JP6695068B2 - 無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、自営無線回線および公衆無線回線を介して無線通信を行う無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法に関する。
近年、自営無線回線を介して無線通信を行う自営無線システムとして、予め用意された複数の周波数を多数のユーザが共同で利用するMCA(Multi-Channel Access)システムが、運輸・物流業務、バス運行業務、タクシー等において広く利用されている。このMCAシステムは、予め用意された複数の周波数のうちの空いている周波数を利用者に割り当てる通信方式を用いているので、予め定められた特定の周波数を用いて無線通信を行う公衆無線システムと比べて、周波数の利用効率が高いという利点がある。また、MCAシステムは、1つの中継局あたりのカバーエリアが広く(半径数十km)、一斉同報が可能であるため、緊急時や災害時の通信手段として優れている。
しかし、MCAシステムは公衆無線システムに比べてカバーエリアが限られているため、移動局(無線端末)が移動してMCAシステムの通信エリアの圏外に出た場合は通信不能になる。また、移動局が通信エリアの圏内に位置していても、地形や建物等により電波が遮られた場合などの無線状況が悪い場合は通信不能になることがある。そこで、自営無線回線用の通信モジュールと公衆無線回線用の通信モジュールとを備えた無線端末を用いる無線通信システムが提案されている(特許文献1)。この特許文献1に記載の技術は、電波環境や無線端末の移動状況に応じて自営無線回線または公衆無線回線のいずれか一方を選択して使用するとしている。
特許第5648096号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、自営無線回線または公衆無線回線のいずれか一方を選択して使用するため、自営無線回線を介して通信可能な相手と、公衆無線回線を介して通信可能な相手との両方に対して同時に通信することはできなかった。もし、自営無線回線を介して通信可能な相手と、公衆無線回線を介して通信可能な相手との両方に対して同時に通信することができれば、MCAシステムの通信エリアの圏外に位置している場合、無線状況が悪い場合、および相手がMCAシステムを有しておらず公衆無線システムのみを有している場合でも無線通信を行うことができるので非常に有益である。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、自営無線回線を介して通信可能な相手と、公衆無線回線を介して通信可能な相手との両方に対して同時に通信することが可能な無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法を提供することを主目的とする。
本発明の無線通信装置は、自営無線回線および公衆無線回線を介して無線通信を行う無線通信装置であって、前記自営無線回線を介して他の無線通信装置との間でパケット通信を行う第1の通信部と、前記公衆無線回線を介して他の無線通信装置との間でパケット通信を行う第2の通信部と、前記第1および第2の通信部による前記パケット通信を制御する通信制御部とを備えており、前記通信制御部は、送話時または情報送信時には、前記自営無線回線および公衆無線回線の両方を介して前記パケットを送信し、受話時または情報受信時には、前記自営無線回線および公衆無線回線の少なくとも一方を介して前記パケットを受信するように前記第1および第2の通信部による前記パケット通信を制御することを特徴とする。
本発明によれば、自営無線回線を介して通信可能な相手と、公衆無線回線を介して通信可能な相手との両方に対して同時に通信することが可能となる。
本発明に係る無線通信システムの一例を示す模式図 (A)図1の無線通信システムに含まれる本発明に係る無線通信装置の機能ブロック図、(B)図1の無線通信システムに含まれる従来型の無線通信装置の機能ブロック図 接続シーケンスを説明するためのシーケンス図 MCA通信エリアの圏内での送話シーケンスを説明するためのシーケンス図 MCA通信エリアの圏外での送話シーケンスを説明するためのシーケンス図 MCA専用機での送話シーケンスを説明するためのシーケンス図 切断シーケンスを説明するためのシーケンス図 MCA回線の接続拒否シーケンスを説明するためのシーケンス図 IP回線の接続失敗シーケンスを説明するためのシーケンス図 一方の回線での接続中における他方の回線の接続拒否シーケンスを説明するためのシーケンス図
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、第1の無線回線および第2の無線回線を介して、無線通信装置に発呼した無線通信装置であって、前記第1の無線回線を介してパケット通信を行う第1の通信部と、前記第2の無線回線を介してパケット通信を行う第2の通信部と、前記第1および第2の通信部による前記パケット通信を制御する通信制御部と、を備えており、前記通信制御部は、前記第1の無線回線および前記第2の無線回線の両方を介して前記パケットを送信し、前記第1の無線回線および前記第2の無線回線の少なくとも一方を介して前記パケットを受信し、前記第1の無線回線又は前記第2の無線回線のどちらか一方の無線回線を介して、自己以外の無線通信装置が送信権を獲得した旨を知らせる通知を受信した場合、前記通知を受信しなかった他の無線回線を介して有効なデータを含まないダミーパケットを送信するように、前記第1の通信部又は前記第2の通信部を制御することを特徴とする。
この第1の発明に係る無線通信装置によれば、送話時または情報送信時には、自営無線回線および公衆無線回線の両方を介して送話または情報送信を行い、受話時または情報受信時には、自営無線回線および公衆無線回線の少なくとも一方を介して受話または情報受信を行うことができる。これにより、自営無線回線を介して通信可能な相手と、公衆無線回線を介して通信可能な相手との両方に対して同時に通信することが可能となる。
また、第2の発明では、上記第1の発明において、前記通信制御部は、前記第1の無線回線および前記第2の無線回線の両方を介して前記送信権を獲得した旨を知らせる通知受信した場合には、前記第1の無線回線又は前記第2の無線回線のいずれか一方から前記パケットを受信するように前記第1の通信部および前記第2の通信部を制御することを特徴とする。
この第2の発明に係る無線通信装置によれば、受話時または情報受信時に自営無線回線および公衆無線回線の両方が接続された場合でも、そのうちの一方を選択することにより、通常通りに受話または情報受信を行うことができる。
また、第3の発明では、上記第1又は第2の発明において、前記通信制御部は、前記送信権が解放された旨を知らせる通知を受信するまでの間、前記ダミーパケットを一定間隔で送信するように前記第1の通信部又は前記第2の通信部を制御することを特徴とする。
この第3の発明に係る無線通信装置によれば、自営無線回線および公衆無線回線の両方が接続されており、その一方の回線を用いて受話または情報受信を行っている場合に、他方の回線が無通話期間の時間制限により切断されるのを防止することができる。
また、第4の発明は、上記第1の発明ないし第3の発明のいずれかの発明において、前記第1の無線回線は、自営無線回線であり、前記第2の無線回線は、公共無線回線であることを特徴とする。
また、第5の発明は、第1の無線回線および第2の無線回線を介して、無線通信装置に発呼した無線通信装置における、前記第1の無線回線および前記第2の無線回線の両方を介してパケットを送信する送信ステップと、前記第1の無線回線および前記第2の無線回線の少なくとも一方を介して前記パケットを受信する受信ステップと、前記第1の無線回線又は前記第2の無線回線のどちらか一方の無線回線を介して、自己以外の無線通信装置が送信権を獲得した旨を知らせる通知を受信した場合、前記通知を受信しなかった他の無線回線を介して有効なデータを含まないダミーパケットを送信するステップと、からなることを特徴とする。
また、第6の発明は、第1の無線回線および第2の無線回線を介して、無線通信装置に発呼した第1の無線通信装置と、前記第1の無線回線を介して通信を行い、前記第2の無線回線とは接続してない第2の無線通信装置と、前記第2の無線回線を介して通信を行い、前記第1の無線回線とは接続していない第3の無線通信装置と、を備え、前記第2の無線通信装置が、前記第1の無線回線の送信権を要求し、前記第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置の前記送信権の要求に基づく前記送信権を獲得した旨の通知を前記第1の無線回線を介して受信した場合、前記第2の無線回線を介して前記第3の無線通信装置に対して有効なデータを含まないダミーパケットを送信することを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る無線通信システム1の一例を示す模式図であり、図2(A)は、図1の無線通信システム1に含まれる本発明に係る無線通信装置3の機能ブロック図であり、図2(B)は、図1の無線通信システム1に含まれる従来型の無線通信装置4の機能ブロック図である。以下では、本発明に係る無線通信システム1を、運輸・物流業務に適用した例について説明する。
図1に示すように、本発明に係る無線通信システム1は、運輸・物流業務を行っている車両2A〜2Cに搭載された無線通信装置3A〜3Cと、車両2Dに搭載された無線通信装置4と、公衆無線回線の通信制御局である中継局5と、自営無線回線の通信制御局である基地局6とを備えている。無線通信装置(以降、単に「通信装置」と称する)3A〜3C、4は、車両2A〜2Dの移動に伴い移動する移動局であり、公衆無線回線の中継局5および自営無線回線の基地局6の一方または両方を介して、互いに通信することができる。なお、通信装置3A〜3C、4は、オフィス等に設置することも可能である。その場合、通信装置3A〜3C、4は指令局となる。
本実施形態では、自営無線回線として、MCA(Multi-Channel Access)回線を使用する。以降、自営無線回線の中継局5は、MCA中継局5と称する。また、本実施形態では、公衆無線回線としてIP(Internet Protocol)回線を使用する。以降、公衆無線回線の基地局6は、IP基地局6と称する。MCA中継局5およびIP基地局6は、通信装置3A〜3C、4から送信された通信データ(例えば音声データ)を中継して、指定された宛先の他の通信装置3A〜3C、4に配信する。なお、自営無線回線および公衆無線回線は特に限定されるものではなく、本発明を適用可能であれば、MCA回線およびIP回線以外の回線であってもよい。
MCA中継局5は、半径数十km(例えば20〜40km)の通信可能エリア7を有している。以降、MCA中継局5の通信可能エリア7は、MCA通信エリア7と称する。また、IP基地局6は各地域の一定範囲毎に設けられており、ネットワーク9および通信制御サーバ10を介して互いに接続されている。そのため、IP基地局6全体として、99%の人口カバー率を有する広大な通信可能エリア8を有している。以降、IP基地局6の通信可能エリア8は、IP通信エリア8と称する。
なお、図1の例では、MCA中継局5およびMCA通信エリア7は1つであるが、複数のMCA中継局5を図示しないネットワークおよび通信制御装置を介して互いに接続する構成であってもよい。また、図1の例では、MCA通信エリア7はIP通信エリア8内に含まれているが、MCA通信エリア7の範囲は、IP通信エリア8の範囲と同等か、またはそれ以上であってもよい。つまり、IP通信エリア8がMCA通信エリア7内に含まれる場合であってもよい。
車両2A〜2Dはすべて、IP通信エリア8内に位置している。ただし、車両2Dに搭載されている通信装置4は、MCA回線を介した通信(以降、「MCA通信」と称する)は可能であるが、IP回線を介した通信(以降、「IP通信」と称する)は不能である。車両2A〜2Cに搭載されている通信装置3A〜3Cは、IP通信が可能である。また、車両2A、2B、2DはMCA通信エリア7内に位置しているが、車両2CはMCA通信エリア7外に位置している。したがって、車両2A、2B、2Dに搭載されている通信装置3A、3B、4は、MCA通信は可能であるが、車両2Cに搭載されている通信装置3Cは、MCA通信は不能である。
図2(A)に示すように、本発明に係る通信装置3(3A〜3C)は、MCA回線を介して他の通信装置(3A〜3C、4)との間でパケット通信を行う第1の通信部11と、IP回線を介して他の通信装置(3A〜3C)との間でパケット通信を行う第2の通信部12と、第1の通信部11および第2の通信部12によるパケット通信および通信装置3の各種動作を統括制御する通信制御部13と、第1の通信部11および第2の通信部12にそれぞれ接続された無線通信用の第1のアンテナ14および第2のアンテナ15とを備えている。
第1の通信部11は、MCA通信の通信方式に準拠した通信を実行可能な公知の通信モジュールを有しており、第2の通信部12は、IP通信の通信方式に準拠した通信を実行可能な公知の通信モジュールを有している。第1のアンテナ14は、MCA通信の通信方式に対応する公知の構成を備えており、第2のアンテナ15は、IP通信の通信方式に対応する公知の構成を備えている。
通信制御部13は、所定の制御プログラムに基づき各種情報処理や周辺機器の制御などを統括的に実行するCPU(Central Processing Unit)、CPUのワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)、CPUが実行する制御プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)等により実現され、所定の通信制御プログラムに基づき第1の通信部11および第2の通信部12によるパケット通信を制御する。
通信制御部13は、送話時または電子メール等による情報送信時には、第1および第2の通信部11、12の両方から(すなわち、MCA回線およびIP回線の両方を介して)、通信データ(例えば音声データ)を分割したデータ断片を格納したパケットを送信するように、第1および第2の通信部11、12によるパケット通信を制御する。
そして、通信制御部13は、受話時または電子メール等による情報受信時には、第1および第2の通信部11、12の少なくとも一方により(すなわち、MCA回線およびIP回線の少なくとも一方を介して)パケットを受信するように第1および第2の通信部11、12によるパケット通信を制御する。受信したパケットは、所定の方法により、元の通信データに復元される。また、通信制御部13は、受話時または情報受信時に第1および第2の通信部11、12の両方によりパケットを受信した場合には、第1の通信部11が受信したパケットおよび第2の通信部12が受信したパケットのいずれか一方を選択するように第1および第2の通信部11、12によるパケット通信を制御する。選択されなかったパケットは、所定時間の経過後に破棄するようにするとよい。
第1および第2の通信部11、12の両方によりパケットを受信した場合のパケットの選択は、通信装置3の運用形態または無線状態に応じて行うとよい。例えば、通信装置3が、MCA通信を優先的に行うように設定されている場合は、第1の通信部11が受信したパケットを選択し、IP通信を優先的に行うように設定されている場合は、第2の通信部12が受信したパケットを選択するようにする。また、通信装置3の無線状態や通信品質(例えば、パケットエラー率、伝送速度等)に応じてパケットを選択するようにしてもよい。
このように、本発明に係る通信装置3は、送話時または情報送信時には、MCA回線およびIP回線の両方を介して送話または情報送信を行い、受話時または情報受信時には、MCA回線およびIP回線の少なくとも一方を介して受話または情報受信を行う。これにより、MCA回線を介して通信可能な相手と、IP回線を介して通信可能な相手との両方に対して同時に通信することが可能となる。
図2(B)に示すように、従来型の通信装置4は、MCA回線を介して他の通信装置(3A〜3C)との間でパケット通信を行う第1の通信部11と、第1の通信部11によるパケット通信および通信装置4の各種動作を統括制御する通信制御部16と、第1の通信部11に接続された無線通信用の第1のアンテナ14とを備えている。第1の通信部11および第1のアンテナ14は、図2(A)に示した通信装置3の第1の通信部11および第1のアンテナ14と同一であるので、繰り返しての説明は省略する。
通信制御部16は、通信制御部13と同様に、所定の制御プログラムに基づき各種情報処理や周辺機器の制御などを統括的に実行するCPU(Central Processing Unit)、CPUのワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)、CPUが実行する制御プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)等により実現され、所定の通信制御プログラムに基づき第1の通信部11によるパケット通信を制御する。
通信制御部16は、送話時または電子メール等による情報送信時には、通信データ(例えば音声データ)を分割したデータ断片を格納したパケットを送信し、受話時または電子メール等による情報受信時には、受信したパケットを元の通信データに復元するように第1の通信部11によるパケット通信を制御する。通信装置4は、通信装置3とは異なり第2の通信部12および第2のアンテナ15は備えていない。すなわち、通信装置4は、MCA通信のみ可能なMCA専用機である。
以上のように構成された本発明に係る無線通信システム1の接続シーケンス、送話シーケンス、切断シーケン等の各シーケンスの実施例を、図3〜図10を参照して説明する。図3〜図10は、各シーケンスにおける、通信装置3A〜3C、4、MCA中継局5、IP基地局6のそれぞれの間での信号授受を示すシーケンス図である。各図の縦軸は時間軸に相当する。なお、以下の説明における信号授受の制御は、各通信装置3A〜3C、4の通信制御部13、16、MCA中継局5の図示しない制御部、およびIP基地局6の図示しない制御部におけるプログラム処理により実行されるものとする。
(接続シーケンス)
まず、接続シーケンスについて、図3を参照して説明する。ここでは、通信装置3Aが、通信装置3B、3C、4を発呼する場合について説明する。
この接続シーケンスの開始時は、MCA通信エリア7の圏内に位置し、IP通信およびMCA通信の両方が可能な通信装置3A、3Bは、IP通信およびMCA通信の両方に対して待ち受けの状態(以降、「IP&MCA待受」と称する)である。また、MCA通信エリア7の圏外に位置し、IP通信のみが可能な通信装置3Cは、IP通信に対して待ち受けの状態(以降、「IP待受」と称する)である。また、MCA専用機でありMCA通信のみが可能な通信装置4は、MCA通信に対して待ち受けの状態(以降、「MCA待受」と称する)である。
まず、通信装置3Aは、通信装置3B、3C、4を発呼するために、MCA中継局5に対して、MCA回線の接続を要求する通知である「接続要求(MCA)」を送信する(ステップST101)。通信装置3Aは、接続要求(MCA)の送信後、接続完了待ちの状態になる。MCA中継局5は、通信装置3Aから接続要求(MCA)を受信すると、MCA通信が可能な通信装置3A、3B、4に対して、通信装置3Aからの接続要求に基づくMCA回線の接続を知らせる通知である「接続通知(MCA)」を送信する(ステップST102)。このとき、MCA通信が不能な通信装置3Cに対しては、接続要求(MCA)は送信されない。接続通知(MCA)を受信した通信装置3B、4は、MCA回線が接続された状態(以降、「MCA接続中」と称する)になる。
通信装置3Aは、MCA中継局5から接続通知(MCA)を受信すると、今度は、IP基地局6に対して、IP回線の接続を要求する「接続要求(IP)」を送信する(ステップST103)。通信装置3Aは、接続要求(IP)の送信後、接続完了待ちの状態になる。IP基地局6は、通信装置3Aから接続要求(IP)を受信すると、IP通信が可能な通信装置3A、3B、3Cに対して、通信装置3Aからの接続要求に基づくIP回線の接続を知らせる「接続通知(IP)」を送信する(ステップST104)。このとき、IP通信が不能な通信装置4に対しては、接続通知(IP)は送信されない。
接続通知(IP)を受信した通信装置3A、3Bは、MCA回線およびIP回線の両方が接続された状態(以降、「IP&MCA接続中」と称する)になる。また、接続通知(IP)を受信した通信装置3Cは、IP回線が接続された状態(以降、「IP接続中」と称する)になる。これにより、通信装置3Aは、通信装置3Bに対してはMCA回線およびIP回線の両方が接続され、通信装置3Cに対してはIP回線が接続され、通信装置4に対してはMCA回線が接続された状態になる。
(MCA通信エリアの圏内での送話シーケンス)
続いて、上記の接続シーケンス(図3参照)に続いて行われる、MCA通信エリア7の圏内での送話シーケンスについて、図4を参照して説明する。ここでは、通信装置3Aが送話する場合について説明する。
この送話シーケンスの開始時は、通信装置3A、3Bは、MCA通信およびIP通信の両方に対して待機状態(以降、「IP&MICアイドル」と称する)であり、通信装置3Cは、IP通信に対して待機状態(以降、「IPアイドル」と称する)であり、通信装置4は、MCA回線に対して待機状態(以降、「MCAアイドル」と称する)である。
まず、通信装置3Aは、IP通信の送信権を獲得するために、IP基地局6に対して、IP通信の送信権を要求する通知である「送信権要求(IP)」を送信する(ステップST201)。また、通信装置3Aは、MCA通信の送信権を獲得するために、MCA中継局5に対して、MCA通信の送信権を要求する通知である「送信権要求(MCA)」を送信する(ステップST202)。
通信装置3Aから送信権要求(IP)を受信したIP基地局6は、IP通信が可能な通信装置3A、3B、3Cに対して、通信装置3AがIP通信の送信権を獲得したこと知らせる通知である「送信権通知(IP)」を送信する(ステップST203)。送信権通知(IP)を受信した通信装置3B、3Cは、IP通信により受話可能な状態である「IP受話中」になる。
一方、通信装置3Aから送信権通知(MCA)を受信したMCA中継局5は、MCA通信が可能な通信装置3A、3B、4に対して、通信装置3AがMCA通信の送信権を獲得したこと知らせる通知である「送信権通知(MCA)」を送信する(ステップST204)。送信権通知(MCA)を受信した通信装置3Aは、IP通信およびMCA通信の両方により送話可能な状態(以降「IP&MCA送話中」状態と称する)になる。また、送信権通知(MCA)を受信した通信装置4は、MCA通信により受話可能な状態である「MCA受話中」になる。
送信権通知(MCA)を受信した通信装置3Bは、その通信装置の運用形態または無線状態に応じてIP通話またはMCA通話のいずれか一方を選択する。本実施形態では、通信装置3Bは、MCA通話よりもIP通話を優先するように設定されており、IP通話が選択される。したがって、通信装置3Bの状態は、IP受話中から変わらない。なお、通信装置3Bが、IP通話よりもMCA通話を優先するように設定されている場合は、MCA通話が選択される。
そして、通信装置3Aは、MCA中継局5に対しては音声データである「音声(MCA)」を送信し(ステップST205)、IP基地局6に対しては音声データである「音声(IP)」を送信する(ステップST206)。通信装置3Aから音声(MCA)を受信したMCA中継局5は、通信装置3B、4に対して音声(MCA)を送信する(ステップST207)。一方、通信装置3Aから音声(IP)を受信したIP基地局6は、通信装置3B、3Cに対して音声(IP)を送信する(ステップST208)。これにより、通信装置3Aは、通信装置3B、3Cに対してはIP通信により送話し、通信装置4に対してはMCA通信により送話することが可能となる。
通信装置3Aが送話を終了して送信権を解放する場合は、通信装置3Aは、MCA中継局5に対して、MCA通信の送信権を解放する通知である「送信権解放(MCA)」を送信する(ステップST209)。また、通信装置3Aは、IP基地局6に対して、IP通信の送信権を解放する通知である「送信権解放(IP)」を送信する(ステップST210)。
通信装置3Aから送信権解放(MCA)を受信したMCA中継局5は、通信装置3A、3B、4に対して、通信装置3AがMCA通信の送信権を解放したことを知らせる通知である「解放通知(MCA)」を送信する(ステップST211)。解放通知(MCA)を受信すると、通信装置3AはIP&MCAアイドルになり、通信装置4はMCAアイドルになる。通信装置3Bの状態は、IP受話中から変化しない。
一方、通信装置3Aから送信権解放(IP)を受信したIP基地局6は、通信装置3A、3B、3Cに対して、通信装置3AがIP通信の送信権を解放したことを知らせる通知である「解放通知(IP)」を送信する(ステップST212)。解放通知(IP)を受信すると、通信装置3BはIP&MCAアイドルになり、通信装置3CはMCAアイドルになる。
(MCA通信エリアの圏外での送話シーケンス)
次に、上記のMCA通信エリアの圏内での送話シーケンス(図4参照)に続いて行われる、MCA通信エリア7の圏外での送話シーケンスについて、図5を参照して説明する。ここでは、通信装置3Cが送話する場合について説明する。この送話シーケンスの開始時は、通信装置3A、3BはIP&MCAアイドルであり、通信装置3CはIPアイドルであり、通信装置4はMCAアイドルである。
まず、通信装置3Cは、送信権を獲得するために、IP基地局6に対して送信権要求(IP)を送信する(ステップST301)。通信装置3Cから送信権要求(IP)を受信したIP基地局6は、IP通信が可能な通信装置3A、3B、3Cに対して、通信装置3CがIP通信の送信権を獲得したこと知らせる通知である送信権通知(IP)を送信する(ステップST302)。このとき、IP通信が不能な通信装置4に対しては、送信権通知(IP)は送信されない。以降、通信装置4の状態は、MCAアイドルから変化しない。
送信権通知(IP)を受信すると、通信装置3A、3BはIP受話中になり、通信装置3CはIP通信により送話可能な状態(以降、「IP送話中」と称する)になる。そして、通信装置3Cは、IP基地局6に対して音声(IP)を送信する(ステップST303)。通信装置3Cから音声(IP)を受信したIP基地局6は、通信装置3A、3Bに対して音声(IP)を送信する(ステップST304)。これにより、通信装置3Cは、通信装置3A、3Bに対してIP通信により送話することが可能となる。
現在IP通信による送話のみを行っていても、IP通信の送話停止後に、MCA通信エリア圏内での送話シーケンスが行われる場合、または、MCA専用機との送話シーケンスが行われる場合があるため、MCA通信を維持しておくことが望ましい。しかし、MCA通信は、無通信期間が所定期間(例えば5秒間)を経過すると自動的に切断されてしまう。そこで、通信の発呼を行った通信装置3Aは、IP基地局6から送信権通知(IP)を受信してから所定期間(例えば1秒間)を経過してもMCA中継局5から送信権通知(MCA)(図4参照)を受信しない場合は、MCA中継局5に対して、有効なデータを含まないダミーパケットである「ダミーパケット(MCA)」を送信する(ステップST305)。ダミーパケット(MCA)の送信は、通信装置3Aの状態がIP&MCAアイドルに変化するまで所定間隔で続けられる。
通信装置3Aからダミーパケット(MCA)を受信したMCA中継局5は、MCA通信が可能な通信装置3A、3B、4に対して、受信したダミーパケットと同様のダミーパケット(MCA)を送信する(ステップST306)。このようにして、通信装置3A、3B、4とMCA中継局5との間でダミーパケットの送受信が行われるので、MCA通信は切断されることなく維持される。
通信装置3Cが送話を終了して送信権を解放する場合は、通信装置3Cは、IP基地局6に対して送信権解放(IP)を送信する(ステップST307)。通信装置3Cから送信権解放(IP)を受信したIP基地局6は、通信装置3A、3B、3Cに対して解放通知(IP)を送信する(ステップST308)。解放通知(IP)を受信すると、通信装置3A、3BはIP&MCAアイドルになり、通信装置3CはIPアイドルになる。
(MCA専用機での送話シーケンス)
次に、上記のMCA通信エリアの圏外での送話シーケンス(図5参照)に続いて行われる、MCA専用機である通信装置4での送話シーケンスについて、図6を参照して説明する。この送話シーケンスの開始時は、通信装置3A、3BはIP&MCAアイドルであり、通信装置3CはIPアイドルであり、通信装置4はMCAアイドルである。
まず、通信装置4は、送信権を獲得するために、MCA中継局5に対して送信権要求(MCA)を送信する(ステップST401)。通信装置4から送信権要求(MCA)を受信したMCA中継局5は、MCA通信が可能な通信装置3A、3B、4に対して、通信装置4がMCA通信の送信権を獲得したこと知らせる通知である送信権通知(MCA)を送信する(ステップST402)。このとき、MCA通信が不能な通信装置3Cに対しては、送信権通知(MCA)は送信されない。以降、通信装置3Cの状態は、IPアイドルから変化しない。
送信権通知(MCA)を受信すると、通信装置3A、3Bは、MCA受話中になり、通信装置4は、MCA通信により送話可能な状態(以降、「MCA送話中」と称する)になる。そして、通信装置4は、MCA中継局5に対して音声(MCA)を送信する(ステップST403)。通信装置4から音声(MCA)を受信したMCA中継局5は、通信装置3A、3Bに対して音声(MCA)を送信する(ステップST404)。これにより、通信装置4は、通信装置3A、3Bに対してMCA通信により送話することが可能となる。
現在MCA通信による送話のみを行っていても、MCA通信の送話停止後に、IP通信での送話シーケンスが行われる場合、またはMCA通信エリアの圏外での送話シーケンスが行われる場合があるため、IP通信を維持しておくことが望ましい。しかし、IP通信は、無通信期間が所定期間(例えば5秒間)を経過すると自動的に切断されてしまう。そこで、通信の発呼を行った通信装置3Aは、MCA中継局5から送信権通知(MCA)を受信してから所定期間(例えば1秒間)を経過してもIP基地局6から送信権通知(IP)(図4参照)を受信しない場合は、IP基地局6に対して、有効なデータを含まないダミーパケットである「ダミーパケット(IP)」を送信する(ステップST405)。ダミーパケット(IP)の送信は、通信装置3Aの状態がIP&MCAアイドルに変化するまで所定間隔で続けられる。
通信装置3Aからダミーパケット(IP)を受信したIP基地局6は、IP通信が可能な通信装置3A、3B、3Cに対して、受信したダミーパケットと同様のダミーパケット(IP)を送信する(ステップST406)。このようにして、通信装置3A、3B、3CとIP基地局6との間でダミーパケットの送受信が行われるので、IP通信は切断されることなく維持される。
通信装置4が送話を終了して送信権を解放する場合は、通信装置4は、MCA中継局5に対して送信権解放(MCA)を送信する(ステップST407)。通信装置4から送信権解放(MCA)を受信したMCA中継局5は、通信装置3A、3B、4に対して解放通知(MCA)を送信する(ステップST408)。解放通知(MCA)を受信すると、通信装置3A、3BはIP&MCAアイドルになり、通信装置4はMCAアイドルになる。
(切断シーケンス)
次に、上記のMCA専用機での送話シーケンス(図6参照)に続いて行われる切断シーケンスについて、図7を参照して説明する。ここでは、通信装置3Aが、MCA回線およびIP回線を切断する場合について説明する。この切断シーケンスの開始時は、通信装置3A、3BはIP&MCA接続中であり、通信装置3CはIP接続中であり、通信装置4はMCA接続中である。
まず、通信装置3Aは、MCA中継局5に対して、MCA回線の接続の切断を要求する通知である「切断要求(MCA)」を送信する(ステップST501)。また、通信装置3Aは、IP基地局6に対して、IP回線の接続の切断を要求する通知である「切断要求(IP)」を送信する(ステップST502)。
通信装置3Aから切断要求(MCA)を受信したMCA中継局5は、MCA通信が可能な通信装置3A、3B、4に対して、MCA回線の切断を知らせる通知である「切断通知(MCA)」を送信する(ステップST503)。このとき、MCA通信が不能な通信装置3Cに対しては、切断通知(MCA)は送信されない。一方、通信装置3Aから切断要求(IP)を受信したIP基地局6は、IP通信が可能な通信装置3A、3B、3Cに対して、IP通信の切断を知らせる通知である「切断通知(IP)」を送信する(ステップST504)。このとき、IP通信が不能な通信装置4に対しては、切断通知(IP)は送信されない。
切断通知(MCA)および切断通知(IP)を受信した通信装置3A、3Bは、IP&MCA待受になる。切断通知(IP)を受信した通信装置3Cは、IP待受になる。切断通知(MCA)を受信した通信装置4は、MCA待受になる。これにより、切断シーケンスは完了する。
(MCA回線の接続拒否シーケンス)
次に、MCA回線の接続拒否シーケンスについて、図8を参照して説明する。ここでは、通信装置3AのユーザがMCA通信エリア7での通信サービスの契約者ではないため、図3に示した接続シーケンスにおいて、通信装置3Aからの接続要求(MCA)がMCA中継局5により拒否される場合について説明する。なお、本実施形態では、MCA回線を接続した後にIP回線を接続するように構成されているので(図3参照)、MCA回線の接続要求が拒否された場合は、IP回線の接続は行われない。
この接続拒否シーケンスの開始時は、通信装置3A、3BはIP&MCA待受であり、通信装置3CはIP待受であり、通信装置4はMCA待受である。まず、通信装置3Aは、通信装置3B、3C、4を発呼するために、MCA中継局5に対して接続要求(MCA)を送信する(ステップST601)。通信装置3Aは、接続要求(MCA)の送信後、接続完了待ちの状態になる。
通信装置3Aから接続要求(MCA)を受信したMCA中継局5は、通信装置3Aからの受信データに含まれているID等に基づき通信装置3AのユーザがMCA通信エリア7での通信サービスの契約者であるか否かを判定し、通信装置3AのユーザがMCA通信エリア7での通信サービスの契約者ではないと判定された場合は、通信装置3Aからの接続要求(MCA)を拒否する。ここでは、通信装置3AのユーザはMCA通信エリア7での通信サービスの契約者ではないため、MCA中継局5は、通信装置3Aからの接続要求(MCA)を拒否する。そして、MCA中継局5は、通信装置3Aに対して、MCA回線の接続要求を拒否することを知らせる通知である「接続拒否通知(MCA)」を送信する(ステップST602)。接続拒否通知(MCA)を受信した通信装置3Aは、IP&MCA待受の状態に戻る。これにより、接続拒否シーケンスは完了する。なお、図8の例では、通信装置3Aを例にして説明したが、通信装置3Bの場合も同様である。
(IP回線の接続失敗シーケンス)
次に、IP回線の接続失敗シーケンスについて、図9を参照して説明する。ここでは、図3に示した接続シーケンスにおいて、通信装置3Aからの接続要求(IP)が失敗した場合について説明する。ここでは、災害や事故等によりIP基地局6のIP通信の機能が失われた場合について説明する。
この接続失敗シーケンスの開始時は、通信装置3A、3BはIP&MCA待受であり、通信装置3CはIP待受であり、通信装置4はMCA待受である。まず、通信装置3Aは、通信装置3B、3C、4を発呼するために、MCA中継局5に対して接続要求(MCA)を送信する(ステップST701)。通信装置3Aは、接続要求(MCA)の送信後、接続完了待ちの状態になる。通信装置3Aから接続要求(MCA)を受信したMCA中継局5は、MCA通信が可能な通信装置3A、3B、4に対して接続通知(MCA)を送信する(ステップST702)。接続通知(MCA)を受信した通信装置3B、4は、MCA接続中になる。
接続通知(MCA)を受信した通信装置3Aは、今度は、IP基地局6に対して接続要求(IP)を送信する(ステップST703)。IP基地局6は、IP通信の機能が失われても、IP回線を介して返信可能な場合がある。そのような場合は、通信装置3Aから接続要求(IP)を受信したIP基地局6は、IP通信が可能な通信装置3A、3B、3Cに対して、IP回線の接続が不能であること(すなわち、IP基地局6のIP通信の機能が失われたこと)を知らせる通知である「接続NG通知」を送信する(ステップST704)。IP基地局6が、IP回線を介して返信不能な場合は、IP基地局6は応答しない。
IP基地局6から接続NG通知を受信した場合、またはIP基地局6から所定期間応答がなかった場合は、通信装置3AはMCA接続中になる。通信装置3Bの状態は、MCA接続中から変化しない。また、通信装置3Cの状態は、IP待受から変化しない。これにより、IP回線の接続失敗シーケンスは完了する。なお、図9の例では、通信装置3Aを例にして説明したが、通信装置3Bの場合も同様である。
(一方の回線での接続中における他方の回線の接続拒否シーケンス)
次に、一方の無線回線で接続されているときに、その無線回線に接続されていない通信装置からの他方の回線での接続要求(割り込み)を拒否するシーケンスについて、図10を参照して説明する。ここでは、MCA専用回線である通信装置4と、通信装置3A、3BとがMCA回線で接続されているときに、MCA圏外の通信装置3Cからの通信装置3A、3Bに対するIP回線の接続(割り込み)が拒否される場合について説明する。
このIP回線の接続拒否シーケンスの開始時は、通信装置3A、3BはIP&MCA待受であり、通信装置3CはIP待受であり、通信装置4はMCA待受である。まず、通信装置4は、通信装置3A、3Bを発呼するために、MCA中継局5に対して接続要求(MCA)を送信する(ステップST801)。通信装置4は、接続要求(MCA)の送信後、接続完了待ちの状態になる。通信装置4から接続要求(MCA)を受信したMCA中継局5は、MCA通信が可能な通信装置3A、3B、4に対して接続通知(MCA)を送信する(ステップST801)。接続通知(MCA)を受信すると、通信装置3A、3B、4は、MCA接続中になる。
次に、通信装置3Cは、通信装置3A、3Bを発呼するために、IP基地局6に対して接続要求(IP)を送信する(ステップST803)。通信装置3Cから接続要求(IP)を受信したIP基地局6は、IP通信が可能な通信装置3A、3B、3Cに対して接続通知(IP)を送信する(ステップST804)。接続通知(IP)を受信した通信装置3Cは、IP接続中になる。しかし、すでにMCA接続中である通信装置3A、3Bは、通信装置3CからのIP回線の接続(割り込み)を拒否し、MCA回線の接続を維持する。したがって、通信装置3A、3Bの状態は、IP接続中に変化せず、MCA接続中に維持される。これにより、このIP回線の接続拒否シーケンスは完了する。なお、図10の例では、MCA回線で接続されているときの通信装置3CによるIP回線の割り込みの例について説明したが、IP回線で接続されているときの通信装置4によるMCA回線の割り込みの場合も同様である。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。また、上記無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
本発明に係る無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法は、自営無線回線を介して通信可能な相手と、公衆無線回線を介して通信可能な相手との両方に対して同時に通信することを可能とする無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法などとして有用である。
1 無線通信システム
2 車両
3 無線通信装置
4 無線通信装置(MCA専用機)
5 MCA中継局
6 IP基地局
7 MCA通信エリア
8 IP通信エリア
9 ネットワーク
10 通信制御サーバ
11 第1の通信部
12 第2の通信部
13 通信制御部
14 第1のアンテナ
15 第2のアンテナ
16 通信制御部

Claims (6)

  1. 第1の無線回線および第2の無線回線を介して、無線通信装置に発呼した無線通信装置であって、
    前記第1の無線回線を介してパケット通信を行う第1の通信部と、
    前記第2の無線回線を介してパケット通信を行う第2の通信部と、
    前記第1および第2の通信部による前記パケット通信を制御する通信制御部と、を備えており、
    前記通信制御部は、前記第1の無線回線および前記第2の無線回線の両方を介して前記パケットを送信し、
    前記第1の無線回線および前記第2の無線回線の少なくとも一方を介して前記パケットを受信し、
    前記第1の無線回線又は前記第2の無線回線のどちらか一方の無線回線を介して、自己以外の無線通信装置が送信権を獲得した旨を知らせる通知を受信した場合、前記通知を受信しなかった他の無線回線を介して有効なデータを含まないダミーパケットを送信するように、前記第1の通信部又は前記第2の通信部を制御することを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記第1の無線回線および前記第2の無線回線の両方を介して前記送信権を獲得した旨を知らせる通知を受信した場合には、前記第1の無線回線又は前記第2の無線回線のいずれか一方から前記パケットを受信するように前記第1の通信部および前記第2の通信部を制御することを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の無線通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記送信権が解放された旨を知らせる通知を受信するまでの間、前記ダミーパケットを一定間隔で送信するように前記第1の通信部又は前記第2の通信部を制御することを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の無線通信装置であって、
    前記第1の無線回線は、自営無線回線であり、
    前記第2の無線回線は、公共無線回線であることを特徴とする無線通信装置。
  5. 第1の無線回線および第2の無線回線を介して、無線通信装置に発呼した無線通信装置における、
    前記第1の無線回線および前記第2の無線回線の両方を介してパケットを送信する送信ステップと、
    前記第1の無線回線および前記第2の無線回線の少なくとも一方を介して前記パケットを受信する受信ステップと、
    前記第1の無線回線又は前記第2の無線回線のどちらか一方の無線回線を介して、自己以外の無線通信装置が送信権を獲得した旨を知らせる通知を受信した場合、前記通知を受信しなかった他の無線回線を介して有効なデータを含まないダミーパケットを送信するステップと、からなる無線通信方法。
  6. 第1の無線回線および第2の無線回線を介して、無線通信装置に発呼した第1の無線通信装置と、
    前記第1の無線回線を介して通信を行い、前記第2の無線回線とは接続してない第2の無線通信装置と、
    前記第2の無線回線を介して通信を行い、前記第1の無線回線とは接続していない第3の無線通信装置と、を備え、
    前記第2の無線通信装置が、前記第1の無線回線の送信権を要求し、
    前記第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置の前記送信権の要求に基づく前記送信権を獲得した旨の通知を前記第1の無線回線を介して受信した場合、前記第2の無線回線を介して前記第3の無線通信装置に対して有効なデータを含まないダミーパケットを送信することを特徴とする無線通信システム。
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