JP6697925B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6697925B2
JP6697925B2 JP2016068794A JP2016068794A JP6697925B2 JP 6697925 B2 JP6697925 B2 JP 6697925B2 JP 2016068794 A JP2016068794 A JP 2016068794A JP 2016068794 A JP2016068794 A JP 2016068794A JP 6697925 B2 JP6697925 B2 JP 6697925B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloth
roller
unit
recording
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016068794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017179655A (ja
Inventor
一平 小坂
一平 小坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiren Co Ltd
Original Assignee
Seiren Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiren Co Ltd filed Critical Seiren Co Ltd
Priority to JP2016068794A priority Critical patent/JP6697925B2/ja
Publication of JP2017179655A publication Critical patent/JP2017179655A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6697925B2 publication Critical patent/JP6697925B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、長尺の布帛に画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録に関する技術が提案されている。特許文献1には、プリント装置が開示されている。このプリント装置は、導入部、搬送部、プリント部、予備乾燥部、乾燥部及び振り落とし部等を備えている。導入部は、ロール状あるいは箱に収容された布帛を、しわ伸ばし等を行いながら搬送部の所定位置に導入する部分である。搬送部は、導入部に隣接配置され、導入された布帛を搬送ベルトによってプリント部側へと搬送する部分である。プリント部は、コンティニュアス型インクジェット方式によって布帛に絵柄や文字等を描画する部分である。プリント部は、布帛の幅以上に搬送方向に直交させて対向配置され、使用するインクの色数に対応した複数列のラインヘッドを有している。プリント部は、オンデマンド型のインクジェット方式であってもよい。予備乾燥部は、プリント処理が施された布帛からインク中の蒸発成分をヒータ等によって、少なくとも20%以上乾燥させる部分である。乾燥部は、予備乾燥部で乾燥された布帛からインク中の蒸発成分を更に、例えば85%以上乾燥させる部分である。
特開平9−240022号公報
布帛を対象として、画像の記録を行うインクジェット記録装置では、紙等を対象とした画像の記録の場合とは異なる点に留意する必要がある。その一つが、画像を記録した後の品質の低下である。特に、長尺の布帛を対象としたインクジェット記録装置では、布帛に画像を記録する記録手段に連続して、布帛(布帛上のインク)を乾燥させる乾燥手段が設けられ、その後巻き取りや振落しによって布帛同士が重ねあわされるように回収される。
布帛同士が重ねあわされるように回収されると、問題が生じることがある。即ち、布帛を乾燥させるための熱や、布帛が保持している水分の影響を受けて、染料が分解し易くなる。特に、反応染料の場合、この傾向が顕著である。インクジェットヘッドを含む記録手段を備えるインクジェット記録装置によれば、高速に好適な画像を記録することができる。しかし、高速であるがために乾燥時の熱や水分を蓄積したまま布帛が重ねあわされて回収されそれらが逃げなくなってしまう。従って、布帛の乾燥は、前述したようなインクジェット記録装置では、高速に画像を記録し、且つ、記録された画像の品質を維持する上で、解決すべき一つの課題となる。
本発明は、染料の分解を抑え正常な発色状態を維持できるとともに、高速で且つ高品質の画像を記録することができる、インクジェットヘッドを含む記録手段を備えるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面のインクジェット記録装置は、長尺の布帛に向かって染料インクを吐出するインクジェット記録ヘッドにより画像を記録する記録手段と、前記布帛を搬送する搬送手段を備えたインクジェット記録装置において、前記記録手段に対して前記布帛の搬送方向下流側において前記布帛に付着した前記染料インクを乾燥する乾燥手段と、前記乾燥手段の搬送方向下流側において前記乾燥手段で乾燥された布帛を冷却する冷却手段と、前記布帛を回収する回収手段とを備えていることを特徴とする。このインクジェット記録装置では、好適に布帛を乾燥及び冷却することが可能で、乾燥の熱に伴う、染料の分解を抑制することができる。
効率よく布帛を乾燥し冷却することができる。布帛を好適に加熱することができる。染料の分解に伴う、色ブレや退色といった品質の悪化を抑制することができる。従って、布帛に、高速で且つ高品質の画像を記録することができる、インクジェットヘッドを含む記録部を備えるインクジェット記録装置とすることができる。
このインクジェット記録装置は、次のようにすることもできる。前記染料が反応染料である、ようにしてもよい。これによれば、反応染料特有の加水分解の影響を抑制することができる。また、冷却手段を送風機として、前記送風機の風向が布帛の搬送方向に沿っている、ようにしてもよい。これによれば、熱源などを有する乾燥部に対する冷却部の影響を抑制することができる。また、前記送風機から送り出される気体が、除湿された空気とする、ようにしてもよい。これによれば、布帛を冷却しながら乾燥させる状態とすることで、さらに染料の分解を抑制することができる。さらに、前記送風機から送り出される気体が、冷却された空気とする、ようにしてもよい。これによれば、より効率的に布帛を冷却することが可能であり、高速で且つ高品質の画像を記録することができる。
また、布帛を回収する手段は巻き取り機とする、ようにしてもよい。これによれば、長尺状の布帛に対して連続して画像を記録するようなインクジェット記録装置において、好適な画像が記録された長尺状の布帛を、回収することができる。
本発明によれば、回収部で取り込まれる長尺の布帛における染料の分解を抑制し、良好な発色状態を維持できるとともに、高速で且つ高品質の画像を記録することが可能な、インクジェット記録装置を得ることができる。
記録システムの一例を示す正面図である。 記録装置の一例を示す斜視図である。 本発明のインクジェット記録装置の一例を示す図である。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<記録システム>
記録システム1では、画像が記録された長尺の布帛3が生産される。布帛3は、例えば各種材質による繊維織編物が例示される。記録システム1は、供給装置10と、回収装置12と、複数の第六ローラ14と、記録装置16と、制御装置90を備える。記録システム1では、3個の第六ローラ14が、図1に示す所定の位置に設けられている。但し、第六ローラ14の個数と配置は、例示である。記録システム1における第六ローラ14の個数と配置は、諸条件を考慮して適宜設定される。以下、図1〜図3を参照して、供給装置10、回収装置12及び乾燥装置100と冷却装置110、記録装置16について説明する。
<供給装置、回収装置及び第六ローラ>
供給装置10には、例えば、ロール状に巻かれた布帛3がセットされる。供給装置10は、セットされた布帛3を繰り出す。供給装置10から繰り出された布帛3は、記録装置16の側に搬送され、記録装置16に供給される。回収装置12は、記録装置16において画像が記録された布帛3を回収する。例えば、画像が記録された布帛3は、回収装置12によって、ロール状に巻き取られる。即ち、記録システム1では、布帛3は、供給装置10から繰り出され、記録装置16を通過し、更に、回収装置12の側に搬送され、回収装置12に回収される。本発明では回収装置12の手前側に図1に図示されない乾燥装置100と冷却装置110が配置される。乾燥装置100と冷却装置110については後述する。供給装置10と回収装置12としては、公知の記録システムが備える供給装置と回収装置を採用することができる。従って、供給装置10と回収装置12に関するこの他の説明は省略する。
複数の第六ローラ14は、記録装置16における、第三ローラ60と搬送部20と第五ローラ80と共に、搬送経路を形成する。搬送経路は、供給装置10と回収装置12の間を布帛3が通過する経路である。即ち、記録システム1では、布帛3は、搬送経路を、供給装置10から回収装置12の側に向けて搬送される。実施形態では、布帛3が搬送される方向を「搬送方向」という。搬送方向に関し、供給装置10の側を「第二側」といい、回収装置12の側を「第一側」という。搬送方向の第一側は、搬送方向の下流側であり、搬送方向の第二側は、搬送方向の上流側である。
3個の第六ローラ14は、搬送方向に対応する方向に回転自在にそれぞれ支持される。第六ローラ14は、外周面で、布帛3の第一面4又は第二面5の何れかにそれぞれ接する。布帛3の第一面4は、画像が記録される布帛3の面である。布帛3の第二面5は、第一面4とは反対となる布帛3の面である。第六ローラ14は、外周面が搬送中の布帛3に接することで、搬送方向に対応する方向に従動して回転する。図1及び図2で、第六ローラ14の外周又は内部に示す円弧の矢印は、第六ローラ14の回転方向を示す。
<記録装置>
記録装置16は、インクジェット記録装置である。インクジェット記録装置では、記録剤としてインクが用いられる。従って、記録装置16では、インクを用いて、布帛3に画像が記録される。記録装置16は、搬送部20と、第四ローラ30と、記録部40と、移動部50と、第三ローラ60と、第二モータ61と、第五ローラ80と、第四モータ81と、制御装置90を備える。図1では、記録部40と移動部50の図示は、簡略化され、一体的に示されている。図1では、制御装置90の図示は、省略されている。以下、記録装置16が備える前述の各構成について、説明する。
<搬送部>
搬送部20は、ベルトコンベアである。搬送部20は、供給装置10から繰り出された布帛3を、搬送方向に搬送する。搬送部20によって搬送される布帛3は、記録部40を通過する。搬送部20は、第一ローラ21と、第一モータ22と、第二ローラ23と、無端ベルト24を備える。第一ローラ21は、搬送方向の第一側に設けられる。第一モータ22は、第一ローラ21に連結される。第一モータ22は、第一ローラ21を搬送方向に対応する方向に回転させる。第一モータ22による第一ローラ21の回転は、間欠的に行われる。図1及び図2で、第一ローラ21の内部に示す弧状の矢印は、第一ローラ21の回転方向を示す。第二ローラ23は、搬送方向の第二側に設けられる。
無端ベルト24は、環状のベルトである。無端ベルト24は、第一ローラ21と第二ローラ23に、張力が作用した状態で架け渡される。無端ベルト24では、内周面が、第一ローラ21の外周面と第二ローラ23の外周面に接する。無端ベルト24が第一ローラ21と第二ローラ23に架け渡された状態において、無端ベルト24の外周面は、第一ローラ21と第二ローラ23の間で、水平な状態となる。即ち、搬送部20では、搬送方向は、水平な方向となる。
無端ベルト24の外周面には、図2に示すように、粘着部25が形成される。粘着部25は、無端ベルト24の外周面に、全周に亘って形成される。粘着部25は、例えば、公知の粘着テープ又は粘着剤によって形成される。図1では、粘着部25の図示は、省略されている。図2で、無端ベルト24の外周面に付したドット模様は、粘着部25に対応する。搬送部20では、第一モータ22による第一ローラ21の間欠的な回転に伴い、無端ベルト24が、搬送方向に対応する方向に間欠的に回転する。第二ローラ23は、無端ベルト24の間欠的な回転に従動して、搬送方向に対応する方向に間欠的に回転する。即ち、搬送部20では、布帛3は、搬送方向に間欠的に搬送される。
<第四ローラ>
第四ローラ30は、押圧部である。押圧部としての第四ローラ30は、粘着部25が形成された無端ベルト24の外周面に対して、布帛3を押圧する。第四ローラ30は、ニップローラと称されるローラである。第四ローラ30は、記録部40より搬送方向の第二側で、外周面が無端ベルト24の外周面に対向する状態で設けられる。第四ローラ30は、搬送方向に対応する方向に回転自在に支持される。第四ローラ30の幅は、無端ベルト24の幅Wに対応する。例えば、第四ローラ30の幅は、無端ベルト24の幅W以上とされる(図2参照)。
第四ローラ30による押圧力としては、例えば、第四ローラ30の自重が利用される。第四ローラ30を鉛直方向の下側に付勢する付勢部を設けるようにしてもよい。付勢部を設けることで、押圧力を、第四ローラ30の自重による場合より高めることができる。付勢部としては、エアシリンダが例示される。図1及び図2では、付勢部の図示は、省略されている。布帛3は、無端ベルト24と第四ローラ30の間を通過する。このとき、第四ローラ30は、外周面が布帛3の第一面4に接し、搬送方向に対応する方向に従動して回転する。これに伴い、布帛3は、粘着部25によって無端ベルト24の外周面に固定される。布帛3は、無端ベルト24の外周面に固定された状態で、搬送部20によって搬送方向に搬送される。図1及び図2で、第四ローラ30の外周に示す弧状の矢印は、第四ローラ30の回転方向を示す。
<記録部>
記録部40は、搬送部20によって搬送方向に搬送される布帛3に、画像を記録する。図2で、記録部40より搬送方向の第一側に図示された布帛3の部分に付した交差模様は、布帛3に記録された画像に対応する。記録部40は、図2に示すように、インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cと、キャリッジ42を備える。インクジェットヘッド41Kは、ブラックインクを吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド41Mは、マゼンタインクを吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド41Yは、イエローインクを吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド41Cは、シアンインクを吐出するインクジェットヘッドである。
インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cには、対応する色のインクを吐出するノズルが複数形成される。インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cによれば、フルカラーの画像を、布帛3に記録することができる。各色のインクは、色毎のインクタンクに貯留され、各色用のインク流路を流れて、インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cにそれぞれ供給される。図1及び図2では、ノズルと各色用のインクタンク及びインク流路の図示は、省略されている。
キャリッジ42には、インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cが所定の位置に位置決めされた状態でそれぞれ搭載される。インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cは、図2に示すように、主走査方向に隣り合った状態でキャリッジ42に搭載される。主走査方向におけるインクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cの配列順序は、図2とは異なる順序としてもよい。これらの配列順序は、諸条件を考慮して適宜決定される。主走査方向は、上述したように外周面が水平な状態となる無端ベルト24の幅方向に一致し、搬送方向に直交する(図2参照)。
画像の記録には、各種の染料インクが用いられる。染料としては、例えば、反応染料、酸性染料、直接染料、分散染料等の染料が例示される。熱と水によって加水分解されやすい反応染料を使用する場合、本願のインクジェット記録装置は本発明の効果を顕著に得られる。インクには、必要に応じて分散剤、消泡剤、浸透剤、濃染剤、pH調整剤等を、添加してもよい。インクジェット記録装置1において、各色のインクは、対応した色のインクのためのインクタンク(不図示)に貯留され、各色のインク供給ラインにて、各色のインクジェットヘッド41に、それぞれ供給される。
<移動部>
移動部50は、記録部40を主走査方向に往復移動させる。移動部50は、図2に示すように、2個のプーリ51,52と、タイミングベルト53と、第三モータ54を備える。プーリ51は、搬送部20を基準として、主走査方向の第四側に設けられる。プーリ51には、第三モータ54が連結される。プーリ52は、搬送部20を基準として、主走査方向の第三側に設けられる。プーリ52は、回転自在に支持される。タイミングベルト53は、張力が作用した状態でプーリ51,52に架け渡される。第三モータ54は、プーリ51に連結される。第三モータ54は、プーリ51を回転させる。図2で、プーリ51の内部に示す弧状の矢印は、プーリ51の回転方向を示す。記録部40は、支持部55を介してタイミングベルト53に取り付けられる。
<第三ローラ及び第二モータ>
第三ローラ60は、搬送方向において供給装置10と搬送部20の間で、且つこの間を搬送される布帛3の第二面5の側に設けられる。第三ローラ60の外周面は、供給装置10から繰り出され、且つ搬送部20に到達する前の布帛3の第二面5に接する。第三ローラ60の外周面は、布帛3の第二面5との間で所定の摩擦力を発生する状態とされる。例えば、第三ローラ60の外周面は、ゴム又はエラストマーといった弾性体によって形成される。第二モータ61は、第三ローラ60に連結される。第二モータ61は、第三ローラ60を、搬送方向に対応する方向に回転させる。第二モータ61による第三ローラ60の回転は、間欠的に行われる。図1で、第三ローラ60の外周に示す弧状の矢印と、図2で、第三ローラ60の内部に示す弧状の矢印は、第三ローラ60の回転方向を示す。
<第五ローラ及び第四モータ>
第五ローラ80は、記録部40より搬送方向の第一側で、鉛直方向において搬送部20の搬送面より高い位置に設けられる。搬送部20の搬送面は、無端ベルト24の外周面のうち、布帛3が搬送方向に搬送されることとなる記録部40の側の水平面である。実施形態では、第五ローラ80が設けられる搬送方向の位置は、搬送部20より搬送方向の第一側とされている。第五ローラ80の外周面は、第一面4に画像が記録された布帛3の第二面5に接する。第五ローラ80の外周面は、布帛3の第二面5との間で所定の摩擦力を発生する状態とされる。第五ローラ80の外周面は、第三ローラ60と同様、ゴム又はエラストマーといった弾性体によって形成される。第四モータ81は、第五ローラ80に連結される。第四モータ81は、第五ローラ80を、搬送方向に対応する方向に回転させる。第四モータ81による第五ローラ80の回転は、第一モータ22による第一ローラ21の間欠的な回転に対応させて、間欠的に行われる。図1で、第五ローラ80の外周に示す弧状の矢印と、図2で、第五ローラ80の内部に示す弧状の矢印は、第五ローラ80の回転方向を示す。
第五ローラ80が、搬送方向に対応する方向に回転することで、搬送部20によって搬送されて記録部40を通過した布帛3は、第五ローラ80の側に引っ張られる。これに伴い、粘着部25によって無端ベルト24の外周面に固定された布帛3は、無端ベルト24の外周面(粘着部25)から剥離される。布帛3は、上述した通り、第五ローラ80を通過した後、乾燥装置100に送られる。
<乾燥装置及び冷却装置>
乾燥装置100と冷却装置110について図3をもとに説明する。図3の乾燥装置100と冷却装置110は、図1の第5ローラ80と回収装置12手前の第6ローラ14との間に配置される。また、図3の乾燥装置100と冷却装置110は、図2の第5ローラ80の後方に配置される。乾燥装置100は、熱源となるヒータ及びブロア等を含み、画像が記録され、無端ベルト24の粘着部25から剥離された布帛3(布帛3上のインク)を乾燥させる。布帛3は、乾燥装置100を通過して、回収装置12の側に送られる。乾燥装置100は、例えば、仮乾燥部と、本乾燥部といった、乾燥機構によって構成され、布帛3を二段階に分けて乾燥するようにしてもよい。布帛3は、上述した通り、乾燥装置100を通過した後、冷却装置110に送られる。なお、乾燥時の布帛の表面温度は70℃以下にすることが好ましく、50℃以下にすることがさらに好ましい。70℃以下の表面温度に制御することでより染料の分解による色ブレ・退色の発生を抑制し、高品質な画像を記録することができる。特に、反応染料によるプリントの場合、乾燥による染料の加水分解を促進させないように、乾燥時の布帛の表面温度を50℃以下にすることが望ましい。
冷却装置110は、送風機等を含み、画像が記録され、乾燥装置100で乾燥された布帛3を冷却させる。送風機の風速は0.5〜7m/Sにすることが望ましい。風速が0.5m/S 未満の場合には十分な冷却効果を得ることができないおそれがある。また、7m/S を超える風速を布帛に当てて冷却する場合、布帛に記録された発色前の染料インクを飛散させることにより画質の低下が発生するおそれがある。送風機の風向は前記布帛の搬送方向の第二側から第一側に沿っていることが好ましい。また、送風機から送り出される気体が、除湿された空気であることが好ましい。さらに、送風機から送り出される気体が、冷却された空気であることが好ましい。冷却装置110は、補助乾燥装置を備えていてもよい。布帛3は、上述した通り、冷却装置110を通過した後、回収装置12に送られる。
回収装置12は、冷却装置110で冷却された布帛3を、回収する。回収装置12は、振り落とし部や巻き取り機等を含む。不図示の振り落とし部は、駆動部にて、鉛直方向の上側の部分を支点として第一方向及びその反対方向に揺動し、冷却装置110の側から送られてくる布帛3を、回収用の台車に回収する。長尺状の布帛3は、左右交互に折り畳まれた状態で、台車に収容される。回収装置12にて回収され、台車に収容された布帛3は、次の工程、例えば、発色工程に移動される。巻き取り機は、図1や図3で示されているとおりの布帛3を巻き取る装置である。送り出される布帛3のスピードに合わせて円柱状の軸部に巻き取る。巻き取り機には不図示のモーター等の動力が軸部に直接あるいは間接に取り付けられる。
<制御装置>
制御装置90は、操作部91と、制御部93と、内部電源94を備える。操作部91では、所定の指令が、受け付けられる。例えば、操作部91では、後述する記録方法の開始指令が、受け付けられる。操作部91は、設定部92を含む。
制御部93は、演算処理を実行し、記録装置16で実行される各種の処理を制御する。例えば、制御部93は、インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cからのインクの吐出を制御する。制御部93は、第一モータ22と第二モータ61と第三モータ54と第四モータ81の駆動を、それぞれ制御する。内部電源94は、外部の電源に接続される。内部電源94は、例えば、第一モータ22と第二モータ61と第三モータ54と第四モータ81に接続される。図2では、内部電源94と、第一モータ22と第二モータ61と第三モータ54と第四モータ81のそれぞれを接続する電気ケーブルの図示は、省略されている。内部電源94は、第一モータ22と第二モータ61と第三モータ54と第四モータ81に電流を供給する。
<実施形態の効果>
実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)記録システム1の記録装置16の後には、冷却装置110が、搬送方向において乾燥装置100と回収装置12の間に設けられる(図3参照)。
そのため、乾燥装置100で熱エネルギーを溜め込んだ布帛3を、冷却装置110で冷却することができる。即ち、記録装置16でインクを付与され、乾燥部100の熱エネルギーによって乾燥された布帛3は、この冷却装置110によって、正常な状態で維持され、回収装置12に取り込まれる。その結果、色ブレや色ムラのない良好な画像を得ることができる。
(2)冷却装置110が送風機である場合、その風向は搬送される布帛3の搬送方向に沿ってセットされる。そのため、乾燥装置100を冷却することなく布帛3のみを冷却することができる。したがって、効率の良い乾燥と冷却を達成することができる。
<変形例>
実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は適宜省略する。
(1)搬送方向に関し、説明の便宜上、搬送方向の下流側を「第一側」として設定し、搬送方向の上流側を「第二側」として設定した(図1及び図2参照)。搬送方向における第一側と第二側の設定は、上記とは反対であってもよい。即ち、搬送方向の上流側を「第一側」として設定し、搬送方向の下流側を「第二側」として設定することもできる。この場合、第一モータ22が連結された第一ローラ21は、布帛3が搬送される方向の上流側である搬送方向の第一側に設けられる。第二ローラ23は、布帛3が搬送される方向の下流側である搬送方向の第二側に設けられる。
(2)記録装置16では、布帛3への画像の記録は、移動部50によって記録部40を主走査方向に往復移動させながら行われる(図2参照)。インクジェット記録装置としては、記録装置16とは異なるタイプの記録装置が実用化されている。この異なるタイプの記録装置では、記録部は、ライン型と称されるインクジェットヘッドを備える。この場合、記録部では、各色用のインクジェットヘッドは、搬送方向に隣り合った状態でキャリッジに搭載される。ライン型のインクジェットヘッドでは、主走査方向に複数のノズルが配列される。搬送方向に対応する方向に乾燥装置100と冷却装置110を配置させることによって布帛3の温度を正常な状態にする、実施形態の構成は、記録部がライン型のインクジェットヘッドを備える記録装置に採用することもできる。ライン型のインクジェットヘッドを備える記録部は、公知のインクジェット記録装置に採用された構成である。従って、ライン型のインクジェットヘッドとこれを備える記録部に関する説明は省略する。
(3)布帛3は、ロール状に巻き取られた状態で、供給装置10にセットされ、回収装置12にロール状に巻き取られて回収される(図1参照)。記録システムでは、記録媒体としての長尺の布帛3の供給と回収は、次のような状態で行われるようにしてもよい。即ち、例えば、布帛3は、所定の方向に交互に折り畳まれた状態とされ、所定の台車等に収容される。前述の所定の方向は、例えば、搬送方向及びこれと反対の方向である。供給装置は、モータ等によって回転する導入用のローラを含む。供給装置では、この導入用のローラを回転させて、供給装置にセットされた台車内から布帛3が繰り出される。繰り出された布帛3は、上記同様、第六ローラ14等を介して搬送部20に供給される。その際、布帛3は、上記同様、第二面5で第三ローラ60の外周面に接する。
(4)布帛3の回収についても、供給時と同様、所定の方向に交互に折り畳まれた状態で、供給側の台車とは別の台車に収容して行われる。この場合、回収装置は、振り落とし部を含む。振り落とし部では、鉛直方向の下側の部分が、モータ等によって、鉛直方向の上側の部分を支点として、搬送方向とこれと反対の方向に揺動される。このような供給装置と回収装置は、上記の布帛3のような長尺の記録媒体を対象とする、公知の記録装置において既に採用された装置である。従って、このような供給装置と回収装置に関するこの他の説明は省略する。
(5)冷却装置110は、布帛3の第一面4の側に設けられる(図3参照)。この場合、冷却装置110の吹き出し口は、布帛3の第一面4に対向する。冷却装置110は、布帛3の第二面5の側に設けるようにしてもよい。この場合、冷却装置110の吹き出し口は、布帛3の第二面5に対向する。冷却装置110が、乾燥装置100を通過し、且つ回収部12に到達する前の布帛3の第二面5に対向した状態で、冷却することで、上記同様、布帛3を正常な温度に保つことができる。
(6)記録装置16では、搬送部20による布帛3の搬送は、記録部40が主走査方向の第三側又は第四側の各移動端に到達し、所定期間停止しているタイミングに合わせて、間欠的に行われる。各色のインクは、上述した通り、記録部40が主走査方向の第三側と第四側の間を移動している所定のタイミングで、インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cから、布帛3に向けて吐出される。搬送部20による布帛3の搬送は、記録部40の主走査方向への1回の往復移動に対応させて行われるようにしてもよい。各色のインクは、記録部40が主走査方向の第三側から第四側に移動している所定のタイミング、又は記録部40が主走査方向の第四側から第三側に移動している所定のタイミングで、インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cから、布帛3に向けて吐出される。
例えば、インクが、記録部40が主走査方向の第三側から第四側に移動している所定のタイミングで、吐出されるとする。この場合、インクは、記録部40が主走査方向の第四側から第三側に移動しているタイミングでは、吐出されない。搬送部20による布帛3の搬送は、記録部40が主走査方向の第四側の移動端に到達して停止した後、再度、主走査方向の第四側から第三側に移動し、主走査方向の第三側に到達して停止している間の、所定のタイミングで行われる。これとは異なり、インクが、記録部40が主走査方向の第四側から第三側に移動している所定のタイミングで、吐出されるとする。この場合、インクは、記録部40が主走査方向の第三側から第四側に移動しているタイミングでは、吐出されない。搬送部20による布帛3の搬送は、記録部40が主走査方向の第三側の移動端に到達して停止した後、再度、主走査方向の第三側から第四側に移動し、主走査方向の第四側に到達して停止している間の、所定のタイミングで行われる。
(7)搬送部20を、第一ローラ21と、第一モータ22と、第二ローラ23と、無端ベルト24を備えるベルトコンベアとした。搬送部20は、ベルトコンベアとは異なる形式の搬送部としてもよい。例えば、搬送部は、搬送ドラムとしてもよい。搬送部として搬送ドラムが採用される場合、布帛3は、搬送ドラムの外周面に載せ置かれる。搬送ドラムは、上述した第一モータ22による第一ローラ21の間欠的な回転と同様、駆動部によって周方向の一方側に間欠的に回転される。搬送ドラムの回転方向は、上述した第一ローラ21と同一方向とされる。これに伴い、布帛3は、搬送方向に搬送される。搬送ドラムによって搬送される布帛3は、搬送中に記録部40を通過する。記録部40は、搬送ドラムの外周面に対向して設けられる。搬送ドラムの外周面には、粘着部25が設けられる。例えば、搬送ドラムの外周面には、全周に亘って粘着部25が形成される。布帛3は、粘着部25に貼り付けられた状態で搬送される。搬送ドラムは、公知の搬送部である。搬送ドラムを備える記録装置も、公知の記録装置である。従って、搬送ドラムとこれを備える記録装置に関するこの他の説明は省略する。
1 記録システム、 3 布帛、 4 第一面、 5 第二面
10 供給装置、 12 回収装置、 14 第六ローラ、 16 記録装置
20 搬送部、 21 第一ローラ、 22 第一モータ、 23 第二ローラ
24 無端ベルト、 25 粘着部、 30 第四ローラ、 40 記録部
41K,41M,41Y,41C インクジェットヘッド、 42 キャリッジ
50 移動部、 51,52 プーリ、 53 タイミングベルト
54 第三モータ 55 支持部、 60 第三ローラ、 61 第二モータ
80 第五ローラ、 81 第四モータ、 90 制御装置、 91 操作部
92 設定部、 93 制御部、 94 内部電源、 W 幅
70 第七ローラ、 71 第八ローラ
100 乾燥装置、 110 冷却装置

Claims (6)

  1. 長尺の布帛に向かって染料インクを吐出するインクジェット記録ヘッドにより画像を記録する記録手段と、前記布帛を搬送する搬送手段を備えたインクジェット記録装置において、
    前記記録手段に対して前記布帛の搬送方向下流側において前記布帛に付着した前記染料インクを乾燥する乾燥手段と、
    前記乾燥手段の搬送方向下流側において前記乾燥手段で乾燥された布帛を冷却する冷却手段と、
    前記布帛を回収する回収手段とを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記染料が反応染料であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記冷却手段が送風機であり、前記送風機の風向が前記布帛の搬送方向に沿っていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記送風機から送り出される気体が、除湿された空気であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記送風機から送り出される気体が、冷却された空気であることを特徴とする請求項3または4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記回収手段は、巻き取り機であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
JP2016068794A 2016-03-30 2016-03-30 インクジェット記録装置 Active JP6697925B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068794A JP6697925B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068794A JP6697925B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017179655A JP2017179655A (ja) 2017-10-05
JP6697925B2 true JP6697925B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=60006760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016068794A Active JP6697925B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6697925B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017179655A (ja) 2017-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5481047B2 (ja) インクジェット染色装置
JP5377188B2 (ja) 液体吐出ヘッド清掃装置およびインクジェット記録装置
US20080218576A1 (en) Escort belt for improved printing of a media web in an ink printing machine
JP3810852B2 (ja) 後処理装置並びにインクジェット布帛捺染装置
JP5770299B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6787656B2 (ja) 記録装置
JP6260390B2 (ja) 印刷装置および皺の除去方法
JP2003211652A (ja) インクジェットプリンタ
US10286667B2 (en) Recording device
JP6697925B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5970913B2 (ja) 印刷装置、及び、印刷方法
JP5887636B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP6272304B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6267055B2 (ja) 印刷装置及び記録媒体搬送装置
CN106985522B (zh) 印刷装置和印刷方法
JP5838564B2 (ja) 液体吐出装置
JP2015202629A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP6462577B2 (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
JP5518170B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2017065880A (ja) 記録装置
JP5911779B2 (ja) 画像記録装置及びその制御方法
CN107042707B (zh) 液体喷出装置
JP6361255B2 (ja) 色調整方法
WO2016052363A1 (ja) 剥離装置及び記録システム
JP2004284199A (ja) 記録装置および記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6697925

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250