JP6677924B2 - 蓄電素子 - Google Patents

蓄電素子 Download PDF

Info

Publication number
JP6677924B2
JP6677924B2 JP2016009850A JP2016009850A JP6677924B2 JP 6677924 B2 JP6677924 B2 JP 6677924B2 JP 2016009850 A JP2016009850 A JP 2016009850A JP 2016009850 A JP2016009850 A JP 2016009850A JP 6677924 B2 JP6677924 B2 JP 6677924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
case
terminal
insulating member
storage element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016009850A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017130387A (ja
Inventor
雅和 ▲堤▼
雅和 ▲堤▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GS Yuasa International Ltd
Original Assignee
GS Yuasa International Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GS Yuasa International Ltd filed Critical GS Yuasa International Ltd
Priority to JP2016009850A priority Critical patent/JP6677924B2/ja
Publication of JP2017130387A publication Critical patent/JP2017130387A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6677924B2 publication Critical patent/JP6677924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本発明は、外部端子を備えた蓄電素子に関する。
従来から、端子と端子板が取り付けられた電池蓋ユニットを備えるリチウムイオン二次電池が知られている(特許文献1参照)。この電池蓋ユニットは、発電要素が収容された有底角柱型の電池ケースの上部開口部に嵌合される。
具体的に、電池蓋ユニットは、図23に示すように、端子101の上部1011を端子板102の穴1021に挿入するとともに、端子101の下部1012及び中央部1013をそれぞれパッキン103の円筒部1031と有底角筒部1032に嵌め込み、パッキン103の円筒部1031を蓋板104の穴1041及びパッキン103の穴1033に挿入し、さらにパッキン103の円筒部1031から突出した端子101の下部1012に集電用のワッシャ105の穴1051を嵌め込む。そして、端子101の上部1011を端子板102に対してかしめるとともに、端子101の下部1012を集電用のワッシャ105に対してかしめる。
このように形成される電池蓋ユニット100では、図24に示すように、端子板102が端子101より外側まで広がっている、即ち、端子板102と蓋板104との間に間隔が設けられている。このため、蓋板104に向けた力が端子板102に対して加わると、端子板102が変形(曲がる等)する場合があった。
特開平8−77999号公報
そこで、本発明は、外部端子のヘッド部にケースの外面に向けた力が加わっても該ヘッド部が変形し難い蓄電素子を提供することを目的とする。
本発明に係る蓄電素子は、
ケースと、
前記ケースの外側に配置されるヘッド部及び該ヘッド部から延びて前記ケースを貫通する軸部を有する外部端子と、
少なくとも前記ケースと前記ヘッド部との間に配置される基部を有する絶縁部材と、を備え、
前記基部は、前記軸部の周囲において前記ケースの外面に沿って広がり、
前記ヘッド部は、前記基部と間隔をあけた状態で該ケースの外面に沿って広がり、
前記絶縁部材と前記ヘッド部との少なくとも一方は、相手に向けて突出すると共に前記ヘッド部に前記ケースの外面へ向かう力が加わったときに前記ヘッド部を支持する支持部を有する。
かかる構成によれば、ヘッド部にケースの外面へ向かう力が加わっても、支持部がヘッド部を支持するため、該ヘッド部が変形し難い。
前記蓄電素子では、
前記ヘッド部は、前記ケースの外面に沿った所定の方向に長く、
前記支持部は、前記ヘッド部の長手方向の少なくとも一部において、前記ヘッド部を支持してもよい。
長く延びた部位(部材)に力が加わると曲がり易い(即ち、変形し易い)が、かかる構成によれば、ヘッド部にケースの外面に向けた力が加わっても、該ヘッド部の長手方向の少なくとも一部が支持部によって支持されるため、ヘッド部が変形し難い。
前記蓄電素子では、
前記ヘッド部は、前記ケースの外面に沿って広がる板状の部位を有し、
前記支持部は、前記ヘッド部の前記板状の部位における周縁の全周において該周縁に沿って延び、且つ該板状の部位を支持することが好ましい。
かかる構成によれば、ヘッド部の板状の部位にケースの外面へ向けた力が加わったときに、支持部が前記板状の部位の周縁部を全周に亘って支持するため、該板状の部位が変形し難い。
前記蓄電素子では、
前記支持部は、前記絶縁部材に含まれ、且つ前記基部から前記ヘッド部に向けて延びていてもよい。
かかる構成によれば、支持部が外部端子に含まれ、且つヘッド部から基部(ケース)に向けて延びる構成に比べ、ケースと外部端子の一部であるヘッド部との間隔が確保されるため、ケースとヘッド部との接触がより生じ難くなる。
前記蓄電素子では、
前記支持部の突出方向の端部は、相手の部材に接していてもよい。
かかる構成によれば、ヘッド部に対してケースに向けた力が加わったときに、ヘッド部が支持部によって常に支持された状態であるため、ヘッド部がより変形し難くなる。
また、
前記支持部の突出方向の端部は、相手の部材との間に間隔を有していてもよい。
かかる構成によれば、支持部がヘッド部に当接することに起因する応力が外部端子において常に生じることを防ぎつつ、ヘッド部に対してケースに向けた力が加わって該ヘッド部が僅かに変形したときに支持部がヘッド部に当接する(即ち、支持部がヘッド部を支持する)ことで該ヘッド部の塑性変形(弾性限界を超えた変形)を防ぐことができる。
また、本発明に係る蓄電素子は、
ケースと、
前記ケースの外側に配置されるヘッド部及び該ヘッド部から延びて前記ケースを貫通する軸部を有する外部端子と、
少なくとも前記ケースと前記ヘッド部との間に配置される基部を有する絶縁部材と、を備え、
前記基部は、前記軸部の周囲において前記ケースの外面に沿って広がり、
前記ヘッド部は、前記基部と間隔をあけた状態で該ケースの外面に沿って広がり、
前記絶縁部材と前記ヘッド部との少なくとも一方は、相手に向けて突出する突出部を有し、
前記突出部の突出方向の端部は、前記相手と接している。
かかる構成によれば、ヘッド部に対してケースに向けた力が加わったときに、ヘッド部が支持部によって常に支持された状態であるため、ヘッド部が変形し難い。
以上より、本発明によれば、外部端子のヘッド部にケースの外面に向けた力が加わっても該ヘッド部が変形し難い蓄電素子を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る蓄電素子の斜視図である。 図2は、図1のII−II位置における断面図である。 図3は、前記蓄電素子の分解斜視図である。 図4は、前記蓄電素子の電極体の斜視図である。 図5は、正極外部端子及びその周辺の拡大断面図である。 図6は、前記正極外部端子、外部絶縁部材、及び蓋板の貫通孔周縁部を説明するための図である。 図7は、負極外部端子及びその周辺の拡大断面図である。 図8は、前記負極外部端子、外部絶縁部材、及び蓋板の貫通孔周縁部を説明するための図である。 図9は、第一凸部と、第二凸部とのZ軸方向への投影図である。 図10は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の拡大断面図である。 図11は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の拡大断面図である。 図12は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の拡大断面図である。 図13は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の構成を説明するための図である。 図14は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の構成を説明するための図である。 図15は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の構成を説明するための図である。 図16は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の拡大断面図である。 図17は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の拡大断面図である。 図18は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の構成を説明するための図である。 図19は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の構成を説明するための図である。 図20は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の構成を説明するための図である。 図21は、他実施形態に係る外部端子及びその周辺の拡大断面図である。 図22は、本実施形態に係る蓄電素子を含む蓄電装置の斜視図である。 図23は、従来の電池蓋ユニットの分解斜視図である。 図24は、前記電池蓋ユニットの部分断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図9を参照しつつ説明する。尚、本実施形態の各構成部材(各構成要素)の名称は、本実施形態におけるものであり、背景技術における各構成部材(各構成要素)の名称と異なる場合がある。
蓄電素子には、一次電池、二次電池、キャパシタ等がある。本実施形態では、蓄電素子の一例として、充放電可能な二次電池について説明する。
本実施形態の蓄電素子は、非水電解質二次電池である。より詳しくは、蓄電素子は、リチウムイオンの移動に伴って生じる電子移動を利用したリチウムイオン二次電池である。この種の蓄電素子は、電気エネルギーを供給する。蓄電素子は、単一又は複数で使用される。具体的に、蓄電素子は、要求される出力及び要求される電圧が小さいときには、単一で使用される。一方、蓄電素子は、要求される出力及び要求される電圧の少なくとも一方が大きいときには、他の蓄電素子と組み合わされて蓄電装置に用いられる。前記蓄電装置では、該蓄電装置に用いられる蓄電素子が電気エネルギーを供給する。
具体的に、蓄電素子は、図1〜図4に示すように、電極体2と、電極体2が収容されるケース3と、電極体2と導通された状態でケース3に配置される外部端子4と、少なくともケース3と外部端子4との間に配置される絶縁部材9と、を備える。本実施形態の絶縁部材9は、ケース3の内部に配置される内部絶縁部材91と、少なくとも一部がケース3の外部に配置される外部絶縁部材92と、を含む。また、蓄電素子1は、ケース3の内部において電極体2と外部端子4とを導通させる集電体5と、電極体2とケース3との間に配置される絶縁カバー7等も備える。
電極体2は、巻芯21と、正極23と負極24とが互いに絶縁された状態で積層され、且つ巻芯21の周囲に巻回された積層体22と、を備える(図2、図4参照)。この電極体2においてリチウムイオンが正極23と負極24との間を移動することにより、蓄電素子1が充放電する。
正極23は、帯状の金属箔231と、金属箔231の一部(本実施形態の例では、幅方向の一方端部)が露出した状態で該金属箔231の上に形成された正極活物質層232と、を有する。負極24は、帯状の金属箔241と、金属箔241の一部(本実施形態の例では、幅方向の他方端部)が露出した状態で該金属箔241の上に形成された負極活物質層242と、を有する。本実施形態の電極体2では、正極23と負極24とが帯状のセパレータ25によって絶縁された状態で巻回される。
ケース3は、開口を有するケース本体31と、ケース本体31の開口を塞ぐ(閉じる)蓋板32と、を有する。
ケース3は、ケース本体31の開口周縁部34(図3参照)と、蓋板32の周縁部とを重ね合わせた状態で接合することによって形成される。このケース3は、ケース本体31と蓋板32とによって画定される内部空間33(図2参照)を有する。そして、ケース3は、電極体2及び集電体5等と共に、電解液を内部空間33に収容する。このため、ケース3は、電解液に耐性を有する金属によって形成されている。
ケース本体31は、板状の閉塞部311と、閉塞部311の周縁に接続される筒状の胴部312と、を備える。
閉塞部311は、開口が上を向くようにケース本体31が配置されたときに、ケース本体31の下端に位置する(即ち、前記開口が上を向いたときのケース本体31の底壁となる)部位である。閉塞部311は、長方形状の輪郭を有する板状である。以下の説明では、閉塞部311の短辺方向を直交座標系におけるX軸方向とし、閉塞部311の長辺方向を直交座標系におけるY軸方向とし、閉塞部311の法線方向を直交座標系におけるZ軸方向とする。また、各図面に、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向のそれぞれに対応する直交座標軸を補助的に図示する。
胴部312は、閉塞部311の輪郭に沿った角筒状、詳しくは、扁平な角筒状である。具体的に、胴部312は、閉塞部311の周縁における長辺から延びる一対の長壁部313と、閉塞部311の周縁における短辺から延びる一対の短壁部314とを有する。この胴部312の一端は、閉塞部311によって閉塞され、他端は、開口する。即ち、ケース本体31は、扁平な有底角筒形状である。
蓋板32は、ケース本体31の開口を塞ぐ板状の部材である。具体的に、蓋板32は、Z軸方向から見て、ケース本体310の開口周縁部34に対応した輪郭を有する。本実施形態の蓋板32には、一対の外部端子4が電極体2の各極(正極23、負極24)に電気的に接続された(導通した)状態で取り付けられている。
この蓋板32には、図5〜図8にも示すように、ケース3の内部と外部とを連通させる一対の貫通孔(穴)322が設けられる。貫通孔322は、ケース3の内部に収容された電極体2とケース3の外部に少なくとも一部が配置された外部端子4とを導通させるのに用いられる。具体的に、貫通孔322は、蓋板32をZ軸方向(厚さ方向)に貫通する。そして、貫通孔322は、Y軸方向における蓋板32の両端部にそれぞれ設けられる。即ち、一対の貫通孔322は、蓋板32においてY軸方向に間隔を空けて設けられる。貫通孔322には、外部端子4の一部が挿通される。
本実施形態の蓋板32では、外面から内面側に向かって凹む凹部321が配置され、この凹部321内に貫通孔322が配置されている。即ち、蓋板32は、貫通孔322の周縁部にケース3の内部に向かって凹む凹部321を有する。この凹部321は、X−Y面方向に広がる底部3211と、底部3211の周縁から立ち上がる周面部3212と、を有する。本実施形態の凹部321は、Z軸方向から見て円形であり(円形の輪郭を有し)、凹部321の中央部に、円形の貫通孔322が配置されている。本実施形態の凹部321は、蓋板32の貫通孔322の周囲をコイニング等によって加工硬化させることで形成されている。
外部端子4は、他の蓄電素子の外部端子又は外部機器等と電気的に接続される部位である。外部端子4は、導電性を有する部材によって形成される。例えば、正極の外部端子(以下、「正極外部端子」とも称する。)41は、アルミニウム又はアルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料によって形成される。また、負極の外部端子(以下、「負極外部端子」とも称する。)42は、銅又は銅合金等の銅系金属材料と、前記アルミニウム系金属材料と、によって形成される。
正極外部端子41は、図1〜図3、図5、図6に示すように、蓋板32(ケース3)の外側に配置される端子ヘッド411と、端子ヘッド411から延びて蓋板32を貫通する軸部415と、を有する。また、正極外部端子41は、軸部415から蓋板32の内面に沿って広がる大径部416も有する。本実施形態の正極外部端子41では、端子ヘッド411と軸部415と大径部416とが一体である。尚、図3及び図6に示す大径部416は、かしめられる前の状態である。
端子ヘッド411は、板状の部位である。本実施形態の端子ヘッド411は、Z軸方向から見て矩形状の板状の部位である。この端子ヘッド411は、蓋板32に沿って広がるヘッド本体412と、ヘッド本体412からケース3に向けて突出する第一凸部413と、を有する。
ヘッド本体412は、蓋板32の外面に沿って広がり且つ外部絶縁部材92と対向する第一対向面4121を有する。また、ヘッド本体412は、第一対向面4121の反対側においてバスバ等が溶接等によって接続される接続面4122も有する。本実施形態の接続面4122は、平面状である。
第一凸部413は、ヘッド本体412と蓋板32との間において、第一対向面4121より外部絶縁部材92(蓋板32)側に突出し且つ軸部415を囲う(軸部415の周方向に延びる)。この第一凸部413は、突出方向(図5及び図6における下方側)の先端に、外部絶縁部材92を押圧している押圧面(当接面)4131を有する。この第一凸部413は、軸部415と隣接している。本実施形態の押圧面4131は、軸部415からX−Y面に沿って広がり、Z軸方向から見て円形の輪郭を有する。即ち、本実施形態の押圧面4131は、Z軸を含む面に沿った断面(図5及び図6参照)が直線状となり且つZ軸方向から見て環状の面である。この第一凸部413(押圧面4131)の外縁は、蓋板32の凹部321の外縁(周面部3212)と対応している。具体的に、第一凸部413の直径(外径)は、凹部321の直径(内径)より小さい。この直径の差は、外部絶縁部材92の厚さ寸法等に基づいて設定されている。また、第一凸部413の第一対向面4121からの突出量は、押圧面4131と凹部321の底部3211との間隔αが、第一対向面4121と、蓋板32における該第一対向面4121と対向する外面(凹部321の外側の外面)との間隔βより小さくなるように、設定されている(図5参照)。
以上のように構成される端子ヘッド411では、第一凸部413が設けられた部位の厚さ寸法(Z軸方向の寸法)Tが、他の部位の厚さ寸法Tより大きい(図6参照)。
軸部415は、ケース3の内部に配置される集電体5と、ケース3の外部に配置される端子ヘッド411とを導通させる。軸部415は、端子ヘッド411(ヘッド本体412)から蓋板32の貫通孔322を通ってケース3内に延びる。本実施形態の軸部415は、Z軸方向に延びる柱状(詳しくは、円柱状)の部位である。
大径部416は、端子ヘッド411(詳しくは、第一凸部413)との間に外部絶縁部材92及び蓋板32等を挟み込む。詳しくは、大径部416は、軸部415からX−Y面方向に広がり、端子ヘッド411と共同して、外部絶縁部材92、蓋板32、内部絶縁部材91、及び集電体5をZ軸方向に挟み込む。これにより、正極外部端子41側において、正極外部端子41、外部絶縁部材92、内部絶縁部材91、及び集電体5が蓋板32に固定される。この大径部416は、後述する外部絶縁部材92の第二凸部925の位置又は該位置の外側まで広がっている(図5参照)。本実施形態の大径部416は、図6に示す状態で、軸部415が外部絶縁部材92の貫通孔926(蓋板32の貫通孔322)、内部絶縁部材91の貫通孔912、集電体5の貫通孔54に挿通された状態で、該軸部415の先端側に延び且つ開口した円筒状の部位(図6において符号416で示す部位)をかしめることによって形成される。このかしめによって、正極外部端子41と集電体5とが十分に接触し、互いに導通する。
負極外部端子42は、図1〜図3、図7、図8に示すように、蓋板32(ケース3)の外側に配置される端子ヘッド(ヘッド部)421と、端子ヘッド421から延びて蓋板32を貫通する軸部425と、を有する。また、負極外部端子42は、軸部425から蓋板32の内面に沿って広がる大径部426も有する。本実施形態の負極外部端子42では、端子ヘッド421がアルミニウム系金属材料によって形成され、軸部425及び大径部426が銅系金属材料によって形成されている。即ち、端子ヘッド421と、軸部425及び大径部426とは、別部材である。尚、図3及び図8に示す大径部426は、かしめられる前の状態である。
端子ヘッド421は、外部絶縁部材92(詳しくは、外部絶縁部材92の基部921:図7参照)と間隔をあけた状態でケース3(本実施形態の例では、蓋板32)の外面に沿って広がる。本実施形態の端子ヘッド421は、蓋板32に沿って広がる板状の部材(部位)である。この端子ヘッド421は、Z軸方向から見て、Y軸方向(蓋板32の外面に沿った所定の方向)に長い。具体的に、端子ヘッド421は、Y軸方向に長い矩形状の板部材である。この端子ヘッド421は、中央部に貫通孔4210を有する。端子ヘッド421は、蓋板32の外面に沿って広がり且つ外部絶縁部材92と対向する第一対向面4211を有する。また、端子ヘッド421は、第一対向面4211の反対側においてバスバ等が溶接等によって接続される接続面4212も有する。本実施形態の接続面4212は、平面状である。この端子ヘッド421のZ軸方向の寸法(厚さ寸法)Tは、正極外部端子41のヘッド本体412の厚さ寸法Tより小さい(図6及び図8参照)。また、端子ヘッド421のX軸方向の寸法及びY軸方向の寸法は、正極外部端子41の端子ヘッド411のX軸方向の寸法及びY軸方向の寸法より大きい。
軸部425は、ケース3の内部に配置される集電体5と、ケース3の外部に配置される端子ヘッド421とを導通させる。軸部425は、蓋板32の貫通孔322を通って延びる軸部本体4251と、端子ヘッド421が固定されるヘッド固定部4252と、を有する。
軸部本体4251は、Z軸方向に延びる柱状の部位であり、本実施形態の軸部本体4251は、Z軸方向に延びる円柱状の部位である。この軸部本体4251の直径は、正極外部端子41の軸部415の直径と同じである。
ヘッド固定部4252は、軸部本体4251より径の大きな第一部位4253と、端子ヘッド421(詳しくは、端子ヘッド421における貫通孔4210の周縁部)を第一部位4253との間に挟み込む第二部位4254と、を有する。本実施形態の第一部位4253は、軸部本体4251の他の部位より径の大きな円柱状の部位である。また、本実施形態の第二部位4254は、第一部位4253からZ軸方向に延び且つ貫通孔4210の径に対応した大きさの円柱状の部位(図8参照)を、貫通孔4210に挿通させた状態でかしめることによってX−Y面方向に広げた部位(図7参照)である。この第一部位4253は、正極外部端子41の第一凸部413の外径と同じ外径を有すると共に、正極外部端子41の押圧面4131と同様の押圧面4253Aを外部絶縁部材92(蓋板32)側の端部に有する。尚、図8に示すヘッド固定部4252の第二部位4254は、かしめられる前の状態である。
大径部426は、ヘッド固定部4252(詳しくは、第一部位4253)との間に外部絶縁部材92及び蓋板32等を挟み込む。詳しくは、大径部426は、軸部本体4251からX−Y面方向に広がり、ヘッド固定部4252(詳しくは、第一部位4253)と共同して、外部絶縁部材92、蓋板32、内部絶縁部材91、及び集電体5をZ軸方向に挟み込む。これにより、負極外部端子42側において、負極外部端子42、外部絶縁部材92、内部絶縁部材91、及び集電体5が蓋板32に固定される。本実施形態の大径部426は、正極外部端子41の大径部416と同様に、図8に示す状態で、軸部本体4251が外部絶縁部材92の貫通孔926(蓋板32の貫通孔322)、内部絶縁部材91の貫通孔912、集電体5の貫通孔54に挿通された状態で、該軸部本体4251の先端側に延び且つ開口した円筒状の部位(図8において符号426で示す部位)をかしめることによって形成される。このかしめによって、負極外部端子42と集電体5とが十分に接触し、互いに導通する。
内部絶縁部材91は、絶縁性を有し、蓋板32と集電体5とを絶縁する。内部絶縁部材91は、図2、図3、図5、及び図7に示すように、ケース3の内部において蓋板32と集電体5との間に配置される。本実施形態の内部絶縁部材91は、絶縁性を有する樹脂によって形成されている。
この内部絶縁部材91は、熱可塑性樹脂によって形成される。本実施形態の内部絶縁部材91は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂に、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)の少なくとも一方によって構成されるポリオレフィン系エラストマを均一に混合した熱可塑性樹脂によって形成される。
内部絶縁部材91の材料は、上述の熱可塑性樹脂に限定されない。内部絶縁部材91の材料は、例えば、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)であってもよい。
具体的に、内部絶縁部材91は、板状の部材である。本実施形態の内部絶縁部材91は、X軸方向に長い矩形の板状部材である。内部絶縁部材91は、集電体5と対向する部位(蓋板32と反対側の部位)に、集電体5の一部が嵌め込まれる凹部911を有する。内部絶縁部材91は、蓋板32の貫通孔322とZ軸方向に重なる位置に、軸部415、425が挿通される貫通孔912を有する。本実施形態の内部絶縁部材91は、蓋板32における正極外部端子41側と負極外部端子42側とのそれぞれに配置される。即ち、蓄電素子1は、一対の内部絶縁部材91を備える。
外部絶縁部材92は、絶縁性を有し、蓋板32と外部端子4とを絶縁する。また、外部絶縁部材92は、蓋板32と外部端子4との間を密閉する。即ち、外部絶縁部材92は、絶縁部材と密閉部材(封止部材)とを兼ねている。外部絶縁部材92は、ケース3の外側において蓋板32と外部端子4との間に配置される。本実施形態の外部絶縁部材92は、樹脂によって形成されている。
具体的に、外部絶縁部材92は、熱可塑性樹脂材料によって形成される。本実施形態の外部絶縁部材92は、例えば、PPS樹脂に、PE及びPPの少なくとも一方によって構成されるポリオレフィン系エラストマを均一に混合した熱可塑性樹脂材料によって形成される。
外部絶縁部材92の材料は、上述の熱可塑性樹脂に限定されない。外部絶縁部材92の材料は、例えば、PFAであってもよい。
本実施形態の外部絶縁部材92は、内部絶縁部材91と同様に、正極外部端子41側と、負極外部端子42側とのそれぞれに配置される。即ち、蓄電素子1は、一対の外部絶縁部材92を備える。
正極側の外部絶縁部材92は、図5及び図6に示すように、ヘッド本体412と対向する第二対向面9210及び蓋板32(ケース3)と対向する第三対向面9215の少なくとも一方の対向面における第一凸部413と対応する領域において、軸部415を囲み且つ押圧面4131の外部絶縁部材92への押圧によって押し潰されている第二凸部925を有する。
具体的に、外部絶縁部材92は、軸部415の周囲において蓋板32(ケース3の外面)に沿って広がる基部921と、基部921の周縁に接続される周壁部922と、基部921における周壁部922と反対側に接続される筒部923と、を有する。
基部921は、板状の部位である。基部921は、Z軸方向から見て正極外部端子41の端子ヘッド411より大きい。本実施形態の基部921は、端子ヘッド411より一回り大きく且つ端子ヘッド411の輪郭と対応した矩形状である。この基部921は、第二対向面9210と第三対向面9215とを有する。また、基部921は、第二対向面9210と第三対向面9215との少なくとも一方の対向面における第一凸部413と対応する領域(本実施形態の例では、Z軸方向に重なる位置)において、軸部415を囲み且つ押圧面4131の外部絶縁部材92への押圧によって押し潰されている第二凸部925を有する。本実施形態の第二凸部925は、第二対向面9210と第三対向面9215とのそれぞれに配置されている。これら二つの第二凸部925、即ち、第二対向面9210に配置された第二凸部925と、第三対向面9215に配置された第二凸部925とは、Z軸方向に重なっている。
基部921は、第二対向面9210の中央部に、凹部9211を有する。具体的に、凹部9211は、X−Y面方向に広がる平面部9212と、平面部9212の周縁から延びる内周面部9213と、を有する。本実施形態の凹部9211は、Z軸方向から見て円形の輪郭を有し、該輪郭の直径(内径)は、正極外部端子41の第一凸部413の直径と対応する。これら平面部9212と内周面部9213とは、第二対向面9210に含まれる。
また、基部921は、第三対向面9215の中央部に、凸部9216を有する。具体的に、凸部9216は、X−Y面方向に広がる平面部9217と、平面部9217の周縁から延びる外周面部9218と、を有する。これら平面部9217と外周面部9218とは、第三対向面9215に含まれる。本実施形態の凸部9216は、Z軸方向から見て凹部9211と同心の円形の輪郭を有し、該輪郭の直径(外径)は、凹部9211の直径(内径)より大きい。
また、基部921は、中央部に、正極外部端子41の軸部415が挿通可能な貫通孔921Aを有する。本実施形態の貫通孔921Aは、凹部9211部及び凸部9216と同心の円形の貫通孔であり、Z軸方向に基部921を貫通する。貫通孔921Aの直径(内径)は、正極外部端子41の軸部415の直径(外径)と対応する。
第二凸部925は、Z軸方向から見て、凹部9211の平面部9212と凸部9216の平面部9217とのそれぞれにおいて、該凹部9211及び該凸部9216と同心の円方向に延びている。これら二つの第二凸部925のそれぞれは、外部絶縁部材92が蓄電素子1に組み込まれた状態では(即ち、蓄電素子1においては)、図5に示すように、全体が押し潰されている(圧縮されている)。この状態において、第二凸部925のZ軸方向への投影面積は、第一凸部413の押圧面4131のZ軸方向への投影面積より小さい(図9参照)。一方、二つの第二凸部925のそれぞれは、外部絶縁部材92が蓄電素子1に組み込まれる前の状態では、図6に示すように、平面部9212、9217からZ軸方向に突出している。即ち、第二凸部925は、押圧面4131によって押し潰される前の状態では、第二対向面9210及び第三対向面9215のそれぞれからZ軸方向に突出し且つ軸部415を囲うように延びている。この第二凸部925は、Z軸方向から見て、軸部415の中心軸(凹部9211及び凸部9216)と同心の円形である。この突出した状態の第二凸部925の幅(軸部415の径方向の寸法)は、押圧面4131の同方向の幅より小さい。
周壁部922は、基部921から蓋板32と反対側に立ち上がる(立設される)。具体的に、本実施形態の周壁部922は、基部921の周縁に沿って延びると共に基部921の周縁から蓋板32と反対側に延びる。これにより、正極外部端子41の端子ヘッド411が嵌り込む凹部924が構成される。
筒部923は、基部921から延びる筒状の部位である。本実施形態の筒部923は、円筒状である。筒部923は、基部921から蓋板32の貫通孔322内に延びる。筒部923の貫通孔923Aを画定する内周面と基部921の貫通孔921Aを画定する内周面とは連続している。この貫通孔921Aを画定する内周面と筒部923の貫通孔923Aを画定する内周面とによって、外部絶縁部材92において正極外部端子41の軸部415が挿通される貫通孔926が画定される。即ち、基部921の貫通孔921Aと、筒部923の貫通孔923Aとが連なって、外部絶縁部材92の貫通孔926が形成されている。筒部923は、蓋板32の貫通孔322に挿通される軸部415と、蓋板32の貫通孔322を画定する内周面との間に隙間なく嵌り込む。これにより、筒部923は、軸部415と蓋板32(詳しくは、蓋板32の貫通孔322を画定する内周面)とを絶縁する。また、筒部923は、軸部415と蓋板32の貫通孔322を画定する内周面との間を封止(密閉)する。
負極側の外部絶縁部材92は、図7及び図8に示すように、正極外部端子41側の外部絶縁部材92と同じ構成である。即ち、負極側の外部絶縁部材92も、正極側の外部絶縁部材92と同様に、貫通孔921Aを有する基部921と、基部921の周縁から延びる周壁部(基部921から突出する突出部)922と、貫通孔923Aを有する筒部923とを有する。尚、基部921の貫通孔921Aと筒部923の貫通孔923Aとが連通して外部絶縁部材の貫通孔926を構成する。そして、基部921は、凹部9211を含む第二対向面9210と、凸部9216を含む第三対向面9215と、これら第二対向面9210(詳しくは、凹部9211の平面部9212)と第三対向面9215(詳しくは、凸部9216の平面部9217)とに配置される二つの第二凸部925と、を有する。
本実施形態の蓄電素子1において、負極外部端子42の端子ヘッド421は、正極外部端子41の端子ヘッド411より大きい。このため、正極外部端子41側の外部絶縁部材92では、端子ヘッド411が基部921と周壁部922とによって構成される凹部924に嵌り込んでいるが(図5参照)、負極外部端子42側の外部絶縁部材92では、周壁部(支持部)922の端部(凹部924の開口周縁部)が、端子ヘッド421の周縁部(第一対向面4211の周縁部)に対して僅かに離間した位置にある(図7参照)。即ち、周壁部922の端部(基部921からの突出方向の端部)は、端子ヘッド421の第一対向面4211との間に間隔を有している。これにより、負極外部端子42の端子ヘッド421の周縁部は、該端子ヘッド421に蓋板32(ケース3)に向けた力が加わって端子ヘッド421が撓んだときに、周壁部(支持部)922に当接して支持される。
また、端子ヘッド421の周縁部は、ケース3(蓋板32)の外面に沿った方向において、周壁部922から突出している。この端子ヘッド421の周壁部922からの突出量が大きいと、接続面4212側から端子ヘッド421の周縁部にケース3に向けた力が加わったときに、端子ヘッド421における周壁部922から突出している部位が曲がり易くなるため、前記力が加わったときに端子ヘッド421(詳しくは、端子ヘッド421の周縁部)がケース3と接触し易くなる。このため、蓄電素子1において、端子ヘッド421の周端部の周壁部922からの突出量が、端子ヘッド421の厚み寸法(図7における上下方向の寸法)以下である構成が好ましい。かかる構成によれば、端子ヘッド421の周縁部に前記力が加わっても、端子ヘッド421における周壁部922から突出している部位の剛性が十分に確保されて該突出している部位が曲がり難く、これにより、前記曲がりに起因する端子ヘッド421とケース3との接触を防ぐことができる。
図2及び図3に戻り、集電体5は、ケース3内に配置され、電極体2と通電可能に直接又は間接に接続される。本実施形態の集電体5は、クリップ部材50を介して電極体2と通電する。即ち、蓄電素子1は、電極体2と集電体5とを通電させるクリップ部材50を備える。
集電体5は、導電性を有する部材によって形成される。この集電体5は、蓄電素子1の正極と負極とにそれぞれ配置される。具体的に、集電体5は、ケース3の内面に沿って配置される。本実施形態の集電体5は、外部端子4とクリップ部材50とを通電し、X軸方向から見てL字状である。本実施形態の集電体5は、所定形状に裁断された板状の金属材料を曲げ加工することによって形成される。また、集電体5は、外部端子4との接続位置に、貫通孔54を有する。
絶縁カバー7は、例えば、袋状である。この絶縁カバー7は、ケース3(詳しくはケース本体31)と電極体2との間に配置される。絶縁カバー7は、絶縁性を有する部材によって形成される。本実施形態の袋状の絶縁カバー7は、所定の形状に裁断された絶縁性を有するシート状の部材を折り曲げることによって形成されている。この絶縁カバー7は、例えば、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド等の樹脂製である。本実施形態の蓄電素子1では、袋状の絶縁カバー7に収容された状態の電極体2(詳しくは、電極体2及び集電体5)がケース3内に収容される。
以上の蓄電素子1によれば、負極外部端子42において端子ヘッド421に蓋板32(ケース3)の外面へ向かう力が加わっても、外部絶縁部材92の周壁部(支持部)922が端子ヘッド421を支持するため、該端子ヘッド421が変形し難い。
本実施形態の蓄電素子1における負極外部端子42の端子ヘッド421のような、Y軸方向に長い矩形の板状部材は、端部が自由端となった状態で長く延びている部位(例えば、長手方向の端部)に力が加わると曲がり易い(即ち、変形し易い)。しかし、本実施形態の蓄電素子1では、端子ヘッド421に蓋板32に向かう力が加わったときに、外部絶縁部材92の周壁部922によって端子ヘッド421の長手方向の端縁が支持されるため、変形し難い。
本実施形態の蓄電素子1では、負極外部端子42の端子ヘッド421を支持する部位(周壁部922)が外部絶縁部材92に含まれている。このため、蓄電素子1では、図10に示すような前記支持する部位(支持部)8が負極外部端子42に含まれ、且つ端子ヘッド421から基部921(蓋板32)に向けて延びる構成に比べ、蓋板32と負極外部端子42の一部である端子ヘッド421との間隔が確保される。これにより、蓄電素子1では、蓋板32と端子ヘッド421との接触がより生じ難くなる。
また、本実施形形態の蓄電素子1では、負極外部端子42の端子ヘッド421が、蓋板32の外面に沿って広がる板状の部材であり、外部絶縁部材92の周壁部922が、端子ヘッド421の周縁の全周において該周縁に沿って延びている。このため、負極外部端子42の端子ヘッド421に蓋板32へ向けた力が加わったときに、周壁部922が端子ヘッド421の周縁部を全周に亘って支持し、これにより、端子ヘッド421が板状であっても変形し難い。
本実施形態の蓄電素子1では、周壁部922の基部921からの突出方向の端部は、負極外部端子42の端子ヘッド421(詳しくは、端子ヘッド421の第一対向面4211)との間に間隔を有している。このため、周壁部922が端子ヘッド421に当接することに起因する応力が負極外部端子42において常に生じることを防ぐことができる。また、端子ヘッド421に対して蓋板32に向けた力が加わって該端子ヘッド421が撓む等によって僅かに変形したときに、周壁部922が端子ヘッド421に当接する(即ち、周壁部922が端子ヘッド421を支持する)ため、該端子ヘッド421の塑性変形(弾性限界を超えた変形)を防ぐことができる。
さらに、外部絶縁部材92において周壁部922を設けることで、バスバ部材(図22の符号12の部材参照)の溶接等によって端子ヘッド421に熱が加わったときに、この熱が周壁部922を介して基部921に伝わる場合がある。本実施形態の蓄電素子1では、周壁部922の基部921からの突出方向の端部は、負極外部端子42の端子ヘッド421(詳しくは、端子ヘッド421の第一対向面4211)との間に間隔を有しているため、前記溶接等によって端子ヘッド421に加わった熱が周壁部922を介して基部921やケース3に伝わることを抑制することができる。
また、本実施形態の蓄電素子1では、外部絶縁部材92は、負極外部端子42と蓋板32との間を密閉する密閉部材も兼ねている。このため、負極外部端子42と蓋板32との間を絶縁しつつ端子ヘッド421の変形を防ぐと共に、負極外部端子42と蓋板32との間の気密性を確保することができる。
また、本実施形態の蓄電素子1は、端子ヘッド421と基部921との間に間隔を有している(即ち、空間が形成されている)。このため、バスバ部材(図22の符号12の部材参照)の溶接等によって端子ヘッド421に熱が加わったときに、端子ヘッド421と基部921とが接している場合に比べ、前記熱が基部921に伝わり難くなる。
尚、本発明の蓄電素子は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
上記実施形態の蓄電素子1では、外部絶縁部材92の周壁部922の端部と、負極外部端子42の端子ヘッド421(第一対向面4211)との間に隙間があるが、この構成に限定されない。例えば、周壁部922の端部が端子ヘッド421(第一対向面4211)に接していてもよい。この構成によれば、端子ヘッド421に周壁部922が接しているため、端子ヘッド421に対してケース3に向けた力が加わったときに、端子ヘッド421が直ぐに周壁部922によって支持され、これにより、端子ヘッド421がより変形し難くなる。
また、上記実施形態の蓄電素子1では、端子ヘッド421を支持する支持部(上記実施形態の例では、周壁部(基部921から突出する突出部)922)が外部絶縁部材92の一部によって構成されているが、この構成に限定されない。例えば、図10に示すように、支持部8は、端子ヘッド421の一部(図10に示す例では、端子ヘッド421の第一対向面4211から外部絶縁部材92に向けて延びている部位)によって構成されてもよい。この場合、図11に示すように、端子ヘッド421から延びる支持部8の外側に、基部921から立ち上がる周壁部922が配置されることで、端子ヘッド421と蓋板32(ケース3)との沿面距離を十分に確保することができる。また、図12に示すように、支持部8は、外部絶縁部材92の一部と端子ヘッド421の一部とによって構成されていてもよい。即ち、蓄電素子1において、外部絶縁部材92と端子ヘッド421との少なくとも一方が、相手に向けて突出すると共に、端子ヘッド421にケース3の外面へ向かう力が加わったときに端子ヘッド421(詳しくは、端子ヘッド421において外部絶縁部材92の基部921との間に間隔をあけた状態で該ケース3に沿って広がる部位)を支持する部位(支持部)を有していればよい。
また、蓄電素子1において、端子ヘッド421を支持する支持部8の具体的形状(配置)は、限定されない。上記実施形態の蓄電素子1では、周壁部(支持部)922は、端子ヘッド421の周縁の全周において該周縁に沿って延びているが、例えば、図13〜図15に示すように、支持部8は、端子ヘッド421の周縁の一部に配置されてもよく、周縁に沿って断続に延びてもよい。また、図16に示すように、支持部8は、周縁より内側(即ち、周縁より軸部425側)に配置されてもよい。また、支持部8は、図17に示すように軸部425の径方向において複数配置されてもよく、図18及び図19に示すように端子ヘッド421の周縁に沿った位置と異なる位置に配置されてもよい。また、支持部8は、端子ヘッド421の法線方向から見て線状に延びる形状でなく、図20に示すような柱状等の他の形状であってもよい。端子ヘッド421が長方形等の所定の方向に延びる形状である場合、支持部8は、図14に示すように、端子ヘッド421の長手方向の端縁のみに配置されていてもよい。即ち、支持部8は、端子ヘッド421の長手方向の少なくとも一部に配置されていればよい。
また、上記実施形態の蓄電素子1では、端子ヘッド421は、Z軸方向から見て、略長方形の輪郭を有しているが、この構成に限定されない。端子ヘッド421は、Z軸方向から見て、正方形や多角形等の他の輪郭形状であってもよい。
また、上記実施形態においては、蓄電素子が充放電可能な非水電解質二次電池(例えばリチウムイオン二次電池)として用いられる場合について説明したが、蓄電素子の種類や大きさ(容量)は任意である。また、上記実施形態において、蓄電素子の一例として、リチウムイオン二次電池について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、種々の二次電池、その他、一次電池や、電気二重層キャパシタ等のキャパシタの蓄電素子にも適用可能である。
また、上記実施形態の蓄電素子1では、端子ヘッド421にケース3に向けた力が加わったときに、周壁部922の先端面(突出方向の先端の面:図7における周壁部922の上端面)が端子ヘッド421に当接することで該周壁部922が端子ヘッド421を支持するが、この構成に限定されない。例えば、図21に示すように、周壁部922の先端部の内側に設けられた切り欠き部(又は、前記先端面よりケース3側に寄った位置に設けられた段差面)922Aが、端子ヘッド421の周縁部を支持する構成であってもよい。この場合も、切り欠き部922Aと端子ヘッド421の周縁部との間に空間が設けられてもよく、切り欠き部922Aと端子ヘッド421の周縁部とが当接していてもよい。
蓄電素子(例えば電池)1は、図22に示すような蓄電装置(蓄電素子が電池の場合は電池モジュール)11に用いられてもよい。蓄電装置11は、少なくとも二つの蓄電素子1と、二つの(異なる)蓄電素子1同士を電気的に接続するバスバ部材12と、を有する。この場合、本発明の技術が少なくとも一つの蓄電素子1に適用されていればよい。
1…蓄電素子、2…電極体、21…巻芯、22…積層体、23…正極、231…金属箔、232…正極活物質層、24…負極、241…金属箔、242…負極活物質層、25…セパレータ、3…ケース、31…ケース本体、310…ケース本体、311…閉塞部、312…胴部、313…長壁部、314…短壁部、32…蓋板、321…凹部、3211…底部、3212…周面部、322…貫通孔、33…内部空間、34…開口周縁部、4…外部端子、41…正極外部端子、411…端子ヘッド、412…ヘッド本体、4121…第一対向面、4122…接続面、413…第一凸部、4131…押圧面、415…軸部、416…大径部、42…負極外部端子、421…端子ヘッド、4210…貫通孔、4211…第一対向面、4212…接続面、425…軸部、4251…軸部本体、4252…ヘッド固定部、4253…第一部位、4253A…押圧面、4254…第二部位、426…大径部、5…集電体、50…クリップ部材、54…貫通孔、7…絶縁カバー、8…支持部、9…絶縁部材、91…内部絶縁部材、911…凹部、912…貫通孔、92…外部絶縁部材、921…基部、921A…貫通孔、9210…第二対向面、9211…凹部、9212…平面部、9213…内周面部、9215…第三対向面、9216…凸部、9217…平面部、9218…外周面部、922…周壁部(支持部、突出部)、922A…切り欠き部、923…筒部、923A…貫通孔、924…凹部、925…第二凸部、926…貫通孔、11…蓄電装置、12…バスバ部材、100…電池蓋ユニット、101…端子、1011…上部、1012…下部、1013…中央部、102…端子板、1021…穴、103…パッキン、1031…円筒部、1032…有底角筒部、1033…穴、104…蓋板、1041…穴、105…ワッシャ、1051…穴、T…端子ヘッドにおける第一凸部の位置の厚さ寸法、T…端子ヘッドにおける第一凸部以外の位置の厚さ寸法、α…第一凸部の押圧面と基部の凹部における底部との間隔、β…第一対向面と蓋板における該第一対向面と対向する外面との間隔

Claims (4)

  1. ケースと、
    前記ケースの外側に配置されるヘッド部及び該ヘッド部から延びて前記ケースを貫通する軸部を有する外部端子と、
    少なくとも前記ケースと前記ヘッド部との間に配置される基部を有する絶縁部材と、を備え、
    前記基部は、前記軸部の周囲において前記ケースの外面に沿って広がり、
    前記ヘッド部は、前記基部と間隔をあけた状態で該ケースの外面に沿って広がり、
    前記絶縁部材と前記ヘッド部との少なくとも一方は、相手に向けて突出すると共に前記ヘッド部に前記ケースの外面へ向かう力が加わったときに前記ヘッド部を支持する支持部を有し、
    前記支持部の突出方向の端部は、相手の部材との間に間隔を有し、
    前記間隔は、前記ヘッド部に前記外面へ向かう力が加わって前記支持部が該ヘッド部を支持したときの該ヘッド部の変形量が該ヘッド部の弾性限界を超えない変形量となる寸法である、蓄電素子。
  2. 前記ヘッド部は、前記ケースの外面に沿った所定の方向に長く、
    前記支持部は、前記ヘッド部の長手方向の少なくとも一部において、前記ヘッド部を支持する、請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記ヘッド部は、前記ケースの外面に沿って広がる板状の部位を有し、
    前記支持部は、前記ヘッド部の前記板状の部位における周縁の全周において該周縁に沿って延び、且つ該板状の部位を支持する、請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記支持部は、前記絶縁部材に含まれ、且つ前記基部から前記ヘッド部に向けて延びている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
JP2016009850A 2016-01-21 2016-01-21 蓄電素子 Active JP6677924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016009850A JP6677924B2 (ja) 2016-01-21 2016-01-21 蓄電素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016009850A JP6677924B2 (ja) 2016-01-21 2016-01-21 蓄電素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017130387A JP2017130387A (ja) 2017-07-27
JP6677924B2 true JP6677924B2 (ja) 2020-04-08

Family

ID=59394921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016009850A Active JP6677924B2 (ja) 2016-01-21 2016-01-21 蓄電素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6677924B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7147576B2 (ja) 2019-01-17 2022-10-05 トヨタ自動車株式会社 組電池、及び、組電池の製造方法
JPWO2021221026A1 (ja) * 2020-04-30 2021-11-04
CN115986278B (zh) * 2022-12-09 2023-12-01 东莞瑞德丰精密科技有限公司 壳体与顶盖的装配方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5213030B2 (ja) * 2008-04-17 2013-06-19 日立マクセル株式会社 密閉型電池の製造方法、および密閉型電池
JP5679272B2 (ja) * 2010-08-30 2015-03-04 エリーパワー株式会社 電極端子付き電池蓋および密閉型電池
JP5822127B2 (ja) * 2011-11-25 2015-11-24 株式会社Gsユアサ 蓄電素子
KR101711990B1 (ko) * 2013-09-24 2017-03-03 삼성에스디아이 주식회사 이차 전지 및 그 모듈
JP6601116B2 (ja) * 2014-10-14 2019-11-06 株式会社豊田自動織機 端子構造、蓄電セル、及び蓄電モジュール
JP6427460B2 (ja) * 2015-04-22 2018-11-21 日立オートモティブシステムズ株式会社 角形二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017130387A (ja) 2017-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107026248B (zh) 蓄电元件、蓄电装置以及蓄电元件的制造方法
KR101895340B1 (ko) 축전 소자
US10135040B2 (en) Electric storage device, electric storage device assembly, and method for producing electric storage device
KR101968713B1 (ko) 축전 소자
KR101921157B1 (ko) 축전 소자, 및 단자의 제조 방법
JP6269383B2 (ja) 蓄電装置
JP5539910B2 (ja) 二次電池
JP5987465B2 (ja) 蓄電素子及びその製造方法
KR101901768B1 (ko) 축전 소자
JP6225421B2 (ja) 蓄電素子、及び、蓄電素子の製造方法
JP6037204B2 (ja) 蓄電素子及び導電性部材
JP2017216148A (ja) 蓄電素子、蓄電装置、及び蓄電素子の製造方法
WO2014010396A1 (ja) 電池ユニット
JP2013161692A (ja) 蓄電素子、蓄電素子群
JPWO2011111661A1 (ja) 電池
JP6677924B2 (ja) 蓄電素子
JP2018107122A (ja) 蓄電素子
CN107039678B (zh) 二次电池
KR101451294B1 (ko) 전지 유닛
JP2020155283A (ja) 蓄電素子及び蓄電装置
JP2018147829A (ja) 蓄電素子及びその製造方法
JP2019200986A (ja) 電池および電池システム
JP2018120830A (ja) 蓄電素子
JP2018107014A (ja) 蓄電素子、及び蓄電素子の製造方法
JP6394749B2 (ja) 蓄電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6677924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150