JP6705611B2 - 不快状態判定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ユーザの生体情報に基づいて、当該ユーザの不快状態を判定する不快状態判定装置に関する。
従来、生体情報に基づいて、ユーザの感情を判定する技術が提供されている。このような、感情判定技術を採用した装置は、例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献1には、脳電位データ及び脈拍データに基づいて、ユーザのストレス状態を判定する不快状態判定装置が開示されている。
特開2017−119109号公報
上記従来の不快状態判定装置は、脳電位データ及び脈拍データを用いて、ユーザのストレス状態を判定するため、それらの2つのデータを同時に取得する必要がある。このとき、脈拍データを取得するのに要する時間は、脳電位データを取得するのに要する時間と比べて、長くなる。このため、上記従来の不快状態判定装置は、脳電位データの取得タイミングを遅延させることによって、その問題を解決している。
しかしながら、上記従来の不快状態判定装置は、上述したように、生体情報を取得するときの遅延時間については考慮しているものの、ユーザへの刺激に対して生体情報が反応として現れるまでの遅延時間、及び、反応強さの個人差については、考慮していない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ユーザの不快状態に対する判定精度を向上させることができる不快状態判定装置を提供することを目的とする。
この発明に係る不快状態判定装置は、ユーザの不快要因に応じた挙動に関する挙動情報から、不快要因の種別ごとに予め設定されたユーザの行動に関する行動情報を検出する行動検出部と、行動検出部によって検出された行動情報と対応するユーザの不快期間の推定条件を取得し、推定条件に対応する履歴情報を用いて、不快期間を推定する不快期間推定部と、ユーザの複数の生体情報に基づいて、当該ユーザの不快状態を推定する不快推定器と、不快期間推定部によって推定された不快期間に基づいて、複数の生体情報における不快要因に対する反応時間をそれぞれ推定し、不快期間及び反応時間に基づいて、複数の生体情報の不快推定器への入力タイミングを同期させる不快推定器学習部と、行動検出部が行動情報を検出した場合に、不快推定器の推定結果に基づいて、ユーザの不快状態を判定する不快判定部とを備えるものである。
この発明によれば、ユーザの不快状態に対する判定精度を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係る不快状態判定装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る不快状態判定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 行動情報データベースの格納例を示した図である。 制御情報データベースの格納例を示した図である。 学習用データベースの格納例を示した図である。 学習用データベースの別の格納例を示した図である。 推定パラメータ保存部の格納例を示した図である。 この発明の実施の形態1に係る不快状態判定装置の動作を示すフローチャートである。 環境情報取得部の動作を示すフローチャートである。 挙動情報取得部の動作を示すフローチャートである。 生体情報取得部の動作を示すフローチャートである。 制御情報取得部の動作を示すフローチャートである。 行動検出部の動作を示すフローチャートである。 不快判定部の動作を示すフローチャートである。 不快期間推定部の動作を示すフローチャートである。 不快推定器学習部の動作を示すフローチャートである。 不快推定器学習部における反応時間の推定動作を示すフローチャートである。 不快推定器の動作を示すフローチャートである。 不快推定器の学習例を示したタイムチャートである。 不快判定部の不快判定例を示したタイムチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る不快状態判定装置10の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、不快状態判定装置10は、環境情報取得部11、挙動情報取得部12、制御情報取得部13、制御情報データベース14、生体情報取得部15、行動検出部16、行動情報データベース17、学習用データベース18、不快判定部19、不快期間推定部20、不快推定器21、不快推定器学習部22、及び、推定パラメータ保存部23を備えている。
環境情報取得部11は、ユーザが存在する環境の状態に関する環境情報を取得する。環境情報は、例えば、温度センサによって検出された温度に関する温度情報、及び、マイクによって検出された騒音の大きさに関する騒音情報である。
挙動情報取得部12は、ユーザの行動に関する挙動情報を取得する。挙動情報は、例えば、カメラによって撮影されたユーザの顔及び体の動きに関する画像情報、マイクによって検出されたユーザの声及び発話内容に関する音声情報、及び、タッチパネル及びスイッチ等の操作部によって検出されたユーザの機器操作に関する操作情報である。
制御情報取得部13は、不快状態判定装置10の推定結果に基づいて動作する外部機器を制御するための制御情報を、当該外部装置から取得する。外部機器は、例えば、空調機器及び音響機器である。また、制御情報取得部13は、取得した制御情報と、後述する制御情報データベース14に予め格納されている制御パターンとを照合する。
制御情報データベース14は、空調機器及び音響機器を制御するための制御情報として、制御パターンと、その制御の要因となるユーザの不快要因とを、予め対応付けて格納している。空調機器を制御するための制御パターンは、例えば、冷房または暖房のONまたはOFF等に関する情報である。音響機器を制御するための制御パターンは、例えば、音量の上げ下げ等に関する情報である。ユーザが不快と感じる不快要因は、ユーザへの刺激となるものであって、例えば、暑い、寒い、及び、うるさい等である。
生体情報取得部15は、ユーザにおける複数の生体情報を、生体センサから取得する。生体センサは、例えば、心拍計及び脳波計である。生体情報は、例えば、心拍計によって計測された心拍変動に関する情報、及び、脳波計によって計測された脳波に関する情報である。
行動検出部16は、挙動情報取得部12が取得した挙動情報と、後述する行動情報データベース17に予め格納されている行動パターンとを照合する。
行動情報データベース17は、不快要因と、この不快要因の種別ごとに予め定義した行動パターン、及び、ユーザが不快と感じている不快期間の推定条件を、予め対応付けて格納している。行動パターンは、例えば、ユーザの「空調(暑い)」とする不快要因に対して、「暑い」と発話する、または、空調機器の設定温度を下げるためのボタンを押す、ユーザの行動パターンである。不快期間の推定条件は、例えば、環境内の温度、及び、環境内における騒音の大きさである。
学習用データベース18は、環境情報取得部11が取得した環境情報、行動検出部16の照合動作によって行動情報データベース17に格納されている行動パターンと一致した行動パターン、制御情報取得部13が取得した制御情報、生体情報取得部15が取得した生体情報、及び、タイムスタンプ等を格納している。
不快判定部19は、行動検出部16の照合動作によって行動情報データベース17に格納されている行動パターンと一致した行動パターンが、当該行動検出部16から入力されると、ユーザの不快状態を検出したことを示す信号を外部に向けて出力する。また、不快判定部19は、行動検出部16から入力された行動パターンを、後述する不快期間推定部20に向けて出力する。更に、不快判定部19は、ユーザの不快状態を検出したことを示す信号が、後述する不快推定器21から入力されると、その信号を外部に向けて出力する。
不快期間推定部20は、不快判定部19から入力された行動パターンに対応して、行動情報データベース17に格納されている不快期間の推定条件を取得する。また、不快期間推定部20は、取得した不快期間の推定条件と、学習用データベース18に格納されている履歴情報とに基づいて、不快期間を推定する。即ち、履歴情報は、上述した環境情報、行動パターン、制御情報、生体情報、及び、タイムスタンプの経過履歴である。
不快推定器21は、後述する推定パラメータ保存部23に格納されている生体情報の反応時間、平常状態のしきい値、及び、不快状態のしきい値に基づいて、生体情報取得部15から入力された生体情報が、不快状態であるか、または、平常状態であるかを推定する。
不快推定器学習部22は、不快期間推定部20によって推定された不快期間の不快要因に対応する制御パターンが、制御情報取得部13から入力されると、その制御パターン入力時点から、生体情報取得部15によって取得された生体情報が不快状態から平常状態に変化した時点までの経過時間を、生体情報の反応時間として推定する。また、不快推定器学習部22は、生体情報ごとに推定した反応時間に基づいて、不快推定器21を学習する。更に、不快推定器学習部22は、推定した生体情報ごとの反応時間、平常状態のしきい値、及び、不快状態のしきい値を、後述する推定パラメータ保存部23に格納する。
ここで、不快推定器学習部22が不快推定器21を学習することとは、心拍変動の反応時間及び脳波の反応時間に基づいて、心拍変動を示す信号及び脳波を示す信号の不快推定器21への入力タイミングを同期させることである。
推定パラメータ保存部23は、ユーザの生体情報の種別ごとに、不快推定器学習部22が推定した生体情報の反応時間、平常状態のしきい値、及び、不快状態のしきい値を格納している。
図2は、この発明の実施の形態1に係る不快状態判定装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
不快状態判定装置10は、プロセッサ31、メモリ32、ハードディスク33、環境情報入力インタフェース34、画像入力インタフェース35、音声入力インタフェース36、生体情報入力インタフェース37、及び、機器情報入力インタフェース38を備えている。
環境情報入力インタフェース34は、温度センサ及びマイクによって構成されている。画像入力インタフェース35は、カメラによって構成されている。音声入力インタフェース36は、マイクによって構成されている。生体情報入力インタフェース37は、心拍計及び脳波計によって構成されている。機器情報入力インタフェース38は、タッチパネル、スイッチ、空調機器及び音響機器との間の通信装置によって構成されている。
不快状態判定装置10は、コンピュータで構成されており、制御情報データベース14、行動情報データベース17、学習用データベース18、及び、推定パラメータ保存部23を、ハードディスク33に格納している。また、不快状態判定装置10は、プロセッサ31を、環境情報取得部11、挙動情報取得部12、制御情報取得部13、生体情報取得部15、行動検出部16、不快判定部19、不快期間推定部20、不快推定器21、及び、不快推定器学習部22として機能させるためのプログラムを、メモリ32に格納している。そして、プロセッサ31は、メモリ32に格納されているプログラムを実行する。
次に、制御情報データベース14、行動情報データベース17、及び、学習用データベース18、及び、推定パラメータ保存部23の格納例について、図3から図7を用いて詳細に説明する。
図3は、行動情報データベース17の格納例を示した図である。図3に示すように、行動情報データベース17は、行動情報を識別するための行動情報ID171、ユーザが不快と感じる不快要因172、不快要因に応じた行動パターン173、及び、不快期間推定条件174を、対応付けて格納している。
図4は、制御情報データベース14の格納例を示した図である。図4に示すように、制御情報データベース14は、制御情報を識別するための制御情報ID141、空調機器または音響機器におけるユーザの不快要因に応じた制御パターン142、及び、ユーザが不快と感じる不快要因143を、対応付けて格納している。
図5及び図6は、学習用データベース18の格納例を示した図である。図5に示すように、学習用データベース18は、タイムスタンプ181、環境情報182、及び、行動パターンまたは制御パターンを識別するための行動・制御パターンID183を、対応付けて格納している。また、図6に示すように、学習用データベース18は、ユーザを識別するためのユーザID184、生体情報の種別185、生体情報の計測値を取得開始した時刻を示す取得開始時刻186、及び、生体情報の計測値187を、対応付けて格納している。
図7は、推定パラメータ保存部23の格納例を示した図である。図7に示すように、推定パラメータ保存部23は、ユーザを識別するためのユーザID231、生体情報の種別232、生体情報の反応時間233、平常状態のしきい値234、及び、不快状態のしきい値235を対応付けて、推定パラメータとして保存している。
次に、不快状態判定装置10の動作について、図8を用いて詳細に説明する。図8は、実施の形態1に係る不快状態判定装置10の動作を示すフローチャートである。なお、不快状態判定装置10の動作は、一定周期で実施されるものである。
ステップST1において、環境情報取得部11は、温度センサによって検出された温度に関する温度情報、及び、マイクによって検出された騒音の大きさに関する騒音情報を、環境情報として取得する。
ステップST2において、挙動情報取得部12は、カメラによって撮影されたユーザの顔及び体の動きに関する画像情報、マイクによって検出されたユーザの声及び発話内容に関する音声情報、及び、タッチパネル及びスイッチ等の操作部によって検出されたユーザの機器操作に関する操作情報を、挙動情報として取得する。
ステップST3おいて、生体情報取得部15は、心拍計によって計測された心拍変動に関する情報、及び、脳波計によって計測された脳波に関する情報を、生体情報として取得する。
ステップST4において、制御情報取得部13は、空調機器及び音響機器を制御するための制御情報を取得する。
ステップST5において、行動検出部16は、挙動情報取得部12が取得した挙動情報の中から、行動情報を検出する。
ステップST6において、不快判定部19は、行動検出部16が検出した行動情報、及び、不快推定器21が出力した推定結果が入力されると、ユーザが不快状態であると判定する。
次に、ステップST1の処理について、図9を用いてより詳細に説明する。図9は、環境情報取得部11の動作を示すフローチャートである。
ステップST11において、環境情報取得部11は、温度センサによって検出された温度に関する温度情報を取得する。
ステップST12において、環境情報取得部11は、マイクによって検出された騒音の大きさに関する騒音情報を取得する。
ステップST13において、環境情報取得部11は、取得した温度情報及び騒音情報を、学習用データベース18及び不快判定部19に向けて出力する。これにより、図5に示すように、学習用データベース18は、上記2つの情報が入力された時刻を、タイムスタンプ181として格納し、入力された上記2つの情報を環境情報182として格納する。そして、不快状態判定装置10の処理は、ステップST2に進む。
次に、ステップST2の処理について、図10を用いてより詳細に説明する。図10は、挙動情報取得部12の動作を示すフローチャートである。
ステップST21において、挙動情報取得部12は、カメラから入力された画像信号を解析して得られた、ユーザの顔及び体の動きに関する画像情報を取得する。
ステップST22において、挙動情報取得部12は、マイクから入力された音声信号を解析して得られた、ユーザの声及び発話内容に関する音声情報を取得する。
ステップST23において、挙動情報取得部12は、タッチパネル及びスイッチ等の操作部によって検出されたユーザの機器操作に関する操作情報を取得する。
ステップST24において、挙動情報取得部12は、取得した画像情報、音声情報、及び、操作情報を、挙動情報として、行動検出部16に向けて出力する。そして、不快状態判定装置10の処理は、ステップST3に進む。
次に、ステップST3の処理について、図11を用いてより詳細に説明する。図11は、生体情報取得部15の動作を示すフローチャートである。
ステップST31において、生体情報取得部15は、心拍計によって計測された心拍変動に関する情報を取得する。
ステップST32において、生体情報取得部15は、脳波計によって計測された脳波に関する情報を取得する。
ステップST33において、生体情報取得部15は、取得した上記2つの情報を、生体情報として、学習用データベース18及び不快推定器21に向けて出力する。そして、不快状態判定装置10の処理は、ステップST4に進む。
次に、ステップST4の処理について、図12を用いてより詳細に説明する。図12は、制御情報取得部13の動作を示すフローチャートである。
ステップST41において、制御情報取得部13は、当該制御情報取得部13が制御情報を取得したか否かを判定する。ここで、制御情報取得部13が制御情報を取得した場合には、その処理はステップST42に進む。一方、制御情報取得部13が制御情報を取得しなかった場合には、その処理は終了する。即ち、不快状態判定装置10の処理は、ステップST5に進む。
ステップST42において、制御情報取得部13は、取得した制御情報と、制御情報データベース14に格納されている制御情報とが、一致するか否かを判定する。ここで、制御情報取得部13が、一致すると判定した場合には、その処理はステップST43に進む。一方、制御情報取得部13が、一致しないと判定した場合には、その処理はステップST44に進む。
例えば、制御情報取得部13は、取得した制御パターンが「空調制御(冷房)ON」という制御パターンである場合には、その取得した制御パターンと、図4に示した、制御情報ID141が「b−2」となる制御パターンとが、一致すると判定する。
ステップST43において、制御情報取得部13は、取得した制御情報と一致した制御情報の制御情報ID141を、制御情報データベース14から学習用データベース18に向けて出力する。そして、不快状態判定装置10の処理は、ステップST5に進む。
一方、ステップST44において、制御情報取得部13は、取得した制御情報を、制御情報データベース14に格納されている全ての制御情報と照合したか否かを判定する。ここで、制御情報取得部13が、全てのものと照合したと判定した場合には、その処理は終了する。即ち、不快状態判定装置10の処理は、ステップST5に進む。一方、制御情報取得部13が、全てのものと照合していないと判定した場合には、その処理はステップST42に戻る。即ち、制御情報取得部13は、取得した制御情報と、制御情報データベース14に格納されている残り全ての制御情報との照合を、開始する。
次に、ステップST5の処理について、図13を用いてより詳細に説明する。図13は、行動検出部16の動作を示すフローチャートである。
ステップST51において、行動検出部16は、当該行動検出部16が挙動情報を取得したか否かを判定する。ここで、行動検出部16が挙動情報を取得した場合には、その処理はステップST52に進む。一方、行動検出部16が挙動情報を取得しなかった場合には、その処理は終了する。即ち、不快状態判定装置10の処理は、ステップST6に進む。
ステップST52において、行動検出部16は、取得した挙動情報と、行動情報データベース17に格納されている行動情報とが、一致するか否かを判定する。ここで、行動検出部16が、一致すると判定した場合には、その処理はステップST53に進む。一方、行動検出部16が、一致しないと判定した場合には、その処理はステップST54に進む。
例えば、行動検出部16は、取得した行動パターンが、ユーザが「暑い」と発話する行動パターンである場合には、その取得した行動パターンと、図3に示した、行動情報ID171が「a−1」となる行動パターン173とが、一致すると判定する。
ステップST53において、行動検出部16は、取得した挙動情報と一致した行動情報の行動情報ID171を、行動情報データベース17から学習用データベース18及び不快判定部19に向けて出力する。そして、不快状態判定装置10の処理は、ステップST6に進む。
一方、ステップST54において、行動検出部16は、取得した挙動情報を、行動情報データベース17に格納されている全ての行動情報と照合したか否かを判定する。ここで、行動検出部16が、全てのものと照合したと判定した場合には、その処理は終了する。即ち、不快状態判定装置10の処理は、ステップST6に進む。一方、行動検出部16が、全てのものと照合していないと判定した場合には、その処理はステップST52に戻る。即ち、行動検出部16は、取得した挙動情報と、行動情報データベース17に格納されている残り全ての行動情報との照合を、開始する。
次に、ステップST6の処理について、図14を用いてより詳細に説明する。図14は、不快判定部19の動作を示すフローチャートである。
ステップST61において、不快判定部19は、行動情報データベース17に格納されている行動情報ID171を取得したか否かを判定する。ここで、不快判定部19が行動情報ID171を取得した場合には、その処理はステップST62に進む。一方、不快判定部19が行動情報ID171を取得しなかった場合には、その処理はステップST65に進む。
ステップST62において、不快判定部19は、ユーザの不快状態を検出したことを示す不快検出信号を、外部に向けて出力する。
ステップST63において、不快判定部19は、取得した行動情報ID171を不快期間推定部20に向けて出力する。続いて、不快期間推定部20は、入力された行動情報ID171に基づいて不快期間を推定し、この推定した不快期間を不快推定器学習部22に向けて出力する。
ステップST64において、不快推定器学習部22は、不快期間推定部20から不快期間が入力されると、不快推定器21を学習する。そして、不快状態判定装置10の処理は、ステップST1に戻る。
一方、ステップST65において、不快推定器21は、生体情報取得部15から入力された生体情報に基づいて、ユーザの不快状態を推定する。
ステップST66において、不快推定器21は、ユーザが不快状態であるか否かを判定する。ここで、不快推定器21が、不快状態であると判定した場合には、その処理はステップST67に進む。一方、不快推定器21が、不快状態ではないと判定した場合には、その処理は終了する。即ち、不快状態判定装置10の処理は、ステップST1に戻る。
ステップST67において、不快判定部19は、ユーザの不快状態を検出したことを示す不快検出信号を、外部に向けて出力する。そして、不快状態判定装置10の処理は、ステップST1に戻る。
次に、ステップST63の処理について、図3、図5、図15、及び、図19を用いてより詳細に説明する。図15は、不快期間推定部20の動作を示すフローチャートである。図19は、不快推定器21の学習例を示したタイムチャートである。なお、図19に記載した「t」は時刻を示しており、「A」はユーザが存在する環境の温度を示している。
ステップST631において、不快期間推定部20は、入力された行動情報ID171と同一の行動情報IDを、行動情報データベース17に格納されている複数の行動情報ID171の中から抽出し、この抽出した行動情報ID171に対応した不快要因172及び不快期間推定条件174を取得する。
例えば、図3に示すように、不快期間推定部20が、行動情報ID171として、「a−1」を取得した場合には、当該不快期間推定部20は、行動情報データベース17に格納されている複数の行動情報ID171の中から、行動情報ID171が「a−1」となる行動情報を検索する。そして、不快期間推定部20は、行動情報ID171が「a−1」となる不快期間推定条件174を参照し、「温度(℃)」を取得する。
ステップST632において、不快期間推定部20は、学習用データベース18に格納されている最新の環境情報182を取得する。
例えば、図5に示すように、不快期間推定部20は、学習用データベース18に格納されている環境情報182を参照し、「温度28℃」を取得する。
ステップST633において、不快期間推定部20は、最新の環境情報182に対応したタイムスタンプ181を、図19に示す不快期間Δtの終了時刻t2として取得する。
ステップST634において、不快期間推定部20は、学習用データベース18に格納されている環境情報182の履歴を順に遡り、これらを履歴情報として取得する。
ステップST635において、不快期間推定部20は、取得した環境情報182の履歴の中で、ステップST631で取得した不快期間推定条件174と一致するものがあるか否かを判定する。ここで、不快期間推定部20が、一致するものがあると判定した場合には、その処理はステップST636に進む。一方、不快期間推定部20が、一致するものがないと判定した場合には、その処理はステップST637に進む。
ステップST636において、不快期間推定部20は、ステップST631で取得した不快期間推定条件174と一致した環境情報182に対応して、タイムスタンプ181が示す時刻と終了時刻t2との差分を、図19に示す不快期間Δtとして取得する。
ステップST637において、不快期間推定部20は、取得した不快期間推定条件174に対して、環境情報182の全ての履歴を参照したか否かを判定する。ここで、不快期間推定部20が、環境情報182の全ての履歴を参照したと判定した場合には、その処理はステップST638に進む。一方、不快期間推定部20が、環境情報182の全ての履歴を参照していないと判定した場合には、その処理はステップST634に戻る。
ステップST638において、不快期間推定部20は、最終的に取得した不快期間Δtを不快推定器学習部22向けて出力する。そして、不快状態判定装置10の処理は、ステップST64に進む。
例えば、図19に示すように、不快期間推定部20は、ユーザが「暑い」と発話した行動パターン173を検出した時刻t2から、時間を遡って、設定温度上限値A´の28℃以下となる時刻t1までの期間を、不快期間Δtと推定し、この推定した不快期間Δtを、不快推定器学習部22に向けて出力する。
即ち、時刻t1は、不快期間Δtの開始時刻であり、以下、開始時刻t1と称す。また、開始時刻t1は、後述する、不快判定の基準時刻となる。また、時刻t2は、不快期間Δtの終了時刻であり、以下、終了時刻t2と称す。
次に、ステップST64の処理について、図3、図4、図5、図7、図16、及び、図19を用いてより詳細に説明する。図16は、不快推定器学習部22の動作を示すフローチャートである。
ステップST641において、不快推定器学習部22は、不快期間推定部20から不快期間Δtが入力された場合に、学習用データベース18に格納されている履歴情報を参照し、不快期間Δtの不快要因143に対応する制御パターン142が、入力されたか否かを判定する。ここで、不快推定器学習部22が、制御パターン142が入力されたと判定した場合には、その処理はステップST642に進む。一方、不快推定器学習部22が、制御パターン142が入力されていないと判定した場合には、その処理はステップST646に進む。
例えば、図5に示すように、不快推定器学習部22は、入力された不快期間Δtに対応する行動情報ID171が「a−1」となる行動パターンを、学習用データベース18に格納されている行動・制御パターンID183の中から取得する。次いで、図3に示すように、不快推定器学習部22は、行動情報データベース17に格納されている複数の行動パターン173の中から、行動情報IDが「a−1」となる行動パターンを参照し、それに対応する不快要因172が「空調(暑い)」となる不快要因を取得する。
続いて、図5に示すように、不快推定器学習部22は、学習用データベース18に格納されている行動・制御パターンID183において、行動情報IDが「a−1」となる行動パターンの直後に格納された、制御情報IDが「b−2」となる制御パターンを取得する。次いで、図4に示すように、不快推定器学習部22は、制御情報データベース14に格納されている複数の制御パターン142の中から、制御情報IDが「b−2」となる制御パターンを参照し、それに対応する不快要因143が「空調(暑い)」となる不快要因を取得する。よって、不快推定器学習部22は、不快期間Δtの不快要因143に対応する制御パターン142が、入力されたことになる。
ステップST642において、不快推定器学習部22は、心拍変動となる生体情報Xの反応時間tx、及び、脳波となる生体情報Yの反応時間tyを推定する。
ステップST643において、不快推定器学習部22は、全ての生体情報X,Yの反応時間tx,tyを推定したか否かを判定する。ここで、不快推定器学習部22が、全てのものを推定したと判定した場合には、ステップST644に進む。一方、不快推定器学習部22が、全てのものを推定していないと判定した場合には、ステップST646に進む。
例えば、図7に示すように、不快推定器学習部22は、推定パラメータ保存部23において、ユーザID231が同一となる各生体情報の反応時間233をそれぞれ確認し、その全ての反応時間233の値が、「−1」以外であれば、全ての生体情報の反応時間を推定したと判定する。
ステップST644において、不快推定器学習部22は、不快期間Δtの開始時刻t1からその終了時刻t2までの生体情報X,Yの変動を参照し、不快推定器21を学習する。
例えば、図19に示すように、不快推定器学習部22は、不快期間Δtの開始時刻t1から反応時間txが経過した時点における心拍変動の計測値を、不快状態のしきい値Xbと設定する。更に、不快推定器学習部22は、その不快状態のしきい値Xbを、推定パラメータ保存部23のユーザID231及び生体情報の種別232に対応させて、不快状態のしきい値235に格納する。
また、図19に示すように、不快推定器学習部22は、不快期間Δtの開始時刻t1から反応時間tyが経過した時点における脳波の計測値を、不快状態のしきい値Ybと設定する。更に、不快推定器学習部22は、その不快状態のしきい値Ybを、推定パラメータ保存部23のユーザID231及び生体情報の種別232に対応させて、不快状態のしきい値235に格納する。
ステップST645において、不快推定器学習部22は、不快推定器21の学習が完了したことを示す信号を出力する。そして、不快状態判定装置10の処理は、ステップST1に戻る。
一方、ステップST646において、不快推定器学習部22は、不快推定器21の学習が未完了であることを示す信号を出力する。そして、不快状態判定装置10の処理は、ステップST1に戻る。
次に、ステップST642の処理について、図17を用いてより詳細に説明する。図17は、不快推定器学習部22における反応時間tx,tyの推定動作を示すフローチャートである。
ステップST6421において、不快推定器学習部22は、学習用データベース18に格納されている行動・制御パターンID183を参照し、不快期間Δtの不快要因143に対応する制御パターン142が入力されたことを確認する。
次いで、不快推定器学習部22は、学習用データベース18に格納されている生体情報の種別185及び生体情報の計測値187を参照し、生体情報X,Yが平常状態であるか否かを判定する。ここで、不快推定器学習部22が、生体情報X,Yが平常状態であると判定した場合には、その処理は、ステップST6422に進む。一方、不快推定器学習部22が、生体情報X,Yが平常でないと判定した場合には、ステップST6424に進む。
例えば、図19に示すように、不快推定器学習部22は、制御情報ID141が「b−2」となる制御パターンが入力されると、その制御パターンが入力された制御開始時刻t3から反応時間tyの経過直後において、生体情報Xの計測値が平常状態のしきい値Xaを超えていないため、当該生体情報Xが平常状態ではないと判定する。
ステップST6424において、不快推定器学習部22は、反応時間tx,tyの推定が未完であることを示す情報を、推定パラメータ保存部23の反応時間233に保存する。例えば、図7に示すように、不快推定器学習部22は、反応時間233に「−1」を格納する。
ステップST6425において、不快推定器学習部22は、全ての生体情報X,Yについて平常状態を確認したか否かを判定する。ここで、不快推定器学習部22が、全ての生体情報X,Yについて確認したと判断した場合には、その処理は終了する。即ち、不快推定器学習部22の処理は、ステップST643に進む。一方、不快推定器学習部22が、全ての生体情報X,Yについて確認していないと判断した場合には、その処理は、ステップST6421に戻る。
例えば、図19に示すように、ステップST6425から戻ったステップST6421では、不快推定器学習部22は、制御開始時刻t3から反応時間tyの経過直後において、生体情報Yの計測値が平常状態のしきい値Yaを超えているため、当該生体情報Yが平常状態であると判定する。
ステップST6422において、不快推定器学習部22は、制御開始時刻t3から反応時間tyまでの経過時間を、新たな反応時間tyとして、更新する。
ステップST6423において、不快推定器学習部22は、更新した反応時間tyを、推定パラメータ保存部23の生体情報の種別232に対応して、反応時間233に格納する。即ち、不快推定器学習部22は、反応時間tyの推定が完了したことになる。
ステップST6425において、不快推定器学習部22は、全ての生体情報X,Yについて確認したと判断し、その処理は終了する。そして、不快推定器学習部22の処理は、ステップST643に進む。
次に、ステップST65の処理について、図18及び図20を用いてより詳細に説明する。図18は、不快推定器21の動作を示すフローチャートである。図20は、不快判定部19の不快判定例を示したタイムチャートである。なお、図20においては、「t」は時刻を示しており、「T」は温度を示している。
ステップST651において、不快推定器21は、不快推定器学習部22から入力された信号に基づいて、当該不快推定器21の学習が完了したか否かを判定する。ここで、不快推定器21が、学習が完了したと判定した場合には、その処理はステップST652に進む。一方、不快推定器21が、学習が完了していないと判定した場合には、ステップST655に進む。
ステップST652において、不快推定器21は、学習用データベース18に格納されている取得開始時刻186、及び、推定パラメータ保存部23に格納されている反応時間233を参照し、全ての生体情報X,Yの反応時間tx,tyが経過したか否かを判定する。ここで、不快推定器21が、全ての反応時間tx,tyが経過したと判定した場合には、その処理はステップST653に進む。一方、不快推定器21が、全ての反応時間tx,tyが経過していないと判定した場合には、その処理はステップST655に進む。
具体的に、不快推定器21は、推定パラメータ保存部23におけるユーザID231が同一となる反応時間233の中で、反応時間が最も長くなるものを抽出し、この抽出した反応時間233が、その生体情報X,Yの取得に要する取得時間よりも長い場合には、全ての反応時間tx,tyが経過したと判定する。また、不快推定器21は、抽出した反応時間233がその生体情報X,Yの取得に要する取得時間よりも短い場合には、全ての反応時間tx,tyが経過していないと判定する。
ステップST653において、不快推定器21は、反応時間tx,tyが経過した生体情報X,Yに基づいて、ユーザの不快状態を推定する。
例えば、図20に示すように、不快推定器21は、ユーザID231が同一となる複数の生体情報X,Yのうち、最も長い反応時間txを有する生体情報Xの心拍変動において、その反応時間txの反応開始時期を、開始時刻t1に揃える。次いで、不快推定器21は、開始時刻t1からの時間の経過と共に、最新の生体情報Xを、学習用データベース18から取得しつつ、開始時刻t1から反応時間tyだけ経過した時点における生体情報Yの計測値を、学習用データベース18から取得する。そして、不快推定器21は、取得した生体情報X,Yの計測値と、推定パラメータ保存部23に格納されている不快状態のしきい値Xb,Ybとを、それぞれ比較する。このとき、不快推定器21は、生体情報X,Yの計測値が、それぞれに対応する不快状態のしきい値Xb,Ybを超えている場合に、ユーザが不快状態であると判定する。
ステップST654において、不快推定器21は、ユーザが不快状態であるという推定結果を、不快判定部19に向けて出力し、その処理は終了する。即ち、不快状態判定装置10の処理は、ステップST66に進む。
一方、ステップST655において、不快推定器21は、推定結果として何ら不快判定部19に向けて出力することなく、その処理は終了する。即ち、不快状態判定装置10の処理は、ステップST66に進む。
以上より、実施の形態1に係る不快状態判定装置10は、不快要因の種別ごとに予め定義したユーザの行動パターンと、実際に検出したユーザの行動パターンとが一致した場合に、その不快要因に基づいて、ユーザが不快と感じている不快期間Δtを推定する。次に、不快状態判定装置10は、上記不快要因と、外部機器を制御するための制御情報に対応した不快要因とが一致した場合に、生体情報X,Yの計測値が平常状態のしきい値Xa,Yaを超えるまでの時間、即ち、ユーザが不快状態から平常状態に遷移するまでの時間を、反応時間tx,tyと推定する。そして、不快状態判定装置10は、ユーザの不快期間Δt及び生体情報X,Yの反応時間tx,tyに基づいて、生体情報X,Yの不快推定器21への入力タイミングを同期させ、ユーザの不快状態を推定している。
従って、不快状態判定装置10は、生体センサにおける不快要因に対する反応速度の個体差を解消しつつ、不快要因に対して生体情報X,Yに反応が現れるまでの遅延時間及び反応強さの個人差を推定することによって、ユーザの不快状態に対する判定精度を向上させることができる。
また、不快状態判定装置10は、不快要因に対するユーザの行動パターンを、行動情報データベース17に予め格納しているため、ユーザが不快要因に対する行動を採る前に、ユーザからその不快要因を取り除くことができる。これにより、不快状態判定装置10は、ユーザの利便性を向上させることができる。
但し、上述した実施の形態1においては、不快状態判定装置10は、環境情報入力インタフェース34を温度センサ及びマイクで構成し、環境情報取得部11がそれらの検出結果を取得可能としているが、環境情報入力インタフェース34に湿度センサ及び照度センサを追加し、環境情報取得部11がそれらの検出結果についても取得可能としても構わない。これにより、不快状態判定装置10は、ユーザが不快と感じる湿度及び照度にも対応することができる。
また、不快状態判定装置10は、生体情報入力インタフェース37を心拍計及び脳波計で構成し、生体情報取得部15が心拍変動及び脳波を取得可能としているが、生体情報入力インタフェース37に筋電計を追加し、生体情報取得部15がその筋電図を取得可能としても構わない。これにより、不快状態判定装置10は、生体情報の種別を増加させることができるので、ユーザの不快状態に対する判定精度をより向上させることができる。
また、不快状態判定装置10は、不快推定器学習部22が、学習用データベース18の履歴情報に基づいて、不快状態のしきい値Ybを更新し、不快推定器21が、その不快状態のしきい値Xb,Ybと生体情報X,Yの計測値とを比較して、ユーザの不快状態を判定している。
このとき、学習用データベース18における履歴情報の蓄積量が十分である場合には、不快推定器学習部22は、その履歴情報を用いた機械学習等の手段によって、不快推定器21を学習し、その学習によって生成した不快推定器21のパラメータを、推定パラメータ保存部23に格納する。これに対して、不快推定器21は、機械学習によって生成されたパラメータを用いて、推定結果を出力しても構わない。これにより、不快状態判定装置10は、大量の履歴情報が蓄積されている場合でも、ユーザの不快状態に対する判定精度を向上させることができる。なお、機械学習方法としては、例えば、ディープラーニングの手法を採用することができる。
また、不快状態判定装置10は、不快推定器21が、生体情報Xの最も長い反応時間txに基づいて、不快判定の基準時刻を設定しているが、不快推定器21が、反応時間tyが最も短い生体情報Yのみを用いて、ユーザの不快状態を判定しても構わない。
例えば、不快状態判定装置10は、不快推定器学習部22が、学習用データベース18の履歴情報に基づいて、不快状態のしきい値Ybを更新する際に、不快期間Δt内における心拍変動の平常状態のしきい値Xaからの変化量が、十分に大きくなった場合のみ、脳波における不快状態のしきい値Ybを更新し、不快推定器21が脳波の計測値のみを用いて、ユーザの不快状態を判定しても構わない。これにより、不快状態判定装置10は、ユーザが不快と感じてから不快要因を取り除く制御を行うまでの経過時間を、短縮することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
更に、不快状態判定装置10は、不快推定器学習部22が生体情報X,Yの学習のみを行い、不快推定器21が生体情報X,Yのみを用いて、ユーザの不快状態を判定しているが、挙動情報取得部12が取得する挙動情報を用いて、ユーザの不快状態を判定しても構わない。
例えば、不快状態判定装置10は、不快推定器学習部22が、挙動情報取得部12が取得した挙動情報の度合いを示すしきい値を学習し、不快推定器21が、そのしきい値を用いて、ユーザの不快状態を判定しても構わない。これにより、不快状態判定装置10は、ユーザが無意識に示す挙動情報から、ユーザの不快状態を検出することができる。
なお、本願発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは、各実施の形態における任意の構成要素の変形、もしくは、各実施の形態における任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る不快状態判定装置は、推定したユーザの不快期間及び複数の生体情報の反応時間に基づいて、当該複数の生体情報の不快推定器への入力タイミングを同期させているため、ユーザの不快状態に対する判定精度を向上させることができ、ユーザの生体情報に基づいて、当該ユーザの不快状態を判定する不快状態判定装置に適している。
10 不快状態判定装置、11 環境情報取得部、12 挙動情報取得部、13 制御情報取得部、14 制御情報データベース、15 生体情報取得部、16 行動検出部、17 行動情報データベース、18 学習用データベース、19 不快判定部、20 不快期間推定部、21 不快推定器、22 不快推定器学習部、23 推定パラメータ保存部、t 時刻、Δt 不快期間、t1 開始時刻、t2 終了時刻、t3 制御開始時刻、A 環境温度、A´ 設定温度上限値、X,Y 生体情報、Xa,Ya 平常状態のしきい値、Xb,Yb 不快状態のしきい値、tx,ty 反応時間。

Claims (3)

  1. ユーザの不快要因に応じた挙動に関する挙動情報から、不快要因の種別ごとに予め設定されたユーザの行動に関する行動情報を検出する行動検出部と、
    前記行動検出部によって検出された前記行動情報と対応するユーザの不快期間の推定条件を取得し、前記推定条件に対応する履歴情報を用いて、前記不快期間を推定する不快期間推定部と、
    ユーザの複数の生体情報に基づいて、当該ユーザの不快状態を推定する不快推定器と、
    前記不快期間推定部によって推定された前記不快期間に基づいて、複数の生体情報における不快要因に対する反応時間をそれぞれ推定し、前記不快期間及び前記反応時間に基づいて、複数の生体情報の前記不快推定器への入力タイミングを同期させる不快推定器学習部と、
    前記行動検出部が前記行動情報を検出した場合に、前記不快推定器の推定結果に基づいて、ユーザの不快状態を判定する不快判定部とを備える
    ことを特徴とする不快状態判定装置。
  2. 前記不快推定器は、
    前記不快推定器学習部が推定した複数の反応時間のうち、反応時間が最も短くなる生体情報のみを用いて、ユーザの不快状態を推定する
    ことを特徴とする請求項1記載の不快状態判定装置。
  3. 前記不快推定器学習部は、前記履歴情報の蓄積量に応じて、当該履歴情報を用いた学習を、前記不快推定器に対して行う
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の不快状態判定装置。
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