JP6720895B2 - 燃料ポンプ - Google Patents

燃料ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP6720895B2
JP6720895B2 JP2017041727A JP2017041727A JP6720895B2 JP 6720895 B2 JP6720895 B2 JP 6720895B2 JP 2017041727 A JP2017041727 A JP 2017041727A JP 2017041727 A JP2017041727 A JP 2017041727A JP 6720895 B2 JP6720895 B2 JP 6720895B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mover
base
fuel
plunger
electromagnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2017041727A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018145876A (ja
Inventor
浅山 和博
和博 浅山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017041727A priority Critical patent/JP6720895B2/ja
Publication of JP2018145876A publication Critical patent/JP2018145876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6720895B2 publication Critical patent/JP6720895B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

本発明は、燃料を加圧して燃料噴射弁に供給する電動式の燃料ポンプに関する。
特許文献1には、内燃機関の燃料供給装置に適用することのできる電動式の燃料ポンプの一例が記載されている。こうした燃料ポンプは、燃料を加圧する加圧室を区画するプランジャと、電磁コイルと、加圧室の容積を狭くする方向にプランジャを付勢する付勢部材とを備えている。そして、電磁コイルが通電されているときには、当該通電によって発生した電磁力によって付勢部材からの付勢力に抗してプランジャが移動する。これにより、加圧室の容積が広くなり、加圧室内の燃料の量が多くなる。このような状態で電磁コイルへの通電を停止すると、プランジャに電磁力が付与されなくなるため、付勢部材からの付勢力によって加圧室の容積を狭くする方向にプランジャが移動する。すると、加圧室内の燃料が加圧され、当該加圧された燃料が燃料噴射弁に供給される。
特開2009−47035号公報
上記の燃料ポンプにあっては、電磁コイルとプランジャとの間に空隙が介在しているため、プランジャに付与する電磁力を大きくしにくい。そのため、加圧室に流入した燃料を十分に加圧するためには、電磁コイルに大きな電流を流す必要があり、消費電力の増大を招いてしまう。
上記課題を解決するための燃料ポンプは、規定方向における一方への移動によって加圧室の容積を拡大させる一方、同規定方向における他方への移動によって同加圧室の容積を縮小させるプランジャを備え、電磁石に流す電流の制御によってプランジャを規定方向に往復動させることで、同加圧室に流入した燃料を加圧して燃料噴射弁に供給する燃料ポンプを前提としている。この燃料ポンプは、規定方向においてプランジャを挟んだ加圧室の反対側に配置されており、且つ、電磁石の一端部に接触している基台と、規定方向におけるプランジャと基台との間に位置するとともに、電磁石の他端部及び同プランジャに接触しており、且つ、規定方向に移動可能な可動子と、規定方向とは交差する方向に延びる回転軸線を軸中心として回転自在な状態で基台に支持されているとともに、可動子に接触する接触面を有する中間回転部材と、中間回転部材の回転方向の一方である第1の方向への付勢力を同中間回転部材に付与する第1の付勢部材と、基台に接近する方向への付勢力を可動子に付与する第2の付勢部材と、を備えている。そして、中間回転部材は、可動子が基台に接近しているときには、同可動子に接触面が押されて第1の方向の反対方向である第2の方向に回転するようになっている。また、接触面のうち、規定方向で可動子が基台から最も離れているときに同可動子に接触する位置を第1の部位とし、同第1の部位よりも第1の方向側に位置する部位を第2の部位とした場合、接触面は、第1の部位から第2の部位に向かうにつれて回転軸線からの直線距離が次第に短くなるとともに、第2の部位から第1の方向側に向かうにつれて回転軸線からの直線距離が次第に長くなるように構成されている。
上記構成によれば、中間回転部材の接触面は、第1の部位から第2の部位に向かうにつれて回転軸線からの直線距離が次第に短くなるとともに、第2の部位から第1の方向側に向かうにつれて回転軸線からの直線距離が次第に長くなるような面形状となっている。電磁石が通電されると、可動子における接触面との対向面と接触面との間で互いに接近させる方向の磁力が発生する。すると、規定方向で可動子が基台から最も離れているときの可動子の位置を基準位置とした場合、可動子が基準位置から基台に接近しようとすると、可動子に接触面が押されるため、中間回転部材が上記第2の方向に回転する。このように中間回転部材が第2の方向に回転するため、電磁石が通電されているときには可動子を基台に接近させることができる。
また、上記構成によれば、電磁石が通電されている場合、基台を基準とする可動子の相対距離が変わっても、基台と中間回転部材とが接触している状態、及び、可動子と中間回転部材とが接触している状態の双方を維持することができる。そのため、磁束が流れる経路上に、磁気抵抗の高い空隙が介在しなくなる、又は、空隙が介在しているとしてもその大きさは小さい。これにより、電磁石に大きな電流を流さなくても、第1の付勢部材からの付勢力に抗して可動子を基台に接近させることができる。したがって、燃料ポンプを駆動させる際における消費電力の増大を抑制することができる。
なお、上記構成によれば、電磁石への通電によって可動子が基台に接近すると、プランジャもまた可動子とともに基台に接近するため、加圧室の容積が拡大する。これにより、加圧室に燃料が流入する。この状態で電磁石への通電が停止されたり、通電量が減少されたりすると、第1の付勢部材からの付勢力によって、中間回転部材が第1の方向に回転する。すると、中間回転部材に押されるかたちで可動子及びプランジャが基台から離れる方向に移動する。その結果、加圧室の容積が狭くなるため、加圧室内の燃料が加圧されて燃料噴射弁に供給される。したがって、上記構成によれば、電磁石に流す電流を制御することで、加圧した燃料を燃料噴射弁に供給することができる。
燃料ポンプの一実施形態である高圧燃料ポンプを備える内燃機関の燃料供給装置の概略を示す構成図。 同高圧燃料ポンプの概略を示す構成図。 同高圧燃料ポンプの一部を模式的に示す断面図。 同高圧燃料ポンプの中間回転部材を示す平面図。 同高圧燃料ポンプのアクチュエータの作用図。 同高圧燃料ポンプのアクチュエータの作用図。 可動子に作用する磁力と可動子の移動量との関係を示すグラフ。
以下、燃料ポンプの実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1には、本実施形態の燃料ポンプの一例である高圧燃料ポンプ14を備える内燃機関の燃料供給装置10が図示されている。図1に示すように、燃料供給装置10は、燃料タンク11から燃料を汲み上げる低圧燃料ポンプ12と、低圧燃料ポンプ12から供給された燃料が流れる燃料供給通路13とを備えている。そして、高圧燃料ポンプ14は、燃料供給通路13から燃料を汲み上げて加圧し、複数の燃料噴射弁15が接続されているデリバリパイプ16に当該燃料を供給するようになっている。なお、低圧燃料ポンプ12及び高圧燃料ポンプ14の双方は電動式のポンプであり、各燃料噴射弁15は気筒内に燃料を直接噴射するものである。
燃料供給装置10は、各燃料ポンプ12,14の駆動を制御する制御装置100を備えている。この制御装置100には、デリバリパイプ16内の燃料圧力Prを検出する燃圧センサ111が電気的に接続されている。そして、制御装置100は、燃圧センサ111によって検出されている燃料圧力Prを基に、各燃料ポンプ12,14の駆動を制御する。例えば、制御装置100は、各燃料噴射弁15が燃料を噴射している場合、低圧燃料ポンプ12を駆動させつつ、燃料圧力Prが設定圧力に収束するように高圧燃料ポンプ14を駆動させる。
次に、図2〜図4を参照し、高圧燃料ポンプ14の構成について説明する。
図2に示すように、高圧燃料ポンプ14は、燃料供給通路13に接続されている吸入通路21と、デリバリパイプ16に接続されている吐出通路22と、吸入通路21及び吐出通路22と連通する加圧室31を有する加圧部30と、電動式のアクチュエータ40とを備えている。また、高圧燃料ポンプ14には、開弁しているときには吸入通路21を通じた燃料供給通路13と加圧室31との間での燃料の流通を許容する一方、閉弁しているときには吸入通路21を通じた燃料供給通路13と加圧室31との間での燃料の流通を規制する電動式の吸入弁23が設けられている。吸入弁23の開閉動作は、制御装置100によって制御されるようになっている。
図2に示すように、加圧部30は、アクチュエータ40の駆動によって図中上下方向である規定方向Xに往復動するプランジャ32と、図中下方である規定方向Xにおける一方への付勢力をプランジャ32に付与するプランジャ用スプリング33とを有している。プランジャ用スプリング33からの付勢力を利用してプランジャ32が規定方向Xにおける一方に移動すると、加圧室31の容積が広くなる。そのため、プランジャ32が規定方向Xにおける一方に移動しているときに、吸入弁23を開弁させることで、吸入通路21を介して加圧室31に燃料を流入させることができる。一方、プランジャ用スプリング33からの付勢力に抗してプランジャ32が図中上方である規定方向Xにおける他方に移動すると、加圧室31の容積が狭くなる。そのため、プランジャ32が規定方向Xにおける他方に移動しているときに、吸入弁23を閉弁させることで加圧室31内の燃料が加圧され、当該燃料が吐出通路22を介してデリバリパイプ16、すなわち各燃料噴射弁15に供給される。
図2に示すように、アクチュエータ40は、規定方向Xにおいてプランジャ32を挟んだ加圧室31の反対側、すなわち図2におけるプランジャ32よりも下方に配置されている。このアクチュエータ40は、制御装置100によって制御される電磁石41と、電磁石41に流す電流を制御することによって規定方向Xに往復動する可動子42と、車体に固定されている基台43とを備えている。電磁石41の一端部411が可動子42に接触しているとともに、電磁石41の他端部412が基台43に接触している。なお、一端部411は、電磁石41が通電されているときに第1の磁極となる部分である。また、他端部412は、電磁石41が通電されているときに第2の磁極となる部分である。
可動子42には、規定方向Xにおける他方側(図中上側)に突出する突出部421と、図中右方に延出している被付勢部422とが設けられている。突出部421は、プランジャ32の規定方向Xにおける一方側の端(図中下端)に接触している。また、被付勢部422よりも規定方向Xの一方側には、規定方向Xにおける他方側への付勢力を被付勢部422に付与する第1の反力スプリング44が配設されており、被付勢部422よりも規定方向Xの他方側には、規定方向Xにおける一方側への付勢力を被付勢部422に付与する第2の反力スプリング45が配設されている。すなわち、本実施形態では、第2の反力スプリング45が、基台43に接近する方向への付勢力を可動子42に付与する「第2の付勢部材」の一例として機能する。
基台43は、鉄などの軟磁性材料で構成されているとともに、規定方向Xにおいて可動子42を挟んだプランジャ32の反対側に配置されている。すなわち、基台43は、規定方向Xにおいてプランジャ32を挟んだ加圧室31の反対側に配置されている。
また、図2及び図3に示すように、基台43は、規定方向Xとは直交する方向(図2では紙面直交方向)に延びる回転軸線Fを軸中心として回転自在な状態で中間回転部材46を支持している。なお、回転軸線Fの延伸方向は、規定方向Xと交差しているのであれば、規定方向Xとは必ずしも直交していなくてもよい。
中間回転部材46は、鉄などの軟磁性材料で構成されている。また、中間回転部材46は、回転軸線Fの延伸方向側から見た場合の形状が略楕円形状をなしている本体47と、回転軸線Fの延伸方向に延びる軸部材48とを有している。図2及び図3に示すように、軸部材48の両端部が基台43に回転自在な状態で支持されている。なお、基台43のうち、軸部材48の両端部を支持する一対の支持部位432の間には本体47の一部分を収容可能な凹部431が設けられており、中間回転部材46が回転しても本体47が基台43に接触しないようになっている。
図2及び図4に示すように、中間回転部材46の本体47の側面のうちの一部分は、可動子42と接触する接触面471となっている。中間回転部材46の回転方向のうち、図4における時計回り方向を第1の方向C1とし、図4における反時計回り方向を第2の方向C2とする。また、接触面471の第2の方向C2側の端部を第1の部位471aといい、接触面471の第1の方向C1側の端部を第3の部位471cといい、接触面471のうちの第1の部位471aと第3の部位471cとの中間の部位を第2の部位471bというものとする。この場合、回転軸線Fから接触面471までの直線距離Lのうち、回転軸線Fから第2の部位471bまでの直線距離Lbが最も短い。そして、第2の部位471bから第1の部位471aに向かうにつれて、回転軸線Fからの直線距離Lが次第に長くなる。同様に、第2の部位471bから第3の部位471cに向かうにつれて、回転軸線Fからの直線距離Lが次第に長くなる。すなわち、接触面471は、第1の部位471aから第2の部位471bに向かうにつれて回転軸線Fからの直線距離Lが次第に短くなるとともに、第2の部位471bから第1の方向C1側に向かうにつれて回転軸線Fからの直線距離Lが次第に長くなるように構成されている。
なお、図4に二点鎖線で示すように、可動子42のうち中間回転部材46に対向する面である対向面423は、接触面471の形状に応じて凹状をなしている。すなわち、規定方向X及び回転軸線Fの延伸方向の双方に直交する方向を横方向Yとした場合、対向面423は、横方向Yの中心の部位から横方向Yの外側に向かうにつれて次第に規定方向Xにおける一方側(図中下側)に位置するように構成されている。そして、回転軸線Fと第2の部位471bとを通過する通過直線Dの延伸方向が規定方向Xと一致している場合、対向面423は接触面471と面接触可能である。
また、図2に示すように、可動子42が基台43から最も離れている場合、接触面471のうちの第1の部位471aが、可動子42の対向面423に接触している。このとき、回転軸線Fと第1の部位471aとが並ぶ方向は、規定方向Xと一致していない。すなわち、第1の部位471aは、可動子42の対向面423のうち、横方向Y(図中左右方向)における中心から、第2の方向C2側(図中左側)ずれた位置に接触している。そのため、可動子42を基台43に接近させると、中間回転部材46は、可動子42に押されて第2の方向C2に回転するようになっている。
図2に示すように、アクチュエータ40には、第1の方向C1への付勢力を中間回転部材46に付与する第1の付勢部材の一例であるトーションスプリング49が設けられている。
次に、図5〜図7を参照し、本実施形態の高圧燃料ポンプ14の作用を効果とともに説明する。
電磁石41に通電が行われていない場合、図5に示すように回転軸線Fと第2の部位471bとを通過する通過直線Dの延伸方向が規定方向Xに対して第1の方向C1(図中時計回り方向)にずれている。そのため、中間回転部材46の接触面471のうちの第1の部位471aが可動子42の対向面423に接触している。この状態で電磁石41への通電が開始されると、図5に破線矢印で示すように磁束が流れる。すると、図5に白抜きの矢印で示すように、中間回転部材46の接触面471と可動子42の対向面423との間で互いに引き付け合う磁力が発生する。これにより、対向面423と接触面471との隙間Sを埋めるように可動子42が規定方向Xで基台43に接近しようとする。
すると、規定方向Xで基台43に接近しようとする可動子42に押され、中間回転部材46が第2の方向C2に回転する。その結果、図6に示すように、可動子42が規定方向Xで基台43に接近し、上記の隙間Sが徐々に狭くなる。このように中間回転部材46が第2の方向C2に回転している場合、中間回転部材46の第2の方向C2への回転量が増えるほど、トーションスプリング49及び第1の反力スプリング44の双方に蓄積される弾性エネルギが多くなる。なお、図6には、可動子42が基台43に最も接近している状態のアクチュエータ40が図示されている。
本実施形態では、電磁石41が可動子42に接触し、可動子42が中間回転部材46に接触し、中間回転部材46が基台43に接触し、基台43が電磁石41に接触している。すなわち、図5及び図6に破線で示すような磁束の流れる経路上には、磁気抵抗の非常に高い空隙が介在していない。又は、仮に当該経路上に空隙が介在しているとしても、その空隙は極めて小さい。そのため、電磁石41に流れる電流値をそれほど大きくしなくても、中間回転部材46の接触面471と可動子42の対向面423との間に大きな磁力を発生させることができる。すなわち、アクチュエータ40での消費電力量を多くしなくても、可動子42の基台43側への移動量を多くすることができる。しかも、中間回転部材46の第2の方向C2への回転量が増えるにつれて、上記隙間Sの間隔が狭くなるため、可動子42を基台43側により接近させやすくなる。
図7には、可動子42に作用する磁力と基準位置からの可動子42の基台43側への移動量との関係が図示されている。ここでいう「基準位置」とは、電磁石41への通電が停止されているときの可動子の規定方向Xにおける位置のことである。また、図7において、実線は本実施形態における上記関係を表しており、破線は、中間回転部材46が設けられていない比較例のアクチュエータでの上記関係を表している。
比較例のアクチュエータでは、電磁石41への通電前では可動子42と基台43との間に大きな空隙が介在しており、磁束が流れにくい。すなわち、図7に破線で示すように、可動子42と基台43との間に大きな磁力を発生させることができない。そのため、可動子42を基台43に接近させるべく大きな磁力を発生させる場合には、電磁石41に流す電流を大きくする必要がある。
これに対し、本実施形態では、中間回転部材46が設けられているため、図7に示すように、比較例の場合よりも磁力を大きくしやすい。そのため、比較例の場合よりも電磁石41に流す電流を小さくしてもよくなる。特に図7における規定領域ARのように、可動子42を基台43の比較的近くで往復動させる場合、アクチュエータ40、すなわち高圧燃料ポンプ14での消費電力の増大を抑制することができる。
なお、消費電力の増大を抑制する手法の一つとして、大型の電磁石を採用する方法も考えられる。しかし、この場合、装置全体としての大型化が懸念される。この点、本実施形態では、中間回転部材46を設けることで、大型の電磁石を使用する必要性もなくなる。
そして、本実施形態では、電磁石41への通電によって可動子42が基台43に接近すると、プランジャ32もまた可動子42とともに基台43に接近するため、加圧室31の容積が拡大する。このように加圧室31の容積が拡大しているときに吸入弁23が開弁されると、加圧室31に燃料が流入する。
そして、加圧室31に燃料が流入した状態で、吸入弁23が閉弁され、且つ、電磁石41への通電が停止されたり、通電量が減少されたりすると、トーションスプリング49からの付勢力によって中間回転部材46が第1の方向C1に回転する。これにより、規定方向Xにおける他方側に押す力が中間回転部材46から可動子42に伝達される。また、可動子42には、第1の反力スプリング44から規定方向Xにおける他方側への付勢力が付与されている。そのため、こうした力によって、可動子42及びプランジャ32が規定方向Xにおける他方側に移動する。すると、加圧室31の容積が狭くなり、加圧室内の燃料が加圧される。そして、このように加圧された燃料がデリバリパイプ16に供給される。
したがって、本実施形態では、電磁石41の制御によって可動子42の往復動を繰り返させることで、加圧された燃料をデリバリパイプ16に断続的に供給することができる。
ちなみに、この高圧燃料ポンプ14は、電磁石41への通電と通電停止とを繰り返すことで燃料を加圧してデリバリパイプ16に供給することができる。また、高圧燃料ポンプ14は、電磁石41への通電量を第1の通電量から第2の通電量まで増大させる期間と、通電量を第2の通電量から第1の通電量まで減少させる期間とを交互に繰り返すことで、燃料を加圧してデリバリパイプ16に供給することもできる。この場合、第1の通電量と、第2の通電量との少なくとも一方は、デリバリパイプ16の上記設定圧力と燃料圧力Prとの関係に応じて設定することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・中間回転部材46の第2の方向C2への回転によってトーションスプリング49が蓄積した弾性エネルギを開放させることにより、電磁石41への通電の停止又は通電量の減少を契機に中間回転部材46を第1の方向C1に回転させ、可動子42及びプランジャ32を規定方向Xにおける加圧室31側に移動させることができるのであれば、第1の反力スプリング44を省略してもよい。
・可動子42の対向面423は、中間回転部材46が何れの回転量であっても接触面471との接触を維持することができるのであれば、接触面471の面形状に応じた面形状でなくてもよい。例えば、対向面423は、規定方向Xに直交する平面であってもよい。
14…高圧燃料ポンプ、15…燃料噴射弁、31…加圧室、32…プランジャ、41…電磁石、411…電磁石の一端部、412…電磁石の他端部、42…可動子、43…基台、45…第2の付勢部材としての第2の反力スプリング、46…中間回転部材、471…接触面、471a…第1の部位、471b…第2の部位、49…第1の付勢部材としてのトーションスプリング、F…回転軸線。

Claims (1)

  1. 規定方向における一方への移動によって加圧室の容積を拡大させる一方、同規定方向における他方への移動によって同加圧室の容積を縮小させるプランジャを備え、
    電磁石に流す電流の制御によって前記プランジャを前記規定方向に往復動させることで、同加圧室に流入した燃料を加圧して燃料噴射弁に供給する燃料ポンプにおいて、
    前記規定方向において前記プランジャを挟んだ前記加圧室の反対側に配置されており、且つ、前記電磁石の一端部に接触している基台と、
    前記規定方向における前記プランジャと前記基台との間に位置するとともに、前記電磁石の他端部及び同プランジャに接触しており、且つ、前記規定方向に移動可能な可動子と、
    前記規定方向とは交差する方向に延びる回転軸線を軸中心として回転自在な状態で前記基台に支持されているとともに、前記可動子に接触する接触面を有する中間回転部材と、
    前記中間回転部材の回転方向の一方である第1の方向への付勢力を同中間回転部材に付与する第1の付勢部材と、
    前記基台に接近する方向への付勢力を前記可動子に付与する第2の付勢部材と、を備えており、
    前記中間回転部材は、前記可動子が前記基台に接近しているときには、同可動子に前記接触面が押されて前記第1の方向の反対方向である第2の方向に回転し、
    前記接触面のうち、前記規定方向で前記可動子が前記基台から最も離れているときに同可動子に接触する位置を第1の部位とし、同第1の部位よりも前記第1の方向側に位置する部位を第2の部位とした場合、
    前記接触面は、前記第1の部位から前記第2の部位に向かうにつれて前記回転軸線からの直線距離が次第に短くなるとともに、前記第2の部位から前記第1の方向側に向かうにつれて前記回転軸線からの直線距離が次第に長くなるように構成されている
    ことを特徴とする燃料ポンプ。
JP2017041727A 2017-03-06 2017-03-06 燃料ポンプ Expired - Fee Related JP6720895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017041727A JP6720895B2 (ja) 2017-03-06 2017-03-06 燃料ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017041727A JP6720895B2 (ja) 2017-03-06 2017-03-06 燃料ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018145876A JP2018145876A (ja) 2018-09-20
JP6720895B2 true JP6720895B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=63589660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017041727A Expired - Fee Related JP6720895B2 (ja) 2017-03-06 2017-03-06 燃料ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6720895B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11303709A (ja) * 1998-04-24 1999-11-02 Sumitomo Electric Ind Ltd 燃料噴射ポンプ
JP2007077904A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Toyota Motor Corp 内燃機関の始動制御装置
JP2010001870A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Honda Motor Co Ltd 高圧燃料ポンプ
JP2010065603A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Nissan Motor Co Ltd 燃料ポンプの潤滑オイル供給構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018145876A (ja) 2018-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4701227B2 (ja) プランジャ式高圧燃料ポンプ
JP2005146882A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP2003120845A (ja) 調量弁装置およびそれを用いた燃料噴射ポンプ
JPH10141177A (ja) 高圧ポンプ
JP2008163816A (ja) カム機構搭載装置
CN108026876B (zh) 高压燃料泵及控制装置
JP2018071443A (ja) 燃料供給ポンプ
JP4478944B2 (ja) 流体調量弁およびそれを用いた燃料噴射ポンプ
JP2013167194A (ja) 燃料噴射弁
JP5959636B2 (ja) 内燃機関の燃料供給装置の動作方法および装置
JP6720895B2 (ja) 燃料ポンプ
JP7198363B2 (ja) 電磁吸入弁及び高圧燃料供給ポンプ
CN110651117B (zh) 阀机构、电磁吸入阀机构以及高压燃料泵
JP6877093B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプの制御装置、及び高圧燃料供給ポンプ
JP2008106620A (ja) ポンプ
JP2020026736A (ja) 高圧燃料ポンプ
US20180195476A1 (en) Injector
JP6417971B2 (ja) 吸入調量弁
JP2013002459A (ja) 電磁弁、及びそれを用いた高圧ポンプ
JP4569563B2 (ja) カム機構搭載装置
JP2017145731A (ja) 高圧燃料供給ポンプ
JP2012154351A (ja) 電磁弁および燃料噴射弁
JP5157976B2 (ja) 流量制御電磁弁
JP2015197095A (ja) 燃料供給システム
JP2018145879A (ja) 車載内燃機関の燃料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200601

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6720895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees