JP6696463B2 - 燃料電池、異常判断方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

燃料電池、異常判断方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本開示は、燃料電池、異常判断方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年、燃料電池を、パーソナルコンピュータ、携帯電話機等のデジタル家電製品、電気自動車、鉄道、携帯電話の基地局、発電所等の種々の用途に使用することが検討されている。燃料電池は、外部から供給される水素及び酸素を化学反応させることにより発電する発電部としてのスタックと、該スタックに水素を供給する水素供給部とを備える。
スタックにおいては、複数積層されたセルがパッケージ化されている。セルにおいては、負極、固体高分子膜、および正極が貼り合わされて一体化され、導電板で挟み込まれている。水素供給部としては、例えば、水素吸蔵合金を充填したMH(Metal Hydride )ボンベが使用される。
水素吸蔵合金が水素を放出する際の反応は吸熱反応であるので、水素の供給は、MHボンベを加熱して行われる。MHボンベの加熱は、例えば、水等の熱媒体が循環する熱媒体流路を使用して行われる(特許文献1参照)。熱媒体流路は、配管により形成され、熱媒体を介して発電において発生した熱をMHボンベに伝導してMHボンベを加熱する。また、MHボンベをヒータにより加熱する場合がある(特許文献2参照)。
熱媒体流路による加熱においては、発電部の発電開始の際において発熱量が少ない場合、燃料電池の周囲の気温が低い場合等には、ヒータによる熱媒体の加熱を組み合わせることにより、MHボンベを加熱することが考えられる。
特開2005−063703号公報 特開2016−157522号公報
しかしながら、熱媒体流路による加熱と、ヒータによる熱媒体の加熱とを組み合わせた場合、熱媒体流路において閉塞が生じたときに熱媒体が圧縮されて滞留し、ヒータ付近の熱媒体が過熱された状態となり、熱媒体流路を形成する配管等が破損する虞がある。
本開示は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容易に熱媒体流路の異常を検知することができる燃料電池、異常判断方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本開示の一実施形態に係る燃料電池は、水素及び酸素を反応させて発電する発電部に対して熱媒体の循環により熱交換を行う熱媒体流路と、該熱媒体流路に設けられ、熱媒体を循環するポンプと、前記熱媒体流路に設けられ、熱媒体の加熱を行うヒータと、該ヒータの上流側に設けられ、熱媒体の温度を検出する温度検出器と、前記ヒータ及び前記ポンプを所定時間駆動させた後、前記ポンプを停止させ、前記温度検出器が前記ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて、前記熱媒体流路の異常を判断する判断部とを備えることを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、判断部はポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて異常を判断する。したがって、容易に熱媒体流路の異常の検知を行うことができる。
本開示の一実施形態に係る異常判断方法は、水素及び酸素を反応させて発電する発電部に対して熱媒体の循環により熱交換を行う熱媒体流路を備える燃料電池の前記熱媒体流路の異常を検知する異常検知方法において、該熱媒体流路に設けられ、熱媒体を循環するポンプと、前記熱媒体流路に設けられ、熱媒体の加熱を行うヒータとを所定時間駆動し、前記ヒータ及び前記ポンプを停止し、該ヒータの上流側に設けられ、熱媒体の温度を検出する温度検出器が前記ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて、前記熱媒体流路の異常を判断することを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて異常を判断する。したがって、容易に熱媒体流路の異常の検知を行うことができる。
本開示の一実施形態に係るコンピュータプログラムは、水素及び酸素を反応させて発電する発電部に対して熱媒体の循環により熱交換を行う熱媒体流路を備える燃料電池を制御するコンピュータに、該熱媒体流路に設けられ、熱媒体を循環するポンプと、前記熱媒体流路に設けられ、熱媒体の加熱を行うヒータとを所定時間駆動し、前記ヒータ及び前記ポンプを停止し、該ヒータの上流側に設けられ、熱媒体の温度を検出する温度検出器が前記ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて、前記熱媒体流路の異常を判断する処理を実行させることを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて異常を判断する。したがって、容易に熱媒体流路の異常の検知を行うことができる。
本開示によれば、容易に熱媒体流路の異常を判断することができる。
実施の形態1に係る燃料電池の概略構成を示すブロック図である。 燃料電池の制御構成を示すブロック図である。 異常の判断に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 加熱液の通流を説明する模式図である。 加熱液の通流を説明する模式図である。 加熱液の通流を説明する模式図である。 第2温度センサが検出する温度を示すグラフである。 第2温度センサが検出する温度を示すグラフである。 第2温度センサが検出する温度を示すグラフである。 第2温度センサが検出する温度を示すグラフである。 実施の形態2に係る異常の判断に係る制御部の動作を示すフローチャートである。
以下、本開示をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る燃料電池の概略構成を示すブロック図である。図示の如く、100は燃料電池であり、燃料電池100は、電池本体1及び水素供給装置2を備える。電池本体1は、水素及び酸素により発電するスタック10を備える。
電池本体1は、空気流路3及びエアポンプ30を備える。空気流路3は、エアポンプ30の作動により送出される空気がスタック10を通流し、電池本体1の外部に排出されるように形成されている。空気流路3において、スタック10の空気流入側には第1空気遮断弁31が設けられており、スタック10の空気流出側には、第2空気遮断弁32が設けられている。第1空気遮断弁31及び第2空気遮断弁32の開放により、エアポンプ30からスタック10に空気が流入し、酸素が供給される。
水素供給装置2は、水素を供給する複数のMHユニット20,20,(図では2個)を備える。各MHユニット20は、水素吸蔵合金を充填し、水素を貯蔵する複数のMHボンベ20aを有する。各MHボンベ20aは、水素供給路2aに交換可能に接続されている。
水素供給路2aは、電池本体1及び水素供給装置2に跨って形成され、水素循環路2bは、電池本体1に形成されている。水素供給路2a及び水素循環路2bは、各MHボンベ20aから送出される水素が、水素供給路2aを通流して水素循環路2bに流入した後、水素循環路2bを通流してスタック10に供給されるように形成されている。
水素供給路2aには、MHユニット20,20及び水素循環路2bの間において、MHユニット20,20側から、第1水素遮断弁21、レギュレータ22、圧力センサ23、第2水素遮断弁24、第3水素遮断弁25、及び逆止弁26が設けられている。第1水素遮断弁21及びレギュレータ22は、水素供給装置2側に設けられ、圧力センサ23、第2水素遮断弁24、第3水素遮断弁25、及び逆止弁26は、電池本体1側に設けられている。
水素循環路2bには、水素循環ポンプ27及び気液分離器28が設けられている。水素循環路2bは、水素循環ポンプ27から送出されたガスが、スタック10を通流した後、気液分離器28を経て、水素循環ポンプ27に戻るように形成されている。スタック10を通流することにより、水素循環路2bを通流する水素には、窒素及び水等の不純物が含まれることとなる。水素供給路2aを通流した水素は、水素循環ポンプ27と、スタック10への水素流入側との間において、水素循環ポンプ27が送出したガスに合流する。
気液分離器28は、水素循環路2b内を通流するガス及び水を分離させ、分離した水を、排出弁(不図示)が設けられた排出路を介して、電池本体1の外部に定期的に排出する。また、水素循環路2bは、定期的に内部のガスを排出する排出路を備え、ガスの排出により水素循環路2b内の水素濃度の低下を防止している。
燃料電池100は、更に、冷却水流路4、放熱液流路5及び加熱液流路6と、第1熱交換器70及び第2熱交換器71とを備える。
冷却水流路4には、冷却ポンプ40及びイオン交換樹脂43が設けられている。冷却水流路4は、冷却ポンプ40から送出された冷却水が、第1熱交換器70、第2熱交換器71、イオン交換樹脂43内、スタック10を順に通流し、冷却ポンプ40に戻って循環するように、例えば、配管を用いて形成されている。冷却水は熱媒体として機能し、冷却水流路4は、冷却水の循環によりスタック10を冷却する。
スタック10とイオン交換樹脂43との間に導電率計44が設けられており、冷却水の導電率が測定される。また、冷却水流路4において、第1熱交換器70と第2熱交換器71との間において、第2熱交換器71側に第1ヒータ45が設けられ、第1熱交換器70側に第1温度センサ46が設けられている。第1ヒータ45の作動により、冷却水の凍結が防止される。
放熱液流路5には、放熱ポンプ50及びラジエータ51が設けられている。また、ラジエータ51に近接して、ファン52が設けられている。放熱液流路5は、放熱ポンプ50から送出された放熱液が第1熱交換器70を通流した後、ラジエータ51を通流し、放熱ポンプ50に戻るように、例えば、配管を用いて形成されている。放熱液は、例えば、エチレングリコールを主成分とする不凍液であり、熱媒体として機能する。放熱液は、第1熱交換器70において、冷却水と熱交換を行う。ラジエータ51は、循環する放熱液の放熱を行い、ファン52はラジエータ51による放熱を促進する。
加熱液流路6には、電池本体1側に加熱ポンプ60が設けられており、水素供給装置2側に第1分岐流路631,第2分岐流路632が設けられている。加熱液流路6は、加熱ポンプ60から送出された加熱液が、第2熱交換器71を通流した後、第1分岐流路631,第2分岐流路632を通流し、加熱ポンプ60に戻るように形成されている。加熱液流路6は、加熱液の循環によりMHボンベ20a,20aの加熱を行う。加熱液は、例えば、エチレングリコールを主成分とする不凍液である。
加熱液流路6は、具体的には、加熱ポンプ60の送出側及び吸引側を、第2熱交換器71を介して連結する配管により形成されている。加熱液流路6は、加熱ポンプ60から送出された加熱液が第2熱交換器71を通流した後、水素供給装置2を通流し、加熱ポンプ60に戻るように形成されている。
加熱液流路6において、電池本体1と水素供給装置2との間の配管部分は、弁付きカプラ600により、着脱可能に形成されている。弁付きカプラ600は、互いに着脱可能に接続されるプラグ及びソケットにより形成され、プラグ及びソケットは夫々、いわゆる自動開閉式の弁を内蔵している。該弁は、プラグ及びソケットが接続された場合に開き、これにより、弁付きカプラ600内を加熱液が通流する。一方、前記弁は、プラグ及びソケットが分離した場合に閉じる。したがって、プラグ及びソケットが分離した場合であっても、加熱液流路6において、加熱液が外部に流出しない。また、加熱液流路6において、加熱ポンプ60の吸引側には、第2温度センサ61及び第2ヒータ62が設けられている。第2温度センサ61は、第2ヒータ62よりも、上流側に設けられている。
第1分岐流路631,第2分岐流路632の中途には夫々、MHボンベ20aを加熱すべく、各MHユニット20のMHボンベ20aに近接している加熱部20bが設けられている。加熱部20bを通流する加熱液から放出される熱により、近接するMHボンベ20aが加熱される。加熱部20bを形成する配管部分は、上流及び下流夫々に設けられている弁付きカプラ601,602を介して第1分岐流路631,第2分岐流路632に接続され、その一部を構成している。弁付きカプラ601,602は、弁付きカプラ600と同様の構成をなす。着脱可能に連結する加熱部20bは、MHボンベ20aの着脱と同時に着脱可能であり、MHユニット20の一部をなす。
第1分岐流路631,第2分岐流路632には、加熱部20bよりも上流側に第1切換弁641,第2切換弁642が設けられている。第1切換弁641,第2切換弁642は、第1分岐流路631,第2分岐流路632を開閉する。
第1熱交換器70は、冷却水流路4の冷却水と、放熱液流路5の放熱液との熱交換を行う。また、第2熱交換器71は、冷却水流路4の冷却水と、加熱液流路5の加熱液との熱交換を行う。
加熱液流路6において、加熱部20bを形成している部分以外は、配管が断熱部材に覆われている。また、冷却水流路4においても、配管は、断熱部材に覆われている。断熱部材が配されている部分は、図1において太線で模式的に示している。
電池本体1は更に制御装置8を有する。図2は、燃料電池100の制御構成を示すブロック図である。以下、図2を参照して燃料電池100の制御構成について説明する。制御装置8は、CPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro-Processing Unit )等の制御部80と、ROM(Read-Only Memory)等の記憶部81と、RAM(Random-Access Memory)82と、入力部84及び出力部83と、計時部85とを有する。記憶部81は、燃料電池100の運転に係る運転プログラム81aと、加熱液流路6及び冷却水流路4の異常を判断する異常判断プログラム81bとを記憶している。制御部80は、記憶部81から、運転プログラム81aを読み出して発電を実行し、異常判断プログラム81bを読み出して異常の判断を実行する。RAM82には制御部80による演算結果等が一時的に記憶される。
出力部83には、第1水素遮断弁21、第2水素遮断弁24、第3水素遮断弁25、水素循環ポンプ27、エアポンプ30、第1空気遮断弁31、第2空気遮断弁32、冷却ポンプ40、第1ヒータ45、放熱ポンプ50、ファン52、加熱ポンプ60、第2ヒータ62及び第1切換弁641,第2切換弁642が接続されている。また、出力部83には、報知部9が接続されている。報知部9は、照明又はアラーム等であり、図1においては、報知部9の図示は省略している。制御部80は、出力部83を介して、作動命令に係る信号を出力し、上記各部の動作を制御する。
入力部84には、圧力センサ23、導電率計44、第1温度センサ46及び第2温度センサ61が接続されており、夫々が検出した値が入力部84を介して制御部80に入力される。
上記の構成の燃料電池100は、制御部80が運転プログラム81aを読み出して以下の動作を実行することにより、発電を行う。制御部80は、第1空気遮断弁31、第2空気遮断弁32を開放し、エアポンプ30を作動させる。これにより、空気流路3を介して、スタック10に空気が流入し、酸素が供給される。スタック10に通流した空気は、電池本体1の外部に排出される。
制御部80は、第1水素遮断弁21、第2水素遮断弁24、第3水素遮断弁25を開放する。これにより、後述の如く加熱された加熱液により加熱されたMHボンベ20aから放出される水素が、水素供給路2aを介して水素循環路2bに流入する。このとき、レギュレータ22により供給する水素の圧力が調整される。また、水素循環路2bには、スタック10から水素及び不純物を含むガスが流入するが、逆止弁26により、水素循環路2bから、前記ガスが水素供給路2aを通って逆流することが防止される。
ここで、MHボンベ20a,20aは、各MHボンベ20aに設けられた図示しない開閉弁を制御部80が開閉することにより、順次使用される。制御部80は、各分岐流路が有する第1切換弁641,第2切換弁642の内、MHボンベ20aに対応する加熱部20bに係る切換弁を開放する。
更に、制御部80は、水素循環ポンプ27を作動させる。これにより、スタック10を通流した未反応の水素が水素循環路2bを循環し、再度スタック10に流入する。水素が水素循環路2bを循環している間、水素及び不純物を含むガスと、水とが気液分離器において分離する。気液分離器28内の水は、制御部80が、前記排出弁を作動させることにより、電池本体1の外部に定期的に排出される。また、水素循環路2bを通流するガスは、上述の如く定期的に電池本体1の外部に排出される。
また、制御部80は、冷却ポンプ40、放熱ポンプ50、加熱ポンプ60、第1ヒータ45及び第2ヒータ62を作動させる。これにより、冷却水は冷却水流路4を循環し、放熱液は放熱液流路5を循環し、加熱液は加熱液流路6を循環する。ここで、第1温度センサ46が検出する温度に応じて、第1ヒータ45の作動及び停止が制御され、冷却水の凍結が防止される。
スタック10における発電により発生した熱は、スタック10を通流する冷却水流路4の冷却水に伝導される。熱を伝導された冷却水は、第1熱交換器70により、放熱液流路5の放熱液に熱を伝導する。熱を伝導された放熱液は、ラジエータ51を通流することにより放熱し、ファン52により放熱が促進される。
第1熱交換器70を通過した冷却水は、更に第2熱交換器71において、加熱液流路6の加熱液に熱を伝導する。また、第2ヒータ62の作動により加熱液が加熱される。加熱された加熱液は、加熱部20bにより使用されるMHボンベ20aに熱を伝導する。熱を伝導されたMHボンベ20aは、水素の供給に適した温度となり、水素吸蔵合金から水素が放出される。なお、第2ヒータ62は、圧力センサ23が検出する圧力又は第2温度センサ61が検出する温度に応じて適宜作動及び停止が制御される。
上記の動作によりスタック10は発電を行い、冷却され、MHボンベ20a,20a,は加熱される。ここで、燃料電池100において弁付きカプラ600〜602のプラグ及びソケットが接続されていない場合、又は接続が不十分である場合、自動開閉式の弁により閉塞が生じ、また、配管が凍結している場合等に、加熱液流路6を形成する配管において閉塞が生じる。
したがって、制御部80は、燃料電池100を駆動した場合、MHユニット20を交換した場合等に、異常判断プログラム81bを読み出し、下記の異常の判断に係る処理を実行する。図3は、異常の判断に係る制御部80の動作を示すフローチャートである。以下においては、第1分岐流路631に係るMHユニット20を交換した場合について説明する。
制御部80は、第1切換弁641を開放し、第2切換弁642を閉止する(S1)。制御部80は、加熱ポンプ60を作動させ、第2ヒータ62を作動させる(S2)。制御部80は、第2温度センサ61が検出する温度T1の取得を開始し、また、計時部85に計時を開始させる(S3)。制御部80は、計時部85が計時した時間が所定時間X(例えば、30秒)を経過したか否かを判定する(S4)。制御部80は、所定時間Xを経過していないと判定した場合(S4:NO)、処理をステップS4に戻す。制御部80は、所定時間Xを経過したと判定した場合(S4:YES)、温度T1の取得を終了し、計時部85の計時を終了する(S5)。このとき、制御部80は、所定周期ごとに温度T1を取得し、取得した温度T1をRAM82に記憶させる。
その後、制御部80は、RAM82に記憶させた所定時間Xの間における温度T1の内、最も高い温度を最高温度Tmaxとして、RAM82に記憶させる(S6)。その後、制御部80は、加熱ポンプ60を停止し、第2ヒータ62を停止させる(S7)。制御部80は、計時部85に計時を開始させ(S8)、第2温度センサ61が検出する現在の温度T1を取得する(S9)。
その後、制御部80は、取得した現在の温度T1及びTmaxの差の絶対値ΔTを算出し、算出した値ΔTが所定値D(例えば、D=20)以上か否かを判定する(S10)。
制御部80は、ΔTがD以上でないと判定した場合(S10:NO)、計時部85が計時した時間が所定時間Y(例えば、10秒)を経過したか否かを判定する(S11)。制御部80は、所定時間Yを経過していないと判定した場合(S11:NO)、処理をステップS9に戻す。制御部80は、所定時間Yを経過したと判定した場合(S11:YES)、正常を示す正常信号を、出力部83を介して報知部9に出力し、計時部85の計時を終了し(S12)、第1切換弁641を閉止して(S13)、異常の判断に係る処理を終了する。
制御部80は、ΔTがD以上であると判定した場合(S10:YES)、異常を示す異常信号を、出力部83を介して出力し、計時部85の計時を終了し(S14)、第1切換弁641を閉止して(S13)、異常の判断に係る処理を終了する。
正常信号又は異常信号が入力された報知部9は、例えば、異なる色での発光、異なるアラーム音を出す等、各信号に応じて異なる動作を行い、加熱液流路6が正常であること又は異常であることを外部に報知する。なお、報知部9は、正常信号又は異常信号の何れかが入力された場合のみ外部に報知することとしてもよい。
制御部80は、燃料電池100を駆動した場合に異常の判断を行う場合、第1切換弁641及び第2切換弁642は、閉止された状態であるため、ステップ1において、第2切換弁642の閉止動作は行わない。上記の異常の判断を行った後、第2切換弁642を開放して、ステップS2からS12及びS14に係る動作を行い、第2切換弁642を閉止して、異常の判断を行う。これにより、各分岐流路に関して順次異常の判断を行うことができる。
また、第2分岐流路632に係るMHユニット20を交換した場合においては、ステップS1において、第2切換弁642を開放し、第1切換弁641を閉止し、ステップS13において、第2切換弁642を閉止して異常の判断を行う。
以下、制御部80が異常信号を出力した場合の具体的な異常の内容について説明する。図4〜図6は、加熱液の通流を説明する模式図である。図4は、加熱液流路6において、閉塞が生じていない場合、図5及び図6は、閉塞が生じている場合を示す。また、図5は、加熱ポンプ60及び第2ヒータ62を作動させている場合、図6は、その後、加熱ポンプ60及び第2ヒータ62を停止させたときを示している。
加熱液流路6において、閉塞が生じていない場合、図4の白抜き矢印に示すように、加熱液は、配管により形成され、ヒータ62が収容されているケース部620を通って、加熱液流路6を通流している。
一方、加熱液流路6において閉塞6a(図中白抜きの×印)が生じている場合であって、加熱ポンプ60が作動しているとき、図5の白抜き矢印に示すように、ケース部620を通って加熱液は通流するが、閉塞部分6aから先には通流しない。したがって、閉塞部分6aまでにおけるケース部620等の配管内部において、加熱液が圧縮され、滞留することとなる。このとき、第2ヒータ62の周辺、特にケース部620内の加熱液は高温となる。
ここで、加熱ポンプ60を停止した場合、圧縮されて滞留していた加熱液は、図6の白抜き矢印に示すように逆流する。したがって、第2ヒータ62周辺の高温の加熱液が、逆流することにより、第2ヒータ62の上流側に位置する第2温度センサ61が検出する温度が急激に上昇する。
図7〜図10は、第2温度センサ61が検出する温度を示すグラフである。図7〜図10においては、加熱ポンプ60及び第2ヒータ62を作動開始させ、所定時間X経過後に加熱ポンプ60を停止した場合の温度挙動を示している。図7及び図8は、加熱液流路6に閉塞が生じていない場合、図9及び図10は、加熱液流路6に閉塞が生じている場合を示す。図7及び図9は、加熱ポンプ60の停止と共に第2ヒータ62を停止した場合、図8及び図10は、第2ヒータ62は作動させている場合を示している。
図7に示すように、加熱ポンプ60及び第2ヒータ62を停止する場合には、第2温度センサ61が検出する温度は停止前後で略一定となる。また、図8に示すように所定時間X経過後、第2ヒータ62を作動させ続けている場合は、加熱液が循環していないので、第2ヒータ62の周辺の加熱液の温度が上昇し、第2温度センサ61が検出する温度が緩やかに上昇する。
一方、加熱液流路6に閉塞が生じている場合、図9及び図10に示すように、所定時間Xの経過前から温度が緩やかに上昇している。閉塞により、上述の如く、加熱液の滞留が生じ、滞留した加熱液が、第2ヒータ62に加熱されることにより、温度が上昇する。また、所定時間X経過後に、加熱ポンプ60を停止したとき、第2温度センサ61付近よりも加熱された第2ヒータ62付近に滞留している加熱液が逆流することにより、図7及び図8と異なり、急激な温度上昇が生じている。
また、図10に示すように、第2ヒータ62を作動させ続けている場合は、加熱液が循環していないので、第2ヒータ62を中心として、加熱液の温度が上昇するため、逆流による急激な温度上昇後も、第2温度センサ61が検出する温度が上昇する。
加熱液流路6に閉塞が生じている場合、上記の異常の判断において、加熱ポンプ60の作動及び停止により、図6及び図7に示すような、加熱液の滞留、逆流が生じ、図9又は図10に示すような温度変化が生じる。したがって、第2温度センサ61が検出する温度において急激な温度上昇が生じる。したがって、上記異常の判断の処理により、ΔTが所定値Dよりも大きいと判断した場合、加熱液流路6に閉塞が生じていることとなる。これにより、制御部80は、異常を検知することができる。また、制御部80は、異常信号又は正常信号を出力し、報知部9を作動させるので、外部に加熱液流路6に異常が生じたこと及び正常であることを報知できる。
以上の構成によれば、制御部80は、加熱ポンプ60の停止前後に検出した温度の差ΔTに基づいて異常を判断する。したがって、加熱液流路6に閉塞が生じているか否かを検知することができ、弁付きカプラ600〜602のプラグ及びソケットが接続されていないか、接続が不十分であるとき、又は配管に凍結が生じている等の加熱液流路6の異常の検知を容易に行うことができる。MHボンベ20aを加熱する加熱部20bにおいて、閉塞が生じた場合にも異常を容易に検知できる。
制御部80が異常信号を出力することにより、閉塞が生じていることを検知し、外部に通知することができる。また、制御部80が正常信号を出力することにより、閉塞が生じていないことを検知し、外部に通知することができる。
制御部80が判断をする場合、第2ヒータ62を停止するので、ΔTが所定値D以上であるか否かを判定するときに、温度が変化することを防止できる。したがって、制御部80の異常の判断のときに、温度変化の差が顕著となり、異常の検知をより容易に行うことができる。
異常の判断に係る処理を制御部80が、発電の開始時に行うことにより、燃料電池100の設置又は運転開始時における異常を検知できる。複数のMHユニット20の内、一のMHユニット20を交換した場合に、異常を検知することができる。
なお、所定時間X及びYは、30秒及び10秒に限られず、燃料電池100の設計又は設置環境等に従って適宜変更してもよい。また、所定値Dは、20に限られず、燃料電池100の設計又は設置環境等に従って適宜変更してもよい。
また、異常判断プログラム81bは、コンピュータで読み取り可能に記録された可搬式メディアであるCD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、ハードディスクドライブ又はソリッドステートドライブ等の記録媒体に記録されており、制御部80が記録媒体から、異常判断プログラム81bを読み出し、RAM82に記憶させてもよい。さらに、通信網に接続されている図示しない外部コンピュータから本実施形態における異常判断プログラム81bを取得し、RAM82に記憶させることにしてもよい。
更に、加熱液は、熱媒体であればよく、エチレングリコールを主成分とする不凍液に限られず、例えば、水であってもよい。また、MHユニット20の数は、1つでもよく、3つ以上であってもよい。この場合、分岐流路、切換弁及び加熱部は、MHボンベの数に合わせて設ければよく、異常の判断においては、各切換弁を順次開閉することにより行えばよい。また、圧力センサ23は、水素供給路2aにおいて、MHユニット20,20と第1水素遮断弁21との間に設けられていてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2においては、制御部80は、冷却水流路の異常を判断する。図11は、実施の形態2に係る異常の判断に係る制御部80の動作を示すフローチャートである。実施の形態2に係る燃料電池の構成について、実施の形態1と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
制御部80は、冷却ポンプ40を作動させ、第1ヒータ45を作動させる(S21)。制御部80は、第1温度センサ46が検出する温度T2の取得を開始し、また、計時部85に計時を開始させる(S22)。制御部80は、計時部85が計時した時間が、所定時間Xが経過したか否かを判定する(S23)。制御部80は、所定時間Xを経過していないと判定した場合(S23:NO)、処理をステップS23に戻す。制御部80は、所定時間Xを経過したと判定した場合(S23:YES)、温度T2の取得を終了し、計時部85の計時を終了する(S24)。このとき、制御部80は、所定の周期で、温度T2を取得し、取得した温度T2をRAM82に記憶させる。
その後、制御部80は、RAM82に記憶させた所定時間Xの間における温度T2の内、最も高い温度を最高温度Tmaxとして、RAM82に記憶させる(S25)。その後、制御部80は、冷却ポンプ40を停止し、第1ヒータ45を停止させる(S26)。制御部80は、計時部85に計時を開始させ(S27)、第1温度センサ46が検出する現在の温度T2を取得する(S28)。
その後、制御部80は、現在の温度T2及びTmaxの差の絶対値ΔTを算出し、算出したΔTが所定値D以上か否かを判定する(S29)。
制御部80は、ΔTがD以上でないと判定した場合(S29:NO)、計時部85が計時した時間が所定時間Yを経過したか否かを判定する(S30)。制御部80は、所定時間Yを経過していないと判定した場合(S30:NO)、処理をステップS28に戻す。制御部80は、所定時間Yを経過したと判定した場合(S30:YES)、出力部83を介して正常を示す正常信号を出力し、計時を終了し(S31)、異常の判断に係る処理を終了する。
制御部80は、ΔTがD以上であると判定した場合(S29:YES)、出力部83を介して異常を示す異常信号を出力し、計時を終了し(S32)、異常の判断に係る処理を終了する。
実施の形態2においては、冷却水流路4に閉塞が生じた場合に、実施の形態1と同様に容易に異常を検知することができる。
なお、実施の形態1及び実施の形態2において、制御部80は、第2ヒータ62及び第1ヒータ46を作動させる度に、異常の判断を行ってもよい。これにより、燃料電池100の通常運転中に何らかの原因により配管が外れた場合又は、配管が凍結した場合に異常を検知することができる。また、制御部80は、実施の形態1に係る加熱液流路6の異常の判断と、実施の形態2に係る冷却水流路4の異常の判断の両方を行ってもよい。
以上のように、本開示の一実施形態に係る燃料電池は、水素及び酸素を反応させて発電する発電部に対して熱媒体の循環により熱交換を行う熱媒体流路と、該熱媒体流路に設けられ、熱媒体を循環するポンプと、前記熱媒体流路に設けられ、熱媒体の加熱を行うヒータと、該ヒータの上流側に設けられた温度検出器と、前記ヒータ及び前記ポンプを所定時間駆動させた後、前記ポンプを停止させ、前記温度検出器が前記ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて、前記熱媒体流路の異常を判断する判断部とを備えることを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、判断部はポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて異常を判断する。したがって、容易に熱媒体流路の異常の検知を行うことができる。
例えば、熱媒体流路に閉塞が生じた場合、熱媒体が滞留し、圧縮されることとなるが、ヒータを作動させている状態では加熱され、温度が上昇する。その後ポンプを停止することにより、圧縮され、加熱された熱媒体が逆流するので、温度検出器が検出する温度は、急激に変化する。したがって、上記のようにポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて、熱媒体流路の閉塞の判断を行うことができる。したがって、熱媒体流路に設けられたカプラのプラグ及びソケットが接続されていない、又は接続が不十分である等の異常を検知できる。これにより、熱媒体の過熱による配管等の部品の破損を防止することができる。
本開示の一実施形態に係る燃料電池は、水素吸蔵合金を有し、水素を前記発電部に供給する水素供給部を備え、前記熱媒体流路は、前記水素供給部を加熱する加熱部を有することを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、水素供給部を加熱する加熱部における異常を容易に判断できる。
本開示の一実施形態に係る燃料電池は、前記判断部は、前記差が所定値以上であるか否かを判定し、前記差が所定値以上であると判定した場合、前記熱媒体流路が異常であることを示す異常情報を出力することを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、熱媒体流路に閉塞が生じていることを検知し、外部に通知することができる。
本開示の一実施形態に係る燃料電池は、前記判断部は、前記差が所定値以上であるか否かを判定し、前記差が所定値以上でないと判定した場合、前記熱媒体流路が正常であることを示す正常情報を出力することを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、熱媒体流路が正常であることを検知し、外部に通知することができる。
本開示の一実施形態に係る燃料電池は、前記判断部は、前記ポンプの停止と共に前記ヒータを停止させた後、前記熱媒体流路の異常を判断することを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、異常の判断において、ポンプを停止した後に、ヒータの作動による温度上昇を防止することができる。したがって、ポンプ停止前後の温度変化の差が顕著となり、異常の検知をより容易に行うことができる。
本開示の一実施形態に係る燃料電池は、前記判断部は、前記発電部が発電を開始した場合に異常を判断することを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、燃料電池の設置又は運転開始の際における異常を検知できる。
本開示の一実施形態に係る燃料電池は、前記水素供給部は、交換可能であり、前記加熱部は、前記熱媒体流路の中途にカプラを介して設けられ、前記水素供給部の交換に伴って着脱可能であり、前記判断部は、前記水素供給部を交換した場合、異常を判断することを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、カプラのプラグ及びソケットが接続されていない、又は接続が不十分であることにより熱媒体流路に閉塞が生じた場合に、異常を検知することができる。
本開示の一実施形態に係る燃料電池は、前記水素供給部は、複数有り、前記熱媒体流路は、前記複数の水素供給部ごとに分岐している分岐流路と、該分岐流路夫々を開閉する開閉弁とを有し、前記加熱部は、前記分岐流路夫々に設けられ、前記開閉弁が一の水素供給部に係る前記分岐流路を開き、該一の前記水素供給部が水素を前記発電部に供給している場合において、他の前記水素供給部が交換されたとき、前記開閉弁は、前記一の水素供給部に係る前記分岐流路を閉じ、交換した前記水素供給部に係る分岐流路を開き、前記判断部は、異常を判断することを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、複数の水素供給部の内、一の水素供給部を交換した場合に、異常を検知することができる。
本開示の一実施形態に係る異常判断方法は、水素及び酸素を反応させて発電する発電部に対して熱媒体の循環により熱交換を行う熱媒体流路を備える燃料電池の前記熱媒体流路の異常を検知する異常判断方法において、該熱媒体流路に設けられ、熱媒体を循環するポンプと、前記熱媒体流路に設けられ、熱媒体の加熱を行うヒータとを所定時間駆動し、前記ヒータ及び前記ポンプを停止し、該ヒータの上流側に設けられた温度検出器が前記ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて、前記熱媒体流路の異常を判断することを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて異常を判断する。したがって、容易に熱媒体流路の異常の判断を行うことができる。
本開示の一実施形態に係るコンピュータプログラムは、水素及び酸素を反応させて発電する発電部に対して熱媒体の循環により熱交換を行う熱媒体流路を備える燃料電池を制御するコンピュータに、該熱媒体流路に設けられ、熱媒体を循環するポンプと、前記熱媒体流路に設けられ、熱媒体の加熱を行うヒータとを所定時間駆動し、前記ヒータ及び前記ポンプを停止し、該ヒータの上流側に設けられた温度検出器が前記ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて、前記熱媒体流路の異常を判断する処理を実行させることを特徴とする。
本開示の一実施形態によれば、ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて異常を判断する。したがって、容易に熱媒体流路の異常の判断を行うことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。即ち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
10 スタック(発電部)
20a MHボンベ(水素供給部)
20b 加熱部
4 冷却水流路(熱媒体流路)
40 冷却ポンプ
45 第1ヒータ
46 第1温度センサ(温度検出部)
6 加熱液流路(熱媒体流路)
60 加熱ポンプ
61 第2温度センサ(温度検出部)
62 第2ヒータ
631 第1分岐流路
632 第2分岐流路
641 第1切換弁(開閉弁)
642 第2切換弁(開閉弁)
600,601,602 弁付きカプラ(カプラ)
80 制御部(判断部)
81b 異常判断プログラム(コンピュータプログラム)
100 燃料電池
ΔT 温度差
D 所定値
X 所定時間

Claims (10)

  1. 水素及び酸素を反応させて発電する発電部に対して熱媒体の循環により熱交換を行う熱媒体流路と、
    該熱媒体流路に設けられ、熱媒体を循環するポンプと、
    前記熱媒体流路に設けられ、熱媒体の加熱を行うヒータと、
    該ヒータの上流側に設けられ、熱媒体の温度を検出する温度検出器と、
    前記ヒータ及び前記ポンプを所定時間駆動させた後、前記ポンプを停止させ、前記温度検出器が前記ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて、前記熱媒体流路の異常を判断する判断部と
    を備えることを特徴とする燃料電池。
  2. 水素吸蔵合金を有し、水素を前記発電部に供給する水素供給部を備え、
    前記熱媒体流路は、前記水素供給部を加熱する加熱部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記判断部は、
    前記差が所定値以上であるか否かを判定し、
    前記差が所定値以上であると判定した場合、前記熱媒体流路が異常であることを示す異常情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記判断部は、
    前記差が所定値以上であるか否かを判定し、
    前記差が所定値以上でないと判定した場合、前記熱媒体流路が正常であることを示す正常情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の燃料電池。
  5. 前記判断部は、前記ポンプの停止と共に前記ヒータを停止させた後、前記熱媒体流路の異常を判断する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の燃料電池。
  6. 前記判断部は、前記発電部が発電を開始した場合に異常を判断する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一つに記載の燃料電池。
  7. 前記水素供給部は、交換可能であり、
    前記加熱部は、前記熱媒体流路の中途にカプラを介して設けられ、前記水素供給部の交換に伴って着脱可能であり、
    前記判断部は、前記水素供給部を交換した場合、異常を判断する
    ことを特徴とする請求項2から請求項6までのいずれか一つに記載の燃料電池。
  8. 前記水素供給部は、複数有り、
    前記熱媒体流路は、前記複数の水素供給部ごとに分岐している分岐流路と、該分岐流路夫々を開閉する開閉弁とを有し、
    前記加熱部は、前記分岐流路夫々に設けられ、
    前記開閉弁が一の水素供給部に係る前記分岐流路を開き、該一の前記水素供給部が水素を前記発電部に供給している場合において、他の前記水素供給部が交換されたとき、
    前記開閉弁は、前記一の水素供給部に係る前記分岐流路を閉じ、交換した前記水素供給部に係る分岐流路を開き、
    前記判断部は、異常を判断する
    ことを特徴とする請求項7に記載の燃料電池。
  9. 水素及び酸素を反応させて発電する発電部に対して熱媒体の循環により熱交換を行う熱媒体流路を備える燃料電池の前記熱媒体流路の異常を検知する異常検知方法において、
    該熱媒体流路に設けられ、熱媒体を循環するポンプと、前記熱媒体流路に設けられ、熱媒体の加熱を行うヒータとを所定時間駆動し、
    前記ヒータ及び前記ポンプを停止し、
    該ヒータの上流側に設けられ、熱媒体の温度を検出する温度検出器が前記ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて、前記熱媒体流路の異常を判断することを特徴とする異常判断方法。
  10. 水素及び酸素を反応させて発電する発電部に対して熱媒体の循環により熱交換を行う熱媒体流路を備える燃料電池を制御するコンピュータに、
    該熱媒体流路に設けられ、熱媒体を循環するポンプと、前記熱媒体流路に設けられ、熱媒体の加熱を行うヒータとを所定時間駆動し、
    前記ヒータ及び前記ポンプを停止し、
    該ヒータの上流側に設けられ、熱媒体の温度を検出する温度検出器が前記ポンプの停止前後に検出した温度の差に基づいて、前記熱媒体流路の異常を判断する
    処理を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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