JP6686643B2 - 金型内周面測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤを成形する金型の内周面測定装置に関する。
タイヤを加硫する金型にコンテナモールドが広く採用されている。このコンテナモールドは、周方向に複数枚に分割されたトレッドセグメント(以下、セグメントともいう)を備えている。このセグメントの内周面は、タイヤのトレッド面を成形する。周方向に隣合うセグメントの間には、僅かな隙間が形成される。この隙間から、加硫成形時に金型内のエアーが排出される。この隙間の幅が大き過ぎる金型では、この隙間にゴムが入り込み、スピューが形成される。このスピューは、タイヤの外観を損ねる。このスピューの増加は、スピューの除去作業を増大させる。このスピューの増加は、タイヤの生産性を阻害する。
エアーの排出性と生産性との観点から、この隙間の幅は、0.01mm単位で管理する必要がある。従来、この隙間は、主に人の手作業によって、測定されている。この隙間の測定と管理とに、多大な労力が必要とされる。また、この測定には、作業者によるバラツキが生じる。金型の隙間を、効率的に、且つ高精度に管理することは容易でない。
特開2014−156038公報には、金型の隙間を自動で測定する装置が開示されている。この装置を用いることで、金型の隙間の幅が自動的に測定されうる。この装置を用いることで、金型の隙間の幅を、従来に比べて効率的に管理しうる。
特開2014−156038公報
この装置は、高解像度CCDカメラが隙間を紫外線撮影している。紫外線撮影された画像を解析して隙間の幅を計測している。この装置では、金型の外に、CCDカメラの移動機構が設置されている。この移動機構は、基台に支持された第1アームと、第1アームの先端部に支持された第2アームと、第2アーム先端に支持された鉛直ロッドと、鉛直ロットの下端に支持された支持ハウジングとを備えている。第1アームは、その先端部を水平に揺動可能にされている。第2アームは、その先端部を水平に揺動可能にされている。鉛直ロットは、上下方向に移動可能にされている。支持ハウジングは、水平に揺動可能にされている。この支持ハウジングに高解像度CCDカメラが取り付けられている。
この装置は、高解像度CCDカメラと、画像を解析する装置とを必要とする。この装置は、高解像度CCDカメラの移動のために、第1アーム、第2アーム、鉛直ロッド及び支持ハウジングの4つの駆動部を用いている。この高解像度CCDカメラの撮影位置決めのために、3つの回転移動と1つの上下移動との4つの移動を制御している。この装置は、大掛かりで、高価である。
本発明の目的は、金型の隙間の幅を効率的に且つ高精度に測定しうる金型内周面測定装置の提供にある。
本発明に係る金型内周面測定装置は、タイヤ加硫成形用の金型を保持するコンテナと、測定部と、制御部とを備えている。
上記金型は、複数のトレッドセグメントを備えている。
上記コンテナは、複数の上記トレッドセグメントを周方向に並べて円筒状にして保持しており、この保持された複数の上記トレッドセグメントが金型内周面を形成しており、それぞれのトレッドセグメントが隣合うトレッドセグメントとの間に隙間を形成している。
上記測定部は、上記隙間の幅を測定する隙間センサと、この隙間センサを上記金型内周面の中心位置を回転中心にして周方向に回転させる回転駆動部と、この隙間センサを上記金型内周面の中心軸に平行に移動させる昇降駆動部と、この隙間センサを上記金型内周面の径方向に移動させる水平駆動部とを備えている。
上記制御部は、上記回転駆動部と上記昇降駆動部と上記水平駆動部とを制御して、上記隙間センサの測定位置を制御する機能を備えている。
好ましくは、上記コンテナは、上記金型が載置される底部を備えている。
上記測定部は、上記底部に立設されて上記金型内周面の中心位置に位置する固定軸と、この固定軸を回転軸として回転可能にされた回転体とを備えている。上記回転体に、上記隙間センサと、上記昇降駆動部と、上記水平駆動部とが配設されている。
好ましくは、上記隙間センサは、2次元レーザーセンサである。
好ましくは、上記測定部は、上記金型内周面までの距離を測定する距離センサと、上記距離センサが距離を測定する上記金型内周面の周方向位置を検知する周方向位置センサと
を備えている。
上記距離センサは、上記回転駆動部によって金型内周面の周方向に回転可能にされている。上記制御部は、上記距離センサから得られる距離データから上記隙間を特定する機能と、上記周方向位置センサから得られる周方向位置データから上記隙間の周方向位置を特定する機能とを備えている。
好ましくは、上記制御部は、上記金型の設計データを記憶する機能を備えている。上記制御部は、特定された上記隙間の周方向位置を周方向基準位置にして、上記周方向基準位置と設計データとから他の隙間の周方向位置を特定する機能を備えている。
好ましくは、上記制御部は、上記距離センサから得られる距離データから上記金型内周面の真円度を測定する機能を備えている。
好ましくは、上記距離センサの測定方向と上記隙間センサの測定方向とは、上記金型内周面の径方向に設定されている。好ましくは、上記距離センサと上記隙間センサとは、上下に位置している。好ましくは、上記距離センサと上記隙間センサとは、上記金型内周面の周方向に位置をずらされている。
本発明に係る金型内周面測定方法は、金型内周面測定装置を用いてタイヤ加硫成形用の金型内周面を測定する方法である。この方法は、隙間測定工程を備えている。
上記金型内周面測定装置は、タイヤ加硫成形用の金型を保持するコンテナと、測定部と、制御部とを備えている。上記金型は、複数のトレッドセグメントを備えている。上記コンテナは、複数の上記トレッドセグメントを周方向に並べて円筒状にして保持している。この保持された複数の上記トレッドセグメントは、金型内周面を形成している。それぞれのトレッドセグメントは、隣合うトレッドセグメントとの間に隙間を形成している。
上記測定部は、上記隙間の幅を測定する隙間センサと、この隙間センサを上記金型内周面の中心位置を回転中心にして周方向に回転させる回転駆動部と、この隙間センサを上記金型内周面の中心軸に平行に移動させる昇降駆動部と、この隙間センサを上記金型内周面の径方向に移動させる水平駆動部とを備えている。
上記隙間測定工程において、上記昇降駆動部は上下方向において測定開始位置に隙間センサを移動しており、上記水平駆動部は上記金型内周面の径方向において測定開始位置に上記隙間センサを移動しており、上記回転駆動部は周方向において測定開始位置に上記隙間センサを移動している。
上記回転駆動部は、測定開始位置にある上記隙間センサを、上記金型内周面の中心位置を回転中心にして周方向に回転させて、上記隙間センサが上記隙間の幅を測定している。
好ましくは、上記隙間センサは2次元レーザーセンサである。
このましくは、この方法では、上記金型内周面測定装置は、距離センサと周方向位置センサとを備えている。
この方法は、上記隙間測定工程に先立って、距離測定工程と演算工程とを備えている。 上記距離測定工程において、上記距離センサは金型内周面までの距離を測定している。上記周方向位置センサは距離が測定された金型内周面の周方向位置を検知している。
上記演算工程において、上記内周面までの距離データと距離が測定された周方向位置データとから上記隙間の周方向位置が特定されている。
上記隙間測定工程において、上記特定された隙間の周方向位置から上記隙間センサの周方向測定位置が決定されている。
本発明に係る金型内周面測定装置では、測定部は、金型内周面の内側に位置している。測定装置は、隙間の幅を測定する隙間センサを、回転駆動部と、昇降駆動部と、水平駆動部とによって、回転方向、上下方向及び径方向に位置制御している。この測定装置は、この3軸制御で、隙間センサの測定位置を制御している。この測定装置は、隙間の幅を効率的に且つ高精度に測定しうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る金型内周面測定装置を、金型のトレッドセグメントと共に示す一部断面正面図である。 図2は、図1の金型内周面測定装置の左側面図である。 図3は、図1の金型内周面測定装置の水平駆動部が示された説明図である。 図4は、図1の金型内周面測定装置の使用状態が示された説明図である。 図5は、図1の金型内周面測定装置による測定方法が示されたフローチャートである。 図6は、図1の金型内周面測定装置による真円度測定の結果の一例を示す波形図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1から図3に、金型内周面測定装置としての測定装置2が示されている。この測定装置2は、コンテナ4、測定部6及び制御部8を備えている。ここでは、図1の左右方向を測定装置2の水平方向として、紙面に垂直な方向を測定装置2の周方向として説明がされる。
図1には、測定装置2と共に金型10が示されている。この金型10は、複数のセグメント12を備えている。複数のセグメント12が周方向に並べられている。この複数のセグメント12が円筒状に並べられている。このセグメント12は、タイヤの加硫成形における使用状態にされている。このセグメント12の内周面12aは、タイヤのトレッド面を形成する。
コンテナ4は、リング部14及び底部16を備えている。リング部14の形状は円筒形状であり、リング部14は、内周面14aを備えている。底部16は平面状の上面16aを備えている。リング部14と底部16とは、一体に形成されてもよく、別体に形成された上で連結されてもよい。リング部14は、セグメント12の外周面12bを把持している。底部16に、セグメント12が載置されている。
図1に示される様に、測定部6は、支持部18、回転駆動部20及び昇降駆動部22を備えている。図3に示される様に、測定部6は、水平駆動部24と、隙間センサとしての2次元レザーセンサ26とを備えている。更に、図1に示される様に、測定部6は、距離センサとしての1次元レーザーセンサ28と、スリップリング29とを備えている。
支持部18は、固定軸30、回転体32、位置決めブロック34、上下方向のガイドレール36及び上下方向のスライドブロック38を備えている。図3に示す様に、支持部18は、支持板40、水平方向のガイドレール42、水平方向のスライドブロック44及び支持アーム46を備えている。
図1に示される、固定軸30は、コンテナ4の底部16に着脱可能に取り付けられている。固定軸30は、底部16から上方に向かって延びている。固定軸30は、その軸線をリング部14の中心位置に位置させている。位置決めブロック34は、底部16に取り付けられている。位置決めブロック34は、固定軸30の下端に当接している。位置決めブロック34は、固定軸30の下端の位置を、底部16の上面16a上で調整しうる。この位置決めブロック34によって、固定軸30の位置は、リング部14の中心位置に一致させられている。
回転体32は、筒状の形状を備えている。回転体32は、固定軸30に軸受を介して、支持されている。回転体32は、固定軸30を回転軸にして、回転可能にされている。この固定軸30の軸線と回転体32の軸線とが一致している。
上下方向のガイドレール36は、回転体32に固定されている。ガイドレール36は、上下方向に延在している。言い換えると、このガイドレール36は、回転体32の軸線方向に延在している。上下方向のスライドブロック38は、ガイドレール36に取り付けられている。スライドブロック38は、ガイドレール36の延在方向に移動可能にされている。言い換えると、スライドブロック38は、上下方向に移動可能にされている。
図2及び図3に示される様に、支持板40は、スライドブロック38に取り付けられている。支持板40は、スライドブロック38と共に、上下方向に移動可能にされている。この支持板40に、水平方向のスライドブロック44が固定されている。水平方向のガイドレール42は、スライドブロック44に支持されている。ガイドレール42は、水平方向に延在している。ガイドレール42は、スライドブロック44に対して、水平方向に移動可能にされている。支持アーム46は、このガイドレール42が取り付けられている。これにより、支持アーム46は、水平方向に移動可能にされている。
図1に示される様に、回転駆動部20は、回転駆動するモータ48と、電磁クラッチ50、ギア52及び固定ギア54、周方向位置センサとしてのロータリエンコーダ56、ギア58及び固定ギア60を備えている。モータ48は、回転体32に取り付けられている。モータ48の駆動軸48aは、電磁クラッチ50に連結されている。このモータ48は、電磁クラッチ50を介してギア52に連結されている。この電磁クラッチ50によって、モータ48とギア52とは連結状態と連結解除状態とに切替可能にされている。
固定ギア54は、固定軸30の下端部に取り付けられている。固定ギア54の歯は、固定軸30の周方向に沿って、並んでいる。ギア52と固定ギア54とは噛み合っている。ロータリエンコーダ56は、回転体32の上部に取り付けられている。ロータリエンコーダ56の回転軸にギア58が連結されている。固定ギア60は、固定軸30の上部に取り付けられている。固定ギア60の歯は、固定軸30の周方向に沿って、並んでいる。ギア58と固定ギア60とは、ノンバックラッシュで噛み合っている。
ここでは、モータ48及び電磁クラッチ50を例に説明がされるが、電磁クラッチ50に代えて、又は電磁クラッチ50と共にブレーキが用いられてもよい。更に、この回転駆動に、サーボモータやステッピングモータが用いられてよい。ここでは、回転力の伝達手段としてギアを例示したが、タイミングベルトが用いられてもよい。
図2に示される様に、昇降駆動部22は、回転体32に取り付けられている。この昇降駆動部22は、電磁ブレーキ付きモータ62、ギア64、ギア66、ボールネジ68及び昇降位置検出部70を備えている。この昇降駆動部22は、更に図示されないボールネジ68の雄ねじに螺合している雌ねじ部を備えている。
モータ62は、回転体32に取り付けられている。モータ62の駆動軸に、ギア64が連結されている。ギア66は、ボールネジ68の上端部に取り付けられている。ギア64とギア66とが噛み合っている。ボールネジ68は、回転体32に回転可能に支持されている。
昇降位置検出装置70は、回転体32に取り付けられている。昇降位置検出装置70は、例えば、ロータリエンコーダである。この昇降位置検出装置70の入力軸70aは、ボールネジ68と連結されている。この昇降位置検出装置70は、ボールネジ68の回転角を検出する。ボールネジ68のネジピッチから、ボールネジ68に螺合された雌ねじ部の上下方向の位置が特定されうる。
この雌ねじ部は、スライドブロック38に取り付けられている。この電磁ブレーキ付きモータ62と昇降位置検出装置70とに代えて、サーボモータが用いられてもよい。
図3に示される様に、水平駆動部24は、支持板40に取り付けられている。水平駆動部24は、支持板40、スライドブロック38及びガイドレール36を介して、回転体32に取り付けられている。水平駆動部24は、モータ72、ギア74、ギア76、ボールネジ78、雌ねじ部80及び水平方向位置検出装置82を備えている。
モータ72は、支持板40に取り付けられている。モータ72の駆動軸にギア74が連結されている。ギア76はボールネジ78の後端部に取り付けられている。ギア74とギア76とが噛み合っている。ボールネジ78は、支持板40に回転可能に支持されている。このボールネジ78には、雌ねじ部80が螺合されている。この雌ねじ部80は、支持アーム46の後端部に取り付けられている。
水平方向位置検出装置82は、支持板40に取り付けられている。水平方向位置検出装置82は、例えば、ロータリエンコーダである。この水平方向位置検出装置82の入力軸82aは、ボールネジ78と連結されている。この水平方向位置検出装置82は、ボールネジ78の回転角を検出する。ボールネジ78のネジピッチから、ボールネジ78に螺合された雌ねじ部80の水平方向の位置が特定されうる。
1次元レーザーセンサ28は、例えば非接触式反射型レーザーセンサである。この1次レーザーセンサ28は、受光素子を線状に配置した構造を備えている。1次元レーザーセンサ28は、測定対象物にレーザー光を照射して、反射した光を受光素子に結像する。この受光素子上の結像位置で測定対象物までの距離を測定する。この1次元レーザーセンサ28は、セグメント12の内周面12aの測定点までの距離を測定しうる。1次元レーザーセンサ26は、スライドブロック38に取り付けられている。
2次元レーザーセンサ26は、例えば非接触式反射型レーザーセンサである。この2次元レーザーセンサ26は、受光素子を平面状に配置した構造を備えている。2次元レーザーセンサ28は、平面状の受光素子に光を結像されることで、測定対象物までの距離を所定の範囲幅で測定しうる。この2次元レーザーセンサ26は、所定の範囲幅の外形を測定しうる。この2次元レーザーセンサ26は、セグメント12の内周面12aの形状を、周方向の所定の幅で測定しうる。2次元レーザーセンサ26は、支持アーム46に取り付けられている。
図1に示される様に、スリップリング29は、内側回転部29i及び外側回転部29oを備えている。内側固定部29iは、固定軸30の上部に嵌合されて固定されている。外側回転部29oは、図示しないベアリングを介して、内側固定部29iの外周に回転自在に装着されている。内側固定部29iと外側回転部29oとは、それぞれ電気接点を備えている。内側固定部29iの電気接点と外側回転部29oの電気接点とは通電可能にされている。外側回転部29oと内側工程部29iとは、通電状態を維持したまま互いに回転可能にされている。スリップリング29は、固定軸30と回転体32との電気接続機構として機能している。
スリップリング29の外側回転部29oには、回転駆動部20、昇降駆動部22、水平駆動部24、2次元レーザーセンサ26及び1次元レーザーセンサ28からの図示しない電気ケーブルが接続されている。また、内側固定部29iには、制御部8及び電源とに接続される電気ケーブル84が接続されている。回転駆動部20、昇降駆動部22、水平駆動部24、2次元レーザーセンサ26及び1次元レーザーセンサ28と、制御部8及び電源との電気接続は、スリップリング29を介してなされる。
制御部8は、情報処理装置86、操作盤88及び制御装置90を備えている。この操作盤88は、タッチパネル式である。この制御装置90は、PLC(Programmable Logic Controller)を備えている。情報処理装置86、操作盤88及び制御装置90は、コンテナ4の外部に配置されている。制御装置90は、前述の電気ケーブル84によって測定部6に電気接続されている。情報処理装置86及び操作盤88はそれぞれ、この制御装置90に電気接続されている。
制御装置90は、回転駆動部20、昇降駆動部22及び水平駆動部24を含む、測定装置2の駆動部を制御する機能を備えている。制御装置90は、2次元レーザーセンサ26及び1次元レーザーセンサ28を制御する機能を備えている。制御装置90は、2次元レーザーセンサ26及び1次元レーザーセンサ28から、測定データを受信する機能を備えている。制御装置90は、測定データをアナログ信号からデジタル信号に変換する機能を備えている。制御装置90は。デジタル信号に変換された測定データを情報処理装置86に送信する機能を備えている。
情報処理装置86は、入力部、記憶部、演算部及び出力部を備えている。この情報処理装置86として、例えばコンピュータが例示される。この情報処理装置86は、手動入力部としてのキーボードを備えている。情報処理装置86では、記憶部が測定データを記憶する機能を備えている。入力部は、設計データ等の入力データと、制御装置90から測定データとを受信する機能を備えている。演算部は、測定データを演算処理する機能と、測定データや演算処理して得た演算データと基準値と比較する機能と、この測定データや演算データの合否判定をする機能とを備えている。この情報処理装置86の出力部は、この測定データ、演算データ及び判定結果を出力する機能を備えている。例えば、前述の入力部はインターフェースボードであり、記憶部はハードディスクであり、演算部はCPUであり、出力部はモニターやプリンターである。手動入力部は、複数の金型から金型10を選択する選択データや設計データ等が入力される機能を備えている。
図4には、セグメント12、リング部14、2次元レーザーセンサー26及び支持アーム46の使用状態が示されている。図4の符号Poは、リング部14の内周面14aが形成する円の中心を表している。この中心Poは、セグメント12の内周面12aが形成する円の中心でもある。一点鎖線Lrは、この中心Poを通って延びる直線を表している。この直線Lrは、リング部14及びセグメント12の径方向に延びている。
セグメント12は、リング部14に保持されている。このセグメント12は、円筒状に並べられている。周方向に隣合うセグメント12の間には、隙間92が形成されている。この図4では、9枚のセグメント12が円周方向に並べられている。隙間92は、等間隔に9箇所形成されている。セグメント12の枚数及び隙間92の数は、例示であり、これに限定されない。この隙間92の幅は、一般に0.01mmから0.70mmであるが、この幅に限定されない。
支持アーム46は、本体46aと、本体46aから延びる連結部46bと、連結部46bの先に位置するセンサ取付部46cとを備えている。本体46aに、ガイドレール42と雌ねじ部80とが取り付けられている。これにより、支持アーム46は、支持板40に対して水平方向に移動可能に取り付けられている(図3参照)。支持アーム46は、本体46aと連結部46bとの間で屈曲している。連結部46bは、本体46aとセンサ取付部46cと連結している。この連結部46bによって、センサ取付部46cは、直線Lr上に位置している。この直線Lrは、支持アーム46の移動方向に平行に延びている。これにより、センサ取付部46cは、リング部14の径方向に移動可能にされている。2次元レーザーセンサ26は、このセンサ取付部46cに取り付けられている。
1次元レーザーセンサ28は、2次元レーザーセンサ26の下方に位置している(図2参照)。1次元レーザーセンサ28は、図4に図示されないが図4の平面視において、直線Lr上に位置している。この測定装置2では、前述の通り、1次元レーザーセンサ28はスライドブロック38に取り付けられている。この1次元レーザーセンサ28がスライドブロック38に、径方向に移動可能に取り付けられてもよい。例えば、1次元レーザーセンサ28は、2次元レーザセンサ28と共に、支持アーム46に取り付けられてもよい。
図5には、測定装置2を用いた金型内周面測定方法のフローチャートが示されている。この測定方法は、準備工程(STEP1)、真円度測定工程(STEP2)、隙間測定工程(STEP3)及び出力工程(STEP4)を備えている。
準備工程は、金型セット工程(STEP1−1)及び測定条件入力工程(STEP1−2)及び原点復帰工程(STEP1−3)を備えている。
金型セット工程では、作業者が、図4に示される様に測定装置2に金型10をセットする。複数のセグメント12は、円筒状に並べられて、リング14に保持される。このセグメント12は、タイヤを加硫成形する使用状態と同じ配列状態にされる。
測定条件入力工程では、作業者が金型10の情報を情報処理装置86に入力する。例えば、情報処理装置86は、金型10を含む多数の金型の設計データを予め記憶している。作用者は、情報処理装置86が記憶する複数の金型から、金型10を選択する。情報処理装置86の演算部は、記憶された設計データから金型10の設計データを呼び出す。作業者が、金型10の設計データを情報処理装置86に入力してもよい。この設計データは、例えば、金型10の高さ、内径、セグメント12の数、セグメント12の周方向幅、セグメント12の角度、隙間92の幅等である。
原点復帰工程では、制御部8は、回転駆動部20、昇降駆動部22及び水平駆動部24を作動させる。回転駆動部20、昇降駆動部22及び水平駆動部24は、2次元レーザーセンサ26及び1次元レーザーセンサ28を、原点位置に移動させる。なお、この原点復帰工程は、金型セット工程前にされてもよいし、金型セット工程後測定条件入力工程前にされてもよい。この原点復帰工程と、真円度測定工程以降の工程は、測定装置2が自動で行う
真円度測定工程は、距離測定工程(STEP2−1)と、上下移動工程(STEP2−2)と、演算工程としての真円度演算工程(STEP2−2)とを備えている。
距離測定工程では、制御部8は、回転駆動部20及び昇降駆動部22を作動させる。回転駆動部20及び昇降駆動部22は、1次元レーザーセンサ28を測定開始位置に移動させる。制御部8は、測定開始位置の1次元レーザーセンサ28を作動させる。1次元レーザーセンサ28は、セグメント12の内周面12aまでの距離を測定する。ロータリエンコーダ56は、1次元レーザセンサ28が測定する周方向位置を検知する。
回転駆動部20は、1次元レーザーセンサ28を周方向に一周回転させる。1次元レーザーセンサ28は、内周面12aを1周して距離を測定する。この測定で、1周分の距離データと距離データに対応する周方向位置データとが取得される。この距離データと周方向位置データとからなる測定データは、制御部8に送信される。制御部8に送信された測定データは、アナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された測定データは、情報処理装置86に送信される。
上下移動工程では、制御部8は、昇降駆動部22を作動させる。昇降駆動部22は、1次元レーザーセンサ28を上下方向において、次の測定位置に移動させる。
次の測定位置で、測定開始位置と同様にして、距離測定工程が実施される。この距離測定工程が完了すると、更に、上下移動工程に移行する。この上下移動工程では、昇降駆動部22は、1次元レーザーセンサ28を更に次の測定位置に移動させる。この測定位置でも、同様にして、距離測定工程が実施される。この様にして、予め設定された上下方向の複数の測定位置で、距離データと周方向位置データとからなる測定データが得られる。
例えば、測定開始位置は上下方向の下端部であり、次の測定位置は上下方向の下端部と上端部との中間部であり、更に次の測定位置は上下方向の上端部である。ここでは、上下方向3箇所の測定位置が例示されるが、この測定は1箇所でも、2箇所でも、4箇所以上であってもよい。
真円度演算工程では、情報処理装置86は、下端部における1周(360°)の測定結果を、演算処理(フーリエ級数解析による次数解析)する。同様にして、情報処理装置86は、中間部、上端部等の全測定位置における1周の測定結果を演算処理する。測定の終了後、全測定位置における内周面12aの真円度及びRRO(Radial Run Out)、並びに、1次から30次の次数振幅が評価される。
情報処理装置86の演算結果により、図6に示されるように、セグメント12の内周面12aの1周360°について、生波形OW、1次波形W1、2次波形W2、3次波形W3、1次から30次までの合成波形CW等が得られる。図6には、9分割された各セグメント12のそれぞれが、A、B、C、D、E、F、G、H、Iで示されている。内周面12aの平均半径を有する円が符号ACで示され、最大の半径を有する円が符号LCで示され、最小の半径を有する円が符号SCで示されている。また、図示されていないが、各次数成分の振幅値、合成波形の振幅、ピーク位置、平均直径等が数値化されて表示されうる。セグメント12の内周面12aの凹凸(RRO)が円周上に特定されうる。情報処理装置86において、測定データにより、セグメント12の内周面12aの形状のマッピングが行われる。この様にして、上下方向の全測定位置で、セグメント12の内周面12aの形状がマッピングされる。上下方向の全測定位置で、真円度が測定される。
この真円度演算工程では、この真円度の演算と合わせて、情報処理装置86は、更に隙間92の周方向位置を特定する。隙間92で測定される距離は、内周面12aまでの距離に比べて極端に大きい。従って、測定データから、隙間92の周方向位置は容易に特定される。情報処理装置8は、複数の隙間92から一つの隙間92の周方向位置を周方向基準位置に決定する。
隙間検査工程(STEP3)は、測定準備工程(STEP3−1)、隙間幅測定工程(STEP3−2)、上下移動工程(STEP3−3)及び隙間幅評価工程(STEP3−4)を備えている。
測定準備工程では、情報処理装置86は、2次元レーザーセンサ26の測定開始位置を決定する。真円度測定工程で得られた内周面12aまでの距離から、2次元レーザーセンサ26の径方向測定開始位置が決定される。真円度測定工程で得られた周方向基準位置が、2次元レーザーセンサ26の周方向測定開始位置に決定される。上下方向の測定開始位置は、例えば、真円度測定工程と同じ測定開始位置とされる。情報処理装置86は、1次元レーザーセンサ28と2次元レーザーセンサ26との上下方向の位置ずれ量を把握している。情報処理装置86は、この位置ずれ量を補正して、2次元レーザセンサ26の上下方向の測定開始位置を決定する。制御部8は、回転駆動部20、昇降駆動部22及び水平駆動部24を作動させる。回転駆動部20、昇降駆動部22及び水平駆動部24は、2次元レーザーセンサ26を、測定開始位置に移動させる。図4には、測定開始位置に移動した2次元レーザーセンサ26が、二点鎖線で示されている。
この測定準備工程では、情報処理装置86は、周方向基準位置と、金型10の設計データとから、周方向において、他の隙間92の周方向測定位置が決定されている。なお、他の隙間92の周方向測定位置は、周方向基準位置と同様に、真円度測定工程で特定された隙間92に周方向位置から決定されてもよい。
隙間幅測定工程では、制御部8は、2次元レーザーセンサ26を作動させる。2次元レーザーセンサ28は、隙間92の幅を測定する。制御部8は、回転駆動部20を作動させる。この隙間92の幅の測定が完了すると、回転駆動部20は、他の隙間92の測定位置に、2次元レーザーセンサ26を移動させる。2次元レーザーセンサ28は、他の隙間92の幅を測定する。この様にして、回転駆動部20は、2次元レーザーセンサ26を周方向に一周回転させて、周方向全ての隙間92の幅を測定する。隙間92の幅データとこの幅の周方向位置データとからなる測定データは、制御部8に送信される。制御部8に送信された測定データは、アナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された測定データは、情報処理装置86に送信される。
上下移動工程では、制御部8は、昇降駆動部22を作動させる。昇降駆動部22は、2次元レーザーセンサ26を上下方向において、次の測定位置に移動させる。
次の測定位置で、測定開始位置と同様にして、隙間幅測定工程が実施される。この隙間幅測定工程が完了すると、更に、上下移動工程に移行する。この上下移動工程では、昇降駆動部22は、2次元レーザーセンサ28を更に次の測定位置に移動させる。この測定位置でも、同様にして、隙間幅測定工程が実施される。この様にして、予め設定された上下方向の複数の測定位置で、隙間92の幅データと周方向位置データとからなる測定データが得られる。例えば、この隙間92の幅は、上下方向において真円度測定工程と同じ位置で測定がされる。具体的には、この測定開始位置は上下方向の下端部であり、次の測定位置は上下方向の下端部と上端部との中間部であり、更に次の測定位置は上下方向の上端部である。この幅測定の測定箇所も、1箇所でも、2箇所でも、4箇所以上であってもよい。
隙間幅評価工程では、情報処理装置86は、隙間92の幅の良否評価をする。隙間92のそれぞれが基準下限値以上基準上限値以下であれば、その隙間92は良好と評価される。一方で、上下方向いずれかの位置で隙間92の幅が基準下限値未満又は基準上限値超であれば、この隙間92は不良と評価される。
出力工程(STEP4)では、真円度の測定結果が出力される。また、複数の隙間92の幅の測定値と、それぞれの測定値の周方向及び上下方向位置データとが、良否評価と共に、出力される。この出力方法は特に限定されず、例えばモニターに表示されてもよいし、プリンターで印刷されてもよい。
この測定装置2では、測定部6は金型10の内側に位置している。2次元レーザーセンサ26は、金型10(セグメント12)の内周面12aの中心位置Poを回転中心にして回転可能にされている。この測定装置2では、回転駆動部20と、昇降駆動部22と、水平駆動部24との3軸で、2次元レーザーセンサ26の位置が制御されている。この測定装置2では、1軸の回転移動と、2軸の直線移動とで、2次元レーザーセンサ26の位置が制御されている。この測定装置2は、2次元レーザーセンサ26の位置制御が簡素に迅速にしうる。
この測定装置2の例では、回転体32は、固定軸30を回転軸として回転可能にされている。この固定軸30は、コンテナ4の底部16に立設されて、内周面12aの中心位置Poに位置している。この回転体32に、2次元レーザーセンサ26と、昇降駆動部22と、水平駆動部24とが配設されている。この2次元レーザーセンサ26と、昇降駆動部22と、水平駆動部24とが、一体で回転する。これにより、この測定装置2は、2次元レーザーセンサ26の位置を、1軸の回転移動と2軸の直線移動とで制御している。
この測定装置2では、隙間センサとして、2次元レーザーセンサ26を備えている。2次元レーザーセンサ26は、内周面12aの形状を所定の周方向幅で測定する。これにより、2次元レーザーセンサ26を周方向に移動させることなく、1度の測定で、隙間92の幅を測定出来る。また、2次元レーザーセンサ26は隙間92を含む内周面12aの形状を測定しているので、内周面12aの傾きを補正した後の隙間92の幅が得られうる。これに対して、1次元レーザーセンサ28で隙間92の幅を測定する場合には、内周面12aの距離データと1次元レーザーセンサ28の周方向測定位置データとを取得し、これらのデータからコンピュータ86が幅を計算する。また、CCDカメラで隙間92の幅を測定する場合には、画像を解析して幅を計算する。この測定装置2では、2次元レーザーセンサ26を用いうることで、隙間92の幅を簡易に且つ高精度に測定しうる。
この測定装置2では、1次元レーザーセンサ28が内周面12aまでの距離を測定している。1次元レーザーセンサ28では、2次元レーザーセンサに比べて、測定レンジ(測定可能距離範囲)が広い。1次元レーザーセンサ28は、測定スポッとが小さいので、距離を高精度に測定しうる。また、距離測定に特化したセンサーを用いることで、内周面12aまでの距離を迅速に且つ高精度に測定できる。
この測定装置2では、1次元レーザーセンサ28とロータリエンコード56とが、内周面12aまでの距離を周方向位置毎に測定している。測定された内周面12aまでの距離に基づいて、2次元レーザーセンサ26の径方向測定位置が決定される。この2次元レーザーセンサ26は、内周面12aまでの距離が高精度に維持されている。この測定装置2は、隙間92の幅を高精度に測定しうる。
この測定装置2では、1次元レーザーセンサ28とロータリエンコード56とが、隙間92の周方向位置を特定している。2次元レーザーセンサ26は、特定された周方向位置で、隙間92の幅を測定しうる。この測定装置2は、隙間92の幅を効率的に測定しうる。
この測定装置2の制御部8は、金型10の設計データを記憶する機能を備えている。この設計データから隙間92の周方向位置を特定しうる。この制御部8は、1次元レーザーセンサ28とロータリエンコード56とが特定した隙間92の周方向位置と、設計データの隙間92の周方向位置とを照合しうる。1次元レーザーセンサ28によって、隙間92が検出出来なかった場合にも、設計データに基づいて、隙間92の周方向位置を特定しうる。この測定装置2は、隙間92の幅を精度よく且つ洩れなく測定しうる。
この測定装置2では、1次元レーザーセンサ28が内周面12aまでの距離を測定している。この距離データから、内周面12aの真円度が測定されている。この真円度と共に、隙間92の周方向位置が特定されている。この測定装置2は、効率的に、隙間92の位置を特定している。
この測定装置2では、2次元レーザーセンサ26の測定方向と1次元レーザーセンサ28の測定方向とは、内周面12aの径方向にされている。この2次元レーザーセンサ26は、隙間92の幅を精度よく測定しうる。この1次元レーザーセンサ28は、真円度を精度よく測定し、且つ隙間92の周方向位置を精度よく特定しうる。この2次元レーザーセンサ26が、1次元レーザーセンサ28と同じ回転中心で回転することで、2次元レーザーセンサ26と内周面12aとの距離が高精度に維持される。これにより、この2次元レーザーセンサ26は、一層高精度に、隙間92の幅を測定しうる。
2次元レーザーセンサ26と1次元レーザーセンサ28とは、上下に位置して、同じ直線Lr上に位置している。2次元レーザーセンサ26の周方向位置と1次元レーザーセンサ28の周方向位置とが一致している。上下に位置しているので、同じ直線Lr上で同じ回転体32に取り付けられている。2次元レーザーセンサ26と1次元レーザーセンサ28とが同じ回転体32に取り付けられているので、2次元レーザーセンサ26と1次元レーザーセンサ28とは、同じ回転中心Poの周りを回転する。2次元レーザーセンサ26と1次元レーザーセンサ28とは、回転による測定位置のずれの発生が低減されている。
この1次元レーザーセンサ28と2次元レーザーセンサ26とは周方向に位置がずらされてもよい。周方向に位置がずらされても、2次元レーザーセンサ26と1次元レーザーセンサ28とは、同じ回転体32に取り付けられうる。情報処理装置86は、この位置ずれ量を補正して、2次元レーザセンサ26の周方向の測定開始位置を決定しうる。この1次元レーザーセンサ28と2次元レーザーセンサ26とは、上下方向及び周方向に位置がずらされていてもよい。情報処理装置86は、この位置ずれ量を補正して、2次元レーザセンサ26の上下方向及び周方向の測定開始位置を決定しうる。
以上説明された方法は、タイヤ成形に用いるコンテナモールドの金型内周面の測定に広く適用しうる。
2・・・測定装置
4・・・コンテナ
6・・・測定部
8・・・制御部
10・・・金型
12・・・セグメント
16・・・底部
18・・・支持部
20・・・回転駆動部
22・・・昇降駆動部
24・・・水平駆動部
26・・・2次元レーザーセンサ
28・・・1次元レーザーセンサ
30・・・固定軸
32・・・回転体
56・・・ロータリエンコーダ
92・・・隙間

Claims (10)

  1. タイヤ加硫成形用の金型を保持するコンテナと、測定部と、制御部とを備えており、
    上記金型が、複数のトレッドセグメントを備えており、
    上記コンテナが、複数の上記トレッドセグメントを周方向に並べて円筒状にして保持しており、この保持された複数の上記トレッドセグメントが金型内周面を形成しており、それぞれのトレッドセグメントが隣合うトレッドセグメントとの間に隙間を形成しており、
    上記測定部が、上記隙間の幅を測定する隙間センサと、この隙間センサを上記金型内周面の中心位置を回転中心にして周方向に回転させる回転駆動部と、この隙間センサを上記金型内周面の中心軸に平行に移動させる昇降駆動部と、この隙間センサを上記金型内周面の径方向に移動させる水平駆動部とを備えており、
    上記制御部が、上記回転駆動部と上記昇降駆動部と上記水平駆動部とを制御して、上記隙間センサの測定位置を制御する機能を備えており、
    上記隙間センサが上記隙間の測定位置で周方向に移動することなく上記隙間の幅を測定する2次元レーザーセンサである、金型内周面測定装置。
  2. 上記コンテナが、上記金型が載置される底部を備えており、
    上記測定部が、上記底部に立設されて上記金型内周面の中心位置に位置する固定軸と、
    この固定軸を回転軸として回転可能にされた回転体とを備えており、
    上記回転体に、上記隙間センサと、上記昇降駆動部と、上記水平駆動部とが配設されている請求項1に記載の金型内周面測定装置。
  3. 上記測定部が、
    上記金型内周面までの距離を測定する距離センサと、
    上記距離センサが距離を測定する上記金型内周面の周方向位置を検知する周方向位置センサと
    を備えており、
    上記距離センサが上記回転駆動部によって金型内周面の周方向に回転可能にされており、
    上記制御部が、上記距離センサから得られる距離データから上記隙間を特定する機能と、上記周方向位置センサから得られる周方向位置データから上記隙間の周方向位置を特定する機能とを備えている請求項1又は2に記載の金型内周面測定装置。
  4. 上記制御部が、上記金型の設計データを記憶する機能を備えており、
    上記制御部が、特定された上記隙間の周方向位置を周方向基準位置にして、上記周方向基準位置と設計データとから他の隙間の周方向位置を特定する機能を備えている請求項3に記載の金型内周面測定装置。
  5. 上記制御部が、上記距離センサから得られる距離データから上記金型内周面の真円度を測定する機能を備えている請求項3又は4に記載の金型内周面測定装置。
  6. 上記距離センサの測定方向と上記隙間センサの測定方向とが、上記金型内周面の径方向に設定されている請求項3から5のいずれかに記載の金型内周面測定装置。
  7. 上記距離センサと上記隙間センサとが、上下に位置している請求項6に記載の金型内周面測定装置。
  8. 上記距離センサと上記隙間センサとが、上記金型内周面の周方向に位置をずらされている請求項6又は7に記載の金型内周面測定装置。
  9. 金型内周面測定装置を用いてタイヤ加硫成形用の金型内周面を測定する方法であって、
    隙間測定工程を備えており、
    上記金型内周面測定装置が、タイヤ加硫成形用の金型を保持するコンテナと、測定部と、制御部とを備えており、
    上記金型が、複数のトレッドセグメントを備えており、
    上記コンテナが、複数の上記トレッドセグメントを周方向に並べて円筒状にして保持しており、この保持された複数の上記トレッドセグメントが金型内周面を形成しており、それぞれのトレッドセグメントが隣合うトレッドセグメントとの間に隙間を形成しており、
    上記測定部が、上記隙間の幅を測定する隙間センサと、この隙間センサを上記金型内周面の中心位置を回転中心にして周方向に回転させる回転駆動部と、この隙間センサを上記金型内周面の中心軸に平行に移動させる昇降駆動部と、この隙間センサを上記金型内周面の径方向に移動させる水平駆動部と
    を備えており、
    上記隙間測定工程において、
    上記昇降駆動部が上下方向において測定開始位置に隙間センサを移動しており、
    上記水平駆動部が上記金型内周面の径方向において測定開始位置に上記隙間センサを移動しており、
    上記回転駆動部が周方向において測定開始位置に上記隙間センサを移動しており、
    上記回転駆動部が測定開始位置にある上記隙間センサを上記金型内周面の中心位置を回転中心にして周方向に回転させて、上記隙間センサが上記隙間の幅を測定しており、
    上記隙間センサが上記隙間の測定位置で周方向に移動することなく上記隙間の幅を測定する2次元レーザーセンサである、金型内周面測定方法。
  10. 上記金型内周面測定装置が距離センサと周方向位置センサとを備えており、
    上記隙間測定工程に先立って距離測定工程と演算工程とを備えており、
    上記距離測定工程において
    上記距離センサが金型内周面までの距離を測定しており、
    上記周方向位置センサが距離が測定された金型内周面の周方向位置を検知しており、
    上記演算工程において
    上記内周面までの距離データと距離が測定された周方向位置データとから上記隙間の周方向位置が特定されており、
    上記隙間測定工程において、
    上記特定された隙間の周方向位置から上記隙間センサの周方向測定位置が決定されている請求項9に記載の測定方法。
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