JP6695709B2 - 探傷装置及び探傷方法 - Google Patents

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本発明は、鉄道用レールの内部に生じる傷の有無を検査する技術に関する。
レールにおいて、車両の正常な走行を阻害する要素として、車両走行によるレール表面の摩耗、車両走行や外気変化などの後天的な要因またはレール製造時や加工時に生じた欠陥によるレール表面、レール内部の損傷が挙げられる。このうちレール内部の損傷としては、レールの底面に対して平行に亀裂が生じる水平裂や、レールを横断するように生じる亀裂である横裂が知られている。水平裂及び横裂は、その起点がレール表面であるかレール内部であるかに関わらず、レール内部に向かって進展しているため、水平裂及び横裂の有無の検査として超音波による探傷が従来行われている。
超音波による探傷によれば、送信側の探触子から送信した超音波をレールに透過させ、透過された超音波、またはレール表面や横裂部などの端部において反射された超音波を受信側の探触子が受信することによって、レール内部の粗密に基づくレール内部の亀裂の有無の判定、亀裂の深さの測定がなされる。
このような超音波による探傷装置として、レールの外側頭側面に送信用探触子を、送信用探触子に対向するようにして、レールの内側頭側面に受信用探触子を配置し、受信用探触子を横裂の深さ方向に整列された複数のアレイ素子からなるアレイ型探触子とし、送信用探触子からの超音波信号をレールに透過させ、送信用探触子からの超音波信号を受信できるアレイ素子と、超音波信号を受信できないアレイ素子の分布から横裂深さを測定する、超音波横裂深さ測定装置が知られている(特許文献1参照)。
また、第1の超音波振動子を複数配列した送信用のフェイズドアレイ探触子と第2の超音波振動子を複数配列した受信用のフェイズドアレイ探触子とがレールの腹部を挟んで配置されるとともに、いずれも、曲面が形成されているレールの上首部又はレールの頭部の下面に当てて配置され、送信用のフェイズドアレイ探触子からレールの踏面に向けて超音波を照射させ、受信用フェイズドアレイ探触子でそのエコーを受信し、そのエコーからレールを探傷する、レール頭部傷連続探傷方法及び装置が知られている(特許文献2参照)。
特開2000−9698号公報 特開2013−36770号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、レール頭部の摩耗によりレール頭部の側面の形状が変形することによって、レールの長手方向への測定装置の移動に対して探触子と側面との接触が十分に追従せず、長手方向に連続して探傷を行うことが困難であった。
また、超音波による探傷においては、探触子とレールとの間の超音波の伝達効率を向上させるため、レールにおいて探触子が当接する位置に接触媒質を塗布する必要がある。特許文献2に記載の技術によれば、探触子を摩耗が生じにくい頭部の下面に配置するため、探触子と側面との接触が追従する一方で、探触子の当接位置である頭部下面に接触媒質を塗布する作業が煩雑となっていた。
つまり、従来の探傷装置によれば、探触子とレール表面との接触の追従性と、接触媒質の塗布作業の容易性を両立することができない、という問題がある。
本発明の実施形態は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、探触子とレール表面との接触の追従性を保ちつつ、より容易に接触媒質を塗布することができる探傷装置及び探傷方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本実施形態の探傷装置は、超音波によりレールの内部の傷を探傷する探傷装置であって、前記レールの頭部における一方の第1側面において、上下方向において下端から上方にかけて前記第1側面の全長より短い幅を有する第1領域のみに当接するように設けられ、超音波を送信する第1探触子ユニットと、前記レールの頭部における他方の第2側面において、上下方向において下端から上方にかけて前記第1領域以下の幅を有する第2領域のみに当接するように設けられ、前記第1探触子ユニットにより送信された超音波のエコーを受信する第2探触子ユニットとを備える。
本発明の実施形態によれば、探触子とレール表面との接触の追従性を保ちつつ、より容易に接触媒質を塗布することができる。
本実施の形態に係る探傷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 探傷ユニットの機能構成を示すブロック図である。 レールに設置された前方検知部の構成を示す正面図である。 レールに設置された前方検知部の構成を示す平面図である。 レールに設置された前方検知部の構成を示す側面図である。 レールに設置された前方検知部の構成を示す図5のA−A線断面である。 探触子の配置位置及び配置方向を示す概略正面図である。 探触子の配置位置及び配置方向を示す概略平面図である。 探触子の配置位置及び配置方向を示す概略側面図である。 探触子の配置位置及び配置方向を示す図9の概略A矢視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係る探傷装置のハードウェア構成及び探傷ユニットの機能構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る探傷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図2は、探傷ユニットの機能構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る探傷装置は、超音波によるレールの探傷を行う装置であり、ハードウェアとして、前方検知部10、後方検知部20、探傷ユニット30を備える。
前方検知部10はフィールド側探触子ユニット15a、ゲージ側探触子ユニット15bを備え、同様に、後方検知部20はフィールド側探触子ユニット25a、ゲージ側探触子ユニット25bを備える。ここでフィールド側探触子ユニット15a,25aは超音波ビームをレールに照射するものであり、ゲージ側探触子ユニット15b,25bは照射された超音波ビームのエコーを受信するものである。探傷装置によるレールの探傷において、前方検知部10はレールの長手方向における車両の進行方向側に配置され、後方検知部20は前方検知部10に対して進行方向と逆側に配置される。前方検知部10と後方検知部20は、配置位置の違いに起因する差異を除いて略同様の構成となっており、したがって、ここでは、前方検知部10の構成のみを詳述し、後方検知部20の説明を省略する。
探傷ユニット30は、ハードウェアとして、CPU(Central Processing Unit)31、RAM32、記憶装置33、入力部34、ディスプレイ35、入出力I/F36を備える。CPU31は、RAM32と協働して後述する各種機能を実行する。記憶装置33は、不揮発性のメモリであり、各種データを記憶する。入力部34は、レールの探傷を行う作業者が探傷装置の操作を行うための入力装置である。ディスプレイ35は、液晶ディスプレイのような静止画または動画を表示可能な表示装置である。入出力I/F36は、探傷ユニット30と前方検知部10及び後方検知部20との情報の入出力を行うインターフェイスであり、具体的には、出力として、フィールド側探触子ユニット15a,25aに対して超音波ビームを照射させる指示データを送信するとともに、入力として、ゲート側探触子ユニット15b,25bが受信したエコーの振幅を取得する。
図2に示すように、探傷ユニット30は、機能として、指示部301、取得部302、判定部303、提示部304を備える。指示部301は、フィールド側探触子ユニット15a,25aに対して、超音波ビームの送信を指示する。取得部302は、指示部301の指示に応じ送信された超音波ビームを受信したゲート側探触子ユニット15b,25bに検知されたエコーの振幅値を取得する。判定部303は、取得部302により取得された振幅値に基づいてレール内部に生じた横裂の有無を判定する。本実施の形態においては、判定の対象とする亀裂を横裂として説明する。提示部304は、判定部303による判定結果をディスプレイ35により探傷を行う作業者に提示する。また、判定部303は、横裂の有無の判定において、横裂を反射面として超音波が反射された場合に横裂があると判定する二探反射法を用いるものとするが、レールの頭部を反射面として用い、横裂によって超音波が遮られた場合に横裂があると判定する二探透過法を用いても良く、また、これら2つの判定方向を併用しても良い。
次に、前方検知部10の構成について説明する。図3は、レールに設置された前方検知部10の構成を示す正面図である。図4は、レールに設置された前方検知部10の構成を示す平面図である。図5は、レールに設置された前方検知部10の構成を示す側面図である。図6は、レールに設置された前方検知部10の構成を示す図5のA−A線断面である。
図3〜図6に示すように、前方検知部10は、横裂を検知する対象であるレール9に対して、その長手方向に移動可能に設置される。レール9は、長手方向に延在する鉄道用のレールであり、最上部に形成された頭部9aと、頭部9aと比較して小さい幅に形成され、その上端が頭部9aに接続される腹部9bと、頭部9aの側面下端から腹部9bの上端にかけて所定の曲率半径を有する形状に形成された顎部9cと、腹部9bの下端に接続され、頭部9aと比較して大きな幅に形成される底部9dとを有する。前方検知部10は、レール9の頭部9a内部に生じた横裂を検知する。なお、本実施の形態において、レール9は、その製造時における本来の形状に対して、頭部9aの一方側面が摩耗し、更に摩耗した領域の下端にフローFが生じているものを想定する。
前方検知部10は、本体11、支持部12a,12b、ローラ13、調整機構14、フィールド側探触子ユニット15a、ゲージ側探触子ユニット15bを備える。本体11は、前方検知部10がレール9に設置された状態において、レール9の上方へと頭部9aから所定距離HEだけ離れた位置に支持され、レール9の長手方向及び上下方向に直交する左右方向に延び、左右方向両端部に支持部12a,12bが設けられるとともに、左右方向中央部にローラ13及び調整機構14が設けられる筐体である。支持部12a,12bは、上下方向に延びる部材であり、本体11の左右方向において、それぞれ、フィールド側端部、ゲージ側端部にその上端部が接続される。ここで、ゲージ側とは、左右方向において、横裂の検知対象であるレール9に対して平行に並べられた他方のレールが位置する側、すなわち軌間の内側であって、頭部9aにおいて摩耗している側面の側を示し、フィールド側はその反対側の側面の側、すなわち軌間の外側を示す。また、支持部12a,12bは、それぞれ、その下方端部において、フィールド側探触子ユニット15a、ゲージ側探触子ユニット15bが接続されることにより、これら探触子ユニット15を上下方向における所定高さに支持し、前方検知部10は、支持部12a,12bが頭部9aを左右方向から挟むようにレール9に設置される。ローラ13は、本体11に対して下方に所定距離だけ離間するように設けられ、頭部9aの上面に接地して前方検知部10がレール9の長手方向に走行可能に本体11を支持する。調整機構14は、ローラ13と本体11との上下方向の離間距離HEを作業者が調整可能とするものである。なお、ここで離間距離HEは、本体11の下端からローラ13における頭部9aへの接地面までの距離を示し、少なくとも、摩耗が生じていないレール9に対して、探触子ユニット15が所定高さとなるような距離となっており、調整機構14によって、頭部9aの摩耗量に応じて離間距離HEを大きくするように調整可能となっているものとする。
フィールド側探触子ユニット15aは、ユニットベース151a、ガード152a、シャフト153a、アタッチシュー154a、取り付けブロック155a、探触子156a、ステー157a、圧縮ばね158aを備える。
ユニットベース151aは、その上端が支持部12aに接続され、左右方向に離間した2つの板状の部材により構成され、これら板状の部材にはシャフト153aが左右方向に貫通する孔が設けられている。ガード152aは、前方検知部10がレール9に設置された状態において、頭部9aの側面に当接するように、ユニットベース151aの左右方向におけるレール9が位置する内側に設けられる。また、ガード152aは、左右方向におけるレール9の位置とは反対側の外側からアタッチシュー154aが嵌合しつつ、内側への移動を規制するように、更にアタッチシュー154aの一部が頭部9aの側面に当接する孔を有するように形成される。シャフト153aは、その軸方向が左右方向を向いた状態でレール9の長手方向に互いに所定間隔を空けて配置された2つの部材より構成され、これら部材の内側端部はガード152aに接合される。また、シャフト153aは、ユニットベース151aに貫通された状態において外側端部に平座金が取り付けられ、この平座金により内側への移動を規制される。圧縮ばね158aはコイル状に形成され、ベース151aとガード152aとの間において、これらを復元力により離間させるようにシャフト153aが挿通される。圧縮ばね158によれば、アタッチシュー154aが頭部9aの側面に押圧される。
アタッチシュー154aは、ガード152aに篏合されてその一部が内側に露出して頭部9aの側面に当接するように設けられるとともに、外側から探触子156aの一部が嵌合するように形成されており、取り付けブロック155a、ステー157aと協働して探触子156aを所定の姿勢を保った状態で取り付けブロック155aとの間に挟むことにより把持する。アタッチシュー154aは、頭部9aの側面に当接する部分が側面に対して平行する平面状に形成され、探触子156aにおける超音波を送信する送信面が外側から密接するように形成され、また、探触子156aの送信面と同じ材質か、または少なくとも略同様の音響特性を有する材質により構成される。このようなアタッチシュー154aによれば、探触子156aを所定の姿勢で保持することができ、また、探触子156aのシューを直接レール9に当接させず、アタッチシュー154aを介して当接させることによって、比較的高価な部材である探触子156aのシューが摩耗することがない。更に、当接面の摩耗に対しては比較的安価な部材であるアタッチシュー154aを交換すれば良く、したがって、探傷装置の運用に掛かるコストを低減することができる。
探触子156aと取り付けブロック155aは、内側から探触子156aの一部が嵌合するように形成されており、探触子156aをアタッチシュー154aとの間に挟むことにより把持する。探触子156aは、アタッチシュー154aと取り付けブロック155aとに左右方向から挟まれることによって、後述の所定の姿勢で把持される。ステー157aは、角が直角となった断面U字状に形成された板部材であり、2つの端部が内側を向くようにガード152aに接続される。また、ステー157aの中央部に形成された平面部に取り付けブロック155aが固定されることによって、探触子156aが取り付けブロック155aとアタッチシュー154aとにより把持される。
ゲージ側探触子ユニット15bは、ユニットベース151b、ガード152b、シャフト153b、アタッチシュー154b、取り付けブロック155b、探触子156b、ステー157b、圧縮ばね158bを備える。これらは、レール9の長手方向を対称軸としてフィールド側探触子ユニット15aと線対称となっており、その構造はフィールド側探触子ユニット15aを構成する部材の構造と略同様であるため、以下、異なる構造を有するガード152b、アタッチシュー154b、探触子156bについて、ガード152a、アタッチシュー154a、探触子156aとの差異のみを説明する。
ガード152bは、図3に示すように、その上下方向の幅がガード152aと比較して小さく形成される。具体的には、ガード152bの上下方向の幅は、頭部9aのゲージ側の側面の下端からの上方にかけて所定の幅を有する領域である非摩耗領域に対応する長さとなる。ここで非摩耗領域の上下方向の幅は、頭部9aの摩耗に対する許容範囲に基づき、この許容範囲はレール種別に応じて車両の走行に問題が生じない範囲に規定され、レールを交換する目安として用いられる。具体的には、摩耗の許容範囲は、本来の形状を有するレール9における頭部9aの上面からの上下方向の距離HWとして規定される。よって、非摩耗領域は、上下方向において、頭部9aの側面下端から距離HWの下端までの距離HGを有する領域である。
アタッチシュー154bは、ガード152bに篏合されるため、その上下方向の幅がガード152bに合わせてアタッチシュー154aよりも小さく形成される。このように、レール9の頭部9aにおけるゲージ側の側面に対する当接面の上下方向の幅を、非摩耗領域に対応させることによって、摩耗の影響を受けることなく、探触子とレール表面との接触の追従性を保ちつつ、容易に接触媒質を塗布することができる。なお、ここで、非摩耗領域に対応させるとは、探傷装置の設置時において、頭部9aの側面に当接する当接面の上端が非摩耗領域の上端以下となることを示す。また、頭部9aの上面が摩耗するにしたがって、探傷装置の設置時におけるフィールド側探触子ユニット15a及びゲージ側探触子ユニット15bの当接位置は下方に移動することとなるが、調整機構14によりローラ13と本体11との上下方向の距離が調整されることによって、当接位置が調節可能となる。作業者は、頭部9aの上面の摩耗の程度に応じて、ゲージ側探触子ユニット15bが非摩耗領域のみに当接するようにローラ13と本体11との距離を調節し、これにより、フィールド側探触子ユニット15aは、フィールド側側面において非摩耗領域よりも上方に幅が広い領域に当接することとなる。具体的には、頭部9aの側部の下端から平面状に構成される領域の上端までの距離HLを側部の全長とした場合、フィールド側探触子ユニット15aが当接する領域は、その上下方向において、少なくとも側部の全長より短く且つ距離HGより長い距離HFを有する領域となる。
更に、ガード152bは、頭部9aの側面への当接面、即ち内側表面において、その上端に切欠きを有する。この切欠きは、本実施の形態においては段状に形成されているが、上端が所定角度で傾斜するように面取りしても良い。このように上端を形成することにより、摩耗によって頭部9aの側面に生じたフローFによりガード152bが側面に当接することを阻害されるのを防ぐことができる。
探触子156bは、探触子156aが超音波を送信する送信用探触子として構成されているのに対し、超音波を受信する受信用探触子として構成される。このように、側面への当接領域がより小さいゲージ側の探触子156bを受信用探触子とすることによって、超音波の送受信の効率性において、受信用探触子と比較してより広い当接領域を要する送信用探触子の当接面の領域を大きくすることができる。なお、アタッチシュー154aと同様に、アタッチシュー154bは、探触子156bにおける超音波を受信する受信面と同じ材質か、または少なくとも略同様の音響特性を有する材質により構成される。
次に、レールに対する探触子の姿勢について説明する。図7は、探触子の配置位置及び配置方向を示す概略正面図である。図8は、探触子の配置位置及び配置方向を示す概略平面図である。図9は、探触子の配置位置及び配置方向を示す概略側面図である。図10は、探触子の配置位置及び配置方向を示す図9の概略A矢視図である。
図7に示すように、探触子156aは、レール9の長手方向及び左右方向に平行する水平面Hに対して、超音波ビームUを上下方向における上方に所定角度だけ傾斜させて送信するように設けられ、同様に、探触子156bは、水平面Hに対して、送信されて反射された超音波ビームUを上方に所定角度だけ傾斜して受信するように設けられる。
また、図8に示すように、探触子156aは、上下方向及び左右方向に平行する垂直面Vに対して、超音波ビームUをレール9を走行する車両の長手方向における前進方向側に所定角度だけ傾斜させて送信するように設けられ、同様に、探触子156bは、垂直面Vに対して、送信されて反射された超音波ビームUを前進方向側に所定角度だけ傾斜して受信するように設けられる。
探触子156a及び156bの水平面Hに対する傾斜は、図9に示すように、頭部9aの上方を起点として垂直面Vから30°程度傾斜して下方に進展する傾向がある横裂Tに対して超音波ビームUの進行方向が直角となるような角度が望ましい。また、図10に示すように、探触子156a及び156bの垂直面Vに対する傾斜は、上下方向に傾斜した超音波ビームUの進行方向と平行するように傾けた水平面において、送信または受信された超音波ビームUが垂直面Vに対して29°傾斜するような角度とする。
このように、超音波ビームUの進行方向が水平面H、垂直面Vに対して所定角度傾斜するように探触子156a及び156bを設けることによって、横裂Tに対する超音波ビームUの反射率を向上させることができ、また、横裂の検知率を向上させることができる。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
9 レール
9a 頭部
11 本体
12a,12b 支持部
13 ローラ
14 調整機構
15a フィールド側探触子ユニット(第1探触子ユニット)
15b ゲージ側探触子ユニット(第2探触子ユニット)
154a,154b アタッチシュー
156a,156b 探触子

Claims (8)

  1. 超音波によりレールの内部の傷を探傷する探傷装置であって、
    前記レールの頭部における一方の第1側面において、上下方向において下端から上方にかけて前記第1側面の全長より短い幅を有する第1領域のみに当接するように設けられ、超音波を送信する第1探触子ユニットと、
    前記レールの頭部における他方の第2側面において、上下方向において下端から上方にかけて前記第1領域より小さい幅を有する非摩耗領域である第2領域のみに当接するように設けられ、前記第1探触子ユニットにより送信された超音波のエコーを受信する第2探触子ユニットと
    を備え
    前記第2探触子ユニットは、前記レールの左右方向において、該レールに対して併設された他方のレールが位置するゲージ側に設けられ、
    前記第1探触子ユニットは、前記レールの左右方向において、前記ゲージ側の反対側であるフィールド側に設けられることを特徴とする探傷装置。
  2. 前記第1探触子ユニットは、上下方向及び前記レールの長手方向に平行する水平面に対して、上方に所定角度だけ傾斜するように超音波を送信することを特徴とする請求項1に記載の探傷装置。
  3. 前記第1探触子ユニットは、上下方向及び前記レールの左右方向に平行する垂直面に対して、前記レールを走行する車両の進行方向側に所定角度だけ傾斜するように超音波を送信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の探傷装置。
  4. 前記第2領域の幅は、前記レールに規定された摩耗に対する許容値に基づくことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の探傷装置。
  5. 上下方向に延在し、下端に前記第1探触子ユニットを支持する第1支持部と、
    上下方向に延在し、下端に前記第2探触子ユニットを支持する第2支持部と、
    前記レールの左右方向に延在し、一端に前記第1支持部の上端が接続され、他端に前記第2支持部の上端が接続される本体と、
    前記本体の下方に所定距離だけ離間した位置において前記レールの頭部の上面に接地して前記本体を支持する接地部とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の探傷装置。
  6. 前記本体と前記接地部との上下方向の距離を調整する調整機構を更に備えることを特徴とする請求項に記載の探傷装置。
  7. 前記第1探触子ユニットは、超音波を送信する送信面を有する送信用探触子と、前記送信面と略同様の音響特性を有する材質により構成されて該送信面と密接するアタッチシューとを備え、
    前記第2探触子ユニットは、超音波を受信する受信面を有する受信用探触子と、前記受信面と略同様の音響特性を有する材質により構成されて該受信面と密接するアタッチシューとを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の探傷装置。
  8. 超音波によりレールの内部の傷を探傷する探傷方法であって、
    第1探触子ユニットを、前記レールの頭部における一方の第1側面において、上下方向において下端から上方にかけて前記第1側面の全長より短い幅を有する第1領域のみに当接させて超音波を送信し、
    第2探触子ユニットを、前記レールの頭部における他方の第2側面において、上下方向において下端から上方にかけて前記第1領域より小さい幅を有する非摩耗領域である第2領域のみに当接させて、
    前記第1探触子ユニットにより送信された超音波のエコーを受信し、
    前記第2側面は、前記レールの左右方向において、該レールに対して併設された他方のレールが位置するゲージ側の側面であり、
    前記第1側面は、前記レールの左右方向において、前記ゲージ側の反対側であるフィールド側の側面であることを特徴とする探傷方法。
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