JP6682974B2 - 光トランシーバ - Google Patents

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本発明は、それぞれが双方向光通信を行う複数の信号変換モジュールを筐体内に収納した光トランシーバに関するものである。
特許文献1が開示する光トランシーバは、それぞれが電気信号から光信号への信号変換および光信号から電子信号への信号変換を行う、少なくとも2個の信号変換モジュールを筐体内に収納している。それぞれの信号変換モジュールは、電気信号を送信光に変換する発光素子と、受信光を電気信号に変換する受光素子と、これら送信光と受信光を伝搬する内部ファイバ(単芯光ファイバ)を含む。特に、当該光トランシーバでは、筐体内において内部ファイバ同士が絡まってしまうことを防ぐため、これら内部ファイバを柔軟な基板により保護している。また、曲率の大きな曲げに起因する光損失や機械的な損傷を防ぐため、内部ファイバそれぞれは、第1方向に向かって直線的に配置される部分と、第1方向とは逆の第2方向に向かって直線的に配置される部分を含むんで曲げられている。
米国特許第7,242,824号明細書
上記特許文献1は、少なくとも2個の信号変換モジュールに含まれる内部ファイバ同士が筐体内で絡まってしまうことを防ぐため、柔軟な基板がこれら内部ファイバを保護する旨、開示している。しかしながら、内部ファイバの最小曲げ半径や該内部ファイバの具体的な保持方法についての記述は無く、内部ファイバの筐体への取付け作業にも改善の余地がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、複数の信号変換モジュールそれぞれに含まれる内部ファイバ同士を、部品点数を増やすことなく、筐体内において安定的に収納するための構造を提供する。
上述の課題を解決るため、本実施形態に係る光トランシーバは、第1の信号変換モジュール及び第2の信号変換モジュールと、ファイバトレイ、を備える。第1の信号変換モジュール及び第2の信号変換モジュールは、それぞれが光電変換素子、内部ファイバおよび該光電変換素子と該内部ファイバを光結合する光学部品を有する。また、ファイバトレイは、第1の信号変換モジュールが含む第1の内部ファイバを収納する第1の空間と、第2の信号変換モジュールが含む第2の内部ファイバを収納する第2の空間と、第1の空間と第2の空間を仕切るパーティション構造を有する。
本実施形態に係る光トランシーバによれば、内部ファイバを格納するファイバトレイが、光学部品の保持構造を有し、この保持構造は、光学部品の少なくとも先端部分の変動を制限した状態で該光学部品を保持する。これにより、該内部ファイバの光学部品への固定部に対してストレスを与えること無く内部ファイバをファイバトレイに巻き付けることが可能になる。加えて、光学部品をレンズベースへ搭載する際の作業性が向上する。
本実施形態に係る光トランシーバ1の一例の外観を示す図である。 光トランシーバ1の筐体内部の構造を示す図である。 光トランシーバ1の基板上における光電変換素子(送信用および受信用光電変換素子を含む)と光学系の位置関係を説明する図である。 ファイバアセンブリの構造を説明する図である。 第1および第2ファイバアセンブリが実装されたファイバトレイを示す図である。 ファイバトレイが実装される前の基板を示す図である。 第1および第2ファイバアセンブリを保持したファイバトレイが実装した基板を示す図である。 第1および第2ファイバアセンブリが実装されたファイバトレイを示す図である。 第1および第2ファイバアセンブリを保持したファイバトレイが実装される前の基板を示す図である。 第1および第2ファイバアセンブリを保持したファイバトレイが実装された基板を示す図である。 第1および第2ファイバアセンブリを基板上へ実装する工程の他の例を説明するための図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の対応それぞれを個別に列挙して説明する。
(1)本実施形態に係る光トランシーバは、それぞれが光電変換素子、内部ファイバおよびこの光電変換素子と内部ファイバとを光結合する光学部品を有する第1の信号変換モジュール及び第2の信号変換モジュールと、第1の信号変換モジュールが備える第1の内部ファイバと、第2の信号変換モジュールが備える第2の内部ファイバを収納するファイバトレイを含んでいる。そして、このファイバトレイは、第1の内部ファイバを収納する第1の空間と、第2の内部ファイバを収納する第2の空間を独立して備えており、第1の空間と当該第2の空間を仕切るパーティション構造を有する。
(2)本実施形態のファイバトレイは、台座部と、該台座部から延び出す第1および第2ガイドを有する。そして本実施形態のファイバトレイでは、この台座部と、第1および第2ガイドとが第1の空間と第2の空間を画定する。
(3)また、本実施形態のファイバトレイでは、第1ガイドが、略円形の平面形状を有し、第2ガイドが第1ガイドを取り囲んでいる。この場合、内部ファイバは、所定の曲率以下の曲率でそれぞれ第1の空間、第2の空間に格納される。
(4)本実施形態のパーティション構造は、第1の空間と第2空間を、台座部の法線方向に対して二つに仕切る区画壁を有する。
(5)本実施形態に係るファイバトレイでは、第2ガイドから第1ガイドに向けて延び出すヒンジ部をさらに備えており、このヒンジ部、台座部、第1ガイド、第2ガイドが第1の内部ファイバを収納する第1の空間を画定し、一方、ヒンジ部、第1ガイド、第2ガイドが第2の内部ファイバを収納する第2の空間を画定している。
(6)本実施形態に係るヒンジ部は、第2のガイドに接続した薄肉部、この薄肉部から第1ガイドに向けて延び出したパーティション部を有している。そして、この薄肉部が折り返されてパーティション部に繋がり、パーティション部が第1ガイドに接続している。そして、パーティション部、台座部、第1ガイド、及び前記第2ガイドが第1の空間を画定し、パーティション部、第1ガイド、及び前記第2ガイドが第2の空間を画定している。
以上に列挙された各態様は、残りの全ての態様のそれぞれに対して、または、これら残りの態様の全ての組み合わせに対して適用可能である。
[本願発明の実施形態の詳細]
本願発明に係る光トランシーバの具体例を、以下に添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、これら例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図されている。
図1は、本実施形態に係る光トランシーバ1の一例の外観を示す図である。図1に示す光トランシーバ1は、筐体2と、挿抜機構(Pull-Tab)8、光レセプタクル4、回路基板(以下、単に「基板」と記す)10等を含む。筐体2は、上筐体2Aおよび下筐体2Bを含み、これら上筐体2Aおよび下筐体2Bは、放熱性やシールド特性を考慮してアルミニウム合金や亜鉛合金等を使用する。筐体2は、それぞれが双方向光通信を実現する2個の信号変換モジュールを収納する。なお、本実施形態は、筐体2内に2個の信号変換モジュールを収納した例を示さすが、信号変換モジュールの個数は本例に限定されない。1個あるいは3個以上の信号変換モジュールを筐体内に搭載してもよい。筐体2はその両側に、挿抜機構8の動作に連動して筐体2の長手方向に移動するスライダ7を有する。挿抜機構8を前方へ引くと、スライダ7のそれぞれの端部に形成された突起7aが光トランシーバ1とこの光トランシーバを搭載しているホストシステムのケージ機構のかみ合わせを開放し、当該光トランシーバ1をケージ機構から引き抜くことが可能となる。筐体2は、その正面に、外部光ファイバの端部に保持された光コネクタを受け入れる光レセプタクル4を備えている。また、その背面に、光トランシーバ1とホストシステムとの間の通信を可能とする電気プラグ6を備えている。
図2は、図1に示された光トランシーバ1の筐体2内部の構造(上筐体2Aが取り除かれた状態)を示す図である。上述のように、筐体2は、上筐体2Aおよび下筐体2Bを含み、これら上筐体2Aおよび下筐体2Bとで挟まれた空間内に種々の光学的および電気的な部品を収納する。
図2に示すように、当該光トランシーバ1は、上筐体2Aおよび下筐体2Bの間の空間に、2個の信号変換モジュールと、これら信号変換モジュールおよび信号変換モジュール周辺の光、電気部品を搭載する基板10を有する。具体的には、基板10は、ファイバトレイ50、光モジュール20A、20B、光電変換素子(送信用および受信用光電変換素子を含む)、および該光電変換素子を制御する制御用IC(電子回路)10a等を搭載する。
第1の信号変換モジュール(上記2個の信号変換モジュールの一方)は、スリーブ19A、内部ファイバ9A、光モジュール20Aの他、基板10上に実装された受光素子(以下、「PD」と記す)14および面発光素子(以下、「VCSEL」と記す)12を含む。PD14は受信用光電変換素子として機能し、VCSEL12は送信用光電変換素子として機能する。光モジュール20Aは、レンズベース30Aと双方向レンズユニット40Aを含む。レンズベース30Aは、基板10上のPD14およびVCSEL12の双方を覆い、該基板10上に実装される。双方向レンズユニット40Aは、内部ファイバ9Aの一端を保持し、レンズベース30A上に搭載される。内部ファイバ9Aの他端は、スリーブ19Aを保持している。双方向レンズユニット40Aは、内部ファイバ9Aから提供される受信光(以下、「RX光」と記す)を基板10上のPD14に入射させ、一方、基板10上のVCSEL12から出射された送信光(以下、「TX光」と記す)を内部ファイバ9Aの一端に入射させる光学的構造、すなわち、該RX光およびTX光の双方の進行方向を変える構造を備えている。双方向レンズユニット40Aは、基板10の主面に対してそれぞれ所定の角度を為す複数の端面により形成される複数のポケットを備えており、これら端面が、当該双方向レンズユニット40Aの内部を伝搬するRX光およびTX光の進行方向を変える反射面として機能している。さらに、双方向レンズユニット40Aは、RX光とTX光の合波または分離を行うWDM(WavelengthDivision Multiplexer)フィルタ24を搭載している。スリーブ19Aは、光レセプタクル4内に突出し、外部光ファイバの端部に取り付けられ、光レセプタクル4セットされる光コネクタ内と係合する。なお、スリーブ19A、内部ファイバ9A、および双方向レンズユニット40Aにより、後述するファイバアセンブリが構成される。
一方、第2の信号変換モジュール(上記2個の信号変換モジュールの他方)も同様に、スリーブ19B、内部ファイバ9B、光モジュール20Bの他、基板10上に実装されたPD14およびVCSEL12により構成される。光モジュール20Bは、基板10上のPD14およびVCSEL12を覆い、該基板10上に実装されたレンズベース30Bと、内部ファイバ9Bの一端に保持され、レンズベース30B上に搭載された双方向レンズユニット40Bを含む。内部ファイバ9Bの他端には、スリーブ19Bが保持されている。また、双方向レンズユニット40Bの構造および機能は、上述の双方向レンズユニット40Aと同じである。スリーブ19Bも、光レセプタクル4内に突出し、外部光ファイバの端部に保持された光コネクタと係合する。なお、この第2の信号変換モジュールにおいても、スリーブ19B、内部ファイバ9B、および双方向レンズユニット40Bにより、後述するファイバアセンブリが構成される。
基板10は、後方端部に電気プラグ6を有し、下筐体2Bの周囲に、基板10を取り囲む溝を有する。この溝内にEMIノイズを筐体2の内部に閉じ込めるシールドガスケット3がセットされている。すなわち、溝内のシールドガスケット3は、上筐体2Aおよび下筐体2Bの間で押しつぶされ、これら上筐体2Aおよび下筐体2Bにより形成される空間を、筐体2の外部から電気的に遮蔽する。
ファイバトレイ50は、スリーブ19A、19Bと、光モジュール20A、20Bとの間に位置し、複数の脚52の設けられたフック部により基板10に装着される。また、ファイバトレイ50は、内部ファイバ9A、9Bを格納する構造を有する。具体的に、ファイバトレイ50は、基板10上に設置される台座部50Dと、この台座部50Dから基板10に対して垂直方向に延びる内側ガイド(第1ガイド)50Aおよび外側ガイド(第2ガイド)50Bを有する。内側ガイド50Aは、内部ファイバ9A、9Bを所定の曲率以下(曲げ損失に起因した信号劣化を実質的に生じない曲率)で巻き取る部分であって、略円形の平面形状を有する。一方、外側ガイド50Bは、内側ガイド50Aから所定距離離間して該内側ガイド50Aを取り囲んでいる。内部ファイバ9A、9Bは、内側ガイド50A、外側ガイド50Bおよび台座部50Dで形成された空間(溝部)50C内に格納される。更に、ファイバトレイ50には、当該溝部50Cを基板10に対して上下方向に区画するヒンジ部60A、60Bを有する。
次に、2個の信号変換モジュールそれぞれのレンズベース30A、30Bを基板10上に実装する工程を、図3を用いて説明する。なお、図3は、光トランシーバ1の基板10上における光電変換素子(送信用および受信用光電変換素子を含む)と光学系の位置関係を説明する図である。
図3(a)に示すように、基板10上には、TX光を出射するVCSEL12、該VCSEL12を駆動する駆動部10A、内部ファイバ9Aを介して到達したRX光を受光するPD14、該PD14が出力する電気信号を増幅する信号増幅部(TIA: Trans-Impedance Amplifier)10B、およびTX光の強度を検出するモニタPD18が実装されている。また、基板10は、レンズベース30Aの実装位置を規定するためのガイド孔11を有する。レンズベース30Aは、基板10と対向する設置面(底面)にガイドピン38、該設置面とは反対側の面(頂面)には双方向レンズユニット40Aを位置決めするガイド孔39を有する。また、レンズベース30Aは、VCSEL12から出射されたTX光の一部(モニタ光)が通過する前方貫通孔と、VCSEL12からのTX光および双方向レンズユニット40AからのRX光が通過する後方貫通孔を有する。更に、後方貫通孔には、TX光(発散光)を準平行光に変化するするレンズ、およびRX光(準平行光)を収束光に変換するレンズ体22が設置されている。
なお、レンズベース30Bも、図3(b)に示すように、上述のレンズベース30Aの場合と同様に基板10上に実装される。
図4は、各信号変換モジュールの一部を構成するファイバアセンブリの構造を説明する図である。具体的には、図4(a)は、組み立て前のファイバアセンブリの組み立て工程を説明する図であり、図4(b)は、組み立て後のファイバアセンブリの構造を示す図である。なお、図4(a)および図4(b)は、第1の信号変換モジュールのファイバアセンブリを示すが、第2の信号変換モジュールのファイバアセンブリも第1の信号変換モジュールのファイバアセンブリと同様の構造を有しており、以下の説明では、第1の信号変換モジュールのファイバアセンブリについてのみ説明する。
第1の信号変換モジュールのファイバアセンブリは、図4(a)に示すように、スリーブ19Aと、内部ファイバ9Aと、内部ファイバ9Aの端部に取り付けられる双方向レンズユニット40Aにより構成される。内部ファイバ9Aの両端は樹脂被覆が除去されている。スリーブ19Aは、そのフランジにより筐体2内での搭載位置を決定し、また、窓190から接着剤を注入することにより、樹脂被覆が除去された内部ファイバ9Aの先端部分を当該スリーブ19Aの内孔に固定している。なお、内部ファイバ9Aは、その樹脂外径よりも一回り大きな内径を有する補強用チューブ90を介してスリーブ19Aの後方端(後方の円筒部分に形成された孔)から挿入される。双方向レンズユニット40Aは、レンズベース30Aに対面する底面に設けられたガイドピン49により、レンズベース30Aとの相対位置が決定され、さらに、該底面に形成されたポケットの一面にWDMフィルタ24が配置されている。更に、双方向レンズユニット40Aの先端部には、内部ファイバ9Aの樹脂被覆が除去された先端部を収納するV溝41を有する。
内部ファイバ9Aの一端を、補強用チューブ90を介してスリーブ19Aに挿入し、窓190から接着剤C1が注入し、図4(b)に示す様に、スリーブ19Aと内部ファイバ9Aの先端を固定する。また、補強用チューブ90は、スリーブ19Aの後方端に接着剤C2により固定される。これにより、補強用チューブ90は、スリーブ19Aの後方端における内部ファイバ9Aの曲げを制限する。一方、内部ファイバ9Aの他端は、双方向レンズユニット40Aの先端に設けられたV溝41に収納され、接着剤C3により双方向レンズユニット40Aに接着固定される。
図5は、ファイバトレイ50のヒンジ部の構造を示す図である。なお、図5(a)は、光トランシーバ1の斜め後方からファイバトレイ50を俯瞰した図であり、図5(b)は、同斜め前方からファイバトレイ50を俯瞰した図である。
ファイバトレイ50は、基板10上に搭載される台座部50Dを備える。台座部50Dは、基板10に直接対向する設置面(下面)を有する。この台座部50Dからは複数の脚52が延び出し、脚52の先端に形成されたフックが基板10と係合して、ファイバトレイ50が基板10上に固定される。また、台座部50Dの上面から内側ガイド50Aと外側ガイド50Bが延び出している。内側ガイド50Aの平面形状は、内部ファイバ9A内に曲げ損失が生じない程度の曲率以下の円形であり、一方、外側ガイド50Bは、内側ガイド50Aから所定距離だけ離間し配置されている。
なお、図5(a)および図5(b)に示す例では、外側ガイド50Bに対応する位置から複数の脚52が伸び出している。これら複数の脚52は、その先端にフック部を有し、当該フック部が該基板10と係合する。内側ガイド50A、外側ガイド50Bおよび台座部50Dによって溝部50Cが画定される。溝部50Cは、内部ファイバ9A、9Bを格納する。更に、ファイバトレイ50は、ヒンジ部60A、60Bを有し、これらヒンジ部60A、60Bにより溝部50Cが二分され、内部ファイバ9A、9Bそれぞれの格納空間を提供している。
ヒンジ部60A、60Bのそれぞれは、図5(a)および図(b)に示すように、外側ガイド50Bの外周面上から延び、薄肉部61と、パーティション部62を含む。薄肉部61をU字状に折り曲げ、パーティション部62を溝部50C内にセットし、内部ファイバ9Aの格納空間と内部ファイバ9Bの格納空間が、パーティション部62により区切られる。ヒンジ部60A、60Bは、内側ガイド50A、外側ガイド50B、台座部50Dと樹脂成型により一体に形成され、外側ガイド50Bの外周面上に位置するが、薄肉部61を折り曲げることにより、パーティション部62が溝部50Cの蓋として機能する。
図6〜図10は、第1および第2ファイバアセンブリそれぞれを基板10上に実装する工程の一例を説明する図である。なお、図6は、第1ファイバアセンブリをファイバトレイ50へ実装する工程を示す図である。図7(a)は、第1ファイバアセンブリを実装した後のヒンジ部の構造を示す図であり、図7(b)は、図7(a)中のA−A線に沿った、ファイバトレイ50の断面図である。図8は、第1および第2ファイバアセンブリの実装後のファイバトレイ50を示す図である。図9および図10は、第1および第2ファイバアセンブリを保持したファイバトレイ50を基板に実装する前後の状態を示す図であり、図9が基板実装前の状態を示し、図10が基板実装後の状態を示す。
まず、内部ファイバ9A、9Bの何れも溝部50Cに格納されていない初期状態では、ファイバトレイ50のヒンジ部60A、60Bは、開いた状態である。図6に示すように、溝部50C内に内部ファイバ9Aが所定の曲率以下に巻き取られて格納される。内側ガイド50Aおよび外側ガイド50Bには、格納された内部ファイバ9Aの飛び出しを防止するツメが設けられている。なお、内側ガイド50Aのツメは、外側ガイド50Bに向かって伸び、外側ガイド50Bのツメは、内側ガイド50Aに向かって伸びている。
内部ファイバ9Aを溝部50C内では、曲げに対する反力により外側ガイド50Bの内埒に沿って配置される。したがって、外側ガイド50Bに設けられたツメにより、溝部50C格納された内部ファイバ9Aの当該溝部50Cからの飛出しを防ぐことができる。
続いて、図7(a)および図7(b)に示すように、ヒンジ部60A、60Bの薄肉部61をほぼ180°曲げる。ヒンジ部60A、60Bの先端に突起を備えており、この突起が内側ガイド50Aに突き当たり、ヒンジ部60A、60Bの曲げ状態が維持される。特に、図7(b)には、ヒンジ部60Bの突起が内側ガイド50Aの外埒に突き当たった状態を示す。このとき、溝部50Cは、薄肉部61で折り曲げられたヒンジ部60A、60Bのパーティション部62により塞がれている。溝部50Cの幅は、上記突起を含めたパーティション部62の幅よりも僅かに狭く設定されており、溝部50Cにセットされたパーティション部62が溝部50Cから外れることはない。
上述のように、内部ファイバ9Aが溝部50Cに格納され、更にヒンジ部60A、60Bのパーティション部62が溝部50Cを塞いだ後、他方の内部ファイバ9Bを溝部50Cに格納する。図8は、第1および第2ファイバアセンブリを実装したファイバトレイ50(内部ファイバ9A、9Bを溝部50Cに収納した状態)を示す。
図8に示すように、内部ファイバ9Bも、他方の内部ファイバ9Aと同様に、所定の曲率以下巻き取られて溝部50C内に格納されるが、内部ファイバ9Bについては、パーティション部62上に格納される。すなわち、内部ファイバ9Aはパーティション部62の下側に位置し、内部ファイバ9Bはパーティション部62の上側に位置する。このように、ヒンジ部60A、60Bは、パーティション部62により、内部ファイバ9A、9Bそれぞれの格納空間を物理的に仕切る。この結果、内部ファイバ9A、9B同士が絡まることなく、第1および第2ファイバアセンブリをファイバトレイ50に実装することが可能となる。
上述のように第1及び第2ファイバアセンブリをファイバトレイ50に実装した後、このファイバトレイ50と第1、第2ファイバアセンブリの中間組立体を、図9に示すように、基板10に搭載する。なお、基板10には、図3(b)に示すように、既に制御用IC10aの他、VCSEL12、PD14等の部品も実装されており、更に、これら電子部品を覆う、レンズベース30A、30Bも基板10上に実装されている。なお、図9は、第1および第2ファイバアセンブリを基板上へ実装する工程の一例を説明する図である。
ファイバトレイ50のフック部を基板10に係合させてファイバトレイ50を基板10上に搭載する。同時に、双方向レンズユニット40A、40Bも、対応するレンズベース30A、30Bに搭載する。双方向レンズユニット40A、40Bには、その低面にガイドピン49を有し、一方、レンズベース30A、30Bはその上面に、ガイド孔39を有する。ガイドピン49をガイド孔39に挿入し、レンズベース30A、30Bに対して、双方向レンズユニット40A、40Bを位置決めする。
上述のように第1および第2ファイバアセンブリを実装したファイバトレイ50を基板10上に搭載し、双方向レンズユニット40A、40Bを、対応するレンズベース30A、30Bにそれぞれ搭載する。図10(a)、(b)は、ファイバトレイ50、二つのファイバアセンブリを基板10上に搭載した状態を示す。この基板10を上筐体2Aおよび下筐体2Bで構成された筐体2内に収納し、本実施形態に係る光トランシーバ1を得る。
図11は、第1および第2ファイバアセンブリを基板上へ実装する工程の他の例を説明する図である。図6〜図10に示す実装工程の一例では、第1および第2ファイバアセンブリを予め実装したファイバトレイ50を、基板10に搭載する。一方、図11に示す実装工程の他の例は、基板10に予めファイバトレイ50を取り付けた後に、該ファイバトレイ50第1および第2ファイバアセンブリを実装する例である。
まず、図11(a)に示すように、電子部品およびレンズベース30A、30Bを実装した基板10上に、図5(a)および図5(b)に示す構造を有するファイバトレイ50を搭載する。
続いて、図11(b)に示すように、基板10上に搭載されたファイバトレイ50に、第1ファイバアセンブリを実装する(内部ファイバ9Aを溝部50C内に格納する)。同時に双方向レンズユニット40Aをレンズベース30Aに搭載する。その後、ヒンジ部60A、60Bを用いて、内部ファイバ9Aの格納空間を仕切る(画定する)。具体的には、ヒンジ部60A、60Bの薄肉部61を折り曲げ、図7(a)および図7(b)に示すように、パーティション部62により溝部50Cを覆う。
更に、図11(c)に示すように、第2ファイバアッセンブリをファイバトレイ50に実装し、双方向レンズユニット40Bをレンズベース30Bにする。なお、第1および第2ファイバアセンブリを実装したファイバトレイ50の状態は、図8と同様である。また、双方向レンズユニット40A、40Bがそれぞれ対応するレンズベース30A、30Bに接着固定された状態は、図10(a)および図10(b)と同様である。
上述のような組み立て工程によっても、光学的部品を基板10上に実装することができる。この基板10を上筐体2Aおよび下筐体2Bで構成された筐体2内に収納することにより、本実施形態に係る光トランシーバ1を得ることができる。
1…光トランシーバ、9A、9B…内部ファイバ、10…基板、20A、20B…光モジュール、30A、30B…レンズベース、40A、40B…双方向レンズユニット、50…ファイバトレイ、50A…内側ガイド(第1ガイド)、50B…外側ガイド(第2ガイド)、50C…溝部、50D…台座部、60A、60B…ヒンジ部、61…薄肉部、62…パーティション部。

Claims (4)

  1. それぞれが光電変換素子、内部ファイバおよび該光電変換素子と該内部ファイバを光結合する光学部品を有する第1の信号変換モジュール及び第2の信号変換モジュールと、
    前記第1の信号変換モジュールが含む第1の内部ファイバを収納する第1の空間と、前記第2の信号変換モジュールが含む第2の内部ファイバを収納する第2の空間を有し、前記第1の空間と前記第2の空間を仕切るパーティション構造を有するファイバトレイ、を備え
    前記ファイバトレイは、台座部と当該台座部から延び出す第1ガイド、第2ガイドを備え、
    前記台座部、前記第1ガイド、および前記第2ガイドが前記第1の空間と前記第2の空間を画定し、
    前記パーティション構造は、前記第1の空間と、前記第2の空間を、前記台座部の法線方向に対して仕切る区画壁を有する、
    光トランシーバ。
  2. それぞれが光電変換素子、内部ファイバおよび該光電変換素子と該内部ファイバを光結合する光学部品を有する第1の信号変換モジュール及び第2の信号変換モジュールと、
    前記第1の信号変換モジュールが含む第1の内部ファイバを収納する第1の空間と、前記第2の信号変換モジュールが含む第2の内部ファイバを収納する第2の空間を有し、前記第1の空間と前記第2の空間を仕切るパーティション構造を有するファイバトレイ、を備え、
    前記ファイバトレイは、台座部と当該台座部から延び出す第1ガイド、第2ガイドを備え、
    前記台座部、前記第1ガイド、および前記第2ガイドが前記第1の空間と前記第2の空間を画定し
    前記ファイバトレイは、前記第2ガイドから前記第1ガイドに向けて延び出すヒンジ部を備え、前記ヒンジ部、前記台座部、前記第1ガイド、前記第2ガイドが前記第1の空間を画定し、前記ヒンジ部、前記第1ガイド、前記第2ガイドが前記第2の空間を画定している、
    トランシーバ。
  3. 前記ヒンジ部は前記第2ガイドに接続した薄肉部、前記薄肉部から、前記第2ガイドと逆方向に延び出したパーティション部を有し、前記薄肉部が折り返されて前記パーティション部に繋がり、前記パーティション部が前記第1ガイドに接続し、前記パーティション部、前記台座部、前記第1ガイド、及び前記第2ガイドが前記第1の空間を画定し、前記パーティション部、前記第1ガイド、及び前記第2ガイドが前記第2の空間を画定する、
    請求項2に記載の光トランシーバ。
  4. 前記第1ガイドは円形の平面形状を有し、前記第2ガイドは前記第1ガイドを取り囲んでいる、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光トランシーバ。
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