JP6712578B2 - Hydraulic drive - Google Patents
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Description
本発明は、油圧ショベルやクレーン等の作業機械に搭載される油圧駆動装置に関する。 The present invention relates to a hydraulic drive system mounted on a work machine such as a hydraulic excavator or a crane.
従来の油圧ポンプの故障診断装置を開示するものとして、例えば特許文献1がある。
For example,
特許文献1には、油圧管路を介して油圧アクチュエータに圧油を供給し当該油圧アクチュエータを駆動するおしのけ容積可変機構を備えた油圧ポンプにおいて、この油圧ポンプの吐出圧を検出する圧力検出装置と、前記おしのけ容積可変機構の変位量を検出する変位量検出装置と、前記油圧管路を開閉する切換弁と、故障診断の要否を指令する指令手段とを設けるとともに、この指令手段で故障診断要の指令があったとき、前記切換弁を閉じる切換弁閉鎖手段、この切換弁閉鎖手段により前記切換弁が閉じられた状態で前記おしのけ容積可変機構の所定方向の変位を所定量ずつ増加させる変位増加手段、この変位増加手段による変位増加中前記圧力検出装置の検出値と所定の設定圧力とを比較する第1の比較手段、この圧力比較手段により前記圧力検出装置の検出値が前記設定圧力に達したと判断されたときの前記変位量検出装置の検出値と設定された変位量範囲とを比較する第2の比較手段、およびこの第2の比較手段により前記変位量検出装置の検出値が前記変位量範囲外にあるとき故障信号を発生する故障信号発生手段を設けたことを特徴とする油圧ポンプの故障診断装置が記載されている。
In
特許文献1に記載の油圧ポンプの故障診断装置では、油圧ポンプの油圧回路を閉じた状態でポンプ傾転量を増加してゆき、油圧ポンプの吐出圧が設定圧に達したときのポンプ傾転量を故障判定値と比較し、ポンプ傾転量が故障判定値以上である場合、故障信号を出力するようにしたので、油圧配管を切離して油圧テスタを取付ける必要はなく、したがって油圧回路に異物が混入するおそれなく、常時自動的かつ迅速に故障診断を行なうことができ、又、多数の油圧ポンプを同時に故障診断することができる。
In the failure diagnosis device for a hydraulic pump described in
一般的に、作業機械用の可変容量型油圧ポンプとしては、アキシャルピストンタイプのポンプが用いられており、可変容量機構として斜軸式と斜板式とがある。そのいずれも、ピストンのストローク長を変化させて押しのけ容積(ポンプ傾転量)を増減させることにより、ポンプ容量を可変としている。そして、可変容量型の油圧ポンプでは、可変傾転機構の姿勢に応じて部品同士の摺動面が変化するため、摺動部の摩耗等による損傷状態によっては、ポンプ傾転量に応じて漏れ具合が変化する場合がある。 Generally, as a variable displacement hydraulic pump for a working machine, an axial piston type pump is used, and there are a swash plate type and a swash plate type as a variable displacement mechanism. In each of them, the pump displacement is made variable by changing the stroke length of the piston to increase or decrease the displacement (pump displacement amount). In the variable displacement hydraulic pump, the sliding surfaces of the parts change according to the attitude of the variable tilting mechanism.Therefore, depending on the damage state due to wear of the sliding part, leakage may occur depending on the pump tilting amount. The condition may change.
しかしながら、特許文献1に記載の油圧ポンプの故障診断装置では、油圧ポンプの吐出圧が設定圧に達したときのポンプ傾転量が故障判定値未満であれば、それ以外のポンプ傾転量における漏れ具合が酷くても、油圧ポンプに故障が存在すると判断されないため、油圧ポンプの故障が見過ごされるおそれがある。
However, in the failure diagnosis device for the hydraulic pump described in
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、可変容量型油圧ポンプの損傷度をポンプ傾転量の可変域全体にわたって測定できる油圧駆動装置を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to provide a hydraulic drive system capable of measuring the degree of damage of a variable displacement hydraulic pump over the entire variable range of the pump displacement.
上記目的を達成するために、本発明は、原動機と、前記原動機によって駆動される可変容量型の油圧ポンプと、油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流れを制御するコントロールバルブと、前記原動機の回転数と前記油圧ポンプのポンプ傾転量とを制御する制御装置と、前記油圧ポンプと前記コントロールバルブとを接続するポンプ吐出管路に設けられ、前記ポンプ吐出管路を開閉する切換弁と、前記ポンプ吐出管路の前記切換弁よりも上流側に設けられ、前記油圧ポンプの吐出圧力を検出する圧力検出装置とを備えた油圧駆動装置において、前記制御装置は、前記切換弁を閉じた状態で、前記原動機の回転数と前記油圧ポンプの傾転量との積を一定に保ちつつ前記油圧ポンプの傾転量を可変域全体にわたって変化させながら前記油圧ポンプの吐出圧力を計測し、その計測結果に基づいて前記油圧ポンプの損傷度を測定するものとする。 In order to achieve the above object, the present invention controls a prime mover, a variable displacement hydraulic pump driven by the prime mover, a hydraulic actuator, and a flow of pressure oil supplied from the hydraulic pump to the hydraulic actuator. A control valve for controlling the rotation speed of the prime mover and a pump displacement amount of the hydraulic pump; and a pump discharge pipe line connecting the hydraulic pump and the control valve. In a hydraulic drive device including a switching valve that opens and closes a passage, and a pressure detection device that is provided on the upstream side of the switching valve in the pump discharge pipe line and that detects the discharge pressure of the hydraulic pump, the control device includes: While the switching valve is closed, the product of the rotational speed of the prime mover and the tilt amount of the hydraulic pump is kept constant while the tilt amount of the hydraulic pump is changed over the entire variable range. The discharge pressure is measured, and the damage degree of the hydraulic pump is measured based on the measurement result.
以上のように構成した本発明によれば、可変容量型油圧ポンプの損傷度をポンプ傾転量の可変域全体にわたって測定することができる。 According to the present invention configured as described above, the degree of damage of the variable displacement hydraulic pump can be measured over the entire variable range of the pump displacement amount.
本発明によれば、可変容量型油圧ポンプの損傷度をポンプ傾転量の可変域全体にわたって測定することにより、可変容量型油圧ポンプの故障が見過ごされる可能性を低減することができる。 According to the present invention, it is possible to reduce the possibility that a failure of the variable displacement hydraulic pump is overlooked by measuring the degree of damage of the variable displacement hydraulic pump over the entire variable range of the pump displacement.
以下、本発明の実施の形態に係る油圧駆動装置が搭載された作業機械として油圧ショベルを例に挙げ、図面を参照して説明する。なお、各図中、同等の部材には同一の符号を付し、重複した説明は適宜省略する。 Hereinafter, a hydraulic excavator will be described as an example of a working machine equipped with a hydraulic drive system according to an embodiment of the present invention, and will be described with reference to the drawings. In the drawings, the same members are designated by the same reference numerals, and the duplicate description will be omitted as appropriate.
図1は、本発明の第1の実施例に係る油圧駆動装置が搭載された油圧ショベルの側面図である。 FIG. 1 is a side view of a hydraulic excavator equipped with a hydraulic drive system according to a first embodiment of the present invention.
図1において、油圧ショベル100は、走行体101、この走行体101上に旋回可能に取り付けられた旋回体102と、この旋回体102の前側に上下方向に回動可能に取り付けられた作業装置103とを備えている。
In FIG. 1, a
作業装置103は、旋回体102の前側に上下方向に回動可能に取り付けられたブーム104と、このブーム104の先端部に上下、前後方向に回動可能に取り付けられたアーム105と、このアーム105の先端部に上下、前後方向に回動可能に取り付けられたバケット106とを備えている。ブーム104は、油圧アクチュエータであるブームシリンダ107によって駆動され、アーム105は油圧アクチュエータであるアームシリンダ108によって駆動され、バケット106は油圧アクチュエータであるバケットシリンダ109によって駆動される。旋回体102の前側には、運転室110が設けられている。
The
図2は、油圧ショベル100に搭載された油圧駆動装置の概略構成図である。
FIG. 2 is a schematic configuration diagram of a hydraulic drive device mounted on the
図2において、油圧駆動装置200は、原動機としてのエンジン20と、エンジン20によって駆動される可変容量型油圧ポンプ(以下単に「油圧ポンプ」という。)21と、油圧ポンプ21のポンプ押しのけ容積(以下「ポンプ傾転量」という。)qpを制御する油圧パイロット式の傾転制御装置16と、パイロット油圧源(図示せず)からの一次圧を減圧して生成したパイロット圧を傾転制御装置16に出力する電磁比例弁22と、油圧アクチュエータ107〜109と、コントロールバルブ23と、切換弁24と、リリーフ弁25と、圧力検出装置としての圧力センサ26と、エンジン20、電磁比例弁22、切換弁24等を制御する制御装置としてのコントローラ40とを備えている。
In FIG. 2, a
コントロールバルブ23は、油圧ポンプ21の吐出ポートに接続された吐出管路(以下「ポンプ吐出管路」という。)27に接続され、操作装置(図示せず)の操作に応じて、油圧ポンプ21から油圧アクチュエータ107〜109に供給される圧油の流れを制御する。
The
切換弁24は、ポンプ吐出管路27に設けられ、コントローラ40から制御信号に応じて開閉し、ポンプ吐出管路27を連通または遮断する。
The
リリーフ弁25は、ポンプ吐出管路27の圧力を制限する安全弁であり、ポンプ吐出管路27の切換弁24よりも上流側に設けられ、ポンプ吐出管路27の圧力(=ポンプ吐出圧力Pp)が所定の圧力(以下「リリーフ設定圧」という。)Prを超えると開弁し、ポンプ吐出管路27の圧油を作動油タンク28に排出する。リリーフ弁25のリリーフ特性を図3に示す。図3に示すように、ポンプ吐出圧がリリーフ設定圧Pr(例えば35MPa)以下のときは、作動油タンク28に排出される圧油の流量(以下「リリーフ流量」という。)Qreliefはゼロとなり、ポンプ吐出圧力Ppがリリーフ設定圧Prを超えると、リリーフ流量Qreliefはポンプ吐出圧力Ppに応じて急激に増加する。この特性により、ポンプ吐出管路27の圧力は、リリーフ設定圧Pr程度以下に制限される。
The
圧力センサ26は、ポンプ吐出管路27の切換弁24よりも上流側に設けられ、ポンプ吐出管路27の圧力(=油圧ポンプ21のポンプ吐出圧力Pp)を圧力信号に変換し、コントローラ40に出力する。
The
コントローラ40は、測定指令を受けて、切換弁24、エンジン20の回転数(以下「エンジン回転数」という。)Neng、ポンプ傾転量qpを制御し、圧力センサ26で検出したポンプ吐出圧力Ppに基づいて、油圧ポンプ21のリーク特性(後述)を測定する。
In response to the measurement command, the
図4は、図2に示す油圧ポンプ21の断面図である。
FIG. 4 is a sectional view of the
図4において、油圧ポンプ21は、斜軸式の可変容量型油圧ポンプで構成されており、ケーシング1と、回転軸2と、シリンダブロック3と、バルブプレート8と、センタシャフト10と、傾転機構11とを備えている。
In FIG. 4, the
ケーシング1は、一端側が軸受部分となった略円筒状のケーシング本体1Aと、このケーシング本体1Aの他端側を閉塞するヘッドケーシング1Bとから構成されている。回転軸2は、ケーシング本体1A内に回転可能に設けられている。
The
シリンダブロック3は、ケーシング本体1A内に位置して該回転軸2と共に回転する。シリンダブロック3には、その軸方向に複数のシリンダ4が穿設されている。各シリンダ4内には、それぞれピストン5が摺動可能に設けられ、各ピストン5には、コネクティングロッド6が取り付けられている。
The
各コネクティングロッド6の先端には球形部6Aが形成され、各球形部6Aは回転軸2の先端に形成されたドライブディスク7に揺動自在に支持されている。ここで、シリンダブロック3は後述のバルブプレート8と共に回転軸2に対し傾転量としての傾転角θをもって配設され、この傾転角θによってポンプ容量が決定される。
A spherical portion 6A is formed at the tip of each connecting
バルブプレート8は、その一側端面にシリンダブロック3が摺接し、バルブプレート8の他側端面は、ヘッドケーシング1Bに形成された凹湾曲状の傾転摺動面9に摺動可能に摺接している。また、バルブプレート8の中心には貫通孔8Aが穿設され、貫通孔8Aには後述するセンタシャフト10と揺動ピン15の各先端部が両側からそれぞれ挿入されている。そして、バルブプレート8には、シリンダブロック3の回転時に各シリンダ4と間欠的に連通する一対の給排ポート(図示せず)が穿設され、ヘッドケーシング1Bの傾転摺動面9に開口する一対の給排通路(図示せず)はこれらの給排ポートにバルブプレート8の傾転位置(傾転角θ)の如何に拘らず連通するようになっている。
The
センタシャフト10は、ドライブディスク7とバルブプレート8との間でシリンダブロック3を支持する。センタシャフト10の一端側には球形部10Aが形成され、球形部10Aはドライブディスク7の軸中心位置に揺動自在に支持されている。一方、シリンダブロック3の中心を貫通して突出したセンタシャフト10の他端側はバルブプレート8の貫通孔8A内に摺動可能に挿入され、シリンダブロック3をバルブプレート8に対してセンタリングするようになっている。
The
傾転機構11は、傾転摺動面9に沿ってバルブプレート8を傾転させる。傾転機構11はヘッドケーシング1B内に形成され、軸方向両端側に油通孔12A,12Bを有したシリンダ室12と、シリンダ室12内に摺動可能に挿巌され、シリンダ室12内に液圧室13A,13Bを画成したサーボピストン14と、基端側がサーボピストン14に固着され、先端側が球形状先端部15Aとなってバルブプレート8の貫通孔8Aに揺動可能に挿最された揺動ピン15とから構成されている。
The
傾転制御装置16は、傾転機構11を介してバルブプレート8を傾転制御する。傾転制御装置16はヘッドケーシング1Bの外側に設けられ、パイロットポンプから給排される圧油量(パイロット圧)をフィードバック制御する絞り切換弁(いずれも図示せず)を備えている。そして、この絞り切換弁にはスリーブ(図示せず)が設けられ、このスリーブとサーボピストン14とは、ヘッドケーシング1Bの長孔1Cに挿通されたフィードバックピン17によって一体的に連結されている。
The
ここで、傾転制御装置16の絞り切換弁を操作レバー等で切換操作すると、このときの切換操作量に応じた圧油(パイロット圧)がパイロットポンプから油通孔12A,12Bを介して傾転機構11の液圧室13A,13B内に給排され、液圧室13A,13B間の圧力差でサーボピストン14を摺動変位させることにより、サーボピストン14は揺動ピン15を介してバルブプレート8およびシリンダブロック3を傾転角θをもって矢示A方向に傾転させる。そして、前記絞り切換弁のスリーブはサーボピストン14の変位に追従して変位することにより、前記パイロットポンプからの圧油量をフィードバック制御し、サーボピストン14の変位量を絞り切換弁の切換操作量に対応させた状態に保持する。
When the throttle switching valve of the
このような構成を備えた斜軸式の可変容量型油圧ポンプ21においては、斜軸の傾き量を変更して1回転当たりのピストンの押しのけ量(ポンプ傾転量)を変更することにより、ポンプ吐出流量を制御することができる。なお、本実施例では、油圧ポンプ21を斜軸式の可変容量型油圧ポンプで構成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、斜板の傾き量を変更することによりポンプ吐出流量を制御する斜板式の可変容量型油圧ポンプで構成しても良い。
In the variable displacement
油圧ポンプ21の長期稼働等により、バルブプレート8とヘッドケーシング1Bとの傾転摺動面9の摩耗が進行すると、シリンダ4からの圧油の一部が隙間を通って作動油タンク28に排出され、油圧ポンプ21の吐出流量が漏れ流量分減少することになる。このときのバルブプレート8とヘッドケーシング1Bの傾転摺動面9はポンプ傾転量に応じて変化するため、傾転摺動面9の隙間の大きさおよび漏れ流量もポンプ傾転量に応じて変化する。
When wear of the
図5は、油圧ポンプ21の漏れ要因を表す等価回路図である。油圧ポンプ21の漏れ流量Qleakは、ポンプ吐出圧力Ppとポンプ傾転量qpとに応じて変化する。そのため、油圧ポンプ21の漏れ要因は、図5に示すように、油圧ポンプ21の吐出ポートと作動油タンク28とを接続するドレン油路に設けられた、ポンプ傾転量qpに応じて開口が変化する可変絞り29によって表すことができる。ここで、ポンプ漏れ流量Qleakは、以下の式で見積もることができる。
FIG. 5 is an equivalent circuit diagram showing leakage factors of the
ここで、f(qp)は、ポンプ吐出圧力Ppに対する漏れ感度(以下「リーク特性」という。)を表している。以下、ポンプ吐出圧力Ppと漏れ流量Qleakとの関係を説明する。 Here, f(qp) represents the leak sensitivity (hereinafter referred to as “leak characteristic”) with respect to the pump discharge pressure Pp. The relationship between the pump discharge pressure Pp and the leakage flow rate Qleak will be described below.
油圧駆動装置200内の各流量とポンプ吐出圧力Ppとの関係は、以下の式で表される。
The relationship between each flow rate in the
Qpref:理論ポンプ吐出流量
Qleak:ポンプ漏れ流量
Qrelief:リリーフ流量
Qsupply:回路供給流量
B:体積弾性係数
V:管路容積
ここで、回路供給流量Qsupplyは、切換弁24を介して油圧ポンプ21からコントロールバルブ23に供給される流量である。また、理論ポンプ吐出流量Qprefは、漏れ流量Qleakがゼロであると仮定した場合のポンプ吐出流量であり、以下の式で表される。
Qpref: Theoretical pump discharge flow rate Qleak: Pump leak flow rate Qrelief: Relief flow rate Qsuppley: Circuit supply flowrate B: Volume elastic coefficient V: Pipe line volume Here, the circuit supply flowrate Qsuppley is controlled from the
qp:ポンプ押しのけ容積(ポンプ傾転量)
Neng:エンジン回転数(ポンプ回転数)
図6は、式(1)をブロック線図で表したものである。
qp: Pump displacement (pump displacement)
Neng: Engine speed (pump speed)
FIG. 6 is a block diagram showing the equation (1).
図6において、ポンプ吐出圧力Ppは、理論ポンプ吐出流量Qprefからリリーフ流量Qrelief、漏れ流量Qleakおよび回路供給流量Qsupplyを差し引いた流量に対し、一次遅れの特性を有する。図6に示す関係および式(1)を利用することにより、リーク特性fを測定することができる。 In FIG. 6, the pump discharge pressure Pp has a first-order lag characteristic with respect to the theoretical pump discharge flow rate Qpref minus the relief flow rate Qrelief, the leak flow rate Qleak, and the circuit supply flow rate Qsupply. The leak characteristic f can be measured by using the relationship shown in FIG. 6 and the equation (1).
図6において、ポンプ吐出圧力Ppがリリーフ設定圧を超えると、リーフ流量Qreliefは、図3に示すように、ポンプ吐出圧力Ppに応じて大きく変化する。すなわち、リリーフ時はリリーフ特性によるフィードバックゲインが大きくなる。 In FIG. 6, when the pump discharge pressure Pp exceeds the relief set pressure, the leaf flow rate Qrelief greatly changes according to the pump discharge pressure Pp, as shown in FIG. That is, during relief, the feedback gain due to the relief characteristic becomes large.
また、油圧アクチュエータ107〜109を駆動する通常動作時は、コントロールバルブ23に供給される流量(回路供給流量)Qsupplyは、ポンプ吐出圧力Ppに応じて大きく変化する。すなわち、通常動作時は回路状態(コントロールバルブ23の各スプールのストローク、油圧アクチュエータ107〜109の各負荷圧等)によるフィードバックゲインが大きくなる。
Further, during the normal operation of driving the
一方、リーク特性fは、油圧駆動装置200の油圧回路が静定した状態で測定することが望ましい。そこで、リーク特性fの測定は、リリーフ流量Qreliefおよび回路供給流量Qsupplyのフィードバックが無い状態で行う。
On the other hand, it is desirable that the leak characteristic f be measured in a state where the hydraulic circuit of the
具体的には、リリーフ流量Qreliefをゼロとなる圧力領域、すなわちポンプ吐出圧力Ppがリリーフ設定圧Pr(例えば35MPa)を超えない範囲で測定を行う。これにより、リリーフ流量Qreliefは常にゼロとなるため、リリーフ流量Qreliefのフィードバックループを排除することができる。そして、切換弁24を閉じた状態で測定を行う。これにより、回路供給流量Qsupplyは常にゼロとなるため、回路供給流量Qsupplyのフィードバックループを排除することができる。このようにリリーフ流量Qreliefおよび回路供給流量Qsupplyを常にゼロにすることにより、理論ポンプ吐出流量Qprefからポンプ圧力Ppへの伝達関数は、以下のように簡単な式で表される。
Specifically, the measurement is performed in a pressure region where the relief flow rate Qrelief becomes zero, that is, in a range in which the pump discharge pressure Pp does not exceed the relief set pressure Pr (for example, 35 MPa). As a result, the relief flow rate Qrelief is always zero, and the feedback loop of the relief flow rate Qrelief can be eliminated. Then, the measurement is performed with the switching
式(4)によれば、理論ポンプ吐出流量Qprefの変化に対するポンプ吐出圧力Ppの応答性を示す時定数Tcは、 According to the equation (4), the time constant Tc indicating the response of the pump discharge pressure Pp to the change in the theoretical pump discharge flow rate Qpref is
となり、静的状態におけるゲイン(利得)kは、 And the gain k in the static state is
となる。すなわち、静的状態では以下の関係式が成り立つ。 Becomes That is, the following relational expressions hold in the static state.
従って、リーク特性fは、式(7)および式(3)より、以下の式で表される。 Therefore, the leak characteristic f is expressed by the following equation from the equations (7) and (3).
このように、リーク特性fは、ポンプ吐出圧力Ppと、ポンプ傾転量qpと、エンジン回転数Nengとに基づいて算出することができる。本実施例では、ポンプ吐出圧力Ppとして圧力センサ26で計測した値を用い、ポンプ傾転量qpおよびエンジン回転数Nengとしてコントローラ40の各制御指令値を用いるが、ポンプ傾転量qpおよびエンジン回転数Nengとしては、各種センサ(図示せず)で計測した値を用いても良い。
In this way, the leak characteristic f can be calculated based on the pump discharge pressure Pp, the pump displacement amount qp, and the engine speed Neng. In the present embodiment, the value measured by the
図7は、コントローラ40の制御ブロック図である。なお、図7中、油圧ポンプ21のリーク特性fの測定に係わる構成のみを示し、アクチュエータ107〜109の駆動に係わる構成は省略している。
FIG. 7 is a control block diagram of the
図7において、コントローラ40は、測定制御部41と、切換弁制御部42と、エンジン回転数制御部43と、ポンプ傾転制御部44と、理論ポンプ吐出流量算出部45と、ポンプ吐出圧力計測部46と、リーク特性算出部47とを備えている。
7, the
測定制御部41は、リーク特性fの測定を開始する測定トリガを受けて、切換弁制御部42、エンジン回転数制御部43およびポンプ傾転制御部44を制御する。測定トリガは、運転室110に配置されたスイッチ等の入力装置(図示せず)の操作を介して生成させても良いし、油圧ショベル100のエンジン20が始動してコントローラ40の電源が入った直後に自動的に生成させても良い。
The
切換弁制御部42は、測定制御部41からの指令に基づいて、切換弁24を開閉制御する。
The switching
エンジン回転数制御部43は、測定制御部41からの指令に基づいて、エンジン回転数Nengが所望の値となるようにエンジン20を制御する。
The engine
ポンプ傾転制御部44は、測定制御部41からの指令に基づいて、油圧ポンプ21のポンプ傾転量qpが所望の値となるように、電磁比例弁22の開度を調節し、傾転制御装置16を駆動する。
The pump
理論ポンプ吐出流量算出部45は、エンジン回転数制御部43からのエンジン回転数Nengとポンプ傾転制御部44からのポンプ傾転量qpとに基づいて、理論ポンプ吐出流量Qprefを算出し、リーク特性算出部47に出力する。
The theoretical pump discharge flow
ポンプ吐出圧力計測部46は、圧力センサ26からの圧力信号を油圧ポンプ21のポンプ吐出圧力Ppに変換し、リーク特性算出部47に出力する。
The pump discharge
リーク特性算出部47は、理論ポンプ吐出流量算出部45からの理論ポンプ吐出流量Qprefとポンプ吐出圧力計測部46からのポンプ吐出圧力Ppとに基づいてリーク特性fを算出し、運転室110に配置されたモニタ等に出力する。なお、リーク特性は、運転室110の作業者に限らず、車両管理者やサービス部門等に通知されるように構成しても良い。
The leak
図8は、コントローラ40によって実行されるリーク特性fの測定フローを示す図である。以下、当該測定フローを構成する各ステップについて順に説明する。
FIG. 8 is a diagram showing a flow of measuring the leak characteristic f executed by the
ステップS1にて、切換弁24を閉じる。これにより、ポンプ吐出管路27が遮断され、油圧ポンプ21からコントロールバルブ23への圧油の供給が停止する。
In step S1, the switching
ステップS2にて、ポンプ傾転量qpを最小傾転量qpminに設定し、エンジン回転数Nengを最小回転数Nminに設定する。 In step S2, the pump displacement amount qp is set to the minimum displacement amount qpmin, and the engine speed Neng is set to the minimum rotation speed Nmin.
ステップS3にて、エンジン回転数Nengを緩やかに増加する制御を開始する。ここでいう「緩やか」とは、式(4)で示した時定数Tcを考慮し、エンジン回転数Nengの制御応答遅れによるポンプ吐出圧力Ppの計測誤差が、所望の誤差範囲内に収まる程度までエンジン回転数Nengの時間変化率を抑えることを意味している。 In step S3, control for gently increasing the engine speed Neng is started. The term "gradual" means that the measurement error of the pump discharge pressure Pp due to the control response delay of the engine speed Neng is within a desired error range in consideration of the time constant Tc shown in the equation (4). This means suppressing the time change rate of the engine speed Neng.
ステップS4にて、ポンプ吐出圧力Ppを計測する。 In step S4, the pump discharge pressure Pp is measured.
ステップS5にて、ポンプ吐出圧力Ppが所定の閾値Ps以上か否かを判定する。ここで、閾値Psは、リリーフ弁25のリリーフ設定圧Pr(例えば35MPa)よりも小さくかつ比較的大きい値(例えば30MPa)に設定することが望ましい。このように閾値Psを比較的高い値に設定することにより、測定時の回路圧力が安定し、また、傾転摺動面9の隙間が小さい場合でも漏れ流量Qleakが大きくなるため、リーク特性fの測定精度を向上させることができる。
In step S5, it is determined whether the pump discharge pressure Pp is equal to or higher than a predetermined threshold Ps. Here, it is desirable that the threshold value Ps be set to a value (eg, 30 MPa) that is smaller and relatively larger than the relief setting pressure Pr (eg, 35 MPa) of the
ステップS5にてポンプ吐出圧力Ppが所定の閾値Ps未満である(No)と判定された場合は、ステップS4に戻る。 When it is determined in step S5 that the pump discharge pressure Pp is less than the predetermined threshold Ps (No), the process returns to step S4.
一方、ステップS5にてポンプ吐出圧力Ppが所定の閾値Ps以上である(Yes)と判定された場合は、ステップS6にて、ポンプ傾転量qpを緩やかに増加する制御を開始する。ここでいう「緩やか」とは、式(4)で示した時定数Tcを考慮し、ポンプ傾転量qpの制御応答遅れによるポンプ吐出圧力Ppの計測誤差が、所望の誤差範囲内に収まる程度までポンプ傾転量qpの時間変化率を抑えることを意味している。 On the other hand, when it is determined in step S5 that the pump discharge pressure Pp is equal to or higher than the predetermined threshold value Ps (Yes), in step S6, control for gently increasing the pump displacement amount qp is started. The term "gradual" as used herein means that the measurement error of the pump discharge pressure Pp due to the control response delay of the pump displacement amount qp is within a desired error range in consideration of the time constant Tc shown in the equation (4). It also means that the rate of change of the pump displacement amount qp with time is suppressed.
ステップS7にて、ポンプ理論流量Qpref(=ポンプ傾転量qp×エンジン回転数Neng)が一定に保たれるように、エンジン回転数Nengを緩やかに低下させる制御を開始する。ここでいう「緩やか」とは、式(4)で示した時定数Tcを考慮し、エンジン回転数Nengの制御応答遅れによるポンプ吐出圧力Ppの計測誤差が、所望の誤差範囲内に収まる程度までエンジン回転数Nengの時間変化率を抑えることを意味している。 In step S7, control for gently reducing the engine speed Neng is started so that the theoretical pump flow rate Qpref (=pump displacement amount qp×engine speed Neng) is kept constant. The term "gradual" means that the measurement error of the pump discharge pressure Pp due to the control response delay of the engine speed Neng is within a desired error range in consideration of the time constant Tc shown in the equation (4). This means suppressing the time change rate of the engine speed Neng.
ステップS8にて、ポンプ吐出圧力Ppを計測し、そのときのポンプ傾転量qpの値と共に記憶する。 In step S8, the pump discharge pressure Pp is measured and stored together with the value of the pump displacement amount qp at that time.
ステップS9にて、ステップS8にて計測したポンプ吐出圧力Ppに基づいて、油圧ポンプ21の損傷度としてリーク特性fを算出し、そのときのポンプ傾転量qpの値と共に記憶する。
In step S9, the leak characteristic f is calculated as the degree of damage of the
ステップS10にて、ポンプ傾転量qpが最大傾転量qpmax以上であるか否かを判定する。 In step S10, it is determined whether the pump displacement amount qp is greater than or equal to the maximum displacement amount qpmax.
ステップS10にてポンプ傾転量qpが最大傾転量qpmax未満である(No)と判定された場合は、ステップS8に戻る。 When it is determined in step S10 that the pump displacement amount qp is less than the maximum displacement amount qpmax (No), the process returns to step S8.
ステップS10にてポンプ傾転量qpが最大傾転量qpmax以上である(Yes)と判定された場合は、ステップS11にて、ステップS9で算出したリーク特性fを出力する。 When it is determined in step S10 that the pump displacement amount qp is greater than or equal to the maximum displacement amount qpmax (Yes), the leak characteristic f calculated in step S9 is output in step S11.
ステップS12にて、切換弁24を閉じる。これにより、ポンプ吐出管路27が連通し、油圧ポンプ21からコントロールバルブ23への圧油の供給が可能となる。ステップS12が終了すると、コントローラ40は測定フローを終了し、通常の制御フロー(図示せず)に移行する。
In step S12, the switching
次に、油圧ポンプ21のリーク特性fを測定する際の油圧駆動装置200の動作を説明する。
Next, the operation of the
図9Aは、小傾転域の損傷(摺動部の隙間)が大きい油圧ポンプ21に対する測定動作(以下「ケース1」という。)を示す図であり、図9Bは、大傾転域の損傷(摺動部の隙間)が大きい油圧ポンプ21に対する測定動作(以下「ケース2」という。)を示す図である。
FIG. 9A is a diagram showing a measurement operation (hereinafter, referred to as “
図9Aにおいて、ポンプ傾転量qpは、最小傾転量qpminから最大傾転量qpmaxまで緩やかに増加する。一方、エンジン回転数Nengは、ポンプ傾転量qpに反比例して減少する。これにより、理論ポンプ吐出流量Qpref(=ポンプ傾転量qp×エンジン回転数Neng)は一定に保たれる。 In FIG. 9A, the pump displacement amount qp gradually increases from the minimum displacement amount qpmin to the maximum displacement amount qpmax. On the other hand, the engine speed Neng decreases in inverse proportion to the pump displacement amount qp. As a result, the theoretical pump discharge flow rate Qpref (=pump displacement amount qp×engine speed Neng) is kept constant.
ケース1の油圧ポンプ21は、小傾転域の損傷が大きく、大傾転域の損傷は小さいため、ポンプ吐出圧力Ppは小傾転量域で低くなり、大傾転域で高くなる。そのため、ポンプ吐出圧力Ppに反比例するリーク特性f(=Qpref/Pp)は、小傾転において高くなり、大傾転において低くなる。図9A中、ポンプ傾転量qpx1は、ポンプ吐出圧力Ppが最小値Ppmin1となる(リーク特性fが最大値fmax1となる)ときのポンプ傾転量qpを表している。
In the
一方、ケース2の油圧ポンプ21は、小傾転域の損傷は小さく、大傾転域の損傷が大きいため、図9Bに示すように、ポンプ吐出圧力Ppは小傾転域で高くなり、大傾転域で低くなる。そのため、ポンプ吐出圧力Ppに反比例するリーク特性f(=Qpref/Pp)は、小傾転において低くなり、大傾転において高くなる。図9B中、ポンプ傾転量qpx2は、ポンプ吐出圧力Ppが最小値Ppmin2となる(リーク特性fが最大値fmax2となる)ときのポンプ傾転量qpを表している。
On the other hand, in the
このように、油圧ポンプ21の損傷度は、リーク特性fの大小により評価することができる。
As described above, the degree of damage to the
以上のように構成した油圧駆動装置200によれば、可変容量型油圧ポンプ21の損傷度を表すリーク特性fを、ポンプ傾転量qpの可変域全体(最小傾転量qpminから最大傾転量qpmaxにかけて)にわたって測定することができる。これにより、ポンプ傾転量qpの可変域全体(最小傾転量qpminから最大傾転量qpmax)にわたって油圧ポンプ21の損傷度を確認することが可能となるため、可変容量型油圧ポンプ21の故障が見過ごされる可能性を低減することができる。
According to the
なお、本実施例では、ポンプ傾転量qpを最小傾転量qpminから最大傾転量qpmaxまで変化させながらリーク特性fを測定したが、本発明はこれに限られず、最大傾転量qpmaxから最小傾転量qpminまで変化させながらリーク特性fを測定しても良い。 In the present embodiment, the leak characteristic f is measured while changing the pump displacement amount qp from the minimum displacement amount qpmin to the maximum displacement amount qpmax. However, the present invention is not limited to this, and the maximum displacement amount qpmax The leak characteristic f may be measured while changing the minimum tilt amount qpmin.
本発明の第2の実施例に係る油圧駆動装置について、第1の実施例との相違点を中心に説明する。 The hydraulic drive system according to the second embodiment of the present invention will be described with a focus on the differences from the first embodiment.
一般的に、作動油の温度(以下「油温」という。)が高くなると、作動油の粘性が低くなり、油圧ポンプ21の漏れ流量Qleakが増加する。一方、油温が低くなると、作動油の粘性が高くなり、漏れ流量Qleakが低下する。そのため、第1の実施例に係る油圧駆動装置200では、油圧ポンプ21の損傷状態が同一でも、油温に応じてリーク特性fの値が変動するという課題がある。本実施例は、リーク特性fに対する油温の影響を排除するものである。
Generally, when the temperature of the hydraulic oil (hereinafter referred to as “oil temperature”) increases, the viscosity of the hydraulic oil decreases, and the leak flow rate Qleak of the
図10は、本発明の第2の実施例に係る油圧駆動装置の概略構成図である。以下、第1の実施例(図2に示す)との相違点を説明する。 FIG. 10 is a schematic configuration diagram of a hydraulic drive system according to a second embodiment of the present invention. The differences from the first embodiment (shown in FIG. 2) will be described below.
図10において、油圧駆動装置200Aは、油圧ポンプ21に吸入される作動油の温度(以下「油温」という。)を検出する油温検出装置としての温度センサ30を更に備えている。温度センサ30から出力される油温信号は、コントローラ40Aに入力される。
In FIG. 10, the
図11は、図10に示すコントローラ40Aの制御ブロック図である。以下、第1の実施例における制御ブロック図(図7に示す)との相違点を説明する。
FIG. 11 is a control block diagram of the
図11において、コントローラ40Aは、油温計測部48を更に備えている。
In FIG. 11, the
油温計測部48は、温度センサ30からの温度信号を油温に変換し、リーク特性算出部47Aに出力する。
The oil
リーク特性算出部47Aは、理論ポンプ吐出流量算出部45からの理論ポンプ吐出流量Qprefとポンプ吐出圧力計測部46からのポンプ吐出圧力Ppとに基づいて算出したリーク特性fを、油温計測部48からの油温に基づいて補正し、モニタ等に出力する。
The leak
図12は、コントローラ40Aによって実行されるリーク特性fの測定フローを示す図である。以下、第1の実施例における測定フロー(図8に示す)との相違点を説明する。
FIG. 12 is a diagram showing a flow of measuring the leak characteristic f executed by the
図12において、本実施例における測定フローは、ステップS9の実行後でかつステップS10の実行前に、更にステップS9a,S9bを実行するように構成されている。以下、追加したステップS9a,S9bについて説明する。 In FIG. 12, the measurement flow in the present embodiment is configured to further execute steps S9a and S9b after execution of step S9 and before execution of step S10. The added steps S9a and S9b will be described below.
ステップS9aにて、コントローラ40Aは、温度センサ30からの温度信号に基づいて、油温を計測する。
In step S9a, the
ステップS9bにて、コントローラ40Aは、ステップS9aで計測した油温に基づいて、ステップS9で算出したリーク特性(損傷度)fを補正する。以下、補正方法について説明する。
In step S9b, the
図13は、油温とリーク特性との関係を示す図である。 FIG. 13 is a diagram showing the relationship between the oil temperature and the leak characteristic.
図13において、リーク特性fN,fL,fHはいずれも同一の油圧ポンプ21で測定した値であり、リーク特性fNは油温が標準温度のときに測定した値、リーク特性fLは標準温度よりも低い油温で測定した値、リーク特性fHは標準温度よりも高い油温で測定した値である。このように、損傷具合が同じ油圧ポンプ21でも、油温が低くなるに従ってリーク特性fは小さくなり、油温が高くなるに従ってリーク特性は大きくなる。そこで、理論ポンプ吐出流量Qprefとポンプ吐出圧力Ppとに基づいて算出したリーク特性fに、標準温度と油温との差分に応じた補正係数を乗算することにより、油温の大小によらず、標準温度で測定した場合のリーク特性fを得ることができる。
In FIG. 13, the leak characteristics fN, fL, and fH are values measured by the same
以上のように構成した本実施例においても、第1の実施例と同様の効果が得られる。 Also in the present embodiment configured as described above, the same effect as in the first embodiment can be obtained.
また、油温に基づいてリーク特性fを補正することにより、リーク特性fに対する油温の影響が排除されるため、リーク特性fの測定結果の信頼性を向上させることができる。 Moreover, since the influence of the oil temperature on the leak characteristic f is eliminated by correcting the leak characteristic f based on the oil temperature, the reliability of the measurement result of the leak characteristic f can be improved.
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例を含んでいる。 Although the embodiments of the present invention have been described in detail above, the present invention is not limited to the above-described embodiments and includes various modifications.
例えば、上述の実施例では、油圧ショベルに搭載される油圧駆動装置に本発明を適用した場合を説明したが、クレーン等その他の作業機械に搭載された油圧駆動装置にも適用することができる。また、上述の実施例では、1ポンプ式の油圧駆動装置に本発明を適用した場合を説明したが、複数の油圧ポンプを有する油圧駆動装置にも適用することができる。また、上述の実施例では、斜軸式の可変容量型油圧ポンプを備えた油圧駆動装置に本発明を適用した例を説明したが、斜板式の可変容量型油圧ポンプを備えた油圧駆動装置にも適用することができる。 For example, in the above-described embodiment, the case where the present invention is applied to the hydraulic drive device mounted on the hydraulic excavator has been described, but the present invention can also be applied to the hydraulic drive device mounted on other working machines such as a crane. Further, in the above-described embodiment, the case where the present invention is applied to the one-pump hydraulic drive device has been described, but the present invention can also be applied to a hydraulic drive device having a plurality of hydraulic pumps. Further, in the above-described embodiment, the example in which the present invention is applied to the hydraulic drive device including the swash plate type variable displacement hydraulic pump has been described, but the hydraulic drive device including the swash plate type variable displacement hydraulic pump is described. Can also be applied.
また、上述の実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。さらに、ある実施例の構成に他の実施例の構成の一部を加えることも可能であり、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成の一部と置き換えることも可能である。 Further, the above-described embodiments have been described in detail in order to explain the present invention in an easy-to-understand manner, and are not necessarily limited to those having all the configurations described. Furthermore, it is possible to add a part of the structure of another embodiment to the structure of a certain embodiment, and it is also possible to replace a part of the structure of a certain embodiment with a part of the structure of another embodiment. ..
1…ケーシング、1A…ケーシング本体、1B…ヘッドケーシング、2…回転軸、3…シリンダブロック、4…シリンダ、5…ピストン、6…コネクティングロッド、6A…球形部、7…ドライブディスク、8…バルブプレート、8A…貫通孔、9…傾転摺動面、10…センタシャフト、11…傾転機構、12…シリンダ室、12A,12B…油通孔、13A,13B…液圧室、14…サーボピストン、15…揺動ピン、15A…球形状先端部、16…傾転制御装置、17…フィードバックピン、20…エンジン(原動機)、21…油圧ポンプ、22…電磁比例弁、23…コントロールバルブ、24…切換弁、25…リリーフ弁、26…圧力センサ(圧力検出装置)、27…ポンプ吐出管路、28…作動油タンク、29…可変絞り、30…温度センサ(油温検出装置)、40,40A…コントローラ(制御装置)、41…測定制御部、42…切換弁制御部、43…エンジン回転数制御部、44…ポンプ傾転制御部、45…理論ポンプ吐出流量算出部、46…ポンプ吐出圧力計測部、47,47A…リーク特性算出部、48…油温計測部、100…油圧ショベル、101…走行体、102…旋回体、103…作業装置、104…ブーム、105…アーム、106…バケット、107…ブームシリンダ(油圧アクチュエータ)、108…アームシリンダ(油圧アクチュエータ)、109…バケットシリンダ(油圧アクチュエータ)、110…運転室、200,200A…油圧駆動装置。 1... Casing, 1A... Casing body, 1B... Head casing, 2... Rotating shaft, 3... Cylinder block, 4... Cylinder, 5... Piston, 6... Connecting rod, 6A... Spherical part, 7... Drive disk, 8... Valve Plate, 8A... Through hole, 9... Tilt sliding surface, 10... Center shaft, 11... Tilt mechanism, 12... Cylinder chamber, 12A, 12B... Oil passage hole, 13A, 13B... Hydraulic chamber, 14... Servo Piston, 15... Oscillating pin, 15A... Spherical tip part, 16... Tilt control device, 17... Feedback pin, 20... Engine (motor), 21... Hydraulic pump, 22... Electromagnetic proportional valve, 23... Control valve, 24... Switching valve, 25... Relief valve, 26... Pressure sensor (pressure detection device), 27... Pump discharge pipe line, 28... Hydraulic oil tank, 29... Variable throttle, 30... Temperature sensor (oil temperature detection device), 40 , 40A... Controller (control device), 41... Measurement control section, 42... Switching valve control section, 43... Engine speed control section, 44... Pump tilt control section, 45... Theoretical pump discharge flow rate calculation section, 46... Pump Discharge pressure measuring unit, 47, 47A... Leakage characteristic calculating unit, 48... Oil temperature measuring unit, 100... Hydraulic excavator, 101... Traveling body, 102... Revolving structure, 103... Working device, 104... Boom, 105... Arm, 106 ... bucket, 107 ... boom cylinder (hydraulic actuator), 108 ... arm cylinder (hydraulic actuator), 109 ... bucket cylinder (hydraulic actuator), 110 ... cab, 200, 200A ... hydraulic drive device.
Claims (2)
前記原動機によって駆動される可変容量型の油圧ポンプと、
油圧アクチュエータと、
前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流れを制御するコントロールバルブと、
前記原動機の回転数と前記油圧ポンプのポンプ傾転量とを制御する制御装置と、
前記油圧ポンプと前記コントロールバルブとを接続するポンプ吐出管路に設けられ、前記ポンプ吐出管路を開閉する切換弁と、
前記ポンプ吐出管路の前記切換弁よりも上流側に設けられ、前記油圧ポンプの吐出圧力を検出する圧力検出装置とを備えた油圧駆動装置において、
前記制御装置は、前記切換弁を閉じた状態で、前記原動機の回転数と前記油圧ポンプの傾転量との積を一定に保ちつつ前記油圧ポンプの傾転量を可変域全体にわたって変化させながら前記油圧ポンプの吐出圧力を計測し、その計測結果に基づいて前記油圧ポンプの損傷度を測定する
ことを特徴とする油圧駆動装置。 Prime mover,
A variable displacement hydraulic pump driven by the prime mover,
Hydraulic actuator,
A control valve for controlling the flow of pressure oil supplied from the hydraulic pump to the hydraulic actuator;
A control device for controlling the rotation speed of the prime mover and the pump displacement amount of the hydraulic pump;
A switching valve that is provided in a pump discharge pipe line that connects the hydraulic pump and the control valve, and that opens and closes the pump discharge pipe line;
In a hydraulic drive device that is provided on the upstream side of the switching valve in the pump discharge pipe line and includes a pressure detection device that detects the discharge pressure of the hydraulic pump,
The controller changes the tilt amount of the hydraulic pump over the entire variable range while keeping the product of the rotation speed of the prime mover and the tilt amount of the hydraulic pump constant with the switching valve closed. A hydraulic drive device, wherein the discharge pressure of the hydraulic pump is measured, and the degree of damage to the hydraulic pump is measured based on the measurement result.
前記油圧ポンプに吸入される作動油の温度を検出する温度センサを更に備え、
前記温度センサで検出した温度に基づいて前記損傷度を補正する
ことを特徴とする油圧駆動装置。 The hydraulic drive system according to claim 1,
Further comprising a temperature sensor for detecting the temperature of the hydraulic oil drawn into the hydraulic pump,
A hydraulic drive device, wherein the degree of damage is corrected based on the temperature detected by the temperature sensor.
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