JP6678210B2 - 機械式計時器ムーブメントのためのひげ持ち保持器 - Google Patents

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Description

本発明は、時計製造の分野に関し、より詳細には、動力エネルギーの調整をばね振動子によって供給する機械式時計製造の分野に関する。本発明は、より詳細には、機械式ムーブメントのためのひげ持ち保持器に関する。
大部分の機械式時計において、針(例えば分及び時を表示する針)の回転に必要なエネルギーは、蓄積され、次に、てんぷ−ひげぜんまいシステムによって分配されるものであり、てんぷ−ひげぜんまいシステムは、てんぷと呼ばれる慣性はずみ車、及びてんぷに結合された、ひげぜんまいと呼ばれるらせん状に巻かれたテープの形態のばねを備える。
ひげぜんまいは、内側端部によって、てんぷに対し回転する状態で固着された軸上に固定され、外側端部によって、ひげ持ち保持器の上に配設したひげ持ちの上に固定され、ひげ持ち保持器自体は、固定の受け(又はコック)に固着されている。
従来、ひげぜんまいは、コバルト、ニッケル及びクロムをベースとする鉄鋼合金から作製されている。一般に、この合金には急冷及び焼鈍が施され、このことは、高い弾性限度、したがって、良好な破断強度を合金に与えるという利点を有する。鉄鋼の別の利点は、補修に適していることである。しかし、鉄鋼の欠点は、磁化可能な性質であり、この性質は、負荷下の挙動(したがって計時器ムーブメントの精度)に有害であり、更に、ひげ持ちを接着剤留めによって固定することは鉄鋼では困難である。
(それほど一般的ではないが)ひげぜんまいの作製にシリコンを使用することも公知の慣例である。Vermot等(Traite de Construction Horlogere、Presses Techniques et Universitaires Romandes、2014年、712〜713頁)によれば、シリコンは、低い慣性モーメント、低い膨張係数、良好な耐食性を呈し、磁気がないという利点を有する。更に、紫外線によって活性化する2液型接着剤により、シリコンばねの外側端部にひげ持ちを固定することが可能であり、これにより、かなり強力な固定力をもたらす。しかし、シリコンによる主な欠点は、以下で説明する条件において破断しやすい性質である。
脱進機機構によって、てんぷの回転を維持し、その振動を計数する。脱進機機構は、低振幅の振動運動によって駆動されるパレット組立体を備え、パレット組立体は、脱進機車の歯を駆動する2つのパレットを備える。したがって、駆動時、脱進機車には段階的な回転運動が加わり、この回転運動の振動数は、パレット組立体の振動数によって決定され、パレット組立体自体は、てんぷ(即ちひげぜんまい)の振動数で固定されている。
従来の脱進機機構では、振動数は、約4Hz、又は毎時約28800オルタネーション(Ah)である。優れた時計製造業者の1つの目的は、てんぷの等時性及び振動規則性(又は速度安定性)を保証することである。
ひげぜんまいの有効長さを調節することによって、てんぷの速度を設定することは公知の慣例であり、この有効長さは、ひげぜんまいの内側端部と計数点との間の曲線長さとして定義され、計数点は、ひげぜんまいの外側端部の近傍に位置し、一般に、一対の当接部によって画定され、一対の当接部は、調整器上に配設したキーによって支持される。
この調整器は、動作時、ひげぜんまいの軸に対し回転する状態で固定される。しかし、手動介入によって、例えばねじ回しにより、カムの方向で調整器に作用する偏心ねじを枢動させることによって調整器の角度位置を微細に設定することが可能である。
受け、調整器、キー、ひげ持ち保持器、ひげ持ち、軸、ばね及びてんぷを備える組立体は、一般に、「調節機構」と呼ばれる。調節機構の例は、国際出願WO2016/192957及び欧州特許EP2876504によって提案されており、共に計時器製造業者ETA名義である。
調節機構に対するいくつかの介入は、ひげぜんまいをほどく(更には完全に分解する)必要があることがある。この場合、ひげぜんまいの外側端部に固着しているひげ持ちをひげ持ち保持器から分離する必要がある。
ペギング解除(de−pegging)と呼ばれるこの動作は困難である。時計製造業者は、一般に、ピンセットによりひげ持ちを保持し、次に、ひげ持ちを繊細に取り外している。
しかし、しばしば、ひげ持ちがピンセットから外れ、ひげぜんまいの急激な解放を引き起こし、これにより、ひげぜんまいの外側端部が解放されるということが生じる。
この事象は、ひげぜんまいが鉄鋼(より具体的には上記で示した鉄鋼合金)から作製されている場合、重要ではない。というのは、鉄鋼に施される急冷及び焼戻し処理により、ひげぜんまいが十分に延性になり、ひげぜんまいの巻戻りを可能にするためである。
一方で、シリコン製ひげぜんまいで同じ事象があると、統計的に、2件のうち1件を超えるケースで破断するため、劇的である。
本発明の目的は、破断の危険性を制限、更にはなくすことによって、ペギング解除を可能にするものである。
WO2016/192957 EP2876504
Vermot等(Traite de Construction Horlogere、Presses Techniques et Universitaires Romandes、2014年、712〜713頁)
第1に、請求項1において規定するひげ持ち保持器を提案する。
この様式では、切欠きから引き出されたひげ持ちは、当接部で阻止され、これにより、ペギング解除の間にばね(ひげぜんまい)が急激に弛緩しないようにする。ばねが破断する危険性は、こうして制限される。
単独、又は全ての技術的に可能な組合せに従って取り得るひげ持ち保持器の有利な特徴は、従属請求項において規定する。
第2に、そのようなひげ持ち保持器を備える組立体を提案する。
単独、又は全ての技術的に可能な組合せに従って取り得る組立体の有利な特徴は、従属請求項において規定する。
第3に、そのような組立体を備える計時器ムーブメントを提案する。
第4に、そのような機械式計時器ムーブメントを備える時計を提案する。
本発明の他の目的及び利点は、添付の図面を参照しながら以下に示す一実施形態の説明に照らせば明らかになるであろう。
機械式計時器ムーブメントを備える時計を示す部分分解斜視図であり、機械式計時器ムーブメントは調節機構を含む。 調節機構を単独で示す上面斜視図である。 調節機構を示す下面斜視図である。 調節機構の上面分解斜視図である。 調節機構の下面分解斜視図である。 ひげ持ち保持器の斜視図であり、上記の図面の調節機構は、ひげ持ち保持器を備える。 ひげ持ち保持器を示す部分斜視図であり、ひげ持ち(点線)は、ひげ持ち保持器、及びばね(同様に点線)の外側素線の一部の上に配設されている。 図7と同様の斜視図であり、ひげ持ちを有するひげ持ち保持器が、切欠きから引き出され、屈曲部に当接状態にあることを示す。 ひげ持ち保持器単体の下面図である。 ひげ持ち保持器の下面図であり、点線では、ひげ持ちは、切欠きにスナップ嵌合しており、実線では、ひげ持ちは、切欠きから引き出され、屈曲部に当接状態にある。
図1は時計1を示す。
この時計1は、特に金属(例えば鉄鋼)又は合成材料(例えば繊維、典型的にはカーボンを充填したポリマー・マトリックスを含む複合材料)から作製した中板2を備える。
時計1は、手首に装着するためのブレスレット3も備え、ブレスレット3は、中板2の上に、中板2から突出形成するラグ(horn)4の間に固定する。
時計1は、時計の両側で中板2の上に固定するガラス及び裏蓋(図示せず)も備える。
最後に、時計1は、地板6を備える計時器ムーブメント5(以下、単に「ムーブメント」と呼ぶ)を備え、地板6は、例えばねじにより中板2に固定することにより、中板2内に収容することが意図される。地板6は、輪列、調節機構、脱進機、伝え車、日の裏機構、巻上げ機構等の様々な機構(列挙は網羅的なものではない)に対する支持部を形成する。
この計時器ムーブメント5は、機械式であり、その動力エネルギー源は、香箱のばねによって供給され、ばね振動子によって調整される。この振動子を保護するために、ムーブメント5は、地板6上に配設した調節機構7を組み込む。
調節機構7は、まず、受け8を備える。この受け8は、「コック」とも呼ばれ、地板6の上に固定される剛性部品(金属であってもよい)の形態を取る。受け8は、調節機構7の他の構成要素のための支持部及び案内部の両方を形成する。
図面、特に図1及び図3に示す一実施形態によれば、受け8は基部9を備える。受け8がねじ10により地板6の上に固定されるのは、この基部9によるものであり、ねじ10は、基部9内に形成した穴11を通り、地板6に穿孔したねじ穴12とらせん係合する。
受け8を地板6に対して正確に配置することは、足部13により保証され、足部13は、基部9の内面から突出し、地板6内に形成した相補形ボア14に嵌合する。
調節機構7の他の構成要素を固定し、案内するために、受け8は、基部9との一体部品から形成されるエプロン15を備える。受け8は、エプロン15内に、その張出し端部に形成したボア16を備える。
調節機構7は、第2に、主軸17を備え、主軸17は、受け8に対して回転するように配設した段付き一体部品の形態を取る。より具体的には、主軸17は、地板6と受け8との間で回転するように配設する。
(特に図4及び図5に示す)特定の実施形態によれば、軸17の受け8に対する回転を保証するために、調節機構7は、緩衝器18を備え、緩衝器18は、ボア16内で駆動され、内面に、主軸17の第1の端部を案内する穴19を備える。
図1からもわかるように、地板6は、主軸17の第2の端部を案内する穴20を備える。
主軸17の回転摩擦を制限するために、主軸17の端部は、有利には、ルビー又はダイアモンド等の硬い鉱物と協働する。
調節機構7は、第3に、主軸17の周りにらせん状に巻いたばね21を備える。より具体的には、以下「ひげぜんまい」と呼ぶばね21は、軸17に固着した内側端部22、及び外側端部24で終端する外側巻き部23を有する。
有利な実施形態によれば、ひげぜんまい21は、シリコンで作製され、可能性としては、酸化物層で覆われている。
ひげぜんまい21を緊張状態にすると、軸17に加えられる戻しトルクをもたらす。
ひげぜんまい21が供給するこのトルク及びその振動振幅を増大させるために、調節機構7は、第4に、軸17に回転する状態で固着したてんぷ25の形態の慣性はずみ車を備える。
例えば真鍮で作製したこのてんぷ25は、てんぷ25を軸17上で駆動するハブ26、外縁部27、及びハブ26を外縁部27に連結するスポーク28(ここでは3つであるが、この数は例示にすぎない)を備える。
調節機構7は、第5に、ひげ持ち保持器29を備え、ひげ持ち保持器29は、ひげ持ち保持器29を受け8に固着するリング30、及び一対のタブ、即ち前タブ31及び後タブ32(前及び後とは、ひげぜんまい21の内側端部22から外側端24への巻上げ方向で定義する)を備え、一対のタブは、リング30から径方向に突出し、一緒に切欠き33を画定する。
ひげ持ち保持器29は、有利には、金属材料、例えば鉄鋼で作製する。
図4に示す一実施形態によれば、ひげ持ち保持器29のリング30は、エプロン15からボア16に同軸に突出する香箱34上で駆動される。
調節機構7は、第6に、ひげぜんまい21の外側端部24に固着したひげ持ち35を備える。このひげ持ち35は、例えば鉄鋼製である。一実施形態によれば、ひげ持ち35は、接着剤留めによって、光重合可能な接着剤によりひげぜんまい21の外側端部24に固定され、光重合可能な接着剤とは、その接着特性が紫外部光子放射線への露出により活性化するものである。
図面、より具体的には図4、図5、図7及び図8に示すように、ひげ持ち35は、円筒形本体36を有し、ひげ持ち35の円筒形本体36が切欠き33にスナップ嵌合し、ひげ持ち35は、本体36のいずれかの側に、
−ひげ持ち35をひげ持ち保持器29に載置させる拡幅頭部37、
−(接着剤留めによって)ひげぜんまい21の外側端部24を収容する二又部38
を備える。
したがって、ひげ持ち35は、ひげ持ち保持器29の上に固定することにより、ひげぜんまい21の外側端部24の固着(即ち、受け8に対する固定)を保証する。
ひげぜんまい21の振動は、ひげぜんまい21に運動エネルギーを伝える脱進機パレット組立体(図示せず)によって維持(及び計数)し、脱進機パレット組立体は、ひげぜんまい21をその平衡位置を越えて駆動することにより、ひげぜんまい21を緊張状態にする。
ひげぜんまい21が非緊張状態になる際、即ち、その平衡位置に戻る状態に向かう際、ひげぜんまい21は、内側端部22が固着されている主軸17を、それ自体軸17に固着されているてんぷ25と共に回転駆動する。完全弛緩に達すると、ひげぜんまい21は、(軸17及びてんぷ25により)固定され、次に、その弾性作用下、再度圧縮され、次に、軸17及びてんぷ25を逆回転で駆動させる状態に向かう。
ひげぜんまい21−てんぷ25システムの振動は、一対のパレットを備える脱進機パレット組立体の交互切換え動作を調整する役割を果たし、一対のパレットは、脱進機車を交互に駆動し、脱進機車の段階的な回転は、パレット組立体(即ち、ばね)の振動が決定する振動数で、時(及び/又は分)を表示する1つ(又は複数)の針を備える日の裏機構に伝達される。
ひげぜんまい21−てんぷ25システムの振動数は、調節機構7への手動介入により微調整することができ、調節機構7は、第7に、この目的で、調整器39を備える。
調整器39は受け8に固定され、受け8に対して主軸17周りに角度を付けて進行することができる。
より具体的には、調整器39は、
−ひげぜんまい21の外側巻き部23の両側に配置した一対の当接部42を画定するキー41を支持する尾部40、及び
−偏心ねじ44と協働する少なくとも1つの割出し指部43
を備え、偏心ねじ44は、偏心ねじ44の回転によって調整器39の角度位置を調節するために、受け8に配設する。
特に図4及び図5に示す好ましい実施形態によれば、調整器39は、2つの個別の固着要素、即ち、
−割出し指部43を支持する上側調整器要素45;
−尾部40を支持する下側調整器要素46
を備える。
図示の例では、上側要素45は、中心リング47、及びこの中心リング47からV字に径方向に延在する一対の割出し指部43を備える。
この同じ例では、下側要素46は、リング48を備え、尾部40は、一対の舌部49を備え、一対の舌部49は、リング48から径方向に突出し、キー41を挿入するスリット50を間に画定する。
上側要素45の中心リング47は、下側要素のリング48に入れた状態にする突出ブッシュ51を備え、これにより、上側要素45と下側要素46とを固着する。
更に、上側要素45の中心リング47は、面取り部52を備え、面取り部52は、緩衝器18上に形成した先細区域53を補完し、これにより、調整器39の軸17周りの回転案内を保証する。
当接部42は共に、ひげぜんまい21のための計数点を形成し、計数点は、内側端部22と共に、ひげぜんまい21の振動数が依存する有効な(曲線)長さを画定する。偏心ねじ44の(手動)回転は、調整器39の角度位置、したがって計数点の位置を変化させ、これにより、ひげぜんまい21の有効長さ(したがって振動数)を増大させる(又は一方でこれらを低減させる)。
図2及び図4に示す一実施形態によれば、指部(複数可)は、受け8のエプロン15内に形成した、中をくり抜いた格納部54内に収容される。エプロン15内にエッチングした調整部55、並びに「−」及び「+」の記号は、時計製造業者に回転の規模及び方向に関する指標を与え、(接眼鏡又は顕微鏡を用いるか、又は更にはCENTAGORA社が販売しているREGOモデル等の特定の装置により)(この目的で切込みを入れた)偏心ねじ44の位置−したがって調整器39の位置の微調節を可能にするのに有用である。
調節機構7に対する手動介入の間、ペギング解除、即ち、ひげ持ち35をひげ持ち保持器29から取り外すことが必要であることがある。ひげ持ち保持器29から解放されたひげ持ち35が、ひげぜんまい21の急激な弛緩作用下、遠くに飛ばないようにするために、ひげ持ち保持器29は、切欠き33から引き出されたひげ持ち35のための保持当接部を備える。
より具体的には、ひげ持ち保持器29の後タブ32は、延在部56を備え、延在部56は、切欠き33を越えて、この当接部を形成する屈曲部57を画定する。
したがって、後タブ32は、
−前タブ31と共に切欠き33を画定する下側区分58、
−下側区分58と一続きで径方向に延在する延在部56
を一体部品内に備える。
図面、より具体的には図6及び図9に示す一実施形態によれば、延在部56は、(内側区分58と実質的に共線である)径方向部分59、及び径方向部分59を鉤括弧のように延在させる横断部分60を備える。
屈曲部57は、径方向部分59と横断部分60との間の接合部に画定される。
図9から明らかにわかるように、延在部56の横断部分60は、有利には、前タブ31から離間し、前タブ31と共に、かなり幅広い通路61を形成し、ひげ持ち35を横に導入すること(又は強制的な取外し)を可能にする。
後タブ32は、優先的に、屈曲部57のレベルで内側接続中空62を有する。
切欠き33にスナップ嵌合したひげ持ち35を図7及び図10に点線で示す。この位置では、ひげ持ち35の本体36は、切欠き33の小面と協働し、したがって、ひげぜんまい21(したがってムーブメント5)の標準動作の目的で本体36を保持することを保証する。
ひげ持ち35は、図7及び図10の矢印によって示す方向で、外側径方向の(即ち、ひげ持ち35をリング30から分離させる状態にする)動きにより、切欠き33から手動で引き出される(即ち、スナップ嵌合を外す)。ここで、ひげ持ち35がひげ持ち保持器の切欠き33の中にあるとき、ひげぜんまい21は平衡位置に達している。したがって、手動介入の間、ひげ持ちは、リング30の方に戻ろうとするが、屈曲部57(より具体的には中空62)で阻止された状態になり、このようにして、図8及び図10の実線で示すように保持される。
屈曲部57(したがって屈曲部57が形成する当接部)は、ひげ持ち35を切欠き31から取り外す際に脱落させる危険性を伴わずに、ひげ持ち35のスナップ嵌合を外すことを可能にするものである。
この場合、ひげ持ち35の押さえを修正し、ひげ持ち7のより安定した保持を保証し、次に、ひげ持ち35をひげ持ち保持器29から完全に解放し、例えば、ひげぜんまい21を分解することが可能である。
この場合、ひげ持ち35は、屈曲部57が形成する当接部によって保持されるので、器具を変更し、(例えばピンセットにより)ひげ持ち35のより快適な(より安定した)把持を保証し、例えば、図10の矢印に示す垂直の動きによってひげぜんまい21を完全に分解することが可能である。言い換えれば、ペギング解除は2つの段階で実施される。
この結果により、調節機構7の信頼性の利益のために、ペギング解除の際にひげぜんまい21を破損する危険性が低減する、更には解消される。
1 時計
5 ムーブメント
7 組立体
21 ばね
24 外側端部
29 ひげ持ち保持器
31 前タブ
32 後タブ
33 切欠き
35 ひげ持ち
36 円筒形本体
37 拡幅頭部
38 二又部
39 調整器
40 尾部
41 キー
43 割出し指部
45 上側調整器要素
46 下側調整器要素
47 中心リング
49 舌部
50 スリット
56 延在部
57 屈曲部
58 内側区分
59 径方向部分
60 横断部分
61 横断通路
62 内側接続中空

Claims (9)

  1. 切欠き(33)を一緒に画定する一対のタブ、即ち前タブ(31)及び後タブ(32)を備える、機械式計時器ムーブメント(5)のためのひげ持ち保持器(29)であって、前記タブ(31、32)は、ひげ持ち(35)を前記切欠き(33)内に保持することができるように構成する、ひげ持ち保持器(29)において、
    前記ひげ持ち保持器(29)の前記後タブ(32)は、前記切欠き(33)を越えて屈曲部(57)を画定する延在部(56)を備え、前記屈曲部(57)は、前記ひげ持ち(35)が前記切欠き(33)から引き出された後に前記ひげ持ち(35)のための保持当接部を形成し、
    前記後タブ(32)は、前記前タブ(31)と共に前期切欠き(33)を画定する内側区分(58)を備え、前記延在部(56)は、前記内側区分(58)と実質的に共線である径方向部分(59)、及び前記径方向部分(59)を直角に延在させる横断部分(60)を備え、前記屈曲部(57)は、前記径方向部分(59)と前記横断部分(60)との間の接合部に画定することを特徴とする、ひげ持ち保持器(29)。
  2. 前記延在部(56)の前記横断部分(60)は、前記前タブ(31)から離間し、前記前タブ(31)と共に前記ひげ持ち(35)のための横断通路(61)を形成することを特徴とする、請求項に記載のひげ持ち保持器(29)。
  3. 前記後タブ(32)は、前記屈曲部(57)のレベルで内側接続中空(62)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のひげ持ち保持器(29)。
  4. 請求項1からのうちいずれか一項に記載のひげ持ち保持器(29)及びひげ持ち(35)を備える、機械式計時器ムーブメント(5)のための組立体(7)において、前記ひげ持ち(35)は、円筒形本体(36)を有し、前記ひげ持ち(35)の前記円筒形本体(36)が前記切欠き(33)にスナップ嵌合し、前記ひげ持ち(35)は、前記本体(36)のいずれかの側に、
    −前記ひげ持ち(35)を前記ひげ持ち保持器(29)に載置する拡幅頭部(37)、
    −前期ムーブメント(5)のばね(21)の外側端部(24)を中に収容することを目的とする二又部(38)
    を有することを特徴とする、組立体(7)。
  5. 調整器(39)を更に備え、前記調整器(39)は、2つの個別の固着要素、即ち、
    −前記調整器(39)の角度位置の調節を可能にする一対の割出し指部(43)を形成する上側調整器要素(45);
    −尾部(40)を形成する下側調整器要素(46)
    を備える、請求項に記載の組立体(7)。
  6. 前記上側要素(45)は、中心リング(47)を備え、前記一対の割出し指部(43)は、前記中心リング(47)からV字に延在することを特徴とする、請求項に記載の組立体(7)。
  7. 前記尾部(40)は、一対の舌部(49)を備え、前記一対の舌部(49)は、キー(41)の挿入を可能にするスリット(50)を間に画定することを特徴とする、請求項5又は6に記載の組立体(7)。
  8. 請求項4から7のいずれか一項に記載の組立体(7)を組み込む機械式計時器ムーブメント(5)。
  9. 請求項に記載の機械式計時器ムーブメント(5)を備える時計(1)。
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