JP6677911B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は二次電池に関する。詳しくは、電流遮断機構を備えた二次電池に関する。
近年、リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池およびその他の二次電池は、電気を駆動源とする車両搭載用電源、あるいはパソコンおよび携帯端末等の電気製品等に搭載される電源として重要性が高まっている。このような二次電池の典型的な構造の一つとして、正極および負極を電池ケース内に密閉してなる密閉構造の電池(密閉型電池)がある。かかる密閉型電池は、誤操作等により電池に想定外の過大な電流が供給されて過充電状態に陥った時に、電解液が分解して電池ケース内にガスが発生する問題が生じるおそれがある。このため、かかる問題を未然に防止する目的で、過充電状態を電池内圧により検知した場合に電流を遮断する機構(電流遮断機構:CID(Current Interrupt Device))を設けた電池が提案されている。この種の電流遮断機構を備えた二次電池の一例として、特許文献1に記載されたものが挙げられる。
特開2015−125798号公報
特許文献1には、互いに接合された反転板およびリベットを備える電流遮断機構が開示されている。上記電流遮断機構によると、電池ケース内の圧力が設定値よりも高くなった場合、圧力を受けた反転板が反転動作して変形し、これにより電流が遮断されるように設計されている。上記電流遮断機構により電流が遮断されて充電が中止されると、電池ケースの過大な内圧上昇が抑制される。
しかしながら、反転板をリベットに接合する方法として溶接が採用された場合、溶接部の凝固収縮により、溶接後の反転板に歪みが発生することがある。反転板の歪みは、電流遮断機構の作動圧にばらつきが生じる原因となり得る。
そこで本発明は、反転板とリベットとが溶接により接合している電流遮断機構において作動圧のばらつきが抑制された二次電池を提供することを目的とする。
本発明によると、正極および負極と、該正極および負極を収容する電池ケースと、該電池ケースの外面に設けられ、該正極または負極のいずれかの電極と電気的に接続される外部端子と、該電池ケース内において該電極と電気的に接続される集電端子と、該集電端子と該外部端子とを電気的に接続する導電経路に配設され、該電池ケースの内圧が所定の圧力を超えた際に該導電経路を遮断する電流遮断機構と、を備える二次電池が提供される。
上記電流遮断機構は、上記外部端子と上記集電端子との間に配置される円盤状の反転板であって、上記電池ケースの内圧が所定の圧力を超えた際に該集電端子から遠ざかるように変形して上記導電経路を遮断する反転部を中央領域に有する反転板と、上記外部端子と電気的に接続されるリベットであって該リベットの軸方向の一方の端部に上記反転板が配置される反転板装着部を有するリベットと、を備える。
ここで開示される二次電池の上記反転板装着部は、上記反転板の径方向が上記リベットの軸方向に対して略直交する方向となるように上記反転板が装着された際の該反転板の周縁部に近接する周壁部を有している。
また、上記反転板の周縁部には、上記周壁部に対して溶接される溶接部と、該溶接部よりも上記反転部寄りに形成された接触面とが形成されている。
ここで、上記接触面は上記反転板の径方向に対して略直交する方向に形成され、且つ、上記溶接部は上記反転板の径方向と略平行な方向に形成されている。
そして、上記反転板装着部の周壁部の一部であって、上記接触面と対向する接触対向面は、該接触面と相互に接触可能なように、上記リベットの軸方向と略平行な方向に形成されている。
かかる構成の二次電池によると、電流遮断機構を組み立てる工程において上記反転板の周縁部がリベットの周壁部に溶接された際、溶接により加熱された溶接部が徐冷するときに凝固収縮することにより、反転板の溶接部付近において、反転板の径方向の外側に引っ張られる力(引張力)が働いたとしても、リベットと反転板が互いに接触する上記接触面と接触対向面とが上記方向に形成されていることにより、リベットが反転板を効果的に支持して反転板の変位を防止し得る。よって、かかる構成によると、上記引張力の作用が上記反転板の反転部にまで到達することが抑制されて、該反転板の歪みの発生が抑制される。その結果として、電流遮断機構が遮断動作するときの作動圧のばらつきが抑制された二次電池が実現され得る。
好ましい一態様において、上記反転板の上記接触面を含む周縁部の厚さが上記反転部の厚さよりも肉厚である。かかる構成によると、上記反転板装着部における反転板の保持が容易に行えるとともに、上記溶接時における反転板の変位をより効果的に防止することができる。
一実施形態に係るリチウムイオン二次電池100を示す斜視図である。 図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。 一実施形態に係るリチウムイオン二次電池に備えられるリベット30および反転板40の、互いが溶接される前の状態における各断面形状を示す斜視図である。 一実施形態に係るリチウムイオン二次電池に備えられるリベット30および反転板40を示す断面図である。 図4における反転板40の接触面45およびリベット30の接触対向面35付近を拡大して示す断面図である。 比較例におけるリチウムイオン二次電池に備えられるリベット30および反転板40を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面において、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は、必ずしも実際の寸法関係を反映するものではない。特に、反転板、リベットおよびその他の寸法関係については、この図面に示された例に限定されることなく、各種の態様を考慮することができる。
本明細書において「ある所定の方向に対して略直交する方向」とは、当該所定の方向と略直交する方向との交叉する角度が厳格に90°(直角)であることを要しない。即ち、上述した本発明の効果を奏し得る実質的な角度を「略直交」に包含し得る。例えば、上記交叉する角度が80°〜100°であればよく、特に好ましくは、85°〜95°であればよい。
また、本明細書において「ある所定の方向と略平行な方向」とは、当該所定の方向と略平行する方向とが、厳格に交叉しない真の平行状態であることを要しない。即ち、上述した本発明の効果を奏し得る限りにおいて当該2つの方向の関係は「略平行」に包含し得る。例えば、上記所定の方向に対して略平行な方向が±10°の範囲に傾斜することを許容し、特に好ましくは、±5°の範囲で傾斜することを許容する。
ここで開示される二次電池に係る好適な一実施形態として、リチウムイオン二次電池を例にして説明するが、適用対象をかかる電池で限定することを意図したものではない。本明細書において「二次電池」とは、リチウムイオン二次電池、金属リチウム二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等のいわゆる蓄電池(すなわり化学電池)のほか、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ(すなわち物理電池)を包含する。ここに開示される技術は、典型的には密閉型のリチウムイオン二次電池に好ましく適用される。
図1に、一実施形態における二次電池(リチウムイオン二次電池100)を示す。リチウムイオン二次電池100において、扁平な形状の捲回電極体50と、図示しない液状電解質(電解液)と、が電池ケース10内に収容され、電池ケース10の底面14に対向する開口部が蓋体(封口体)60により封止されている。捲回電極体50は、正極シート、負極シートおよびセパレータが積層されて捲回された構成を有する。捲回電極体50の捲回軸方向(図1の矢印の方向)の両端部には、正極シート露出部52と負極シート露出部54が形成されている。正極シート露出部52は、正極集電端子72と接続され、導電板74を介して正極外部端子76に電気的に接続されている。負極シート露出部54も同様に、負極集電端子82と接続され、導電板84を介して負極外部端子86に電気的に接続されている。捲回電極体50は、典型的には、電池ケース10に対し、その捲回軸方向が直方体形状の電池ケース10の短側面16に直交する方向となるように収容される。
図2〜図5を参照して、本実施形態に係るリチウムイオン電池100に備えられた電流遮断機構20について説明する。なお、正極用の電流遮断機構および負極用の電流遮断機構は同一の構成を有しているため、以下では正極用の電流遮断機構の一実施形態について説明するが、本発明の適用はこれに限定されない。
図2は、図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。図2に示すように、蓋板60に形成された貫通孔60Hの内側にはホルダ22が配置される。ホルダ22は、貫通孔60Hを封止して電池ケース10(図1)内部の電解液が外部へ漏れ出すことを防止しているとともに、ホルダ22近傍に配置されるリベット30、反転板40、正極集電端子72等の位置決めをするという機能を有する。蓋板60の電池ケース10内部からみた外側にはインシュレータ24と導電板74が配置される。導電性を有するリベット30は、インシュレータ24、ホルダ22、導電板74にそれぞれ形成された孔内に挿入され、その先端部がかしめられることにより、導電板74およびインシュレータ24が蓋板60と一体に固定されている。
反転板40は、リベット30の内側に配置される。後で詳述するように、反転板40の溶接部46はリベット30の溶接部36と溶接されている。また、正極集電端子72の薄肉部78の一部は反転板40の天面部41と溶接されている。したがって正極集電端子72は反転板40、リベット30、および導電板74を介して、図1に示す正極外部端子76と電気的に接続されている。
<リベット30>
図3は、リベット30および反転板40が互いに離間して配置された、溶接される前の状態における、リベット30および反転板40の各断面形状を示す斜視図である。リベット30は、全体として仮想中心軸A(以下、単に軸Aという。)の周りに回転対称な筒状の形状を有し、アルミニウム等の導電性物質で形成されている。ここで、本明細書における「リベット30の軸方向」は図3に示す軸A方向と一致する。図2に示すように、好ましい一実施態様において、リベット30は、かしめ部31、筒部32、円盤部33、反転板装着部39、周壁部34、接触面35、溶接部36および鍔部37を含む。
かしめ部31は、円筒状の筒部32がインシュレータ24、ホルダ22、導電板74の孔内に挿通されたのち、蓋体60の電池ケース10内部からみた外側であって、筒部32のうち円盤部33とは軸方向の反対側である端部をかしめることにより形成される。円盤部33は、筒部32から径方向の外側に向かって広がる略円盤状の形状を有している。円盤部33の周縁より外側には、リベット30に反転板40が装着される部位である反転板装着部39が形成される。反転板装着部39は全体として環状の形状を有しており、反転板40の径方向が軸Aに対して略直交するような姿勢で反転板40がリベット30に装着された際に、反転板40がリベット30に保持される部位である。リベット30の全体からみると、反転板装着部39は、リベット30の軸方向の一方の端部に位置する。
本態様において、反転板装着部39は周壁部34を有する。周壁部34は、リベット30に反転板40が装着された際に反転板40の周縁部44に近接する部位であり、円盤部33の周縁から階段状(すなわち少なくとも1つの段差を有する形状)に起立して、全体として環状の形状を有している。ここに開示される実施形態によると、周壁部34の表面の一部には、反転板40の接触面45と対向して互いに接触する接触対向面35が形成される。
反転板装着部39の周壁部34には、反転板40と溶接されて形成される部位である溶接部36がある。ここで、上述した接触対向面35は、溶接部36よりも径方向の内側(すなわち、円盤部33寄り)に配置される。接触対向面35および溶接部36は、いずれも全体として軸Aを中心とする環状に形成されている。
鍔部37は、反転板装着部39よりもさらに外側に形成された部位であり、鍔部37も全体として環状の形状を有している。円盤部33、反転板装着部39および鍔部37の内側には、反転板40が変形(反転)動作をすることを許容する空間が形成されている。
<反転板40>
反転板40は、全体として軸A(図3)の周りに回転対称な略円盤状の形状(詳しくは略円錐台状の形状)を有し、典型的にはアルミニウム等の導電性材料で形成されている。反転板40はリベット30と同一の軸A上であって、リベット30の内側に装着される。すなわち、反転板40の径方向が軸Aに対して略直交するようにリベット30に装着される。ここで、本明細書における「反転板40の径方向」とは、略円盤状である反転板40の直径方向のことを指し、反転板40の中央領域の凹凸形状等に影響を受けずに定義されるものである。反転板40は、天面部41と傾斜部42から構成される反転部43、周縁部44、接触面45、および溶接部46を含む。
天面部41は、円形状の形状を有している。傾斜部42は、天面部41の周囲を取り囲む環状の形状を有している。図2に示すように、正極集電端子72は、厚肉部77および薄肉部78を有しており、反転板40の天面部41の一部は正極集電端子72の薄肉部78に溶接される。周縁部44は、傾斜部42より外側に形成された部位であり、全体として環状の形状を有している。周縁部44には少なくとも1つの段差が形成される。周縁部44には、リベット30の周壁部34に対して溶接される溶接部46と、リベット30と互いに接触する接触面45とが形成される。ここで、接触面45は溶接部46より径方向の内側(すなわち、反転部43寄り)に配置されている。また、溶接部46は、反転板40の径方向と略平行な方向に形成されている。接触面45および溶接部46は、いずれも全体としては軸Aを中心とする環状に形成されている。
電流遮断機構20が作動する前のリチウムイオン二次電池100(図1)の通常の使用状態においては、反転板40は、天面部41が正極集電端子72(薄肉部78)の側に向かって突出した形状を有している。
<接触面45、接触対向面35>
図4は、リベット30と反転板40とが篏合するように配置された状態におけるリベット30および反転板40の断面図である。図5は、図4の反転板40およびリベット30の接触面45、接触対向面35付近を拡大して示した断面図である。図4、図5に示す一実施態様において、反転板40の接触面45は、接触面45a、45bおよび45cを含む。また、リベット30の接触対向面35は、接触面45aと対向する接触対向面35aと、接触面45bと対向する接触対向面35bと、接触面45cと対向する接触対向面35cとを含む。接触面45aは接触対向面35aと、接触面45bは接触対向面35bと、接触面45cは接触対向面35cと、それぞれ互いに接触する。
ここで、図5で示すD1方向は、反転板40の径方向の外側に向かう方向である。反転板40の接触面45cは、反転板40の径方向(D1方向)に対して略直交する方向に形成された面である。好ましい一態様において、接触面45cはリベット30の軸方向(図3で示す軸A方向)に略平行な方向に形成された面である。また、リベット30の接触対向面35cは、リベット30の軸方向(図3で示す軸A方向)と略平行な方向に形成された面である。好ましい一態様において、接触対向面35cは反転板40の径方向(図5で示すD1方向)に対して略直交する方向に形成された面である。
ここに開示される反転板40において、D1方向と略直交する方向に形成された接触面45cの数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。図示されるような1つの上記方向に形成された接触面45cを有する反転板40を備えた二次電池は、反転板40およびリベット30の加工容易性の観点から好ましい。
図5を参照して、接触面45aと接触面45bとの距離(すなわち接触面45cの高さ)をh1とする。距離h1は二次電池の種類、形態、構成、用途およびサイズ等に応じて、適切な大きさに調節することができる。特に限定されないが、車両の動力源として好適に用い得るリチウムイオン二次電池において、距離h1は0.05mm以上20mm以下であることが好ましい。距離h1が上述する下限値より小さすぎると、溶接により発生しうる引張力により変位しようとする反転板40をリベット30が好適に支持しにくくなる。距離h1が上述する上限値より大きすぎると、二次電池のサイズの増大の一因となる。
反転板40の周縁部44付近の表面の一部を構成する面であって、接触面45aの反対側の面である反転板下面56aと、接触面45bの反対側の面である反転板下面56bとの距離h2は、上記距離h1と同様に、特に限定されない。車両の動力源として好適に用い得るリチウムイオン二次電池において、距離h2と距離h1との差は1mm以下であることが好ましい。
好ましい一態様において、反転板40の接触面45を含む周縁部44の厚さは、反転板40の中央領域に位置する反転部43の厚さよりも肉厚である。かかる構成によると、反転板装着部39における反転板40の保持が容易に行えるとともに、溶接時における反転板40の変位をより効果的に防止することができる。
次に、電流遮断機構20の作動方法について説明する。電流遮断機構20は、反転板40およびリベット30を含んで構成される。電流遮断機構20が作動する前のリチウムイオン二次電池100(図1)の通常の使用状態においては、反転板40は、天面部41が正極集電端子72(薄肉部78)の側に向かって突出した形状を有し、正極集電端子72は、反転板40、リベット30および導電板74を通して正極外部端子76(図1)に電気的に接続されている。ここで、電池ケース10の内圧が上昇した場合には、反転板40の天面部41が電池ケース10内の気体に押圧される。正極集電端子72の薄肉部78は、正極集電端子72の他の部分(厚肉部77など)と比較して剛性が低い。電池ケース10の内圧が所定の設定値(作動圧)よりも高くなった場合、薄肉部23が損壊し、反転板40の天面部41は薄肉部78とともに正極集電端子72から遠ざかる方向に移動し、反転部43が変形(反転)動作をする。これにより、正極集電端子72と反転板40とが離隔し、電気的な導通が遮断される。
図4、図5を参照しながら、リベット30と反転板40の溶接について詳述する。反転板40をリベット30に溶接する際には、反転板40がリベット30の鍔部37の内側に配置され、典型的には接触面45と接触対向面35が互いに接触する。この状態で、反転板40の表面側に溶接手段(例えば、レーザ溶接装置)が配置され、全周溶接が実施される。全周溶接によって、溶接部46、36が形成され、反転板40およびリベット30は互いに電気的に接続される。溶接後の状態では、接触面45と接触対向面35は、溶接部46,36よりも径方向の内側において互いに接触している。
溶接する際、反転板40の溶接部46とリベット30の溶接部36は温度上昇することにより軟化する。溶接加工が完了して加熱が停止されると、軟化した部分は凝固し始め、その際に反転板40の溶接部46付近には収縮力が発生する。典型的には、反転板40の溶接部46付近には径方向の外側に向かう方向(すなわち図5のD1方向)に引張力が生じる。
この際、なんら対策を施していない場合には、上記引張力の作用により天面部41が移動しようとする力が発生する。典型的には、天面部41はリベット30に近づく方向であるD2方向(図4)に変位しようとする。このような天面部41の変位に起因して、反転板40には歪(内部応力)が残留したり、天面部41に接合された正極集電端子72の薄肉部78(図3)に歪が残留したりする。かかる歪みの残留は、電流遮断機構20が遮断動作するときの電池ケース10の内圧(作動圧)がばらつく一因となり得る。
ここに開示される技術によると、溶接により反転板40の溶接部46付近で発生する上記引張力によって変位しようとする反転板40が、反転板40の径方向に対して略直交する方向に形成された接触面45cにおいてリベット30の接触対向面35cと面接触することにより、リベット30に効果的に支持される。よってかかる構成によると、溶接により発生した上記引張力の作用が反転板30の天面部41にまで伝達することが抑制され、反転板40の天面部41におけるD2方向への変位(すなわち、反転板30における歪の発生)が抑制される。ここに開示される技術によると、反転板40をリベット30に溶接することに起因して、電流遮断機構20が遮断動作するときの電池ケース10の内圧(作動圧)の設定精度が低下することを効果的に抑制することが可能なリチウムイオン二次電池100を得ることができる。
ここに開示される二次電池は、電流遮断機構20の作動圧の精度が優れているため安全性が非常に高い。かかる特徴を活かして、例えばハイブリッド車両や電気車両の動力源(駆動電源)として好適に用いることができる。
以下、本発明に関する実施例を説明するが、本発明をかかる具体例に示すものに限定することを意図したものではない。
<実施例>
電流遮断機構20を備える二次電池の作製を以下の通りに行った。
まず、正負極それぞれの蓋アセンブリの組立てを行った。蓋体の上面にインシュレータと正負極いずれかの外部端子を戴置した。蓋体下面側より、蓋体、インシュレータおよび上記外部端子のそれぞれの貫通孔を通るように、該外部端子に対応する電極の集電端子の中実円柱部を挿入した。このとき、蓋体と集電端子との間にガスケットを配置させた。貫通孔を貫通した集電端子の端をかしめて、上記集電端子と上記外部端子とを固定した。この構成により、ガスケットとインシュレータが蓋体へ挟持されて、蓋体が上記集電端子および上記外部端子のいずれとも、電気的に未接続状態となるようにした。
次いで、電流遮断機構20を組み立てた。反転板40としては、厚みが0.3mmのアルミニウム合金シートを用いて、図4に示すような形状に加工した。ここで、天面部41と傾斜部42とで構成される反転部43の直径h3を14mmとし、天面部41の高さh4を1.2mmとした。また、図5に示す距離h1が0.4mm、距離h2が0.4mmとなるようにした。リベット30としては、図4に示すように、反転板40の形状に対応する形状を有するリベット30を用意した。反転板40とリベット30を篏合させ、反転板40とリベット30の溶接部36、46を溶接手段としてファイバーレーザーを用いて全周溶接した。このとき、溶接手段のスポット径は0.4mmとし、出力を2000W、加工速度を18m/minとした。次に、反転板40の上に集電端子を配置し、反転板40の天面部41と集電端子の脆弱部である薄肉部78近傍をレーザ溶接した。
最後に、電流遮断機構20を備える蓋アセンブリを用いて、評価試験用セルの組立てを行った。まず電流遮断の評価のために、負極集電端子82と正極集電端子72とを導線で接続した。その後、蓋アセンブリと電池ケース10とをレーザ溶接により固定化した。電池ケース10の下部に直径8mmの穴を開けて、そこから電池ケース10内部に圧縮空気を送り込むことにより、電池ケース10の内圧を上昇させられるようにした。このようにして、実施例に係る二次電池を作製した。
<比較例>
電流遮断機構20を以下のように作製したこと以外は、実施例と同様の作製方法により、比較例に係る二次電池を作製した。
比較例の反転板40として、厚みが0.3mmのアルミニウム合金シートを用いて、図6に示すような形状に加工した。すなわち、反転板40の傾斜部の外側に段差を含まない平坦な面が形成された形状とした。ここで、図4に示す反転部43の直径h3に対応する直径h3を14mmとし、図4に示す天面部41の高さh4に対応する高さh4を1.2mmとした。すなわち、比較例に係る反転板40の反転部43の形状は、実施例に係る反転部43と同様とした。リベット30としては、図6に示すような形状を有するリベット30を用意した。この反転板40とリベット30とを篏合させ、溶接部36、46において全周溶接した。このときの溶接条件は実施例と同様とした。次に、反転板40の上に集電端子を配置し、反転板40の天面部41と集電端子の脆弱部である薄肉部78近傍をレーザ溶接し、比較例に係る電流遮断機構20を作製した。
<電流遮断機構の評価>
実施例および比較例の評価試験用セルについて、反転板40をリベット30に溶接する工程の前後において、レーザ変位計を用いて反転板40の天面部41の中心とレーザ変位計との距離を測定した。溶接の前後における上記距離の変化から、溶接による反転板高さの変位(低下量)を算出した。次に、ケースに設けた穴から外部より圧縮空気を入れ、電池ケース10の内圧を1.5MPaまで上昇させて10秒間維持した後、大気圧まで除圧した。この時、内圧を上昇させながら正負極の外部端子の導通を確認し、電流が遮断した際の電池ケース10の内圧(作動圧)を計測した。なお、実施例および比較例の評価試験用セルはそれぞれ5個ずつ用意して評価試験をおこない、5回の測定値の平均値を算出して上記反転板高さの変位と電流遮断機構20の作動圧とした。評価試験の結果を表1にまとめた。
Figure 0006677911
表1に示す結果から明らかなように、実施例に係る二次電池は、反転板40とリベット30の溶接前後における反転板高さの変位が観測されなかった。すなわち、実施例に係る二次電池は、反転板40とリベット30との溶接による反転板高さの変位への影響をほとんど受けないことがわかった。一方、比較例に係る二次電池は、溶接前より溶接後の方が、反転板高さが0.17mm低下することがわかった。
評価試験において、実施例および比較例のいずれの二次電池も、5回中5回ともに電流遮断機構20が作動した。電流遮断機構20が作動したときの作動圧について、比較例に係る二次電池の作動圧は、実施例に係る二次電池の作動圧より低下することがわかった。これは、比較例に係る二次電池は、反転板40とリベット30との溶接により反転板高さが低下したことに起因すると考えられる。実施例に係る二次電池は、溶接による反転板40の変形が効果的に抑制され、その結果、電流遮断機構20の作動圧が本来の設定値から低下することなく、高いまま維持されることがわかった。実施例に係る二次電池によると、溶接による影響を抑制して、電流遮断機構20の作動圧の精度が向上することがわかった。
以上、本発明を詳細に説明したが、上記実施形態および実施例は例示にすぎず、ここで開示される発明には上述の具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 電池ケース
14 底面
16 短側面
20 電流遮断機構
22 ホルダ
24 インシュレータ
30 リベット
31 かしめ部
32 筒部
33 円盤部
34 周壁部
35 接触対向面
36 溶接部
37 鍔部
39 反転板装着部
40 反転板
41 天面部
42 傾斜部
43 反転部
44 周縁部
45 接触面
46 溶接部
50 捲回電極体
52 正極シート露出部
54 負極シート露出部
56a,56b 反転板下面
60 蓋体(封口体)
60H 貫通孔
72 正極集電端子
74 導電板
76 正極外部端子
77 厚肉部
78 薄肉部
82 負極集電端子
84 導電板
86 負極外部端子
100 リチウムイオン二次電池(二次電池)

Claims (1)

  1. 正極および負極と、
    前記正極および負極を収容する電池ケースと、
    前記電池ケースの外面に設けられ、前記正極または負極のいずれかの電極と電気的に接続される外部端子と、
    前記電池ケース内において前記電極と電気的に接続される集電端子と、
    前記集電端子と前記外部端子とを電気的に接続する導電経路に配設され、前記電池ケースの内圧が所定の圧力を超えた際に前記導電経路を遮断する電流遮断機構と、を備える二次電池であって、
    前記電流遮断機構は、
    前記外部端子と前記集電端子との間に配置される円盤状の反転板であって、前記電池ケースの内圧が所定の圧力を超えた際に前記集電端子から遠ざかるように変形して前記導電経路を遮断する反転部を中央領域に有する反転板と、
    前記外部端子と電気的に接続されるリベットであって、該リベットの軸方向の一方の端部に、前記反転板が配置される反転板装着部を有するリベットと、を備え、
    前記反転板装着部は、前記反転板の径方向が前記リベットの軸方向に対して略直交する方向となるように前記反転板が装着された際の該反転板の周縁部に近接する周壁部を有しており、
    前記反転板の周縁部には、前記周壁部に対して溶接される溶接部と、該溶接部よりも前記反転部寄りに形成された接触面とが形成されており、
    ここで前記接触面は前記反転板の径方向に対して略直交する方向に形成され、且つ、前記溶接部は前記反転板の径方向と略平行な方向に形成され、
    前記反転板装着部の周壁部の一部であって、前記接触面と対向する接触対向面は、該接触面と相互に接触可能なように、前記リベットの軸方向と略平行な方向に形成されていることを特徴とする、二次電池。
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