JP6691850B2 - 流体制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薬液等の流体を制御する流体制御装置に関する。
従来、ダイアフラム弁等の膜部を備える流体制御装置が広く使用されている。ダイアフラム弁等の膜部を備える流体制御装置では、その膜部に帯電が生ずる場合がある。この場合、電荷の蓄積に伴って膜部の表裏間の電位差が増加し、膜部に絶縁破壊が生ずる。
この絶縁破壊の抑制を目的とした流体制御装置として、特許文献1に記載の流体制御装置がある。特許文献1に記載の流体制御装置では、ダイアフラム弁の流体非接触面に対向して設けられる導電性部品との間に絶縁手段を設けることで、ダイアフラム弁から導電性部品への空中放電を抑制している。
特開2009−24749号公報
ダイアフラム弁の絶縁破壊は、空中放電のみならず、沿面放電によっても引き起こされることが、本発明者によって見出された。すなわち、ダイアフラム弁等を用いる流体制御装置では、空中放電のみならず、沿面放電への対策も必要である。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、沿面放電を抑制可能な流体制御装置を提供することにある。
第1の構成は、流体制御装置であって、絶縁材料により形成され、流体の流路と非流路とを分離する膜部を有する分離部材と、前記分離部材に接する絶縁部材と、前記絶縁部材に接する導電性部材と、絶縁材料により形成され、前記導電性部材を前記絶縁部材の表面とで閉鎖している閉鎖部材と、を備える。
流路に流体が流れると、分離部材と流体との摩擦により静電気が発生する。分離部材に電荷が蓄積し、膜部の上下間の電位差が大きくなれば、膜部に絶縁破壊が生じ、膜部に蓄積された電荷が絶縁物と空気層との界面を伝って導電性部材へと至る沿面放電が生ずる。上記構成では、閉鎖部材と絶縁部材の表面とにより導電性部材を閉鎖しているため、分離部材から導電性部材へと至る電気経路が遮断される。これにより、分離部材から沿面放電により生ずる分離部材の膜部の絶縁破壊を抑制することができる。
第2の構成は、流体制御装置であって、絶縁材料により形成され、流体の流路と非流路とを分離する膜部を有する分離部材と、前記分離部材に接する絶縁部材と、前記絶縁部材に接する導電性部材と、絶縁材料により形成され、前記膜部を前記絶縁部材の表面とで閉鎖している閉鎖部材と、を備える。
上記構成では、閉鎖部材と絶縁部材とにより分離部材の膜部を閉鎖しているため、分離部材の膜部から導電性部材へと至る電気経路が遮断される。これにより、沿面放電により生ずる分離部材の膜部の絶縁破壊を抑制することができる。
第3の構成では、第1又は第2の構成に加えて、前記導電性部材の一部は、前記絶縁部材に挿入されており、前記導電性部材のうち前記絶縁部材から露出した部分が、前記閉鎖部材により覆われている。
上記構成では、導電性部材の露出した部分を閉鎖部材により覆っているため、閉鎖部材を表面を迂回して導電性部材へと至る沿面経路が生じない。したがって、沿面放電を好適に抑制することができる。
第4の構成では、第1〜3のいずれかの構成に加えて、前記閉鎖部材は、前記絶縁部材の前記表面に接着されている。
上記構成では、閉鎖部材と絶縁部材とを接着することにより、閉鎖部材を絶縁部材との間に残存する空気をより低減することができる。
第5の構成では、第1〜4のいずれかの構成に加えて前記分離部材は、前記膜部と、前記膜部の周囲に設けられ、前記膜部よりも厚い周縁部と、を備え、前記絶縁物は、前記周縁部を前記非流路側から押圧する押圧部を含む。
第6の構成では、第1〜5のいずれかの構成に加えて、前記導電性部材は、金属のねじである。
第7の構成では、第6の構成に加えて、前記絶縁部材には、前記ねじの頭を収容する座繰り穴が形成されており、前記閉鎖部材は、前記座繰り穴に充填されている。
流体制御装置を組み立てるうえで、金属のねじを用いる場合、ねじの頭を収容する空間である座繰り穴が必要となる。すなわち、ねじにより連結される部材である絶縁部材に、ねじの頭を収容する空間を形成する必要が生ずる。この場合には、絶縁部材と空間との間の界面が沿面放電の経路となり、その沿面放電が金属のねじに到達することとなる。上記構成では、金属のねじに至る界面に閉鎖部材を充填しているため、沿面放電の経路を好適に遮断することができる。
第8の構成では、第7の構成に加えて、前記閉鎖部材は、硬化性材料により形成されている。
閉鎖部材が固体であったり流動性が小さかったりする場合、閉鎖部材を充填したとしても、閉鎖部材による密閉性は小さい。一方、閉鎖部材が流動性を有する場合には、充填後に充填した箇所から流出する可能性がある。この点、上記構成では、閉鎖部材を硬化性充填時には流動性を有し且つ充填後に固化又は流動性が低下するものとしているため、充填時の密閉性を確保しつつ、充填後の流出を抑制することができる。
第9の構成では、第1〜5のいずれかの構成に加えて、前記絶縁部材は、前記分離部材に接続され、前記分離部材に動力を伝達するロッドと、前記ロッドを収容する収容部と、を備え、前記閉鎖部材は、前記ロッドと前記収容部との間を閉鎖している。
絶縁部材を、分離部材に接続されるロッドと、そのロッドを収容する収容部とを含んで構成する場合、ロッドは、その収容部の内周面に沿って摺動するため、ロッドと収容部との間に空気層が生じやすい。すなわち、絶縁部材であるロッド及び収容部の少なくとも一方と空気層との間の界面に沿って、沿面放電が生ずる可能性がある。上記構成では、閉鎖部材によりロッドと収容部との間を閉鎖しているため、ロッドと収容部との間の空気層との界面を介した沿面放電を抑制することができる。
第10の構成では、第9の構成に加えて、前記閉鎖部材は、前記ロッドと前記収容部との間に設けられた、流動性を有するグリースである。
上記構成では、閉鎖部材として流動性を有するグリースを採用しているため、ロッドの摺動を阻害することなく、沿面経路を遮断することができる。
第11の構成では、第9の構成に加えて、前記ロッドにシール部材が取り付けられており、閉鎖部材は、前記シール部材に塗布されるグリースである。
上記構成でも、閉鎖部材として流動性を有するグリースを採用しているため、ロッドの摺動を阻害することなく、沿面経路を遮断することができる。
第12の構成では、第1〜11のいずれかの構成に加えて、前記導電性部材を複数備え、前記閉鎖部材は、少なくとも、前記分離部材との間の沿面経路の絶縁性が最も低い前記導電性部材との間を閉鎖する。
電荷が蓄積される分離部材と導電性部材との間の絶縁性が低いほど、沿面放電が生じやすくなる。上記構成では、分離部材との間の沿面経路の絶縁性が最も低い導電性部材との間を、閉鎖部材により閉鎖するものとしているため、沿面放電を好適に抑制することができる。
第1実施形態に係る流体制御装置の全体構成を示す断面図である。 第1実施形態におけるダイアフラム弁の周囲の拡大断面図である。 第2実施形態におけるダイアフラム弁の周囲の拡大断面図である。
以下、各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
<第1実施形態>
本実施形態に係る流体制御装置10の構成について、図1を参照して説明する。流体制御装置10は、バルブ本体20、ダイアフラム弁30、ベース部材40、ロッド50、モータ台座60、ステッピングモータ70、カバー80等を備えている。
バルブ本体20(絶縁部材に相当)は、耐薬品性を有する絶縁体、例えばPTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene)で形成されている。バルブ本体20の内部には、薬液が流入する流路(図示せず)と、薬液が流出する流路21と、流路を接続する弁室22とが設けられている。弁室22(流路に相当)は、円柱状の空間として形成されており、バルブ本体20の上面に開口している。流路21と弁室22との接続部には、円環状の弁座部23が設けられている。
流路21と弁室22とは、ダイアフラム弁30によって区画(分離)されている。このダイアフラム弁30(分離部材に相当)は、バルブ本体20と同様に、耐薬品性を有する絶縁体、例えばPTFEで形成されている。ダイアフラム弁30は、弁体31と、弁体31の周囲を囲うように設けられた膜部32と、その膜部32の周囲を囲うように設けられた周縁部33とを有している。ダイアフラム弁30の周縁部33は、バルブ本体20とベース部材40とで挟持されている。弁体31は、弁室22内に収容されており、弁座部23に対向して配置されている。弁体31は円柱状に形成されている。弁体31が弁座部23に当接することにより、弁室22から流路21への薬液の流通が遮断される。すなわち、ダイアフラム弁30が分離部材として機能する。
バルブ本体20の上面には、ベース部材40が取り付けられている。ベース部材40(絶縁部材に相当)は、耐薬品性を有する絶縁体、例えばPPS(Poly Phenylene Sulfide)で形成されている。ベース部材40の中心には、上下方向に延びる円柱状の空間を内側に有する収容部41が形成されている。収容部41の一端はベース部材40の下面に開口しており、収容部41の他端は、ベース部材40の上面に開口している。
収容部41内の空間には、ロッド50が収容されている。ロッド50(絶縁部材に相当)は、耐薬品性を有する絶縁体、例えばPPSで形成されている。ロッド50は、円柱状の大径部51と、大径部51の下側(バルブ本体20、ダイアフラム弁30側)に設けられた、大径部51よりも直径が小さい円柱状の小径部52とを備えている。大径部51の外径と収容部41の内径とは等しく、収容部41、大径部51、及び小径部52の中心軸線は一致している。大径部51と収容部41との間は、シール部材53によりシールされている。このシール部材53は、例えばOリングである。以上の構成により、ロッド50は、収容部41に囲われた状態で中心軸線方向へ摺動可能である。
ロッド50の小径部52における、大径部51とは反対の側には、円筒形状の窪部54が形成されている。この窪部54に、弁体31の弁座部23に対向する側とは反対側がねじ込まれることで、ロッド50とダイアフラム弁30とが連結されている。ダイアフラム弁30の上方(ロッド50側)には、ダイアフラム弁30の上面、ロッド50の小径部52の外周面、及び収容部41の内周面で区画される容積室55が形成されている。容積室55(非流路に相当)は、図示しない連通路を通じて大気解放されている。
ロッド50の大径部51における、小径部52とは反対の側には、ステッピングモータ70、シャフト71及び雌ねじ部72を含んで構成されるリニアアクチュエータが接続されている。ステッピングモータ70の駆動軸はシャフト71に連結されており、そのシャフト71の先端には雄ねじが形成されている。シャフト71の先端の雄ねじには、雌ねじ部72が接続されている。この雌ねじ部72は、回り止めされている。雌ねじ部72とベース部材40との間には、ステンレスで形成されたスプリング73が設けられており、雌ねじ部72は、スプリング73により上方へと付勢されている。
ステッピングモータ70は、図示しない制御装置によって制御される。ステッピングモータ70の駆動軸が回転すると、その回転に伴ってシャフト71の先端の雄ねじが回転する。雌ねじ部72は回り止めされているため、シャフト71の回転により雌ねじ部72が中心軸線方向へ移動させられる。雌ねじ部72の中心軸線方向への移動により、ロッド50、ひいてはダイアフラム弁30が中心軸線方向へ往復駆動される。これにより、弁座部23とダイアフラム弁30との距離が変化させられ、弁室22から流路21へ流出する薬液の流量が制御される。
ベース部材40の説明に戻り、ベース部材40の収容部41の外側には、円柱状の空間を内側に有する一対の座繰り穴42が形成されている。座繰り穴42はバルブ本体20側に開口しており、座繰り穴42の周縁はバルブ本体20に当接している。座繰り穴42のバルブ本体20側とは反対の側には、座繰り穴42よりも小径の貫通孔43が形成されている。
ベース部材40のバルブ本体20側とは反対の側には、内側に空間が形成された、所定の厚みを有するモータ台座60が当接している。このモータ台座60はステンレス又はアルミニウムで形成されている。モータ台座60は、ベース部材40の貫通孔43を覆って当接している。モータ台座60の、ベース部材40の貫通孔43と対向する位置には、ねじ穴61が穿孔されている。
ベース部材40とモータ台座60とは、ステンレスで形成されたねじ44により連結されている。このねじ44は、ステンレスで形成されたワッシャ45を挟んでベース部材40の貫通孔43へ挿入され、モータ台座60のねじ穴61に締結されている。
座繰り穴42には、ねじ44の頭、及びワッシャ45全体を覆うように、絶縁性を有する充填物であるシリコーンゴム46(閉鎖部材)が充填されている。このシリコーンゴム46は、硬化性材料であり、充填時には流動性を有しており、常温で、又は加熱により、硬化する。シリコーンゴム46は、硬化の過程で、座繰り穴42の内周面(表面)に接着される。
続いて、流体制御装置10のダイアフラム弁30近傍の詳細な構造について、図2を参照して説明する。
ダイアフラム弁30の周縁部33の上面33aは、ベース部材40の収容部41の下端の押圧部41aにより上側から押圧されている。一方、ダイアフラム弁30の周縁部33の下面33bは、バルブ本体20に形成された円環状の凸部24により、下側から押圧されている。ダイアフラム弁30の周縁部33の下面33bの外側端部には、下方へと突出した突出部33cが形成されている。バルブ本体20の円環状の凸部24の周囲には、突出部33cに対向するように円環状の窪み25が形成されており、突出部33cは窪み25に圧入されている。
以上のように構成される流体制御装置10では、弁室22から流路21への流体の供給に伴い、ダイアフラム弁30に電荷が蓄積される。特に、本実施形態のように、ダイアフラム弁30としてPTFE等のフッ素樹脂を用いる場合、より電荷が蓄積しやすくなる。ダイアフラム弁30に電荷が蓄積された場合、ダイアフラム弁30の最も薄い箇所、すなわち膜部32に絶縁破壊が生じて近傍の導電体へと電荷が放出される。
本実施形態のように、ダイアフラム弁30の非流路に対向するように金属等の導電体が設けられていない場合、電荷が放出されるうえで空中放電が生ずる可能性は低いものの、絶縁体と空気層との間の界面に沿って導電体へと至る沿面放電が生ずるおそれがある。
具体的には、沿面放電の経路は、図2中に矢印で示すように、ダイアフラム弁30の周縁部33の上面33aと、ベース部材40の収容部41の下端の押圧部41aとの間の空気層を通り、座繰り穴42の内周面42aと座繰り穴42中の空気層との界面を伝わる。この際に、本実施形態では、座繰り穴42の内周面42aと空気層との界面、及び、座繰り穴42の底面42bと空気層との界面と、導電体であるねじ44との導通を、絶縁体であるシリコーンゴム46を充填することにより遮断している。したがって、ねじ44へ至る沿面放電の経路を遮断することができている。
上記構成により本実施形態に係る流体制御装置10は、以下の効果を奏する。
・ダイアフラム弁30に電荷が蓄積し、膜部32の上下間の電位差が大きくなれば、膜部32に絶縁破壊が生じ、膜部32に蓄積された電荷がベース部材40の座繰り穴42と空気層との界面を伝って導電性部材であるねじ44へと至る沿面放電が生ずる。この点、本実施形態では、ベース部材40の座繰り穴42と空気層との界面に充填物であるシリコーンゴム46を充填して、沿面放電の経路を遮断している。これにより、沿面放電に起因して生ずるダイアフラム弁30の膜部32の絶縁破壊を抑制することができる。
・充填物が固体であったり流動性が小さかったりする場合、界面に充填物を充填したとしても、充填物による密閉性は小さい。一方、充填物が流動性を有する場合には、充填後に充填した箇所から流出する可能性がある。この点、本実施形態では、硬化性材料をシリコーンゴム46を充填しているため、充填時の密閉性を確保しつつ、充填後の流出を抑制することができる。
・電荷が蓄積されるダイアフラム弁30と導電体との間の距離が短いほど、ダイアフラム弁30と導電体との間の抵抗値が小さくなり、沿面放電が生じやすくなる。本実施形態では、ダイアフラム弁30の最も近傍に設けられた導電性部材であるねじ44との間の界面にシリコーンゴム46を充填するものとしているため、沿面放電を好適に抑制することができる。
・流体制御装置10を組み立てるうえで、本実施形態のように金属のねじ44を用いる場合、ねじ44の頭を収容する空間である座繰り穴42が必要となる。この場合には、座繰り穴42の内周面42aと空間との間の界面が沿面放電の経路となり、その沿面放電が金属のねじ44に到達することとなる。本実施形態では、金属のねじ44に至る界面にシリコーンゴム46を充填しているため、沿面放電の経路を好適に遮断することができる。
・導電性部材であるねじ44の露出した部分をシリコーンゴム46により覆っているため、シリコーンゴム46を表面を迂回して導電性部材へと至る沿面経路が生じない。したがって、沿面放電を好適に抑制することができる。
・シリコーンゴム46が座繰り穴42に接着するため、シリコーンゴム46と座繰り穴42との間の空気をより低減することができる。したがって、より好適に沿面放電を抑制することができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、ダイアフラム弁30に蓄積された電荷が、座繰り穴42と空気層との界面を伝ってねじ44へと至る経路を遮断すべく、シリコーンゴム46を充填するものとした。これによりダイアフラム弁30に対して最も近傍に位置する導電体であるねじ44への沿面放電を抑制することができる。ところが、沿面放電はねじ44以外へ向けても起こり得る。
本実施形態に係る流体制御装置10は、第1実施形態と同様に、ロッド150の上端に、導電材であるステンレスで形成されたスプリング73を備えている。したがって、ダイアフラム弁30に蓄積された電荷は、図3に示すように、ダイアフラム弁30に接する絶縁体であるシリンダ140の収容部141(非流路に相当)と、空気層である容積室55との間の界面を伝わる可能性がある。また、ダイアフラム弁30に蓄積された電荷は、ダイアフラム弁30に接する絶縁体であるロッド150と、空気層である容積室55との間の界面を伝わる可能性がある。
そこで、本実施形態に係る流体制御弁では、図3に示すように、ロッド150と収容部141との間の空気層を介する沿面放電を抑制する構造を採用している。収容部141の内周面の一部には、拡径された凹部141aが形成されている。ロッド150の大径部151の一部には、縮径された凹部151aが形成されている。これら凹部141a,151aは、収容部141、大径部151の、全周に亘って形成されている。
ロッド150に形成されている凹部151aは、ロッド150が最も上方まで移動した場合でも、凹部151aの上端と収容部141とが対向するように、上端の位置が定められている。また、ロッド150に形成されている凹部151aの上下端の位置、及び、収容部141に形成されている凹部141aの上下端の位置は、ロッド150が最も上方まで移動した場合、及び最も下方まで移動した場合のいずれにおいても、凹部141a,151aどうしが対向するように定められている。
収容部141の凹部141aとロッド150の凹部151aとの間の空間には、流動性を有する充填物であるグリース190(閉鎖部材)が充填されている。このグリース190は、例えばフッ素オイルを基材としており、絶縁性を有している。
上述した通り、収容部141の凹部141aの上下端、及びロッド150の凹部151aの上下端が定められているため、ロッド150が最も上方まで移動したとしても、凹部141a,151aの間からグリース190が漏れることがない。加えて、ロッド150が上下動した場合でも、凹部141a,151aどうしは対向するため、グリース190による絶縁性を確保することができる。
なお、本実施形態では第1実施形態と同様にシール部材153を設けるものとしているが、グリース190によりシール性は確保されているため、シール部材153を設けなくてもよい。
上記構成により、本実施形態に係る流体制御装置10は、第1実施形態に準ずる効果に加えて、以下の効果を奏する。
・ダイアフラム弁30に接続されるロッド150と、そのロッド150を収容する収容部141とを含んで構成する場合、ロッド150は、その収容部141の内周面に沿って摺動するため、ロッド150と収容部141との間に空気層が生じやすい。すなわち、絶縁物であるロッド150及び収容部141の少なくとも一方と空気層との間の界面に沿って、沿面放電が生ずる可能性がある。本実施形態では、絶縁性を有するグリース190をロッド150と収容部141との間に充填しているため、ロッド150と収容部141との間の空気層との界面を介した沿面放電を抑制することができる。
<変形例>
・第1実施形態では、座繰り穴42に絶縁性を有するシリコーンゴム46を充填するものとしたが、他の絶縁体を充填するものとしてもよい。この場合に、充填する絶縁体としては、充填後に硬化しないもの、例えば流動性が低下するものや、流動性が変化しないようなものを採用してもよい。絶縁体として充填後にも流動性が有するもの、例えば、第2実施例で採用したフッ素を基材としたグリースを用いる場合には、充填後に座繰り穴42をキャップ等で封止すればよい。
・実施形態では、閉鎖部材(シリコーンゴム46、グリース190)と絶縁部材とにより、導電性部材(ねじ44、スプリング73)を閉鎖するとしたが、見方を変えれば、閉鎖部材(シリコーンゴム46、グリース190)と絶縁部材とにより、ダイアフラム弁30を閉鎖するということもできる。
・第2実施形態では、シリンダ140とロッド150との両方に凹部141a,151aを設けるものとしたが、一方のみに設けるものとしてもよい。
・第2実施形態では、凹部141a,151aにグリースを充填するものとしたが、シール部材153にフッ素を基材としたグリースを塗布して気密性を高め、電気経路を遮断するものとしてもよい。
・第2実施形態において、シール部材153であるOリングとして、空気よりも絶縁性の高い材質であるシリコーンゴム等で形成されたOリングを採用してもよい。この場合に、シリコーンゴム等のOリングにフッ素を基材としたグリースを塗布し、さらに気密性を高めるものとしてもよい。
・実施形態では、各部材の材料を特定しているが、異なる材料を採用してもよい。すなわち、絶縁部材の材料として他の耐薬品性を有する材料を採用してもよいし、導電性部材として他の金属等を採用してもよい。
・実施形態では、分離部材としてダイアフラム弁30を採用するものとしたが、ダイアフラムポンプを採用してもよい。ダイアフラムポンプは、ダイアフラム弁30と同様に膜部を有しており、電荷の蓄積に起因する絶縁破壊が生じやすいため、沿面放電を抑制することでその絶縁破壊を抑制することができる。
・実施形態では、分離部材としてダイアフラム弁30を採用するものとしたが、ベローズを採用してもよい。ベローズは、ダイアフラム弁30と同様に膜部を有しており、電荷の蓄積に起因する絶縁破壊が生じやすいため、沿面放電を抑制することでその絶縁破壊を抑制することができる。
20…バルブ本体、22…弁室(流路)、30…ダイアフラム弁、31…弁体、32…膜部、33…周縁部、40…ベース部材、41…収容部、42…座繰り穴、42a…内周面、44…ねじ、46…シリコーンゴム、50…ロッド、73…スプリング、140…シリンダ、141…収容部、150…ロッド、190…グリース。

Claims (12)

  1. 絶縁材料により形成され、流体の流路と非流路とを分離する膜部を有する分離部材と、
    前記分離部材に接する絶縁部材と、
    前記絶縁部材に接する導電性部材と、
    絶縁材料により形成されている閉鎖部材と、を備え
    前記閉鎖部材と前記絶縁部材の表面とにより前記導電性部材を閉鎖している、流体制御装置。
  2. 絶縁材料により形成され、流体の流路と非流路とを分離する膜部を有する分離部材と、
    前記分離部材に接する絶縁部材と、
    前記絶縁部材に接する導電性部材と、
    絶縁材料により形成されている閉鎖部材と、を備え
    前記閉鎖部材と前記絶縁部材の表面とにより前記膜部を閉鎖している、流体制御装置。
  3. 前記導電性部材の一部は、前記絶縁部材に挿入されており、
    前記導電性部材のうち前記絶縁部材から露出した部分が、前記閉鎖部材により覆われている、請求項1又は2に記載の流体制御装置。
  4. 前記閉鎖部材は、前記絶縁部材の前記表面に接着されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体制御装置。
  5. 前記分離部材は、前記膜部と、前記膜部の周囲に設けられ、前記膜部よりも厚い周縁部と、を備え、
    前記絶縁部材は、前記周縁部を前記非流路側から押圧する押圧部を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体制御装置。
  6. 前記導電性部材は、金属のねじである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体制御装置。
  7. 前記絶縁部材には、前記ねじの頭を収容する座繰り穴が形成されており、
    前記閉鎖部材は、前記座繰り穴に充填されている、請求項6に記載の流体制御装置。
  8. 前記閉鎖部材は、硬化性材料により形成されている、請求項7に記載の流体制御装置。
  9. 前記絶縁部材は、
    前記分離部材に接続され、前記分離部材に動力を伝達するロッドと、
    前記ロッドを収容する収容部と、を備え、
    前記閉鎖部材は、前記ロッドと前記収容部との間を閉鎖している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体制御装置。
  10. 前記閉鎖部材は、前記ロッドと前記収容部との間に設けられた、流動性を有するグリースである、請求項9に記載の流体制御装置。
  11. 前記ロッドにシール部材が取り付けられており、
    閉鎖部材は、前記シール部材に塗布されるグリースである、請求項9に記載の流体制御装置。
  12. 前記導電性部材を複数備え、
    前記閉鎖部材は、少なくとも、前記分離部材との間の沿面経路の絶縁性が最も低い前記導電性部材との間を閉鎖する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の流体制御装置。
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