JP6701728B2 - 4点曲げ衝撃試験装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、4点曲げ衝撃試験装置及びその方法に関する。
従来、金属や樹脂等の材料を評価するために、3点曲げ試験及び4点曲げ試験が用いられている。日本工業規格(JIS H7406−1993)の「繊維強化金属の曲げ試験方法」(非特許文献1)は、長繊維によって強化された金属基複合材料の3点曲げ及び4点曲げによる曲げ試験方法について規定している。
また、特開平5−256751(特許文献1)には、3点曲げ又は4点曲げ試験に用いる試験用治具が開示されている。この試験用治具は、試験片の底面に接触して試験片を支持する一対の棒状押しピンと、押しピン案内溝及び試験片案内溝を有する試験片受け台とを備える。この試験用治具は、さらに、試験片の頂面に1点荷重又は2点荷重を作用させる上部荷重治具と、上部荷重治具の頂部に載せられる押え治具と、上部荷重治具と押え治具を案内する貫通孔を有するカバーとを備える。
特開平5−256751号公報 日本工業標準調査会、「日本工業規格 繊維強化金属の曲げ試験方法」、財団法人日本規格協会、1993年10月31日
従来の3点曲げ又は4点曲げ試験では、試験片に静的な荷重がかけられる。上記非特許文献1では、一例として、試験速度(試験中に試験器のクロスヘッドが移動する速度)を5±1mm/minとすることが記載されている。上記非特許文献1に3点曲げ又は4点曲げ試験では、試験片に衝撃荷重をかけることは想定されていない。また、上記特許文献1では、日本工業規格JIS R1601に示される3点及び4点曲げ強度試験について記載されている。上記特許文献1も、静的な荷重による3点及び4点曲げ試験を開示するものであり、衝撃荷重をかける3点曲げ又は4点曲げの試験を教示していない。
本願発明者は、衝撃荷重を試験片に付加して4点曲げ試験を行うことが有用な場合があることを見出した。しかし、上記のように、従来の3点曲げ及び4点曲げ試験では、衝撃荷重をかけることは想定されていない。そのため、4点曲げの衝撃試験に用いることができる試験機及びその方法が明確でない。
そこで、本願は、4点曲げ衝撃試験を可能にする試験機及びその方法を開示する。
本発明の実施形態における4点曲げ衝撃試験機は、互いに離間して配置され、試験片の下面を支持する2つの支持部材と、前記2つの支持部材の間において、前記試験片の上面を覆う剛体と、前記剛体の上面に衝突するインパクタとを備える。前記剛体は、前記2つの支持部材を結ぶ方向に延びて形成される。
本願開示によれば、4点曲げ衝撃試験を可能にする試験機及びその方法を提供することができる。
図1Aは、本発明の実施形態の4点曲げ衝撃試験機の構成例を示す斜視図である。 図1Bは、図1Aに示す支持部材、試験片及び剛体の側面図である。 図1Cは、図1Aに示す支持部材、試験片及び剛体の側面図である。 図2Aは、4点曲げ衝撃試験機の他の構成例を示す斜視図である。 図2Bは、図2Aに示す支持部材、試験片及び剛体の側面図である。 図2Cは、図2Aに示す支持部材、試験片及び剛体の側面図である。 図3Aは、4点曲げ衝撃試験機の他の構成例を示す斜視図である。 図3Bは、図3Aに示す支持部材、試験片及び剛体の側面図である。 図3Cは、図3Aに示す支持部材、試験片及び剛体の側面図である。 図4Aは、4点曲げ衝撃試験機の他の構成例を示す斜視図である。 図4Bは、図4Aに示す支持部材、試験片及び剛体の側面図である。 図4Cは、図4BのA−A線における断面に示す断面図である。 図4Dは、図4BのB−B線における断面に示す断面図である。 図5Aは、4点曲げ衝撃試験機の他の構成例を示す斜視図である。 図5Bは、図5Aに示す支持部材、試験片及び剛体の側面図である。 図5Cは、図5BのA−A線における断面に示す断面図である。 図6Aは、3点曲げ衝撃試験のシミュレーションにおける解析モデルの構成を模式的に示す図である。 図6Bは、図6Aに示す解析モデルにおける曲げモーメントの測定位置を示す図である。 図7Aは、4点曲げ衝撃試験のシミュレーションにおける解析モデルの構成を模式的に示す図である。 図7Bは、図7Aに示す解析モデルにおける曲げモーメントの測定位置を示す図である。 図8Aは、4点曲げ衝撃試験のシミュレーションにおける他の解析モデルの構成を模式的に示す図である。 図8Bは、図8Aに示す解析モデルにおける曲げモーメントの測定位置を示す図である。 図9Aは、図6Aに示す3点曲げ衝撃試験の解析モデル(3点曲げモデル)で計算された試験片の変形を示す。 図9Bは、図7Aに示す4点曲げ衝撃試験の解析モデル(4点曲げモデル1)で、Z方向にインパクタ50を衝突させた場合の試験片の変形を示す。 図9Cは、図8Aに示す4点曲げ衝撃試験の解析モデル(4点曲げモデル2)で、Z方向にインパクタ50を衝突させた場合の試験片の変形を示す。 図10Aは、4点曲げモデル1でZ方向から1度ずれた方向にインパクタ50が衝突した瞬間の試験片を示す図である。 図10Bは、図10Aの瞬間の後の試験片の変形の変形を示す。 図11Aは、4点曲げモデル2でZ方向から1度ずれた方向にインパクタ50が衝突した瞬間の試験片を示す図である。 図11Bは、図11Aの瞬間の後の試験片の変形の変形を示す。 図12は、3点曲げモデルで計算された試験片のモーメント分布を示すグラフである。 図13は、静的荷重による3点曲げ試験における試験片のモーメント(BMD)分布を示す図である。 図14は、4点曲げモデル1でZ方向にインパクタが衝突した場合の試験片のモーメント分布を示すグラフである。 図15は、4点曲げモデル2でZ方向にインパクタが衝突した場合の試験片のモーメント分布を示すグラフである。 図16は、静的荷重による4点曲げ試験における試験片のモーメント(BMD)分布を示す図である。 図17は、4点曲げモデル1でZ方向から1度ずれた方向にインパクタが衝突した場合の試験片のモーメント分布を示すグラフである。 図18は、4点曲げモデル2でZ方向から1度ずれた方向にインパクタが衝突した場合の試験片のモーメント分布を示すグラフである。
本願発明者は、試験片に衝撃荷重を加えた時の試験片の変形挙動により材料を評価する試験を行った。この試験では、試験片の下面を2点で支持し、試験片の上面にインパクタを衝突させて衝撃荷重を加えた。この場合、試験片のインパクタの衝突点に荷重が加わり、3点曲げの状態となった。発明者は、試験対象の材料に実際に衝撃が加わる態様として、対象材の表面における一定の面積を持った領域に同時に衝撃を受ける場合があることに気付いた。このような場合は、対象材は、3点曲げの状態より4点曲げの状態に近くなることがわかった。
そこで、発明者は、試験片に衝撃を加えた際に試験片を4点曲げの状態とすることができる試験機及び試験方法を検討した。発明者は、インパクタに平らな衝突面を形成し、この衝突面を試験片に衝突させる方法を検討した。この方法では、インパクタの衝突面が試験片の表面と平行な状態で試験片に衝突した場合は、試験片は4点曲げの状態となった。しかし、インパクタの衝突面と、試験片表面が平行でない状態で衝突すると、試験片は3点曲げの状態に近くなった。
発明者は、インパクタの試験片表面に対する衝突の角度に関わらず、試験片が4点曲げの状態となるような衝撃を与えるための構成を検討した。その結果、試験片の下面を互いに離間して配置された2つの支持部材で支持し、試験片の上面の2つの支持部材の間を剛体で覆った状態で、剛体の上面にインパクタを衝突させる構成に想到した。この構成において、剛体を2つの支持部材を結ぶ方向に延びて形成することで、インパクタの試験片表面に対する衝突の角度に関わらず、試験片を4点曲げの状態にすることができることがわかった。この構成では、インパクタの衝突による衝撃は、2つの支持部材の間において、剛体の下面から試験片上面へ伝達する。この剛体の下面から試験片上面への衝撃伝達の態様は、インパクタの衝突の角度によって影響を受けにくいと考えられる。そのため、試験片に衝撃を加えて4点曲げ状態にすることができる。
発明者は、さらに検討を行い、実施形態として下記の構成に想到した。実施形態の1つとして、剛体の下面は、2つの支持部材を結ぶ方向において離間した複数の位置において試験片と接触するよう形成することができる。具体例としては、剛体の下面と試験片とが1つの面において接触する構成であってもよい。又は、剛体の下面と試験片とが2つの支持部材を結ぶ方向に離間した2つの接触部において接触する構成とすることもできる。この構成では、2つの支持部材を結ぶ方向において離間した複数の位置において、剛体の下面から試験片の上面へインパクタの衝突による衝撃が伝達される。この剛体の下面から試験片上面への衝撃伝達の態様は、インパクタの衝突の角度によって影響を受けにくいと考えられる。そのため、より確実に、試験片に衝撃を加えて4点曲げ状態にすることができる。
剛体の曲げ剛性は、前記試験体の曲げ剛性より大きいことが好ましい。これにより、インパクタの剛体への衝突による剛体の変形より、試験片の変形の方が大きくなりやすい。そのため、インパクタの衝突時に、試験片がより4点曲げの状態になりやすくなる。
剛体は、上面又は下面から突出するフランジを有してもよい。これにより、剛体の剛性を高めることができる。
剛体の上面は平面とすることができる。これにより、インパクタの衝突角度の変化による試験片への衝撃伝達の態様の変化をより小さくすることができる。そのため、インパクタの衝突角度の変化による試験片の曲げモーメント分布の変化がより小さくなる。インパクタの衝突時に、試験片がより4点曲げの状態になりやすくなる。
剛体は、2つの支持部材を結ぶ方向において離間した複数の位置においてそれぞれ試験体の上面と接触する複数の支持剛体と、複数の支持剛体上に掛け渡される架橋剛体とを含む構成とすることができる。これにより、剛体の設計自由度を高めることができる。
[実施形態]
(構成例1)
図1Aは、本発明の実施形態の4点曲げ衝撃試験機の構成例を示す斜視図である。図1Aに示す4点曲げ衝撃試験機(以下、試験機と称する)1aは、試験片に衝撃を加えて4点曲げ状態にする試験機である。試験機1aは、支持部材4、剛体2及びインパクタ5を備える。支持部材4は、互いに離間して配置される。2つの支持部材4に試験片3が掛け渡されて設置される。すなわち、支持部材4は、試験片3の下面を支持する。剛体2は、2つの支持部材4の間において、試験片3の上面を覆う。インパクタ5は、剛体の上面に衝突する。インパクタの衝突による衝撃は、剛体2を通じて試験片3の上面に伝達する。すなわち、試験片3の上面に衝撃荷重が加わる。ここで、剛体2は、2つの支持部材4を結ぶ方向に延びて形成されるので、試験片3の上面の複数の位置に同時に衝撃荷重が加わる。その結果、試験片3は、4点曲げ状態となる。
図1Aに示す試験機1aにおいて、2つの支持部材4を結ぶ方向をX方向とするXYZの直交座標系を定義する。2つの支持部材4は、2つの支持部材4を結ぶ方向に垂直な方向(すなわちY方向)に延びて形成される。そのため、各支持部材4の試験片3との接触部4sは、Y方向に延びる。2つの支持部材4の接触部4sは、互いに平行である。
剛体2と試験片3との接触部2sは、2つの支持部材4の間に位置する1つの面(図1Aにおいてドットハッチングで示す面)となっている。この接触部2sの面は、XY平面に平行になっている。すなわち、剛体2と試験片3とは、X方向に延びる1つの面において接触する。これにより、剛体2の下面は、2つの支持部材4の間においてX方向に離間した複数の位置において、試験片3と接触する形態となる。
剛体2は板状である。剛体2の上面、すなわちインパクタ5が衝突する面は、平面となっている。また、剛体2の下面、すなわち試験片3に接する面も平面となっている。これにより、インパクタの衝突時に、試験片がより4点曲げの状態になりやすくなる。本例では、剛体2の上面及び下面は、互いに平行である。
剛体2は、試験片3の上面と側面との間の稜線3aに接するように配置される。ここで、稜線3aは、試験片3の上面と、この上面に隣接する2つの側面との境界となる部分である。
図1Aに示す例では、支持部材4の上面は、XZ平面の断面形状が円弧となる曲面となっている。これにより、試験片3と支持部材4との接触部が線状、すなわち試験片3と支持部材4は線接触になる。なお、支持部材4の形状は、これに限られない。例えば、支持部材4は、隣り合う2つの面を有する形状とし、これらの隣り合う2つの面が交わる稜線が試験片3と接して支持する構成とすることができる。この場合も、試験片3と支持部材4との接触部が線状になる。なお、試験片3と支持部材4とは面接触であってもよい。
図1Aに示す例では、インパクタ5は、XZ平面の断面において縁が円弧となる部分を有する。このように、インパクタ5は、曲面を有する形状とすることができる。例えば、この曲面が剛体2の上面に衝突するように、インパクタ5を剛体2の上面へ向けて落下させることができる。
図1Aに示す例では、試験片3は、X方向の寸法が、Y方向及びZ方向の寸法より長い形状となっている。試験片3のX方向における中央が、2つの支持部材4間の略中央に位置するよう試験片3を設置することができる。
図1Bは、図1Aに示す支持部材4、試験片3及び剛体2をY方向から見た構成を示す側面図である。2つの支持部材4の間において、試験片3の上面に接するように剛体2が配置される。剛体2の下面の試験片3の上面との接触部2sは、X方向において一定の長さを有している。剛体2の上面にインパクタ5がZ方向に衝突した場合、剛体2の下面の接触部2sから試験片3の上面に衝撃が伝わる。この衝撃を受けた試験片3では、接触部2sのX方向の一端と他端との間に対応する領域S1において、曲げモーメントの分布が均一に近くなる。すなわち、試験片3の2つの支持部材4の間において、曲げモーメントが略一定となる領域が発生する。これにより、試験片3が4点曲げ状態となる。この場合、インパクタ5衝突時の試験片3の曲げモーメント分布は、インパクタ5の衝突角度の変化によって影響を受けにくい。例えば、インパクタ5が、Z方向に対して若干傾いた角度で剛体2に衝突した場合も、試験片3の領域S1における曲げモーメントの分布は略一様となる。
接触部2sのX方向(すなわち2つの支持部材4を結ぶ方向)における長さは、例えば、100mm以上とすることができる。これにより、衝撃を受けた時の試験片3において曲げモーメントが略一定となる領域を、4点曲げ試験に適した程度に確保することができる。接触部2sのX方向の長さの上限は特に限定されないが、実用上の観点から、例えば、2000mm以下とすることができる。
図1Cは、図1Aに示す支持部材4、試験片3及び剛体2をX方向から見た構成を示す側面図である。この例では、剛体2の下面のY方向の幅は、試験片3の上面のY方向の幅より大きい。また、剛体2の試験片3と接触する接触部2sは、試験片3の上面のY方向における一方端から他方端に達している。
支持部材4の幅は、試験片3の下面のY方向の幅より大きい。また、支持部材4の試験片3と接触する接触部は、試験片3の下面のY方向における一方端から他方端に達している。
図1Cに示す例では、試験片3は、中空の管状であり、一対の側壁3bと、これら一対の側壁3bの上端をつなぐ頂部3cと下端をつなぐ底部3dとで構成される。一対の側壁3bの外面が側面となり、頂部3cの外面が上面となる。試験片3の上面と側面の間の稜線3aに接するよう剛体2を配置することで、インパクタ5の衝突による衝撃が、剛体2を介して、試験片3の側壁3bに対して効率よく伝達される。
(構成例2)
図2Aは、本発明の実施形態の4点曲げ衝撃試験機の他の構成例を示す斜視図である。図2Aに示す例では、剛体2の形状が、図1Aに示す構成例と異なっている。剛体2は、下面において突出する2つの凸部2aを有する。凸部2aは、支持部材4を結ぶ方向(X方向)において離間している。
凸部2aが試験片3の上面と接するように、剛体2が試験片3の上に配置される。凸部2aの先端が試験片3の上面との接触部2sとなる。これにより、剛体2は、X方向に離間し、試験片3の上面と接する2つの接触部2sを有する構成となる。
各凸部2aは、支持部材4を結ぶ方向に対して直交する方向(Y方向)に延びて形成される。凸部2aのXZ平面における断面形状は円弧となっている。この場合、凸部2aと試験片3は、線接触する。すなわち、接触部2sは、線状となる。なお、凸部2aの形状はこれに限られない。例えば、凸部2aは、隣り合う2つの面を有する形状としてもよい。これらの隣り合う2つの面が交わる稜線が試験片3と接するよう剛体2を試験片3に配置することができる。この場合も、試験片3と凸部2aとの接触部2sが線状になる。なお、試験片3と凸部2aとの接触部2sは、面であってもよい。
図2Bは、図2Aに示す支持部材4、試験片3及び剛体2をY方向から見た構成を示す側面図である。2つの支持部材4の間において、試験片3の上面に2つの凸部2aが接するように剛体2が配置される。2つの凸部2aは、X方向において離間している。そのため、2つの凸部2aが試験片3と接する接触部2sは、X方向において離間している。
剛体2の上面にインパクタ5がZ方向に衝突した場合、剛体2の下面の2つの接触部2sから試験片3の上面に衝撃が伝わる。このとき、2つの接触部2sの間に対応する試験片3の領域S1では、衝撃による曲げモーメントの分布が均一に近くなる。すなわち、試験片3の2つの支持部材4の間において、曲げモーメントが略一定となる領域が発生する。これにより、試験片3が4点曲げ状態となる。また、インパクタ5が、Z方向に対して若干傾いた角度で剛体2に衝突した場合であっても、試験片3の領域S1における曲げモーメントの分布は略一様となる。
2つの接触部2sは、X方向(すなわち2つの支持部材4を結ぶ方向)において、例えば、100mm以上離間して配置することができる。これにより、衝撃を受けた時の試験片3において曲げモーメントが略一定となる領域を、4点曲げ試験に適した程度に確保することができる。2つの接触部2s間のX方向の距離の上限は特に限定されないが、実用上の観点から、例えば、2000mm以下とすることができる。
図2Cは、図2Aに示す支持部材4、試験片3及び剛体2をX方向から見た構成を示す側面図である。剛体2の凸部2aは、試験片3の上面と側面との間の稜線3aに接するように配置される。この例では、剛体2の凸部2aのY方向の幅は、試験片3の上面のY方向の幅より大きい。また、剛体2の凸部2aの試験片3と接触する接触部2sは、試験片3の上面のY方向における一方端から他方端に達している。これにより、インパクタ5の衝突による衝撃が、剛体2を介して、試験片3の側壁3bに対して効率よく伝達される。
剛体2の凸部2aの構成は、上記例に限られない。例えば、剛体2は、X方向において互いに離間する3つ以上の凸部2aを有してもよい。また、凸部2aは、剛体2の下面のX方向における両端の部分に設けられてもよい。例えば、剛体2のX方向の両端を折り曲げることで凸部を形成することもできる。
(構成例3)
図3Aは、本発明の実施形態の4点曲げ衝撃試験機の他の構成例を示す斜視図である。図3Aに示す例では、剛体2の形状が、図1Aに示す構成例と異なっている。図3Aに示す剛体2は、剛体は、下面から突出するフランジを有する。フランジ2bは、上方(Z方向)から見て、試験片3と重ならない位置に設けられる。すなわち、フランジ2bは、試験片3と接触しない位置に設けられる。このように、フランジ2bを設けることで、剛体2の剛性を高めることができる。
図3Aに示す例では、剛体2のY方向の端部が曲がってフランジ2bが形成されている。すなわち、剛体2の両端の下方に曲がった部分がフランジ2bとなっている。このように、剛体2において互いに離間するよう一対のフランジ2bを設けることで、一対のフランジ2bの間に、試験片3と接触するための接触部2sを設けることができる。
図3Bは、図3Aに示す支持部材4、試験片3及び剛体2をY方向から見た構成を示す側面図である。2つの支持部材4の間において、試験片3の上面に剛体2の下面が接するように剛体2が配置される。剛体2の下面の試験片3と接触する接触部2sは、図1A〜図1Cに示す例と同様に構成することができる。
図3Cは、図3Aに示す支持部材4、試験片3及び剛体2をX方向から見た構成を示す側面図である。図3Cに示すように、フランジ2bと試験片3との間に空間ができるように剛体2が、試験片3に対して配置される。フランジ2bと試験片3とを離間させた状態でインパクタ5が剛体2に衝突する。これにより、衝撃によって変形する試験片3がフランジ2bと干渉しにくくなる。
なお、フランジ2bの構成は、上記例に限られない。例えば、剛体2の両端の上面から突出するフランジを設けてもよい。また、フランジは、剛体2の上面又は下面の端部でない部分から突出して形成されてもよい。フランジは1つ又は3つ以上であってもよい。フランジは、剛体2の上面又は下面からZ方向(上下方向又は衝撃方向と言うこともできる)に延びる部分によって形成することができる。
図3A〜図3Cに示す例では、剛体2と試験片3が1つの面で接触しているが、剛体2と試験片がX方向に離間した2つ以上の接触部で接触していてもよい。すなわち、図3A〜図3Cに示す剛体2に、図2A〜図2Cに示す剛体2のように、凸部2aを設けることもできる。
(構成例4)
図4Aは、本発明の実施形態の4点曲げ衝撃試験機の他の構成例を示す斜視図である。図4Aに示す試験機1dは、試験片3の内部に配置されるバルクをさらに備える。バルクは、支持部バルク6aと、接触部バルク6bを含む。支持部バルク6aは、試験片3の内部において支持部材4と対向する位置に配置される。接触部バルク6bは、試験片3の内部において、剛体2が試験片3と接触する接触部2sと対向する位置に配置される。接触部バルク6bは、X方向において互いに離間して配置される。
バルク6a、6bは、試験片3に対して固定される。具体的には、バルク6a、6bは、試験片3の内面に取り付けられる。例えば、溶接又は締結部材により、バルク6a、6bを試験片3に固定することができる。
図4Bは、図4Aに示す支持部材4、試験片3、剛体2及びバルク6a、6bをY方向から見た構成を示す側面図である。剛体2の下面の試験片3と接触する接触部2sは、図1A〜図1Cに示す例と同様に構成することができる。図4Bに示す例では、接触部バルク6bは、接触部2sのX方向の両端部と対向する位置にそれぞれ配置される。
接触部バルク6bにより、接触部2sのX方向両端の試験片3の部分の剛性を高めることができる。そのため、試験片3に衝撃が加わったときに、接触部2sの両端に対応する部分は他の部分に比べて変形しにくくなる。上述のように、接触部2sに対応する試験片3の領域S1には、衝撃荷重による曲げモーメントが略均一に発生する。そのため、接触部2sの両端に対向する位置に接触部バルク6bを配置することで、接触部バルク6bの間において略一様な曲げモーメントが発生した場合の試験片3の変形挙動を試験することができる。
支持部バルク6aにより、支持部材4によって支持される試験片3の部分の剛性を高めることができる。そのため、試験片3に衝撃が加わったときに、支持部材4で支持された部分は他の部分に比べて変形しにくくなる。支持部バルク6aを用いることにより、例えば、支持部材4によって支持される部分を固定した状態で、衝撃荷重が加わった場合の試験片の変形挙動を試験することができる。
2つの支持部バルク6aは、X方向(すなわち2つの支持部材4を結ぶ方向)において、例えば、100mm以上離間して配置することができる。これにより、衝撃を受けた時の試験片3において曲げモーメントが略一定となる領域を、4点曲げ試験に適した程度に確保することができる。2つの支持部バルク6a間のX方向の距離の上限は特に限定されないが、実用上の観点から、例えば、2000mm以下とすることができる。
図4Cは、図4BにおけるA−A線の断面を示す断面図である。図4Cに示す例では、試験片3は、ハット型の断面を有するハット部材と、ハット部材に接合されるクロージングプレートを備える。ハット部材は、頂部3cと、頂部3cの両端に接続される一対の側壁3bと、一対の側壁3bに接続される一対のフランジ3eを有する。一対のフランジ3eに、クロージングプレートが接合され、底部3dを形成する。
図4Cに示すように、試験片3の頂部3cと側壁3bとの境界となる角(肩)には、R(丸み)形成されてもよい。すなわち、試験片3の上面と側面との間に曲面が形成されてもよい。この曲面又は曲面と上面の平面部分との境に、剛体2の接触部2sが接するように設けられる。このような形態も、剛体2が試験片の上面と側面との間の稜線に接するように配置される形態の一例である。
接触部バルク6bは、試験片3の頂部3cの内面及び側壁3bの内面に接合される。試験片3と接触部バルク6bは、例えば、アーク溶接により、接続することができる。接触部バルク6bは、試験片3の底部3dと離間して設けられる。なお、接触部バルク6bは、試験片3の底部3dと接するよう設けられてもよい。
図4Dは、図4BにおけるB−B線の断面を示す断面図である。図4Dに示す例では、支持部バルク6aは、試験片3の頂部3cの内面及び側壁3bの内面に、例えば、アーク溶接により、接合される。支持部バルク6aは、試験片3の底部3dに接する。
図4A〜図4Dに示す構成例では、剛体2がフランジ2bを有しているが、剛体2は、例えば、図1A〜1Cに示すような板状であってもよいし、図2A〜図2Bに示すような下面から突出する凸部2aを有する構成であってもよい。
(構成例5)
図5Aは、本発明の実施形態の4点曲げ衝撃試験機の他の構成例を示す斜視図である。図5Aに示す試験機1eにおいて、剛体2は、2つの支持剛体21と、架橋剛体22を含む。2つの支持剛体21は、X方向(2つの支持部材4を結ぶ方向)において離間している。支持剛体21の各々は、試験片3の上面と接触する接触部2sを含む。すなわち、2つの支持剛体21は、X方向において離間した複数の位置においてそれぞれ試験片3の上面と接触する。架橋剛体22は、2つの支持剛体21上に架け渡される。
図5Aに示す例では、2つの支持剛体21の各々は、Y方向に延びて形成され、試験片3と接触する接触部2sを有する基部21aと、基部21aの両端から下方へ曲がって形成されるフランジ21bとを含む。接触部2sは、面となっている。すなわち、支持剛体21と試験片3とは面接触する。なお、支持剛体21は、試験片3と線接触する構成であってもよい。2つの支持剛体21の接触部2sは、互いに平行であり、Y方向に延びて形成されている。
架橋剛体22は、板状である。架橋剛体22の上面は平面である。架橋剛体22の下面も上面と平行な平面である。図示しないが、架橋剛体22は、上面及び下面から突出するフランジを有してもよい。例えば、架橋剛体22のY方向の両端又はX方向の両端を曲げることで、架橋剛体22の端部にフランジを形成することができる。これにより、架橋剛体22の剛性を高めることができる。なお、フランジは、上方(Z方向)から見て、試験片3と重ならない位置に設けることが好ましい。
試験片3の内部には、支持部バルク6aと、接触部バルク6bが配置される。接触部バルク6bは、試験片3の内部において、2つの支持剛体21の接触部2sとそれぞれ対向する位置に配置される。支持部バルク6aは、図4Aに示す例と同様に配置することができる。
図5Bは、図5Aに示す支持部材4、試験片3及び剛体2をY方向から見た構成を示す側面図である。図5Bに示す例では、試験片3に設置された2つの支持剛体21の上端は、Z方向(上下方向)において同じ高さになっている。架橋剛体22は、2つの支持剛体21の上端に接するように、支持剛体21上に設置される。これにより、架橋剛体22の下面及び上面を試験片3の上面に対して平行にすることができる。
支持剛体21の上面は、XZ平面の断面形状が円弧となるような曲面となっている。支持剛体21と架橋剛体22との接触部は、Y方向に延びる線状となる。なお、支持剛体21は、架橋剛体22と面接触する構成であってもよい。
架橋剛体22の上面にインパクタ5が衝突した場合、架橋剛体22から2つの支持剛体21を介して、試験片3に衝撃が伝わる。このとき、支持剛体21の下面の接触部2sから試験片3の上面に衝撃が伝わる。この衝撃を受けた試験片3では、2つの支持剛体21の接触部2sの間に対応する領域S1において、曲げモーメントの分布が均一に近くなる。これにより、試験片3が4点曲げ状態となる。この構成において、インパクタ5衝突時の試験片3の曲げモーメント分布は、インパクタ5の衝突角度の変化によって影響を受けにくい。
2つの支持剛体21は、X方向(すなわち2つの支持部材4を結ぶ方向)において、例えば、100mm以上離間して配置することができる。これにより、衝撃を受けた時の試験片3において曲げモーメントが略一定となる領域を、4点曲げ試験に適した程度に確保することができる。2つの支持剛体21間のX方向の距離の上限は特に限定されないが、実用上の観点から、例えば、2000mm以下とすることができる。
図5Cは、図5Bに示すA−A線の断面を示す断面図である。図5Cに示す例では、試験片3の上面と接触する支持剛体21の接触部2sは、試験片3の上面のY方向の一方端から他方端まで達している。支持剛体21のフランジ21bは、試験片3の側面に接している。これにより、支持剛体21が試験片3に対してずれにくくなる。
接触部バルク6bは、試験片3の上面と側面を介して、支持剛体21と対向する位置に設けられる。接触部バルク6bは、試験片3の頂部3cの内面と、側壁3bの内面に接合される。試験片3の側壁3bにおいて、支持剛体21と接触部バルク6bにはさまれる部分は、衝撃が加わった時に他の部分より変形しにくくなる。
(剛体の材料特性)
上記構成例1〜5における剛体2の曲げ剛性は、試験片3の曲げ剛性より大きくすることができる。これにより、インパクタ5が剛体2に衝突した際に、試験片3がより4点曲げの状態になりやすくなる。剛体2の曲げ剛性は、例えば、剛体2のヤング率及び形状によって決まる。一例として、剛体2の厚みT1を20mm以上、剛体2のヤング率を70GPa以上とすることができる。これにより、例えば、構造材や耐衝撃材その他様々な材料の衝撃試験が可能になる。剛体2の厚みの上限は特に限定されないが、実用上の観点から、例えば、200mm以下とすることができる。剛体2のヤング率は、高い方が好ましく、上限は特に限定されない。例えば、剛体2のヤング率は、1TPaを上限とし、実際には、700GPa以下とすることができる。
なお、剛体2は、どんなに力を加えても一切変形しない物体に限定されない。剛体2は、衝撃試験における衝撃荷重に対して、試験片3よりも変形しにくい程度の剛性を有することが好ましい。剛体2の材料は、特に限定されず、試験片3の材料及び形状に応じて適宜選択することができる。剛体2の材料の一例として、鋼、アルミニウム等の金属及び合金が挙げられる。
(バルクの材料)
上記構成例4、5におけるバルク6a、6bの材料は、特定のものに限定されない。バルク6a、6bは、衝撃試験における衝撃荷重下において、試験片3との接触する部分において試験片3の変形を抑えることができる程度の剛性を有することが好ましい。バルク6a、6bの材料は、試験片3の材料及び形状に応じて適宜選択することができる。例えば、金属、樹脂、木又はこれらを繊維で強化した材料その他あらゆる材料を、バルク6a、6bの材料として用いることができる。
(衝撃試験例)
本発明の実施形態における衝撃試験方法は、2つの支持部材4の上に試験片3を設置する工程と、2つの支持部材4の間において試験片3の上面を覆う剛体2を設置する工程と、剛体2の上面にインパクタ5を衝突させる衝突工程とを含む。このとき、支持部材4、試験片3及び剛体2の構成は、上記構成例1〜5のいずれか、又はこれらのうち少なくとも2つを組み合わせた構成とすることができる。以下では、上記構成例1〜5の試験機1a〜1eのいずれか、又はこれらのうち少なくとも2つを組み合わせた構成の試験機を試験機1と総称する。
衝突工程では、インパクタ5を剛体2から離れた位置から加速させ、速度をもって剛体2の上面に接触させることで、インパクタ5を剛体2の上面に衝突させることができる。例えば、上記のZ方向が重力方向となるよう試験機1を構成することができる。この構成において、インパクタ5を、剛体2からZ方向に離れた位置から落下させることで、インパクタ5を剛体2の上面に衝突させることができる。ここで、インパクタ5の落下の軌道を規制するガイドを設けてもよい。
この場合、インパクタ5がZ方向に対して若干角度を有する方向で剛体2に衝突しても、試験片3の領域S1には、略一定の曲げモーメントが発生する。これにより、インパクタ5の衝突角度を精密に制御しなくても、試験片3に衝撃荷重を加えて4点曲げ状態とすることができる。
試験機1を用いた衝撃試験の形態は試験機1のZ方向すなわち上下方向を重力方向とする形態に限られない。例えば、インパクタ5を水平方向に加速する装置を用いて、Z方向を水平方向として衝撃試験を行うこともできる。
衝撃試験の対象となる材料すなわち試験片の材料は、特定の材料に限られない。例えば、金属、樹脂、木、又はこれらを繊維で強化した材料その他あらゆる材料が、衝撃試験の対象材となり得る。一例として、高強度の車両用構造部材を、衝撃試験の対象材とすることができる。これにより、実際に車両が物と衝突した際の構造部材の変形挙動を試験することができる。
発明者は、上記の4点曲げ衝撃試験は、車両用構造部材の評価に有用であることを見出した。車両法構造部材について、4点曲げ衝撃試験を実施することで、車両にものが衝突した場合の近い状態で、車両法構造部材を試験することができる。そのため、本実施形態の4点曲げ衝撃試験機及び4点曲げ衝撃方法は、車両用構造部材の試験機及び試験方法として好適に用いることができる。車両用構造部材には、例えば、Aピラー、Bピラー、サイドシル、ルーフレール、フロアメンバー、フロントサイドメンバーといった車体を構成する部材、及び、ドアインパクトビームやバンパーといった車体に取り付けられ、外部からの衝撃から車両内の装置や乗員を守る部材が含まれる。
(変形例)
本発明の4点曲げ衝撃試験機及び4点曲げ衝撃試験方法は、上記の例に限れない。例えば、支持剛体21の数は、2つに限られず、3以上設けられてもよい。試験片3の形状は、上記の例に限定されない。例えば、試験片は、中空構造でなく、中実であってもよい。また、試験片の表面の少なくとも一部が曲面であってもよい。試験片の上面が曲面である場合、剛体の下面を、試験片の上面に合わせて曲面とすることができる。例えば、剛体の試験片との接触面を曲面又は、曲線とすることができる。なお、剛体は、治具と称することもできる。
(解析モデル)
本実施例では、剛体で覆った試験片にインパクタを衝突させた場合の試験片の曲げモーメント分布をシミュレーションで解析した。図6Aは、3点曲げ衝撃試験のシミュレーションにおける解析モデルの構成を模式的に示す図である。図6Aに示す解析モデルは、X方向に離間した2つの支持部材40で試験片30の下面を支持した状態で、試験片30の上面にインパクタ50を衝突させるモデルである。試験片30は、ハット部材とクロージングプレートを備える構成とした。インパクタ50の表面は、XZ平面における断面が円弧となる曲面とした。
図6Bは、図6Aに示す解析モデルにおける曲げモーメントの測定位置を示す図である。図6Bに示すように、試験片30の曲げモーメントを、インパクタ50の衝突点の断面(sec5)及び、衝突点からX方向に所定距離離れた複数の位置の断面(sec2、sec3、sec4、sec6、sec7、sec8)において計算した。曲げモーメントとして、矢印Myで示す方向のモーメントを測定した。
図7Aは、4点曲げ衝撃試験のシミュレーションにおける解析モデルの構成を模式的に示す図である。図7Aに示す解析モデルは、X方向に離間した2つの支持部材40で試験片30の下面を支持した状態で、試験片30の上面をX方向に延びる剛体20で覆い、剛体20の上面にインパクタ50を衝突させるモデルである。試験片30とインパクタ50は、図6Aに示す解析モデルと同様とした。また、試験片30の内部において、支持部材40と対向する位置に支持部バルク60aを配置し、剛体20のX方向の両端に対向する位置に接触部バルク60bを配置した。
図7Aに示す解析モデルでは、インパクタ50がZ方向で衝突した場合と、インパクタ50がZ方向から1度ずれた方向で衝突した場合について解析した。
図7Bは、図7Aに示す解析モデルにおける曲げモーメントの測定位置を示す図である。図7Bに示すように、試験片30の曲げモーメントを、インパクタ50の衝突点に対応する位置の断面(sec5)及び、衝突点からX方向に所定距離離れた複数の位置の断面(sec2、sec3、sec4、sec6、sec7、sec8)において計算した。曲げモーメントとして、矢印Myで示す方向のモーメントを測定した。
図8Aは、4点曲げ衝撃試験のシミュレーションにおける他の解析モデルの構成を模式的に示す図である。図8Aに示す解析モデルは、X方向に離間した2つの支持部材40で試験片30の下面を支持した状態で、試験片30の上面及び側面を覆いY方向に延びる2つの剛体20をX方向に離間して配置し、2つの剛体20の上面にインパクタ50を衝突させるモデルである。試験片30は、図6Aに示す解析モデルと同様とした。インパクタ50の表面は、2つの剛体20間の距離より長いX方向の寸法を持つ平面とした。試験片30の内部において、支持部材40と対向する位置に支持部バルク60aを配置し、剛体20に対向する位置に接触部バルク60bを配置した。
図8Aに示す解析モデルでは、インパクタ50がZ方向で衝突した場合と、インパクタ50がZ方向から1度ずれた方向で衝突した場合について解析した。なお、インパクタ50は、その表面の法線方向に進むものとした。
図8Bは、図8Aに示す解析モデルにおける曲げモーメントの測定位置を示す図である。図8Bに示すように、試験片30の曲げモーメントを、2つの剛体50の中間点の断面(sec5)及び、この中間点からX方向に所定距離離れた複数の位置の断面(sec2、sec3、sec4、sec6、sec7、sec8)において計算した。曲げモーメントとして、矢印Myで示す方向のモーメントを測定した。
(解析結果:変形挙動)
図9Aは、図6Aに示す3点曲げ衝撃試験の解析モデル(以下、3点曲げモデルと称する)で計算された試験片の変形を示す。図9Bは、図7Aに示す4点曲げ衝撃試験の解析モデル(以下、4点曲げモデル1と称する)で、Z方向にインパクタ50を衝突させた場合の試験片の変形を示す。図9Cは、図8Aに示す4点曲げ衝撃試験の解析モデル(以下、4点曲げモデル2と称する)で、Z方向にインパクタ50を衝突させた場合の試験片の変形を示す。図9A〜図9Cは、試験片に約50mmのたわみが発生した時の変形挙動を示している。
図9Aと図9Bを比較すると、3点曲げモデルと4点曲げモデル1における試験片の変形挙動は異なっていることがわかった。図9Bと図9Cを比較すると、4点曲げモデル1と4点曲げモデル2のZ方向インパクタ衝突時の変形挙動は、ほぼ同等となることがわかった。なお、図9Bの計算では、試験片にたわみが生じているが、剛体にたわみは生じていない。
図10Aは、4点曲げモデル1でZ方向から1度ずれた方向でインパクタ50が衝突した瞬間の試験片を示す。図10Bは、図10Aの瞬間の後の試験片の変形の変形を示す。図11Aは、4点曲げモデル2でZ方向から1度ずれた方向でインパクタ50が衝突した瞬間の試験片を示す。図11Bは、図11Aの瞬間の後の試験片の変形の変形を示す。図10B及び図11Bは、試験片に約50mmのたわみが発生した時の変形挙動を示している。
図9Bと図10Bを比較すると、試験片の変形挙動はほぼ同等となっている。このことから、4点曲げモデル1の構成では、インパクタ衝突の方向が異なっても変形挙動はほぼ変化しないことがわかった。一方、図9Cと図11Bを比較すると、試験片の変形挙動が異なっている。このことから、4点曲げモデル2では、インパクタの衝撃方向の変化による試験片の変形挙動の変化が、4点曲げモデル1に比べて大きいことがわかった。また、4点曲げモデル2の構成では、Z方向から1度ずれた方向にインパクタを衝突させた場合、3点曲げモデルの試験片の変形挙動と近い変形挙動が見られた。
(解析結果:モーメント分布)
図12は、3点曲げモデルで計算された試験片のモーメント分布を示すグラフである。図12に示すグラフは、インパクタ衝突後の試験片の各断面(sec2〜8)におけるモーメントの時間変化を示す。下記の図14、図15、図17のグラフも同様である。図12に示すグラフから、試験片のモーメントは、衝突点の断面(sec5)で最大となり衝突点から離れるに従って小さくなる状態で推移していることがわかった。すなわち、試験片のモーメントは、衝突点の断面(sec5)を中心に対称に分布しているが、モーメントの大きさは一定ではないことがわかった。
図13は、静的荷重による3点曲げ試験における試験片のモーメント(BMD)分布を示す図である。図12に示すモーメント分布は、図13に示す静的荷重による3点曲げ試験のモーメント分布に近いことがわかった。
図14は、4点曲げモデル1でZ方向にインパクタが衝突した場合の試験片のモーメント分布を示すグラフである。図14に示すグラフから、4点曲げモデル1では、各断面でモーメントがほぼ一定の状態で推移していることがわかった。試験片の曲げ領域で、モーメントが略均一に分布していることがわかった。すなわち、試験片の剛体と接触する領域(力点)において、モーメントが略一定となることがわかった。
図15は、4点曲げモデル2でZ方向にインパクタが衝突した場合の試験片のモーメント分布を示すグラフである。図15に示すグラフから、4点曲げモデル2では、各断面でモーメントがほぼ一定の状態で推移していることがわかった。試験片の曲げ領域で、モーメントが略均一に分布していることがわかった。すなわち、試験片と接する2つの剛体の間(力点間)において、モーメントが略一定となることがわかった。
図16は、静的荷重による4点曲げ試験における試験片のモーメント(BMD)分布を示す図である。図14、図15に示すモーメント分布は、図16に示す静的荷重による4点曲げ試験のモーメント分布に近いことがわかった。
図17は、4点曲げモデル1でZ方向から1度ずれた方向にインパクタが衝突した場合の試験片のモーメント分布を示すグラフである。図17に示すグラフから、4点曲げモデル1では、各断面でモーメントがほぼ一定の状態で推移していることがわかった。すなわち、試験片の曲げ領域で、モーメントが略均一に分布していることがわかった。
図18は、4点曲げモデル2でZ方向から1度ずれた方向にインパクタが衝突した場合の試験片のモーメント分布を示すグラフである。図18に示すグラフから、4点曲げモデル2では、各断面のモーメントは一定でなくばらついた状態で推移することがわかった。すなわち、曲げ領域において、モーメント分布は非対称かつ均一ではないことがわかった。
上記の解析結果から、4点曲げ衝撃試験では、曲げ領域(例えば、付加する力点間)において、モーメントが略均一に分布した状態で推移することがわかった。すなわち、インパクタの衝突時に、曲げ領域において略一定のモーメントを維持することで4点曲げ状態を実現できることがわかった。
また、4点曲げモデル1のように、試験片と面接触する形状(瓦状)の剛体で試験片を覆い、剛体にインパクタを衝突させる構成とすることで、インパクト衝突時の試験片にモーメントの分布が略一定となる領域を発生させることができることがわかった。さらに、4点曲げモデル2のように、X方向に離間した2つの剛体を試験片の上面に設けて、2つの剛体にインパクタを同時に衝突させることで、同様に、試験片にモーメントの分布が略一定となる領域を発生させられることがわかった。
4点曲げモデル1は、4点曲げモデル2に比べて、インパクタの衝突の方向の変化によって、試験片の変形挙動及びモーメント分布が受ける影響が少なくなることがわかった。4点曲げモデル2では、インパクタの衝突の方向に対する変形挙動の感度が高く、インパクタの衝突の方向によっては、モーメントが一定となる領域を維持できず試験片が3点曲げ状態となりやすいことがわかった。これに対して、4点曲げモデル1のように、X方向に延びる剛体で試験片の上面を覆い、剛体にインパクタを衝突させる構成とすることにより、インパクタの衝突の方向が変化しても、試験片にモーメントが均一に分布する領域を発生させやすくなることがわかった。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
1、1a、1b、1c、1d、1e:4点曲げ試験機
2:剛体
3:試験片
4:支持部材
5:インパクタ

Claims (18)

  1. 互いに離間して配置され、試験片の下面を支持する2つの支持部材と、
    前記2つの支持部材の間において、前記試験片の上面を覆う剛体と、
    前記剛体の上面に衝突するインパクタとを備え、
    前記剛体は、前記2つの支持部材を結ぶ方向に延びて形成され、
    前記剛体は、前記上面又は前記下面から突出するフランジを有する、4点曲げ衝撃試験機。
  2. 互いに離間して配置され、試験片の下面を支持する2つの支持部材と、
    前記2つの支持部材の間において、前記試験片の上面を覆う剛体と、
    前記剛体の上面に衝突するインパクタとを備え、
    前記剛体は、前記2つの支持部材を結ぶ方向に延びて形成され、且つ、前記試験片の上面と側面の間の稜線に接するように配置され、
    前記剛体の幅は、前記剛体の上面に平行且つ前記2つの支持部材を結ぶ方向に垂直な方向において、前記試験片の幅より大きい、4点曲げ衝撃試験機。
  3. 互いに離間して配置され、試験片の下面を支持する2つの支持部材と、
    前記2つの支持部材の間において、前記試験片の上面を覆う剛体と、
    下向きに凸の曲面を有し、前記剛体の上面に衝突するインパクタとを備え、
    前記剛体は、前記2つの支持部材を結ぶ方向に延びて形成され
    前記インパクタの前記曲面の形状は、前記剛体の上面に垂直且つ前記2つの支持部材の並ぶ方向に平行な任意の面における断面が同じ形状である、4点曲げ衝撃試験機。
  4. 請求項2又は3に記載の4点曲げ衝撃試験機であって、
    前記剛体は、前記上面又は前記下面から突出するフランジを有する、4点曲げ衝撃試験機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の4点曲げ衝撃試験機であって、
    前記剛体の下面は、前記2つの支持部材を結ぶ方向において離間した複数の位置において前記試験片と接触する、4点曲げ衝撃試験機。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の4点曲げ衝撃試験機であって、
    前記剛体は、前記2つの支持部材を結ぶ方向において100mm以上離間した2つの接触部を含み、前記2つの接触部は、前記試験片の上面と接触する、4点曲げ衝撃試験機。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の4点曲げ衝撃試験機であって、
    前記剛体の厚みは20mm以上、ヤング率は、70GPa以上である、4点曲げ衝撃試験機。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の4点曲げ衝撃試験機であって、
    前記剛体の上面は平面である、4点曲げ衝撃試験機。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の4点曲げ衝撃試験機であって、
    前記剛体は、前記2つの支持部材を結ぶ方向において離間した複数の位置においてそれぞれ前記試験片の上面と接触する複数の支持剛体と、前記複数の支持剛体上に架け渡される架橋剛体とを含む、4点曲げ衝撃試験機。
  10. 互いに離間して配置された2つの支持部材の上に試験片を設置する工程と、
    前記2つの支持部材の間において前記試験片の上面を覆う剛体を設置する工程と、
    前記剛体の上面にインパクタを衝突させる工程とを含み、
    前記剛体は、前記2つの支持部材を結ぶ方向に延びて形成され、
    前記剛体は、前記上面又は前記下面から突出するフランジを有する、4点曲げ衝撃試験方法。
  11. 互いに離間して配置された2つの支持部材の上に試験片を設置する工程と、
    前記2つの支持部材の間において前記試験片の上面を覆う剛体を設置する工程と、
    前記剛体の上面にインパクタを衝突させる工程とを含み、
    前記剛体は、前記2つの支持部材を結ぶ方向に延びて形成され、
    前記剛体は、前記試験片の上面と側面との間の稜線に接するよう配置される、4点曲げ衝撃試験方法。
  12. 互いに離間して配置された2つの支持部材の上に試験片を設置する工程と、
    前記2つの支持部材の間において前記試験片の上面を覆う剛体を設置する工程と、
    下向きに凸の曲面であって、前記剛体の上面に垂直且つ前記2つの支持部材の並ぶ方向に平行な任意の面における断面が同じ形状である曲面を有するインパクタを、前記剛体の上面に衝突させる工程とを含み、
    前記剛体は、前記2つの支持部材を結ぶ方向に延びて形成される、4点曲げ衝撃試験方法。
  13. 請求項11又は12に記載の4点曲げ衝撃試験方法であって、
    前記剛体は、前記上面又は前記下面から突出するフランジを有する、4点曲げ衝撃試験方法。
  14. 請求項10〜13のいずれか1項に記載の4点曲げ衝撃試験方法であって、
    前記剛体の下面は、前記2つの支持部材を結ぶ方向において離間した複数の位置において前記試験片と接触する、4点曲げ衝撃試験方法。
  15. 請求項10〜14のいずれか1項に記載の4点曲げ衝撃試験方法であって、
    前記剛体は、前記2つの支持部材を結ぶ方向において100mm以上離間した2つの接触部を含み、前記2つの接触部は、前記試験片の上面と接触する、4点曲げ衝撃試験方法。
  16. 請求項10〜15いずれか1項に記載の4点曲げ衝撃試験方法であって、
    前記剛体の曲げ剛性は、前記試験片の曲げ剛性より大きい、4点曲げ衝撃試験方法。
  17. 請求項10〜16のいずれか1項に記載の4点曲げ衝撃試験方法であって、
    前記剛体の上面は平面である、4点曲げ衝撃試験方法。
  18. 請求項10〜17のいずれか1項に記載の4点曲げ衝撃試験方法であって、
    前記剛体は、前記2つの支持部材を結ぶ方向において離間した複数の位置においてそれぞれ前記試験片の上面と接触する複数の支持剛体と、前記複数の支持剛体上に架け渡される架橋剛体とを含む、4点曲げ衝撃試験方法。
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