JP6706839B2 - フィンチューブ熱交換器 - Google Patents

フィンチューブ熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP6706839B2
JP6706839B2 JP2016047837A JP2016047837A JP6706839B2 JP 6706839 B2 JP6706839 B2 JP 6706839B2 JP 2016047837 A JP2016047837 A JP 2016047837A JP 2016047837 A JP2016047837 A JP 2016047837A JP 6706839 B2 JP6706839 B2 JP 6706839B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air flow
piece
fin
air
concave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016047837A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017161186A (ja
Inventor
雅也 本間
雅也 本間
欣公 田積
欣公 田積
小川 修
修 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016047837A priority Critical patent/JP6706839B2/ja
Publication of JP2017161186A publication Critical patent/JP2017161186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6706839B2 publication Critical patent/JP6706839B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ヒートポンプ装置に用いられるフィンチューブ熱交換器に関する。
一般に、ヒートポンプ装置は、圧縮機と凝縮器と減圧手段と蒸発器とから構成され、それらが冷媒回路で順に接続されている。凝縮器や蒸発器がフィンチューブ熱交換器である場合、それらは所定間隔で並べられた複数のフィンと、複数のフィンを貫通する伝熱管とによって構成されている。空気は、フィンとフィンとの間を流れて伝熱管の中の流体と熱交換する。
フィンチューブ熱交換器に用いられるフィンとして、例えば、特許文献1には、プレートフィンに多数の切起し部を有したフィンを開示している。図10及び図11は、従来技術を示す模式図である。プレートフィン903aに設けられた切り起し部902aの切り起し高さ(プレートフィン903aのベース903a1の面から切り起し部902aの頂点までの長さ)を、プレートフィン903aの下方から上方に向け、つまり最下段の伝熱管901Dの側から最上段の伝熱管901Uの側に向けて順次低くしてフィンチューブ熱交換器905aを形成し、空気調和機の本体906の室内空気の流入側に設け、空気の流出側にはフィンチューブ熱交換器905aの下端近傍にクロスフローファン907を設けている。
この構成にすることで、クロスフローファン907に近い部位から徐々にプレートフィン903aに設けられた切り起し部902aの切り起し高さが減少しているため、空気流の抵抗係数も暫減して、クロスフローファン907の回転による空気の流れは、クロスフローファンからの遠近距離に関わらず、ほぼ均一の風速分布となる。
この結果、クロスフローファン907から遠いプレートフィン903aの部分でも、十分風速があり、熱伝達性能も向上し、フィンチューブ熱交換器905aの非有効部分が減少することになり、全体の熱交換能力が向上するとしていた。
特開平3−211396号公報
しかしながら、特許文献1に示される従来技術では、切り起し部902aは、熱交換空気の通流方向Aから見て台形の形状をした切起片のみを配列した構成としているため、熱交換空気の通流方向Aに沿った流路抵抗の均等化を図るためには、熱交換空気の通流方向Aに沿って多数の切起片が必要となる。よって、切起片の増加によって通風抵抗が増加し、通風抵抗の増加に伴い、クロスフローファン907の入力が増加し、空気調和機の消費電力が増加するという課題を有していた。
本発明は、風速分布を均一化させながら通風抵抗増加を抑制できるフィンチューブ熱交換器を提供することを目的とする。
本発明のフィンチューブ熱交換器は、複数枚のフィンと、伝熱管と、熱交換空気の通流方向と直交する方向に隣設された伝熱管相互間に位置し前記熱交換空気の通流方向に貫通した複数の空気流通片とを具備したフィンチューブ熱交換器において、複数の前記空気流通片は、前記フィンの一方側にのみ突出し、かつ、前記熱交換空気の通流方向と直交する長手方向を有するとともに、前記熱交換空気の通流方向に沿って2つ以上設けられ、前記熱交換空気の通流方向から見た形状が凹形状の前記空気流通片と凸形状の前記空気流通片とをそれぞれ少なくとも1つ以上有し、前記凹形状の前記空気流通片は、上面が略フラットな面の両端部より中央部が凹む形状であり、前記凸形状の前記空気流通片は、上面が略フラットな面の両端部より中央部が突出する形状であり、前記凹形状の前記空気流通片と前記凸形状の前記空気流通片が前記熱交換空気の通流方向に沿って配設される。






これにより、熱交換空気の通流方向に沿って隣り合わせに配置されている空気流通片の形状が異なることと、空気流通片の形状が単純な台形ではなく凹形状と凸形状であることによる設計因子の増加によって、多数の空気流通片を設けなくても、熱交換空気の通流方向に沿って隣り合わせに配置された空気流通片によって形成される空気流路の流路抵抗が均等化される。
本発明に係るフィンチューブ熱交換器は、フィン面上を流れる気流の風速分布を均一化させながら、通風抵抗増加を抑制できる。
本発明の実施の形態1に係るフィンの形状を示す図 本発明の実施の形態1に係るフィンチューブ熱交換器の構成の一例を示す模式図 本発明の実施の形態1に係るフィンの空気流通片の断面を通流方向からみた断面視図であり、(A)は凹状空気流通片の断面視図、(B)は凸状空気流通片の断面視図 本発明の実施の形態1の比較例に係るフィンの空気流通片の断面を通流方向からみた断面視図であり、(A)は第1空気流通片の断面視図、(B)は第2空気流通片の断面視図 本発明の実施の形態1の変形例に係るフィンの形状を示す図 本発明の実施の形態2に係るフィンの形状を示す図 本発明の実施の形態2に係るフィンの空気流通片の断面を通流方向からみた断面視図であり、(A)は凹状空気流通片の断面視図、(B)は凸状空気流通片の断面視図 本発明の実施の形態3に係るフィンの形状を示す図 本発明の実施の形態3に係るフィンの空気流通片の断面を通流方向からみた断面視図であり、(A)は凹状空気流通片の断面視図、(B)は凸状空気流通片の断面視図 従来技術を示す図 従来技術を示す図
第1の発明は、複数枚のフィンと、伝熱管と、熱交換空気の通流方向と直交する方向に隣設された伝熱管相互間に位置し前記熱交換空気の通流方向に貫通した複数の空気流通片とを具備したフィンチューブ熱交換器において、複数の前記空気流通片は、前記フィンの一方側にのみ突出し、かつ、前記熱交換空気の通流方向と直交する長手方向を有するとともに、前記熱交換空気の通流方向に沿って2つ以上設けられ、前記熱交換空気の通流方向から見た形状が凹形状の前記空気流通片と凸形状の前記空気流通片とをそれぞれ少なくとも1つ以上有し、前記凹形状の前記空気流通片と前記凸形状の前記空気流通片が前記熱交換空気の通流方向に沿って配設されている。
これにより、熱交換空気の通流方向に沿って配置されている空気流通片の形状が異なることと、空気流通片の形状が単純な台形ではなく凹形状と凸形状であることによる設計因子の増加によって、多数の空気流通片を設けなくても、熱交換空気の通流方向に沿って配置された空気流通片によって形成される空気流路の流路抵抗が均等化される。
よって、フィン面上を流れる気流の風速分布を均一化させながら、通風抵抗増加を抑制できる。
第2の発明は、上記フィンチューブ熱交換器において、前記凹形状の空気流通片と前記凸形状の空気流通片とが前記熱交換空気の通流方向に沿って隣り合って配設されたことを特徴とする。
第3の発明は、上記フィンチューブ熱交換器において、前記凹形状の空気流通片が、前記凸形状の空気流通片に対して、前記通流方向の上流側に配設され、前記凹形状の空気流通片の突出方向の高さが、隣接するフィン間の距離の1/2より長く、前記凸形状の空気流通片の突出方向の高さが、隣接するフィン間の距離の1/2より短い。
これにより、従前構成のフィンであれば結露水が付着するような条件下おいて、フィンベースと凹形状の空気流通片との距離が長いため、結露水がフィンベースと凹形状の空気流通片の間に架橋しなくなる。
よって、従前構成のフィンであれば結露水が付着するような条件下おいても、フィン面上を流れる気流の風速分布を均一化させながら、通風抵抗増加を抑制できる。
また、凹形状の空気流通片の閉塞を防止できることによって、後流側にある凸形状の空気流通片に気流を衝突させることができるため、結露水発生時においても伝熱性能を向上させることができ、熱交換器の小型化、低コスト化が図れる。
第4の発明は、上記フィンチューブ熱交換器において、前記凸形状の空気流通片が、前記凹形状の空気流通片に対して、前記通流方向の上流側に配設され、前記凸形状の空気流通片、及び前記凹形状の空気流通片の突出方向の高さが、隣接するフィン間の距離の1/2より短い、ことを特徴とする。
これにより、従前構成のフィンであれば着霜が生じるような条件下であっても、隣り合うフィンの間に、空気流通片を含んでいない空間が広く確保されるため、着霜による風路閉塞が抑制される。
よって、着霜による風路閉塞が進行しにくい空間を確保することができるため、従前構成のフィンであれば着霜が生じる条件下においても、着霜による通風抵抗の増加を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るフィン32の構成を示す模式図である。また図2は、本発明の実施の形態1に係るフィンチューブ熱交換器100の構成の一例を示す模式図である。
このフィンチューブ熱交換器100は、主にヒートポンプ装置に用いられるものであり、凝縮器や蒸発器として作用する。
本実施形態のフィンチューブ熱交換器100は、図2に示すように、空気(気体)の流路を形成するために平行に並べられた複数の上下に延びる矩形板状のフィン32と、これらのフィン32を貫通する伝熱管21とを備えている。フィンチューブ熱交換器100は、伝熱管21の内部を流れる媒体Bと、フィン32の表面に沿って流れる空気とを熱交換させるように構成されている。媒体Bは、例えば、二酸化炭素、ハイドロフルオロカーボンなどの冷媒である。伝熱管21は、1本につながっていてもよいし、複数本に分かれていてもよい。
図1に示すように、フィン32は、直線状の前縁30a及び直線状の後縁30bを有する。
本明細書では、フィン32の並び方向を高さ方向Y、前縁30aに平行な方向を伝熱管21の段方向Z、高さ方向Y及び段方向Zに垂直な方向Xを通流方向A(空気の流れ方向)と定義する。言い換えれば、段方向Zは、高さ方向Yと通流方向Aとの両方向に垂直な方向である。通流方向Aはフィン32の長手方向(すなわち段方向z)に垂直である。
またフィン32の前縁30aが通流方向Aの上流側に位置し、後縁30bが下流側に位置する。
本実施形態において、フィン32は一定の間隔(フィンピッチFP(図2))で並べられている。ただし、高さ方向Yに関して互いに隣り合う2つのフィン32の間隔(フィンピッチFP)は必ずしも一定である必要はなく、異なっていてもよい。フィンピッチFPは、例えば、1.0〜2.0mmの範囲に調整されうる。フィンピッチFPは、隣り合う2つのフィン32の距離で表される。
フィン32の材料として、打ち抜き加工された肉厚0.05〜0.8mmのアルミニウム製の平板を好適に使用できる。フィン32の表面にベーマイト処理、親水性塗料の塗布などの親水性処理が施されていてもよい。親水性処理に代えて、撥水処理を行うことも可能である。
フィン32には、複数の貫通孔33が段方向Zに沿って一列かつ等間隔で形成されている。複数の貫通孔33のそれぞれに伝熱管21が嵌められている。貫通孔33の周りにはフィンカラー4がフィン32の一部によって形成されており、このフィンカラー4と伝熱管21とが密着している。貫通孔33の直径は、例えば1〜10mmである。貫通孔33の直径は、伝熱管21の外径に一致している。段方向に互いに隣り合う2つの貫通孔33の距離(管ピッチ)は、例えば、貫通孔33の直径の2〜3倍である。また、通流方向Aにおけるフィン32の長さW(図2)は、例えば5〜15mmである。
フィン32は、表裏面の一方の面(以下、フラット面37と言う)に、フィン32同士の間を流れる気流が通る空気流通片35を有するフィンである。なお、図2では、空気流通片35の図示を省略している。フィン32は、通流方向Aにおいて少なくとも2つ(本実施形態では3つ:図1)の空気流通片35を有する。空気流通片35は、フィン32のフラット面37に対する曲げ加工(より正確には、ランス曲げ加工)によって形成される。すなわち、空気流通片35は、段方向Zに延びる平行な2本の切り込み(スリット(ランスとも称される))をフラット面37に形成し、2本の切り込みの間を高さ方向Yに持ち上げるように曲げて形成される。空気流通片35の形状は、フラット面37の平面視において段方向Zに長手方向を有した略矩形状であり、通流方向Aから見た場合には凸形状と凹形状のいずれかである。以下、凹形状の空気流通片35を凹状空気流通片35Aと称し、凸形状の空気流通片35を凸状空気流通片35Bと称する。
図3はフィン32の空気流通片35の断面を通流方向Aからみた断面視図であり、図3(A)は凹状空気流通片35Aの断面視図、図3(B)は凸状空気流通片35Bの断面視図である。
図3(A)、及び図3(B)に示すように、凹状空気流通片35A、及び凸状空気流通片35Bは、いずれもフラット面37から高さ方向Yに持ち上がり、通流方向Aに空気を通す流通開口39をフラット面37の上に形成する。また、凹状空気流通片35A、及び凸状空気流通片35Bは、いずれも長手方向(段方向Z)の両端部35A1、35B1の上面が略フラットな面に形成されている。
そして凹状空気流通片35Aは、両端部35A1よりも中央部35A2が高さ方向Yに凹む形状である。ただし、中央部35A2の凹み箇所においても、フラット面37との間に少なくとも高さ方向Yに隙間が設けられ、流通開口39が閉じられることはない。一方、凸状空気流通片35Bは、両端部35B1よりも中央部35B2が高さ方向Yに突出した形状である。
フィン32のフラット面37には、図1に示すように、前縁30a及び後縁30bの間に、通流方向Aに沿って、凹状空気流通片35Aと凸状空気流通片35Bとが交互に配置されており、凹状空気流通片35Aと凸状空気流通片35Bとが隣り合って隣接して配設されている。
また通流方向Aの最上流の凹状空気流通片35Aは、図1に示すように、両端部35A1の表面は、下流側に配置された凸状空気流通片35Bの中央部35B2に空気を指向させる向きの傾斜面に形成されていている。これにより、上流側では凹状空気流通片35Aによって空気が、下流の凸状空気流通片35Bの中央部35B2に向かって流れ、その後は、略直線的に流れ、下流側の伝熱管21に衝突する。
本実施形態のフィン32は、空気流通片が凹状、及び凸状を有していない構成のフィンと比較して圧力損失の観点で望ましい。その理由を以下に説明する。
図4は、本実施形態の比較例に係るフィンH32の空気流通片H35の断面を通流方向Aからみた断面視図であり、図4(A)は第1空気流通片H35Aの断面視図、図4(B)は第2空気流通片H35Bの断面視図である。第1空気流通片H35Aは、凹状空気流通片35Aの比較構成であり、凹状空気流通片35Aの中央部35A2に凹みが設けられていない構成である。第2空気流通片H35Bは、凸状空気流通片35Bの比較構成であり、凸状空気流通片35Bの中央部35B2が突出していない構成である。第1空気流通片H35A、及び第2空気流通片H35Bは、いずれも流通開口39が略台形状となる。
そして、第1空気流通片H35A、及び第2空気流通片H35Bは、中央部H35A2が中央部H35B2よりも高い点、すなわち第1空気流通片H35Aの流通開口39の面積が第2空気流通片H35Bよりも大きい点で相違する。この比較例に係るフィンH32のフラット面37には、前縁30a及び直線状の後縁30bの間に、通流方向Aに沿って、第1空気流通片H35A、及び第2空気流通片H35Bが、この順で隣接して配設されている。
比較例のフィンH32において、通流方向Aの気流分布の均一化を図ろうとする場合、第1空気流通片H35A、及び第2空気流通片H35Bの流通開口39を気流が流れるため、通流方向Aの上流から下流に向かって配設された複数の第1空気流通片H35A、及び第2空気流通片H35Bを重ね合わせたときの流路抵抗が均等になっている必要がある。
比較例のフィンH32において、流路抵抗の均等化を図るためには、第1空気流通片H35A、及び第2空気流通片H35Bが断面略台形状の形状のみで構成されているため、少数の第1空気流通片H35A、及び第2空気流通片H35Bでは均等化が図りにくく、その結果、多数の第1空気流通片H35A、及び第2空気流通片H35Bが必要となる。
そして比較例のフィンH32において、通流方向Aに多数の第1空気流通片H35A、及び第2空気流通片H35Bが配設されると、通流方向Aにおける通風抵抗が増大する。
一方、本実施形態のフィン32においては、凹状空気流通片35Aと凸状空気流通片35Bとをそれぞれ少なくとも1つ以上有し、凹状空気流通片35Aと凸状空気流通片35Bが隣り合って配設されているため、少数の凹状空気流通片35Aと凸状空気流通片35Bとを配設した場合であっても、凹形状や凸形状の高さや幅などの調整によって通流方向Aにおける流路抵抗の均等化が図りやすくなる。
よって、比較例のフィンH32に対して、通風抵抗増加を抑制しながらフィン32のフラット面37上を流れる気流の通風抵抗バランスが良化することができ、ファン入力、ファン騒音の低減とファンの信頼性向上が図れる。
なお、本実施形態では、通流方向Aにおいて前縁30a及び後縁30bの間に伝熱管21が貫通する貫通孔33が1つだけ設けられたフィン32を例示した。しかしながら、図5に示すように、通流方向Aにおいて前縁30a及び後縁30bの間に伝熱管21が複数個設けられてもよい。この場合、段方向Zにおいて隣り合う貫通孔33の間のそれぞれに、凹状空気流通片35Aと凸状空気流通片35Bとが通流方向Aに沿って配置される。また、通流方向Aに沿って、貫通孔33と、凹状空気流通片35A及び凸状空気流通片35Bの組とが交互に配設される。
また、本実施形態では、フィン32のフラット面37に、通流方向Aに沿って凹状空気流通片35Aと凸状空気流通片35Bとを交互に配置した。しかしながら、これに限らず、通流方向Aに沿った並びの中に、凹状空気流通片35Aと凸状空気流通片35Bとの両方が含まれており、また、流路抵抗が均等化される限りにおいては、必ずしも交互に並ばなくともよい。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係るフィン232の構成を示す模式図である。図7はフィン232の空気流通片235の断面を通流方向Aからみた断面視図であり、図7(A)は凹状空気流通片235Aの断面視図、図7(B)は凸状空気流通片235Bの断面視図である。これらの図において、実施の形態1と共通する部位については同一の符号を付す。このフィン232は、主にヒートポンプ装置に用いられるものであり、凝縮器や蒸発器として作用する。
実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、隣接して配設された凹状空気流通片235Aと凸状空気流通片235Bの位置関係と、寸法とを規定したところである。すなわち、図6に示すように、凹状空気流通片235Aは凸状空気流通片235Bに対して通流方向Aの上流側(すなわち、前縁30aの側)に配設され、図7に示すように、凹状空気流通片235Aの中央部235A2の高さ方向Yの高さHを、そのフィン232と隣り合うフィン232との間の距離(すなわち、フィンピッチFP)の1/2より長く、かつ凸状空気流通片235Bの中央部235B2の高さHを、凹状空気流通片235Aより短くする。なお、実施の形態2では、凹状空気流通片235Aの両端部235A1も、フィンピッチFPの1/2より長くなっている。また、凸状空気流通片235Bは、中央部235B2、及び両端部235B1のいずれもフィンピッチFPの1/2より短い。
これにより、比較例のフィン32Hに対して、通風抵抗増加を抑制しながらフィン232のフラット面37上を流れる気流の通風抵抗バランスが良化することができるとともに、通流方向Aの上流側については、フィン232のフラット面37と凹状空気流通片235Aとの距離がフィンピッチFPの1/2より長くなる。
よって、比較例ではフィンH32に結露水が付着するような条件下であっても、フィン232のフラット面37と凹状空気流通片235Aとの間の距離が長いため、結露水がフィン232のフラット面37と凹状空気流通片235Aの間に架橋しなくなる。
よって、比較例ではフィンH32に結露水が付着するような条件下であっても、結露水の架橋を防止し、なおかつ、実施の形態1のように、通風抵抗の増加を抑制できるため、ファン入力、ファン騒音の低減とファンの信頼性向上が図れる。
これに加え、凹状空気流通片235Aの流通開口39の閉塞を防止できることによって、下流側にある凸状空気流通片235Bに気流を衝突させることができるため、結露水発生時においても伝熱性能を向上させることができ、熱交換器の小型化、低コスト化が図れる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係るフィン332の構成を示す模式図である。図9はフィン332の空気流通片335の断面を通流方向Aからみた断面視図であり、図9(A)は凹状空気流通片335Aの断面視図、図9(B)は凸状空気流通片335Bの断面視図である。これらの図において、実施の形態1、及び実施の形態2と共通する部位については同一の符号を付す。このフィン332は、主にヒートポンプ装置に用いられるものであり、凝縮器や蒸発器として作用する。
実施の形態3が実施の形態2と異なるところは、図8に示すように、凸状空気流通片335Bは凹状空気流通片335Aに対して通流方向Aの上流側(すなわち、前縁30aの側)に配設され、図9に示すように、凸状空気流通片335Bの中央部335B2の高さ方向Yの高さHを、そのフィン332と隣り合うフィン332との間の距離(すなわち、フィンピッチFP)の1/2より短く、かつ凹状空気流通片335Aの中央部335A2の高さHも、フィンピッチFPの1/2より短くする。
これにより、比較例のフィン32Hに対して、通風抵抗増加を抑制しながらフィン332のフラット面37上を流れる気流の通風抵抗バランスが良化することができる。
また、比較例ではフィンH32に着霜が生じるような条件下であっても、隣り合うフィン332の間に、凸状空気流通片335B、及び凹状空気流通片335Aを含んでいない空間が広く確保されるため、着霜による風路閉塞が抑制される。
よって、着霜による風路閉塞が進行しにくい空間を確保することができるため、比較例ではフィンH32に着霜が生じる条件下においても、着霜による通風抵抗の増加を抑制することができ、なおかつ、実施の形態1のように、ファン入力、ファン騒音の低減とファンの信頼性向上が図れる。これに加え、暖房能力の向上、及び運転時間の延長が可能により快適性の向上が図られる。
本発明に係るフィンチューブ熱交換器は、空気調和装置、給湯装置、暖房装置などに用いられるヒートポンプ装置に有用である。
21 伝熱管
32、132、232、332 フィン
35 空気流通片
35A 凹状空気流通片
35B 凸状空気流通片
37 フラット面
39 流通開口
100 フィンチューブ熱交換器
A 通流方向
FP フィンピッチ
H 高さ(突出方向の高さ)

Claims (4)

  1. 複数枚のフィンと、伝熱管と、熱交換空気の通流方向と直交する方向に隣設された伝熱管相互間に位置し前記熱交換空気の通流方向に貫通した複数の空気流通片とを具備したフィンチューブ熱交換器において、
    複数の前記空気流通片は、
    前記フィンの一方側にのみ突出し、かつ、前記熱交換空気の通流方向と直交する長手方向を有するとともに、前記熱交換空気の通流方向に沿って2つ以上設けられ、前記熱交換空気の通流方向から見た形状が凹形状の前記空気流通片と凸形状の前記空気流通片とをそれぞれ少なくとも1つ以上有し、
    前記凹形状の前記空気流通片は、上面が略フラットな面の両端部より中央部が凹む形状であり、前記凸形状の前記空気流通片は、上面が略フラットな面の両端部より中央部が突出する形状であり、
    前記凹形状の前記空気流通片と前記凸形状の前記空気流通片が前記熱交換空気の通流方向に沿って配設されたことを特徴とするフィンチューブ熱交換器。
  2. 前記凹形状の空気流通片と前記凸形状の空気流通片とが前記熱交換空気の通流方向に沿って隣り合って配設されたことを特徴とする請求項1に記載のフィンチューブ熱交換器。
  3. 前記凹形状の空気流通片が、前記凸形状の空気流通片に対して、前記通流方向の上流側に配設され、
    前記凹形状の空気流通片の中央部の突出方向の高さが、隣接するフィン間の距離の1/2より長く、
    前記凸形状の空気流通片の突出方向の高さが、隣接するフィン間の距離の1/2より短い、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のフィンチューブ熱交換器。
  4. 前記凸形状の空気流通片が、前記凹形状の空気流通片に対して、前記通流方向の上流側に配設され、
    前記凸形状の空気流通片、及び前記凹形状の空気流通片の中央部の突出方向の高さが、隣接するフィン間の距離の1/2より短い、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のフィンチューブ熱交換器。
JP2016047837A 2016-03-11 2016-03-11 フィンチューブ熱交換器 Active JP6706839B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047837A JP6706839B2 (ja) 2016-03-11 2016-03-11 フィンチューブ熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047837A JP6706839B2 (ja) 2016-03-11 2016-03-11 フィンチューブ熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017161186A JP2017161186A (ja) 2017-09-14
JP6706839B2 true JP6706839B2 (ja) 2020-06-10

Family

ID=59854241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016047837A Active JP6706839B2 (ja) 2016-03-11 2016-03-11 フィンチューブ熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6706839B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110006156A (zh) * 2019-03-05 2019-07-12 青岛海尔空调电子有限公司 空调出风装置和空调器
CN110017539B (zh) * 2019-03-05 2022-02-25 青岛海尔空调电子有限公司 空调出风装置及其控制方法和空调器
CN111322683A (zh) * 2020-03-06 2020-06-23 青岛海信日立空调系统有限公司 一种空调器

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6133432Y2 (ja) * 1980-07-08 1986-09-30
JPS57100079U (ja) * 1980-12-11 1982-06-19
JPS5852474U (ja) * 1981-10-07 1983-04-09 株式会社日立製作所 熱交換器の放熱板
JPS62172192A (ja) * 1986-01-27 1987-07-29 Matsushita Refrig Co 熱交換器
JPS63290394A (ja) * 1987-05-22 1988-11-28 Hitachi Ltd 熱交換器ユニツト
JPH04136692A (ja) * 1990-09-27 1992-05-11 Kubota Corp 熱交換器用フィン
JPH0886581A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Hitachi Ltd クロスフィンチューブ形熱交換器
KR100347894B1 (ko) * 2000-07-06 2002-08-09 엘지전자주식회사 세경관형 열교환기
JP5128221B2 (ja) * 2007-09-27 2013-01-23 東芝キヤリア株式会社 室内熱交換器及び空気調和機
JP2010038400A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Panasonic Corp フィン付き熱交換器
JP5072983B2 (ja) * 2010-01-12 2012-11-14 三菱電機株式会社 フィンチューブ型熱交換器およびこれを用いた空調装置
KR20120044848A (ko) * 2010-10-28 2012-05-08 삼성전자주식회사 열교환기 및 그 마이크로채널튜브
CN103162563B (zh) * 2013-03-11 2015-09-02 海尔集团公司 换热器
CN104142084B (zh) * 2014-08-06 2016-04-20 北京首航艾启威节能技术股份有限公司 一种用于电站百万机组间接空冷系统的换热器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017161186A (ja) 2017-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3018439B1 (en) Fin tube heat exchanger
JP6186430B2 (ja) フィンチューブ熱交換器、及び、冷凍サイクル装置
US20070151716A1 (en) Heat exchanger and fin of the same
US6401809B1 (en) Continuous combination fin for a heat exchanger
US20090173480A1 (en) Louvered air center with vortex generating extensions for compact heat exchanger
JP6706839B2 (ja) フィンチューブ熱交換器
WO2009144909A1 (ja) フィンチューブ型熱交換器
US5667006A (en) Fin tube heat exchanger
JP4511143B2 (ja) フィン付き熱交換器およびその製造方法
JP4671404B2 (ja) フィンチューブ式熱交換器
US20090173479A1 (en) Louvered air center for compact heat exchanger
JP2009168317A (ja) 熱交換器及び空気調和機
JP2008215670A (ja) 伝熱フィン、フィンチューブ型熱交換器および冷凍サイクル装置
KR100621525B1 (ko) 열교환기의 전열핀
JP2004263881A (ja) 伝熱フィン、熱交換器、カーエアコン用エバポレータ及びコンデンサ
JP2013092306A (ja) フィンチューブ熱交換器
JP5084304B2 (ja) フィンチューブ型熱交換器及び冷凍サイクル
JP2009162433A (ja) 伝熱部材
JP6379352B2 (ja) フィンチューブ熱交換器
JPS628718B2 (ja)
EP2224198A1 (en) Fin and tube type heat exchanger
CN112888909B (zh) 热交换器和具有该热交换器的空气调节器
JP6509593B2 (ja) フィンチューブ熱交換器
JP7155538B2 (ja) 熱交換器
JP2006153290A (ja) 熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200430

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6706839

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151