JP6683308B1 - 自販機の決済サービス支援システム - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、印刷された静的2次元コードを撮影して、撮影した2次元コードを悪用することが可能であり、低コストで導入できる一方でセキュリティ上の問題があった。撮影された2次元コード悪用の問題に対処するため、ワンタイムの2次元コードを適宜生成して表示する方式もあるが、表示装置を設置するためにコストアップする問題が新たに発生する。
これは、ワンタイム応答コードに有効期間を導入し、更に安全な取り引きを提供することができる決済技術を提供することを目的としている。
前記通信端末に実装された取引支援アプリ、前記自販機を特定する自販機IDを読取情報に含む静的2次元コードそして前記取引に係る取引セッションを監視・管理する管理クラウドをシステム構成に含み、
a)前記自販機に設けられた商品選択機構に対する前記ユーザの商品選択アクションをトリガにして該商品選択アクションに係る商品を格納する前記カラムのカラム情報及び前記自販機IDを含む状態通知を前記管理クラウドに送信するゲートウェイと、
b)前記取引支援アプリに備えられた、前記2次元コード読取機能によるコード読取をトリガにして前記自販機IDを含む購入準備リクエストを決済サービス側に送信する機能を前記通信端末と協働して実現する購入準備リクエスト機能実現手段と、
c)前記管理クラウドに設けられた、前記決済サービス側において承認されて該管理クラウドに送信された承認済み購入準備リクエストと前記ゲートウェイから送信された状態通知とを予め設定した取引準備判断基準に従って比較をして同一取引を対象とするセッションであるか、否かの取引準備判断をして、前記承認済み購入準備リクエストに係るセッションと前記状態通知に係るセッションとが同一取引を対象とするセッションである場合に前記決済サービス側に取引進行レスポンスを送信する取引準備判断・取引進行レスポンス送信手段と、
d)前記取引支援アプリに備えられた、前記決済サービス側において承認されて前記通信端末に送信された承認済み取引進行レスポンスを検知して、該通信端末において前記ユーザからの購入決定アクションを受け入れる購入決定入力画面を提示する機能を前記通信端末と協働して実現する購入決定入力機能実現手段と、
を有することを特徴とする決済サービス支援システムが提供される。
あるいは、前記取引準備判断基準は、前記状態通知に係る前記商品選択アクションの指標時刻と前記承認済み購入準備リクエストに係るコード読取の指標時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かである、としてもよい。
さらには、前記取引準備判断基準は、前記状態通知に係る自販機IDと前記承認済みの購入準備リクエストに係る自販機IDが一致し、かつ、前記取引準備判断基準は、前記状態通知に係る前記商品選択アクションの指標時刻と前記承認済み購入準備リクエストに係るコード読取の指標時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かである、としてもよい。
さらに、
g)前記自販機IDと、前記カラムIDと、該自販機IDと該カラムIDで特定されるカラムに格納された商品の商品情報とを関連付けて格納した商品データテーブルと、
をシステム構成に含み、
前記取引進行レスポンスには、前記商品データテーブルを参照して取得された前記状態通知に含まれる自販機ID及びカラムIDに係る商品情報が含まれ、
前記購入決定入力画面には該商品情報が表示される、としてもよい。
あるいは、第1の観点に係る発明のシステムにおいて、前記カラム情報はカラム価格であって、
前記取引進行レスポンスには、前記自販機ID及び該カラム価格が含まれ、
前記購入決定入力画面には該カラム価格が表示される、としてもよい。
ここでカラム価格とは、当該カラムに格納された商品に設定された価格のことをいう。
h)前記取引支援アプリに備えられた、前記購入決定アクションの検出をトリガにして前記決済サービス側に購入決定リクエストを送信する機能を前記通信端末と協働して実現する購入決定リクエスト機能実現手段と、
i)前記管理クラウドに設けられた、前記決済サービス側において決済されて該管理クラウドに送信された決済済み購入決定リクエストを受信して、該決済済み購入決定リクエストと前記ゲートウェイから送信された状態通知とを予め設定した取引判断基準に従って比較をして同一取引を対象とするセッションであるか、否かの取引判断をして、前記決済済み購入リクエストに係るセッションと前記状態通知に係るセッションとが同一取引を対象とするセッションである場合に前記ゲートウェイに商品払出し命令リクエストを送信する取引判断・払出し命令リクエスト手段と、
j)前記ゲートウェイに備えられた、前記商品払出し命令リクエストの受信をトリガにして前記自販機の制御部に対して前記商品払出し命令に係る商品の払い出し動作を行わせる命令を出力する商品払出し命令手段と、
を有する、としてもよい。
前記取引判断基準は、前記状態通知に係る前記商品選択アクションの指標時刻と該承認済み購入決定リクエストの受信の指標時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かである、としてもよい。
さらには、前記取引判断基準は、前記状態通知に係る自販機IDと前記承認済みの購入決定リクエストに係る自販機IDが一致し、かつ、前記状態通知に係る前記商品選択アクションの指標時刻と該承認済み購入決定リクエストの受信の指標時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かである、としてもよい。
実施例において、本発明の機能を実現する各機能構成部は、予め組み込まれたファームウエア等の制御プログラムあるいは記憶装置に格納されたアプリケーションを通信端末、コンピュータ、回路等のプロセッサーで実行し、自販機の機構、通信端末等に備えられた通信アンテナ、カメラ等のデバイスと協働することにより実現される。
図1は、本実施例の決済サービス支援システムを構成する要素を示す全体イメージ図である。
自販機1001、ゲートウェイ端末1005、自販機に貼られたQRコード(登録商標)を印刷したシール1006、自販機から商品を購入するユーザ1007A〜1007C、これらユーザが携帯する通信端末1008A〜1008C、公衆通信回線1010、公衆通信回線を介して通信端末と接続する決済サービス側1011、そして商品取引に係る通信セッションを管理する管理クラウド1012という構成である。
ここでは、静的2次元コードとして、QRコード(登録商標)が採用されているが、本発明に採用可能なコードはこれに限定されるものではなく、バーコードなどが適宜採用されうる。
また、静的2次元コードの提示方式は、ここで示したシールの貼付に限定されるものではなく、自販機の所定の位置への印刷や液晶等の表示装置による表示などが適宜採用されうる
本図において、ユーザは説明に便宜のため3人のみを記載しているが、本発明のシステムを利用して商品を購入するユーザの人数はこれに限定されることはなく、予め所定の登録したユーザはなら誰でも自らの通信端末を使って本システムを利用できる。
商品選択機構1002は、ユーザによる商品選択アクションを受け入れて、商品選択アクションに係るカラムIDを含んだ商品選択信号を自販機制御部に送信する。
ここで商品選択機構1002は、選択可能な商品1〜4に対応する押下げボタン1〜4から構成され、ボタン押下げという商品選択アクションを受け入れる。
ここでは、商品選択機構として押下げボタンが採用されているが、本発明で採用可能な商品選択機構はこれに限定されることなく、タッチパネルなどの機構が適宜採用されうる。商品選択機構に応じて、商品選択アクションもパネルタッチなどに適宜変更される。
自販機制御部1003は、従来からある自販機機構の制御に加えて、ゲートウェイ端末と自販機機構制御に係る内部通信を行い、商品選択アクションや商品払出しに係るカラムID等のカラム情報及び状態の種類を含む状態情報の送信やゲートウェイ端末を介して外部から受信した命令を受信しての商品払出し等の制御を行う。
商品払出機構1004は、自販機制御部からの払出し命令を受信して、払出し命令に含まれるカラムIDに対応するカラムに格納された商品を払い出す。
本図において、自販機は説明に便宜のため1台のみを記載しているが、本発明を構成する自販機の台数はこれに限定されることなく複数の自販機をシステム構成に含めることができる。また、異なる場所に置かれた複数の自販機を本発明のシステムによって決済サービスの支援をしてもよい。
図2は、ゲートウェイ端末1005の機能構成を示したブロック図である。
ゲートウェイ端末は、自販機内部機構の通信ネットワークと外部の管理クラウドとの通信を中継する。管理クラウド及び自販機制御部と協働して、本図に示す機能構成部の動作を実現する。
ここでは、ゲートウェイを自販機と別体となる端末を提供することより実現しているが、本発明に係るゲートウェイはこれに限定されるものではなく、予め自販機の機能として組み込んでもよい。
ここでボタン押下げや商品払出しに係る状態情報には、ボタン押下げや商品払出しに係るカラムのカラムIDが含まれている。カラムは商品別に設けられた商品格納機構であり、カラムIDによって、この自販機に格納された商品について特定することが出来る。
このカラムIDは、後で説明する商品データテーブルにおいて、自販機を特定する自販機ID及び商品IDと関連付けて記憶されており、自販機ID及びカラムIDによって商品を特定することができる。
状態通知は、自販機ID、カラムID、状態の種類、そして状態の時刻が含まれている。
ここで状態の種類は、ボタン押下げと商品払出しを含むものである。
また、状態の時刻はその状態の開始時刻を採用するものとするが、本発明で採用可能な状態の時刻はこれに限定されるものではなく、状態の終了時刻、状態が検知された時刻あるいは状態情報を受信した時刻などその状態を特定する指標時刻が適宜採用されうる。
外部通信受信部2003は、管理クラウドからの命令リクエスト等の通信を受信する。
命令部2004は、管理クラウドからの命令リクエストを受信すると、命令リクエストに含まれる命令の内容を自販機制御部に送信する。
図3は、取引支援アプリを実装した通信端末1009の本発明の特徴に係る機能構成を示したブロック図である。
取引支援アプリは、通信端末にインストールされ、通信端末のメモリから読みだされ、通信端末の各種機能と協働して本図に示す機能構成部の機能が実現される。
ページ表示制御部3001は、通信端末の表示部において、取引支援アプリの初期画面の表示、表示ページへのアクションを検知してのページ遷移、決済サービス側からの承認済み取引進行レスポンスあるいは取引完了通知を受信してのページ遷移を行う。
アクション検知部3002は、通信端末の表示部に表示されたボタン等の入力インタフェースへのアクションの検知を行う。
決済情報受信部3003は、決済サービス側からの承認済み取引進行レスポンスの受信と、決済サービス側からの取引完了通知の受信を実行する。
決済情報送信部3004は、QRコード(登録商標)の読取の検知をトリガとした購入準備リクエストの送信と、表示ページへのアクションの検知をトリガとした購入決定リクエストの送信と、を決済サービス側に対して実行する。
図4は、決済サービス側を構成するサイトを示したイメージ図である。
決済サイト仲介サイト4001は、取引支援アプリを実装した通信端末や管理クラウドからの決済情報を受信して、その通信端末のユーザが契約している決済サイトに各種問合せを行い、承認された決済情報を上記通信端末や管理クラウドに送信する。
決済サイトa4002は、ユーザAが契約している決済サイトである。
決済サイトb4003は、ユーザBが契約している決済サイトである。
決済サイトc4004は、ユーザCが契約している決済サイトである。
本図では、決済サイトは、ユーザA〜Cのそれぞれが契約する決済サイトa〜cの3つとして記載したが、本発明のシステムで採用可能な決済サイトの数はこれに限定されるものではなく、ユーザがすべて一つの決済サイトを利用しているのであれば一つでもよいし、多くのユーザが本発明のシステムを利用しており、4つ以上の決済サイトと契約しているのであれば、それらに応じた数の決済サイトを本発明のシステムに含むことができる。
図5は、決済サイト仲介サイト4001の機能構成を示したブロック図である。
購入準備リクエスト受信部5001は、通信端末から送信された購入準備リクエストを受信する。
購入準備リクエストによって送信されるコンテンツデータには、ユーザID及びユ
ーザが通信端末のカメラで読取ったQRコード(登録商標)に格納された自販機ID、読取時刻が含まれている。
ここで読取時刻は、当該購入準備リクエストを特定するための指標時刻であり、当該リクエストを送信開始した時刻などに適宜変更されうる。
認証済み購入準備リクエスト送信部5003は、管理クラウドに対して認証済み購入準備リクエストを送信する。
認証済み購入準備リクエストによって送信されるコンテンツデータには、少なくとも自販機IDが含まれている。
取引進行レスポンスによって送信されるコンテンツデータには、セッションID、自販機ID、カラムID、商品名、価格そして商品画像が含まれている。
取引進行レスポンスを受信すると、後で説明する決済側セッションテーブル5013にセッションID、自販機ID、カラムID、商品名、価格、商品画像、ユーザIDそして読取時刻が関連付けられて記録される。
ここでセッションIDとは、後で説明するように、当該ユーザが対面する自販機からの商品購入に係る一連の取引セッションを通して特定する一つのIDであり、管理クラウドによって生成される。
取引進行問合せ部5005は、管理クラウドからの購入進行レスポンスに含まれるセッションIDをキーに後で説明する決済側セッションテーブル5013を参照して、当該取引進行レスポンスに係るユーザIDと価格を特定して、この取引セッションに係るユーザによる当該価格の決済ができるかどうかの取引進行問合せを当該ユーザが契約する決済サイトに対して行う。
承認済み取引進行レスポンス送信部5006は、上記取引進行問合せに対して決済サイトからの承認が返されると、上記通信端末に対して承認済み取引進行レスポンスを送信する。
承認済み取引進行レスポンスによって送信されるコンテンツデータには、セッションID、当該セッションIDに関連付けて決済側セッションテーブルに記録された商品名、価格そして商品画像が含まれている。
購入決定リクエストによって送信されるコンテンツデータには、少なくともセッションID及びユーザIDが含まれている。
購入決定決済依頼部5008は、上記通信端末からの購入決定リクエストに含まれるセッションIDをキーに後で説明する決済側セッションテーブルを参照して、当該購入決定リクエストに係るユーザIDを特定して、この取引セッションに係るユーザについて当該価格の決済依頼をする購入決定決済依頼を当該ユーザが契約する決済サイトに対して行う。
決済済み購入決定リクエスト送信部5009は、上記購入決定決済依頼に対して決済サイトからの決済完了が応答されると管理クラウドに対して決済済み購入決定リクエストを送信する。
決済済み購入決定リクエストによって送信されるコンテンツデータには、少なくともセッションIDが含まれている。
この状態通知によって送信されるコンテンツデータには、少なくともセッションIDが含まれている。
取引完了通知部5011は、上記通信端末に対して取引完了通知を送信する。
ここでは、決済サイトを特定する情報として、決済サイトアドレスを採用したが、本発明で採用可能な決済サイト特定情報はこれに限定されるものではなく、決済サイトIDなどが適宜採用されうる。
決済側セッションテーブル5013は、セッションID、自販機ID、カラムID、商品名、価格、商品画像、ユーザIDそして読取時刻というデータ項目からなるテーブル構造を有する。ここで、各データ項目が関連付けられて記憶されており、セッションID等のデータ項目をキーに他のデータ項目を抽出できる。
図6は、管理クラウド1012の機能構成を示したブロック図である。
アクション状態受信部6001は、ゲートウェイ端末からのボタン押下げに係る状態通知を受信する。
このとき、新たなセッションIDが生成され、後で説明する管理側セッションテーブル6005に新しいセッションデータが格納される。このセッションデータには、少なくともボタン押下げという商品選択アクションに係る自販機ID、カラムID、そして商品選択アクションの開始時刻がデータ項目として格納される。ここで 開始時刻は商品選択アクションの指標時刻として、ボタン押下げ状態の開始時刻を採用しているが、本発明に係るの指標時刻は、これに限定されるものでなく、当該取引セッションの商品選択アクションを特定する指標時間としての開始時刻であれば、例えば状態通知を受信した時刻などが適宜採用されうる。
ここで取引進行レスポンスによって送信されるコンテンツデータには、上記生成されたセッションID、上記比較の対象となった自販機ID、カラムIDが含まれている。
取引準備判断基準として、上記セッションの開始時刻と前記承認済み購入準備リクエストの受信時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否か、あるいは、上記セッションの開始時刻と前記承認済み購入準備リクエストに含まれるコード読取の読取時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かなどボタン押下げに起因する取引セッションとコード読取に起因する取引セッションの同一取引性を一定の蓋然性で判断できる基準であれば、その基準が適宜採用されうる。
あるいは、上記受信した認証済み購入準備リクエストのコンテンツデータに含まれる自販機IDと上記ボタン押下げに係る状態通知に含まれる自販機IDが同一であり、かつ、上記セッションの開始時刻と前記承認済み購入準備リクエストに含まれるコード読取の読取時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かという基準を採用しても、自販機IDの同一とライムラグが有効時間内という単独の基準よりセキュリティの高い基準とすることができる。
商品データテーブルは、自販機ID7001、当該自販機のカラムを特定するカラムID7002、当該カラムに格納された商品の商品名7003、当該商品の価格7004そして当該商品の商品画像7005というデータ項目からなるテーブル構造を有する。ここで各データ項目は関連付けられて記憶されており、セッションID等のデータ項目をキーに他のデータ項目を抽出できる。ここでは商品の商品情報として商品名、価格そして商品画像が採用されているが、本発明で採用可能な商品情報はこれに限定されることはない。少なくとも決済に必要な商品名と価格を含めばよく、例えば、商品名、価格そして商品の効能などに適宜変更されうる。
決済済み購入決定リクエストによって送信されるコンテンツデータには、少なくともセッションIDが含まれているので、当該セッションIDをキーに管理側セッションテーブルから商品払い出しを実行すべき商品の自販機ID及びカラムIDを抽出することができる。
取引判断基準として、上記セッションの開始時刻と前記決済済み購入決定リクエストの受信時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かなどの基準が適宜採用されうる。
この状態通知で送信されるコンテンツデータには、自販機ID、カラムID、商品払出しという状態の種類そして払出しの時刻が含まれている。
よって、個人情報管理に関するセキュリティ上のリスクを大幅に下げる効果がある。
図9は、購入準備プロセスのシステム動作を示したシーケンス図である。
状態受信ステップ9001において、ゲートウェイ端末によって、ユーザによるボタン押下げを検知した自販機制御部からの状態情報を受信する。
状態通知ステップ9002において、ゲートウェイ端末によって、受信した状態情報を含む状態通知を管理クラウドに送信する。
図10は、ゲートウェイ端末からの状態通知に含まれるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
自販機ID10001、カラムID10002、状態の種類10003、状態の開始時刻10004という構造である。
状態通知ステップ9002に係る状態の種類は、「ボタン押下げ」であるが、本発明の特徴に係る状態の種類としては、他に「商品払い出し」がある。
ここでいう状態の開始時刻は、厳密に状態が始まった時刻でなくてもよく、状態の開始を特定でき、現実的に取得できる時刻が適宜採用されうる。ここでは、状態が検知された時刻を開始時刻として採用する。
購入準備リクエストステップ9004において、決済支援アプリ実装済みの通信端末によって、上記読取の検知をトリガとして決済サービス側の決済サイト仲介サイトに購入準備リクエストの送信がされる。
認証済み購入準備リクエストステップ9005において、決済サービス側の決済仲介サイトによって、上記購入準備リクエストに係るユーザのユーザ認証がされたときに、認証済み購入準備リクエストが管理クラウドに送信される。
図11は、承認済み購入準備リクエストに含まれるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
承認済み購入準備リクエストのコンテンツデータは、自販機ID11001そしてユーザの通信端末でQRコード(登録商標)を読取った読取時刻11002というデータ項目から構成されている。
ここでは、読取時刻を含むものとしているが、次に説明する取引準備判断ステップにおいて、QRコード(登録商標)の読取時刻とボタン押下げの開始時刻とのタイムラグを利用しない場合は、この読取時刻を含まない承認済みリクエストであってもよい。
この同一取引性の判断をすることにより、シールに印刷したQRコード(登録商標)の読取に係る取引セッションとボタン押下げに係る取引セッションというルートの違う2つトラックの同一取引性を一定の蓋然性で判断することが可能となり、シールに印刷したQRコード(登録商標)を写真撮影等でコピーして悪用するような不正に対する頑健性を本システムに持たせることができる。
図12は、取引進行レスポンスに含まれるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
取引進行レスポンスのコンテンツデータは、セッションID12001、自販機ID12002、カラムID12003、商品名12004、価格12005そして商品画像12006というデータ項目から構成されている。
図13は、通信端末の表示部に表示される購入ページを例示した画面構成のイメージ図である。商品名13001、価格13002、商品画像13003そして購入決定のアクションとしての画面タッチを受け入れる購入決定ボタン表示13004という画面構成である。
図14は、購入プロセスのシステム動作を示したシーケンス図である。
購入決定検知ステップ14001において、上記購入ページにおいて購入決定ボタンへの画面タッチがされると、決済支援アプリ実装済みの通信端末によって、購入決定のアクションが検知される。
購入決定リクエストステップ14002において、決済支援アプリ実装済みの通信端末によって、上記検知がされると決済サービス側の決済サイト仲介サイトに購入決定リクエストが送信される。
図15は、購入決定リクエストによって送信されるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
セッションID15001、ユーザID15002、自販機ID15003、商品名15004、価格15005というデータ項目からなる構造である。
図16は、決済済み購入決定リクエストによって送信されるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
セッションID16001、自販機ID16002というデータ項目からなる構造である。
ここでは、通信端末に表示された購入決定ボタンに対する画面タッチに起因する取引セッションと商品選択アクションのボタン押下げに起因する取引セッションとの取引同一性が判断されることにより、取引の安全性を向上させる。
図17は、商品払出し命令リクエストに含まれるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
自販機ID17001、カラムID17002そして命令の種類17003というデータ項目からなる構造である。ここで、命令の種類は「商品払出し」となる。
図18は、ゲートウェイ端末からの状態通知に含まれるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
自販機ID18001、カラムID18002、状態18003、状態の開始時刻18004という項目からなる構造である。ここでは、状態は「商品払出し」である。
ここで管理クラウドに対して送信される状態通知で送信されるコンテンツデータには、少なくとも当該商品払い出しに係る自販機IDとカラムIDが含まれている。
ここで決済サイト仲介サイトに対して送信される状態通知で送信されるコンテンツデータには、少なくとも当該商品払い出しに係るセッションIDが含まれている。
ここでセッションIDは、上記ゲートウェイ端末からの状態通知に含まれる自販機IDとカラムIDをキーに管理側セッションテーブルから抽出される。
ここでは決済完了を画面遷移によって通知しているが、決済完了に係る通知はこれに限定されるものではなく、当該通信端末の通知音の出力や振動などが適宜採用されうる。
図19は、本実施例の決済サービス支援システムを構成する要素を示す全体イメージ図である。
自販機19001、ゲートウェイ端末19005、自販機に貼られたQRコード(登録商標)を印刷したシール19006、自販機から商品を購入するユーザ19007A〜19007C、これらユーザが携帯する通信端末19008A〜19008C、公衆通信回線19010、公衆通信回線を介して通信端末と接続する決済サービス側19011、そして商品取引に係る通信セッションを管理する管理クラウド19012という構成である。
ここでは、静的2次元コードとして、QRコード(登録商標)が採用されているが、本発明に採用可能なコードはこれに限定されるものではなく、バーコードなどが適宜採用されうる。
また、静的2次元コードの提示方式は、ここで示したシールの貼付に限定されるものではなく、自販機の所定の位置への印刷や液晶等の表示装置による表示などが適宜採用されうる
本図において、ユーザは説明に便宜のため3人のみを記載しているが、本発明のシステムを利用して商品を購入するユーザの人数はこれに限定されることはなく、予め所定の登録したユーザはなら誰でも自らの通信端末を使って本システムを利用できる。
商品選択機構19002は、ユーザによる商品選択アクションを受け入れて、商品選択アクションに係るカラム価格を含んだ商品選択信号を自販機制御部に送信する。
ここで商品選択機構19002は、選択可能な商品1〜4に対応する押下げボタン1〜4から構成され、ボタン押下げという商品選択アクションを受け入れる。
ここでは、商品選択機構として押下げボタンが採用されているが、本発明で採用可能な商品選択機構はこれに限定されることなく、タッチパネルなどの機構が適宜採用されうる。商品選択機構に応じて、商品選択アクションもパネルタッチなどに適宜変更される。
自販機制御部19003は、従来からある自販機機構の制御に加えて、商品選択アクションに係るカラム価格等のカラム情報の送信、内部メモリへの商品選択アクションに係るカラムIDの一時記憶そしてゲートウェイ端末と自販機機構制御に係る内部通信によるゲートウェイ端末を介して外部から受信した命令を受信しての一時記憶されたカラムIDに係る商品払出し等の制御を行う。
商品払出機構19004は、自販機制御部からのカラムIDを付加された払出し命令を受信して、払出し命令に付加されたカラムIDに対応するカラムに格納された商品を払い出す。
本図において、自販機は説明に便宜のため1台のみを記載しているが、本発明を構成する自販機の台数はこれに限定されることなく複数の自販機をシステム構成に含めることができる。また、異なる場所に置かれた複数の自販機を本発明のシステムによって決済サービスの支援をしてもよい。
図20は、ゲートウェイ端末19005の機能構成を示したブロック図である。
ゲートウェイ端末は、自販機内部機構の通信ネットワークと外部の管理クラウドとの通信を中継する。管理クラウド及び自販機制御部と協働して、本図に示す機能構成部の動作を実現する。
ここでは、ゲートウェイを自販機と別体となる端末を提供することより実現しているが、本発明に係るゲートウェイはこれに限定されるものではなく、予め自販機の機能として組み込んでもよい。
ここでボタン押下げや商品払出しに係る状態情報には、ボタン押下げや商品払出しに係るカラムのカラム価格が含まれている。
また、自販機制御部は、特に図示しないメモリにゲートウェイ端末に送信した状態情報に係るカラムIDを一時記憶する。
状態通知は、自販機ID、カラム価格、状態の種類、そして状態の時刻が含まれている。
ここで状態の種類は、ボタン押下げと商品払出しを含むものである。
また、状態の時刻はその状態の開始時刻を採用するものとするが、本発明で採用可能な状態の時刻はこれに限定されるものではなく、状態の終了時刻、状態が検知された時刻あるいは状態情報を受信した時刻などその状態を特定する指標時刻が適宜採用されうる。
外部通信受信部20003は、管理クラウドからの命令リクエスト等の通信を受信する。
命令部20004は、管理クラウドからの命令リクエストを受信すると、命令リクエストに含まれる命令の内容を自販機制御部に送信する。
図21は、取引支援アプリを実装した通信端末19009の本発明の特徴に係る機能構成を示したブロック図である。
取引支援アプリは、通信端末にインストールされ、通信端末のメモリから読みだされ、通信端末の各種機能と協働して本図に示す機能構成部の機能が実現される。
ページ表示制御部21001は、通信端末の表示部において、取引支援アプリの初期画面の表示、表示ページへのアクションを検知してのページ遷移、決済サービス側からの承認済み取引進行レスポンスあるいは取引完了通知を受信してのページ遷移を行う。
アクション検知部21002は、通信端末の表示部に表示されたボタン等の入力インタフェースへのアクションの検知を行う。
決済情報受信部21003は、決済サービス側からの承認済み取引進行レスポンスの受信と、決済サービス側からの取引完了通知の受信を実行する。
決済情報送信部21004は、QRコード(登録商標)の読取の検知をトリガとした購入準備リクエストの送信と、表示ページへのアクションの検知をトリガとした購入決定リクエストの送信と、を決済サービス側に対して実行する。
図22は、決済サービス側を構成するサイトを示したイメージ図である。
決済サイト仲介サイト22001は、取引支援アプリを実装した通信端末や管理クラウドからの決済情報を受信して、その通信端末のユーザが契約している決済サイトに各種問合せを行い、承認された決済情報を上記通信端末や管理クラウドに送信する。
決済サイトa22002は、ユーザAが契約している決済サイトである。
決済サイトb22003は、ユーザBが契約している決済サイトである。
決済サイトc22004は、ユーザCが契約している決済サイトである。
本図では、決済サイトは、ユーザA〜Cのそれぞれが契約する決済サイトa〜cの3つとして記載したが、本発明のシステムで採用可能な決済サイトの数はこれに限定されるものではなく、ユーザがすべて一つの決済サイトを利用しているのであれば一つでもよいし、多くのユーザが本発明のシステムを利用しており、4つ以上の決済サイトと契約しているのであれば、それらに応じた数の決済サイトを本発明のシステムに含むことができる。
図23は、決済サイト仲介サイト22001の機能構成を示したブロック図である。
購入準備リクエスト受信部23001は、通信端末から送信された購入準備リクエストを受信する。
購入準備リクエストによって送信されるコンテンツデータには、ユーザID及びユ
ーザが通信端末のカメラで読取ったQRコード(登録商標)に格納された自販機ID、読取時刻が含まれている。
ここで読取時刻は、当該購入準備リクエストを特定するための指標時刻であり、当該リクエストを送信開始した時刻などに適宜変更されうる。
認証済み購入準備リクエスト送信部23003は、管理クラウドに対して認証済み購入準備リクエストを送信する。
認証済み購入準備リクエストによって送信されるコンテンツデータには、少なくとも自販機IDが含まれている。
取引進行レスポンスによって送信されるコンテンツデータには、セッションID、自販機ID、カラム価格が含まれている。
取引進行レスポンスを受信すると、後で説明する決済側セッションテーブル23013にセッションID、自販機ID、カラム価格、購入準備リクエストによって送信されるユーザIDそして読取時刻が関連付けられて記録される。
ここでセッションIDとは、後で説明するように、当該ユーザが対面する自販機からの商品購入に係る一連の取引セッションを通して特定する一つのIDであり、管理クラウドによって生成される。
取引進行問合せ部23005は、管理クラウドからの購入進行レスポンスに含まれるセッションIDをキーに後で説明する決済側セッションテーブル23013を参照して、当該取引進行レスポンスに係るユーザIDと価格を特定して、この取引セッションに係るユーザによる当該価格の決済ができるかどうかの取引進行問合せを当該ユーザが契約する決済サイトに対して行う。ここで特定される価格とは、カラム価格である。
承認済み取引進行レスポンス送信部23006は、上記取引進行問合せに対して決済サイトからの承認が返されると、上記通信端末に対して承認済み取引進行レスポンスを送信する。
承認済み取引進行レスポンスによって送信されるコンテンツデータには、セッションID、当該セッションIDに関連付けて決済側セッションテーブルに記録されたカラム価格が含まれている。
購入決定リクエストによって送信されるコンテンツデータには、少なくともセッションID及びユーザIDが含まれている。
購入決定決済依頼部23008は、上記通信端末からの購入決定リクエストに含まれるセッションIDをキーに後で説明する決済側セッションテーブルを参照して、当該購入決定リクエストに係るユーザIDを特定して、この取引セッションに係るユーザについて当該価格の決済依頼をする購入決定決済依頼を当該ユーザが契約する決済サイトに対して行う。
決済済み購入決定リクエスト送信部23009は、上記購入決定決済依頼に対して決済サイトからの決済完了が応答されると管理クラウドに対して決済済み購入決定リクエストを送信する。
決済済み購入決定リクエストによって送信されるコンテンツデータには、少なくともセッションIDが含まれている。
この状態通知によって送信されるコンテンツデータには、少なくともセッションIDが含まれている。
取引完了通知部23011は、上記通信端末に対して取引完了通知を送信する。
ここでは、決済サイトを特定する情報として、決済サイトアドレスを採用したが、本発明で採用可能な決済サイト特定情報はこれに限定されるものではなく、決済サイトIDなどが適宜採用されうる。
決済側セッションテーブル23013は、セッションID、自販機ID、カラム価格そして読取時刻というデータ項目からなるテーブル構造を有する。ここで、各データ項目が関連付けられて記憶されており、セッションID等のデータ項目をキーに他のデータ項目を抽出できる。
図24は、管理クラウド19012の機能構成を示したブロック図である。
アクション状態受信部24001は、ゲートウェイ端末からのボタン押下げに係る状態通知を受信する。
このとき、新たなセッションIDが生成され、後で説明する管理側セッションテーブル24005に新しいセッションデータが格納される。このセッションデータには、少なくともボタン押下げという商品選択アクションに係る自販機ID、カラム価格、そして商品選択アクションの開始時刻がデータ項目として格納される。ここで 開始時刻は商品選択アクションの指標時刻として、ボタン押下げ状態の開始時刻を採用しているが、本発明に係るの指標時刻は、これに限定されるものでなく、当該取引セッションの商品選択アクションを特定する指標時間としての開始時刻であれば、例えば状態通知を受信した時刻などが適宜採用されうる。
ここで取引進行レスポンスによって送信されるコンテンツデータには、上記生成されたセッションID、上記比較の対象となった自販機ID、カラム価格が含まれている。
取引準備判断基準として、上記セッションの開始時刻と前記承認済み購入準備リクエストの受信時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否か、あるいは、上記セッションの開始時刻と前記承認済み購入準備リクエストに含まれるコード読取の読取時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かなどボタン押下げに起因する取引セッションとコード読取に起因する取引セッションの同一取引性を一定の蓋然性で判断できる基準であれば、その基準が適宜採用されうる。
あるいは、上記受信した認証済み購入準備リクエストのコンテンツデータに含まれる自販機IDと上記ボタン押下げに係る状態通知に含まれる自販機IDが同一であり、かつ、上記セッションの開始時刻と前記承認済み購入準備リクエストに含まれるコード読取の読取時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かという基準を採用しても、自販機IDの同一とライムラグが有効時間内という単独の基準よりセキュリティの高い基準とすることができる。
商品データテーブルは、自販機ID25001、当該自販機のカラムを特定するカラムID25002、カラム価格25003、当該カラムに格納された商品の商品名25004、そして当該商品の商品画像25005というデータ項目からなるテーブル構造を有する。ここで各データ項目は関連付けられて記憶されており、セッションID等のデータ項目をキーに他のデータ項目を抽出できる。
決済済み購入決定リクエストによって送信されるコンテンツデータには、少なくともセッションIDが含まれているので、当該セッションIDをキーに管理側セッションテーブルから商品払い出しを実行すべき商品の自販機IDを抽出することができる。
ここで、当該自販機IDに係る自販機の自販機制御部のメモリには選択された商品に係るカラムIDが一時記憶されているので、ゲートウェイ端末からの払出し命令を受信した自販機制御部は、払い出しを実行すべき商品のカラムを特定してユーザの選択アクションに係る商品の払出しを実行することが出来る。
取引判断基準として、上記セッションの開始時刻と前記決済済み購入決定リクエストの受信時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かなどの基準が適宜採用されうる。
この状態通知で送信されるコンテンツデータには、自販機ID、カラム価格、商品払出しという状態の種類そして払出しの時刻が含まれている。
よって、個人情報管理に関するセキュリティ上のリスクを大幅に下げる効果がある。
図27は、購入準備プロセスのシステム動作を示したシーケンス図である。
状態受信ステップ27001において、ゲートウェイ端末によって、ユーザによるボタン押下げを検知した自販機制御部からの状態情報を受信する。
状態通知ステップ27002において、ゲートウェイ端末によって、受信した状態情報を含む状態通知を管理クラウドに送信する。
図28は、ゲートウェイ端末からの状態通知に含まれるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
自販機ID28001、カラム価格28002、状態の種類28003、状態の開始時刻28004という構造である。
状態通知ステップ27002に係る状態の種類は、「ボタン押下げ」であるが、本発明の特徴に係る状態の種類としては、他に「商品払い出し」がある。
ここでいう状態の開始時刻は、厳密に状態が始まった時刻でなくてもよく、状態の開始を特定でき、現実的に取得できる時刻が適宜採用されうる。ここでは、状態が検知された時刻を開始時刻として採用する。
購入準備リクエストステップ27004において、決済支援アプリ実装済みの通信端末によって、上記読取の検知をトリガとして決済サービス側の決済サイト仲介サイトに購入準備リクエストの送信がされる。
認証済み購入準備リクエストステップ27005において、決済サービス側の決済仲介サイトによって、上記購入準備リクエストに係るユーザのユーザ認証がされたときに、認証済み購入準備リクエストが管理クラウドに送信される。
図29は、承認済み購入準備リクエストに含まれるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
承認済み購入準備リクエストのコンテンツデータは、自販機ID29001そしてユーザの通信端末でQRコード(登録商標)を読取った読取時刻29002というデータ項目から構成されている。
ここでは、読取時刻を含むものとしているが、次に説明する取引準備判断ステップにおいて、QRコード(登録商標)の読取時刻とボタン押下げの開始時刻とのタイムラグを利用しない場合は、この読取時刻を含まない承認済みリクエストであってもよい。
この同一取引性の判断をすることにより、シールに印刷したQRコード(登録商標)の読取に係る取引セッションとボタン押下げに係る取引セッションというルートの違う2つトラックの同一取引性を一定の蓋然性で判断することが可能となり、シールに印刷したQRコード(登録商標)を写真撮影等でコピーして悪用するような不正に対する頑健性を本システムに持たせることができる。
図30は、取引進行レスポンスに含まれるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
取引進行レスポンスのコンテンツデータは、セッションID30001、自販機ID30002、カラム価格30003というデータ項目から構成されている。
図31は、通信端末の表示部に表示される購入ページを例示した画面構成のイメージ図である。価格31001と購入決定のアクションとしての画面タッチを受け入れる購入決定ボタン表示31002という画面構成である。
図32は、購入プロセスのシステム動作を示したシーケンス図である。
購入決定検知ステップ32001において、上記購入ページにおいて購入決定ボタンへの画面タッチがされると、決済支援アプリ実装済みの通信端末によって、購入決定のアクションが検知される。
購入決定リクエストステップ32002において、決済支援アプリ実装済みの通信端末によって、上記検知がされると決済サービス側の決済サイト仲介サイトに購入決定リクエストが送信される。
図33は、購入決定リクエストによって送信されるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
セッションID33001、ユーザID33002、自販機ID33003、カラム価格33004というデータ項目からなる構造である。
図34は、決済済み購入決定リクエストによって送信されるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
セッションID34001、自販機ID34002というデータ項目からなる構造である。
ここでは、通信端末に表示された購入決定ボタンに対する画面タッチに起因する取引セッションと商品選択アクションのボタン押下げに起因する取引セッションとの取引同一性が判断されることにより、取引の安全性を向上させる。
図35は、商品払出し命令リクエストに含まれるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
自販機ID35001、命令の種類35002というデータ項目からなる構造である。ここで、命令の種類は「商品払出し」となる。
図36は、ゲートウェイ端末からの状態通知に含まれるコンテンツデータのデータ構造を示したブロック図である。
自販機ID36001、カラム価格36002、状態36003、状態の開始時刻36004という項目からなる構造である。ここでは、状態は「商品払出し」である。
ここで管理クラウドに対して送信される状態通知で送信されるコンテンツデータには、少なくとも当該商品払い出しに係る自販機IDとカラム価格が含まれている。
ここで決済サイト仲介サイトに対して送信される状態通知で送信されるコンテンツデータには、少なくとも当該商品払い出しに係るセッションIDが含まれている。
ここでセッションIDは、上記ゲートウェイ端末からの状態通知に含まれる自販機IDとカラム価格をキーに管理側セッションテーブルから抽出されるセッションのうち直近のもののセッションIDが抽出される。
ここでは決済完了を画面遷移によって通知しているが、決済完了に係る通知はこれに限定されるものではなく、当該通信端末の通知音の出力や振動などが適宜採用されうる。
1005 ゲートウェイ
1008 取引支援アプリを実装した通信端末
1011 決済サービス側
1012 管理クラウド
Claims (10)
- ユーザが2次元コード読取機能を備えた通信端末を利用して、複数商品を格納するカラムを備えた自販機から所望の商品を選択し、キャッシュレスで購入する取引の決済サービスを支援するシステムであって、
前記通信端末に実装された取引支援アプリ、前記自販機を特定する自販機IDを読取情報に含む2次元コードそして前記取引に係る取引セッションを監視・管理する管理クラウドをシステム構成に含み、
a)前記自販機に設けられた商品選択機構に対する前記ユーザの商品選択アクションをトリガにして該商品選択アクションに係る商品を格納する前記カラムのカラム情報及び前記自販機IDを含む状態通知を前記管理クラウドに送信するゲートウェイと、
b)前記取引支援アプリに備えられた、前記2次元コード読取機能によるコード読取をトリガにして前記自販機IDを含む購入準備リクエストを決済サービス側に送信する機能を前記通信端末と協働して実現する購入準備リクエスト機能実現手段と、
c)前記管理クラウドに設けられた、前記決済サービス側において承認されて該管理クラウドに送信された承認済み購入準備リクエストと前記ゲートウェイから送信された状態通知とを予め設定した取引準備判断基準に従って比較をして同一取引を対象とするセッションであるか、否かの取引準備判断をして、前記承認済み購入準備リクエストに係るセッションと前記状態通知に係るセッションとが同一取引を対象とするセッションである場合に前記決済サービス側に取引進行レスポンスを送信する取引準備判断・取引進行レスポンス送信手段と、
d)前記取引支援アプリに備えられた、前記決済サービス側において承認されて前記通信端末に送信された承認済み取引進行レスポンスを検知して、該通信端末において前記ユーザからの購入決定アクションを受け入れる購入決定入力画面を提示する機能を前記通信端末と協働して実現する購入決定入力機能実現手段と、
を有することを特徴とする決済サービス支援システム。 - 前記取引準備判断基準は、前記状態通知に係る自販機IDと前記承認済みの購入準備リクエストに係る自販機IDが一致するか、否かであることを特徴とする請求項1に記載の決済サービス支援システム。
- 前記取引準備判断基準は、前記状態通知に係る前記商品選択アクションの指標時刻と前記承認済み購入準備リクエストに係るコード読取の指標時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かであることを特徴とする請求項1に記載の決済サービス支援システム。
- 前記取引準備判断基準は、前記状態通知に係る自販機IDと前記承認済みの購入準備リクエストに係る自販機IDが一致し、かつ、前記状態通知に係る前記商品選択アクションの指標時刻と前記承認済み購入準備リクエストに係るコード読取の指標時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かであることを特徴とする請求項1に記載の決済サービス支援システム。
- 請求項1に記載されたシステムにおいて、前記カラム情報はカラムIDであって、
さらに、
g)前記自販機IDと、前記カラムIDと、該自販機IDと該カラムIDで特定されるカラムに格納された商品の商品情報とを関連付けて格納した商品データテーブルと、
をシステム構成に含み、
前記取引進行レスポンスには、前記商品データテーブルを参照して取得された前記状態通知に含まれる自販機ID及びカラムIDに係る商品情報が含まれ、
前記購入決定入力画面には該商品情報が表示されることを特徴とする請求項1に記載の決済サービス支援システム。 - 請求項1に記載されたシステムにおいて、前記カラム情報はカラム価格であって、
前記取引進行レスポンスには、前記自販機ID及び該カラム価格が含まれ、
前記購入決定入力画面には該カラム価格が表示されることを特徴とする請求項1に記載の決済サービス支援システム。 - 請求項1に記載されたシステムにおいて、さらに、
h)前記取引支援アプリに備えられた、前記購入決定アクションの検出をトリガにして前記決済サービス側に購入決定リクエストを送信する機能を前記通信端末と協働して実現する購入決定リクエスト機能実現手段と、
i)前記管理クラウドに設けられた、前記決済サービス側において決済されて該管理クラウドに送信された決済済み購入決定リクエストを受信して、該決済済み購入決定リクエストと前記ゲートウェイから送信された状態通知とを予め設定した取引判断基準に従って比較をして同一取引を対象とするセッションであるか、否かの取引判断をして、前記決済済み購入リクエストに係るセッションと前記状態通知に係るセッションとが同一取引を対象とするセッションである場合に前記ゲートウェイに商品払出し命令リクエストを送信する取引判断・払出し命令リクエスト手段と、
j)前記ゲートウェイに備えられた、前記商品払出し命令リクエストの受信をトリガにして前記自販機の制御部に対して前記商品払出し命令に係る商品の払い出し動作を行わせる命令を出力する商品払出し命令手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の決済サービス支援システム。 - 前記取引判断基準は、前記状態通知に係る自販機IDと前記承認済みの購入決定リクエストに係る自販機IDが一致するか、否かであることを特徴とする請求項7に記載の決済サービス支援システム。
- 前記取引判断基準は、前記状態通知に係る前記商品選択アクションの指標時刻と前記決済済み購入決定リクエストの受信の指標時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かであることを特徴とする請求項7に記載の決済サービス支援システム。
- 前記取引判断基準は、前記状態通知に係る自販機IDと前記承認済みの購入決定リクエストに係る自販機IDが一致し、かつ、前記状態通知に係る前記商品選択アクションの指標時刻と前記決済済み購入決定リクエストの受信の指標時刻とのタイムラグが予め設定した有効時間内にあるか、否かであることを特徴とする請求項7に記載の決済サービス支援システム。
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