JP6705637B2 - 静電チャックの温度検出機構 - Google Patents

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Description

本発明は、静電チャックの温度を検出する機構に関する。
半導体デバイス、液晶デバイスなどを製造する場合、導電性基板に形成された所定の膜をFなどのハロゲン系の腐食性ガスを用いプラズマ環境下で処理するエッチング工程が存在する。
エッチング工程では、エッチング効率の向上のために基板の温度を上昇させることが必要である一方、エッチング時におけるプラズマの入熱による基板の温度上昇を抑制する必要がある。エッチング時における基板の温度が不適切であると、基板の歩留り率が低下する。
そこで、基板を吸着する静電チャックに、基板を加熱するためのヒーター機構、及び、基板を冷却するための冷却機構を設け、静電チャックの温度を計測して、静電チャックの温度を管理している。
静電チャックの温度を計測する方法として、光温度計を用いて、静電チャックの表面の温度を非接触で計測することがある。しかしながら、光温度計は、非常に高価であると共に、静電チャックに汚れなどが付着していると正確な温度を計測できないという問題がある。
そこで、静電チャックの金属製の基材にシース熱電対の固定部を螺合により固定して、静電チャックの被計測層(表面層)の裏面にシース熱電対の先端部を接触させることにより、静電チャックの温度を計測することが行われている。
例えば、特許文献1には、静電チャックの温度検出センサとして、手法として接触温度計(熱電対など)や非接触温度計(蛍光温度計やIRセンサなど)が挙げられているが、非接触温度計は被測定部分の熱を奪うことがないため好ましいと記載されている。
特開2014−132560号公報
しかしながら、従来のシース熱電対の固定部はステンレス鋼などの金属材料からなるので、この固定部を介してシース熱電対から基材に熱逃げが生じる。そのため、シース熱電対で計測される温度は正確なものではなかった。
そこで、本発明は、シース熱電対により静電チャックの温度をより正確に計測するための温度検出機構を提供することを目的とする。
本発明の静電チャックの温度検出機構は、基材と、前記基材の表面に形成された断熱層と、前記断熱層の表面に形成された被計測層とを備えた静電チャックにおいて、先端部が前記被計測層の裏面と接触するシース熱電対と、前記シース熱電対に設けられ、ステンレス鋼の熱伝導率より低い熱伝導率を有する樹脂からなり、前記基材に形成された被固定部に固定される固定部材とを備えたことを特徴とする。
本発明の静電チャックの温度検出機構によれば、固定部材が、従来の固定部材の材料であるステンレス鋼の熱伝導率より低い熱伝導率を有する樹脂から形成されている。そのため、従来と比較して、固定部材を介してシース熱電対から基材に逃げる熱を抑制することが可能となる。これにより、シース熱電対による被計測層の温度のより正確な計測を図ることが可能となる。
例えば、基体に形成された被固定部は雌ねじ部であり、固定部材の外周面に雄ねじ部が形成され、雌ねじ部に雄ねじ部が螺合することにより、基体に固定部材が固定されるものであってもよい。さらに、基体に形成された被固定部は穴であり、この穴に固定部材を圧入することにより、基体に固定部材が固定されるものであってもよい。また、基体の被固定部は基体の裏面に設けた凹部などの被係止部であり、この係止部に固定部材の突起などの係止部が係止されて、基体に固定部材が固定されるものであってもよい。また、接着剤などを用いて、基体に固定部材が固定されるものであってもよい。
本発明の静電チャックの温度検出機構において、前記シース熱電対の前記先端部に装着され、ステンレス鋼の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、前記先端部の先端面の面積よりも面積が大きな先端面を有するパッドを備えることが好ましい。
この場合、シース熱電対の先端部に先端面の面積が大きいパッドが装着されているので、このようなパッドが装着されていない従来と比較して、シース熱電対の先端部の被計測面に対する接触の安定化を図ることが可能となる。そして、パッドは熱伝導率が高いので、シース熱電対によって被計測層の温度を正確に計測することの妨げにならない。
また、本発明の静電チャックの温度検出機構、前記シース熱電対の前記先端部を付勢して前記被計測層の裏面に押し付ける付勢機構を備える。
これにより、このような付勢機構を有しない従来と比較して、シース熱電対の先端部の被計測面に対する接触の安定化を図ることが可能となる。
また、本発明の静電チャックの温度検出機構において、前記被計測層の裏面と前記固定部材との間であって前記シース熱電対が存在する周囲の空間の気圧を減圧させる減圧機構を備える。
これにより、減圧機構を備えない従来と比較して、前記空間が減圧されて断熱効果が生じるので、さらに、シース熱電対による被計測層の温度のより正確な計測を図ることが可能となる。減圧機構は、例えば、前記空間と連通するように基体に形成された通路、及び、この通路の出口に接続された真空ポンプ、減圧器などからなるものであればよい。
本発明の実施形態に係る静電チャックの温度検出機構を示す模式断面図。 本発明の実施例に係る静電チャックの温度検出機構を示す模式上面図。
本発明の実施形態に係る静電チャック10の温度検出機構20について説明する。
図1に示すように、静電チャック10は、基材11と、基材11の表面に形成された断熱層12と、断熱層12の表面に形成された被計測層13とを備えている。
基材11は、アルミニウム(Al)などの熱伝導率の高い金属から形成されている。図示しないが、基材11には、冷却水などの冷却用の流体が流れる流路が内部に形成されており、この流路の出入口には、流路に冷却用の流体を供給し、この流体を排出させる冷却機構が接続されている。
基材11の裏面側には、垂直方向に中心軸が延びる雌ねじ部11aが形成されている。そして、雌ねじ部11aと同軸に、基材11の表面まで連続する断面円形状の穴11bが形成されている。
断熱層12は、断熱性シリコーン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene, PTFE)などの熱伝導率が小さい材料からなっている。断熱層12には、基材11の穴11bと同軸心に、断面円形状の穴12aが貫通して形成されている。ここでは、穴12aの断面の直径は、穴11bの断面の直径と比較して少し小さくなっているが、穴11bの断面の直径と同じであっても、大きくてもよい。
また、穴11b,12aの断面は、円形に限定されず、三角形、四角形、六角形などの多角形、楕円形などであってもよい。また、穴11b,12aの断面は相似形でなくともよく、例えば、穴11bの断面が円形で、穴12aの断面が多角形であってもよい。
被計測層13は、裏面にポリイミドヒーターを接着、もしくはヒーターを内部に埋設したアルミナなどの高抵抗材料からなっている。被計測層13には静電チャック電極に電圧を給電するための2つの端子30(図2参照)、及び、ポリイミドヒーターや内部に埋設されたヒーターに電圧を給電するための2つの端子31(図2参照)が接着剤などによって接続されており、図示しないが、この端子30、31は外部電源に接続されている。
端子30を介して静電チャック電極に電圧が印加されると、被計測層13が誘電層として機能して、電荷が発生し、自由電子を有する導電性の基板が帯電して、被計測層13の電荷とウェハの電荷との間でクーロン力が発生する。このクーロン力によって、基板が静電チャック10に吸着される。
ただし、静電チャック10は、ジョンセン・ラーベック力又はグラジエント力によって、基板を吸着するものであってもよい。
端子31を介してヒーター電極に電圧が印加されると、ポリイミドヒーター、もしくは内部に埋設されたヒーターの発熱体がジュール発熱し被計測層13が加熱される。
静電チャック10の温度検出機構20には、シース熱電対21が用いられる。シース熱電対21は、金属保護管(シース)の内部に、熱電対素線が挿入され、高純度酸化マグネシウムなどの無機絶縁物の粉末が充填されたうえで、密封されたものである。シース熱電対21は、光温度計と比較して非常に安価であり、様々な雰囲気の中で長時間連続使用することが可能である。
なお、シース熱電対21のシースの外表面には、周囲との断熱のために、ポリテトラフルオロエチレンなどの低い熱伝導率を有する樹脂が被覆されている。
シース熱電対21には、固定部材22が固定されている。固定部材22は、基材11の被固定部11aに固定される。ここでは、被固定部11aは、穴11bと同軸心に形成された雌ねじ部11aであり、固定部材22の外周面に雌ねじ部11aに螺合する雄ねじ部22aが形成されている。
ただし、基材11に固定部材22を固定する構成はこれに限定されない。例えば、被固定部は基材11に形成された穴であり、この穴に固定部材22を圧入することにより、基材11に固定部材22を固定してもよい。また、基材11の被固定部は基体の裏面に設けた凹部などの被係止部であり、この被係止部に固定部材22に設けた突起などの係止部を係止して、基材11を固定部材22に固定してもよい。また、接着剤などを用いて、基材11に固定部材22を固定してもよい。
固定部材22は、ポリエーテルエーテルケトン(polyetheretherketone, PEEK)、ポリテトラフルオロエチレンなど、ステンレス鋼の熱伝導率より低い熱伝導率を有する樹脂から形成されている。固定部材22の中心軸に沿って形成された穴内を、シース熱電対21が挿通している。
シース熱電対21を固定する従来の固定部材は、ステンレス鋼などの熱伝導率が比較的高い金属から形成されていた。そのため、この固定部材を介してシース熱電対21から基材11に逃げる熱が多かった。本実施形態では、固定部材22は、ステンレス鋼の熱伝導率より低い熱伝導率を有する樹脂から形成されているので、従来と比較して、固定部材22を介してシース熱電対21から基材11に逃げる熱を抑制することが可能となる。これにより、シース熱電対21による被計測層13の温度のより正確な計測を図ることが可能となる。
温度検出機構20は、さらに、シース熱電対21の先端部21aに装着され、先端部21aの先端面の面積よりも大きな面積を先端面に有するパッド23を備えている。ただし、温度検出機構20は、パッド23を備えず、シース熱電対21の先端部21aが直接被計測層13と接触するものであってもよい。なお、パッド23の先端面は、平面であっても、上方に突出する曲面などであってもよい。
パッド23は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などのステンレス鋼の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する金属から形成されている。ただし、半導体製造工程において、銅は汚染物質となり得るので、パッド23はアルミニウムから形成されていることが好ましい。
ここでは、パッド23の先端面は、平らな円形状となっている。パッド23は、シース熱電対21の先端部21aにロウ付などによって固定されている。ただし、パッド23の形状は、円板状に限定されず、三角形、四角形、六角形などの多角形板、楕円板、直方体などの形状であってもよい。また、パッド23は、ロウ付以外の方法、例えば、圧入、螺合、熱伝導性接着剤を用いた接着などで先端部21aに固定されていてもよい。
従来、シース熱電対21の先端部21aが直接、被計測層13の裏面に接触しており、接触面積が小さいため、その接触が不安定となるおそれがあった。本実施形態では、シース熱電対21の先端部21aに先端面の面積が大きいパッド23が装着されているので、従来と比較して、接触の安定化を図ることが可能となる。そして、パッド23は高熱伝導率を有する金属からなるので、シース熱電対21による被計測層13の温度の正確な計測の妨げにならない。
温度検出機構20は、さらに、シース熱電対21の先端部21aを付勢して被計測層13の裏面に押し付ける付勢機構24を備えている。ただし、温度検出機構20は、付勢機構24を備えず、シース熱電対21の先端部21aが付勢力なく被計測層13と接触するものであってもよい。
この付勢機構24は、シース熱電対21の先端部21aと固定部材22との間においてシース熱電対21に固定された押え部材25と、固定部材22と押え部材25との間に配置された付勢部材26とから構成されている。
押え部材25は、ポリエーテルエーテルケトン、ポリテトラフルオロエチレンなど、ステンレス鋼の熱伝導率より低い熱伝導率を有する樹脂から形成されており、穴11bの断面の内径よりも小さな外径を有する略円環状の部材からなっている。押え部材25は、その中央に形成された貫通穴をシース熱電対21が挿通された状態で、シース熱電対21の外周面に接着剤などで固定されている。
付勢部材26は、コイルバネなどのバネであり、固定部材22と押え部材25とが互いに離れる方向に付勢している。
付勢部材26による付勢圧力は、0.98N/m〜9.8N/mであることが好ましい。付勢圧力が0.98N/m未満であると、シース熱電対21の先端部21aの被計測層13への接触圧力が不十分となり、被計測層13の温度が正確に計測できないおそれが生じる。一方、付勢圧力が9.8N/mを超えると、シース熱電対21の先端部21aが被計測層13を強く押し過ぎ、被計測層13などに割れなどが発生するおそれが生じる。付勢圧力は、固定部材22の雄ねじ部22aの雌ねじ部11aに対する螺合長さによって調整することが可能である。
本実施形態では、付勢機構24によって、シース熱電対21の先端部21aを被計測層13の裏面に押し付けているので、このような付勢機構24を有しない従来と比較して、接触の安定化を図ることが可能となる。
さらに、被計測層13の裏面と固定部材22との間であってシース熱電対21が存在する周囲の空間、すなわち、穴11b及び穴12a内の気圧を減圧させる減圧機構を備えることが好ましい。
ここでは、図示しないが、減圧機構は、前記空間と連通するように基体に形成された通路、及び、この通路の出口に接続された真空ポンプ、減圧器などからなる。ただし、温度検出機構20は、前記空間の気圧は外部の気圧と同じであってもよい。
減圧機構により前記空間を外部の気圧より低くすることより、この空間内が大気圧である場合と比較して、この空間において断熱効果が生じるので、さらにシース熱電対21の計測精度の向上を図ることが可能となる。
(実施例1)
静電チャック10として、外径が300mmで厚さが34.3mmのものを用意した。基材11は、アルミニウムからなり、厚さは30mmであった。断熱層12は、断熱性シリコーン樹脂からなり、厚さは3mmであった。被計測層13は、厚さ0.25mmのポリイミドヒーターを裏面に接着した厚さ1.00mmのアルミナからなり、ポリイミドヒーターとアルミナの総厚は1.30mm(熱伝導性シリコーン接着層の厚さ0.05mmを含む)であった。
基材11には、冷却用の流路を設け、その出入口に冷却機構を接続した。
図2に示すように、静電チャック10には、中心から50mmの円周上に均等に間隔を開けて静電チャック電極に電圧を給電するための2つの端子30、及び、ポリイミドヒーターに電圧を給電するための2つの端子31を設けた。
そして、静電チャック10には、中心から40mm、80mm、125mm離れた位置が中心軸と一致するように、3つの温度検出機構20を設けた。
各温度検出機構20に用いたシース熱電対21は、助川電気工業株式会社製のT14−SK−2−C−1.6ーG−250を使用した。このシース熱電対21のシース外径は1.6mmであった。
固定部材22は、ポリエーテルエーテルケトンからなり、ねじ径が8mmであり、高さが8mmであった。パッド23は使用しなかった。
押え部材25は、ポリエーテルエーテルケトンからなり、外径が5mmであり、厚さが2.5mmであった。
基材11の雌ねじ部11aは、ねじ径が8mmであり、深さが10mmであった。基材11の穴11bの内径は、6mmであった、断熱層12の穴12aの内径は、5.5mmであった。
そして、固定部材22の雄ねじ部22aを基材11の雌ねじ部11aに螺合させて、付勢部材26を使用せずシース熱電対21を静電チャック10に固定した。温度検出機構20は、減圧機構を備えておらず、穴11b及び穴12aの内部は、外部と同じく大気圧であった。
この状態で、前記冷却機構によって前記流路内に20℃の冷却水を流した状態で、シース熱電対21によって、被計測層13の温度を計測した。
(実施例2)
付勢部材26を使用し、付勢部材26によるシース熱電対21の先端部21aの被計測層13に対する接触圧力を0.98N/mとした状態で、シース熱電対21を静電チャック10に固定したほかは、実施例1と同条件で計測層13の温度を計測した。
(実施例3)
シース熱電対の先端に銅(Cu)からなるパッド23をロウ付により固定されたほかは、実施例2と同条件で被計測層13の温度を計測した。
(実施例4)
穴11b及び穴12a内を真空にしたほかは、実施例3と同条件で被計測層13の温度を計測した。
表1から分かるように、実施例1から実施例4の静電チャック10においては、固定部材22を断熱材料であるポリエーテルエーテルケトンとしたことにより、実温度と計測温度との温度差は10℃以下と小さかった。
実施例2の静電チャック10においては、付勢部材26を使用したことにより、実温度と計測温度との温度差は8.1℃まで低減した。
実施例3の静電チャック10においては、付勢部材26及びパッド23を使用したことにより、実温度と計測温度との温度差は7.1℃まで低減した。
実施例4の静電チャック10においては、付勢部材26、パッド23及び穴11b,12a内を真空にしたことにより、実温度と計測温度との温度差は4.7℃まで低減した。
(比較例1)
固定部材22をステンレス鋼からなるものとしたほかは、実施例1と同条件で被計測層13の温度を計測した。
(比較例2)
付勢部材26を使用し、付勢部材26によるシース熱電対21の先端部21aの被計測層13に対する接触圧力を0.98N/mとした状態で、シース熱電対21を静電チャック10に固定し、シース熱電対の先端に銅(Cu)からなるパッド23をロウ付により固定されたほかは、比較例1と同条件で被計測層13の温度を計測した。
表2から分かるように、比較例1の静電チャック10においては、実温度と計測温度との温度差が16.8℃と、実施例1と比較して大きくなった。これは、固定部材22を熱伝導率が比較的高いステンレス鋼からなるものとしたので、基材11に熱逃げが発生したためであると考えられる。
比較例2の静電チャック10においては、実温度と計測温度の温度差が15.4℃と、比較例1と比較して大きくなった。これは、比較例1とは異なり付勢部材26、及びパッド23を使用しているが、固定部材22からの基材11への熱逃げが大きいからであると考えられる。
表1及び表2から分かるように、実施例1から実施例4は、比較例1及び比較例2と比べて、計測温度が実温度に5℃程度近いことが分かる。
これから、固定部材22の材質を熱伝導性に劣るものとして熱逃げを抑制することにより、温度計測精度が向上することが分かる。
10…静電チャック、 11…基材、 11a…雌ねじ部(被固定部)、 11b…穴、12…断熱層、 12a…穴、 13…被計測層、 20…温度検出機構、 21…シース熱電対、 21a…先端部、 22…固定部材、 22a…雄ねじ部、 23…パッド、 24…付勢部材、 25…押え部材、 26…付勢部材、 30…静電チャック電極用端子、 31…ヒーター電極用端子。

Claims (3)

  1. 基材と、前記基材の表面に形成された断熱層と、前記断熱層の表面に形成された被計測層とを備えた静電チャックにおいて、
    先端部が前記被計測層の裏面と接触するシース熱電対と、
    前記シース熱電対に設けられ、ステンレス鋼の熱伝導率より低い熱伝導率を有する樹脂からなり、前記基材に形成された被固定部に固定される固定部材と、
    前記シース熱電対の前記先端部を付勢して前記被計測層の裏面に押し付ける付勢機構と
    前記被計測層の裏面と前記固定部材との間であって前記シース熱電対が存在する周囲の空間の気圧を減圧させる減圧機構とを備えたことを特徴とする静電チャックの温度検出機構。
  2. 請求項1に記載の静電チャックの温度検出機構であって、
    前記シース熱電対の前記先端部に装着され、ステンレス鋼の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、前記先端部の先端面の表面積よりも表面積が大きな先端面を有するパッドを備えることを特徴とする静電チャックの温度検出機構。
  3. 請求項2に記載の静電チャックの温度検出機構であって、
    前記パッドの先端面は、前記被計測層側に突出する曲面であることを特徴とする静電チャックの温度検出機構。
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