JP6702032B2 - ラインセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、ラインセンサに関する。
従来、復元性ゴム又は復元性プラスチックからなる中空絶縁体と、中空絶縁体の内周面に沿って配置された2本の電極線と、を有するセンサコードを備え、2本の電極線の接触の有無を検出することにより、センサコードが押圧されたことを検出するラインセンサが一般に知られている。
特許文献1では、電極線として線状抵抗体を用い、両電極線間の抵抗値の変化により、センサコードが押圧された位置を検出するラインセンサが提案されている。特許文献1のラインセンサによれば、センサコードが押圧された位置毎に異なる機能を割り当てることが可能となり、1本のセンサコードを用いるのみで複数のスイッチを設けた場合と同等の機能を実現可能になる。
特開2012−146558号公報
しかしながら、センサコードの抵抗値(線状抵抗体の抵抗値)は、温度によって変動する。そのため、単にセンサコードの抵抗値の変化のみを基にセンサコードの押圧位置を求めると、温度の影響によって押圧位置の検出精度が低下してしまい、誤検出の原因となってしまう。
例えば、センサコードをステアリングホイールに沿って配置することで、ラインセンサをステアリング用のスイッチ装置として用いることが考えられるが、この場合、自動車の車室内にセンサコードが配置されることになる。自動車の車室内の温度は、夏は高温、冬は低温となり温度変化が激しいため、このような温度変化が激しい環境に設置した場合であっても、センサコードの押圧位置の誤検出を抑制可能なラインセンサが望まれる。
そこで、本発明は、温度変化によらずセンサコードの押圧位置を精度よく検出可能なラインセンサを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、復元性を有する中空絶縁体と、前記中空絶縁体の内周面に沿って互いに電気的に接触状態で配置されている2本の電極線と、を有するセンサコードを備え、前記2本の電極線の一方が、1kΩ/m以上の抵抗を有する抵抗線であり、前記センサコードの他端において前記抵抗線がオフセット抵抗を介して接地されており、前記センサコードの一端において前記抵抗線に接続されている定電圧源と、前記定電圧源が接続されていない他方の前記電極線の電圧と、前記センサコードの他端における前記抵抗線の電圧を検出し、当該検出した電圧を基に、前記センサコードの長手方向における押圧位置を検出する検出装置と、を備えた、ラインセンサを提供する。
本発明によれば、温度変化によらずセンサコードの押圧位置を精度よく検出可能なラインセンサを提供できる。
(a)は、本発明の一実施の形態に係るラインセンサの概略構成図であり、(b)は、センサコードの長手方向に垂直な断面を示す断面図である。 従来例のラインセンサの一変形例を示す概略構成図である。 (a),(b)は、図1(a)のラインセンサの一変形例を示す概略構成図である。 (a)は、図1(a)のラインセンサの一変形例を示す概略構成図であり、(b)は、センサコードの長手方向に垂直な断面を示す断面図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
(センサコードの説明)
図1(a)は、本実施の形態に係るラインセンサの概略構成図であり、図1(b)は、センサコードの長手方向に垂直な断面を示す断面図である。
図1(a),(b)に示すように、ラインセンサ10は、復元性を有する中空絶縁体12と、中空絶縁体12の内周面に沿って互いに電気的に非接触状態で配置されている2本の電極線13と、を有するセンサコード11を備えている。
センサコード11は、例えば自動車のステアリングホイールに配置され、オーディオの操作スイッチや、エアコンの操作スイッチ、クルーズコントロールスイッチ等として用いられる。つまり、ラインセンサ10は、例えば自動車のステアリング用スイッチ装置として用いられるものである。
センサコード11の中空絶縁体12は、復元性ゴム又は復元性プラスチックからなり、2本の電極線13を電気的に接触しない状態で螺旋状に保持固定すると共に、外力により容易に変形し、外力が無くなれば直ちに復元するものである。
中空絶縁体12に用いる復元性ゴムとしては、例えば、ウレタンゴム、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴムが挙げられる。また、中空絶縁体12に用いる復元性プラスチックとしては、例えば、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、エチレンメチルメタクリレート共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、オレフィン系あるいはスチレン系の熱可塑性エラストマが挙げられる。さらに、ポリイミドやポリアミド等のエンジニアリングプラスチックについても、形状、厚さ、他の材料との積層を工夫することにより、復元性プラスチックとして使用可能である。ここでは、シリコーンゴムからなる中空絶縁体12を用いた。中空絶縁体12の外周には、中空絶縁体12を保護するためのシース16が設けられている。
電極線13は、最外層が導電性ゴム又は導電性プラスチックからなる導電層13aで形成されている。導電層13aに用いる導電性ゴム又は導電性プラスチックとしては、中空絶縁体12に用いる復元性ゴム又は復元性プラスチックにカーボンブラック等の導電性充填剤を配合したものを用いることができる。ここでは、導電層13aとして、シリコーンゴムにカーボンブラックを配合したものを用いた。
導電層13aの硬度(ショアA硬度)は、20以上80以下とすることが望ましい。これは、導電層13aの硬度(ショアA硬度)が20未満と小さいと、導電層13aの機械的強度が低下し断線等の不具合が発生し易くなり、導電層13aの硬度が80(ショアA硬度)を超えて大きくなると、センサコード11全体の柔軟性が低下してセンサコード11を押圧しにくくなるためである。
本実施の形態では、2本の電極線13の一方が、1kΩ/m以上の抵抗を有する抵抗線131からなる。これは、詳細は後述するが、本実施の形態では、2本の電極線13の端部間の抵抗値の変化によりセンサコード11が押圧された位置を検出しており、両方の電極線13に導体が設けられていると、どの位置でセンサコード11が押圧されても抵抗値が略同じ値となり、センサコード11が押圧された位置の検出が困難となってしまうためである。2本の電極線13の少なくとも一方を1kΩ/m以上の抵抗を有する抵抗線131とすることで、センサコード11が押圧された位置に応じて2本の電極線13の端部間の抵抗値が変化することになり、この抵抗値の変化を基にセンサコード11が押圧された位置を検出することが可能になる。
また、本実施の形態では、2本の電極線13の他方が、0.1Ω/m以下の抵抗を有する導電線132からなる。抵抗線131の抵抗(単位長さあたりの抵抗値)は、導電線132の抵抗(単位長さあたりの抵抗値)の10000倍以上である。
本実施の形態では、抵抗線131が、エナメル線14の外周に導電層13aを形成してなり、導電線132の他方が、導体15の外周に導電層13aを形成してなる。
エナメル線14は、銅等からなる導体14aの外周にエナメル塗料を塗布、焼き付けして絶縁層14bを形成したものである。ここでは、単線のエナメル線14を用いたが、これに限らず、複数本(例えば7本)の細径のエナメル線14を撚り合わせ、その周囲に押出被覆により導電層13aを形成することで、抵抗線131を形成してもよい。抵抗線131では、エナメル線14の導体14aと導電層13aとは電気的に絶縁されている。
また、本実施の形態では、導電線132は、銅等からなる複数本(例えば7本)の素線を撚り合わせた導体15周囲に、押出被覆により導電層13aを形成してなる。導電線132では、導体15と導電層13aとが電気的に導通している。
なお、2本の電極線13の具体的な構造はこれに限定されず、例えば、抵抗線131を導電層13aのみで構成してもよい。また、抵抗線131におけるエナメル線14に代えて、ガラス繊維、綿糸、カーボン繊維、その他ポリフェニレンサルファイド等のスーパーエンジニアリングプラスチック等の絶縁体からなる線状体を用いることも可能である。ただし、抵抗線131を導電層13aのみで構成した場合、導電層13aを構成する導電性ゴム又は導電性プラスチックの強度が低いために長尺化が困難となり、例えば長尺のセンサコード11を形成しておいて所望の長さに切り出すといったことが困難になり、量産性が低下するおそれがある。よって、長尺化を可能とし量産性を向上させる観点からは、エナメル線14や導体15や線状体等の芯材の周囲に導電層13aを設けた構成とすることが望ましいといえる。
また、絶縁体からなる線状体を芯材として用いた場合には、線状体を用いた抵抗線131と、導体15を用いた導電線132の屈曲特性に差が生じ、センサコード11を曲げにくい方向が発生したり、センサコード11の長手方向において検出精度の差が生じたりするおそれがある。よって、一方の電極線13を導電線132とする場合には、他方の電極線13である抵抗線131の芯材としてエナメル線14を用い、2本の電極線13に屈曲特性の差が生じないようにすることがより望ましいといえる。
ところで、センサコード11をステアリングホイールに設ける場合、ドライバーがセンサコード11を手で触ったときの感触をよくするために、エナメル線14を細径化することが要求される場合がある。エナメル線14を細径化すると、製造時の荷重により破断し、センサコード11の製造が困難となる場合がある。
そこで、センサコード11の感触が要求される上述のような場合には、芯材として弾力性があり高引張強度のテンションメンバを用いるとよい。テンションメンバとしては、例えば、ナイロンスリング等の樹脂製の材料からなるものを用いることができる。ナイロンスリング等の樹脂製の材料を用いることで、センサコード11の感触を向上させることができる。本実施の形態では、電極線13の一方を抵抗線131、他方を導電線132とした場合を説明しているが、電極線13の両方を抵抗線131とする場合(図4(a)参照)、両方の抵抗線131を、ナイロンスリング等の樹脂製のテンションメンバの周囲に導電層13aを設けたものとしてもよい。
2本の電極線13(抵抗線131及び導電線132)は、中空絶縁体12の内周面に沿って螺旋状に配置されている。例えばセンサコード11をステアリングホイールに配置する場合など、センサコード11を指で押圧する場合には、電極線13を螺旋状に巻き回す巻きピッチは、少なくとも10mm以下、より好ましくは5mm以下とされることが望ましい。なお、電極線13の巻きピッチとは、電極線13が周方向の任意の位置から中空絶縁体12の内面を1周して周方向の同じ位置に戻るまでの長手方向に沿った距離、すなわち周方向の任意の位置における任意の電極線13の長手方向に沿った間隔である。
センサコード11は、2本の電極線13と4本のダミー線とを撚り合わせ、その周囲に押出被覆により中空絶縁体12及びシース16を形成した後に、ダミー線を引き抜いて除去することで製造される。そのため、中空絶縁体12の内周面には、径方向内方に突出する突出部分(隣り合うダミー線の間の谷間部分に入り込んでいた部分)が螺旋状に残されている。なお、ダミー線の数は4本に限定されない。
(ラインセンサ10の説明)
図1(a)に示すように、ラインセンサ10は、センサコード11の他端において抵抗線131がオフセット抵抗Roを介して接地されており、センサコード11の一端において一方の抵抗線131に接続されている定電圧源21と、導電線132(定電圧源21が接続されていない側の電極線13)の電圧V2とセンサコード11の他端における抵抗線131の電圧V1を検出し、当該検出した電圧V1,V2を基に、センサコード11の長手方向における押圧位置を検出する検出装置としてのECU(電子制御ユニット)22と、を備えている。
ここでは、抵抗線131の全体(一端から他端まで)の抵抗値を10kΩとし、定電圧源21の電圧値Vddを5Vとした。図1(a)では、一例として、センサコード11の押圧位置を、センサコード11の基端(一端、定電圧源21の接続側)から先端(他端)まで等間隔に9箇所設定した場合を示している。図示0〜8の番号は、押圧位置を表しており、各押圧位置の間の抵抗線131の抵抗は一定の値R(=10kΩ/8)であるとする。また、センサコード11の基端を0番の押圧位置、センサコード11の先端を8番の押圧位置とし、0番と8番の押圧位置の間に位置する押圧位置の番号を、先端側から基端側にかけて順次1番〜7番とした。
導電線132の一端とECU22とは、緩衝増幅器(バッファアンプ)23を介して接続されている。緩衝増幅器23は、その高い入力インピーダンスにより、導電線132側に電流が流れてしまうことを抑制する役割、及び、定電圧源21からの電流がECU22に突入してしまうことを抑制する役割を果たす。本実施の形態では、緩衝増幅器23は、オペレーションアンプの出力と一方の入力(V−端子)とを接続したボルテージフォロワからなる。また、本実施の形態では、導電線132の他端は開放されている。
なお、ラインセンサ10では、導電線132の電圧V2を検出するために、導電線132の一端とECU22とを接続しているが、これに限らず、導電線132の他端とECU22とを接続するようにしてもよい。
また、ラインセンサ10では、センサコード11の他端における抵抗線131の電圧V1を検出するために、抵抗線131の他端とECU22とを接続している。ここでは、抵抗線131の他端とECU22との間に緩衝増幅器を設けていないが、抵抗線131の他端とECU22との間に緩衝増幅器を設けてもよい。抵抗線131の他端とECU22との間に緩衝増幅器を設けることで、ECU22側に流れる電流を抑制して押圧位置の検出精度をより向上できる。
検出装置としてのECU22には、電圧V1、V2を検出する電圧検出部22aと、電圧検出部22aが検出した電圧V1、V2を基に、センサコード11の長手方向における押圧位置を検出する押圧位置検出部22bと、が搭載されている。電圧検出部22a及び押圧位置検出部22bは、CPU、メモリ、インターフェイス、及びソフトウェアを適宜組み合わせて実現されている。
以下、センサコード11の温度をT、温度係数をαとし、オフセット抵抗Roの温度をTo、温度係数をαoとする。また、押圧位置間の抵抗Rの数をN(ここでは8)とする。オフセット抵抗Roを流れる電流Iは、抵抗線131の他端の電圧V1を用いて、下式(1)
I=V1/(Ro(1+αoTo)) ・・・(1)
で表される。式(1)において1>>αoToと仮定すると、下式(2)
I=V1/Ro ・・・(2)
となる。
抵抗線131での電圧降下(Vdd−V1)は、抵抗線131全体の抵抗に電流Iを掛け合わせた値となることから、下式(3)
Vdd−V1=NR(1+αT)×I ・・・(3)
が得られる。式(3)に式(2)を代入して式を整理すると、下式(4)
αT={(Vdd−V1)/(NRV1)}×Ro−1
・・・(4)
の関係が得られる。
他方、押圧位置の番号(図1(a)における0〜8の番号)をnとしたとき、n番目の押圧位置でセンサコード11が押圧のされた際の導電線132の電圧V2は、抵抗線131の押圧位置における電圧、すなわち押圧位置よりも下流側(接地側)の抵抗値に電流Iを掛けた値と等しくなることから、下式(5)
V2={(N−n)R(1+αT)+Ro}×I ・・・(5)
が得られる。なお、式(5)では、簡単化のため1>>αoToと仮定している。
式(5)に式(2),(4)を代入して式を整理すると、下式(6)
n={(Vdd−V2)/(Vdd―V1)}×N ・・・(6)
の関係が得られる。
式(6)に示されるように、ラインセンサ10では、温度Tの影響を受けずに、押圧位置nを演算することが可能である。ラインセンサ10では、押圧位置検出部22bは、式(6)により押圧位置nを演算する。
ここで、本実施の形態との比較のため、図2に示す従来例のラインセンサ31について検討する。図2に示すように、従来例のラインセンサ31では、一方の電極線13として抵抗線131、他方の電極線13として導電線132を用いたセンサコード11を用いている。また、従来例のラインセンサ31では、抵抗線131と導電線132の他端同士を終端抵抗Re(10kΩ)を介して電気的に接続しており、かつ、抵抗線131の一端に定電圧源21により5Vの電圧Vddを印加し、導電線132の一端をオフセット抵抗Ro(1kΩ)を介して接地している。
この従来例のラインセンサ31では、n番目の押圧位置が押圧された際にオフセット抵抗Roに分圧される電圧V1dは、下式(7)
V1d={Ro/(nR(1+αT)+Ro)}×Vdd
・・・(7)
で表される。なお、式(7)では、本実施の形態と同様に、1>>αoToと仮定している。
式(7)に示されるように、従来例のラインセンサ31では、温度Tの影響により、電圧V1dが変動し、押圧位置の検出精度が低下してしまう。これに対して、本実施の形態に係るラインセンサ10では、式(6)に示されるように、温度Tの影響を受けずに押圧位置nを求めることが可能である。
(変形例)
図3(a)に示すラインセンサ10aは、図1(a)のラインセンサ10と基本的に同じ構造であり、センサコード11の他端において、抵抗線131と導電線132とが、終端抵抗Reを介して電気的に接続されている点が異なっている。
抵抗線131と導電線132の他端同士を終端抵抗Reを介して電気的に接続することで、終端抵抗Reを介して導電線132が接地されることになるため、導電線132の電圧V2が安定し、押圧位置nの検出精度をより向上させることが可能になる。
センサコード11の基端部(図示0番の押圧位置)が押圧された場合においても導電線132側に電流が流れてしまうことを抑制するため、終端抵抗Reの抵抗値は、抵抗線131の抵抗値(N×R)の10倍以上、より好ましくは100倍以上とするとよい。
図3(b)に示すラインセンサ10bは、導電線132の他端を抵抗Rdを介して接地したものである。この場合、オフセット抵抗Roと抵抗Rdとが、図3(a)のラインセンサ10aにおける終端抵抗Reと同様の役割を果たすことになり、導電線132の電圧V2を安定させ、押圧位置nの検出精度をより向上させることが可能である。
センサコード11の基端部(図示0番の押圧位置)が押圧された場合においても導電線132側に電流が流れてしまうことを抑制するため、抵抗Rdの抵抗値は、抵抗線131の抵抗値(N×R)とオフセット抵抗Roの抵抗値とを足し合わせた合計抵抗値(N×R+Ro)の10倍以上、より好ましくは100倍以上とするとよい。
図4(a)に示すラインセンサ10cは、2本の電極線13の両方が、1kΩ/m以上の抵抗を有する抵抗線131で構成されたものである。定電圧源21が接続されない側の電極線13には電流がほぼ流れないため、定電圧源21が接続されない側の電極線13としては、導電線132と抵抗線131のいずれも用いることが可能である。
図4(b)に示すように、ラインセンサ10cでは、センサコード11として、両方の電極線13(抵抗線131)が、エナメル線14の周囲に導電層13aを形成してなるものを用いることができる。なお、これに限らず、ナイロンスリング等の樹脂製のテンションメンバを芯材として用い、テンションメンバの周囲に導電層13aを設けたものを両電極線13(抵抗線131)として用いてもよい。これにより、芯材としてエナメル線14を用いた場合よりもさらに電極線13を細径化し、センサコード11をより細径化することが可能になる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、復元性を有する中空絶縁体12と、中空絶縁体12の内周面に沿って互いに電気的に接触状態で配置されている2本の電極線13と、を有するセンサコード11を備え、2本の電極線13の一方が、1kΩ/m以上の抵抗を有する抵抗線131であり、センサコード11の他端において抵抗線131がオフセット抵抗Roを介して接地されており、センサコード11の一端において抵抗線131に接続されている定電圧源21と、定電圧源21が接続されていない他方の電極線13の電圧V2と、センサコード11の他端における抵抗線131の電圧V1を検出し、当該検出した電圧V1,V2を基に、センサコード11の長手方向における押圧位置を検出する検出装置としてのECU22と、を備えている。
電圧V1は、定電圧源21からの電圧Vddをセンサコード11とオフセット抵抗Roとで分圧した電圧であるため、略一定の電圧値となるが、この電圧V1をリファレンスとして用いることで、押圧位置での電圧V2における温度の影響を低減し、温度変化によらずセンサコード11の押圧位置nを精度よく検出することが可能になる。
また、ラインセンサ10では、他方の電極線13(定電圧源21が接続されていない電極線13)と検出装置としてのECU22とが、緩衝増幅器23を介して接続されている。これにより、他方の電極線13側に電流が流れて誤差が発生してしまうこと、及び定電圧源21からの電流がECU22に突入してしまうことを抑制することができる。
さらに、ラインセンサ10aでは、センサコード11の他端において、2本の電極線13が、抵抗線131の抵抗値の10倍以上の抵抗値を有する終端抵抗Reを介して電気的に接続されているため、定電圧源21が接続されていない他方の電極線13の他端を開放とした場合と比較して、当該他方の電極線13の電圧V2を安定させ、押圧位置nの検出精度をより向上させることが可能になる。
同様に、ラインセンサ10bでは、センサコード11の他端において、定電圧源21が接続されていない他方の電極線13が、抵抗線131の抵抗値とオフセット抵抗Roの抵抗値を合計した合計抵抗値の10倍以上の抵抗値を有する抵抗Rdを介して接地されているため、他方の電極線13の他端を開放とした場合と比較して、当該他方の電極線13の電圧V2を安定させ、押圧位置nの検出精度をより向上させることが可能になる。
また、ラインセンサ10cでは、2本の電極線13の両方が、1kΩ/m以上の抵抗を有する抵抗線131であるため、2本の電極線13を全く同じ構成とすることが可能となり、部品点数の削減及び製造工程の簡略化が可能になり、低コスト化に寄与する。
さらに、ラインセンサ10cにおける両抵抗線131を、樹脂製のテンションメンバと、テンションメンバの外周に設けられている導電性ゴム又は導電性プラスチックからなる導電層13aと、で構成することで、電極線13(抵抗線131)のさらなる細径化が可能となり、センサコード11全体の細径化に寄与する。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]復元性を有する中空絶縁体(12)と、前記中空絶縁体(12)の内周面に沿って互いに電気的に接触状態で配置されている2本の電極線(13)と、を有するセンサコード(11)を備え、前記2本の電極線(13)の一方が、1kΩ/m以上の抵抗を有する抵抗線(131)であり、前記センサコード(11)の他端において前記抵抗線(131)がオフセット抵抗(Ro)を介して接地されており、前記センサコード(11)の一端において前記抵抗線(131)に接続されている定電圧源(21)と、前記定電圧源(21)が接続されていない他方の前記電極線(13)の電圧と、前記センサコード(11)の他端における前記抵抗線(131)の電圧を検出し、当該検出した電圧を基に、前記センサコード(11)の長手方向における押圧位置を検出する検出装置(22)と、を備えた、ラインセンサ(10)。
[2]他方の前記電極線(13)と前記検出装置(22)とが、緩衝増幅器(23)を介して接続されている、[1]に記載のラインセンサ(10)。
[3]前記センサコード(11)の他端において、前記2本の電極線(13)が、前記抵抗線(131)の抵抗値の10倍以上の抵抗値を有する終端抵抗(Re)を介して電気的に接続されている、[1]または[2]に記載のラインセンサ(10a)。
[4]前記センサコード(11)の他端において、他方の前記電極線(13)が、前記抵抗線(131)の抵抗値と前記オフセット抵抗(Ro)の抵抗値を合計した合計抵抗値の10倍以上の抵抗値を有する抵抗(Rd)を介して接地されている、[1]または[2]に記載のラインセンサ(10)。
[5]前記2本の電極線(13)の両方が、1kΩ/m以上の抵抗を有する抵抗線(131)である、[1]乃至[4]の何れか1項に記載のラインセンサ(10c)。
[6]前記両抵抗線(131)は、樹脂製のテンションメンバと、前記テンションメンバの外周に設けられている導電性ゴム又は導電性プラスチックからなる導電層(13a)と、をそれぞれ有する、[5]に記載のラインセンサ(10c)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、ラインセンサ10をステアリング用スイッチ装置として用いる場合について説明したが、ラインセンサ10の用途はこれに限定されない。
10…ラインセンサ
11…センサコード
12…中空絶縁体
13…電極線
13a…導電層
131…抵抗線
132…導電線
14…エナメル線
15…導体
16…シース
21…定電圧源
22…ECU(検出装置)
22a…電圧検出部
22b…押圧位置検出部
23…緩衝増幅器

Claims (6)

  1. 復元性を有する中空絶縁体と、前記中空絶縁体の内周面に沿って互いに電気的に接触状態で配置されている2本の電極線と、を有するセンサコードを備え、
    前記2本の電極線の一方が、1kΩ/m以上の抵抗を有する抵抗線であり、
    前記センサコードの他端において前記抵抗線がオフセット抵抗を介して接地されており、
    前記センサコードの一端において前記抵抗線に接続されている定電圧源と、
    前記定電圧源が接続されていない他方の前記電極線の電圧と、前記センサコードの他端における前記抵抗線の電圧を検出し、当該検出した電圧を基に、前記センサコードの長方向における押圧位置を検出する検出装置と、を備えた、
    ラインセンサ。
  2. 他方の前記電極線と前記検出装置とが、緩衝増幅器を介して接続されている、
    請求項1に記載のラインセンサ。
  3. 前記センサコードの他端において、前記2本の電極線が、前記抵抗線の抵抗値の10倍以上の抵抗値を有する終端抵抗を介して電気的に接続されている、
    請求項1または2に記載のラインセンサ。
  4. 前記センサコードの他端において、他方の前記電極線が、前記抵抗線の抵抗値と前記オフセット抵抗の抵抗値を合計した合計抵抗値の10倍以上の抵抗値を有する抵抗を介して接地されている、
    請求項1または2に記載のラインセンサ。
  5. 前記2本の電極線の両方が、1kΩ/m以上の抵抗を有する抵抗線である、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のラインセンサ。
  6. 前記両抵抗線は、樹脂製のテンションメンバと、前記テンションメンバの外周に設けられている導電性ゴム又は導電性プラスチックからなる導電層と、をそれぞれ有する、
    請求項5に記載のラインセンサ。
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