JP6709259B2 - 調整リング - Google Patents

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Description

本発明は、真空ポンプ、特にターボ分子ポンプの支承部の半径方向内側に位置する第一の支承部部分を、支承部の長手方向中心軸の方向において、真空ポンプの支承部の半径方向外側に位置する第二の支承部部分に対して軸方向で整向する為の調整部分を有する調整リングに関する。
真空ポンプの支承部の為のそのような調整リングは、基本的に公知である。当該支承部は、その際、ステーターに対して回転軸を中心として回転可能な真空ポンプのローターの支承の為に使用され、そして通常、二つの支承部部分からなる。これらのうち、一方は他方の半径方向内側に配置されている。一方の支承部部分は、ここでステーターに、そして他方の支承部部分はローターに割り当てられている。半径方向において、これら支承部部分の間には、中間空間が存在している。これは、支承間隙とも称される。
望まれない外部体、例えば粉末が、運転中に中間空間内へと至り、そしてそこで堆積する。このことは、支承部部分の間の摩擦が高められ、そしてこれともない、電流消費が高まり、そして支承部が早期に摩耗し、最悪の場合、真空ポンプが完全に故障するということに通じ得る。
高真空での適用の為には、ローターの支承の為、真空側において特に潤滑媒体を使用しない支承部(例えば磁石支承部のようなもの)が使われる。真空引きすべきレシーバーの潤滑媒体によるコンタミを防止するためである。磁石支承部は、少なくとも一対の磁石、特に永久磁石を有する。その際、ステーター側の支承部部分とローター側の支承部部分は、磁石対の其々一つの磁石を含む。
磁石支承部の磁石は、真空ポンプが停止中に、静的な漂遊磁界も発生させるし、真空ポンプの運転中、動的な、つまり時間ごとに変化する漂遊磁界も発生させる。動的な漂遊磁界は静的な漂遊磁界と追加的に重なり合う。動的な漂遊磁界は、基本的にローターの回転周波数によって放射され、そして不可避である、製造上、局所的に発生する磁場強度とローター側の支承部部分の磁場方向の分散へと帰する。
静的、及び/又は動的漂遊磁界は、例えば、電子顕微鏡の電子線が、ローレンツ力によって曲げられることにより、好感度の適用範囲において阻害的であり得る。この事は、描写エラー、又は電子顕微鏡の解像性能の低下に通じ得る。漂遊磁界もまた、真空下で被覆される(独語:abgeschiedenen)好感度の磁気的薄層の磁化に影響を与え得る。
特に強い磁場源を有する環境における真空ポンプの運転の間、渦流が回転するローター内で誘導されることが可能である。渦流は、ローターのブレーキへと通じるので、所定の回転数の保持の為に、より高い電流需要が必要である。さらに、渦流は、ローターの加熱を引き起こす。これによって、支承間隙は、熱膨張の結果明らかに小さく成り得る。最悪のケースでは、ローターの熱膨張は、ローターが、特に支承間隙の間隙寸法が小さいに場合に、ステーターと接触し、その結果ブレーキを掛けられるほど大きいということが有り得る。その際、真空ポンプは完全に停止する、又は損傷さえ受け得る。
本発明の課題は、汚染に対する支承間隙の保護の可能性、及び磁場遮蔽を完成することである。
この課題は、請求項1に記載の特徴を有する調整リングによって、特に周回するカラー部が、半径方向外側に向かって延在する半径方向の部分を有する調整リングの調整部分から出発することによって解決される。
本発明は、すでにどのみち存在している、支承部の第一の支承部部分を第二の支承部部分に対して軸方向で整向するための調整リングに、調整リングが、周回するカラー部を設けられており、これが、調整リングの調整部分から出発し、そしてこれが、半径方向外側に向かって延在する半径方向のカラー部分を有することによって、支承部部分の間に位置する支承間隙を汚染から保護する機能、つまり外部体の堆積から保護する機能を追加するという一般的思想に基礎を置く。これによって、せいぜい最小限の、特に害の無い量の外部体のみが支承間隙内へと至り、最高の場合、外部体の支承間隙内への進入が完全に防止される。これより、支承部のより長い寿命というメリットと、より少ない電流消費というメリットが生じる。支承部部分の間の外部体の数量が減少されていることに基づいて、より少ない摩擦が発生するからである。調整リング半径方向のカラー部分によって、少なくとも部分的な、そして最高でも完全なローターの遮蔽が、外部の磁場に対して可能であり、及び/又は逆に、支承の為に使用される磁石支承部の漂遊磁界に対する磁気的にセンシティブな適用の保護が可能であるという点に別のメリットがある。
一方の支承部分の他方の支承部部分に対する軸方向の整向とは、この意味において、両方の支承部部分を支承部の長手方向中心軸の方向において互いに整向することと解されよう。特にその際、支承部の長手方向中心軸は、ローターの回転軸に相当し得る。
調整リングは、真空ポンプにおける使用に制限されず、基本的に、支承部の第二の支承部の軸方向の整向が必要であり、そして汚染に対する保護、又は磁場からの遮蔽が望ましい箇所全般にわたって使用されることが可能である。
本発明の有利な形態は、下位の請求項、詳細な説明、及び図面に見て取ることができる。
調整リングは、少なくとも近似的に円形状の周囲プロフィールを有し、そして、丸鋼、特にステンレス製の丸鋼、切削的加工方法、例えば旋削やフライス等のようなものによって製造されることが可能である。ここで調整リングは、好ましくは一つの部分から製造されるので、調整部分と調整リングのカラー部は一体に形成されている。しかしまた、調整部分とカラー部が独立した部材であり、これらが、調整リングの形成の為に、例えばしまり嵌め、接着、はんだ付け、溶接等によって互いに接合せれることも考え得る。更に、調整部分と半径方向のカラー部分が独立しており、そして調整リングの形成の為に接合された部材であることも考え得る。
調整リングは、少なくとも近似的に円形状の周囲プロフィルを有するのみならず、例えば多角形状周囲プロフィルのような他の任意の周囲プロフィルも有し得る。その際、六角形の周囲プロフィルは特に安価であり得る。これによって調整リングは、ツール、特にオープンエンドレンチによって特に簡単に捩られることが可能である。
調整リングが、丸鋼のみならず、他の任意の金属材料から、又は他の適当な材料、例えばプラスチックやセラミックから製造されていることが可能である。その上、調整部分とカラー部は、異なる材料から成ることが可能である。更に、調整部分、及び/又は半径方向のカラー部分が異なる材料から成ることが可能であるということも考え得る。
外部の磁場に対してローターをさらに良好に磁気的に遮蔽する為に、及び/又は真空ポンプの周囲を、ローターの支承の為の磁石支承部によって発生される漂遊磁界、又は磁場に対してより良好に磁気的に遮蔽するために、調整リングが、少なくとも部分的に強磁性、特に軟磁性、及び/又は伝導性の材料を有すると有利である。
強磁性の材料によって、静的な磁場も動的な磁場も確実に遮蔽されることが可能である。強磁性の材料は、1より大幅に大きい相対透磁率によって際立っている。好ましくは、強磁性の材料は、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)のうちの少なくとも一つの材料、又はこれらの材料の少なくとも二つからなる合金を含む。更に、アルミニウム/ニッケル/コバルト(Al/Ni/Co)から成る合金、またはサマリウム/コバルト(Sm/Co)からなる合金も考え得る。しかしまた、強磁性の材料の代わりに、例えばフェライトのようなフェリ磁性のセラミックの材料も使用されることが可能である。調整リングが作られている材料の磁気的な透磁率がより高いほど、磁気的な遮蔽性はより高くなるのが一般的である。
追加的に、又は代替的に、調整リングは、電気伝導性の、特に反磁性の、又は常磁性の材料(例えば銅、アルミニウム、銅、及び/又はアルミニウムから成る非強磁性の合金、又は非強磁性の鋼のようなもの)を有し得る。
電気伝導性、特に非磁性の材料の使用の際、メリットは、回転するローターによって発生させられ、そして磁気的に敏感な適用にとって主として阻害的である動的な磁場が、特に効率的に遮蔽されることが可能である点に見ることができる。磁気的な遮蔽は、ここで、電気伝導性の材料内に、磁気的な交番磁界によって引き起こされ、そして動的な磁場の周波数に、又は磁気的な交番磁界の周波数に依存し、そして電気伝導性の材料の特有の内部の電気的な抵抗に依存する誘導効果に関する。電気伝導性の、特に非強磁性の材料の使用における別のメリットは、強磁性の材料と比較して、より多くの、及び/又は、安価な、及び/又は、ポンピングすべきガスに対してより安定した材料が使えるという点にある。
更に、調整リングの磁気的遮蔽作用によって、せいぜい、追加的な磁気的遮蔽が省略されることが可能であるので、部材数量が減少され、及び/又は材料、及び製造コストが節約されることが可能であるという点、補足されよう。
汚染に対する保護機能の改善の為、及び/又は磁場に対する遮蔽の改善の為に、調整リングは、更に、軸方向のカラー部分を有い得る。これは、半径方向のカラー部分から角度をつけて出発している。基本的に、調整部分、及び/又は、半径方向のカラー部分、及び/又は軸方向のカラー部分は、異なる材料から成っている。しかしまた調整部分と、半径方向及び軸方向のカラー部分が、互いに一体に形成されていることも可能であるとも解されよう。代替的に、調整部分、及び/又は、半径方向のカラー部分、及び/又は軸方向のカラー部分は独立しており、そして調整リングの形成の為に接合される部材であることが可能である。
好ましくは、軸方向のカラー部分は、半径方向のカラー部分の半径方向外側に位置する縁部領域においてこれから出発している。
ステーター側の支承部部分に軸方向において予負荷を与えるため、及び/又は固定する為、軸方向において調整リングの調整部分と支承部のステーター側の支承部部分の間にはばね要素が設けられていることが可能である。調整部分が、軸方向の予負荷、及び/又はステーター側の支承部部分の固定の目的で、軸方向で互いに重ね合わせて積層された複数の部材を有することが可能であり、その際、軸方向で見て調整部分を形成する積層部の少なくとも二つの構成要素の間には、少なくとも一つのばね要素が配置されていることが可能である。半径方向のカラー部分が、積層部の複数の構成要素の一つから出発していることが可能であると解されよう。
調整部分が、軸方向に互いに重ね合わせて積層された少なくとも二つの構成要素を有し、そして構成要素の一つから半径方向のカラー部分が出発しているとき、調整部分の、半径方向のカラー部分を有さない一つの又は全ての構成要素と、そして半径方向のカラー部分を有する構成要素は互いに相対的に回転可能であることが可能である。ここで、半径方向のカラー部分は、半径方向のカラー部分を関するする少なくとも一つの孔を有し得るので、調整部分の一つの構成要素、又は全ての構成要素は、半径方向のカラー部分無で自由にアクセス可能である。これによって、半径方向のカラー部分を有さない調整部分の一つの又は全ての構成要素が、例えばツールを使って、半径方向のカラー部分を有する構成要素に対して回転させられることが可能である。カラー部分を有さない一つの、又は全ての構成要素の回転によって、ステーター側の支承部部分を、軸方向でローター側の支承部部分に対して整向する為である。基本的には、半径方向のカラー部分を有する、及び有さない調整部分の構成要素は、半径方向、及び/又は軸方向のカラー部分の回転が、半径方向のカラー部分を有さない調整部分の一つの、又は全ての構成要素の回転を引き起こすよう、互いに接続されている、特に互いに回転しないよう接続されていることが可能である。
調整リングが、上述して半径方向のカラー部分、及び/又は軸方向のカラー部分の他に、別の半径方向の、及び/又は軸方向のカラー部分を有することによって、汚染に対する保護機能、及び/又は、磁場に対する遮蔽が更に改善されることが可能である。好ましくは、少なくとも一つの別の半径方向のカラー部分、及び/又は別の軸方向のカラー部分が、上述した、半径方向、又は軸方向のカラー部分から出発している。有利には、複数の半径方向のカラー部分と複数の軸方向のカラー部分が交互に設けられている。その際、複数の半径方向のカラー部分、及び軸方向のカラー部分は、カラー部分の全体が断面において見て、長方形モヂュレーションを有するよう交互に設けられていることが可能である。半径方向及び軸方向の複数のカラー部分の段階式のモヂュレーションも考え得る。更に、両方の軸方向のカラー部分が、反対の方向に向くように、つまり半径方向のカラー部分と、両方の軸方向のカラー部分が、基本的に約90度だけ傾けられたT字、又はY字に相当するように、半径方向のカラー部分から、二つの軸方向の部分が曲げられて出発している。相応して、また、軸方向のカラー部分から、二つのから部分が出発していることも可能である。特に、調整リングは、周回するカラー部分を有する。このカラー部分は、調整リングの調整部分から出発している。その際、周回するカラー部分は、半径方向外側に向かって延在する半径方向の第一のカラー部分を有し、そしてこれから出発して、角度づけられた軸法億のカラー部分と、第二の半径方向のカラー部分を有する。これは第一の半径方向のカラー部分を半径方向において外側に向かって延長する。そのような調整リングは、断面で見て、いわばT字形状のカラー部を有する。そのように形成された調整リングのメリットは、第一及び第二の半径方向のカラー部分による強い磁気的な遮蔽性と、軸方向及び第一の半径方向のカラー部分による汚染に対するより良好な保護作用にある。
有利な態様に従い、半径方向のカラー部分は、調整部分より短い軸方向の寸法を有する。つまり、半径方向のカラー部分は、支承部の長手方向中心軸の方向でみて、調整部分よりも薄い。追加的に、又は代替的に、軸方向のカラー部分と調整部分は、少なくとも近似的に同じ軸方向の寸法を有するか、または他の表現をするなら、調整部分と軸方向のカラー部分は、支承部の長手方向中心軸の方向で見て、少なくとも近似的に同じ長さである。調整部分と軸方向の部分は、基本的に、異なる軸方向の寸法を有することも可能であると解される。調整リングが、複数の半径方向、及び/又は軸方向のカラー部分を有するとき、全ての半径方向のカラー部分、及び/又は全ての軸方向のカラー部分の軸方向の寸法は、少なくとも近似的に同じであることが可能である。しかしまた、少なくとも二つの半径方向のカラー部分、及び/又は二つの軸方向のカラー部分が、異なる軸方向の寸法を有することも可能であると解される。
本発明は、真空ポンプ、特にターボ分子ポンプの為の支承部であって、半径方向内側に位置する第一の支承部部分、半径方向外側に位置する第二の支承部部分、及び調整リングを有するものに関する。調整リングは、第一の支承部部分を第二の支承部部分に対して支承部の長手方向中心軸の方向において軸方向で整向するために使用される。発明に係る支承部は、半径方向に延在するカラー部分が、第二の支承部部分を半径方向で覆う点、際立っている。調整リングが、軸方向のカラー部分を有する限り、第二の支承部部分は、半径方向で見て調整部分と調整リングの軸方向のカラー部分の間に配置されている。
支承間隙における外部体の望まれない体積に対する、特に良好な保護作用は、軸方向のカラー部分が部分的に第二の支承部部分と軸方向でオーバーラップしているとき達成され得る。
有利な実施形に従い、支承部は、第二の支承部部分をロックするためのロックリングを有する。これは、半径方向で見て少なくとも部分的に、調整部分と軸方向のカラー部分の間に配置されている。
調整リングの保護作用は、ロックリングが調整リングと共に、多段に角度づけられた断面を有するリング間隙を定義するとき、更に高められることが可能である。リング間隙は、いわばラビリンス部を形成する。この中で外部体は、これが支承間隙に至る前に、絡まり得る。
この箇所において、調整部分の前記一つの、又は全ての半径方向のカラー部分、及び/又は、前記一つの又は全ての軸方向のカラー部分は、調整リングと共に、又は、半径方向の部分によって半径方向で覆われている第二の支承部部分と共にポンプ作用が図られるように形成されていることが可能である。例えば、カラー部分の少なくとも一つは、溝状、特にスパイラル溝状の構造を有し得る。これは、ロックリングと共に、又は調整リングによって覆われる第二の支承部部分と共に、ホルベックポンプ原理、及び/又はジーグバーンポンプ原理に基づくポンプシステムを形成する。好ましくは、そのようなポンプシステムのポンプ作用は、ガス搬送方向が支承間隙から遠ざかるように向けられており、よって望まれない外部体に、ガス流を反対に向けるようになっているので、外部体は、支承間隙内に至ることができないか、又は少なくとも支承間隙内への外部体の進入が困難とされている。
好ましい実施形に従い、支承部は、磁石支承部である。その際、第一及び第二の支承部部分は、それぞれ少なくとも一つの磁石を有する。磁石は、永久磁石で有り得、特にモノリス式の永久磁石であり得る。
更に、本発明に従い真空ポンプは、ステーターに対して回転可能に支承されたローターと、ステーターにおけるローターの支承の為の支承部を設けられている。その際、ステーターは好ましくは、ローターの半径方向内側に配置されている。
ローター側の支承部部分に対するステーター側の支承部部分の軸方向の整向の為に、調整リングは、ステーターとねじ係合しているので、ステーター側の支承部部分は、支承部の長手方向中心軸を中心とした調整リングの回転によって、ローター側の支承部部分に対して軸方向で整向されることが可能である。この為、ステーターと調整リングは、互いに補完的に形成されたねじ山を有する。その際、ステーター側の及びローター側の支承部部分の極めて正確な整向は、精密ねじ山によって達成されることが可能である。
以下に、本発明を純粋に例示的に可能な実施形に基づいて添付の図面を参照しつつ説明する。
発明に係るものではない調整リングを有するターボ分子ポンプの断面図 発明に係る調整リングを有する図1のターボ分子ポンプの詳細図
図1に示されたターボ分子ポンプ10は、インレットフランジ12によって取り囲まれたポンプインレット14と、ポンプインレット14に及ぶガスを、図1に示されていないポンプアウトレットに搬送するための複数のポンプ段を有する。ターボ分子ポンプ10のハウジング16内には、ステーター17に対して回転可能なローターが、回転軸20を中心として回転可能に支承されたローターシャフト22とともにい配置されている。その際、ステーター17は、ローター18の半径方向内側に存在している。
ポンプ作用を発生させるために、ターボ分子ポンプ10は、ポンプ作用を奏するよう互いにシリアルに接続された複数のターボ分子ポンプ段を有する。これらは、ローターシャフト22に固定された複数のローターディスク24と、軸方向でこれらローターディスク24の間に配置された複数のステーターディスク26を有している。ステーターディスク26は、スペーサーリング28によって互いに所望の軸方向間隔に保持されている。
更に、半径方向に入れ子式に配置され、及びポンプ作用を奏するよう互いにシリアルに接続された三つのホルベックポンプ段が設けられている。ホルベックポンプ段のローター側の部分は、ローターシャフト22と接続される一つのローターハブ30と、ローターハブ30に固定され、そしてこれによって担持されるシリンダー側面形状の二つのホルベックロータースリーブ32,34を有している。これらは、回転軸20と同軸方向に向けられており、そして半径方向において入れ子式に接続されている。更に、シリンダー側面形状の二つのホルベックステータースリーブ36,38が設けられている。これらは同様に、回転軸20に対して同軸方向に向けられており、半径方向において入れ子式に接続されている。
ホルベックポンプ段のポンプ効果を発する表面は、其々、ホルベックロータースリーブ32,34とホルベックステータースリーブ36,38の半径方向の各側面であって、半径方向の狭いホルベック間隙を形成しつつ互いに向き合って位置する半径方向の各側面によって形成されている。その際、其々、ポンプ効果を発する表面(主としてホルベックロータースリーブ32,34のそれ)はなめらかに形成され、そして、ホルベックステータースリーブ36,38のポンプ効果を発する表面は、構造化されている。構造化は、回転軸20の周りにねじ線形状に軸方向に延びる複数の溝を有する。ローター18が回転するとこれらの中をガスが搬送され、そしてこれによってポンピングが行われる。
ローターシャフト22の回転可能な支承は、ポンプアウトレットの領域のローラー支承部40によって、及びポンプインレット14の領域の支承部42によって行われる。この支承部は、表される実施例においては永久磁石支承部42として形成されている。
永久磁石支承部42は、ローター側の支承部部分44と、ステーター側の支承部部分46を有する。これは、軸方向に、つまり永久磁石支承部42の長手方向中心軸47の方向に互いに積層された複数の永久磁石のリング48,50からなる各一つのリング積層部を有している。その際、マグネットリング48,50は、半径方向の支承間隙52を形成しつつ互いに向かい合っている。図に基づいて見て取れるように、永久磁石支承部42の長手方向中心軸47とローター18の回転軸は一致している。
ステーター側の支承部部分46は、支承部42の第一の支承部部分46を形成する。これは、ローター側の支承部部分44(第二の支承部部分44)の半径方向内側に配置されている。ローター側の支承部部分44に対するステーター側の支承部部分46の軸方向における整向の為に、ステーター17とねじ係合している調整リング53が設けられている。その際、ステーター側の支承部部分46は、ローター側の支承部部分44に対して、回転軸20を中心とし調整リング53の回転によって軸方向で整向される。図1に示された調整リング53は、従来の調整リング53である。これは、発明に従い、図2に従い更に説明されるように、調整リング84によって置き換えられる。
ステーター側の支承部部分46がポンプアウトレットの領域に存在するローラー支承部40の方向に軸方向にずらされるように行われる調整リング53の回転は、ばね要素51の復元力に抗してステーター側の支承部部分46を軸方向にスライドさせる。ばね要素は、ここでは互いに積層された複数のさらばねから形成されている。しかしまた、ばね要素51は例えば圧縮コイルばね(独語:Schraubendruckfeder)、又は説明した調整リング53が回転されると、これによってローラー支承部40の方向へ軸方向にスライドされるステーター側の支承部部分46に復元力を及ぼす任意の他のばね要素であることが可能である。
ローター側の支承部部分44は、ロックリング55によってローター18に保持される。ロックリング55は、ローター18におけるローター側の支承部部分44のマグネットリング50の保持の為の保持部分57aを有する。保持部分57aは、半径方向外側に向かって延びる中間部分57bによって、半径方向外側に向かって延びる固定部分57c(ロックリング55の固定部分)と接続されている。固定部分57cは、周囲方向で見て、半径方向に広がる複数の孔部59が貫通しており、これらは、ここでは図示されない固定ねじ(ローター18にロックリング55を固定するための固定ねじ)を収容するために使用される。図1に表されたロックリング55と異なり、図2に示されたロックリング55は、保持部分57aから出発し、そして半径方向外側に向かって延び、そしてローラー支承部40の方向に軸方向に角度づけられた中間部分57bを有する。これは、半径方向外側に向かって延びる固定部分57cへと移行している。
ここでまた図1に戻って、磁石支承部42の内部には、緊急用又は安全用支承部54が設けられている。これは、非潤滑式のローラー支承部として形成されており、ターボ分子ポンプ10の通常の運転では非接触で空転し、そしてローター18がステーターに対して半径方向で過剰に偏向したときに初めて係合するに至る。ローター18の為の半径方向のストッパーを形成する為である。このストッパーは、ローター側の構造が、ステーター側の構造と衝突するのを防止する。よって緊急用支承部54は、ローター18の最大の半径方向の偏向を定義する。
ローラー支承部40の領域にはローターシャフト22に円すい形のスプラッシュナット56が設けられている。これは、ローラー支承部40の方に向かって増加する外直径を有している。スプラッシュナット56は、互いに積層された吸収性の複数のディスク58を有する運転媒体リザーバーの少なくとも一つのスキマーと滑り接触している。吸収性のディスクは、例えばローラー支承部40の為の潤滑媒体のような運転媒体を染み込ませられている。
ターボ分子ポンプ10の運転中、運転媒体は毛細管効果によって運転媒体リザーバーからスキマーを介して回転するスプラッシュナット56へと伝達され、そして遠心力によってスプラッシュナットに沿って、大きくなくスプラッシュナット56の外直径の方向へローラー支承部40に向かって搬送され、そこで例えば潤滑機能を発揮する。
ターボ分子ポンプ10は、モーター室60を有する。この中にローターシャフト22が延びている。モーター室60は、ローターシャフト22の進入の領域において、ジーグバーン段62によって、ターボ分子ポンプ10の作動室、又は吸込み室に対してシールされている。シールガスインレット64は、モーター室60内へのシールガスの供給を可能とする。
モーター室60内には駆動モーター66が配置されている。これは、ローター18の回転駆動の為に使用される。駆動モーター66は、モーターステーター68を有する。モーターステーターはコア70と、図1においては簡略的にのみ表された複数のコイル72を有している。こられは、コア70の半径方向内側面に設けられるコア70の複数の溝内に固定されている。コア70は、薄板束(独語:Blechpaket)から成る。これは、軸方向に互いに積層された軟磁性の材料の複数の薄板ディスクを有するものである。
駆動モーター77の回転子(アンカーとも称される)は、ローターシャフト22によって形成されている。これは、モーターステーター68を通って延びている。モーターステーター68を通って延びるローターシャフトの部分には、半径方向外側に永久磁石装置74が固定されている。モーターステーター68と、モーターステーター68を通って延びるローターシャフト222の部分の間には、半径方向のモーター間隙76が形成されている。これを介してモーターステーター68と永久磁石装置74は、駆動トルクの伝達の為磁気的に影響しあう。
永久磁石装置74はローターシャフト22に接着、及び/又は収縮、及び/又は圧入により固定されている。永久磁石装置74は、鉄薄板からなるまたは中実の鉄から成る軟磁性のバックキー(Rueckschluss)75aと、永久磁石75bを有している。CFKスリーブまたは特殊鋼スリーブとして形成されているカプセル化部80は、永久磁石装置74をその半径方向外側面において取り囲んでおり、そしてこれをモーター間隙76に対してシールする。ローターシャフト22には、更にバランスリング78が接着及び/又は収縮及び/又は圧迫により取り付けられている。このバランスリングは、バランスウェイト収容の為のねじ穴を有している。バランスリング78は、永久磁石装置74に軸方向の強制力を伝達しないよう、永久磁石装置74に対する直接の機械的な接続を有していない。
制御兼電力供給装置82は、ターボ分子ポンプ10の運転の間、駆動モーター66に電気エネルギーを供給するよう設けられている。
図2は、発明に係る調整リング84を示す。これは、機能的観点から上述した従来の調整リング53に替えて使用されることが可能である。
発明に係る調整リング84は、調整部分86を有する。これは、ステーター側の支承部部分46をローター側の支承部部分44に対して軸方向において整向するためのものである。調整部分86から半径方向に周回するカラー部88が出発している。これは、半径方向外側に向かって延びる半径方向のカラー部分90と、これから、半径方向のカラー部分90の半径方向外側に位置する縁部部分92において出発する角度づけられた軸方向のカラー部分94を有する。表された実施例においては、調整部分86、半径方向のカラー部分90、及び軸方向のカラー部分94は一体に形成されている。調整リング84は、図2に表された半径方向及び軸方向のカラー部分90,94の他に、少なくとも一つの別の半径方向及び/又は軸方向のカラー部分を有し得る。
永久磁石支承部42の長手方向中心軸47の方向で見て、半径方向のカラー部分90は、調整部分86よりも短い軸方向の寸法を有している。更に、軸方向のカラー部分94及び調整部分86の軸方向の寸法は、少なくとも近似的に同じである。
表された実施例においては、調整部分86と調整リング84の軸方向のカラー部分94の軸方向の寸法は、2mmから10mmの間にあり、好ましくは3mmから7mmの間、特に好ましくは4mmから6mmの間にある。半径方向のカラー部分90は、軸方向の寸法が0.5mmから2.5mmの間、好ましくは0.7mmから2.0mmの間、特に好ましくは0.8mmから1.5mmの間にあるよう寸法決めされている。更に、調整リング84は、45mmから55mmまでの外直径を有し、好ましくは47mmから53mmまでの、そして特に好ましくは49mmから50mmまでの外直径を有する。そのように形成された調整リング84は、ローター18を有し、その外直径が約160cmであるターボ分子ポンプ10において使用される。調整リング84の寸法は、ターボ分子ポンプ10、又は外直径の大きさに応じて、調整リング84の上述した形成と異なることが可能であると解される。
ローター18を外部の磁場に対して磁気的に遮蔽する為、及び、真空引きすべきレシーバー(図示せず)を、永久磁石支承部42によって発生される磁場に対して保護するために、調整リング84は、少なくとも一つの強磁性の材料、特に軟磁性の材料、及び/又は伝導性の材料を有する。
図2に見て取れるように、カラー部88の半径方向のカラー部分90は、半径方向において第二の支承部分44を覆っており、これと反対にカラー部88の軸方向のカラー部分94は、軸方向で見て第二の支承部部分44と部分的にオーバーラップしている。具体的には、カラー部88の半径方向のカラー部分90は、半径方向において保持部分57aと、第二の支承部部分44の固定の為に設けられるロックリング55の中間部分57bの半径方向に向けられた要素とを覆っており、これと反対に、カラー部88の軸方向のカラー部分94は、ロックリング55の中間部分57bの軸方向に巻かれる要素とオーバーラップしているので、ロックリング55は、軸方向のカラー部分94と、調整リング84の調整部分86の間に部分的に配置されている。正確に言うと、ロックリング55の保持部分57aと中間部分57bは、調整リング84の調整部分86と軸方向のカラー部分94の間に配置されている。
上述した調整リング84のカラー部88の形態によって、磁場が永久磁石支承部42によって発生する箇所、又はローター18を外部の磁場に対して遮蔽することが重要である箇所における磁気的遮蔽が達成されることが可能である。同時に、調整リング84は、ローターディスク24及びステーターディスク26によって形成される、ターボ分子ポンプ10のポンプ効果を発する領域をフリーにするので、ターボ分子ポンプ10のポンプ作用は損なわれない、又は本質的には損なわれない。
発明に係る調整リング84によって、追加的な磁気的遮蔽装置が省略されることが可能である。これは、通常グリッドの形式でポンプインレット14を完全に、又は略完全に覆う。よって調整リング84は、ポンプインレット14を介して調整目的のためより良好にアクセス可能である。これによって、ターボ分子ポンプ10の取扱いが明らかに簡単となる。
同様に図2には、カラー部88の半径方向のカラー部分90及び、ロックリング55の中間部分57bの半径方向の要素、並びに、カラー部88の軸方向のカラー部分94及びロックリング55の中間部分57bの軸方向の要素は、少なくとも近似的に互いに平行に配置され、その際、調整リング84の各部分は、ロックリング55の相応する部分に対して間隔をあけているので、結果として調整リング84とロックリング55の間には、多重に巻かれた断面を有するラビリンス状のリング間隙96が形成されるのが見て取れる。外部体は、これが支承間隙52に達する前に、ラビリンス状のリング間隙96内に絡まり得るので、支承間隙52は、特に効率的に外部体による汚染から保護されている。
調整リング84の図示されていない有利な発展形にしたがい、周回するカラー部88は、調整部分86から出発する半径方向の第一のカラー部分90と、これから巻かれるように出発する、軸方向のカラー部分94を有する。その際、半径方向の第一のカラー部分90から追加的に半径方向の第二のカラー部分が出発しているので、第一のカラー部分90は半径方向の第二のカラー部分の内側に存在している。これによって調整リング84のカラー部88が、より大きな直径を有する。これにより調整リング84の磁気的な遮蔽作用が向上されることが可能である。
好ましくは、半径方向の第二のカラー部分の外側縁部が、軸方向で見ると、ポンプインレット14の方に向けられたローターディスク24の基部98と少なくとも近似的に一列に整向されている。ローターディスク24の、ローター18におけるローターディスク24の支承の為に使用され、及びこれからローターディスク24のローター羽根100が先細に半径方向外側に向かって延びている、ローターディスク24の太められた部分が基部98と称される。
特に図2に見て取れるように、ローターディスク24の基部98と、ローターディスク24のローター羽根100の間には、丸められた、又は斜めにされた中間領域102が存在している。中間領域102の傾斜部が、ポンプインレット14の方向に思想上続行すると、傾斜部と半径方向の第二のカラー部分が少なくとも近似的に同じ軸方向高さにあるとき、傾斜部は、カラー部88の半径方向の第二のカラー部分の外側縁部も定義する。それゆえ、半径方向の第二のカラー部分の外側縁部は、半径方向において中間領域102とロックリング55の中間部分57bの間に存在する領域において調整リング84のカラー部88を制限する。
その上、軸方向のカラー部分94が、ローター18の回転軸20に対して平行に向けられておらず、これに対して傾斜して延びていることが可能である、つまり、軸方向のカラー部分94は、半径方向のカラー部分90から出発して直角に曲げられて出ておらず、90度とは異なる角度で出ているということも考えられる。更に、調整リング84のカラー部88が、半径方向及び軸方向の複数のカラー部分を有するので、カラー部88は、ポンプインレット14の方に向けられた第一のローターディスク24の方向で段を付けられて続いている。
汚染に対する保護作用を、更に改善するために、調整リング84の半径方向のカラー部分90、及び/又は軸方向のカラー部分94、及び/又はロックリング55は、構造化部(図示せず)、特に(細い)溝形状の構造化部、好ましくはスパイラル形状の(細い)溝形状の構造化部を有する。この構造下部は、ラビンリンス状のリング間隙96の方に向けられており、かつこの基部によってホルベックポンプ原理、及び/又は、ジーグバーンポンプ原理に基づいてポンプシステムが形成される。好ましくは、そのようなポンプシステムのポンプ作用は、ガス搬送方向は、支承間隙52から離れる方向に向けられており、よって不所望の外部体に対して逆流を対抗させるので、外部体が、支承間隙52内に至ることができず、又は少なくとも支承間隙52内への外部体の進入しにくくされていることである。
10 ターボ分子ポンプ
12 インレットフランジ
14 ポンプインレット
16 ハウジング
17 ステーター
18 ローター
20 回転軸
22 ローターシャフト
24 ローターディスク
26,26a,26b ステーターディスク
28 スペーサーリング
30 ローターハブ
32 ホルベックロータースリーブ
34 ホルベックロータースリーブ
36,38 ホルベックステータースリーブ
40 ローラー支承部
42 永久磁石支承部
43 支承間隙
44 ローター側の支承部部分
46 ステーター側の支承部部分
47 長手方向中心軸
48 マグネットリング
50 マグネットリング
51 ばね要素
52 支承間隙
53 調整リング
54 安全用支承部
55 ロックリング
56 スプラッシュナット
57a 保持部分
57b 中間部分
57c 固定部分
58 吸収性のディスク
59 孔部
60 モーター室
62 ジーグバーン段
64 シールガスインレット
66 駆動モーター
68 モーターステーター
70 コア
72 コイル
74 永久磁石装置
75a 軟磁性のバックキー
75b 永久磁石
76 モーター間隙
78 バランスリング
80 カプセル化部
82 制御兼電源供給ユニット
84 調整リング
86 調整部分
88 カラー部
90 半径方向のカラー部分
92 縁部領域
94 軸方向のカラー部分
96 リング間隙
98 基部
100 ローター羽根
102 中間領域

Claims (12)

  1. 真空ポンプ(10)、特にターボ分子ポンプの支承部(42)の半径方向内側に位置する第一の支承部部分(46)の、支承部(42)の長手方向中心軸(47)の方向における、真空ポンプ(10)の支承部(42)の半径方向外側に位置する第二の支承部部分(44)に対する、軸方向の整向の為の調整部分(86)を有する調整リング(84)において、周回するカラー部(88)が、半径方向外側に向かって延びる半径方向のカラー部分(90)を有する調整リング(84)の調整部分(86)から出発しており、調整リング(84)が、少なくとも部分的に強磁性、特に軟磁性の材料を有し、及び/又は電気的に伝導性の材料を有し、
    軸方向のカラー部分(94)が、半径方向のカラー部分(90)から巻かれるように出発していることを特徴とする調整リング(84)。
  2. 軸方向のカラー部分(94)が、半径方向のカラー部分(90)の、半径方向外側に位置する縁部領域(92)において、これから出発していることを特徴とする請求項に記載の調整リング(84)。
  3. 半径方向のカラー部分(90)から、又は軸方向のカラー部分(94)から出発する少なくとも一つの別の半径方向のカラー部分が設けられていること、及び/又は、
    特に半径方向のカラー部分(90)から、又は軸方向のカラー部分(94)から出発する少なくとも一つの別の軸方向のカラー部分が設けられていること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の調整リング(84)。
  4. 前記一の、又は前記全ての半径方向のカラー部分(90)が、調整部分(86)より短い軸方向の寸法を有すること、及び/又は、
    前記一の、又は前記全ての軸方向のカラー部分(94)と調整部分(86)が、少なくとも近似的に同じ軸方向寸法を有することを特徴とする請求項1からの少なくとも一項に記載の調整リング(84)。
  5. 請求項1からの少なくとも一項に記載の半径方向内側に位置する第一の支承部部分(46)、半径方向外側に位置する第二の支承部部分(44)及び調整リング(84)であって、支承部(42)の長手方向中心軸(47)の方向において第二の支承部部分(44)に対する第一の支承部部分(46)の軸方向の整向の為の調整リング(84)を有する真空ポンプ(10)、特にターボ分子ポンプ(10)の為の支承部(42)において、
    半径方向に延在するカラー部分(90)が、第二の支承部部分(44)を半径方向において覆っていることを特徴とする調整リング(84)。
  6. 請求項からの少なくとも一項に記載の調整リングを有する請求項に記載の支承部(42)において、軸方向のカラー部分(94)が、部分的に第二の支承部部分(44)と軸方向において重なり合っていることを特徴とする支承部(42)。
  7. 第二の支承部部分(44)のロックの為のロックリング(55)が設けられており、これが、半径方向で見て、少なくとも部分的に調整部分(56)と軸方向のカラー部分(94)の間に配置されていることを特徴とする請求項に記載の支承部(42)。
  8. 調整リング(84)と共にロックリング(55)が、多段に巻かれた複数断面を有する一つのリング間隙(96)を定義することを特徴とする請求項に記載の支承部(42)。
  9. 支承部(42)が磁石支承部(42)であり、そして第一及び第二の支承部部分(46,44)が、其々少なくとも一つの磁石(48,50)を有することを特徴とする請求項からの少なくとも一項に記載の支承部(42)。
  10. ステーター(17)に対して回転可能に支承されたローター(18)と、ステーター(17)におけるローター(18)の支承の為の請求項からの少なくとも一項に記載の支承部(42)を有する真空ポンプ(10)、特にターボ分子ポンプ(10)。
  11. ステーター(17)がローター(18)の半径方向内側に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の真空ポンプ(10)。
  12. 調整リング(84)が、ステーター(17)とねじ係合していることを特徴とする請求項10または11に記載の真空ポンプ(10)。
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