JP6714541B2 - 管理装置、および、ネットワークサービス管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、管理装置、および、ネットワークサービス管理方法に関する。
特許文献1には、「複数の計算機ノード、一つもしくは複数の通信機器、及び前記計算機ノードと前記通信機器間を接続する複数のリンクを含む物理インフラと、前記物理インフラの前記計算機ノード毎の計算機資源量と前記リンク毎のネットワーク資源量を把握しており、要求されたネットワーク機能仮想化サービスに必要な仮想マシーン及び仮想接続を算出し、前記計算機資源量と前記ネットワーク資源量に基づいて前記仮想マシーンと前記計算機ノードとの収容関係を探し、前記仮想マシーン及び前記仮想接続を前記物理インフラ上に構築する管理計算機と、を備えるネットワーク機能仮想化基盤管理システム」について開示されている。
特開2015−162147号公報(請求項1)
特許文献1によれば、サーバ系装置やNW系装置のリソースを確保する技術について開示されているに留まり、構築したネットワークサービスを変更する技術について言及されていない。従来では、構築したネットワークサービスを変更する場合には、新規のネットワークサービスを構築し、サービス移行を実施することになると想定される。しかし、このようなサービス移行は、ユーザに対するサービス継続の中断等の影響が懸念され、ネットワークサービスの信頼性を損ねる可能性がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みて、ネットワークサービスの変更時におけるネットワークサービスの信頼性を向上させることを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、仮想化領域となるコアNW(Network)および非仮想化領域となるアクセスNWを含むNWに構築されるNS(Network Service)を管理する管理装置であって、前記NSの構成情報であるサービス構成情報を管理するサービス構成情報管理部と、前記NSのサービス構成情報の履歴を管理するサービス構成履歴管理部と、前記サービス構成情報に基づいて生成されたインスタンスを管理するインスタンス管理部と、前記構築されたNSの変更を要求するNS変更要求を外部から取得すると、前記NS変更要求に含まれるインプットパラメータに基づいて前記サービス構成情報を変更するとともに、前記変更する前のサービス構成情報に基づいて生成されたインスタンスを前記インスタンス管理部に保護させるワークフロー部と、を備える、ことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、仮想化領域となるコアNW(Network)および非仮想化領域となるアクセスNWを含むNWに構築されるNS(Network Service)を管理する管理装置におけるネットワークサービス管理方法であって、前記管理装置は、前記構築されたNSの変更を要求するNS変更要求を外部から取得するステップと、前記NS変更要求に含まれるインプットパラメータに基づいて、前記NSの構成情報であるサービス構成情報を変更するステップと、前記変更する前のサービス構成情報に基づいて生成されたインスタンスを保護するステップと、を実行する、ことを特徴とする。
請求項1,8に記載の発明によれば、変更前のサービス構成情報に基づいてインスタンス化されたインスタンスは保護されるため、当該インスタンスを用いたサービスの疎通は確保され、ユーザは、当該サービスを継続して利用することができる。
したがって、ネットワークサービスの変更時におけるネットワークサービスの信頼性を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の管理装置であって、前記ワークフロー部は、前記サービス構成情報の変更の度に、前記変更されたサービス構成情報に版数を付与することで、前記サービス構成情報の世代管理を行う、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、所望の版数が付与されたサービス構成情報に基づいてインスタンス化されたインスタンスを用いたサービスをユーザに提供することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の管理装置であって、前記ワークフロー部は、前記サービス構成情報管理部および前記サービス構成履歴管理部に、特定の前記版数が付与されたサービス構成情報を読み出させ、当該読み出したサービス構成情報に基づいて要求を処理する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、特定の版数が付与されたサービス構成情報に対応する要求であっても確実に処理することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管理装置であって、前記ワークフロー部は、前記変更する前のサービス構成情報に基づいて生成されたインスタンスを利用するユーザが存在する場合、前記変更する前のサービス構成情報の廃止を防止する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、変更前のサービス構成情報に基づくインスタンス化によって作成されたインスタンスを利用するユーザによるサービス中断を未然に防ぐことができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管理装置であって、前記ワークフロー部は、前記変更する前のサービス構成情報に基づいて生成されたインスタンスを利用するユーザが存在する場合、予め許可が設定された業務について処理を実行可能とする業務制限を実行する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、変更前のサービス構成情報に基づくサービスのゆるやかな巻き取り(旧版サービスの利用量の減少)を促進させることができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の管理装置であって、前記ワークフロー部は、前記業務制限を変更するための制限レベルを設定する、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、変更前のサービス構成情報に基づくサービスのゆるやかな巻き取りをさらに促進させることができる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6に記載の管理装置であって、前記ワークフロー部は、前記業務制限を実行したことを所定の関係者に通知する、ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、変更後のサービス構成情報に基づくサービスを関係者に確実に知らせることができ、変更前のサービス構成情報に基づくサービスのゆるやかな巻き取りをさらに促進させることができる。
本発明によれば、ネットワークサービスの変更時におけるネットワークサービスの信頼性を向上させることができる。
本実施形態の管理装置の機能構成図である。 所定のNW構成に対するNSの構築の説明図である。 参考システムにおける、リソース照会後のインスタンス化の失敗を示す比較例である。 NS生成処理を示すフローチャートである。 サービス構成情報の具体例を示すUML(Unified Modeling Language)図である。 Product Orderのライフサイクルの状態遷移図である。 Product Inventoryのライフサイクルの状態遷移図である。 NS変更処理を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態の管理装置Mは、仮想化領域となるコアNWおよび非仮想化領域となるアクセスNWを管理する。具体的には、管理装置Mは、コアNWに配置されている機器およびアクセスNWに配置されている機器から情報を収集することでこれらの機器を監視する。コアNWに配置されている機器およびアクセスNWに配置されている機器によってNW構成ができあがる。
また、管理装置Mは、コアNWおよびアクセスNWを含むNWに構築されるNS(Network Service)を管理する。このNSは、NS利用側(ユーザ)の端末からNS提供側(例:通信事業者)が保持するアクセスNW、コアNW上の機器からサービス事業者(例:ISP(Internet Service Provider)事業者)との端点までのE2E(End to End:エントツーエンド)の管理が実現可能なNSとなる。
図1に示すように、管理装置Mは、E2EO(End to End Orchestrator:エンドツーエンドオーケストレータ、E2Eオーケストレータ)1と、サーバ系装置管理部2と、NW系装置管理部3(ネットワーク装置管理部)と、を備える。
E2EO1は、ユーザに提供されるNSの管理を自律的に行う機能部である。
サーバ系装置管理部2は、コアNWおよびアクセスNWを含むNWに配置されるサーバ系装置を管理する。
NW系装置管理部3は、コアNWおよびアクセスNWを含むNWに配置されるNW系装置を管理する。
オペレータが操作する上位装置U、または、上位装置Uと同等の機能を有する他システムU1からの要求に応じて、E2EO1、サーバ系装置管理部2、および、NW系装置管理部3は動作する。なお、他システムU1はOSS(Operation Support System)やBSS(Business Support System)が相当するが、上位装置Uに関する説明は、他システムU1に対してもあてはまるため、特別な事情が無い限り、他システムU1に関する説明は省略する。
サーバ系装置は、NSを実行する装置である。サーバ系装置には、例えば、DC(Data Center:データセンタ)、DC上に設置されている汎用サーバ、汎用サーバを仮想化した仮想サーバ(VM(Virtual Machine)。仮想マシン。)があるが、これらに限定されない。仮想サーバには1つのAPL(Application:アプリケーション)を配置することができる。仮想サーバ上のAPLを動作させることで、所定のNSをユーザに提供することができる。本実施形態では、APLを、VNFc(Virtual Network Function Component:仮想ネットワーク機能コンポーネント、NW機能コンポーネント)または、1つ以上のVNFcを組み合わせて構成されるVNF(Virtual Network Function:仮想ネットワーク機能、NW機能)と呼ぶ場合がある。また、DCは、NFVI−PoP(Network Function Virtualization Infrastructure- Point of Presence)と呼ぶ場合がある。
NW系装置は、NSを実行するためのデータを他のNW系装置またはサーバ系装置に転送する装置である。NW系装置には、例えば、OLT(Optical Line Terminal:光加入者回線終端装置)、コアルータ、L2SW(Layer2 Switch)、L3SW(Layer3 Switch)、NTE(Network Terminal Equipment:ネットワーク終端装置)があるが、これらに限定されない。
(E2EO1)
E2EO1は、ワークフロー部11と、要求受付部12と、カタログ管理部13と、リソース調停部14と、DB(DataBase)15と、サービス構成情報管理部16と、サービス構成履歴管理部17と、インスタンス管理部18とを備える。
要求受付部12は、上位装置Uから出力されるNS生成要求を取得する。NS生成要求は、管理装置MにNSを生成(構築)させる情報である。NS生成要求は、所定のNW構成を対象にして設定する論理パスを表現するために、複数種類のサーバ系装置の記述子および複数種類のNW系装置の記述子を適宜並べて組み合わせたNS情報を含む。E2EO1は、これらの記述子を、NW上に配置されている対応のサーバ系装置およびNW系装置にマッピングする。また、NS生成要求は、前記論理パスを利用したNSの提供に供する、サーバ系装置およびNW系装置を指定するために必要なインプットパラメータを含む。
また、要求受付部12は、上位装置Uから出力されるNS変更要求を取得する。NS変更要求は、管理装置Mに構築済みのNSを変更させる情報である。
カタログ管理部13は、NSの雛型となるカタログを管理する。上位装置Uは、カタログ管理部13から所望のカタログを取得することができる。オペレータは、上位装置Uを操作して、取得したカタログを用いて所定事項(後記のインプットパラメータを含む)を入力することで、所望のNS生成要求を容易に作成することができる。カタログ管理部113が管理するカタログは、1または複数種類あり、必要に応じて追加、削除、更新、提供などされる。カタログの詳細は後記する。
リソース調停部14は、サーバ系装置のリソースおよびNW系装置のリソースを調停する。リソース調停部14は、この調停の結果をサーバ系装置管理部2およびNW系装置管理部3に出力し、リソースの調停を指示する。
なお、サーバ系装置のリソースには、サーバ系装置自身に割り当てられるリソースが含まれるし、サーバ装置に設定される接続点に接続されるリンクに割り当てられるリソースも含まれる。
また、NW系装置のリソースには、NW系装置自身に割り当てられるリソースが含まれるし、NW系装置に設定される接続点に接続されるリンクに割り当てられるリソースも含まれる。リンクには、仮想化されたリンク(VL:Virtual Link)も含まれる。サーバ装置に設定される接続点に接続されるリンクと、NW系装置に設定される接続点に接続されるリンクが同じである場合は、例えば、そのリンクをサーバ系装置のリソースとして扱うことができる。しかし、NW系装置のリソースとして扱ってもよい。
リソースの調停の詳細については後記する。
DB15は、各種情報を体系的に記憶している。DB15が記憶している情報には、例えば、カタログ管理部13が管理するカタログCが含まれる。
ワークフロー部11は、管理装置Mの処理全体を制御する機能部である。また、ワークフロー部11は、外部からの要求に応じたNSを構築するためのワークフローを管理する。
サービス構成情報管理部16は、NSの構成情報であるサービス構成情報を管理する。サービス構成情報は、例えば、DB15に記憶されている。サービス構成情報の詳細については後記する。
サービス構成履歴管理部17は、サービス構成情報の履歴を管理する。NSの構成の履歴は、例えば、サービス構成情報の世代管理(後記)を実行したときの結果物としてDB15に記憶することができる。
インスタンス管理部18は、構築されたNSのサービス構成情報に基づいてインスタンス化されたインスタンス(サービス構成情報に基づいて生成されたインスタンス)を管理する。NSの変更があった場合には、インスタンス管理部18は、変更後のNSのサービス構成情報に基づいてインスタンス化されたインスタンスを管理するとともに、変更前のNSのサービス構成情報に基づいてインスタンス化されたインスタンスも管理する。これらのインスタンスの管理情報は、例えば、DB15に記憶されている。
(サーバ系装置管理部2)
サーバ系装置管理部2は、SVRO(Server Resource Orchestrator:サーバリソースオーケストレータ)21と、VIM(Virtual Infrastructure Manager:仮想インフラ管理)22と、VNFM(Virtual Network Function Manager:仮想ネットワーク機能管理)23と、H/W(Hardware)用EMS(Element Management System:機器管理システム)24と、APL用EMS25とを備える。
SVRO21は、サーバ系装置のリソースの管理を自律的に行う機能部である。SVRO21は、NW構成に配置されている1または複数のサーバ系装置を対象にして複数存在させることができる。
VIM22は、汎用サーバに生成されたVMを管理、制御する機能部である。VIM22は、生成された1または複数のVMを対象にして複数存在させることができる。
VNFM23は、汎用サーバに生成されたVMに実装されているAPLを管理、制御する機能部である。VNFM23は、NW構成上で動作する1または複数のAPLを対象にして複数存在させることができる。
H/W用EMS24は、サーバ系装置を管理、制御する機能部である。
APL用EMS25は、上位装置Uからの要求情報に応じて、APLを管理、制御する機能部である。
(NW系装置管理部3)
NW系装置管理部3は、NWRO(Network Resource Orchestrator:ネットワークリソースオーケストレータ)31と、NIM(Network Infrastructure Manager)32とを備える。
NWRO31は、NW系装置のリソースの管理を自律的に行う機能部である。
NIM32は、NW系装置を管理、制御する機能部である。
(カタログ)
カタログ管理部13が管理するカタログは、例えば、NSD(NS Descriptor)と、VNFD(VNF Descriptor)と、PNFD(Physical Network Function Descriptor)と、VLD(VL Descriptor)と、VNFFGD(VNF Forwarding Graph Descriptor)といった要素を含む。
NSDは、NSの構成を記述する部分である。NSDは、当該NSの識別や構築するために必要な情報や、当該NSに関連するVNFD、PNFD、VNFFGD、VLDを参照する情報などを保持する。
VNFDは、NSにて利用されるアプリケーション(VNF)を記述する部分である。VNFDは、当該VNFの識別や構築するために必要な情報を保持する。
PNFDは、NSにて利用される物理機能(サーバ系装置およびNW系装置が提供するNW機能。PNF(Physical Network Function)。)を記述する部分である。PNFDは、当該PNFの識別や構築するために必要な情報を保持する。
VLDは、NSにて利用されるVL(リンク)を記述する部分である。VLDは、VLの識別や構築するために必要な情報を保持する。
VNFFGDは、前記NSにて利用される複数のアプリケーション(VNF)による連携を記述する部分を含む。アプリケーションによる連携とは、複数の(VNF)を接続して1つの機能を提供することを意味する。VNFFGDは、当該VNFFGDを識別する情報、連携するVNF同士のリンク情報、当該VNFFGDに関連するVLD、VNFDを識別する情報などを保持する。
(NSDの詳細)
前記NSDは、NSDを識別するための名前(nsdName)と、バージョン情報(nsdVersion)と、NSを生成するためのキャパシティや性能といった要件を記述した情報(NS Deployment Flavour)と、NSの端点を記述した情報(Service Access Point)と、Service Access Pointの最大数の情報(maxEndPoint)と、NS生成時に指定可能なインプットパラメータをNSDに設定する情報(runtimePolicyInfo)と、アラーム通知先の情報(notifications)と、いった要素を含む。
前記NS Deplotyment Flavourは、識別するための情報(nsFlavourID)と、保全のための情報(flavourKey)と、構成するVNFの情報(ConstituentVNF)と、構成するVLの情報(ConstituentVL)と、構成するVNFFGの情報(ConstitutentVnffg)と、アフィニティーポリシー(AffinityType)と、アンチアフィニティポリシー(AntiAffinityType)と、制約情報(constraint)と、いった要素を含む。
前記Service Access Pointは、識別するための情報(cpId)と、端点タイプの情報(ConnectionPointType)と、生成最大数の情報(maxEndPoint)と、いった要素を含む。
前記Constituent VNFは、VNFDを参照するための情報(vnfReference)と、VNFを生成するための要件を記述した情報(DeplotymentFlavour)を参照するための情報と、インスタンス化契機を判断するための情報(instantiateMode)と、冗長化モデルの情報(redundancyModel)と、アフィニティーポリシー(AffinityType)と、アンチアフィニティポリシー(AntiAffinityType)と、制約情報(constraint)と、能力(capability)と、インスタンス化数(numberOfInstances)と、いった要素を含む。
前記Constituent VLは、VLDを参照するための情報(vlReference)と、VLを生成するための要件を記述した情報(VldFlavour)と、インスタンス化契機を判断するための情報(instantiateMode)と、制約情報(constraint)と、いった要素を含む。
前記Constituent VNFFGは、VNFFGDを参照するための情報(vnffgReference)と、インスタンス化契機を判断するための情報(instantiateMode)と、制約情報(constraint)と、いった要素を含む。
前記Affinity Typeは、アフィニティーポリシールールのスコープ情報(affinityScope)と、アフィニティーポリシールールが適用されるリソースを識別する情報のリスト(policyRules)と、いった要素を含む。
前記Anti Affinity Typeは、アンチアフィニティーポリシールールのスコープ情報(antiAffinityScope)と、アンチアフィニティーポリシールールが適用されるリソースを識別する情報のリスト(policyRules)と、いった要素を含む。
前記Connection Point Typeは、サーバ系装置に関する端点情報(ConnectionPointValue)と、NW系装置に関する端点情報(ConnectionPointValue)と、いった要素を含む。
前記Connection Point Valueは、端点種別(NNI(Network Network Interface)や拠点終端点、DCのGateway Router端点、UNI(User Network Interface)等)と、対応するService Access Pointを識別する情報と、ポート情報(アクセスポートやトランクポート等)と、VLAN-ID情報と、IPv4アドレス情報と、IPv6アドレス情報と、IPv4プレフィックス情報と、IPv6プレフィックス情報と、IPv4フィルター情報と、IPv6フィルター情報と、利用プロトコル情報(BGPやOSPF、スタティクス、Direct、VRRP等)と、近接A情報Sと、近接IPv4アドレス情報と、近接IPv6アドレス情報と、認証鍵情報と、エリア情報と、メトリック情報と、MD5鍵情報と、スタティクスルート情報(StaticRoute)と、グループID情報と、ロールID情報と、仮想IPv4アドレス情報と、仮想IPv6情報と、仮想IPv4プレフィックス情報と、仮想IPv6プレフィックス情報と、いった要素を含む。
前記Static Routeは、アドレス種別情報(IPv4、IPv6等)と、アドレス情報と、プレフィックス情報と、ネクストホップ情報と、いった要素を含む。
(VNFDの詳細)
前記VNFDは、VNFDを識別するための名前(vnfdName)と、バージョン情報(vnfdVersion)と、VNFを構成するVNFコンポーネントの情報(Virtulised Development Unit)と、VNF内部(VNFcの間含む)の接続性を記述した情報(IntervalVirtualLinkDescriptor)と、VNF外部との端点を記述した情報(ExternalConnectionPointDescriptor)と、VNFを生成するためのキャパシティや性能といった要件を記述した情報(Deployment Flavour)と、いった要素を含む。
前記Virtulised Development Unitは、識別するための情報(vduId)と、VNFc間の接続性を記述した情報(InternalConnectionPointDescriptor)と、いった要素を含む。
前記Internal Connection Point Descriptorは、識別するための情報(icpId)と、Internal Virtual Link Descriptorを参照するための情報と、端点タイプの情報(ConnectionPointType)と、いった要素を含む。
前記Internal Virtual Link Descriptorは、識別するための名前(vldName)と、バージョン情報(vldVersion)と、概要情報(description)と、Internal Connection Point Descriptorを参照するための情報と、External Connection Point Descriptorを参照するための情報と、接続種別を記述した情報(Connectivity Type)と、VLを生成するための要件を記述した情報(Vld Flavour)と、アフィニティーポリシー(AffinityType)と、アンチアフィニティポリシー(AntiAffinityType)と、いった要素を含む。
前記External Connection Point Descriptorは、識別するための情報(cpId)と、Internal Virtual Link Descriptorを参照するための情報と、Internal Connection Point Descriptorを参照するための情報と、端点タイプの情報(ConnectionPointType)と、いった要素を含む。
前記Deplotyment Flavourは、識別するための情報(dFlavourId)と、保全のための情報(flavourKey)と、構成するVDUの情報(ConstituentVDU)と、構成するVLの情報(ConstituentVl)と、制約情報(constraint)と、いった要素を含む。
前記Constituent VDUは、Virtualisation Deployment Unitを参照するための情報と、要求されたインスタンス数の情報(numberOfInstances)と、構成するVNFcの情報(ConstituentVnfc)と、いった要素を含む。
前記Constituent Vnfcは、識別するための情報(vnfcId)と、Internal Connection Point Descriptorを参照するための情報と、いった要素を含む。
前記Connectivity Typeは、提供種別(L1、L2、L3等)と、接続性要件(E-LineやE-LAN、E-Tree、IPv6、IPv4等)と、いった要素を含む。
前記VLD Flavourは、識別するための情報(vldFlavourId)と、帯域要件を記述した情報(BandWidthRequirements)と、QoSを記述した情報(QoSDescription)と、可用性レベル情報と、いった要素を含む。
前記BandWidthRequirementsは、集約点での必要帯域情報と、端点での必要帯域情報と、いった要素を含む。
前記QoSDescriptionは、最大遅延情報と、最大ジッタ情報と、最大パケット廃棄率と、優先レベルと、いった要素を含む。
(VLDの詳細)
前記VLDは、VLDを識別するための名前(vldName)と、バージョン情報(vldVersion)と、ConnectionPointを参照するための情報と、接続種別を記述した情報(Connectivity Type)と、VLを生成するための要件を記述した情報(Vld Flavour)と、アフィニティーポリシー(AffinityType)と、アンチアフィニティポリシー(AntiAffinityType)と、いった要素を含む。
(VNFFGDの詳細)
前記VNFFGDは、VNFFGDを識別するための名前(vnffgdName)と、バージョン情報(vnffgdVersion)と、端点数情報(numberOfEndponts)と、VL数情報(numberOfVirtualLinks)と、VLD を参照するための情報と、Network Forwarding Pathを記述した情報(NFP)と、Connection Pointを参照するための情報と、構成するVNFのVNFDを参照するための情報と、いった要素を含む。
前記NFPは、NFPを識別するための情報(nfpId)と、NFPに適用するポリシールール(MAC転送ルールやルーティングエントリー等)と、Connection Pointを参照するための情報と、いった要素を含む。
(PNFDの詳細)
前記PNFDは、PNFDを識別するための名前(pnfdName)と、バージョン情報(pnfdVersion)と、接続するVLの端点を記述した情報(ConnectionPoint)と、いった要素を含む。
前記Connection Pointは、識別するための情報(cpId)と、端点タイプの情報と、いった要素を含む。
NSDは、NSごと、例えば、ISP接続サービスや専用線サービスといったサービスごとに用意され、VNFD、PNFD、VLD、および、VNFFGDの組み合わせによって表現することができる。オペレータは、上位装置Uを操作して、インプットパラメータを入力し、所望のNS生成要求を容易に作成することができる。オペレータは、NS生成要求の作成に関して、基本的には、NS構成に一致するカタログをDB15から選択することになる。
例えば、図2に示すNW構成(符号N1)に対して、上位装置Uは、NSD(c1)、VNFD(c2)、PNFD(c3)、VNFFGD(c5)、VLD(c4)が定められたカタログを管理装置Mから取得し、取得したカタログにインプットパラメータを入力することができる。なお、このNW構成は、一例として、丸付き数字で示されるコネクションポイントによって、コアNW(f1)に対して、住宅(内の終端装置)に接続されているアクセスNW(f2,f3)、ISP事業者A,B(f4,f5)、所定の地域(Zone)に設置されているDC(f6〜f8)が接続されている。インプットパラメータが、アクセス側のコネクションポイントとして12番を指定(アクセスNW上に配置されており、丸付き数字12で示されるコネクションポイントを指定)し、アクセス先のISP事業者としてA(丸付き数字1で示されるコネクションポイントに接続している)を指定するものであった場合、図2中符号N2に示すように、12番のコネクションポイントにVLが張られたNS(太線の囲み線)が構築される。また、インプットパラメータが、アクセス側のコネクションポイントとして9番を指定(アクセスNW上に配置されており、丸付き数字9で示されるコネクションポイントを指定)し、アクセス先のISP事業者としてB(丸付き数字2で示されるコネクションポイントに接続している)を指定するものであった場合、図2中符号N3に示すように、2番のコネクションポイントと9番のコネクションポイントにVLが張られた別のNS(太線の囲み線)が構築される。
なお、このNSでは、VNFDに従って、6番のコネクションポイントに接続されているDC(またはこのDC上のNTE)に配置されたVM上でvNTEAPL(virtual NTE APL)(f9)を実装させている。また、このNSでは、7番のコネクションポイントに接続されているDC(またはこのDC上のNTE)に配置されたVM上で別のvNTEAPL(f10)を実装させている。vNTEAPLは、仮想化されたNTE上で動作するAPLである。
このようにして、管理装置Mは、NSの雛型をカタログとして管理し、NS生成要求に含まれるインプットパラメータに応じてNSを構築することができ、同じカタログを再利用して要件の違うサービスを提供することができる。
ワークフロー部11は、上位装置UからのNS生成要求に対してカタログが選定された場合、インプットパラメータに応じて、指定されたサーバ系装置のリソース、および、指定されたNW系装置のリソースを生成して、NSを実現するスライスを生成する(スライス生成ステップ)。スライスは、既存のNWの一部を仮想化したNWである。ワークフロー部11は、他の仮想環境の影響を受けることのない独立した1または複数のスライスを生成することができる。
なお、本実施形態では、「NSを実現するスライスを生成する」ことを、単に、「NSを生成する」、と表現する場合がある。
上記のように、仮想化領域となるコアNWおよび非仮想化領域となるアクセスNWを含むNWにNSを構築する際、選定されたカタログに対して、インプットパラメータでNSの提供に供するサーバ系装置およびNW系装置を指定するために必要な情報を要求すればよい。前記必要な情報は、例えば、サーバ系装置およびNW系装置を指定する情報でもよいし、所定の内部ロジックで選定した結果を示す情報でもよい。
したがって、ネットワークサービスの構築を迅速化・効率化し、ネットワークの利便性を向上させることができる。
(リソースの予約)
NSを構築する場合、対象となるサーバ系装置およびNW系装置に所定量のリソースを割り当て、その後必要なVNFを実装するためのインスタンス化を実行することになる。しかし、本実施形態で扱うNW構成は、例えば、複数のオペレータからのNS生成要求をそれぞれ受けることになるので、インスタンス化の際に必要なリソースが確保できない場合がある。
例えば、図3に示すように、NSを構築する機能を有する参考システムは、オペレータA,Bから空きリソース照会を受けたとする(ステップS1,S2)。ただし、オペレータAからの空きリソース照会はオペレータBからの空きリソース照会よりも少し早かったとする。このとき、参考システムは、オペレータAに対してリソースの空きありと判定し(ステップS3)、その旨の回答を送信する(ステップS4)。しかし、オペレータBからのリソース照会が早すぎたため、オペレータAからのリソース照会によって本来的には空きが無いにもかかわらず、オペレータBに対してリソースの空きありと誤って判定してしまい(ステップS5)、その旨の回答を送信する(ステップS6)。
その結果、オペレータAからのインスタンス化要求(ステップS7)に対しては、通常通り、インスタンス化を実行し、完了通知をするが(ステップS8)、オペレータBからのインスタンス化要求(ステップS9)に対しては、すでに空きリソースが無いため(ステップS10)インスタンス化に失敗してしまう(ステップS11)という不都合を招く。
このような不都合を回避するため、管理装置Mのリソース調停部14は、サーバ系装置およびNW系装置に割り当てることになるリソースを管理するリソース情報に、「利用可能リソース」、「予約済リソース」、「利用中リソース」のフラグを持たせる。
「利用可能リソース」のフラグは、対象のリソースが空いているときにオンとなり、そうでなければオフとなる。
「予約済リソース」のフラグは、対象のリソースが上位装置Uのオペレータから照会されたときはオンになり、そうでないときはオフとなる。
「利用中リソース」のフラグは、対象のリソースが既にNS提供に利用されているときはオンになり、そうでないときはオフとなる。
上記のように、あるオペレータからリソース照会があったときは、そのリソースを予約済リソースとして確保することで、インスタンス化時には確実にリソースが存在することを保証することができる。図3の例でいえば、参考システムを本実施形態の管理装置Mに置き換えた場合、オペレータAに対してリソースの空きありと判定した時点で(ステップS3)、そのリソースを予約済リソースにすることで、管理装置Mは、オペレータBからの空きリソース照会を受けたとしても、すでに予約済みであり他の空きがないため空きリソースが無い旨をオペレータBに回答することができる。よって、オペレータBからのインスタンス化要求(図3のステップS9)を不要とすることができる。
≪NS生成処理≫
次に、NS構築時にて、管理装置MがNSを生成するときのNS生成処理について説明する。コアNWおよびアクセスNWには、複数種類のサーバ系装置および複数種類のNW系装置が設置されている。
図4に示すように、まず、管理装置Mは、リソース予約生成処理を実行する(ステップS21)。リソース予約生成処理は、NS提供に利用されるリソースを予約して生成する処理である。具体的には、管理装置Mは、上位装置Uからリソース予約生成要求を取得する。リソース予約生成要求には、対象のNW構成に配置されているサーバ系装置およびNW系装置のうち、構築予定のNSに携わるサーバ系装置およびNW系装置を識別する識別情報が含まれる。
また、管理装置MのE2EO1は、リソース予約時におけるインスタンス情報を保持する。インスタンス情報とは、インスタンス化されるVNFを実装することになるサーバ系装置およびNW系装置を特定する情報である。インスタンス情報は、DB15に記憶される。
また、管理装置Mのサーバ系装置管理部2のSVRO21は、VIM22に対し、仮想リソース予約生成要求を送信する。仮想リソース予約生成要求とは、要求対象のVNFに仮想リソースを確実に生成できるようにするための要求である。結果的に、この要求に応じて、上位装置Uからのリソース予約生成要求にて指定されたサーバ系装置上で動作するVNFに、予約分の仮想リソースが生成される。
また、管理装置MのNW系装置管理部3のNWRO31は、NIM32に対し、NWリソース予約生成要求を送信する。NWリソース予約生成要求とは、要求対象のNW系装置にリソースを確実に生成できるようにするための要求である。結果的に、この要求に応じて、上位装置Uからのリソース予約生成要求にて指定されたNW系装置に、予約されるリソースが生成される。
ステップS21のリソース予約生成処理により、構築予定のNSの提供に利用されるリソースを確実に生成し、インスタンス化失敗(図3参照)を未然に防ぐことができる。
次に、管理装置Mは、NS生成処理を実行する(ステップS22)。NS生成処理は、リソースが予約された状態でNW構成に対してNSを生成(構築)する処理である。具体的には、管理装置Mは、上位装置UからNS生成要求を取得する。NS生成要求には、構築予定のNSに携わり、リソースが予約済みである、サーバ系装置およびNW系装置を識別する識別情報が含まれる。NS生成要求は、インプットパラメータと同一視することができる。
また、管理装置MのE2EO1は、受信したNS生成要求を解析して、要求の対象となるNSが予約済であるか否かを検査する。具体的には、構築予定のNSに携わるサーバ系装置およびNW系装置のリソースが予約生成されているか否かを検査する。ここでは、そのリソースが予約生成されているとする。
また、管理装置MのNW系装置管理部3のNWRO31は、NIM32に対し、リソース生成要求を送信する。結果的に、この要求に応じて、NIM32自身の管理対象のNW系装置に対してリソースが生成される。
また、管理装置Mのサーバ系装置管理部2のSVRO21は、VIM22に対し、リソース生成要求を送信する。この要求に応じて、VIM22自身の管理対象のサーバ系装置に対してリソースが生成される。
また、管理装置Mのサーバ系装置管理部2のSVRO21は、VNFM23に対して、VNFインスタンス化要求を送信する。結果的に、この要求に応じて、構築予定のNSに携わるサーバ系装置上で動作するVNFのインスタンス化が実現する。
ステップS22のNS生成処理により、要求のあったNSを構築することができる。
なお、ワークフロー部11は、構築したNSを実現するスライスを生成する。
(リソースの予約の応用)
リソース調停部14は、まず、SVRO21によりサーバ系装置の(仮想)リソースの予約を行い、その後、NWRO31によりNW系装置の(仮想)リソースの予約を行う、という順番をとることができる。このような順番をとることで、NS生成時のサーバ系装置を構築する拠点(DCなど)を柔軟に選択することができる。
NW構成の性質上、1つのサーバ系装置に対しては多数のNW系装置が接続されているのに対し、1つのNW系装置に対しては少数の限られたサーバ系装置だけ接続されていることが多い。このため、リソースを生成するNW系装置を先に決定してしまうと、リソースを生成するサーバ系装置として、先に決定したNW系装置に接続されている限られたサーバ系装置を選択するしかないという不便性がある。本実施形態のような順番にすれば、この不便性は回避できる。
また、リソース調停部14は、リソースの予約が完了後、NW系装置のリソースの予約からNW接続の生成・有効化を行い、その後、サーバ系装置のリソースの予約からアプリケーションの生成・有効化を行う、という順番をとることができる。
このような順番をとることで、NWの疎通性の確保を行い、その後、アプリケーションの起動を行うことでNS生成と同時にNSの疎通試験を行うことができる。
リソース調停部14は、サーバ系装置のリソースの予約、および、NW系装置のリソースの予約に関して、リソースの予約の終了期限を設定可能とすることができる。例えば、「予約済リソース」のフラグがオンになっているリソースに関して、終了期限を迎えるまでにそのリソースの生成がなされることが無ければ、リソース調停部14は、「予約済リソース」のフラグをオフにする。これにより、予約済のリソースによるリソース占有を回避することができる。
また、リソース調停部14は、サーバ系装置のリソースの予約、および、NW系装置のリソースの予約に関して、リソースの予約の(受付)開始日時を設定可能とすることができる。これにより、NS生成要求日時前にオペレータによるオペレーションをすることができる。その結果、上位装置Uのオペレータは、将来を見据えた戦略的なリソース予約を実施することができ、上位装置Uの稼働を削減し、オペレータの作業効率を向上させることができる。
また、サーバ系装置のリソースの予約、および、NW系装置のリソースの予約に関して、インプットパラメータにて予約の優先度を設定することができる。具体的には、リソース情報に、リソースの予約に関する優先度フラグを設定し、優先度フラグに「最優先」(優先度大)、「優先」(優先度中)、「一般」(優先度小)といった段階的な値を持たせることができる。これにより、複数のオペレータからのリソース予約によって予約の競合が発生しても、優先度のより大きなリソースを確保できるようにし、NS構築を円滑に進めることができる。例えば、優先度の大きなリソースは、社会的・経済的に重要と認められるリソースとするとよい。
NSの内容によっては、サーバ系装置とNW系装置とを接続する場合において、サーバ系装置のリソース(サーバ系リソース)が必要とする端点数(接続点の数)と、NW系装置のリソース(NW系リソース)に設定する端点数(接続点の数)が異なる場合がある。このとき、リソース調停部14は、サーバ系リソースが必要とする端点のNW情報として、VLAN(Virtual Local Area Network)−ID、サブネットレンジ、デフォルトゲートウェイ)などからNW系リソースの設定に必要な情報を抽出して、両端点数の差分の調停を行うことができる。これにより、端点数が異なる、サーバ系装置−NW系装置間の接続を一括設定することができる。例えば、1つの接続点を有するGWルータ(NW系装置の例)に対し、1つの接続点を有する4つのVNFを一括で接続させることができる。
(カタログの応用)
NSの構成部分として、このNSの初期構築時にインスタンスが生成される部分(加入者非依存部分)と、初期構築後に加入者単位で(例えば、ISP事業者ごとに)インスタンスが随時追加生成される部分(加入者依存部分)とが存在する。加入者非依存部分は、例えば、E2E−NSの基本部分となる、各加入者に共通なコアNWスライス(L3(Layer3)−VPN(Virtual Private Network)スライスなど)とし、加入者依存部分は、例えば、加入者追加時に生成される、アクセスNWおよび加入者専用APLに対応する個別スライス(L2(Layer2)−VPNスライスなど)とすることができる。
このようなNSを実現するために、カタログの要素として、NSを実現するスライスが、NS構築時に生成されるスライスであるか、加入者追加時に追加生成されるスライスであるかを区別するインスタンス化契機フラグを記述する要素を具備する。インスタンス化契機フラグを具備することにより、ワークフロー部11が、構築予定のNSの各部分について適切なインスタンス化契機を判断することができる。
(インスタンス管理)
本実施形態の管理装置Mに代表されるオーケストレータは、TMF(TeleManegement Forum)622が規定するProduct Orderingで実行されるProduct Orderがあると、インスタンスを作成する。作成されたインスタンスは、すでに説明した、インスタンス化されたVNFである。また、作成されたインスタンスは、仮想化されたNW機能のインスタンスを登録するためのNFV(Network Function Virtualization)インスタンスファイルの種類の1つとなるNSR(Network Service Record)である。
また、作成されたインスタンスは、Product Inventryにて管理されている。Product Inventryは、例えば、TMF637に規定されているものであり、本実施形態では、インスタンス管理部18として実装されている。
Product Inventryにてインスタンスを管理するために用いられる各種情報、および、これらの情報の関連は、図5のUML図で表現することができる(コンポジット構造図の形式で表現)。本実施形態では、図5に示すこれらの情報の集合をサービス構成情報と呼ぶ。サービス構成情報は、DB15に記憶されており、サービス構成情報管理部16が管理する。
図5に示すサービス構成情報は、例えば、Product分類子40aと、ProductSpecificationRef分類子40bと、BillingAccountRef分類子40cと、RealizingService分類子40dと、ProductOfferingRef分類子40eと、RealizingResource分類子40fと、ProductPrice分類子40gと、Price分類子40hと、ProductRelationship分類子40iと、ProductRef分類子40jと、ProductCharacteristic分類子40kと、AgreementRef分類子40lと、RelatedPartyRef分類子40mとを含む。
ProductSpecificationRef分類子40bは、ProductSpecificationコネクタによってProduct分類子40aと関連付けられている。
BillingAccountRef分類子40cは、billingAccountコネクタによってProduct分類子40aと関連付けられている。
RealizingService分類子40dは、realizingServiceコネクタによってProduct分類子40aと関連付けられている。
ProductOfferingRef分類子40eは、productOfferingコネクタによってProduct分類子40aと関連付けられている。
RealizingResource分類子40fは、realizingResourceコネクタによってProduct分類子40aと関連付けられている。
ProductPrice分類子40gは、productPriceコネクタによってProduct分類子40aと関連付けられている。
Price分類子40hは、priceコネクタによってProductPrice分類子40gと関連付けられている。
ProductRelationship分類子40iは、productRelationshipコネクタによってProduct分類子40aと関連付けられている。
ProductRef分類子40jは、productコネクタによってProductRelationship分類子40iと関連付けられている。
ProductCharacteristic分類子40kは、productCharacteristicコネクタによってProduct分類子40aと関連付けられている。
AgreementRef分類子40lは、agreementコネクタによってProduct分類子40aと関連付けられている。
RelatedPartyRef分類子40mは、relatedPartyコネクタによってProduct分類子40aと関連付けられている。
本実施形態の管理装置Mが、構築されたNSを変更する場合、サービス構成情報を変更することになり、図5中の各種情報(例えば、Price分類子40h)を変更する。サービス構成情報の変更は、例えば、Product Ordering用のAPI(Application Programming Interface)となるProduct Ordering APIに対し、ActionとしてModifyを設定することで、Product Inventryの管理用APIとなるProduct Inventry Management APIを用いることができるようにし、Product Inventryに対するPUT操作(全部置換の更新メソッド)、PATCH操作(部分置換の更新メソッド)を適宜行うことで実行することができる。
要求受付部12が上位装置Uから取得するNS変更要求には、上記のPUT操作やPATCH操作が、サービス構成情報を変更するためのインプットパラメータとして含まれている。NS変更要求によるサービス構成情報の変更は、カタログそのものを変化させるものではなく、カタログ内の値を変化させるものであるため、カタログそのものを変化させる場合と比較して、NS変更に伴う負荷を低減化することができる。
(NSのライフサイクル管理)
ユーザに対するサービスを継続する上で、NSの更新、削除といったライフサイクルの管理を行うことになる。本実施形態では、NSのライフサイクルの管理は、インスタンス管理部18(またはインスタンス管理部18を制御するワークフロー部11)が担当する。NSのライフサイクルの管理は、Product Orderのライフサイクルと、Product Inventryのライフサイクルに分類することができる。
[Product Orderのライフサイクルの管理]
Product Orderのライフサイクルは、図6に示す状態遷移図で表すことができる。図6の状態遷移図は、TMF637「Product_Ordering_API_REST_Specification」に規定されている「PRODUCTORDER LIFECYCLE」である。図6に示すように、Product Orderのライフサイクルは、AcknowledgedフェーズP11と、RejectedフェーズP12と、InProgressフェーズP13と、PendingフェーズP14と、CancelledフェーズP15と、HeldフェーズP16と、CompletedフェーズP17と、FailedフェーズP18と、PartialフェーズP19といった各状態間の遷移で表現することができる。
AcknowledgedフェーズP11は、(NSの変更に関する)オーダが受信され、(上位装置Uに)通知を返したことを示すフェーズである。AcknowledgedフェーズP11は、オーダの受信が成功したとき(Accept Order分岐BでYes)に到達する。
RejectedフェーズP12は、オーダの受信を拒否したことを示すフェーズである。RejectedフェーズP12は、オーダの受信が失敗したとき(Accept Order分岐BでNo)に到達し、その後、Product Orderのライフサイクルが終了する。オーダの受信が失敗とは、例えば、チェックNG(オーダの実現不可)、オーダ情報の誤り、ビジネスルール不適合がある。
InProgressフェーズP13は、オーダが実現可能であることのチェックが完了しており、サービスのデリバリ(提供)が開始したことを示すフェーズである。RejectedフェーズP12は、AcknowledgedフェーズP11にてオーダ処理を開始したとき(Start Order treatment)、PendingフェーズP14にて追加情報を受信したとき(Extra information received)、HeldフェーズP16にて問題が解決したとき(Issue is solved)に到達する。
PendingフェーズP14は、オーダを進めるために、完了しなければならない操作を待っていることを示すフェーズである。PendingフェーズP14は、InProgressフェーズP13にて追加情報を要求しているとき(Ordering process needs extra information to continue)に到達する。
CancelledフェーズP15は、流通中のオーダが正常に取り消されたことを示すフェーズである。CancelledフェーズP15は、PendingフェーズP14にて追加情報が得られなかったとき(Extra information cannot be supplied)、HeldフェーズP16にて問題が解決できなかったとき(Issue is solved)に到達し、その後、Product Orderのライフサイクルが終了する。
HeldフェーズP16は、設備の不足などの問題(Issue)でオーダを進めることができないことを示すフェーズである。HeldフェーズP16は、InProgressフェーズP13にてオーダ処理が阻害されているとき(Ordering process is blocked due to an issue)に到達する。
CompletedフェーズP17は、オーダが完了し、サービスが開始されたことを示すフェーズである。CompletedフェーズP17は、オーダ処理が完了したとき(Order completely treated)に到達し、その後、Product Orderのライフサイクルが終了する。
FailedフェーズP18は、すべてのオーダアイテムが失敗し、結果としてオーダ全体が失敗となったことを示すフェーズである。FailedフェーズP18は、すべてのオーダ処理が失敗したとき(Order completely failed)に到達し、その後、Product Orderのライフサイクルが終了する。
PartialフェーズP19は、いくつかのオーダアイテムが失敗しており、いくつかは成功していることを示すフェーズである。PartialフェーズP19は、オーダ処理が部分的に成功または失敗したとき(Order partially completed/failed)に到達し、その後、Product Orderのライフサイクルが終了する。
[Product Inventryのライフサイクルの管理]
Product Inventryのライフサイクルは、図7に示す状態遷移図で表すことができる。図7の状態遷移図は、TMF637「Product_Inventory_Management_API_REST_Specification」に規定されている「STATE MACHINE DIAGRAM FOR STATUS ATTRIBUTE ON PRODUCT」である。図7に示すように、Product Inventryのライフサイクルは、createdフェーズP21と、pending activeフェーズP22と、abortedフェーズP23と、activeフェーズP24と、cancelledフェーズP25と、suspendedフェーズP26と、terminatedフェーズP27と、pending terminatedフェーズP28といった各状態間の遷移で表現することができる。
createdフェーズP21は、サービスが新たにシステム投入され、他のフェーズP22〜P28のいずれにも特定されていないときに属することを示すフェーズである。createdフェーズP21は、初期状態を示すフェーズとなる。
pending activeフェーズP22は、準備はされているが、まだ顧客(ユーザ)がサービスを利用できないことを示すフェーズである。pending activeフェーズP22は、createdフェーズP21にてアクティベーションがなされたとき(activate1)に到達する。
abortedフェーズP23は、技術的または内部的要因でアクティベーションが中止されたことを示すフェーズである。abortedフェーズP23は、pending activeフェーズP22にてアクティベーションが中止したとき(abort)に到達する。
activeフェーズP24は、顧客がプロダクトを使用可能であることを示すフェーズである。activeフェーズP24は、createdフェーズP21にてアクティベーションがなされたとき(activate1)、pending activeフェーズP22にてアクティベーションがなされたとき(activate2)、suspendedフェーズP26にて顧客がプロダクトを使用可能になったとき(re-enable)に到達する。
cancelledフェーズP25は、顧客や法的な要求によってアクティベーションが中止されたことを示すフェーズである。cancelledフェーズP25は、pending activeフェーズP22にてアクティベーションが中止したとき(cancel)に到達する。
suspendedフェーズP26は、料金未納や顧客要望によって一時的に休止されたことを示すフェーズである。suspendedフェーズP26にあるとき顧客はサービスを利用できない。suspendedフェーズP26は、activeフェーズP24にてサービスが休止したとき(suspend)に到達する。
terminatedフェーズP27は、顧客がサービスを利用することができないことを示すフェーズである。terminatedフェーズP27は、activeフェーズP24にてサービスが廃止される予定が決まったとき(terminate1)、pending terminatedフェーズP28にてサービスが廃止されたとき(terminate2)に到達する。
pending terminatedフェーズP28は、サービスが廃止される予定であるが、顧客がまだプロダクトを使用可能であることを示すフェーズである。pending terminatedフェーズP28は、activeフェーズP24にてサービスが廃止される予定が決まったとき(terminate1)に到達する。
Product Inventryのライフサイクルは、例えば、Product Orderを受信した後に開始することもできる。詳細には、Product Orderのライフサイクル(図6)のInProgressフェーズP13への遷移を契機として、Product Inventryのライフサイクル(図7)にてProduct InventoryをcreatedフェーズP21に遷移させることができる(図7の矢印A1参照)。また、内部的にProduct Inventryの処理を実行しておき(図7の矢印A2参照)、Product Inventryがactiveになり、activeフェーズP24に遷移したことを契機として、Product OrderをCompletedフェーズP17(図6)に遷移させることができる。
なお、上記とは異なり、Product Inventryのライフサイクルは、例えば、Product Orderの受信の有無にかかわらず事前に開始することもできる。
(サービス構成情報に対するProduct Orderの処理)
サービス構成情報を変更するとき、具体的には、Product Inventoryに対するPUT操作、PATCH操作を実行するとき、従来では、対象のサービスの加入者(ユーザ)、および、当該サービスに連携する連携サービスの加入者(ユーザ)に対して、変更後のサービス構成情報がデフォルトで適用される。しかし、例えば、(1)サービス提供不可状態への遷移(例:suspendedフェーズP26(図7)への遷移)、(2)帯域減少を伴う変更(例:100M→32M)の場合には、サービス影響が発生し得る。
そこで、本実施形態の管理装置Mは、サービス構成情報の変更するとき、以下の手段1〜手段3を実行する。
手段1:変更前のサービス構成情報を保存。
手段2:変更前のサービス構成情報に自動的に版数を付与した世代管理を実行。
手段3:最後に変更した後のサービス構成情報は最新世代として扱う。
手段1は、サービス構成情報管理部16が担当する。サービス構成情報管理部16は、変更前のサービス構成情報について、Product Orderのライフサイクル(図6)のいずれの状態に遷移しているか、および、Product Inventryのライフサイクル(図6)のいずれの状態に遷移しているかも保存する。保存先はDB15である。
手段2,3は、サービス構成履歴管理部17が担当する。サービス構成履歴管理部17は、サービス構成情報の変更のたびに、新たな版数を付与し、版数が付与されたサービス構成情報は一通りDB15に保存する。
新たなProduct Orderがあった場合、どの世代(版数)のサービス構成情報を利用するかを設定可能とする。ワークフロー部11は、サービス構成情報の世代を、上位装置Uのオペレータが設定可能とするためのパラメータを有している。
また、ワークフロー部11は、所定の条件に応じて、どの世代のサービス構成情報を利用するかを自動判別する機能を有してもよい。例えば、外部から取得したProduct Orderが、旧版のサービス構成情報に紐づくインスタンス(インスタンス管理部18が管理)に対するProduct Orderである場合、サービス構成情報管理部16は、自動判別によって、旧版のサービス構成情報を選択してサービスを提供することができる。一般的に、外部から取得したProduct Orderが、特定世代(任意の世代)のサービス構成情報に紐づくインスタンスに対するProduct Orderである場合、サービス構成情報管理部16は、自動判別によって、特定世代のサービス構成情報を選択してサービスを提供することができる。
また、例えば、(最新世代のサービス構成情報を仮に用いた場合には)帯域減少を伴うサービス構成情報の変更の場合は、ワークフロー部11は、旧版のサービス構成情報をあえて用いて、帯域減少を回避する、といった自動判別を行ってもよい。また、価格変更を伴うサービス構成情報の変更の場合は、ワークフロー部11は、常に最新世代のサービス構成情報を用いる、といった自動判別を行ってもよい。これらのように業務に応じて世代を使い分け、利便性を向上させることができる。
なお、自動判別に関する条件が無い場合には、ワークフロー部11は、最新世代のサービス構成情報を用いるとしてもよい。
(ユーザに対するサービス継続の中断の回避)
NSを変更する場合、変更後の新版のサービス構成情報を用いる場合には、従来技術では、変更前の旧版のサービス構成情報を廃止することになる。このとき、従来技術では、旧版のサービスでインスタンス化済の加入者(旧版のサービス構成情報に基づいて構築されたNSで用いられたインスタンス化済のVNFを利用するユーザ)の加入者数に関わらず、オーケストレータは、廃止(delete)のProduct Orderを外部から受信した時点でオーダ処理を実行し、旧版のサービス構成情報(Product Inventory)をterminatedに遷移させていた(Product Inventory(図7)にてterminatedフェーズP27に遷移させていた)。従来技術では、旧版のサービスでインスタンス化済の加入者に関する処理は、何ら定義されていないため、旧版のサービス構成情報がterminatedに遷移した場合、インスタンス化済の加入者も含めてサービスが削除される。結果として、サービス構成情報の変更時に、加入者のサービス断(ユーザに対するサービス継続の中断)が発生し、NSの信頼性を損ねる可能性があった。
本実施形態の管理装置Mのワークフロー部11は、加入者のサービス断を防ぐ機能として、旧版サービス加入者ガード機能と、旧版サービスに対する業務制限機能とを有する。
旧版サービス加入者ガード機能とは、旧版のサービスでインスタンス化済の加入者が存在する場合には、旧版のサービス構成情報(Product Inventory)をterminatedに遷移させることを防ぐ機能である。DB15(図1)には、旧版のサービスでインスタンス化済の加入者の情報が登録されており、ワークフロー部11は、DB15を参照することで当該加入者の有無を確認することができる。また、ワークフロー部11は、旧版のサービスでインスタンス化済の加入者が存在する場合には、図7のProduct Inventryのライフサイクルにて、activeフェーズP24からterminatedフェーズP27への遷移、および、pending terminatedフェーズP28からterminatedフェーズP27への遷移を禁止する。
旧版サービス加入者ガード機能によって、サービス構成情報の変更時に、旧版サービスの加入者をサービス断から保護することができる。
旧版サービスに対する業務制限機能とは、旧版のサービスでインスタンス化済の加入者が存在する場合、または、旧版サービスが他のサービスと連携している場合には、Product Order(業務)を制限する機能である。Product Orderの制限とは、管理装置Mに入力される業務を、処理を許可する業務および処理を禁止する業務に分類し、処理を許可する業務のみを実行することをいう。
管理装置Mのワークフロー部11は、例えば、上位装置Uからの入力によって、処理を許可する業務を予め設定する。つまり、ワークフロー部11は、処理を許可する業務をホワイトリストに含めるホワイトリスト方式を採用する。ワークフロー部11は、処理を許可する業務をDB15に登録することができる。ホワイトリストに存在しない業務が上位装置Uから要求された場合には、処理を禁止する業務として扱い、エラー返却を行う。このエラー返却は、例えば、NgReasonを拡張して定義することで実現できる。
または、処理を許可しない業務をあらかじめ設定することもできる。つまり、ワークフロー部11は、処理を許可しない業務をブラックリストに含めるブラックリスト方式も採用できる。ワークフロー部11は、処理を許可しない業務をDB15に登録することができる。ブラックリストに存在する業務が上位装置Uから要求された場合には、処理を禁止する業務として扱い、エラー返却を行う。このエラー返却は、例えばNgReasonを拡張して定義することで実現できる。
また、旧版サービスに対する業務制限機能では、旧版サービスを利用しようとする新規加入者の追加は禁止する。また、旧版サービスに対する業務制限機能では、旧版サービスに対する新規サービスの連携、つまり、旧版サービスを利用することで利用可能となる新規サービスの導入は禁止する。ワークフロー部11は、これらの禁止に関する処理を行う。
旧版サービスに対する業務制限機能によって、旧版サービスのゆるやかな巻き取り(旧版サービスの利用量の減少)を促進させることができる。その結果、サービス構成情報の変更時に、旧版サービスの加入者をサービス断を低減させることができる。
また、ワークフロー部11は、旧版サービスに対する業務制限の制限レベルを設定することができ、制限レベルに応じて制限業務を適宜変更することができる。例えば、新版サービス導入直後は、加入者の旧版サービスの利用への変更を許可するが、新版サービス導入後n(自然数)年経過した後は制限レベルを引き上げ、旧版サービスの利用への変更は許可せず、旧版サービスの加入者の解約や、旧版サービスとのサービス連携の解除のみを可能とする。
制限レベルの設定により、旧版サービスのゆるやかな巻き取りをさらに促進させることができる。
また、ワークフロー部11は、旧版サービスに対する業務制限機能による業務制限を実行したことを、関係者に通知する通知機能を有してもよい。ここで、関係者とは、旧版サービスを利用する加入者、旧版サービスと連携する連携先サービスの提供者、旧版サービスに係る利用サービスプロバイダなどを挙げることができるが、これらに限定されない。また、通知機能に通知の手段は、例えば、メール通知などの周知の手段を用いることができる。また、通知機能による通知のタイミングは、業務制限開始時や制限レベルの変更時などといった所定のタイミングを挙げることができるが、これらに限定されない。
通知機能による通知により、関係者に新版サービスの存在を確実に知らせることができ、旧版サービスのゆるやかな巻き取りをさらに促進させることができる。
≪NS変更処理≫
次に、NS変更時にて、管理装置MがNSを変更するときのNS変更処理について説明する。
図8に示すように、まず、管理装置Mは、要求受付部12によって、上位装置UからNS変更要求を取得する(ステップS31)。
次に、管理装置Mは、ワークフロー部11によって、要求受付部12に含まれるインプットパラメータに基づいて、現行のNSに対応するサービス構成情報(図5参照)を変更する(ステップS32)。
次に、管理装置Mは、ワークフロー部11によって、変更後のサービス構成情報に基づいてインスタンス化されたインスタンスを用いてNSを変更する(ステップS33)。変更後のサービス構成情報に基づいてインスタンス化されたインスタンスは、インスタンス管理部18が管理する。また、NSを変更する際、変更前の(現行の)サービス構成情報に基づいてインスタンス化されたインスタンスは、インスタンス管理部18によって保護される。変更前のサービス構成情報に基づいてインスタンス化されたインスタンスの保護とは、変更前のサービス構成情報の廃止を防止することを意味し、具体的には、先述した、旧版サービス加入者ガード機能、旧版サービスに対する業務制限機能が該当する。
次に、管理装置Mは、サービス構成履歴管理部17によって、変更後のサービス構成情報に版数を付与する(ステップS34)。変更後のサービス構成情報に付与する版数は、最新世代を象徴する版数となる。サービス構成履歴管理部17は、変更後のサービス構成情報に付与した版数を、変更後のサービス構成情報に紐付けるようにしてDB15に登録する。
次に、管理装置Mは、サービス構成情報管理部16によって、変更後のサービス構成情報をDB15に保存する(ステップS35)。このとき、変更後のサービス構成情報に付与した版数を変更後のサービス構成情報に紐付けるようにしてDB15に保存する。
次に、管理装置Mは、ワークフロー部11によって、旧版サービス業務制限処理を実行する(ステップS36)。具体的には、ワークフロー部11が、すでに説明した、旧版サービス加入者ガード機能、旧版サービスに対する業務制限機能、旧版サービスに対する業務制限の制限レベルの設定、関係者に通知する通知機能を実行する。これにより、サービス構成情報を変更した後、旧版サービスのゆるやかな巻き取りを図る。
図8のNS変更処理によれば、サービス構成情報が変更しても、変更前のサービス構成情報に基づくインスタンスを保護するため、当該インスタンスによるサービスでインスタンス化済の加入者のサービスを継続させることができる。
また、図8のNS変更処理によれば、サービス構成情報の版数管理(世代管理)が行われることになるため、当該版数に基づきインスタンス化されている加入者のサービスを継続することができる。よって、特定世代のサービス構成情報に基づく業務が要求された場合には、サービス構成情報管理部16およびサービス構成履歴管理部17が、特定世代の(特定の版数が付与された)サービス構成情報をDB15から読み出し、当該読み出したサービス構成情報に基づいて要求(オーダ)を処理することができる。このとき、インスタンス管理部18が管理している当該特定世代のサービス構成情報に基づくインスタンスが用いられる。
≪まとめ≫
本実施形態によれば、変更前のサービス構成情報に基づいてインスタンス化されたインスタンスは保護されるため、当該インスタンスを用いたサービスの疎通は確保され、ユーザは、当該サービスを継続して利用することができる。
したがって、ネットワークサービスの変更時におけるネットワークサービスの信頼性を向上させることができる。
また、所望の版数が付与されたサービス構成情報に基づいてインスタンス化されたインスタンスを用いたサービスをユーザに提供することができる。
また、特定の版数が付与されたサービス構成情報に対応する要求であっても確実に処理することができる。
また、変更前のサービス構成情報に基づくインスタンス化によって作成されたインスタンスを利用するユーザによるサービス中断を未然に防ぐことができる。
また、変更前のサービス構成情報に基づくサービスのゆるやかな巻き取りを促進させることができる。
また、変更後のサービス構成情報に基づくサービスを関係者に確実に知らせることができ、変更前のサービス構成情報に基づくサービスのゆるやかな巻き取りをさらに促進させることができる。
(その他)
本実施形態の管理装置Mは、入出力用のI/F(インターフェイス)などで構成される入出力部、ハードディスク、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などで構成される記憶部、CPU(Central Processing Unit)などで構成される制御部といったハードウェアを備えるコンピュータである。制御部は、例えば、記憶部に記憶されているプログラム(ネットワーク管理プログラム)を記憶部の記憶領域に展開し実行することにより、上記の処理が実行される。本実施形態の管理装置Mは、このようなソフトウェアとハードウェアの協働を実現することができる。
また、本実施形態では、カタログ管理部13が管理するカタログとして、NSDと、VNFDと、PNFDと、VLDと、VNFFGDといった5つの要素を含むものを採り上げた。しかし、他の要素を追加してもよいし(例:すでに説明したインスタンス化契機フラグ)、前記5つの要素のうち少なくとも1つを除いてもよい。例えば、構築予定のNSに用いられるアプリケーションが他のアプリケーションとの連携を必要しないのであれば、カタログにVNFFGDを含めなくてもよい。
本実施形態で説明した種々の技術を適宜組み合わせた技術を実現することもできる。
本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、フローチャートなどについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
M 管理装置
U 上位装置(外部)
1 E2EO
2 サーバ系装置管理部
3 NW系装置管理部
4 OSS
11 ワークフロー部
12 要求受付部
13 カタログ管理部
14 リソース調停部
15 DB
16 サービス構成情報管理部
17 サービス構成履歴管理部
18 インスタンス管理部
21 SVRO
22 VIM
23 VNFM
24 H/W用EMS
25 APL用EMS
31 NWRO
32 NIM

Claims (8)

  1. 仮想化領域となるコアNW(Network)および非仮想化領域となるアクセスNWを含むNWに構築されるNS(Network Service)を管理する管理装置であって、
    前記NSの構成情報であるサービス構成情報を管理するサービス構成情報管理部と、
    前記NSのサービス構成情報の履歴を管理するサービス構成履歴管理部と、
    前記サービス構成情報に基づいて生成されたインスタンスを管理するインスタンス管理部と、
    前記構築されたNSの変更を要求するNS変更要求を外部から取得すると、前記NS変更要求に含まれるインプットパラメータに基づいて前記サービス構成情報を変更するとともに、前記変更する前のサービス構成情報に基づいて生成されたインスタンスを前記インスタンス管理部に保護させるワークフロー部と、を備える、
    ことを特徴とする管理装置。
  2. 前記ワークフロー部は、
    前記サービス構成情報の変更の度に、前記変更されたサービス構成情報に版数を付与することで、前記サービス構成情報の世代管理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記ワークフロー部は、
    前記サービス構成情報管理部および前記サービス構成履歴管理部に、特定の前記版数が付与されたサービス構成情報を読み出させ、当該読み出したサービス構成情報に基づいて要求を処理する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
  4. 前記ワークフロー部は、
    前記変更する前のサービス構成情報に基づいて生成されたインスタンスを利用するユーザが存在する場合、前記変更する前のサービス構成情報の廃止を防止する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管理装置。
  5. 前記ワークフロー部は、
    前記変更する前のサービス構成情報に基づいて生成されたインスタンスを利用するユーザが存在する場合、予め許可が設定された業務について処理を実行可能とする業務制限を実行する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管理装置。
  6. 前記ワークフロー部は、
    前記業務制限を変更するための制限レベルを設定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の管理装置。
  7. 前記ワークフロー部は、
    前記業務制限を実行したことを所定の関係者に通知する、
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の管理装置。
  8. 仮想化領域となるコアNW(Network)および非仮想化領域となるアクセスNWを含むNWに構築されるNS(Network Service)を管理する管理装置におけるネットワークサービス管理方法であって、
    前記管理装置は、
    前記構築されたNSの変更を要求するNS変更要求を外部から取得するステップと、
    前記NS変更要求に含まれるインプットパラメータに基づいて、前記NSの構成情報であるサービス構成情報を変更するステップと、
    前記変更する前のサービス構成情報に基づいて生成されたインスタンスを保護するステップと、を実行する、
    ことを特徴とするネットワークサービス管理方法。
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