JP6715054B2 - 水中ポンプ - Google Patents

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Description

ここに開示する技術は、特に電極式水位センサを備えた水中ポンプに関する。
従来より、水が貯留される合併浄化槽や排水処理槽等の内部に設置され、槽内の水を槽外へ排出する水中ポンプはよく知られている。この水中ポンプは、槽内の水位を検出する水位センサと、槽内の水を排出するように動作するモータとを備えており、該水位センサにより検出された水位に基づいて、モータを起動及び停止させるようになっている。
特許文献1には、水位センサを備えた水中ポンプの一例として、電極式水位センサを備えた構成が開示されている。具体的に、水位センサの電極は、モータを収容するモータケーシングの上端部を覆うモータカバーの上端部に設けられており、水に浸漬したときに、信号を出力するように構成されている。水中ポンプは、槽内の水位が上昇し、この電極が水に浸かったとき、槽内が所定の水位以上にあるものとして、槽内の水を排出するべく、モータを駆動するように構成されている。
特開2012−215176号公報
しかしながら、特許文献1の水位センサでは、長期に亘る使用によって、露出している電極の全体が、スケールによって覆われてしまう場合がある。その場合、電極の導通不良により、その電極が水に浸かっていることが検知できなくなり、槽内の水位が上昇したときに、ポンプにより水が排出されない虞がある。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電極式水位センサを備えた水中ポンプにおいて、槽内の水位の検知を、長期に亘って正常に行うことにある。
ここに開示する技術は、水が貯留される槽内に設置される水中ポンプに係る。この水中ポンプは、前記槽内の水位を検出するように構成された水位センサと、前記水位センサによる検出結果に基づいて、収容しているモータを駆動することにより、前記槽内の水を槽外へ排出するように構成されたポンプ本体とを備え、前記水位センサは、水に浸漬したときに、前記モータの制御に用いる信号を出力するよう構成された電極を有し、前記電極は、前記槽内の水位が上昇したときに、前記水に浸かる浸漬部分と、空気中に露出する露出部分とを有する1本の電極棒として形成され、前記電極は、前記1本の電極棒が前記浸漬部分と前記露出部分とを双方とも有する状態にあるときに、前記モータを起動するための信号を出力し、前記1本の電極棒は、前記ポンプ本体の上部に配置され、かつ前記浸漬部分が異物に覆われて水位を検知できなくなる毎に前記浸漬部分と前記露出部分の境界が上方に移動するように、上方に向けて延び、前記水位センサは、前記電極に対して電気的に絶縁された第2の電極を有し、前記電極及び前記第2の電極は、前記ポンプ本体に対して一体的に着脱可能な電極セットを構成しており、前記第2の電極は、前記電極の下方に固定されていると共に、前記電極よりも低水位で、前記モータの制御に用いる信号を出力するように構成され、導電性を有する部材から構成され、前記電極セットを前記ポンプ本体の上部に取付固定する電極固定具を備え、前記電極固定具と前記第2の電極との間には、上方に向かって開口しかつ、水が貯留するよう形成された凹部が設けられ、前記電極固定具は、前記凹部に貯留した水を介して、前記第2の電極に対して電気的に接続されるように構成されている。
この構成によると、電極は上方に向けて延びる電極棒として形成されており、水位が上昇したときに、電極棒の下部の一部分が水に浸漬すると、電極は、モータの制御に用いる信号を出力する。電極から出力された信号によって、モータを起動することが可能となる。モータの駆動により槽内の水位が低下するから、電極は、水に浸かる浸漬部分と、空気中に露出する露出部分とを有することになる。電極のうち、水と接触する浸漬部分は、使用を継続している間にスケールに覆われていく。長期に亘る使用により、浸漬部分の全体がスケールに覆われてしまったとしても、露出部分は、水に浸かっていないため、スケールに覆われずに露出している。そのため、槽内の水位が、スケールに覆われた部分(つまり、浸漬部分であった部分)よりも上側にまで到達すれば、電極は、モータを起動するための信号を出力する。こうして、浸漬部分と露出部分との間の境界が上方へ移動することになる。電極において、水に浸漬しない露出部分を設けることによって、槽内の水位の検知を、長期に亘って正常に行うことが出来る。
さらに、前記の構成によれば、前記電極と、前記第2の電極とを用いることで、2通りの水位を検出することができるようになる。そのことで、前記特許文献1に記載のように、2台の水中ポンプから成る水中ポンプシステムにおいて、一方の水中ポンプと、他方の水中ポンプとが交互に起動するように構成する上で有利になる。
また、電極と第2の電極とが電極セットを構成しているから、2通りの水位を検出可能な水位センサをコンパクトに構成することが可能になる。
さらに、前記の構成によると、凹部に水が貯留したとき、電極固定具と第2の電極とが一体的な電極として機能するようになるから、電極固定具の分だけ、低水位側の電極面積を増加させることが可能になる。そのことで、低水位側の電極全体がスケールによって覆われてしまうことを抑制することができるようになって、スケールによる導通不良を、この電極固定具と第2の電極とにおいて防止する上で有利になる。
さらに、凹部は、上方に向かって開口しているから、凹部が一旦浸漬すれば、液面の水位が低下した後も、凹部には水が貯留したままになる。そのことで、電極固定具と第2の電極とを一体的な電極として機能させる上で有利になる。
さらに、電極固定具と第2の電極とを電気的に接続する際に水を利用する構成は、液面の水位が上下するときに、2つの部材を十分にかつ確実に接続する上で有効でありまた、2つの部材を接続する際の部品点数を抑制する上でも有効となる。
また、前記ポンプ本体は、駆動軸が縦向きに配置された前記モータを収容する金属製のモータケーシングを有し、前記モータケーシングは、接地電極として構成されている、としてもよい。
この構成によれば、モータケーシングが電極を兼ねているため、電極棒として形成された電極と、第2の電極の双方に対して、接地電極として機能させることが可能になる。
また、前記1本の電極棒の長さは、30mm〜70mmである、としてもよい。
また、前記1本の電極棒の長さは、40mm〜60mmである、としてもよい
以上説明したように、前記の水中ポンプによると、長期に亘る使用により、浸漬部分の全体がスケールに覆われてしまった場合、浸漬部分と露出部分との間の境界が上方へ移動して、スケールに覆われた部分の直上部分が新たな浸漬部分となって水位を検知するため、槽内の水位の検知を、長期に亘って正常に行うことが出来る。
水中ポンプシステムが設置された貯留槽の縦断面図である。 水中ポンプを正面から視て示す部分断面図である。 上部電極を正面から視て示す部分断面図である。 水中ポンプの平面図である。
以下、水中ポンプを図面に基づいて説明する。尚、以下の実施形態の説明は、例示である。図1は、水中ポンプシステム20が適用された貯留槽21を示す。この水中ポンプシステム20は、2台の同じ水中ポンプ1が貯留槽21内における同じ高さ位置(本実施形態では、貯留槽21の水平な底面)に設置されて成る。本実施形態では、貯留槽21は、内部に水(汚水)が流入して貯留される合併浄化槽や排水処理槽であるが、これに限らず、水が貯留され且つ、排水が必要な槽であれば、どのようなものであってもよい。そして、後述の如く、貯留槽21内の水位に応じて、水中ポンプ1が起動をし、貯留槽21内の水を貯留槽21外へ排出する。
2台の水中ポンプ1は同じものであるので、以下では、1つの水中ポンプ1の構成のみを説明する。また、2台の水中ポンプ1について区別するときには、一方を水中ポンプ1Aといい、他方を水中ポンプ1Bという。
図2に示すように、水中ポンプ1のポンプ本体1aは、モータ2を収容する金属製のモータケーシング3と、このモータケーシング3の上ケーシング部3aの上側を覆うように上ケーシング部3aに装着された樹脂製のモータカバー5と、ポンプ本体1aの最下部に位置して不図示の羽根車を収容する樹脂製のポンプケーシング6と、モータケーシング3とポンプケーシング6との間に配置され、内部に潤滑油を収容する油室を構成する油室ハウジング7とを備えている。
前記モータ2は、駆動軸2bを含むロータ部2aと、このロータ部2aの外周側を囲むように配設されたステータ部2cとを有している。駆動軸2bは、油室ハウジング7と上ケーシング部3aとにそれぞれ軸受8を介して上下方向に軸心回りに回転自在に支持されている。駆動軸2bの下部は、油室ハウジング7を上下方向に貫通してポンプケーシング6まで延びて、その下端部に前記羽根車が装着されている。
ポンプケーシング6の下面には、ポンプケーシング6内に水を吸い込むための吸込み口6aが設けられており、ポンプケーシング6の上面には、吐出管19が接続される吐出口6b(図4を参照)が設けられている。また、ポンプケーシング6の下面における吸込み口6aを除く部分には、水中ポンプ1を貯留槽21の底面に設置するための複数の脚6cが設けられており、これら脚6cにより、吸込み口6aは貯留槽21の底面から僅かに離れた高さ位置に位置することになる。
水中ポンプ1が起動(運転)される、つまり、モータ2が駆動されると、ロータ部2a(駆動軸2b)及び前記羽根車が回転し、これにより、貯留槽21内の水が吸込み口6aからポンプケーシング6内に吸い込まれ、この吸い込まれた水が吐出口6bからポンプケーシング6の外側へ吐出される。吐出口6bには、貯留槽21の外側へ延びる吐出管19が接続されており、この吐出管19を介して、貯留槽21内の水が貯留槽21外へ排出されることになる。
前記上ケーシング部3aの上面には、回路基板11が取り付けられている。この回路基板11は、プリント基板からなり、この回路基板11上に、制御コントローラ12やその他の電装品を含む回路部品と、後述の水位センサ10とが実装されている。回路基板11上には、銅箔で形成された導通パターンがプリントされており、前記実装された回路部品と導通パターンとによって、モータ2を駆動するための回路が構成されている。尚、回路基板11には、水中ポンプ1の外部の電源からモータ2等に電力を供給する電源ケーブル9が接続されており、この電源ケーブル9は、モータカバー5を貫通して上方へ延びている。
モータカバー5の上端面には、電源ケーブル9をモータカバー5外へ繰り出すための開口部(不図示)が設けられており、この開口部には、電源ケーブル9を液密状に取付固定するためのケーブル固定具16が装着されている。ケーブル固定具16にも、2つのねじ挿通孔が形成されており、2本のねじを、ケーブル固定具16のねじ挿通孔に通し、モータカバー5の雌ネジ部に螺合させることで、電源ケーブル9をモータカバー5に対し取付固定する。
ポンプ本体1aには、貯留槽21内の水位を検出するように構成された水位センサ10が設けられている。本実施形態では、水位センサ10は、静電容量型水位センサであって、高さ位置の異なる3つの電極10a、10b、10cを有している。以下で詳述するように、3つの電極10a、10b、10cは、水に浸漬したときに、モータ2の制御に用いる信号を出力する2つの電極10a、10bと、この2つの電極10a、10bの双方に対するアースとして機能する接地電極10cとを構成している。2つの電極10a、10bは、ポンプ本体1aの上部に配置されており、そのポンプ本体1aに対して一体的に着脱可能な電極セット13を構成している。
電極セット13を構成する2つの電極10a、10bのうちの一方に相当する上部電極(電極)10aは、上方に向けて延びる電極棒14として形成されている。
一方で、2つの電極10a、10bのうちの他方に相当する下部電極10bは、上部電極10aよりも下方に固定されていてかつ、上部電極10aに対して電気的に絶縁された第2電極(第2の電極)22と、導電性を有する部材から構成され、電極セット13をポンプ本体1aの上部に取付固定する電極固定具18とから構成されている。
詳しくは、図3に示すように、電極セット13は、絶縁部材13bと、絶縁部材13bの上端面から上方に向かって延びる電極棒14と、この電極棒14に対して絶縁部材13bを挟んで下方に固定された第2電極22と、電極棒14及び第2電極22のそれぞれに接続された導線15、15と、これらの部材をポンプ本体1aに固定するための電極固定具18とを備えている。
前記絶縁部材13b、及び、第2電極22は、双方とも、軸心が上下方向に延びる円筒状に形成されている。それぞれの軸心は、互いに同心となっており、それぞれの径は、互いに略同径となっている。
電極セット13の軸方向中間部(電極セット13の上下方向中間部であって、第2電極22よりも下方に位置する部分)には、他の部分よりも大径とされた鍔部13aが形成されている。この鍔部13aには、電極セット13をモータカバー5に取付固定するための2つのねじ挿通孔(不図示)が形成されている。そして、電極セット13をモータカバー5に取付固定する際には、図3に示すように、鍔部13aの上側に電極固定具18を被せる。電極固定具18には、鍔部13aのねじ挿通孔に対応する位置にねじ挿通孔が形成されており、2本のねじを、電極固定具18のねじ挿通孔、及び、鍔部13aのねじ挿通孔に通し、モータカバー5の雌ネジ部に螺合させることで、電極セット13をモータカバー5へ取付固定する。
図3に示すように、電極セット13をモータカバー5に取付固定した状態では、第2電極22と電極固定具18との間には、上方に向かって開口しかつ、水が貯留するよう形成された凹部23が設けられている。詳しくは、この凹部23は、電極固定具18が浸漬した状態から、電極固定具18が液面よりも上方に位置する状態まで水位が低下したときに、水が貯留するように構成されている。電極固定具18は、凹部23に水が貯留したときに、その水を介して、第2電極22に対して電気的に接続されるように構成されている。電極固定具18は、第2電極22に対して電気的に接続された状態にあっては、その第2電極22と共に一体的な下部電極10bとして機能するようになっている。
さらに詳しくは、電極固定具18は、第2電極22が挿し通される開口部(不図示)を有する略リング状に形成されている。この開口部は断面円形状であって、第2電極22が挿し通されて電極固定具18が固定されたときに、開口部の周縁部と、第2電極22の外周面とが離隔するように形成されている。前記凹部23は、電極固定具18がモータカバー5に取付固定されたときに、鍔部13aの上面と、電極固定具18の開口部の周縁と、第2電極22の外周面とによって円環状の溝部として構成される。この構成によれば、電極固定具18の開口部の内径を第2電極22の外径よりも大きくすることで、凹部23を設けることができる。したがって、電極固定具18に対して特段の加工を施さずとも、凹部23を比較的容易に形成することが可能になる。
また、電極セット13における鍔部13aよりも下側部分には、電極セット13のモータカバー5への取付状態で、モータカバー5に形成された貫通孔に嵌合する嵌合部13cが形成されている。
前記導線15は、例えばステンレスからなる単線で構成されており、電極セット13の下端面から、電極セット13内(具体的には、第2電極22、絶縁部材13b、及び電極棒14内)に挿入されている。
前記上部電極10aは、前述の如く、上方に向けて延びる電極棒14として形成されている。詳しくは、電極棒14は、軸心が上下方向に延び且つ、絶縁部材13bよりも小径の軸状に形成されており、絶縁部材13b及び第2電極22に対して同心に配置されている。図3に示すように、上部電極10aは、貯留槽21内の水位が上昇し、電極棒14の下部の一部が水に浸漬すると(図3の第1水位WL1参照)、導線15を介して、制御コントローラ12へ信号を出力する。この構成は、電極棒14が、水に浸かる浸漬部分14aと、空気中に露出する露出部分14bとを有していることと等価である。
前記下部電極10bは、凹部23に水が貯留していないときには第2電極22単体から構成される一方、凹部23に水が貯留しているときには、前述の如く、第2電極22と電極固定具18とから構成される。この下部電極10bは、図3に示すように、貯留槽21内の水位が上昇したとき、水に浸かるように構成されている。下部電極10bは、貯留槽21内の水位が、第1水位WL1よりも低い第2水位WL2となれば、上部電極10aに接続されたものとは別の導線15を介して制御コントローラ12へ信号を出力する。
前記第1水位WL1は、図3の紙面上側に示すように、上部電極10aと下部電極10bとが水に浸漬するような水位である。このときには、上部電極10aと下部電極10bの両方より信号が出力される。
一方、前記第2水位WL2は、図3の紙面下側に示すように、下部電極10bの電極固定具18のみが水に浸漬するような、第1水位WL1よりも低い水位である。このときには、上部電極10aより信号が出力されることはなく、下部電極10bのみから信号が出力される。
尚、上部電極10aや、下部電極10bより出力される信号は、モータ2の制御に用いられる信号であって、特に、モータ2を起動するために使用される。この信号は、モータ2の停止や、後述のタイマの設定変更にも使用される。
また、水位センサ10は、モータカバー5内で金属製のモータケーシング3の上ケーシング部3aに接続されているため、本実施形態では、モータケーシング3は、水位センサ10の接地電極10cを構成している。この接地電極10cは、下部電極10bよりも下方に位置しており、上部電極10aに対するアースとして機能したり、下部電極10bに対するアースとして機能したりする。
前記制御コントローラ12は、水位センサ10による検出結果に基づいて、水中ポンプ1の起動及び停止を制御する制御装置を構成している。本実施形態では、制御コントローラ12は、周知のマイクロコンピュータをベースとするものであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)等を有し、そのプログラムの実行により、後述の如く、水中ポンプ1を動作させる。尚、制御装置としては、CPUのようにプログラムで動作するものに限らず、種々の回路部品を組み合わせてなる制御回路で構成することも可能である。
制御コントローラ12には、回路基板11上の導通パターンを介して、水位センサ10の電極10a、10bから出力された信号が入力される。制御コントローラ12は、水中ポンプ1の起動タイミングとして、電極10a、10bより信号が入力されてから、所定時間後に水中ポンプ1を起動するためのタイマ(遅延回路)を備えている。
また、制御コントローラ12は、少なくとも上部電極10aより信号が入力されたときに水中ポンプ1を起動する第1の運転モードと、下部電極10bのみから信号が入力されたときに水中ポンプ1を起動する第2の運転モードとの間で切換可能である。
本実施形態に係る水中ポンプシステム20は、前記特許文献1に記載のように、タイマによる起動タイミングの調整や、運転モードの切換により、一方の水中ポンプ1Aと他方の水中ポンプ1Bとが交互に起動するように構成されている。この構成は、水中ポンプ1を長期に亘って正常に運転する上で有効である。
例えば、水中ポンプ1Aが第1の運転モードで起動する場合、貯留槽21内の水位が上昇して電極棒14が水に浸漬したとき、具体的には、図3の第1水位WL1に示すように、電極棒14の下側部分と、電極棒14よりも下方に位置する第2電極22とが水に浸漬したとき、上部電極10a及び下部電極10bが制御コントローラ12へ信号を出力する。制御コントローラ12は、上部電極10aから出力された信号が入力されてから所定時間経過後に、水中ポンプ1(モータ2)を起動する。水中ポンプ1の起動により、貯留槽21内の水が貯留槽21外へ排出される。
以上説明したように、電極棒14として形成された上部電極10aは、貯留槽21内の水位が上昇したときに、電極棒14の下側の一部分が水に浸かると、信号を出力する。これにより、水中ポンプ1が起動をして、貯留槽21内の水位が低下するから、電極棒14の上側の部分は、水に浸からない。従って、上部電極10aは、水に浸かる浸漬部分14aと、空気中に露出する露出部分14bとを有することになる。上部電極10aのうち、水と接触する部分がスケールに覆われていく。そのため、長期に亘る使用により、浸漬部分14a全体がスケールに覆われてしまっても、電極棒14の上側部分は、スケールに覆われずに露出したままになる。スケールに覆われた部分では、水位が検知されなくなるため、モータが駆動されなくなる。この場合、貯留槽21内の水位がさらに上昇することによって、まだスケールに覆われていない部分が新たに水に浸かるようになり、モータ2を起動するための信号を出力するようになる。この上部電極10aは、電極棒14の下側部分がスケールに覆われると、スケールに覆われた部分の直上部分が新たな浸漬部分14aとなり、浸漬部分14aと露出部分14bとの間の境界が、さらに上方へ移動することになって、水位の検知が可能になる。よって、貯留槽21内の水位の検知を、長期に亘って正常に行うことが出来る。
尚、電極棒14の長さは、適宜の長さとすればよい。例えば、30mm〜70mm、好ましくは、40mm〜60mm程度の長さとすればよい。電極棒14の長さが短すぎると、使用当初に水に浸漬しない露出部分14bの長さが短くなるため、水位を正常に検知することができる期間が短くなる虞がある。一方、電極棒14の長さが長すぎると、露出部分14bの長さが無駄に長くなる虞がある。
また、上部電極10aと、第2電極22とを用いることで、2通りの水位WL1、WL2を検出することができるようになる。そのことで、前記特許文献1に記載のように、2台の水中ポンプ1A、1Bから成る水中ポンプシステム20において、一方の水中ポンプ1Aと、他方の水中ポンプ1Bとが交互に起動するように構成する上で有利になる。
また、上部電極10aと、第2電極22を含んで構成される下部電極10bとが電極セット13を構成しているから、2通りの水位を検出可能な水位センサ10をコンパクトに構成することが可能になる。
また、凹部23に水が貯留したとき、電極固定具18と第2電極22とが、一体的な下部電極10bとして機能するようになるから、電極固定具18の分だけ、低水位側の、下部電極10bの電極面積を増加させることが可能になる。そのことで、下部電極10b全体がスケールによって覆われてしまうことを抑制することができるようになって、スケールによる導通不良を、この下部電極10bにおいて防止する上で有利になる。
さらに、凹部23は、上方に向かって開口しているから、凹部23が一旦浸漬すれば、液面の水位が低下した後も、凹部23には水が貯留したままになる。そのことで、電極固定具18と第2電極22とを一体的な下部電極10bとして機能させる上で有利になる。
また、モータケーシング3が電極を兼ねているため、上部電極10aと、下部電極10bの双方に対して、接地電極10cとして機能させることが可能になる。
さらに、電極固定具18と第2電極22とを電気的に接続する際に水を利用する構成は、液面の水位が上下するときに、2つの部材18、22を十分にかつ確実に接続する上で有効でありまた、2つの部材18、22を接続する際の部品点数を抑制する上でも有効となる。
<その他の実施形態>
前記実施形態では、2台の水中ポンプ1A、1Bから成る水中ポンプシステム20について説明したが、この構成には限られない。本件発明は、1台の水中ポンプ、又は3台以上の水中ポンプから成る水中ポンプシステムに適用することもできる。
前期実施形態では、上部電極10aよりも低い水位を検出するために下部電極10bを備えた構成について説明したが、この構成には限られない。例えば、前述の上部電極10aと、所謂フロート式水位センサとを組み合わせて構成してもよい。
前記実施形態では、電源ケーブル9をケーブル固定具16により液密状に取付固定していたが、この構成には限られない。電源ケーブル9に限らず、ポンプ本体1aの内外を貫通させた種々の配線やエアチューブなどを、ケーブル固定具16により液密状に取付固定してもよい。
20 水中ポンプシステム
21 貯留槽(槽)
1 水中ポンプ
1a ポンプ本体
2 モータ
3 モータケーシング(接地電極)
5 モータカバー
10 水位センサ
10a 上部電極(電極)
10b 下部電極
10c 接地電極
14 電極棒
14a 浸漬部分
14b 露出部分
16 ケーブル固定具
18 電極固定具(下部電極)
22 第2電極(第2の電極、下部電極)
23 凹部

Claims (4)

  1. 水が貯留される槽内に設置される水中ポンプであって、
    前記槽内の水位を検出するように構成された水位センサと、
    前記水位センサによる検出結果に基づいて、収容しているモータを駆動することにより、前記槽内の水を槽外へ排出するように構成されたポンプ本体とを備え、
    前記水位センサは、水に浸漬したときに、前記モータの制御に用いる信号を出力するよう構成された電極を有し、
    前記電極は、前記槽内の水位が上昇したときに、前記水に浸かる浸漬部分と、空気中に露出する露出部分とを有する1本の電極棒として形成され、
    前記電極は、前記1本の電極棒が前記浸漬部分と前記露出部分とを双方とも有する状態にあるときに、前記モータを起動するための信号を出力し、
    前記1本の電極棒は、前記ポンプ本体の上部に配置され、かつ前記浸漬部分が異物に覆われて水位を検知できなくなる毎に前記浸漬部分と前記露出部分の境界が上方に移動するように、上方に向けて延び、
    前記水位センサは、前記電極に対して電気的に絶縁された第2の電極を有し、
    前記電極及び前記第2の電極は、前記ポンプ本体に対して一体的に着脱可能な電極セットを構成しており、
    前記第2の電極は、前記電極の下方に固定されていると共に、前記電極よりも低水位で、前記モータの制御に用いる信号を出力するように構成され、
    導電性を有する部材から構成され、前記電極セットを前記ポンプ本体の上部に取付固定する電極固定具を備え、
    前記電極固定具と前記第2の電極との間には、上方に向かって開口しかつ、水が貯留するよう形成された凹部が設けられ、
    前記電極固定具は、前記凹部に貯留した水を介して、前記第2の電極に対して電気的に接続されるように構成されていることを特徴とする水中ポンプ。
  2. 請求項に記載の水中ポンプにおいて、
    前記ポンプ本体は、駆動軸が縦向きに配置された前記モータを収容する金属製のモータケーシングを有し、
    前記モータケーシングは、接地電極として構成されていることを特徴とする水中ポンプ。
  3. 請求項1又は2に記載の水中ポンプにおいて、
    前記1本の電極棒の長さは、30mm〜70mmであることを特徴とする水中ポンプ。
  4. 請求項に記載の水中ポンプにおいて、
    前記1本の電極棒の長さは、40mm〜60mmであることを特徴とする水中ポンプ。
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