JP6707881B2 - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、楽器演奏の支援のための信号処理に好適な信号処理装置および信号処理方法に関する。
楽器演奏の初心者が他の楽器演奏者とバンドを組んで演奏するような場合がある。この場合、バンドの各演奏者としては、初心者向けの楽曲ばかりを演奏するのではなく、演奏の難しい楽曲の演奏にもチャレンジしたい。
特表2009−541801号公報
しかし、例えばギターのソロ演奏のような演奏の難しい区間を初心者が演奏するのは無理である。このため、初心者が演奏に加わる場合には、その初心者でも演奏可能な楽曲を選んで演奏することになり、各演奏者の欲求を十分に満たすことができない。そこで、特許文献1は、ギター演奏の身振り(いわゆるエアギター)を行う演奏者の身体の部位の動きをセンサにより検出し、センサの検出結果に基づいて演奏音の音信号を生成する技術を提案している。この技術によれば、初心者は、実際にギターを演奏することなく、演奏の身振りを行うことにより演奏音を発生することができる。しかし、この技術を利用した場合、楽器演奏の身振りを適切に行わないと適切な演奏音が発生されない。そのような身振りを適切に行うことは初心者にとって困難である。また、この技術を利用した場合、初心者が演奏可能な区間についても身振りに基づいて生成された演奏音が放音されるため、初心者が楽器を演奏して演奏音を発生する楽しみが著しく損なわれる問題がある。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、所望の区間の音信号を演奏者に代わって生成する技術的手段を提供することを目的としている。
この発明は、演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求め、前記楽曲における前記演奏位置の音信号を生成する音信号生成手段と、演奏補助要求に応じて前記音信号の出力制御を行う出力制御手段とを具備することを特徴とする信号処理装置を提供する。
この発明において、演奏信号がある期間は、通常、演奏信号に基づく音信号が発生する。そして、演奏信号がなくなるときに、演奏補助要求が発生すると、これにより音信号生成手段の生成した音信号が出力される。従って、この発明によれば、演奏者が演奏困難な区間の音信号を演奏者に代わって生成することができる。
好ましい態様において、前記音信号生成手段は、第1の演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求め、前記楽曲における前記演奏位置の音信号を生成し、前記出力制御手段は、第2の演奏信号と前記演奏補助要求の発生以後の前記音信号の出力制御を行う。
この態様によれば、第2の演奏信号の出力制御が出力制御手段によって行われる。また、第2の演奏信号が途絶える区間、演奏補助要求が発生すると、第1の演奏信号に基づいて求められた演奏位置の音信号の出力制御が出力制御手段によって行われる。従って、演奏者が第2の演奏信号を生成する演奏が困難な区間について、その区間の音信号を演奏者に代わって生成することができる。
他の好ましい態様において、前記音信号生成手段は、演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求め、前記演奏補助要求の発生以後、前記演奏位置を順次進めつつ前記楽曲における前記演奏位置の音信号を生成し、前記出力制御手段は、前記演奏信号と前記演奏補助要求の発生以後の前記音信号の出力制御を行う。
この態様によれば、演奏信号の出力制御が出力制御手段によって行われる。また、演奏信号が途絶える区間、演奏補助要求が発生すると、その時点までに演奏信号に基づいて求められた演奏位置が順次進められ、その演奏位置の音信号の出力制御が出力制御手段によって行われる。従って、演奏者が演奏信号を生成する演奏が困難な区間について、その区間の音信号を演奏者に代わって生成することができる。
この発明の第1実施形態である信号処理装置の構成を示すブロック図である。 同信号処理装置が実行するプログラムのフローを示すフローチャートである。 この発明の第2実施形態である信号処理装置の構成を示すブロック図である。 同信号処理装置が実行するプログラムのフローを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態である信号処理装置1Aの機能構成を示すブロック図である。本実施形態による信号処理装置1Aは、演奏補助のための信号処理を実行する装置である。ここで、演奏補助とは、例えば初心者を含むバンドが楽曲の演奏をする際に、初心者の演奏困難な区間について、初心者に代わって当該楽曲の演奏音の音信号を生成する処理をいう。図1では、信号処理装置1Aの機能を分かりやすくするため、操作部2と、放音部3が信号処理装置1Aとともに図示されている。ここで、操作部2は、例えばフットスイッチであり、初心者である演奏者が演奏の補助を必要とするときに同演奏者によって踏まれてONとなる。また、放音部3は、例えばデジタル音信号をアナログ音信号に変換するD/A変換器と、アナログ音信号を増幅するパワーアンプと、パワーアンプにより駆動されるスピーカとにより構成されている。
図1に示すように、信号処理装置1Aは、音信号生成部10Aと、演奏補助要求生成部20Aと、出力制御部30Aとを有する。また、音信号生成部10Aは、スコアアライメント部11Aと、音源部12Aとを含む。本実施形態による信号処理装置1Aは、例えばコンピュータである。音信号生成部10Aと、演奏補助要求生成部20Aと、出力制御部30Aは、同コンピュータにインストールされたプログラムを同コンピュータが実行することにより実現される機能である。
信号処理装置1Aには、同一の楽曲における異なる楽器パートの第1の演奏信号と第2の演奏信号が供給される。ここで、第1の演奏信号は、例えば熟練した演奏者の楽器演奏により生成される演奏信号である。また、第2の演奏信号は、演奏の補助を必要とする初心者の楽器演奏により生成される演奏信号である。第1および第2の演奏信号は、例えば演奏音の波形の時系列デジタルサンプル列である。
演奏補助要求生成部20Aは、演奏補助が必要になった場合に演奏補助要求PARをOFFからONに切り換え、演奏補助が不要になった場合に演奏補助要求PARをONからOFFに切り換える手段である。
この演奏補助要求PARを生成する動作に関しては、次の各モードが設けられており、ユーザは例えば信号処理装置1Aのパネル(図示略)の操作により所望のモードを選択することができる。
モード1A:操作部2がONになるのに応じて演奏補助要求PARをONとし、操作部2がOFFになるのに応じて演奏補助要求PARをOFFとする。
モード2A:第2の演奏信号の音量が閾値以下に低下するのに応じて演奏補助要求PARをONとし、第2の演奏信号の音量が閾値よりも大きくなるのに応じて演奏補助要求PARをOFFとする。
モード3A:スコアアライメント部11Aと同様な機能(後述)を利用して、第2の演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求め、これをスコアアライメント部11Aが第1の演奏信号に基づいて求めた演奏位置と比較する。そして、両演奏位置の差が所定の閾値を越えた場合に演奏補助要求PARをONとし、両演奏位置の差が所定の閾値以下である場合には演奏補助要求PARをOFFとする。
音信号生成部10Aは、第1の演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求め、楽曲における演奏位置の音信号を生成する手段である。
さらに詳述すると、音信号生成部10Aのスコアアライメント部11Aには、第1の演奏信号が供給される。このスコアアライメント部11Aは、演奏対象の楽曲の楽譜を示す楽譜データ、具体的には、各種の楽器パート毎に、当該楽曲の各演奏位置(当該楽曲の演奏開始時刻を基準とした相対時刻)において発生すべき演奏音のピッチ、音長、音量等を定義した音データの集まりと、楽曲のテンポ等、楽曲に関する各種の情報を含む楽譜データを記憶している。好ましい態様では、信号処理装置1Aのユーザ(初心者を含むバンドのメンバ)は、演奏に先立って、演奏予定の各楽曲の楽譜データを信号処理装置1Aのメモリに格納する。そして、各楽曲の演奏を行うときに、例えば信号処理装置1Aのパネル操作により当該楽曲の楽譜データを指示するのである。これによりスコアアライメント部11Aは、指示された楽譜データが示す楽曲において、第1の演奏信号が示す演奏位置(第1の演奏信号を生成する楽器が演奏している楽譜上の演奏位置)を求める。
具体的には、スコアアライメント部11Aは、楽曲の各演奏位置において出力しうる音の特性を予め計算する。そして、逐次入力される第1の演奏信号を分析し、第1の演奏信号が示す音の特性と、楽曲の各演奏位置における音の特性と照合する。最後に、「楽曲の演奏位置は滑らかに移動する」といった音楽的な制約と統合することで、最終的な演奏位置を割り出すのである。なお、スコアアライメント部11Aにおける演奏位置を求めるためのアルゴリズムとしては、例えば特開2015−79183号公報等に開示のアルゴリズムを用いればよい。
また、スコアアライメント部11Aは、第2の演奏信号の楽器パートの音データのうち第1の演奏信号に基づいて求めた演奏位置に対応した音データを楽譜データから取り出し、音信号生成部10Aの音源部12Aに供給する。
音源部12Aは、スコアアライメント部11Aから供給された音データに基づいて、第2の演奏信号の楽器パートの音信号を生成する。
出力制御部30Aは、第2の演奏信号および音信号生成部10Aの音源部12Aが生成する音信号の出力制御を行う手段である。演奏補助要求PARがOFFである場合、出力制御部30Aは、第2の演奏信号を放音部3に出力する。また、演奏補助要求PARがONである場合、出力制御部30Aは、音源部12Aが生成した音信号を放音部3に出力する。
以上が本実施形態による信号処理装置1Aの構成である。
図2は、本実施形態においてコンピュータである信号処理装置1Aが実行するプログラムのフローを示すフローチャートである。信号処理装置1Aは、例えばパネルの操作等により起動の指示が与えられると、図1の演奏補助要求生成部20Aに対応した演奏補助要求生成処理S20Aと、図1の音信号生成部10Aに対応した音信号生成処理S10Aと、図1の出力制御部30Aに対応した出力制御処理S30Aを立ち上げる。
演奏補助要求生成処理S20Aでは、上述したように演奏補助要求PARのON/OFF切り換えを行う。上述したように、この演奏補助要求PARのON/OFF切り換えには、モード1A〜3Aがある。
音信号生成処理S10Aでは、第1の演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求めるスコアアライメント処理S11Aと、当該演奏位置における第2の演奏信号のパートの音信号を生成する音源処理S12Aとを繰り返す。
出力制御処理S30Aでは、演奏補助要求PARのON/OFFの判定を行い(S30A0)、演奏補助要求PARがOFFである場合は、第2の演奏信号を放音部3へ出力し(S30A1)、演奏補助要求PARがONである場合は、音源処理S12Aにより得られた音信号を放音部3へ出力する(S30A2)、という動作を繰り返す。
本実施形態によれば、初心者が楽器演奏を行うことが可能な区間については、演奏補助要求PARがOFFとなり、初心者の楽器演奏により発生する第2の演奏信号が出力制御部30Aによって放音部3に出力され、第2の演奏信号が演奏音となって放音される。一方、初心者が操作部2をONにした場合(モード1A)、第2の演奏信号の音量が閾値以下に低下した場合(モード2A)、あるいは第1の演奏信号が示す演奏位置と第2の演奏信号が示す演奏位置との差が閾値を越えた場合(モード3A)には、演奏補助要求PARがONとなる。そして、この演奏補助要求PARがONである期間、第2の演奏信号の楽器パートの音信号であって、第1の演奏信号に基づいて求められた演奏位置の音信号が音源部12Aにより生成されて出力制御部30Aによって放音部3に出力され、演奏音となって放音される。このように本実施形態によれば、初心者による演奏が困難な区間の音信号を初心者に代わって生成することができる。
<第2実施形態>
図3は、この発明の第2実施形態である信号処理装置1Bの機能構成を示すブロック図である。図3には、前掲図1と同様、操作部2と、放音部3が信号処理装置1Bとともに図示されている。
図3に示すように、信号処理装置1Bは、音信号生成部10Bと、演奏補助要求生成部20Bと、出力制御部30Bとを有する。また、音信号生成部10Bは、スコアアライメント部11Bと、音源部12Bとを含む。
上記第1実施形態では、熟練者の楽器演奏によって生成される第1の演奏信号と、演奏補助を必要とする初心者の楽器演奏によって生成される第2の演奏信号が信号処理装置1Aに供給された。これに対し、本実施形態では、演奏補助を必要とする初心者の楽器演奏によって生成される演奏信号のみが信号処理装置1Bに供給される。また、本実施形態では、当て振りビートが信号処理装置1Bに供給される場合がある。この当て振りビートは、楽器演奏が困難になった初心者が図示しないビート発生装置の操作(例えば足で踏んでリズムを刻む操作)を行うことにより発生される同期信号である。
演奏補助要求生成部20Bは、上記第1実施形態と同様、演奏補助要求PARを生成する手段である。この演奏補助要求PARを生成する動作に関しては、次の各モードが設けられており、ユーザは例えば信号処理装置1Bのパネル(図示略)の操作により所望のモードを選択することができる。
モード11B:操作部2がONになるのに応じて演奏補助要求PARをONとし、操作部2がOFFになるのに応じて演奏補助要求PARをOFFとする。
モード12B:演奏信号の音量が閾値以下に低下するのに応じて演奏補助要求PARをONとし、演奏信号の音量が閾値よりも大きくなるのに応じて演奏補助要求PARをOFFとする。
音信号生成部10Bは、演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求め、演奏補助要求の発生以後(具体的には演奏補助要求PARのOFFからONへの変化以降)、演奏位置を順次進めつつ楽曲における演奏位置の音信号を生成する手段である。
さらに詳述すると、演奏補助要求PARがOFFである期間、音信号生成部10Bのスコアアライメント部11Bは、演奏信号に基づいて、楽譜データが示す楽曲における演奏位置を求める。また、スコアアライメント部11Bは、演奏信号の楽器パートの音データであって、演奏信号に基づいて求めた演奏位置の音データを楽譜データから取り出して音源部12Bに供給する。音源部12Bは、この音データに基づいて、演奏信号の楽器パートの音信号を生成して放音部3に供給する。
そして、演奏補助要求PARがOFFからONになると、音信号生成部10Bのスコアアライメント部11Bは、演奏位置を順次進めつつその演奏位置の音データを音源部12Bに供給する。音源部12Bの動作は、演奏補助要求PARがOFFである場合と同様である。
演奏補助要求PARがOFFからONになった場合の演奏位置の進め方に関しては次の各モードがあり、ユーザは、信号処理装置1Bのパネル(図示略)の操作により所望のモードを選択可能である。
モード21B:楽譜データにおいて定義された楽曲のテンポに従って演奏位置を進める。
モード22B:当て振りビートに従って演奏位置を進める。
モード23B:演奏信号中に現れるアタック部(音の急激な立ち上がり)を演奏位置の歩進を指示する同期信号と解し、アタック部が現れるのに応じて演奏位置を一定量ずつ進める。本実施形態でも、演奏補助要求PARがONの場合には、後述するように演奏信号が放音部3に出力されないので、演奏者はビートだけを意識して適当に演奏すればよい。
出力制御部30Bの機能は、上記第1実施形態と同様である。すなわち、出力制御部30Bは、演奏補助要求PARがOFFの場合には演奏信号を放音部3に出力し、演奏補助要求PARがONの場合には音源部12Bの生成した音信号を放音部3に出力する。
以上が本実施形態による信号処理装置1Bの構成である。
図4は、本実施形態においてコンピュータである信号処理装置1Bが実行するプログラムのフローを示すフローチャートである。信号処理装置1Bは、例えばパネルの操作等により起動の指示が与えられると、図3の演奏補助要求生成部20Bに対応した演奏補助要求生成処理S20Bと、図3の音信号生成部10Bに対応した音信号生成処理S10Bと、図3の出力制御部30Bに対応した出力制御処理S30Bを立ち上げる。
演奏補助要求生成処理S20Bでは、上述したように演奏補助要求PARのON/OFF切り換えを行う。上述したように、この演奏補助要求PARのON/OFF切り換えには、モード11Bおよび12Bがある。
音信号生成処理S10Bでは、演奏補助要求PARのON/OFFの判定を行う(S10B0)。そして、演奏補助要求PARがOFFである場合は演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求めるスコアアライメント処理S11B1を実行し、演奏補助要求PARがONである場合は楽曲における演奏位置を順次進める演奏位置更新処理S11B2を実行し、現在の演奏位置における演奏信号のパートの音信号を生成する音源処理S12Bを実行し、演奏補助要求PARのON/OFFの判定(S10B0)に戻る、という動作を繰り返す。ここで、演奏位置更新処理S11B2には、上述したようにモード21B〜23Bがある。
出力制御処理S30Bでは、演奏補助要求PARのON/OFFの判定を行う(S30B0)。そして、演奏補助要求PARがOFFである場合は、演奏信号を放音部3へ出力し(S30B1)、演奏補助要求PARがONである場合は、音源処理S12Bにより得られた音信号を放音部3へ出力し(S30B2)、演奏補助要求PARのON/OFFの判定(S30B0)に戻る、という動作を繰り返す。
本実施形態によれば、初心者が楽器演奏を行うことが可能な区間については、演奏補助要求PARがOFFとなり、初心者の楽器演奏により発生する演奏信号が出力制御部30Bによって放音部3に出力され、演奏信号が演奏音となって放音される。一方、初心者が楽器演奏を行うことが困難な区間では、上記第1実施形態と同様、演奏補助要求PARがONとなる。そして、演奏補助要求PARがONになると、楽譜データにより定義された楽曲のテンポに従って(モード21B)、同期信号としての当て振りビートに従って(モード22B)、あるいは同期信号としての演奏信号に従って(モード23B)、演奏位置が順次進められ、演奏信号の楽器パートの音信号であって、音源部12Aが生成した当該演奏位置の音信号が出力制御部30Bによって放音部3に出力され、演奏音となって放音される。このように本実施形態においても、初心者による演奏が困難な区間の音信号を初心者に代わって生成することができる。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1および第2実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)音源部12Aまたは12Bが出力する音信号に各種の音響効果を付与するエフェクタを出力制御部30Aまたは30Bに設けてもよい。この態様によれば、音源部12Aまたは12Bによって生成される音信号と、初心者が楽器演奏を行うことにより得られる演奏信号との間に音質の差がある場合に、音源部12Aまたは12Bが出力する音信号の音質をエフェクタにより演奏信号の音質に近づけることが可能になる。
(2)上記第1および第2実施形態において、出力制御部30Aまたは30Bは、演奏信号と音信号との一方を選択して出力した。しかし、出力制御部30Aまたは30Bは、演奏信号と音信号をミキシングして出力するものであってもよい。例えば出力制御部30Aまたは30Bは、演奏補助要求PARがOFFである場合には演奏信号の比率を高くしてミキシングを行い、演奏補助要求PARがONである場合は音信号の比率を高くしてミキシングを行う、といった態様が考えられる。また、第2実施形態のモード12Bでは、演奏信号の音量が大きくなるのに応じて演奏信号の比率を高くし、演奏信号の音量が小さくなるのに応じて音信号の比率を低くする、といった態様が考えられる。
(3)上記第1および第2実施形態では、演奏信号、音信号は、いずれも音波形を示す信号であった。従って、両者は、択一的に選択し、あるいはミキシングをするといった操作になじむ。
しかし、演奏信号がMDIイベントであり、音源部12Aまたは12Bが出力する音信号が音波形を示す信号であるという態様も考えられる。この場合、出力制御部30Aまたは30Bは、演奏信号の出力を行う場合に、演奏信号であるMIDIイベントから音波形を示す音信号を発生し、音源部12Aまたは12Bから供給される音信号との間で択一的な選択あるいはミキシングを行うようにすればよい。
また、演奏信号がMIDIイベントであり、音源部12Aまたは12Bが生成する音信号がMIDIイベントである態様も考えられる。この態様において、放音部3がMIDIイベントから音波形を示す音信号を生成する手段を持っている場合には、いずれのMIDIイベントを放音部3に送るかの制御を出力制御部30Aまたは30Bが行えばよい。放音部3がMIDIイベントから音波形を示す音信号を生成する手段を持っていない場合には、出力制御部30Aまたは30Bが演奏信号であるMIDIイベントと音源部12Aまたは12BからのMIDIイベントから音信号を各々生成し、択一的選択またはミキシングを行って放音部3に出力すればよい。
(4)演奏信号と音信号生成部10Aまたは10Bの生成した音信号の出力先が別個である態様もあり得る。例えば出力制御部30Aまたは30Bは、演奏信号を出力する場合にはスピーカ前段のアンプに演奏信号を出力し、音信号生成部10Aまたは10Bの生成した音信号を出力する場合にはアンプの前段のエフェクタに音信号を出力してもよい。
(5)出力制御部30Aまたは30Bに供給される演奏信号と音信号生成部10Aまたは10Bにより生成される音信号とが異なる楽器のものであってもよい。例えば初心者がアコウスティックギターを演奏することにより生成される演奏信号が出力制御部30Aまたは30Bに供給され、音信号生成部10Aまたは10Bによりエレキギターの音信号が生成される態様が考えられる。この場合、アコウスティックギターの演奏者は、所望の区間において演奏補助要求PARをONにして、当該区間の演奏をエレキギター演奏に切り換え、迫力のある演奏を行うことができる。
(6)出力制御部30Aまたは30Bが、演奏信号を出力しているか、それとも音源部12Aまたは12Bからの音信号を出力しているかを示す情報を表示する手段を設けてもよい。
(7)上記各実施形態では、複数の演奏者からなるバンドが楽曲の演奏を行う場合の初心者の演奏の補助を例に信号処理装置1Aおよび1Bの説明を行った。しかし、信号処理装置1Aおよび1Bは、1人の演奏者が単独で演奏する場合にも勿論利用可能である。
(8)楽曲において演奏補助要求PARがONになった区間を記億する演奏補助要求記憶手段を設け、出力制御手段30Aおよび30Bがこの演奏補助要求記憶手段の記憶内容に従って出力対象の選択を行うようにしてもよい。すなわち、ある楽曲の1回目の演奏において、例えば初心者が区間Xにおいて操作部2の操作により演奏補助要求PARをONにした場合、同じ楽曲の2回目の演奏では、区間Xにおいて自動的に演奏補助要求PARをONとし、この演奏補助要求PARに出力制御手段30Aおよび30Bを従わせるのである。この態様によれば、例えば演奏補助要求PARをONにするための操作部2の操作から初心者を解放することができる。
(9)上記各実施形態では、演奏補助のための信号処理を1個の信号処理装置が実行したが、同信号処理を複数の装置が分担して実行してもよい。例えば上記各実施形態において、スコアアライメント部11Aまたは11Bの処理と、音源部12Aの処理と、それら以外の各部の処理を別個のプロセッサが実行する、といった態様も考えられる。
1A,1B……信号処理装置、10A,10B……音信号生成部、11A,11B……スコアアライメント部、20A,20B……演奏補助要求生成部、30A,30B……出力制御部、2……操作部、3……放音部。

Claims (5)

  1. 演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求め、前記楽曲における前記演奏位置の音信号を生成する音信号生成手段と、
    演奏補助要求に応じて前記音信号の出力制御を行う出力制御手段と
    を具備し、
    前記音信号生成手段は、演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求め、前記演奏補助要求の発生以後、前記演奏位置を順次進めつつ前記楽曲における前記演奏位置の音信号を生成し、
    前記出力制御手段は、前記演奏信号と前記演奏補助要求の発生以後の前記音信号の出力制御を行うことを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記音信号生成手段は、前記演奏補助要求発生以後、同期信号に従って前記演奏位置を順次進めることを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記出力制御手段は、前記演奏補助要求に応じて、出力対象を前記演奏信号から前記音信号へ切り換えることを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
  4. 前記音信号生成手段は、第1の演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求め、前記楽曲における前記演奏位置の音信号を生成し、
    前記出力制御手段は、第2の演奏信号と前記演奏補助要求の発生以後の前記音信号の出力制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求め、前記楽曲における前記演奏位置の音信号を生成する音信号生成過程と、
    演奏補助要求に応じて前記音信号の出力制御を行う出力制御過程と
    を具備し
    前記音信号生成過程では、演奏信号に基づいて楽曲における演奏位置を求め、前記演奏補助要求の発生以後、前記演奏位置を順次進めつつ前記楽曲における前記演奏位置の音信号を生成し、
    前記出力制御過程では、前記演奏信号と前記演奏補助要求の発生以後の前記音信号の出力制御を行う
    ことを特徴とする信号処理方法。
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