JP6690860B2 - 色補正のための、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換の方法 - Google Patents

色補正のための、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換の方法 Download PDF

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Description

本発明の技術分野は、デジタル画像処理、およびコンピュータによるカラー画像化である。具体的には、本発明はデジタルカメラの比色評価方法に関する。
デジタルカメラのための、色相平面を維持する比色評価方法が知られており、例えば、デンマークの特許出願DK 2005 00666はそのような比色評価方法を開示する。
US 2015116738およびCN 104601858は、画像形成装置および色値変換方法に関する。
デジタルカメラのための更なる比色評価方法は、例えばWO 2013/131311およびUS 5,398,124に記載されている。
従来技術は、現時点で特許請求の範囲に記載の最適化の原理、および色相平面を維持する比色評価方法を組み込んだ色チャネル値変換の改良された微分可能性を開示していない。
色チャネル値変換は、画像が最終的には観察者によって見られるデジタル写真で必須の要素を構成する。
色補正方法は、デバイスに依存するセンサ応答(RGB)を、デバイスに依存しない色値(XYZ)に関連づける。
本発明の色補正方法は、色相角に特有の加重行列化の概念を用い、加重拘束3×3行列を用いての色相平面を維持する色補正(HPPCC)の新たな手法を開示する。
本発明の方法は、加重拘束行列化法による、色相平面を維持する色補正という意味で、HPPCC−WCMと称される。
デバイス色相角を導くデバイスRGBが与えられたとして、対応する変換行列は、本発明の方法および原理に従って、予め算出されて制約を受ける白色点およびトレーニングカラーを維持する行列の正規化された加重和として得られる。それぞれの重みは、パラメータおよび色相角に依存する、デバイスとトレーニングカラー色相角との最小差の重み関数として算出され、用いられる重み関数は、デバイスカラーに近い色相角に密接な行列に局所的な影響を与える。関数の指数はグローバルな精度のために更に最適化され得る。
異なる入力スペクトルを用いて行われる実験により、特許請求に範囲に記載の方法が色補正のための最先端の方法の安定性および正確さを確実に改善することが証明される。
上記の原理および数学方程式を用いて、本発明の方法は、カメラ応答の色チャネル値から、対応する観察者の色チャネル値への色補正を可能にする。その応答間の関係は線形であるかまたは一意でない。
本発明により可能になる色チャネル値の色補正は、デジタルカメラのノイズ除去、コントラスト強調、および色域マッピングにおいて不可欠なステップを形成する。
したがって、本発明の一態様では、デジタルカメラの色補正についての新たな手法が提供される。
より具体的には、本願において開示される新たな手法は、色相平面の維持という制約下での色補正のための方法への取り組みに基づき、色相角に依存する重みの原理に基づく手法を含む。
色相平面は、例えば「デバイスRGB」や「観察者XYZ」といわれる色空間などの色空間において、有彩色を示すベクトルと、中間色である白色を示す別のベクトルによって張られる半平面として定義される。
したがって、本発明に係る、色相平面を維持する色補正方法は、デバイス色空間などの第1色空間における色相平面に位置する色が、観察者色空間などの第2色空間の色相平面における対応する色空間に線形にマッピングされることを確実する、基本的に非線形でかつ微分可能な変換の能力として定義できる。
したがって、例えば「デバイス色空間」などの第1色空間における色相平面上の色の加法結合は、これらの色のスペクトル反射率関数の加法結合と同一であり、例えば「観察者色空間」などの第2色空間における推定色の対応色相角上の上記色の同一の加法結合にマッピングされる。
本発明の方法に関連するこの基本的特徴は従来の多くの開示された手法に対して新規でありかつ自明でないと信ずる。一つの例外は、古典的であり比較的精度が低い、白色点を維持する3×3行列変換である。
しかし、古典的な3×3行列方法は色補正のための単一の「グローバルな」行列を使用するのに対し、本発明は複数の「ローカルな」行列、特に、以下でさらに詳細に開示する本発明に係る、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を用いて一つの色空間から他の色空間に変換される各色の一つのローカル行列を用いる。
本発明に係る、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換方法は、既存の最先端の色補正方法の比色分析の正確さを改善するために用いられる。
本発明に係る色相平面の維持は、飽和色の推定を安定および改善するためにも用いられる。
本発明に係る、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換方法は、例えば、色相平面に位置する拡散および鏡面反射のそれぞれを加法的に結合する三次元空間における物体上の色の特性評価を最適化するために用いられる。
基本的に、本発明に係る、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換方法は、新規で非自明な方法で、一般原則と関連する利点を組み合わせて維持し、その一般原則は、複数の3×3行列を有する第1色空間でのデバイスカラーの、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換であって、それぞれの3×3行列が、変換されるデバイスカラーに依存する、該変換を実行することで、b)限定されるものではないが、例えば様々な次数の多項式のような、高次の手法の柔軟性および統計的精度を有する、a)3×3の行列化の使用の加法性の原則である。
本発明に係る色依存の各行列は、N個の予め算出されたトレーニング行列の集合の、色相角に特有の重み付けに基づく。
本明細書で用いられるような色相角は、色度空間での白のトレーニングカラーおよび有色のトレーニングカラーに接続する任意の半直線の角度によって定義される。
本明細書で用いられるトレーニング行列は、白色点を維持し、さらに、異なるトレーニングカラーの集合のうちの一つのトレーニングカラーを維持するという制約を受ける。したがって、トレーニング行列は、トレーニング行列が特有であるトレーニングカラーの色相角に特有であるように定義される。
トレーニングカラーおよび白色は、該トレーニングカラーに特有な各トレーニング行列の9個のパラメータのうち6個を確定させ、残りの3個のパラメータは、特性評価の対象の残りのパッチについての「学習誤差」として把握されるものを最小にするための最小二乗最適化を実行することでフィッティングされる。
デバイス色相角がRGB色空間に対して導出される場合に、対応する3×3変換行列は、N個のトレーニング行列の正規化された加重和として得られる。
それぞれの重みは例えば、デバイス色空間色相角と推定トレーニングカラー色相角との最小差のp乗のべき関数などの微分可能な関数として算出されるが、これに限定されない。
本発明に係る重み関数は、デバイスカラーに近い色相角に密接な行列の生成に局所的な影響を与え、その重み関数は本発明の変換関数についての微分可能性を確実にし且つ最適化する。
したがって、一態様では、本方法は、加重拘束行列の集合を用いる色相平面を維持する色補正方法ということができ、したがって、本明細書にて以下でさらに詳細に開示される本発明の方法は、それらの全体の色相平面を維持する機能により定義される。
Phongの陰影モデルにより示されるように、これは、拡散するオブジェクトの色が正確にまたは対応する低度の誤差でマッピングされる場合には、所与の光源の下で撮像された拡散的に反射する三次元物体上のすべての色が、正確に、または比較的低度の誤差でマッピングされることを意味する。
本発明の更なる態様では、白色が中間色であり残りのN個のトレーニングカラーが有色のトレーニングカラーであるN+1個の異なるトレーニングカラー集合で定義されるN個の3×3トレーニングカラー行列を用いて、第1色空間R,G,B色チャネル値を有する所定の色に対して、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を実行するための方法であって、
i)前記所定の色についての第1色空間R,G,B色チャネル値を提供するステップと、
ii)ステップi)において提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値について第1色空間色相角を求めるステップと、
iii)前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換可能な第1色空間色相角に特有の3×3行列を生成するステップと、
iv)前記所定の色についての第1色空間色相角に特有の3×3行列に前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を乗ずることによって、前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換するステップであって、
前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が、第1色空間色相角に特有のN個のトレーニングカラー行列の加重和であり、
前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が、ステップi)において提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の前記色相角に関して特有のものである、該ステップと、
v)各トレーニングカラーについて、前記N個のトレーニングカラー行列のそれぞれについての重みを、前記所定の色の前記第1色空間色相角と、前記トレーニングカラー行列が特有であるトレーニングカラーの第1色空間色相角との最小色相角差の微分関数に依存して設定されるパラメータとして求めるステップと、
vi)個々のトレーニングカラー行列の前記重みをすべてのトレーニングカラー行列の重みの合計で割ることによって第1色空間色相角に特有の加重和を得るステップと、
vii)第1色空間R,G,B色チャネル値から推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値への変換のグローバル精度のために、既知のトレーニングカラーチャネル値の予め定められたトレーニング集合からの推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との距離の合計を最小化することで、前記微分関数に依存したパラメータの集合を最適化するステップと
を含む方法が提供される。
本発明の更なる態様では、i)第1色空間における三つの独立した線形色チャネル値R,G,Bを、ii)第2色空間における三つの独立した推定色チャネル値X,Y,Zに色補正する、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換の方法であって、
a)白色が中間色であり残りのN個のトレーニングカラーが有色のトレーニングカラーであるN+1個の異なるトレーニングカラー集合で定義される予め定められたトレーニングカラー集合を提供することで、N個の3×3トレーニングカラー行列を提供するステップであって、
前記トレーニングカラー集合が、第1色空間内のN+1個の既知のR,G,B色チャネル値と、第2色空間内の対応するN+1個の既知のX,Y,Z色チャネル値とを含み、
前記N個の異なる有色のトレーニングカラーと中間色である白色とのそれぞれが、3×3のトレーニングカラー行列の定義に関与し、
各トレーニングカラー行列が有色のトレーニングカラーに特有であり、
各トレーニングカラー行列が白色に特有であり、
白色点の維持とトレーニングカラーの維持という制約を受ける線形最小二乗回帰を実行することでN個のトレーニングカラー行列が得られ、
トレーニングカラー行列が特有である有色のトレーニングカラーおよび白色が、前記制約された線形最小二乗回帰で維持され、
トレーニングカラー行列が特有でない残りの有色のトレーニングカラーのそれぞれに対して、前記制約を受ける線形最小二乗回帰を実行することで、前記N個のトレーニングカラー行列のそれぞれについて、前記第2色空間の推定色チャネル値X,Y,Zと前記第2色空間の既知の色チャネル値X,Y,Zとの間の距離が最小化され、
各トレーニングカラーが、第1色空間で測定された第1色空間トレーニングカラー色相角に特有であり、かつ第2色空間で測定された第2色空間トレーニングカラー色相角に特有である、該ステップと、
b)i)前記所定の色についての第1色空間R,G,B色チャネル値を提供し、ii)ステップi)において提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値のために第1色空間色相角を求め、iii)前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換可能な、第1色空間色相角に特有の3×3行列を生成し、iv)前記所定の色についての第1色空間色相角に特有の3×3行列に前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を乗ずることによって、前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換することで、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を、第1色空間R,G,B色チャネル値を持つ所定の色に対して実行するために、前記N個の3×3トレーニングカラー行列を使用するステップであって、
前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が、第1色空間色相角に特有の、N個のトレーニングカラー行列の加重和であり、
前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が、ステップiにおいて提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の前記色相角に特有であり、
各トレーニングカラーについて、前記N個のトレーニングカラー行列のそれぞれの重みが、前記所定の色の前記第1色空間色相角と、前記トレーニングカラー行列が特有であるトレーニングカラーの第1色空間色相角との最小色相角差の微分関数に依存して設定されるパラメータとして算出され、
個々のトレーニングカラー行列の前記重みをすべてのトレーニングカラー行列の重みの合計で割ることによって第1色空間色相角に特有の加重和が得られ、
第1色空間R,G,B色チャネル値から第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値への変換のグローバル精度のために、既知のトレーニングカラーチャネル値の予め定められたトレーニング集合からの推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との距離の合計を最小化することで、前記微分関数に依存したパラメータの集合が最適化される、該ステップと、
c)i)M個の異なるテスト色チャネル値の集合により定義された、予め定められたテストカラーの集合を提供し、ii)第1色空間のM個の既知のR,G,B色チャネル値と、第2色空間の対応するM個の既知のX,Y,Z色チャネル値とを提供し、iii)ステップb)の3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を適用することで、前記第1色空間の既知のR,G,B色チャネル値のそれぞれについて、既知のR,G,B色チャネル値のための第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値を生成することで、M個の異なるテストカラーから成る予め定められた色集合をテストするステップであって、
第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値のそれぞれと、第2色空間の対応する既知のX,Y,Z色チャネル値のそれぞれとで差がある場合には、該差は、前記3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換の精度の基準であり、
第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値と前記第2色空間の対応する既知のX,Y,Z色チャネル値との間のより小さい差と、前記3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換のより高い精度との間に、正の相関がある、該ステップと
を含む方法が提供される。
本発明の更に別の態様では、データ記録媒体に記録するためのものであって、コンピュータ機器により実行された場合に、該コンピュータ機器に本発明の方法を実行させるためのコンピュータプログラムが提供される。
本発明の更なる態様では、イメージセンサからの画像データを処理するための画像処理装置であって、該画像処理装置が、データ記録媒体に記録するためのものであって、コンピュータ機器により実行された場合に、該コンピュータ機器に本発明の方法を実行させることが可能なコンピュータプログラムを備える。
さらに更なる態様では、上記の通り定義される画像処理装置を備えるデジタルカメラが提供される。
本発明の更に別の態様では、データ記録媒体に記録するためのものであって、コンピュータ機器により実行された場合に、該コンピュータ機器に本発明の方法を実行させることが可能なコンピュータプログラムを備えるデジタルカメラが提供される。
本発明の更なる態様では、非一時的なコンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータプログラムが提供され、ここで、該コンピュータプログラムは、プログラムコードを実行することで、画像処理装置に本発明の方法を実行させるコンピュータ実行可能なプログラムコードを含む。
更なる態様では、プログラムコードを実行することで画像処理装置に本発明の方法を実行させるコンピュータ実行可能なプログラムコードを含むコンピュータプログラムを備える非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。
なお更なる態様では、画像処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムコードを格納するための記録媒体が提供され、ここで、その記録媒体に格納されるプログラムコードは、画像処理装置にプログラムコードを実行させて本発明の方法を実行させる。画像処理装置は望ましくはデジタルカメラである。
本発明に関して、第1色空間R,G,B色チャネル値で定義される画像データを提供および処理するデジタルカメラモジュールであって、
a)少なくとも一つのプロセッサと、
b)コンピュータ実行可能なプログラムコードを備える少なくとも一つのメモリモジュールと
を備え、
前記少なくとも一つのプロセッサと、前記コンピュータ実行可能なプログラムコードを備える少なくとも一つのメモリモジュールとが、白色が中間色であり残りのN個のトレーニングカラーが有色のトレーニングカラーであるN+1個の異なるトレーニングカラー集合で定義されるN個の3×3トレーニングカラー行列を用いて、第1色空間R,G,B色チャネル値を有する所定の色に対して、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を実行する、
デジタルカメラモジュールが提供される。
更なる態様では、第1色空間R,G,B色チャネル値で定義される画像データを提供および処理するデジタルカメラモジュールであって、
a)少なくとも一つのプロセッサと、
b)コンピュータ実行可能なプログラムコードを備える少なくとも一つのメモリモジュールと
を備え、
前記少なくとも一つのプロセッサと、前記コンピュータ実行可能なプログラムコードを備える少なくとも一つのメモリモジュールとが、i)第1色空間における三つの独立した線形色チャネル値R,G,Bを、ii)第2色空間における三つの独立した推定色チャネル値X,Y,Zに色補正する、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換の方法を実行する、
デジタルカメラモジュールが提供される。
図4に示す一個抜き学習法を用いて、二つの異なるデータセットのためのべき関数pの関数としてプロットされた、X,Y,Z推定誤差を示す図である。グラフは、マクベス24およびマクベスDCのカラーチェッカチャートのそれぞれについて、重み関数指数p値の関数としてX,Y,Z平均二乗誤差を示す。マクベス24のデータは破線(−o−)で描かれ、マクベスDCデータは破線(−x−)で描かれる。 色相平面の出力を視覚化したものを示す図である。a)は、CIE xy色度図上でのRGBの繰り返される色相平面を表し、b)は、エセル・データ(詳細はテキスト参照)から取られた有色パッチから生成された色相平面を表す。POL3およびRPOL3法によって制限される曲率はそれぞれの場合において明確である。 図4,5,6に示す方法ステップで用いられる図記号を示す図である。斜めのボックスは、提供される入力データを示す。円は、実行される演算を示す。細線の長方形は中間結果を示し、太線の長方形は最終結果を示す。 選択されたトレーニングカラー集合に関連する、パラメータ集合依存の微分可能な重み関数のパラメータを最適化することによって、HPPCC−WCM(加重拘束行列化による、色相平面を維持する色補正)方法をトレーニングすること、に関連する方法ステップを示す図である。提供されるデータ、演算、および結果は図に示されている。i)予め定められたトレーニングカラー集合の第1色空間R,G,B色チャネル値と、N個の有彩色と、一つの白色との集合を提供する。ii)チャネル毎に各有彩色の色チャネル値を白色で割ることで、ホワイトバランスが取れたN個のトレーニングカラー集合第1色空間R,G,B色チャネル値を求める。iii)N個のトレーニングカラー集合第1色空間R,G,B色チャネル値を得る。iv)各第1色空間トレーニング集合カラー色相角を求める。v)N個のトレーイング集合第1色空間カラー色相角についての最終データを得る。vi)予め定められたトレーニングカラー集合の第2色空間X,Y,Z色チャネル値と、N個の有彩色と、一つの白色との集合を提供する。vii)チャネル毎に各有彩色の色チャネル値を白の色チャネル値で割ることで、ホワイトバランスが取れたN個のトレーニングカラー集合色空間X,Y,Z色チャネル値を求める。viii)N個のトレーニングカラー集合第2色空間X,Y,Z色チャネル値を得る。ix)制約を受ける最小二乗回帰(LSQ)によって行列を求める。x)N個の3×3トレーニング集合カラー行列についての最終データを得る。ここで、各行列は、対応するトレーニングカラーに特有のものである。xi)例えば「一個抜きの」最適化学習方法を用いることで、指数pの加重べき関数のような、パラメータ集合に依存し且つ色相平面に依存する微分可能な重み関数の最適なパラメータを求める。xii)限定されないが例えば、指数pの最適な加重べき関数のような、パラメータ集合に依存し且つ色相平面に依存する微分可能な重み関数の形式で最終データを得る。 パラメータの集合が指数pの加重べき関数である方法を示す図である。図5において、HPPCC−WCM(加重拘束行列化による、色相平面を維持する色補正)方法は、周知の第1色空間R,G,B色チャネル値を有する所定の色に用いられる。提供されるデータ、演算、および結果は図に示されている。i)N個のトレーニングカラー行列を提供する。ii)ステップi)で提供されたN個のトレーニングカラー行列について、対応するN個の第1色空間トレーニングカラー色相角を提供する。iii)図4に対する上記説明における、(ステップxii)で得られる)パラメータ集合に依存し且つ色相平面に依存する微分可能な重み関数――本図では指数pのべき関数として示されている――のパラメータを提供する。iv)1以上の色について、ホワイトバランスの取れた第1色空間色チャネル値を提供する。v)上記1以上の色について、第1色空間色値についての前記第1色空間カラー色相角を算出する。vi)上記1以上の色について第1色空間カラー色相角を得る。vii)上記1以上の色に関連するトレーニングカラー行列のそれぞれについて重みを求める。viii)上記1以上の色についてN個のトレーニングカラー行列重みを得る。ix)行列乗算により、所定の色についての色相角に特有の3×3変換行列を第1色空間R,G,B色チャネル値に適用することによって、トレーニングカラー行列のそれぞれに、対応する正規化された重みを乗ずることで得られる、N個の重み付けされたトレーニングカラー行列を合算することで、上記1以上の色について、色相角に特有の変換行列を求める。x)上記1以上の色について、ホワイトバランスが取れた推定第2色空間X_estim、Y_estim、Z_estim色チャネル値を得る。 既知のテストセット第1色空間R,G,B色チャネル値と、対応するテストセット第2色空間X,Y,Z色チャネル値とを有するテストカラーに対するHPPCC−WCM(加重拘束行列化による、色相平面を維持する色補正)方法のテストを示す図である。提供されるデータ、演算、および結果は図に示されている。 i)N個のトレーニングカラー行列を提供するステップと、 ii)ステップi)において提供された前記N個のトレーニングカラー行列についてのN個の対応する第1色空間トレーニングカラー色相角を提供するステップと、iii)パラメータ集合に依存し且つ色相角に依存する微分可能な重み関数――図では指数pのべき関数として示されている――のパラメータを提供する。iv)1以上の色について、ホワイトバランスが取れたテストセット第1色空間R,G,B色チャネル値を提供する。v)上記テストセット第1色空間R,G,B色チャネル値について色相角を求める。vi)上記テストセットについてテストセット第1色空間R,G,Bカラー色相角を得る。vii)上記テストセットカラーに関連するトレーニングカラー行列のそれぞれについて重みを求める。viii)テストセットの各色についてN個のトレーニングカラー行列重みを得る。ix)行列乗算により、テストセットの所定の色についての色相角に特有の3×3変換行列を第1色空間R,G,B色チャネル値に適用することによって、トレーニングカラー行列のそれぞれに、対応する正規化された重みを乗ずることで得られる、N個の重み付けされたトレーニングカラー行列を合算することで、上記テストセットの各色について、色相角に特有の変換行列を求める。x)テストセットの各色について、ホワイトバランスが取れた、推定第2色空間X_estim、Y_estim、Z_estim色チャネル値を得る。xi)既知のテストセット第2色空間X,Y,Z色チャネル値を提供する。xii)前記既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値と、前記推定第2色空間X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値とを、幾何学的距離が一定の知覚的な差である更なる色空間に変換することで、第2色空間の前記第2色空間X,Y,Z色チャネル値に関連する前記テストセットの各色についての知覚的な色差と、前記第2色空間の推定X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値と求める。xiii)推定されたテストセット色差(例えばCIELabまたはCIELuvの場合にはDeltaE)を得る。
本発明を下記項目により特徴付けることができる。
(項目1)
白色が中間色であり残りのN個のトレーニングカラーが有色のトレーニングカラーであるN+1個の異なるトレーニングカラー集合で定義されるN個の3×3トレーニングカラー行列を用いて、第1色空間R,G,B色チャネル値を有する所定の色に対して、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を実行するための方法であって、
i)前記所定の色についての第1色空間R,G,B色チャネル値を提供するステップと、
ii)ステップi)において提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値について第1色空間色相角を求めるステップと、
iii)前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換可能な第1色空間色相角に特有の3×3行列を生成するステップと、
iv)前記所定の色についての第1色空間色相角に特有の3×3行列に前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を乗ずることによって、前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換するステップであって、
前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が、第1色空間色相角に特有のN個のトレーニングカラー行列の加重和であり、
前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が、ステップi)において提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の前記色相角に関して特有のものである、該ステップと、
v)各トレーニングカラーについて、前記N個のトレーニングカラー行列のそれぞれについての重みを、前記所定の色の前記第1色空間色相角と、前記トレーニングカラー行列が特有であるトレーニングカラーの第1色空間色相角との最小色相角差の微分関数に依存して設定されるパラメータとして求めるステップと、
vi)個々のトレーニングカラー行列の前記重みをすべてのトレーニングカラー行列の重みの合計で割ることによって第1色空間色相角に特有の加重和を得るステップと、
vii)第1色空間R,G,B色チャネル値から推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値への変換のグローバル精度のために、既知のトレーニングカラーチャネル値の予め定められたトレーニング集合からの推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との距離の合計を最小化することで、前記微分関数に依存したパラメータの集合を最適化するステップと
を含む方法。
(項目2)
i)第1色空間における三つの独立した線形色チャネル値R,G,Bを、ii)第2色空間における三つの独立した推定色チャネル値X,Y,Zに色補正する、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換の方法であって、
a)白色が中間色であり残りのN個のトレーニングカラーが有色のトレーニングカラーであるN+1個の異なるトレーニングカラー集合で定義される予め定められたトレーニングカラー集合を提供することで、N個の3×3トレーニングカラー行列を提供するステップであって、
前記トレーニングカラー集合が、第1色空間内のN+1個の既知のR,G,B色チャネル値と、第2色空間内の対応するN+1個の既知のX,Y,Z色チャネル値とを含み、
前記N個の異なる有色のトレーニングカラーと中間色である白色とのそれぞれが、3×3のトレーニングカラー行列の定義に関与し、
各トレーニングカラー行列が有色のトレーニングカラーに特有であり、
各トレーニングカラー行列が白色に特有であり、
白色点の維持とトレーニングカラーの維持という制約を受ける線形最小二乗回帰を実行することでN個のトレーニングカラー行列が得られ、
トレーニングカラー行列が特有である有色のトレーニングカラーおよび白色が、前記制約された線形最小二乗回帰で維持され、
トレーニングカラー行列が特有でない残りの有色のトレーニングカラーのそれぞれに対して、前記制約を受ける線形最小二乗回帰を実行することで、前記N個のトレーニングカラー行列のそれぞれについて、前記第2色空間の推定色チャネル値X,Y,Zと前記第2色空間の既知の色チャネル値X,Y,Zとの間の距離が最小化され、
各トレーニングカラーが、第1色空間で測定された第1色空間トレーニングカラー色相角に特有であり、かつ第2色空間で測定された第2色空間トレーニングカラー色相角に特有である、該ステップと、
b)i)前記所定の色についての第1色空間R,G,B色チャネル値を提供し、ii)ステップi)において提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値のために第1色空間色相角を求め、iii)前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換可能な、第1色空間色相角に特有の3×3行列を生成し、iv)前記所定の色についての第1色空間色相角に特有の3×3行列に前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を乗ずることによって、前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換することで、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を、第1色空間R,G,B色チャネル値を持つ所定の色に対して実行するために、前記N個の3×3トレーニングカラー行列を使用するステップであって、
前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が、第1色空間色相角に特有の、N個のトレーニングカラー行列の加重和であり、
前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が、ステップiにおいて提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の前記色相角に特有であり、
各トレーニングカラーについて、前記N個のトレーニングカラー行列のそれぞれの重みが、前記所定の色の前記第1色空間色相角と、前記トレーニングカラー行列が特有であるトレーニングカラーの第1色空間色相角との最小色相角差の微分関数に依存して設定されるパラメータとして算出され、
個々のトレーニングカラー行列の前記重みをすべてのトレーニングカラー行列の重みの合計で割ることによって第1色空間色相角に特有の加重和が得られ、
第1色空間R,G,B色チャネル値から第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値への変換のグローバル精度のために、既知のトレーニングカラーチャネル値の予め定められたトレーニング集合からの推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との距離の合計を最小化することで、前記微分関数に依存したパラメータの集合が最適化される、該ステップと、
c)i)M個の異なるテスト色チャネル値の集合により定義された、予め定められたテストカラーの集合を提供し、ii)第1色空間のM個の既知のR,G,B色チャネル値と、第2色空間の対応するM個の既知のX,Y,Z色チャネル値とを提供し、iii)ステップb)の3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を適用することで、前記第1色空間の既知のR,G,B色チャネル値のそれぞれについて、既知のR,G,B色チャネル値のための第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値を生成することで、M個の異なるテストカラーから成る予め定められた色集合をテストするステップであって、
第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値のそれぞれと、第2色空間の対応する既知のX,Y,Z色チャネル値のそれぞれとで差がある場合には、該差は、前記3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換の精度の基準であり、
第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値と前記第2色空間の対応する既知のX,Y,Z色チャネル値との間のより小さい差と、前記3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換のより高い精度との間に、正の相関がある、該ステップと
を含む方法。
(項目3)
前記第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値が更なる色空間の推定色チャネル値に変換され、前記第2色空間の前記対応する既知のX,Y,Z色チャネル値が前記更なる色空間の既知の色チャネル値に変換され、前記距離が、前記更なる色空間の変換された推定色チャネル値と前記更なる色空間の変換された既知の色チャネル値との間の距離である、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目4)
前記距離が、前記変換の前記精度の更なる評価のための色差に変換される、
項目2および3のいずれかの方法。
(項目5)
平均として評価される、より小さな知覚色距離と、中央値と、最大値とが、より正確な変換の証拠である、
項目2および3のいずれかの方法。
(項目6)
前記距離が、推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間のN個のユークリッド距離の合計として測定される、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目7)
前記微分関数に依存したパラメータ集合がp乗のべき関数である、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目8)
前記微分関数に依存したパラメータ集合が、n+1個の係数を持つn次の多項式である、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目9)
前記微分関数に依存したパラメータ集合がルックアップテーブルである、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目10)
前記微分関数に依存したパラメータ集合が三角関数である、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目11)
前記微分関数に依存したパラメータ集合が指数関数である、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目12)
前記パラメータ集合が、前記第1色空間色相角特有の3×3行列が特有である、項目2のステップb)のi)で提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の色相角の色相角から独立している、
項目8〜11のいずれかの方法。
(項目13)
前記パラメータ集合が、前記第1色空間色相角特有の3×3行列が特有である、項目2のステップb)のi)で提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の色相角の色相角に依存する、
項目8〜11のいずれかの方法。
(項目14)
前記微分関数に依存するパラメータのうちのパラメータの最適化が、前記トレーニングカラー行列の生成のために用いられる前記トレーニングカラー集合に対する一個抜き法を使って実行される、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目15)
前記微分関数に依存するパラメータのうちのパラメータの最適化が、前記トレーニングカラー行列の生成のために用いられるトレーニングカラー集合の部分集合と、最適化のための前記トレーニングカラー集合の残りの色とを使って実行される、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目16)
pの最適化が、トレーニングカラー行列の生成のために用いられる前記トレーニングカラー集合に対する一個抜き法を使って実行される、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目17)
画像ノルムが、推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離を測定するために用いられる、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目18)
画像2ノルムが、推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離を測定するために用いられる、
項目17の方法。
(項目19)
推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離がCIELab値で測定される。
項目17および18のいずれかの方法。
(項目20)
推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離がCIELuv値で測定される。
項目17および18のいずれかの方法。
(項目21)
推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離がATD色空間値で測定される。
項目17および18のいずれかの方法。
(項目22)
推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離が自然色空間値で測定される。
項目17および18のいずれかの方法。
(項目23)
推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離が、第2色空間X,Y,Z色チャネル値と線形の関係にある色空間で測定される。
項目17および18のいずれかの方法。
(項目24)
既知のトレーニングカラーチャネル値の前記予め定められたトレーニング集合からの推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との距離が、知覚的な色差または比色色差である、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目25)
N+1個の色から成る前記予め定められた色集合が、合成色形成によって提供される、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目26)
N+1個の色から成る前記予め定められた色集合が、線形色チャネル値を生成する装置により物理的に記録される、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目27)
第1色チャネル値および第2色チャネル値が基本的に反射率と線形の関係にある、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目28)
第1色チャネル値および第2色チャネル値が基本的に放射照度と線形の関係にある、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目29)
第1色チャネル値および第2色チャネル値が基本的に露光時間と線形の関係にある、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目30)
すべての色チャネル値を前記第1色空間の白の色値で割ることによって、各色チャネルの前記白色の単位値に対して第1色チャネル値のホワイトバランスが取られる、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目31)
すべての色チャネル値を前記第2色空間の白の色値で割ることによって、各色チャネルの前記白色の単位値に対して第2色チャネル値のホワイトバランスが取られる、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目32)
第1色空間白色点が前記第1色空間でのR,G,Bの単位値により定義され、色空間白色点が第2色空間のX,Y,Zの単位値により定義される、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目33)
着色面のための色チャネル値の既知の合成色形成が、該着色面の相対的なスペクトルパワー分布を乗じたデバイスチャネル当たりの既知のスペクトル感度の積分により算出される、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目34)
基本的に本明細書の式1および2のように、前記相対的なスペクトルパワー分布が、前記光源の前記相対的なスペクトルパワー分布を乗じた前記着色面のスペクトル反射関数に等しい、
項目33の方法。
(項目35)
デバイスが表面のスペクトルパワー分布にさらされる場合に、色チャネル値の既知の物理的な記録が提供される、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目36)
前記白色点色チャネル値が、完全拡散反射面に近いスペクトル反射率関数を有する強く中立的に反射する表面として前記トレーニングカラーの中で見られるデバイス色チャネル値である、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目37)
前記白色点色チャネル値が、前記トレーニングカラー集合に関連する色チャネル値に基づく、どの前記デバイス色チャネル値が前記完全拡散反射面にあったかについての線形最小二乗推定の結果である、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目38)
色空間がR,G,B色チャネル値またはX,Y,Z色チャネル値のいずれかの三つのベクトルによって張られる3次元ユークリッド空間である
項目1および2のいずれかの方法。
(項目39)
基本的に本明細書の式21,22,23,24,25のように、有彩色の色相角が色度空間において、中間色である白色の色度点から延びる任意でかつ固定の半直線と、中間色である白色から前記有彩色の色度点までの半直線との角度として定義される、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目40)
前記第1デバイス色度空間が、r=R/(R+G+B)で得られる第1軸上の色度値rとg=G/(R+G+B)で得られる第2軸上の色度値gとがその色の色度点(r,g)を形成する平面に、前記R,G,B第1色空間値を中心投影することで形成される2次元空間である、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目41)
前記第1色空間白色点が色度値r=1/3,g=1/3を得る、
項目40の方法。
(項目42)
前記第2デバイス色度空間が、x=X/(X+Y+Z)で得られる第1軸上の色度値xとy=Y/(X+Y+Z)で得られる第2軸上の色度値yとがその色の色度点(x,y)を形成する平面に、前記第2色空間値X,Y,Zを中心投影することで形成される2次元空間である、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目43)
前記第2デバイス白色点が色度値x=1/3,y=1/3を得る、
項目42の方法。
(項目44)
基本的に本明細書の式19,20のように、前記色相平面の維持が、色相平面上の色のすべての加法結合の前記変換関数での維持を含む、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目45)
有彩色を示すベクトルと中間色である白色を示すベクトルによって張られる半平面として定義される前記第1色空間の色相平面が、前記有彩色の推定第2デバイス色チャネル値を示すベクトルと前記中間色である白色の前記第2デバイス色チャネル値を示すベクトルとによって張られる半平面として定義される、前記第2色空間の対応する色相平面に変換される、
項目44の方法。
(項目46)
色相平面上の色の加法結合が、それぞれの色のスペクトル反射率関数の加法結合と等しい、
項目44の方法。
(項目47)
基本的に本明細書の式15、16,17,18,19,20のように、スペクトル反射率関数が、白色のスペクトル反射関数と有彩色のスペクトル反射率関数との線形結合として表される、
項目46の方法。
(項目48)
前記維持が色相平面の維持である、
項目44の方法。
(項目49)
白色を維持する3×3行列の形式での変換を用いる変換方法を用いて前記色相平面が維持される、
項目48の方法。
(項目50)
前記変換方法が、色相平面を維持する色補正方法である、
項目49の方法。
(項目51)
トレーニング行列に適用される前記微分可能な重み関数が、変換関数のフルカラー空間の微分可能性を保証する、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目52)
変換関数が、個々の色相平面上のデバイスカラーを線形に変換するが、非線形に色相平面間をまたぐデバイスカラーを変換可能である、
項目1および2のいずれかの方法。
(項目53)
色相平面を維持する色補正のために、既知のテストセット第1色空間R,G,B色チャネル値と、対応するテストセット第2色空間X,Y,Z色チャネル値とを有するテストカラーに対して実行される、加重拘束行列化法であって、
i)N個のトレーニングカラー行列を提供するステップと、
ii)ステップi)において提供された前記N個のトレーニングカラー行列についてのN個の対応する第1色空間トレーニングカラー色相角を提供するステップと、
iii)パラメータ依存でかつ色相角依存の微分可能な重み関数のためのパラメータを提供するステップと、
iv)1以上の色についての、ホワイトバランスが取れた第1色空間色値を提供するステップと
v)前記1以上の色について、前記第1色空間色値のための第1色空間カラー色相角を算出するステップと、
Vi)前記1以上の色について第1色空間カラー色相角を得るステップと、
Vii)前記1以上の色に関連する前記トレーニングカラー行列それぞれについて前記重みを求めるステップと、
Viii)前記1以上の色のそれぞれについてN個のトレーニングカラー行列重みを得るステップと、
ix)前記1以上の色のそれぞれについて、行列乗算により、所定の色についての色相角に特有の3×3変換行列を前記第1色空間R,G,B色チャネル値に適用することによって、前記トレーニングカラー行列のそれぞれに、対応する正規化された重みを乗ずることで得られる、N個の重み付けされたトレーニングカラー行列を合算することで、色相角に特有の変換行列を求めるステップと、これにより、
x)前記1以上の色のそれぞれについての、推定されホワイトバランスが取れた第2色空間X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値を得るステップと
を含み、
さらに、
xi)既知のテストセット第2色空間X,Y,Z色チャネル値を提供するステップと、
xii)前記既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値と、前記推定第2色空間X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値とを、幾何学的距離が一定の知覚的な差である更なる色空間に変換することで、第2色空間の前記第2色空間X,Y,Z色チャネル値に関連する前記テストセットの各色についての知覚的な色差と、前記第2色空間の推定X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値と求めるステップと、これにより、
xiii)推定されたテストセット色差の集合を得るステップと、
を含む方法。
(項目54)
前記第2色空間の前記推定X,Y,Z色チャネル値が、更なる色空間の推定色チャネル値に変換され、前記第2色空間の前記対応する既知のX,Y,Z色チャネル値が、前記更なる色空間の既知の色チャネル値に変換され、前記距離が、前記更なる色空間の変換された推定色チャネル値と前記更なる色空間の変換された既知の色チャネル値との間の距離である、
項目53の方法。
(項目55)
前記距離が、前記変換の精度の更なる評価のための色差に換算される、
項目53および54のいずれかの方法。
(項目56)
平均として評価される、より小さな知覚的な色距離と、中央値と、最大値とが、より正確な変換の証拠である、
項目53および54のいずれかの方法。
(項目57)
前記距離が、推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間のN個のユークリッド距離の合計として測定される、
項目53の方法。
(項目58)
前記パラメータ集合に依存した微分関数が、p乗のべき関数である、
項目53の方法。
(項目59)
前記パラメータ集合に依存した微分関数が、n+1個の係数を持つn次の多項式である、
項目53の方法。
(項目60)
前記パラメータ集合に依存した微分関数がルックアップテーブルである、
項目53の方法。
(項目61)
前記パラメータ集合に依存した微分関数が三角関数である、
項目53の方法。
(項目62)
前記パラメータ集合に依存した微分関数が指数関数である、
項目53の方法。
(項目63)
前記パラメータ集合が、前記第1色空間色相角特有の3×3行列が特有である、項目53で提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の色相角の色相角から独立している、
項目59〜62のいずれかの方法。
(項目64)
前記パラメータ集合が、前記第1色空間色相角特有の3×3行列が特有である、項目53で提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の色相角の色相角に依存する、
項目59〜62のいずれかの方法。
(項目65)
前記微分関数に依存するパラメータのうちのパラメータの最適化が、前記トレーニングカラー行列の生成のために用いられる前記トレーニングカラー集合に対する一個抜き法を使って実行される、
項目53の方法。
(項目66)
前記微分関数に依存するパラメータのうちのパラメータの最適化が、前記トレーニングカラー行列の生成のために用いられるトレーニングカラー集合の部分集合と、最適化のための前記トレーニングカラー集合の残りの色とを使って実行される、
項目53の方法。
(項目67)
pの最適化が、トレーニングカラー行列の生成のために用いられる前記トレーニングカラー集合に対する一個抜き法を使って実行される、
項目53の方法。
(項目68)
画像ノルムが、推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離を測定するために用いられる、
項目53の方法。
(項目69)
画像2ノルムが、推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離を測定するために用いられる、
項目68の方法。
(項目70)
推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離がCIELab値で測定される。
項目68および69のいずれかの方法。
(項目71)
推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離がCIELuv値で測定される。
項目68および69のいずれかの方法。
(項目72)
推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離がATD色空間値で測定される。
項目68および69のいずれかの方法。
(項目73)
推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離が自然色空間値で測定される。
項目68および69のいずれかの方法。
(項目74)
推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間の距離が、第2色空間X,Y,Z色チャネル値と線形の関係にある色空間で測定される。
項目68および69のいずれかの方法。
(項目75)
前記予め定められたトレーニング集合からの推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との距離が、知覚的な色差または比色色差である、
項目53の方法。
(項目76)
N+1個の色から成る前記予め定められた色集合が、合成色形成によって提供される、
項目53の方法。
(項目77)
N+1個の色から成る前記予め定められた色集合が、線形色チャネル値を生成する装置により物理的に記録される、
項目53の方法。
(項目78)
第1色チャネル値および第2色チャネル値が基本的に反射率と線形の関係にある、
項目53の方法。
(項目79)
第1色チャネル値および第2色チャネル値が基本的に放射照度と線形の関係にある、
項目53の方法。
(項目80)
第1色チャネル値および第2色チャネル値が基本的に露光時間と線形の関係にある、
項目53の方法。
(項目81)
すべての色チャネル値を前記第1色空間の白の色値で割ることによって、各色チャネルの前記白色の単位値に対して第1色チャネル値のホワイトバランスが取られる、
項目53の方法。
(項目82)
すべての色チャネル値を前記第2色空間の白の色値で割ることによって、各色チャネルの前記白色の単位値に対して第2色チャネル値のホワイトバランスが取られる、
項目53の方法。
(項目83)
第1色空間白色点が前記第1色空間でのR,G,Bの単位値により定義され、色空間白色点が第2色空間のX,Y,Zの単位値により定義される、
項目53の方法。
(項目84)
着色面のための色チャネル値の既知の合成色形成が、該着色面の相対的なスペクトルパワー分布を乗じたデバイスチャネル当たりの既知のスペクトル感度の積分により算出される、
項目53の方法。
(項目85)
基本的に本明細書の式1および2のように、前記相対的なスペクトルパワー分布が、前記光源の前記相対的なスペクトルパワー分布を乗じた前記着色面のスペクトル反射関数に等しい、
項目84の方法。
(項目86)
デバイスが表面のスペクトルパワー分布にさらされる場合に、色チャネル値の既知の物理的な記録が提供される、
項目53の方法。
(項目87)
前記白色点色チャネル値が、完全拡散反射面に近いスペクトル反射率関数を有する強く中立的に反射する表面として前記トレーニングカラーの中で見られるデバイス色チャネル値である、
項目53の方法。
(項目88)
前記白色点色チャネル値が、前記トレーニングカラー集合に関連する色チャネル値に基づく、どの前記デバイス色チャネル値が前記完全拡散反射面にあったかについての線形最小二乗推定の結果である、
項目53の方法。
(項目89)
色空間がR,G,B色チャネル値またはX,Y,Z色チャネル値のいずれかの三つのベクトルによって張られる3次元ユークリッド空間である
項目53の方法。
(項目90)
基本的に本明細書の式21,22,23,24,25のように、有彩色の色相角が色度空間において、中間色である白色の色度点から延びる任意でかつ固定の半直線と、中間色である白色から前記有彩色の色度点までの半直線との角度として定義される、
項目53の方法。
(項目91)
前記第1デバイス色度空間が、r=R/(R+G+B)で得られる第1軸上の色度値rとg=G/(R+G+B)で得られる第2軸上の色度値gとがその色の色度点(r,g)を形成する平面に、前記R,G,B第1色空間値を中心投影することで形成される2次元空間である、
項目53の方法。
(項目92)
前記第1色空間白色点が色度値r=1/3,g=1/3を得る、
項目91の方法。
(項目93)
前記第2デバイス色度空間が、x=X/(X+Y+Z)で得られる第1軸上の色度値xとy=Y/(X+Y+Z)で得られる第2軸上の色度値yとがその色の色度点(x,y)を形成する平面に、前記第2色空間値X,Y,Zを中心投影することで形成される2次元空間である、
項目53の方法。
(項目94)
前記第2デバイス白色点が色度値x=1/3,y=1/3を得る、
項目93の方法。
(項目95)
基本的に本明細書の式19,20のように、前記色相平面の維持が、色相平面上の色のすべての加法結合の前記変換関数での維持を含む、
項目53の方法。
(項目96)
有彩色を示すベクトルと中間色である白色を示すベクトルによって張られる半平面として定義される前記第1色空間の色相平面が、前記有彩色の推定第2デバイス色チャネル値を示すベクトルと前記中間色である白色の前記第2デバイス色チャネル値を示すベクトルとによって張られる半平面として定義される、前記第2色空間の対応する色相平面に変換される、
項目95の方法。
(項目97)
色相平面上の色の加法結合が、それぞれの色のスペクトル反射率関数の加法結合と等しい、
項目95の方法。
(項目98)
基本的に本明細書の式15、16,17,18,19,20のように、スペクトル反射率関数が、白色のスペクトル反射関数と有彩色のスペクトル反射率関数との線形結合として表される、
項目97の方法。
(項目99)
前記維持が色相平面の維持である、
項目95の方法。
(項目100)
白色を維持する3×3行列の形式での変換を用いる変換方法を用いて前記色相平面が維持される、
項目99の方法。
(項目101)
前記変換方法が、色相平面を維持する色補正方法である、
項目100の方法。
(項目102)
トレーニング行列に適用される前記微分可能な重み関数が、変換関数のフルカラー空間の微分可能性を保証する、
項目53の方法。
(項目103)
変換関数が、個々の色相平面上のデバイスカラーを線形に変換するが、非線形に色相平面間をまたぐデバイスカラーを変換可能である、
項目53の方法。
(項目104)
非一時的なコンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムが、実行された場合に画像処理装置に項目1〜52のいずれかの方法または項目53〜103のいずれかの方法を実行させる、コンピュータ実行可能なプログラムコードを含む、
コンピュータプログラム。
(項目105)
項目104のコンピュータプログラムを含む非一時的なコンピュータ可読媒体。
(項目106)
画像処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムコードを格納するための記録媒体であって、
前記記録媒体に格納された前記プログラムコードが、前記画像処理装置に前記プログラムコードを実行させて項目1〜52のいずれかの方法または項目53〜103のいずれかの方法を実行させる、
記録媒体。
(項目107)
画像処理装置がデジタルカメラである、
項目106の記録媒体。
(項目108)
第1色空間R,G,B色チャネル値で定義される画像データを提供および処理するデジタルカメラモジュールであって、
a)少なくとも一つのプロセッサと、
b)コンピュータ実行可能なプログラムコードを備える少なくとも一つのメモリモジュールと
を備え、
前記少なくとも一つのプロセッサと、前記コンピュータ実行可能なプログラムコードを備える少なくとも一つのメモリモジュールとが、白色が中間色であり残りのN個のトレーニングカラーが有色のトレーニングカラーであるN+1個の異なるトレーニングカラー集合で定義されるN個の3×3トレーニングカラー行列を用いて、第1色空間R,G,B色チャネル値を有する所定の色に対して、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を実行する、
デジタルカメラモジュール。
(項目109)
第1色空間R,G,B色チャネル値で定義される画像データを提供および処理するデジタルカメラモジュールであって、
a)少なくとも一つのプロセッサと、
b)コンピュータ実行可能なプログラムコードを備える少なくとも一つのメモリモジュールと
を備え、
前記少なくとも一つのプロセッサと、前記コンピュータ実行可能なプログラムコードを備える少なくとも一つのメモリモジュールとが、i)第1色空間における三つの独立した線形色チャネル値R,G,Bを、ii)第2色空間における三つの独立した推定色チャネル値X,Y,Zに色補正する、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換の方法を実行する、
デジタルカメラモジュール。
(項目110)
前記コンピュータ実行可能なプログラムコードが、既知の第1色空間R,G,B色チャネル値を有するテストカラーに対して、色相平面を維持する色補正の加重拘束行列化色補正方法を実行し、
前記方法が、
i)N個のトレーニングカラー行列を提供するステップと、
ii)ステップi)において提供された前記N個のトレーニングカラー行列についてのN個の対応する第1色空間トレーニングカラー色相角を提供するステップと、
iii)パラメータ依存でかつ色相角依存の微分可能な重み関数のためのパラメータを提供するステップと、
iv)1以上の色についての、ホワイトバランスが取れた第1色空間色値を提供するステップと
v)前記1以上の色について、前記第1色空間色値のための第1色空間カラー色相角を算出するステップと、
Vi)前記1以上の色について第1色空間カラー色相角を得るステップと、
Vii)前記1以上の色に関連する前記トレーニングカラー行列それぞれについて前記重みを求めるステップと、
Viii)前記1以上の色についてN個のトレーニングカラー行列重みを得るステップと、
ix)前記1以上の色について、行列乗算により、所定の色についての色相角に特有の3×3変換行列を前記第1色空間R,G,B色チャネル値に適用することによって、前記トレーニングカラー行列のそれぞれに、対応する正規化された重みを乗ずることで得られる、N個の重み付けされたトレーニングカラー行列を合算することで、色相角に特有の変換行列を求めるステップと、これにより、
x)前記1以上の色についての、推定されホワイトバランスが取れた第2色空間X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値を得るステップと
を含む、
項目108および109のいずれかのデジタルカメラモジュール。
(項目111)
前記コンピュータ実行可能なプログラムコードがさらに、既知のテストセット第1色空間R,G,B色チャネル値を有するテストカラーに対して、色相平面を維持する色補正の加重拘束行列化色補正方法を実行し、
前記方法が、
i)N個のトレーニングカラー行列を提供するステップと、
ii)ステップi)において提供された前記N個のトレーニングカラー行列についてのN個の対応する第1色空間トレーニングカラー色相角を提供するステップと、
iii)パラメータ依存でかつ色相角依存の微分可能な重み関数のためのパラメータを提供するステップと、
iv)1以上の色についての、ホワイトバランスが取れたテストセット第1色空間色値を提供するステップと
v)前記テストセット第1色空間色値について前記色相角を算出するステップと、
Vi)前記テストセットについてテストセット第1色空間カラー色相角を得るステップと、
Vii)前記テストセットカラーに関連する前記トレーニングカラー行列それぞれについて前記重みを求めるステップと、
Viii)前記テストセットの色のそれぞれについてN個のトレーニングカラー行列重みを得るステップと、
ix)前記テストセットの色のそれぞれについて、行列乗算により、前記テストセットの所定の色についての色相角に特有の3×3変換行列を前記第1色空間R,G,B色チャネル値に適用することによって、前記トレーニングカラー行列のそれぞれに、対応する正規化された重みを乗ずることで得られる、N個の重み付けされたトレーニングカラー行列を合算することで、色相角に特有の変換行列を求めるステップと、
x)前記テストセットの色のそれぞれについての、推定されホワイトバランスが取れた第2色空間X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値を得るステップと
を含み、
前記方法がさらに、
xi)既知のテストセット第2色空間X,Y,Z色チャネル値を提供するステップと、
xii)前記既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値と、前記推定第2色空間X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値とを、幾何学的距離が一定の知覚的な差である更なる色空間に変換することで、第2色空間の前記第2色空間X,Y,Z色チャネル値に関連する前記テストセットの各色についての知覚的な色差と、前記第2色空間の推定X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値と求めるステップと、これにより、
xiii)推定されたテストセット色差の集合を得るステップと、
を含む、
項目108〜110のいずれかのデジタルカメラモジュール。
(項目112)
前記コンピュータ実行可能なプログラムコードが、基本的には項目1〜103のいずれか一項で定義されるように、既知のテストセット第1色空間R,G,B色チャネル値を有するテストカラーに対して、色相平面を維持する色補正の加重拘束行列化色補正方法を実行する、
項目108〜111のいずれかのデジタルカメラモジュール。
本発明は、複数のトレーニングカラー集合およびテストカラー集合を包括的に評価することで裏付けられ実証される。
ノイズの有無にかかわらず反射率、光源、およびカメラの多数の集合から導かれる、本明細書で以下に開示する結果は、上述した本発明の3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換方法が、a)カラーマッチングでの加法性と、b)高次の手法の柔軟性および統計的精度とを組み合わせることで、飽和色の安定性と、色の拡散テストセットから導かれる色相平面上の色とについて最先端の色補正をはるかに凌ぐことを示す。
要約すると、本明細書で以下に開示するように、31台のカメラおよび光源から得られたデータは、本発明の3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換方法が、a)カラーマッチングでの加法性と、b)高次の手法の柔軟性および統計的精度とを組み合わせることができるだけでなく、多くの側面において色補正の最先端の方法よりも優れた結果を生み出すことを可能にすることを、証明する。
本発明は、本明細書にて以下で更に開示および実証される。
I.本発明の詳細な説明
カメラ特性評価は、色補正によりカメラRGB値を比色XYZ値と関連づけるので(参考文献[1],[2])、画像処理の必須の要素である。これは、画像が最終的には観察者により視認されるデジタル写真の任意の要素で重要であり、そして、同じ理由により、雑音除去、コントラスト強調、および色域マッピングのような領域で鍵となる工程である。概して、商用のRGBカメラは、搭載された処理にハードコードされた特性評価変換を持つが、特注の処理を実験室ベースの画像準備(参考文献[3])のために構築することも可能である。
デバイスRGBとCIE XYZとの関係は直接的でない。この理由はいくつかあり、その第一はフィルタの条件等色である。フィルタの条件等色は、典型的なRGBカメラが比色センサフィルタを使用しないこと、すなわち、CIEカラーマッチング関数とセンサスペクトル感度との間の線形変換が存在しないことの結果である。その結果、ルータ条件(Luther Condition)を満たさず(参考文献[4],[5])、そのため複数の色スペクトルが、同じカメラ応答を引き起こす一方で異なるCIE XYZ値を有するか、またはその逆の状況になる(参考文献[6])。比色フィルタは技術的にはもっともらしく見えるが、製造上の限界とノイズの問題とにより一般には使われない。そのため、通常はは、正確であるというよりはむしろ最適化された解決法が探し求められている(参考文献[1],[7],[8])。
非線形法を用いる拡張も提案されているが、典型的に最適化された変換は線形最小二乗回帰(参考文献[1],[9])である。これらは、最適化における自由度を増やすことで誤差を減らすことを目的とし、多項式回帰(参考文献[10],[7],[11],[12],[13])、ニューラルネットワーク(参考文献[14],[15],[16])、およびルックアップテーブル(参考文献[17])を含む。当該回帰は、知覚的に一様な空間における誤差を最小化することで、比色分析上のというよりも知覚上の誤差を減らすことも目的とする(参考文献[18])。比色分析上の誤差と知覚上の誤差とのどちらがより重要かということは、色測定と快い演色とのどちらであるかという状況に依る(参考文献[19])。平均的な特性評価誤差を最小化することに加えて、良好な解決策はいくつかの重要な特性に沿うものでなければならない。それは、a)平滑化、および、マッピングにおける突然の変化または不連続性の回避と、b)すべての色、特に飽和度が高い色についての予測可能でかつ安定したマッピングと、c)異なる光源および反射率の種類を通しての堅固性と、d)ノイズへの耐性と(参考文献[20])、e)入力(露光独立)の線形スケーリングに対する不変性とである。これらの特性の多くは存在しないか、または高次の方法で明確に求められる。参考文献[21]では、露光独立が、誤差を減らした多項式変換に組み込まれている。また、参考文献[7]は、白色点の正確なマッピングにより知覚的誤差が改善しうることを示している。
本発明は、色相平面の維持という新しい特性を導入し、これを使用して色補正のための新規な方法を実現する。その方法を「加重拘束行列化による、色相平面を維持する色補正」(HPPCC−WCM)という。本発明は、そのことと色補正誤差の低減とを示し、本発明は数ある中でも、白色点の維持、露光独立、および平滑化も組み込む。
詳細な説明の第II節では、露光、陰影、および線形的に相関するスペクトル刺激などの特性がセンサ空間座標でどのように表されるかを説明するために、センサ応答とスペクトル反射率との関係についての数学的理論を開示する。第III節では、これらの特性がマッピング方式の代表的な集合とどのように相互に作用するかを評価する。具体的には、その種の方法に色相平面の維持を組み込むための引数を定義および展開する。第IV節では、色相平面を維持する色補正についての新規の手法を詳細に示す。本方法と最先端技術との間の比較結果を第VI節で示し、その結果について第VII節で更に述べる。第VIII節で結論を示す。
II.本発明の数学的理論
色補正方法を最適化するための基本手順は周知である(参考文献[3],[22])。既知のXYZ三刺激値の多数のパッチを有する(時には既知の反射率スペクトルも有する)色較正図が、対象物への均一な証明と迷光の除去とを確実にするように注意して、デジタルカメラで撮像される。露光はノイズを最小化するように選択される。各パッチのRGB応答はカメラに記録され、RGB値を推定XYZ値にマッピングするために関数のパラメータが推定される。
A.色形成
センサ、反射率、および光源の所定の組についての画像形成処理のモデルは式1,2で与えられる。一般に、スペクトルパワー分布P(λ)に対するセンサ応答sは以下の通りである。
Figure 0006690860

ここで、λは波長であり、σ(λ)はセンサのスペクトルフィルタ関数であり、
P(λ)=I(λ)ρ(λ) (2)
である。ここで、I(λ)は光源のスペクトルパワー分布であり、ρ(λ)は面である。センサがカメラである場合には、対応するセンサ応答をcとする。特に、ここで関連する通常の3フィルタの場合ではc=[R,G,B]である。センサが、標準的な観測者のカラーマッチング関数である場合には、対応する応答をx=[X,Y、Z]とする。式1では、σ(λ)=[wσ(λ),wσ(λ),wσ(λ)]であるとし、ここで、σ(λ)がi番目の感度関数であり、i=(1,2,3)であり、wはRGB空間またはxyz空間における、予め算出された白色点バランス要素を表す。
B.特性評価モデルおよび最適化
特性評価モデルは、変換関数f(・)を使って、デバイス依存の応答ベクトルcを近似のデバイス独立の三刺激値x^にマッピングしようとするものである。
x^=f(c) (3)
全体を通してXYZ値を参照するが、三刺激値の任意の集合を置き換えることが可能である。
通常は、そして最も重要なことであるが、f(・)は誤差を最小にするものでなければならず、以下のように得られる。
Figure 0006690860

ここで、xおよびcは、N個の特性評価対象のパッチのうちのi番目に対する観察者およびカメラ応答であり、u(・)は色空間変換であり、Dは他のものよりいくつかの色に対して偏った最小化をするために用いることができる、それぞれの色cについての正規化された重みを含むN×N対角行列である。νは何らかの画像ノルムを表す。通常は、ユークリッド距離について、u(・)は恒等関数であり、Dは単位行列であり、ν=2である。そのため式4は以下のようになる。
Figure 0006690860
f(・)が線形の場合には
f(c)=Mlsqc (6)
であり、ここで、Mlsqは3×3行列である。これは、式3に対する標準で非拘束の線形最小二乗解として公知である。
しかし、u(・)は、最終的な特性評価の知覚的な精度を確実にするために、CIELAB(ISO 11664−4:2008(E)/CIE S 014−4/E:2007)のような、より知覚的に一様な空間へのマッピングであり得る(参考文献[18])。さらに、式4での最適化は、白色点バランスのような望ましい特性を適切な制約を通して組み込むように構成することができる。
C.露光および陰影
標準的な観測者およびRGBセンサの光に対する応答の固有の線形性を式1から直ちに見ることができる。露光または発光の変化によって生じる、要素kによるスケーリングが、両方の応答についての同等の変化をもたらすことを意味する。要素kの分だけスケーリングした後に照明I(λ)の下で面ρ(λ)から反射した色信号P(λ,k)は、
P(λ,k)=kI(λ)ρ(λ) (7)
と表される。
式7を式1に代入することで
Figure 0006690860

が得られる。スケーリングされた反射率への応答がs(k)である。これは、カメラ応答
c(k)=kc (9)
が観察者応答
x(k)=kx (10)
と完全に同じようにスケーリングされることを示す。
露光または陰影独立と称する等価スケーリングのこの性質は、
f(kc)=kf(c)⇒kx^=f(kc) (11)
となるように特性評価変換により維持されるべきものであり、したがって、色の任意のスケーリングバージョンは、推定色の適切なスケーリングバージョンに自動的にマッピングされる。したがって、応答推定の露光および陰影独立は固有の比色精度を提供し、例えば場面の照明レベルが変わる場合に、同等の特性評価が有効であることを確実にする。
D.対象色および白色点の維持
中間色であれ有彩色であれ、特定の色を正しいXYZ値にマッピングすることが望ましい状況は多くあり、例えば文化遺産、医療用途、または、色が高い重要性を持つブランドまたは対象物に関する撮影の実務においてそうである。恒等関数をu(・)とすると、これは、
f(c)≡x (12)
という制約の下で式4を解くことで数学的に表され、すなわち、k番目の色cは誤差なしでマッピングされなければならない。この特性を対象色の維持という。
多くの変換によって維持される重要な特性は画像化の「白色点」であり、これは対象色の維持の特定のバージョンである。これは数学的に
f(c)≡x (13)
と表される。この式は、白色点の近似であるx^ではなく正確な白色点であるxを用いることに留意されたい。文献ではこの特性を白色点の維持といい、この利用により、特に中間色において色かぶりが回避されるという知覚的に非常に重要な結果が得られる。
白色点の維持は特性評価において重要であるが、これは白色点のバランスを取ることとは同じでない点に留意されたい。カメラの特性評価のパイプラインにおいて、白色点のバランスを取るステップは、最適化の前に独立して適用されるべきものである。実際、f(・)の最適化は、ホワイトバランスが取れた色値に対して最適に実行されることが分かっている(参考文献[3])。さらに、個々の特性評価の変換は、出くわす各光源について構築されなければならず、典型的には、商用のカメラは、異なる照明条件の下で適合するように複数の特性評価関数を有する。
E.色相平面の維持
白色点の維持と露光および陰影独立とを考慮して、より高度な制約を変換に対して導入する。物体表面からの反射率が二つのスペクトル反射率の線形結合であるとすると、表面色素からの拡散反射率と中間反射の反射率とは、
ρ(λ,k,k)=(kρ(λ)+k) (14)
を満たすような関係になる。ここで、式7の原則に従うρ(λ,k,k)は、(量kによって重み付けされた)スペクトル反射率と(量kによって重み付けされた)拡散色素反射率ρ(λ)との線形結合として表される表面スペクトル反射率関数である。そして、式2を用いる色信号は
P(λ,k,k)=(k(λ)+k) (15)
となる。
式15を式1に代入することで
Figure 0006690860

が得られる。
式16を、カメラからの統合された返答に関して
c(k,k)=k+k (17)
と書き換えることができ、観察者からのものに関しては
x(k,k)=k+k (18)
と書き換えることができる。ここで、cは拡散反射率要素への三要素カメラ応答であり、cは鏡面反射要素(または光源)への三要素カメラ応答であり、xは拡散要素への観察者応答であり、xは鏡面反射要素への観察者応答である。ここで、実際には、光源への応答は、要素kの分だけ露光範囲内でスケーリングされた中間値で表されるとする。したがって、kをkに置き換え、kをkに置き換えることができ、よって、ρ(λ、k、k)をρ(λ、k、k)と置換できる。式17,18より、a)刺激ρ(λ、k、k)へのカメラ応答および観察者応答の双方が、色の拡散および鏡面反射要素への個々の応答の加重結合であり、かつb)重みk,kがカメラおよび観察者の双方について同じであることが明らかである。正数の範囲でkおよびkを変えることで、xyz空間内の半平面に対応するRGB空間内の半平面が記述される。これらの平面を色相平面という。一般的にいうとすると、
f(c)+kf(c)=f(k+k) (19)
であり、式3を用いて
x^+kx^=kf(c)+kf(c) (20)
と表される。
色相平面の位置および形状の理解に役立つ方法は、それを色空間の二次元の色度平面に投影することである。カメラカラーに関する色度座標(r,g)は下記の中心射影により得られる。
r=R/(R+G+B),g=G/(R+G+B) (21)
定数kの分だけ色値(R,G,B)をスケーリングして、これを式21に代入することで、色度平面上への射影が露光および陰影の変化に対して不変であることがはっきりとわかる。
r=kR/(kR+kG+kB),g=kG/(kR+kG+kB) (22)
カメラの白色点c=(R,G,B)を式21に代入することで、中間色点(r,r)=(1/3,1/3)が得られる。色度点(r,g)および中間色点(r、g)は、中間色点から放射する半直線を規定する。この線は角度φ
Figure 0006690860

により規定する。ここで、φ∈[0:2π]であり、彩度Cは
Figure 0006690860

および
u=(r−r),v=(g−g) (25)
と定義される。
比色色度空間において、色相平面はそれの線を、中間色から有彩色を通って、その角度に関連する主波長(参考文献[2])が見られるスペクトル軌跡の境界へと延ばす。したがって、角度φを「色相角」という。式20の線形関係と式13での白色点の維持とを組み合わせることで、式3で定義されるマッピングのこの特性を「色相平面の維持」という。色相平面の維持は、白色点の維持と、露光および陰影独立とを前提とするが、その逆は必ずしも成り立たない。
色相平面の保持という発想はスペクトル特性によるものであり、したがって、(中間の)正反射率の量と線形結合された均一または略均一な拡散反射率で3次元物体が存在する現実の場面の比色分析によるものである。コンピュータ・グラフィックでは、これはPhongの反射モデル(参考文献[23],[24])として知られており、式14で用いられているように、アンビエント照明は照明のスペクトル成分を持つとみなされる。この場合の色相平面の維持の利点は、拡散色が誤差無くまたは小さい誤差で修正される場合に、その物体からの他のすべての色がそれに応じて自動的に誤差無くまたは小さい誤差でマッピングされることである。色相平面が主波長によって知覚的な色と相関する点に留意することは重要である。これは、Phongモデル化された反射を有する物体が均一の色を持つとは必ずしも認識されないことと同様に、色相平面がその面にわたって知覚的に均一の色相を必ずしも含むわけではないことを意味する。
III.参照例
A.線形回帰
式13で定義される白色点の維持という制約を式5での線形解法に加えると、白色点を維持する線形最小二乗解は、
≡xを条件としてx^=Mc (26)
となる。
これを線形法(LIN)という。式19で定義される色相平面の維持にLINを適用すると、
+k=M(k+k) (27)
というように、Mが実際に色相平面を維持することが明らかである。LINの欠点は推定の精度が比較的低いことであり、これは主に、9個の係数しか持たずそのうち3個が白色点の維持で占められるために二つの色相平面しか正確にマッピングすることができない行列の自由度の低さに起因する。
B.多項式回帰
線形法で見られる精度を高めるために、白色点の維持を保ちながら高次関数f(・)を用いることができる。色補正に対する典型的な多項式の手法では、デバイスRGB値の多項式展開を推定XYZにマッピングする。cの標準的な二次多項式展開(参考文献[21])はc(2)になり、
(2)=[R,G,B,R,G,B,RG,RB,BG] (28)
cの三次多項式展開はc(2)に三次要素を追加するものである。
(3)=[c(2)T,R,RG,RB、G,GR,GB,B,BR,BG,RGB] (29)
いずれにせよ、白色点を維持する多項式マッピング関数は
pol (q)≡xを条件としてx^=Mpol(q) (30)
であり、ここでMpolは、q=2であれば3×9行列であり、q=3であれば3×19行列である。この多項式マッピングをPOL2およびPOL3という。
POL2およびPOL3を式19での色信号cに適用することで、高次要素が露光および陰影独立だけでなく色相平面の維持も防ぐことが明らかになる。これはニューラルネットワークの手法にも、あるいは、露光独立および線形性を明確には考慮していない他のいかなる非線形モデルにも当てはまる。したがって、これらの方法は、研究室にて決められた光源の下で物体を撮像する場合のような、決められた撮像の設定に対してのみ有用である。
C.ルート多項式回帰
フィンレイソン等は、比色の精度について期待できる結果が得られる、露光独立に準拠するルート多項式に基づく展開を提案している。
二次ルート多項式は6個の成分を有し(参考文献[21])
Figure 0006690860

三次ルート多項式は13個の成分を有する。
Figure 0006690860
(1/2)またはc(1/3)を式5に代入すると、
rpol (1/q)≡xを条件にx^=Mrpol(1/q) (33)
が得られる。
ルート多項式マッピング方法をRPOL2およびRPOL3という。RPOL2およびRPOL3を式19での色信号cに適用することにより、k=0またはk=0と設定することで関数f(・)が露光および陰影独立になるが、高次項は色相平面の維持を考慮しない。
例えばRPOLおよびPOLについて、これらの高次の方法で色相平面を維持できないことが、非常に飽和した色に影響を及ぼすと考えられる。特に、次数が低くなるほど曲率が小さくなって精度が下がり(一次多項式は、精度が低い3×3行列と同じである)、高次では極値に十分に合致しないのではないかと考えられる(参考文献[25])。これをVII−C節で示す。
D.色相平面を維持する行列化の改良版
マッピング関数f(・)の自由度の数を増やす一方で、色相平面の維持および3×3行列の利用という基本的な技術を保つために、ファインド・アンデルセンおよびハーデンバーグ(参考文献[26])は、白色点を維持する複数の行列を用いる区分的線形法を構築した。行列を定義するために、彼らはトレーニングカラーに対して対象点の維持を課す。cとcj+1とのj番目の間隔での特性評価パッチの任意のペアについて(ここで、jはカメラ色相の増加に関する順位を示す)、カメラ色空間の色相間隔被分割小区域がφとφj+1との間に作られる。その間隔での行列M
≡x、およびM≡x、およびMj+1≡xj+1 (34)
となるように得られ、トレーニングカラーと同じだけの数の行列が存在する。そして、一般的なデバイスカラーcについて、cの色相が色相値φおよびφk+1の間になるように適切な色補正行列Mが選択される。この補正結果は、特性評価の対象目標に属しない色についてまだ概算に過ぎないものである。彼らはこの手法を「色相平面を維持する色補正」(HPPCC)という。
複数の行列を用いて色補正における自由パラメータの数を増加させることで、単一の3×3行列と比較して誤差を著しく減らすことができる。しかし、この方法には、Cに勝る平滑度が保証されないという欠点があり、該方法では、特性評価パッチを手動で選択しない限り最適化の余地がない。カラーパッチのこの選択は、データ集合で定義された、色空間の領域において、高水準の条件等色で、推定誤差を左右する。
IV.加重拘束行列化法
本節では、上記の課題を直に解決する、色の特性評価についての新規の手法を概説する。我々の方法は、特性評価が色相平面の維持であり、したがって露光独立と白色点の維持と、特に誤差の最小化とであることを保証しようという意欲により動機付けられたものである。この方法を「加重拘束行列化による、色相平面を維持する色補正」(HPPCC−WCM)という。
この研究は、マッピングを区分的線形から微分可能に連続(C)なものに変更することで当初のHPPCCの発想を拡張する。これは、カメラにより記録された物理的に平滑な色遷移と、観察者によって記録された同様に平滑な色遷移との間の変換において平滑度を維持することを必要とする。この方法がC0連続まで減らされる色空間の唯一の場所は、中立軸を通る所にある。色相も飽和もそこには知覚的に存在しないので、急な知覚的な色のシフトはそこでは起こり得ない。前節で示した標準的な多項式の方法の様に、HPPCC−WCMは、トレーニングカラーの数により制限される微分可能性の順に直接に関係する一つのユーザ制御パラメータのみを使用する。
HPPCC−WCM法について、cに対応する推定色x^は
x^=M(φ,p)c (35)
で得られる。
式23によりデバイス色相角φを導くデバイスカラーcが与えられたとして、対応する変換行列M(φ,p)は、正規化されたべき関数で重み付けされた、予め算出された行列M(i∈[1:N])の総和として得られ、ここで、それぞれのMはトレーニングカラーcに対応する。パラメータpは加重べき関数の次数を示す。M(φ,p)を得るために、制約を受けるN個の3×3行列Mは、各トレーニングカラーcについて、
Figure 0006690860

という等式制約付き最小二乗回帰によって得られ、これは、式13,12で定義される、トレーニングカラーcの白色点の維持と対象色の維持という制約:
=x、およびM=x (37)
を受ける。
N個の行列Mは、色相角φとN個のトレーニングカラー色相角φのそれぞれとについての関数として重み付けされる。重み関数w(・)は、色相角差の次数pのべき関数として定義される。
w(φ)=(π−Δφ (38)
ここで、i番目の色相角差はΔφ=min(|φ−φ|,2pi−|(φ−φ|)である。最後に、式35でのM(φ,p)は正規化された加重和:
Figure 0006690860

として算出され、ここで、
Figure 0006690860

である。
φ=φに関してpが限りなく大きくなると、M(φ,p)はMに近づき、一般には、行列の影響を、マッピングされる色の色相に極めて近い色相に関連する行列という、非常に局所的な範囲内のものにする。p=0とすることで、すべてのMに対して同じ重みを置き、したがって、式13により算出される解に近づく。pを変化させることで、式35での推定が精度について最適化され得る。
HPPCC−WCM法の利用を図5に示す。その図において、提供された、ホワイトバランスの取れた第1色空間色チャネル値はcであり、それに対応する第1色空間カラー色相角はφである。トレーニングセット第1色空間色相角はφである。べき関数の指数はpである。N個のトレーニングカラー行列重みはw(φ)であり、N個のトレーニングカラー行列はMである。推定された、ホワイトバランスの取れた第2色空間は、(Xestim,Yestim,Zestim)=x^である。
V.等式制約付き最小二乗回帰法
特定の制約を受ける、式5,6,30,33,36の線形最小二乗解を得るために、その制約を一次方程式の集合
Figure 0006690860

として表現することから始める。ここで、i∈[1:3]およびj∈[1:3]において
Figure 0006690860

はMの9×1ベクトル表現である。Eは、k個の対象色の維持に対応する制約を含む3k×9行列であり、ここで、ej+3(k−1),3(j−1)+i=c 、および、
Figure 0006690860

の場合を除いてE=0であり、cおよびx はk番目の制約についてのカメラおよび比色値である。
これらの制約を、カラーマッピングのための線形最適化に課す。
Figure 0006690860

ここで、Pは3N×9行列であり、pj+3(k−1),3(j−1)+i=c 、および、
Figure 0006690860

の場合を除いてP=0であり、改めて、cおよびxはk番目のトレーニングカラーのカメラおよび比色値である。
このシステムを解決するために、参考文献[27]にある方法である、ラグランジュ乗数λに基づく等式制約付き最小二乗解法を用いる。すなわち、
Figure 0006690860

という最小化を
Figure 0006690860

の一意解を用いることで行う。ここで、
Figure 0006690860

である。
VI.実施例
A.pの最適化
本方法は、各トレーニング行列に与えられる重みを定義する単一のパラメータpを用いる。pの解析解が無いとすると、それはトレーニングパッチの集合に対して数値的に最適化されなければならない。図1は、24個のパッチを有するマクベス・カラーチェッカ(MbCC)と238個のパッチを有するマクベス・カラーチェッカ・DC(MbDC)という二つの異なる特性評価対象について一個抜き(LOO)テスト法を用いた様々なp値の平均的XYZ誤差を示す。ここで用いるLOOテストは、所与の方法がデータ集合に対する性能をどの程度良く一般化するかを直接に定量化するために用いられる。各方法は、N個のパッチのチャートからの色の特定の集合について学習およびテストされる。方法は、N−1個のパッチに対してN回学習され、残ったn番目のパッチについて該パッチの平均二乗誤差を求めることでテストされる。これが、N個のパッチすべてについて繰り返される。N個の平均二乗誤差の平均を取ることで、該方法の性能を示す総合誤差が得られる。
中立軸に近い色が本方法での白色点の維持により既に正確にマッピングされており、かつ各トレーニングカラーの一つの陰影のみ(好ましくは反射率が最も高いもの)が各色相平面を定義するために必要であるならば、有色パッチを用いるだけでトレーニング行列を生成する。MbCCチャートについては18個の非中立パッチを用い、MbDCチャートについては、彩度閾値(式24を参照)を用いてすべての非中立パッチを削除する。ここで、127個の行列を除外した、0.05という値が最も有効であると分かった。そして、学習誤差を有色および中間色のすべてのパッチで評価した。「除外される」色が有色のトレーニングパッチの一つである場合には、残りのトレーニングパッチ(MbCCでは17個、MbDCでは126個)のみが本方法を学習するために用いられる。結果から、pの最適値は様々なデータ集合に対して様々な値になることが分かった。
pの最適値を見つけるために、非線形の数値最適化を用いて、所定のイメージング設定とトレーニングデータの集合とについての最小二乗XYZ誤差を最小にすることができた。この方法を図4に示す(ホワイトバランスが取れたN個のトレーニング集合第1色空間R,G,B色チャネル値のそれぞれがcに対応し、ホワイトバランスが取れたN個のトレーニング集合第2色空間X,Y,Z色チャネル値がxに対応する)。実際の設定では、この値は、固定の特性評価マッピングのために一度だけ算出されれば十分であろう。そうするためにLOO誤差を最小にする。多くの予め選択されたp値についてLOO誤差を算出する。最も低いLOO誤差に関連するp値を選択する。表1は、31台の異なるカメラと、3台の光源と、2個の特性評価チャートとについての平均である最適なp値を示す。両方の曲線の全体的な形状は、最適なp値が得られるグローバルな最小値を示唆する。上記のように、二つの特性評価チャートの間には大きなばらつきがあるが、それぞれの図において、光源およびカメラにわたるばらつきは比較的小さい。実際に、pの平均値が、各カメラを最適化することよりもすべてのカメラについて用いられる場合には、0.05未満のΔEの性能低下が起こる。後の結果では、他の手法と公平に比較するために、所与の光源についてすべてのカメラを通じて単一のp値を用いる。
Figure 0006690860
B.学習およびテスト
実際的な特性評価設定で我々の方法をテストするために、広く認められている較正図をトレーニングデータとして用いる。ここでは、異なる大きさのトレーニング集合での性能を評価するために、(MbCC)図および(MbDC)図を用いる。最適なpを選ぶために、それぞれの図について個別にLOO誤差を最小にする。図6のフローチャートにおいて、知覚的な色の違いの推定に基づく方法の性能評価が、ホワイトバランスの取れた1以上のテストセット色チャネル値にどのように適用されるかが示されている。データをテストする際には、慎重に選ばれた反射率データ集合を用いて、起こり得るスペクトルの様々な異なる種類を表現する。その種類とは、1)人工スペクトルの例としてのマンセル反射率(参考文献[28])と、2)負荷が掛かる人工スペクトルの例としてのエセルTE221テストチャート(エセルチャートはいくつかの非常に高い有彩色を含む)と、3)フォスター等(参考文献[29])の自然スペクトルと、4)Phongの陰影モデルを用いて同じ色相平面上でトレーニングパッチとして生成された色とである。この色相平面の集合について、反射率空間での三角格子上で等間隔で反射率がサンプリングされ、ここで、その三角形は、対象とする色の完全拡散反射面、黒色点、および反射率により固定される。これは、一様に着色され拡散的に且つ鏡面的に反射する三次元物体がイメージング光源の下で撮影される状況をシミュレーションするものである。
データは式1により合成される。合成データを用いる理由は、a)CCD感度の応答性が周知であり(参考文献[30])、したがって式1が実際のデータの正確なモデルを提供するからということと、b)多数の異なるカメラおよびスペクトルデータ集合で本方法をテストできるからということとの二つである。実験では、RGB値は、三つの代表的な光源(D65、A、F11)の下で、引用文献[31]に記載の28台と引用文献[32]に記載の3台という31台の異なるカメラについて生成される。平均値、中央値、および最大値が、各セットおよびすべてのカメラにわたるすべての反射率にわたって計算される。
表2および表4は、MbCCチャートおよびMbDCチャートをそれぞれ用いたLOO誤差評価の結果を示す。結果は、三つの光源の下および31台のカメラにわたっての平均、中央、および最大のCIELab誤差を示す。比較対象の方法は、線形白色点維持行列(LIN)、多項式(POL)、ルート多項式(RPOL)、およびHPPCC−WCMであり、すべての方法が白色点の維持を含む。表3および表5は、MbCCチャートおよびMbDCチャートをそれぞれトレーニングデータとして用い、且つ4個のテスト反射率集合を用いての、実際的な学習/テスト状況の結果を示す。それぞれの表において、最も性能の良い方法を、各光源および各誤差測定基準について太字で強調表示している。
図2は色相平面での個々の方法の効果を示す。図2(a)および(b)では、RGBからXYZへの変換が為されたRGB平面について、XYZ値およびxy値をそれぞれ示す。図2(c)において、有色のエセルパッチから導かれる色相平面についての本当のxy色度は、四つの異なる方法からの推定に対してプロットされる。
Figure 0006690860
表4は、テストデータ上のセンサ出力にノイズを追加する効果を示す(トレーニングデータのノイズは通常、トレーニングパッチにわたる応答の平均化により最小限である)。ここで、ダークノイズおよびショットノイズを追加する。ダークノイズは、分布がN(0,0.01)であるゼロ平均ガウスノイズとしてモデル化される。ショットノイズは、標準偏差がセンサ強度、例えばセンサ応答cによりスケーリングされるガウスノイズを用いるポアソンノイズの近似としてモデル化され、ノイズは分布N(0,0.02c)を有する。
VII.考察
A.安定性および過学習
方法の安定性は過学習に耐える性能に関係し、目に見えないテストデータについての合理的な出力を維持する。
Figure 0006690860
Figure 0006690860
Figure 0006690860
Figure 0006690860
安定性という最初の着想は、表2および表4のLOO結果に見ることができる。MbCCチャートについてRPOL3法およびPOL3法の双方はそれぞれ、RPOL2およびPOL2よりも悪い結果をもたらす。この場合、POL3およびRPOL3法について、(19の異なった色度を有する)着色された24個のトレーニングパッチと、それぞれ19および14の自由度とが存在する。MbDCデータについては方法を制約する更なるパッチが存在し、LOO結果は、三次の方法について安定性の改善を示す。しかし、表3および表5における自然チャートおよびエセルチャート上の最大誤差についての結果は、三次POL法および三次RPOL法が非常に大きな誤差を生じ得ることを示す。これは、最初に現れるものよりも少ない自由度を有するトレーニングチャートに因るかもしれず、なぜならそれは、反射率が少数の色素により生成されるからである。この不安定性がLOOデータから明らかでないことは教訓的であり、それは、高位多項式が学習データとテストデータとが異なる現実の状況において危険な選択であることを示唆する。対照的に、LIN法およびHPPCC−WCM法は、データ集合および光源にわたって似たような最大誤差を示す。HPPCC−WCM法がLINよりはるかに多くの自由度を用いるとすると、これは、色相平面の維持という制約が、困難な学習およびテストに対して安定したものであることを示唆する、
B.誤差の最小化
表2および表4でのLOOテストの結果は、一般のHPPCC−WCMがMbCCデータにおいて最高の性能を発揮し、LINおよびRPOL2が、わずかに悪いもののRPOL3よりもはるかに良く、RPOL3法が、MbDCデータにおけるHPPCC−WCMよりわずかに良いことを示す。後のテスト集合での不安定性に基づいて三次多項式を割り引いて考えるならば、HPPCC−WCMはこのデータに対して2番目に良い性能を発揮する。
表3および表5での個々のトレーニング集合およびテスト集合についての結果は強いデータ依存性を示す。HPPCC−WCMの学習性能はPOL2よりわずかに良く、RPOL2に匹敵し、LIN法よりはるかに良い。マンセルデータに関してはPOL2法およびRPOL2法がわずかに有利である一方で、エセルチャートではHPPCC−WCM法が有利である(特に、最大誤差と、MbDCデータ上の平均誤差とについて)。自然データセットでの全体的な性能は、不安定なPOL3およびRPOL3以外のすべての方法において同じくらいである。最後に、色相平面上にあるデータについてはHPPCC−WCM法が明らかに非常に有利である。全体として、上位4個の高性能の方法について最高性能を記録した個数を数えると、HPPCC−WCMは55であり、RPOL3は28であり、RPOL2は26であり、POL3は19である。これらのいくつかは複数の方法間で共有される。
C.色相平面の維持
図2のプロットは色相平面の対象xy値が直線上に位置することを示す。一方、RPOL法およびPOL法は湾曲を導くが、これは色相平面の維持を満たさない。RPOL法は少なくとも、異なる輝度にわたって同じ曲率を課すが、POL法はそうではない。両方のLIN法およびHPPCC−WCM法の双方とも色相平面を維持する一方で、変換でいくらかの誤差がある。これらの証拠は、三次元物体に対して色精度が必要とされる実生活でのカメラ特性評価にHPPPC−WCM法がより適切できることを示唆しつつ、第III節での理論と表3および表5での誤差統計とを裏付けるものである。
D.ノイズ
表6の結果は、他の方法と同様に性能が低下しつつも、ノイズのある中で方法が安定したものであることを示す。HPPCC−WCMについてのエセルチャート上の平均誤差は他の方法よりもまだ低い。
VIII.結論
本明細書は、色相平面の維持という制約を変換に課しつつ変換の自由度の数を増加させることを目的とする、HPPCC−WCMと称されるカラーカメラの新しい特性評価を提案するものである。まとめると、数値的な結果と、証拠と、理論的な議論とにより、HPPCC−WCM法が、飽和色の顕著な精度および安定性を保ちつつ、低次線形法の安定性と最も安定した高次多項式法の著しい高精度とを組み合わせたものあることが分かる。したがって、HPPCC−WCMは、能力が試される反射率データ集合において既存の最先端技術を凌ぐ。
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Claims (31)

  1. 白色が中間色であり残りのN個のトレーニングカラーが有色のトレーニングカラーであるN+1個の異なるトレーニングカラー集合で定義されるN個の3×3トレーニングカラー行列を用いて、第1色空間R,G,B色チャネル値を有する所定の色に対して、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を実行するための方法であって、
    i)前記所定の色についての第1色空間R,G,B色チャネル値を提供するステップと、
    ii)ステップi)において提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値について第1色空間色相角を求めるステップと、
    iii)前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換可能な第1色空間色相角に特有の3×3行列を生成するステップと、
    iv)前記所定の色についての第1色空間色相角に特有の3×3行列に前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を乗ずることによって、前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換するステップであって、
    前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が第1色空間色相角に特有のN個のトレーニングカラー行列の加重和であり、
    前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が、ステップi)において提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の前記第1色空間色相角に関して特有のものである、該ステップと、
    v)各トレーニングカラーについて、前記N個のトレーニングカラー行列のそれぞれについての重みを、前記所定の色の前記第1色空間色相角と、前記トレーニングカラー行列が特有であるトレーニングカラーの第1色空間色相角との最小色相角差の微分関数に依存して設定されるパラメータとして求めるステップと、
    vi)個々のトレーニングカラー行列の前記重みをすべてのトレーニングカラー行列の重みの合計で割ることによって第1色空間色相角に特有の加重和を得るステップと、
    vii)第1色空間R,G,B色チャネル値から推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値への変換のグローバル精度のために、既知のトレーニングカラーチャネル値の予め定められたトレーニング集合からの推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との距離の合計を最小化することで、前記微分関数に依存したパラメータの集合を最適化するステップと
    を含み、
    すべての色チャネル値を第1色空間の白の色値で割ることによって、各色チャネルの前記白色の単位値に対して第1色チャネル値のホワイトバランスが取られ、
    すべての色チャネル値を第2色空間の白の色値で割ることによって、各色チャネルの前記白色の単位値に対して第2色チャネル値のホワイトバランスが取られる、
    方法。
  2. i)第1色空間における三つの独立した線形色チャネル値R,G,Bを、ii)第2色空間における三つの独立した推定色チャネル値X,Y,Zに色補正する、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換の方法であって、
    a)白色が中間色であり残りのN個のトレーニングカラーが有色のトレーニングカラーであるN+1個の異なるトレーニングカラー集合で定義される予め定められたトレーニングカラー集合を提供することで、N個の3×3トレーニングカラー行列を提供するステップであって、
    前記トレーニングカラー集合が、第1色空間内のN+1個の既知のR,G,B色チャネル値と、第2色空間内の対応するN+1個の既知のX,Y,Z色チャネル値とを含み、
    前記N個の異なる有色のトレーニングカラーと中間色である白色とのそれぞれが、3×3のトレーニングカラー行列の定義に関与し、
    各トレーニングカラー行列が有色のトレーニングカラーに特有であり、
    各トレーニングカラー行列が白色に特有であり、
    白色点の維持とトレーニングカラーの維持という制約を受ける線形最小二乗回帰を実行することでN個のトレーニングカラー行列が得られ、
    トレーニングカラー行列が特有である有色のトレーニングカラーおよび白色が、前記制約された線形最小二乗回帰で維持され、
    トレーニングカラー行列が特有でない残りの有色のトレーニングカラーのそれぞれに対して、前記制約を受ける線形最小二乗回帰を実行することで、前記N個のトレーニングカラー行列のそれぞれについて、前記第2色空間の推定色チャネル値X,Y,Zと前記第2色空間の既知の色チャネル値X,Y,Zとの間の距離が最小化され、
    各トレーニングカラーが、第1色空間で測定された第1色空間トレーニングカラー色相角に特有であり、かつ第2色空間で測定された第2色空間トレーニングカラー色相角に特有である、該ステップと、
    b)i)所定の色についての第1色空間R,G,B色チャネル値を提供し、ii)ステップi)において提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値のために第1色空間色相角を求め、iii)前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換可能な、第1色空間色相角に特有の3×3行列を生成し、iv)前記所定の色についての第1色空間色相角に特有の3×3行列に前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を乗ずることによって、前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値を前記所定の色についての推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値に変換することで、3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を、第1色空間R,G,B色チャネル値を持つ所定の色に対して実行するために、前記N個の3×3トレーニングカラー行列を使用するステップであって、
    前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が、第1色空間色相角に特有の、N個のトレーニングカラー行列の加重和であり、
    前記第1色空間色相角に特有の3×3行列が、ステップiにおいて提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の前記第1色空間色相角に特有であり、
    各トレーニングカラーについて、前記N個のトレーニングカラー行列のそれぞれの重みが、前記所定の色の前記第1色空間色相角と、前記トレーニングカラー行列が特有であるトレーニングカラーの第1色空間色相角との最小色相角差の微分関数に依存して設定されるパラメータとして算出され、
    個々のトレーニングカラー行列の前記重みをすべてのトレーニングカラー行列の重みの合計で割ることによって第1色空間色相角に特有の加重和が得られ、
    第1色空間R,G,B色チャネル値から第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値への変換のグローバル精度のために、既知のトレーニングカラーチャネル値の予め定められたトレーニング集合からの推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との距離の合計を最小化することで、前記微分関数に依存したパラメータの集合が最適化される、該ステップと、
    c)i)M個の異なるテスト色チャネル値の集合により定義された、予め定められたテストカラーの集合を提供し、ii)第1色空間のM個の既知のR,G,B色チャネル値と、第2色空間の対応するM個の既知のX,Y,Z色チャネル値とを提供し、iii)ステップb)の3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換を適用することで、前記第1色空間の既知のR,G,B色チャネル値のそれぞれについて、既知のR,G,B色チャネル値のための第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値を生成することで、M個の異なるテストカラーから成る予め定められた色集合をテストするステップであって、
    第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値のそれぞれと、第2色空間の対応する既知のX,Y,Z色チャネル値のそれぞれとで差がある場合には、該差は、前記3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換の精度の基準であり、
    第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値と前記第2色空間の対応する既知のX,Y,Z色チャネル値との間のより小さい差と、前記3次元であり色相平面を維持し且つ微分可能な準線形変換のより高い精度との間に、正の相関がある、該ステップと
    を含み、
    すべての色チャネル値を前記第1色空間の白の色値で割ることによって、各色チャネルの前記白色の単位値に対して第1色チャネル値のホワイトバランスが取られ、
    すべての色チャネル値を前記第2色空間の白の色値で割ることによって、各色チャネルの前記白色の単位値に対して第2色チャネル値のホワイトバランスが取られる、
    方法。
  3. 前記第2色空間の推定X,Y,Z色チャネル値が更なる色空間の推定色チャネル値に変換され、前記第2色空間の前記対応する既知のX,Y,Z色チャネル値が前記更なる色空間の既知の色チャネル値に変換され、前記距離が、前記更なる色空間の変換された推定色チャネル値と前記更なる色空間の変換された既知の色チャネル値との間の距離である、
    請求項に記載の方法。
  4. 前記距離が、前記グローバル精度の更なる評価のための色差に変換される、
    請求項2または3に記載の方法。
  5. 平均として評価される、より小さな知覚色距離と、中央値と、最大値とが、より正確な変換の証拠である、
    請求項2または3に記載の方法。
  6. 前記距離が、推定第2色空間X,Y,Z色チャネル値と既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値との間のN個のユークリッド距離の合計として測定される、
    請求項1または2に記載の方法。
  7. 前記微分関数に依存したパラメータ集合がp乗のべき関数である、
    請求項1または2に記載の方法。
  8. 前記微分関数に依存したパラメータ集合が、n+1個の係数を持つn次の多項式である、
    請求項1または2に記載の方法。
  9. 前記微分関数に依存したパラメータ集合がルックアップテーブルである、
    請求項1または2に記載の方法。
  10. 前記微分関数に依存したパラメータ集合が三角関数である、
    請求項1または2に記載の方法。
  11. 前記微分関数に依存したパラメータ集合が指数関数である、
    請求項1または2に記載の方法。
  12. 前記パラメータ集合が、前記第1色空間色相角特有の3×3行列が特有である、請求項2のステップb)のi)で提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の色相角の色相角から独立している、
    請求項8〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記パラメータ集合が、前記第1色空間色相角特有の3×3行列が特有である、請求項2のステップb)のi)で提供された前記所定の色についての前記第1色空間R,G,B色チャネル値の色相角の色相角に依存する、
    請求項8〜11のいずれか一項に記載の方法。
  14. 色空間がR,G,B色チャネル値またはX,Y,Z色チャネル値のいずれかの三つのベクトルによって張られる3次元ユークリッド空間である
    請求項1または2に記載の方法。
  15. 基本的に本明細書の式21,22,23,24,25に記載のように、有彩色の色相角が色度空間において、中間色である白色の色度点から延びる任意でかつ固定の半直線と、中間色である白色から前記有彩色の色度点までの半直線との角度として定義される、
    請求項1または2に記載の方法。
  16. 基本的に本明細書の式19,20に記載のように、前記色相平面の維持が、色相平面上の色のすべての加法結合の変換関数での維持を含む、
    請求項1または2に記載の方法。
  17. 有彩色を示すベクトルと中間色である白色を示すベクトルによって張られる半平面として定義される前記第1色空間の色相平面が、前記有彩色の推定第2デバイス色チャネル値を示すベクトルと前記中間色である白色の第2デバイス色チャネル値を示すベクトルとによって張られる半平面として定義される、前記第2色空間の対応する色相平面に変換される、
    請求項16に記載の方法。
  18. 色相平面上の色の加法結合が、それぞれの色のスペクトル反射率関数の加法結合と等しい、
    請求項16に記載の方法。
  19. 基本的に本明細書の式15、16,17,18,19,20に記載のように、スペクトル反射率関数が、白色のスペクトル反射関数と有彩色のスペクトル反射率関数との線形結合として表される、
    請求項18に記載の方法。
  20. 色相平面を維持する色補正のために、既知のテストセット第1色空間R,G,B色チャネル値と、対応するテストセット第2色空間X,Y,Z色チャネル値とを有するテストカラーに対して実行される、加重拘束行列化法であって、
    i)N個のトレーニングカラー行列を提供するステップと、
    ii)ステップi)において提供された前記N個のトレーニングカラー行列についてのN個の対応する第1色空間トレーニングカラー色相角を提供するステップと、
    iii)パラメータ依存でかつ色相角依存の微分可能な重み関数のためのパラメータを提供するステップと、
    iv)1以上の色についての、ホワイトバランスが取れた第1色空間色値を提供するステップと
    v)前記1以上の色について、前記第1色空間色値のための第1色空間カラー色相角を算出するステップと、
    Vi)前記1以上の色について第1色空間カラー色相角を得るステップと、
    Vii)前記1以上の色に関連する前記トレーニングカラー行列それぞれについて前記重みを求めるステップと、
    Viii)前記1以上の色についてN個のトレーニングカラー行列重みを得るステップと、
    ix)前記1以上の色について、行列乗算により、所定の色についての色相角に特有の3×3変換行列を前記既知のテストセット第1色空間R,G,B色チャネル値に適用することによって、前記トレーニングカラー行列のそれぞれに、対応する正規化された重みを乗ずることで得られる、N個の重み付けされたトレーニングカラー行列を合算することで、色相角に特有の変換行列を求めるステップと、これにより、
    x)前記1以上の色についての、推定されホワイトバランスが取れた第2色空間X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値を得るステップと
    を含み、
    さらに、
    xi)既知のテストセット第2色空間X,Y,Z色チャネル値を提供するステップと、
    xii)前記既知のテストセット第2色空間X,Y,Z色チャネル値と、前記推定されホワイトバランスが取れた第2色空間X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値とを、幾何学的距離が一定の知覚的な差である更なる色空間に変換することで、第2色空間の前記既知のテストセット第2色空間X,Y,Z色チャネル値に関連する各色についての知覚的な色差と、前記第2色空間の推定X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値と求めるステップと、これにより、
    xiii)推定されたテストセット色差の集合を得るステップと、
    を含み、
    すべての色チャネル値を第1色空間の白の色値で割ることによって、各色チャネルの白色の単位値に対して第1色チャネル値のホワイトバランスが取られ、
    すべての色チャネル値を前記第2色空間の白の色値で割ることによって、各色チャネルの白色の単位値に対して第2色チャネル値のホワイトバランスが取られる、
    方法。
  21. 前記第2色空間の前記推定X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値が、更なる色空間の推定色チャネル値に変換され、前記第2色空間の前記対応する既知のX,Y,Z色チャネル値が、前記更なる色空間の既知の色チャネル値に変換され、前記幾何学的距離が、前記更なる色空間の変換された推定色チャネル値と前記更なる色空間の変換された既知の色チャネル値との間の距離である、
    請求項20に記載の方法。
  22. 色空間がR,G,B色チャネル値またはX,Y,Z色チャネル値のいずれかの三つのベクトルによって張られる3次元ユークリッド空間である
    請求項20に記載の方法。
  23. 基本的に本明細書の式21,22,23,24,25に記載のように、有彩色の色相角が色度空間において、中間色である白色の色度点から延びる任意でかつ固定の半直線と、中間色である白色から前記有彩色の色度点までの半直線との角度として定義される、
    請求項20に記載の方法。
  24. 基本的に本明細書の式19,20に記載のように、前記色相平面の維持が、色相平面上の色のすべての加法結合の変換関数での維持を含む、
    請求項20に記載の方法。
  25. 有彩色を示すベクトルと中間色である白色を示すベクトルによって張られる半平面として定義される前記第1色空間の色相平面が、前記有彩色の推定第2デバイス色チャネル値を示すベクトルと前記中間色である白色の第2デバイス色チャネル値を示すベクトルとによって張られる半平面として定義される、前記第2色空間の対応する色相平面に変換される、
    請求項24に記載の方法。
  26. 色相平面上の色の加法結合が、それぞれの色のスペクトル反射率関数の加法結合と等しい、
    請求項24に記載の方法。
  27. 基本的に本明細書の式15、16,17,18,19,20に記載のように、スペクトル反射率関数が、白色のスペクトル反射関数と有彩色のスペクトル反射率関数との線形結合として表される、
    請求項26に記載の方法。
  28. 第1色空間R,G,B色チャネル値で定義される画像データを提供および処理するデジタルカメラモジュールであって、
    i)少なくとも一つのプロセッサと、
    ii)コンピュータ実行可能なプログラムコードを備える少なくとも一つのメモリモジュールと
    を備え、
    前記少なくとも一つのプロセッサと、前記コンピュータ実行可能なプログラムコードを備える少なくとも一つのメモリモジュールとが、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法を実行する
    デジタルカメラモジュール。
  29. 前記コンピュータ実行可能なプログラムコードが、既知の第1色空間R,G,B色チャネル値を有するテストカラーに対して、色相平面を維持する色補正の加重拘束行列化色補正方法を実行し、
    前記方法が、
    i)N個のトレーニングカラー行列を提供するステップと、
    ii)ステップi)において提供された前記N個のトレーニングカラー行列についてのN個の対応する第1色空間トレーニングカラー色相角を提供するステップと、
    iii)パラメータ依存でかつ色相角依存の微分可能な重み関数のためのパラメータを提供するステップと、
    iv)1以上の色についての、ホワイトバランスが取れた第1色空間色値を提供するステップと
    v)前記1以上の色について、前記第1色空間色値のための第1色空間カラー色相角を算出するステップと、
    i)前記1以上の色について第1色空間カラー色相角を得るステップと、
    ii)前記1以上の色に関連する前記トレーニングカラー行列それぞれについて前記重みを求めるステップと、
    iii)前記1以上の色についてN個の前記重みを得るステップと、
    ix)前記1以上の色について、行列乗算により、所定の色についての色相角に特有の3×3変換行列を前記第1色空間R,G,B色チャネル値に適用することによって、前記トレーニングカラー行列のそれぞれに、対応する正規化された重みを乗ずることで得られる、N個の重み付けされたトレーニングカラー行列を合算することで、色相角に特有の変換行列を求めるステップと、これにより、
    x)前記1以上の色についての、推定されホワイトバランスが取れた第2色空間X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値を得るステップと
    を含む、
    請求項28に記載のデジタルカメラモジュール。
  30. 前記コンピュータ実行可能なプログラムコードがさらに、既知のテストセット第1色空間R,G,B色チャネル値を有するテストカラーに対して、色相平面を維持する色補正の加重拘束行列化色補正方法を実行し、
    前記方法が、
    i)N個のトレーニングカラー行列を提供するステップと、
    ii)ステップi)において提供された前記N個のトレーニングカラー行列についてのN個の対応する第1色空間トレーニングカラー色相角を提供するステップと、
    iii)パラメータ依存でかつ色相角依存の微分可能な重み関数のためのパラメータを提供するステップと、
    iv)1以上の色についての、ホワイトバランスが取れたテストセット第1色空間色値を提供するステップと
    v)前記テストセット第1色空間色値について色相角を算出するステップと、
    i)ストセットについてテストセット第1色空間カラー色相角を得るステップと、
    ii)前記テストセットに関連する前記トレーニングカラー行列それぞれについて前記重みを求めるステップと、
    iii)前記テストセットの色のそれぞれについてN個のトレーニングカラー行列重みを得るステップと、
    ix)前記テストセットの色のそれぞれについて、行列乗算により、前記テストセットの所定の色についての色相角に特有の3×3変換行列を前記第1色空間R,G,B色チャネル値に適用することによって、前記トレーニングカラー行列のそれぞれに、対応する正規化された重みを乗ずることで得られる、N個の重み付けされたトレーニングカラー行列を合算することで、色相角に特有の変換行列を求めるステップと、
    x)前記テストセットの色のそれぞれについての、推定されホワイトバランスが取れた第2色空間X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値を得るステップと
    を含み、
    前記方法がさらに、
    xi)既知のテストセット第2色空間X,Y,Z色チャネル値を提供するステップと、
    xii)前記既知の第2色空間X,Y,Z色チャネル値と、前記第2色空間X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値とを、幾何学的距離が一定の知覚的な差である更なる色空間に変換することで、第2色空間の前記第2色空間X,Y,Z色チャネル値に関連する前記テストセットの各色についての知覚的な色差と、前記第2色空間の推定X_estim,Y_estim,Z_estim色チャネル値と求めるステップと、これにより、
    iii)推定されたテストセット色差の集合を得るステップと、
    を含む、
    請求項28に記載のデジタルカメラモジュール。
  31. 前記コンピュータ実行可能なプログラムコードが、基本的には請求項1〜27のいずれか一項で定義されるように、既知のテストセット第1色空間R,G,B色チャネル値を有するテストカラーに対して、色相平面を維持する色補正の加重拘束行列化色補正方法を実行する、
    請求項28に記載のデジタルカメラモジュール。
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