JP6679081B1 - 浸煎薬器 - Google Patents

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【課題】漢方薬を購入した顧客に代わって、一定期間に亘って服用する分量の濃い浸煎薬を、短時間に浸煎し得る装置を提供する。【解決手段】金属製で円筒形状の本体2と、本体2をシールするための本体蓋3と、本体2の内部に配設される有底の円筒形状の内釜4と、内釜4の底部に配置される台座リング18と、台座リング18の上に載置される有底の円筒形状の内籠19と、内釜4の下部に配置された加熱部5と、本体蓋3の中心近傍に配置された内側チューブ28と、内側チューブ28の下端部に付設された円盤状の押圧板26と、本体蓋3の上部に垂設され内側チューブ28を内包可能な外側チューブ6と、外側チューブ6の上端部に回動自在に配設された内側チューブ28を上下動させるリング形状の回転ハンドル7と、本体蓋3をロックするロック部材15と、本体蓋3に付設された圧力計8と、同じく本体蓋3に付設された圧力開放弁9とで構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、浸煎薬器に関し、詳しくは、顧客が一定期間に亘って服用できる量を、短時間に煎じ提供することを可能にした、浸煎薬器に関するものである。
従来から、漢方薬を服用するには、一日分の生薬を水とともに土瓶や鍋に入れ、弱火で所定量になるまで煎じた煎薬を作り服用するか、製薬会社が供給している顆粒状やエキス錠剤の漢方薬を服用することが一般的である。
しかし、顆粒状やエキス錠剤の漢方薬は、持ち運びや保存性などの利便性が良い反面、個人の症状に合わせて処方を調整するのが難しいことや、煎薬にはある揮発成分が製造工程で失われる問題がある。さらに、液体状態にして服用した方が消化器にて吸収しやすいことなどから、煎薬の方が効き目は早く、そして強い効能が期待できる。
しかし、各家庭で生薬を煎じる作業は、煎じ過ぎたり、焦げ付かせたり等の失敗をせずに煎じ上げ、漢方薬の所定の効能が得られるように、分量や火加減を調整する正確な作業の難易度は高く、また、非常に手間と時間を要することから、現代の多忙な人が毎日正確に煎じることは困難であった。
このような生薬を煎じる作業の問題に対し、特許文献1には、所定量の生薬と水をセットして、所定の条件を設定しておくだけで、自動的にそれぞれの漢方薬に適した条件で煎じることができ、手動で火加減等を考慮する必要がない漢方薬煎じ器が開示されている。
特開2000−24088号公報
しかし、特許文献1に記載の漢方薬煎じ器は、各家庭で専用の機械を新たに購入する必要があり経済的負担があること、医師から指定された分量の生薬と水を計量した上で、さらに、温度と時間などの所要条件を設定するなど、老人にとっては作業が煩雑であるなどの問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その具体的目的は、漢方薬を購入した顧客に代わって、一定期間に亘って服用する分量の濃い浸煎薬を、短時間に浸煎し得る装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出されたものである。詳述するならば、漢方薬の生薬を浸煎し浸煎薬を製造する装置であって、金属製で円筒形状の本体と、前記本体をシールするための本体蓋と、前記本体の内部に配設され生薬と水とを収納する有底の円筒形状の内釜と、該内釜の底部に配置されるリング状の台座リングと、該台座リングの上に載置される有底の円筒形状の内籠と、前記内釜の下端部に隣接する位置に配置された加熱部と、前記本体蓋の径方向の中心近傍に配置され前記内籠の内部で上下動自在な内側チューブと、前記内側チューブの下端部に付設された円盤状の押圧板と、前記本体蓋の上部に垂設され前記内側チューブを内包可能な外側チューブと、前記外側チューブの上端部に回動自在に配設された前記内側チューブを上下動させるリング形状の回転ハンドルと、前記本体上端部近傍に付設され前記本体蓋を開閉自在にロックするロック部材と、前記本体蓋に付設された圧力計と、同じく前記本体蓋に付設された圧力開放弁と、前記本体前面の下部に位置する操作パネルとからなり、前記内籠の全面に亘り所要大きさの貫通孔が多数形成されている構成が含まれる。
本発明の浸煎薬器は、本体蓋と内釜とが密封状態を保持し、加熱部で内釜を加熱することで内部圧力が上昇し、加圧加熱状態で生薬を浸煎することができるので、常圧で浸煎する場合より、短時間で濃い浸煎薬を製造することができる。
本発明には、前記内釜の底部径方向の中心位置に垂設され浸煎薬を自動包装機に供給する供給口と、前記供給口と前記本体の外側に続く供給路の途中に配設された開閉弁と、前記開閉弁と連結し前記本体前面に配設された開閉ダイアルと、前記供給路に一端側を連結され、他端側を自動包装機のタンクに連結された供給パイプとを有し、前記内釜の底部が円筒形状の側壁から前記供給口に向かってやや下向きに傾斜している構成が含まれる。
本発明の浸煎薬器は、上述の供給口と供給路と供給パイプを経て自動包装機のタンクに連結され、さらに、開閉弁を有することで、浸煎薬を製造し終えた状態すなわち内釜内が加圧された状態で開弁すると、内釜内の圧力を利用して浸煎薬を自動包装機のタンクに移送することができる。
また、本発明には、前記本体蓋の前記内側チューブの摺動面と当接する位置に配設されたシール部と、前記シール部を固定する円盤状のバックアップリングと、前記外側チューブ内に貫設され先端部にねじ部を有する前記回転ハンドルと、前記内側チューブの外周面であって前記シール部よりハンドル側に位置する範囲に突設された突起部と、前記外側チューブ内に刻設され前記突起部と嵌合する回転止め条溝とからなり、前記内側チューブが前記シール部と摺動自在に配置されている構成が含まれる。
本発明の浸煎薬器は、本体蓋を閉めた状態で内側チューブ先端に付設された押圧板を上下可能であり、浸煎作業中は、溶媒中に押圧板を下降させ煎じパックに梱包した生薬を保持することができ、浸煎作業後はさらに下降させることで内籠と押圧板とで煎じパック内の有効成分を絞り出すことができ、双方で生薬の有効成分をより濃く浸煎薬に抽出させることができる。
さらに、本発明の前記台座リングは金属製の丸棒からなり、前記内釜の内径よりやや小さい外径のリング部と、前記リング部の内周面より前記リング部の円中心に向かい突設された所要数の台座棒とからなり、前記台座棒の先端は前記供給口まで到達しない長さでなる構成が含まれる。
本発明の浸煎薬器は、前記台座リングを前記内籠下に配置することで浸煎薬の供給通路を確保することができ、浸煎薬が残留する量を減少させることができる。
本発明には、前記本体上端開口部に径方向外側に向かって本体から略直角に延設された本体フランジ部と、前記本体フランジ部と対向する位置に配設された蓋フランジ部と、前記本体フランジ部の蓋フランジ部と当接する位置に埋設されたOリングとを有する構成が含まれる。
本発明の浸煎薬器は、本体フランジ部と、蓋フランジ部と、夫々が当接する位置に埋設されたOリングとを有することで、密封状態が保持できるので、高温状態の水蒸気によって生薬内部への浸透性を高めるばかりでなく、溶媒としての水との反応速度を早く進行させ、さらには飽和水蒸気により滅菌処理できる効果がある。
本発明の浸煎薬器は、漢方薬を購入した顧客に代わって、一定期間に亘って服用する分量の濃い浸煎薬を、短時間に浸煎し、自動包装機と連動することで滅菌状態の浸煎薬を1回使用分ごとに包装し、顧客に提供できる効果が得られる。
本実施形態に係る浸煎薬器の外観を示す全体の斜視図である。 本実施形態に係る浸煎薬器と自動包装機を連結した状態の外観を示す斜視図である。 図1に示す浸煎薬器のチューブ上下機構を示す拡大断面図である。 図1に示す浸煎薬器の全体を示す拡大部分断面図である。 本実施形態に係る浸煎薬器の内籠を取り外した状態を示す上面図である。 本実施形態に係る浸煎薬器に内籠を配置した状態を示す上面図である。 自動包装機で包装した状態の浸煎薬を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。ただし、図面は模式的に図示しており、実際の寸法や比率等とは必ずしも一致しない。また、図面相互間において、お互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれることがある。
尚、本実施形態において、浸煎薬器を設置した状態を基準に上下方向とし、本体の直径に沿った方向を径方向とし、本体の円周に沿った方向を周方向という。
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る浸煎薬器1は、金属製で円筒形状の本体2と、本体2をシールするための本体蓋3と、本体2の上方部に配設され生薬と水とを収納する有底の円筒形状の内釜4と、内釜4の下端部に隣接する位置に配置された加熱部5と、本体蓋3の上面の径方向中心位置に垂設された外側チューブ6と、外側チューブ6の上端部に回動自在に配設されたリング形状の回転ハンドル7とを有する。
また、本実施形態に係る浸煎薬器1は、本体蓋3の上部に付設された圧力計8と、同じく本体蓋3の上部に付設された圧力開放弁9と、本体2の前面下方部に配置された操作パネル10とを有する。また、その操作パネル10には、電源スイッチ10Aと、加熱ON・OFFランプ10Bと、内釜温度表示10Cと、内釜温度上限設定ボタン10Dと、タイマー10Eとで構成されている。
図1及び図5に示されるように、本実施形態に係る浸煎薬器1は、本体2の開口部11に径方向外側に向かって本体2から略直角に延設された本体フランジ部13と、本体フランジ部13と対向する位置に配設された蓋フランジ部14と、本体フランジ部13と蓋フランジ部14との周方向所要位置に刻設された本体蓋3をロックするロック部材15と嵌合する切込み部16とを有している。
ロック部材15は、本体2の所要位置に突設された一対の矩形状から成るロック台部15Aと、ロック台部15Aに軸着され上下方向に回動自在のロックボス部15Bと、ロックボス部15Bに螺合されたロックハンドル部15Cと、ロックハンドル部15Cに挿入され本体蓋3を押圧する円筒形のロックカラー部15Dとで構成されている。
また、本体蓋3は、本体フランジ部13に蝶番部17を介して開閉自在に配設され、さらに、本体フランジ部13の蓋フランジ部14と当接する位置であって、開口部11のやや径方向外側にOリング35が埋設されている。
図4、図5及び図6に示されるように、本実施形態に係る浸煎薬器1は、内釜4の底部に着脱自在に配置されるリング状の台座リング18と、台座リング18の上に着脱自在に載置される有底の円筒形状の内籠19とを有している。
また、内籠19は、全面に亘り所要大きさの貫通孔19Aが、所要間隔をおいて多数形成されている。また、台座リング18は、金属製の丸棒で形成され、内釜4の内径よりやや小さい外径のリング部18Aと、リング部18Aの内周面より径方向の円中心に向かい突設された長短長さの違う所要数の台座棒18Bとを有し、台座棒18Bの先端は、内釜4の底部径方向の中心位置に垂設され浸煎薬を自動包装機100に供給する供給口20まで到達しない長さで構成され、内釜4の底部は円筒形状の側壁側から供給口20に向かってやや下向きに傾斜して形成すれば良い。
さらに、供給口20と本体2の外側に続く供給路21の途中に配設された開閉弁22と、開閉弁22と連結し本体2の前面に配設された開閉ダイアル23と、本体2の側壁部に突設し自動包装機100に供給する供給側25Aと、廃棄する廃棄口25Bとを切換える切換えバルブ25と、切換えバルブ25に一端側を連結され他端側を自動包装機100のタンク101に連結された供給パイプ24とを有している。
図3及び図4に示されるように、本実施形態に係る浸煎薬器1は、チューブ上下機構と押圧板26とを有している。
チューブ上下機構は、雄ねじ部7Aを先端に有する回転ハンドル7と、本体蓋3の上部に垂設され内側チューブ28が浸入可能となる外側チューブ6と、回転ハンドル7を外側チューブ6に取り付けるためのハンドルボス27と、外側チューブ6を本体蓋3に螺合するためのチューブボス29とを有する。
回転ハンドル7は、ハンドルボス27に圧入されたベアリング30に回転自在に圧入され、ハンドルボス27は外側チューブ6の上端部に固定ねじ31で螺合されている。
外側チューブ6は、略円筒形状の下端部に拡径部6Aと、拡径部6Aの内側にはチューブボス29と螺合する雌ねじ部6Bと、内側チューブ28が浸入可能となる内腔部6Cと、内側チューブ28と嵌合する上下方向に沿った向きに刻設された条溝6Dとを有している。
内側チューブ28は、略円筒形に成形され上端部近傍の径方向外側に突設され条溝6Dと嵌合し回転防止となる突起部28Aと、上端面の径方向の中心位置から下端部に向けて刻設され、雄ねじ部7Aと螺合する雌ねじ部28Bとを有し、下端部に押圧板26が六角ねじ32で吊着されている。
チューブボス29は、本体蓋3に下面側より嵌合され上端部の外側に刻設された雄ねじ部29Aと、内側チューブ28が摺動可能となる内径部29Bと、下端部近傍に内側チューブ28の摺動面と当接するオイルシール33と、オイルシール33を固定するバックアップリング34とを有し、雄ねじ部29Aは、外側チューブ6の雌ねじ部6Bと螺合し本体蓋3を挟持する。
また、図2に示されるように、本実施例に係る浸煎薬器1と連結して使用する自動包装機100は、透明の樹脂素材から成る側壁と内側に金属の内籠を有し浸煎薬を溜めるタンク101と、タンク101を覆い尽くす円盤形状の蓋部108と、蓋部108を固定するためのロック部材102と、浸煎薬に残留する抽出残渣を取り除く不織布から成る煎じフィルター107と、長帯ロール形状とした包装フイルム(図示せず)を供給する1対のフィルムローラー103,103と、包装フイルムを溶着し浸煎薬を充填する充填梱包部104とを有し、本願発明の浸煎薬器1と供給パイプ24を介して連結され浸煎薬が供給されている。
さらに、図7に示す包装された浸煎薬200を形成するために、充填梱包部104は、包装フイルムの進行方向に沿って包装フイルムの両サイド200B,200Bを溶着する一対のサイドヒーター(図示せず)と、包装フイルム進行方向に対して直角方向の部分200Aを溶着するメインヒーター(図示せず)と、溶着した包装フイルムを波型に切断する切断刃と、浸煎薬を注入する注入ノズル(図示せず)と、容量を計測するセンサー(図示せず)とを有している。
次に本実施形態に係る浸煎薬の製造方法の手順について説明する。まず、処方箋や客注内容に従って生薬の重量を計測し、不織布から成る煎じ袋に収納し、内釜4に設置された内籠19に入れ、さらに、溶媒である水を所要量計測し投入し、本体蓋3を閉じロック部材15でロックする。
このロック部材15は、ロックボス部15Bを回動し、切込み部16に嵌合させロックカラー部15Dで蓋フランジ部14を上面から押圧し、ロックハンドル部15Cを締め付けることで本体蓋3をロックすることができる。
さらに、回転ハンドル7を回転し押圧板26を下降させ、煎じ袋を溶媒中に保持できる位置まで移動した後に、電源スイッチ10Aを入れると、加熱部5によって内釜4を加熱し、内釜温度表示10Cで内釜4の内部温度が95℃に達した時点で、浸煎作業時間を25分とするタイマー10Eをセットすると共に、内釜温度上限設定ボタン10Dで上限温度を110℃にセットする。
加熱ON・OFFランプ10Bとタイマー10Eで浸煎作業時間が経過したことを確認し、回転ハンドル7を回転し押圧板26を下降させ、内籠19の底部に煎じ袋を押圧し煎じ袋内の浸煎薬を絞り出す。因みに、浸煎作業中の状態で、内釜4の内部圧力は2気圧〜2.2気圧程度に上昇していると共に、内部温度は略110℃程度の高温に加熱されている。
浸煎作業が終了した後は、開閉ダイアル23で開閉弁22を開放すると、内釜4の内部圧力により自動で浸煎薬が、タンク101内に移動する。
自動包装機は、パックの容量、生産数を設定後、包装作業を開始すると、高温状態の浸煎薬が両サイド200Bと下端部200Aが溶着された包装フイルム内に注入ノズルで満たされ、浸煎薬が満たされた位置でメインヒーターが上端部及び次の下端部となる200Aを溶着し、切断刃で波型に切断し空気が混入しない状態で浸煎薬200の包装が完成する。
次に、装置の清掃及び煮沸殺菌方法を説明すると、浸煎作業終了後、さらに、装置の温度が充分低下した後に、内釜4、台座リング18、内籠19を洗浄し、切換えバルブ25を廃棄口25Bに切換えて洗浄水を廃棄する。その後に、蓋部108の供給パイプ24の先端側より洗浄水を流し供給パイプ24の内部を洗浄する。自動包装機も同様にタンク類、注入ノズルを洗浄後、洗浄水を排水口(図示せず)より排出する。
洗浄が終了したら、両装置を元の状態にセットし、内釜4に水を投入し110℃まで加熱し煮沸し殺菌した後、開閉ダイアル23で開閉弁22を開放し、熱湯を自動包装機100に移動させ自動包装機100の内部及び注入ノズルも殺菌し、熱湯を排水口(図示せず)より排出する。
本実施形態に係る浸煎薬器1と自動包装機100とで使用される金属部品は、主にステンレス鋼やクロムモリブデン鋼で形成すれば良く、自動包装機100の側壁は、ポリカーボネートなどの素材、煎じパックと煎じフィルター107とは不織布で形成されたものを、包装フイルムはポリエチレンの素材を採用すれば良い。
本実施形態に係る浸煎薬器は、高温・高圧状態の内釜内で発生する飽和水蒸気によって生薬内部への浸透性を高めるばかりでなく、溶媒としての水との反応速度を早く進行させ、常圧で煎じた煎薬に対し、成分濃度が濃く、甘み成分が多い浸煎薬が抽出でき、さらには飽和水蒸気により滅菌処理できる効果がある。
加えて、本実施形態に係る浸煎薬器に自動包装機を連結し、浸煎薬を外気などに触れさせることなく、高温のまま密封パックすることで、雑菌の発生を抑制でき、長期間の保管が可能であり、顧客は使用時にパックごと湯煎するか、お湯で薄めて手軽に服用できる効果がある。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、上記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、本実施形態ではチューブボスは本体蓋に着脱することとしたが、それに限定するものではなく、本体蓋に溶接するもしくは一体成形しても良い。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、材質、数量、使用用途、位置若しくは配置等に対して当業者が様々な変更を加えることができるものである。
従って、既に開示した形状等の限定をした記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に示したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状等の限定を一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 浸煎薬器
2 本体
3 本体蓋
4 内釜
5 加熱部
6 外側チューブ
7 回転ハンドル
8 圧力計
9 圧力開放弁
10 操作パネル
10A 電源スイッチ
10B 加熱ON・OFFランプ
10C 内釜温度表示
10D 内釜温度上限設定ボタン
10E タイマー
11 開口部
13 本体フランジ部
14 蓋フランジ部
15 ロック部材
16 切込み部
17 蝶番部
18 台座リング
19 内籠
19A 貫通孔
20 供給口
21 供給路
22 開閉弁
23 開閉ダイアル
24 供給パイプ
25 切換えバルブ
26 押圧板
27 ハンドルボス
28 内側チューブ
29 チューブボス
30 ベアリング
31 固定ねじ
32 六角ねじ
33 オイルシール
34 バックアップリング
35 Oリング
100 自動包装機
101 タンク
102 ロック部材
103 フィルムローラー
104 充填梱包部
107 煎じフィルター
108 蓋部
200 包装済み浸煎薬

Claims (4)

  1. 漢方薬を購入した顧客に代わって漢方薬の生薬を浸煎し浸煎薬を製造する装置であって、金属製で円筒形状の本体と、前記本体をシールするための本体蓋と、前記本体の内部に位置し生薬と水とを収納可能な有底の円筒形状の内釜と、該内釜の底部に配置されるリング状の台座リングと、該台座リングの上に載置される有底の円筒形状の内籠と、前記内釜の下端部と隣接する位置に配置された加熱部と、前記本体蓋の中心近傍に配置され前記内籠内を上下動自在な内側チューブと、前記内側チューブの下端部に付設された円盤状の押圧板と、前記本体蓋の上部に垂設され前記内側チューブを内包可能となる外側チューブと、前記外側チューブの上端部に回動自在に配設された前記内側チューブを上下動させるリング形状の回転ハンドルと、前記本体上端部近傍に付設され前記本体蓋を開閉自在にロックするロック部材とからなり、前記内籠の全面に亘り多数形成された所要大きさの貫通孔と、前記内釜の底部中心位置に垂設され浸煎薬を包装機に供給する供給口と、前記供給口と前記本体の外側に続く供給路の途中に配設された開閉弁と、前記開閉弁と連結し前記本体前面に配設された開閉ダイアルとを有し、前記内釜の底部が円筒形状の側壁から前記供給口に向かって傾斜して成り、前記本体蓋と前記内釜とが密封状態を保持し、前記加熱部で前記内釜を加熱することで内部圧力を上昇させ、加圧加熱雰囲気下で短時間に濃い浸煎薬を製造し、前記内部圧力を利用し前記浸煎薬を前記包装機のタンクに移送することを特徴とする浸煎薬器。
  2. 前記本体蓋の前記内側チューブの摺動面と当接する位置に配設されたシール部と、前記シール部を固定する円盤状のバックアップリングと、前記外側チューブ内に貫設され先端部にねじ部を有する前記回転ハンドルと、前記内側チューブの外周面であって前記シール部よりハンドル側に位置する範囲に突設された突起部と、前記外側チューブ内に刻設され前記突起部と嵌合する回転止めの条溝とからなり、前記内側チューブが前記シール部と摺動自在に配置されていることを特徴とする請求項に記載の浸煎薬器。
  3. 前記台座リングは金属製の丸棒からなり、前記内釜の内径よりやや小さい外径のリング部と、前記リング部の内周面より前記リング部の円中心に向かい突設された所要数の台座棒とからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浸煎薬器
  4. 前記本体上端開口部に延設され径方向外側に向った本体フランジ部と、前記本体フランジ部と対向する位置に延設された蓋フランジ部と、前記本体フランジ部の蓋フランジ部と当接する位置に配設されたOリングとを有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の浸煎薬器。
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