JP6679335B2 - 密封装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シール技術に係る密封装置に関する。本発明の密封装置は例えば、自動車関連の分野または輸送用機器関連の分野などで用いられる。
自動車エンジンのクランクシャフトや、プロペラシャフトのデフサイドなどに用いられる密封装置として従来から図2に示すように、静止側のシールリップaを回転側のスリンガーbに摺動可能に接触させる密封装置が知られており、スリンガーbは金属製の板材をプレス加工した1枚構造とされている。
上記従来技術では、使用状況によっては、シールリップaに自励振動(スティックスリップ)が発生し、スリンガーbの共振が励起され、「鳴き」もしくは「キー音」等と称される異音が発生する問題がある。
このため、シールリップに振動減衰材よりなる振動抑制リングを組み付けたり(特許文献1)、或いはシールリップに振動減衰用のリブを設けたり(特許文献2)する対策が提案されているが、これらの対策はいずれも、シールリップおよびスリンガーの組み合わせよりなる密封装置のうちで前者のシールリップのほうに対策を施すものとされている。したがって、シールリップおよびスリンガーの組み合わせよりなる密封装置のうちで後者のスリンガーのほうに対策を施すことにより異音の発生を抑制する技術(対策)が求められている。
特許第5504649号公報 特開2004−218797号公報
本発明は以上の点に鑑みて、シールリップおよびスリンガーの組み合わせよりなる密封装置のうちで後者のスリンガーのほうに対策を施すことにより異音の発生を抑制することができる密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の密封装置は、静止側のシールリップを回転側のスリンガーに摺動可能に接触させる密封装置であって、前記スリンガーは、複数の板状部材を厚み方向に重ね合わせるとともに、互いに隣り合う前記板状部材の間に弾性体を介在した構造とされ、互いに隣り合う前記板状部材は、直接接触せず、前記弾性体を介して連結されていることを特徴とする。
本発明では、スリンガーが、金属板の1枚構造ではなく、板状部材を複数厚み方向に重ね合わせたものとされ、更に、互いに隣り合う板状部材の間に弾性体を介在したものとされているため、スリンガーが制振鋼板としての機能を有している。したがってスリンガーが共振作動せず制振作用を発揮するため、シールリップの自励振動による異音の発生を抑制することが可能とされる。
尚、スリンガーは一般に、筒状部の一端にフランジ部を一体に設けることにより半裁断面略L字形とされることが多い。そこでスリンガーを、筒状部の一端にフランジ部を一体に設けた第1板状部材、第1板状部材の筒状部の外周側に配置される筒状部の一端に第1板状部材のフランジ部のシールリップ側に配置されるフランジ部を一体に設けた第2板状部材、および両筒状部間に配置される筒状部の一端に両フランジ部間に配置されるフランジ部を一体に設けた弾性体の組み合わせとすることにより、スリンガーを全体として半裁断面略L字形としたままで、このスリンガーに制振鋼板としての機能を持たせることが可能とされる。弾性体は、所定の樹脂またはゴム状弾性体よりなるものとし、これを接着や圧入等の手段によって、隣り合う板状部材の間に介在させる。
本発明によれば、シールリップおよびスリンガーの組み合わせよりなる密封装置のうちで後者のスリンガーのほうに対策を施すことにより、シールリップの自励振動による異音の発生を抑制することができる。
本発明の実施例に係る密封装置の半裁断面図 従来例に係る密封装置の半裁断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)シールリップと接触するスリンガーが2枚(または複数枚)の板状部材と各板状部材の間に接着ないし圧入により挿入された樹脂およびゴム状弾性体で構成されていることを特徴とする。この構成により、スリンガーは制振鋼板としての機能を有し、リップ摺動による共振(鳴き)を抑制することが可能となる。
(2)シールリップとスリンガーが摺動時にスティックスリップが発生しスリンガー共振が発生する場合があるが、本発明では、スリンガー内の樹脂またはゴムの減衰効果により振動レベルを抑制し異音を低減させる効果が期待できる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る密封装置1を示している。
当該実施例に係る密封装置1は、ハウジング51とこのハウジング51に設けた軸孔52に挿通する回転軸61との間で機内側Aの密封流体(油など)が機外側Bへ漏洩しないようにシールする密封装置(例えばエンジン用オイルシール)1であって、回転軸61の外周に装着されるスリンガー11と、スリンガー11の機外側Bに位置してハウジング51の軸孔52内周に装着されるリップシール部材21との組み合わせにより構成されている。
スリンガー11は、回転軸61の外周面に固定(嵌合)される筒状部12と、この筒状部12の一端(機内側端部)に設けられた径方向外向きのフランジ部13とを一体に有することにより半裁断面略L字形に形成されているが、当該実施例では特にこのスリンガー11が、2枚の板状部材14,15を厚み方向に重ね合わせるとともに、この2枚の板状部材14,15の間に弾性体16を介在した構造とされている。
また、スリンガー11は一層具体的には、回転軸61の外周面に固定(嵌合)される筒状部(第1筒状部)14aの一端にフランジ部(第1フランジ部)14bを一体に設けた半裁断面略L字形の第1板状部材14と、第1板状部材14の筒状部14aの外周側に配置される筒状部(第2筒状部)15aの一端に第1板状部材14のフランジ部14bのシールリップ側に配置されるフランジ部(第2フランジ部)15bを一体に設けた半裁断面略L字形の第2板状部材15と、両筒状部14a,15a間に配置される筒状部(第3筒状部)16aの一端に両フランジ部14b,15b間に配置されるフランジ部(第3フランジ部)16bを一体に設けた半裁断面略L字形の弾性体16との組み合わせよりなり、これによりスリンガー11の全体としても半裁断面略L字形に形成されている。
第1および第2板状部材14,15はそれぞれ金属材よりなり、例えば鋼板よりなる。第1および第2板状部材14,15は弾性体16を介して連結されており、直接的には接触していない。弾性体16は所定の樹脂またはゴム状弾性体よりなり、これを第1および第2板状部材14,15の間に接着または圧入等の手段によって介在させる。
一方、リップシール部材21は、ハウジング51の軸孔52内周面に固定(嵌合)される金属等の剛材よりなる取付環22と、この取付環22に被着(加硫接着)されたゴム状弾性体23とを有し、このゴム状弾性体23によって、ハウジング51の軸孔52内周面に接触することによりハウジング51および取付環22間をシールする外周シール部24と、取付環22の端面部に被着された端面被着部25と、スリンガー11におけるフランジ部13の機外側端面であって第2板状部材15のフランジ部15bの機外側端面に摺動可能に接触する第1シールリップ(主リップ、端面リップ)26と、スリンガー11における筒状部12の外周面であって第2板状部材15の筒状部15aの外周面に摺動可能に接触する第2シールリップ(中間リップ、ラジアルリップ)27と、同じくスリンガー11における筒状部12の外周面であって第2板状部材15の筒状部15aの外周面に摺動可能に接触する第3シールリップ(ダストリップ、ラジアルリップ)28とが一体に設けられている。
上記構成の密封装置1においては、スリンガー11が、金属板の1枚構造ではなく、板状部材14,15を複数厚み方向に重ね合わせたものとされ、更に、互いに隣り合う板状部材14,15の間に弾性体16を介在したものとされているため、このスリンガー11が制振鋼板としての機能を有している。したがってシールリップ26,27,28に自励振動が発生してもスリンガー11が共振作動せず制振作用を発揮するため、シールリップ26,27,28の自励振動による異音の発生を抑制し、発生する異音の音量を低減させることができる。
尚、スリンガー11の製造に際しては、第1および第2板状部材14,15ならびに弾性体16の積層構造よりなる平板状の素材をあらかじめ用意し、この素材をプレス加工で製品形状とするのが工程上、好ましい。
1 密封装置
11 スリンガー
12,14a,15a,16a 筒状部
13,14b,15b,16b フランジ部
14,15 板状部材
16 弾性体
21 リップシール部材
22 取付環
23 ゴム状弾性体
24 外周シール部
25 端面被着部
26,27,28 シールリップ
51 ハウジング
52 軸孔
61 回転軸

Claims (3)

  1. 静止側のシールリップを回転側のスリンガーに摺動可能に接触させる密封装置であって、
    前記スリンガーは、複数の板状部材を厚み方向に重ね合わせるとともに、互いに隣り合う前記板状部材の間に弾性体を介在した構造とされ
    互いに隣り合う前記板状部材は、直接接触せず、前記弾性体を介して連結されていることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    前記スリンガーは、筒状部の一端にフランジ部を一体に設けた第1板状部材と、前記第1板状部材の筒状部の外周側に配置される筒状部の一端に前記第1板状部材のフランジ部のシールリップ側に配置されるフランジ部を一体に設けた第2板状部材と、前記両筒状部間に配置される筒状部の一端に前記両フランジ部間に配置されるフランジ部を一体に設けた弾性体と、を備えることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1または2記載の密封装置において、
    前記弾性体は、所定の樹脂またはゴム状弾性体よりなることを特徴とする密封装置。
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