップに設定することができる。したがって、実用に足る精度を維持しつつ、高速にN−Tマップを作成することが可能になる。
また、供試モータ10に供給する電流の位相角を複数の角度に順次設定した結果、供試モータ10が動作不可となる状態が発生した場合に、供試モータ10に供給する電流の位相角を、上記複数の角度のうち供試モータ10を運転不可状態とする1以上の角度の中で最大のものと、上記複数の角度のうち供試モータ10を運転可状態とする1以上の角度の中で最小のものとの間に位置する角度に設定し(図8のステップS36)、供試モータ10に供給する電流の位相角として設定を試みた複数の角度のうち供試モータ10に最大のトルクを発生させたものを、トルク指令値及び回転速度指令値の組み合わせに対応する位相角として仮決定している(図8のステップS38)ので、供試モータ10が動作不可となる状態が発生する場合であっても、N−Tマップに設定する電流値及び位相角を適切に求めることが可能になる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
1 自動測定システム
2 系統電源
10 供試モータ
11 負荷モータ
12 回転軸
13 トルクセンサ
14 位置センサ
15 信号プロセッサ
20 供試用AC/DCコンバータ
21 供試モータ駆動用インバータ
22 負荷用AC/DCコンバータ
23 負荷モータ駆動用インバータ
30 制御装置
31 記憶装置
40 指令値取得部
41 領域判定部
42 第1の設定部
43 第2の設定部
50,53 電流取得部
51 三相交流電圧取得部
52,61 PWMインバータ
60 速度制御部
A,X N−T特性図上の領域
TM N−T曲線

Claims (9)

  1. モータのトルクを指定するトルク指令値、及び、前記モータの回転速度を指定する回転速度指令値を取得する指令値取得部と、
    前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせがN−T特性図上の所定領域に含まれるか否かを判定する領域判定部と、
    前記領域判定部の判定結果が否定的である場合に、前記モータに供給する電流の電流値及び位相角のそれぞれについて、前記モータを前記回転速度指令値により指定される回転速度で回転させた状態で前記モータが前記トルク指令値により指定されるトルクを発生するために必要な理論値を算出し、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記電流値及び前記位相角としてN−Tマップに設定する第1の設定部と、
    前記領域判定部の判定結果が肯定的である場合に、前記モータを前記回転速度指令値に応じた回転速度で回転させた状態で、前記モータに供給する電流の電流値と位相角を調整しながら前記モータのトルクを測定することにより、前記トルク指令値に応じたトルクを発生する前記電流値及び前記位相角を求め、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記電流値及び前記位相角としてN−Tマップに設定する第2の設定部と
    を備えることを特徴とする自動測定システム。
  2. 前記所定領域は、前記モータの回転速度と最大トルクの関係を示すものとして前記N−T特性図上に描かれるN−T曲線の近傍領域を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動測定システム。
  3. 前記指令値取得部は、前記N−Tマップに含まれるトルク及び回転速度の複数の組み合わせのそれぞれを順次、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値として取得する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動測定システム。
  4. 前記第2の設定部は、
    前記モータを前記回転速度指令値により指定される回転速度で回転させ、かつ、前記モータに供給する電流の電流値を第1の値とした状態で、前記モータに供給する電流の位相角を互いに異なる第1乃至第3の角度のそれぞれに順次設定し、
    前記第1乃至第3の角度のそれぞれについて測定された前記モータのトルクに基づく補間計算により、最大トルクを得ることのできる第4の角度を算出し、
    前記第4の角度に基づき、前記トルク指令値に応じたトルクを発生する前記電流値及び前記位相角を求める
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動測定システム。
  5. 前記第2の設定部は、
    前記モータを前記回転速度指令値により指定される回転速度で回転させ、前記モータに供給する電流の電流値を前記第1の値とし、かつ、前記モータに供給する電流の位相角を前記第4の角度に設定した状態で得られる前記モータのトルクが前記トルク指令値により指定されるトルクと一致する場合に、前記第1の値及び第4の角度を、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記電流値及び前記位相角として前記N−Tマップに設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動測定システム。
  6. 前記第2の設定部は、
    前記モータを前記回転速度指令値により指定される回転速度で回転させ、前記モータに供給する電流の電流値を前記第1の値とし、かつ、前記モータに供給する電流の位相角を前記第4の角度に設定した状態で得られる前記モータのトルクが前記トルク指令値により指定されるトルクと異なる場合に、前記モータに供給する電流の電流値を前記第1の値とは異なる第2の値に設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の自動測定システム。
  7. 前記第2の設定部は、
    前記モータに供給する電流の電流値を第1の値とした状態で前記モータに供給する電流の位相角を複数の角度に順次設定した結果、前記モータが動作不可となる状態が発生した場合に、前記モータに供給する電流の位相角を、前記複数の角度のうち前記モータを運転不可状態とする1以上の角度の中で最大のものと、前記複数の角度のうち前記モータを運転可状態とする1以上の角度の中で最小のものとの間に位置する角度に設定し、
    前記モータに供給する電流の位相角として設定を試みた複数の角度のうち前記モータに最大のトルクを発生させたものによって得られるトルクが前記トルク指令値により指定されるトルクと異なる場合に、前記モータに供給する電流の電流値を前記第1の値とは異なる第2の値に設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動測定システム。
  8. 前記第2の設定部は、前記モータに供給する電流の位相角として設定を試みた複数の角度のうち前記モータに最大のトルクを発生させた角度に対応するトルクが前記トルク指令値により指定されるトルクと一致する場合に、前記最大のトルクを発生させた角度を、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記位相角として前記N−Tマップに設定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の自動測定システム。
  9. モータのトルクを指定するトルク指令値、及び、前記モータの回転速度を指定する回転速度指令値を取得するステップと、
    前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせがN−T特性図上の所定領域に含まれるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果が否定的である場合に、前記モータに供給する電流の電流値及び位相角のそれぞれについて、前記モータを前記回転速度指令値により指定される回転速度で回転させた状態で前記モータが前記トルク指令値により指定されるトルクを発生するために必要な理論値を算出し、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記電流値及び前記位相角としてN−Tマップに設定する第1の設定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果が肯定的である場合に、前記モータを前記回転速度指令値に応じた回転速度で回転させた状態で、前記モータに供給する電流の電流値と位相角を調整しながら前記モータのトルクを測定することにより、前記トルク指令値に応じたトルクを発生する前記電流値及び前記位相角を求め、前記トルク指令値及び前記回転速度指令値の組み合わせに対応する前記電流値及び前記位相角としてN−Tマップに設定する第2の設定ステップと
    を備えることを特徴とする自動測定方法。
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