JP6696273B2 - 地図データ提供装置 - Google Patents

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本発明は、地図データを提供する技術に関する。
下記特許文献1には、地図の種別を指定した要求を受けると、その種別に対応する地図データを抽出して提供し、提供先において地図データに基づく画像を表示する技術が開示されている。
特許第5688224号公報
ところで、近年では表示のためだけでなく、車両制御のために地図データを活用したいという要求がある。しかしながら、要求を受けた際に地図データの全てを提供したとしても、利用されるデータは一部のデータとなることが想定され、この場合、データのやり取りの無駄が多い。特に、地図データの高精細化に伴い、提供されるデータの量が増加する傾向があるため、やり取りされるデータ量が増加することが懸念される。
そこで、このような問題点を鑑み、地図データを提供する地図データ提供装置において、やり取りされる地図データのデータ量を削減できるようにすることを本発明の目的とする。
本発明の地図データ提供装置においては、保持部(32)と、抽出部(S110、S120,S130,S140)と、送信部(S150)と、を備える。保持部は、地図データを構成する複数の構成データのそれぞれを、予め設定された複数の種別の何れかと対応付けた状態で保持するように構成される。抽出部は、構成データの種別を指定した要求を受けると、該種別に対応する構成データを前記データ保持部から抽出するように構成される。送信部は、抽出された構成データを前記要求の要求元に送信するように構成される。
このような地図データ提供装置によれば、地図データを構成する構成データを複数の種別に分類して保持し、要求に応じた構成データだけを提供するので、全てのデータを提供する構成と比較して、やり取りされるデータ量を削減することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
地図データ提供システムの構成を示すブロック図である。 地図データを構成する構成データの分類例を示す表である。 曲率を表す構成データの一例を示す模式図である。 勾配を示す構成データの一例を示す模式図である。 隣接車線との接続関係を示す構成データの一例を示す模式図である。 情報提供処理を示すフローチャートである。
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
地図データ提供システム1は、例えば乗用車等の車両(以下、自車両ともいう。)に搭載されており、地図データを保持する装置が他の装置に対して地図データを提供するように構成されたシステムである。地図データ提供システム1は、図1に示すように、空間情報提供ECU10と、各種センサ30と、自動運転ECU40とを備える。空間情報提供ECU10、各種センサ30、自動運転ECU40は、通信線5を介して互いに通信可能に構成されている。
各種センサ30としては、例えば、自車両の車速を検知する車速センサ、自車両の現在地を検知するGPSセンサ、自車両の角速度を検知するヨーレートセンサ、自車両の加速度を検知する加速度センサ、電磁波を照射することによって物体の位置を検知するレーダセンサ、カメラ画像中の物体の種別と位置とを認識するカメラセンサ等を備える。これらの各種センサ30による検知結果は、通信線5を介して各ECU10,40に送られる。なお、GPSは、全地球測位システムの略である。
空間情報提供ECU10は、CPU11と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ12)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。また、自動運転ECU40は、CPU41と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ42)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。
空間情報提供ECU10は、その他、送受信部28と、高精度地図データベース32とを備える。なお、データベースについては以下、「DB」とも表記する。自動運転ECU40は、その他、送受信部48を備える。送受信部28,48は、通信線5を介してデータを送受信する周知の通信モジュールとして構成される。
高精度地図DB32は、一般的なナビゲーション装置等にて提供される地図データに対して、より情報量が多く高精細である地図データを格納する。地図データとは、緯度・経度の情報と道路における種々の物体とが対応付けられたデータである。地図データは、図2に示すように、地図データを構成する複数の構成データのそれぞれを、複数の情報レベルや種別の何れかに対応付けた状態で保持される。
ここで、構成データとは、地図データの部品となるデータを表し、緯度・経度の情報が対応付けられた種々の物体を示す1つ1つのデータを示す。1つの地図データを得るためには、多数の構成データが必要となり、多数の構成データによって地図データが構成される。
地図データは、地図データを作成する際の地図データの抽象度に応じて複数の情報レベルが設定される。地図データの抽象度とは、実際の道路を地図データとしてモデル化する際に、どの程度簡素なデータとするかの程度、すなわち簡素化の程度を表す。抽象度が高いほど道路における単位距離当たりの情報量が少なくなり、データのやりとりをする際の負荷が小さくなる。一方、抽象度が低いほど道路における単位距離当たりの情報量が多くなるものの、細かな制御を実施する際には有用となる。
地図データを構成する構成データは、図2に示すように、例えば、道路レベル、車線レベル、空間レベル等に分類されている。道路レベルとは、複数の情報レベルのうち、最も抽象度が高い情報レベルである。道路レベルに分類される構成データとしては、道路についての曲率、勾配、制限速度、車線数等の情報が含まれる。
例えば、曲率を示す構成データは、図3に示すように、自車両の現在地を基準とした複数の距離と、それぞれの距離の地点における道路の曲率とが対応付けられたデータとなっている。曲率を示す構成データでは、距離と曲率とだけを使って道路を表しているため、抽象度が高いデータであるといえる。
また、勾配を示す構成データは、図4に示すように、自車両の現在地を基準とした複数の距離と、それぞれの距離の地点における道路の勾配とが対応付けられたデータとなっている。勾配を示す構成データについても、距離と勾配とだけを使って道路を表しているため、抽象度が高いデータであるといえる。
また、車線レベルとは、複数の情報レベルのうち、抽象度が中程度の情報レベルである。車線レベルに分類される構成データとしては、道路における分岐点や合流点までの距離、車線変更の可否、車線種別等の情報が含まれる。なお、車線種別とは、道路に複数の車線が存在する際に、それぞれの車線が、走行車線、追い越し車線、登坂車線等の何れに該当するかを示す情報である。
例えば、道路における分岐点や合流点までの距離、および車線変更の可否が含まれる構成データは、図5に示すように、自車両の現在地を基準とした連続的な距離と、1または複数の車線の接続関係や位置関係、或いは車線の増減が変化する位置との関係が含まれる。すなわち、図5にて示す構成データでは、車線変更、合流、分岐等によって車線を跨ぐことが可能な領域が特定可能な情報が含まれる。
図5にて示す構成データは、距離に対して複数のパラメータが対応付けられたより複雑なものとなっており、図3および図4にて示した例と比較して、抽象度が低いデータであるといえる。
空間レベルとは、複数の情報レベルのうち、最も抽象度が低い情報レベルである。空間レベルに分類されるデータとしては、レーン形状、ガードレール位置、縁石位置、白線位置等の情報が含まれる。なお、レーン形状とは、道路に存在するそれぞれの車線の幅、車線の曲率や凹凸等の車線に関する情報を総合的に含む情報である。
ところで、複数の構成データは、上記に示す複数の情報レベルの何れかに属するとともに、地図データを利用して発揮される機能(以下、単に「機能」という。)に応じた分類の何れかにも属するよう分類されている。機能としては、図2に示すように、例えば、レーン計画、車両運動計画、HMI(Human Machine Interface)、車載センサ認識性能向上等が準備されている。
レーン計画とは、自車両を車線変更や進路変更させる際において、自車両を走行させる経路を作成する機能を示す。車両運動計画とは、レーン計画によって作成された経路に従って自車両を制御する機能を示す。
HMIとは、自車両の制御状態を乗員に報知したり、乗員からの指示を入力したりする機能を示す。車載センサ認識性能向上とは、地図データを用いて誤判定を抑制したり認識性能を向上させたりする機能を示す。
このように複数種類の構成データは、情報レベルと機能とが特定されると、対応する種別の構成データが一意に特定されるように高精度地図DB32に保持されている。特に本実施形態においては、API(Application Programming Interface)において用いられる関数名(API関数)と、情報レベルおよび機能とを対応付けてあり、API関数を含む要求を受け、API関数を認識するだけで情報レベルおよび機能に分類された構成データを特定できるようにしている。API関数は、アプリケーションの種別等、地図データの利用目的に応じてそれぞれ設定される。
すなわち、図2に示す表において、情報レベルおよび機能によって特定されるそれぞれのマス目は、1または複数のAPI関数と対応付けられている。
ここで、自車両において実行されるアプリケーションにて利用される構成データの一例を説明する。例えば、自車両を自動運転させる際において、車両の前後方向の制御量を求める際には、「道路レベル」および「車両運動計画」にて特定される構成データが要求される。例えば、構成データには、曲率、勾配、制限速度、車線数の情報が含まれる。
車両の前後方向の制御は、左右方向の制御と比較して比較的曖昧であっても安全性を担保できるため、抽象度が高い構成データを用いて処理を行う。
また、自車両を自動運転させる際において、車両の左右方向の制御量を求める際には、「車線レベル」および「車両運動計画」にて特定される構成データが要求される。例えば、構成データには、車線変更可否、レーン形状、合流部や退出部の形状、制限速度等の情報が含まれる。
車両の左右方向の制御は、前後方向の制御よりは詳細な情報が求められるため、前後方向の制御の際よりも抽象度が低い構成データを用いて処理を行う。
また、例えば、カメラセンサの誤判定を抑制する際には、「道路レベル」および「車載センサ認識性能向上」にて特定される構成データが要求される。例えば、構成データには、曲率、勾配、制限速度の情報が含まれる。
この場合、カメラセンサの誤判定を抑制するアプリケーションでは、道路の形状に関する曲率、勾配に制限速度を加味して、カメラセンサにおいて白線や障害物を検知すべき領域を設定し、この領域外の検知物を誤検知の可能性が高いものとする。このようにして誤検知を抑制する。
また、例えば、カメラセンサの認識性能を向上させる際には、「車線レベル」および「車載センサ認識性能向上」にて特定される構成データが要求される。例えば、構成データには、道路の幅員、白線等の区画線の形状、区画線の線種等の情報が含まれる。
この場合、カメラセンサの認識性能を向上させるアプリケーションでは、区画線の形状や線種等を地図データとして予め取得することによって、カメラセンサがこの線種と一致する区画線を正しい区画線として認識しやすくすることができる。また、地図データとして得られた区画線と異なる線種の区画線がカメラセンサによる認識結果と異なる場合には、誤認識の可能性があることを認識することができる。
その他、種々のアプリケーションにて高精度地図DB32を利用できるようAPI関数と構成データとを関連付けている。
また、上記の情報レベルには、構成データを読み出す対象距離も対応付けられている。ここで、対象距離は、自車両の位置を基準として、その周囲のどの程度の範囲内についての情報を提供するかの設定を示す。例えば、「道路レベル」「車線レベル」についての対象距離は、機能に応じて例えば5000mや500mに設定されており、「空間レベル」についての対象距離は「道路レベル」「車線レベル」の設定距離よりも小さな、例えば200mに設定される。なお、これらの対象距離について一例であり、任意に設定されうる。
次に、空間情報提供ECU10および自動運転ECU40の各種機能は、それぞれのCPU11,41が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ12,42が、それぞれプログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、これらのプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、空間情報提供ECU10および自動運転ECU40を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
空間情報提供ECU10は、CPU11がプログラムを実行することで実現される機能の構成として、図1に示すように、データ同期部21と、推測航法部22と、データアクセス部23と、道路レベルでの位置推定部24と、空間情報算出部25とを備える。自動運転ECU40は、CPU41がプログラムを実行することで実現される機能の構成として、図1に示すように、空間情報提供部51と、自動運転部52と、を備える。空間情報提供ECU10および自動運転ECU40を構成するこれらの要素を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部または全部の要素を、論理回路やアナログ回路等を組み合わせたハードウェアを用いて実現してもよい。
データ同期部21としての機能では、各種センサ30等から得られたデータ、例えば、車速、ヨーレート、自車両位置等のデータを同期させる。推測航法部22としての機能では、同期されたデータを用いて周知の推測航法により仮の自車両の位置を推定する。
データアクセス部23としての機能では、高精度地図DB32から必要とされるデータの読み出しを行う。道路レベルでの位置推定部24としての機能では、推測航法により推定された仮の車両の位置に対して周知のマップマッチングを行うことによって自車両のより正確な位置を推定する。
空間情報算出部25としての機能では、主として後述する情報提供処理を実施することによって高精度地図DB32から構成データを抽出し、要求元の装置に構成データを提供する。
また、自動運転ECU40において、空間情報提供部51としての機能では、自動運転部52からの指示に応じて送受信部48を介してAPI関数を含む要求を空間情報提供ECU10に対して送信し、API関数に対応する構成データを取得する。
自動運転部52としての機能では、自動運転を実施する際に必要となる構成データを空間情報提供部51から取得し、この構成データを用いて自車両の運動を制御する。
その他、自動運転部52としての機能としては、車両がこれから走行すべき軌道に従って走行する際の制御量として、車両の前後方向および左右方向の制御量を求め、この際、これらの目的でデータを利用する旨の要求を行う機能を有する。
また、自動運転部52としての機能としては、車両に搭載されたセンサと地図データとを組み合わせて物体を認識する機能を有する。物体を認識する機能としては、誤認識抑制の目的でデータを利用する旨の要求を行う機能、およびセンサの性能向上の目的でデータを利用する旨の要求を行う機能を有する。
なお、自動運転については、周知の技術を用いればよいため具体的な処理については割愛する。
[1−2.処理]
次に、空間情報提供ECU10が実行する情報提供処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。情報提供処理は、要求に応じて必要とされるデータを選択して提供する処理である。情報提供処理は、例えば、空間情報提供ECU10の電源が投入されると繰り返し実施される処理である。
情報提供処理では、まず、図110にて、地図データの要求を受けたか否かを判定する。例えば、自動運転ECU40が自動運転に用いる地図データを要求した場合には、この要求が通信線5および送受信部28を介して空間情報算出部25に入力される。この場合、地図データの要求を受けたと判定される。
S110にて、地図データの要求を受けていなければ、情報提供処理を終了する。また、地図データの要求を受けていれば、S120にて、要求に含まれるAPI関数を認識する。
続いて、S130にて、API関数に対応する情報レベルおよび機能を認識する。すなわち、図2に示す表におけるマス目を特定する。
続いて、S140にて、認識された情報レベルおよび機能に応じた構成データを選択し、選択された構成データを抽出する。この際に抽出される構成データは、自車両の位置に対して、対象距離として設定された範囲内の構成データに限られる。
続いて、S150にて、抽出した構成データを要求の送信元の装置に送信する。このような処理が終了すると、情報提供処理を終了する。
[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)上記の地図データ提供システム1においては、高精度地図DB32と、空間情報提供ECU10と、を備える。高精度地図DB32は、地図データを構成する複数の構成データのそれぞれを、予め設定された複数の種別の何れかと対応付けた状態で保持する。空間情報提供ECU10は、構成データの種別を指定した要求を受けると、該種別に対応する構成データをデータ高精度地図DB32から抽出し、抽出された構成データを要求の要求元に送信する。
このような地図データ提供システム1によれば、地図データを構成する構成データを複数の種別に分類して保持し、要求に応じた構成データだけを提供するので、全てのデータを提供する構成と比較して、やり取りされるデータ量を削減することができる。
(1b)上記の地図データ提供システム1において高精度地図DB32は、構成データのそれぞれを複数の種別の何れか、かつ予め設定された機能の何れかに対応付けた状態で保持する。また、空間情報提供ECU10は、構成データの種別および機能を指定した要求を受けると、構成データの種別および機能に対応する構成データをデータ高精度地図DB32から抽出する。
このような地図データ提供システム1によれば、構成データは機能でも分類されて保持されているので、構成データを無駄なく提供することができる。
(1c)上記の地図データ提供システム1において高精度地図DB32は、構成データのそれぞれを、地図データの抽象度に応じて複数の種別の何れかに分類した状態で保持する。
このような地図データ提供システム1によれば、地図データの抽象度に応じて構成データを分類しているので、車両制御の種別に応じて適切なデータを選択して提供することができる。
(1d)上記の地図データ提供システム1において空間情報提供ECU10は、構成データの種別および機能が対応付けられた利用目的を含む要求を受けると、該利用目的に対応する地図データの抽象度を選択し、該選択した抽象度の構成データを高精度地図DB32から抽出する。
このような地図データ提供システム1によれば、利用目的に応じて抽象度を選択するので、適切な情報レベルを選択することができる。
(1e)上記の地図データ提供システム1において空間情報提供ECU10は、車両がこれから走行すべき軌道に従って走行する際の制御量を演算する自動運転ECU40から車両の前後方向の制御量を求める目的でデータを利用する旨の要求を受けると、抽象度が相対的に高い構成データを抽出する。ここでいう、「抽象度が相対的に高い」とは、車両の左右方向の制御量を求めるときや、センサの性能向上を行うときの抽象度等よりも抽象度が高いことを意味する。
前後方向の制御量を求める際には、比較的大きな誤差が許容されるため、抽象度が高く簡素なデータで充分である。よって、このような地図データ提供システム1によれば、必要最小限のデータを提供するので、やり取りされるデータのデータ量を削減できる。
(1f)上記の地図データ提供システム1において空間情報提供ECU10は、車両がこれから走行すべき軌道に従って走行する際の制御量を演算する自動運転ECU40から車両の左右方向の制御量を求める目的でデータを利用する旨の要求を受けると、抽象度が相対的に低い構成データを抽出する。ここでいう、「抽象度が相対的に低い」とは、車両の前後方向の制御量を求めるときや、センサの誤認識抑制を行うときの抽象度等よりも抽象度が低いことを意味する。
このような地図データ提供システム1によれば、抽象度が相対的に低い構成データを用いて車両の左右方向の制御量を良好に求めることができる。
(1g)上記の地図データ提供システム1において空間情報提供ECU10は、車両に搭載されたセンサと地図データとを組み合わせて物体を認識する自動運転ECU40から誤認識抑制の目的でデータを利用する旨の要求を受けると、抽象度が相対的に高い構成データを抽出する。ここでいう、「抽象度が相対的に高い」とは、車両の左右方向の制御量を求めるときや、センサの性能向上を行うときの抽象度等よりも抽象度が高いことを意味する。
このような地図データ提供システム1によれば、抽象度が相対的に高い構成データを用いてセンサによる誤認識を抑制することができる。
(1h)上記の地図データ提供システム1において空間情報提供ECU10は、車両に搭載されたセンサと地図データとを組み合わせて物体を認識する自動運転ECU40からセンサの性能向上の目的でデータを利用する旨の要求を受けると、抽象度が相対的に低い構成データを抽出する。ここでいう、「抽象度が相対的に低い」とは、車両の前後方向の制御量を求めるときや、センサの誤認識抑制を行うときの抽象度等よりも抽象度が低いこと等を意味する。
このような地図データ提供システム1によれば、抽象度が相対的に低い構成データとセンサによる検知結果とを組み合わせて利用することによってセンサの性能向上を図ることができる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(2a)上記実施形態では、空間情報提供ECU10において情報提供処理を実施したが、自動運転ECU40において情報提供処理を実施してもよい。この場合、空間情報提供ECU10は、情報レベルによらず、対象距離内における構成データの全てを読み出し、予め自動運転ECU40に送信しておく。そして、自動運転ECU40では、得られた構成データを一時的にメモリ42に記録しておき、情報提供処理を実施することによって、必要なデータをメモリ42から選択して読み出すようにしてもよい。
(2b)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(2c)上述した地図データ提供システム1の他、当該地図データ提供システム1の構成要素となる装置、当該地図データ提供システム1としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、地図データ提供方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
[3.本実施形態の構成と本発明の構成との対応関係]
上記実施形態における空間情報提供ECU10は本発明でいう地図データ提供装置の一例に相当し、上記実施形態における高精度地図DB32は本発明でいう保持部の一例に相当し、上記実施形態における自動運転ECU40は本発明でいう制御演算部および認識部の一例に相当する。また、上記実施形態における情報提供処理においてS110、S120,S130,S140の処理は本発明でいう抽出部の一例に相当し、上記実施形態におけるS150の処理は本発明でいう送信部の一例に相当する。
1…地図データ提供システム、5…通信線、10…空間情報提供ECU、11…CPU、12…メモリ、21…データ同期部、22…推測航法部、23…データアクセス部、24…位置推定部、25…空間情報算出部、28…送受信部、30…各種センサ、40…自動運転ECU、41…CPU、42…メモリ、48…送受信部、51…空間情報提供部、52…自動運転部。

Claims (6)

  1. 地図データを提供する地図データ提供装置(10)であって、
    地図データを構成する複数の構成データのそれぞれを、地図データの抽象度に応じた複数の種別の何れかと対応付けた状態で保持し、かつ、前記複数の種別のそれぞれを、地図データを利用するアプリケーションを特定する特定情報と対応付けた状態で保持するように構成された保持部(32)と、
    車両において実行されるアプリケーションから前記特定情報を含む要求を受けると、該特定情報に対応する前記種別を選択し、該選択した種別に対応する構成データを前記保持部から抽出するように構成された抽出部(S110、S120,S130,S140)と、
    抽出された構成データを前記要求の要求元に送信するように構成された送信部(S150)と、
    を備えた地図データ提供装置。
  2. 請求項1に記載の地図データ提供装置であって、
    前記保持部は、前記構成データのそれぞれを前記複数の種別の何れか、かつ予め設定された複数の機能の何れかで特定される項目に対応付けた状態で保持し、かつ、前記項目のそれぞれを、前記特定情報と対応付けた状態で保持するように構成され、
    前記抽出部は、前記特定情報を含む要求を受けると、該特定情報に対応する前記項目を選択し、該選択した項目に対応する構成データを前記保持部から抽出するように構成された
    地図データ提供装置。
  3. 請求項または請求項に記載の地図データ提供装置であって、
    前記抽出部は、車両がこれから走行すべき軌道に従って走行する際の制御量を演算する制御演算部(40)から車両の前後方向の制御量を求める目的でデータを利用する旨の要求を受けると、前記制御演算部が車両の左右方向の制御量を求めるときの抽象度よりも前記抽象度が相対的に高い構成データを抽出するように構成された
    地図データ提供装置。
  4. 請求項〜請求項の何れか1項に記載の地図データ提供装置であって、
    前記抽出部は、車両がこれから走行すべき軌道に従って走行する際の制御量を演算する制御演算部(40)から車両の左右方向の制御量を求める目的でデータを利用する旨の要求を受けると、前記制御演算部が車両の前後方向の制御量を求めるときの抽象度よりも前記抽象度が相対的に低い構成データを抽出するように構成された
    地図データ提供装置。
  5. 請求項〜請求項の何れか1項に記載の地図データ提供装置であって、
    前記抽出部は、車両に搭載されたセンサと地図データとを組み合わせて物体を認識する認識部(40)から誤認識抑制の目的で前記地図データを利用する旨の要求を受けると、前記認識部がセンサの性能向上の目的で前記地図データを利用するときの抽象度よりも前記抽象度が相対的に高い構成データを抽出するように構成された
    地図データ提供装置。
  6. 請求項〜請求項の何れか1項に記載の地図データ提供装置であって、
    前記抽出部は、車両に搭載されたセンサと地図データとを組み合わせて物体を認識する認識部(40)からセンサの性能向上の目的で前記地図データを利用する旨の要求を受けると、前記認識部がセンサの誤認識抑制の目的で前記地図データを利用するときの抽象度よりも前記抽象度が相対的に低い構成データを抽出するように構成された
    地図データ提供装置。
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