JP6680651B2 - 電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置 - Google Patents

電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6680651B2
JP6680651B2 JP2016170266A JP2016170266A JP6680651B2 JP 6680651 B2 JP6680651 B2 JP 6680651B2 JP 2016170266 A JP2016170266 A JP 2016170266A JP 2016170266 A JP2016170266 A JP 2016170266A JP 6680651 B2 JP6680651 B2 JP 6680651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolytic solution
base material
electric module
manufacturing
sealing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016170266A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018037556A (ja
Inventor
壮一郎 鈴木
壮一郎 鈴木
俊介 功刀
俊介 功刀
泰博 稲垣
泰博 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2016170266A priority Critical patent/JP6680651B2/ja
Publication of JP2018037556A publication Critical patent/JP2018037556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6680651B2 publication Critical patent/JP6680651B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/542Dye sensitized solar cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Hybrid Cells (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

本発明は、電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置に関する。
近年、クリーンな発電源として、光エネルギーを直接かつ即時に電力に変換することができ、二酸化炭素等の汚染物質を排出しない太陽電池が注目されている。その中でも、色素増感太陽電池は、高い変換効率を有し、比較的簡易な方法により製造され、且つ原材料単価が安価であるため、次世代太陽電池として期待されている。
最近では、色素増感太陽電池をはじめとする太陽電池の実用化に向けて、ロール・ツー・ロール方式(以下、RtoR方式と記載する)を導入した連続生産が検討されている。例えば、特許文献1には、RtoR方式で製造可能であって、透明導電層と、半導体電極と、対極基板と、対電極と、封止材と、電解液と、集電電極と、を備えた色素増感太陽電池及びその製造方法が開示されている。特許文献1に記載の色素増感太陽電池では、対極基板及び複数個の封止材に形成された孔部を介して、透明導電層と集電電極とが電気的に接続されている。
特許文献1に記載の色素増感太陽電池の製造方法は、透明導電層の一主面上の少なくとも一部に多孔質半導体層を形成する工程と、多孔質半導体層に増感色素を担持させ、半導体電極を形成する工程と、対極基板の一主面上の少なくとも一部に対電極を設ける工程と、半導体電極と対電極とを対向配置するとともに、半導体電極と対電極との間に複数個の封止材を介在させる工程と、半導体電極と対電極との間に電解液を設ける工程と、対極基板及び複数個の封止材のそれぞれに連通するようにして対極基板及び複数個の封止材のそれぞれに形成された孔部と対極基板の対電極が設けられた面とは反対側の主面上とに一体的に集電電極を形成する工程と、を備えている。
特開2012−174596号公報
RtoR方式を用いた色素増感太陽電池等の電気モジュールの製造においては、粘性の低い液状の電解液を用いる場合がある。その場合、液漏れ防止の観点から、電解液の両側に位置する封止材の塗布時の高さ寸法は電解液の塗布時の高さ寸法より高くする必要がある。しかしながら、封止材を電解液よりも先に、電解液よりも高く塗布すると、その後、電解液を塗布する際に電解液塗布装置の塗布口が、既に塗布されている封止材を擦ってしまうという問題があった。この問題に対して、塗布口の数、形状や相対位置等を所望の色素増感太陽電池の電解液および封止材の塗布位置に合わせて製造した特殊な電解液塗布装置(以下、単に「特殊な電解液塗布装置」とする)を用いる対策方法が考えられるが、特殊な電解液塗布装置は大変高価であるうえ、色素増感太陽電池のパターンや仕様に合わせて変更する必要があり、前述の対策方法では電気モジュールの製造コストが高くなるという別の問題が生じる。
本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、電解液塗布装置が封止材を擦るのを防止し、特殊な電解液塗布装置を用いることなく、製造コストの増大を抑えることができる電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置を提供する。
本発明に係る電気モジュールの製造方法は、二枚の基材の間に電解液と該電解液よりも粘性の高い封止材とを備え、前記二枚の基材のうち一方の基材の表面に沿って前記電解液が前記封止材の間に設けられた電気モジュールの製造方法であって、前記一方の基材に前記封止材を塗布する前に前記電解液を塗布し、前記一方の基材に前記封止材を塗布する位置において前記封止材の高さを前記電解液の高さよりも高くして塗布することを特徴とする。
上述の構成によれば、封止材を塗布する前に封止材よりも粘性の低い電解液が一方の基材(以下、単に「基材」という場合がある)に塗布されるので、電解液塗布装置に封止材が擦れるのを確実に防止することができる。また、電解液の塗布時の高さ寸法が封止材の塗布時の高さ寸法よりも低くなるので、封止材を塗付する際に、封止材塗布装置に電解液が擦れるのを確実に防止することができる。そのため、特殊な塗布装置を設ける必要がなく、電解液及び封止材が所望の高さ寸法に塗布されるので、製造した電気モジュールの品質が高く確保される。また、特殊な塗布装置を使用しないので、電気モジュールの製造コストの増大が抑えられる。
上述の電気モジュールの製造方法では、前記一方の基材に前記封止材を塗布する位置において前記電解液の高さよりも前記封止材の高さを50μm以上1000μm以下高くして塗布することが好ましい。
上述の構成によれば、封止材塗布装置等への電解液の擦れがより確実に防止され、封止材が良好に塗付される。また、電解液の高さよりも封止材の高さを50μm以上高くすることで、何らかの不具合等が発生した場合でも封止材の塗布領域に形成されている構造や基材等が傷付きにくい。また、電解液の高さよりも封止材の高さを1000μm以下高くすることで、封止材の表面張力を維持して封止材が均一に塗布される。
上述の電気モジュールの製造方法では、前記電解液を前記一方の基材に10μm以上1000μm以下の高さ寸法で塗布することが好ましい。
上述の構成によれば、電解液を10μm以上の高さ寸法で塗布することで、何らかの不具合等が発生した場合でも電解液の塗布領域に形成されている構造(例えば、半導体層等)が傷付きにくい。また、電解液を1000μm以下の高さ寸法で塗布することで、電解液の表面張力を維持して電解液が均一に塗布される。
上述の電気モジュールの製造方法では、前記一方の基材の幅方向において前記電解液の両側に前記封止材を塗布し、前記電解液の幅寸法を前記幅方向において隣り合う前記封止材同士の隙間の10%以上90%以下とすることが好ましい。
上述の構成によれば、電解液の幅寸法を封止材同士の隙間の10%以上とすることで、封止材を液密にすることができ、電気モジュールの美観性の低下も抑えられる。また、電解液の幅寸法を封止材同士の隙間の90%以下とすることで、電解液が封止材からあふれ難くなり、封止材の硬化等にも影響を与えずに済む。
上述の電気モジュールの製造方法では、前記電解液を前記一方の基材に対して水平方向と上向きの方向との間の範囲の何れかの向きから塗布することが好ましい。
上述の構成によれば、封止材よりも粘性の低い電解液が電解液塗布装置から基材に向けて水平または水平より下方から塗布されるので、電解液の自重によって電解液塗布装置から電解液が過剰に塗布されることなく、適量で塗布され、電解液の液漏れが防止される。
上述の電気モジュールの製造方法では、前記電気モジュールは色素増感太陽電池であってもよい。
本発明に係る電気モジュールの製造装置は、上述の電気モジュールを製造するための電気モジュールの製造装置であって、前記一方の基材に前記電解液を塗布するための電解液塗布装置と、前記一方の基材に前記封止材を塗布するための封止材塗布装置と、を備え、前記電解液塗布装置の塗布口と前記一方の基材との間隔が前記封止材塗布装置の塗布口と前記一方の基材との間隔よりも小さいことを特徴とする。
上述の構成によれば、それぞれの塗布装置の塗布口と基材との間隔に応じて、基材に塗布する電解液の塗布時の高さ寸法が基材に塗布する封止材の塗布時の高さ寸法よりも小さくなる。したがって、電解液塗布装置に封止材が擦れず、封止材塗布装置に電解液が擦れずに済み、電気モジュールの製造コストの増大も抑えられる。また、電解液および封止材が良好に塗布された電気モジュールが得られる。
上述の電気モジュールの製造装置では、前記電解液塗布装置の塗布口と前記一方の基材との間隔が前記封止材塗布装置の塗布口と前記一方の基材との間隔よりも50μm以上1000μm以下小さいことが好ましい。
上述の構成によれば、封止材塗布装置等への電解液の擦れがより確実に防止され、封止材が良好に塗付される。また、電解液塗布装置の塗布口と基材との間隔が封止材塗布装置の塗布口と基材との間隔よりも50μm以上小さいことで、何らかの不具合等が発生した場合でも封止材の塗布領域に形成されている構造や基材等が傷付きにくい。また、電解液塗布装置の塗布口と基材との間隔が封止材塗布装置の塗布口と基材との間隔よりも1000μm以下小さいことで、封止材の表面張力が維持された状態で封止材が均一に塗布される。
上述の電気モジュールの製造装置では、前記電解液塗布装置の塗布口と前記一方の基材との間隔が10μm以上1000μm以下であることが好ましい。
上述の構成によれば、電解液塗布装置の塗布口と一方の基材との間隔が10μm以上であることで、何らかの不具合等が発生した場合でも電解液の塗布領域に形成されている構造(例えば、半導体層等)が傷付きにくい。また、電解液塗布装置の塗布口と一方の基材との間隔が1000μm以下であることで、電解液の表面張力が維持された状態で電解液が均一に塗布される。
上述の電気モジュールの製造装置では、前記一方の基材の幅方向において前記電解液塗布装置の塗布口の両側に前記封止材塗布装置の塗布口が配置されており、前記電解液塗布装置の塗布口の幅寸法は前記幅方向において隣り合う前記封止材塗布装置の塗布口同士の隙間の10%以上90%以下であることが好ましい。
上述の構成によれば、電解液塗布装置の塗布口の幅寸法が隣り合う封止材塗布装置の塗布口同士の隙間の10%以上であることで、封止材を液密にすることができ、電気モジュールの美観性の低下も抑えられる。また、電解液塗布装置の塗布口の幅寸法が隣り合う封止材塗布装置の塗布口同士の隙間の90%以下であることで、電解液が封止材からあふれ難くなり、封止材の硬化等にも影響を与えずに済む。
上述の電気モジュールの製造装置では、前記電解液塗布装置の塗布口が横向きから上向きまでの範囲に位置していることが好ましい。
上述の構成によれば、封止材よりも粘性の低い電解液が電解液塗布装置から基材に向けて水平または水平より下方から塗布されるので、電解液の自重によって電解液塗布装置から電解液が過剰に塗布されることなく、適量で塗布され、電解液の液漏れが防止される。
上述の電気モジュールの製造装置においても、前記電気モジュールは色素増感太陽電池であってもよい。
本発明に係る電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置によれば、電解液塗布装置が封止材を擦るのを防止することができる。また、特殊な電解液塗布装置を用いることなく、電気モジュールの製造コストの増大を抑えることができる。
本発明を適用した一実施形態の電気モジュールの製造方法を用いて製造可能な電池シートの構成を示す平面図である。 本発明を適用した一実施形態の電気モジュールの製造方法を用いて製造可能な電池シートの構成を示す図であり、図1に示すX−X線で矢視した断面図である。 本発明を適用した一実施形態の電気モジュールの製造装置の概略側面図である。 本発明を適用した一実施形態の電気モジュールの製造装置の第一変形例を示す概略側面図である。 本発明を適用した一実施形態の電気モジュールの製造装置の第二変形例を示す概略側面図である。 本発明を適用した一実施形態の電気モジュールの製造方法を説明するための電池シートの前駆体の断面図である。 本発明を適用した一実施形態の電気モジュールの製造方法を説明するための電池シートの前駆体の断面図である。
以下、本発明を適用した電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる図面は模式的なものであり、長さ、幅、及び厚みの比率等は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。
(電気モジュールの構成)
以下では、後述する電気モジュールの製造方法を用いて製造される電気モジュールの一例として、RtoR方式を用いて製造されるフィルム型の色素増感太陽電池(電気モジュール)を挙げて、説明する。RtoR方式を用いて製造される色素増感太陽電池は、例えば図1及び図2に示す電池シート21を所望の大きさで切り出し、配線7の接続等を施したものである。
なお、本実施形態の電気モジュールの製造方法を用いて製造される電気モジュールは、色素増感太陽電池に限定されず、二枚の基材の間に電解液と、電解液よりも粘性の高い封止材と、を備え、二枚の基材のうち少なくとも一方の基材の表面に沿って電解液が封止材の間に設けられたものであれば、色素増感太陽電池以外の電気モジュールを全て含んでいる。また、本実施形態の電気モジュールの製造方法を用いて製造される電気モジュールは、RtoR方式を用いて製造されるもの、即ち基材を所定の方向に搬送しつつ連続的に製造されるものに限定されず、予め切り分けられた基材毎にセル構造が形成されるものも含んでいる。
図1及び図2に示すように、電池シート(色素増感太陽電池)21は、第一基材(一方の基材)1と、第一基材1の一方の表面1aの所定の領域に形成された半導体電極5と、配線7と、封止材9と、第二基材(基材)6と、第二基材6の一方の表面6aの所定の領域に形成された触媒層8と、を備えている。
第一基材1は、半導体電極5、配線7、封止材9の基台となる部材である。第一基材1は、RtoR方式を用いた太陽電池の連続生産に適用できる適度な柔軟性を有し、大面積フィルム状に形成可能な材質であれば特に限定されない。第一基材1としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド等の透明の樹脂材料が挙げられる。
半導体電極5は、透明導電膜3と、半導体層10と、電解液15で構成されている。
透明導電膜3は、第一基材1の表面1aの全体に亘って成膜されている。透明導電膜3としては、例えば、酸化スズ(ITO)、酸化亜鉛等が挙げられる。なお、製造対象の色素増感太陽電池の構成に応じて、第一基材1の表面1aには、適宜絶縁処理が施されていてもよい。また、透明導電膜3や上述の絶縁処理は、第一基材1の表面1aに沿って非連続的に形成されていても構わない。
半導体層10は、第一基材1の透明導電膜3上の所定の領域R1に形成されている。領域R1は、第一基材1の搬送方向(所定の方向)P1及び搬送方向P1に直交する第一基材1における幅方向P2において、互いに間隔を空けて設けられている。ここで、搬送方向P1において、始点側を上流側とし、終点側を下流側として以下説明する。
半導体層10は、例えば、増感色素から電子を受け取り輸送する機能を有する金属酸化物からなる多孔質層に増感色素が担持されることで所謂染色された状態で形成されている。このような金属酸化物としては、例えば、酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)、等が挙げられる。
上述の増感色素は、有機色素または金属錯体色素で構成されている。有機色素としては、例えば、クマリン系、ポリエン系、シアニン系、ヘミシアニン系、チオフェン系、等の各種有機色素等が挙げられる。金属錯体色素としては、例えば、ルテニウム錯体等が挙げられる。
半導体層10には、電解液15が含浸されている。電解液15としては、例えば、アセトニトリル、ヨウ化ジメチルプロピルイミダゾリウム又はヨウ化ブチルメチルイミダゾリウム等のイオン液体などの液体成分に、ヨウ化リチウム等の支持電解質とヨウ素とが混合された溶液(具体的には、プロピオニトリル等の非水系溶剤)等が挙げられる。
配線7は、第一基材1の透明導電膜3上において半導体層10が形成されない領域R2、即ち透明導電膜3上の所定の領域R1以外の領域R2に形成され、半導体電極5と触媒層8からなる電極構造C同士を接続するための導電構造である。配線7としては、導通可能な素材であれば特に限定されず、例えば、公知の導電材、導電ペースト、導電性微粒子と接着剤の混合物等が挙げられる。次に説明する封止材9と同様の材料からなるバインダーを配線7に用いてもよい。
封止材9は、第一基材1の透明導電膜3上の領域R2で幅方向P2において隣り合う半導体層10同士の間、且つ配線7の両側に形成され、第一基材1と第二基材6とを貼り合わせて接着するための樹脂等を含む。封止材9としては、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂のうち少なくとも一種を含む樹脂材料が挙げられる。
第二基材6は、触媒層8の基台となる部材である。第二基材6は、RtoR方式を用いた太陽電池の連続生産に適用できる適度な柔軟性を有し、大面積フィルム状に形成可能な材質であれば特に限定されない。第二基材6としては、第一基材1と同様の材質が挙げられる。
触媒層8は、第二基材6の表面6aの全体に亘って形成されている。触媒層8としては、プラチナ、ITO、ポリアニリン、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)、カーボン等が挙げられる。
(電気モジュールの製造装置)
本発明を適用した電気モジュールの製造装置30(以下、単に「製造装置」という場合がある)は、前述した電池シート21を後述する本実施形態の電気モジュールの製造方法を用いて電池シート21(即ち、色素増感太陽電池)を製造するための装置であって、少なくとも第一基材1の所定の領域(即ち、図1に示す領域R1)に形成された半導体層10に電解液15を塗布する電解液塗布装置32と、電解液塗布装置32より所定の方向P1の下流に設けられ、第一基材1における電解液15の未塗布領域(即ち、図1に示す領域R2)に封止材9を塗布する封止材塗布装置34と、を備えている。
図3に示すように、本実施形態の製造装置30は、電解液塗布装置32と、封止材塗布装置34に加え、第一基材1の表面1aの所定の領域に半導体電極を形成する半導体電極形成部(図示略)と、封止材同士の間に配線を形成する配線形成装置36と、第二基材6の表面6aの所定の領域に触媒層を形成する触媒層形成部(図示略)と、表面6aに触媒層が形成されている第二基材6を第一基材1に貼り合わせる基材貼り合わせ部38と、基材貼り合わせ部38によって貼り合された第一基材1と第二基材6(即ち、貼り合わせ材11,12)との接着を固定する接着部(図示略)と、第一基材1及び第二基材6が貼り合されてなる電池シート21の所定の位置に絶縁処理を施す絶縁処理部(図示略)と、を備えている。
製造装置30において最も上流側の位置には、半導体電極形成部によって透明導電膜と、電解液15が含浸する前の状態の半導体層10が形成され、表面1aを径方向外側に向けて予めロール状に巻き取られた第一基材1Rが設置されている。
第一基材1Rの設置位置から下流には、第一基材1を折り返し巻き上げて搬送するための搬送ロール46が配置されている。搬送ロール46は、第一基材1の表面1a,1bのうち、表面1aには当接せず、半導体層10が形成されていない表面1bのみに当接するように構成されている。
第一基材1を介して搬送ロール46に略水平に対向する位置には、電解液塗布装置32が配置されている。電解液塗布装置32としては、例えばダイコーターが挙げられる。電解液塗布装置32の塗布口32pは、搬送ロール44に巻回されている第一基材1の半導体層に電解液15を塗布可能な位置に向けられ、第一基材1に対して間隔s32をあけて配置されている。即ち、塗布口32pが横向き(水平方向を向く方向)に位置している。電解液15は、第一基材1の表面1aに水平方向から塗布可能とされている。なお、電解液15の粘性等を勘案すると、第一基材1の表面1aからの電解液塗布装置32の塗布口32pの高さh32は、10μm以上1000μm以下であることが好ましい。
搬送ロール46の設置位置から下流の位置には、封止材塗布装置34が配置されている。封止材塗布装置34の塗布口34pは、搬送ロール46による折り返し部に接する第一基材1の幅方向において電解液15を塗布した半導体層10の間に封止材9を塗工可能な位置に向けられ、第一基材1に対して間隔s32よりも大きい間隔s34をあけて配置されている。電解液15より粘性の低い封止材9は、第一基材1の表面1aに略鉛直方向に塗布可能とされている。
なお、電解液15及び封止材9の粘性等を勘案すると、第一基材1の表面1aからの封止材塗布装置34の塗布口34pの高さh34は、電解液塗布装置32の塗布口32pの高さh32よりも約50μm以上1000μm以下高いことが好ましい。
また、図6には、わかりやすくするために、第一基材1の表面1aに塗布する封止材9の塗布位置と封止材塗布装置34の塗布口34pの位置を破線で示している。幅方向P2において、封止材塗布装置34の塗布口34pは、電解液塗布装置32の塗布口32pの両側に配置されている。特に電解液15の粘性等を勘案すると、電解液塗布装置32の塗布口32pの幅寸法w32は、図6及び図7に示すように幅方向P2において隣り合う封止材塗布装置34の塗布口34p同士の隙間s34の10%以上90%以下であることが好ましい。
封止材塗布装置34の設置位置から下流の位置には、幅方向P2において配線を形成するための配線形成装置36が配置されている。配線形成装置36の配線材料排出口は、略水平方向に沿って搬送される第一基材1に配線7の材料を供給可能な位置に向けられている。
配線形成装置36の設置位置から下流の位置には、電解液15が塗布された半導体層10、配線及び封止材9が形成された第一基材1(以下、貼り合わせ材11とする、図1及び図2参照)と、触媒層が形成された第二基材6(以下、貼り合わせ材12とする、図1及び図2参照)と、を互いに貼り合わせるための基材貼り合わせ部38が配置されている。
基材貼り合わせ部38としては、例えば鉛直方向において互いに所定の間隔を空けて配置された一対の押圧ロール60,62が挙げられる。上方に配置された第一押圧ロール60と下方に配置された第二押圧ロール62との間隔は、貼り合わせ材11,12や電池シート21の厚み寸法等を勘案して適切に設定されている。
基材貼り合わせ部38の設置位置から方向P1の上流の斜め上方には、不図示の対極電極形成部によって触媒層が形成され、表面6aを径方向内側に向けて予めロール状に巻き取られた第二基材6Rが設置されている。
第一押圧ロール60は、斜め上方から搬送される第二基材6の表面6a,6bのうち、表面6aには当接せず、触媒層が形成されていない表面6bのみに当接するように構成されている。
第二押圧ロール62は、略水平に搬送される第一基材1の表面1a,1bのうち、表面1aには当接せず、封止材9が塗布されていない、且つ電解液15を含む半導体層10が形成されていない表面1bのみに当接するように構成されている。
基材貼り合わせ部38の設置位置から方向P1の僅かに下流側には、封止材9を硬化させるための接着部が配置されている。封止材9に紫外線硬化樹脂が含まれる場合は、基材貼り合わせ部38の設置位置から方向P1の僅かに下流側に、第一押圧ロール60と第二押圧ロール62による押圧領域の外方から該押圧領域に紫外線を照射し、封止材9に含まれる紫外線硬化樹脂を硬化させる接着部が配置されている。
図示していないが、基材貼り合わせ部38の設置位置から方向P1の下流には、基材貼り合わせ部38によって貼り合わせ材11,12が貼り合されてなる電池シート21の所望の位置に絶縁処理を施すための絶縁処理部が配置されている。
本実施形態の製造装置30の第一変形例である製造装置31Aでは、図4に示すように、第一基材1Rの設置位置と搬送ロール46との間に、第一基材1を上方に立ち上げて搬送するための搬送ロール44が配置されている。搬送ロール44は、第一基材1の表面1a,1bのうち、表面1bには当接せず、表面1aに当接するように構成されている。このような構成により、略水平な方向P1に巻き出された第一基材1Rは搬送ロール44で略鉛直方向に一旦折り曲げられ、電解液塗布工程の直後に搬送ロール46によって略水平な方向に折り曲げられた後、略水平の方向P1に搬送される。
製造装置31Aにおいて、電解液塗布装置32は、図4に実線で示すように、塗布口32pを横向きに位置させるようにして、配置されている。従って、電解液15は、第一基材1の表面1aに水平方向から塗布可能とされている。
また、本実施形態の製造装置30の第二変形例である製造装置31Bは、図5に示すように、製造装置30と同様の構成要素で構成されているが、電解液塗布装置32の塗布口32pが横向きから上向きまでの範囲に位置している。電解液塗布装置32の配置としては、例えば、図5に破線で示すように電解液塗布装置32の軸線を水平方向に対して下方に略45度傾斜させた斜め上向きの配置や、図5に一点鎖線で示すように電解液塗布装置32の軸線を鉛直方向にした上向きの配置等が挙げられる。これらの配置では、電解液15は、第一基材1の表面1aに水平方向より下方から塗工可能とされている。
(電気モジュールの製造方法)
本発明を適用した電気モジュールの製造方法は、上述の製造装置30等を用いて所定の方向P1に沿って連続的に搬送され、表面1aの所定の領域に電解液15が含浸していない半導体層10が形成された第一基材1に対して第二基材6を貼り合わせることにより製造する色素増感太陽電池(図1及び図2参照)の製造方法である。この電気モジュールの製造方法は、第一基材1の半導体層(半導体電極)10に電解液15を塗布する電解液塗布工程と、電解液塗布工程の後に、第一基材1の表面1aにおける電解液15の未塗布領域に封止材を塗布する封止材塗布工程と、有する。
本実施形態の電気モジュールの製造方法は、電解液塗布工程と、封止材塗布工程に加え、封止材塗布工程の後に、表面6aに触媒層が形成されている第二基材6を第一基材1に貼り合わせる基材貼り合わせ工程と、封止材塗布工程と基材貼り合わせ工程との間に、第一基材1に配線を形成する配線形成工程と、をさらに有している。なお、配線形成工程は、電解液塗布工程の後、且つ封止材塗布工程の前に行っても構わない。
以下、上述の各工程を含めて、本実施形態の色素増感太陽電池の前駆体である電池シート21を製造する方法を、図3を参照し、説明する。
不図示のRtoR方式を用いた装置を用いて、第一基材1を所定の方向に沿って連続的に搬送しながら、公知のスパッタリング法や印刷法等により、第一基材1の表面1aに透明導電膜3を形成する。続いて、公知のエアロゾルデポジション法(Aerosol Deposition method:AD法)等により、第一基材1の表面1aの所定の領域に酸化チタン等の金属酸化物からなる多孔質層を形成する。さらに、該多孔質層に増感色素を担持することで、半導体層10を形成する。このようにして表面1aの所定の領域に電解液15を含浸する前の半導体層10が形成された第一基材1を、表面1aを外側に向けてロール状に巻き取り、ロール状の第一基材1Rとする。
不図示のRtoR方式を用いた装置を用いて、上述のロール状の第一基材1Rとは別途、第二基材6を所定の方向に沿って連続的に搬送しながら、公知のスパッタリング法や印刷法等により、第二基材6の表面6aに触媒層を形成し、表面6aを内側に向けてロール状に巻き取り、ロール状の第二基材6Rとする。
図3に示すように、製造装置30にロール状の第一基材1Rを設置し、第一基材1Rから第一基材1を所定の方向P1に巻き出し、巻き出した第一基材1に対して必要に応じて絶縁処理を施す。
<電解液塗布工程>
次に、搬送ロール46を第一基材1の表面1bに当てて折り返すと共に、搬送ロール46に対向して略水平に向けて配置された電解液塗布装置32の塗布口32pから、電解液15の粘性や第一基材1の搬送速度等を勘案した適切な流量で電解液15を排出させ、第一基材1の表面1a側から半導体層10に電解液15を塗布する。電解液15の塗布位置における第一基材1の表面1aからの電解液15の高さhp15を、電解液15の粘性及び第一基材1の搬送速度等を勘案し、後述する封止材9の塗布位置における電解液15の高さh15よりも適度に高く設定してもよい(図6及び図7参照)。また、電解液15の高さ(高さ寸法)hp15は、10μm以上1000μm以下とすることが好ましい。
また、電解液塗布工程では、電解液15の幅寸法wp15を幅方向P2において隣り合う封止材9同士の隙間s9の10%以上90%以下とし、電解液15の粘性等を勘案して適度に設定することが好ましい。
<封止材塗布工程>
次に、搬送ロール46から第一基材1を折り返すことにより、第一基材1を略水平な方向P1に搬送する。封止材塗布装置34の塗布口34pから、封止材9の粘性や第一基材1の搬送速度等を勘案した適切な流量で封止材9を排出させ、第一基材1の所定の領域に封止材9を塗布する。
電解液15の塗布位置から封止材9の塗布位置まで第一基材1が搬送される間に、電解液15の高さhp15は高さh15に減少し、電解液15の幅寸法wp15は幅寸法w15に拡がる。前述のように、間隔s34は間隔s32よりも大きく設定されているので、図6に示すように、封止材9の塗布時の高さh9は、封止材9の塗布位置における電解液15の高さh15よりも高くなる。このように、封止材9を塗布する位置において、図7に示すように、封止材9の高さh9を電解液15の高さh15よりも高くして塗布する。この際、封止材9の高さh9を電解液15の高さh15よりも50μm以上1000μm以下高くして塗布することが好ましい。
<配線形成工程>
次に、所定の方向P1に沿って搬送される第一基材1に対して配線形成装置36の配線材料排出口から、配線材料の粘性や第一基材1の搬送速度等を勘案した適切な流量で配線材料を排出させ、第一基材1の所定の領域に配線を形成する。
次に、製造装置30にロール状の第二基材6Rを設置し、第二基材6Rから第二基材6を所定の方向に巻き出し、巻き出した第二基材6に対して必要に応じて絶縁処理を施す。
前述のように、半導体電極、配線及び封止材9が形成された第一基材1を貼り合わせ材11とし、触媒層が形成された第二基材6を貼り合わせ材12とする。
<基材貼り合わせ工程>
次に、第一押圧ロール60と下方に配置された第二押圧ロール62との間に、略水平な方向P1に沿って貼り合わせ材11を導入すると共に、斜め上方の方向から貼り合わせ材12を導入し、第一押圧ロール60及び第二押圧ロール62を通過させ、貼り合わせ材11,12を互いに押圧して貼り合わせる。
この後、必要に応じて、貼り合わせ材11、12を貼り合わせてなる色素増感太陽電池の前駆構造体にUVランプ等を用いて紫外線を照射し、封止材9を硬化させる。
以上の工程により、図1及び図2に示す電池シート21を製造することができる。この後、必要に応じて、電池シート21から所望のパターンで色素増感太陽電池を切り出す。これにより、色素増感太陽電池が得られる。
なお、図4に示す製造装置31Aを用いた電気モジュールの製造方法は、ロール状の第一基材1Rから第一基材1を略水平な所定の方向P1に巻き出し、巻き出した第一基材1を搬送ロール44で一旦、略鉛直方向に折り返した後、搬送ロール46で巻き返すこと以外は、製造装置30を用いた電気モジュールの製造方法と同様である。
また、図5に示す製造装置31Bを用いた電気モジュールの製造方法は、製造装置30を用いた電気モジュールの製造方法と同様である。
以上説明した本実施形態の電気モジュールの製造方法によれば、封止材9を塗布する前に電解液15を第一基材1に塗布し、電解液塗布装置32に封止材9が擦れるのを確実に防止することができる。また、第一基材1に封止材9を塗布する前に電解液15を塗布し、封止材9の塗布時の高さh9を封止材9の塗布位置における電解液15の高さh15よりも高くすることで、封止材9を塗付する際に、封止材塗布装置34に電解液15が擦れるのを確実に防止することができる(図6参照)。従って、本実施形態の電気モジュールの製造方法によれば、特殊な電解液塗布装置を用いなくても、電解液塗布装置32が封止材9を擦るのを防止することができる。そのため、特殊な塗布装置を設ける必要がなく、電解液15及び封止材9を所望の高さ寸法に塗布し、製造した電気モジュールの品質を高く確保することができる。また、特殊な塗布装置を使用しないので、電気モジュールの製造コストの増大を抑えることができる。
また、本実施形態の電気モジュールの製造方法によれば、封止材9の塗布位置において、封止材9の高さh9を電解液15の高さh15よりも50μm以上1000μm以下高くして塗布することで、封止材塗布装置34等への電解液15の擦れをより確実に防止し、電解液15及び封止材9を良好に塗付することができる。特に、封止材9の塗布位置において、電解液15の高さh15よりも封止材9の高さh9を50μm以上高くすることで、何らかの不具合等が発生した場合でも封止材9の塗布領域に形成されている何らかの構造(例えば、第一基材1や透明導電膜3等)が傷付くのを防止することができる。また、電解液15の高さh15よりも封止材9の高さh9を1000μm以下高くすることで、封止材9の表面張力を維持して封止材9を均一に塗布することができる。
また、本実施形態の電気モジュールの製造方法によれば、電解液15の高さhp15を10μm以上1000μm以下とすることで、何らかの不具合等が発生した場合でも、電解液15の塗布領域R1に形成されている構造(例えば、半導体層10等)が傷付くのを防止することができると共に、電解液15の表面張力を維持して電解液15を均一に塗布することができる。
また、本実施形態の電気モジュールの製造方法によれば、電解液15の幅寸法w15を幅方向P2において隣り合う封止材9同士の隙間s9の10%以上90%以下とすることで、封止材9を液密にすることができ、電気モジュールの美観性の低下を抑えると共に、電解液15を封止材9同士の隙間からあふれさせることなく収めることができ、封止材9の硬化等にも影響を与えずに済む。
また、本実施形態の電気モジュールの製造装置30,31A,31Bによれば、電解液塗布装置32の塗布口32pと第一基材1との間隔s32が封止材塗布装置34の塗布口34pと第一基材1との間隔s34よりも小さいので、封止材9の塗布位置における電解液15の高さh15を封止材9の塗布時の高さh9よりも低くし、電解液塗布装置32と封止材9との接触をなくし、封止材塗布装置34と電解液15との接触を確実に防ぐことができる。このような構成を備えた製造装置30,31A,31Bを用いることで、電気モジュールの製造コストの増大を抑えることができる。また、電解液15および封止材9が良好に塗布され、所望の断面パターンを有する電気モジュールを製造することができる。
また、本実施形態の電気モジュールの製造方法によれば、電解液15が電解液塗布装置32から第一基材1に向けて水平方向と上向き方向との間の範囲の何れかの向きから塗布されるので、電解液15の自重によって電解液塗布装置32から封止材9よりも粘性の低い電解液15が過剰に塗布されることなく、適量で塗布され、電解液15の液漏れを確実に防止することができる。
本実施形態の電気モジュールの製造装置によれば、上述の電気モジュールの製造方法を実施し、特殊な塗布装置を設けなくても、電解液15及び封止材9を所望の高さ寸法に塗布し、高品質な電気モジュールを製造することができる。また、特殊な塗布装置を使用しないので、電気モジュールの製造コストの増大を抑えることができる。さらに、上述した本実施形態の電気モジュールの製造方法と同様の作用効果が得られる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1…第一基材(一方の基材)、6…第二基材(基材)、9…封止材、15…電解液、30,31A,31B…製造装置(電気モジュールの製造装置)、32…電解液塗布装置、34…封止材塗布装置、32p…電解液塗布装置の塗布口、34p…封止材塗布装置の塗布口、h9…封止材の高さ、h15,hp15…電解液の高さ

Claims (12)

  1. 二枚の基材の間に電解液と該電解液よりも粘性の高い封止材とを備え、前記二枚の基材のうち一方の基材の表面に沿って前記電解液が前記封止材の間に設けられた電気モジュールの製造方法であって、
    前記一方の基材に前記封止材を塗布する前に前記電解液を塗布し、前記一方の基材に前記封止材を塗布する位置において前記封止材の高さを前記電解液の高さよりも高くして塗布することを特徴とする電気モジュールの製造方法。
  2. 前記一方の基材に前記封止材を塗布する位置において前記電解液の高さよりも前記封止材の高さを50μm以上1000μm以下高くして塗布することを特徴とする請求項1に記載の電気モジュールの製造方法。
  3. 前記電解液を10μm以上1000μm以下の高さ寸法で塗布することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気モジュールの製造方法。
  4. 前記一方の基材の幅方向において前記電解液の両側に前記封止材を塗布し、前記電解液の幅寸法を前記幅方向において隣り合う前記封止材同士の隙間の10%以上90%以下とすることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の電気モジュールの製造方法。
  5. 前記電解液を前記一方の基材に対して水平方向と上向きの方向との間の範囲の何れかの向きから塗布することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の電気モジュールの製造方法。
  6. 前記電気モジュールは色素増感太陽電池であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の電気モジュールの製造方法。
  7. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載の電気モジュールを製造するための電気モジュールの製造装置であって、
    前記一方の基材に前記電解液を塗布するための電解液塗布装置と、前記一方の基材に前記封止材を塗布するための封止材塗布装置と、を備え、
    前記電解液塗布装置の塗布口と前記一方の基材との間隔が前記封止材塗布装置の塗布口と前記一方の基材との間隔よりも小さいことを特徴とする電気モジュールの製造装置。
  8. 前記電解液塗布装置の塗布口と前記一方の基材との間隔が前記封止材塗布装置の塗布口と前記一方の基材との間隔よりも50μm以上1000μm以下小さいことを特徴とする請求項7に記載の電気モジュールの製造装置。
  9. 前記電解液塗布装置の塗布口と前記一方の基材との間隔が10μm以上1000μm以下であることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の電気モジュールの製造装置。
  10. 前記一方の基材の幅方向において前記電解液塗布装置の塗布口の両側に前記封止材塗布装置の塗布口が配置されており、前記電解液塗布装置の塗布口の幅寸法は前記幅方向において隣り合う前記封止材塗布装置の塗布口同士の隙間の10%以上90%以下であることを特徴とする請求項7から請求項9の何れか一項に記載の電気モジュールの製造装置。
  11. 前記電解液塗布装置の塗布口が横向きから上向きまでの範囲に位置していることを特徴とする請求項7から請求項10の何れか一項に記載の電気モジュールの製造装置。
  12. 前記電気モジュールは色素増感太陽電池であることを特徴とする請求項7から請求項11の何れか一項に記載の電気モジュールの製造装置。
JP2016170266A 2016-08-31 2016-08-31 電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置 Expired - Fee Related JP6680651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016170266A JP6680651B2 (ja) 2016-08-31 2016-08-31 電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016170266A JP6680651B2 (ja) 2016-08-31 2016-08-31 電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018037556A JP2018037556A (ja) 2018-03-08
JP6680651B2 true JP6680651B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=61566037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016170266A Expired - Fee Related JP6680651B2 (ja) 2016-08-31 2016-08-31 電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6680651B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018037556A (ja) 2018-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hashmi et al. Review of materials and manufacturing options for large area flexible dye solar cells
US9040816B2 (en) Methods and apparatus for forming photovoltaic cells using electrospray
US11264581B2 (en) Flexible substrate material and method of fabricating an electronic thin film device
KR20190030695A (ko) 태양 전지 모듈 및 태양 전지 모듈의 제조 방법
EP3244701A1 (en) Method for manufacturing organic electronic element
JP6680651B2 (ja) 電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置
WO2018025960A1 (ja) ダイコーター、色素増感太陽電池の製造装置、及び電池の製造方法
JP6777477B2 (ja) 電気モジュールの製造方法及び電気モジュールの製造装置
JP6918521B2 (ja) 電気モジュールおよび電気モジュールの製造方法
JP2022049017A (ja) 積層体および有機系太陽電池の製造方法
JP6595894B2 (ja) 粘性体供給装置、及び色素増感太陽電池の製造方法
KR101106431B1 (ko) 그리드 보호 코팅층을 구비하는 염료감응 태양전지
JP2009016174A (ja) 光電変換素子
KR20140024505A (ko) 연속 공정용 염료감응 태양전지 직렬구조 셀
KR20140001556A (ko) 전자소자의 봉지방법 및 봉지된 전자소자
CN110383407B (zh) 层叠体和有机太阳能电池的制造方法
WO2019146684A1 (ja) 電気モジュール及び電気モジュールの製造方法
US20150325382A1 (en) Photoelectric conversion element
JP6760885B2 (ja) 電気モジュール及び電気モジュールの製造方法
JP2013201078A (ja) 電気モジュール及び電気モジュールの製造方法
JP6412396B2 (ja) 色素増感太陽電池の製造方法
US10692658B2 (en) Photoelectric conversion element
KR101592716B1 (ko) 차량 루프용 태양전지 제조방법
WO2017047690A1 (ja) 電気モジュールの製造装置
JP2013201079A (ja) 電気モジュール及び電気モジュールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200319

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6680651

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees