JP6680083B2 - 機電一体駆動ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、モータとインバータを一体に有する機電一体駆動ユニットに関する。
従来、電動車両において、インバータ一体型モータが知られている(例えば、特許文献1参照)。即ち、その電動車両において、インバータ部とモータ部は一つのアウターハウジングを共有することで、一体化されている。そのアウターハウジングの内側には、別体になったインナーハウジングがあり、その内側にはモータのコイル(ステータコイル)が備わっている。また、インバータ部の内部がインバータ室になっている。インバータは、直方体形状の放熱板(トレイ)に取り付けられている。また、放熱板の各角部は、インバータ室の床面にボルトがボルト穴と締結されることにより固定されている。そのボルト穴は、インナーハウジングの周方向の異なる位置に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-182480号公報
ところで、モータハウジングにステータを取り付ける際、焼嵌めや圧入等によって取り付ける。例えば、焼嵌めの場合、熱によって膨張させたモータハウジングの収縮を利用して、モータハウジングの内周面にステータを固定するので、モータハウジングの内径が拡大する(変形する)おそれがある。その焼嵌めを、従来の車両に適用して、インナーハウジングの内径面にステータコイルを固定するとき、熱によってアウターハウジングの内径が拡大するおそれがある。このようにアウターハウジングの内径が拡大してしまうと、ボルト穴がインナーハウジングの周方向の異なる位置に配置されているので、各ボルト穴の位置にズレが発生する。そして、放熱板を固定する固定面の平面度が保たれなくなり、トレイ固定時、トレイに歪みが生じるおそれがある、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、トレイ固定時、トレイに生じる歪みを軽減することができる機電一体駆動ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の機電一体駆動ユニットは、共通ハウジングと、トレイと、を備えている。前記共通ハウジングは、モータが収容されるモータハウジング部と、インバータが収容されるインバータハウジング部と、を一体に有している。前記トレイには、インバータが取り付けられる。
この機電一体駆動ユニットにおいて、モータのステータは、モータハウジング部の内径を拡大する圧入嵌合状態で固定される。トレイは、モータハウジング部の外周面から突出し、トレイ固定面を有する複数のトレイ取付部に取り付けられる。その複数のトレイ取付部は、モータのモータ中心軸と平行な平行線の線上位置に配置される。
この結果、トレイ固定時、トレイに生じる歪みを軽減することができる。
実施例1の機電一体駆動ユニットを示す分解斜視図である。 実施例1の機電一体駆動ユニットにおいて共通ハウジングの内部構造を示す断面図であって、図1のI−I線における断面図である。 実施例1の機電一体駆動ユニットにおけるパワーモジュール・モータ端子・平滑コンデンサ端子をモータハウジング側からZ方向に向かって見たときの状態を示す図である。 実施例1の機電一体駆動ユニットにおけるインバータハウジング部に収容されるトレイ取付部・パワーモジュール・トレイ・ボルト・連通流路部・モータ端子・平滑コンデンサ端子をY方向から見たときの状態を示す図である。 実施例1の機電一体駆動ユニットにおけるトレイ取付部のレイアウト構成を示す概略斜視図である。 実施例1の機電一体駆動ユニットにおけるトレイ取付部のレイアウト構成を示す概略断面図であって、図5のII−II線における概略断面図である。 比較例の機電一体システムのステータ圧入前とステータ圧入後を示す概略斜視図と概略断面図である。 実施例1の機電一体駆動ユニットのステータ圧入前とステータ圧入後を示す概略斜視図と概略断面図である。 実施例2の機電一体駆動ユニットにおけるトレイ取付部のレイアウト構成を示す概略斜視図である。 実施例2の機電一体駆動ユニットにおけるトレイ取付部のレイアウト構成を示す概略断面図であって、図9のIII−III線における概略断面図である。
以下、本発明の機電一体駆動ユニットを実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1における機電一体駆動ユニットは、電気自動車において走行用駆動源として搭載されるモータ/ジェネレータに適用したものである。以下、実施例1の機電一体駆動ユニットの構成を、「全体構成」と、「機電一体駆動ユニットの要部レイアウト構成」に分けて説明する。
[全体構成]
図1は、実施例1の機電一体駆動ユニットを示す。図2は、実施例1の機電一体駆動ユニットにおいて共通ハウジングの内部構造を示す。図3と図4は、実施例1の機電一体駆動ユニットにおけるパワーモジュールを示す。図5は、実施例1の機電一体駆動ユニットにおけるトレイ取付部のレイアウト構成を示す。以下、図1〜図5に基づいて、実施例1の機電一体駆動ユニットの全体構成を説明する。
機電一体駆動ユニット1は、図1に示すように、共通ハウジング2と、モータ3と、インバータ4(電力変換部)と、トレイ5(基礎部品)と、エンドプレート10と、減速機11と、カバー12と、を備える。機電一体駆動ユニット1は、モータ3とインバータ4とが一体化した機電一体型のユニットである。
前記共通ハウジング2は、図1と図2に示すように、モータハウジング部21と、インバータハウジング部22と、を一体に有する。モータハウジング部21とインバータハウジング部22は、図1と図2に示すように、Z方向に並べられる。即ち、モータハウジング部21とインバータハウジング部22は、図1と図2に示すように、Z方向の重なる位置に配置される。言い換えると、図1と図2において、共通ハウジング2をカバー12からZ方向に向かって見たとき、インバータハウジング部22の全体がモータハウジング部21と重なり合う状態に配置される。なお、共通ハウジング2は、不図示の冷媒流入口と冷媒流出口を有する。冷媒流入口と冷媒流出口には、冷媒(例えば、冷却水)が流れる。
前記モータハウジング部21は、図1に示すように、ほぼ円筒形状である。モータハウジング部21は、図1に示すように、第1MH開口部211と第2MH開口部212を有する。モータハウジング部21は、図1と図2に示すように、トレイ取付部213と、複数のMH冷媒流路部214と、を有する。モータハウジング部21には、図1と図2に示すように、モータ3が収容される。
前記第1MH開口部211と前記第2MH開口部212は、図1に示すように、X方向に開口される。第1MH開口部211は、図1に示すように、X方向においてエンドプレート10側に形成される。第2MH開口部212は、図1に示すように、X方向において減速機11側に形成される。第1MH開口部211は、エンドプレート10により閉塞される。第2MH開口部212は、図1に示すように、減速機11の減速機ハウジング11aにより閉塞される。
前記トレイ取付部213は、図1等に示すように、ほぼ円柱形状である。トレイ取付部213は、図1と図2に示すように、モータハウジング部21の外周面21aからZ方向へ2つ突出している。各トレイ取付部213には、図2に示すように、トレイ5が取り付けられる。各トレイ取付部213は、図5に示すように、Z方向にトレイ固定面213aを有する。各トレイ固定面213aには、図2に示すように、トレイ5が載置されると共にトレイ5が固定される。各トレイ固定面213aは、平面である。各トレイ取付部213には、図4と図5等に示すように、ボルト穴部213bが開穴される。
前記複数のMH冷媒流路部214は、MH冷媒流路を形成する。MH冷媒流路には、冷媒(例えば、冷却水)が流れる。複数のMH冷媒流路部214は、図1と図2に示すように、周方向に等間隔に8つ配置される。複数のMH冷媒流路部214は、図1に示すように、モータハウジング部21の外周面21aと内周面21bとの間に形成される。複数のMH冷媒流路部214は、図1に示すように、第1MH開口部211から第2MH開口部212まで、モータハウジング部21のX方向に沿ってそれぞれ延びる。複数のMH冷媒流路部214のうちモータハウジング部21の周方向に隣り合うMH冷媒流路部214は、モータハウジング部21の外周面21aと内周面21bとの間で連通される。複数のMH冷媒流路部214のうち1つのMH冷媒流路部214は、後述する連通流路部8(図2参照)と連通される。また、複数のMH冷媒流路部214のうち後述する連通流路部8と連通されない1つのMH冷媒流路部214は、不図示の冷媒流出口に連通される。
前記インバータハウジング部22は、図1と図2に示すように、モータハウジング部21の外周面21aの一部と側面部22aから構成される。インバータハウジング部22の側面部22aは、図1と図2に示すように、プレート形状である。インバータハウジング部22の側面部22aは、図1と図2に示すように、モータハウジング部21の外周面21aからZ方向に突出している。インバータハウジング部22のX方向の長さは、図1に示すように、モータハウジング部21のX方向の長さと同等である。また、インバータハウジング部22のY方向の長さは、図2に示すように、モータハウジング部21のY方向の長さ(径の長さ)よりも短い。つまり、図1と図2において、共通ハウジング2をカバー12からZ方向に向かって見たとき、インバータハウジング部22の全体がモータハウジング部21と重なり合う状態に配置される。インバータハウジング部22は、図1に示すように、IH開口部221を有する。インバータハウジング部22には、図1に示すように、ボルト穴部22bが開穴される。インバータハウジング部22には、図1と図2に示すように、トレイ取付部213と、インバータ4と、トレイ5と、ボルト6、連通流路部8と、が収容される。
前記IH開口部221は、図1に示すように、Z方向のカバー12側に開口される。IH開口部221は、図1と図2に示すように、カバー12により閉塞される。カバー12は、図2に示すように、ボルト12aによりインバータハウジング部22に取り付けられる。なお、カバー12は、図1に示すように、プレート形状である。
前記モータ3は、三相交流同期型モータである。モータ3は、図1と図2に示すようにモータシャフト31(モータ中心軸)と、ロータ32と、ステータ33と、モータ端子34(図3と図4参照)等と、を備える。モータシャフト31は、エンドプレート10と減速機11に接続される。ロータ32は、モータシャフト31に固定される。ステータ33は、圧入嵌合状態により、モータハウジング部21の内周面21bに固定される。モータ端子34は、図3と図4に示すように、ステータ33におけるステータコイルのU相・V相・W相の各相に対応するモータ端子34U,34V,34Wを有する。モータ端子34U,34V,34Wの一端のそれぞれは、不図示のステータコイルのU相・V相・W相に接続される。モータ端子34U,34V,34Wの他端は、図3と図4に示すように、後述する交流バスバー411に接続される。
ここで、「圧入嵌合状態」とは、焼嵌めや圧入等の手段を用いて、モータハウジング部21の内径21R(図2参照)を拡大する状態のことである。
前記インバータ4は、不図示の電源からの電力を変換して、モータ3へ供給するための電力を出力する。具体的には、インバータ4は、直流電流を三相交流電流に変換して、モータ3へ供給する。なお、直流電流は、車両の駆動用高電圧バッテリからジャンクションボックスを介して給電される。また、直流電流は、後述するパワーモジュール41によって三相交流電流に変換される。その三相交流電流は、モータ3のモータ回転数に同期した周波数で目標トルクに応じた値の電流である。三相交流電流は、PWM信号によって、半導体スイッチング素子をスイッチングすることにより生成される。インバータ4は、図1と図2に示すように、トレイ5に支持された状態で取り付けられる。インバータ4は、図1と図2に示すように、パワーモジュール41と、平滑コンデンサ42と、不図示の制御基板等の各種電子部品と、を有する。インバータ4は、トレイ5にパワーモジュール41や平滑コンデンサ42等を配置するモジュール構造である。
パワーモジュール41は、図3と図4に示すように、半導体スイッチング素子等を樹脂モールド成形して一体化したものである。パワーモジュール41は、図2に示すように、ボルト6によりトレイ取付部213に取り付けられる。パワーモジュール41は、図3と図4に示すように、交流バスバー411(インバータ強電端子)と、直流バスバー412(インバータ強電端子)と、PM冷媒流路部413(インバータ冷媒流路)と、PM取付穴部414と、を有する。
前記交流バスバー411は、図3と図4に示すように、ステータ33におけるステータコイルのU相・V相・W相の各相に対応する交流バスバー41U,41V,41W(インバータ強電端子)を有する。図3と図4に示すように、交流バスバー41U,41V,41Wの一端はパワーモジュール41に接続され、交流バスバー41U,41V,41Wのそれぞれの他端はステータ33側のモータ端子34U,34V,34Wのそれぞれに接続される。つまり、交流バスバー41U,41V,41Wの他端が、強電接続位置となる。
前記直流バスバー412は、図3と図4に示すように、平滑コンデンサ42のP相・N相の各相に対応する直流バスバー41P,41Nを有する。図3と図4に示すように、直流バスバー41P,41Nの一端はパワーモジュール41に接続され、直流バスバー41P,41Nのそれぞれの他端は平滑コンデンサ42の平滑コンデンサ端子421(42P、42N)のそれぞれに接続される。つまり、直流バスバー41P,41Nの他端が、強電接続位置となる。
前記PM冷媒流路部413は、PM冷媒流路(インバータ冷媒流路)を形成する。PM冷媒流路には、冷媒(例えば、冷却水)が流れる。PM冷媒流路部413は、図3と図4に示すように、樹脂モールド成形により樹脂モールド部41aの内部に形成される。PM冷媒流路部413は、図4に示すように、PM冷媒流入口413aと、PM冷媒連通流路部413bと、PM冷媒流出口413cと、を有する。
前記PM冷媒流入口413aと前記PM冷媒流出口413cは、図3と図4に示すように、樹脂モールド部41aにおいてPM冷媒連通流路部413bよりもZ方向のモータハウジング部21側に設けられる。PM冷媒流入口413aは、図4に示すように、樹脂モールド部41aにおいてX方向の直流バスバー412側に設けられる。PM冷媒流出口413cは、図4に示すように、樹脂モールド部41aにおいてX方向の交流バスバー411側に設けられる。PM冷媒流入口413aとPM冷媒流出口413cのそれぞれは、Oリング7を介して、後述するトレイ冷媒流路部52と接続される。つまり、PM冷媒流入口413aとPM冷媒流出口413cのそれぞれが、インバータ4に形成されるPM冷媒流路の流路接続位置となる。
前記PM冷媒連通流路部413bは、図4に示すように、PM冷媒流入口413aとPM冷媒流出口413cに連通される。PM冷媒連通流路部413bは、図3に示すように、樹脂モールド部41aにおいてY方向に広がっている。PM冷媒連通流路部413bは、図4に示すように、樹脂モールド部41aにおいてX方向に沿って延びる。
前記PM取付穴部414は、図3と図4に示すように、樹脂モールド部41aのX方向の両端部に1つずつ設けられる。PM取付穴部414は、図4に示すように、Z方向に開穴される。
前記平滑コンデンサ42は、電圧変動を平滑にする。平滑コンデンサ42は、パワーモジュール41と不図示の電源との間に設けられる。平滑コンデンサ42は、パワーモジュール41と不図示の電源のそれぞれと接続される。平滑コンデンサ42は、図3と図4に示すように、平滑コンデンサ端子421(インバータ強電端子)を有する。
前記平滑コンデンサ端子421は、図3と図4に示すように、直流バスバー412のP相・N相の各相に対応する平滑コンデンサ端子42P,42Nを有する。図3と図4に示すように、平滑コンデンサ端子42P,42Nの一端は平滑コンデンサ42に接続され、平滑コンデンサ端子42P,42Nのそれぞれの他端は直流バスバー41P,41Nのそれぞれに接続される。なお、平滑コンデンサ42と電源は、不図示の端子によって接続される。
前記トレイ5は、図1と図2に示すように、インバータ4を支持する。トレイ5は、図1と図5等に示すように、プレート形状である。トレイ5は、図2等に示すように、トレイ固定面213aに固定される。トレイ5は、図2等に示すように、ボルト6によりトレイ取付部213に取り付けられる。トレイ5は、図4と図5に示すように、トレイ取付穴部51とトレイ冷媒流路部52を2つずつ有する。トレイ冷媒流路部52は、トレイ冷媒流路を形成する。トレイ冷媒流路には、冷媒(例えば、冷却水)が流れる。トレイ冷媒流路部52は、図4と図5に示すように、X方向において2つのトレイ取付穴部51の間に配置される。トレイ取付穴部51とトレイ冷媒流路部52は、図5に示すように、Z方向に開穴される。トレイ冷媒流路部52のそれぞれには、図4等に示すように、後述する連通流路部8が連通される。
前記連通流路部8は、連通流路を形成する。連通流路には、冷媒(例えば、冷却水)が流れる。連通流路部8は、図4に示すように、第1連通流路部81と第2連通流路部82を有する。第1連通流路部81と第2連通流路部82は、X方向において2つのトレイ取付部213の間に配置される。第1連通流路部81の一端は、不図示の冷媒流入口に接続される。第1連通流路部81の他端は、トレイ冷媒流路部52とOリング7を介してPM冷媒流入口413aに接続される。また、第2連通流路部82の一端は、トレイ冷媒流路部52とOリング7を介してPM冷媒流出口413cに接続される。第2連通流路部82の他端は、図2に示すように、複数のMH冷媒流路部214のうち1つのMH冷媒流路部214に連通される。
[機電一体駆動ユニットの要部レイアウト構成]
図5と図6は、実施例1の機電一体駆動ユニットにおけるトレイ取付部のレイアウト構成を示す。以下、図3〜6に基づいて、実施例1の機電一体駆動ユニットの要部レイアウト構成を説明する。
各トレイ取付部213は、図5に示すように、トレイ5を拘束するトレイ拘束点213c(ボルト穴部213bの一部)を有する。図5に示すように、2つのトレイ拘束点213cを結んだ線をラインL1(平行線)とする。共通ハウジング2をY方向から見たとき、そのラインL1は、モータシャフト31と平行である。言い換えると、共通ハウジング2をZ方向から見たとき、そのラインL1は、モータシャフト31と重なり合う。つまり、複数のトレイ取付部213は、図5に示すように、モータシャフト31と平行なラインL1の線上位置に配置される。各トレイ拘束点213cには、図5と図6に示すように、取付中心軸線L2が通る。
ここで、「ラインL1の線上位置」とは、厳密にラインL1の線上である必要はなく、ラインL1と平行であって、ラインL1から僅かに離れた位置に配置されるものも線上位置とする。つまり、ラインL1が、円柱状ラインと想定した場合、円柱状の領域に含む位置であれば良い。
前記取付中心軸線L2は、図6に示すように、モータシャフト31と交差する。図6において、取付中心軸線L2は、モータシャフト31と直交する。つまり、トレイ取付部213は、図5と図6に示すように、取付中心軸線L2がモータシャフト31と直交する位置に配置される。
図3に示すように、パワーモジュール41をモータハウジング部21側からZ方向に向かって見たとき、交流バスバー41U,41V,41Wの他端と、直流バスバー41P,41Nの他端と、PM冷媒流入口413aと、PM冷媒流出口413cと、PM取付穴部414と、はX方向に沿って直線状に配置される。このうち、図4に示すように、強電接続位置である交流バスバー41U,41V,41Wのそれぞれの他端を結んだ線を強電接続線L3とする。なお、この強電接続線L3の延長線上には、強電接続位置である直流バスバー41P,41Nのそれぞれの他端が配置される。また、図4に示すように、流路接続位置であるPM冷媒流入口413aと流路接続位置であるPM冷媒流出口413cを結んだ線を流路接続線L4とする。
図4に示すように、パワーモジュール41等をY方向から見たとき、強電接続線L3と流路接続線L4は、ラインL1と平行である。言い換えると、図3に示すように、パワーモジュール41をモータハウジング部21側からZ方向に向かって見たとき、その強電接続線L3と流路接続線L4は、ラインL1と重なり合う。また、図4に示すように、強電接続線L3と流路接続線L4は、ラインL1から僅かにZ方向へ離れた位置に配置される。つまり、交流バスバー41U,41V,41Wの他端と、直流バスバー41P,41Nの他端と、PM冷媒流入口413aと、PM冷媒流出口413cと、はラインL1の線上位置に配置される。
ボルト穴部213bとトレイ取付穴部51とPM取付穴部414は、図4に示すように、取付中心軸線L2(Z方向)に沿って配置される。図4に示すように、ボルト穴部213bとトレイ取付穴部51とPM取付穴部414にボルト6が通され、トレイ取付部213にパワーモジュール41とトレイ5が固定される。
次に作用を説明する。
実施例1の機電一体駆動ユニットにおける作用を、「冷却水の流れ作用」と、「機電一体駆動ユニットの基本特徴作用」と、「機電一体駆動ユニットの特徴作用」と、に分けて説明する。
[冷却水の流れ作用]
以下、冷却水の流れについて説明する。
冷却水は、共通ハウジング2の外部から冷媒流入口へ流入される。次いで、冷媒流入口から流入された冷却水は、第1連通流路部81の一端を介して、連通流路(第1連通流路部81)へ流入される。次いで、連通流路へ流入された冷却水は、第1連通流路部81の他端を介して、平滑コンデンサ42側のトレイ冷媒流路(トレイ冷媒流路部52)へ流入される。次いで、平滑コンデンサ42側のトレイ冷媒流路へ流入された冷却水は、Oリング7とPM冷媒流入口413aを介して、PM冷媒流路(PM冷媒流路部413)へ流入される。次いで、PM冷媒流路へ流入された冷却水は、PM冷媒連通流路部413bとPM冷媒流出口413cとOリング7を介して、モータ端子34側のトレイ冷媒流路(トレイ冷媒流路部52)へ流入される。つまり、PM冷媒流路へ冷却水が流入される。これにより、パワーモジュール41が冷却される。
次いで、トレイ冷媒流路へ流入された冷却水は、第2連通流路部82の一端を介して、連通流路(第2連通流路部82)へ流入される。次いで、連通流路へ流入された冷却水は、第2連通流路部82の他端と複数のMH冷媒流路部214のうち1つのMH冷媒流路部214を介して、MH冷媒流路へ流入される(図2参照)。次いで、その1つのMH冷媒流路部214を介してMH冷媒流路へ流入された冷却水は、各MH冷媒流路部214へ流入されながら、全てのMH冷媒流路へ流入される。次いで、MH冷媒流路へ流入された冷却水は、複数のMH冷媒流路部214のうち第2連通流路部82と連通されない1つのMH冷媒流路部214を介して、冷媒流出口へ流入される。次いで、冷媒流出口へ流入された冷却水は、共通ハウジング2の外部へ流出される。つまり、MH冷媒流路へ冷却水が流入される。これにより、モータ3が冷却される。
[機電一体駆動ユニットの基本特徴作用]
実施例1のような電気自動車では、モータ3とインバータ4とが一体化した機電一体型のユニットとされる。このため、強電ハーネスや冷却水ホースの廃止、筺体の統合による大物部品削減のメリットがある。
実施例1では、インバータ4はモジュール構造とされる。このようにインバータ4の構造をモジュール構造とすることにより、生産工程における組立てメインライン工程の短縮や、複数のサプライヤーからの供給を受けることができ、商品力が向上するメリットがある。
実施例1では、トレイ5に、パワーモジュール41や平滑コンデンサ42等の部品が配置される。
例えば、トレイが無い機電一体型のユニットでは、モータハウジングは、インバータ設計に合わせて形状を設計する。しかし、インバータが有するパワーモジュールやコンデンサ等の部品は、技術進歩が速く、小型化などの形状変更が生じやすい。このため、その都度、インバータに合わせたモータハウジングを用意する必要がある。
これに対し、実施例1では、トレイ5を有する機電一体型のユニットであるので、モータハウジング部21の種類を増やさずに、インバータ4の変更が可能となる。
[機電一体駆動ユニットの特徴作用]
例えば、従来、トレイ取付部が、モータハウジングの周方向の異なる位置に配置される機電一体システムを比較例とする。以下、図7に基づいて、比較例について説明する。図7は、比較例の機電一体システムのステータ圧入前とステータ圧入後を示す。
比較例の機電一体システムは、図7に示すように、モータハウジングとトレイ取付部(4つ)を有する。トレイ取付部は、モータハウジングの周方向の異なる位置に配置される。トレイ取付部は、トレイ固定面を有する。このトレイ固定面は、図7のステータ圧入前(下図)に示すように、平面である。
しかし、モータハウジングにステータを取り付ける際、焼嵌めや圧入等によって取り付ける。例えば、圧入の場合、ステータに圧力を加え、モータハウジングへ押し込む。そして、モータハウジングの内周面にステータを固定するので、モータハウジングが変形するおそれがある。
その圧入を比較例の機電一体システムに適用して、モータハウジングの内周面にステータを固定するとき、図7のステータ圧入後に示すように、圧入嵌合によってモータハウジングの内径が拡大される。即ち、図7のステータ圧入後に示すように、モータハウジング部21が周方向(図7の矢印方向)に広がる歪みが生じる。このため、各トレイ取付部の位置にズレが発生して、図7のステータ圧入後に示すように、各トレイ固定面の平面度が保たれなくなる。これにより、トレイ固定時、トレイに歪みが生じてしまう。加えて、各トレイ固定面の平面度が保たれなくなるので、トレイの固定位置の相対的穴位置および穴ピッチが変化してしまう。
これに対し、実施例1では、モータ3のステータ33は、モータハウジング部21の内径を拡大する圧入嵌合状態で固定される。また、トレイ5は、複数のトレイ取付部213に取り付けられる。この複数のトレイ取付部213は、モータハウジング部21の外周面21aから突出し、トレイ固定面213aを有する。そして、複数のトレイ取付部213は、モータ3のモータシャフト31と平行なラインL1の線上位置に配置される(図1と図5)。
即ち、圧入嵌合状態によりモータハウジング部の内径が拡大されても、各トレイ固定面の平面度が保たれる。以下、図8に基づいて、平面度保持作用を説明する。図8は、実施例1の機電一体駆動ユニットステータ圧入前とステータ圧入後を示す。
実施例1において、複数のトレイ取付部213は、図8のステータ圧入前に示すように、モータ3のモータシャフト31と平行なラインL1の線上位置に配置される。トレイ固定面213aは、図8のステータ圧入前(下図)に示すように、平面である。
そして、ステータ33をモータハウジング部21の内周面21bに固定する際、図8のステータ圧入後に示すように、圧入嵌合状態によりモータハウジング部21の内径21Rが拡大される。即ち、図8のステータ圧入後に示すように、モータハウジング部21が周方向(図8の矢印方向)に広がる歪みが生じる。しかし、複数のトレイ取付部がモータシャフト31と平行なラインL1の線上位置に配置されているので、そのような歪みが生じても、図8のステータ圧入後に示すように、各トレイ固定面の平面度が保たれる。
この結果、トレイ固定時、トレイ5に生じる歪みが軽減される。加えて、各トレイ固定面の平面度が保たれるので、トレイの固定位置の相対的穴位置および穴ピッチの変化を抑制できる。
実施例1では、強電接続線L3は、ラインL1と平行である。つまり、交流バスバー41U,41V,41Wの他端(強電接続位置)は、ラインL1の線上位置に配置される(図4)。
例えば、圧入嵌合によってモータハウジングの内径が拡大され、モータハウジングが変形する。これにより、インバータとモータを電気的に接続する接続位置が予定していた位置からズレてしまうと、インバータとモータとを電気的に接続できないおそれがある。このような場合には、位置ズレを吸収する位置調整機構が必要となる。このため、位置調整機構の分のコストがかかると共に、その機構を設けるためのスペースが必要になってしまう。また、接続位置がズレたまま、インバータの端子にモータ側の端子をネジなどで固定すると、端子が曲がってしまうおそれもある。
これに対し、実施例1では、交流バスバー41U,41V,41Wの他端は、モータシャフト31と平行なラインL1の線上位置に配置される。
即ち、圧入嵌合状態によりモータハウジング部21の内径21Rが拡大され、モータハウジング部21が周方向に広がる歪みが生じる。しかし、交流バスバー41U,41V,41Wの他端は、モータシャフト31と平行なラインL1の線上位置に配置されているので、強電接続位置が保たれる。
従って、機電一体駆動ユニットにおける強電接続位置に、端子位置ズレを吸収する位置調整機構が不要となる。加えて、強電接続位置が保たれるので、交流バスバー41U,41V,41Wの他端とモータ端子34U,34V,34Wを接続する際、端子が曲がることを抑制できる。
実施例1では、流路接続線L4は、ラインL1と平行である。つまり、PM冷媒流路(PM冷媒流路部413PM)の冷媒流入口413a,PM冷媒流出口413c(流路接続位置)は、ラインL1の線上位置に配置される(図4)。
即ち、圧入嵌合状態によりモータハウジング部21の内径21Rが拡大され、モータハウジング部21が周方向に広がる歪みが生じる。しかし、流路接続位置は、モータシャフト31と平行なラインL1の線上位置に配置されているので、流路接続位置が保たれる。つまり、流路接続位置の位置精度が高まる。
従って、流路接続位置の位置精度が高まることにより、水密信頼性が向上される。
実施例1では、トレイ取付部213のトレイ拘束点213cは、ラインL1の線上位置に配置される。また、トレイ取付部213は、トレイ拘束点213cを通る取付中心軸線L2が、モータシャフト31と交差する位置に配置される(図5と図6)。
即ち、モータハウジング部21のZ方向の位置に、トレイ取付部213が配置される。このため、モータハウジング部21のZ方向の位置に、インバータ4と共にトレイ5が取り付けられる。これにより、モータハウジング部21のZ方向の位置に、インバータハウジング部22が配置される。
従って、モータハウジング部21のZ方向にスペースがあるとき、このZ方向のスペースを有効利用して、インバータハウジング部22を設けることができる。
加えて、共通ハウジング2をカバー12からZ方向に向かって見たとき、インバータハウジング部22の全体がモータハウジング部21と重なり合う状態に配置される(図1や図2)。このため、モータハウジング部21のX方向及びY方向にスペースがない構成において、共通ハウジング2を設けることができる。言い換えると、共通ハウジング2のX方向やY方向にスペースを確保することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の機電一体駆動ユニット1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) モータ3が収容されるモータハウジング部21と、インバータ4が収容されるインバータハウジング部22と、を一体に有する共通ハウジング2と、
インバータ4が取り付けられるトレイ5と、
を備えた機電一体駆動ユニット1において、
モータ3のステータ33は、モータハウジング部21の内径21Rを拡大する圧入嵌合状態で固定され、
トレイ5は、モータハウジング部21の外周面21aから突出し、トレイ固定面213aを有する複数のトレイ取付部213に取り付けられ、
複数のトレイ取付部213は、モータ3のモータ中心軸(モータシャフト31)と平行な平行線(ラインL1)の線上位置に配置される(図1と図5)。
このため、トレイ固定時、トレイ5に生じる歪みを軽減することができる。
(2) インバータ4のインバータ強電端子(交流バスバー41U,41V,41W)の強電接続位置(交流バスバー41U,41V,41Wの他端)は、平行線(ラインL1)の線上位置に配置される(図4)。
このため、(1)の効果に加え、機電一体駆動ユニット1における強電接続位置(交流バスバー41U,41V,41Wの他端)に、端子位置ズレを吸収する位置調整機構が不要となる。
(3) インバータ4に形成されるインバータ冷媒流路(PM冷媒流路、PM冷媒流路部413)の流路接続位置(PM冷媒流入口413a,PM冷媒流出口413c)は、平行線(ラインL1)の線上位置に配置される(図4)。
このため、(1)または(2)の効果に加え、流路接続位置(PM冷媒流入口413a,PM冷媒流出口413c)の位置精度が高まることにより、水密信頼性を向上することができる。
(4) トレイ取付部213のトレイ拘束点213cは、平行線(ラインL1)の線上位置に配置され、
トレイ取付部213は、トレイ拘束点213cを通る取付中心軸線L2が、モータ中心軸(モータシャフト31)と交差する位置に配置される(図5と図6)。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、モータハウジング部21のZ方向にスペースがあるとき、このZ方向のスペースを有効利用して、インバータハウジング部22を設けることができる。
実施例2は、インバータハウジング部22とトレイ取付部213の変形例である。図9と図10に基づいて、実施例2の要部構成を以下に説明する。
まず、構成を説明する。
実施例2における機電一体駆動ユニットは、実施例1と同様に電気自動車において走行用駆動源として搭載されるモータ/ジェネレータに適用したものである。以下、実施例2の機電一体駆動ユニットの構成を、「全体構成」と、「機電一体駆動ユニットの要部レイアウト構成」に分けて説明する。
[全体構成]
図9と図10は、実施例2の機電一体駆動ユニットにおけるトレイ取付部のレイアウト構成を示す。以下、図9と図10に基づいて、実施例2の機電一体駆動ユニットの全体構成を説明する。
共通ハウジング2Aは、図9に示すように、モータハウジング部21と、インバータハウジング部23と、を一体に有する。インバータハウジング部23は、図9に示すように、実施例1とは異なり、モータハウジング部21のY方向側へオフセットした位置に配置される。
前記インバータハウジング部23は、図9に示すように、モータハウジング部21の外周面21aの一部と側面部23aと底面部23bから構成される。インバータハウジング部23の側面部23aと底面部23bは、図9に示すように、プレート形状である。インバータハウジング部23の側面部23aのX方向に位置する2つは、図9に示すように、モータハウジング部21の外周面21aと底面部23bからZ方向に突出している。インバータハウジング部23の側面部23aのY方向に位置する1つは、図9に示すように、モータハウジング部21の外周面21aからZ方向に突出している。また、インバータハウジング部23の側面部23aのY方向に位置するもう1つは、図9に示すように、底面部23bからZ方向に突出している。インバータハウジング部23のX方向の長さは、図9に示すように、モータハウジング部21のX方向の長さと同等である。また、インバータハウジング部22のY方向の長さは、図9に示すように、共通ハウジング2をカバー12からZ方向に向かって見たとき、インバータハウジング部23の一部がモータハウジング部21と重なり合う状態に配置される。インバータハウジング部23は、図9に示すように、実施例1のIH開口部221と同様のIH開口部231を有する。なお、インバータハウジング部23には、実施例1のインバータハウジング部22と同様にボルト穴部が開穴されるが、図示を省略する。インバータハウジング部23には、実施例1と同様に、トレイ取付部213と、インバータ4と、トレイ5と、ボルト6、連通流路部8と、が収容される。
なお、図9と図10に図示する他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。また、図9と図10に図示しない他の構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
[機電一体駆動ユニットの要部レイアウト構成]
以下、図9〜10に基づいて、実施例2の機電一体駆動ユニットの要部レイアウト構成を説明する。なお、図10には、実施例1の強電接続線L3に相当する強電接続線L13と、実施例1の流路接続線L4に相当する流路接続線L14と、を示す。
各トレイ取付部213は、図9に示すように、トレイ9を拘束するトレイ拘束点213c(ボルト穴部213b)を有する。図9に示すように、2つのトレイ拘束点213cを結んだ線をラインL11(平行線)とする。共通ハウジング2AをY方向から見たとき、そのラインL11は、モータシャフト31と平行である。つまり、複数のトレイ取付部213は、図9に示すように、モータシャフト31と平行なラインL11の線上位置に配置される。各トレイ拘束点213cには、図9と図10に示すように、取付中心軸線L12が通る。
ここで、「ラインL11の線上位置」とは、厳密にラインL11の線上である必要はなく、ラインL11と平行であって、ラインL11から僅かに離れた位置に配置されるものも線上位置とする。つまり、ラインL11が、円柱状ラインと想定した場合、円柱状の領域に含む位置であれば良い。
前記取付中心軸線L12は、図10に示すように、モータシャフト31と交差しない。図10において、取付中心軸線L12は、モータシャフト31から径方向へオフセットした位置となる。つまり、トレイ取付部213は、図9と図10に示すように、取付中心軸線L12がモータシャフト31から径方向へオフセットした位置に配置される。
強電接続線L13と流路接続線L14は、トレイ9をY方向から見たとき、ラインL11と平行である。言い換えると、図10に示すように、トレイ9をモータハウジング部21側からZ方向に向かって見たとき、強電接続線L13と流路接続線L14は、ラインL11と重なり合う。また、図10に示すように、強電接続線L13と流路接続線L14は、ラインL11から僅かにZ方向へ離れた位置に配置される。つまり、交流バスバー41U,41V,41Wの他端と、直流バスバー41P,41Nの他端と、PM冷媒流入口413aと、PM冷媒流出口413cと、は実施例1と同様にラインL11の線上位置に配置される。
なお、他の「機電一体駆動ユニットの要部レイアウト構成」は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に作用を説明する。
実施例2の機電一体駆動ユニットにおける作用を、「機電一体駆動ユニットの特徴作用」について説明する。なお、「冷却水の流れ作用」と「機電一体駆動ユニットの基本特徴作用」は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
実施例2では、トレイ取付部213のトレイ拘束点213cは、ラインL11の線上位置に配置される。また、トレイ取付部213は、トレイ拘束点213cを通る取付中心軸線L12が、モータシャフト31から径方向へオフセットした位置に配置される(図9と図10)。
即ち、トレイ取付部213がオフセットした位置に配置されることにより、共通ハウジング2AのZ方向の長さを、実施例1の共通ハウジング2よりも短くすることができる。
従って、共通ハウジング2のZ方向にスペースが確保される。言い換えると、共通ハウジング2のX方向やY方向にスペースがあるとき、このX方向やY方向のスペースを有効利用して、インバータハウジング部23を設けることができる。
なお、その他の「平面度保持作用」と「強電接続位置及び流路接続位置に関する作用」については、実施例1の「後退用発進クラッチ制御作用」と同様であるから説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の機電一体駆動ユニット1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(5) トレイ取付部213のトレイ拘束点213cは、平行線(ラインL11)の線上位置に配置され、
トレイ取付部213は、トレイ拘束点213cを通る取付中心軸線L12がモータ中心軸(モータシャフト31)から径方向へオフセットした位置に配置される(図9と図10)。
このため、上記(1)〜(3)の効果に加え、共通ハウジング2のZ方向にスペースを確保することができる。
以上、本発明の機電一体駆動ユニットを実施例1〜実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、実施例1〜実施例2に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜実施例2では、トレイ取付部213が、モータハウジング部21の外周面21aからZ方向に突出する例を示した。具体的には、実施例1では、トレイ取付部213が、モータシャフト31と平行なラインL1の線上位置に配置され、かつ、モータシャフト31と取付中心軸線L2が交差する位置に配置される例を示した。また、実施例2では、トレイ取付部213が、モータシャフト31と平行なラインL11の線上位置に配置され、かつ、取付中心軸線L12がモータシャフト31から径方向へオフセットした位置に配置される例を示した。しかし、トレイ取付部213の配置は、実施例1と実施例2に限られない。例えば、実施例1において、トレイ取付部213が、モータハウジング部21の外周面21aからY方向に突出しても良い。この場合にも、トレイ取付部213が、モータシャフト31と平行なラインL1の線上位置に配置され、かつ、モータシャフト31と取付中心軸線L2が交差する位置に配置される。要するに、トレイ取付部213が、モータシャフト31と平行なラインL1,L11の線上位置に配置されていれば良い。言い換えると、トレイ取付部213が、モータシャフト31の径方向の位置に配置されていれば良い。これにより、インバータハウジング部21,23のレイアウト自由度を増すことができる。
実施例1〜実施例2では、複数のトレイ取付部213を2つとする例を示した。しかし、トレイ取付部213の数は、3つでも、4つでも良い。要するに、トレイ取付部213は複数設けられていれば良い。
実施例1〜実施例2では、複数のトレイ取付部213がほぼ円柱形状である例を示した。しかし、トレイ取付部213は、直方体形状等の形状であっても良い。要するに、トレイ取付部213にトレイ5を取り付けることができれば良い。
実施例1〜実施例2では、強電接続位置と流路接続位置は、ラインL1,L11の線上位置に配置される例を示した。しかし、強電接続位置も流路接続位置も、ラインL1,L11の線上位置に配置されなくても良い。
実施例1〜実施例2では、冷媒を冷却水とする例を示した。しかし、冷媒は、冷却風(空気)等でも良い。要するに、モータ3やパワーモジュール41等を冷却することができるものであれば良い。
実施例1〜実施例2では、本発明の機電一体駆動ユニットを、電気自動車において走行用駆動源として搭載されるモータに適用する例を示した。しかし、燃料電池車やハイブリッド車両等において走行用駆動源として搭載されるモータやインホイールモータ等に対しても、本発明の機電一体駆動ユニットを適用しても良い。その他、車両に限らず乗り物等に用いられるモータ等に対しても、本発明の機電一体駆動ユニットを適用しても良い。
1 機電一体駆動ユニット
2,2A 共通ハウジング
21 モータハウジング部
21a モータハウジング部の外周面
21R モータハウジング部の内径
22 インバータハウジング部
213 トレイ取付部
213a トレイ固定面
213c トレイ拘束点
3 モータ
31 モータシャフト(モータ中心軸)
33 ステータ
4 インバータ
411 交流バスバー(インバータ強電端子)
413 PM冷媒流路部(PM冷媒流路、インバータ冷媒流路)
L1,L11 ライン(平行線)
L2,L12 取付中心軸線

Claims (5)

  1. モータが収容されるモータハウジング部と、インバータが収容されるインバータハウジング部と、を一体に有する共通ハウジングと、
    前記インバータが取り付けられるトレイと、
    を備えた機電一体駆動ユニットにおいて、
    前記モータのステータは、前記モータハウジング部の内径を拡大する圧入嵌合状態で固定され、
    前記トレイは、前記モータハウジング部の外周面から突出し、トレイ固定面を有する複数のトレイ取付部に取り付けられ、
    前記複数のトレイ取付部は、前記モータのモータ中心軸と平行な平行線の線上位置に配置される
    ことを特徴とする機電一体駆動ユニット。
  2. 請求項1に記載された機電一体駆動ユニットにおいて、
    前記インバータのインバータ強電端子の強電接続位置は、前記平行線の線上位置に配置される
    ことを特徴とする機電一体駆動ユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された機電一体駆動ユニットにおいて、
    前記インバータに形成されるインバータ冷媒流路の流路接続位置は、前記平行線の線上位置に配置される
    ことを特徴とする機電一体駆動ユニット。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載された機電一体駆動ユニットにおいて、
    前記トレイ取付部のトレイ拘束点は、前記平行線の線上位置に配置され、
    前記トレイ取付部は、前記トレイ拘束点を通る取付中心軸線が、前記モータ中心軸と交差する位置に配置される
    ことを特徴とする機電一体駆動ユニット。
  5. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載された機電一体駆動ユニットにおいて、
    前記トレイ取付部のトレイ拘束点は、前記平行線の線上位置に配置され、
    前記トレイ取付部は、前記トレイ拘束点を通る取付中心軸線が前記モータ中心軸から径方向へオフセットした位置に配置される
    ことを特徴とする機電一体駆動ユニット。
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