JP6678321B2 - 照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、器具内部への昆虫の侵入を抑制した照明器具に関する。
器具本体にグローブを着脱可能とした照明器具では、通常、器具本体とグローブとの間に隙間が生じ、このような隙間は、照明光により誘引されてきた昆虫が器具内部に侵入する際の経路となる。このような経路を通って器具内部に侵入した昆虫は、グローブ内で動き回ったり或いはグローブ内で死骸となって照明器具の美観を損ねるだけでなく、照明器具の高電圧部と接触する等して器具の発熱、誤動作又は故障を引き起こす虞がある。そこで、このような器具内部への昆虫の侵入を抑制するために、器具本体とグローブとの間の隙間を弾性材により埋め、弾性体を介して器具本体とグローブとを完全に密着させた照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2012/008280号公報
しかしながら、上述したような照明器具では、器具本体とグローブとの間の隙間に弾性体が設けられているので、器具本体にグローブを取り付ける際に、器具本体とグローブとの間で大きな摩擦力が生じて取付操作性が悪い。また、器具本体とグローブとが弾性体を介して完全に密着しているので、照明器具の点灯に伴う熱によって器具本体及びグローブが熱膨張したときや照明器具を消灯して器具本体及びグローブが熱収縮したときに、器具本体とグローブとの熱膨張率差及び熱収縮率差に起因する応力により異音が発生することがある。
本発明は、上記課題を解決するものであって、器具内部への昆虫の侵入を抑制しつつ、器具本体に対するグローブの取付操作性が良く、且つ点灯中や消灯時における異音の発生を防止することができる照明器具を提供することを目的とする。
本発明の照明器具は、平板状の器具本体と、前記器具本体の一方の面に取り付けられた光源部と、前記光源部を覆うようにして前記器具本体に取り付けられたグローブと、を備え、前記グローブは、その周端部に設けられ前記器具本体と平行に伸びるフランジと、前記フランジの一部に設けられ前記器具本体と係合するのに用いられる係合部と、を有し、前記器具本体は、前記係合部と係合して前記グローブを保持するのに用いられる保持部を有し、前記フランジの前記器具本体と相対する相対面及び前記器具本体において前記フランジと相対する相対領域の少なくとも一方に、昆虫忌避剤を含んだ忌避剤保持層が設けられ、前記忌避剤保持層と前記フランジ又は前記器具本体との間若しくは前記忌避剤保持層同士の間に、これら部材同士が直接に接触することなく隙間が形成されるように、前記係合部と前記保持部とが互いに係合し、前記隙間の大きさは、0.05〜2mmに構成されていることを特徴とする。
前記光源部は、光源としてLEDを有し、前記LEDは、その光軸が前記器具本体に対して直交した状態で、且つ前記光軸に直交する方向から見たときに前記フランジよりも光出射方向側又は前記フランジと同じ高さに配置されていることが好ましい。
前記忌避剤保持層は、前記フランジの相対面又は前記器具本体の相対領域において器具外方側に配置されていることが好ましい。
前記忌避剤保持層は、前記器具本体に設けられている場合、前記相対領域の器具外方側の領域まで延設されていることが好ましい。
前記フランジの相対面又は前記器具本体の相対領域における前記忌避剤保持層の幅は、器具外方から器具内方に向かう方向において2mm以上に構成されていることが好ましい。
前記昆虫忌避剤は、不揮発性のピレスロイド系化合物を主成分とするものにより構成され、前記忌避剤保持層に対して0.01g/m以上の濃度で添加されていることが好ましい。
前記昆虫忌避剤は、バインダーと混合されて前記忌避剤保持層に添加されていることが好ましい。
前記忌避剤保持層は、その表面に凹凸構造を有することが好ましい。
前記凹凸構造は、前記忌避剤保持層の表面に設けられた繊維状物質により形成されていることが好ましい。
本発明によれば、器具本体とグローブとの間に隙間を設けて忌避剤保持層が配設されているので、器具内部への昆虫の侵入を抑制しつつ、器具本体に対するグローブの取付操作性が良く、且つ点灯中や消灯時における異音の発生を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る照明器具の側断面図。 上記照明器具を光出射方向側から見た平面図。 図1において破線で囲んだ領域の拡大図。 上記実施形態の第1変形例に係る照明器具における器具本体とグローブとの接合部を示す図。 (a)(b)は、上記実施形態の第2変形例に係る照明器具における器具本体とグローブとの接合部を示す図。 (a)乃至(c)は、上記実施形態の第3変形例に係る照明器具における器具本体とグローブとの接合部を示す図。 (a)(b)は、上記実施形態の第4変形例に係る照明器具における器具本体とグローブとの接合部を示す図。 (a)(b)は、従来の照明器具における器具本体とグローブとの接合部を示す図。
本発明の一実施形態に係る照明器具について図1乃至図3を参照して説明する。図1及び図2に示すように、照明器具1は、天井C(図1参照)に取り付けられるシーリングライトである。照明器具1は、天井Cに取り付けられた略平板状の器具本体2と、器具本体2の天井Cに取り付けられた面とは反対側の面(搭載面)2Aに搭載された光源部3と、光源部3を覆うようにして器具本体2に取り付けられたグローブ4と、を備える。
器具本体2は、その中央に円形の穴21を有するドーナツ板状に形成され、穴21に係合するアダプタ22を有する。アダプタ22は、天井Cに設けられた引掛シーリングC1(図1参照)に取り付けられ、これにより器具本体2が天井Cに固定される。アダプタ22は、光源部3の点灯を制御する回路部(不図示)を有する。回路部は、アダプタ22が引掛シーリングC1に取り付けられることにより引掛シーリングC1を介して商用電源と接続され、この商用電源から光源部3への電力供給を制御する。また、器具本体2は、その周端部にグローブ4の方に折り曲げ形成された周枠23と、周枠23近傍の搭載面2Aから立設されグローブ4を保持するのに用いられる保持部24と、を有する。保持部24は、グローブ4の係合部42(後述参照)と係合する凹部24aを有する。
光源部3は、器具本体2の搭載面2Aに取り付けられた配線基板31と、配線基板31の搭載面2Aに取り付けられた面とは反対側の面に実装された複数のLED32と、LED32から出射した光の配光を制御する配光制御部33と、を有する。配線基板31は、その中央に器具本体2の穴21よりも大きい円形の穴31aを有するドーナツ板状に形成され、穴31aの中心が穴21の中心O(図2参照)と一致するようにして器具本体2に取り付けられている。光源となる複数のLED32は、それぞれの光軸Axが器具本体2に対して直交した状態で、中心Oを中心とする2つの同心円上に互いに等間隔を置いて配置されている。LED32は、器具本体2にグローブ4を取り付けたときに、光軸Axに直交する方向から見てグローブ4のフランジ41(後述参照)よりも光出射方向側(図1において下側)又はフランジ41と同じ高さに配置されるように構成され、図例では、フランジ41よりも光出射方向側に配置されている。LED32は、例えば、青色光を出射する青色LEDチップと、この青色LEDチップを封止する封止材と、この封止材中に分散され青色光を黄色光に変換する蛍光体と、を有し、青色光と黄色光とを互いに混色させることで白色光を出射する。配光制御部33は、各々のLED32を覆う複数のレンズ33aと、これらレンズ33aを互いに連結する連結部33bと、を有し、単一部材として構成されている。複数のレンズ33aは、それぞれ略半球面状に形成され、その内部にLED32を収納するようにして配置されている。レンズ33aは、LED32から出射された光を光軸Ax方向に屈折して出射する。
グローブ4は、略球面状に形成され、その内部に光源部3を収納するようにして器具本体2に取り付けられている。グローブ4は、その周端部から器具本体2と平行に器具外方に向かって伸びるフランジ41と、器具本体2と係合するのに用いられる係合部42と、を有する(図1参照)。係合部42は、フランジ41の基部の一部から器具内方に向かって伸びるように形成された爪により構成され、器具本体2の凹部24aに係合する。これにより、グローブ4は、器具本体2に取り付けられる。グローブ4は、例えば、乳白色の透光性材料により構成され、光源部3からの光を拡散して外部へ出射する。この透光性材料は、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂又はポリエチレン系樹脂等の樹脂やガラスにより構成される。
図3に示すように、器具本体2においてグローブ4のフランジ41と相対する相対領域Rには、昆虫が器具内部に侵入するのを防止するための忌避剤保持層5が設けられている。このとき、忌避剤保持層5とフランジ41との間に隙間Gが形成されるように、器具本体2の保持部24(不図示)とグローブ4の係合部42(不図示)とが互いに係合する。忌避剤保持層5は、図例では、相対領域Rの器具外方側の領域まで延設されている。隙間Gの大きさは、2mm以下に構成され、好ましくは0.05〜2mm、より好ましくは0.1〜2mmに構成されている。相対領域Rにおける忌避剤保持層5の幅は、器具外方から器具内方に向かう方向において2mm以上となるように構成されている。また、忌避剤保持層5の厚みは、0.1mm〜10mmに構成されている。なお、ここで言う昆虫とは、隙間Gに入り込むことができる体長1mm〜20mm程度の飛翔性昆虫や徘徊性昆虫等を指す。飛翔性昆虫には、例えば、ハエ類、ユスリカ類、蚊類、ヨコバイ類、ウンカ類、コナジラミ類、ハチ類、ゴキブリ類が含まれる。徘徊性昆虫には、例えば、アリ類、シロアリ類、ハネカクシ類、アブラムシ類、シミ類が含まれる。また、その他の昆虫としては、例えば、ノミ類、シラミ類、ダニ類、ムカデ類、蜘蛛類が挙げられる。
忌避剤保持層5は、基材51と、基材51に含まれる昆虫忌避剤52と、を有する。基材51は、例えば、弾性部材、塗料、フィルム、樹脂又はガラスにより構成される。基材51を弾性部材(ウレタン、ポリエチレン、ゴム、発泡性部材等)により構成した場合には、忌避剤保持層5は、例えば、昆虫忌避剤52を含む溶剤に基材51を漬け込んだ後、乾燥により基材51から溶剤を揮発させることで形成される。また、基材51を塗料(アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、フェノール系樹脂等)により構成した場合には、忌避剤保持層5は、例えば、塗料と昆虫忌避剤52とを混ぜ合わせたものを塗布することで形成される。また、基材51をフィルム(アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド樹脂、ガラス等)により構成した場合には、忌避剤保持層5は、例えば、昆虫忌避剤52を含んだフィルムを貼着することで形成される。更に、基材51を樹脂(アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等)又はガラスにより構成した場合には、忌避剤保持層5は、これら樹脂又はガラスに昆虫忌避剤52を練り込んで形成される。
昆虫忌避剤52は、バインダーと混合され、基材51(忌避剤保持層5)に対して0.01g/m以上の濃度で添加されている。バインダーは、例えば、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂又はフェノール系樹脂等の樹脂や軽石等の多孔質材料により構成される。このようなバインダーを用いることで、昆虫忌避剤52の基材51への接着性を高めると共に、昆虫忌避剤52の耐久性を向上して昆虫忌避剤52の寿命を長くすることができる。昆虫忌避剤52は、哺乳類に対する安全性が高く且つ不揮発性で高い持続性を有するピレスロイド系化合物を主成分とするものにより構成されることが好ましい。このような不揮発性のピレスロイド系化合物は、昆虫の触覚や脚に直接に接触することで昆虫忌避効果を発し、例えば、ピレトリン、シネリン、ジヤスモリン、アレスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、フェノトリン、ベルメトリン、イミブロトリン、シフェノトリン、トラロメトリン、エトフェンプロックス、プラレトリン、シフルトリン、シラフルオフェン、ビフェントリン、フルメトリン、フルバリネート、デルタメスリン、エンペントリン、メトフルトリン、トランスフルスリンにより構成される。なお、昆虫忌避剤52は、ピレスロイド系化合物に限定されず、有機リン系化合物や天然由来の植物精油等により構成されてもよい。
上記のように構成された照明器具1において、昆虫が隙間Gから器具内部に侵入しようとする場合を考える。このとき、隙間Gの大きさが2mm以下に構成される共に、忌避剤保持層5が相対領域Rの器具外方側の領域まで延設され、また、相対領域Rにおける忌避剤保持層5の幅が2mm以上となっているので、昆虫が忌避剤保持層5に接触し易くなる。忌避剤保持層5に接触した昆虫は、それ以上の忌避剤保持層5との接触を避けようと器具外方へ逃げる。このように照明器具1では、器具本体2とグローブ4との間に隙間Gを設けながらも、隙間Gから器具内部への昆虫の侵入を抑制することができる。
一方、隙間Gを設けることにより、器具本体2の保持部24とグローブ4の係合部42とが互いに係合したときに、器具本体2とグローブ4とが直接に接触しない。そのため、器具本体2とグローブ4との間で大きな摩擦力が働かず、器具本体2に対してグローブ4を少ない力でスムーズに取り付けることができて取付操作性が良い。また、隙間Gが設けられているので、LED32の発光に伴う熱によって器具本体2及びグローブ4が熱膨張したり、また、LED32を消灯して器具本体2及びグローブ4が熱収縮したとしても、器具本体2とグローブ4との熱膨張率差及び熱収縮率差に起因する応力を効率良く逃がすことができる。これにより、器具本体2及びグローブ4における応力歪みによる異音の発生を防止することができる。
上述のように照明器具1によれば、器具本体2とグローブ4との間に隙間Gを設けて忌避剤保持層5が配設されているので、器具内部への昆虫の侵入を抑制しつつ、器具本体2へのグローブ4の取付操作性が良く、且つ点灯中や消灯時における異音の発生を防止することができる。
また、LED32の光軸Axが器具本体2に直交し、且つLED32がグローブ4のフランジ41よりも光出射方向側又はフランジ41と同じ高さに配置されているので、LED32から出射された光が、隙間Gから器具外部に漏れ難い(図1参照)。これにより、LED32のような高輝度光源を用いた場合であっても、隙間Gから器具外部に漏れた光による昆虫の誘因を抑制することができる。また、仮に、器具外部に漏れた光により昆虫が照明器具1に誘引されてきたとしても、そのような昆虫は、忌避剤保持層5が配設されているので器具内部に侵入し難い。更に、光源として青色LEDチップと蛍光体とを含んだLED32を用いることで、光源として蛍光灯を用いた場合に比べて光源からの紫外線放射を減らすことができるので、紫外線による昆虫誘因を抑制することができる。
次に、上記実施形態の第1変形例について図4を参照して説明する。本変形例の照明器具は、上述した照明器具1を基に、忌避剤保持層5を相対領域Rにおいて器具外方側にだけ配置したものである。このようにすることで、隙間Gに侵入しようとする昆虫が早い段階で忌避剤保持層5と接触して隙間G周辺にとどまり難くなるので、照明器具1に比べて少ない量の忌避剤保持層5でも器具内部への昆虫の侵入を抑制することができる。
次に、上記実施形態の第2変形例について図5(a)(b)を参照して説明する。図5(a)に示す照明器具は、上述した照明器具1を基に、忌避剤保持層5を器具本体2の周枠23の内周面まで延設したものである。また、図5(b)に示す照明器具は、図5(a)に示した照明器具1を基に、忌避剤保持層5を更に周枠23においてグローブ4と相対する面まで延設したものである。これらのようにすることで、忌避剤保持層5に昆虫が接触する機会を増やすことができるので、より確実に器具内部への昆虫の侵入を抑制することができる。
次に、上記実施形態の第3変形例について図6(a)乃至(c)を参照して説明する。図6(a)に示す照明器具は、上述した照明器具1を基に、グローブ4のフランジ41において器具本体2と相対する相対面41aにも忌避剤保持層5を設けたものである。また、図6(b)に示す照明器具は、図6(a)に示した照明器具を基に、器具本体2側の忌避剤保持層5を昆虫忌避剤52を含まない忌避剤保持層5(すなわち、基材51のみ)で置き換えたものである。更に、図6(c)に示す照明器具は、図6(a)に示した照明器具を基に、グローブ4において器具本体2の周枠23に相対する箇所まで忌避剤保持層5をグローブ4の外側面に沿って延設したものである。これらのようにすることで隙間Gが小さくなるので、忌避剤保持層5に昆虫が接触する機会が増え、より確実に器具内部への昆虫の侵入を抑制することができる。
次に、上記実施形態の第4変形例について図7(a)(b)を参照して説明する。図7(a)に示す照明器具は、上述した照明器具1を基に、忌避剤保持層5の表面に凹凸構造53を設けたものである。凹凸構造53の高さは、1mm程度とされる。また、図7(b)に示す照明器具は、図7(a)に示した照明器具を基に、凹凸構造53を繊維状物質により形成したものである。このような繊維状物質は、例えば、起毛した繊維や植毛された繊維により構成され、綿、麻、絹等の動植物繊維やレーヨン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリ塩化ビニル、ガラス等の化学繊維を編込み(フレンチパイル)、不織布、植毛、フェルトとすることにより構成される。繊維状物質への昆虫忌避剤52の添加は、例えば、刷毛やスポンジを用いて昆虫忌避剤52を繊維状物質に塗布することで成される。このような凹凸構造53を設けることで、忌避剤保持層5の表面積が増大し、忌避剤保持層5に昆虫が接触する機会が増えるので、より確実に器具内部への昆虫の侵入を抑制することができる。
(実施例)
パナソニック社製シーリングライト(型番:HH−LC762A)を基に本発明の照明器具を作製し、器具本体2へのグローブ4の取付操作性及び器具内部への昆虫の侵入し易さを評価した。器具内部への昆虫の侵入し易さは、照明器具の電線穴及び器具取付穴を塞いで昆虫が隙間Gからのみ器具内部に侵入できるようにした状態で、光源部3を点灯した照明器具1を屋外に設置し、2晩後に器具内部に侵入した昆虫の数を計測することで評価した。
実施例1は、図3に示した照明器具1に対応するものとし、相対領域Rにおける忌避剤保持層5の幅は6mmとした。実施例2は、図4に示した照明器具に対応するものとし、相対領域Rにおける忌避剤保持層5の幅は3mmとした。実施例3は、図5(b)に示した照明器具に対応するものとした。これら実施例1乃至3では、不揮発性の昆虫忌避剤52を混合したアクリル塗料を器具本体2に塗布することで忌避剤保持層5を構成した。実施例4は、図7(a)に示した照明器具に対応するものとし、基材51として凹凸構造53を有するウレタンを用い、このウレタンの表面に昆虫忌避剤52を混合したアクリル系塗料を塗布することで忌避剤保持層5を構成した。実施例5は、図7(b)に示した照明器具に対応するものとし、基材51としてナイロンを用い、このナイロンに昆虫忌避剤52を含浸することで忌避剤保持層5を構成した。実施例1乃至5の全てにおいて、昆虫忌避剤52を基材51に対して10g/mの濃度で添加した。
一方、図8(a)に示すように、従来例1は、実施例1における忌避剤保持層5を、昆虫忌避剤52を含まない忌避剤保持層5(すなわち、基材51のみ)で置き換えたものとした。また、図8(b)に示すように、従来例2は、従来例1を基に、基材51で隙間Gを完全に塞いだものとした。
以下の表1は、上述した実施例1乃至5並びに従来例1及び2における器具本体2に対するグローブ4の取付操作性及び器具内部に侵入した昆虫数を示している。実施例1では、取付操作性は良く、且つ器具内部に侵入した昆虫数は「1」であった。ここで、器具内部に侵入した昆虫数は、従来例1において器具内部に侵入した昆虫数を「10」としたときの相対比として表記している。実施例2では、取付操作性は良かったが、実施例1に比べて忌避剤保持層5の幅が狭いので、器具内部に侵入した昆虫数が「3」に増加した。実施例3では、器具本体2においてグローブ4と相対する面まで忌避剤保持層5が延設されているので、器具本体2とグローブ4とが接触し易くなって取付操作性がやや悪くなったものの、器具内部に侵入した昆虫数は「0」であった。実施例4及び5では、取付操作性は良く、且つ器具内部に侵入した昆虫数は「0」であった。一方、従来例1では、取付操作性は良いが、器具内部に多くの昆虫が侵入した。また、従来例2では、器具内部に侵入した昆虫数は「0」であったものの、取付操作性が非常に悪かった。
Figure 0006678321
以下の表2は、器具内部に侵入した昆虫数に対する昆虫忌避剤52の濃度の影響を示している。上述した実施例5では、昆虫忌避剤52を基材51に対して10g/mの濃度で添加し、器具内部に侵入した昆虫数は「0」であった。この濃度から徐々に昆虫忌避剤52の濃度を下げていったところ、昆虫忌避剤52の濃度が下がるにつれて器具内部に侵入した昆虫数が増加したが、0.01g/mの濃度でも器具内部に侵入する昆虫数を顕著に低減することができた。
Figure 0006678321
なお、本発明に係る照明器具は、上記実施形態及びその変形例に限定されず種々の変形が可能である。例えば、忌避剤保持層は、フランジの相対面にのみ設けられていてもよく、この場合、忌避剤保持層の幅は、器具外方から器具内方に向かう方向において2mm以上に構成されていることが好ましい。また、器具本体に設けられた忌避剤保持層は、必ずしも相対領域の器具外方側の領域まで延設されている必要はなく、相対領域のみを占めるように設けられていてもよい。また、光源は、LEDに限定されず、蛍光灯やHIDランプにより構成されていてもよい。また、照明器具は、シーリングライトに限定されず、例えば、公園等に設置される街路灯やグランド等に投光する投光器として構成されてもよい。また、照明器具の形状は、平面視円形状に限定されず、例えば、平面視矩形状であってもよい。
1 照明器具
2 器具本体
24 保持部
3 光源部
32 LED
4 グローブ
41 フランジ
41a (フランジの)相対面
42 係合部
5 忌避剤保持層
52 昆虫忌避剤
53 凹凸構造
Ax (LEDの)光軸
G 隙間
R 相対領域

Claims (9)

  1. 平板状の器具本体と、前記器具本体の一方の面に取り付けられた光源部と、前記光源部を覆うようにして前記器具本体に取り付けられたグローブと、を備えた照明器具であって、
    前記グローブは、その周端部に設けられ前記器具本体と平行に伸びるフランジと、前記フランジの一部に設けられ前記器具本体と係合するのに用いられる係合部と、を有し、
    前記器具本体は、前記係合部と係合して前記グローブを保持するのに用いられる保持部を有し、
    前記フランジの前記器具本体と相対する相対面及び前記器具本体において前記フランジと相対する相対領域の少なくとも一方に、昆虫忌避剤を含んだ忌避剤保持層が設けられ、
    前記忌避剤保持層と前記フランジ又は前記器具本体との間若しくは前記忌避剤保持層同士の間に、これら部材同士が直接に接触することなく隙間が形成されるように、前記係合部と前記保持部とが互いに係合し、
    前記隙間の大きさは、0.05〜2mmに構成されていることを特徴とする照明器具。
  2. 前記光源部は、光源としてLEDを有し、
    前記LEDは、その光軸が前記器具本体に対して直交した状態で、且つ前記光軸に直交する方向から見たときに前記フランジよりも光出射方向側又は前記フランジと同じ高さに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記忌避剤保持層は、前記フランジの相対面又は前記器具本体の相対領域において器具外方側に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
  4. 前記忌避剤保持層は、前記器具本体に設けられている場合、前記相対領域の器具外方側の領域まで延設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の照明器具。
  5. 前記フランジの相対面又は前記器具本体の相対領域における前記忌避剤保持層の幅は、器具外方から器具内方に向かう方向において2mm以上に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の照明器具。
  6. 前記昆虫忌避剤は、不揮発性のピレスロイド系化合物を主成分とするものにより構成され、前記忌避剤保持層に対して0.01g/m2以上の濃度で添加されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の照明器具。
  7. 前記昆虫忌避剤は、バインダーと混合されて前記忌避剤保持層に添加されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の照明器具。
  8. 前記忌避剤保持層は、その表面に凹凸構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の照明器具。
  9. 前記凹凸構造は、前記忌避剤保持層の表面に設けられた繊維状物質により形成されていることを特徴とする請求項に記載の照明器具。
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