JP6715106B2 - 風力発電設備および風力発電設備用ブレード - Google Patents

風力発電設備および風力発電設備用ブレード Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、タワー上に設けたブレードを風力で回転させて発電する風力発電設
備に関するものであり、特に耐雷性能に優れた風力発電設備および風力発電設備用ブレー
ドに関するものである。
ブレードを風力で回転させて発電する風力発電設備は、クリーンエネルギーとして導入が
促進されているが、地形上の適地として障害物のない風通しのよい場所に高く設置される
ことから、ブレード等が雷の目標になりやすい。
風力発電機用ブレードには、複合材料を用いることが主流となっており、落雷時に焼損す
ることや、破損することなどがあり、特にブレードが破損した場合、修理に多大な費用と
期間を要する。
そこで、落雷からブレードや風力発電装置全体を保護する目的でブレード先端に避雷目的
の金属片(以下、レセプタとする)を設置し、ここに接地線を繋ぐことで、レセプタで積
極的に受雷する構成とし、受雷した場合の雷サージ電流は接地線によりアースへと逃がす
構成としている。レセプタは、風力によって回転するブレード本体に取り付けられるため
、取り付けを確実にするとともに、受雷の際にも容易に脱離しない構造である必要がある
図8は、その一例であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。地上に立設したタワ
ー1と、タワー1の上部に搭載され、発電機等を内蔵したナセル2と、ナセル2で回転自
在に軸支されたローター3と、ローター3に取り付けられたブレード4とを備えた風力発
電設備10において、複合材製のブレード4の先端部にレセプタ5を設置して受雷部とし
、レセプタ5の受雷部への落雷電流を、ブレード4内部に配線した避雷導線6とタワー1
に沿って配線した避雷導線7を経由して地中のアース8に導くように構成されている。
しかし、このような風力発電設備10におけるブレード4の構造では、受雷などによって
レセプタ5のアンカー部9付近またはアンカー部9よりブレード4の根元側のブレード面
が破損した場合、受雷用のレセプタ5を含めた先端部をブレード4の本体に保持すること
ができないおそれがある。そのため、破損状態で風力発電装置を稼働した場合、受雷用レ
セプタがブレードから脱落するおそれがある。また、従来の接地線を締結材として使用し
た場合、締結材に落雷し断面積が減少することがあり、締結材としての機能が失われるお
それがあった。
また、風力発電設備10におけるブレード4の本体にレセプタ5を取り付ける取り付け
構造において、受雷用のレセプタ5とブレード4の本体とが、避雷導線6とは別に備えら
れた可撓性のある長尺材を有する固定具によって締結した構成としている。しかし、この
可撓性のある長尺材を用いた場合において、例えば受雷等によりレセプタ5が脱離した場
合に、脱落は防止できるものの、この長尺材が伸び縮みすることにより、脱離したレセプ
タ5がブレード4の回転により跳ね回り、ブレード4の本体を損傷させる可能性があった
さらに、ブレード4の本体にレセプタ5が取り付けられた構造において、レセプタ5の
取り付け側に、貫通孔を有する埋め込み部が設けられており、この埋め込み部が樹脂を介
してブレード4の本体に埋め込まれ、かつこの樹脂が貫通孔に充填された構成としている
。しかし、この樹脂を用いた構成では、当該樹脂が経年劣化等により接着保持力を失った
場合には脱離の防止が困難となるという課題があった。
特開2005−113735号公報 特開2011−163132号公報 特開2015−161282号公報 特開2015−161283号公報
上記の通り、風力発電設備において受雷などによってアンカー部付近等が破損した場合
、レセプタの脱落を防止するため、風車翼に受雷用レセプタのアンカー部を接着剤により
ブレード本体に固定し、可撓性の長尺材で受雷用レセプタを保持する方法が、従来の構成
であった。しかしこの方法では、接着剤の経年劣化等によってアンカー部が脱離した場合
、レセプタの脱落を防止できないという課題があった。また、可撓性を有する材料を用い
ることで脱離したレセプタが跳ね回る可能性や、レセプタの脱離を未然に防止する計測手
段がないという課題もあった。
本実施形態に係る風力発電設備は、前記ブレードを構成するブレード本体には、このブレード本体に設置された保持構造と、この保持構造に固定された固定材に受雷用のレセプタのアンカー部に形成された貫通孔に挿入された長尺材の端部が固定されることにより前記レセプタが取り付けられ、前記長尺材は、前記レセプタに接続された避雷導線とは別に備えられた可撓性を有しない材料で構成されていることを特徴とする。
さらに本実施形態に係る風力発電設備において使用される風力発電設備用ブレードにおいて、このブレードを構成するブレード本体には、このブレード本体に設置された保持構造と、この保持構造に固定された固定材に受雷用のレセプタのアンカー部に形成された貫通孔に挿入された長尺材の端部が固定されることにより前記レセプタが取り付けられ、前記長尺材は、前記レセプタに接続された避雷導線とは別に備えられた可撓性を有しない材料によって構成されていることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る風力発電設備および風力発電設備用ブレードは、受雷用のレセ
プタのアンカー部付近やアンカー部よりブレード根元側のブレード面が破損した場合にお
いても、受雷用のレセプタを確実にブレード本体に締結して保持することにより、ブレー
ドからの受雷用レセプタの脱落を防止し、かつ機械的に安定して保持することができる。
第1の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図。 第2の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図。 第3の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図。 第4の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図。 第5の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図。 第6の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図。 第7の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図。 (a)は風力発電設備の従来例を示す正面図、(b)はその側面図。
(実施形態1)
以下に、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、第1の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発
電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図である。なお、図1において図9と
同一部分には同一符号を付しその構成の説明は省略する。
図1は風力発電設備11を構成するブレード12にレセプタ13が取り付けられた状態を
示す図である。
風力発電設備11は、回転可能に支持されているローター3に、複数のブレード12が
取り付けられており、ブレード12は、ブレード本体14とその先端に接続したレセプタ
13とにより構成されている。レセプタ13は、一般に扁平な形状を有し、先端側ほど幅
が細い構造で、かつ先端側ほど厚さが薄くなる形状を有しており、その先端は湾曲した形
状を有している。なお、この実施形態では、レセプタ13がブレード本体14の先端に設
けられているものとして説明している。ただし、本発明の構成は、レセプタ13の取り付
け位置に拘わらず適用が可能であり、ブレード本体14におけるレセプタ13の取り付け
位置は本発明としては特に限定されるものではない。また、レセプタ13の形状も上記形
状に限定されるものではない。
レセプタ13は、根元側に位置するアンカー部15を有しており、このアンカー部15に
は、避雷導線6(図示せず)が接続されてレセプタ13の接地がなされている。なお、避
雷導線6は、レセプタ13を保持する機能を与えてはいない。
この実施形態1では、アンカー部15には、例えば幅30mm、ブレード軸方向長さ1
0mmの貫通孔16が形成され、後述する長尺材17が挿入され、この長尺材17による
保持が可能に構成されている。この貫通孔16は、長尺材17よりも幅、長さが大きくな
っている。長尺材17は可撓性を有しない材料で構成されており、受雷時などの破損に際
し、レセプタ13を確実に保持することができる。
ここで「可撓性」とは、「物質の弾性変形のしやすさ」を示し、「柔軟性があり曲げ荷重
に対して折れずに曲がる性質」および「伸び縮みする性質」と定義している。つまり「可
撓性を有しない材料」とは、剛性が高い材料と定義できる。本構成においては、長尺材1
7に用いる「可撓性を有しない材料」とはとして、金属材料および繊維強化プラスチック
(FRP)材料を例示する。金属材料およびFRP材料のいずれも、材質に限定されるも
のではない。金属材料については、純金属であったても良いし、合金であっても良い。F
RPは、例えば積層品などであってもよい。
長尺材17は、貫通孔16を通過し、その両端が固定材18に固定されている。その固定
材18は、ブレード本体14に設置した保持構造19に固定されている。
保持構造19は、ブレード本体14に設置されているが、長期的に保持する必要がある
ことを考えると、接着剤で固定するか、ブレード本体14と一体成型するか、強力な磁石
(図示せず)を設けて接続させることが望ましい。中でも、ブレード本体14と一体成型
するか、あるいは強力な磁石を設けて接続させることがより望ましく、これらの組合せで
接続することがさらに望ましい。なお保持構造19の材質には、例えばFRPもしくはア
ルミニウムなどの金属が挙げられる。金属の場合は、レセプタ13に対して電気的に導通
することが無いよう、絶縁処理を行う必要がある。絶縁処理の例としては、エポキシ樹脂
等の絶縁コーティングを行うことなどが挙げられる。
また、固定材18は、特に指定される形態があるわけではない。固定材18の材質には
、例えばFRPもしくはアルミニウムなどの金属が挙げられる。金属の場合は、レセプタ
13に対して電気的に導通することが無いよう、絶縁処理を行う必要がある。絶縁処理の
例としては、エポキシ等の絶縁コーティングを行うことなどが挙げられる。
長尺材17としては、例えばU字型のボルトが挙げられる。U字型のボルトの材質は、例
えばFRPもしくはアルミニウムなどの金属が挙げられる。金属の場合は、レセプタに対
して電気的に導通することが無いよう、絶縁処理を行う必要がある。絶縁処理の例として
は、エポキシ等の絶縁コーティングを行うことなどが挙げられる。
また長尺材17は、帯状の形状を有し、貫通孔16を通過してその両端がブレード本体1
4に固定されている。この長尺材17には、線状、帯状のものなども用いることが可能で
あり、特定の形状に限定されるものではない。また、撚り線とするかどうかも特に限定さ
れるものではない。ただし強度の点では撚り線を用いるのが望ましい。また、受雷により
破損などが生じた際に、レセプタ13が長尺材17を介して確実に保持される必要があり
、移動可能できない構成とするため、長尺材17は可撓性を有しない材料とする必要があ
る。これにより、受雷による衝撃でレセプタ13が脱離した場合でも、一部に力が集中し
て大きな破損に結びつくのを防止することができる。
なお、この実施形態1では、長尺材17の固定を2カ所で行っているが、固定箇所の数
は本発明としては特に限定されるものではなく、1カ所でもよく、また、3カ所以上で行
ってもよい。ただし、取り付けの安全性という点では、複数箇所において、ブレード本体
14にロープなどの長尺材を固定することが望ましい。
ここで、長尺材14に可撓性のない材料を用いており、通常時には、弛みをもたせるこ
とは望ましくないが、負荷がかからない程度の張力を保持する必要がある。
そして、固定材18に用いるボルトとしては、例えばスタッドボルトを用いることが可能
である。また他の構成として、レセプタ13と保持構造19と固定材18との間にフェル
トのような緩衝材を挟みこむ構成も考えられる。また、例えばJボルト等で、引っ掛けて
留める構成でも良い。同様の止め方として、S字フック型やJ型スタッドを使用する構成
も採用が可能である。
上記したように、長尺材17は可撓性を有しない材料からなり、弛みを持たせない状態
でブレード本体14に設置した保持構造19に固定されている。万一、受雷などによって
レセプタ13の周辺が破損してレセプタ13の保持が困難になった場合、レセプタ13が
長尺材17によって保持され、ブレード本体14から落下することを防止できる。この際
に、長尺材17が可撓性を有しない材料からなり、弛みを持たせない状態でブレード本体
14に設置した保持構造19に固定されていることで、たとえレセプタ13が落下しよう
とした場合にも、当該レセプタ13を保持し、レセプタ13が跳ね回ることによるブレー
ド本体14の二次的破損を防止することができる。
以上のように、この実施形態1によれば、受雷用のレセプタ13に設けた長尺材17を
通す貫通孔16、ロープ等の固定材18、レセプタ13よりもブレード12の根本側に位
置する固定材18を保持する保持構造19を設けた機構を用いることにより、レセプタ1
3の脱落を確実に防止することができる。
(実施形態2)
実施形態2について、以下図2を参照して説明する。
図2は、第2の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発
電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図である。なお、図2において図1と
同一部分には同一符号を付しその構成の説明は省略する。
図2は、風力発電設備20を構成するブレード12にレセプタ13が取り付けられた状態
を示す図である。
図2において、風力発電設備20は、レセプタ13のアンカー部15に形成された貫通孔
21に、実施形態1の図1に示した長尺材17と同様な長尺材22を配置し、直接保持構
造19に固定している。
本実施形態2においては、実施形態1の図1に示した固定材18を用いないため、レセプ
タ13の脱落を確実に防止することができる機能を有しつつ、固定材18を配置しない空
間を削除することによってブレード本体14の厚みを低減することができる。本構成を用
いることにより、ブレード12をより薄い形態とすることが可能となり、よりコンパクト
な風力発電設備20を製造することができる。
(実施形態3)
実施形態3について、以下図3を参照して説明する。
図3は、第3の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発
電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図である。なお、図3において図1と
同一部分には同一符号を付しその構成の説明は省略する。
図3は、風力発電設備30を構成するブレード12にレセプタ13が取り付けられた状態
を示す図である。
図3において、レセプタ13のアンカー部15のレセプタ中心と同軸にボルト31が締
結され、このボルト31は可撓性の無い長尺材32を固定している。そして、この長尺材
32は固定材33を介して保持構造19に固定されている。
よって、実施形態3によれば実施形態1,2の効果に加えてアンカー部15にボルト穴
のみを形成するのみで良くなるため、作業性・組立時間をより低減させることができる。
(実施形態4)
実施形態4について、以下図4を参照して説明する。
図4は、第4の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発
電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図である。なお、図4において図3と
同一部分には同一符号を付しその構成の説明は省略する。
図4は、風力発電設備40を構成するブレード12にレセプタ13が取り付けられた状態
を示す図である。
図4において、レセプタ13のアンカー部15の2箇所にボルト41が締結され、この
ボルト41の各々は可撓性の無い長尺材42を固定している。そして、この長尺材42は
固定材43を介して保持構造19に固定されている。
よって、実施形態4によれば実施形態1,2の効果に加えてアンカー部15のレセプタ
中心から対象の位置にボルト穴のみを形成するのみで良くなるため、作業性・組立時間を
より低減させることができる。
(実施形態5)
実施形態5について、以下図5を参照して説明する。
図5は、第5の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発
電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図である。なお、図5において図3と
同一部分には同一符号を付しその構成の説明は省略する。
図5は、風力発電設備50を構成するブレード12にレセプタ13が取り付けられた状態
を示す図である。
図5において、レセプタ13のアンカー部15の2箇所にボルト51が締結され、この
ボルト51の各々は可撓性の無い長尺材52の中央を固定している。そして、この長尺材
52の両端はボルト51の位置で折りかえされ、その両端は各々固定材53を介して保持
構造19に固定されている。
よって、実施形態5によれば実施形態1,2の効果に加えてアンカー部15のレセプタ
中心から対象の位置にボルト穴のみを形成するのみで良くなるため、作業性・組立時間を
より低減させることができる。
(実施形態6)
実施形態6について、以下図6を参照して説明する。
図6は、第6の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発
電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図である。なお、図6において図1と
同一部分には同一符号を付しその構成の説明は省略する。
図6は、風力発電設備60を構成するブレード12にレセプタ13が取り付けられた状態
を示す図である。
図6において、風力発電設備60は、レセプタ13のアンカー部15に形成された貫通孔
61に挿入部材62が挿入され、この挿入部材62によって固定材63が保持され、この
固定材63によって可撓性の無い長尺材64が固定されこの長尺材22は直接保持構造1
9に固定している。
本構成とすることにより、固定材63全体でレセプタ13の荷重を支えることができるた
め、レセプタ13を保持するための強度を向上させることができる。
(実施形態7)
実施形態7について、以下図7を参照して説明する。
図7は、第7の実施形態に係る風力発電設備の要部拡大断面図を示し、(a)は風力発
電設備のブレードを示す正面図、(b)はその側面図である。なお、図7において図6と
同一部分には同一符号を付しその構成の説明は省略する。
図7は、風力発電設備70を構成するブレード12にレセプタ13が取り付けられた状態
を示す図である。
図7において、風力発電設備70は、レセプタ13のアンカー部15に形成された貫通孔
61に挿入部材62が挿入され、この挿入部材62によって固定材63が保持され、この
固定材63によって可撓性の無い長尺材64が固定されこの長尺材22は直接保持構造1
9に固定している。
そして、長尺材64に計測線71を設置している。この計測線71としては、太い線と細
い線を組合せた上で、この計測線71に一定のテンションをかけた状態で、例えば長尺材
64の内部に取り付ける構成としている。このように計測線71を設置することで、レセ
プタ13の脱離のみならず、レセプタ13の脱離前のひずみや破損、ブレード本体14と
レセプタ13との接続部の口開きを検知できる。計測線71としては、交換容易なものが
望ましく、例えばストレインゲージや光ファイバーなどが挙げられる。
なお、上述した計測線71は実施形態1から6の長尺材17、22、32、42、52、
64に適宜適用することができ、同様の作用、効果を得ることが出来る。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したもの
であり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を
逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲
に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…タワー
2…ナセル
3…ローター
4、12…ブレード
5、13…レセプタ
6…避雷導線
7…避雷導線
8…アース
9…アンカー部
10、11、20、30、40、50、60、70…風力発電設備
14…ブレード本体
15…アンカー部
16、21、61…貫通孔
17、22、32、42、52、64…長尺材
18、33、43、53、63…固定材
19…保持構造
31、41、51…ボルト
62…挿入部材
71…計測線

Claims (6)

  1. ブレードを風力で回転させて発電する風力発電設備において、
    前記ブレードを構成するブレード本体には、このブレード本体に設置された保持構造と、この保持構造に固定された固定材に受雷用のレセプタのアンカー部に形成された貫通孔に挿入された長尺材の端部が固定されることにより前記レセプタが取り付けられ、
    前記長尺材は、前記レセプタに接続された避雷導線とは別に備えられた可撓性を有しない材料で構成されている
    ことを特徴とする風力発電設備。
  2. 前記保持構造、固定材、長尺材は、繊維強化プラスチック材または表面が絶縁処理された金属から形成されることを特徴とする請求項1記載の風力発電設備。
  3. 前記保持構造が、前記ブレード本体と一体成型されていることを特徴とする請求項1または2に記載の風力発電設備。
  4. 前記保持構造が、前記ブレード本体と磁石により接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の風力発電設備。
  5. 前記ブレード本体の内部に、前記レセプタの前記ブレード本体からの脱離、前記レセプタの脱離前のひずみや破損、前記ブレード本体と前記レセプタとの接続部の口開きを破断によって検知する計測線を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の風力発電設備。
  6. 風力発電設備において使用されるブレードにおいて、
    このブレードを構成するブレード本体には、このブレード本体に設置された保持構造と、この保持構造に固定された固定材に受雷用のレセプタのアンカー部に形成された貫通孔に挿入された長尺材の端部が固定されることにより前記レセプタが取り付けられ、
    前記長尺材は、前記レセプタに接続された避雷導線とは別に備えられた可撓性を有しない材料によって構成されていることを特徴とする風力発電設備用ブレード。
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