JP6719123B2 - 蛍光組織断層撮影(fht)システムおよびfht方法 - Google Patents

蛍光組織断層撮影(fht)システムおよびfht方法 Download PDF

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Description

関連出願
本出願は、Hoppinらによる、「CRYOFLUORESCENCE TOMOGRPAHY (FHT) SYSTEMS AND MTHODS」という名称の、2015年8月31日に出願された米国仮特許出願第62/211930号、および「MULTI−SPECTRAL THREE DIMENSIONAL IMAGING SYSTEM AND METHOD」という名称の、2015年5月21日に出願された米国仮特許出願第62/164800号の優先権を主張する、「MULTI−SPECTRAL THREE DIMENSIONAL IMAGING SYSTEM AND METHOD」という名称の、2016年5月19日に出願された米国非仮特許出願第15/158928号の優先権を主張するものであり、これらはすべて参照により本明細書に組み入れられる。
本開示は一般にイメージングに関し、より具体的には、蛍光組織断層撮影(FHT)システムおよびFHT方法に関する。
マルチスペクトル蛍光組織切片イメージングは、単独または後付けの切片撮像装置においてエクスビボで薬物分布を測定するのに使用することができる。単一の撮像システムにそのような特異性があると、1回の走査あたりのコストが高くつくことになりうる。高処理能力を低コストで得るには、切片作製装置と連携して動作することができる対応するソフトウェアパッケージを備える蛍光組織学的(組織)撮像装置を構築することが有益であろう。このために、本明細書で概説する方法は、既存の組織切片作製装置への多様な可搬型アドオンのための蛍光撮像技術のワークフローを示す。
以下でより詳細に説明する本開示の1つまたは複数の実施形態によれば、蛍光組織断層撮影(FHT)システムが開示される。本FHTシステムは、ハウジングと、ハウジング内に位置する蛍光カメラと、ハウジング内に位置する白色光カメラと、ハウジング内に位置する蛍光光源とを含む。本FHTシステムは、切片作製装置のチャンバ内でハウジングを、カメラおよび蛍光光源がチャンバ内で保定された組織標本のブロック面に向けられるように支持するように構成された支持台をさらに含む。
別の実施形態では、FHTを行うための方法が開示される。本方法は、切片作製装置のチャンバ内に取り付けられた撮像装置が、チャンバ内で保定された組織標本のブロック面の白色光画像を取り込むステップを含む。また本方法は、撮像装置が、白色光および蛍光照明の下でブロック面の蛍光画像を取り込むステップも含む。本方法は、撮像装置が、白色光画像と蛍光画像とを位置合わせして合成画像を形成するステップをさらに含む。本方法は、撮像装置が、合成画像を電子ディスプレイに提供するステップをさらに含む。
さらに別の実施形態では、FHTシステムが開示される。本FHTシステムは、切片作製装置のチャンバ内で保定された組織標本のブロック面を撮像する手段を含む。また本FHTシステムは、切片作製装置のチャンバ内で撮像手段を支持する手段も含む。
本特許または出願ファイルには、カラーで作成された少なくとも1つの図面を含む。カラー図面を伴う本特許または特許出願公報の複写は、請求および必要な手数料の支払に応じて米国特許庁により提供される。
本明細書で開示する実施形態の上記その他の目的、特徴、態様および利点は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せて読めばより明らかになるであろう。
図1A〜図1Bは、様々な実施形態による、例示的なクライオスタット/クライオミクロトームを示す図である。 図2〜図4は、様々な実施形態による、ミクロトームまたはクライオミクロトームで使用するための例示的な蛍光組織断層撮影(FHT)撮像装置を示す図である。 図2〜図4は、様々な実施形態による、ミクロトームまたはクライオミクロトームで使用するための例示的な蛍光組織断層撮影(FHT)撮像装置を示す図である。 図2〜図4は、様々な実施形態による、ミクロトームまたはクライオミクロトームで使用するための例示的な蛍光組織断層撮影(FHT)撮像装置を示す図である。 図5は、様々な実施形態による、FHTシステムの例示的なコンピュータ装置を示す図である。 図6は、様々な実施形態による、FHTイメージング用の組織標本を調製するための例示的な簡略化された手順を示す図である。 図7は、様々な実施形態による、FHTイメージングを使用して組織標本のブロック面を撮像するための例示的な簡略化された手順を示す図である。 図8は、様々な実施形態による、FHTシステムによって取り込まれた画像の例示的な位置合わせ方式を示す図である。 図9A〜図9Iは、様々な実施形態による、蛍光体が注入された撚りひものFHTイメージングの試験結果を示す図である。 図10A〜図10Bは、様々な実施形態による、脳組織のFHTイメージングの試験結果を示す図である。 図11A〜図11Fは、様々な実施形態による、脳組織のFHTイメージングの別の試験結果を示す図である。 図12A〜図12Iは、様々な実施形態による、脳組織のFHTイメージングのさらに別の例を示す図である。 図13A〜図13Eは、様々な実施形態による、クモ膜下投与された(intrathecally-administered)アンチセンスオリゴヌクレオチドのイメージングの例を示す図である。 図14A〜図14Cは、FHTシステムから貼り付いた組織切片を除去する機構の例を示す図である。 図15A〜図15Bは、組織ブロックに基準マーカを正確に配置するための例示的装置を示す図である。 図16は、多色基準マーカの一例を示す図である。
上記の図面は必ずしも縮尺通りではなく、本開示の基本原理を示す様々な好ましい特徴の幾分簡略化された表現を提示するものであることに留意されたい。例えば、特定の寸法、向き、位置、および形状を含む、本開示の特定の設計上の特徴は、一部は、特定の意図される用途および使用環境によって決定される。
身体の中の通常は目に見えない小さな物体を見つけるには様々な課題が残っている。そのような物体を蛍光体で標識することはコントラストを導入する可能な技術であるが、励起光と発光の両方が吸収され散乱されるため、可視蛍光体には問題がある。近赤外(NIR)蛍光は、正常な体組織および体液の状況において高コントラストを提供する能力を有する。
生きていた組織からの切片の組織学的分析は、切片ごとに取り付け、処理し、(例えば顕微鏡を使用して)走査する必要があるため、時間と労力を要する。ブロック面イメージングは従来の分析の逆である。というのは、組織切片が捨てられ、組織標本の露出したブロック面のみが撮像されるからである。NIR蛍光を使用してブロック面を撮像すると、極めて高い信号対雑音比が達成されるが、NIRで見える「余分な深さ」を補正しようとする必要も生じる。いくつかの実施態様では、ビデオ情報(例えば、色、グレースケールなど)、および組織内の光伝搬に関する仮定を使用して実際の蛍光の少なくとも1つの近似を生成することができる。
いくつかの態様では、本明細書に記載する技術は、データセットを取得する同時カラー/NIR取得およびこれらのデータセットプに適用される数学的方法を利用して、超高解像度で、組織ブロックに存在する実際のNIR蛍光の、したがって元の生きている組織の少なくとも1つの近似を再構築する。またNIRは、感度が高く、通常は可視蛍光イメージングを妨げるはずの内生発色団からの干渉が少ない。
次に図1Aを参照すると、様々な実施形態によるクライオスタット/クライオミクロトーム100が示されている。一般に、ミクロトームは、顕微鏡検査で使用するための組織ブロックの組織学的試料を調製するのに通常使用される装置である。例えば、ミクロトームは、その後に顕微鏡を使用した観察用のスライドに載せることができる組織ブロックから組織標本の薄層を削り取ることができる。クライオミクロトームは、切片作製中に組織標本を低温に保つように動作する特殊な形態のミクロトームである。本明細書で開示するFHTシステムはクライオミクロトームに関して説明されているが、本明細書の教示はそれだけに限定されない。特に、FHTシステムは、任意の数の異なる切片作製装置(例えば、他のミクロトーム、組織学的試料調製装置、マクロトームなど)を使用して実現することもできる。
図示のように、クライオミクロトーム100は、切削操作が行われる密封チャンバ106を取り囲むハウジング102を含んでいてよい。またクライオミクロトーム100は、クライオミクロトーム100のユーザがチャンバ106にアクセスできるようにする扉104または他のアクセス機構(例えば、蓋など)も含んでいてよい。使用中、クライオミクロトーム100は、切片作製されている凍結組織標本が解凍されて室温に戻るのを防止するためにチャンバ106の内部温度を調節することができる。
図1Bに、クライオミクロトーム100の例示的なチャンバ106をより詳細に示す。図示のように、クライオミクロトーム100は、凍結標本112を適所に保持する標本保定装置110を含んでいてよい。加えて、クライオミクロトーム100は、始動させると、標本112のブロック面を横断して標本112の薄層を除去する1つまたは複数の切削刃108も含んでいてよい。多くの場合、標本112は、被検体から分離された任意の形態の生物学的物質であり、クライオミクロトーム100に配置する前に、最適切削温度(OCT)物質において凍結される。
いくつかのクライオミクロトームでは、例えば、得られる組織切片の厚さを調整するように、かつ/または切削刃108と組織標本112との適正な接触を確実にするように、切削刃108と標本保定装置110とのアラインメントを構成することができる。例えば、クライオミクロトーム100のユーザは、組織標本112の切片作製を開始する前に、まず組織標本112の正しい位置を確実にする。いくつかの実施形態では、切削刃108の作動は、ユーザによって手動で行われる。他の実施形態では、切削刃108の作動および/または標本保定装置110の移動は、コンピュータ制御下でクライオミクロトーム100によって自動的に行われる。
本明細書の技術を実現するのに使用することができる例示的なクライオミクロトームが、Leica Camera AG、Wetzlar、Germanyから入手可能なLeica 3050クライオミクロトームである。しかし、理解されるように、本明細書の技術は、任意の数の異なるクライオミクロトームに適用することができ、特定の製造元、モデル、または種類のクライオミクロトームに限定されない。
上記のように、NIR蛍光イメージングが近年浮上しており、蛍光体注入組織と通常の組織との間のコントラストが高い画像を生成する能力を実証している。以下の表1に、例示的な蛍光剤のリストをそのピーク励起波長(Ex)およびピーク発光波長(Em)と共に示す。
多くの場合、蛍光イメージングの目的で使用することができる蛍光体は、約200nmから1000nmの範囲の発光スペクトルを示す。さらに、使用される蛍光体の各々が異なる発光スペクトルを有する場合、単一の標本で複数の蛍光体を使用することができる。表1に記載されていない他の蛍光体も、本明細書の教示から逸脱することなく使用することができる。
様々な実施形態によれば、組織標本の蛍光組織断層撮影(FHT)を行うために、クライオミクロトームと共にNIR蛍光イメージングを活用することができる。上記のように、クライオミクロトームは、通常、(例えば、切片を顕微鏡スライドに載せることによって)さらに分析するために組織切片を調製するのに使用される。これに対して、本明細書のFHT技術はその正反対を提案し、すなわち、得られる組織切片をまったく考慮せずにクライオミクロトーム内にある間に組織標本自体の露出したブロック面を撮像することによるものであり、得られる組織切片はユーザが所望するように廃棄されても保持されてもよい、
次に図2〜図4を参照すると、様々な実施形態における蛍光組織断層撮影(FHT)システムが示されている。図2に示すように、FHTシステムは、クライオミクロトーム100のチャンバ106内の組織標本112の露出したブロック面を撮像するように動作する撮像装置/システム200を含んでいてよい。理解されるように、撮像システム200は可搬型であってよく、撮像システム200を任意の数の異なる種類のクライオミクロトームと併用することができる。有利には、このためユーザは、クライオミクロトームに大きな変更を加えなくてもFHTイメージングを行うようにクライオミクロトームを適合させることができる。
撮像システム200は、システム200の様々な撮像構成要素を収容するハウジング202を含んでいてよい。いくつかの実施形態では、ハウジング202は、ユーザが、所望通りに、クライオミクロトーム100のチャンバ106内でハウジング202を位置決めし、かつ/またはチャンバ106から撮像システム200を取り外すことを可能にするハンドル204を含む。ハウジング202は、プラスチック、セラミックス、シートメタルといった任意の適切な材料で形成されていてよく、(例えば、カメラが低温に曝されないよう保護するために)撮像システム200の撮像構成要素をクライオミクロトーム100のチャンバ106の内部環境から保護することができる。またハウジング202の少なくとも一部は、白色スペクトルおよびNIRスペクトルの光がハウジング202を通過するように、少なくとも半透明であってもよい。さらに、ハウジング202はおおむね円筒形状で図示されているが、ハウジング202の他の実施態様は、例えば、ある特定の種類またはモデルのクライオミクロトームのチャンバ内に収まるように、他の幾何学的形状をとってもよい。
様々な実施形態において、FHTシステムは、組織標本112に対してクライオミクロトーム100のチャンバ106内の適切な距離のところにハウジング202内の撮像構成要素を位置決めするために、1つまたは複数の支持ブラケットまたは他の保定部材も含んでいてよい。例えば、図示のように、支持台/ブラケット210は、チャンバ106の床面に接しており、そこからある距離のところでハウジング202を支持する。ハウジング202は組織標本112のブロック面から任意の所望の距離のところに位置決めすることができるが、試験が示すところでは、図3により詳細に示すように、約10インチ(約25.4cm)の距離が、切削刃108の動きに影響を与えずに試料の適切なFHT撮像結果をもたらす。
いくつかの実施形態では、ブラケット210は、(例えば、1つまたは複数のネジ、ボルトなどを介して)チャンバ106の床面に結合され、またはそれ以外の方法で固定される。他の実施形態では、ブラケット210は、(例えば、切削刃108と関連付けられた構造の下を摺動するように)クライオミクロトーム100の1つまたは複数の構成要素に係合するような形状をしている。加えて、ブラケット210は、様々な実施形態によれば、ハウジング202の構成要素とは別個の構成要素(例えば、ハウジング202がブラケット210に載っている)であってもよく、ハウジング202に固定または結合されていてもよく、ハウジング202の一部として直接形成されていてもよい。
撮像システム200の撮像構成要素は、1つまたは複数の電荷結合素子(CCD)カメラ206や1つまたは複数の照明光源/ファイバ208といった、1つまたは複数のカメラを含んでいてよい。例えば、(1つまたは複数の)カメラ206は、可視スペクトル内で画像を取り込むように構成された白色光カメラおよび/またはNIRスペクトルもしくはIRスペクトル内で画像を取り込むように構成された蛍光カメラを含む。同様に、照明光源/ファイバ208も、撮像中に組織標本112のブロック面に蛍光および/または白色光を照射する1つまたは複数のファイバを含む。図4に示すように、ハウジング202の後部からは、(1つまたは複数の)カメラ206および照明源/ファイバ208をコンピュータ装置300に接続するケーブル212が延在していてよい。
ある場合には、室内照明による周囲照明が十分に拡散するため、撮像システム200に専用の白色光照明源は不要である。しかし、他の実施形態では、撮像システム200は、ハウジング202の端部に位置する照明ファイバ208またはライトの一部や、ハウジング202の外部に(例えば、手術用ランプ、カメラフラッシュなど)、撮像システム200の一部として1つまたは複数の白色光源をさらに含む。
(1つまたは複数の)カメラ206は、白色光スペクトルおよびNIRスペクトルで画像を取り込むように動作する任意の適切な種類のものとすることができる。例えば、本明細書のFHTシステムの1つの試作機では、Canon,Melville,NYから入手可能な高解像度Canon EOS700白色光カメラを使用しているが、他の実施態様では他の任意の適切な白色光カメラを使用することができる。蛍光イメージングについて、適切なシステムには、Curadel LLC,Marlboro,MAから入手可能な、K−FLARE(登録商標)、およびLab−FLARE(登録商標)のモデルR1(商標)、R1v(商標)、RP1(商標)、RP2(商標)、RC2(商標)、FLARE(登録商標)(FLuorescence−Assisted Resection and Exploration)撮像システムが含まれる。他の適切なシステム構成要素も、本明細書の教示を逸脱することなく、所望通りに使用してよい。
鏡面反射を低減させるために、撮像システム200は、偏光子を(1つまたは複数の)カメラ206および/または照明源(例えば照明ファイバ208)と共に含むことができる。例えば、撮像システム200は、照明された組織標本112からの鏡面反射を低減させる、励起と発光が90度で交替する同軸直線偏光子を使用する。
図5に、様々な実施形態によるコンピュータ装置300の例示的な概略ブロック図を示す。図示のように、コンピュータ装置300は、システムバス350によって相互接続され、電源360によって電力供給される、1つまたは複数のインターフェース310(例えば、有線、無線など)と、少なくとも1つのプロセッサ320と、メモリ340とを含んでいてよい。
(1つまたは複数の)インターフェース310は、FHTシステム内の他のコンピュータ装置とデータを通信するための機械的回路、電気的回路、および信号回路を含む。例えば、インターフェース310は、ケーブル212を介して直接、または任意の数の中間構成要素を介して撮像システム200の(1つまたは複数の)カメラ206および照明ファイバ208に通信可能に結合されている。例えば、(1つまたは複数の)インターフェース310は、光源をいつ作動させるか制御するために(例えば、組織標本112上に蛍光を照射するために)、照明ファイバ208の1つまたは複数の光源と通信する。さらに、(1つまたは複数の)インターフェース310は、さらなる画像処理のために撮像システム200の白色光カメラおよび蛍光カメラから取り込み画像データを受け取る。
ある場合には、(1つまたは複数の)インターフェース310は、1つまたは複数のユーザインターフェース装置とも通信する。一般に、ユーザインターフェース装置は、ユーザに感覚情報を提供し、かつ/または1つもしくは複数のセンサを介してユーザから入力を受け取る。例えば、ユーザインターフェース装置には、電子ディスプレイ(例えば、組織ブロック面の結果として得られる画像をユーザに表示する)、ポインティングデバイス(例えば、トラックパッド、タッチスクリーンなど)、オーディオ機器(例えば、スピーカ、マイクロフォンなど)などが含まれるが、これらだけに限定されない。加えて、(1つまたは複数の)インターフェースは、(例えば、画像データを別の装置に伝達する、別の装置から命令を受け取るなどのために)コンピュータ装置300を、配線ネットワークまたは無線ネットワークを介して他のコンピュータ装置に通信可能に結合することもできる。
メモリ340は、本明細書に記載する実施形態と関連付けられたソフトウェアプログラムおよびデータ構造を記憶するためにプロセッサ320および(1つまたは複数の)インターフェース310によってアドレス指定可能な複数の記憶位置を含む。プロセッサ320は、ソフトウェアプログラムを実行し、受信センサデータ(例えば、取り込み画像データなど)、動作パラメータまたは設定などを含みうるデータ構造345を操作するように適合されたハードウェア要素またはハードウェア論理を含んでいてよい。オペレーティングシステム342は、その各部分は通常、メモリ340に常駐し、プロセッサ320によって実行され、特に、装置300上で実行されるソフトウェアプロセスおよび/またはサービスをサポートする動作を呼び出すことによって、装置300を機能的に編成する。これらのソフトウェアプロセスおよび/またはサービスは、様々な実施形態において、本明細書に記載するように、照明コントローラプロセス347および/または撮像プロセス248を含むことができる。
当業者には明らかなように、本明細書に記載される技術に関するプログラム命令を記憶し、実行するために、様々なコンピュータ可読媒体を含む他の種類のプロセッサおよびメモリが使用されてもよい。また、説明では様々なプロセスを例示しているが、様々なプロセスは、本明細書の技術に従って(例えば、類似したプロセスの機能に従って)動作するように構成されたモジュールとして具現化できることが特に企図されている。さらに、各プロセスは別々に図示されているが、プロセスは他のプロセス内のルーチンまたはモジュールであってもよいことを当業者は理解するであろう。
一般に、照明コントローラ347は、蛍光光源、および場合によっては白色光源をいつ作動させるかを制御するように構成されていてよい。理解されるように、発光ダイオード(LED)、レーザなどといった光源自体が、コンピュータ装置300と通信することができ、組織標本112のブロック面に対応する光を発するように照明ファイバ208に光学的に結合されていてよい。例えば、照明コントローラ347は、組織内に存在する(1つまたは複数の)蛍光体からの励起応答を誘発するために、撮像システム200が組織標本112をNIR波長またはIR波長でいつ照明するか制御する。
撮像プロセス248は、撮像システム200によって取り込まれた画像を取得し、かつ/または処理するように動作することができる。例えば、撮像プロセス248は、組織標本112のブロック面の白色光画像および/または蛍光画像を取り込むために(1つまたは複数の)カメラ206に制御信号を送る。次に撮像プロセス248は、(1つまたは複数の)カメラ206から取り込み画像データを受け取り、後述するように画像処理を行って電子ディスプレイに出力するための完成画像を生成する。いくつかの実施形態では、撮像プロセス348は、切削刃108の自動作動、標本保定装置110の移動などといった、クライオミクロトーム100の1つまたは複数の自動化機能を制御するようにさらに構成されている。
次に図6を参照すると、様々な実施形態による、FHT画像取得用の組織標本を調製するための例示的な簡略化された手順600が示されている。図示のように、手順600はステップ605から開始し、被検体試料/標本を調製するステップ610に進むことができる。様々な実施形態において、このステップは、組織標本に適切な蛍光体を選択し、選択された(1つまたは複数の)蛍光体を標本に注入するステップを伴っていてよい。例えば、先に表1に示したように、異なる蛍光体は、異なるスペクトル特性および用途を有する。蛍光体注入に続く適切な蓄積時間の経過後に、分析用の軟組織を切除することができる。
ステップ615で、FHTイメージングが施される被検体標本の調製後に、被検体をOCT化合物のブロックに包理する。任意の適切なOCT化合物をこのステップのために選択してよい。次いで、OCTに包理された被検体組織ブロックを、(例えば、図1Bに示すように)クライオミクロトーム内の所定の位置に設置する。
手順600は、上述のFHT撮像システム構成要素を位置決めし、被検体ブロックのブロック面に向けるステップ620も含んでいてよい。例えば、撮像システム200は、上述のように、ブロック面を撮像するために、クライオミクロトーム100のチャンバ106内の組織標本112の標本ブロック面の前に位置決めされる。とりわけ、蛍光構成要素は、被検体標本の可能な限り多くの部分がカメラの焦点に合い、被検体が遮蔽されずに可能な限り大きな視野を占めるように位置決めされる。
手順600は、撮像システムのために蛍光チャネルを選択するステップ625も含んでいてよい。とりわけ、ステップ610で組織標本に使用された蛍光体に基づいて、異なるNIRチャネルを選択することができる。標本で複数の蛍光体が使用されている場合、対応するNIRチャネルは、蛍光体のスペクトル特性に重なるように選択することができる。
ステップ620と同様に、手順600は、組織標本に高解像度白色光カメラを向けるステップ630も含んでいてよい。例えば、白色光カメラと蛍光カメラとがどちらも同じハウジング(例えば、ハウジング202)内に位置している場合、ステップ620およびステップ630は、組織標本に対してクライオミクロトームのチャンバ内でハウジングを位置決めすることによって同時に行うことができる。
手順600のステップ635で、ユーザは、必要に応じて蛍光カメラおよび白色光カメラの位置を調整することができる。例えば、カメラによって取得された試験画像に基づいて、カメラの位置は、組織のブロック面の所望の領域が確実に取り込まれるように、カメラの焦点が確実に合うように、または他の何らかの理由でさらに調整される。
手順600のステップ640で、白色光撮像システムおよび蛍光撮像システムがOCTブロックのブロック面に対して所望の位置に位置決めされると、各構成要素を所定の位置に固定することができる。例えば、撮像構成要素が単一のハウジング内に収容されている場合、所望の位置決めが達成されると、クライオミクロトームのチャンバ内のハウジングの位置は固定される。
手順600のステップ645で、組織標本/試料を調製し、取り付けた後で、クライオミクロトームの(1つまたは複数の)刃を始動させて、組織がほぼ露出するまでOCTブロックを削り取ることができる。言い換えると、ステップ645の完了時に、露出したブロック面は、撮像用の包理された組織の前にOCT化合物のごく薄い層だけを含む。次いで手順600はステップ650で終了する。
次に図7を参照すると、様々な実施形態による、組織標本に対してFHTを行うための例示的な簡略化された手順700が示されている。いくつかの実施形態では、手順700は、撮像システム(例えば、撮像システム200)と通信するコンピュータ装置(例えば、装置300)を有するFHTシステムを動作させることによって、全部、または一部が行われる。手順700はステップ705から開始し、詳細に上述したように、FHTシステムが位置する部屋で室内灯を作動させるステップ710に進むことができる。撮像システムの能力によっては、室内灯からの周囲光が撮像のために十分な白色光を提供することができる。
手順700のステップ715で、FHTシステムは、その白色光カメラを使用して組織標本のブロック面の画像を取得することができる。特に、FHTシステムのコンピュータ装置は、クライオミクロトームのチャンバ内の組織標本のブロック面の高精細白色光画像を取り込むよう白色光カメラに信号を送ることができる。
手順700のステップ720で、FHTシステムは、ステップ715と同時に、またはステップ715の前もしくは後の短時間内に、その蛍光撮像構成要素を使用して1つまたは複数の画像を取り込むこともできる。いくつかの実施形態では、蛍光撮像構成要素は、組織標本のブロック面の白色光画像と蛍光/NIR画像の両方を取り込む。例えば、蛍光カメラは、ブロック面の画像を、室内灯が作動した状態で、蛍光照明有りと蛍光照明なしでも取り込むことができる。
手順700のステップ725で、組織標本から白色光源を除去するために室内灯を使用不可とすることができる。あるいは、専用の白色光源が使用される場合には、ステップ710およびステップ725は、必要に応じて、白色光源の点灯および消灯を伴っていてもよい。
手順700のステップ730で、FHTシステムは、室内灯が作動していない蛍光照明下でブロック面の画像を取り込むこともできる。よって、ステップ715、ステップ720、およびステップ730の結果として、FHTシステムは、ブロック面の以下の互いに異なる画像のいずれかまたはすべてを有することになる:1)ブロック光が白色光で(例えば室内灯をオンにして)照明されている間に白色光カメラによって取り込まれた白色光画像、2)ブロック画像が白色光のみで照明されている間に蛍光撮像システムによって取り込まれた蛍光画像、3)室内灯と蛍光光源の両方がオンである間に蛍光撮像システムによって取り込まれた蛍光画像、4)すべての光源がオフである間に蛍光撮像システムによって取り込まれた蛍光画像、および5)白色光源がオフであり、蛍光光源が点灯されている間に蛍光撮像システムによって取り込まれた蛍光画像。
ステップ735で、ブロック面の撮像を完了した後で、室内灯を再度作動させることができる。次にステップ740で、クライオミクロトームの(1つまたは複数の)刃を作動させてOCTブロックを切削し、それによって撮像用の試料の別の部分を露出させることができる。この時点またはその前後に、ステップ745で、上記のステップによって定義されたプロトコルの中断があれば記録することができる。例えば、余分な画像が撮影された場合、メモを取り、露出したブロック面の取り込み画像のいずれかと関連付けて、これらの画像を廃棄し、またはそれ以外の方法で無視することができる。
手順700のステップ750で、OCTブロックから除去された組織層が対象となる最後の層であるかどうかについて判断を行うことができる。そうでなければ、手順700はステップ715に戻って、新たに露出した層についてステップ715〜ステップ745を繰り返すことができる。しかし、最後の組織層が撮像された場合、手順700はステップ755に進み、そこで手順700は終了する。
手順600〜手順700内のいくつかのステップは上述のように任意選択であるが、図6〜図7に示すステップは、単なる説明例にすぎず、いくつかの他のステップが所望通りに含められ、または除かれてもよいことに留意されたい。さらに、各ステップの特定の順序が図示されているが、この順序は単なる例示にすぎず、本明細書の実施形態の範囲を逸脱することなく、各ステップの任意の適切な配列を利用することができる。さらに、手順600〜手順700は別々に記載されているが、各手順からのいくつかのステップを互いの手順に組み込むこともでき、これらの手順は相互に排他的であるようには意図されていない。
次に図8を参照すると、様々な実施形態による、FHTシステム内の画像位置合わせの説明図800が示されている。特に、FHTコンピュータ装置(例えば、撮像プロセス248を実行する装置300)は、(1つまたは複数の)完成画像を生成するために、様々な取り込み画像(例えば、図7に示す手順700による取り込み画像)を位置合わせすることができる。完成画像は次いで、人間のユーザによる見直しのために、電子ディスプレイまたは別のユーザインターフェース装置に提供することができる。
説明のために、以下のラベルが対応する画像に割り当てられるものとする。
WL_FLARE_ON:白色光で照明されたブロック面の蛍光撮像システムの白色光チャネルで取り込まれた画像805。
WL_FLARE_OFF:すべての白色光をオフにし、蛍光励起光をオンにしてブロック面の蛍光撮像システムの白色光チャネルで取り込まれた画像。
FL_FLARE_ON:ブロック面を蛍光励起光と白色光の両方で照明して蛍光撮像システムの蛍光チャネルで取り込まれた画像815。
FL_FLARE_OFF:ブロック面を蛍光励起光のみで照明して蛍光撮像システムの蛍光チャネルで取り込まれた画像820。
WL_HIGH_ON:ブロック面を白色光で照明して高解像度白色光カメラによって取り込まれた(1つまたは複数の)画像810。
様々な実施形態において、コンピュータ装置は、図8に示すように、以下のいずれかまたはすべてを行うことによって画像処理を行うことができる。
1.WL_HIGH_ON画像をそれら自体に位置合わせし、整列した画像スタックを作成する。
2.WL_FLARE_ONをWL_HIGH_ONに位置合わせする。
a.FL_FLARE_ONはWL_FLARE_ONに元々位置合わせされている。
3.WL_FLARE_OFFをFL_FLARE_OFFに位置合わせする。
4.整列したFL_FLARE_OFFに対して次の画像の蛍光処理を行う。
とりわけ、コンピュータ装置は、WL_HIGH_ON画像を除いて、画像ごとに位置合わせを行うことができる。
理解されるように、上記の手順は例示にすぎず、本明細書の教示を限定するためのものではない。とりわけ、上記の手順は、蛍光光源の出力が白色光源(例えば、迷光室内照明など)に匹敵する場合に特に有用となりうる。しかし、蛍光信号が十分に高い場合には、単一切片の白色光画像と蛍光画像とが室内灯をオンにして同時に取り込まれ、相互に最初から位置合わせされるように上記技術を変更することができる。特に、そのような場合には、蛍光画像に対して光学フィルタを使用して、異なる照明条件下での画像取り込みを単純化することができる。いくつかの実施形態では、撮像構成要素は、代わりに、Curadel,LLCのLAB−FLARE(登録商標)撮像システムまたは類似したシステムを含む。そのようなシステムは、異なる画像(例えば、カラーとNIRなど)の同時取得を可能にし、それによって、白色光源(例えば、室内灯)のオン/オフ切り換えが不要になる。
実施例−撚りひもイメージング
図9A〜9Iに、様々な実施形態による、蛍光体が注入された撚りひものFHTイメージングの試験結果を示す。特に、本明細書の技術を用いた試作FHTシステムを使用した概念実証として、複数の個別撚り線を含む撚りひもの撮像を行った。試験中、以下のステップを行った。
・料理用撚りひもを蛍光体(AlexaFluor647、100nM濃度)に10分間浸漬した。
・撚りひもを乾燥させ、OCTピローの周りに巻き付けた。
・巻き付けたピローをより大きなOCTブロックに包理し、FHTシステムによる切片作製のために凍結した。
・OCTブロックを通して50μm厚の断面において画像データを取得した。
・カメラのサブシステムをブロックの約15cm上に位置決めし、約5×5cmの視野(FOV)および約0.085mmの横画素サイズを得た。
図9A〜図9Bには、FHTシステムを使用した撚りひもの元の取り込み画像900〜910が示されている。図示のように、画像900〜910は、高濃度の蛍光体を有する撚りひもの部分とそうでない撚りひもの部分との間のコントラストを示している。
様々な実施形態によれば、FHTシステムは、表示用の画像を生成するために、減算法によるぼけ修正をさらに用いることができる。図9C〜図9Dには、それぞれ、減算法によるぼけ修正を行った後の画像900〜910が示されている。いくつかの実施形態によれば、ぼけ修正は、モンテカルロシミュレーションの実行、点広がり関数法の使用、またはデコンボリューション法の実行を含む。デコンボリューション法は、測定された点広がり関数カーネル、シミュレートされた点広がり関数カーネル、Richardson−Lucy法、Weinerフィルタデコンボリューション、Van−Cittertデコンボリューション、ブラインドデコンボリューション、または正則化デコンボリューション法のうちの1つを含んでいてよい。
図9E〜図9Fには、それぞれ、元の形態とぼけ修正された形態の両方の撚りひもの別の画像930〜940が示されている。図9G〜図9Iには、画像に対する異なる画像処理技術の適用を例示するために、画像940の領域942の画像950〜970も示されている。特に、画像950には、領域942が蛍光撮像システムからの元の形態で示されている。次いで図9Hの画像960には、減算法によるぼけ修正を行った後の画像950が示されている。最後に、いくつかの実施形態では、FHTシステムは、画像960にエッジ保存平滑化をさらに適用して、図9Iに示す画像970を得ることができる。
実施例−脳組織イメージング
免疫組織化学、蛍光イメージング、オートラジオグラフィなどのエクスビボ撮像法は、全身または切除された器官における解剖学、生理学および薬物またはトレーサ分布を研究するために使用されてきた。これらの方法は、インビボ撮像研究に従い、付随することもでき、それ自体で単独の研究として使用することもできる。エクスビボ処理は比較的高くつき時間がかかるため、往々にして、標本全体にわたって大きな間隔(0.1〜1mm)で断面および/または画像が撮影される。断面の収集も撮像も行われないこれらのギャップの情報は失われる。さらに、標本の三次元モデルが必要な場合、大きく間隔が空いた断面の補間が必要であり、モデルが損なわれる可能性もある。
これらの潜在的な欠点のいくつかに対処するために、上述のように、術中蛍光撮像システムを使用してミクロトームまたはマクロトームの刃が通過するたびに高解像度の白色光画像およびマルチスペクトル(700nmおよび800nm)蛍光画像をブロックから取り込むことができ、よって、標本全体で取り込まれる情報量が大幅に改善され、総取得時間が短縮される。一般に、蛍光および高解像度白色光のデータ収集ならびにその後の位置合わせおよび/または三次元再構築のプロセスを、本明細書では低温蛍光断層撮影法またはFHTと呼ぶ。
本明細書のFHT技術を使用すれば、器官または小動物の全身を(例えば、25マイクロメートルで)切断し、すべての画像を2時間未満で取り込み、取得することができ、高解像度3Dモデルの作成を可能にすると同時に、様々なエクスビボ技術のいくつかの短所が改善される。
脳の生理学を研究するFHTの能力を調べるために、蛍光グルコース代謝トレーサであるXenoLight RediJect 2−デオキシ−D−グルコース(2−DG、PerkinElmer、750nm励起)をラットのクモ膜下腔(intrathecal space)に注入した。1.5時間の分散後、動物を屠殺し、脳組織を切除し、試料をOCTで凍結保存した。ミクロトーム刃(25マイクロメートル間隔)の通過ごとに、高解像度の白色光および蛍光画像を取得した。
さらに、脳室およびクモ膜下腔(subarachnoid space)の解剖学的構造を研究するために、蛍光双性イオン化合物ZW800−1(Curadel,LLC)をラットのクモ膜下腔(intrathecal space)に注入した。この化合物は、その化学的性質のために脳実質に入ることは予期されていない。図示のように、ZW800−1信号は脳室およびクモ膜下腔(subarachnoid space)内に閉じ込められ、脳実質には顕著には存在しない。脳室およびクモ膜下腔(subarachnoid space)の高解像度三次元マップの構築を開始することができる。
試験中に取り込まれた様々な画像を図10A〜図12Iに示す。とりわけ、図10A〜図10Bには、白色光キャプチャが灰色に着色され、蛍光画像が橙/紫に着色された脳組織の画像1000および1010が示されている。図11Aには、最大値投影法(MIP)を使用したFHT画像1100が示されている。図11B〜図11Dには、それぞれ、矢状、冠状、および横断のデュアルカメラ静止画像1110〜1130が示されている(例えば、画像1110〜1130は、白色光キャプチャと蛍光キャプチャの合成画像である)。図11E〜図11Fには、それぞれ、デュアルカメラMIP画像1140〜1150が示されている。
図12A〜図12Cには、それぞれ、冠状面、軸面、および矢状面の白色光画像1200〜1220が示されている。図12D〜図12Fには、それぞれ、冠状面、軸面、および矢状面に沿って脳実質において撮影された2−DGの蛍光画像1230〜1250が示されている。最後に、画像1260〜1280には、脳室およびクモ膜下腔(subarachnoid space)内に閉じ込められ蛍光体ZW800−1が示されている。
よって、理解されるように、FHTは、インビボ研究と共に、または単独の研究として、解剖学、生理学および薬物/トレーサ分布を研究するためのマルチスペクトルで高解像度で時間効率の高いエクスビボツールとして役立つ。
実施例−クモ膜下投与された(intrathecally administered)アンチセンスオリゴヌクレオチドの薬物動態学的薬力学的イメージング
アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)は、その特異的な標的化および広範囲にわたる薬理効果のために中枢神経系(CNS)障害を治療するための有望な薬物である。CNS障害の治療法の開発は、大部分の薬物分子が血液脳関門(BBB)を越えてそれらの標的に関与することができないために妨げられてきた。クモ膜下(IT)投与経路(intrathecal dosing route)は、BBBをバイパスし、薬剤をCNSに直接送達するための解決策を提供する。しかし、薬物動態学(PK)および薬力学(PD)の決定は、IT腔の解剖学的機能的特性およびエクスビボ組織学的分子技術への依存によって強いられる固有の課題を提示する。
いくつかの態様において、PKを追跡する放射蛍光体標識ASOを使用した撮像手法を本明細書で開示する。本明細書の技術の別の態様は、神経受容体標的ASOを用いて、受容体標的放射性トレーサを使用したPDの追跡を可能にする。試験中、MALAT1ハウスキーピング遺伝子およびGABA−A受容体サブユニットGABRA1を標的とする2つのASOを使用してこれらのPK/PD原理を評価した。125I−MALAT1 ASOを用いた動的SPECT/CTイメージングは、腰椎髄腔内注入後の中枢神経軸組織の広範な時間および用量依存性曝露を示し、基底核に対して皮質構造における曝露が増加した。非標識のGABRA1またはMALAT1 ASO(コホートにつきn=4)のいずれかを使用した投薬研究は、GABRA1 ASOに特異的な18F−フルマゼニル取り込みの進行性の低下を示し、効果は基底核と比較して皮質構造の方がはるかに大きかった。本発明者らは、18F−フルマゼニル取り込みの減少が、ASOによって生じるGABRA1 mRNAおよびタンパク質の減少に対応することを確認した。
様々な実施形態によれば、18F−フルマゼニルにおいて示された局所的な受容体ノックダウンを用いてIT投与Cy7標識GABRA1 ASOの分布間の相関を実証する3D−FHT撮像技術を開発した。この3D低温蛍光撮像技術は、インビボ分子イメージングとエクスビボ組織学との間の橋渡しを提供して、ASO治療のためのPK/PD関係の3D視覚化を可能にする。
具体的には、試験中、4匹のラットの2つの群を、MALAT1またはGABRA Aを標的とする1回量のアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)で処置した。ラットは、ベースライン(ASO処置の前日)において1時間の動的18F−フルマゼニルPETスキャンを受け、次いで、処置後1週目、2週目、3週目、4週目に後処置を受けた。処置の薬力学に続いて、18F−フルマゼニルPET、薬物動態および分布をCy7標識GABRA1 ASOによって実証する。
図13Aの画像1300に、単回投与処置後4週目のMALAT1およびGABRA A ASO処置群の平均MIP矢状、冠状および横断18F−フルマゼニルPET曲線下面積(AUC)画像を示す。画像は共通のアトラス空間に位置合わせし、減衰補正されたuCi−minの単位に合わせて調整した。GABRA A対MALAT1 ASO処置後の18F−フルマゼニル取り込みの減少に留意されたい。
図13Bに、1群あたりN=4匹のラットの単回投与処置後4週目におけるMALAT1 ASO処置群とGABRA A ASO処置群との間のMIP矢状、冠状および横断18F−フルマゼニルPET(AUC)差分画像を例示する画像1310を示す。ほとんどのボクセルが群間で正の変化または無変化を示していることに留意されたい。
図13Cに、ベースラインおよび単回投与ASO処置後1週目、2週目、3週目、4週目(時間軸1322)における大脳皮質の関心体積についての18F−フルマゼニルPET(AUC軸1324)のグラフ1320を示す。皮質取り込みは、2週目、3週目、4週目でMALAT1標的化処置に対するGABRA Aの有意な減少を示した。
図13Dに、投与後1時間におけるIT投与Cy7標識GABRA1 ASOのMIP矢状、冠状および横断3D−FHT画像の画像1330を示す。
図13Eに、投与後4日目におけるIT投与Cy7標識GABRA1 ASOのMIP矢状、冠状および横断3D−FHT画像の画像1340を示す。
組織切片の除去
本明細書の技術の実施中に認められるように、切削組織切片は、切片とブロックとの間の静電気、疎水性その他の相互作用により、切片作製後に残りの組織ブロックに「貼り付く」ことがある。したがって、いくつかの実施形態では、FHTシステムは、そうしないとブロックに貼り付き、撮像を不明瞭にする可能性のある組織があれば除去するために、切片作製サイクルの終了時にブロック面に、空気などのガスパフ、または窒素などの湿気を含有しないガスを吹き付ける機構をさらに含むことができる。
次に図14A〜図14Cを参照すると、様々な実施形態による、FHTシステムから貼り付いた組織切片を除去する機構の例が示されている。図示のように、この機構は、一般に、空気、窒素、アルゴンなどのガスを貯蔵したガスボンベ1402を含むことができる。理解されるように、組織標本の種類、環境条件などに応じて、任意の形態のガスを所望通りに選択してよい。例えば、クライオアプリケーションの場合には(例えば、クライオミクロトームでは)、ガスに水蒸気(すなわち、湿気)がないことが重要である。というのは、水蒸気は凍結し、ガスの流れを遮る可能性があるからである。よって、そのようなクライオアプリケーションでは、窒素やアルゴンなどのガスが好ましい場合がある。
一般に、ガスボンベ1402は、図14Aに示すように配管システム1404および制御機構1406を介してFHTシステムに空気圧結合されていてよい。特に、制御機構1406は、貼り付いた組織切片を取り除くために、ガスボンベ1402から配管システム1404を通って組織ブロックの表面までのガスの流れを調節するように構成されていてよい。言い換えると、ガスが組織切片をブロックから完全に確実に取り除くように制御機構はガスパフの力を調整することができる。同様に、配管システム1404も、制御機構1406を介して組織ブロック面上にガスボンベ1402からのガスを運ぶことができる。
図14Bに示すように、制御機構1406は、様々な実施形態において、圧力調節器1408、電磁弁1410、および制御電子機器1412を含むことができる。一般に、圧力調節器1408は、配管システム1404のガス圧の量を制御し、配管システム1404のノズルから出るガスによって貼り付いた組織切片があれば取り除かれるようにユーザが圧力を調整することを可能にする。電磁弁1410も、配管システム1404に連結され、配管システム1404を通るガスの流れを制御することができる。例えば、電磁弁1410は、始動させると、組織標本のブロック面上にガスパフを提供するように、配管システム1404を通るガスの流れを遮断し、または遮断解除する。いくつかの実施形態では、図示のように、制御電子機器1412は、システムがガスパフをいつ提供するか、および/または供給ガスの圧力を制御するために、電磁弁1410および/または圧力調節器1408の電子制御またはコンピュータ制御を提供する。そのような電子機器1412は、システムの始動を完全に自動化するもでき、ユーザにガスパフを手動でトリガさせることもできる。
図14Cに、様々な実施形態による、配管システム1404をより詳細に示す。図示のように、配管システム1404は、制御機構1406を介してノズル1416をガスボンベ1402に結合する配管1414を含む。一般に、ノズル1416は、組織標本のブロック面から適切な距離のところに配置することができ、いくつかの実施形態では、ノズル1416がガスパフの吹き付けの都度、確実に組織標本に向けられた状態にとどまるように、切片作製装置(例えば、ミクロトームなど)に結合されている。例えば、クライオミクロトームの場合、配管1414およびノズル1416は、クライオスタットの温度制御されたチャンバ内に位置し、それによって、ガスが凍結された氷ブロックの温度まで冷却される。これにより、ガスが室温であった場合に起こるはずの組織ブロックの融解が防止される。
基準点配置
組織ブロック内の基準マーカの正確な位置決めは、困難で時間のかかる手順となりうる。基準マーカは、元のブロックに対する各切片の方向付けを可能にし、切片作製中および撮像中の幾何収差および色収差の補正を可能にするため、FHT用途にとって重要である。いくつかの実施形態では、基準マーカは、吸収および散乱に起因する光の減衰を補正するために必要な点広がり関数の計算、よって適正な蛍光画像の再構築も可能にする。
次に図15A〜図15Bを参照すると、様々な実施形態による、基準マーカを組織ブロック内に正確に配置するための例示的な装置1500が示されている。図示のように、装置1500は、組織標本を保持する組織チャンバ1504と係合するように構成されていてよい。装置1500を貫通して、基準点1502を配置するための任意の数の開口が延在しており、それによって基準点1502を組織標本に挿入することができる。装置1500は、ABSプラスチックなどといった任意の適切な材料で形成されていてよい。
切削刃への損傷の防止
組織切片作製装置の切削刃への損傷も、FHTシステムにおいて、特に自動化システムおよび半自動化システムで問題となりうる。これは、通常は金属製の標本保定装置110が切削刃の経路内に入るときに発生する。
次に図16を参照すると、多色基準マーカ1502の例が示されている。切片作製装置の刃への損傷を防止するために、乾いた極細パスタ片のような基準マーカ1502を化学薬品または塗料の溶液に浸漬し、一端に元の色とは異なる色で印を付けることができる。例えば、基準点1502aが灰色である場合、遠位の1〜2mmを黒く着色してもよい。あるいは、基準点1502bがイカ墨入りパスタのように黒い場合、遠位の1〜2mmを着色または漂白して灰色または白色にしてもよい。次いで、基準点1502は、ブロック支持体に最も近い端部が指定の長さ(「安全でない区間」)の代替色を有するように、標本保定装置110上に配置される。
組織ブロックが切片作製装置内に配置され、切片作製が開始された後、カスタム・イメージング・ソフトウェアは、基準点1502の位置と色の両方を絶えず識別することができる。色が主色から代替色に変わると、ソフトウェアはすべての切片作製を停止し、よって刃の損傷が防止される。さらに別の実施形態では、基準点の垂直高さ全体の色を、各切片の正確な深さを推定できるように選択することもできる。例えば、5mmの基準点が1mmごとに赤から、橙、青、緑、黄色に変化する場合、切削の深さは、ある色から別の色への遷移を撮像し、既知の組織切片深さに基づいて補間することによって推定することができるはずである。
したがって、本明細書の技術は、チャンバ内の組織標本のブロック面に対してFHTイメージングを行うために、クライオミクロトームのチャンバ内にFHT撮像システムを取り付けることを可能にする。いくつかの態様では、システムの撮像構成要素が可搬型のハウジング内に位置し、それによって、構成要素がチャンバ内の条件から保護され、ユーザが所望通りに撮像構成要素を設置し、位置決めし、クライオミクロトームから取り外すことが可能になる。よって、本明細書のFHTシステムは、大きな変更なしで、任意の数の既存のクライオミクロトームと併用するように容易に適合させることができる。
本発明の概念による方法は、非一時的なコンピュータプログラム製品として具現化することができる。1つまたは複数のコンピュータ可読記憶装置またはコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせが利用されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体とすることができる。コンピュータ可読記憶装置は、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、もしくは半導体のシステム、装置、もしくは機器、またはこれらの任意の適切な組み合わせとすることができるが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶装置のより具体的な例(非限定的なリスト)には、携帯型コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(EPROMやフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD−ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、または前述の任意の適切な組み合わせが含まれるであろう。本明細書の文脈において、コンピュータ可読記憶装置とは、命令実行システム、命令実行装置、または命令実行機器によって使用され、またはこれらと関連して使用されるプログラムを記憶することができる任意の有形の装置または媒体とすることができる。「コンピュータ可読記憶装置」という用語、またはその変形は、銅線ケーブル、光ファイバ、無線伝送媒体といった信号伝搬媒体を包含しない。
コンピュータ可読記憶装置またはコンピュータ可読媒体上に具現化されたプログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、RFなど、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない任意の適切な媒体を使用して伝送することができる。
本発明の態様の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk、C++などといったオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語や類似したプログラミング言語といった従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれていてよい。プログラムコードは、全部がユーザのコンピュータ上で実行されてもよく、一部がユーザのコンピュータ上で実行されてもよく、独立型ソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、一部がユーザのコンピュータ上で、一部がリモートコンピュータ上でまたは全部がリモートコンピュータもしくはサーバ上で実行されてもよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてもよく、(例えば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータに接続されてもよい。
本発明の態様は、本明細書において、本発明の実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照して説明されている。流れ図および/またはブロック図の各ブロック、ならびに流れ図および/またはブロック図のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実現できることが理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、1つまたは複数の汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能データ処理装置の1つまたは複数のプロセッサに提供されて、機械を生成することができ、これによって、命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置によって実行され、流れ図および/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定された機能/動作を実現するための手段を作り出す。
またこれらのコンピュータプログラム命令は、1つもしくは複数のコンピュータ、1つもしくは複数の他のプログラム可能データ処理装置、または1つもしくは複数の他の機器に特定の方法で機能するよう指図することができる1つまたは複数のコンピュータ可読記憶装置またはコンピュータ可読媒体に記憶することもでき、これによって、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶装置またはコンピュータ可読媒体に記憶された命令は、流れ図および/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定された機能/動作を実現する命令を含む製造品を生成する。
またコンピュータプログラム命令は、コンピュータ実装プロセスを生成するように1つもしくは複数のコンピュータ、1つもしくは複数の他のプログラム可能データ処理装置、または1つもしくは複数の他の機器上で一連の動作ステップを行わせるために、1つもしくは複数のコンピュータ、1つもしくは複数の他のプログラム可能データ処理装置、または1つもしくは複数の他の機器にロードすることもでき、これによって、1つもしくは複数のコンピュータ、1つもしくは複数の他のプログラム可能データ処理装置、または1つもしくは複数の他の機器上で実行される命令は、流れ図および/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定された機能/動作を実現するためのプロセスを提供する。
本明細書で使用する用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本発明を限定するものではない。本明細書で使用する場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上他の意味に解されることが明白でない限り、複数形も含むことが意図されている。「comprises」および/または「comprising」という用語は、本明細書で使用する場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことがさらに理解されるであろう。
添付の特許請求の範囲におけるすべてのミーンズまたはステップ・プラス・ファンクション要素の対応する構造、材料、動作、および均等物は、具体的に特許請求される他の特許請求要素との組み合わせとして機能を果たす任意の構造、材料、または動作を含むものであることが意図されている。本発明の説明は例示と説明のために提示されているが、網羅的であることも、開示の形態の発明のみに限定することも意図されていない。当業者には、本発明の範囲および趣旨を逸脱することなく、多くの改変および変形が明らかであろう。実施形態は、本発明の原理および実際の適用を最も適切に説明し、当業者が企図される特定の用途に適する様々な改変を伴う様々な実施形態について本発明を理解することを可能にするために選択および記載した。

Claims (18)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に位置する蛍光カメラと、
    前記ハウジング内に位置する白色光カメラと、
    前記ハウジング内に位置する蛍光光源と、
    切片作製装置のチャンバ内で前記ハウジングを、前記カメラおよび前記蛍光光源が前記チャンバ内で保定された組織標本のブロック面に向けられるように支持するように構成された、前記チャンバの床面上で取り外し自在に位置決め可能である支持台と
    を含む、蛍光組織断層撮影(FHT)システム。
  2. プロセスを実行するように構成されたプロセッサと、前記プロセッサによって実行される前記プロセスを記憶するメモリとを含む処理回路であって、前記プロセスは、実行されると、
    前記白色光カメラを、前記チャンバ内で保定された組織標本のブロック面の白色光画像を取り込むよう制御し、
    前記蛍光カメラを、白色光および蛍光照明の下で前記ブロック面の蛍光画像を取り込むように制御し、
    前記白色光画像と前記蛍光画像とを位置合わせして合成画像を形成し、
    前記合成画像を電子ディスプレイに提供する
    ように動作する、前記処理回路
    をさらに含む、請求項1に記載のFHTシステム。
  3. 前記プロセスは、実行されると、
    前記白色光カメラおよび前記蛍光カメラを、前記ブロック面の前記白色光画像と前記蛍光画像とを同時に取り込むように制御する
    ようにさらに動作する、請求項に記載のFHTシステム。
  4. 加圧ガスを貯蔵するガスボンベと、
    配管を介して前記ガスボンベに結合されたノズルであって、前記切片作製装置の前記チャンバ内で前記ノズルを前記組織標本向けるように位置決め可能な前記ノズルと、
    前記加圧ガスの流れを、前記ノズルを介して前記チャンバ内の前記組織標本の方へ制御する前記配管に結合された制御機構と
    をさらに含む、請求項1に記載のFHTシステム。
  5. 前記組織標本に挿入するための1つまたは複数の多色基準点
    をさらに含む、請求項1に記載のFHTシステム。
  6. 前記ハウジングは可搬型であり、前記ハウジングは、ユーザが前記チャンバ内で前記ハウジングを取り外し自在に位置決めすることを可能にするハンドルをさらに含む、請求項1に記載のFHTシステム。
  7. 前記切片作製装置はクライオミクロトームを含む、請求項1に記載のFHTシステム。
  8. 前記組織標本を保定するように構成された組織チャンバと、
    前記組織チャンバと係合するように構成された基準点位置決め装置であって、基準点を前記組織チャンバ内で保定された前記組織標本に挿入するための複数の開口を形成している前記基準点位置決め装置と
    をさらに含む、請求項1に記載のFHTシステム。
  9. 前記蛍光カメラは、前記組織標本の前記ブロック面が前記蛍光光源で照明されたときに、約200nmから1000nmの範囲の波長で前記組織標本内の蛍光体の存在を検出するように構成されている、請求項1に記載のFHTシステム。
  10. 切片作製装置のチャンバ内に取り付けられた、前記チャンバの床面と接する支持台を使用して前記チャンバ内に取り付けられる撮像装置が、前記チャンバ内で保定された組織標本のブロック面の白色光画像を取り込むステップと、
    前記撮像装置が、白色光および蛍光照明の下で前記ブロック面の蛍光画像を取り込むステップと、
    前記撮像装置が、前記白色光画像と前記蛍光画像とを位置合わせして合成画像を形成するステップと、
    前記撮像装置が、前記合成画像を電子ディスプレイに提供するステップと
    を含む、蛍光組織断層撮影(FHT)を行う方法。
  11. 前記白色光画像と前記蛍光画像とは前記撮像装置によって同時に取得される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記白色光画像は前記撮像装置の白色光カメラによる取り込みであり、前記蛍光画像は前記撮像装置の蛍光カメラによる取り込みである、請求項10に記載の方法。
  13. 前記白色光照明は周囲光を含む、請求項10に記載の方法。
  14. 前記切片作製装置を、前記組織標本の第2のブロック面を露出させるように手動で操作するステップと、
    前記撮像装置が、前記露出した第2のブロック面の合成白色光蛍光画像を生成するステップと
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  15. 白色光の下で前記ブロック面の高解像度画像を取り込むステップと、
    前記高解像度画像を前記白色光画像に位置合わせするステップと
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  16. 前記撮像装置が、低周囲光条件の下で前記ブロック面の第2の蛍光画像を取り込むステップと、
    前記撮像装置が、前記第2の蛍光画像を白色光および蛍光照明の下で取り込まれた前記蛍光画像と位置合わせするステップと
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  17. 可搬型のハウジングであって、切片作製装置のチャンバ内でユーザが前記ハウジングを取り外し自在に位置決めすることを可能にするハンドルを有する、可搬型のハウジングと、
    前記ハウジング内に位置する蛍光カメラと、
    前記ハウジング内に位置する白色光カメラと、
    前記ハウジング内に位置する蛍光光源と、
    前記チャンバ内で前記ハウジングを、前記カメラおよび前記蛍光光源が前記チャンバ内で保定された組織標本のブロック面に向けられるように支持するように構成された支持台と
    を含む、蛍光組織断層撮影(FHT)システム。
  18. 白色光画像と蛍光画像とがそれぞれ前記白色光カメラと前記蛍光カメラによって同時に取得される、請求項17に記載のFHTシステム。
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