JP6719918B2 - 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出ヘッド及び液体吐出装置に関し、特に液体が圧力室を循環する液体吐出ヘッドに関する。
近年、インクジェット記録ヘッドなどの液体吐出ヘッドは、プラスチックフィルムや電子回路基板など、ますます多様な媒体上への印刷への応用が期待され、多くの製品が実用化されている。また、紙系メディアへの印刷についても、屋外に展示するポスターの印刷や、レーザープリンターの代替となる高速インクジェットプリンター等への応用が広がるにつれて、画像の堅牢性と高い生産性が同時に求められるようになっている。
上記の用途に使用される液体吐出ヘッドの例として、液体に熱を与えて沸騰させ、発泡の力により液滴を吐出するサーマル方式と、圧電素子により発生する衝撃波の力により液滴を吐出するピエゾ方式が、代表的な方式として広く知られている。
上述の液体吐出ヘッドでは、吐出口から液体中の揮発性溶媒が蒸発することにより、色材濃度の増加による画像の色ムラ、吐出口付近の粘度上昇に起因する吐出速度低下による着弾精度の低下、といった問題が生じる。特に、近年では、画像堅牢性や非紙メディア上の印刷への対応のために、吐出される液体に用いられる溶媒や溶剤、添加される色材や樹脂部材などの種類が多様化し、上述の問題は深刻化する傾向にある。
こうした問題を解決する方法として、液体吐出ヘッドに供給する液体を、常に圧力室内部で循環させることにより、吐出口付近の増粘を抑制する技術が知られている。特許文献1には、無駄なインクの循環量を抑制しつつ、循環するインクの増粘を防止するインクジェット記録装置が開示されている。
特開2008−142910号公報
複数の液滴サイズを実現するために、口径の異なる吐出口を設置した液体吐出ヘッドが知られている。このような液体吐出ヘッドで、特許文献1に記載されているように液体循環によって液体の濃縮を抑制しようとする場合、各吐出口において液体の濃縮を抑制するのに必要な循環流速が異なる。そのため、ある吐出口において液体の濃縮を抑制できても、他の吐出口では濃縮が抑制できないという課題が生じる。
この課題を回避する手段として、最も大きな循環流速を要する吐出口に合わせて、全体の循環流速を設計する構成が考えられる。しかし、この構成では、ある吐出口を備える圧力室では、必要最小限の循環流速で液体が循環するが、別の吐出口を備える圧力室では、必要以上に大きな循環流速で液体が循環することになる。液体の循環流速が大きすぎると、流路内での圧力損失が大きくなるため、吐出口で大きな負圧が生じる。吐出口における負圧は、気液界面のメニスカス沈降を引き起こし、液滴吐出時、ミストと呼ばれる極小液滴が発生する等の弊害が生じ、新たな課題が顕在化する。
そこで本発明は,大きさの異なる吐出口を有し、液体が圧力室内を流れる液体吐出ヘッドにおいて、各吐出口における液体の増粘と画像品質への影響を抑えることを目的とする。
本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出させるエネルギーを発生させるエネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子に対向して位置する吐出口と、前記液体の流入口と、前記エネルギー発生素子に関して前記流入口の反対側に位置する前記液体の流出口と、をそれぞれが備えた複数の圧力室を有し、前記複数の圧力室は第1の圧力室と第2の圧力室とを含み、前記第1の圧力室は前記第1の圧力室内における前記液体の流方向と平行な方向に第1のフェレ径を有する第1の吐出口を有し、前記第2の圧力室は前記第2の圧力室内における前記液体の流方向と平行な方向に第2のフェレ径を有する第2の吐出口を有し、前記第1のフェレ径は前記第2のフェレ径より大きく、前記第1の圧力室内における前記液体の流速は前記第2の圧力室内における前記液体の流速より小さいことを特徴とする。
本発明によれば、大きさの異なる吐出口を有し、液体が圧力室内を流れる液体吐出ヘッドにおいて、各吐出口における液体の増粘と画像品質への影響を抑えることが可能となる。
各実施形態に共通の液体吐出ヘッドの斜視図である。 第1〜3の実施形態の液体吐出ヘッドのインク供給系の模式図である。 第1の実施形態の液体吐出ヘッドの概念図である。 第2の実施形態の液体吐出ヘッドの概念図である。 図4(b)のA部拡大図である。 第3の実施形態の液体吐出ヘッドの概念図である。 第4の実施形態の液体吐出ヘッドの概念図である。 第5の実施形態の液体吐出ヘッドの概念図である。
以下に、図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下の各実施形態では説明を容易にするために、相対的に口径の大きい吐出口と、そのような吐出口を備えた吐出口列、圧力室等に「第1の」を付すとともに、符号を303A、304A、305Aのように表記する。また、相対的に口径の小さい吐出口と、そのような吐出口を備えた吐出口列、圧力室等に「第2の」を付すとともに、符号を303B、304B、305Bのように表記する。吐出口径について分類する必要がない場合は、単に303、304のように表記する。各図における白抜き矢印はインクの流方向を示す。
本明細書における「インク」は、記録媒体に付与されることによって、画像、模様、パターンなどの形成、記録媒体の加工あるいはインクの処理に供され得る液体を含む。従って、「インク」は、記録に関して用いることが可能なあらゆる液体を包含する。
(第1の実施形態)
本発明の液体吐出ヘッドの第1の実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。
(ヘッド全体の構成の説明)
まず、本発明を適用可能な各種の液体吐出ヘッドと記録素子基板を図1に例示する。図1(a)は一つの記録素子基板102を備えた液体吐出ヘッド101aを示す。液体吐出ヘッド101aは、液体吐出装置(不図示)に対して可動に搭載されており、記録媒体に対して往復移動を繰り返しながら記録を行う。図1(b)は複数の記録素子基板102が千鳥状に配置された、ラインヘッドの形態の液体吐出ヘッド101bを示す。図1(c)は複数の記録素子基板102が直線状に配置された、ラインヘッドの形態の液体吐出ヘッド101cを示す。図1(b),(c)に示す液体吐出ヘッド101b、101cは液体吐出装置に固定されており、記録媒体が移動することにより記録が行われる。本発明に係る液体吐出ヘッドは図1(a)〜(c)の例を含む任意の形態で実施可能であり、図1(a)〜(c)に示す形態に限定されない。以下の説明ではこれらの液体吐出ヘッド101a〜101cを液体吐出ヘッド101と表記する。
(インク供給系の説明)
図2は、上述した液体吐出ヘッド101を含む液体吐出装置のインク供給系の模式図である。インクはインクタンク201からインク供給流路202を通り、共通供給口401を介して液体吐出ヘッド101に供給される。第1の共通供給流路208Aと第2の共通供給流路208Bがインク供給流路202上の第1の点206で分岐し、それぞれ第1の点206から下流側に延在している。第1の点206は液体の流方向に関して、第1及び第2の圧力室305A,305Bの上流側に位置する。第1の共通供給流路208Aからは、複数の第1の個別供給流路307Aが個々の第1の圧力室305Aの流入口309まで延びている。同様に、第2の共通供給流路208Bからは、第2の個別供給流路307Bが個々の第2の圧力室305Bの流入口309まで延びている。
個々の第1の圧力室305Aの流出口310からは第1の個別回収流路308Aが延びており、複数の第1の個別回収流路308Aは第1の共通回収流路209Aに接続されている。個々の第2の圧力室305Bの流出口310からは第2の個別回収流路308Bが延びており、複数の第2の個別回収流路308Bは第2の共通回収流路209Bに接続されている。第1の共通回収流路209Aと第2の共通回収流路209Bはそれぞれ第2の点207まで延在し、第2の点207で合流している。第2の点207は液体の流方向に関し第1及び第2の圧力室305A,305Bの下流側に位置する。
液体吐出ヘッド101に供給されたインクの一部は吐出口303から吐出され、記録媒体に付与される。吐出口303から吐出されなかったインクは、第1の共通回収流路209A及び第2の共通回収流路209Bを通り、共通排出口402から排出され、さらにインク回収流路205を通りインクタンク201に回収される。
インク供給流路202には負圧調整装置203が、インク回収流路205には定量ポンプ204が、それぞれ設けられている。負圧調整装置203と定量ポンプ204は、インクタンク201と液体吐出ヘッド101の間で循環流を生じさせつつ、同時に吐出口303でのインク圧力を調整する。負圧調整装置203、定量ポンプ204及び後述する流抵抗素子311は、液体吐出ヘッドと一体で設置することもできるし、液体吐出ヘッドの外部に取り付け、供給チューブ等を介して液体吐出ヘッドと接続することもできる。
(記録素子基板の構成の説明)
図3(a)は、図2に示す液体吐出ヘッド101の記録素子基板102の斜視図、図3(b)は、記録素子基板102を吐出口形成部材302側から見た拡大透視図、図3(c)は図3(b)のA−A線に沿った記録素子基板102の断面図である。
記録素子基板102は、基板301と、基板301に接合された吐出口形成部材302と、を有している。吐出口形成部材302には口径の異なる吐出口がそれぞれ複数設けられている。すなわち吐出口形成部材302には、複数の第1の吐出口303Aと複数の第2の吐出口303Bが配置されている。第1の吐出口303Aと第2の吐出口303Bから吐出体積の異なる液滴を吐出することにより、トーンやグラデーションが滑らかで高精細な画像を実現することができる。第1の吐出口303Aと第2の吐出口303Bは共に円形の開口形状を有している。複数の第1の吐出口303Aは直線上に配されて第1の吐出口列304Aをなしている。複数の第2の吐出口303Bは上記直線と平行な他の直線上に配されて第2の吐出口列304Bをなしている。第1の吐出口列304Aは第1の吐出口303Aのみからなり、第2の吐出口列304Bは第2の吐出口303Bのみからなる。本実施形態では口径の異なる2種類の吐出口が設けられているが、吐出口の種類はこれに限定されない。
基板301は半導体加工によりその表面にエネルギー発生素子や電気回路、電気配線を配置可能で、かつMEMS加工により流路を形成可能な半導体基板等の材料から形成されることが好ましい。例えば、シリコンの単結晶で形成されたシリコン基板が挙げられる。吐出口形成部材302は、レーザー加工により吐出口が形成可能な樹脂基板や、ダイシングにより吐出口が形成可能な無機プレートによって形成することができる。また、吐出口形成部材302は、光硬化により吐出口および流路が形成可能な感光樹脂材料、MEMS加工により吐出口および流路が形成可能な半導体基板から形成することもできる。
基板301と吐出口形成部材302により囲まれた空間は圧力室305を構成する。吐出口303に対向した基板301の面上には、エネルギー発生素子306が吐出口303に対向して配列されている。即ち、圧力室305は、その内部にエネルギー発生素子306を有する。尚、圧力室305とは、少なくとも、エネルギー発生素子306上の、吐出口303までの領域のことをいい、インクを吐出する際にインクに実質的に圧力がかかる領域のことをいう。例えば、エネルギー発生素子306が発熱素子である場合、少なくとも気泡が成長する領域が圧力室である。図3に示す記録素子基板では、圧力室の内部の液体は、圧力室の外部との間で循環されている。
エネルギー発生素子306は液体を吐出させるエネルギーを発生させ、吐出口303を介して液滴を液体吐出ヘッド101の外部へ吐出する。エネルギー発生素子306の出力エネルギーは吐出口303によって異なる値とすることができる。本実施形態のエネルギー発生素子306は、発熱により液体を沸騰させ液滴を外部に吐出する発熱素子であるが、圧電効果により液体を外部に吐出する圧電素子であってもよい。
基板301には、基板301を貫通する垂直供給口312と垂直排出口313とが形成されている。垂直供給口312と垂直排出口313とは、それぞれ個別供給流路307と個別回収流路308に接続している。吐出口形成部材302の吐出口303が形成された天井部の厚みはほぼ一定である。従って、吐出口303を形成する吐出口形成部材302の貫通孔と圧力室305の高さはすべての吐出口303でほぼ一定である。
圧力室305は個別供給流路307と個別回収流路308に流体的に接続され、個別供給流路307及び個別回収流路308とともに一体の液体流路をなしている。個別供給流路307は圧力室305の流入口309に接続され、個別回収流路308は圧力室305の流出口310に接続されている。流出口310はエネルギー発生素子306に関して流入口309の反対側に位置している。インクの流れは、個別供給流路307から圧力室305を通って個別回収流路308に至る方向に生じる。
第1の吐出口303Aは、第1の圧力室305A内における液体の流方向と平行な方向に第1のフェレ径R1を有する。また、第2の吐出口303Bは、第2の圧力室305B内における液体の流方向と平行な方向に第2のフェレ径R2を有する。第1のフェレ径R1は第2のフェレ径R2より大きい。フェレ径については第2の実施形態で詳細に説明するが、本実施形態では、第1のフェレ径R1と第2のフェレ径R2は、それぞれ第1の吐出口303Aと第2の吐出口303Bの直径に等しい。
第1の圧力室305A内における液体の流速は第2の圧力室305B内における液体の流速より小さい。このような流速の関係を実現するため、本実施形態では、第1の個別供給流路307Aの流路抵抗が第2の個別供給流路307Bの流路抵抗より大きくされている。具体的には第1の個別供給流路307Aが第2の個別供給流路307Bより小さな流路断面を有している。同様に、第1の個別回収流路308Aの流路抵抗が第2の個別回収流路308Bの流路抵抗より大きくされている。具体的には第1の個別回収流路308Aが第2の個別回収流路308Bより小さな流路断面を有している。より詳細には、開口面積の大きい第1の吐出口303Aが配置された第1の圧力室305Aの流入口309と流出口310とには、第1の流抵抗素子311Aが配置されている。開口面積の小さい第2の吐出口303Bが配置された第2の圧力室305Bの流入口309と流出口310とには、第2の流抵抗素子311Bが配置されている。これにより、第1の圧力室305A内の流速J1が、第2の圧力室305B内の流速J2より小さくなる(図2参照)。この結果、第1の点206から第1の圧力室305Aの流入口309までの流路の圧力損失が、第1の点206から第2の圧力室305Bの流入口309までの流路の圧力損失より大きくなる。
なお、第1の個別供給流路307Aの流路抵抗と第2の個別供給流路307Bの流路抵抗を異ならせる方法は流路断面積を異ならせる方法に限られない。例えば、第1の個別供給流路307Aと第2の個別供給流路307Bの流路壁面の表面粗さを異ならせることでも同様の効果が得られる。
(メカニズムの説明)
一般に、口径が大きな吐出口は、口径が小さな吐出口よりも、インクの濃縮抑制に必要な最低循環流速が小さい。この理由について以下に簡単に説明する。吐出が行われず、圧力室内で液体の循環流が生じているとき、インクの揮発成分は蒸発により失われ、循環流により補われる。この現象はすみやかに平衡に達するため、インクの吐出は平衡状態で吐出されるインクの平均粘度に影響される。局所的な流れを考えると、液体流方向に直交する吐出口の壁面付近の気液界面でインク循環流速が最も小さく、蒸発流速が最も大きくなるため、インクの濃縮はこの部分に集中する。ここで、吐出口の循環流方向の口径をR、圧力室の流路高さをH、吐出口形成部材302の厚さをPとする(図3(c)参照)。インクが濃縮する部分の体積Vcがインクの吐出体積より十分に小さいとき、流体力学的な考察より、VcはRによらずH,Pによってのみ定まる。一方、インクが吐出される部分の体積はRに比例するので、H,Pが一定ならば、吐出されるインクの平均的な濃度はRに反比例する。従って、インク流速が一定ならば、吐出口の口径Rが大きいほど、吐出されるインク粘度の上昇は小さい。同様に、吐出されるインク粘度の上昇が等しいとき、口径が大きい吐出口におけるインク流速は、口径が小さい吐出口におけるインク流速より小さい。
そこで、口径の異なる複数の吐出口列に対して、圧力室内のインク流速を異なる値となるように制御する。これにより、すべての吐出口に対して、過不足ないインク流速で、インクの濃縮を抑制することができる。具体的には、インク流方向の吐出口の口径が大きいほど、インクの濃縮抑制に必要な循環流速は小さいため、口径が大きい吐出口に対して循環流速を小くし、口径が小さい吐出口に対して循環流速を大きくする。
(具体的な設計値例)
圧力室305の流路高さH=14マイクロメートル、吐出口形成部材302の厚さP=11マイクロメートルとする。吐出口ごとの圧力損失の差は、個別供給流路307と圧力室305と個別回収流路308において生じる。流路高さHおよび差圧が一定のとき、流速は流路の長さに比例し、流路の幅に反比例する。また、吐出される液滴の体積は、ほぼ吐出口の面積に比例する。第1の吐出口303Aが5pLの液滴を、第2の吐出口303Bが2pLの液滴を吐出すると仮定する。このとき、第1の吐出口303Aの開口面積はおよそ260平方マイクロメートル、第2の吐出口303Bの開口面積はおよそ100平方マイクロメートルとなる。吐出口が円形の場合、第1の吐出口303Aと第2の吐出口303Bの直径はそれぞれ18.2マイクロメートルと11.5マイクロメートルとなる。インクの濃縮抑制に必要な流速は、吐出口径に反比例するため、2pLの液滴を吐出する第2の吐出口303Bは5pLの液滴を吐出する第1の吐出口303Aの約1.6倍の流速を必要とする。よって、第1の吐出口303Aと接続された第1の圧力室305Aの流路抵抗が、第2の吐出口303Bと接続された第2の圧力室305Bの流路抵抗の1.6倍であれば、双方の吐出口について最低限の流速が実現できる。ここで、圧力室305の幅および長さがすべて同一であるとし、幅をW1、長さをL1とする。個別供給流路307と個別回収流路308は同一の流路断面と流路長を有するとし、幅をW2、長さをL2とする。すると、個別供給流路307、個別回収流路308および圧力室305の合成抵抗は(2×L2/W2+L1/W1)に比例する。よって、第1の個別供給流路307Aの幅をW21、長さをL21、第2の個別供給流路307Bの幅をW22、長さをL22とすると、
2×L21/W21+L1/W1=1.6×(2×L22/W22+L1/W1)
の関係式が成り立つ。L1=30、W1=30、L21=L22=20とすると、一例として、W21=12、W22=23(単位はすべてマイクロメートル)のとき、上記の関係式は満たされる。
(第1の実施形態の効果)
本実施形態によれば、口径の異なる複数の吐出口を有する液体吐出ヘッドにおいて、最小限のインク循環流速でインク増粘への影響を防止するとともに、過小もしくは過大なインク循環流による画像品質への影響を抑制することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の液体吐出ヘッドの第2の実施形態について、図4を用いて説明する。
本実施形態においては、液体吐出ヘッドの構成およびインクの供給系の構成は第1の実施形態と同様であり、記録素子基板102の構成のみが異なる。従って、ここでは記録素子基板102の構成のみを説明する。
(記録素子基板の構成の説明)
記録素子基板102の基本構成は第1の実施形態と同じである。すなわち、図3(a)に示すように、記録素子基板102は、基板301と、基板301に接合された吐出口形成部材302と、を有している。吐出口形成部材302には口径の異なる複数の吐出口303が配置されている。図4(a),(b)に、本実施形態の吐出口の形状を例示する。図4(a)を参照すると、第1及び第2の吐出口303A,303Bは、液体の流方向と平行な向きに吐出口の中心に向かって突き出す2つの突起314を有している。突起314は少なくとも1つあればよい。このような突起314を設けることでインクのミストを抑えることができる。図4(b)を参照すると、第1及び第2の吐出口303A,303Bは液体の流方向と平行な長軸を有する楕円形の形状となっている。吐出口の形状はこれらに限られず、任意の形状をとることができる。
圧力室内における液体流方向に平行な方向のフェレ径Rは、図4(b)のA部の拡大図である図5に示すように、吐出口303の外接矩形の、液体流方向の辺の長さに相当する。フェレ径Rが大きい第1の吐出口303Aでは、フェレ径Rが小さい第2の吐出口303Bに比べて、インクの濃縮抑制に必要な循環流速が小さい。そこで、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、個別供給流路307と個別回収流路308に流抵抗素子311を設置し、流路断面積を吐出口ごとに変えている。これにより、フェレ径が大きい第1の吐出口303Aを備える第1の圧力室305Aの流速が、フェレ径の小さい第2の吐出口303Bを備える第2の圧力室305Bの流速よりも小さくなる。
(吐出口のアスペクト比の制限)
一般に、吐出口の液体流方向のフェレ径が大きいほど、インクの濃縮抑制に必要な液体流速は小さくなる。これは、液体流方向に直交する吐出口の壁面部分が最も流速が小さくなり、インクの濃縮が集中するためである。しかし、液体流方向の吐出口径が長く、液体流に直交する方向の吐出口径が短い高アスペクト比の吐出口では、液体流方向に平行な吐出口の壁面部分の影響が大きくなると考えられる。そのため、吐出口のアスペクト比、すなわち液体の流方向と直交する方向における最大寸法に対する、流方向における最大寸法の比は3より小さいことが望ましい。
(第2の実施形態の効果)
本実施形態によれば、フェレ径の異なる吐出口を備え印字品位の改善された液体吐出ヘッドにおいて、インク濃縮の抑制と画像精細感の向上を両立することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の液体吐出ヘッドの第3の実施形態について、図6を用いて説明する。
本実施形態においては、液体吐出ヘッドの構成およびインクの供給系の構成は第1および第2の実施形態と同様であり、記録素子基板102の構成のみが異なる。従って、ここでは記録素子基板102の構成のみを説明する。
(記録素子基板の構成の説明)
第1および第2の実施形態では、一つの吐出口列304に同一フェレ径の吐出口303のみが設けられていた。これに対し本実施形態では、図6に示すように、一つの吐出口列304に、第1のフェレ径R1を持つ第1の吐出口303Aと、第2のフェレ径R2を持つ第2の吐出口303Bが交互に配置されている。第1の圧力室305Aの流入口309と流出口310とに流抵抗素子311Aが、第2の圧力室305Bの流入口309と流出口310とに流抵抗素子311Bが、それぞれ配置されている。これにより、第1の個別供給流路307Aおよび第1の個別回収流路308Aの流路幅が、第2の個別供給流路307Bおよび第2の個別回収流路308Bの流路幅より狭くなり、流抵抗が大きくなっている。このため、第1の圧力室305A内の流速が第2の圧力室305B内の流速より小さくなり、同一の吐出口列304に所属する個別の吐出口に対し、最適な流速が実現される。第1の流抵抗素子311Aは第1の圧力室305Aの流入口309と流出口310の少なくとも一方に設ければよく、第2の流抵抗素子311Bも第2の圧力室305Bの流入口309と流出口310の少なくとも一方に設ければよい。本実施形態では図6に示す2つの吐出口列304の構成は同じである。互いに隣接する吐出口列304を吐出口列方向に相互にずらすことで、実効的な吐出口ピッチを小さくし、さらに画像の精細感を高めることも可能である。
(第3の実施形態の効果)
本実施形態によれば、複数の吐出口列を同一の構成とすることができる。従って、複数の吐出口列を設けた場合に、吐出口列間での構成上、製法上のばらつきを抑えることができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の液体吐出ヘッドの第4の実施形態について、図7を用いて説明する。
(ヘッド構成およびインク供給系の説明)
本実施形態では、第1の吐出口列304Aに対応する第1の共通供給流路208Aに共通供給口401が設けられ、第1の共通回収流路209Aに共通排出口402Aが設けられている。同様に、第2の吐出口列304Bに対応する第2の共通供給流路208Bに共通供給口401が設けられ、第2の共通回収流路209Bに共通排出口402Bが設けられている。すなわち、共通供給口401と共通排出口402の組み合わせが複数存在しており、吐出口列ごとに異なる系統でインク循環流を制御することができる。第1の吐出口列304Aは第1の吐出口303Aのみからなり、第2の吐出口列304Bは第2の吐出口303Bのみからなる。
第1の共通回収流路209Aと第2の共通回収流路209Bとには、それぞれ流量調整装置403A,403Bが設けられている。流量調整装置403A,403Bのいずれかを省略することもできる。流量調整装置403A,403Bは、吐出口径の異なる吐出口列304Aおよび304Bにおける流量ないし流速を異なる値に調整(制御)する調整装置である。これにより、複数の吐出口列に対して、互いに異なる差圧で液体を供給することができる。一例として、第1の実施形態と同様に、5pLの液滴を吐出する第1の吐出口303Aと、2pLの液滴を吐出する第2の吐出口303Bを考える。流路抵抗が同一であるとすると、第2の吐出口303Bに印加される差圧を第1の吐出口303Aにかかる差圧の1.6倍とすれば、インクの濃縮を抑制するための最小限の流速がいずれの吐出口においても実現できる。
流量調整装置は、第1の共通回収流路209Aや第2の共通回収流路209Bだけでなく、第1の共通供給流路208Aや第2の共通供給流路208Bに設置することもできる。また、流量調整装置は、第1の個別供給流路307A、第1の個別回収流路308A、第2の個別供給流路307B、及び第2の個別回収流路308Bのいずれかに設置することもできる。流量調整装置は第1の点206と第2の点207との間を延び、第1の圧力室305Aを通り第2の圧力室305Bを通らない第1の流路に設けることができる。同様に、流量調整装置は第1の点206と第2の点207との間を延び、第2の圧力室305Bを通り第1の圧力室305Aを通らない第2の流路に設けることができる。流量調整装置はこれらの両者に設けることもできる。ここで、第1の流路は第1の共通供給流路208Aと、第1の個別供給流路307Aと、第1の圧力室305Aと、第1の個別回収流路308Aと、第1の共通回収流路209Aと、からなる流路である。第2の流路は第2の共通供給流路208Bと、第2の個別供給流路307Bと、第2の圧力室305Bと、第2の個別回収流路308Bと、第2の共通回収流路209Bと、からなる流路である。
流量調整装置とは、一般に流路内の液体流量ないし流速を調整する装置であり、圧力調整ポンプ、ばね袋を用いた負圧発生装置、流抵抗の調節により液体流量を調節する流路絞りなどの任意の構成が考えられる。流量調整装置は動的な弁やポンプ、可変絞りであってもよいし、流量を静的に調整する流路狭隘部であってもよい。図7に示す例では、流量調整装置により、第2の共通回収流路209Bの流路抵抗が第1の共通回収流路209Aの流路抵抗より大きくなる。この結果、第1の圧力室305Aの流出口310から第2の点207までの流路の圧力損失が、第2の圧力室305Bの流出口310から第2の点207までの流路の圧力損失より大きくなる。
本実施形態では、第1、第2の実施形態と同様に、口径の異なる複数の吐出口に対して、個別の流抵抗素子311を取り付けることも可能であるし、省略することも可能である。
(第4の実施形態の効果)
本実施形態では、液体吐出ヘッドの外部に流量調整装置を取り付け、吐出口列ごとに独立して液体流速を調整できる。従って、画像品質の劣化を解消するための最適流速が、インク濃縮、インク温度などの環境変化や経時変化によって変化したときも、精密かつ柔軟に対応できる。
(第5の実施形態)
以下、本発明の液体吐出ヘッドの第5の実施形態について、図8を用いて説明する。
(記録素子基板の構成の説明)
図8(a)に本実施形態の記録素子基板102を吐出口形成部材302側から見た拡大透視図を示す。図8(b),(c),(d)に図8(a)のA−A線,B−B線,C−C線で切断した断面図をそれぞれ示す。
記録素子基板102は、第1の圧力室305Aの流入口309に接続された第1の個別供給流路307Aと、第1の圧力室305Aの流出口310に接続された第1の個別回収流路308Aと、を有する。また、記録素子基板102は、第2の圧力室305Bの流入口309に接続された第2の個別供給流路307Bと、第2の圧力室305Bの流出口310に接続された第2の個別回収流路308Bと、を有する。第1及び第2の圧力室305A、305Bの流入口309及び流出口310は、共通流路501と連通している。インクは、共通流路501から第1の圧力室305Aの流入口309及び第1の個別供給流路307Aを通って、第1の圧力室305Aに流入する。吐出口から吐出されなかったインクは第1の個別回収流路308Aを通り、流出口310から共通流路501に排出される。第2の圧力室305Bを通るインクの流路についても同様である。このように、本実施形態ではインクの共通供給流路と共通回収流路が共通化されている。
本実施形態では、インクは共通流路501から供給される。しかし、共通流路501には液体流を発生させる差圧等は印加されない。個別の吐出口303に対して、マイクロポンプなどの駆動素子503が設置され、液体流を発生させる。駆動素子503は、第1の個別供給流路307Aと、第2の個別供給流路307Bと、第1の個別回収流路308Aと、第2の個別回収流路308Bとに設けられている。しかし、駆動素子503はこれらの少なくともいずれかに設けられればよい。マイクロポンプはMEMS素子として記録素子基板102に組み込まれる。マイクロポンプは、機械型、磁気流体型、表面張力、相変化型のなどさまざまな方式を用いることができるが、特に電気浸透流型が、構成の容易さ、応答性の高さなどの点で優れている。電気浸透流型マイクロポンプを用いた場合、印加電圧や電極間距離を変えることにより液体流速を吐出口毎に異なる値とすることができる。口径の異なる第1の吐出口303Aと第2の吐出口303Bに対し、出力の異なる駆動素子503A,503Bを用いることで、第1の圧力室305Aと第2の圧力室305Bにおける液体流速をそれぞれ異なる値とすることができる。本実施形態では、第1の実施形態のように一つの吐出口列内の吐出口形状を同一とすることもできるし、第3の実施形態のように一つの吐出口列内の吐出口形状を異なるものとすることもできる。
(第5の実施形態の効果)
本実施形態によれば液体吐出ヘッドの外部で差圧や循環流を発生させる必要がないため、全体としてのシステムを小型化できる。また、インク循環に伴うインク漏れや接液信頼性などの問題を抑制することができる。第4の実施形態と同様、個別の吐出口に対して、最適流速の変化に柔軟に対応可能である。
101 液体吐出ヘッド
102 記録素子基板
303 吐出口
305 圧力室
306 エネルギー発生素子

Claims (17)

  1. 液体を吐出させるエネルギーを発生させるエネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子に対向して位置する吐出口と、前記液体の流入口と、前記エネルギー発生素子に関して前記流入口の反対側に位置する前記液体の流出口と、をそれぞれが備えた複数の圧力室を有し、
    前記複数の圧力室は第1の圧力室と第2の圧力室とを含み、前記第1の圧力室は前記第1の圧力室内における前記液体の流方向と平行な方向に第1のフェレ径を有する第1の吐出口を有し、前記第2の圧力室は前記第2の圧力室内における前記液体の流方向と平行な方向に第2のフェレ径を有する第2の吐出口を有し、前記第1のフェレ径は前記第2のフェレ径より大きく、前記第1の圧力室内における前記液体の流速は前記第2の圧力室内における前記液体の流速より小さいことを特徴とする、液体吐出ヘッド。
  2. 前記液体の流方向に関し前記第1及び第2の圧力室の上流側に位置する第1の点から前記第1の圧力室の前記流入口までの流路の圧力損失が、前記第1の点から前記第2の圧力室の前記流入口までの流路の圧力損失より大きい、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記第1の圧力室と前記第2の圧力室がそれぞれ複数設けられ、
    前記第1の点から延在する第1の共通供給流路と、前記第1の共通供給流路から個々の前記第1の圧力室の前記流入口まで延びる複数の第1の個別供給流路と、前記第1の点から延在する第2の共通供給流路と、前記第2の共通供給流路から個々の前記第2の圧力室の前記流入口まで延びる複数の第2の個別供給流路と、を有し、
    前記第1の個別供給流路の流路抵抗が前記第2の個別供給流路の流路抵抗より大きい、請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記第1の個別供給流路は前記第2の個別供給流路より小さな流路断面を有している、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記第1の点から延在する共通供給流路と、前記共通供給流路から前記第1の圧力室の前記流入口まで延びる第1の個別供給流路と、前記共通供給流路から前記第2の圧力室の前記流入口まで延びる第2の個別供給流路と、を有し、
    前記第1の個別供給流路の流路抵抗が前記第2の個別供給流路の流路抵抗より大きい、請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記第1の圧力室の前記流出口から、前記液体の流方向に関し前記第1及び第2の圧力室の下流側に位置する第2の点までの流路の圧力損失が、前記第2の圧力室の前記流出口から前記第2の点までの流路の圧力損失より大きい、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記第1の圧力室と前記第2の圧力室がそれぞれ複数設けられ、
    個々の前記第1の圧力室の前記流出口から延びる複数の第1の個別回収流路と、複数の第1の個別回収流路に接続され前記第2の点まで延在する第1の共通回収流路と、個々の前記第2の圧力室の前記流出口から延びる複数の第2の個別回収流路と、複数の第2の個
    別回収流路に接続され前記第2の点まで延在する第2の共通回収流路と、を有し、
    前記第1の個別回収流路の流路抵抗が前記第2の個別回収流路の流路抵抗より大きい、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記第1の圧力室の前記流出口から延びる第1の個別回収流路と、前記第2の圧力室の前記流出口から延びる第2の個別回収流路と、前記第1及び第2の個別回収流路に接続され前記第2の点まで延在する共通回収流路と、を有し、
    前記第1の個別回収流路の流路抵抗が前記第2の個別回収流路の流路抵抗より大きい、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記液体の流方向に関し前記第1及び第2の圧力室の上流側に位置する第1の点と、前記液体の流方向に関し前記第1及び第2の圧力室の下流側に位置する第2の点との間を延び、前記第1の圧力室を通り前記第2の圧力室を通らない第1の流路と、前記第1の点と前記第2の点との間を延び、前記第2の圧力室を通り前記第1の圧力室を通らない第2の流路の少なくともいずれかに、当該流路の流量または流速を調整する調整装置を有している、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記第1の圧力室と前記第2の圧力室がそれぞれ複数設けられ、
    前記第1の点から延在する第1の共通供給流路と、前記第1の共通供給流路から個々の前記第1の圧力室の前記流入口まで延びる複数の第1の個別供給流路と、前記第1の点から延在する第2の共通供給流路と、前記第2の共通供給流路から個々の前記第2の圧力室の前記流入口まで延びる複数の第2の個別供給流路と、を有し、
    前記調整装置は前記第1の共通供給流路と前記第2の共通供給流路の少なくともいずれかに設けられている、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記第1の圧力室と前記第2の圧力室がそれぞれ複数設けられ、
    個々の前記第1の圧力室の前記流出口から延びる複数の第1の個別回収流路と、複数の第1の個別回収流路に接続され前記第2の点まで延在する第1の共通回収流路と、個々の前記第2の圧力室の前記流出口から延びる複数の第2の個別回収流路と、複数の第2の個別回収流路に接続され前記第2の点まで延在する第2の共通回収流路と、を有し、
    前記調整装置は前記第1の共通回収流路と前記第2の共通回収流路の少なくともいずれかに設けられている、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記第1の圧力室の前記流入口に接続された第1の個別供給流路と、前記第1の圧力室の前記流出口に接続された第1の個別回収流路と、前記第2の圧力室の前記流入口に接続された第2の個別供給流路と、前記第2の圧力室の前記流出口に接続された第2の個別回収流路と、
    前記第1の個別供給流路と前記第1の個別回収流路と前記第2の個別供給流路と前記第2の個別回収流路の少なくともいずれかに設けられ、前記液体を駆動する駆動素子と、を有する、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  13. 前記第1及び第2の吐出口は、前記液体の流方向と直交する方向における最大寸法に対
    する、前記流方向における最大寸法の比が3より小さい、請求項1から1のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  14. 前記第1及び第2の吐出口は、前記液体の流方向と平行な向きに前記吐出口の中心に向かって突き出す少なくとも一つの突起を有する、請求項1から1のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  15. 前記第1の圧力室の内部の液体は、前記第1の圧力室の外部との間で循環される、請求項1から1のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  16. 前記第2の圧力室の内部の液体は、前記第2の圧力室の外部との間で循環される、請求項1から1のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  17. 請求項1から1のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドを搭載したことを特徴とする、液体吐出装置。
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