JP6706402B2 - 振動吸収装置 - Google Patents

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本発明は、振動する構造物の振動エネルギーを、圧電素子を介して電気エネルギーに変換し、当該電気エネルギーを電気負荷により消費することで前記構造物の振動を所望の特性で吸収する振動吸収装置に関し、特に、圧電素子の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方の反転を自律型アナログ制御回路を用いて行う振動吸収装置に関するものである。
近年、振動発電を利用した振動エネルギーの回収技術(Energy−Harvesting Technology)が注目されている(特許文献1および特許文献2参照)。
振動エネルギー回収装置は、振動する構造物に適用することで、構造物の振動を吸収することができる。
図1(A)は、特許文献1に記載された従来の振動エネルギー回収装置を示す図である。
図1(A)に示す振動エネルギー回収装置110は、圧電素子7と、制御部8と、電力回収装部9とからなる。
圧電素子7は、図1(B)に示すように、構造物5に設けたカンチレバーCLのアームCLAに組み込まれており、構造物5の振動VIBはカンチレバーCLのウェイトCLWの振動に変換される。
なお、カンチレバーCLは、風、流体からの圧力、人力などの外力によっても振動する。
図1(A)に示すように等価的に電源G0pとキャパシタC0pとで表される。
図1(A)では、制御部8は、第1制御ユニット81と第2制御ユニット82からなり、圧電素子7の両電極(本明細書において両電極とも称する)間にそれぞれ接続されている。
電力回収装部9は、整流回路91と蓄電キャパシタC0sからなる。整流回路91の入力端子a1,a2には圧電素子7の両電極が接続され、出力端子b1,b2間には蓄電キャパシタC0sが接続されている。
制御部8の第1制御ユニット81は、スイッチング回路811とアナログ制御回路812とから構成される。
スイッチング回路811およびアナログ制御回路812は、それぞれ圧電素子7の両電極間に接続されている。
スイッチング回路811は、コイルL01とサイリスタ(SCR01)との直列回路からなり、サイリスタ(SCR01)は、カソードが圧電素子7の第2電極側を向くように接続されている。
アナログ制御回路812は、直列接続回路SRL011と、直列接続回路SRL012と、電圧比較回路PUT01とからなり、圧電素子7の両電極間に生じる電圧ピークを検出する。
直列接続回路SRL011は、圧電素子7の両電極間に接続された第1ダイオードD011と抵抗R01との直列接続回路である。第1ダイオードD011は、アノードが圧電素子7の第1電極に接続されている。抵抗R01は、一方の端子が第1ダイオードD011のカソードに接続され他方の端子が圧電素子7の第2電極に接続されている。
直列接続回路SRL012は、圧電素子7の両電極間に接続された第2ダイオードD012とキャパシタC01との直列接続回路である。第2ダイオードD012は、アノードが圧電素子7の第1電極に接続されている。キャパシタC01は、一方の端子が第2ダイオードD012のカソードに接続され他方の端子が圧電素子7の第2電極に接続されている。
電圧比較回路PUT01は、抵抗R01の圧電素子7の第2電極に接続された端子とは反対側の第1端子T011と、キャパシタC01の圧電素子7の第2電極に接続された端子とは反対側の第2端子T012との間に接続されている。電圧比較回路PUT01は、第2端子T012の電圧と第1端子T011の電圧との差が所定値を超えたきに、第2端子T012の電圧を出力する。
第2制御ユニット82の構成は第1制御ユニット81の構成と基本的には同じである。
第2制御ユニット82は、スイッチング回路821と、アナログ制御回路822とからなり、これらの構成は第1制御ユニット81の、スイッチング回路811と、アナログ制御回路812と同じである。
ただし、第1制御ユニット81と第2制御ユニット82とでは、圧電素子7の両電極への接続の向きが逆になっている。
スイッチング回路821は、コイルL02とサイリスタ(SCR02)との直列回路から構成され、これらは第1制御ユニット81の、コイルL01とサイリスタ(SCR01)との直列回路に対応する。
アナログ制御回路822は、直列接続回路SRL021と、直列接続回路SRL022と、電圧比較回路PUT02とからなり、これらはアナログ制御回路812の直列接続回路SRL011と、直列接続回路SRL012と、電圧比較回路PUT01に対応する。なお、アナログ制御回路822は、圧電素子7の両電極間に生じる電圧ボトムを検出する。
直列接続回路SRL021は、第1ダイオードD021と抵抗R02とからなり、これらは直列接続回路SRL011の、第1ダイオードD011と抵抗R01に対応する。
直列接続回路SRL022は、第2ダイオードD022とキャパシタC02とからなり、これらは直列接続回路SRL012の第2ダイオードD012とキャパシタC01に対応する。
電圧比較回路PUT02は、電圧比較回路PUT01に対応する。
図2(A)に圧電素子7の両電極間の電圧を示し、図2(B)にカンチレバーCLの振動変位Δzを示す。
ところで、圧電素子7の両電極間の電圧が高いほど、すなわちカンチレバーCLの振動変位が大きいほどカンチレバーCLには構造物5から振動エネルギーが入ってきやすくなる。逆に、圧電素子7の両電極間の電圧が低いほど、すなわちカンチレバーCLの振動変位が小さいほどカンチレバーCLには構造物5から振動エネルギーが入ってきにくくなる。
図1(A)の振動エネルギー回収装置110では、図2(A),(B)からわかるように、圧電素子7の両電極間の電圧のピークおよびボトムで圧電素子7の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方が反転する。
これにより、圧電素子7の両電極間の電圧が高くなり、カンチレバーCLには構造物5から振動エネルギーが入ってきやすくなる。
圧電素子7の両電極間の電圧のピークおよびボトムが表れるごとに、圧電素子7の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方が反転させるとする。
圧電素子7の両電極間の電圧が高い間は(カンチレバーCLの振動変位Δzが大きい間は)、カンチレバーCLには構造物5から振動エネルギーが効率よく入ってくる。
しかし、圧電素子7の両電極間の電圧が低くなると(カンチレバーCLの振動変位Δzが小さくなると)、カンチレバーCLには構造物5から振動エネルギーが入ってきにくくなる。
その結果、カンチレバーCLの運動エネルギーが減少し、振動エネルギーの回収効率が低下すると同時に、構造物5の振動抑制効果も低下してしまう。
上記の不都合を解消するべく、特許文献2に記載の技術では、圧電素子7に発生した電圧が極値(ピークまたはボトム)を取るタイミングに同期して、ピークまたはボトムの複数に一回、圧電素子7の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方を反転させる。
図3(A),(B)は、この方法を実施するための振動エネルギー回収装置を示す。
図3(A)に示す振動エネルギー回収装置120は、圧電素子7と、制御部8と、電力回収装部9とからなる。
図3(B)に圧電素子7がアームCLAに組み込まれたカンチレバーCLを示す。カンチレバーCLの構造は図1(B)に示したものと同様である。
振動エネルギー回収装置120では、図3(B)に示すように、カンチレバーCLの振動がレーザビームLBにより光学的に検出される。
電力回収装部9は、図1(B)に示した電力回収装部9と同様、整流回路91と蓄電キャパシタC0sからなり、整流回路91の入力端子a1,a2には圧電素子7の両電極が接続され、出力端子b1,b2間には蓄電キャパシタC0sが接続されている。
制御部8は、スイッチング部810と、制御部820とからなる。
スイッチング部810は、スイッチング回路811とスイッチング回路812とからなる。
スイッチング回路811は、コイルL01とサイリスタ(SCR01)との直列回路からなり、サイリスタ(SCR01)は、カソードが圧電素子7の第2電極側を向くように接続されている。スイッチング回路812は、コイルL02とサイリスタ(SCR02)との直列回路からなり、サイリスタ(SCR02)は、カソードが圧電素子7の第1電極側を向くように接続されている。
制御部820は、振動変位測定装置8201と、制御信号生成回路8202と、駆動信号生成回路8203とからなる。
振動変位測定装置8201は、たとえば図3(B)に示すようにカンチレバーCLの振動周波数を光学的または電気的に検出することができる(図3(B)ではレーザビームにより光学的に検出している)。
制御信号生成回路8202は、圧電素子7の両電極間に表れる電圧ピークおよび電圧ボトムを検出しており、カンチレバーCLが当該カンチレバーCLの固有振動数で振動しているときに、たとえば圧電素子7に発生した電圧がピークを取るタイミングに同期して、複数回に1回、サイリスタ(SCR01)をオン状態にすることで、圧電素子7の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方を反転させる。
図4(A)に圧電素子7の両電極間の電圧を示し、図4(B)にカンチレバーの振動変位Δzを示す。
図4(A),(B)からわかるように、図3(A)の振動エネルギー回収装置120では、圧電素子7に与えられる振動が急速に減衰することはないので、高電圧での電気エネルギーへの変換が維持され、カンチレバーCLには構造物5から振動エネルギーが入ってきやすくなる。
また、振動エネルギー回収装置120を振動吸収装置としてみた場合に、カンチレバーCLは構造物5の振動エネルギーを効率よく取り込むことができるので、振動エネルギー回収装置120は構造物5の振動エネルギーの吸収が促進されることを意味する。
特開2007−071238 WO2015−022794
ところで、図3の装置では、制御部820を駆動するための電源が必須である。すなわち、カンチレバーCLの振動変位の検出やピークまたはボトムの個数の検出には、電源を必須とする回路が使用される。しかし、通常は、カンチレバーの振動から回収できるエネルギーはわずかであるため、上記の二次電池を使用することは現実的ではない。
本発明の目的は、圧電素子の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方の反転を自律型アナログ制御回路を用いて行うことで、圧電素子が発生する電力のみで構造物の振動を所望の特性で吸収することである。
本発明は、以下を要旨とする。
〔1〕
構造物の振動を所望の特性で吸収する振動吸収装置であって、
前記振動する構造物からの作用を受け、繰り返しの応力または歪が生じる第1電極と第2電極とを持つ圧電素子と、
前記圧電素子の両電極間に接続された、前記圧電素子に加える電圧を制御する制御部と、
前記圧電素子に並列または直列に接続され、前記圧電素子からの電力を消費する電気負荷と、
を有し、
前記制御部は、交互に動作する第1制御ユニットおよび第2制御ユニットを備え、
前記第1制御ユニットは、
前記圧電素子の第1電極側から第2電極側に向けて導通を行う第1スイッチング素子とコイルとの直列接続回路を有する第1スイッチング回路、および、
前記第1スイッチング素子のスイッチングを制御する自律型第1アナログ制御回路からなり、
前記自律型第1アナログ制御回路は、
前記圧電素子の両電極間に生じる電圧ピークを検出する電圧ピーク検出部と、
固定基準電圧を生成・保持する基準電圧出力部と、
前記電圧ピークの検出ごとに電圧値が上昇するステップ電圧を出力するステップ電圧出力部と、
前記基準電圧出力部が出力する固定基準電圧と、前記ステップ電圧出力部が出力するステップ電圧とを比較し、前記ステップ電圧が前記固定基準電圧を超えたときに前記第1スイッチング素子をオン状態にする、スイッチ信号生成部と、
からなり、
前記第2制御ユニットは、
前記圧電素子の第2電極側から第1電極側に向けて導通を行う第2スイッチング素子とコイルとの直列接続回路を有する第2スイッチング回路、および、
前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御する自律型第2アナログ制御回路からなり、
前記自律型第2アナログ制御回路は、
前記圧電素子の両電極間に生じる電圧ボトムを検出する電圧ボトム検出部と、
固定基準電圧を生成・保持する基準電圧出力部と、
前記電圧ボトムの検出ごとに電圧値が上昇するステップ電圧を出力するステップ電圧出力部と、
前記基準電圧出力部が出力する固定基準電圧と、前記ステップ電圧出力部が出力するステップ電圧とを比較し、前記ステップ電圧が前記固定基準電圧を超えたときに前記第2スイッチング素子をオン状態にする、スイッチ信号生成部と、
からなり、
前記制御部は、電圧ボトムが表れる所定回数ごとに、前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御することで、前記圧電素子の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方の反転を行い、これにより前記振動する構造物の振動振幅の減衰を制御する、
振動吸収装置。
〔2〕
〔1〕に記載の振動吸収装置において、
前記圧電素子に直列に極性反転補償用キャパシタが接続されている、
振動吸収装置。
〔3〕
〔1〕または〔2〕に記載の振動吸収装置において、
前記電圧ピーク検出部は、
前記圧電素子の両電極間に接続された、アノードが前記圧電素子の第1電極に接続された第1ダイオードと、一方の端子が前記第1ダイオードのカソードに接続され他方の端子が前記圧電素子の第2電極に接続された抵抗との直列接続回路、および、アノードが前記圧電素子の第1電極に接続された第2ダイオードと、一方の端子が前記第2ダイオードのカソードに接続され他方の端子が前記圧電素子の第2電極に接続されたキャパシタとの直列接続回路、ならびに、
前記抵抗の前記圧電素子の第2電極に接続された端子とは反対側の第1端子と、前記キャパシタの前記圧電素子の第2電極に接続された端子とは反対側の第2端子との間に接続され、前記第2端子の電圧が前記第1端子の電圧よりも高いときに、前記第2端子の電圧を出力する電圧比較回路と、
からなり、
前記電圧ボトム検出部は、
前記圧電素子の両電極間に接続された、アノードが前記圧電素子の第2電極に接続された第1ダイオードと、一方の端子が前記第1ダイオードのカソードに接続され他方の端子が前記圧電素子の第1電極に接続された抵抗との直列接続回路、および、アノードが前記圧電素子の第2電極に接続された第2ダイオードと、一方の端子が前記第2ダイオードのカソードに接続され他方の端子が前記圧電素子の第1電極に接続されたキャパシタとの直列接続回路、ならびに、
前記抵抗の前記圧電素子の第1電極に接続された端子とは反対側の第1端子と、前記キャパシタの前記圧電素子の第1電極に接続された端子とは反対側の第2端子との間に接続され、前記第2端子の電圧が前記第1端子の電圧よりも高いときに、前記第2端子の電圧を出力する電圧比較回路と、
からなる振動吸収装置。
〔4〕
〔1〕から〔3〕の何れかに記載の振動吸収装置において、
前記第1制御ユニットの前記基準電圧出力部は、
アノードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したダイオードと、カソードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したツェナーダイオードとの直列接続回路と、前記直列接続回路に一方端子が接続され他方端子が前記圧電素子の第2電極に接続された電圧保持キャパシタとからなり、
前記第2制御ユニットの前記基準電圧出力部は、
アノードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したダイオードと、カソードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したツェナーダイオードとの直列接続回路と、前記直列接続回路に一方端子が接続され他方端子が前記圧電素子の第1電極に接続された電圧保持キャパシタとからなる、
振動吸収装置。
〔5〕
〔1〕から〔4〕の何れかに記載の振動吸収装置において、
前記第1制御ユニットの前記ステップ電圧出力部は、
アノードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したダイオードと、前記ダイオードに一方端子が接続され他方端子が前記圧電素子の第2電極に接続されたステップ電圧生成キャパシタとからなり、
前記第2制御ユニットの前記基準電圧出力部は、
アノードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したダイオードと、前記ダイオードに一方端子が接続され他方端子が前記圧電素子の第1電極に接続されたステップ電圧生成キャパシタとからなる、
振動吸収装置。
〔6〕
〔3〕から〔5〕の何れかに記載の振動吸収装置において、
前記第1制御ユニットの前記スイッチ信号生成部は、
前記電圧保持キャパシタの前記圧電素子の第2電極に接続された端子とは反対側の第1端子と、前記ステップ電圧生成キャパシタの前記圧電素子の第2電極に接続された端子とは反対側の第2端子との間に接続され、前記第2端子の電圧が前記第1端子の電圧よりも高いときに、前記第2端子の電圧を出力する電圧比較回路からなり、
前記第2制御ユニットの前記スイッチ信号生成部は、
前記電圧保持キャパシタの前記圧電素子の第1電極に接続された端子とは反対側の第1端子と、前記ステップ電圧生成キャパシタの前記圧電素子の第1電極に接続された端子とは反対側の第2端子との間に接続され、前記第2端子の電圧が前記第1端子の電圧よりも高いときに、前記第2端子の電圧を出力する電圧比較回路からなる、
振動吸収装置。
本発明において、圧電素子は、圧電素子は振動源としての構造物から繰り返しの応力または歪が生じるように当該構造物に取り付けられていてもよい。また、圧電素子は、構造物に結合された可振体から繰り返しの応力または歪が生じるように当該可振体に取り付けられていてもよい。
本発明において、「圧電素子の電圧の極性または電荷の極性」は、「圧電素子の両電極間に生じる電圧の極性または圧電素子の両電極に表れる電荷の極性」と言い換えることもできる。
本発明の振動吸収装置は、たとえば、橋・道路の橋脚・陸橋等の振動抑制用装置、住宅・オフィスビル等の窓ガラスの振動抑制装置等として使用できる。
本発明によれば、自律型アナログ制御回路(圧電素子のエネルギーのみで駆動できる制御回路)を用いて電圧ピークおよび電圧ボトムを検出し、かつ電圧ピークの所定回数ごとおよび電圧ボトムの所定回数ごとに、圧電素子の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方を反転することで、圧電素子にかかる電圧を大きくでき、これにより構造物の振動エネルギーを効率よく吸収することができる。
また、本発明では、構造物の振動エネルギーの電気エネルギー(電力)への変換は、設定により速やかに行うこともできるし、徐々に行うこともできる。
本発明では、アナログ素子のみを用いて構成し、かつ外部電源を必要としないので、制御部、ひいては装置全体を小型化できる。
図1(A)は特許文献1に記載された振動吸収装置としても使用できる従来の振動エネルギー回収装置を示す図である。 図1(B)は圧電素子7がアームCLAに組み込まれたカンチレバーCLを示す図である。 図2(A)は圧電素子7の両電極間の電圧を示す図である。 図2(B)はカンチレバーCLの振動変位Δzを示す図である。 図3(A)は振動吸収装置としても使用できる従来の振動エネルギー回収装置を示す図である。 図3(B)は図3(A)の振動エネルギー回収装置に使用されるカンチレバーCLを示す図である。 図4(A)は圧電素子7の両電極間の電圧を示す図である。 図4(B)はカンチレバーの振動変位Δzを示す図である。 図5(A)は本発明の振動吸収装置の一例を示す概要図である。 図5(B)は図5(A)における符号K部分の拡大図である。 図6(A)は、ブリッジ状の構造物5が上向きに撓んだときに、圧電素子1に生じる応力または歪の向きを示す説明図である。 図6(B)は、構造物5が撓んでいないときの、圧電素子1を示す説明図である。 図6(C)は、ブリッジ状の構造物5が下向きに撓んだときに、圧電素子1に生じる応力または歪の向きを示す説明図である。 図6(D)は、構造物5とマスとの間に挟まれた圧電素子1に生じる繰り返しの応力または歪を示す説明図である。 図7(A)は本発明の振動吸収装置の他の例を示す概要図である。 図7(B)は図7(A)における符号K部分の拡大図である。 図8は振動吸収装置100の回路説明図である。 図9(A)は圧電素子1の等価回路を示す図である。 図9(B)は、カンチレバーCLの振動変位Δzと、両電極間電圧Vpとの関係を示す図である。 図10は、圧電素子1の両電極間電圧Vp、電圧回路PUT11の出力、電圧保持キャパシタC12の電圧(固定基準電圧VREF)、ステップ電圧生成キャパシタC13の電圧VSTP、サイリスタSCR1のゲート信号igSCR1との関係を示す図である。 図11(A)−(D)は、圧電素子1の両電極間の電圧の反転の様子を示す図である。 図12(A)は正の電圧ピークの3回に1回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)を反転させ、負の電圧ボトムでは毎回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)を反転させたときの、圧電素子1の両電極間の電圧Vpを示す図である。 図12(B)は正の電圧ピークの2回に1回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)を反転させ、負の電圧ボトムでは毎回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)を反転させたときの、圧電素子1の両電極間の電圧Vpを示す図である。 図13(A)は正の電圧ピークおよび負の電圧ボトムについて、ともに3回に1回、等価キャパシタCpの電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方を反転させときの、圧電素子1の両電極間の電圧Vpを示す図である。 図13(B)は正の電圧ピークおよび負の電圧ボトムについて、ともに2回に1回、等価キャパシタCpの電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方を反転させときの、圧電素子1の両電極間の電圧Vpを示す図である。 図14は、本発明の振動吸収装置100における圧電素子1の両電極間の電圧の変化および図1(A)の振動エネルギー回収装置110を振動吸収装置として使用したときの両電極間の電圧変化を示す図である。 図15は、圧電素子1の第2端子SPと電気負荷3の一方の入力端子a1とを接続し、圧電素子1の第1端子PPに制御部2の制御端子c1を接続し、電気負荷3の他方の入力端子a2に制御部2の制御端子c2を接続した振動吸収装置100を示す図である。 図16は、圧電素子に直列に極性反転補償用キャパシタCrcが接続された振動吸収装置100を示す図である。
図5(A)は本発明の振動吸収装置の一例を示す概要図である。
図5(A)において、振動吸収装置100は、圧電素子1と、制御部2と、電気負荷3とからなる。
圧電素子1は構造物5に直接取り付けられている。
図5(B)(図5(A)における符号K部分の拡大図)に示すように、構造物5の上面には、第1電極PPと、ピエゾ結晶PZTと、第2電極SP(接地されている)とからなる圧電素子1が貼着されており、構造物5が繰り返して撓むことで圧電素子1には繰り返しの応力または歪が生じ、発電が行なわれる。
制御部2は、圧電素子1の両電極間に接続され、所定条件のもとに圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方を反転させる。電気負荷3は、圧電素子1の両電極間に接続され、圧電素子1から電力を取り出す。電気負荷は、たとえば抵抗や発光素子であってもよいし、発光素子を駆動する回路を含んでいてもよい。
なお、図5(A)では、圧電素子1に対して、制御部2と電気負荷3とを並列に接続したが、後述するように(図15参照)、圧電素子1と制御部2と電気負荷3の3要素を直列に接続しても、本発明の作用・効果を奏することができる。
図6(A)−(C)は、ブリッジ状の構造物5が撓んだときに、圧電素子1に生じる応力または歪の向きを示す説明図である。
構造物5が上向きに撓んだときには、図6(A)に示すように、圧電素子1には長さ方向に引っ張り応力または伸長歪が生じ、厚み方向に圧縮応力または圧縮歪が生じる。
構造物5が撓んでいない状態では、図6(B)に示すように、圧電素子1には、長さ方向および厚み方向の何れにも応力または歪が生じない。
構造物5が下向きに撓んだときに、図6(C)に示すように、圧電素子1には長さ方向に圧縮応力または圧縮歪が生じ、厚み方向に引っ張り応力または伸長歪が生じる。
図5(A),(B)では、圧電素子1をブリッジ状の構造物5に貼着した例を示したが、圧電素子1は、振動する構造物5であれば、柱、ボード等に貼着することができる。
圧電素子1のピエゾ結晶PZTは、図6(D)に示すように、圧電素子1が構造物5とマスMとの間に挟まれて圧縮と伸長を受けることもできる。この場合には、図6(D)に示すように、マスMがバネSの作用により上下に振動すると、圧電素子1のピエゾ結晶PZTには繰り返しの応力(圧縮応力と引っ張り応力)または繰り返しの歪(圧縮歪と伸長歪)が生じ、第1電極PPと第2電極SPとの間に起電力が発生する。
図7(A)は本発明の振動吸収装置の他の例を示す概要図である。
図7(A)において、振動吸収装置100は、構造物5に取り付けられた可振体10(図7(A)では、後述するカンチレバー)に組み込まれている。
振動吸収装置100は、圧電素子1と、制御部2と、電気負荷3とからなる。
圧電素子1には、カンチレバーCLのアームCLAに組み込まれて、繰り返しの応力または繰り返しの歪が生じる。図7(A)では構造物5の振動は、カンチレバーCLの先端のウェイトCLWの振動に変換される。図7(B)(図7(A)における符号K部分の拡大図)に示すように、アームCLAには、第1電極PPと、ピエゾ結晶PZTと、第2電極SP(接地されている)とからなる圧電素子1が積層形成されており、アームCLAが繰り返して撓むことで圧電素子1には繰り返しの応力または繰り返しの歪が生じ、発電が行なわれる。
なお、カンチレバーCLは、構造物5の振動に原因して振動するとは限らず、風、流体からの圧力、人力などの外力によっても振動し得ることに注意すべきである。
なお、図7(A)では、圧電素子1に対して、制御部2と電気負荷3とを並列に接続したが、後述するように(図15参照)、圧電素子1と制御部2と電気負荷3の3要素を直列に接続しても、本発明の作用・効果を奏することができる。
圧電素子1は、繰り返しの応力または繰り返しの歪を受けることができれば、アームCLAの支点(支柱CLPの上部)を含まない部位(アームCLAが撓む部位)に設けることができる。
また、図7(A)のカンチレバーCLでは、アームCLAは支柱CLPの上部に取り付けられているが、支柱CLPが存在しない構成(構造物5に直接アームCLAが取り付けられた構成)とすることもできる。
さらに、圧電素子1が繰り返しの応力または繰り返しの歪を受けることができる構成であれば、可振体10として、板ばね、皿ばね、渦巻きばね、コイルばね等の振動体に組み込むことができる。
制御部2は、圧電素子1の両電極間に接続され、所定条件のもとに圧電素子1の両電極の電圧の極性または電荷のを反転させる。電気負荷3は、圧電素子1の両電極間に接続され、圧電素子1から電力を取り出す。
以下、振動吸収装置100の動作(圧電素子1、制御部2および電気負荷3の各動作)を説明する。
図8は振動吸収装置100の回路説明図である。
図8において圧電素子1は、等価的に交流電源Gp(電圧源)とキャパシタCp(等価キャパシタCp)との直列接続回路で表されている。交流電源Gpは、繰り返し応力または繰り返しの歪を受けた圧電素子1から発生する起電力であり、等価キャパシタCpは圧電素子1が持つキャパシタンスに基づいている。
なお、図8では圧電素子1は、上記したように、交流電源(電圧源)GpとキャパシタCp(等価キャパシタCp)との直列接続回路で表されているが、交流電源(電流源)と等価キャパシタとの並列接続回路で表すこともできる。
制御部2は、交互に動作する第1制御ユニット21および第2制御ユニット22を備えている。
第1制御ユニット21は、第1スイッチング回路211と、自律型第1アナログ制御回路212からなり、第1スイッチング素子211をオン状態にすることで、電圧ピークが表れる所定回数ごとに圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方の反転を行う。
第1スイッチング回路211は、圧電素子1の第1電極PP側から第2電極SP側に向けて導通を行う第1スイッチング素子SCR1とコイルL1との直列接続回路からなる。
本実施形態では、コイルL1は、圧電素子1の等価キャパシタCpと適切な電気振動が生じるようにインダクタンスが設定されている。
第1スイッチング回路211において、コイルL1とサイリスタSCR1の配置には自由度があり、たとえばコイルL1とサイリスタSCR1の配置を逆にすることもできる。
自律型第1アナログ制御回路212は、電圧ピーク検出部2121と、基準電圧出力部2122と、ステップ電圧出力部2123と、スイッチ信号生成部2124とからなり、第1スイッチング素子SCR1のスイッチングを制御する。
なお、図8では、圧電素子1に対して、制御部2と電気負荷3とを並列に接続したが、後述するように(図15参照)、圧電素子1と制御部2と電気負荷3の3要素を直列に接続しても、本発明の作用・効果を奏することができる。
電圧ピーク検出部2121は、直列接続回路SRL11と、直列接続回路SRL12と、電圧比較回路PUT11とからなり、圧電素子1の両電極間に生じる電圧ピークを検出する。
電圧ピーク検出部2121は、圧電素子1の両電極間に生じる電圧ピークを検出できるものであれば、図8に記載した構成に限定はされない。電圧ピーク検出部2121として、本出願前に公知となっている電圧ピーク検出回路を用いることができる。また、後述する電圧ボトム検出部2221についても同様、本出願前に公知となっている電圧ピーク検出回路を用いることができることは言うまでもない。
直列接続回路SRL11は、圧電素子1の両電極間に接続された、第1ダイオードD11と抵抗R11との直列接続回路である。第1ダイオードD11は、アノードが圧電素子1の第1電極PPに接続されている。抵抗R11は、一方の端子が第1ダイオードD11のカソードに接続され他方の端子が圧電素子1の第2電極SPに接続されている。
直列接続回路SRL12は、圧電素子1の両電極間に接続された第2ダイオードD12とキャパシタC11との直列接続回路である。第2ダイオードD12は、アノードが圧電素子1の第1電極PPに接続されている。キャパシタC11は、一方の端子が第2ダイオードD12のカソードに接続され他方の端子が圧電素子1の第2電極SPに接続されている。
電圧比較回路PUT11は、抵抗R11の圧電素子1の第2電極SPに接続された端子とは反対側の第1端子T11と、キャパシタC11の圧電素子1の第2電極SPに接続された端子とは反対側の第2端子T12との間に接続されている。電圧比較回路PUT11は、第2端子T12の電圧と第1端子T11の電圧との差が所定値(VAOFFSET≧0)を超えたきに、第2端子T12の電圧を出力する。
基準電圧出力部2122は、アノードが電圧比較回路PUT11の出力端子側に配向したダイオードD13と、カソードが電圧比較回路の出力端子側に配向したツェナーダイオードZD1との直列接続回路と、この直列接続回路に一方端子が接続され他方端子が圧電素子1の第2電極SPに接続された電圧保持キャパシタC12とからなる。基準電圧出力部2122は、固定基準電圧を生成・保持する。
ステップ電圧出力部2123は、アノードが電圧比較回路PUT11の出力端子側に配向したダイオードD14と、抵抗R12との直列接続回路と、この直列接続回路に一方端子が接続され他方端子が圧電素子1の第2電極SPに接続されたステップ電圧生成キャパシタC13とからなる。
ステップ電圧出力部2123は、電圧ピークの検出ごとに電圧値が上昇するステップ電圧を出力する。
スイッチ信号生成部2124は、電圧比較回路PUT12からなる。
スイッチ信号生成部2124は、基準電圧出力部2122が出力する固定基準電圧VREFと、ステップ電圧出力部2123が出力する電圧VSTPとを比較し、電圧VSTPが固定基準電圧VREFを超えたときに第1スイッチング素子SCR1をオン状態にする。
具体的には、スイッチ信号生成部2124は、電圧保持キャパシタC12の圧電素子1の第2電極SPに接続された端子とは反対側の第1端子T13と、ステップ電圧生成キャパシタC13の圧電素子1の第2電極SPに接続された端子とは反対側の第2端子T14との間に接続されており、第2端子T14の電圧VSTPと第1端子T13の電圧(固定基準電圧VREF)との差が所定値(VBOFFSET)を超えたきに、第2端子T14の電圧VSTPを出力する。
以上、第1制御ユニット21の構成を説明した。第2制御ユニット22の構成は第1制御ユニット21の構成と同じである。
すなわち、第2制御ユニット22は、第2スイッチング回路221と、自律型第2アナログ制御回路222とからなり、これらが第1制御ユニット21の第1スイッチング回路211と、自律型第2アナログ制御回路212とに対応する。
ただし、圧電素子1の第1電極PPに接続された第1制御ユニット21の端子に対応する第2制御ユニット22の端子は、圧電素子1の第2電極SPに接続される。また、圧電素子1の第2電極SPに接続された第1制御ユニット21の端子に対応する第2制御ユニット22の端子は、圧電素子1の第1電極PPに接続される。
第2制御ユニット22は、第2スイッチング回路221と、自律型第2アナログ制御回路222からなり、自律型第2アナログ制御回路222は、圧電素子1の両電極間に生じる電圧ボトムを検出し、電圧ボトムが表れる所定回数ごとに、第2スイッチング素子221をオン状態にすることで、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方の反転を行う。
第2スイッチング回路221は、第2スイッチング素子SCR2とコイルL2との直列接続回路であり、これは第1スイッチング回路211の第1スイッチング素子SCR1とコイルL1との直列接続回路に対応する。
コイルL2の値は、コイルL1の値と同じでもよいし、異なっていてもよい。
本実施形態では、コイルL2は、圧電素子1の等価キャパシタCpと適切な電気振動が生じるようにインダクタンスが選択されている。
本実施形態では、コイルL1は、圧電素子1の等価キャパシタCpと適切な電気振動が生じるようにインダクタンスが設定されている。
なお、第2スイッチング素子SCR2は、圧電素子1の第2電極SP側から第1電極PP側に向けて導通を行う。
第2スイッチング回路221において、コイルL2とサイリスタSCR2の配置には自由度があり、たとえばコイルL2とサイリスタSCR2の配置を逆にすることもできる。
自律型第2アナログ制御回路222は、電圧ボトム検出部2221と、基準電圧出力部2222と、ステップ電圧出力部2223と、スイッチ信号生成部2224とからなり、これらは自律型第1アナログ制御回路212の、電圧ピーク検出部2121と、基準電圧出力部2122と、ステップ電圧出力部2123と、スイッチ信号生成部2124とに対応する。
電圧ボトム検出部2221は、直列接続回路SRL21と、直列接続回路SRL22と、電圧比較回路PUT21とからなり、これらは自律型第1アナログ制御回路212における電圧ピーク検出部2121の、直列接続回路SRL11と、直列接続回路SRL12と、電圧比較回路PUT11とに対応する。
第1ダイオードD21と抵抗R21との直列接続回路SRL21は、第1ダイオードD11と抵抗R11との直列接続回路SRL11に対応する。第1ダイオードD21は、アノードが圧電素子1の第2電極SPに接続されている。また、抵抗R21は、一方の端子が第1ダイオードD21のカソードに接続され他方の端子が圧電素子1の第1電極PPに接続されている。
第2ダイオードD22とキャパシタC21との直列接続回路SRL22は、第2ダイオードD12とキャパシタC11との直列接続回路SRL12に対応する。第2ダイオードD22は、アノードが圧電素子1の第2電極SPに接続されている。また、キャパシタC21は、一方の端子が第2ダイオードD22のカソードに接続され他方の端子が圧電素子1の第1電極PPに接続されている。
電圧比較回路PUT21は、電圧比較回路PUT11に対応する。電圧比較回路PUT21は、抵抗R21の圧電素子1の第1電極PPに接続された端子とは反対側の第1端子T21と、キャパシタC21の圧電素子1の第1電極PPに接続された端子とは反対側の第2端子T22との間に接続されている。
電圧比較回路PUT21は、第2端子T22の電圧と第1端子T21の電圧との差が所定値(VAOFFSET)を超えたきに、第2端子T22の電圧を出力する。この所定値(VAOFFSET)は、自律型第1アナログ制御回路212における電圧ピーク検出部2121の電圧比較回路PUT11に設定された所定値(VAOFFSET)に対応している。
基準電圧出力部2222は、ダイオードD23と、ツェナーダイオードZD2と、電圧保持キャパシタC22とからなり、これらは自律型第1アナログ制御回路212における基準電圧出力部2122の、ダイオードD13と、ツェナーダイオードZD1と、電圧保持キャパシタC12とに対応する。
ダイオードD23と、ツェナーダイオードZD2との直列接続回路に電圧保持キャパシタC22の一方端子が接続され、電圧保持キャパシタC22の他方端子が圧電素子1の第1電極PPに接続される。
ステップ電圧出力部2223は、ダイオードD24と、抵抗R22と、ステップ電圧生成キャパシタC23とからなり、これらは、自律型第1アナログ制御回路212におけるステップ電圧出力部2123の、ダイオードD14と、抵抗R12と、ステップ電圧生成キャパシタC13とに対応する。ステップ電圧生成キャパシタC23の一方端子は、ダイオードD24と抵抗R22との直列接続回路に接続され、他方端子は圧電素子1の第1電極PPに接続される。
ステップ電圧出力部2223は、電圧ボトムの検出ごとに電圧値が上昇するステップ電圧を出力する。
スイッチ信号生成部2224は、電圧比較回路PUT22からなり、これは、自律型第1アナログ制御回路212におけるスイッチ信号生成部2124の電圧比較回路PUT12に対応する。
スイッチ信号生成部2224は、基準電圧出力部2222が出力する固定基準電圧VREFと、ステップ電圧出力部2223が出力する電圧VSTPとを比較し、電圧VSTPが固定基準電圧VREFを超えたときに第2スイッチング素子(SCR2)をオン状態にする。
具体的には、スイッチ信号生成部2224は、電圧保持キャパシタC22の圧電素子1の第1電極PPに接続された端子とは反対側の第1端子T23と、ステップ電圧生成キャパシタC23の圧電素子1の第1電極PPに接続された端子とは反対側の第2端子T24との間に接続されており、第2端子T24の電圧と第1端子T23との差が所定値(VBOFFSET)を超えたきに、第2端子T24の電圧を出力する。この所定値(VBOFFSET)は、自律型第1アナログ制御回路212におけるスイッチ信号生成部2124の電圧比較回路PUT12に設定された所定値(VBOFFSET)に対応している。
電気負荷3は、LED駆動回路31を備えており、LED駆動回路31の入力端子a1,a2は圧電素子1の両電極間に接続され、出力端子b1,b2間には発光ダイオードLEDsが接続されている。
可振体10が図5(A),(B)、図6(A)−(D)に示したように構造物5に貼着されている場合の振動吸収装置100の動作は、可振体10が図7(A),(B)で説明したカンチレバーCLである場合と概ね同じである。
したがって、以下では、図8に示した振動吸収装置100の動作を、可振体10が図7(A),(B)で説明したカンチレバーCLである場合を例に説明する。
前述した図7(A)に参照されるように、構造物5の振動VIBはカンチレバーCLのウェイトCLWの振動に変換される。
ウェイトCLWの振動により、カンチレバーCLのアームCLAに形成された圧電素子1には繰り返しの応力または歪が生じる。
図9(A)の圧電素子1の等価回路に示すように、この応力または歪により圧電素子1には振動する起電力(交流起電力Vgp)が生成される。また、等価キャパシタCpの電圧がバイアスVcpとして働く(図9(A)では第1電極PP側が正、第2電極SP側が負として示されている)。
なお、前述したように、圧電素子1は、交流電源(電流源)と等価キャパシタとの並列接続回路で表すこともできる。
図9(B)に、カンチレバーCLの振動変位Δzと、両電極間電圧Vpとの関係を示す。
図10に、圧電素子1の両電極間電圧Vp、電圧比較回路PUT11の出力、電圧保持キャパシタC12の電圧(固定基準電圧VREF)、ステップ電圧生成キャパシタC13の電圧VSTP、サイリスタSCR1のゲート信号igSCR1との関係を示す。
第1電極PP側が正の場合には第1制御ユニット21が動作する。すなわち、自律型第1アナログ制御回路212の電圧ピーク検出部2121が両電極間電圧Vpの1つ目のピークを検出し(図10の時刻t1参照)、電圧比較回路PUT11にゲート電流を与え、電圧比較回路PUT11はオン状態となる。
これにより基準電圧出力部2122の電圧保持キャパシタC12の電圧(固定基準電圧VREF)は基準電圧に上昇し、ステップ電圧出力部2123のステップ電圧生成キャパシタC13の電圧VSTPはステップ変化する。
抵抗R12により、ステップ電圧生成キャパシタC13の充電速度は、電圧保持キャパシタC12の充電速度よりも遅くなる。このため、充電開始時には、VSTP<VREFであり、電圧比較回路PUT12はオン状態とはならない。
電圧ピーク検出部2121が両電極間電圧Vpの2つ目のピークを検出したときも(図10の時刻t2参照)、上記と同様、VSTP<VREFであるので、電圧比較回路PUT12はオン状態とはならない。
電圧ピーク検出部2121が両電極間電圧Vpの3つ目のピークを検出したときは(図10の時刻t3参照)、ツェナーダイオードZD1により、ステップ電圧生成キャパシタC13の充電電圧(電圧VSTP)は、電圧保持キャパシタC12の充電電圧(固定基準電圧VREF)よりも大きくなる。
これにより、電圧比較回路PUT12の動作条件式、VSTP−VREF>VBOFFSETが満たされ、電圧比較回路PUT12はオン状態となる。
電圧比較回路PUT12がオン状態となることで、サイリスタSCR1にゲート信号が送られ(図10のigSCR1参照)、圧電素子1の両電極間の電圧の反転が開始される。
電圧ピーク検出部2121が両電極間電圧Vpがピークを何回検出したときに、ステップ電圧生成キャパシタC13の充電電圧が、電圧保持キャパシタC12の充電電圧(固定基準電圧VREF)よりも大きくなるか(すなわち、何回の電圧ピークに一回、圧電素子1の両電極間の電圧の反転が行なわれるか)は、抵抗R12およびR22によって設定することができる。
この設定により、構造物5の振動エネルギーを速やかに電気エネルギー(電力)に変換することもできる。また、構造物5の振動エネルギーを徐々に電気エネルギー(電力)に変換することもできる。
図11(A)−(D)は、圧電素子1の両電極間の電圧の反転の様子を示す図である。
図11(A)は、第1スイッチング素子SCR1がオン状態となる前の状態を示している(電流ipzt=0)。ここでは圧電素子1のキャパシタCpは、第1電極PP側が正電圧となるように充電されている。
図11(B),(C)は、第1スイッチング素子SCR1がオン状態となった直後の状態を示している(電流ipzt>0)。圧電素子1の等価キャパシタCpと第1スイッチング回路211のコイルL1が電気的な振動を生じさせる回路を構成することにより、等価キャパシタCpに充電された正電荷が第1電極PPから第2電極SPに流れる(負電荷が第2電極SPから第1電極PPに流れる)。
図11(D)は、第1スイッチング素子SCR1がオフ(消弧)した様子を示している(電流ipzt=0)。圧電素子1の等価キャパシタCpの第1電極PP側が負に、第2電極SP側が正に充電されると、第1スイッチング素子SCR1には逆阻止電圧が加えられるのでSCR1はオフしている。
これにより、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)の反転が完了し、制御は第1制御ユニット21から、第2制御ユニット22に渡される。
図12(A)は正の電圧ピークの3回に1回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)の少なくとも一方を反転させ、負の電圧ボトムでは毎回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)の少なくとも一方を反転させたときの、圧電素子1の両電極間の電圧Vpを示している。
図12(B)は正の電圧ピークの2回に1回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)の少なくとも一方を反転させ、負の電圧ボトムでは毎回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)の少なくとも一方を反転させたときの、圧電素子1の両電極間の電圧Vpを示している。
図13(A)は正の電圧ピークおよび負の電圧ボトムについて、ともに3回に1回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)の少なくとも一方を反転させときの、圧電素子1の両電極間の電圧Vpを示している。
図13(B)は正の電圧ピークおよび負の電圧ボトムについて、ともに2回に1回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)をの少なくとも一方反転させときの、圧電素子1の両電極間の電圧Vpを示している。
図14は、本発明の振動吸収装置100における圧電素子1の両電極間の電圧の変化および図1(A)の振動エネルギー回収装置110を振動吸収装置として使用したときの両電極間の電圧変化を示す図である。
図14の実線は、本発明において正の電圧ピークおよび負の電圧ボトムについて、ともに2回に1回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)の少なくとも一方を反転させときの、圧電素子1の両電極間の電圧Vpを示している。
図14では、本発明の振動吸収装置を用いた場合の圧電素子の両電極間の電圧は、加振開始から40秒経過した時点で、図1に示した従来の振動吸収装置を用いた場合(図14の破線)の3倍近く大きな値となることがわかる。
表1に、電圧のピークまたは電圧ボトムがX回現れるごとに1回、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性(等価キャパシタCpの充電電荷の極性)の少なくとも一方を反転させたときの振動変位の時間平均〔mm〕を示す。
本例では、Xを変化させることで所望の振動変位が実現されていることがわかる。
Figure 0006706402
前述したように、本発明では、圧電素子1と制御部2と電気負荷3の3要素を直列に接続することができる。
図15は、圧電素子1の第2端子SPと電気負荷3の一方の入力端子a1とを接続し、圧電素子1の第1端子PPに制御部2の制御端子c1を接続し、電気負荷3の他方の入力端子a2に制御部2の制御端子c2を接続した振動吸収装置100を示す図である。
図15の構成の振動吸収装置100でも、本発明の作用・効果を奏することができる。
図16は、圧電素子に直列に極性反転補償用キャパシタCrcが接続された振動吸収装置100を示す図である。図16の振動吸収装置100では、極性反転補償用キャパシタCrcが、圧電素子1の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方の反転に寄与している。
図16の構成の振動吸収装置100でも、本発明の作用・効果を奏することができる。
本発明の振動吸収装置は、圧電素子が直接取り付けられた構造物や圧電素子が組み込まれた可振体(カンチレバー、板ばね、皿ばね、渦巻きばね、コイルばね等)が取り付けられた構造物の振動エネルギー回収することで、当該構造物の振動を吸収している。
このことは、本発明の振動吸収装置は、振動エネルギー回収装置として使用することができることを意味している。
振動吸収装置を振動エネルギー回収装置として使用する場合には、振動吸収装置の電気負荷は、電力変換部に置き換えることができる。
電力変換部は、たとえば単相ブリッジ整流回路と蓄電キャパシタとから構成することができる。
本発明の振動吸収装置を構造物振動吸収装置として使用する場合、何回の電圧ピークに一回、圧電素子の両電極間の電圧の反転が行なわれるか(および、何回の電圧ボトムに一回、圧電素子の両電極間の電圧の反転が行なわれるか)を設定することにより、振動エネルギー回収効率を所望の特性にすることができる。
1 圧電素子
2 制御部
3 電気負荷
5 構造物
10 可振体
21 第1制御ユニット
22 第2制御ユニット
31 LED駆動回路
100 振動吸収装置
211 第1スイッチング回路
212 自律型第1アナログ制御回路
221 第2スイッチング回路
222 自律型第2アナログ制御回路
2121 電圧ピーク検出部
2221 電圧ボトム検出部
2122,2222 基準電圧出力部
2123,2223 ステップ電圧出力部
2124,2224 スイッチ信号生成部
C12,C22 電圧保持キャパシタ
C13,C23 ステップ電圧生成キャパシタ
CL カンチレバー
CLA アーム
CLW ウェイト
Cp 等価キャパシタ
Gp 交流電源
igSCR1 サイリスタSCR1のゲート信号
LEDs 発光ダイオード
PP 第1電極
PUT11,PUT12,PUT21,PUT22 電圧比較回路
SCR1 第1スイッチング素子
SCR2 第2スイッチング素子
SP 第2電極
Vp 圧電素子の両電極間電圧
VREF 電圧保持キャパシタの電圧(固定基準電圧)
VSTP ステップ電圧生成キャパシタの充電電圧
Δz カンチレバーの振動変位

Claims (6)

  1. 構造物の振動を所望の特性で吸収する振動吸収装置であって、
    前記振動する構造物からの作用を受け、繰り返しの応力または歪が生じる第1電極と第2電極とを持つ圧電素子と、
    前記圧電素子の両電極間に接続された、前記圧電素子に加える電圧を制御する制御部と、
    前記圧電素子に並列または直列に接続され、前記圧電素子からの電力を消費する電気負荷と、
    を有し、
    前記制御部は、交互に動作する第1制御ユニットおよび第2制御ユニットを備え、
    前記第1制御ユニットは、
    前記圧電素子の第1電極側から第2電極側に向けて導通を行う第1スイッチング素子とコイルとの直列接続回路を有する第1スイッチング回路、および、
    前記第1スイッチング素子のスイッチングを制御する自律型第1アナログ制御回路からなり、
    前記自律型第1アナログ制御回路は、
    前記圧電素子の両電極間に生じる電圧ピークを検出する電圧ピーク検出部と、
    固定基準電圧を生成・保持する基準電圧出力部と、
    前記電圧ピークの検出ごとに電圧値が上昇するステップ電圧を出力するステップ電圧出力部と、
    前記基準電圧出力部が出力する固定基準電圧と、前記ステップ電圧出力部が出力するステップ電圧とを比較し、前記ステップ電圧が前記固定基準電圧を超えたときに前記第1スイッチング素子をオン状態にする、スイッチ信号生成部と、
    からなり、
    前記第2制御ユニットは、
    前記圧電素子の第2電極側から第1電極側に向けて導通を行う第2スイッチング素子とコイルとの直列接続回路を有する第2スイッチング回路、および、
    前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御する自律型第2アナログ制御回路からなり、
    前記自律型第2アナログ制御回路は、
    前記圧電素子の両電極間に生じる電圧ボトムを検出する電圧ボトム検出部と、
    固定基準電圧を生成・保持する基準電圧出力部と、
    前記電圧ボトムの検出ごとに電圧値が上昇するステップ電圧を出力するステップ電圧出力部と、
    前記基準電圧出力部が出力する固定基準電圧と、前記ステップ電圧出力部が出力するステップ電圧とを比較し、前記ステップ電圧が前記固定基準電圧を超えたときに前記第2スイッチング素子をオン状態にする、スイッチ信号生成部と、
    からなり、
    前記制御部は、電圧ボトムが表れる所定回数ごとに、前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御することで、前記圧電素子の電圧の極性または電荷の極性の少なくとも一方の反転を行い、これにより前記振動する構造物の振動振幅の減衰を制御する、
    振動吸収装置。
  2. 請求項1に記載の振動吸収装置において、
    前記圧電素子に直列に極性反転補償用キャパシタが接続されている、
    振動吸収装置。
  3. 請求項1または2に記載の振動吸収装置において、
    前記電圧ピーク検出部は、
    前記圧電素子の両電極間に接続された、アノードが前記圧電素子の第1電極に接続された第1ダイオードと、一方の端子が前記第1ダイオードのカソードに接続され他方の端子が前記圧電素子の第2電極に接続された抵抗との直列接続回路、および、アノードが前記圧電素子の第1電極に接続された第2ダイオードと、一方の端子が前記第2ダイオードのカソードに接続され他方の端子が前記圧電素子の第2電極に接続されたキャパシタとの直列接続回路、ならびに、
    前記抵抗の前記圧電素子の第2電極に接続された端子とは反対側の第1端子と、前記キャパシタの前記圧電素子の第2電極に接続された端子とは反対側の第2端子との間に接続され、前記第2端子の電圧が前記第1端子の電圧よりも高いときに、前記第2端子の電圧を出力する電圧比較回路と、
    からなり、
    前記電圧ボトム検出部は、
    前記圧電素子の両電極間に接続された、アノードが前記圧電素子の第2電極に接続された第1ダイオードと、一方の端子が前記第1ダイオードのカソードに接続され他方の端子が前記圧電素子の第1電極に接続された抵抗との直列接続回路、および、アノードが前記圧電素子の第2電極に接続された第2ダイオードと、一方の端子が前記第2ダイオードのカソードに接続され他方の端子が前記圧電素子の第1電極に接続されたキャパシタとの直列接続回路、ならびに、
    前記抵抗の前記圧電素子の第1電極に接続された端子とは反対側の第1端子と、前記キャパシタの前記圧電素子の第1電極に接続された端子とは反対側の第2端子との間に接続され、前記第2端子の電圧が前記第1端子の電圧よりも高いときに、前記第2端子の電圧を出力する電圧比較回路と、
    からなる振動吸収装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の振動吸収装置において、
    前記第1制御ユニットの前記基準電圧出力部は、
    アノードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したダイオードと、カソードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したツェナーダイオードとの直列接続回路と、前記直列接続回路に一方端子が接続され他方端子が前記圧電素子の第2電極に接続された電圧保持キャパシタとからなり、
    前記第2制御ユニットの前記基準電圧出力部は、
    アノードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したダイオードと、カソードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したツェナーダイオードとの直列接続回路と、前記直列接続回路に一方端子が接続され他方端子が前記圧電素子の第1電極に接続された電圧保持キャパシタとからなる、
    振動吸収装置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の振動吸収装置において、
    前記第1制御ユニットの前記ステップ電圧出力部は、
    アノードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したダイオードと、前記ダイオードに一方端子が接続され他方端子が前記圧電素子の第2電極に接続されたステップ電圧生成キャパシタとからなり、
    前記第2制御ユニットの前記基準電圧出力部は、
    アノードが前記電圧比較回路の出力端子側に配向したダイオードと、前記ダイオードに一方端子が接続され他方端子が前記圧電素子の第1電極に接続されたステップ電圧生成キャパシタとからなる、
    振動吸収装置。
  6. 請求項3から5の何れかに記載の振動吸収装置において、
    前記第1制御ユニットの前記スイッチ信号生成部は、
    前記電圧保持キャパシタの前記圧電素子の第2電極に接続された端子とは反対側の第1端子と、前記ステップ電圧生成キャパシタの前記圧電素子の第2電極に接続された端子とは反対側の第2端子との間に接続され、前記第2端子の電圧が前記第1端子の電圧よりも高いときに、前記第2端子の電圧を出力する電圧比較回路からなり、
    前記第2制御ユニットの前記スイッチ信号生成部は、
    前記電圧保持キャパシタの前記圧電素子の第1電極に接続された端子とは反対側の第1端子と、前記ステップ電圧生成キャパシタの前記圧電素子の第1電極に接続された端子とは反対側の第2端子との間に接続され、前記第2端子の電圧が前記第1端子の電圧よりも高いときに、前記第2端子の電圧を出力する電圧比較回路からなる、
    振動吸収装置。
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