JP6685283B2 - 障害検出システム - Google Patents

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Description

本発明は、障害検出システム、モバイルデバイス、障害検出器、障害検出方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ可読媒体に関する。
ライフサイクルサービスの事業では、顧客に保守、サポート及びパフォーマンスサービスが長期間提供される。例えば、照明器具の点検整備は重要な仕事である。照明器具の健全性は、かかるサービスをタイムリーに提供するために必要な重要な情報である。この情報は、ネットワーク化されたシステムの場合には容易に収集することができる。
例えば、知られているシステムが、参照により本明細書に含まれる「Light management system having networked intelligent luminaire managers, and applications thereof」と題する国際特許出願公開公報WO2007/033053に記載されている。
この知られているシステムは、インテリジェント照明器具マネージャを有する照明器具を含む。インテリジェント照明器具マネージャは、関連する照明器具のステータス情報を発信するように構成される。ステータス情報は、少なくともランプ不点状態発生時のランプ不点状態の表示を含む。知られているシステムはまた、インテリジェント照明器具マネージャからステータス情報を受信するネットワークサーバを含む。
ネットワークサーバにおいて、点検整備を必要とする全ての照明器具のリストを取得することができる。しかし残念ながら、この解決策では、高価で入手できないことが多いコンピュータネットワーク機能が照明器具に必要である。したがって、照明器具の健全性に関する情報を収集する低コストの解決策が必要である。
状況は、約50,000時間の寿命を有するLEDランプの場合に深刻化する。LEDランプは、1日に平均8時間使用された場合、約17年持つ。しかしながら、LED器具も、電子機器や電力系統構成要素の故障、落雷、機械的応力等が原因で故障する。LEDランプの故障率ははるかに低いが、LEDランプにネットワーク機能がない場合には、例えば、保守要員を派遣して全てのユニットを「走行中の車から」目視検査する等の従来からのランプの確認が依然として必要であるが、費用がかかる。後者は、この整備点検がランプの低い故障率によりシステムにかかるコストのさらに大きな部分になっているために著しく不利である。
保守に関して、顧客からの通知に頼ることもある。例えば、地下鉄利用者が、特定の駅の特定のランプが機能していないことを報告する。しかし残念ながら、顧客からの報告は低頻度すぎて、高水準の保守をこれに頼ることができないことが多い。
請求項1に記載の第1の複数の点検整備可能デバイスから障害デバイスを検出するための障害検出システムが提供される。第1の複数の点検整備可能デバイスは、地理的領域に分布される。
システムは、第1の複数の点検整備可能デバイス、第2の複数のモバイルデバイス、及び障害検出器を含む。
第1の複数の点検整備可能デバイスの点検整備可能デバイスは、点検整備可能デバイス周囲の伝送範囲で受信可能で、第1の複数の点検整備可能デバイス内の点検整備可能デバイスを一意的に識別する、点検整備可能デバイスに対応する少なくとも1つのデバイス識別子を含む情報を符号化する無線信号を周期的に送信するように構成された無線送信器を含む。
第2の複数のモバイルデバイスのモバイルデバイスは、点検整備可能デバイスの無線信号を伝送範囲内で受信し、無線信号からデバイス識別子を取得するように構成された受信器と、受信器が受信器により受信されたデバイス識別子を追加する、受信されたデバイス識別子のリストを記憶するためのローカル記憶ユニットと、デバイス識別子のリストを障害検出器に送信するように構成されたコンピュータネットワーク送信器とを含む。
障害検出器は、障害デバイスを検出するように構成され、第2の複数のモバイルデバイスの複数のモバイルデバイスから複数のリストを受信するように構成されたコンピュータネットワーク受信器と、第1の複数の点検整備可能デバイスの複数のデバイス識別子を記憶するデータベースと、複数のデバイス識別子内の、ある期間にデバイス識別子が受信されなかったデバイス識別子を選択するように構成された障害検出ユニットとを含む。
システムは、点検整備可能デバイスとして照明器具に好適である。後者の場合には、無線信号は電波信号であるが、照明器具の光自体であってもよい。
一実施形態では、第1の複数の点検整備可能デバイスの点検整備可能デバイスは、光源を含み、光源は、光源の周辺領域を照明するように構成され、無線信号は、光源により放出され、情報を符号化するために無線送信器により変調された光であり、第2の複数のモバイルデバイスのモバイルデバイスの受信器は、変調された光を受光するように構成されたカメラを含む。変調された光は、例えば人間観察者の目に見える可視光である。
障害検出システムでは、点検整備可能デバイスはネットワーク化される必要がない。モバイルデバイスは、偶然遭遇したデバイス識別子を障害検出器に報告する。障害検出器は、しばらくの間報告のなかった識別子を決定し、これに対応する点検整備可能デバイスには問題があると結論付ける。興味深いことに、電力の完全喪失等、デバイスが完全に機能停止した場合でさえも、障害検出器による検出が行われる。ネットワーク化されたデバイスでは、ネットワーク接続がこの機能停止の影響を受けるために不可能である。
障害検出システムは、屋内及び屋外環境の両方に使用される。さらに、消灯状態の検出は、センサに基づく技術よりも正確である。例えば、光センサは、照明器具が正しく動作しているかどうかを確認するために照明器具に含まれるが、光センサは、照明が照明器具によるものなのか、例えば進入車両や日光等によるものなのかを区別しない。本システムでは、迷光がデバイス識別子を符号化することはないため、この区別が可能である。
モバイルデバイスは、いわゆるクラウドソーシング技術を用いる。クラウドソーシングは、多数の人々から寄付を募ることにより、必要とされるサービス、情報等を得る行為と定義することができる。カメラを装備した加入モバイルデバイスが照明器具の範囲内にある場合には、コードを受信し、これを処理して器具の健全性を確認する。大量のデータがクラウドソーシングにより収集され、結果の信頼性を向上させ、個への依存をなくすのに役立つ。
点検整備可能デバイス、モバイルデバイス、及び障害標定装置は電子デバイスである。点検整備可能デバイスは照明器具であり、モバイルデバイスは携帯電話、タブレット等である。
本発明に係る方法は、コンピュータ実装方法としてコンピュータ上に、専用ハードウェア内に、又は両方の組み合わせに実装される。本発明に係る方法の実行可能コードは、コンピュータプログラム製品上に記憶される。コンピュータプログラム製品の例には、メモリデバイス、光学記憶デバイス、集積回路、サーバ、オンラインソフトウェア等が含まれる。好ましくは、コンピュータプログラム製品は、プログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、本発明に係る方法を実行するためのコンピュータ可読媒体上に記憶された非一時的プログラムコード手段を含む。
好適な一実施形態では、コンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されるとき、本発明に係る方法の全ステップを実行するように適合されたコンピュータプログラムコード手段を含む。好ましくは、コンピュータプログラムはコンピュータ可読媒体上に具現化される。
したがって、第1の複数の点検整備可能デバイスから障害デバイスを検出するための障害検出システムが提供される。点検整備可能デバイスは、デバイス識別子を符号化する無線信号を周期的に送信するように構成された無線送信器を有する。モバイルデバイスは、点検整備可能デバイスの無線信号を伝送範囲内で受信し、無線信号からデバイス識別子を取得するように構成された受信器を有する。障害検出器は、モバイルデバイスにより受信されたデバイス識別子をデータベースと照合することにより障害デバイスを検出し、複数のデバイス識別子内の、ある期間にデバイス識別子が受信されなかったデバイス識別子を選択するように構成される。
本発明の上記及び他の側面は、以下で説明される実施形態を参照して説明され、明らかになるであろう。
一実施形態に係る障害検出システムの概略図を示す。 一実施形態に係るデータベースの概略図を示す 一実施形態に係るデータベースの概略図を示す。 一実施形態に係る障害検出システムの詳細の概略図を示す。 一実施形態に係るモバイルデバイスの概略正面図を示す。 一実施形態に係るモバイルデバイスの概略背面図を示す。 一実施形態に係る障害検出システムの概略図を示す。 一実施形態に係る識別子ストアの概略図を示す。 一実施形態に係る地理的領域の概略図を示す。 一実施形態に係る地理的領域の概略図を示す。 一実施形態に係る障害検出方法の概略フローチャートを示す。 一実施形態に係る障害検出方法との使用に適した方法の概略フローチャートを示す。 一実施形態に係るコンピュータプログラムを含む書き込み可能部分を有するコンピュータ可読媒体を示す。 一実施形態に係るプロセッサシステムの概略図を示す。
異なる図面において同じ参照番号を有するアイテムは、同じ構造的特徴及び同じ機能を有し、又は同じ信号である。このようなアイテムの機能及び/又は構造が説明されている場合、詳細な説明においてそれらを繰り返し説明する必要はない。
図1〜図5bの参照符号のリスト
100 障害検出システム
101 障害検出システム
200 第1の複数の点検整備可能デバイス
201,202 点検整備可能デバイス
210 無線送信器
210’ 光源
212 変調器
215 送信器コントローラ
220 識別子メモリ
222 健全性インジケータユニット
230 無線信号
230’ 符号化光
300 第2の複数のモバイルデバイス
301,302 モバイルデバイス
310 受信器
310’ カメラ
311 サンプリング周波数コントローラ
312 復調器
315 情報取得器
317 クロック
320 ローカル記憶
330 コンピュータネットワーク送信器
335 コンピュータネットワークメッセージ
340 携帯電話
342 フロントカメラ
343 バックカメラ
344 スクリーン
350 識別子ストア
351 セット識別子
352 識別子セット
352’ 1セットの点検整備可能デバイス
353 圧縮ユニット
360 経路
361 領域
370 スケジューラ
400 障害検出器
410 コンピュータネットワーク受信器
420,420’ データベース
421 デバイス識別子
422 到達インジケータ
423 デバイス識別子のタイムスタンプ
424 遅延(日、時間、分、秒)
430 障害検出ユニット
500 フロア
501,503,504 部屋
502 廊下
本発明は多様な実施形態を取り得るが、図面及び本明細書では、1つ又は複数の特定の実施形態が詳細に図示及び記載される。本開示は本発明の原理の例示として考えられるべきであり、本発明を図示及び記載される特定の実施形態に限定するものではないことを理解されたい。
以下では、理解のために動作中のシステムが説明される。しかし、各要素は、各要素により実行されるように説明される機能を実行するように構成されることは明らかであろう。
図1は、一実施形態に係る障害検出システム100の概略図を示す。障害検出システム100は、考えられる多くの改良点を省略し、比較的単純な実施態様を示す。
障害検出システム100は、第1の複数200の点検整備可能デバイスから障害デバイスを検出するように構成される。システムは、第1の複数200、第2の複数300のモバイルデバイス及び障害検出器400を含む。
第1の複数200のうち、2つの点検整備可能デバイス、即ち点検整備可能デバイス201及び点検整備可能デバイス202が示されている。複数200への帰属は破線で示されている。システムは、示された2つよりも多い点検整備可能デバイスを含んでもよい。一実施形態では、点検整備可能デバイスの数は、1000よりも大きい、100000よりも大きい、或いは100万よりも大きい。
点検整備可能デバイスは、不定期の点検整備、特に保守要員による手作業の点検整備を必要とする電気デバイスである。障害検出システムは、電灯の障害の検出に特に好適である。電灯は、例えば切れた後に光源の交換を要することから点検整備可能デバイスである。システムは、OLEDを含むLED電灯の障害の検出にさらに好適である。
点検整備可能デバイスが、修理、交換等の点検整備を必要としているかを迅速に検出する必要がある。これは、各点検整備可能デバイスに、コンピュータネットワーク送信器等の長距離情報送信器を設けることにより達成され得る。しかし、点検整備可能デバイスに、例えばWi−Fi(登録商標)ユニットを設けることは経済的でない。点検整備可能デバイスが中心位置と直接通信できない場合に、かかる複数のデバイスから点検整備可能デバイスをどのように検出するかが問題である。
第1の複数200の点検整備可能デバイスは、ある地理的領域に分布されている。地理的領域には、多くの選択肢が考えられる。例えば、地理的領域は屋内、例えば、オフィス、オフィスビルの1フロア、複数のオフィスフロア、病院、複数のビル等である。例えば、地理的領域は屋外、例えば、公園、市街、幹線道路等である。地理的領域はまた、屋内及び屋外の点検整備可能デバイスを含む、例えば大学構内等の屋内及び屋外の混合場所である。
一実施形態では、第1の複数200の点検整備可能デバイスは、屋外及び/又は屋内照明器具である。例えば、第1の複数200は、例えば地下にある電気鉄道等の地下鉄の1つ以上の駅の照明である。大都市の点検整備可能デバイスの数は、何十万に達する。
第1の複数の点検整備可能デバイスのデバイスは、第1の複数の点検整備可能デバイス内の点検整備可能デバイスを一意的に識別する、点検整備可能デバイスに対応するデバイス識別子を含むように構成される。例えば、第1の複数200の代表的なデバイスを表す点検整備可能デバイス201は、識別子メモリ220を含む。識別子メモリは、デジタル電子メモリである。例えば、識別子メモリ220は、例えばフラシュメモリ等の不揮発性電子メモリである。
デバイス識別子は、プログラマブルROM(PROM)、フィールドプログラマブルROM(FPROM)又はワンタイムプログラマブル不揮発性メモリ(OTP NVM)等の何らかのプログラマブルROMに記憶される。この場合は、デバイス識別子は恒久的であり、点検整備可能デバイス内のデバイス識別子の当初のプログラミング後に変更することはできない。
デバイス識別子は、製造後又は製造中のある時に点検整備可能デバイスにプログラミングされる。デバイス識別子は、例えば、点検整備可能デバイス、例えば照明器具がデバイス識別子を受信するイーサネット(登録商標)バーパワー受信器を含む場合には動作中にプログラミングされる。イーサネット(登録商標)バーパワー受信器は、点検整備可能デバイスまでもがメッセージを送信することを意味するものではない。
第1の複数の点検整備可能デバイスのデバイスは、それぞれ無線送信器を含む。例えば、点検整備可能デバイス201は、無線送信器210を含む。無線送信器210は、点検整備可能デバイス201周囲の伝送範囲で受信可能な無線信号230を周期的に送信する、例えば同報するように構成される。無線信号は、情報を符号化する。情報は、点検整備可能デバイスに対応する少なくともデバイス識別子を含む。
したがって、デバイス識別子が点検整備可能デバイスを一意的に識別するため、無線信号は、受信されると点検整備可能デバイスを識別する。また、信号が正しく受信されることで、少なくとも点検整備可能デバイスが正常に動作していることが示される。点検整備可能デバイスがある程度故障していた、例えばもはや電力下にないならば、無線信号を送信できなかったであろう。
一実施形態では、無線信号は電波信号であり、無線送信器は電波信号送信器であり、例えば、無線信号はRF信号等である。例えば、電波信号は、情報を符号化するために変調される。
無線信号は、いわゆる符号化光信号である。符号化光という用語は、光出力に関するデータの変調をエンドユーザに実質的に感知できないように行えることで、2つの機能、即ち、照明機能及び通信機能を提供する照明システムの光出力を指すのに一般に使用される。障害検出システムは、照明器具の光に情報を符号化するのに好適である。一実施形態では、第1の複数の点検整備可能デバイスの点検整備可能デバイスは、光源を含む。無線信号は、光源から放出され、情報を符号化するために無線送信器により変調された光である。同時に、光源は、光源の周辺領域を照明する。この実施形態では、無線信号が受信されることで、点検整備可能デバイスが正常に動作していることがよりはっきりと示されること、つまり、符号化光が受信されることで光源が動作していることが示されることに留意されたい。
点検整備可能デバイス201はさらに、情報の周期的な送信を予定するように構成される送信器コントローラ215を含む。例えば、情報は、1秒に1回送信される、又は送信の頻度はより多い又は少ない。
第1の複数200の他のデバイスは、点検整備可能デバイス201と同じ基本設計を使用する。しかし、システムは、幅広い点検整備可能デバイスをサポートすることができる。特に、一実施形態では、第1の複数200は、多くの様々な照明器具を含む。一実施形態では、複数200の全てのデバイスは、点検整備可能デバイス周囲の伝送範囲で受信可能で、第1の複数の点検整備可能デバイス内の点検整備可能デバイスを一意的に識別し、点検整備可能デバイスに対応する少なくとも1つのデバイス識別子を含む情報を符号化する無線信号を周期的に送信するように構成された無線送信器を含む。
地理的領域は、システムに未加入で、第1の複数200の一部でない、点検整備可能な又はそうでない別のデバイスを含むが、問題はない。
システム100はさらに、第2の複数300のモバイルデバイスを含む。図1は、第2の複数300のうちの2つのモバイルデバイス、即ちモバイルデバイス301及びモバイルデバイス302を示す。複数300への帰属は破線で示されている。システム100は、第2の複数内の多くのモバイルデバイスをサポートする。モバイルデバイスの数は、数個から、例えば1000よりも大きい、100000よりも大きい、或いは100万よりも大きい数に及ぶ。
第2の複数300のデバイスは、携帯電話、タブレット、ラップトップ等である。第1の複数200と同様に、第2の複数300の全てのデバイスが同じである必要はない。システム100は、多種多様なデバイスをサポートする。
第2の複数のモバイルデバイスのモバイルデバイスは、受信器、ローカル記憶ユニット、及びコンピュータネットワーク送信器を含む。モバイルデバイス301は、第2の複数300の典型的なモバイルデバイスを表す。
モバイルデバイス301は、モバイルデバイス301が伝送範囲内にある場合に、第1の複数200の点検整備可能デバイス、例えば点検整備可能デバイス201の無線信号230を受信するように構成された受信器を含む。例えば、デバイス201が電波信号を送信するように構成されている場合には、モバイルデバイス301は、電波信号受信器、例えばWi−Fi(登録商標)受信器を含む。例えば、無線信号が符号化光である場合には、受信器はカメラである。
受信器はまた、無線信号からデバイス識別子を取得するように構成される。したがって、モバイルデバイス301が点検整備可能デバイス201の範囲内にある場合、モバイルデバイスは、メモリ220に記憶されたデバイス識別子を無線信号230を通じて取得することができる。
例えば、モバイルデバイス301は、無線信号230を復調し、その中に符号化されている情報を取得する。例えば、受信器310が無線信号230から情報を取得するために情報取得器315を使用する。例えば、情報取得器315は復調器である。
モバイルデバイス301は、受信したデバイス識別子のリストを記憶するためのローカル記憶ユニット320を含む。受信器310は、受信器が受信したデバイス識別子をリストに追加するように構成される。モバイルデバイス301は、受信したデバイス識別子のリストを記憶するローカル記憶装置を含む。
モバイルデバイス301は、通常、点検整備可能デバイスが故障しているか否かを知ることができないことに留意されたい。故障したデバイスは、通常、無線信号230を送信することができないため、モバイルデバイスは、点検整備可能デバイスの状態はもちろん、その存在すら知らされない。さらに、例えば、デバイスの電源が切れている、デバイスが圏外である、符号化光が用いられている場合に、モバイルデバイスのカメラと光の間の見通し線が遮られている等、モバイルデバイスがデバイス識別子を受信しない多くの理由がある。一方、モバイルデバイス301は、例えば無線信号を検出することで、動作しているデバイスを検出することができる。また、モバイルデバイス301は、無線信号中のデバイス識別子を取得することで、どの点検整備可能デバイスが動作しているかを検出することもできる。
ほとんどのスマートフォンに存在し、したがってクラウドソーシングに適した実施形態を提供するカメラを使用する代わりに、1つ以上の光ダイオードのような他の光感知手段を使用できることも符号化光システム設計の当業者には明らかであろう。このような光ダイオードは、モバイルデバイスに組み込まれるか、携帯電話及び/又はタブレット等のモバイルデバイスの付属装置として提供される。光ダイオードは、例えば、適当な光学素子を有する1つ以上の光ダイオードが、携帯電話のマイク入力との使用に適した3.5mmオーディオジャックに接続可能な回路に結合されることにより、モバイルデバイスのマイク入力が符号化光検出に再利用されるため、光感知機能を提供する。
モバイルデバイス301は、デバイス識別子のリストを障害検出器400に送信するように構成されたコンピュータネットワーク送信器330を含む。例えば、コンピュータネットワーク送信器330はWi−Fi(登録商標)ユニットである。コンピュータネットワーク送信器330は、GPRS、UMTS、LTE等のうちのいずれか1つを使用する。デバイス識別子のリスト及び/又は他の情報をコンピュータネットワーク送信器を使用して障害検出器に送信することは、アップロードとも呼ばれる。モバイルデバイス301は、リストを障害検出器400に送信した後リストを削除する。
第2の複数300のモバイルデバイス、例えばモバイルデバイス301は、動作中、第1の複数200の点検整備可能デバイスがある地理的領域にあり、例えばモバイルデバイス301はこの領域内を移動する。
モバイルデバイス301は、この間に点検整備可能デバイスのごく一部に受信可能になるほど接近する。モバイルデバイス301が点検整備可能デバイスに十分近づくと、モバイルデバイス301は、デバイス識別子を受信する。しかし、このことが起こる保証はない。したがって、ある期間、例えば1日後、任意の所定のモバイルデバイス、例えばモバイルデバイス301は、全ての動作している点検整備可能デバイスのごく一部を含むリストをローカル記憶装置に記憶しているであろう。個別のモバイルデバイスが、どの点検整備可能デバイスが動作しているか否かについての結論を下すことはできない。
障害検出器400は、障害デバイスを検出するように構成される。
障害検出器400は、第2の複数のモバイルデバイスのうちの複数のモバイルデバイスから複数のリストを受信するように構成されたコンピュータネットワーク受信器410を含む。例えば、受信器410は、モバイルデバイス301からのリスト、及びモバイルデバイス302からのリスト等を受信する。コンピュータネットワークは、一般的にはインターネットであるが、例えば社内LAN等の他のコンピュータネットワークが使用され得る。障害検出器400は、サーバとして実施され、この場合にはコンピュータネットワーク受信器410は、サーバにネットワーク接続を提供する。
障害検出器400は、第1の複数の点検整備可能デバイスに対応する複数のデバイス識別子を記憶するデータベース420を含む。第1の複数の点検整備可能デバイスの各デバイスについて、その一意のデバイス識別子がデータベースに記憶される。デバイス識別子と一緒に、追加の情報、特にデバイス識別子に対応する点検整備可能デバイスの位置が記憶される。このような情報によって、ある点検整備可能デバイスが障害の可能性が高いと特定された場合に、保守要員がその点検整備可能デバイスに対応することができる。位置情報は、様々な形態を取り、座標や、例えば部屋番号等の領域識別子でもよい。
障害検出器400は、受信したデバイス識別子をデータベースに記憶されたデバイス識別子と照合するように構成された障害検出ユニット430を含む。障害検出ユニット430は、データベース中の複数のデバイス識別子から、ある期間にデバイス識別子が受信されなかったデバイス識別子を選択する。
加入モバイルデバイスは、動作中、動作している点検整備可能デバイスからデバイス識別子を受信する。各個別のモバイルデバイスは、第1の複数の全ての点検整備可能デバイスのごく一部しか目撃しない。しかし、第2の複数内のモバイルデバイスは、全体で第1の複数の大部分、好ましくは第1の複数の全てを目撃する。したがって、障害検出ユニット430は、デバイス識別子が存在しないこと、例えばどのモバイルデバイスからも期間内に目撃したと報告されていないデバイス識別子から、対応する点検整備可能デバイスが故障している可能性が高く、点検整備を必要としていることを推測する。
障害検出ユニット430は、閾値を0、即ち報告されたデバイス識別子はないに設定する代わりに、閾値をより大きな数字、例えば10報告未満に設定する。後者によって、例えば間違って受信されたデバイス識別子により生じる誤検出が回避される。
期間は、適用、例えば、故障して未対応のデバイスをいつまで許容できるかに依存する。長い期間は、その期間にモバイルデバイスが点検整備可能デバイスを目撃する可能性が高いため誤検出(点検整備可能デバイスが正常に動作しているにもかかわらず故障と報告する)を減らす。短い期間は、検出漏れ(点検整備可能デバイスが故障しているにもかかわらず故障と報告しない)を減らす。
誤検出又は検出漏れのコストは、適用によって異なるため、期間の許容値は、適用によって異なる。例えば、修理員をデバイスのところに派遣することは、費用がかかるが、特に人目につきやすい場所における照明の故障もまた、例えば信用の喪失等、犠牲が大きい。
指針として、第1の複数内の点検整備可能デバイスの数が増えるにつれて、期間は長く設定され、第2の複数内のモバイルデバイスの数が増えるにつれて、期間は短く設定される。例えば、期間は7日に設定され、誤検出及び検出漏れの報告数に応じて増減される。
図2aは、一実施形態に係るデータベース420の概略図を示す。データベース420は、障害検出器400により使用される。データベース420は、以下の図4aを参照して説明される幾つかの実施形態でも使用される。
データベース420は、デバイス識別子421を示す。この図には、それぞれが4桁の数である10個のデバイス識別子が示されている。実際には、データベースはより多くのデバイス識別子を含む。デバイス識別子は2進数、例えば16ビット数、又は32ビット数等である。
データベース420はまた、デバイス識別子と共に到達インジケータ422を記憶する。到達インジケータは、デバイス識別子がこれまでの期間に第2の複数のいずれかのモバイルデバイスにより報告されたかどうかを示す。
例えば、期間は1日である。例えば、期間の始め、例えば1日の始めに、到達インジケータはリセットされる。デバイス識別子が、障害検出器により受信されたリストでモバイルデバイスから報告される時、対応する到達インジケータが設定される。図4aでは、設定された到達インジケータは「X」で表されている。期間は、異なる値、例えば1週に設定される。
例えば、一実施形態では、障害検出ユニットは、モバイルデバイスから受信した各リストのデバイス識別毎に到達インジケータを設定するように構成される。
障害検出ユニットは、データベース420を使用して、どの点検整備可能デバイスが修理を必要としている可能性が高いかを推定する。例えば、これは、期間の終わりに行われる。図2aに示された図では、デバイス識別子6921、8753、及び8452は、設定されなかった。これは、これらの識別子を受信して障害検出器に報告した加入モバイルデバイスは1つもなかったことを意味する。恐らくこれは、特に期間が適切に選択されている場合、これらのデバイスに欠陥があったためである。
図2bは、一実施形態によるデータベース420’の概略図を示す。データベース420’は、モバイルデバイスがクロックを含み、タイムスタンプと共にデバイス識別子を報告する一実施形態で使用される。例えば、このような実施形態は、デバイス識別子がいつ受信されたかを示すタイムスタンプをデバイス識別子に追加し、デバイス識別子をタイムスタンプと共にリストに記憶するように構成されたクロック317を含むモバイルデバイス301を使用する。
データベース420’は、データベース420と同様に識別子421のリストを含む。データベース420’は、デバイス識別子のタイムスタンプ423のリストを含む。例えば、タイムスタンプは、そのデバイス識別子の報告された最新の(時間的に最も遅い)タイムスタンプである。
例えば、一実施形態では、障害検出ユニット430は、受信リスト中のデバイス識別子の現在のタイムスタンプをデータベースで検索し、現在のタイムスタンプをデバイス識別子に対応する受信リスト中の受信タイムスタンプと比較するように構成され、受信タイムスタンプの方が時間的に遅い場合には、障害検出ユニット430は、デバイス識別子のデータベースにおいて現在のタイムスタンプを受信タイムスタンプで置き換える。障害検出ユニットは、この動作を各受信リスト及びリスト上の各デバイス識別子に対して行う。
障害検出ユニットは、データベース420’を使用して障害の可能性の高い点検整備可能デバイスを選択する。例えば、障害検出ユニットは、現在の時間−記録されたタイムスタンプが閾値を超える全ての点検整備可能デバイスを選択する。
図2bでは、タイムスタンプ423は、UNIX(登録商標)タイムスタンプ形式、例えば1970年1月1日からの経過秒数を表す32ビット数で表されている。現在のタイムスタンプが1406789304のデバイス識別子1899を有する点検整備可能デバイスについて考える。このデバイス識別子(この例では1899)を含み、タイムスタンプが1406789304に満たないリストが障害検出器400で受信される場合、このデバイス識別子に対してデータベースの更新は行われないが、受信リストのタイムスタンプの方が大きい場合には、データベースはその大きい数へと更新される。
一実施形態では、モバイルデバイス301は、クロック317に従って、アップロードの時間を表すアップロードタイムスタンプをリストに追加する。障害検出器400は、受信リスト中のタイムスタンプに補正値を追加することにより受信タイムスタンプを補正する。補正値は、障害検出器400のクロックに従ってリストを受信した時間とアップロードタイムスタンプの差に等しい。
障害検出ユニット430は、データベース420’を使用して、点検整備可能デバイスの最後のタイムスタンプが受信された後の時間を表す遅延、例えば上述のUNIX(登録商標)形式で表した現在の時間、例えば1406819634との差を計算する。デバイス識別子1899の場合、その差は1406819634−1406789304=30330秒である。図2bは、図示されている全てのデバイス識別子についてのこれらの計算の結果を項目424の下に示す。分かりやすくするために、結果は、日−時間−分−秒形式で示されているが、任意の適当な時間形式が使用されてもよい。
障害検出ユニット430は、遅延を使用して、最新のタイムスタンプが所定期間よりもずっと前の点検整備可能デバイスを選択することができる。所定期間が1日である場合には、デバイス6921、8753、8452が、所定期間よりも大きい遅延424を示すがゆえに選択される。データベース420’は、ある期間の終わりだけでなく、どの時点でも使用される。また、データベース420’の到達インジケータにはリセットの必要がない。
データベース420’の使用には、モバイルデバイスにクロックが必要である。後者は回避される。例えば、モバイルデバイスは、タイムスタンプを伴わずに単にデバイス識別子をリストに追加する。障害検出器400は、タイムスタンプとして到達時間を使用する。アップロードされた古いリストによる汚染を回避するために、障害検出器400は以下のことを行う。第2の複数内の全てのモバイルデバイスについて、リストがアップロードされた最後の時間が、例えば別のデータベースに記憶される。以前のアップロードリストと現在のアップロードリストとの時間差が閾値、例えば3日よりも大きい場合には、障害検出器400は、リスト中の情報を破棄する。例えば、障害検出器400は、モバイルデバイスが第1のリストをアップロードする時に、モバイルデバイスの識別子、例えば、マックアドレス、クッキー等と共に、第1の時間、例えばタイムスタンプを記憶し、モバイルデバイスが後に連続する第2のリストをアップロードする時に、モバイルデバイスの識別子に基づいて第1の時間を検索し、現在の時間、例えばアップロードの時間と第1の時間との差を決定するように構成される。
図3aは、一実施形態に係る障害検出システムの詳細の概略図を示す。
点検整備可能デバイス201は、無線送信器である光源210’を含む。光源は、無線信号を送信すること、及び光源の周囲の領域を照明することの二重の機能を有する。例えば、光源は、例えばオフィス、公園等、屋内の場所及び屋外の場所を照らす。デバイス201は、情報、特にデバイス識別子を光の中に符号化する変調器212を含む。この実施形態では、符号化光230’は、無線信号として生成される。モバイルデバイス301は、受信器であるカメラ310’と、情報、特にデバイス識別子を符号化光から取り戻すための復調器312とを含む。光源は、人間観察者が変調に気づかないうちに情報を符号化できるほど素早く変調される、例えばLED光源等の任意の光源である。
図3bは、一実施形態に係るモバイルデバイス340の概略正面図を示す。
図3cは、一実施形態に係るモバイルデバイス340の概略背面図を示す。
携帯電話340は、フロントカメラ342、バックカメラ343を含む。携帯電話は、任意でスクリーン344、例えばタッチスクリーンを含む。携帯電話340は、単一のカメラのみを含んでもよい。受信器としてのカメラの機能は、光源から変調光を受光するように構成される。
携帯電話は、受信機能を実行し、デバイス識別子、場合によっては、例えばフロントカメラ342又はバックカメラ343により受信された受信カメラ画像からの他の情報を取得する、いわゆる「アプリ」等のソフトウェアプログラムを格納する。ソフトウェアプログラムは、受信したデバイス識別子のリストを記憶する記憶機能を実行する。ソフトウェアは、デバイス識別子のリストを障害検出器、例えば障害検出器400に送信する送信機能を実行する。
興味深いことに、ソフトウェアプログラムの動作はバックグラウンドで行われる。カメラで受信された画像は、デバイス識別子のために解析される。携帯電話のユーザは、このことを意識する必要がない。例えば、点検整備可能デバイスの複数の光源がカメラから同時に見える場合、複数のデバイス識別子が単一のカメラから同時に取得される。
光源の光の中に情報を符号化することは、それ自体が知られている。例えば、参照により援用される「Method and system for tracking and analyzing data obtained using a light based positioning system」と題する米国特許出願公開第2013/0029682号の特に図1〜図5を参照されたい。
図4aは、一実施形態に係る障害検出システム101の概略図を示す。システム101は、幾つかの任意の改良点を含む。これらの改良点は、システム101から個別に省略される、或いはシステム100に個別に含まれる。
点検整備可能デバイス201は、任意的な健全性インジケータユニット222を含む。健全性インジケータは、例えば健全性インジケータの形で点検整備可能デバイスの健全性を示す。健全性インジケータは、デジタル情報、例えば点検整備可能デバイスが適正な動作パラメータ内で動作しているかどうかを示す1セットのデジタル値である。動作パラメータは、これらの1つ以上の動作パラメータの適正範囲を外れた動作がデバイスの故障を示すように選択される。
第1の複数の点検整備可能デバイスのうちの少なくとも一部の点検整備可能デバイス、例えば点検整備可能デバイス201の無線送信器は、情報内に健全性インジケータを含むように構成される。
健全性インジケータが使用される場合、モバイルデバイス、例えばモバイルデバイス301は、無線信号から健全性インジケータを取得し、これを例えばデバイス識別子及びタイムスタンプ(使用されている場合)と共にローカル記憶装置に記憶するように構成される。携帯電話がそのリストを障害検出器400にアップロードする時に、受信された健全性インジケータが含められる。データを減らすために、モバイルデバイス又は点検整備可能デバイスは、動作パラメータが適正な範囲内にある場合はアップロード又は無線信号中の健全性インジケータを省略する。
健全性インジケータが使用される場合には、障害検出ユニット400は、受信した健全性インジケータから障害デバイスを検出するように構成される。例えば、障害検出ユニット400は、動作パラメータが正常な動作範囲から最も外れている点検整備可能デバイスを選択する。健全性インジケータはまた、遅延と共に使用される。例えば、正常な動作範囲から外れた動作パラメータが検出された健全性インジケータを有するデバイスに対して、点検整備前により短い遅延時間が与えられる。例えば、正常なデバイスについては、2日の遅延が使用され、例えばデバイス識別子を目撃しなかった2日後に点検整備が依頼されるが、最新の健全性インジケータが悪い場合には、障害表示ユニットが点検整備のために点検整備可能デバイスを選択するまでデバイス識別子を目撃しなかった日を1日しか必要としない。
故障しかけているLEDランプを予測するために発見された動作パラメータが複数ある。
一実施形態では、点検整備可能デバイスは、動作中に光源を流れる電流を測定するように構成された電流測定ユニットを含み、健全性インジケータは測定された電流に依存する。
一実施形態では、点検整備可能デバイスは、動作中に光源にかかる電圧を測定するように構成された電圧測定ユニットを含み、健全性インジケータは測定された電圧に依存する。
一実施形態では、点検整備可能デバイスは、動作中に光源の力率を決定するように構成された力率ユニットを含み、健全性インジケータは力率に依存する。力率は、負荷がどれだけ有効に電力線、例えば発電所から電力を得るかの程度である。例えば、力率は、負荷により消費される有効電力(ワットで表される)対皮相電力(VAで表される)と定義される。悪い力率は、様々なLEDの問題を示す。例えば、電力はLED光源から再利用されるが、LED光源又は器具からの高調波が電力線を劣化させ、電力線上にある他の機器の性能に影響を及ぼしている。
一実施形態では、点検整備可能デバイスは、動作中に光源の温度を測定するように構成された温度測定ユニットを含み、健全性インジケータは測定された温度に依存する。高過ぎる温度は、放熱板が故障していることを示し、ひいてはLEDの球切れにつながる。
モバイルデバイスによりそのローカル記憶装置に記憶される及び/又は障害検出器にアップロードされるデータ量を減らすことが望ましい。障害検出システムは、多くのユーザが、例えばアプリを携帯電話等のモバイルデバイスにダウンロードすることにより加入する場合により良く動作する。システムがリソースを使いすぎる場合、脱退する人が出る。複数のデータ圧縮オプションが本明細書で既に述べられている。以下でさらなる圧縮オプションが考察される。
一実施形態では、第2の複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスは、識別子ストア及び圧縮ユニットを含む。例えば、モバイルデバイス301は、識別子ストア350及び圧縮ユニット353を含む。
識別子ストア350は、1セットのデバイス識別子を記憶する。識別子セットは、地理的領域のサブ領域内の複数の点検整備可能デバイスの識別子を含む。デバイス識別子は知られている点検整備可能デバイスに対応し、識別子セットは、デバイス識別子のリストとは異なるセットである。1つ以上のデバイス識別子セットが、モバイルデバイスに記憶され、例えば1セットが障害検出器からモバイルデバイスにアップロードされる。
図4bは、一実施形態に係る識別子ストア350の概略図を示す。識別子ストア350は、1セットの識別子352を含む。識別子ストア350は、追加情報、例えばセット識別子を含み、後者は、複数のサブ領域が使用されている場合に特に便利である。この図では、識別子セット352は、4つのデバイス識別子を含んでいるが、これより多い又は少ないデバイス識別子も考えられる。
図4aに戻ると、圧縮ユニット353は、デバイス識別子のリスト中でデバイス識別子セット中にないデバイス識別子の数が圧縮閾値より小さいかどうかを決定する、換言すれば、デバイス識別子のリストとデバイス識別子セットとの共通集合が比較的大きいかどうかを決定するように構成される。例えば、圧縮ユニット353は、セット352中の各デバイス識別子について、そのデバイス識別子がローカル記憶装置のリストに記憶されているか、即ち、そのデバイス識別子が無線受信器を使用して受信されたかを確認するように構成される。セット内の全てのデバイス識別子がリスト中にあると圧縮ユニット353が結論付けることが理想的である。しかし、圧縮ユニット353は、セット内の比較的少数のデバイス識別子だけがリストにないと結論付けることもある。比較的少数、例えば圧縮閾値は、セットの半分の大きさのすぐ下のどこか、例えばセット内のデバイス識別子の数の40%に設定される。
後者の場合は、受信されたデバイス識別子を送信する代わりに、受信されなかったデバイス識別子をセットから障害検出器に送信する方がより効率的である。コンピュータネットワーク送信器300は、圧縮ユニットの肯定的な決定の場合に、セットにないリスト中のデバイス識別子を送信するように構成される。
図4bの場合、例えば、コンピュータネットワーク送信器300は、圧縮されたレポートであることを示す圧縮インジケータ、リストにはないセット中の全てのデバイスのリスト(空の場合もある)を含むメッセージを障害検出器400に送信する。圧縮システムは、互いに密接して配置された1セットのデバイス識別子に好適であり、その結果、対応する点検整備可能デバイスの幾つかが目撃された場合には、それらの全てが目撃される可能性が高くなる。
圧縮システムの欠点は、追加情報が送信されないことである。例えば、個別のタイムスタンプは送信されない。一実施形態では、圧縮ユニット353は、セット及びリストの共通集合内のデバイス識別子の平均タイムスタンプを計算するように構成される。圧縮ユニット353は、欠けているデバイス識別子と共に平均タイムスタンプを送信するように構成される。平均タイムスタンプの代わりに、最新の、例えば最小のタイムスタンプ、又はセット及びリスト中のデバイス識別子の共通集合のタイムスタンプの何らかの他の機能が使用される。
さらに、追加的又は代替的に、圧縮ユニット353は、セット及びリスト中のデバイス識別子の共通集合内に、正常動作範囲外にある等の悪い健全性インジケータの全てを発見するように構成される。圧縮ユニット353は、たとえデバイス識別子がセット及びリスト中のデバイス識別子の共通集合内にあるとしても、デバイス識別子を悪い健全性インジケータと共に障害検出器400に送信するように構成される。障害検出ユニット400は、これらの圧縮メッセージを受信するように構成される。
障害検出システムは、2つのモードで使用される。第1のモードでは、モバイルデバイスは前景モードで構成される。携帯電話のユーザは、システムを起動する、例えばアプリを起動し、例えばモバイルデバイスのカメラを使用して周囲をスキャンする。スキャンされたデバイス識別子は、後の障害検出器400へのアップロードのために記憶される。第2のモードでは、モバイルデバイスは背景モードで動作する。ユーザが何気なくモバイルデバイスを使用する場合、モバイルデバイスはカメラを使用し、たまたまカメラのファインダーに写る任意のデバイス識別子を記録する。第1及び第2のモードは結合されてもよい。例えば、背景モードはほとんど常に用いられるが、ユーザは前景モードを起動するオプションを有する。
障害検出システムは、背景モードに好適である。一実施形態では、第2の複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスの受信器は、受信器により受信された無線信号をデバイス識別子に対してサンプリングする周波数を示すサンプリング周波数を有するように構成され、受信器は、まだリストにない新しいデバイス識別子を追加してから経過した時間を測定し、経過した時間が閾値を超える場合にはサンプリング周波数を減らすように構成される。
例えば、モバイルデバイス、例えばモバイルデバイス301は、サンプリング周波数コントローラ311を含む。サンプリング周波数コントローラ311は、デバイス識別子のためにカメラストリームをチェックするサンプリング周波数を設定する。例えば、まだリストにないデバイス識別子等の新しいデバイス識別子がしばらくの間、例えば閾値よりも長い間目撃されていない場合、サンプリング周波数は減らされる。例えば、ユーザが、有用な画像がカメラで受信されない位置で携帯電話を持っている場合、又はユーザがある位置でじっとしており、全てのローカルデバイス識別子がシステムにより既に記録されている場合等である。これらの状況では、システムはサンプリング周波数を減らし、バッテリ電源を保存する。一実施形態では、サンプリング周波数は、まだリストになかったデバイス識別子がカメラから取得された時に増やされる。
一実施形態では、モバイルデバイスは、スリープ状態からアクティブ状態に目覚める時に、情報取得器及び/又は受信器を作動させ、受信した無線信号からデバイス識別子を取得するように構成される。一実施形態では、モバイルデバイスは、情報取得器及び/又は受信器を最長持続時間の間、例えば10分間アクティブ状態に保つ。これによって、受信されるデバイス識別子をあまり制限することなくバッテリ使用量を制限する。なぜなら、新しいデバイス識別子はほとんどモバイルデバイスを作動させた直後に受信されるからである。
モバイルデバイスはまた、バッテリ不足の場合にシステムの動作を減少又は停止させるように構成される。これによって新たなデバイス識別子の目撃が妨げられるが、バッテリの消耗が回避される。後者はユーザをイライラさせ、クラウドソーシングアプリケーションには望ましくない。同様に、モバイルデバイスは、バッテリが閾値を上回るまで受信したデバイス識別子のアップロードを遅延させる。システムは遅延耐性がある。
図5aは、一実施形態に係る地理的領域の概略図を示す。一実施形態の一例では、障害検出システムは屋内照明システムに適用される。フロア500が示されている。フロア500は、複数のフロアの1つである。フロアには部屋及び廊下があり、部屋501、503、及び504並びに廊下502が示されている。
この実施形態では、点検整備可能デバイスは照明器具、例えばライトであり、この例では、図2a及び図2bと同じデバイス識別子が使用される。モバイルデバイスは携帯電話を含む。
ルーム501について考える。2つの点検整備可能デバイス2055及び7490が、この場合は部屋を照明する光を変調することにより、無線信号でデバイス識別子を送信する。部屋501でモバイルデバイスを使用するユーザについて考える。部屋の中のデバイスの光は、モバイルデバイスのカメラにより受光される。デバイス識別子2055及び7490は、無線信号からモバイルデバイスにより取得され、ローカル記憶装置、例えばメモリに記憶される。モバイルデバイスは、後でデバイス識別子のリストをコンピュータネットワーク、例えばインターネットで障害検出器に送信する。
モバイルデバイスは、時間間隔を有するように構成される。モバイルデバイスが既にリスト上にある現在のデバイス識別子を受信する時、現在のデバイス識別子は、現在のタイムスタンプと共にリストに追加され、場合によっては、現在のタイムスタンプと既にリスト上にあるタイムスタンプの時間差が時間間隔を超えている場合にのみ、既にリスト上にあるコピーを差し替える。時間間隔は、例えば1時間に設定される。
部屋503は、図4bの識別子セットで使用されたデバイス識別子を含む。この圧縮が図5aのために使用される場合、部屋503にあるモバイルデバイスは、全てのデバイス識別子を目撃することになるだろう。したがって、モバイルデバイスがセット識別子351を報告するだけですむ可能性が高い。
図5bは、一実施形態に係る地理的領域の概略図を示す。一実施形態の一例では、障害検出システムは屋外、例えば公園の照明システムに適用される。モバイルデバイスは、報告されたデバイス識別子及びタイムスタンプから推定される通り公園の中を移動する。例えば、ユーザが公園の中を歩きながら携帯電話を使用する。モバイルデバイスは、順に2055、7490、7268、9744、8452、7851を受信する。障害検出器は、これらのデバイス識別子を後で受信する。障害検出器は、これらのライトは正常に動作していたと結論付ける。障害検出器は、デバイス識別子9306、6921、8753及び1899を受信しない。しかし場合によっては、障害検出器はこれらのデバイス識別子を他のモバイルデバイスから受信するだろう。これらのデバイス識別子の1つ以上を報告するモバイルデバイスがない場合、障害検出器は、デバイス識別子は故障した点検整備可能デバイスに対応するものであると結論付ける。
図5bでは、1セットの点検整備可能デバイス352’のセットが図4bの識別子セット352に対応する。この場合、デバイス識別子のうちの1つが見逃された。圧縮ユニットが使用される場合、モバイルデバイスは、単にセット識別子351及び点検整備可能デバイス9306を報告する。
より進んだ実施形態では、障害検出器400は、点検整備可能デバイスに関する多くの様々な情報源にアクセスすることができる。例えば、点検整備可能デバイスの年齢:点検整備可能デバイスが寿命の終わりに近づいている場合、故障デバイスである可能性がより高くなる。障害検出器400は、点検整備可能デバイスの年齢を記録する点検整備可能デバイス年齢データベースを含む。障害検出器400は、健全性インジケータを受信する。障害検出器400は、デバイス識別子を受信し、デバイス識別子から遅延424を取得する。より長い遅延はデバイスが故障している可能性が高いことを意味する。
この情報を統合し、最も故障している可能性がある点検整備可能デバイスのリストを取得し、ひいては検査し、場合によっては点検整備する必要がある。
一実施形態では、障害検出ユニットは、障害尤度を第1の複数内の点検整備可能デバイスに割り当てるように構成される。障害尤度は確率、即ち、いわゆる対数尤度である。しかし、正規の確率は必要とされない。障害尤度は、整数、例えば16ビット整数である。
障害検出ユニットは、初期障害尤度を第1の複数内の点検整備可能デバイスに割り当てるように構成される。初期障害尤度は、全てのデバイスについて同じである。任意の単位が使用される場合、全てのデバイスは、例えば16ビット範囲で2^15の初期尤度を受信する。
一実施形態では、初期障害尤度はデバイスの年齢に基づいた障害を表す。例えば、年齢に基づいた初期障害尤度を割り当てるために統計表が使用される。
受信した情報に基づいて、点検整備可能デバイスに割り当てられた尤度が増減される。例えば、障害尤度は、点検整備可能デバイスのデバイス識別子を含むリストが受信される場合は減少される。例えば、障害尤度は、点検整備可能デバイスのデバイス識別子を含むリストがしばらくの間受信されない場合は増加される。一実施形態では、障害尤度は、点検整備可能デバイスに関する追加情報、例えばデバイス識別子、健全性インジケータ等が受信される時に、ベイズ規則を使用して更新、例えば増減される障害確率評価を表す。
一実施形態では、障害尤度は、受信した健全性インジケータに依存して増減される。健全性インジケータが正常範囲内にある場合、障害尤度は減少され、健全性インジケータが正常範囲外である場合には、障害尤度は増加される。
例えば、障害尤度は、値を足したり引いたりすることにより増減される。例えば、障害尤度は、1よりも大きい又は小さい値を掛けることにより増減される。
尤度に基づいて点検整備可能デバイスは選択される。例えば、障害の可能性のあるデバイスを含む障害デバイスは、割り当てられた障害デバイスの障害尤度に応じて選択される。例えば、毎日、障害尤度の最も高い複数のデバイス、例えば障害尤度の最も高い100個の点検整備可能デバイスが選択される。
追加情報は、デバイス識別子の位置を知ることにより推定される。例えば、1つ以上の「占有領域」が規定される。占有領域は、モバイルデバイスが対応するリストのデバイス識別子を受信する間に位置していた地理的領域を表す。例えば、図5aの場合、障害検出器によりデバイス識別子7851、7268、8452、及び9774がモバイルデバイスから受信された場合、障害検出ユニットは、モバイルデバイスが部屋504及び503に位置していたと結論付ける。
占有領域は、上記の例のように、マップを知っていること、この場合はデバイスが位置している部屋を知っていることから構築される。この場合は、訪ねた部屋が占有領域として使用される。占有領域はまた、ある時間間隔、例えば1時間内に報告された点検整備可能デバイスの全ての位置の凸包として構築される。後者は図5bで使用されている。経路360は、報告されたデバイス識別子及びタイムスタンプに基づいて構築されている。全てのデバイス識別子が時間間隔内に訪ねられたと仮定すると、凸包361は、例えばある期間内に全ての訪ねられた点検整備可能デバイスを囲むように構築される。
ここで障害検出ユニットは、点検整備可能デバイスが占有領域に位置するが、対応するリストにない場合に、複数内の1つの点検整備可能デバイスに割り当てられた障害尤度を増加させる。例えば、デバイス識別子9306及び8753は、報告されなかった、例えばアップロードリストにはなかったが、実際モバイルデバイスが訪ねた領域にある。障害検出ユニットは、対応する点検整備可能デバイスがたまたま見逃されたために、間違いなく障害があると直接結論付けることはできない。しかし、これらのデバイスに何か問題がある可能性は増す。
占有領域の使用は、点検整備可能デバイスが比較的密集し、比較的長い時間ユーザが留まる領域、例えばオフィス等の屋内の場所に好適である。
既に述べたように、モバイルデバイスの近似経路は、デバイス識別子及びタイムスタンプから再構築される。図5bでは経路360である。これは、点検整備可能デバイスに関するさらなる情報を取得するために利用される。
例えば一実施形態では、障害検出ユニットは、モバイルデバイスから受信したリストについて、リスト上の第1のデバイス識別子及びリスト上の第2のデバイス識別子を決定するように構成され、第2の識別子に対応するタイムスタンプは第1の識別子に対応するタイムスタンプの時間閾値を有する。
例えば、図5bでは、障害検出ユニットは、第1及び第2のデバイス識別子はそれぞれ8452、7851であること、及び対応するタイムスタンプは共に近く、例えばその差は時間閾値未満であることを決定する。
障害検出ユニットはさらに、第1の複数の第3の点検整備可能デバイスを決定し、第3の点検整備可能デバイスに対応する識別子はリストになく、第3の点検整備可能デバイスは、第1及び/又は第2のデバイス識別子に対応する点検整備可能デバイスから地理的閾値内に位置する。
例えば、図5bでは、障害検出ユニットは、第3のデバイス識別子は6921であること、及び点検整備可能デバイス6921は、点検整備可能デバイス8452及び7851に近い、例えば地理的閾値内で、例えば少し離れていることを決定する。
ここで障害検出ユニットは、第3の点検整備可能デバイスに割り当てられた障害尤度を増加させる。例えば、図5bでは、障害検出ユニットは、モバイルデバイスがデバイス6921の近くに移動し、さらにその時モバイルデバイスが使用中であった可能性が高いと結論付ける。にもかかわらず、デバイス識別子6921は受信されなかった。これは、リストにない通常のデバイス識別子以上に故障したデバイスであることを示す。
一般的に、点検整備可能デバイス、モバイルデバイス及び障害検出器は、それぞれ、点検整備可能デバイス、モバイルデバイス及び障害検出器、例えば点検整備可能デバイス201、モバイルデバイス301及び障害検出器400に格納された適切なソフトウェアを実行するマイクロプロセッサ(図示せず)を含み、例えばソフトウェアは、対応するメモリ、例えばRAMのような揮発性メモリ又はフラッシュのような不揮発性メモリ(図示せず)にダウンロード及び/又は格納されている。また、点検整備可能デバイス、モバイルデバイス及び/又は障害検出器は、例えば、全部又は一部がプログラマブル論理で、例えばフィールドプログラマブル論理アレー(FPGA)として実現され、全部又は一部がいわゆる特定用途向け集積回路(ASIC)、即ち特定用途のためにカスタマイズされた集積回路(IC)として実現される。
点検整備可能デバイス、モバイルデバイス及び障害検出器は、対応する機能を実行するように構成された1つ以上の回路を含む。回路は、プロセッサ回路及び記憶回路であり、プロセッサ回路は記憶回路に電子的に表現された命令を実行する。回路はまた、FPGA、ASIC等である。
図6aは、一実施形態に係る障害検出方法600の概略フローチャートを示す。障害検出方法は、第1の複数の点検整備可能デバイスから障害デバイスを検出するために使用される。第1の複数の点検整備可能デバイスは、地理的領域に分布される。
当該方法は、
点検整備可能デバイス周囲の伝送範囲で受信可能な無線信号を、第1の複数内の点検整備可能デバイスにより周期的に送信すること(602)と、
第1の複数の点検整備可能デバイス内の点検整備可能デバイスを一意的に識別する少なくとも1つのデバイス識別子を含む情報を無線信号に符号化すること(603)と
点検整備可能デバイスの無線信号を伝送範囲内でモバイルデバイスにより受信すること(604)と、
無線信号からデバイス識別子を取得すること(606)と、
受信器により受信されたデバイス識別子をリストに追加し、受信されたデバイス識別子のリストを記憶すること(608)と、
障害デバイスを検出すること(610)とを含む。
検出すること(610)は、
第1の複数の点検整備可能デバイスの複数のデバイス識別子を記憶すること(612)と、
受信されたデバイス識別子をデータベースと照合すること(614)と、
複数のデバイス識別子内の、ある期間にデバイス識別子が受信されなかったデバイス識別子を選択すること(616)とを含む。
図6bは、一実施形態に係る障害検出方法との使用に適した方法620の概略フローチャートを示す。方法620は、例えば、方法600のような障害検出方法の一部としてモバイルデバイスにより実行される。方法620は、
点検整備可能デバイスの無線信号を伝送範囲内でモバイルデバイスにより受信すること(622)と、
無線信号からデバイス識別子を取得すること(623)と、
受信器により受信されたデバイス識別子をリストに追加し、受信されたデバイス識別子のリストをタイムスタンプと共に記憶すること(624)と、
リストを障害検出器に送信すること(625)とを含む。
当業者にとって明らかなように、当該方法は多様に実行可能である。例えば、ステップの順番は変更可能であり、一部のステップは並列に実行される。また、ステップ間に他の方法ステップが挿入される。挿入されるステップは本明細書が開示するような方法の改良点を表し、又は当該方法とは無関係である。また、所与のステップが完全に終了する前に次のステップが開始される。
一実施形態に係る方法は、プロセッサシステムに方法600及び/又は620を実行させるための命令を含むソフトウェアを用いて実行される。ソフトウェアは、システムの特定のサブエンティティによって実行されるステップのみを含む。ソフトウェアはハードディスク、フロッピー、メモリ等の適当な記憶媒体内に記憶される。ソフトウェアは有線若しくは無線による信号として、又はインターネット等のデータネットワークを用いて送信される。ソフトウェアはダウンロード及び/又はサーバ上での遠隔使用により利用可能である。方法は、フィールドプログラマブルゲートアレー(FPGA)等のプログラマブル論理を構成するように構成されたビットストリームを使用して実行され、当該方法が実行される。
本発明は、本発明を実行するよう適合されたコンピュータプログラム、特にキャリア上の又はキャリア内のコンピュータプログラムにまで及ぶ。プログラムは、ソースコード、オブジェクトコード、部分的にコンパイルされた形式等のソースコード及びオブジェクトコードの中間コードの形式、又は一実施形態に係る方法の実装形態に適した任意の他の形式を取る。コンピュータプログラム製品に関する一実施形態は、上記方法のうちの少なくとも1つの方法の処理ステップのそれぞれに対応するコンピュータ実行可能な命令を含む。これらの命令はサブルーチンに細分化され、さらに/又は静的に又は動的にリンクされる1つ以上のファイル内に保存される。コンピュータプログラム製品に関する他の実施形態は、上記システム及び/又は製品のうちの少なくとも1つの手段のそれぞれに対応するコンピュータ実行可能な命令を含む。
図7aは、一実施形態に係るコンピュータプログラム1020を含む書き込み可能部分1010を有するコンピュータ可読媒体1000を示し、コンピュータプログラム1020は、プロセッサシステムに方法、例えば方法600、620又はその一部を実行させるための命令を含む。コンピュータプログラム1020は、物理的マークとして、又はコンピュータ可読媒体1000の磁化によりコンピュータ可読媒体1000に具現化される。しかし、任意の他の適当な実施形態も同様に考えられる。さらに、コンピュータ可読媒体1000は、ここでは光学ディスクとして示されているが、コンピュータ可読媒体1000は、ハードディスク、ソリッドステートメモリ、フラッシュメモリ等の任意の適当なコンピュータ可読媒体であり、記録不可能又は記録可能であることを理解されたい。コンピュータプログラム1020は、プロセッサシステムに当該障害検出方法を実行させるための命令を含む。
図7bは、一実施形態に係るプロセッサシステム1100の概略図を示す。プロセッサシステムは、1つ以上の集積回路1110を含む。1つ以上の集積回路1110のアーキテクチャは、図7bに概略的に示されている。回路1110は、コンピュータプログラムコンポーネントを実行し、一実施形態に係る、例えば障害検出方法又はデバイス識別子を受信する方法を実行する、及び/又はそのモジュール又はユニットを実装するためのCPU等の処理ユニット1120を含む。回路1110は、プログラミングコード、データ等を記憶するためのメモリ1122を含む。メモリ1122の一部は読み取り専用である。回路1110は、通信要素1126、例えばアンテナ、コネクタ又はその両方等を含む。回路1110は、当該方法で規定される処理の一部又は全部を実行するための専用集積回路1124を含む。プロセッサ1120、メモリ1122、専用IC1124及び通信要素1126は、インターコネクト1130、例えばバスを介して互いに接続される。プロセッサシステム1110は、それぞれアンテナ及び/又はコネクタを使用して、接触及び/又は非接触通信するために構成される。
上記実施形態は本発明を限定ではなく説明するものであり、当業者は多数の代替的な実施形態を設計できることに留意されたい。
請求項において、括弧内の如何なる参照符号も請求項を限定すると解されるべきではない。動詞「comprise(含む)」及びその活用形の使用は請求項内に記載されている以外の要素又はステップの存在を除外しない。要素に先行する冠詞「a」又は「an」は、複数のそのような要素の存在を除外しない。本発明は、複数の異なる要素を備えるハードウェアによって、及び、適切にプログラミングされたコンピュータによって実施される。複数の手段を列挙する装置クレームにおいて、これらの手段のいくつかはハードウェアの全く同一のアイテムによって具現化される。単にいくつかの手段が互いに異なる従属請求項に記載されているからといって、これらの手段の組み合わせを好適に使用することができないとは限らない。

Claims (16)

  1. 周辺領域を照明する光源を含む第1の複数の点検整備可能デバイスであって、地理的領域に分布された第1の複数の点検整備可能デバイスから障害デバイスを検出するための障害検出システムであって、
    前記第1の複数の点検整備可能デバイスと、
    第2の複数のモバイルデバイスと、
    前記障害デバイスを検出する障害検出器とを含み、
    前記第1の複数の点検整備可能デバイスの1つの点検整備可能デバイスは、前記点検整備可能デバイス周囲の伝送範囲で受信可能である無線信号であって、前記第1の複数の点検整備可能デバイス内の前記点検整備可能デバイスを一意的に識別する、前記点検整備可能デバイスに対応する少なくとも1つのデバイス識別子を含む情報を符号化する無線信号を周期的に送信する無線送信器であって、前記無線信号は、前記光源により放出され、前記情報を符号化するために前記無線送信器により変調された光である無線送信を含み、
    前記第2の複数のモバイルデバイスの1つのモバイルデバイスは、
    光センサを含み、前記点検整備可能デバイスの無線信号を前記伝送範囲内で受信し、前記無線信号から前記デバイス識別子を取得する受信器と、
    前記受信器が前記受信器により受信されたデバイス識別子を追加する、受信されたデバイス識別子のリストを記憶するためのローカル記憶ユニットと、
    前記デバイス識別子のリストを前記障害検出器に送信するコンピュータネットワーク送信器とを含み、
    前記障害検出器は、
    前記第2の複数のモバイルデバイスの複数のモバイルデバイスから複数のリストを受信するコンピュータネットワーク受信器と、
    前記第1の複数の点検整備可能デバイスの複数のデバイス識別子を記憶するデータベースと、
    前記複数のデバイス識別子内の、ある期間にデバイス識別子が受信されなかったデバイス識別子を選択する障害検出ユニットとを含む,障害検出システム。
  2. 前記光センサは、前記変調された光を受光するカメラである、請求項1に記載の障害検出システム。
  3. 前記第2の複数のモバイルデバイスのモバイルデバイスは
    前記デバイス識別子のリストを前記障害検出器へ送信することを遅延させるスケジューラを含む、請求項1又は2に記載の障害検出システム。
  4. 前記第1の複数の点検整備可能デバイスの少なくとも一部の前記点検整備可能デバイスの前記無線送信器は、前記点検整備可能デバイスの健全性を示す健全性インジケータを前記情報に含み、前記障害検出ユニットは、受信された健全性インジケータから障害デバイスを検出する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の障害検出システム。
  5. 前記一部の前記点検整備可能デバイスは、
    動作中に前記光源を流れる電流を測定する電流測定ユニットであって、前記健全性インジケータは測定された電流に依存する当該電流測定ユニット、
    動作中に前記光源にかかる電圧を測定する電圧測定ユニットであって、前記健全性インジケータは測定された電圧に依存する当該電圧測定ユニット、
    動作中に前記光源の力率を決定する力率ユニットであって、前記健全性インジケータは前記力率に依存する当該力率ユニット、及び/又は
    動作中に前記光源の温度を測定する温度測定ユニットであって、前記健全性インジケータは測定された温度に依存する当該温度測定ユニットを含む、請求項4に記載の障害検出システム。
  6. 前記第2の複数のモバイルデバイスのモバイルデバイスは識別子ストアを含み、
    前記識別子ストアは、前記地理的領域のサブ領域内の前記複数の点検整備可能デバイスの識別子を含むデバイス識別子のセットを記憶し、
    前記第2の複数のモバイルデバイスのモバイルデバイスは、前記デバイス識別子のセットにない前記デバイス識別子のリスト内のデバイス識別子の数が圧縮閾値より小さいかどうかを決定する圧縮ユニットを含み、
    前記コンピュータネットワーク送信器は、前記圧縮ユニットの肯定的な決定の場合には、前記セットにない前記リスト中のデバイス識別子を送信する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の障害検出システム。
  7. 前記第2の複数のモバイルデバイスのモバイルデバイスの前記受信器は、前記受信器で受信された無線信号をデバイス識別子に対してサンプリングする周波数を示すサンプリング周波数を有し、前記受信器は、まだ前記リストにない新しいデバイス識別子を追加してから経過した時間を測定し、前記経過した時間が閾値を超える場合に前記サンプリング周波数を減らす、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の障害検出システム。
  8. 前記障害検出ユニットは、障害尤度を前記第1の複数内の点検整備可能デバイスに割り当て、前記障害検出ユニットは、
    初期障害尤度を前記第1の複数内の点検整備可能デバイスに割り当て、
    前記点検整備可能デバイスのデバイス識別子を含むリストが受信された場合に、前記第1の複数内の点検整備可能デバイスに割り当てられた前記障害尤度を減少させ、
    前記障害デバイスの前記割り当てられた障害尤度に応じて前記第1の複数内の障害デバイスを選択する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の障害検出システム。
  9. 前記障害検出ユニットは、
    モバイルデバイスから受信されたリストについて、前記モバイルデバイスが前記対応するリストの前記デバイス識別子を受信している間に位置していた地理的領域を表す、前記リストに対応する占有領域を決定し、
    前記点検整備可能デバイスが前記占有領域に位置しているが、前記対応するリストにない場合に、前記複数内の1つの点検整備可能デバイスに割り当てられた障害尤度を増加させる、請求項8に記載の障害検出システム。
  10. 前記第2の複数のモバイルデバイスのモバイルデバイスは、前記受信器により受信されたデバイス識別子を、前記デバイス識別子の受信時間を示す対応するタイムスタンプと共に前記リストに記憶し、前記コンピュータネットワーク送信器は、前記タイムスタンプと共にデバイス識別子を送信し、
    前記障害検出ユニットは、モバイルデバイスから受信されたリストについて、
    前記リスト上の第1のデバイス識別子と、第2のデバイス識別子に対応するタイムスタンプが前記第1のデバイス識別子に対応するタイムスタンプの時間閾値を有する前記リスト上の当該第2のデバイス識別子とを決定し、
    前記第1の複数内の第3の点検整備可能デバイスを決定し、前記第3の点検整備可能デバイスに対応する識別子は前記リストになく、前記第3の点検整備可能デバイスは第1及び/又は第2のデバイス識別子に対応する前記点検整備可能デバイスから地理的閾値内に位置し、
    前記第3の点検整備可能デバイスに割り当てられた前記障害尤度を増加させる、請求項8又は9に記載の障害検出システム。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の障害検出システムで使用するためのモバイルデバイスであって、
    光センサを含み、前記情報を符号化するために変調された光である点検整備可能デバイスの前記無線信号を伝送範囲内で受信し、前記無線信号から前記デバイス識別子を取得する受信器と、
    受信されたデバイス識別子のリストを記憶するためのローカル記憶ユニットとを含み、前記受信器が前記受信器により受信されたデバイス識別子を前記リストに追加する、モバイルデバイス。
  12. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の障害検出システムで使用するための、障害デバイスを検出する障害検出器であって、
    前記第2の複数のモバイルデバイスの複数のモバイルデバイスから複数のリストを受信するコンピュータネットワーク受信器と、
    前記第1の複数の点検整備可能デバイスの複数のデバイス識別子を記憶するデータベースと、
    前記複数のデバイス識別子内の、ある期間にデバイス識別子が受信されなかったデバイス識別子を選択する障害検出ユニットとを含む、障害検出器。
  13. 周辺領域を照明する光源を含む第1の複数の点検整備可能デバイスであって、地理的領域に分布された第1の複数の点検整備可能デバイスから障害デバイスを検出するための障害検出方法であって、
    前記点検整備可能デバイス周囲の伝送範囲で受信可能な無線信号であって、前記光源により放出され、情報を符号化するために無線送信器により変調された光である無線信号を、前記第1の複数内の点検整備可能デバイスにより周期的に送信することと、
    前記第1の複数の点検整備可能デバイス内の前記点検整備可能デバイスを一意的に識別する少なくとも1つのデバイス識別子を含む情報を前記無線信号に符号化することと、
    点検整備可能デバイスの前記無線信号を前記伝送範囲内でモバイルデバイスにより光センサによって受信することと、
    前記無線信号から前記デバイス識別子を取得することと、
    信器により受信されたデバイス識別子をリストに追加し、受信されたデバイス識別子の前記リストを記憶することと、
    障害デバイスを検出することとを含み、
    当該検出することは、
    前記第1の複数の点検整備可能デバイスの複数のデバイス識別子を記憶することと、
    前記複数のデバイス識別子内の、ある期間にデバイス識別子が受信されなかったデバイス識別子を選択することとを含む、障害検出方法。
  14. 請求項13に記載の障害検出方法と共に使用する方法であって、
    前記情報を符号化するために変調された光である点検整備可能デバイスの無線信号を前記伝送範囲内でモバイルデバイスにより光センサによって受信することと、
    前記無線信号から前記デバイス識別子を取得することと、
    前記受信器により受信されたデバイス識別子をリストに追加し、受信されたデバイス識別子の前記リストをタイムスタンプと共に記憶することと、
    前記リストを障害検出器に送信することとを含む、方法。
  15. コンピュータ上で実行された場合に、請求項13又は14に記載の全てのステップを実行する1つ以上のコンピュータ命令を有する、コンピュータプログラム。
  16. コンピュータ可読媒体上に具現化された、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
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