JP6696083B2 - 領域変位算出システム、領域変位算出方法、及び領域変位算出プログラム - Google Patents

領域変位算出システム、領域変位算出方法、及び領域変位算出プログラム Download PDF

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本願発明は、比較的広い範囲の変位を取得する技術に関するものであり、より具体的には、差分干渉合成開口レーダで得られる変位と実際に計測された結果を組み合わせることによって、面的に(広い範囲を対象に)実際の変位を取得することのできる領域変位算出システムと、その方法及びプログラムに関するものである。
ダムなどの大規模構造物の変形をモニタリングする場合、あるいは広範囲の土地の変化を面的に監視する場合、従来ではいくつかの計測点を代表して計測することで全体の変化を評価していた。つまり、直接的には点の情報のみを取得しているだけであって、他の範囲は当該点の情報をもとに推定していたわけである。
広範囲の監視対象を面的に計測する技術としては、合成開口レーダ(SAR:Synthetic Aperture Radar)が知られている。2014年5月には陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS−2)が打ち上げられ、さらなるSARの活用が期待されるところである。なお、2時期のSARの計測結果を比較する差分干渉合成開口レーダ(以下、単に「干渉SAR」という。)で解析すれば数センチオーダーの変位量を得ることができる。
干渉SARは、2時期の観測結果から得られた位相の差(位相差)を利用して、地形の変化を把握する手法である。なお干渉SARの結果は、図6に示すような縞模様のSAR干渉画像として表されるのが一般的である。あらかじめ位相差を複数のレンジ(以下、「位相差レンジ」という。)に分けておき、干渉SARの結果(つまり位相差)をこの位相差レンジに分類するとともに、同一の位相差レンジを示す範囲に対して位相差レンジごとに定められた色(あるいはグレースケール)を付与することでSAR干渉画像は作成される。
干渉SARで得られる位相差は、波長の端数分の差であって整数分の波長差までは分からない(例えば、30度の位相差と390度の位相差の区別ができない)。したがって、波長が既知であったとしても、位相差から実際の変動距離(長さ)を求めることができないわけである。ただし、SAR干渉画像(図6)で隣接する位相差レンジどうしは、整数分の波長に関しては同じ長さ(波長数)であると考えられるため、所定範囲内の相対的な変化は把握できる。
また、干渉SARにより得られる結果は衛星視線方向(SARアンテナと地表を結ぶ直線の方向)のものであり、いわば実際の変位を示すものではない。例えば図7の例で説明すると、実際には破線方向(左上から右下)に向かって移動したにもかかわらず、干渉SARでは衛星視線方向に遠ざかるように移動したと判断される。
干渉SARの結果から実際の変位(以下、「干渉SARによる変位」という。)を求めるには、不動点あるいは既知の変位(大きさと方向)といった絶対量を与える必要がある。例えば、ある位相レンジを示す範囲が、衛星測位システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の計測結果から不動(変化がなかった)であると分かった場合、その位相レンジを基準としてSAR干渉画像に示される全ての位相レンジで変位量を推定することができる。また、既知の変位方向が取得できれば、干渉SARの結果から所望の方向(例えば鉛直方向)の変位量を推定することもできる。
干渉SARは、一度に広範囲の計測を行うことができ、しかも定期的(あるいは不定期)に結果を自動取得できるといった利点があることから、干渉SARによってより効果的、効率的に地形の変化を把握する試みはこれまでも行われてきた。例えば特許文献1では、飛行物体から落下された複数のGNSS受信機をSARで観測し(つまり、SAR画像を取得し)、さらにGNSS受信機で取得した位置座標を用いてSAR画像の調整(縮尺と方位の補正)を行うとともに、調整されたSAR画像と地図情報を重ね合わせることで、災害等による地形の変化を迅速に把握する技術を提案している。
しかしながら特許文献1は、SAR画像と地図情報を比較するものであって、人が目視することで何らかの地形変化を読み取る技術であり、しかも2次元の(X−Y平面上での)変化しか把握できない。つまり、鉛直方向の変位を含む3次元の変位量を取得することはできず、構造物や地形の詳細な変化を把握する技術としては適していない。
特開2004−157397号公報
既述のとおり、干渉SARによって変位を求めるには、GNSS等による実測の変位量を必要とする。つまり、干渉SARによる変位は、実測変位量の精度に依存するわけである。例えば、GNSS等で得た1点のみの変位量を利用する場合、その計測誤差がそのまま干渉SARによる変位全体に波及し、多数点の変位量を利用する場合は、そのうち大きな誤差をもつ変位量が干渉SARによる変位に影響を及ぼすことになる。
本願発明の課題は、従来が抱える問題を解決することであり、すなわち一度に広い範囲(面的な領域)を対象とすることができ、しかも実測の変位がもつ誤差を可能な限り排除することで干渉SARによる変位の精度を向上させることができる、領域変位算出システムと、その方法及びプログラムを提供することである。
本願発明は、GNSS等による直接的な計測結果を用いて、干渉SARで得られる面的な観測結果を補正することで、同じく面的な領域の(広範囲にわたって)実際の変位を把握する、という点に着目したものであり、従来にはなかった発想に基づいてなされた発明である。
本願発明の領域変位算出システムは、計測対象とする面的な領域(つまり、比較的広い領域のことであり、以下、「対象領域」という。)の変位を求めるシステムであり、直接変位記憶手段と、面観測変位記憶手段、点観測変位取得手段、変位差算出手段、暫定代表変位差算出手段、判定用誤差算出手段、照合手段、特異点除外手段、代表変位差確定手段、面観測変位補正手段を備えたものである。なお、対象領域には複数の基準点が設置されている。直接変位記憶手段は、基準点を直接計測して得られた「直接変位」を記憶するものであり、面観測変位記憶手段は、干渉SAR(差分干渉合成開口レーダ)によって得られた対象領域の変位である「面観測変位」を記憶するものである。また、点観測変位取得手段は、面観測変位と基準点位置に基づいて基準点における干渉SARの結果である「点観測変位」を得るものであり、変位差算出手段は、基準点の直接変位と点観測変位に基づいて基準点ごとに「変位差」を求めるものである。暫定代表変位差算出手段は、複数の基準点の変位差に基づいて「暫定代表変位差」を求めるもので、判定用誤差算出手段は、基準点ごとに変位差と暫定代表変位差との差である「偏差」を求めるとともに、複数の基準点の偏差に基づいて「判定用誤差」を求めるものである。照合手段は、判定用誤差を判定条件(あらかじめ定めた閾値に基づく条件)に照らし合わせるものであり、特異点除外手段は、判定用誤差が判定条件から外れるときは最も大きな偏差を示す基準点を除外したうえで、暫定代表変位差算出手段に暫定代表変位差を算出させるものである。代表変位差確定手段は、判定用誤差が判定条件を満たすときは、この暫定代表変位差を対象領域の代表変位差として確定するものである。そして、面観測変位補正手段は、確定した代表変位差に基づいて面観測変位を補正するものである。
本願発明の領域変位算出システムは、2以上の観測時期における面観測変位を利用して対象領域の変位を求めるものとすることもできる。この場合の直接変位記憶手段は、2以上の計測時期における直接変位を記憶し、面観測変位記憶手段は、2以上の観測時期における面観測変位を記憶する。また点観測変位取得手段は、観測時期ごとに点観測変位を取得し、変位差算出手段は、観測時期に対応する計測時期の直接変位とその観測時期の点観測変位に基づいて観測時期ごとに変位差を求める。そして、暫定代表変位差算出手段は、観測時期ごとに暫定代表変位差を求め、判定用誤差算出手段は、観測時期ごとに基準点の偏差を求めるとともに複数の偏差に基づいて判定用誤差を求める。
本願発明の領域変位算出システムは、次の特徴を有する特異点除外手段を備えたものとすることもできる。すなわちこの場合の特異点除外手段は、基準点ごとに2以上の観測時期における偏差の二乗和である「基準点単位偏差二乗和」を求めるとともに、最も大きな基準点単位偏差二乗和を示す基準点を除外する。
本願発明の領域変位算出システムは、さらに次の特徴を有する特異点除外手段を備えたものとすることもできる。すなわちこの場合の特異点除外手段は、観測時期ごとに複数の基準点の偏差の二乗和である「時期単位偏差二乗和」を求めるとともに、最も大きな時期単位偏差二乗和を示す観測時期を除外する。
本願発明の領域変位算出方法は、対象領域の変位を求める方法であり、直接変位取得工程と、面観測変位取得工程、点観測変位取得工程、変位差算出工程、暫定代表変位差算出工程、判定用誤差算出工程、照合工程、特異点除外工程、代表変位差確定工程、面観測変位補正工程を備えた方法である。直接変位取得工程では、基準点を直接計測してぞれぞれの基準点の「直接変位」を取得し、面観測変位取得工程では、干渉SARによって「面観測変位」を取得する。また、点観測変位取得工程では、面観測変位と基準点の位置に基づいて「点観測変位」を得る。変位差算出工程では、基準点の直接変位と点観測変位に基づいて基準点ごとに「変位差」を求め、暫定代表変位差算出工程では、複数の基準点の変位差に基づいて「暫定代表変位差」を求める。判定用誤差算出工程では、基準点ごとに変位差と暫定代表変位差との差である「偏差」を求めるとともに、複数の基準点の偏差に基づいて「判定用誤差」を求める。照合工程では、判定用誤差を判定条件に照らし合わせ、特異点除外工程では、判定用誤差が判定条件から外れるときは最も大きな偏差を示す基準点を除外する。そして、代表変位差確定工程では、判定用誤差が判定条件を満たすときは、暫定代表変位差を対象領域の代表変位差として確定し、面観測変位補正工程では、確定した代表変位差に基づいて面観測変位を補正する。なお、判定用誤差が判定条件から外れるときは、再度、暫定代表変位差算出工程において、特異点除外工程で除外した基準点を除く変位差に基づいて、暫定代表変位差が求められる。
本願発明の領域変位算出方法は、2以上の観測時期における面観測変位を利用して対象領域の変位を求める方法とすることもできる。この場合、直接変位取得工程では、2以上の計測時期で直接変位を取得し、面観測変位取得工程では、2以上の観測時期で面観測変位を取得する。また、点観測変位取得工程では、観測時期ごとに点観測変位を取得し、変位差算出工程では、観測時期に対応する計測時期の直接変位とその観測時期の点観測変位に基づいて観測時期ごとに変位差を求める。そして、暫定代表変位差算出工程では、観測時期ごとに暫定代表変位差を求め、判定用誤差算出工程では、観測時期ごとに基準点の偏差を求めるとともに、複数の偏差に基づいて判定用誤差を求める。
本願発明の領域変位算出プログラムは、対象領域の変位を求める処理を、コンピュータに実行させるプログラムであり、点観測変位取得処理と、変位差算出処理、暫定代表変位差算出処理、判定用誤差算出処理、照合処理、特異点除外処理、代表変位差確定処理、面観測変位補正処理をコンピュータに実行させるものである。点観測変位取得処理は、干渉SARによって得られた「面観測変位」と基準点の位置に基づいて「点観測変位」を得る。変位差算出処理は、基準点の「直接変位」と点観測変位に基づいて基準点ごとに「変位差」を求め、暫定代表変位差算出処理は、複数の基準点の変位差に基づいて「暫定代表変位差」を求める。判定用誤差算出処理は、基準点ごとに変位差と暫定代表変位差との差である「偏差」を求めるとともに、複数の基準点の偏差に基づいて「判定用誤差」を求め、照合処理は、判定用誤差を判定条件に照らし合わせる。特異点除外処理は、判定用誤差が判定条件から外れるときは、最も大きな偏差を示す基準点を除外したうえで、暫定代表変位差算出処理に暫定代表変位差を算出させる。そして、代表変位差確定処理は、判定用誤差が判定条件を満たすときは、暫定代表変位差を対象領域の代表変位差として確定し、面観測変位補正処理は、確定した代表変位差に基づいて面観測変位を補正する。
本願発明の領域変位算出システム、領域変位算出方法、及び領域変位算出プログラムには、次のような効果がある。
(1)面的に(一度に広範囲にわたって)、しかも定期的(あるいは不定期)に、対象領域の実際の変位を自動取得できる。
(2)人による作業や判断を大幅に省略できることから、作業コストを低減することができるとともに、人的ミスが排除され、専門知識や経験に依存することがない。
対象領域と複数の基準点を示す平面図。 1時期のみ計測を行う場合の本願発明の主な処理(工程)を示すフロー図。 本願発明の領域変位算出システムを説明するブロック図。 2以上の時期で計測を行う場合の本願発明の主な処理(工程)を示すフロー図。 計測時期と観測時期が異なり、しかもそれぞれ実施回数が異なる場合の、観測時期と計測時を示すモデル図。 干渉SARの結果を示すSAR干渉画像図。 実際の変位と干渉SARで得られる変化の違いを示すモデル図。
本願発明の領域変位算出システム、領域変位算出方法、及び領域変位算出プログラムの一例を、図を参照しながら説明する。
1.全体概要
本願発明は、ダムといった大規模構造物や、広範囲の土地など、比較的広い領域である「対象領域」全体の変位を把握するものである。そして、この対象領域内にはあらかじめ複数の基準点が設置されている。図1は、対象領域TAと複数の基準点P〜Pを示す平面図である。この図では、対象領域TA内に8個の基準点Pが設置されているが、当然ながら対象領域TAの面積や重要度に応じて設置する基準点Pの数は適宜設計することができる。
また本願発明では、干渉SARによる結果に加え、基準点Pを直接計測して得られる変位を利用する。したがってこの基準点Pは、例えばGNSSにおける受信機、あるいはトータルステーション計測におけるターゲットなど、直接測量にとって好適なものがよい。なお、GNSSやトータルステーション計測で得られる結果は直接的な変位であることから、ここでは「直接変位」ということとする。
一方、既述のとおり干渉SARは、位相差を用いて変位量を求める手法であり、いわば所定範囲内の相対的な変位であるが、1度の計測で面的な領域(広い範囲)を網羅することができる。このように干渉SARによって得られる結果は面的な変位であることから、ここでは「面観測変位」ということとする。
相対的な変位である面観測変位を基に実際の変位(いわば絶対量の変位)を求めるには、直接変位という絶対量を与えることになるが、面観測変位と直接変位を照らし合わせるには面観測変位を基に点の情報を取得する必要がある。そのため、基準点Pの平面位置における面観測変位の値(位相差)を求め、これを「点観測変位」とする。つまり、基準点Pには点観測変位と直接変位が付与されるわけである。本願発明は、対象領域TA内にある複数(図1では8個)の基準点Pがもつ点観測変位と直接変位を用いて、面観測変位から実際の変位を把握することが1つの特徴である。
以下、本願発明を構成する主な要素ごとに詳しく説明する。なお、本願発明は2時期のSAR観測を比較するものであり、当然ながら1回目のみの観測では変位を求めることができず、2回目の観測から変位を求めることができるようになる。つまり2回目の観測で1回目の変位を求め、3回目の観測で2回目の変位を求めることとなる。ここでは混乱を避けるため、変位を求める回数を基準とし、実際には2回目の計測を便宜上1回目としてカウントする(要は初回の計測はカウントしない)こととする。そして、1時期のみ(つまり1回目のみ)計測を行う場合と、2以上の時期で計測を行う場合に分けて説明する。
2.1時期のみの計測
図1は、1時期のみ計測を行う場合の本願発明の主な処理(工程)を示すフロー図である。以下、この図に従って詳しく説明する。
まず、干渉SARによって対象領域TAの観測を行って面観測変位Φ’を取得し(Step101)、対象領域TA内にある基準点Pの直接変位dを求める(Step102)。この直接変位dは、GNSSやトータルステーションを用いた計測(以下、「実測」という。)によって基準点Pの位置座標(3次元)を求め、前回の実測の結果(位置座標)と比較することで算出され、当然ながら基準点Pごとに直接変位dは得られる。ここでは、n個の基準点Pの場合で説明しており、それぞれを区別する意味で基準点P、直接変位dともに添え字i(i=1〜n)を付している。なお、干渉SARによる観測時期と実測を行う計測時期は、同じ時期とすることもできるし、異なる時期としてもよい。
面観測変位Φ’と直接変位dが得られると、これらを基に点観測変位φを取得する(Step103)。既述のとおり点観測変位φは、基準点P位置(平面位置)における干渉SARによる観測結果(位相差)であり、対象領域TAに設置された基準点Pの数だけ求められることから、基準点P、直接変位dと同様に添え字iを付している。
ここまでで得られた直接変位dと点観測変位φに基づいて、暫定代表変位差M’を算出する(Step104)。この暫定代表変位差M’は、従来から知られている種々の統計処理によって求めることができる。例えば、基準点Pごとに直接変位dと点観測変位φの差(以下、「変位差D」という。)を求め、これら複数(この場合n個)の変位差Dの平均(算術平均)値を暫定代表変位差M’とすることができる。なお、変位差Dは基準点Pごとに得られるが、暫定代表変位差M’は複数の基準点P〜Pの代表値、すなわち対象領域TAの代表値である。
変位差Dと暫定代表変位差M’が得られると、これらに基づいて判定用誤差Eが算出される(Step105)。この判定用誤差Eは、従来から知られている種々の統計処理によって求めることができ、例えば、下式のように変位差Dと暫定代表変位差M’の差(以下、「偏差」という。)の二乗和(以下、「偏差二乗和」という。)を用いて算出することができる。
Figure 0006696083
判定用誤差Eが得られると、あらかじめ定めた閾値εと照らし合わせる(Step106)。ここで判定用誤差Eが閾値εを超える場合(Yes)は、後述する「特異点」を除外し(Step107)、判定用誤差Eが閾値εを超えない場合(No)は、暫定代表変位差M’をそのまま対象領域TAの代表値として確定する(Step108)。
判定用誤差Eが閾値εを超える場合に除外される特異点は、暫定代表変位差M’を求めるために用いた値のうちいわば最も異常な値を示す基準点Pである。この異常値の判定は、種々の観点によって行うことができ、例えば直接変位dと点観測変位φの差(つまり変位差D)が最も大きな値を示すものを特異点とすることができる。具体的には、全ての基準点Pにおいて変位差Dと暫定代表変位差M’の偏差(絶対値)を求め、その中で最も大きな偏差を示す基準点Pを特異点とする。
判定用誤差Eが閾値εを超える場合は、特異点を除外したうえで再度、暫定代表変位差M’を算出し(Step104)、判定用誤差Eを求め(Step105)、判定用誤差Eと閾値εと照らし合わせる(Step106)。そして、判定用誤差Eが閾値εを超えないと判断されるまで、特異点を除外しながらStep104〜Step106が繰り返し行われる。
既述のとおり、Step106で判定用誤差Eが閾値εを超えないと判断されると、暫定代表変位差M’を「代表変位差M(対象領域TAの代表値)」として確定する(Step108)。ところで、干渉SARによって得られる結果は、いわば所定範囲内の相対的な変位であり、不動点(あるいは既知の変位)などの絶対量を与えることで実際の変位(干渉SARによる変位)を求めることができることはこれまで説明したとおりである。そして本願発明では、代表変位差Mを絶対量として面観測変位Φ’に与える。つまり、相対的変位である面観測変位Φ’を代表変位差Mで補正する(代表変位差Mだけオフセットする)ことで、確定面観測変位Φ(干渉SARによる変位)を得る。これにより実測の変位がもつ誤差が軽減され、すなわち確定面観測変位Φ(干渉SARによる変位)の精度を向上させることができるわけである。
次に、本願発明の領域変位算出システムの主な構成について説明する。図3は、本願発明の領域変位算出システム100を説明するブロック図である。基準点情報記憶手段101には、基準点Pの座標(例えば設置当初)や識別番号など、当該基準点Pに関する属性情報が、基準点Pごとに記憶される。面観測変位記憶手段102は、1又は2以上の観測時期で得られた面観測変位Φ’を観測時期ごとに記憶するもので、直接変位記憶手段103は、1又は2以上の計測時期で得られた直接変位dを計測時期ごと且つ基準点Pごとに記憶するものである。
点観測変位取得手段104は、基準点情報記憶手段101から各基準点Pの位置(平面座標)を読み出し、面観測変位記憶手段102から所定の観測時期で得られた面観測変位Φ’を読み出すとともに、各基準点Pの位置と面観測変位Φ’に基づいて点観測変位φを取得する。変位算出手段105は、点観測変位取得手段104で得られた点観測変位φと、直接変位記憶手段103から読み出した直接変位dに基づいて、基準点Pごとに変位差Dを算出する。
暫定代表変位差算出手段106は、変位算出手段105で得た基準点Pの変位差Dに基づいて暫定代表変位差M’を算出し、判定用誤差算出手段107は、暫定代表変位差算出手段106で得た暫定代表変位差M’や変位差Dに基づいて判定用誤差Eを算出する。
照合手段108は、閾値記憶手段109から読み出した閾値εと判定用誤差算出手段107で得た判定用誤差Eと照らし合わせ、判定用誤差Eが閾値εを超えない場合はその照合結果を代表変位差確定手段111に送り、判定用誤差Eが閾値εを超える場合は照合結果を特異点除外手段110に送る。そして特異点除外手段110は、既述した特異点を除外したうえで、再度、暫定代表変位差M’を算出するよう暫定代表変位差算出手段106に対して指令を出す。
照合手段108から照合結果(判定用誤差Eが閾値εを超えない)を受けた代表変位差確定手段111は、暫定代表変位差M’を代表変位差Mとして確定し、面観測変位補正手段112は、面観測変位Φ’を代表変位差Mで補正することで確定面観測変位Φを得る。ここで得られた確定面観測変位Φは、異なる観測時期のものとして面観測変位記憶手段102に記憶される。
3.2以上の時期での計測
図3は、2以上の時期で計測を行う場合の本願発明の主な処理(工程)を示すフロー図である。以下、この図に従って詳しく説明する。
まず、干渉SARによって対象領域TAの観測を行って面観測変位Φ’を取得し(Step201)、対象領域TA内にある基準点Pの直接変位dijを求める(Step202)。このケースでは、面観測変位Φ’を取得するための干渉SARによる観測、直接変位dを取得するための計測、ともに2以上の時期で実施される必要があり、ここでは面観測変位Φ’の取得時期(観測時期)、直接変位dijの取得時期(観測時期)がそれぞれm回である場合で説明する。なお、観測時期を区別する意味で面観測変位Φ’ に添え字j(j=1〜m)を付し、同様に計測時期を区別する意味で直接変位dijにも添え字j(j=1〜m)を付している。直接変位dijの添え字i(i=1〜n)が、対象領域TAにある複数の基準点Pを区別する意味で付しているのはこれまで説明したとおりである。
面観測変位Φ’と直接変位dijが得られると、これらを基に点観測変位φijを取得する(Step203)。既述のとおり、点観測変位φijの添え字iは、対象領域TAにある複数の基準点Pを区別する意味で付されたものであり、添え字jは、観測時期を区別する意味で付されたものである。
ここまでで得られた直接変位dijと点観測変位φijに基づいて、暫定代表変位差M’を算出する(Step204)。なお、暫定代表変位差M’の添え字jは、観測時期を区別する意味で付されたものである。ここで使用される直接変位dijは、点観測変位φijを取得した観測時期に「対応する計測時期」に取得されたものである。観測時期と計測時期が同時期であれば、あるいは図4のように観測時期、計測時期がともにm回ずつであれば、観測時期に「対応する計測時期」は容易に判断できる。しかしながら、図5に示すように計測時期が観測時期とは異なり、しかもそれぞれ実施回数が異なる場合は、観測時期と計測時期との対応が必然的とはならないこともある。この場合、観測時期に最も近い時期(直前/直後)を「対応する計測時期」とすることもできるし、図5に示すように観測時期の前後の計測時期の結果に基づいて観測時期における直接変位dijを求め、つまり擬似的に観測時期において直接変位dijが取得されたものとみなし、この直接変位dijを「対応する計測時期」に取得されたものとすることもできる。
暫定代表変位差M’は、観測時期ごとに求められ、従来から知られている種々の統計処理によって算出することができる。例えば、ある観測時期において基準点Pごとに点観測変位φijと直接変位dij(対応する計測時期のもの)の変位差Dijを求め、これら複数(この場合n個)の変位差Dijの平均(算術平均)値を、当該観測時期における暫定代表変位差M’とすることができる。これを観測時期(j=1〜m)だけ繰り返し行い、観測時期ごとの暫定代表変位差M’を算出する。
観測時期ごとの暫定代表変位差M’と各基準点Pの変位差Dijが得られると、これらに基づいて判定用誤差Eが算出される(Step205)。この判定用誤差Eは、従来から知られている種々の統計処理によって求めることができ、例えば、下式のように各観測時期における偏差二乗和(変位差Dijと暫定代表変位差M’の偏差の二乗和)を求め、さらに全ての観測時期の偏差二乗和を総和したものに基づいて算出される値を、判定用誤差Eとすることができる。
Figure 0006696083
判定用誤差Eが得られると、あらかじめ定めた閾値εと照らし合わせる(Step206)。ここで判定用誤差Eが閾値εを超える場合(Yes)は、「特異点」を除外し(Step207)、判定用誤差Eが閾値εを超えない場合(No)は、暫定代表変位差M’をそのまま当該観測時期(例えば最新の観測時期)における対象領域TAの代表値として確定する(Step208)。
判定用誤差Eが閾値εを超える場合に除外される特異点は、「基準点単位偏差二乗和Sp」が最も大きな値を示す基準点とすることができる。この「基準点単位偏差二乗和Sp」」は、下式に示すように、複数(j=1〜m)の観測時期の偏差二乗和の総和を基準点ごとに求めたものである。
Figure 0006696083
あるいは、特異点として「時期単位偏差二乗和St」が最も大きな値を示す観測時期(時期であるが、便宜上特異点とする)とすることができる。この「時期単位偏差二乗和St」は、下式に示すように、複数(i=1〜n)の基準点Pの偏差二乗和の総和を観測時期ごとに求めたものである。
Figure 0006696083
判定用誤差Eが閾値εを超える場合は、特異点を除外したうえで再度、暫定代表変位差M’を算出し(Step204)、判定用誤差Eを求め(Step205)、判定用誤差Eと閾値εと照らし合わせる(Step206)。そして、判定用誤差Eが閾値εを超えないと判断されるまで、特異点を除外しながらStep204〜Step206が繰り返し行われる。
既述のとおり、Step206で判定用誤差Eが閾値εを超えないと判断されると、暫定代表変位差M’を「当該観測時期(例えば最新の観測時期)における代表変位差M」として確定する(Step208)。そして、当該観測時期(例えば最新の観測時期)における面観測変位Φ’を代表変位差Mで補正する(代表変位差Mだけオフセットする)ことで、当該観測時期における確定面観測変位Φ(干渉SARによる変位)を得る。これにより実測の変位がもつ誤差が軽減され、すなわち確定面観測変位Φ(干渉SARによる変位)の精度を向上させることができるわけである。
本願発明の領域変位算出システム、領域変位算出方法、及び領域変位算出プログラムは、ダム等の構造物や、地すべりや深層崩壊のおそれがある斜面など、変位のモニタリングが有効である場所に特に効果的に利用することができる。本願発明を利用すれば、大規模構造物の早期補強・補修を可能にし、地すべり等を監視することで斜面災害の回避が可能になることを考えれば、産業上利用できるうえに社会的にも貢献が期待できる発明といえる。
100 領域変位算出システム
101 基準点情報記憶手段
102 面観測変位記憶手段
103 直接変位記憶手段
104 点観測変位取得手段
105 変位算出手段
106 暫定代表変位差算出手段
107 判定用誤差算出手段
108 照合手段
109 閾値記憶手段
110 特異点除外手段
111 代表変位差確定手段
112 面観測変位補正手段
P 基準点
TA 対象領域

Claims (7)

  1. 複数の基準点が設置された対象領域の変位を求める領域変位算出システムであって、
    前記基準点を直接計測して得られた「直接変位」を記憶する直接変位記憶手段と、
    差分干渉合成開口レーダによって得られた前記対象領域の変位である「面観測変位」を記憶する面観測変位記憶手段と、
    前記面観測変位、及び前記基準点の位置に基づいて、該基準点における差分干渉合成開口レーダの結果である「点観測変位」を得る点観測変位取得手段と、
    前記基準点の前記直接変位と前記点観測変位に基づいて、該基準点ごとに「変位差」を求める変位差算出手段と、
    複数の前記基準点の前記変位差に基づいて、「暫定代表変位差」を求める暫定代表変位差算出手段と、
    前記基準点ごとに前記変位差と前記暫定代表変位差との差である「偏差」を求めるとともに、複数の前記基準点の該偏差に基づいて「判定用誤差」を求める判定用誤差算出手段と、
    前記判定用誤差を、あらかじめ定めた閾値に基づく判定条件に照らし合わせる照合手段と、
    前記判定用誤差が前記判定条件から外れるときは、最も大きな前記偏差を示す基準点を除外したうえで、前記暫定代表変位差算出手段に前記暫定代表変位差を算出させる特異点除外手段と、
    前記判定用誤差が前記判定条件を満たすときは、前記暫定代表変位差を前記対象領域の代表変位差として確定する代表変位差確定手段と、
    確定した前記代表変位差に基づいて、前記面観測変位を補正する面観測変位補正手段と、
    を備えたことを特徴とする領域変位算出システム。
  2. 前記直接変位記憶手段は、2以上の計測時期における前記直接変位を記憶し、
    前記面観測変位記憶手段は、2以上の観測時期における前記面観測変位を記憶し、
    前記点観測変位取得手段は、前記観測時期ごとに前記点観測変位を取得し、
    前記変位差算出手段は、前記観測時期に対応する前記計測時期の前記直接変位と、該観測時期の前記点観測変位に基づいて、前記観測時期ごとに前記変位差を求め、
    前記暫定代表変位差算出手段は、前記観測時期ごとに前記暫定代表変位差を求め、
    前記判定用誤差算出手段は、前記観測時期ごとに前記基準点の前記偏差を求めるとともに、複数の該偏差に基づいて前記判定用誤差を求める、
    ことを特徴とする請求項1記載の領域変位算出システム。
  3. 前記特異点除外手段は、前記基準点ごとに2以上の前記観測時期における前記偏差の二乗和である「基準点単位偏差二乗和」を求めるとともに、最も大きな該基準点単位偏差二乗和を示す基準点を除外する、
    ことを特徴とする請求項2記載の領域変位算出システム。
  4. 前記特異点除去手段は、前記観測時期ごとに複数の前記基準点の前記偏差の二乗和である「時期単位偏差二乗和」を求めるとともに、最も大きな該時期単位偏差二乗和を示す観測時期を除外する、
    ことを特徴とする請求項2記載の領域変位算出システム。
  5. 複数の基準点が設置された対象領域の変位を求める領域変位算出方法であって、
    前記基準点を直接計測して、ぞれぞれの基準点の「直接変位」を取得する直接変位取得工程と、
    差分干渉合成開口レーダによって、前記対象領域の変位である「面観測変位」を取得する面観測変位取得工程と、
    前記面観測変位、及び前記基準点の位置に基づいて、該基準点における差分干渉合成開口レーダの結果である「点観測変位」を得る点観測変位取得工程と、
    前記基準点の前記直接変位と前記点観測変位に基づいて、該基準点ごとに「変位差」を求める変位差算出工程と、
    複数の前記基準点の前記変位差に基づいて、「暫定代表変位差」を求める暫定代表変位差算出工程と、
    前記基準点ごとに前記変位差と前記暫定代表変位差との差である「偏差」を求めるとともに、複数の前記基準点の該偏差に基づいて「判定用誤差」を求める判定用誤差算出工程と、
    前記判定用誤差を、あらかじめ定めた閾値に基づく判定条件に照らし合わせる照合工程と、
    前記判定用誤差が前記判定条件から外れるときは、最も大きな前記偏差を示す基準点を除外する特異点除外工程と、
    前記判定用誤差が前記判定条件を満たすときは、前記暫定代表変位差を前記対象領域の代表変位差として確定する代表変位差確定工程と、
    確定した前記代表変位差に基づいて、前記面観測変位を補正する面観測変位補正工程と、
    を備え、
    前記判定用誤差が前記判定条件から外れるときは、再度、前記暫定代表変位差算出工程において、前記特異点除外工程で除外した前記基準点を除く前記変位差に基づいて、前記暫定代表変位差を求める、
    ことを特徴とする領域変位算出方法。
  6. 前記直接変位取得工程では、2以上の計測時期で前記直接変位を取得し、
    前記面観測変位取得工程では、2以上の観測時期で前記面観測変位を取得し、
    前記点観測変位取得工程では、前記観測時期ごとに前記点観測変位を取得し、
    前記変位差算出工程では、前記観測時期に対応する前記計測時期の前記直接変位と、該観測時期の前記点観測変位に基づいて、前記観測時期ごとに前記変位差を求め、
    前記暫定代表変位差算出工程では、前記観測時期ごとに前記暫定代表変位差を求め、
    前記判定用誤差算出工程では、前記観測時期ごとに前記基準点の前記偏差を求めるとともに、複数の該偏差に基づいて前記判定用誤差を求める、
    ことを特徴とする請求項5記載の領域変位算出方法。
  7. 複数の基準点が設置された対象領域の変位を求める処理を、コンピュータに実行させるプログラムであって、
    差分干渉合成開口レーダによって得られた前記対象領域の変位である「面観測変位」、及び前記基準点の位置に基づいて、該基準点における差分干渉合成開口レーダの結果である「点観測変位」を得る点観測変位取得処理と、
    前記基準点を直接計測して得られた「直接変位」、及び該基準点の前記点観測変位に基づいて、該基準点ごとに「変位差」を求める変位差算出処理と、
    複数の前記基準点の前記変位差に基づいて、「暫定代表変位差」を求める暫定代表変位差算出処理と、
    前記基準点ごとに前記変位差と前記暫定代表変位差との差である「偏差」を求めるとともに、複数の前記基準点の該偏差に基づいて「判定用誤差」を求める判定用誤差算出処理と、
    前記判定用誤差を、あらかじめ定めた閾値に基づく判定条件に照らし合わせる照合処理と、
    前記判定用誤差が前記判定条件から外れるときは、最も大きな前記偏差を示す基準点を除外したうえで、前記暫定代表変位差算出処理に前記暫定代表変位差を算出させる特異点除外処理と、
    前記判定用誤差が前記判定条件を満たすときは、前記暫定代表変位差を前記対象領域の代表変位差として確定する代表変位差確定処理と、
    確定した前記代表変位差に基づいて、前記面観測変位を補正する面観測変位補正処理と、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする領域変位算出プログラム。
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