JP6693283B2 - 無線起爆ユニット用ケースおよび無線起爆ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、トンネルの掘削現場等において爆薬を無線方式の信号に基づいて起爆させる際に使用する無線起爆ユニット用ケース、およびそのケースを用いた無線起爆ユニットに関する。
例えばトンネルの掘削現場における爆破作業では、起爆操作機から発信される無線方式の信号によって爆薬を起爆する無線起爆システムが採用されることがある。この無線起爆システムでは、トンネルの切羽面に穿った複数個の各装薬孔に、爆薬、電気雷管、起爆側受信アンテナ、および電子回路基板等をセットする。この状態において、切羽面の遠隔位置に配置される起爆操作機から操作側送信アンテナを介して無線方式の信号を発信する。すると、起爆操作機から発信された信号を起爆側受信アンテナで受信することで、当該起爆側受信アンテナにおいて起電力が生じる。そして、この起電力を制御プログラムの動力や電気雷管起爆用の点火エネルギーとして使用可能な電力へ電子回路にて変調・蓄電し、その電力を電気雷管に伝達することで、爆薬が起爆されるシステムである。
このような無線起爆システムとして、例えば特許文献1が提案されている。特許文献1に記載されている無線起爆システムでは、電気雷管に、高透磁率物質からなるコアに巻回された起爆側受信アンテナ(受信コイル)や、無線信号を受けて起爆側受信アンテナにて生じた起電力を電力に変調・蓄電する電子回路等が電気的に接続されて構成された無線起爆雷管を、各装薬孔の最奥部に装填される爆薬(通称、親ダイナマイトを略した「親ダイ」と称される)と共に装填される。なお、爆発力を増大するため、親ダイの後方(装薬孔の開口部側)には、必要に応じて複数個の爆薬(通称、増ダイナマイトを略した「増ダイ」と称される)が連続して装薬孔へ装填される。
特開2001−153598号公報
特許文献1に記載されている無線起爆雷管では、電気雷管、電子回路基板、および起爆側受信アンテナ等が電気的に接続されて一体化(ユニット化)されているが、その具体的構成は不明である。特に、起爆側受信アンテナはコアに巻回されているので、これも含めて一体化する必要があり、効率よくコンパクトにユニット化することは困難である。
しかも、特許文献1に記載されている無線起爆雷管は親ダイとは一体化されていない。そのため、各装薬孔へ無線起爆雷管と親ダイとを別々に挿入する必要があり煩雑であるばかりか、各装薬孔において電気雷管が確実に親ダイへセットできているか否かを確認することはできない。したがって、最悪の場合は、不発が生じるおそれもある。これを避けるためには、各装薬孔へ装填する前に現場の作業者が親ダイへ無線起爆雷管をセットさせればよいが、一度の爆破で穿つ装薬孔は数十個あり、且つこれを何度も繰り返すので、装薬孔へ装填する前にいちいち現場で親ダイへ無線起爆雷管をセットするのは、極めて煩雑である。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、親ダイとなる爆薬と共に起爆側受信アンテナ、電子回路基板、および電気雷管を効率よくユニット化するための無線起爆ユニット用ケース、およびこれを用いた無線起爆ユニットを提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
(1)起爆側受信アンテナ、電子回路基板、電気雷管、および爆薬をユニット化するための無線起爆ユニット用ケースであって、
外面に前記起爆側受信アンテナを装着可能で、かつ、前記爆薬に前記電気雷管をセットした状態で両者を内部に装填可能な筒形状の第1ケースと、
前記電子回路基板を収納可能な筒形状の第2ケースと、
筒形状の第3ケースと、
からなり、
前記第1ケースと前記第2ケースとが互いに連結可能に構成されており、
前記第3ケースは、前記起爆側受信アンテナを被うように前記第1ケースの外面に装着可能である、無線起爆ユニット用ケース。
(2)起爆操作機から発信される無線方式の信号に基づいて爆薬を起爆する無線起爆ユニットであって、
爆薬と、
前記起爆操作機からの信号を受信する起爆側受信アンテナと、
前記起爆側受信アンテナにて生じた起電力を変調・蓄電する電子回路を備える電子回路基板と、
前記電子回路から伝達される電力によって前記爆薬を起爆する電気雷管と、
それぞれ筒形状の、第1ケース、第2ケースおよび第3ケースからなる無線起爆ユニット用ケースと、
を有し、
前記起爆側受信アンテナが前記第1ケースの外面に装着されており、
前記爆薬に前記電気雷管がセットされた状態で、両者が前記第1ケースの内部に装填されており、
前記電子回路基板が前記第2ケース内に収納されており、
前記第1ケースと前記第2ケースとが互いに連結され、
前記第1ケースの外面に装着された前記起爆側受信アンテナが、前記第3ケースによって覆われている、無線起爆ユニット。
本発明では、起爆側受信アンテナを第1ケースの外面に装着し、電気雷管を爆薬にセットした状態で両者共に第1ケースの内部に装填する一方、電子回路基板を第2ケース内に収納した状態で、第1ケースと第2ケースを連結しているので、起爆側受信アンテナ、電子回路基板、および電気雷管のみならず爆薬も含めて効率よくユニット化することができる。また、運搬・保管も容易である。
すなわち、起爆側受信アンテナは第1ケースの外面に装着すればよいので、特許文献1のようなコアを使用する必要が無い。このため、無線起爆ユニットの簡略化、コンパクト化、コスト削減を図ることができる。また、電気雷管がセットされた状態で爆薬がユニット化されているので、現場での装填作業が楽であると共に、不発を確実に避けることができる。
加えて、第3ケースを装着することで、第1ケースの外周に装着される起爆側受信アンテナを保護することができる。無線起爆雷管システムにおいては、受信アンテナを保護し、断線を防ぐことは、起爆の確実性、安全性を確保する上で非常に重要である。
トンネル掘削現場における切羽面を爆破する無線起爆システムの説明図。 装薬孔の平断面図。 無線起爆ユニット用ケースの分解斜視図。 第1ケースの先端側側面図。 無線起爆ユニットの分解斜視図。 第3ケースを使用する場合の無線起爆ユニットの部分分解斜視図。 第3ケースを使用した無線起爆ユニットの外観斜視図。 図7の断面図。 無線起爆ユニット用ケースにおける形状の変更例1を表した側面図。 無線起爆ユニット用ケースにおける形状の変更例2を表した側面図。 無線起爆ユニット用ケースにおける形状の変更例3を表した側面図。
本発明の無線起爆ユニットおよびそのための無線起爆ユニット用ケースは、従来から公知の全ての無線起爆システムにおいて使用できる。具体的には、起爆操作機から発信される無線方式の信号を起爆側受信アンテナで受信し、これにより該起爆側受信アンテナにて生じた起電力を電子回路にて変調・蓄電し、その電力を電気雷管に伝達して爆薬を起爆する無線起爆システムである限り、爆破場所やその他の付加システム構成等に制限されること無く広く使用できる。以下には、トンネルの掘削現場において無線起爆システムを使用する場合に適用した代表例を挙げて説明する。
図1に示す無線起爆システムにおいては、トンネルの切羽面41に複数穿たれた各装薬孔40に対し、図2で示すように無線起爆ユニット1が爆薬36と共に挿入・セット(装填)されている。各装薬孔40の開口部は、粘土等の封止物42によって塞がれている。爆薬36は、各装薬孔40の最奥部に装填される一つの親ダイ36Aと、その後方(装薬孔40の開口部側)に連続する複数個の増ダイ36Bとで構成されている。そのうち、親ダイ36Aが、無線起爆ユニット1とユニット化されている。なお、増ダイ36Bは、爆発力を増大調整するために必要に応じて適宜配される任意の爆薬であって、掘削現場によっては親ダイ36Aだけで爆薬36が構成される場合もある。
図1において、切羽面41からの遠隔位置に配置される起爆操作機50は、発破母線62と、中継装置51と、補助母線61とを介して操作側送信アンテナ60に電流を供給し、この送信アンテナ60の周囲に磁界を発生させる。この磁界は、電子回路準備開始信号等の制御信号や、起爆信号を重畳している。つまり、起爆操作機50は、操作側送信アンテナ60を介して、無線方式により制御信号および起爆信号を無線起爆ユニット1へ送信する。また、詳細は後述するが、無線起爆ユニット1からも無線方式の応答信号が送信され、その応答信号を操作側受信アンテナ65で受信し、補助母線66、中継装置51、および発破母線62を順に介して起爆操作機50へ入信される付加システムも有する。
無線起爆ユニット1は、図3で示す第1ケース10、第2ケース20、および第3ケース30からなる無線起爆ユニット用ケースを使用することによってユニット化される。これら第1ケース10、第2ケース20、および第3ケース30は円筒形状に形成されており、例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、PC(ポリカーボネート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PPE(ポリフェニレンエーテル)等の合成樹脂からなる射出成形品である。中でも、成形性が良く機械的強度が高く、耐衝撃性が高く、接着性の良いABSやPCが好ましい。
第1ケース10と第2ケース20とは、同軸上で前後に連結可能となっている。具体的には、第1ケース10の先端部と第2ケース20の後端部とが連結可能となっている。第3ケース30は、後述する第1ケース10の外面に装着された起爆側受信アンテナ12を被うように、第1ケース10の外面に装着可能となっている。したがって、第1ケース10および第2ケース20と第3ケース30も、同軸関係にある。
第1ケース10は、後端(装薬孔40の開口部側)が開口している。第1ケース10の先端(装薬孔40の奥方側)も開口しているが、その先端から所定寸法後方位置には、壁板10dが設けられている。この第1ケース10の先端から壁板10dまでのスペース(軸方向寸法)は、第2ケース20と連結するためのスペース(軸方向寸法)である。したがって、第1ケース10の先端部が、第2ケース20と連結するための連結端部10aとして形成されている。第1ケース10の連結端部10aの外面先端部は、第2ケース20と連結した際に第2ケース20との外観的な連続性を出すため、テーパー面となっている。
第1ケース10における連結端部10aの外周壁には、後述する起爆側受信アンテナ12と電子回路基板22とを電気的に接続する導電線26を通す(図5)ためのスリット10bが、内外貫通状に設けられている。第1ケース10の後端縁外周には、第3ケース30の後端を受け止めるため、フランジ形状のストッパー10cが形成されている。第1ケース10の軸方向中央部(ストッパー10cと連結端部10aとの間の領域)の外径は、その外面に起爆側受信アンテナ12を装着するため、連結端部10aの外径より僅かに小径となっている。第1ケース10の内径は先端から後端にかけて一様であり、親ダイ36Aがちょうど収まる径に設計されている。第1ケース10の長さ(軸方向寸法)は、親ダイ36Aよりも短寸である。したがって、親ダイ36Aを第1ケース10内へ装填したとき、親ダイ36Aは第1ケース10から突出している(図7等参照)。これにより、必要に応じて各装薬孔40へ親ダイ36Aに連続して増ダイ36Bを装填する場合に、親ダイ36Aと増ダイ36Bとを確実に接触させることができる。
図4に示すように、壁板10dの径方向中心部には、無線起爆ユニット1における後述の電気雷管14を挿通させるための貫通孔10eが設けられている。また、第1ケース10の連結端部10aの内周面には、スリット10bを囲むように突起10fが内周に向けて突設されている。スリット10bは、突起10fを含めて内外面に貫通している。
図3等に示すように、第2ケース20は後端が開口しており、先端は閉塞されている。第2ケース20の後端から所定寸法(軸方向寸法)は、第2ケース20の外径よりも小径となっている。この小径とする軸方向寸法は、第1ケース10と連結するための寸法であって、第1ケース10における先端から壁板10dまでの軸方向寸法、すなわち第1ケース10の連結端部10aと同じ寸法に設計されている。これにより、第2ケース20の後端部が、第1ケース10との連結端部20aとして形成されている。第2ケース20の連結端部20aの外径は、第1ケース10の連結端部10aに調度内嵌する径に設計されている。また、第2ケース20(連結端部20a以外の部分)の外径は、第1ケース10の先端の外径とほぼ同じである。
第2ケース20の連結端部20aには、切欠部20bが設けられている。この切欠部20bは、後述する第1ケース10の外面(の起爆側受信アンテナ12)からスリット10bを介して第2ケース20の内部(の電子回路基板22)に配索される導電線26が、連結端部20aによって邪魔されることを避けるために設けられている。すなわち、切欠部20bを設けることによって、第1ケース10と第2ケース20とを連結する際に、スリット10bに通された導電線26に第2ケース20の連結端部20aの端面が押し付けられ、導電線26に損傷を与える等の事態が回避される。また、第1ケース10と第2ケース20とを連結したとき、切欠部20bは第1ケース10の突起10fに嵌合する。これにより、導電線26を内外に通す第1ケース10のスリット10bと第2ケース20の切欠部20bとの位置合わせが容易となる。また、第1ケース10と第2ケース20とを連結してユニット化した後に、第2ケース20が第1ケース10に対して相対的に周回転し、スリット10bと切欠部20bとの位置関係がズレることも防止される。
第3ケース30は、軸方向両端、すなわち先端および後端が開口している。第3ケース30は、これの後端側を第1ケース10の先端側から挿通することで、第1ケース10の外面へ装着可能である。第3ケース30の長さ(軸方向寸法)は、第1ケース10とほぼ同じ(正確には僅かに短寸)である。したがって、第3ケース30を第1ケース10へ装着した状態では、第3ケース30が第1ケース10のスリット10bを覆い(図7等参照)、第3ケース30の後端は第1ケース10のストッパー10cで受け止められる。第3ケース30の内径は、第1ケース10の連結端部10aへちょうど外嵌できる寸法に設定されている。第3ケース30の先端部外面は、第1ケース10へ装着した際に、第1ケース10や第2ケース20との外観的な連続性を出すためにテーパー面となっている。第2ケース20の外径は、第3ケース30の外径よりも小さい。
図5,図8に示すように、無線起爆ユニット1は、起爆側受信アンテナ12、電気雷管14、電子回路基板22、起爆側送信アンテナ24、および爆薬36(親ダイ36A)を備えている。起爆側受信アンテナ12はコイルアンテナであり、第1ケース10の外周面に巻回される。電気雷管14は、第1ケース10における壁板10dの貫通孔10eに挿通される。電子回路基板22は、第2ケース20の内部に収納される。
電子回路基板22は、起爆側受信アンテナ12にて生じた起電力を変調・蓄電する電子回路23を備えている。この電子回路23は、起爆側受信アンテナ12と導電線26で接続されており、かつ、電気雷管14と導電線28で接続されている。起爆側送信アンテナ24は、電子回路基板22にプリントされており、電子回路23と配線パターンで接続されている。爆薬36を構成する親ダイ36Aは、電気雷管14がセットされた状態で第1ケース10の内部に装填される。
電子回路23は、従来からこの種の無線起爆システムにおいて使用されている公知の回路であればよい。例えば電子回路23は、共振回路、ダイオード、コンデンサ、CPU、スイッチ回路、変調回路、復調回路等によって構成されている。起爆側受信アンテナ12にて生じた起電力は、共振回路にて効率的に電力として取り出される。共振回路に生じた交流電流はダイオードを通して直流に整流され、コンデンサに蓄電される。このコンデンサに蓄えられた電力がCPU等を駆動する動力や、起爆用の点火エネルギーとして使用される。
第1ケース10および第2ケース20を使用して、親ダイ36Aと共に起爆側受信アンテナ12、電子回路基板22、および電気雷管14をユニット化する際は、図5に示すように、第1ケース10の外面へ起爆側受信アンテナ12を巻回装着する一方、親ダイ36Aの先端へ電気雷管14の一部をセットした状態で親ダイ36Aと電気雷管14の両者を第1ケース10の内部に装填し、起爆側受信アンテナ12および電気雷管14をそれぞれ導電線26および導電線28を介して電子回路23と接続させた状態で、電子回路基板22を第2ケース20へ収納するように、第1ケース10と第2ケース20とを互いの連結端部10a,20aにて嵌合させればよい。このとき、起爆側受信アンテナ12と電子回路23とを接続している導電線26は、第1ケース10のスリット10bを通じて第2ケース20内に引き込まれている。
このように、第1ケース10と第2ケース20とを連結することにより、無線起爆ユニット1は親ダイ36Aも含めて効率よくユニット化された状態で取り扱うことが可能となる。したがって、切羽面41の各装薬孔40に対して無線起爆ユニット1をセットする作業、あるいは無線起爆ユニット1の運搬・保管も容易となる。また、図6〜図8に示すように、第1ケース10の外面に第3ケース30を装着することにより、起爆側受信アンテナ12を保護することができる。
本実施形態の無線起爆ユニット1においては、互いの周波数帯域が大きく異なる起爆側受信アンテナ12と起爆側送信アンテナ24とを、個々の周波数に最適なサイズに収めるために敢えて分離している。しかしながら、この分離に伴う課題についても、第1ケース10と第2ケース20とを連結してユニット化することによって解消される。すなわち、起爆側受信アンテナ12を備えた第1ケース10と、起爆側送信アンテナ24を備えた電子回路基板22が収納された第2ケース20との連結により、起爆側受信アンテナ12と起爆側送信アンテナ24とを一体化された状態で扱うことができる。なお、起爆側受信アンテナ12および起爆側送信アンテナ24のサイズに拘らなければ、起爆側受信アンテナ12に起爆側送信アンテナ24の機能を兼用させてもよい。
つづいて、無線起爆の手順を簡単に説明する。まず、図1に示す爆破システムにおいて、起爆操作機50から電子回路準備を開始させる制御信号を含む電子回路準備開始信号を、操作側送信アンテナ60を介して無線起爆ユニット1に向けて送信する。この電子回路準備開始信号は、起爆側受信アンテナ12を介して電子回路基板22の電子回路23で受信され、電子回路準備を開始する。この電子回路準備が完了した電子回路23は、その応答信号である電子回路準備完了信号を起爆側送信アンテナ24から起爆操作機50側に向けて送信する。
応答信号である電子回路準備完了信号は、操作側受信アンテナ65を介して起爆操作機50にて受信される。この後、起爆操作機50から操作側送信アンテナ60を介して無線起爆ユニット1に向けて起爆信号が送信される。この起爆信号は、起爆側受信アンテナ12を介して電子回路基板22の電子回路23に入信される。
電子回路23の復調回路には、変調回路によって変調された変調交流信号が入力され、復調回路は変調交流信号を制御信号に復調してCPUに出力する。CPUは復調回路から出力された制御信号を処理して点火起爆全体の制御を行い、スイッチ回路を通して電気雷管14に電力を伝達し、爆薬36を起爆させる。CPUは、制御信号に応じた返信内容を変調回路によって変調された高周波電流として起爆側送信アンテナ24に出力し、当該起爆側送信アンテナ24から操作側受信アンテナへ電波を輻射する。
以上、本発明の代表的な実施形態を図面に関連して説明したが、この実施形態は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で容易に変更または変形できるものである。例えば無線起爆ユニット用ケースを構成する第1ケース10、第2ケース20、および第3ケース30の形状(側面視形状)については、円形のみならず種々の態様が考えられる。例えば、図9に示す無線起爆ユニット用ケースのように、円形の外周のうち、相対向する二面を平坦にした形状とすることができる。また、図10、図11に示す無線起爆ユニット用ケースのように、三角形あるいは四角形にすることができる。その他にも、第1ケース10、第2ケース20、および第3ケース30の側面視形状は、楕円形のほか、五角形、六角形、八角形等の多角形にすることもできる。
第1ケース10および第3ケース30の長さは、親ダイ36Aより長くしてもよい。また、上記実施形態では、第2ケース20の連結端部20aを第1ケース10の連結端部10aへ内嵌させたが、第2ケース20の連結端部20aを第1ケース10の連結端部10aへ外嵌させることもできる。この場合、第2ケース20と第3ケース30の外径を同じにして、第2ケース20と第3ケース30の外面が面一となるように設計することも好ましい。第1ケース10のストッパー10cは、必ずしも設ける必要は無い。
1 無線起爆ユニット
10 第1ケース
10a 連結端部
10b スリット
10d 壁板
10e 貫通孔
12 起爆側受信アンテナ
14 電気雷管
22 電子回路基板
20 第2ケース
20a 連結端部
20b 切欠部
24 起爆側送信アンテナ
30 第3ケース
36 爆薬
36A 親ダイ
36B 増ダイ
40 装薬孔
41 切羽面
50 起爆操作機
51 中継装置
60 操作側送信アンテナ
65 操作側受信アンテナ

Claims (2)

  1. 起爆側受信アンテナ、電子回路基板、電気雷管、および爆薬をユニット化するための無線起爆ユニット用ケースであって、
    外面に前記起爆側受信アンテナを装着可能で、かつ、前記爆薬に前記電気雷管をセットした状態で両者を内部に装填可能な筒形状の第1ケースと、
    前記電子回路基板を収納可能な筒形状の第2ケースと、
    筒形状の第3ケースと、
    からなり、
    前記第1ケースと前記第2ケースとが互いに連結可能に構成されており、
    前記第3ケースは、前記起爆側受信アンテナを被うように前記第1ケースの外面に装着可能である、無線起爆ユニット用ケース。
  2. 起爆操作機から発信される無線方式の信号に基づいて爆薬を起爆する無線起爆ユニットであって、
    爆薬と、
    前記起爆操作機からの信号を受信する起爆側受信アンテナと、
    前記起爆側受信アンテナにて生じた起電力を変調・蓄電する電子回路を備える電子回路基板と、
    前記電子回路から伝達される電力によって前記爆薬を起爆する電気雷管と、
    それぞれ筒形状の、第1ケース、第2ケースおよび第3ケースからなる無線起爆ユニット用ケースと、
    を有し、
    前記起爆側受信アンテナが前記第1ケースの外面に装着されており、
    前記爆薬に前記電気雷管がセットされた状態で、両者が前記第1ケースの内部に装填されており、
    前記電子回路基板が前記第2ケース内に収納されており、
    前記第1ケースと前記第2ケースとが互いに連結され、
    前記第1ケースの外面に装着された前記起爆側受信アンテナが、前記第3ケースによって覆われている、無線起爆ユニット。
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