JP6697510B2 - ロボットシステム - Google Patents

ロボットシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6697510B2
JP6697510B2 JP2018114237A JP2018114237A JP6697510B2 JP 6697510 B2 JP6697510 B2 JP 6697510B2 JP 2018114237 A JP2018114237 A JP 2018114237A JP 2018114237 A JP2018114237 A JP 2018114237A JP 6697510 B2 JP6697510 B2 JP 6697510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cycle
article
processing unit
target
robot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018114237A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019018339A (ja
Inventor
雅文 大場
雅文 大場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to DE102018116413.0A priority Critical patent/DE102018116413A1/de
Priority to US16/028,973 priority patent/US10521871B2/en
Priority to CN201810744084.8A priority patent/CN109249390B/zh
Publication of JP2019018339A publication Critical patent/JP2019018339A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6697510B2 publication Critical patent/JP6697510B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、ロボットシステムに関するものである。
従来、コンベヤによって搬送されてくる物品やコンベヤに付されたマークを撮像して、得られた画像からコンベヤによって搬送される物品の移動速度を検出し、物品の移動に同期してロボットハンドの位置を制御することにより、移動している物品をロボットハンドによって把持するロボットシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、コンベヤの搬送経路における移動量を検出するエンコーダからの信号に同期して視覚センサにより取得された画像により、コンベヤ上のワークを識別し、ロボットの先端のハンドを識別されたワークに位置決めして取り扱うロボットシステムが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2009−28818号公報 特開2012−192466号公報
しかしながら、コンベヤの移動量を、エンコーダに匹敵する分解能で、視覚センサにより取得された画像から検出するには、1ms程度の周期で物品の位置を検出する必要がある一方、コンベヤにより搬送されてくる物品の形状や姿勢を高精度に認識するには、パターンマッチング等の負荷の大きな処理のために膨大な計算が必要となり、周期で処理することができないという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、視覚センサにより検出された視覚情報に基づいて、搬送装置によって搬送されている対象の搬送速度および位置の少なくとも一方の検出と、対象の位置の高精度な検出とを行って、搬送装置により搬送されている対象に対してロボットにより適正な作業を施すことができるロボットシステムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、対象を搬送する搬送装置と、前記搬送装置により搬送されている前記対象に対して処理を行うロボットと、前記搬送装置により搬送されてきた前記対象の視覚情報を取得する視覚センサと、該視覚センサにより取得された前記視覚情報を第1周期で処理して前記搬送装置によって搬送されている前記対象の搬送速度および位置の少なくとも一方を検出する短周期処理部と、前記視覚センサにより取得された前記視覚情報を前記第1周期より長い第2周期で処理して前記対象の位置および姿勢を検出する長周期処理部と、前記短周期処理部により検出された前記対象の前記搬送速度および前記位置の少なくとも一方、および、前記長周期処理部により検出された前記対象の前記位置および前記姿勢に基づいて前記ロボットを制御する制御部とを備え、前記長周期処理部が前記対象の前記位置および前記姿勢を検出する前に、前記短周期処理部が、前記視覚情報を前記第1周期で処理し、前記対象の前記位置と、前記長周期処理部により検出される前記対象の前記姿勢よりも大まかな前記対象の姿勢を検出し、前記制御部が、前記短周期処理部によって検出される前記対象の前記位置および前記大まかな姿勢とに基づいて前記ロボットの動作を開始するロボットシステムを提供する。
本態様によれば、搬送装置によって複数の対象が一方向に搬送されてくると、視覚センサによって対象の視覚情報が取得され、取得された複数の視覚情報が周期処理部および周期処理部に送られる。周期処理部においては視覚センサにより取得された視覚情報が第1周期で処理されることにより、比較的小さい処理負荷により算出可能な対象の搬送速度および位置の少なくとも一方が、周期の第1周期で検出される。これにより、エンコーダと同等の分解能で物品の搬送速度および位置の少なくとも一方を検出することができる。
一方、周期処理部においては、第1周期より長い第2周期で視覚情報を処理するので、膨大な計算を必要とする処理を実施することが可能となり、高精度に対象の位置を検出することができる。
これにより、周期処理部により検出された対象の搬送速度および位置の少なくとも一方に基づいてロボットを移動させて搬送装置によって搬送されている対象にロボットを追従させ、周期処理部により検出された対象の位置に基づいてロボットにより、搬送装置によって搬送されている対象に対し精度よく処理を施すことができる。
また、上記態様においては、前記周期処理部が、前記視覚センサにより取得された前記視覚情報の一部を前記第1周期で処理してもよい。
このようにすることで、周期処理部により処理される視覚情報の情報量を低減して、周期で対象の移動速度および位置の少なくとも一方を検出し易くすることができる。
また、上記態様においては、前記短周期処理部が、前記対象の位置および大まかな姿勢を検出する。
短周期処理部は、短周期で視覚情報を処理するため高精度の位置および姿勢を検出することは困難であるが、大まかに位置および姿勢を検出することは可能であり、対象に対して処理を行うロボットの初期動作のための情報として使用して動作効率を向上することができる。
上記態様においては、前記視覚センサが、前記搬送装置上の前記対象の画像を前記視覚情報として取得してもよい。
このようにすることで、視覚センサにより異なる時刻に取得された対象の画像を処理して対象の搬送速度を第1周期で検出することができ、視覚センサにより取得された対象の画像にパターンマッチング等の膨大な計算を必要とする処理を第2周期で施して、高精度の対象の位置を検出することができる。
また、上記態様においては、前記搬送装置が、前記対象と同一速度で移動させられるマークを備えていてもよい。
このようにすることで、搬送装置により対象が搬送されてこない状態であっても、搬送装置によって移動するマークの視覚情報を取得することにより、対象の搬送速度を精度よく検出することができる。
また、上記態様においては、前記ロボットが、前記搬送装置により搬送されている前記対象を追いかけながら作業してもよい。
のようにすることで、周期処理部により検出された対象の搬送速度を用いて、搬送されている対象を追従するようにロボットを移動させ、周期処理部により精度よく検出された対象の位置を用いて、搬送されている対象を誤りなく搬送装置から取り出すことができる。
また、上記態様においては、前記視覚センサが、外部からのトリガにより該トリガを受信した直前または直後の前記視覚情報を出力してもよい。
このようにすることで、視覚センサの外部の周期処理部、周期処理部あるいはその他の機器からのトリガにより、必要に応じて視覚情報を出力し、高精度な位置・姿勢の検出、視覚センサの調整や実行状態の確認等に用いることができる。
本発明によれば、視覚センサにより検出された視覚情報に基づいて、搬送装置によって搬送されている対象の搬送速度および位置の少なくとも一方の検出と、対象の位置の高精度な検出とを行って、搬送装置により搬送されている対象に対してロボットにより適正な作業を施すことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るロボットシステムを示す全体構成図である。 図1のロボットシステムを示すブロック図である。 図1のロボットシステムのカメラにより取得される画像の時間変化と搬送速度とを示す図である。 図1のロボットシステムにおいて同一視野内に複数の物品が撮影される場合を示す図3と同様の図である。 図1のロボットシステムの第1の変形例を示す全体構成図である。 図1のロボットシステムの第2の変形例を示す全体構成図である。 図1のロボットシステムの第3の変形例を示す全体構成図である。
本発明の一実施形態に係るロボットシステム1について、図面を参照しながら以下に説明する。
本実施形態に係るロボットシステム1は、図1に示されるように、対象である物品Oを搬送するコンベヤ(搬送装置)2と、コンベヤ2の近傍に設置されたロボット3と、ロボット3よりも搬送方向の上流側のコンベヤ2の上方に下向きに設置された2次元カメラ(視覚センサ)4と、2次元カメラ4により取得された画像を処理する画像処理部5と、画像処理部5により処理された結果に基づいてロボット3を制御する制御部6とを備えている。
コンベヤ2は、例えば、ベルトコンベヤであって、物品Oを搭載して一方向に搬送するベルト7を備えている。ベルト7はモータ(図示略)により駆動されるようになっている。
ロボット3は、平置き型あるいは天吊り型等、任意の形式のものでよいが、例えば、手首先端に物品Oを把持可能なロボットハンド8を備えている。
2次元カメラ4は、コンベヤ2上の搬送方向の一部の領域に固定された視野を有し、コンベヤ2上を搬送されてくる物品Oの2次元画像を取得するようになっている。2次元カメラ4は、例えば、1msの高周期(第1周期)で2次元画像(視覚情報)を取得して画像処理部5に出力するとともに、外部から入力されてくるトリガに応じて2次元画像を出力するようになっている。
画像処理部5は、図2に示されるように、第1周期で取得された2次元画像の一部を画像処理する高周期処理部9と、第1周期よりも長い第2周期で取得された2次元画像を画像処理する低周期処理部10とを備えている。
高周期処理部9は、第1周期で送られてきた各2次元画像内に含まれる物品Oの重心位置を算出し、異なる時刻に取得された2次元画像内の物品Oの重心位置の変位に基づいて、コンベヤ2による物品Oの搬送速度を算出するようになっている。
なお、本明細書では、処理の負荷が高いことや高スペックの処理装置が求められることから、短い周期が高周期と称され、処理の負荷が低いことや低スペックの処理装置が求められることから、長い周期が低周期と称される場合がある。つまり、本明細書では、短周期が高周期と称され、短周期処理部が高周期処理部と称され、長周期が低周期と称され、長周期処理部が低周期処理部と称される場合がある。
低周期処理部10は、2次元カメラ4から出力された2次元画像に対しパターンマッチング等の画像処理を施して、2次元画像内に含まれている物品Oの位置および姿勢を検出するようになっている。
制御部6は、異なる時刻に取得された画像に基づいて高周期処理部9において認識された同一物品Oの位置から算出されたコンベヤ2による物品Oの搬送速度と、低周期処理部10において検出された物品Oの位置および姿勢に基づいてロボット3を制御する駆動信号(駆動指令)を生成するようになっている。
例えば、制御部6は、低周期処理部10で物品Oの位置および姿勢を検出した時点から高周期処理部9により算出されたコンベヤ2による物品Oの搬送速度を用いて1ms毎にコンベヤ2の移動量を逐次積算して物品Oの現在位置を求め、物品Oの現在位置に応じた駆動信号をロボット3に出力する。
もし物品Oが認識されないことが一時的にあった場合は、直前のコンベヤ2による物品Oの搬送速度を用いてコンベヤ2の移動量を算出する。
制御部6は、予め教示された動作プログラムに従ってロボット3を動作させるとともに、高周期処理部9において算出された搬送速度に基づいて、コンベヤ2上の物品Oを追従するトラッキングを実施し、低周期処理部10において検出された物品Oの位置および姿勢に合わせてロボットハンド8の姿勢を変更し、コンベヤ2によって移動している物品Oをロボットハンド8によって把持させ、コンベヤ2から取り上げさせる処理を行わせるようになっている。
さらに具体的には、高周期処理部9は、例えば、図3に示されるように、第1周期の時間間隔Δtをあけて異なる時刻t1,t2,t3に同一視野において3枚の画像が取得されたときに、処理負荷が小さい簡単な画像処理(例えば、重心位置検出処理やブロブ検出処理)を行って物品Oの位置を検出し、検出された物品Oの重心の座標位置d1,d2,d3を算出するようになっている。図中、速度Vは物品Oの搬送速度である。
そして、高周期処理部9は、時間軸方向に隣接して取得された画像内の搬送方向に直交する方向の同じ座標に配置されている重心を有する物品Oを同一物品Oであると認識し、各物品Oの重心の搬送方向の座標値の差分を撮影の時間間隔Δtで除算することにより搬送速度を算出するようになっている。同一物品Oについて搬送速度が複数回算出されたときにはその平均値あるいは最小自乗法等によってフィッティングされた値を搬送速度として出力するようになっている。
この場合において、高周期処理部9は、第1周期で繰り返し行われる物品Oの重心位置検出処理において、いずれか1つの物品Oを包含する部分領域を画定し、2次元カメラ4から送られてくる画像全体ではなく、部分領域によって制限された画像の一部のみについて画像処理を行って重心位置を順次検出するようになっている。もちろん画像全体を使うことも可能である。この場合、処理の負荷は画像の一部を用いるよりも大きくなる。
一方、低周期処理部10は、2次元カメラ4から送られてくる画像に対して、負荷処理が大きい画像処理(例えば、物品Oの輪郭からパターンマッチングにより物品Oの位置および姿勢を検出する処理)を行って、検出された物品Oの位置および姿勢を制御部6に出力するようになっている。
このように構成された本実施形態に係るロボットシステム1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係るロボットシステム1によれば、コンベヤ2によって物品Oが搬送されてくると、2次元カメラ4によって物品Oが第1周期で撮影される。撮影により取得された画像は、画像処理部5の高周期処理部9に順次に送られるとともに、低周期処理部10から第2周期で出力されるトリガに応じて低周期処理部10にもトリガを受信した直前(または直後)の画像が送られる。
高周期処理部9においては、2次元カメラ4から送られてきた各画像に対し、処理負荷が比較的小さい画像処理が施されることにより、物品Oが認識され、物品Oの周囲の部分的な画像から物品Oの重心の座標位置d1,d2,d3が検出される。そして、図3に示されるように、所定時間間隔Δtをあけて異なる時刻t1,t2,t3に取得された画像から検出された同一物品Oの重心の座標位置d1,d2,d3に基づいて、第1周期でコンベヤ2による物品Oの搬送速度が算出され、制御部6に入力される。2次元カメラ4とロボット3とは所定の距離だけ離れて配置されているので、当該距離を搬送速度で除算した時間後に物品Oがロボット3の動作範囲内に移動する。
また、低周期処理部10においては、トリガに応じて2次元カメラ4から送られてきた各画像に対し、第1周期よりも長い第2周期で、パターンマッチング等の負荷処理が大きな画像処理が施されることにより、全体画像から物品Oの位置および姿勢が精度よく検出され、制御部6に入力される。
制御部6は、物品Oが画像内に存在するいずれかの時点で物品Oの位置および姿勢を認識することによりトラッキング座標系TFを設定し、第1周期(例えば、1ms)の単位でコンベヤ2による物品Oの搬送速度からコンベヤ2の移動量を求めてそれを積算することにより物品Oを認識した時点から現在時刻までの物品Oの重心位置の移動量を算出する。そして、その移動量を成分とする座標変換行列をトラッキング座標系TFに乗算することにより、現在のトラッキング座標系TF′を算出する。
TF′=T・TF
そして、制御部6は、算出されたトラッキング制御系TF′を基準としてコンベヤ2によって搬送されている物品Oに追従してロボットハンド8を移動させるとともに、認識した物品Oの位置および姿勢に合わせてロボットハンド8の位置および姿勢を設定し、物品Oを把持してコンベヤ2から取り上げることができる。
この場合において、ロボット3がロボットハンド8をコンベヤ2上の物品Oに追従させるように駆動されているときには、2次元カメラ4が後続の物品Oを撮影し、高周期処理部9により新たな搬送速度が算出されているので、制御部6は新たに算出された搬送速度を用いてロボット3を制御する。これにより、コンベヤ2による搬送速度が変動しても物品Oを正しく取り上げることができる。
このように、本実施形態に係るロボットシステム1によれば、処理負荷の比較的小さい処理により検出可能な物品Oの移動速度については、高周期の第1周期により、エンコーダと同等の分解能で検出することができ、搬送されている物品Oに対するロボット3のトラッキング動作を精度よく行わせることができる。また、処理負荷の比較的大きい処理を必要とする物品Oの位置および姿勢の検出については、第1周期より長い第2周期により実施することにより、精度よく検出することができ、ロボットハンド8の姿勢を物品Oの姿勢に精度よく一致するように調整して、より確実に把持させることができるという利点がある。
そして、このようにして、単一の2次元カメラ4を用いて物品Oの移動速度と位置および姿勢とを検出するので、コストを低減することができるという利点がある。
また、高周期処理部9において物品Oの移動速度を検出するために2次元カメラ4から送られてきた画像の一部を使用することにより、処理負荷をより軽減して、高周期での処理を容易にすることもできる。
その結果、図2にカッコ書きで示されるように、高周期処理部9において物品Oの大まかな位置および姿勢を検出することも可能となる。例えば、物品Oの長手軸方向やブロブの大まかな形状等である。そして、このようにして検出された物品Oの大まかな位置および姿勢についても制御部6に入力することにより、制御部6が低周期処理部10から第2周期で送られてくる物品Oの高精度の位置および姿勢の情報を待つことなく、高周期処理部9から第1周期で送られてきた物品Oの大まかな位置および姿勢の情報に基づいてロボット3の動作を開始させることができ、トラッキングをより容易にすることができるという利点がある。
2次元カメラ4から送られてきた画像の一部として、物品Oを含む部分領域を用いることとしたが、これに代えて、2次元カメラ4から送られてきた画像から画素を間引くことにより情報量を低減してもよい。
また、本実施形態においては、視覚情報を取得する視覚センサとして2次元カメラ4を例示したが、これに限定されるものではなく、3次元カメラ、その他の視覚センサを用いてもよい。
また、本実施形態においては、コンベヤ2によって搬送されてきた物品Oの位置の変化によりコンベヤ2の搬送速度を算出することとしたが、これに代えて、コンベヤ2の表面に適当な間隔でマークを設けておき、2次元カメラ4により取得された画像内に含まれるマークを認識することで、マークの位置の変化によって搬送速度を算出することにしてもよい。
この場合には、マークは物品Oよりも確実に絶え間なく2次元カメラ4の視野内に供給されるので、移動速度を算出するために有用である。
また、本実施形態においては、画像内に単一の物品Oが検出される場合について説明したが、これに代えて、図4に示されるように、複数の物品a1,a2,a3が同時に2次元カメラ4の視野内に配置される場合にも適用することができる。
すなわち、画像内に複数の物品a1,a2,a3が認識された場合には、各物品a1,a2,a3について、異なる時刻に取得された画像内の物品a1,a2,a3との同一性を識別し、識別された同一物品a1,a2,a3間での移動距離に基づいてそれぞれ算出した速度V1,V2,V3を平均することにより搬送速度を算出することにしてもよい。
この場合、同一物品a1,a2,a3間での移動距離は、所定時間間隔Δtをあけて異なる時刻t1,t2,t3に取得された画像から算出された同一物品a1,a2,a3の重心の座標位置d11,d12,d13,d22,d23,d24,d33,d34の差分により求められる。
また、本実施形態においては、2次元カメラ4から出力される画像を処理する画像処理部5を別体として設ける場合を例示したが、これに代えて、図5に示されるように、高周期処理部9については2次元カメラ4内に配置し、低周期処理部10については制御部6内に配置してもよい。
高周期処理部9を2次元カメラ4内に組み込むことにより、通信遅れの発生を防止して、より確実に高周期でコンベヤ2による物品Oの搬送速度を検出することができる。低周期処理部10は高速な処理が不要なので、制御部6に組み込むことが好ましい。制御部6の制御周期が高周期処理部9による第1周期より長い場合には、制御部6の制御周期でまとまった単位で高周期処理部9から物品Oの重心位置情報を送信することが好ましい。例えば、第1周期が1ms、制御部6の制御周期が8msの場合、8msの周期で、高周期処理部9の8ms分の8個の重心位置情報を一度に制御部6に送ればよい。
また、本実施形態においては、単一のロボット3を制御する場合を例示したが、これに代えて、図6に示されるように、コンベヤ2の搬送方向に沿って複数台のロボット3が配置され、これらの制御部6が上位のセル制御装置11に接続されていてもよい。
複数台のロボット3で同一のコンベヤ2によって搬送されてきた物品Oに対し作業をする場合に、1つの2次元カメラ4で撮影した画像に基づいて算出されたコンベヤ2の搬送速度を1箇所で管理することができる。
各ロボット3の制御部6によりコンベヤ2の搬送速度を管理する場合、制御部6間で同期させる必要があり、通信遅れ等の影響により誤差が生じる可能性があるが、セル制御装置11によって管理することでそのような不都合の発生を防止することができる。
また、通信遅れの影響をさらに抑えるために、高周期処理部9については2次元カメラ4内に配置し、低周期処理部10についてはセル制御装置11に配置した例を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、高周期処理部9についてもセル制御装置11内に配置してもよい。
また、本実施形態においては、コンベヤ2によって搬送されている物品Oを把持して取り上げる場合を例示して説明したが、これに代えて、搬送されている物品Oに対して他の任意の処理を施す場合に適用してもよい。
また、図7に示されるように、必要に応じて制御部6から2次元カメラ4にトリガを出力し、2次元カメラ4がトリガに応じて画像を制御部6に出力し、制御部6において、表示部12に表示することによって画像を確認することができるようにしてもよい。
なお、前述のように高周期処理部9によって高周期で検出された物品Oの位置に基づき、制御部6がコンベヤ2上の物品Oの位置を逐次計算し、計算により得られた物品Oの位置に応じた駆動信号をロボット3に出力してもよい。また、このように計算により得られた物品Oの位置に基づいて、コンベヤ2上の物品Oに追従する前記トラッキングが行われてもよい。この場合でも、前述と同様の効果が達成される。
また、2次元カメラ4がロボット3の先端部に取付けられていてもよい。この場合、制御部6において、ロボット3の制御に用いる座標系である基準座標系と2次元カメラ4の位置および姿勢(センサ座標系)とが対応付けられている。これにより、ロボット3の先端部の位置が変化しても、制御部6は2次元カメラ4の位置および姿勢を知ることができ、これにより、2次元カメラ4で得られた画像に基づく物品Oの位置および姿勢の検出結果を、基準座標系から見た物体Oの位置および姿勢に精度よく変換することができる。
このように2次元カメラ4がロボット3の先端部に取付けられている場合、2次元カメラ4の視野内には、ロボット3が追従している物品O、当該物品Oの近傍の物品O等が存在している。この場合でも、高周期処理部9によって物品Oの位置を高周期で検出することができるので、前述と同様の効果を達成可能である。
また、フレーム、スタンド等によって2次元カメラ4がロボット3の近傍に固定され、2次元カメラ4の視野内に、ロボット3が追従している物品O、当該物品Oの近傍の物品O等が存在していてもよい。この場合、制御部6において、ロボット3の基準座標系と2次元カメラ4の位置および姿勢(センサ座標系)とが対応付けられおり、制御部6は、2次元カメラ4で得られた画像に基づく物品Oの位置および姿勢の検出結果を、基準座標系から見た物体Oの位置および姿勢に精度よく変換することができる。この場合でも、高周期処理部9によって物品Oの位置を高周期で検出することができるので、前述と同様の効果を達成可能である。
なお、前記実施形態は、物品Oを検出するための単一の2次元カメラ4を有するものであるが、物品Oの検査、到達検知等を行うための他の2次元カメラが設けられてもよく、物品Oを検出するための2次元カメラ4が複数存在していても前記高周期処理および前記低周期処理が可能である。
また、コンベヤ2の代わりに、物品OをX軸方向だけではなくY軸方向にも移動させる搬送装置によって物品Oを搬送することも可能である。なお、X軸およびY軸は水平方向に延びており、X軸はY軸と直交している。この場合でも、高周期処理部9は物品Oの位置を高周期で検出することができ、また、高周期処理部9は高周期で物品OのX軸方向の搬送速度およびY軸方向の搬送速度を算出することができるので、前述と同様の作用効果を達成可能である。なお、搬送装置が物品OをZ軸方向に移動させる場合も同様である。
また、コンベヤ2の代わりに他のロボットを用いて物品Oを搬送してもよい。さらに、搬送する物品Oが自動車の車体等である場合は、物品Oがエンジン、車輪等によって搬送されてもよい。また、物品Oが重力によって滑り落ちる、転がり落ちる、又は落下するシューターを用いて物品Oを搬送してもよい。これらの場合、他のロボット、エンジン、車輪、シューター等が搬送装置として機能する。
1 ロボットシステム
2 コンベヤ(搬送装置)
3 ロボット
4 2次元カメラ(視覚センサ)
6 制御部
9 高周期処理部
10 低周期処理部
O,a1,a2,a3 物品(対象)

Claims (6)

  1. 対象を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置により搬送されている前記対象に対して処理を行うロボットと、
    前記搬送装置により搬送されてきた前記対象の視覚情報を取得する視覚センサと、
    該視覚センサにより取得された前記視覚情報を第1周期で処理して前記搬送装置によって搬送されている前記対象の搬送速度および位置の少なくとも一方を検出する短周期処理部と、
    前記視覚センサにより取得された前記視覚情報を前記第1周期より長い第2周期で処理して前記対象の位置および姿勢を検出する長周期処理部と、
    前記短周期処理部により検出された前記対象の前記搬送速度および前記位置の少なくとも一方、および、前記長周期処理部により検出された前記対象の前記位置および前記姿勢に基づいて前記ロボットを制御する制御部とを備え、
    前記長周期処理部が前記対象の前記位置および前記姿勢を検出する前に、前記短周期処理部が、前記視覚情報を前記第1周期で処理し、前記対象の前記位置と、前記長周期処理部により検出される前記対象の前記姿勢よりも大まかな前記対象の姿勢を検出し、
    前記制御部が、前記短周期処理部によって検出される前記対象の前記位置および前記大まかな姿勢とに基づいて前記ロボットの動作を開始するロボットシステム。
  2. 前記短周期処理部が、前記視覚センサにより取得された前記視覚情報の一部を前記第1周期で処理する請求項1に記載のロボットシステム。
  3. 前記視覚センサが、前記搬送装置上の前記対象の画像を前記視覚情報として取得する請求項1または請求項2に記載のロボットシステム。
  4. 前記搬送装置が、前記対象と同一速度で移動させられるマークを備える請求項1から請求項3のいずれかに記載のロボットシステム。
  5. 前記ロボットが、前記搬送装置により搬送されている前記対象を追いかけながら作業する請求項1から請求項4のいずれかに記載のロボットシステム。
  6. 前記視覚センサが、外部からのトリガにより該トリガを受信した直前または直後の前記視覚情報を出力する請求項1から請求項5のいずれかに記載のロボットシステム。
JP2018114237A 2017-07-12 2018-06-15 ロボットシステム Active JP6697510B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102018116413.0A DE102018116413A1 (de) 2017-07-12 2018-07-06 Robotersystem
US16/028,973 US10521871B2 (en) 2017-07-12 2018-07-06 Robot system
CN201810744084.8A CN109249390B (zh) 2017-07-12 2018-07-09 机器人系统

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017136140 2017-07-12
JP2017136140 2017-07-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019018339A JP2019018339A (ja) 2019-02-07
JP6697510B2 true JP6697510B2 (ja) 2020-05-20

Family

ID=65354270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018114237A Active JP6697510B2 (ja) 2017-07-12 2018-06-15 ロボットシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6697510B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6646026B2 (ja) 2017-10-16 2020-02-14 ファナック株式会社 作業システム、物品に対する作業実施方法、およびロボット
JP7228290B2 (ja) * 2019-02-25 2023-02-24 国立大学法人 東京大学 ロボットシステム、ロボットの制御装置、およびロボットの制御プログラム
JP7489856B2 (ja) 2020-08-06 2024-05-24 コマツ産機株式会社 ワーク搬送装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009028818A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Panasonic Electric Works Co Ltd ロボットシステム
JP6042860B2 (ja) * 2014-12-02 2016-12-14 ファナック株式会社 ロボットを用いて物品を移送する物品移送装置及び物品移送方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019018339A (ja) 2019-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109249390B (zh) 机器人系统
JP5887383B2 (ja) 物品をコンベヤに整列させる物品整列装置
JP6646026B2 (ja) 作業システム、物品に対する作業実施方法、およびロボット
CN109384027B (zh) 机器人系统
US10232512B2 (en) Coordinate system setting method, coordinate system setting apparatus, and robot system provided with coordinate system setting apparatus
JP6478234B2 (ja) ロボットシステム
JP6697510B2 (ja) ロボットシステム
JP6496333B2 (ja) 少なくとも1つのセンサを用いた物品搬送装置
JP6608977B2 (ja) 物品搬送システム
JP2019111640A (ja) 物品搬送装置、ロボットシステムおよび物品搬送方法
JP6549655B2 (ja) 物品搬送装置
JP2016147330A (ja) 物体認識に基づく制御装置
JP2019126884A (ja) 物品搬送システムおよびロボットシステム
JP2006224291A (ja) ロボットシステム
US20220185599A1 (en) Picking device
CN111989540B (zh) 一种工件跟踪方法、系统及机器人
WO2021065880A1 (ja) ロボット制御システム、ロボット制御方法およびプログラム
JP2010214546A (ja) 組立装置および組立方法
JP6889216B2 (ja) 作業システム
JP2010256209A (ja) 袋状ワーク認識装置および方法
JP2020199605A (ja) ロボットシステム
TW202247966A (zh) 生產系統

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6697510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150