JP6678920B2 - 箱入りティッシュペーパー製品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高速操業に優れた箱入りティッシュペーパー製品の製造方法に関する。
従来、ティシュペーパーを、いわゆるポップアップ方式で折り畳んだ積層体を紙製の収納箱に収納し、収納箱の天面にティシュペーパーの取出口を設けた箱入りティッシュペーパー製品が普及している。ポップアップ方式とは、複数プライ(例えば、2プライ)を1枚のティッシュペーパーとして、所定枚数のティッシュペーパーを積層させたティッシュペーパー製品において、上層及び下層に隣接するティッシュペーパーの端部を挟持するように、ティッシュペーパーを断面V字状又は断面Z字状に折り畳むことにより、最上層のティッシュペーパーを取り出すと、その下層に位置するティッシュペーパーの端部が引き出される折り畳み方式であって、一般には、ロータリー式インターフォルダやマルチスタンド式インターフォルダといったティッシュペーパー折り機を用いて折り畳まれている。ポップアップ方式で折り畳まれた箱入りティッシュペーパー製品は、所定の寸法に切断されたティッシュペーパーが所定枚数積層されて収納箱に収納されており、取出口から1枚1枚のティッシュペーパーを連続して取り出し可能な構成となっている。
マルチスタンド式インターフォルダは、複数プライの二次原反ロールをティッシュペーパーの製品幅に切断して連続シートを用意し、2枚1対の連続シートを折り板で案内しながら互いに折り畳みつつ積層することにより、ポップアップ式のティッシュペーパー積層体を製造するものである(例えば、特許文献1参照)。マルチスタンド式インターフォルダは、ロータリー式インターフォルダと比較して設置面積が広くなるものの、ロータリー式インターフォルダと比較して高速で大量に箱入りティッシュペーパーを製造することができるため、より大量生産に適しているものとされている。
ここで、箱入りティッシュペーパーは大量消費される傾向にあるため、近年、容器包装の減量の観点から、一枚一枚のティッシュペーパーの品質、寸法、仕様を維持しつつ、収納箱を縮寸して減量化することが課題となっている。容器包装の減量に配慮した箱入りティッシュペーパー製品としては、例えば、特許文献2に、収納されたティッシュペーパーの枚数に対する収納箱の内側高さ寸法の比が40/400mm/枚以上60/400mm/枚以下であり、ティッシュペーパー1枚当たりのJIS P 8118で規定する厚さが0.030mm以上0.043mm以下である箱入りティッシュペーパー製品が開示されている。
特許第4317539号公報 特開2001−286414号公報
しかしながら、ティッシュペーパーのシートサイズなどの仕様等を維持しつつ、特に収納箱の幅方向の縮寸や減量化を行うためには、ティッシュペーパー製品の操業性が大きく影響を受けることが判明した。したがって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、図8に示される、箱入りティッシュペーパー製品10の収納箱に収納されたティッシュペーパー積層体11の幅方向の寸法A(ティッシュペーパー積層体11の折り畳み幅)を縮寸しつつも、ティッシュペーパー製品の高速操業性に影響を与えない箱入りティッシュペーパー製品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、マルチスタンド式インターフォルダを使用した箱入りティッシュペーパー製品の製造方法において、折り畳み機構部に設けられる第1の折り板と第2の折り板の幅方向の位置をそれぞれ調整することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、第1の連続シート及び第2の連続シートが、互いの端部を挟持するように折り畳まれる、折り畳み機構部100組以上200組以下を有する、マルチスタンド式インターフォルダを使用した箱入りティッシュペーパー製品の製造方法であって、前記折り畳み機構部は、第2の連続シートを折り畳みつつ、第2の連続シートに第1の連続シートの一方端部を挟持させる、第1の折り板と、第1の連続シートを折り畳みつつ、直前の折り畳み機構部により折り畳まれた第2の連続シートの一方端部を、折り畳まれる第1の連続シートに挟持させる第2の折り板と、を有し、少なくとも上流3分の2組に属する折り畳み機構部における第1の折り板の端部の幅方向の位置、及び第2の折り板の端部の幅方向の位置を、それぞれ第1の所定位置及び第2の所定位置に固定し、下流3分の1組に属する折り畳み機構部の少なくとも一部における第1の折り板の端部の幅方向の位置を、前記第1の所定位置から第1の折り板の固定部方向の反対方向に向かって1mm以上10mm以下変位させるとともに、下流3分の1組に属する折り畳み機構部の少なくとも一部における第2の折り板の端部の幅方向の位置を、前記第2の所定位置から第2の折り板の固定部方向の反対方向に向かって1mm以上10mm以下変位させ、各組の折り畳み機構部に第1の連続シート及び第2の連続シートを供給して、各組の第1の連続シート及び第2の連続シートが順次連続的に積層された、折り畳み幅95mm以上115mm以下のティッシュペーパーの連続積層体を得る、箱入りティッシュペーパー製品の製造方法である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載の箱入りティッシュペーパー製品の製造方法であって、さらに、第1の折り板の端部の幅方向の位置及び第2の折り板の幅方向の位置を所定位置に固定した折り畳み機構部のうち、上流域の少なくとも一部の折り畳み機構部において、第1の折り板の端部の幅方向の位置を、前記第1の所定位置から第1の折り板の固定部方向に向かって1mm以上10mm以下変位させるとともに、第2の折り板の端部の幅方向の位置を、前記第2の所定位置から第2の折り板の固定部方向に向かって1mm以上10mm以下変位させることを特徴とする。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の箱入りティッシュペーパー製品の製造方法であって、第1の所定位置と第2の所定位置とが、幅方向に1mm以上15mm以下離間していることを特徴とする。
本発明においては、マルチスタンド式インターフォルダを使用した箱入りティッシュペーパー製品の製造方法において、折り畳み機構部に備えられる第1の折り板及び第2の折り板の幅方向の位置を調整したので、折り畳み幅の短いティッシュペーパーの積層体を高速操業で製造する場合であっても、ティッシュペーパーの連続積層体が厚みを増すにつれて幅方向にずれることを防止でき、高速操業下でも効率的に箱入りティッシュペーパー製品を製造することができる。
マルチスタンド式インターフォルダの折り畳み機構部において、連続シートを折り畳む様子を示した図面である。 マルチスタンド式インターフォルダの折り畳み機構部における、第1の折り板及び第2の折り板の配置を示す図面である。 第1の折り板が連続シートを折り畳む様子を示す図面である。 第1の折り板の平面斜視図である。 第2の折り板が連続シートを折り畳む様子を示す図面である。 第2の折り板の平面斜視図である。 マルチスタンド式インターフォルダにおける押さえロールを示す図面である。 箱入りティッシュペーパー製品の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態においては、同一の部材には同一の符号を付している。本明細書において、機械方向とは、箱入りティッシュペーパー製品10の使用時に、その長軸方向となる方向を指し、図中、Yで示される方向である。また、幅方向とは、箱入りティッシュペーパー製品10の使用時に、その短軸方向となる方向を指し、機械方向と直交する方向であって、図中、Xで示される方向である。
<箱入りティッシュペーパー製品の製造方法>
図1は、マルチスタンド式インターフォルダの折り畳み機構部1において、連続シートを折り畳む様子を示した図面である。本発明の箱入りティッシュペーパー製品10の製造方法は、2枚1対の連続シート(第1の連続シート2及び第2の連続シート3)が、互いの端部を挟持するように、断面V字状又は断面Z字状に折り畳まれる、折り畳み機構部1 100組以上200組以下を有するマルチスタンド式インターフォルダにより折り畳まれることにより、ティッシュペーパーの連続積層体8を得る工程を有し、各組の折り畳み機構部1に、第1の連続シート2及び第2の連続シート3を供給することにより、各組の第1の連続シート2及び第2の連続シート3が順次連続的に積層された、折り畳み幅A95mm以上115mm以下のティッシュペーパーの連続積層体8を得る製造方法である。ここで、折り畳み機構部1の数は、ティッシュペーパーの積層回数を表すものであり、1組の折り畳み機構部1で2枚のティッシュペーパーが積層されるため、例えば、折り畳み機構部1が100組設けられている場合には、200枚のティッシュペーパーが積層されることとなる。
[折り畳み機構部]
図2は、マルチスタンド式インターフォルダの折り畳み機構部1における、第1の折り板4及び第2の折り板5の配置を示す図面である。折り畳み機構部1は、ティッシュペーパーの積層枚数に応じて、100組以上200組以下が機械方向に直列して設置されており、各組の折り畳み機構部1には、2枚の折り板(第1の折り板4及び第2の折り板5)が設けられている。図3及び図4に示すように、第1の折り板4は、断面J字状の金属プレートから構成されており、その幅方向一方端部を、マルチスタンド式インターフォルダのバックスタンドフレーム6に固定されている(固定部7)。また、図5及び図6に示すように、第2の折り板5は、第1の折り板4の下流側に設けられており、平面略台形状の金属プレートから構成されていて、第1の折り板4と同様、幅方向一方端部を、マルチスタンド式インターフォルダのバックスタンドフレーム6に固定されている(固定部7)。本発明の箱入りティッシュペーパー製品10の製造方法においては、第1の連続シート2及び第2の連続シート3が折り畳み機構部1に供給されると、第1の折り板4が、第2の連続シートを断面V字状又は断面Z字上に折り畳みつつ、第2の連続シート3に第1の連続シート2の一方端部を挟持させる。そして、第1の折り板4の下流部において、第2の折り板5が、第1の連続シート2を断面V字状又は断面Z字状に折り畳みつつ、直前の折り畳み機構部1により折り畳まれた第2の連続シート3の一方端部を、第2の折り板5により折り畳まれる第1の連続シート2に挟持させる。これにより、1枚の連続シートが断面V字状又はZ字上に折り畳まれると共に、隣接する連続シートの端部を挟持して積層されたティッシュペーパーの連続積層体8が形成される。
ここで、箱入りティッシュペーパー製品10をマルチスタンド式インターフォルダにて、高速操業下、製造しようとする際、箱入りティッシュペーパー製品10の製造ラインにおいて、製品への紙粉の混入を防止する目的で、ティッシュペーパーの連続積層体8にエアを吹き付けることが行われている。このような状況で、容器包装の減量の観点から、図8に示すティッシュペーパーの積層体11の折り畳み幅Aを95mm以上115mm以下に縮寸する場合、エアの影響によりティッシュペーパーの連続積層体の積層状態が不安定となって積層ずれが発生し、後の箱詰め工程に悪影響が生じることが見出された。このため、本発明においては、マルチスタンド式インターフォルダの折り畳み機構部1において、第1の折り板4及び第2の折り板5の幅方向の位置を調整することにより、折り畳み幅Aを縮寸した箱入りティッシュペーパー製品10であっても、従来どおり、高速操業下で効率的に箱入りティッシュペーパー製品10を製造できることを見出した。
(第1の折り板)
本発明においては、少なくとも上流3分の2組に属する折り畳み機構部1における第1の折り板4の端部の幅方向の位置を、第1の所定位置に固定し、下流3分の1組に属する折り畳み機構部1の少なくとも一部における第1の折り板4の端部の幅方向の位置を、上述の第1の所定位置から、第1の折り板の固定部7方向の反対方向に向かって1mm以上10mm以下変位させる。すなわち、下流3分の1組に属する折り畳み機構部1の少なくとも一部における第1の折り板4の端部は、他の折り畳み機構部1の第1の折り板4の端部よりも、マルチスタンド式インターフォルダのバックスタンドフレーム6から離れて固定されていることとなる。なお、マルチスタンド式インターフォルダにおいては、バックスタンドフレーム6側から紙粉の混入を防止するためのエアが吹き付けられる。このため、下流域の一部の折り畳み機構部1の第1の折り板4が、バックスタンドフレーム6から離れていることにより、ティッシュペーパーの連続積層体8の上層に積層されるティッシュペーパーをバックスタンドフレーム6から離して積層することができ、エアが吹き付けられて、下層部に積層されたティッシュペーパーの幅方向の位置がバックスタンドフレーム6の反対側にずれたとしても、全体として、ずれのないティッシュペーパーの積層体11を得ることができる。
本発明においては、さらに、第1の折り板4の端部の幅方向の位置を第1の所定位置に固定した折り畳み機構部1のうち、上流域の少なくとも一部、好ましくは、全折り畳み機構部1の上流域3分の1の折り畳み機構部1において、第1の折り板4の端部の幅方向の位置を、第1の所定位置から第1の折り板4の固定部7方向に向かって1mm以上10mm以下変位させることが好ましい。上流域の少なくとも一部の折り畳み機構部1において、第1の折り板4の端部の幅方向の位置を固定部7方向に向かって変位させることにより、各折り畳み機構部1に設けられる第1の折り板4が、上流から下流に向かって、バックスタンドフレーム6から離れるように変位する構成を実現することができ、よりずれのないティッシュペーパーの積層体11を得ることができるようになる。
(第2の折り板)
本発明においては、少なくとも上流3分の2組に属する折り畳み機構部1における第2の折り板5の端部の幅方向の位置を、第2の所定位置に固定し、下流3分の1組に属する折り畳み機構部1の少なくとも一部における第2の折り板5の端部の幅方向の位置を、上述の第2の所定位置から、第2の折り板の固定部7方向の反対方向に向かって1mm以上10mm以下変位させる。すなわち、下流3分の1組に属する折り畳み機構部1の少なくとも一部における第2の折り板5の端部は、他の折り畳み機構部1の第2の折り板5の端部よりも、マルチスタンド式インターフォルダのバックスタンドフレーム6から離れて固定されていることとなる。下流域の一部の折り畳み機構部1の第2の折り板5が、バックスタンドフレーム6から離れていることにより、ティッシュペーパーの連続積層体8の上層に積層されるティッシュペーパーをバックスタンドフレーム6から離して積層することができ、エアが吹き付けられて、下層部に積層されたティッシュペーパーの幅方向の位置がバックスタンドフレーム6の反対側にずれたとしても、全体として、ずれのないティッシュペーパーの積層体11を得ることができる。
本発明においては、さらに、第2の折り板5の端部の幅方向の位置を第2の所定位置に固定した折り畳み機構部1のうち、上流域の少なくとも一部、好ましくは、全折り畳み機構部1の上流域3分の1の折り畳み機構部1において、第2の折り板5の端部の幅方向の位置を、第2の所定位置から第2の折り板5の固定部7方向に向かって1mm以上10mm以下変位させることが好ましい。上流域の少なくとも一部の折り畳み機構部1において、第2の折り板5の端部の幅方向の位置を固定部7方向に向かって変位させることにより、各折り畳み機構部1に設けられる第2の折り板5が、上流から下流に向かって、バックスタンドフレーム6から離れるように変位する構成を実現することができ、よりずれのないティッシュペーパーの積層体11を得ることができるようになる。
(第1の折り板及び第2の折り板の位置関係)
本発明においては、上述の第1の所定位置と、第2の所定位置とが、幅方向に1mm以上15mm以下離間していることが好ましい。このような構成を採用することにより、折り畳み機構部1内で、第1の連続シート2と第2の連続シート3とを円滑に積層させることができるようになる。
なお、第1の折り板4及び第2の折り板5の端部の幅方向の位置を固定部7方向、又は固定部7方向の反対方向に変位させる場合、変位させる方向ごとに、各折り畳み機構部間での変位量を一定にすることが好ましい。例えば、第1の折り板4を固定部7方向に変位させる場合には、いずれの折り畳み機構部1においても一定の変位量だけ固定部7方向に変位させ、第1の折り板4を固定部7方向とは反対方向に変位させる場合には、いずれの折り畳み機構部1においても、一定の変位量だけ固定部7方向と反対方向に変位させることが好ましい。このように変位量を一定に維持することにより、各折り畳み機構部1において、第1の折り板4や第2の折り板5の変位量を最適化して調整する必要がなくなるため、製造ラインの調整に費やす手間とコストを低減することができる。
(その他)
図7は、マルチスタンド式インターフォルダにおける押さえロール9を示す図面である。本発明においては、第1の折り板4及び第2の折り板5の幅方向の位置の調整の他に、各折り畳み機構部1において、ティッシュペーパーの連続積層体8を機械方向に移動可能に挟持する押さえロール9の押さえ圧が、全ての折り畳み機構部1を通じて一定であることが好ましい。これにより、マルチスタンド式インターフォルダの全体を通じて、ティッシュペーパーの連続積層体8のずれを防止することができ、高速操業下での生産効率をより良好に維持することができる。
<箱入りティッシュペーパー製品>
図8に示すように、本発明の箱入りティッシュペーパー製品10の製造方法により製造される箱入りティッシュペーパー製品10は、ティッシュペーパーをポップアップ式に取り出し可能に交互に積層してなるティッシュペーパーの積層体11と、ティッシュペーパーの積層体11を収容する略直方体の収納箱からなるものである。そして、収納箱の天面には、ティッシュペーパーを取り出す取出口が開口しており、この取出口を覆うように、天面の内側にプラスチック製のフィルムが貼付されている。このフィルムには、取出口の長手方向に沿ってスリットが形成され、スリットを介してティッシュペーパーを取り出せるようになっており、フィルムによって埃等の混入防止が図られるとともに、ティッシュペーパー自体を取出し易くもしている。
なお、上述のように、各ティッシュペーパーは、断面V字状又は断面Z字状に折り畳まれ、1枚のティッシュペーパーが上層及び下層に位置する隣接するティッシュペーパーの端部を挟持し、これにより、最上層のティッシュペーパーを取り出すことにより、その下層に位置するティッシュペーパーの端部が引き出されるように積層されている。なお、このポップアップ方式の折り畳み方法については、断面V字状又は断面Z字状に折り畳む方式に限定されるわけではなく、ポップアップ方式が実現可能な範囲で、従来公知の任意の折り畳み方法を採用してもよい。
ティシュペーパーは、パルプを主成分とする坪量が8.5g/m以上16.0g/m以下のプライを1枚又は2枚以上重ねてなる。プライ1枚当たりの坪量を上記範囲内のものとすることにより、ティッシュペーパーの坪量が適正に維持されるとともに、プライの強度が高くなり過ぎて柔らかさが低下することを防止し、使用感に優れるティッシュペーパー製品を提供することができるようになる。ティッシュペーパーを構成するプライの数は1枚以上4枚以下であることが好ましく、2枚であることがより好ましい。このため、本明細書において、ティッシュペーパー1枚と言及する際には、複数プライを積層したティッシュペーパー1枚を指すものとする。なお、本発明の箱入りティッシュペーパー製品10の製造方法において、そのようなプライの数を有するティッシュペーパー製品を製造する場合には、所定の連続プライ(例えば2枚の連続プライ)が積層された2枚の連続シートを、第1の連続シート2及び第2の連続シート3として使用して、マルチスタンド式インターフォルダにてティッシュペーパーの積層体11を製造する。
ティッシュペーパーの製造に用いられるパルプとしては木材パルプ、古紙パルプ、非木材パルプ等が挙げられるが、木材パルプ100%からなるパルプが、特に品質面から好ましい。ティッシュペーパーの製造にあたっては、上記のパルプに、填料、合成繊維、天然繊維、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤等を配合してもよい。目標とする品質を得るためには、NBKP:LBKP=10:90から70:30(質量比)の木材パルプを原料とすることが好ましく、NBKP:LBKP=20:80から60:40(質量比)の木材パルプを原料とすることがより好ましい。なお、上記LBKPの材種としては、ユーカリ属グランディス及びユーカリグロビュラスに代表される、フトモモ科ユーカリ属から製造されるパルプが好ましい。木材パルプに古紙パルプを混合して使用する場合には、上記のNBKP及びLBKPの木材パルプの合計100質量部に対し、牛乳パック等に由来する古紙パルプを130質量部まで含ませることができる。古紙パルプを配合することで強度が向上しやすく、ティッシュペーパーの坪量が低くても適正な強度が得られる傾向にある。
なお、ティシュペーパーの適正な強度を確保するため、通常の手段で原料配合し、パルプ繊維の叩解処理にて強度調整を行ってもよい。その場合、叩解処理は、ストックインレット(ヘッドボックス)のパルプ原料のカナダ標準ろ水度(JIS P 8121)が100ml以上450ml以下となるように行うことが好ましい。カナダ標準ろ水度を上記範囲内のものとすることにより、坪量が低くても、適正な強度のティッシュペーパー製品を得ることができる。
ティッシュペーパー製品を製造するために、第1の連続シート2及び第2の連続シート3を製造するにあたっては、連続シートの折り畳み前に、カレンダー処理、エンボス加工処理、印刷等の各種の処理を施していてもよいし、これらの処理を施していなくてもよい。また、連続シートには、ローションを塗布してもよいし、ローションを塗布しなくてもよい。
本発明の箱入りティッシュペーパー製品10は、ティッシュペーパーの折り畳み幅Aが95mm以上115mm以下であり、より好ましくは、100mm以上110mm以下である。このような、より縮寸されたティッシュペーパーの積層体11から製造される箱入りティッシュペーパー製品10においては、収納箱の減量化が実現できるため、容器包装の減量に配慮した製品となるとともに、本発明の箱入りティッシュペーパー製品10の製造方法によれば、高速操業下であっても、効率的に箱入りティッシュペーパー製品10を製造することが可能である。
1 折り畳み機構部
2 第1の連続シート
3 第2の連続シート
4 第1の折り板
5 第2の折り板
6 バックスタンドフレーム
7 固定部
8 ティッシュペーパーの連続積層体
9 押さえロール
10 箱入りティッシュペーパー製品
11 ティシュペーパーの積層体
A ティッシュペーパー積層体の幅方向の寸法(折り畳み幅)
X 幅方向
Y 機械方向

Claims (3)

  1. 第1の連続シート及び第2の連続シートが、互いの端部を挟持するように折り畳まれる、折り畳み機構部100組以上200組以下を有する、マルチスタンド式インターフォルダを使用した箱入りティッシュペーパー製品の製造方法であって、
    前記折り畳み機構部は、第2の連続シートを折り畳みつつ、第2の連続シートに第1の連続シートの一方端部を挟持させる、第1の折り板と、第1の連続シートを折り畳みつつ、直前の折り畳み機構部により折り畳まれた第2の連続シートの一方端部を、折り畳まれる第1の連続シートに挟持させる第2の折り板と、を有し、
    少なくとも上流3分の2組に属する折り畳み機構部における第1の折り板の端部の幅方向の位置、及び第2の折り板の端部の幅方向の位置を、それぞれ第1の所定位置及び第2の所定位置に固定し、
    下流3分の1組に属する折り畳み機構部の少なくとも一部における第1の折り板の端部の幅方向の位置を、前記第1の所定位置から第1の折り板の固定部方向の反対方向に向かって1mm以上10mm以下変位させるとともに、
    下流3分の1組に属する折り畳み機構部の少なくとも一部における第2の折り板の端部の幅方向の位置を、前記第2の所定位置から第2の折り板の固定部方向の反対方向に向かって1mm以上10mm以下変位させ、
    各組の折り畳み機構部に第1の連続シート及び第2の連続シートを供給して、各組の第1の連続シート及び第2の連続シートが順次連続的に積層された、折り畳み幅95mm以上115mm以下のティッシュペーパーの積層体を得る、箱入りティッシュペーパー製品の製造方法。
  2. さらに、第1の折り板の端部の幅方向の位置及び第2の折り板の幅方向の位置を所定位置に固定した折り畳み機構部のうち、上流域の少なくとも一部の折り畳み機構部において、
    第1の折り板の端部の幅方向の位置を、前記第1の所定位置から第1の折り板の固定部方向に向かって1mm以上10mm以下変位させるとともに、
    第2の折り板の端部の幅方向の位置を、前記第2の所定位置から第2の折り板の固定部方向に向かって1mm以上10mm以下変位させる、請求項1に記載の箱入りティッシュペーパー製品の製造方法。
  3. 第1の所定位置と第2の所定位置とが、幅方向に1mm以上15mm以下離間している、請求項1又は2に記載の箱入りティッシュペーパー製品の製造方法。
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