JP6682867B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本明細書では、対象ファイルに含まれるオブジェクトデータに対する色変換処理を実行して、対象ファイルによって表わされる画像を出力する画像処理装置を開示する。
特許文献1に記載の色再現処理切替装置は、表示対象の画像を複数個のブロックに分割し、各ブロックの特性に応じて色再現処理方式を変える。例えば、当該装置は、単一色に近い山を示すブロックについては高速色再現処理方式を採用し、ヒトの顔を示すブロックについては精細色再現処理方式を採用する。
特開2002−182634号公報
ところで、高品質の画像を出力することが求められている。上記の技術では、表示対象の画像の内容に基づいて色変換の手法を変えるが、それでは、高品質の画像を出力することができない可能性がある。本明細書では、上記の技術とは異なる手法を利用して、高品質の画像を出力させ得る技術を提供する。
本明細書によって開示される画像処理装置は、第1の色空間内の座標値を第2の色空間内の座標値に変換するための所定データと、特定の色空間内の座標値を前記第2の色空間内の座標値に変換するためのデータを含む出力側プロファイルと、を格納可能なメモリと、前記所定データと前記出力側プロファイルとが前記メモリに格納されている状態で、対象ファイルを取得する取得部であって、前記対象ファイルは、前記第1の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含むオブジェクトデータと、前記第1の色空間内の座標値を前記特定の色空間内の座標値に変換するためのデータを含む入力側プロファイルと、を含む、前記取得部と、前記オブジェクトデータに対して色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含む変換済みデータを生成する色変換部であって、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記色変換処理である第1種の色変換処理によって生成される第1種の前記変換済みデータと、前記所定データを利用した前記色変換処理である第2種の色変換処理によって生成される第2種の前記変換済みデータと、のうちのどちらが、前記対象ファイルによって表わされる画像の出力のために利用されるべきかを、前記入力側プロファイルに基づいて判断する前記色変換部と、前記判断の結果に応じた前記変換済みデータを利用して、前記対象ファイルによって表わされる前記画像を出力部に出力させる出力制御部と、を備える。
上記の画像処理装置は、入力側プロファイルに基づく判断を実行する。そして、画像処理装置は、判断の結果に応じて、入力側プロファイルを利用した第1種の色変換処理によって生成される第1種の変換済みデータと、入力側プロファイルを利用しない第2種の色変換処理によって生成される第2種の変換済みデータと、のうちの一方を利用して、画像を出力部に出力させる。このために、高品質の画像が出力され得る。
上記の画像処理装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記憶媒体も新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 実施例の概略を説明するための説明図を示す。 印刷処理のフローチャートを示す。 第1実施例の色変換処理のフローチャート及び処理の流れの一例を示す。 第2実施例の色変換処理のフローチャートを示す。 第2実施例の処理の流れの一例を示す。 第3実施例の色変換処理のフローチャートを示す。 第3実施例の処理の流れの一例を示す。 第4実施例の色変換処理のフローチャートを示す。 第4実施例の処理の流れの一例を示す。 第5実施例の色変換処理のフローチャート及び処理の流れの一例を示す。 第6及び第7実施例の色変換処理のフローチャートを示す。
(第1実施例)
(通信システム2の構成)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10と端末装置50とを備える。プリンタ10と端末装置50とは、LAN(Local Area Networkの略)4に接続されており、LAN4を介して相互に通信可能である。LAN4は、有線LANでもよいし、無線LANでもよい。例えば、端末装置50からプリンタ10にLAN4を介してPDFファイル100が供給されると、プリンタ10は、PDFファイル100によって表わされる画像を印刷することができる。
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺機器(即ち端末装置50等の周辺機器)である。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、ネットワークインターフェース16と、印刷エンジン18と、制御部30と、を備える。各部12〜30は、バス線(符号省略)に接続されている。操作部12は、複数のキーによって構成されている。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネルとして機能する。即ち、表示部14は、ユーザによって操作される操作部としても機能する。ネットワークインターフェース16は、LAN4に接続されている。印刷エンジン18は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34内のプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、1個又は複数個のメモリデバイスによって構成され、プリンタ10の電源がOFFされても情報が消去されない不揮発性領域34aと、プリンタ10の電源がOFFされると情報が消去される揮発性領域34bと、を備える。不揮発性領域34a内の情報は、プリンタ10の出荷段階から予め格納されている。揮発性領域34b内の情報は、CPU32が処理を実行する過程で格納される。
不揮発性領域34aは、プログラム36と、第1及び第2の出力プロファイルOP1,OP2と、所定テーブルPTと、を格納する。第1及び第2の出力プロファイルOP1,OP2のそれぞれは、PDF(Portable Document Formatの略)ファイル100に含まれる入力プロファイルIP1等と共に利用されて色変換を実行するための出力側ICC(International Color Consortiumの略)プロファイルである。所定テーブルPTは、入力プロファイルIP1等と共に利用されずに色変換を実行するためのテーブルである。
第1の出力プロファイルOP1は、デバイスの特性に依存しないデバイス非依存色空間(Device Independent Color Space)内の座標値を、標準の色空間内の座標値に変換するためのデータを含む。デバイス非依存色空間は、本実施例では、L色空間であるが、変形例では、例えばXYZ色空間であってもよい。なお、以下では、Lのことを簡単に「Lab」と記載する。また、標準の色空間は、予め決められている標準の色空間であり、本実施例ではRGB色空間であるが、変形例では他の色空間であってもよい。
第1の出力プロファイルOP1は、Lab色空間内の複数個の座標値(例えば17個の格子点(グリッド))と、RGB色空間内の複数個の座標値と、が対応付けられたグリッドタイプのプロファイルであってもよいし、Lab色空間内の座標値をRGB色空間内の座標値に変換するための関数を示す関数タイプのプロファイルであってもよい。他の出力プロファイルOP2、及び、入力プロファイルIP1等も、グリッドタイプのプロファイル及び関数タイプのプロファイルのどちらでもよい。
第2の出力プロファイルOP2は、第1の出力プロファイルOP1によって変換された後の座標値、即ち、標準の色空間(即ちRGB色空間)内の座標値を、プリンタ10の特性に依存するデバイス依存色空間(Device Dependent Color Space)内の座標値に変換するためのデータを含む。プリンタ10のデバイス依存色空間は、本実施例ではCMYK色空間であるが、変形例ではCMYKの4色よりも多い色数(例えば、6色(例えばCMYK+オレンジ+グリーン)、8色等)を有する色空間であってもよい。
所定テーブルPTは、標準の色空間(即ちRGB色空間)内の座標値を、プリンタ10の特性に依存するデバイス依存色空間(即ちCMYK色空間)内の座標値に変換するためのデータである。具体的には、所定テーブルPTは、RGB色空間内の複数個の座標値と、CMYK色空間内の複数個の座標値と、が対応付けられたグリッドタイプのテーブルである。ただし、変形例では、所定テーブルPTに代えて関数タイプのデータが利用されてもよい。
上記の第2の出力プロファイルOP2及び所定テーブルPTは、共に、RGB色空間内の座標値をCMYK色空間内の座標値に変換するためのプロファイルであるが、以下の相違点を有する。出力プロファイルOP2では、C値が、G値及びB値に依存せずに、R値のみに依存する。同様に、M値、Y値が、それぞれ、G値、B値のみに依存する。このように、第2の出力プロファイルOP2では、CMYのそれぞれの値が、RGBのうちの1個の値のみに依存するように、座標値の対応関係が定義されている。これに対し、所定テーブルPTでは、CMYのそれぞれの値が、RGBのうちの2個以上の値に依存するように、座標値の対応関係が定義されている。なお、変形例では、第2の出力プロファイルOP2及び所定テーブルPTは、同じデータであってもよい。
(PDFファイル100の構成)
PDFファイル100では、「1obj」、「2obj」等のオブジェクト識別子毎に、当該オブジェクト識別子によって識別されるオブジェクトの内容が記述される。例えば、「10obj」には「/ICCBased 11obj」と記述されており、これは、「11obj」に入力側ICCプロファイルである入力プロファイルIP1が記述されていることを意味する。また、「12obj」には「ColorSpace 10obj」とオブジェクトデータOD1とが記述されており、これは、「10obj」で定義されている入力プロファイル、即ち、「11obj」に記述されている入力プロファイルIP1を利用した色変換が、オブジェクトデータOD1に対して実行されるべきことを意味する。即ち、「10obj」〜「12obj」の記述内容において、入力プロファイルIP1と、当該入力プロファイルIP1を利用した色変換が実行されるべきオブジェクトデータOD1と、が対応付けられている。
同様に、「20obj」〜「22obj」の記述内容において、入力プロファイルIP2とオブジェクトデータOD2とが対応付けられている。なお、1個の入力プロファイル(例えばIP1)に1個のオブジェクトデータ(例えばOD1)のみが対応付けられるとは限られない。例えば、入力プロファイルIP1には、オブジェクトデータOD1を含む2個以上のオブジェクトデータが対応付けられ得る。また、オブジェクトデータには入力プロファイルが必ず対応付けられるとは限らず、入力プロファイルが対応付けられていないオブジェクトデータが存在し得る。このように、PDFファイル100は、複数個のオブジェクトデータと複数個の入力プロファイルとを含み、複数個のオブジェクトデータは、入力プロファイルが対応付けられているオブジェクトデータと、入力プロファイルが対応付けられていないオブジェクトデータと、を含み得る。
各入力プロファイルIP1,IP2は、PDFファイル100を生成したデバイス(例えば端末装置50)の特性に依存するデバイス依存色空間の座標値を、デバイス非依存色空間(即ちLab色空間)内の座標値に変換するためのデータを含む。PDFファイル100を生成したデバイスのデバイス依存色空間は、本実施例ではRGB色空間であるが、変形例では他の色空間であってもよい。
各オブジェクトデータOD1,OD2は、PDFファイル100を生成したデバイスのデバイス依存色空間(即ちRGB色空間)内の座標値で色が定義されるデータであり、具体的には、RGB色空間内の座標値を示す複数個の画素によって構成されるビットマップデータ(即ち画像オブジェクト)である。
(実施例の概要;図2)
図2を参照して、プリンタ10がPDFファイル100によって表わされる画像を印刷するための手法を説明する。プリンタ10は、入力プロファイルIP1に基づいて、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断する。具体的には、プリンタ10は、入力プロファイルIP1を利用した色変換を実行すると、オブジェクトデータOD1で定義されている色を正確に出力できる可能性が高い場合には、入力プロファイルIP1が有用であると判断する。この場合、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に対するICC色変換によって得られる第1のCMYK画像データCD1を利用して、PDFファイル100によって表わされる画像を印刷する。ICC色変換は、入力プロファイルIP1及び各出力プロファイルOP1,OP2を利用した色変換である。ICC色変換では、オブジェクトデータOD1が入力プロファイルIP1によって変換されてLab画像データLD1が生成され、当該データLD1が第1の出力プロファイルOP1によって変換されてRGB画像データRD1が生成され、当該データRD1が第2の出力プロファイルOP2によって変換されて第1のCMYK画像データCD1が生成される。
一方、プリンタ10は、入力プロファイルIP1を利用した色変換を実行すると、オブジェクトデータOD1で定義されている色を正確に出力できない可能性が高い場合には、入力プロファイルIP1が有用でないと判断する。この場合、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に対するテーブル色変換によって得られる第2のCMYK画像データCD2を利用して、PDFファイル100によって表わされる画像を印刷する。テーブル色変換は、入力プロファイルIP1及び各出力プロファイルOP1,OP2を利用しない色変換であって、所定テーブルPTを利用した色変換である。テーブル色変換では、オブジェクトデータLab色空間及びRGB色空間への変換を経ずに、オブジェクトデータOD1から第2のCMYK画像データCD2が生成される。
プリンタ10は、他のオブジェクトデータOD2等についても、入力プロファイルIP2等が有用であるのか否かを判断して、ICC色変換又はテーブル色変換によって得られるCMYK画像データを利用する。プリンタ10は、複数個のオブジェクトデータOD1等から複数個のCMYK画像データを生成した後に、複数個のCMYK画像データを含む多階調(例えば256階調)のCMYK画像データに対するハーフトーン処理を実行して、比較的に少ない階調(例えば2階調、3階調等)を有するCMYK画像データ(以下では「印刷データ」と呼ぶ)を生成する。そして、プリンタ10は、印刷データを印刷エンジン18に供給して、印刷データによって表わされる画像、即ち、PDFファイル100によって表わされる画像の印刷を実行する。
上述したように、プリンタ10は、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断し、判断結果に応じたCMYK画像データを利用して、画像の印刷を実行する。このために、プリンタ10は、各オブジェクトデータOD1等で定義されている色が正確に表現された画像、即ち、高品質の画像の印刷を実行することができる。
(印刷処理;図3)
続いて、図3を参照して、プリンタ10のCPU32によって実行される印刷処理の内容を説明する。プリンタ10の電源がONされている間、CPU32は、図3の処理を継続的に実行する。S10では、CPU32は、端末装置50からネットワークインターフェース16を介してPDFファイル100を取得することを監視する。CPU32は、PDFファイル100を取得する場合(S10でYES)に、S20に進む。
S20では、CPU32は、PDFファイル100内の各オブジェクト識別子を昇順に検出して、1個のオブジェクトデータ(例えば図1のOD1)を特定する。具体的には、CPU32は、当該1個のオブジェクトデータが記述されている1個のオブジェクト識別子(例えば図1の「10obj」)を特定する。以下では、ここで特定されるオブジェクトデータ、オブジェクト識別子のことを、それぞれ、「対象オブジェクトデータ」、「対象オブジェクト識別子」と呼ぶ。
S30では、CPU32は、対象オブジェクトデータに対する色変換処理(図4参照)を実行して、CMYK画像データを生成する。次いで、S40では、CPU32は、PDFファイル100内の全てのオブジェクトデータをS20で特定したのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、最新のS20で特定された対象オブジェクト識別子よりも後ろの部分に他のオブジェクトデータが記述されていないことを確認した場合には、S40でYESと判断してS50に進む。一方、CPU32は、当該他のオブジェクトデータが記述されていることを確認した場合には、S40でNOと判断してS20に戻る。
S50が実行される状況では、PDFファイル100内の全てのオブジェクトデータから生成された各CMYK画像データを含む多階調(例えば256階調)のCMYK画像データが完成している。S50では、CPU32は、多階調のCMYK画像データに対するハーフトーン処理を実行して、印刷データを生成する。次いで、S60では、CPU32は、S50で生成された印刷データを印刷エンジン18に供給して、印刷データによって表わされる画像の印刷を印刷エンジン18に実行させる。S60が終了すると、図3の処理が終了する。
(色変換処理;図4)
続いて、図4を参照して、図3のS30で実行される色変換処理の内容を説明する。S100では、CPU32は、対象オブジェクトデータに入力プロファイルが対応付けられているのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、対象オブジェクト識別子の記述内容が入力プロファイルを定義する文字列(例えば図1の「ColorSpace 10obj」)を含んでいる場合に、S100でYESと判断してS110に進む。以下では、対象オブジェクトデータに対応付けられている入力プロファイルのことを「対象入力プロファイル」と呼ぶ。また、CPU32は、対象オブジェクト識別子の記述内容が上記の文字列を含んでいない場合に、S100でNOと判断してS140に進む。
S110では、CPU32は、対象オブジェクトデータに対して、対象入力プロファイルを利用した色変換を実行して、Lab画像データを生成する。具体的には、CPU32は、対象オブジェクトデータ内の複数個の画素(即ちRGB色空間内の座標値(以下では「RGB座標値」と呼ぶ))のそれぞれに対して、対象入力プロファイルを利用した色変換を実行して、Lab色空間内の座標値(以下では「Lab座標値」と呼ぶ)を示す複数個の画素を含むLab画像データを生成する。例えば、対象入力プロファイルが関数タイプのプロファイルである状況を想定する。この場合、CPU32は、変換対象のRGB座標値を関数に代入して、Lab座標値を算出する。また、例えば、対象入力プロファイルがグリッドタイプのプロファイルである状況を想定する。対象入力プロファイルが変換対象のRGB座標値に一致するRGB座標値を含む場合には、CPU32は、対象入力プロファイルにおいて当該RGB座標値に対応付けられているLab座標値を特定する。一方、対象入力プロファイルが変換対象のRGB座標値に一致するRGB座標値を含まない場合には、CPU32は、対象入力プロファイル内の1個以上のRGB座標値であって、変換対象のRGB座標値の近傍に存在する1個以上のRGB座標値を利用した補間処理を実行して、Lab座標値を算出する。なお、各出力プロファイルOP1,OP2又は所定テーブルPTを利用した後述の色変換(S130,S140参照)も、上記と同様に実行される。
次いで、S112では、CPU32は、S110で生成されたLab画像データ内の複数個の画素のうちの不可能画素の個数を算出する。不可能画素は、プリンタ10が表現不可能な色範囲内のLab座標値を示す画素である。プリンタ10が表現可能なLab色空間の色範囲は、第1の出力プロファイルOP1に定義されている。CPU32は、まず、第1の出力プロファイルOP1を参照して、プリンタ10が表現可能なLab色空間の色範囲を特定する。そして、CPU32は、Lab画像データ内の複数個の画素のそれぞれについて、当該画素を示すLab座標値が特定済みの色範囲に含まれるのか否かを判断する。CPU32は、特定済みの色範囲に含まれないLab座標値を示す画素の個数を算出することによって、不可能画素の個数を算出する。
次いで、S120では、CPU32は、S112で算出された不可能画素の個数が閾値未満であるのか否かを判断する。本実施例では、閾値は、Lab画像データの画素数に所定パーセント(例えば5パーセント)を乗算することによって得られる値である。ただし、変形例では、閾値は、Lab画像データの画素数に依存しない予め決められている固定値であってもよい。CPU32は、不可能画素の割合が閾値未満であると判断する場合(S120でYES)にはS130に進み、不可能画素の割合が閾値以上であると判断する場合(S120でNO)にはS140に進む。
なお、変形例では、S112及びS120では、CPU32は、Lab画像データ内の複数個の画素のうち、プリンタ10が表現可能な色範囲内のLab座標値を示す可能画素の個数を算出し、可能画素の個数が閾値以上である場合に、S120でYESと判断し、可能画素の個数が閾値未満である場合に、S120でNOと判断してもよい。この変形例は、不可能画素の個数が閾値未満であるのか否かを判断する構成と等しい。
S130では、CPU32は、S110で生成されたLab画像データに対して、各出力プロファイルOP1,OP2を利用した色変換を順次実行して、第1のCMYK画像データを生成する。具体的には、CPU32は、まず、Lab画像データ内の複数個の画素(即ちLab座標値)のそれぞれに対して、出力プロファイルOP1を利用した色変換を実行して、RGB座標値を示す複数個の画素を含むRGB画像データを生成する。なお、CPU32は、不可能画素に対して色変換を実行すべき場合には、ガマットマッピングを利用した色変換を実行する。ガマットマッピングは、不可能画素によって表わされる色をプリンタ10が表現可能な色範囲内の近い色に置換して色変換を実行するための技術である。次いで、CPU32は、RGB画像データ内の複数個の画素(即ちRGB座標値)のそれぞれに対して、出力プロファイルOP2を利用した色変換を実行して、CMYK色空間内の座標値(以下では「CMYK座標値」と呼ぶ)を示す複数個の画素を含む第1のCMYK画像データを生成する。S130が終了すると、図4の処理が終了する。
S140では、CPU32は、対象オブジェクトデータに対して、所定テーブルPTを利用した色変換を実行して、Lab色空間及びRGB色空間への変換を経ずに、第2のCMYK画像データを生成する。具体的には、CPU32は、対象オブジェクトデータ内の複数個の画素(即ちRGB座標値)のそれぞれに対して、所定テーブルPTを利用した色変換を実行して、CMYK座標値を示す複数個の画素を含む第2のCMYK画像データを生成する。S140が終了すると、図4の処理が終了する。
(処理の流れの一例)
次いで、図3及び図4の処理によって実現される具体例を説明する。プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に対して、入力プロファイルIP1を利用したICC色変換を実行して、Lab画像データLD1を生成する(S110)。
Lab画像データLD1内の不可能画素の個数が閾値未満であるということは、オブジェクトデータOD1に対してICC色変換を適切に実行可能である可能性が高いこと、即ち、オブジェクトデータOD1で定義されている色を正確に出力できる可能性が高いことを意味する。従って、プリンタ10は、不可能画素の個数が閾値未満であると判断する場合(S120でYES)、即ち、入力プロファイルIP1が有用であると判断する場合には、Lab画像データLD1に対して、各出力プロファイルOP1,OP2を利用した色変換を順次実行して、RGB画像データRD1及び第1のCMYK画像データCD1を順次生成する(S130)。これにより、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1で定義されている色が比較的に正確に表現された画像、即ち、高品質の画像を印刷することができる。
一方、不可能画素の個数が閾値以上であるということは、ICC色変換を実行すると、オブジェクトデータOD1で定義されている色(以下では「元の色」と記載することがある)を正確に出力できない可能性が高いことを意味する。不可能画素の個数が多い場合には、仮に、不可能画素に対してガマットマッピングを利用した色変換が実行されても、元の色とは大きく異なる色を示す画素が生成される可能性が高まるからである。従って、プリンタ10は、不可能画素の個数が閾値以上であると判断する場合(S120でNO)、即ち、入力プロファイルIP1が有用でないと判断する場合には、オブジェクトデータOD1に対して、所定テーブルPTを利用したテーブル色変換を実行して、第2のCMYK画像データCD2を生成する(S140)。これにより、プリンタ10は、元の色が比較的に正確に表現された画像、即ち、高品質の画像を印刷することができる。
なお、S120の判断を実行することなく、PDFファイル100内の全てのオブジェクトデータに対してテーブル色変換を実行する比較例の構成を採用することを想定する。比較例の構成によれば、不可能画素に対するICC色変換を実行せずに済むので、高品質の画像を印刷できるようにも見える。しかしながら、通常、プリンタ10が表現可能な色範囲内でICC色変換が適切に実行される場合には、テーブル色変換が実行される場合と比べて、元の色を正確に出力できる。従って、本実施例では、プリンタ10は、入力プロファイルが有用であるのか否かに応じてICC色変換及びテーブル色変換を切替えるので、比較例の構成と比べて、元の色が正確に表現された画像を印刷することができる。
また、プリンタ10は、入力プロファイルIP1とオブジェクトデータOD1との双方に基づいて、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断する(S110〜S120)。特に、プリンタ10は、入力プロファイルIP1を利用した色変換処理の結果(即ちLab画像データLD1)に基づいて、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断する。このために、プリンタ10は、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを適切に判断することができる。
(対応関係)
プリンタ10、印刷エンジン18が、それぞれ、「画像処理装置」、「出力部」の一例である。PDFファイル100を生成したデバイスの特性に依存するRGB色空間、Lab色空間、CMYK色空間が、それぞれ、「第1の色空間」、「特定の色空間」、「第2の色空間」の一例である。ICC色変換、テーブル色変換が、それぞれ、「第1種の色変換処理」、「第2種の色変換処理」の一例である。S110の処理が、「入力側色変換処理」及び「対象色変換処理」の一例である。S130の処理が、「出力側色変換処理」の一例である。オブジェクトデータOD1、Lab画像データLD1、第1のCMYK画像データCD1、第2のCMYK画像データCD2が、それぞれ、「対象データ」、「中間データ」、「第1種の変換済みデータ」、「第2種の変換済みデータ」の一例である。
(第1実施例の変形例)
CPU32は、図4のS130に代えて、以下の処理を実行してもよい。即ち、CPU32は、予め決められている複数個(例えば17個)のRGB座標値のそれぞれに対して、対象入力プロファイル及び各出力プロファイルOP1,OP2を利用した色変換を順次実行して、複数個のCMYK座標値を算出する。次いで、CPU32は、複数個のRGB座標値と複数個のCMYK座標値とが対応付けられている変換テーブルを生成する。そして、CPU32は、オブジェクトデータOD1に対して、変換テーブルを利用したICC色変換を実行して、第1のCMYK画像データを生成する。本変形例では、変換テーブルを利用したICC色変換が、「第1種の色変換処理」の一例である。
(第2実施例;図5)
本実施例では、CPU32は、図3のS30の色変換処理において、図5の処理を実行する。S200は、図4のS100と同様である。S200でNOの場合に実行されるS240は、図4のS140と同様であり、S240が終了すると、図5の処理が終了する。S200でYESの場合に実行されるS210は、図4のS110及びS130と同様であり、S212は、図4のS140と同様であり、S212が終了すると、S214に進む。
S214では、CPU32は、S210で生成された第1のCMYK画像データ内の複数個の画素(即ちCMYK座標値)と、S212で生成された第2のCMYK画像データ内の複数個の画素(即ちCMYK座標値)と、の間の色差を示す色差指標値を算出する。具体的には、CPU32は、まず、第1のCMYK画像データ内の第1の画素のCMYK座標値と、第2のCMYK画像データ内の第2の画素のCMYK座標値と、の間の距離(即ちユークリッド距離)を算出する。ここで、第1の画素及び第2の画素のそれぞれは、対象オブジェクトデータ内の同じ画素に対する色変換を実行することによって得られる画素である。CPU32は、第1及び第2のCMYK画像データ内の他の各画素についても同様に距離を算出する。この結果、CPU32は、対象オブジェクトデータの画素数(即ち第1又は第2のCMYK画像データの画素数)と同じ個数である複数個の距離を算出することができる。次いで、CPU32は、複数個の距離の和を対象オブジェクトデータの画素数で除算することによって、色差指標値を算出する。従って、色差指標値が大きい程、第1及び第2のCMYK画像データの間の色差が大きい。
S220では、CPU32は、S214で算出された色差指標値が閾値以上であるのか否かを判断する。閾値は、本実施例では、予め決められている固定値(例えば5)であるが、変形例では、対象オブジェクトデータの画素数に応じて変わる変動値であってもよい。CPU32は、色差指標値が閾値以上であると判断する場合(S220でYES)には、S230において、S210で生成された第1のCMYK画像データを利用することを決定する。一方、CPU32は、色差指標値が閾値未満であると判断する場合(S220でNO)には、S235において、S212で生成された第2のCMYK画像データを利用することを決定する。これにより、図3のS50において、CPU32は、S230又はS235で決定されたCMYK画像データを利用して、印刷データを生成する。
(処理の流れの一例;図6)
次いで、図6を参照して、図5の処理によって実現される具体例を説明する。プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に対してICC色変換を実行して、第1のCMYK画像データCD1を生成し(S210)、さらに、オブジェクトデータOD1に対してテーブル色変換を実行して、第2のCMYK画像データCD2を生成する(S212)。そして、プリンタ10は、第1及び第2のCMYK画像データCD1,CD2の間の色差を示す色差指標値を算出する(S214)。
色差指標値が閾値以上であるということは、入力プロファイルIP1を利用したICC色変換の影響が大きいので、ICC色変換を実行しなければ、元の色を正確に出力できない可能性が高いことを意味する。即ち、ICC色変換を実行すると、元の色を正確に出力できる可能性が高いことを意味する。従って、プリンタ10は、色差指標値が閾値以上であると判断する場合(S220でYES)、即ち、入力プロファイルIP1が有用であると判断する場合には、ICC色変換によって得られる第1のCMYK画像データCD1を利用することを決定する(S230)。これにより、プリンタ10は、高品質の画像を印刷することができる。
色差指標値が閾値未満であるということは、入力プロファイルIP1を利用したICC色変換の影響が小さいので、ICC色変換を実行しなくても、元の色を正確に出力できる可能性が高いことを意味する。特に、ICC色変換が実行される場合には、不可能画素に対してガマットマッピングを利用した色変換が実行され得るので、元の色とは大きく異なる色を示す画素が生成される可能性が高まる。従って、プリンタ10は、色差指標値が閾値未満であると判断する場合(S220でNO)、即ち、入力プロファイルIP1が有用でないと判断する場合には、テーブル色変換によって得られる第2のCMYK画像データCD2を利用することを決定する(S230)。これにより、プリンタ10は、高品質の画像を印刷することができる。
また、プリンタ10は、入力プロファイルIP1とオブジェクトデータOD1との双方に基づいて、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断する(S220)。特に、プリンタ10は、入力プロファイルIP1を利用した色変換処理の結果(即ち第1のCMYK画像データCD1)に基づいて、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断する(S220)。このために、プリンタ10は、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを適切に判断することができる。
(対応関係)
S210の処理が、「対象色変換処理」の一例である。オブジェクトデータOD1内の全ての画素が、「N1個の画素」及び「対象データ」の一例である。第1のCMYK画像データCD1が、「第1の判断用データ」及び「第1種の変換済みデータ」の一例である。第2のCMYK画像データCD2が、「第2の判断用データ」及び「第2種の変換済みデータ」の一例である。
(第2実施例の変形例)
CPU32は、S214において、以下のようにして色差指標値を算出してもよい。即ち、CPU32は、まず、第2実施例と同様に、第1のCMYK画像データ内の各画素のCMYK座標値と、第2のCMYK画像データ内の各画素のCMYK座標値と、の間の距離を算出する。次いで、CPU32は、所定値以上の距離が算出された画素の個数を色差指標値として算出する。この場合、色差指標値が大きい程、色差が大きい。そして、CPU32は、S220において、第1のCMYK画像データの画素数に所定パーセント(例えば5パーセント)を乗算することによって得られる値を閾値として利用する。
別の変形例では、CPU32は、所定値未満の距離が算出された画素の個数を色差指標値として算出する。この場合、色差指標値が大きい程、色差が小さい。そして、CPU32は、色差指標値が閾値未満である場合、即ち、色差が閾値以上である場合に、S230を実行し、色差指標値が閾値以上である場合、即ち、色差が閾値未満である場合に、S240を実行する。後述の第3〜第5実施例でも、本変形例と同様に色差指標値が利用されてもよい。
(第3実施例;図7)
本実施例では、CPU32は、図3のS30の色変換処理において、図7の処理を実行する。S300は、図4のS100と同様である。S300でNOの場合に実行されるS340は、図4のS140と同様であり、S340が終了すると、図7の処理が終了する。S300でYESの場合には、S310に進む。
S310では、CPU32は、対象オブジェクトデータを利用して、複数個の座標値グループのそれぞれについて、当該座標値グループに対応するグループ画素の個数を算出する。図8に示されるように、RGB色空間内において、複数個の座標値グループが予め決められている。具体的には、R値の全範囲(0〜255)が4個のサブ範囲(即ち、0〜63、64〜127、128〜191、192〜255)に区分されており、同様に、G値及びB値についても4個のサブ範囲に区分されている。そして、R値、G値、及び、B値のそれぞれの1個のサブ範囲の組合せが、1個の座標値グループである。例えば、R値(0〜63)を示すサブ範囲と、G値(0〜63)を示すサブ範囲と、B値(0〜63)を示すサブ範囲と、の組合せが、第1グループである。この結果、合計で64個(4×4×4個)の座標値グループが存在する。なお、変形例では、座標値グループの個数は64よりも少なくてもよいし多くてもよい。図7のS310では、CPU32は、まず、対象オブジェクトデータ内の複数個の画素のうち、第1グループ内の座標値を示す画素の個数を算出することによって、第1グループに対応するグループ画素の個数を算出する。CPU32は、他の63個の座標値グループのそれぞれについても、同様に、グループ画素の個数を算出する。
S312では、CPU32は、64個の座標値グループの中から、S310で算出されたグループ画素の個数が最大である最大座標値グループを選択する。最大座標値グループは、対象オブジェクトデータ内で最も利用されている色範囲を示す座標値グループであると言える。
S314では、CPU32は、まず、対象オブジェクトデータ内の複数個の画素の中から、S312で選択された最大座標値グループ内の座標値を示す画素(以下では「対象画素」と呼ぶ)を特定する。そして、CPU32は、対象オブジェクトデータ内の複数個の画素のうちの一部である各対象画素に対してICC色変換を実行して、CMYK座標値を示す各画素を含む第1の判断用データを生成する。ここで、CPU32は、第1の判断用データ内の各画素が、対象オブジェクトデータ内のどの位置の画素から得られたものであるのかを示す位置データをメモリ34に記憶させておく。
S316では、CPU32は、S314で特定された各対象画素に対してテーブル色変換を実行して、CMYK座標値を示す各画素を含む第2の判断用データを生成する。また、CPU32は、S314と同様に位置データをメモリ34に記憶させておく。
S318では、CPU32は、S314で生成された第1の判断用データ内の複数個の画素(即ちCMYK座標値)と、S316で生成された第2の判断用データ内の複数個の画素(即ちCMYK座標値)と、の間の色差を示す色差指標値を算出する。具体的には、CPU32は、図5のS214と同様に複数個の距離の和を算出し、複数個の距離の和を対象画素の個数(即ち第1の判断用データの画素数)で除算することによって、色差指標値を算出する。
S320では、CPU32は、S318で算出された色差指標値が閾値以上であるのか否かを判断する。CPU32は、色差指標値が閾値以上であると判断する場合(S320でYES)にはS330に進み、色差指標値が閾値未満であると判断する場合(S320でNO)にはS335に進む。
S330では、CPU32は、まず、対象オブジェクトデータ内の複数個の画素の中から、S314で特定された各対象画素とは異なる各画素(以下では「他の各画素」と呼ぶ)を特定する。即ち、他の各画素は、対象オブジェクトデータ内の複数個の画素のうち、最大座標値グループ以外の各座標値グループ内の座標値を示す画素である。そして、CPU32は、他の各画素に対してICC色変換を実行して、CMYK座標値を示す各画素を含む第1の部分データを生成する。また、CPU32は、第1の部分データ内の各画素が、対象オブジェクトデータ内のどの位置の画素から得られたものであるのかを示す位置データをメモリ34に記憶させておく。
S332では、CPU32は、S314で生成された第1の判断用データと、S330で生成された第1の部分データと、を利用して、第1のCMYK画像データを生成する。具体的には、CPU32は、S314で記憶された位置データとS330で記憶された位置データとに従って、第1の判断用データ内の各画素と第1の部分データ内の各画素とを配置することによって、第1のCMYK画像データを生成する。S332が終了すると、図7の処理が終了する。
S335では、CPU32は、S330と同様に他の各画素を特定し、他の各画素に対してテーブル色変換を実行して、CMYK座標値を示す各画素を含む第2の部分データを生成する。また、CPU32は、S330と同様に位置データをメモリ34に記憶させておく。
S337では、CPU32は、S332と同様に、S316で生成された第2の判断用データと、S335で生成された第2の部分データと、を利用して、第2のCMYK画像データを生成する。S337が終了すると、図7の処理が終了する。
(処理の流れの一例;図8)
次いで、図8を参照して、図7の処理によって実現される具体例を説明する。プリンタ10は、オブジェクトデータOD1を利用して、各座標値グループに対応するグループ画素の個数を算出し(S310)、最大座標値グループとして第1グループを選択する(S312)。次いで、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1内の複数個の画素のうち、第1グループ内の座標値を示す各対象画素に対してICC色変換を実行して、第1の判断用データDD1を生成する(S314)。また、プリンタ10は、各対象画素に対してテーブル色変換を実行して、第2の判断用データDD2を生成する(S316)。そして、プリンタ10は、第1及び第2の判断用データDD1,DD2の間の色差を示す色差指標値を算出し(S318)、色差指標値と閾値とを比較する(S320)。このように、本実施例では、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1の一部である各対象画素のみに対してICC色変換及びテーブル色変換を実行して、色差指標値を算出する。このために、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に含まれる全ての画素に対してICC色変換及びテーブル色変換を実行して色差指標値を算出する構成と比べると、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを迅速に判断することができる。特に、上記の対象画素は、対象オブジェクトデータ内で最も利用されている色範囲に含まれる画素である。従って、プリンタ10は、当該色範囲内の色を正確に出力するための適切な判断を実行することができる。
プリンタ10は、色差指標値が閾値以上であると判断する場合(S320でYES)、即ち、入力プロファイルIP1が有用であると判断する場合には、オブジェクトデータOD1内の複数個の画素のうち、第1グループ以外の各グループ内の座標値を示す各画素(即ち「他の各画素」)に対してICC色変換を実行して、第1の部分データPD1を生成する(S330)。ここで、プリンタ10は、各対象画素に対してICC色変換を実行しないので、処理を迅速に実行することができる。そして、プリンタ10は、第1の判断用データDD1と第1の部分データPD1とを利用して、第1のCMYK画像データCD1を生成する(S332)。これにより、プリンタ10は、高品質の画像を印刷することができる。
一方、プリンタ10は、色差指標値が閾値未満であると判断する場合(S320でNO)、即ち、入力プロファイルIP1が有用でないと判断する場合には、オブジェクトデータOD1内の複数個の画素のうちの他の各画素に対してテーブル色変換を実行して、第2の部分データPD2を生成する(S335)。ここで、プリンタ10は、各対象画素に対してテーブル色変換を実行しないので、処理を迅速に実行することができる。そして、プリンタ10は、第2の判断用データDD2と第2の部分データPD2とを利用して、第2のCMYK画像データCD2を生成する(S337)。これにより、プリンタ10は、高品質の画像を印刷することができる。
また、プリンタ10は、入力プロファイルIP1とオブジェクトデータOD1との双方に基づいて、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断する(S320)。特に、プリンタ10は、入力プロファイルIP1を利用した色変換処理の結果(即ち第1の判断用データDD1)に基づいて、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断する(S320)。このために、プリンタ10は、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを適切に判断することができる。
(対応関係)
S314の処理が、「対象色変換処理」の一例である。オブジェクトデータOD1内の各対象画素が、「N1個の画素」及び「対象データ」の一例である。オブジェクトデータOD1内の他の各画素が、「N2個の画素」の一例である。
(第3実施例の変形例)
CPU32は、図7のS330及びS332に代えて、対象オブジェクトデータ内の全ての画素に対してICC色変換を実行して、第1のCMYK画像データを生成してもよい。また、CPU32は、S335及びS337に代えて、対象オブジェクトデータ内の全ての画素に対してテーブル色変換を実行して、第2のCMYK画像データを生成してもよい。本変形例では、CPU32は、S314及びS316において、位置データをメモリ34に記憶させずに済む。
(第4実施例;図9)
本実施例では、CPU32は、図3のS30の色変換処理において、図9の処理を実行する。S400は、図4のS100と同様である。S400でNOの場合に実行されるS440は、図4のS140と同様であり、S440が終了すると、図9の処理が終了する。S400でYESの場合に実行されるS410,S412は、図7のS310,S312と同様である。
S414では、CPU32は、最大座標値グループを構成する全てのRGB座標値に対してICC色変換を実行して、複数個のCMYK座標値を含む第1の判断用データを生成する。S416では、CPU32は、最大座標値グループを構成する全てのRGB座標値に対してテーブル色変換を実行して、複数個のCMYK座標値を含む第2の判断用データを生成する。S418では、CPU32は、S414で生成された第1の判断用データ内の複数個のCMYK座標値と、S416で生成された第2の判断用データ内の複数個のCMYK座標値と、の間の色差を示す色差指標値を算出する。具体的には、CPU32は、図5のS214と同様に複数個の距離の和を算出し、複数個の距離の和を最大座標値グループ内のRGB座標値の個数で除算することによって、色差指標値を算出する。
S420では、CPU32は、S418で算出された色差指標値が閾値以上であるのか否かを判断する。CPU32は、色差指標値が閾値以上であると判断する場合(S420でYES)には、S430において、図5のS210と同様の処理を実行して、第1のCMYK画像データを生成し、色差指標値が閾値未満であると判断する場合(S420でNO)には、S435において、図9のS440と同様の処理を実行して、第2のCMYK画像データを生成する。S430又はS435が終了すると、図9の処理が終了する。
(処理の流れの一例;図10)
次いで、図10を参照して、図9の処理によって実現される具体例を説明する。プリンタ10は、最大座標値グループとして第1グループを選択する場合(S412)に、最大座標値グループを構成する各RGB座標値に対してICC色変換を実行して、第1の判断用データDD1を生成する(S414)。また、プリンタ10は、最大座標値グループを構成する各RGB座標値に対してテーブル色変換を実行して、第2の判断用データDD2を生成する(S416)。そして、プリンタ10は、第1及び第2の判断用データDD1,DD2の間の色差を示す色差指標値を算出し(S418)、色差指標値と閾値とを比較する(S420)。最大座標値グループを構成するRGB座標値の個数は、通常、オブジェクトデータOD1の画素数よりも少ない。このために、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に含まれる全ての画素に対してICC色変換及びテーブル色変換を実行して色差指標値を算出する構成と比べると、色差指標値を迅速に算出することができる。このために、プリンタ10は、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを迅速に判断することができる。特に、最大座標値グループは、対象オブジェクトデータ内で最も利用されている色範囲に含まれる画素である。従って、プリンタ10は、当該色範囲内の色を正確に出力するための適切な判断を実行することができる。
プリンタ10は、色差指標値が閾値以上であると判断する場合(S420でYES)、即ち、入力プロファイルIP1が有用であると判断する場合には、オブジェクトデータOD1に対してICC色変換を実行して、第1のCMYK画像データCD1を生成する(S430)。これにより、プリンタ10は、高品質の画像を印刷することができる。
一方、プリンタ10は、色差指標値が閾値未満であると判断する場合(S420でNO)、即ち、入力プロファイルIP1が有用でないと判断する場合には、オブジェクトデータOD1に対してテーブル色変換を実行して、第2のCMYK画像データCD2を生成する(S435)。これにより、プリンタ10は、高品質の画像を印刷することができる。
また、プリンタ10は、入力プロファイルIP1とオブジェクトデータOD1との双方に基づいて、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断する(S420)。特に、プリンタ10は、入力プロファイルIP1を利用した色変換処理の結果(即ち第1の判断用データDD1)に基づいて、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断する(S420)。このために、プリンタ10は、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを適切に判断することができる。
(対応関係)
S414の処理が、「対象色変換処理」の一例である。最大座標値グループ内の全てのRGB座標値が、「M個の画素」及び「対象データ」の一例である。
(第4実施例の変形例)
CPU32は、図9のS414において、最大座標値グループを構成する一部のRGB座標値に対してICC色変換を実行して、第1の判断用データを生成し、S416において、当該一部のRGB座標値に対してICC色変換を実行して、第2の判断用データを生成してもよい。本変形例によると、プリンタ10は、色差指標値をより迅速に算出することができる。本変形例では、上記の一部のRGB座標値が、「M個の画素」及び「対象データ」の一例である。
(第5実施例;図11)
本実施例では、CPU32は、図3のS30の色変換処理において、図11の処理を実行する。S500は、図4のS100と同様である。S500でYESの場合にはS510に進み、S500でNOの場合にはS540に進む。
S510では、CPU32は、所定テーブルPT内の複数個のRGB座標値(即ち全てのRGB座標値)に対してICC色変換を実行して、複数個のCMYK座標値を生成する。S512では、CPU32は、所定テーブルPT内の複数個のRGB座標値と、S510で生成された複数個のCMYK座標値と、が対応付けられている対応テーブルを生成する。S514では、CPU32は、所定テーブルPT内の複数個のCMYK座標値と、S512で生成された対応テーブル内の複数個のCMYK座標値と、の間の色差を示す色差指標値を算出する。具体的には、CPU32は、図5のS214と同様に複数個の距離の和を算出し、複数個の距離の和を所定テーブルPT内のCMYK座標値の個数で除算することによって、色差指標値を算出する。
S520では、CPU32は、S518で算出された色差指標値が閾値以上であるのか否かを判断する。CPU32は、色差指標値が閾値以上であると判断する場合(S520でYES)には、S530において、対象オブジェクトデータに対して、S512で生成された対応テーブルを利用したICC色変換を実行して、第1のCMYK画像データを生成する。一方、CPU32は、色差指標値が閾値未満であると判断する場合(S520でNO)には、S540において、図4のS140と同様の処理を実行して、第2のCMYK画像データを生成する。S530又はS540が終了すると図11の処理が終了する。
(処理の流れの一例)
次いで、図11の処理によって実現される具体例を説明する。プリンタ10は、所定テーブルPT内の各RGB座標値に対して、入力プロファイルIP1と各出力プロファイルOP1,OP2を利用したICC色変換を実行して、各CMYK座標値を生成し(S510)、当該各RGB座標値と当該各CMYK座標値とが対応付けられている対応テーブルCTを生成する(S512)。そして、プリンタ10は、所定テーブルPT内の各CMYK座標値と対応テーブルCT内の各CMYK座標値との間の色差を示す色差指標値を算出し(S514)、色差指標値と閾値とを比較する(S520)。このように、本実施例では、プリンタ10は、オブジェクトデータOD1に基づかずに、入力プロファイルIP1が有用であるのかを判断するので、当該判断を迅速に実行し得る。
プリンタ10は、色差指標値が閾値以上であると判断する場合(S520でYES)、即ち、入力プロファイルIP1が有用であると判断する場合には、オブジェクトデータOD1に対して対応テーブルCTを利用したICC色変換を実行して、第1のCMYK画像データCD1を生成する(S530)。これにより、プリンタ10は、高品質の画像を印刷することができる。特に、プリンタ10は、対応テーブルCTを利用したICC色変換を実行するので、オブジェクトデータOD1に対して入力プロファイルIP1及び各出力プロファイルOP1,OP2を利用した各色変換を順次実行する構成と比べると、ICC色変換を迅速に実行することができる。
一方、プリンタ10は、色差指標値が閾値未満であると判断する場合(S520でNO)、即ち、入力プロファイルIP1が有用でないと判断する場合には、オブジェクトデータOD1に対して所定テーブルPTを利用したテーブル色変換を実行して、第2のCMYK画像データCD2を生成する(S540)。これにより、プリンタ10は、高品質の画像を印刷することができる。
また、プリンタ10は、入力プロファイルIP1を利用した色変換処理の結果(即ちS510で生成される各CMYK座標値)に基づいて、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを判断する(S420)。このために、プリンタ10は、入力プロファイルIP1が有用であるのか否かを適切に判断することができる。
(対応関係)
S510の処理が、「対象色変換処理」の一例である。所定テーブルPT内の全てのRGB座標値が、「L個の第1座標値」及び「対象データ」の一例である。所定テーブルPT内の全てのCMYK座標値、対応テーブルCT内の全てのCMYK座標値が、それぞれ、「L個の第2座標値」、「L個の第3座標値」の一例である。
(第5実施例の変形例)
CPU32は、S530に代えて、図5のS210を実行して、第1のCMYK画像データを生成してもよい。この場合、S512の処理を省略可能である。特に、本変形例では、CPU32は、S510において、所定テーブルPT内の全てのRGB座標値に対してICC色変換を実行しなくてもよい。即ち、CPU32は、所定テーブルPT内の一部のRGB座標値のみに対してICC色変換を実行して各CMYK座標値を生成し、所定テーブルPTにおいて当該一部のRGB座標値に対応付けられている各CMYK座標値と、生成済みの各CMYK座標値と、の間の色差を示す色差指標値を算出してもよい。
(第6実施例;図12)
本実施例では、CPU32は、図3のS30の色変換処理において、図12の処理を実行する。S600は、図4のS100と同様である。S600でYESの場合にはS610に進み、S600でNOの場合にはS640に進む。
S610では、CPU32は、対象入力プロファイルに含まれる無彩色を示す各RGB座標値を特定する。具体的には、CPU32は、対象入力プロファイル内の複数個のRGB座標値の中から、R値、G値、及び、B値が等しい各RGB座標値(例えば、R=0、G=0、B=0を示す座標値)を特定することによって、無彩色を示す各RGB座標値を特定する。
S612では、CPU32は、対象入力プロファイル内の複数個のLab座標値の中から、S610で特定された各RGB座標値に対応付けられている各Lab座標値を特定する。
S614では、CPU32は、S612で特定された各Lab座標値の中から、無彩色を示すLab座標値の個数を特定する。具体的には、CPU32は、S612で特定された各Lab座標値の中から、a値及びb値がゼロを示すLab座標値をカウントすることによって、無彩色を示すLab座標値の個数を特定する。
S620では、CPU32は、S614で特定された個数が第1の閾値未満であるのか否かを判断する。ここで、第1の閾値は、S610で特定されたRGB座標値の個数に等しい値である。即ち、S620では、CPU32は、対象入力プロファイルにおいて、無彩色を示す全てのRGB座標値が、無彩色を示すLab座標値に対応付けられているのか否かを判断する。CPU32は、特定済みの個数が第1の閾値未満であると判断する場合(S620でYES)、即ち、対象入力プロファイルにおいて、無彩色を示す少なくとも1個のRGB座標値が、無彩色とは異なる色を示すLab座標値に対応付けられていると判断する場合には、S630において、図5のS210と同様の処理を実行して、第1のCMYK画像データを生成する。一方、CPU32は、特定済みの個数が第1の閾値以上であると判断する場合(より具体的には特定済みの個数が第1の閾値に等しい場合;S620でNO)、即ち、無彩色を示す全てのRGB座標値が無彩色を示すLab座標値に対応付けられていると判断する場合には、S640において、図4のS140と同様の処理を実行して、第2のCMYK画像データを生成する。S630又はS640が終了すると、図12の処理が終了する。
以下では、無彩色を無彩色とは異なる色に変換するためのデータが存在することを「無彩色軸がずれている」と表現する。対象入力プロファイルにおいて、無彩色を示す少なくとも1個のRGB座標値が、無彩色とは異なる色を示すLab座標値に対応付けられている場合(S620でYES)には、対象入力プロファイルの無彩色軸がずれている。このために、ICC色変換を実行しなければ、対象オブジェクトデータで定義されている無彩色を正確に出力できない可能性が高い。即ち、ICC色変換を実行すると、無彩色を正確に出力できる可能性が高い。従って、プリンタ10は、S620でYESと判断する場合、即ち、対象入力プロファイルが有用であると判断する場合には、対象オブジェクトデータに対してICC色変換を実行して、第1のCMYK画像データを生成する(S630)。これにより、プリンタ10は、高品質の画像を印刷することができる。
一方、対象入力プロファイルにおいて、無彩色を示す全てのRGB座標値が、無彩色を示すLab座標値に対応付けられている場合(S620でNO)には、対象入力プロファイルの無彩色軸がずれていない。そして、所定テーブルPTでは、無彩色軸がずれていない。このために、ICC色変換を実行しなくても、テーブル色変換を実行すれば、対象オブジェクトデータで定義されている無彩色を正確に出力できる可能性が高い。従って、プリンタ10は、S620でNOと判断する場合、即ち、対象入力プロファイルが有用でないと判断する場合には、対象オブジェクトデータに対してテーブル色変換を実行して、第2のCMYK画像データを生成する(S640)。これにより、プリンタ10は、対象オブジェクトデータに対して対象入力プロファイル及び各出力プロファイルOP1,OP2を利用した各色変換を順次実行する構成(即ちS630)と比べると、色変換を迅速に実行することができる。
また、プリンタ10は、対象オブジェクトデータに基づかずに、対象入力プロファイルが有用であるのかを判断するので(S620)、当該判断を迅速に実行し得る。特に、プリンタ10は、対象入力プロファイルを利用した色変換処理を実行せずに、対象入力プロファイルが有用であるのか否かを判断するので(S620)、当該判断を迅速に実行し得る。
(対応関係)
対象入力プロファイル内の複数個のRGB座標値、複数個のLab座標値が、それぞれ、「複数個の基準座標値」、「複数個の特定座標値」の一例である。
(第6実施例の変形例)
CPU32は、S620において、以下のようにして第1の閾値を決定してもよい。例えば、CPU32は、S610で特定された無彩色を示すRGB座標値の個数に所定の係数(例えば0.5)を乗算したり、当該個数から所定値を減算したりして、第1の閾値を決定する。また、別の変形例では、例えば、CPU32は、予め決められている固定値である第1の閾値を利用してもよい。
(第7実施例;図12)
本実施例では、S620でNOと判断される場合にS710に進む点が、第6実施例とは異なる。S710では、CPU32は、対象オブジェクトデータに含まれる無彩色画素の個数を特定する。ここで、無彩色画素は、無彩色及び無彩色の近くの色を含む所定の無彩色範囲内の座標値を示す画素である。具体的には、CPU32は、対象オブジェクトデータ内の複数個の画素の中から、上記の所定の無彩色範囲内の座標値を示す各画素を特定することによって、無彩色画素の個数を特定する。なお、変形例では、所定の無彩色範囲は、無彩色の近くの色を含んでおらず、無彩色のみを含んでいてもよい。
S720では、CPU32は、S710で特定された無彩色画素の個数が第2の閾値未満であるのか否かを判断する。即ち、CPU32は、対象オブジェクトデータにおいて無彩色の利用率が低いのか否かを判断する。第2の閾値は、本実施例では、対象オブジェクトデータの画素数に所定パーセント(例えば50%)を乗算することによって得られる値であるが、変形例では、予め決められている固定値であってもよい。CPU32は、無彩色画素の個数が第2の閾値未満である場合(S720でYES)、即ち、対象オブジェクトデータにおいて無彩色の利用率が低い場合には、S630に進む。無彩色の利用率が低い場合(S720でYES)には、対象オブジェクトデータにおいて無彩色とは異なる色が比較的多く利用されている。この場合、当該異なる色を正確に出力するために、ICC色変換が実行されることが好ましい。従って、プリンタ10は、S720でYESと判断する場合、即ち、対象入力プロファイルが有用であると判断する場合には、対象オブジェクトデータに対してICC色変換を実行して、第1のCMYK画像データを生成する(S630)。これにより、プリンタ10は、高品質の画像を印刷することができる
一方、CPU32は、無彩色画素の個数が第2の閾値以上である場合(S720でNO)、即ち、対象オブジェクトデータにおいて無彩色の利用率が高い場合には、S640に進む。無彩色の利用率が高い場合(S720でNO)には、対象オブジェクトデータにおいて無彩色とは異なる色があまり利用されていないので、ICC色変換を実行する必要性が低い。従って、プリンタ10は、S720でNOと判断する場合、即ち、対象入力プロファイルが有用でないと判断する場合には、対象オブジェクトデータに対してテーブル色変換を実行して、第2のCMYK画像データを生成する(S640)。これにより、プリンタ10は、色変換を迅速に実行することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。変形例を以下に列挙する。
(変形例1)上記の実施例では、CPU32は、ネットワークインターフェース16を介して、端末装置50からPDFファイル100を取得する。これに代えて、CPU32は、例えば、メモリデバイスが着脱可能に装着されるメモリインターフェースを介して、メモリデバイスからPDFファイル100を取得してもよい。また、例えば、プリンタ10に代えてPCが「画像処理装置」の一例である場合には、PCのCPUは、PCのメモリからPDFファイル100を読み出すことによって、PDFファイル100を取得してもよい。
(変形例2)メモリ34は、第1及び第2の出力プロファイルOP1,OP2に代えて、Lab色空間内の座標値をCMYK色空間内の座標値に変換するためのデータを含む1個の出力プロファイルを格納していてもよい。この場合、CPU32は、対象入力プロファイルと上記の1個の出力プロファイルとを利用したICC色変換を実行する。本変形例では、上記の1個の出力プロファイルが、「出力側プロファイル」の一例である。
(変形例3)CPU32は、標準の色空間であるRGB色空間内の座標値を示す複数個の画素を含むRGB画像データを生成する場合に、当該RGB画像データを表示部14に供給して、当該RGB画像データによって表わされる画像を表示部14に表示させてもよい。本変形例では、表示部14が、「出力部」の一例である。また、標準の色空間であるRGB色空間が、「第2の色空間」の一例である。
(変形例4)CPU32は、対象入力プロファイルが有用であるのか否かを判断するために、上記の複数個の実施例を組み合わせてもよい。例えば、CPU32は、図12のS600〜S620を実行し、S620でNOの場合にS640に進み、S620でYESの場合に図4のS110〜S140を実行してもよい。この場合、図12のS620と図4のS120とが、「判断」の一例である。このように、複数個の実施例を組み合わせる場合には、処理負荷が低い判断処理を先に実行し、処理負荷が高い判断処理を後に実行するのが好ましい。例えば、第3及び第4実施例は、座標値グループという概念が利用されるので、処理負荷が比較的に低い。従って、例えば、CPU32は、第4実施例の図9のS400〜S420を実行し、S420でNOの場合にS435に進み、S420でYESの場合に第1実施例の図4のS110〜S140を実行してもよい。
(変形例5)CPU32は、PDFファイルに代えて、他の形式(例えばJPEG等)のファイルを取得する場合に、上記の各実施例と同様の処理を実行してもよい。即ち、「対象ファイル」は、オブジェクトデータと入力側プロファイルとを含む形式であれば、どのような形式のファイルであってもよい。
(変形例6)「画像処理装置」は、プリンタ10でなくてもよく、例えば、PC、サーバ、携帯端末等の他のデバイスであってもよい。例えば、PCは、上記の実施例と同様の処理を実行して印刷データを生成し、印刷データをプリンタに送信してもよい。この場合、プリンタが「出力部」の一例である。
(変形例7)上記の各実施例の全ての処理がCPU32によって実行されなくてもよく、他のデバイスによって実行されてもよい。例えば、CPU32は、図3のS10を実行すると、PDFファイル100を第1のサーバに送信してもよい。この場合、第1のサーバが、図3のS20〜S50の処理を実行し、印刷データをプリンタ10に送信する。そして、CPU32は、S60を実行する。本変形例では、プリンタ10と第1のサーバとの組合せが、「画像処理装置」の一例である。また、別の変形例では、上記の第1のサーバがS20〜S40を実行し、第1のサーバとは別体に構成されている第2のサーバがS50を実行してもよい。本変形例では、プリンタ10と第1及び第2のサーバとの組合せが、「画像処理装置」の一例である。
(変形例8)上記の各実施例では、CPU32がプログラム36に従って処理を実行することによって、図2〜図12の各処理が実現される。これに代えて、これらの各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、10:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:ネットワークインターフェース、18:印刷エンジン、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、34a:不揮発性領域、34b:揮発性領域、36:プログラム、50:端末装置、100:PDFファイル、CD1,CD2:CMYK画像データ、DD1,DD2:判断用データ、CT:対応テーブル、IP1,IP2:入力プロファイル、LD1:Lab画像データ、OD1,OD2:オブジェクトデータ、OP1,OP2:出力プロファイル、PD1,PD2:部分データ、PT:所定テーブル、Q1〜QM:Lab座標値、RD1:RGB画像データ

Claims (15)

  1. 画像処理装置であって、
    第1の色空間内の座標値を第2の色空間内の座標値に変換するための所定データと、特定の色空間内の座標値を前記第2の色空間内の座標値に変換するためのデータを含む出力側プロファイルと、を格納可能なメモリと、
    前記所定データと前記出力側プロファイルとが前記メモリに格納されている状態で、対象ファイルを取得する取得部であって、前記対象ファイルは、前記第1の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含むオブジェクトデータと、前記第1の色空間内の座標値を前記特定の色空間内の座標値に変換するためのデータを含む入力側プロファイルと、を含む、前記取得部と、
    前記オブジェクトデータに対して色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含む変換済みデータを生成する色変換部であって、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記色変換処理である第1種の色変換処理によって生成される第1種の前記変換済みデータと、前記所定データを利用した前記色変換処理である第2種の色変換処理によって生成される第2種の前記変換済みデータと、のうちのどちらが、前記対象ファイルによって表わされる画像の出力のために利用されるべきかを、前記入力側プロファイルに基づいて判断する前記色変換部と、
    前記判断の結果に応じた前記変換済みデータを利用して、前記対象ファイルによって表わされる前記画像を出力部に出力させる出力制御部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記色変換部は、前記入力側プロファイルと前記オブジェクトデータとに基づいて、前記判断を実行する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色変換部は、対象データに対する前記入力側プロファイルを利用した対象色変換処理の結果に基づいて、前記判断を実行する、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記色変換部は、
    前記オブジェクトデータである前記対象データに対して、前記入力側プロファイルを利用した入力側色変換処理であって、前記第1種の色変換処理のうちの前記入力側色変換処理である前記対象色変換処理を実行して、前記特定の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含む中間データを生成し、
    前記中間データに含まれる前記複数個の画素のうち、前記画像処理装置が表現不可能な色範囲内の座標値を示す不可能画素の個数が閾値未満である場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
    前記不可能画素の個数が前記閾値以上である場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記色変換部は、
    前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記中間データに対して、前記出力側プロファイルを利用した出力側色変換処理であって、前記第1種の色変換処理のうちの前記出力側色変換処理を実行して、前記第1種の変換済みデータを生成し、
    前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記オブジェクトデータに対して、前記所定データを利用した前記第2種の色変換処理を実行して、前記第2種の変換済みデータを生成する、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記色変換部は、
    前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうちのN1個(前記N1は1以上の整数)の画素である前記対象データに対して、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記第1種の色変換処理である前記対象色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示すN1個の画素を含む第1の判断用データを生成し、
    前記対象データに対して、前記所定データを利用した前記第2種の色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示すN1個の画素を含む第2の判断用データを生成し、
    前記第1の判断用データに含まれる前記N1個の画素と前記第2の判断用データに含まれる前記N1個の画素との間の色差を示す色差指標値を算出し、
    前記色差指標値が、前記色差が閾値以上であることを示す場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
    前記色差指標値が、前記色差が前記閾値未満であることを示す場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記対象データである前記N1個の画素は、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素の全てであり、
    前記第1の判断用データは、前記第1種の変換済みデータであり、
    前記第2の判断用データは、前記第2種の変換済みデータである、請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記色変換部は、
    前記第1の色空間内の予め決められている複数個の座標値グループのそれぞれについて、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、当該座標値グループに含まれる座標値を示すグループ画素の個数を算出し、
    前記複数個の座標値グループの中から、前記グループ画素の個数が最大である最大座標値グループを選択し、
    前記対象データである前記N1個の画素のそれぞれは、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、前記最大座標値グループに含まれる座標値を示す画素である、請求項6に記載の画像処理装置。
  9. 前記色変換部は、
    前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、前記N1個の画素以外のN2個(前記N2は1以上の整数)の画素に対して、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記第1種の色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示すN2個の画素を含む第1の部分データを生成し、前記第1の判断用データと前記第1の部分データとを含む前記第1種の変換済みデータを生成し、
    前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、前記N1個の画素以外の前記N2個の画素に対して、前記所定データを利用した前記第2種の色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示すN2個の画素を含む第2の部分データを生成し、前記第2の判断用データと前記第2の部分データとを含む前記第2種の変換済みデータを生成する、請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記色変換部は、
    前記第1の色空間内の予め決められている複数個の座標値グループのそれぞれについて、前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、当該座標値グループに含まれる座標値を示すグループ画素の個数を算出し、
    前記複数個の座標値グループの中から、前記グループ画素の個数が最大である最大座標値グループを選択し、
    前記最大座標値グループに含まれるM個(前記Mは1以上の整数)の座標値である前記対象データに対して、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記第1種の色変換処理である前記対象色変換処理を実行して、前記第2の色空間内のM個の座標値を含む第1の判断用データを生成し、
    前記対象データに対して、前記所定データを利用した前記第2種の色変換処理を実行して、前記第2の色空間内のM個の座標値を含む第2の判断用データを生成し、
    前記第1の判断用データに含まれる前記M個の座標値と前記第2の判断用データに含まれる前記M個の座標値との間の色差を示す色差指標値を算出し、
    前記色差指標値が、前記色差が閾値以上であることを示す場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
    前記色差指標値が、前記色差が前記閾値未満であることを示す場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項3に記載の画像処理装置。
  11. 前記所定データは、前記第1の色空間内の複数個の第1座標値と、前記第2の色空間内の複数個の第2座標値と、が対応付けられているデータを含み、
    前記色変換部は、
    前記所定データに含まれるL個(前記Lは1以上の整数)の第1座標値である前記対象データに対して、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記第1種の色変換処理である前記対象色変換処理を実行して、前記第2の色空間内のL個の第3座標値を算出し、
    前記所定データに含まれるL個の第2座標値であって、前記L個の第1座標値に対応付けられている前記L個の第2座標値と、前記L個の第3座標値と、の間の色差を示す色差指標値を算出し、
    前記色差指標値が、前記色差が閾値以上であることを示す場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
    前記色差指標値が、前記色差が前記閾値未満であることを示す場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項3に記載の画像処理装置。
  12. 前記L個の第1座標値は、前記所定データに含まれる全ての第1座標値であり、
    前記L個の第2座標値は、前記所定データに含まれる全ての第2座標値であり、
    前記色変換部は、
    前記L個の第1座標値と前記L個の第3座標値とが対応付けられている対応テーブルを生成し、
    前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記オブジェクトデータに対して前記対応テーブルを利用した前記第1種の色変換処理を実行して、前記第1種の変換済みデータを生成し、
    前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断される場合に、前記オブジェクトデータに対して前記所定データを利用した前記第2種の色変換処理を実行して、前記第2種の変換済みデータを生成する、請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記入力側プロファイルは、前記第1の色空間内の複数個の基準座標値と、前記特定の色空間内の複数個の特定座標値と、が対応付けられているデータを含み、
    前記色変換部は、
    前記入力側プロファイルに含まれる前記複数個の基準座標値の中から、無彩色を示す1個以上の基準座標値を特定し、
    前記入力側プロファイルに含まれる前記複数個の特定座標値の中から、前記1個以上の基準座標値に対応付けられている1個以上の特定座標値を特定し、
    前記1個以上の特定座標値に含まれる無彩色を示す無彩色座標値の個数が第1の閾値未満である場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
    前記1個以上の特定座標値に含まれる前記無彩色座標値の個数が前記第1の閾値以上である場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項1に記載の画像処理装置。
  14. 前記色変換部は、
    前記オブジェクトデータに含まれる前記複数個の画素のうち、所定の無彩色範囲内の座標値を示す無彩色画素の個数を特定し、
    前記1個以上の特定座標値に含まれる前記無彩色座標値の個数が前記第1の閾値以上であり、かつ、前記無彩色画素の個数が第2の閾値未満である場合に、前記第1種の変換済みデータが利用されるべきと判断し、
    前記1個以上の特定座標値に含まれる前記無彩色座標値の個数が前記第1の閾値以上であり、かつ、前記無彩色画素の個数が前記第2の閾値以上である場合に、前記第2種の変換済みデータが利用されるべきと判断する、請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 画像処理装置のためのコンピュータプログラムであって、
    前記画像処理装置は、第1の色空間内の座標値を第2の色空間内の座標値に変換するための所定データと、特定の色空間内の座標値を前記第2の色空間内の座標値に変換するためのデータを含む出力側プロファイルと、を格納可能なメモリを備え、
    前記コンピュータプログラムは、前記画像処理装置のコンピュータを、
    前記所定データと前記出力側プロファイルとが前記メモリに格納されている状態で、対象ファイルを取得する取得部であって、前記対象ファイルは、前記第1の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含むオブジェクトデータと、前記第1の色空間内の座標値を前記特定の色空間内の座標値に変換するためのデータを含む入力側プロファイルと、を含む、前記取得部と、
    前記オブジェクトデータに対して色変換処理を実行して、前記第2の色空間内の座標値を示す複数個の画素を含む変換済みデータを生成する色変換部であって、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとを利用した前記色変換処理である第1種の色変換処理によって生成される第1種の前記変換済みデータと、前記所定データを利用した前記色変換処理である第2種の色変換処理によって生成される第2種の前記変換済みデータと、のうちのどちらが、前記対象ファイルによって表わされる画像の出力のために利用されるべきかを、前記入力側プロファイルに基づいて判断する前記色変換部と、
    前記判断の結果に応じた前記変換済みデータを利用して、前記対象ファイルによって表わされる前記画像を出力部に出力させる出力制御部と、
    して機能させるコンピュータプログラム。
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