JP6682867B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
(通信システム2の構成)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10と端末装置50とを備える。プリンタ10と端末装置50とは、LAN(Local Area Networkの略)4に接続されており、LAN4を介して相互に通信可能である。LAN4は、有線LANでもよいし、無線LANでもよい。例えば、端末装置50からプリンタ10にLAN4を介してPDFファイル100が供給されると、プリンタ10は、PDFファイル100によって表わされる画像を印刷することができる。
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺機器(即ち端末装置50等の周辺機器)である。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、ネットワークインターフェース16と、印刷エンジン18と、制御部30と、を備える。各部12〜30は、バス線(符号省略)に接続されている。操作部12は、複数のキーによって構成されている。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネルとして機能する。即ち、表示部14は、ユーザによって操作される操作部としても機能する。ネットワークインターフェース16は、LAN4に接続されている。印刷エンジン18は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。
PDFファイル100では、「1obj」、「2obj」等のオブジェクト識別子毎に、当該オブジェクト識別子によって識別されるオブジェクトの内容が記述される。例えば、「10obj」には「/ICCBased 11obj」と記述されており、これは、「11obj」に入力側ICCプロファイルである入力プロファイルIP1が記述されていることを意味する。また、「12obj」には「ColorSpace 10obj」とオブジェクトデータOD1とが記述されており、これは、「10obj」で定義されている入力プロファイル、即ち、「11obj」に記述されている入力プロファイルIP1を利用した色変換が、オブジェクトデータOD1に対して実行されるべきことを意味する。即ち、「10obj」〜「12obj」の記述内容において、入力プロファイルIP1と、当該入力プロファイルIP1を利用した色変換が実行されるべきオブジェクトデータOD1と、が対応付けられている。
図2を参照して、プリンタ10がPDFファイル100によって表わされる画像を印刷するための手法を説明する。プリンタ10は、入力プロファイルIP1に基づいて、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断する。具体的には、プリンタ10は、入力プロファイルIP1を利用した色変換を実行すると、オブジェクトデータOD1で定義されている色を正確に出力できる可能性が高い場合には、入力プロファイルIP1が有用であると判断する。この場合、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に対するICC色変換によって得られる第1のCMYK画像データCD1を利用して、PDFファイル100によって表わされる画像を印刷する。ICC色変換は、入力プロファイルIP1及び各出力プロファイルOP1,OP2を利用した色変換である。ICC色変換では、オブジェクトデータOD1が入力プロファイルIP1によって変換されてLab画像データLD1が生成され、当該データLD1が第1の出力プロファイルOP1によって変換されてRGB画像データRD1が生成され、当該データRD1が第2の出力プロファイルOP2によって変換されて第1のCMYK画像データCD1が生成される。
続いて、図3を参照して、プリンタ10のCPU32によって実行される印刷処理の内容を説明する。プリンタ10の電源がONされている間、CPU32は、図3の処理を継続的に実行する。S10では、CPU32は、端末装置50からネットワークインターフェース16を介してPDFファイル100を取得することを監視する。CPU32は、PDFファイル100を取得する場合(S10でYES)に、S20に進む。
続いて、図4を参照して、図3のS30で実行される色変換処理の内容を説明する。S100では、CPU32は、対象オブジェクトデータに入力プロファイルが対応付けられているのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、対象オブジェクト識別子の記述内容が入力プロファイルを定義する文字列(例えば図1の「ColorSpace 10obj」)を含んでいる場合に、S100でYESと判断してS110に進む。以下では、対象オブジェクトデータに対応付けられている入力プロファイルのことを「対象入力プロファイル」と呼ぶ。また、CPU32は、対象オブジェクト識別子の記述内容が上記の文字列を含んでいない場合に、S100でNOと判断してS140に進む。
次いで、図3及び図4の処理によって実現される具体例を説明する。プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に対して、入力プロファイルIP1を利用したICC色変換を実行して、Lab画像データLD1を生成する(S110)。
プリンタ10、印刷エンジン18が、それぞれ、「画像処理装置」、「出力部」の一例である。PDFファイル100を生成したデバイスの特性に依存するRGB色空間、Lab色空間、CMYK色空間が、それぞれ、「第1の色空間」、「特定の色空間」、「第2の色空間」の一例である。ICC色変換、テーブル色変換が、それぞれ、「第1種の色変換処理」、「第2種の色変換処理」の一例である。S110の処理が、「入力側色変換処理」及び「対象色変換処理」の一例である。S130の処理が、「出力側色変換処理」の一例である。オブジェクトデータOD1、Lab画像データLD1、第1のCMYK画像データCD1、第2のCMYK画像データCD2が、それぞれ、「対象データ」、「中間データ」、「第1種の変換済みデータ」、「第2種の変換済みデータ」の一例である。
CPU32は、図4のS130に代えて、以下の処理を実行してもよい。即ち、CPU32は、予め決められている複数個(例えば173個)のRGB座標値のそれぞれに対して、対象入力プロファイル及び各出力プロファイルOP1,OP2を利用した色変換を順次実行して、複数個のCMYK座標値を算出する。次いで、CPU32は、複数個のRGB座標値と複数個のCMYK座標値とが対応付けられている変換テーブルを生成する。そして、CPU32は、オブジェクトデータOD1に対して、変換テーブルを利用したICC色変換を実行して、第1のCMYK画像データを生成する。本変形例では、変換テーブルを利用したICC色変換が、「第1種の色変換処理」の一例である。
本実施例では、CPU32は、図3のS30の色変換処理において、図5の処理を実行する。S200は、図4のS100と同様である。S200でNOの場合に実行されるS240は、図4のS140と同様であり、S240が終了すると、図5の処理が終了する。S200でYESの場合に実行されるS210は、図4のS110及びS130と同様であり、S212は、図4のS140と同様であり、S212が終了すると、S214に進む。
次いで、図6を参照して、図5の処理によって実現される具体例を説明する。プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に対してICC色変換を実行して、第1のCMYK画像データCD1を生成し(S210)、さらに、オブジェクトデータOD1に対してテーブル色変換を実行して、第2のCMYK画像データCD2を生成する(S212)。そして、プリンタ10は、第1及び第2のCMYK画像データCD1,CD2の間の色差を示す色差指標値を算出する(S214)。
S210の処理が、「対象色変換処理」の一例である。オブジェクトデータOD1内の全ての画素が、「N1個の画素」及び「対象データ」の一例である。第1のCMYK画像データCD1が、「第1の判断用データ」及び「第1種の変換済みデータ」の一例である。第2のCMYK画像データCD2が、「第2の判断用データ」及び「第2種の変換済みデータ」の一例である。
CPU32は、S214において、以下のようにして色差指標値を算出してもよい。即ち、CPU32は、まず、第2実施例と同様に、第1のCMYK画像データ内の各画素のCMYK座標値と、第2のCMYK画像データ内の各画素のCMYK座標値と、の間の距離を算出する。次いで、CPU32は、所定値以上の距離が算出された画素の個数を色差指標値として算出する。この場合、色差指標値が大きい程、色差が大きい。そして、CPU32は、S220において、第1のCMYK画像データの画素数に所定パーセント(例えば5パーセント)を乗算することによって得られる値を閾値として利用する。
本実施例では、CPU32は、図3のS30の色変換処理において、図7の処理を実行する。S300は、図4のS100と同様である。S300でNOの場合に実行されるS340は、図4のS140と同様であり、S340が終了すると、図7の処理が終了する。S300でYESの場合には、S310に進む。
次いで、図8を参照して、図7の処理によって実現される具体例を説明する。プリンタ10は、オブジェクトデータOD1を利用して、各座標値グループに対応するグループ画素の個数を算出し(S310)、最大座標値グループとして第1グループを選択する(S312)。次いで、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1内の複数個の画素のうち、第1グループ内の座標値を示す各対象画素に対してICC色変換を実行して、第1の判断用データDD1を生成する(S314)。また、プリンタ10は、各対象画素に対してテーブル色変換を実行して、第2の判断用データDD2を生成する(S316)。そして、プリンタ10は、第1及び第2の判断用データDD1,DD2の間の色差を示す色差指標値を算出し(S318)、色差指標値と閾値とを比較する(S320)。このように、本実施例では、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1の一部である各対象画素のみに対してICC色変換及びテーブル色変換を実行して、色差指標値を算出する。このために、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に含まれる全ての画素に対してICC色変換及びテーブル色変換を実行して色差指標値を算出する構成と比べると、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを迅速に判断することができる。特に、上記の対象画素は、対象オブジェクトデータ内で最も利用されている色範囲に含まれる画素である。従って、プリンタ10は、当該色範囲内の色を正確に出力するための適切な判断を実行することができる。
S314の処理が、「対象色変換処理」の一例である。オブジェクトデータOD1内の各対象画素が、「N1個の画素」及び「対象データ」の一例である。オブジェクトデータOD1内の他の各画素が、「N2個の画素」の一例である。
CPU32は、図7のS330及びS332に代えて、対象オブジェクトデータ内の全ての画素に対してICC色変換を実行して、第1のCMYK画像データを生成してもよい。また、CPU32は、S335及びS337に代えて、対象オブジェクトデータ内の全ての画素に対してテーブル色変換を実行して、第2のCMYK画像データを生成してもよい。本変形例では、CPU32は、S314及びS316において、位置データをメモリ34に記憶させずに済む。
本実施例では、CPU32は、図3のS30の色変換処理において、図9の処理を実行する。S400は、図4のS100と同様である。S400でNOの場合に実行されるS440は、図4のS140と同様であり、S440が終了すると、図9の処理が終了する。S400でYESの場合に実行されるS410,S412は、図7のS310,S312と同様である。
次いで、図10を参照して、図9の処理によって実現される具体例を説明する。プリンタ10は、最大座標値グループとして第1グループを選択する場合(S412)に、最大座標値グループを構成する各RGB座標値に対してICC色変換を実行して、第1の判断用データDD1を生成する(S414)。また、プリンタ10は、最大座標値グループを構成する各RGB座標値に対してテーブル色変換を実行して、第2の判断用データDD2を生成する(S416)。そして、プリンタ10は、第1及び第2の判断用データDD1,DD2の間の色差を示す色差指標値を算出し(S418)、色差指標値と閾値とを比較する(S420)。最大座標値グループを構成するRGB座標値の個数は、通常、オブジェクトデータOD1の画素数よりも少ない。このために、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に含まれる全ての画素に対してICC色変換及びテーブル色変換を実行して色差指標値を算出する構成と比べると、色差指標値を迅速に算出することができる。このために、プリンタ10は、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを迅速に判断することができる。特に、最大座標値グループは、対象オブジェクトデータ内で最も利用されている色範囲に含まれる画素である。従って、プリンタ10は、当該色範囲内の色を正確に出力するための適切な判断を実行することができる。
S414の処理が、「対象色変換処理」の一例である。最大座標値グループ内の全てのRGB座標値が、「M個の画素」及び「対象データ」の一例である。
CPU32は、図9のS414において、最大座標値グループを構成する一部のRGB座標値に対してICC色変換を実行して、第1の判断用データを生成し、S416において、当該一部のRGB座標値に対してICC色変換を実行して、第2の判断用データを生成してもよい。本変形例によると、プリンタ10は、色差指標値をより迅速に算出することができる。本変形例では、上記の一部のRGB座標値が、「M個の画素」及び「対象データ」の一例である。
本実施例では、CPU32は、図3のS30の色変換処理において、図11の処理を実行する。S500は、図4のS100と同様である。S500でYESの場合にはS510に進み、S500でNOの場合にはS540に進む。
次いで、図11の処理によって実現される具体例を説明する。プリンタ10は、所定テーブルPT内の各RGB座標値に対して、入力プロファイルIP1と各出力プロファイルOP1,OP2を利用したICC色変換を実行して、各CMYK座標値を生成し(S510)、当該各RGB座標値と当該各CMYK座標値とが対応付けられている対応テーブルCTを生成する(S512)。そして、プリンタ10は、所定テーブルPT内の各CMYK座標値と対応テーブルCT内の各CMYK座標値との間の色差を示す色差指標値を算出し(S514)、色差指標値と閾値とを比較する(S520)。このように、本実施例では、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に基づかずに、入力プロファイルIP1が有用であるのかを判断するので、当該判断を迅速に実行し得る。
S510の処理が、「対象色変換処理」の一例である。所定テーブルPT内の全てのRGB座標値が、「L個の第1座標値」及び「対象データ」の一例である。所定テーブルPT内の全てのCMYK座標値、対応テーブルCT内の全てのCMYK座標値が、それぞれ、「L個の第2座標値」、「L個の第3座標値」の一例である。
CPU32は、S530に代えて、図5のS210を実行して、第1のCMYK画像データを生成してもよい。この場合、S512の処理を省略可能である。特に、本変形例では、CPU32は、S510において、所定テーブルPT内の全てのRGB座標値に対してICC色変換を実行しなくてもよい。即ち、CPU32は、所定テーブルPT内の一部のRGB座標値のみに対してICC色変換を実行して各CMYK座標値を生成し、所定テーブルPTにおいて当該一部のRGB座標値に対応付けられている各CMYK座標値と、生成済みの各CMYK座標値と、の間の色差を示す色差指標値を算出してもよい。
本実施例では、CPU32は、図3のS30の色変換処理において、図12の処理を実行する。S600は、図4のS100と同様である。S600でYESの場合にはS610に進み、S600でNOの場合にはS640に進む。
対象入力プロファイル内の複数個のRGB座標値、複数個のLab座標値が、それぞれ、「複数個の基準座標値」、「複数個の特定座標値」の一例である。
CPU32は、S620において、以下のようにして第1の閾値を決定してもよい。例えば、CPU32は、S610で特定された無彩色を示すRGB座標値の個数に所定の係数(例えば0.5)を乗算したり、当該個数から所定値を減算したりして、第1の閾値を決定する。また、別の変形例では、例えば、CPU32は、予め決められている固定値である第1の閾値を利用してもよい。
本実施例では、S620でNOと判断される場合にS710に進む点が、第6実施例とは異なる。S710では、CPU32は、対象オブジェクトデータに含まれる無彩色画素の個数を特定する。ここで、無彩色画素は、無彩色及び無彩色の近くの色を含む所定の無彩色範囲内の座標値を示す画素である。具体的には、CPU32は、対象オブジェクトデータ内の複数個の画素の中から、上記の所定の無彩色範囲内の座標値を示す各画素を特定することによって、無彩色画素の個数を特定する。なお、変形例では、所定の無彩色範囲は、無彩色の近くの色を含んでおらず、無彩色のみを含んでいてもよい。
Claims (15)
- 画像処理装置であって、
第1の色空間内の座標値を第2の色空間内の座標値に変換するための所定データと、特定の色空間内の座標値を前記第2の色空間内の座標値に変換するためのデータを含む出力側プロファイルと、を格納可能なメモリと、
前記所定データと前記出力側プロファイルとが前記メモリに格納されている状態で、対象ファイルを取得する取得部であって、前記対象ファイルは、前記第1の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含むオブジェクトデータと、前記第1の色空間内の座標値を前記特定の色空間内の座標値に変換するためのデータを含む入力側プロファイルと、を含む、前記取得部と、
前記オブジェクトデータに対して色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含む変換済みデータを生成する色変換部であって、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記色変換処理である第1種の色変換処理によって生成される第1種の前記変換済みデータと、前記所定データを利用した前記色変換処理である第2種の色変換処理によって生成される第2種の前記変換済みデータと、のうちのどちらが、前記対象ファイルによって表わされる画像の出力のために利用されるべきかを、前記入力側プロファイルに基づいて判断する前記色変換部と、
前記判断の結果に応じた前記変換済みデータを利用して、前記対象ファイルによって表わされる前記画像を出力部に出力させる出力制御部と、
を備える画像処理装置。 - 前記色変換部は、前記入力側プロファイルと前記オブジェクトデータとに基づいて、前記判断を実行する、請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記色変換部は、対象データに対する前記入力側プロファイルを利用した対象色変換処理の結果に基づいて、前記判断を実行する、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 前記色変換部は、
前記オブジェクトデータである前記対象データに対して、前記入力側プロファイルを利用した入力側色変換処理であって、前記第1種の色変換処理のうちの前記入力側色変換処理である前記対象色変換処理を実行して、前記特定の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含む中間データを生成し、
前記中間データに含まれる前記複数個の画素のうち、前記画像処理装置が表現不可能な色範囲内の座標値を示す不可能画素の個数が閾値未満である場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
前記不可能画素の個数が前記閾値以上である場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記色変換部は、
前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記中間データに対して、前記出力側プロファイルを利用した出力側色変換処理であって、前記第1種の色変換処理のうちの前記出力側色変換処理を実行して、前記第1種の変換済みデータを生成し、
前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記オブジェクトデータに対して、前記所定データを利用した前記第2種の色変換処理を実行して、前記第2種の変換済みデータを生成する、請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記色変換部は、
前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうちのN1個(前記N1は1以上の整数)の画素である前記対象データに対して、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記第1種の色変換処理である前記対象色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示すN1個の画素を含む第1の判断用データを生成し、
前記対象データに対して、前記所定データを利用した前記第2種の色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示すN1個の画素を含む第2の判断用データを生成し、
前記第1の判断用データに含まれる前記N1個の画素と前記第2の判断用データに含まれる前記N1個の画素との間の色差を示す色差指標値を算出し、
前記色差指標値が、前記色差が閾値以上であることを示す場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
前記色差指標値が、前記色差が前記閾値未満であることを示す場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記対象データである前記N1個の画素は、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素の全てであり、
前記第1の判断用データは、前記第1種の変換済みデータであり、
前記第2の判断用データは、前記第2種の変換済みデータである、請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記色変換部は、
前記第1の色空間内の予め決められている複数個の座標値グループのそれぞれについて、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、当該座標値グループに含まれる座標値を示すグループ画素の個数を算出し、
前記複数個の座標値グループの中から、前記グループ画素の個数が最大である最大座標値グループを選択し、
前記対象データである前記N1個の画素のそれぞれは、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、前記最大座標値グループに含まれる座標値を示す画素である、請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記色変換部は、
前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、前記N1個の画素以外のN2個(前記N2は1以上の整数)の画素に対して、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記第1種の色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示すN2個の画素を含む第1の部分データを生成し、前記第1の判断用データと前記第1の部分データとを含む前記第1種の変換済みデータを生成し、
前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、前記N1個の画素以外の前記N2個の画素に対して、前記所定データを利用した前記第2種の色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示すN2個の画素を含む第2の部分データを生成し、前記第2の判断用データと前記第2の部分データとを含む前記第2種の変換済みデータを生成する、請求項8に記載の画像処理装置。 - 前記色変換部は、
前記第1の色空間内の予め決められている複数個の座標値グループのそれぞれについて、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、当該座標値グループに含まれる座標値を示すグループ画素の個数を算出し、
前記複数個の座標値グループの中から、前記グループ画素の個数が最大である最大座標値グループを選択し、
前記最大座標値グループに含まれるM個(前記Mは1以上の整数)の座標値である前記対象データに対して、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記第1種の色変換処理である前記対象色変換処理を実行して、前記第2の色空間内のM個の座標値を含む第1の判断用データを生成し、
前記対象データに対して、前記所定データを利用した前記第2種の色変換処理を実行して、前記第2の色空間内のM個の座標値を含む第2の判断用データを生成し、
前記第1の判断用データに含まれる前記M個の座標値と前記第2の判断用データに含まれる前記M個の座標値との間の色差を示す色差指標値を算出し、
前記色差指標値が、前記色差が閾値以上であることを示す場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
前記色差指標値が、前記色差が前記閾値未満であることを示す場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記所定データは、前記第1の色空間内の複数個の第1座標値と、前記第2の色空間内の複数個の第2座標値と、が対応付けられているデータを含み、
前記色変換部は、
前記所定データに含まれるL個(前記Lは1以上の整数)の第1座標値である前記対象データに対して、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記第1種の色変換処理である前記対象色変換処理を実行して、前記第2の色空間内のL個の第3座標値を算出し、
前記所定データに含まれるL個の第2座標値であって、前記L個の第1座標値に対応付けられている前記L個の第2座標値と、前記L個の第3座標値と、の間の色差を示す色差指標値を算出し、
前記色差指標値が、前記色差が閾値以上であることを示す場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
前記色差指標値が、前記色差が前記閾値未満であることを示す場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記L個の第1座標値は、前記所定データに含まれる全ての第1座標値であり、
前記L個の第2座標値は、前記所定データに含まれる全ての第2座標値であり、
前記色変換部は、
前記L個の第1座標値と前記L個の第3座標値とが対応付けられている対応テーブルを生成し、
前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記オブジェクトデータに対して前記対応テーブルを利用した前記第1種の色変換処理を実行して、前記第1種の変換済みデータを生成し、
前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記オブジェクトデータに対して前記所定データを利用した前記第2種の色変換処理を実行して、前記第2種の変換済みデータを生成する、請求項11に記載の画像処理装置。 - 前記入力側プロファイルは、前記第1の色空間内の複数個の基準座標値と、前記特定の色空間内の複数個の特定座標値と、が対応付けられているデータを含み、
前記色変換部は、
前記入力側プロファイルに含まれる前記複数個の基準座標値の中から、無彩色を示す1個以上の基準座標値を特定し、
前記入力側プロファイルに含まれる前記複数個の特定座標値の中から、前記1個以上の基準座標値に対応付けられている1個以上の特定座標値を特定し、
前記1個以上の特定座標値に含まれる無彩色を示す無彩色座標値の個数が第1の閾値未満である場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
前記1個以上の特定座標値に含まれる前記無彩色座標値の個数が前記第1の閾値以上である場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記色変換部は、
前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、所定の無彩色範囲内の座標値を示す無彩色画素の個数を特定し、
前記1個以上の特定座標値に含まれる前記無彩色座標値の個数が前記第1の閾値以上であり、かつ、前記無彩色画素の個数が第2の閾値未満である場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
前記1個以上の特定座標値に含まれる前記無彩色座標値の個数が前記第1の閾値以上であり、かつ、前記無彩色画素の個数が前記第2の閾値以上である場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項13に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記画像処理装置は、第1の色空間内の座標値を第2の色空間内の座標値に変換するための所定データと、特定の色空間内の座標値を前記第2の色空間内の座標値に変換するためのデータを含む出力側プロファイルと、を格納可能なメモリを備え、
前記コンピュータプログラムは、前記画像処理装置のコンピュータを、
前記所定データと前記出力側プロファイルとが前記メモリに格納されている状態で、対象ファイルを取得する取得部であって、前記対象ファイルは、前記第1の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含むオブジェクトデータと、前記第1の色空間内の座標値を前記特定の色空間内の座標値に変換するためのデータを含む入力側プロファイルと、を含む、前記取得部と、
前記オブジェクトデータに対して色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含む変換済みデータを生成する色変換部であって、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記色変換処理である第1種の色変換処理によって生成される第1種の前記変換済みデータと、前記所定データを利用した前記色変換処理である第2種の色変換処理によって生成される第2種の前記変換済みデータと、のうちのどちらが、前記対象ファイルによって表わされる画像の出力のために利用されるべきかを、前記入力側プロファイルに基づいて判断する前記色変換部と、
前記判断の結果に応じた前記変換済みデータを利用して、前記対象ファイルによって表わされる前記画像を出力部に出力させる出力制御部と、
して機能させるコンピュータプログラム。
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